JPS6251912B2 - - Google Patents
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- JPS6251912B2 JPS6251912B2 JP56002733A JP273381A JPS6251912B2 JP S6251912 B2 JPS6251912 B2 JP S6251912B2 JP 56002733 A JP56002733 A JP 56002733A JP 273381 A JP273381 A JP 273381A JP S6251912 B2 JPS6251912 B2 JP S6251912B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alumina cement
- weight
- hardening
- less
- curing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Ceramic Products (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
本発明はアルミナセメントを使用した新規な耐
火コンクリート組成物に関する。更に詳しくは本
発明は耐火超微粉、アルミナセメント、解膠剤お
よびアルミナセメントの硬化遅延剤および硬化促
進剤よりなる硬化調整剤を併用することにより、
施工水分量を可能な限り少なくし、少量のアルミ
ナセメントで高強度、高耐火性および高耐食性を
有し、かつ、季節の温度変化にも十分対処できる
作業性を有する耐火コンクリート組成物に関する
ものである。 従来の耐火コンクリート組成物は一般に粒度調
整された耐火骨材75〜85重量%とアルミナセメン
ト15〜25重量%より構成されている。 上記耐火コンクリート組成物は施工、製造およ
び管理の省力化の利点よりこれまで、雰囲気炉を
主体に、その使用が拡大されてきた。しかし、こ
の種の耐火コンクリート組成物は結合剤にアルミ
ナセメントを多量に使用しているため次のような
欠点を有している:(1)アルミナセメントの脱水に
伴なう中間温度域での強度劣化、(2)アルミナセメ
ント中のCaOが融剤として働き、耐熱性および耐
食性が同質れんがに比べ劣る、(3)施工水分量が多
いため見掛気孔率が同質のれんがに比べ高い。 このような従来耐火コンクリート組成物の欠点
を解決する方法として、特公昭51−9770号があ
る。この種の耐火コンクリート組成物は、少なく
とも1種の水硬性アルミナセメント5〜8重量
%、少なくとも一種の耐火性粉末2.5〜4重量
%、PHが少なくとも11の少なくとも1種の解膠剤
0.01〜0.3重量%および耐火骨材86〜92重量%か
らなるものである。 この種の耐火コンクリート組成物は施工が適切
に行なわれればアルミナセメントの使用量も少な
く、かつ低施工水分量化により、従来耐火コンク
リート組成物の欠点を解決できると考えられる。
しかし、使用している解膠剤のPHが少なくとも11
であるためアルミナセメントからのカルシウムイ
オンの溶解を促進し、耐火コンクリート組成物を
解膠状態から凝集状態にすることにより硬化現象
を起こし、充分な鋳込みまでの作業時間がとれ
ず、はなはだしきは混練中中に硬化現象を起こ
し、使用に耐えないものである。 本発明は、このような硬化特性上の欠点を解決
する耐火コンクリート組成物を提供するものであ
る。すなわち、本発明の耐火コンクリート組成物
は粒度調整された1種以上の耐火骨材を84〜97重
量%、粒子径が10μ以下、好ましくは1μ以下の
1種以上の耐火性超微粉末2〜8重量%、1種以
上のアルミナセメントを1〜8重量%、PHが7未
満の1種以上の解膠剤を外掛0.01〜0.5重量%、
および硬化調整剤としてアルミナセメント硬化遅
延剤外掛0.005〜0.1重量%およびアルミナセメン
トの硬化促進剤を0.005〜0.1重量%の組成よりな
る、耐火コンクリート組成物である。 以下、本発明の耐火コンクリート組成物を構成
する各成分について詳細に説明する。 本発明に使用する粒度調整された耐火骨材は、
珪砂、珪石、ロー石などの珪酸質原料、電融アル
ミナ、焼結アルミナ、仮焼アルミナ、ボーキサイ
ト、バン土頁岩などの高アルミナ質原料、マグネ
シアクリンカー、フオルステライト、ドロマイト
クリンカー、クロム鉱などの塩基性原料、その
他、ジルコニア、ジルコン、炭化珪素、炭素質原
料など一般に耐火物原料に使用されるもののうち
1種以上が84〜97重量%である。 アルミナセメントは一般に市販されているもの
で、例えばアルコアCA−25電化ハイアルミナセ
メントスーパー、セカール250およびJIS1種また
は2種のアルミナセメント等のうち一種以上の1
〜8重量%であり、1重量%以下では充分な強度
が得られず、8重量%以上では施工水分量が少な
いため8重量%を越えた部分は未水和アルミナセ
メントとして残留するため添加の必要性がない。 耐火性超微粉については粒子径が10μ以下、好
ましくは1μ以下の粘土、カオリン、フエロシリ
コンおよびメタシリコンの製造副産物として生じ
るシリカフラワー含水珪酸、カーボンブラツクお
よび気相法で造られるシリカ、アルミナ、酸化チ
タンのうち一種以上が2〜8%である。粒子径に
ついては10μ以上では解膠剤との併用による減水
効果が少なく、1μ以下の超微粉の場合に特に減
水効果が顕著である。添加量については2重量%
未満では充分な減水効果が得られず、8重量%を
越えると加熱後の収縮が大きくなるため望ましく
ない。解膠剤についてはその使用目的はアルミナ
セメントおよび耐火超微粉を分散させることによ
り減水効果を得るものであり、水性媒質中のPHが
7未満の酸性ピロリン酸ソーダ、ウルトラポリリ
ン酸ソーダ、酸性メタリン酸ソーダ、酸性ヘキサ
メタリン酸ソーダなどの酸性リン酸塩のうち一種
以上が0.01〜0.5重量%である。解膠剤のPHは耐
火コンクリート組成物の硬化物性に大きな影響を
及ぼし、その選択は重要となる。図面に解膠剤に
アルカリ性リン酸塩および酸性リン酸塩を使用し
た耐火コンクリート組成物の気温20℃での3分混
練後のJIS2521の耐火物用アルミナセメントの物
理試験方法のフロー試験で測定したフロー値を示
す。フロー値は施工現場での作業性を評価する一
手段であり、一応フロー値110未満では施工が可
能であり、110以下では不可能である。すなわち
図からも明らかであるが従来のPHが少なくとも11
のようなアルカリ性のポリリン酸塩では混練後解
膠剤がアルミナセメントからのカルシウムイオン
の溶解を促進し、耐火コンクリート組成物を解膠
状態から凝集状態にすることにより硬化現象を起
こし、充分な作業時間がとれず、はなはだしきは
混練中に硬化現象を引き起こす。一方、本発明の
如くPHが7未満の酸性リン酸塩を解膠剤に使用す
れば混練後30分以上の作業時間が得られ、アルカ
リ性リン酸塩にくらべ硬化特性がかなり改善され
る。しかし、この種の耐火コンクリート組成物も
20℃では30〜60分程度の作業時間が得られるが、
例えば5℃では10時間以上、30℃では5分以下の
作業時間となり、冬季においては硬化不足により
翌日脱枠が不可能となつたり、夏季においては充
分な作業時間が得られず。はなはだしきは混練中
に硬化現象も生じる。また、解膠剤の添加量につ
いては0.01%以下では充分な分散効果が得られ
ず、また0.5%以上では最適分散状態が得られな
い。 アルミナセメントの硬化促進剤および硬化遅延
剤からなる硬化調整剤については、従来の耐火コ
ンクリート組成物の欠点である硬化特性を完全に
解決するための本発明のポイントとなる成分であ
り、アルミナセメントの硬化促進剤としては、硫
酸塩、硝酸塩、Na2CO3、K2CO3、Na2SiO2、
K2SiO2、Li塩、Ca(OH)2などのうち一種以上で
あり、アルミナセメント遅延剤としてはクエン
酸、酒石酸、グルコン酸などの脂肪族カルボン酸
およびこれらの塩およびホウ砂、ホウ酸および小
麦粉、カゼイン、デン粉、セルロース製品などの
うち一種以上であり、これらの硬化調整剤の添加
量についてはアルミナセメント硬化遅延剤が
0.005〜0.1重量%、アルミナセメント硬化促進剤
が0.005〜0.1重量%である。すなわち、夏季の如
く硬化の早い場合はアルミナセメント硬化遅延剤
の添加が適切な作業時間の確保に有効であり、ア
ルミナセメント硬化遅延剤を0.005〜0.1重量%添
加することにより30分以上の作業時間が得られ
る。添加量については0.005重量%未満では30分
以上の作業時間が得られず、0.1重量%を越える
と10時間以上となり、硬化が不充分で翌日の脱枠
が不可能となる。また冬季の如く硬化が遅い場合
はアルミナセメント硬化促進剤の添加が有効と考
えられる。しかし、アルミナセメント硬化促進剤
単味を添加すると、アルミナセメントへの硬化促
進作用が混練中より開始し急激に凝集状況となり
充分な作業時間が取れない。しかしアルミナセメ
ント硬化遅延剤を0.005〜0.1重量%添加し、さら
にアルミナセメント硬化促進剤を添加することに
より、適切な作業時間が得られる。すなわち、硬
化遅延剤は硬化促進剤あるいはアルミナセメント
より溶解してくるCaイオン等と錯体を形成し、
これらイオンを一時封鎖することにより適切な作
業時間を得ようとするものである。それ故、気温
の低い冬季においてもアルミナセメント硬化促進
剤を添加する場合、必ずアルミナセメント硬化遅
延剤の併用添加が必要となる。 以下に、本発明の実施例を掲げて説明するが、
本発明はこれらの限定されるものではない。 実施例 1 下記成分を混合してなる耐火コンクリート組成
物に水を4.0〜5.0重量%加え混練する。これより
調整した耐火コンクリートの20℃での特性を比較
例とあわせ表1に示す。これより、アルカリ性リ
ン酸塩であるヘキサメタリン酸ソーダーを解膠剤
に使用した比較例2は施工水分が少なく、強度、
物性は実施例と大差ないが3分程度の作業時間し
か取れず作業上問題がある。また、酸性リン酸ソ
ーダを使用した比較例1も作業時間は約20分と比
較例2にくらべると良好である。今だ不充分であ
るのに対し、硬化遅延剤および硬化促進剤を使用
した実施例1は60分以上の作業時間が得られ、作
業上充分使用できるものである。
火コンクリート組成物に関する。更に詳しくは本
発明は耐火超微粉、アルミナセメント、解膠剤お
よびアルミナセメントの硬化遅延剤および硬化促
進剤よりなる硬化調整剤を併用することにより、
施工水分量を可能な限り少なくし、少量のアルミ
ナセメントで高強度、高耐火性および高耐食性を
有し、かつ、季節の温度変化にも十分対処できる
作業性を有する耐火コンクリート組成物に関する
ものである。 従来の耐火コンクリート組成物は一般に粒度調
整された耐火骨材75〜85重量%とアルミナセメン
ト15〜25重量%より構成されている。 上記耐火コンクリート組成物は施工、製造およ
び管理の省力化の利点よりこれまで、雰囲気炉を
主体に、その使用が拡大されてきた。しかし、こ
の種の耐火コンクリート組成物は結合剤にアルミ
ナセメントを多量に使用しているため次のような
欠点を有している:(1)アルミナセメントの脱水に
伴なう中間温度域での強度劣化、(2)アルミナセメ
ント中のCaOが融剤として働き、耐熱性および耐
食性が同質れんがに比べ劣る、(3)施工水分量が多
いため見掛気孔率が同質のれんがに比べ高い。 このような従来耐火コンクリート組成物の欠点
を解決する方法として、特公昭51−9770号があ
る。この種の耐火コンクリート組成物は、少なく
とも1種の水硬性アルミナセメント5〜8重量
%、少なくとも一種の耐火性粉末2.5〜4重量
%、PHが少なくとも11の少なくとも1種の解膠剤
0.01〜0.3重量%および耐火骨材86〜92重量%か
らなるものである。 この種の耐火コンクリート組成物は施工が適切
に行なわれればアルミナセメントの使用量も少な
く、かつ低施工水分量化により、従来耐火コンク
リート組成物の欠点を解決できると考えられる。
しかし、使用している解膠剤のPHが少なくとも11
であるためアルミナセメントからのカルシウムイ
オンの溶解を促進し、耐火コンクリート組成物を
解膠状態から凝集状態にすることにより硬化現象
を起こし、充分な鋳込みまでの作業時間がとれ
ず、はなはだしきは混練中中に硬化現象を起こ
し、使用に耐えないものである。 本発明は、このような硬化特性上の欠点を解決
する耐火コンクリート組成物を提供するものであ
る。すなわち、本発明の耐火コンクリート組成物
は粒度調整された1種以上の耐火骨材を84〜97重
量%、粒子径が10μ以下、好ましくは1μ以下の
1種以上の耐火性超微粉末2〜8重量%、1種以
上のアルミナセメントを1〜8重量%、PHが7未
満の1種以上の解膠剤を外掛0.01〜0.5重量%、
および硬化調整剤としてアルミナセメント硬化遅
延剤外掛0.005〜0.1重量%およびアルミナセメン
トの硬化促進剤を0.005〜0.1重量%の組成よりな
る、耐火コンクリート組成物である。 以下、本発明の耐火コンクリート組成物を構成
する各成分について詳細に説明する。 本発明に使用する粒度調整された耐火骨材は、
珪砂、珪石、ロー石などの珪酸質原料、電融アル
ミナ、焼結アルミナ、仮焼アルミナ、ボーキサイ
ト、バン土頁岩などの高アルミナ質原料、マグネ
シアクリンカー、フオルステライト、ドロマイト
クリンカー、クロム鉱などの塩基性原料、その
他、ジルコニア、ジルコン、炭化珪素、炭素質原
料など一般に耐火物原料に使用されるもののうち
1種以上が84〜97重量%である。 アルミナセメントは一般に市販されているもの
で、例えばアルコアCA−25電化ハイアルミナセ
メントスーパー、セカール250およびJIS1種また
は2種のアルミナセメント等のうち一種以上の1
〜8重量%であり、1重量%以下では充分な強度
が得られず、8重量%以上では施工水分量が少な
いため8重量%を越えた部分は未水和アルミナセ
メントとして残留するため添加の必要性がない。 耐火性超微粉については粒子径が10μ以下、好
ましくは1μ以下の粘土、カオリン、フエロシリ
コンおよびメタシリコンの製造副産物として生じ
るシリカフラワー含水珪酸、カーボンブラツクお
よび気相法で造られるシリカ、アルミナ、酸化チ
タンのうち一種以上が2〜8%である。粒子径に
ついては10μ以上では解膠剤との併用による減水
効果が少なく、1μ以下の超微粉の場合に特に減
水効果が顕著である。添加量については2重量%
未満では充分な減水効果が得られず、8重量%を
越えると加熱後の収縮が大きくなるため望ましく
ない。解膠剤についてはその使用目的はアルミナ
セメントおよび耐火超微粉を分散させることによ
り減水効果を得るものであり、水性媒質中のPHが
7未満の酸性ピロリン酸ソーダ、ウルトラポリリ
ン酸ソーダ、酸性メタリン酸ソーダ、酸性ヘキサ
メタリン酸ソーダなどの酸性リン酸塩のうち一種
以上が0.01〜0.5重量%である。解膠剤のPHは耐
火コンクリート組成物の硬化物性に大きな影響を
及ぼし、その選択は重要となる。図面に解膠剤に
アルカリ性リン酸塩および酸性リン酸塩を使用し
た耐火コンクリート組成物の気温20℃での3分混
練後のJIS2521の耐火物用アルミナセメントの物
理試験方法のフロー試験で測定したフロー値を示
す。フロー値は施工現場での作業性を評価する一
手段であり、一応フロー値110未満では施工が可
能であり、110以下では不可能である。すなわち
図からも明らかであるが従来のPHが少なくとも11
のようなアルカリ性のポリリン酸塩では混練後解
膠剤がアルミナセメントからのカルシウムイオン
の溶解を促進し、耐火コンクリート組成物を解膠
状態から凝集状態にすることにより硬化現象を起
こし、充分な作業時間がとれず、はなはだしきは
混練中に硬化現象を引き起こす。一方、本発明の
如くPHが7未満の酸性リン酸塩を解膠剤に使用す
れば混練後30分以上の作業時間が得られ、アルカ
リ性リン酸塩にくらべ硬化特性がかなり改善され
る。しかし、この種の耐火コンクリート組成物も
20℃では30〜60分程度の作業時間が得られるが、
例えば5℃では10時間以上、30℃では5分以下の
作業時間となり、冬季においては硬化不足により
翌日脱枠が不可能となつたり、夏季においては充
分な作業時間が得られず。はなはだしきは混練中
に硬化現象も生じる。また、解膠剤の添加量につ
いては0.01%以下では充分な分散効果が得られ
ず、また0.5%以上では最適分散状態が得られな
い。 アルミナセメントの硬化促進剤および硬化遅延
剤からなる硬化調整剤については、従来の耐火コ
ンクリート組成物の欠点である硬化特性を完全に
解決するための本発明のポイントとなる成分であ
り、アルミナセメントの硬化促進剤としては、硫
酸塩、硝酸塩、Na2CO3、K2CO3、Na2SiO2、
K2SiO2、Li塩、Ca(OH)2などのうち一種以上で
あり、アルミナセメント遅延剤としてはクエン
酸、酒石酸、グルコン酸などの脂肪族カルボン酸
およびこれらの塩およびホウ砂、ホウ酸および小
麦粉、カゼイン、デン粉、セルロース製品などの
うち一種以上であり、これらの硬化調整剤の添加
量についてはアルミナセメント硬化遅延剤が
0.005〜0.1重量%、アルミナセメント硬化促進剤
が0.005〜0.1重量%である。すなわち、夏季の如
く硬化の早い場合はアルミナセメント硬化遅延剤
の添加が適切な作業時間の確保に有効であり、ア
ルミナセメント硬化遅延剤を0.005〜0.1重量%添
加することにより30分以上の作業時間が得られ
る。添加量については0.005重量%未満では30分
以上の作業時間が得られず、0.1重量%を越える
と10時間以上となり、硬化が不充分で翌日の脱枠
が不可能となる。また冬季の如く硬化が遅い場合
はアルミナセメント硬化促進剤の添加が有効と考
えられる。しかし、アルミナセメント硬化促進剤
単味を添加すると、アルミナセメントへの硬化促
進作用が混練中より開始し急激に凝集状況となり
充分な作業時間が取れない。しかしアルミナセメ
ント硬化遅延剤を0.005〜0.1重量%添加し、さら
にアルミナセメント硬化促進剤を添加することに
より、適切な作業時間が得られる。すなわち、硬
化遅延剤は硬化促進剤あるいはアルミナセメント
より溶解してくるCaイオン等と錯体を形成し、
これらイオンを一時封鎖することにより適切な作
業時間を得ようとするものである。それ故、気温
の低い冬季においてもアルミナセメント硬化促進
剤を添加する場合、必ずアルミナセメント硬化遅
延剤の併用添加が必要となる。 以下に、本発明の実施例を掲げて説明するが、
本発明はこれらの限定されるものではない。 実施例 1 下記成分を混合してなる耐火コンクリート組成
物に水を4.0〜5.0重量%加え混練する。これより
調整した耐火コンクリートの20℃での特性を比較
例とあわせ表1に示す。これより、アルカリ性リ
ン酸塩であるヘキサメタリン酸ソーダーを解膠剤
に使用した比較例2は施工水分が少なく、強度、
物性は実施例と大差ないが3分程度の作業時間し
か取れず作業上問題がある。また、酸性リン酸ソ
ーダを使用した比較例1も作業時間は約20分と比
較例2にくらべると良好である。今だ不充分であ
るのに対し、硬化遅延剤および硬化促進剤を使用
した実施例1は60分以上の作業時間が得られ、作
業上充分使用できるものである。
【表】
【表】
実施例 2〜4
下記成分を混合してなる耐火コンクリート組成
物に水5.5〜6.0重量%加え混練する、これより調
整された耐火コンクリートの気温2℃での特性
を、比較例とあわせ表−2に示す。これより2℃
という低温で酸性リン酸ソーダ塩のみを解膠剤に
使用した比較例3は充分な作業時間は得られる
が、硬化時間が24時間以上と長く、脱枠時の問題
が懸念される。一方、硬化調整剤としてアルミナ
セメント硬化促進剤のみを添加した比較例4はア
ルミナセメント硬化促進剤のアルミナセメントへ
の凝集作用によつて作業時間は30分以下となり作
業上問題となる。しかし、硬化調整剤としてアル
ミナセメント遅延剤とアルミナセメント硬化促進
剤を併用した実施例2、3および4は60分以上の
作業時間が得られ、かつ、硬化時間も脱枠上問題
とならないことが判る。
物に水5.5〜6.0重量%加え混練する、これより調
整された耐火コンクリートの気温2℃での特性
を、比較例とあわせ表−2に示す。これより2℃
という低温で酸性リン酸ソーダ塩のみを解膠剤に
使用した比較例3は充分な作業時間は得られる
が、硬化時間が24時間以上と長く、脱枠時の問題
が懸念される。一方、硬化調整剤としてアルミナ
セメント硬化促進剤のみを添加した比較例4はア
ルミナセメント硬化促進剤のアルミナセメントへ
の凝集作用によつて作業時間は30分以下となり作
業上問題となる。しかし、硬化調整剤としてアル
ミナセメント遅延剤とアルミナセメント硬化促進
剤を併用した実施例2、3および4は60分以上の
作業時間が得られ、かつ、硬化時間も脱枠上問題
とならないことが判る。
【表】
図面は耐火コンクリート組成物の解膠剤として
アルカリ性リン酸塩または酸性リン酸塩を用いた
場合に気温20℃におけるフロー値と経過時間の関
係を示す。
アルカリ性リン酸塩または酸性リン酸塩を用いた
場合に気温20℃におけるフロー値と経過時間の関
係を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粒度調整された1種以上の耐火骨材が84〜97
重量%、粒子径10μ以下の1種以上の耐火性超微
粉が2〜8重量%、 1種以上のアルミナセメントが1〜8重量%、 PHが7未満の1種以上の解膠剤が外掛0.01〜
0.5重量%、 アルミナセメントの硬化遅延剤が外掛0.005〜
0.1重量%、 アルミナセメントの硬化促進剤が外掛0.005〜
0.1重量%、 よりなる耐火コンクリート組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56002733A JPS57118056A (en) | 1981-01-13 | 1981-01-13 | Refractory concrete composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56002733A JPS57118056A (en) | 1981-01-13 | 1981-01-13 | Refractory concrete composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57118056A JPS57118056A (en) | 1982-07-22 |
JPS6251912B2 true JPS6251912B2 (ja) | 1987-11-02 |
Family
ID=11537519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56002733A Granted JPS57118056A (en) | 1981-01-13 | 1981-01-13 | Refractory concrete composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57118056A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59128272A (ja) * | 1982-12-29 | 1984-07-24 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶銑脱珪樋用流込み材 |
JPS62207751A (ja) * | 1986-03-10 | 1987-09-12 | 電気化学工業株式会社 | セメント組成物 |
JPH0657617B2 (ja) * | 1986-05-09 | 1994-08-03 | 電気化学工業株式会社 | 高強度セメント硬化体 |
JP2007145618A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Taiheiyo Material Kk | 余りモルタル又はコンクリート用固結抑制剤及び余りモルタル又はコンクリートの処理方法 |
JP2007303953A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Fujita Corp | 放射線遮蔽用コンクリート |
JP2008011998A (ja) * | 2006-07-04 | 2008-01-24 | Sharp Corp | 食器洗い機 |
MX2015002365A (es) * | 2012-08-21 | 2015-09-24 | Stellar Materials Inc | Composicion refractaria y proceso para formar un articulo con ella. |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4971008A (ja) * | 1972-11-07 | 1974-07-09 | ||
US3826665A (en) * | 1972-03-09 | 1974-07-30 | Rhone Progil | Setting and hardening of aluminous cement |
JPS5017426A (ja) * | 1973-06-16 | 1975-02-24 | ||
JPS50127907A (ja) * | 1974-03-29 | 1975-10-08 | ||
JPS5585478A (en) * | 1978-12-20 | 1980-06-27 | Kurosaki Refractories Co | Waterrsetting refractory composition |
-
1981
- 1981-01-13 JP JP56002733A patent/JPS57118056A/ja active Granted
Patent Citations (5)
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US3826665A (en) * | 1972-03-09 | 1974-07-30 | Rhone Progil | Setting and hardening of aluminous cement |
JPS4971008A (ja) * | 1972-11-07 | 1974-07-09 | ||
JPS5017426A (ja) * | 1973-06-16 | 1975-02-24 | ||
JPS50127907A (ja) * | 1974-03-29 | 1975-10-08 | ||
JPS5585478A (en) * | 1978-12-20 | 1980-06-27 | Kurosaki Refractories Co | Waterrsetting refractory composition |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57118056A (en) | 1982-07-22 |
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