JPS6352125A - 多機能二焦点カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、単独にて！顎影可能な主レンズ系の光軸上に
副レンズ系を挿入することにより撮影レンズの焦点距離
を切換えできる二点点カメラ、特にその副レンズとは異
なる機能を有する光学系をさらに付加できる二点点カメ
ラに関する。

（従来の技術） 従来、携帯性が良く、しかも手軽に撮影可能な自動露出
調節、自動焦点調節やフラッシュ機能等の多くの機能を
有する小型カメラが普及しているが、さらに近年、使用
方法の多様性に基づ（多機能化のために、撮影レンズの
焦点距離を変換できる、いわゆる二点点カメラのような
多ａ能小型カメラが開発され、既に市販されていき。こ
れらの小型カメラにおいては、カメラ本体を小型軽量に
するために、−ｍに撮影レンズ側に絞り兼用のレンズシ
ャッタが採用されており、また、撮影意図や被写体の状
態等によって所望されるフィルターや接写レンズ等を使
用する際には、従来、撮影レンズの前面にねじ込み式、
あるいは被せ式による方法で、それらの光学系を装着し
ていた。

（発明が解決しようとする問題点） 上記の如きねじ込み式や被せ式により撮影レンズの前面
にフィルタや接写レンズ等を装着する従来の方式では、
そのフィルターや接写レンズ等を使用しないときは、そ
れを撮影者の服のポケットまたは器材収納カバン等に入
れて持ち歩かなければならず、紛失したり置き忘れたり
する恐れかある。従って、公知のレンズバリアのように
撮影レンズの前面に挿脱可能に、そのフィルターや接写
レンズを設けることも考えられるが、大きい外径のフィ
ルターや接写レンズを必要とするばかりでなく、これを
包む撮影レンズ鏡筒が太くなり、さらにカメラ本体から
太き（突出して、カメラ自体が携帯に不便なものとなる
。さらに、焦点距離変換のための副レンズのｔｇ動中心
と同軸に重ねて、フィルターや接写レンズ等のような別
の機能を有？ する光学系分挿脱可能に設けることも考えられるが、そ
の挿脱機構が複雑になるばかりでなく、挿入された光学
系の支持が不安定になり、撮影に悪影響を与える恐れが
ある。

本発明は、上記の問題点を解決し、焦点距離切換えに伴
う副レンズの挿入に影響を与えること無く、極めて簡単
な構造で、しかも円滑、確実に別の光学系を撮影光軸上
に挿脱できる二点点カメラを提供することを目的とする
。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 夕を有する二点点カメラにおいて、前面に主レンズ系と
レンズシャッタとを支持し且つ裏面に焦点距離変換のた
めの副レンズ系を撮影光軸上に挿脱可能に支持して、撮
影光軸に沿って移動可能な取付は基盤と、その取付は基
盤とレンズシャッタとの間の撮影光軸上に挿脱可能に設
けられかつ副レンズ系とは別の機能を有する付加光学系
と、取付は基盤の移動に応じて副レンズ系を挿脱させる
副レンズ系移動手段と、付加光学系を任意に挿脱すと るための付加光学系移動手段呼を有することを技術的要
点とするものである。

（作　用） 本発明においては、撮影光軸に沿って大きく移動可能な
取付は基盤（７）前面に主レンズ系（Ｌ。

）とレンズシャッタ（９）とを設け、さらにそのレンズ
シャッタ（９）と取付は基盤（７）との間の狭い空間（
Ｓ）に、焦点距離変換のための副レンズ系（Ｌ２）とは
別の機能を持つ付加光学系（２０）を挿脱可能に設け、
付加光学系（２０）のスラスト方向く光軸方向）の動き
は、レンズシャフタ（９）のスラスト方向を抑制する隔
板（９Ａ）と取付は基盤（７）の前面とで抑制し、付加
光学系（２０）が安定して、撮影光軸上の挿入位置と撮
影光軸外の退避位置とに保持されるようにし、しかも、
付加光学系（２０）を保持する保持枠（２１）が取付は
基盤（７）の前面を摺動することにより、横プレするこ
となく、円滑に保持枠（２１）を変位させることができ
る。さらに、その付加光学系（２０）の挿脱は、付加光
学系移動手段（２３）によって、取付は基盤（７）の光
軸方向の移動とは無関係に任意に行われ、撮影レンズが
広角状態のときは勿論、望遠状態のときも、さらに、焦
点距離の切換え中においても必要に応じて付加光学系（
２０）を挿入使用することが可能となる。

さらに取付は基盤（７）の裏面に副レンズ系（Ｌ２）を
挿脱可能に設けたので、副レンズ系（Ｌ２）のスラスト
方向の横プレは取付けＭ盤（７）の裏面によって抑制さ
れ、その挿入位置と退避位置において安定に保持される
。さらに、この副レンズ系（Ｌ２）は、取付は基盤（７
）の礒影光軸方向の移動に応じて、副レンズ系移動手段
によって自動的に挿脱される。

（実施例） 次に、本発明の実施例を添付の図面に基づいて詳しく説
明する。

第１図は本発明の実施例を示す二煎点カメラの撮影レン
ズ鏡筒部の断面図で、副レンズ系が撮影光軸上から退避
した広角状態を示し、第２図は第１図のｎ−ｎ断面図、
第３図は第１図の実施例において副レンズ系が撮影光軸
上に挿入された望遠状態を示す断面図である。第１図に
おいて、カメラ本体１の前部に回転可能に設けられた回
転鏡筒２の外周にはギヤ２Ａが設けられ、可逆モータの
如き駆動−６１Ａ３によって駆動されるピニオンギヤ４
と噛み合っている。また、ヘリコイドねじ５を介して回
転鏡筒２と螺合する直進鏡筒６の内側には、取付は基盤
７が小ねじ８によって固設されている。

この取付は基盤７の表側（第１図中で右側）には、絞り
兼用のシャッタ９を駆動するためのシャッタ制御装置１
０と、主レンズ系Ｌ１を光軸方向に移動させて焦点調節
を行う主レンズ系移動装置１）とが小ねじ１２によって
固設されている。主レンズ系Ｌ１は主レンズ枠１３内に
保持され、その主レンズ枠１３は、ヘリコイドねじ１４
を介して主レンズ系移動袋ｇｔ１）の円筒部１）Ａと螺
合し、その円筒部１）Ａの回転により主レンズ枠１３が
光軸方向に進退する如く構成されている。

一方、副レンズ系Ｌ２を保持する副レンズ枠１５はアー
ム１５Ａを有し、取付は基盤７に植設されたビン軸１６
のまわりに回転可能に支持され、副レンズ枠が引張コイ
ルばね１７の付勢力により第４図中で実線にて示すよう
に反時計方向に回転して、取付は基盤７の裏面から突出
する突起１８に当接すると、副レンズ系Ｌ２の光軸が主
レンズ系り、の光軸と一致するように構成されている。

なお主レンズ系り、と、副レンズ系Ｌｚとをもって撮影
光学系が構成される。

第２図において、カメラ本体１の図示されない固定部に
、固設され且つ光軸方向に伸びたガイド板１９は、取付
は基盤７に設けられた切欠き溝７Ａを貫通して右方へ長
く突出している。このガイド板１９は、第５図に示すよ
うに二叉のフォーク状に形成され、一方の突出部には、
副レンズ枠１５に設けられた係合腕１５Ｂと係合するカ
ム面１９Ａが設けられている。また、ガイド板１９の両
側面１９ａおよび１９ｂは、切欠き溝７Ａの両端部に近
接して、取付は基盤７の裏面から突出して形成された２
本の案内突起７Ｂ、７Ｃの内面に摺動可能に嵌合してお
り、回転鏡筒２が回転すると、直進鏡筒６と共に取付は
基盤７を光軸方向に直進案内するように構成されている
。その取付は基盤７が第３図に示す望遠位置から左方へ
繰り込まれると、係合腕１５Ｂはカム面１９Ａに沿って
左方ヘ移動しつつ、第４図中で時計方向に回転し、副レ
ンズ枠１５を２点鎖線で示す退避位置まで偏位させるよ
うに構成されている。

副レンズ系Ｌ２とは異なる機能を有する光学系としての
フィルター２０を保持するフィルター枠２１は、取付は
基盤７とその表側に設けられたシャッタ＋９との間の比
較的狭い空間Ｓ内に設けられている。このフィルター枠
２１は、第６図に示す如（、取付は基盤７に設けられた
軸２２を中心として回転可能に設けられ、そのスラスト
方向の偏位は取付は基盤７の表面と、シャフタ９の隔板
９Ａの裏面とに接触することによって制限されるように
構成されている。フィルター枠２１は、軸２２に対して
フィルター２０とは反対側に突出腕２１Ａを有し、この
突出腕２１Ａは、第７図に示す如く一端に操作ノブ２３
Ａを有するフィルター挿脱部材２３の他端２３に形成さ
れた二叉突起２Ａ内を外周に沿って移動可能である。

その操作ノブ２３Ａの移動により、二叉突起２３Ｂ、２
３Ｃのいずれか一方がフィルター枠２１の突出腕２１Ａ
に当接して、これを押圧偏位させることにより、フィル
ター枠２１は軸２２のまわりに回動変位するように構成
されている。そのフィルター枠２１には、取付は基盤７
に設けられた円弧状逃げ溝７Ｄを貫通して移動ピン２４
が植設され、取付は基盤７の裏面に突設された固定ピン
２５と移動ピン２４との間に、第４図および第６図に示
すようにトラブルばね２６が掛けられている。このトラ
ブルばね２６は、操作ノブ２３Ａを第７図に示すように
セント位置にセットしたときには、第６図に示すように
フィルター枠２１を反時計方向に付勢し、リセット位置
へ切り換えると、フィルター枠２１を時計方向に付勢す
るように構成されている。また、フィルタ枠−２１は、
ト。

グルばね２６の付勢力により反時計方向に回転し、第６
図に示すように取付は基盤７に突設された制限ピン２７
に当接したときに、フィルター２０を撮影光軸上に挿入
固定するように構成されている。

さらに二叉突起２３Ｂと２３Ｃの間隔θ（第６図参照）
は、次に述べる安全スイッチ装置との関係上十分大きく
形成されている。

フィルター挿脱部材２３の上端には、内側に突出する平
板部２３Ｄが形成され、この平板部２３Ｄに、フィルタ
ー枠２１の移動中は、シャツタレいる。摺動ブラシ３１
は第８図に示す如く３本の接点ブラシ３１ａ、３１ｂ、
３１ｃにて構成され、これにそれぞれ接触可能な導体ラ
ンド３２ａ、３２ｂ、３２ｃは、シャッタ制御装置１０
上に設けられた絶縁基板３３上に配置されている。接点
ブラシ３１ａは、操作ノブ２３Ａが切欠き窓６Ａの第８
図中で左端に在るときのみ導体ランド３２ａと接触ＲＡ
し、接点ブラシ３１ｂは、操作ノブ２３Ａが切欠き窓６
Ａの右端に位置するときのみ導体ランド３２ｂと接触導
通し、残りの接点ブラシ３１Ｃは、円周方向に長い導体
ランド３２　ａ上を摺動して常時これと接触４通するよ
うに構成されている。また、平板部２３Ｄの先端に設け
られたクリックばね４０は、操作ノブ２３Ａが切欠き窓
６Ａの左右両端に位置するときに絶縁基板３３上に形成
されたそれぞれのクリック溝４１ａ、４１ｂにその先端
部が落ち込むように構成されている。

接点ブラシ３１ａと導体ランド３２ａをもって第１スイ
ツチＳＷ１が構成され、接点ブラシ３１ｂと導体ランド
３２ｂで第２スイツチＳＷ！が構成され、第９図に示す
ようにｔａＥに対して並列に接続されている。双方のス
イッチｓｗ、、ｓｗ。

はレリーズｉ［ｌＢｒに連動するレリーズスイッチＳＷ
３を介してシャッタ制御装置に接続している。

なお、第９図において符号ＳＷ０は電源スィッチである
。

次に、上記の実施例の作用を副レンズ系Ｌ２の第１図に
示す広角状態においては、副レンズ系Ｌ２は、第４図中
で２点鎖線にて示すように措影光軸外の退避位置に置か
れ、比較的短い焦点距離を有する主レンズ系り、のみに
て撮影が行われる。

この場合、被写体までの距離は図示されない自動測距装
置によって検出され、その検出信号に基づいて主レンズ
系移動装置１）の円筒部１）Ａが回転制御される。その
円筒部１）Ａの回転に応じて主レンズ系り、は主レンズ
枠１３と共に光軸に沿って繰り出され、自動焦点調節が
行われる。

第１図に示す広角状態から第３図に示す望遠状望遠位置
へ切り換える。すると、モータ３が回転してピニオンギ
ヤ４を介して回転鏡筒２が回転する。この回転鏡筒２に
ヘリコイドねじ５を介して螺合する直進鏡筒６は、第２
図および第５図に示すガイド板１９と、これに係合する
取付は基盤７０案内突起７Ｂ、７Ｃとによって回転を阻
止されている（第４図参照）ため、回転鏡筒２の回転に
より、ヘリコイドねじ５のリードに従って第１図および
第２図の広角位置から光軸に沿って右方へ繰り出される
。この直進鏡筒６の繰出しに伴って取付は基盤７が一体
に右方へ移動する。

取付は基盤７が右方へ移動すると、この取付は基盤７の
ピン軸１６に回転可能に支持されたフィルター枠１５の
係合腕１５Ｂは、第５図に示す２点鎖線の位置から実線
の位置まで移動する。その際、係合腕１５Ｂは、フィル
ター枠１５のアーム１５Ａに掛止された引張コイルばね
１７の付勢力によりカム面１９Ａに沿って第５図で下方
（第４図中では反時計方向）に移動する。これによりフ
ィルター枠１５は第４図中で２点鎖線の位置から反時計
方向にピン軸１６のまわりを旋回して、取付は基盤７の
裏面の突起１８に当接して停止する。

このとき副レンズ系Ｌ２の光軸は主レンズ系Ｌ１の光軸
と一致し、撮影光学系り、　、Ｌ２は所定の長い合成焦
点距離となる。この場合、副レンズ枠１５は、取付は基
盤７の裏面に接すると共に、引張コイルばね１７の付勢
力により円弧状の突起１８に強く接触支持されるので、
その位置は石官実に保持される。

第３図に示す望遠状態においても、焦点調節は主レンズ
系移動装置１）の円筒部１）Ａの回転による主レンズ系
Ｌ１の繰り出しにより自動的に行われる。また第３図に
示す望遠状態から、第１図に示す広角状態に副レンズ系
Ｌ２を移動させるには、図示されない切換え操作部材を
望遠位置から広角位置へ切換えセットすればよい。これ
によりモータ３は逆転し、ピニオンギヤ４を介して回転
鏡筒２が逆転して直進鏡筒６を第３図に示す繰り出し位
置から左方へ直進移動させ、同時にフィルタ枠１５の係
合腕１５Ｂがカム面１９Ａに沿って摺動して、フィルタ
枠１５を引張コイルばね１７の付勢力に抗して退避位置
へと移動させる。この直進鏡筒６の繰り込みにより、取
付は基盤７と共に主レンズ系Ｌ１は、第１図に示す広角
位置に復帰する。なお、広角、望遠いずれの状態におい
ても、シャッタ９が作動して撮影が行われた直後に主レ
ンズ系り、は、それぞれの無限遠合焦位置よりさらにわ
ずかに繰り込まれたりセント位置に急速に復帰し、次の
撮影のために準備される。

次に、フィルター２０の挿脱作用と、これに伴うスイッ
チ装置３０の作用について、第１０図の作用説明図に従
って詳しく説明する。

子 第１０図（ａ）に示すフィルタ挿入状態においては、フ
ィルター２０は第１図および第３図に示すように憑影光
軸上に挿入されている。この場合、フィルター２０を挿
脱するための操作ノブ２３Ａは、第７図および第８図に
示す如く切欠き窓６Ａの左端のフィルター挿入位置に置
かれ、クリックばね４０はクリック溝４１ａに落ち込ん
でいる。

また、この状態では、フィルター２０を保持するフィル
ター枠２１に植設された移動ピン２４は、第６図に示す
ように取付は基盤７上の軸２２と固定ピン２５を結ぶ中
心線Ｘより右側に在る。従って、フィルター枠２１は、
トッグルばね２６によって反時計方向に付勢されて、制
限ピン２７に当接している。

さらに、この状態では、第８図に示すように制？ｆｆｊ
スイッチ装置３０の接点ブラシ３１ａが導体ランド３２
ａと接触し、この接点ブラシ３１ａと導体ランド３２ａ
とで構成される第１スイツチＳＷ１は、ＯＮ状態に置か
れる。ただし、接点ブラシ３１ｂと導体ランド３２ｂと
で構成される第２スイツチＳＷ２はＯＦＦ状態に在る。

従って、第９図に示すように電源スィッチＳＷ０を投入
した後レリーズスイッチＳ　Ｗ　３をＯＮさせると、シ
ャッタ制御装置１０に電′ｒＡＥから電力が供給され、
シャッタ９が開閉して撮影が行われる。

次に、フィルター２０を退避位置へ脱出させるには、操
作ノブ２３Ａは切欠き窓６Ａの右端まで右方へ変化すれ
ばよい。この場合、先ず、第１Ｏ図（ｂ）に示すように
、二叉突起の一方２３Ｂがフィルター枠２１の突出腕２
ＬＡに当接するまで遊び角αだけ操作ノブ２３Ａが変位
する間に、接点ブラシ３１ａが導体ランド３２ａから離
れ、第１スイッチＳＷ、は、第２スイツチＳＷ２と同様
にＯＦＦ状態となる。従って、第９図中でレリーズスイ
ッチＳＷ、をＯＮしても、シャッタ制御装置ｌＯは動作
しない。従って、シャッタ９は開閉されず、憑影は阻止
される。

さらに、操作ノブ２３Ａを右方へ変位し、二叉突起の一
方２３Ｂで突出腕２１Ａを押し進めると、フィルター枠
２１と共にフィルター２０は撮影光軸上から退避を開始
する。この場合、第１０図（Ｃ）に示すように移動ピン
２４が軸２２と固定ピン２２とを結ぶ中心線Ｘ上に来る
までは、トッグルばね２６によってフィルター枠２１は
第６図中で反時計方向に付勢されている。また、この第
１０図（Ｃ）の状態においても、第１スイツチＳＷＩと
、第２スイツチＳＷ２とはＯＦＦ状態におかれる。従っ
てレリーズスイッチＳＷ、をＯＮしてもシャッタ９は作
動しない。

さらに操作ノブ２３Ａを第１０図（Ｃ）の位置から右方
へ変位させると、移動ピン２４は中心線Ｘを超えて左方
へ移動する。すると、トッグルばね２６の付勢方向が反
時計方向から時計方向に方向転換される。従って、フィ
ルター２０はフィルター枠２１と共に急速に時計方向に
回転し、第６図中で２点鎖線で示すように、移動ピン２
４が逃げ溝７Ｄの一左側の端に当接して停止する。これ
によりフィルター２０は第１０図（ｄ）に示すように退
避位置まで移動して停止する。この場合、突出腕２１Ａ
の変位量は、その突出腕２１Ａと二叉突起の他方２３Ｃ
との間の遊び角αよりわずかに小さいので、突出腕２１
Ａが他方の二叉突起２３Ｃに追突することは無い。従っ
て、フィルター２０が描影光軸上から急速に退避しても
、操作ノブ２１Ａは衝撃を受けることが無く、円滑に切
換え操作が行われる。なお、第１０図（ｄ）に示される
ように、フィルター２０が退避位置へ移動しても、第１
スイツチＳＷ１および第２スイツチＳＷ２は共にＯＦＦ
状態のままに置かれる。

操作ノブ２３Ａを第１０図（ｄ）の位置から、さらに遊
び角αだけ移動する間に、第２スイツチＳ　Ｗ　２の接
点ブラシ３１ｂが導体ランド３２ｂに接触し、第２スイ
ツチＳＷ２がＯＮとなり、第１０図（ｅ）に示す脱出位
置に操作ノブ２３Ａはセットされる。この状態では、第
９図中のレリーズ１０Ｉ３ｒを押し下げてレリーズスイ
ッチＳＷ３をＯＮすることにより、シャッタ制御装置１
０を動作させシャッタ９を開閉させて撮影を行うことが
できる。なお、操作ノブ２３Ａは、切欠き宕６Ａの右端
に近接したときにクリックばね４０の先端がクリック溝
４１ｂに落ち込むことにより位置決めされる。

退避位置に在るフィルター２０を撮影光軸上に挿入する
には、第１０図（ｄ）に示すようにフィルター退避位置
に在る操作ノブ２３Ａを第１０図（ａ）に示すフィルタ
ー挿入位置へ復帰させればよい。この場合、操作ノブ２
３Ａが遊び角αだけ左方へ移動するまでは、フィルター
２０は移動しない。しかし、その間に第２スイツチＳＷ
２はＯＦＦ状態となり、レリーズスイッチＳＷ３がＯＮ
してもシャッタ９は作動しない。操作ノブ２３Ａが角α
だけ左方へ変位すると、フィルター挿脱部材２３の二叉
突起２３Ｂ、２３Ｃのうちの他方の突起２３Ｃがフィル
ター枠２１の突出腕２１　Ａに当接し、さらに変位させ
ると、トッグルばね２６の付勢力に抗して突出腕２１Ａ
を第６図中で２点鎖線の位置から反時計方向へ回動させ
る。さらに操作ノブ２３Ａを左方へ変位させると、移動
ピン２４が中心線Ｘを超えて右方へ移動する。すると、
トラブルばねの付勢力は方向転換してフィルター枠２１
を反時計方向に付勢する。その為、フィルター枠２１は
反時計方向に急速に回転変位し、制限ビン２７に当接し
て停止する。しかし、この状態においても第１スイッチ
ＳＷ、はＯＮとならず、レリーズ釦Ｂｒが押されても、
シャッタ９は作動しない。さらに操作ノブ２＋Ａが左方
へ回転し、二叉突起の一方２３Ｂと突出腕２１Ａとの間
に遊び角αだけ間隙が生じたとき、操作ノブ２＋Ａは切
欠き窓６Ａの左端に近接して、クリックばね４０の先端
が第８図に示すようにクリック溝４１ａに落ち込むこと
によってフィルター挿入位置に確実に位置決めされる。

上記の実施例では、スイッチＳＷｌおよびＳＷ２をレリ
ーズを不能にするための安全スイッチとして使用したが
、このスイッチｓｗ、　、ｓｗ、の信妓 号で、フィルター挿入に帰因する露出値の変化を補正す
る補正回路や、光路長の変化を補正する回路を制御する
ようにしてもよい。

上記のようにフィルター挿脱操作において、二叉突起２
３Ｂ、２３Ｃと突出腕２１Ａとの間には、スイッチＳ　
Ｗ　ｌ−Ｓ　Ｗ　ｔをＯＦＦさせるに必要な移動量αだ
けのギャップを設けたので、フィルター２０が挿入位置
および退避位置に置かれているときは、第１スイツチＳ
Ｗｌと、第２スイツチＳＷ２のいずれか一方をＯＮ状態
にしてシャッタ９を作動可能となし、フィルター２０が
変位している間中は双方のスイッチＳ　Ｗ　１）３　Ｗ
　２をＯＦＦ状態にしてシャッタ９の開閉を阻止するこ
とができる。また、フィルター枠２１は、取付は基盤７
とシャッタ隔板９Ａとの間に保持され、スラスト方向の
動きは、その双方の平面によって抑制されているので、
挿入位置、および退避位置に在る間は、確実にその位置
に保持されるのは勿論、移動中も過影光軸に対して直交
する面内で移動し、横振れを生じることが無いから、そ
の作動が極めて円滑である。

なお、上記の実施例においては、焦点調節を主レンズ系
を移動させる回転筒１）Ａの回転によって行い、広角状
態と望遠状態共に主レンズ系のみの移動により焦点調節
を行うように構成されている。しかし、主レンズ系Ｌ１
は取付は基盤７に固定し、取付は基盤７を、広角状態で
の焦点調節のために移動し、その焦点調節範囲を超えて
繰り出されたときに副レンズ系Ｌ２が光軸上に挿入され
て望遠状態となり、さらに望遠状態での焦点調節も取付
は基盤７の移動によって行うように構成してもよい、ま
た、フィルター（２０）のような付加光学系を移動させ
るための二叉突起（２３Ｂ、２３Ｃ）とフィルター枠側
の突出腕２１Ａの作用は相対的のものであるから、フィ
ルター枠２１側に二叉突起を設け、これを動かすフィル
ター挿脱部材２３側に突出腕を設けても差支えない。ま
たフィルターのかわりに接写用レンズを挿脱させるよう
にしてもよい。

〔発明の効果〕

以上の如く本発明によれば、撮影光軸上に挿脱される付
加光学系と副レンズ系とは、それぞれ取付は基盤の表面
と裏面とに設けたので、両者を挿入位置と退避位置とに
おいて、安定且つ光軸に垂直な平面内に保持させること
ができ、しかも、主レンズ系の直後に設けられた絞り兼
用レンズシャッタに近接して付加光学系が挿入されるの
で、その付加光学系の外径を小型にでき、撮影レンズ鏡
筒部をコンパクトに構成することが可能となる利点があ
る。

また、実施例の如く、付加光学系移動手段としての二叉
突起と、これに係合する付加光学系側の係合腕との間に
大きい隙間の遊びを設ければ、この遊びを利用して、シ
ャツタレリーズを阻止するための安全スイッチを作動さ
せ、フィルターの移動中はシャ、フレリーズを不能にす
ることができる。さらに実施例の如（、副レンズ系移動
手段として、カメラ本体側に固定され、光軸方向に伸び
たカム面を設け、このカム面に保合する係合腕を副レン
ズ枠に設ければ、簡単な構成で確実に副レンズ系を取付
は基盤に従動して挿脱させることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、広角状態における本発明の実施例を示す撮影
レンズ鏡筒部の断面図、第２図は第１図の■−■断面図
、第３図は第１図に示す撮影レンズが望遠状態に変換し
たときの撮影レンズ鏡筒部を示す断面図、第４図は第３
図の■−ｒＶ断面図、第５図は第２図に示すガイド板の
斜視図、第６図は第３図のＶｌ−Ｖｌ断面図、第７図は
第１図に示すフィルター挿脱部材と接点ブラシ取付は部
とを示す斜視図、第８図は第１図の制御スイッチ部を示
す平面図、第９図は、第１図の制御スイッチを含むシャ
ツタレリーズ阻止回路図、第１０図は、第１図に示すフ
ィルター挿脱機構の作用と制御スイッチとの関係を示す
説明図である。 （主要部分の符号の説明） Ｌ、・・・・・・　主レンズ系、 Ｌ２・・・・・・　副レンズ系、 ２・・・・・・・・・　回転鏡筒、 ６・・・・・・・・・　直進鏡筒、 ７・・・・・・・・・　取付は基盤、 ９・・・・・・・・・　絞り兼用レンズシャッタ、１０
・・・・・・　シャッタ制御′！装置、２０・・・・・
・　フィルター（付加光学系）３０・・・　制御スイッ
チ装置 ４０・・・　クリックばね

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）単独にて撮影可能な主レンズ系と該主レンズ系の
   直後に配置された絞り兼用レンズシャッタと前記主レン
   ズ系の光軸方向の移動に応じて撮影光軸力上に付加され
   る焦点距離変換のための副レンズ系とを有する二焦点カ
   メラにおいて、前面に前記主レンズ系と前記レンズシャ
   ッタとを支持し且つ裏面に前記副レンズ系を挿脱可能に
   支持して前記撮影光軸に沿って移動可能な取付け基盤と
   、前記レンズシャッタと前記取付け基盤との間の撮影光
   軸上に挿脱可能に設けられ且つ前記副レンズ系とは別の
   機能を有する付加光学系と、前記取付け基盤の移動に応
   じて前記副レンズ系を前記撮影光軸上に挿脱させる副レ
   ンズ系移動手段と、前記付加光学系を任意に挿脱するた
   めの付加光学系移動手段とを有することを特徴とする多
   機能二焦点カメラ。
2. （２）前記付加光学系は、フィルターまたは薄い接写用
   レンズであって、前記取付け基盤（７）の前面に設けら
   れた軸（２２）のまわりを回動可能な保持枠（２１）に
   保持されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の多機能二焦点カメラ。
3. （３）前記副レンズ系移動手段は、前記取付け基盤（７
   ）を撮影光軸方向に案内するガイド板（１９）に形成さ
   れたカム面（１９Ａ）と前記副レンズ系（Ｌ＿２）を保
   持する副レンズ枠（１５）に設けられ且つ前記カム面（
   １９Ａ）と係合する係合腕（１５Ｂ）とを含むことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の多機能二焦点カメ
   ラ。
4. （４）前記付加光学系移動手段は、前記取付け基盤（７
   ）に設けられた軸（２２）のまわりを回動可能な付加光
   学系保持枠（２１）に設けられた突出腕（２１Ａ）と、
   一端に前記突出腕（２１Ａ）を挟んで係合する二叉突起
   （２３Ｂ、２３Ｃ）を有し且つ他端に外部から操作可能
   な操作ノブ（２３Ａ）を有する付加光学系挿脱部材（２
   ３）と、前記付加光学系保持枠（２１）を挿脱双方の方
   向に付勢するトッグルばね機構（２４、２５、２６）と
   を含むことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の多
   機能二焦点カメラ。
5. （５）前記付加光学系挿脱部材（２３）には、前記付加
   光学系（２０）の挿脱移動中はシャッタレリーズを阻止
   する安全スイッチ（Ｓｗ＿１、Ｓｗ＿２）が連動し、前
   記二叉突起（２３Ｂ、２３Ｃ）は、前記安全スイッチ（
   Ｓｗ＿１、Ｓｗ＿２）がＯＦＦ状態に切換えられた後に
   前記突出腕（２１Ａ）と係合するように前記二叉突起（
   ２３Ｂ、２３Ｃ）と前記突出腕（２１Ａ）との間には比
   較的大きい遊び角（α）が設けられていることを特徴と
   する特許請求の範囲第４項記載の多機能二焦点カメラ。