JPS6228759A - 感光体 - Google Patents
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- JPS6228759A JPS6228759A JP16875585A JP16875585A JPS6228759A JP S6228759 A JPS6228759 A JP S6228759A JP 16875585 A JP16875585 A JP 16875585A JP 16875585 A JP16875585 A JP 16875585A JP S6228759 A JPS6228759 A JP S6228759A
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/08—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
- G03G5/082—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
- G03G5/08214—Silicon-based
- G03G5/0825—Silicon-based comprising five or six silicon-based layers
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
イ、産業上の利用分野
本発明は感光体、例えば電子写真感光体に関するもので
ある。 口、従来技術 従来、電子写真感光体として、Se又はSeにAs 、
Te 、Sb等をドープした感光体、ZnOやCdSを
樹脂バインダーに分散させた感光体等が知られている。 しかしながらこれらの感光体は、環境汚染性、熱的安定
性、機械的強度の点で問題がある。 一方、アモルファスシリコン(a−sDをRhとして用
いた電子写真感光体が近年になって提案されている。a
−3iは、5i−3iの結合手が切れたいわゆるダング
リングボンドを有しており、この欠陥に起因してエネル
ギーギャップ内に多くの局在準位が存在する。このため
に、熱励起担体のホッピング伝導が生じて暗抵抗が小さ
く、また光励起担体が局在準位にトラップされて光伝導
性が悪くなっている。そこで、上記欠陥を水素原子(H
)で補償してSiにHを結合させることによって、ダン
グリングボンドを埋めることが行われる。 このようなアモルファス水素化シリコン(以下、a−8
i:Hと称する。)の暗所での抵抗率は、108〜10
9Ω−cmであって、アモルファスSeと比較すれば約
1万分の1も低い。従って、a−3t:F工の単層から
なる感光体は表面電位の暗減衰速度が大きく、初期帯電
電位が低いという問題点を有している。 しかし、他方では、可視及び赤外領域の光を照射すると
抵抗率が大きく減少するため、感光体の感光層として極
めて優れた特性を有している。 第8図には、上記のa−5i:Hを母材としたa−3i
系感光体9を組込んだ電子写真複写機が示されている。 この複写機によれば、キャビネット1の上部には、原稿
2を載せるガラス製原稿載置台3と、原稿2を覆うプラ
テンカバー4とが配されている。原稿台3の下方では、
光源5及び第1反射用ミラー6を具備した第1ミラーユ
ニツト7からなる光学走査台が図面左右方向へ直線移動
可能に設けられており、原稿走査点と感光体との光路長
を一定にするための第2ミラーユニツト20が第1ミラ
ーユニツトの速度に応じて移動し、原稿台3側からの反
射光がレンズ21、反射用ミラー8を介して像担持体と
しての感光体ドラム9上へスリット状に入射するように
なっている。ドラム9の周囲には、コロナ帯電器10、
現像器11、転写部12、分離部13、クリーニング部
14が夫々配置されており、給紙箱15から各給紙ロー
ラー16.17を経て送られる複写紙18はドラム9の
トナー像の転写後に更に定着部19で定着され、トレイ
35へ排紙される。定着部19では、ヒーター22を内
臓した加熱ローラー23と圧着ローラー24との間に現
像済みの複写紙を通して定着操作を行なう。 しかしながら、a−3i:Hを表面とする感光体は、長
期に亘って大気や湿気に曝されることによる影響、コロ
ナ放電で生成される化学種の影響等の如き表面の化学的
安定性に関して、これまで十分な検討がなされていない
。例えば1力月以上放置したものは湿気の影響を受け、
受容電位が著しく低下することが分っている。一方、ア
モルファス水素化炭化シリコン(以下、a−3iC:H
と称する。)について、その製法や存在が“Ph1l。 Mag、 Vol、 35” (1978)等に記載さ
れており、その特性として、耐熱性や表面硬度が高いこ
と、a−3t:Hと比較して高い暗所抵抗率(10′2
〜10′3Ω−cm)を有すること、炭素量により光学
的エネルギーギャップが1.6〜2.8eVの範囲に亘
って変化すること等が知られている。但、炭素の含有に
よりバンドギャップが拡がるために長波長感度が不良と
なるという欠点がある。 こうしたa=sic:Hとa−3i:Hとを組合せた電
子写真感光体は例えば特開昭55−127083号公報
において提案されている。これによれば、a−3i:H
層を電荷発生(光導電)層とし、この電荷発生層下にa
−3iC:H層を設け、上層のa−3t:Hにより広い
波長域での光感度を得、かつaSi:H層とへテロ接合
を形成する下層のa−3iC:Hにより帯電電位の向上
を図っている。しかしながら、aSisH層の暗減衰を
゛充分に防止できず、帯電電位はなお不充分であって実
用性のあるものとはならない上に、表面にa−3i
:HIiJが存在していることにより化学的安定性や機
械的強度、耐熱性等が不良となる。 一方、特開昭57−17952号公報には、a Si
:Hからなる電荷発生層上に第1のa−5iC:H層を
中間層として形成し、裏面上(支持体電極側)に第2の
a−3iC: H層を形成している。 また、この公知技術に関連したものとして、実開昭57
−23543号公報にみられる如く、上記の電荷発生層
と上記第1及び第2のa−3iC:H層との間に傾斜層
(a−5it−X CX :H)を設け、この傾斜
層においてa−3i:H側でX=oとし、a−5iC:
H層側でX=0.5とした感光体が知られている。 しかしながら、上記の公知の感光体について本発明者が
検討を加えたところ、中間層を設けたことによる効果は
特に連続繰返し使用において、それ程発揮されないこと
が判明した。即ち、20〜30万回の連続ランニング時
に表面のa SiC層が7〜8万回程度で機械的に損
傷され、これに起因する白スジや白ポチが画像欠陥とし
て生じるため、耐剛性が充分ではない。しかも、繰返し
使用時の耐光疲労が生じ、画像流れも生じる上に、電気
的・光学的特性が常時安定せず、使用環境(温度、湿度
)による影響を無視できない。また、中間層と電荷発生
層との接着性も更に改善する必要がある。 ハ1発明の目的 本発明の目的は、中間層と電荷発生層との接着性に優れ
、機械的損傷に強くかつ耐剛性に優れている上に、画像
流れのない安定な画質が得られ、繰返し使用時の光疲労
が少なく、残留電位も低く、かつ特性が使用環境(温度
、湿度)によらずに安定している感光体を提供すること
にある。 二8発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、炭素原子、窒素原子及び酸素原子のう
−・ちの少なくと;アモルファス水素化及び/又はフン
素化シリコンからなる電荷プロ・ノキング層と:炭素原
子を含有するアフッ素化シリコンからなる電荷発生層と
;周期表第ma族又は第Va族元素がドープされかつ炭
素原子、窒素原子及び酸素原子のうちの少なくと;アモ
ルファス水素化及び/又はフッ素化シリコンからなる中
間層と;炭素原子、窒素原子及び酸素原子のうちの少な
くとも1種を前記中間層よりも多く含有するアモルファ
ス水素化及び/又はフッ素化シリコンからなる中間層と
が順次積層されてなる感光体に係るものである。 本発明によれば、中間層は炭素、窒素及び酸素の少なく
とも1つの原子を含有しているために、機械的損傷に対
して強くなり、白スジ発生等による画質の劣化がなく、
耐剛性が優れたものとなる。また、本発明においては、
中間層と電荷発生層との間に不純物ドープド中間層を設
けているので、中間層と電荷発生層との接着性が向上す
る。また、中間層と中間層とを電荷発生層上に設けてい
るので、上記に加えて、繰返し使用時の耐光疲労に優れ
、また画像流れもな(、 残留電位も低下し、電気的・光学的特性が常時安定化し
て使用環境に影響を受けないことが確認されている。 ホ、実施例 以下、本発明を実施例について詳細に説明する。 第1図は、本実施例による正帯電用のa−3i系電子写
真感光体39を示すものである。この感光体39はAI
等のドラム状導電性支持基板41上に、周期表第Va族
元素(例えばリン)がヘビードープされかつC,N及び
0の少なくとも1つを含有するa−3t:H(これをa
−S 1(C)(N)(0):Hと表わす。)からな
るN゛型電荷ブロッキングFJ44と、周期表第1ff
a族元素(例えばホウ素)がライトドープされて真性化
されかっCを含有するa−3i:H(これをa−3iC
:Hと表わす。)からなる電荷輸送層42と、a−3i
:Hからなる電荷発生N(不純物ドーピングなし又は真
性化されたもの)43と、周期表第Ha族又は第Va族
元゛素がヘビードープされたP゛型又はN0型であって
、C,N、Oの少なくとも1つを含有するアモルファス
水素化シリコンからなる中間層46と、周期表第ma族
又は第Va族元素がドープされてP型又はN型或いは真
性化(若しくは不純物ドーピングなしの)されかつN、
C及び0の少なくとも1つを含有するアモルファス水素
化シリコン(これをa −S 1(C)(N)(0):
Hと表わす。)からなる中間層45とが積層された構
造がらなっている。 電荷発生層43は暗所抵抗率ρ。と光照射時の抵抗率ρ
Lとの比が電子写真感光体として充分大きく光感度(特
に可視及び赤外領域の光に対するもの)が良好である。 なお、上記の各層の炭素原子含有量は0〜70%の範囲
では、第2図に示す如くに光学的エネルギーギャップ(
Eg、opt)とほぼ直線的な関係があるので、炭素原
子含有量を光学的エネルギーギャップに置き換えて規定
することができる。 また、a−3iC:Hは、炭素原子含有量を適切に選択
すれば、第3図の曲線aのように比抵抗の上昇、帯電電
位保持能の向上という顕著な作用効果が得られる。即ち
、第3図に曲線aで示すように、炭素原子含有量が30
〜90%のa−3iC:Hを用いた場合、その比抵抗は
炭素含有量に従って変化し、IQIZΩ−cm以上にな
る。 上記の傾向は、炭素に代えてN又は0を含むa−3iN
: H,a−5iO: Hについても同様である。 上記のフ45は感光体の表面を改質してa−3i系悪感
光を実用的に優れたものとするために必須不可欠なもの
である。即ち、表面での電荷保持と、光照射による表面
電位の減衰という電子写真感光体としての基本的な動作
を可能とするものである。 従って、帯電、光減衰の繰返し特性が非常に安定となり
、長期間(例えば1力月以上)放置しておいても良好な
電位特性を再現できる。これに反し、a−3i:Hを表
面とした感光体の場合には、湿気、大気、オゾン雰囲気
等の影響を受は易く、電位特性の経時変化が著しくなる
。 また、層45は表面硬度が高いために、現像、転写、ク
リーニング等の工程における耐摩耗性があり、更に耐熱
性も良いことから粘着転写等の如(熱を付与するプロセ
スを適用することができる。 上記のような優れた効果を総合的に奏するためには、層
45の組成を選択することが重要である。 即ち、炭素原子を含有する場合、Si +C=100a
tomic%(以下、atomic%を単に%で表わす
。)としたとき1%≦(C)590%、更には10%≦
(C)670%であることが望ましい。このC含有量に
よって上記した比抵抗が所望の値となり、かつ光学的エ
ネルギーギャップがほぼ2.5 eV以上となり、可視
及び赤外光に対しいわゆる光学的に透明な窓効果により
照射光はa−3i:H層(電荷発生層)43に到達し易
くなる。しかし、C含有量が1%以下では、機械的損傷
等の欠点が生じ、かつ比抵抗が所望の値以下となり易く
、がっ一部分の光は表面層45に吸収され、感光体の光
感度が低下し易くなる。また、C含有量が90%を越え
ると層の炭素量が多くなり、半導体特性が失われ易い上
にa−3iC:H膜をグロー放電法で形成するときの堆
積速度が低下し易いので、C含有量は90%以下とする
のがよい、同様に、窒素又は酸素を含有する層4Sの場
合、1%≦(N)590%(更にはlO%≦〔N357
0%)がよく、0%く 〔o)670%(更には5%≦
〔03530%)がよい。 帯電能を向上させる為には、表面改質N45を高抵抗化
してもよい。その為には中間層を真性化しても良い。 正又は負帯電使用に於いて、中間層がら中間層中への電
子又は正孔の注入を容易にし、残留電位を極小化する為
には、中間層をP又はN型としてもよい。 各場合の不純物ドープ量(後述のグロー放電分解時)は
次の通りであってよい。 真性化: Bz)Is/5iHi 2〜50 容量
ppmP型 : BJ6/5iH450〜1000〃N
型 : PHz /5iHa 1〜100Q ”
また、層45はa−3iC○、a−3iNOs a−5
iO1a 5iOz等からなっていてよく、その膜厚
を400人≦t≦5000人の範囲内(特に400人゛
≦t<2000人に選択することも重要である。即ち、
その膜厚が5000人を越える場合には、残留電位vR
が高くなりすぎかつ光感度の低下も生じ、a−3i系悪
感光としての良好な特性を失い易い。また、膜厚を40
0人未満とした場合には、トンネル効果によって電荷が
表面上に帯電されなくなるため、暗減衰の増大や光感度
の低下が生じてしまう。 中間N46は、感度の向上、残留電位の低下、中間層の
接着性の向上及び画像の安定化の為に設置する。 上記特性改善の為には、P又はN型化する必要がある。 不純物ドープ量は(PH:l 〕/ (SiHa )=
1〜1ooo <好ましくは10〜500)容量ppm
、(BzH6)/ (SiH4)=10〜1000 (
好ましくは50〜500)容量ppmとしてよい。 中間層46のC,N、、C含有量は、 0<(C)510%、 0<(N)510%、 0<(0)55%とするのがよい。 この中間層の膜厚は50〜5000人とするのがよいが
、5000人を越えると上記したと同様の現象が生じ易
<、50人未満では中間層としての効果が乏しくなる。 電荷発生層43については、帯電能を向上する為には、
電荷発生層の高抵抗化を図ってもよい。その為には、電
荷発生層を真性化しても良い。この真性化には、B、H
,/5tH4= 1〜20容量ppmとするのがよい。 また、電荷発生層は1〜10μm、好ましくは5〜7μ
Iとするのがよい。電荷発生層43が1μm未満である
と光感度が充分でなく、また10μmを越えると残留電
位が上昇し、実用上不充分である。 電荷輸送層42については、帯電能、感度を最適化する
為には、必要に応じて真性化してもよい。 真性化の為のドープ量は、(BzH6)/ (SiHi
)−2〜20容量ppmが最適である。但し、上記値
はC濃度に依存する為、必ずしも上記値に限定されるも
のではない。電荷輸送層の膜厚は10〜30μlとする
のがよい。また、電荷輸送層の組成は、1%く 〔C〕
530%、好ましくは10%≦ (C) 530%が
よい。 また、上記電荷ブロッキング層44は、基板41からの
ホールの注入を充分に防ぎ、感度、帯電能の向上のため
には、必要に応じて周期表第Va族元素(例えばリン)
をグロー放電分解でドープして、真性化、更にはN型(
更にはN°型)化する。ブロッキング層の組成によって
、次のようにドーピング量を制御する。 a−3iC又はa−3iCO:真性化BzHb/5in
42〜20容1ppmN型(N ” )Pl(+/5i
n41〜1000 〃a−SiN又はa−SiNO:
真性化BJb/5iH41〜2000 ”N型(N
” )Plh/Sit+41〜2000〃ブロッキング
層はSin、Sing等の化合物でもよい。 また、フ゛ロッキング層44は膜厚500人〜2μ冒が
よい。500人未満であるとブロッキング効果が弱く、
また2μ■を越えると電荷輸送能が悪くなり易い。 ブロッキング層44の組成については、次のようにする
のが望ましい。即ち、1%〈〔03590%、好ましく
は10%≦(C) 570%とし、1%く 〔N369
0%、好ましくは10%く 〔N〕 570%とし、0
%≦
ある。 口、従来技術 従来、電子写真感光体として、Se又はSeにAs 、
Te 、Sb等をドープした感光体、ZnOやCdSを
樹脂バインダーに分散させた感光体等が知られている。 しかしながらこれらの感光体は、環境汚染性、熱的安定
性、機械的強度の点で問題がある。 一方、アモルファスシリコン(a−sDをRhとして用
いた電子写真感光体が近年になって提案されている。a
−3iは、5i−3iの結合手が切れたいわゆるダング
リングボンドを有しており、この欠陥に起因してエネル
ギーギャップ内に多くの局在準位が存在する。このため
に、熱励起担体のホッピング伝導が生じて暗抵抗が小さ
く、また光励起担体が局在準位にトラップされて光伝導
性が悪くなっている。そこで、上記欠陥を水素原子(H
)で補償してSiにHを結合させることによって、ダン
グリングボンドを埋めることが行われる。 このようなアモルファス水素化シリコン(以下、a−8
i:Hと称する。)の暗所での抵抗率は、108〜10
9Ω−cmであって、アモルファスSeと比較すれば約
1万分の1も低い。従って、a−3t:F工の単層から
なる感光体は表面電位の暗減衰速度が大きく、初期帯電
電位が低いという問題点を有している。 しかし、他方では、可視及び赤外領域の光を照射すると
抵抗率が大きく減少するため、感光体の感光層として極
めて優れた特性を有している。 第8図には、上記のa−5i:Hを母材としたa−3i
系感光体9を組込んだ電子写真複写機が示されている。 この複写機によれば、キャビネット1の上部には、原稿
2を載せるガラス製原稿載置台3と、原稿2を覆うプラ
テンカバー4とが配されている。原稿台3の下方では、
光源5及び第1反射用ミラー6を具備した第1ミラーユ
ニツト7からなる光学走査台が図面左右方向へ直線移動
可能に設けられており、原稿走査点と感光体との光路長
を一定にするための第2ミラーユニツト20が第1ミラ
ーユニツトの速度に応じて移動し、原稿台3側からの反
射光がレンズ21、反射用ミラー8を介して像担持体と
しての感光体ドラム9上へスリット状に入射するように
なっている。ドラム9の周囲には、コロナ帯電器10、
現像器11、転写部12、分離部13、クリーニング部
14が夫々配置されており、給紙箱15から各給紙ロー
ラー16.17を経て送られる複写紙18はドラム9の
トナー像の転写後に更に定着部19で定着され、トレイ
35へ排紙される。定着部19では、ヒーター22を内
臓した加熱ローラー23と圧着ローラー24との間に現
像済みの複写紙を通して定着操作を行なう。 しかしながら、a−3i:Hを表面とする感光体は、長
期に亘って大気や湿気に曝されることによる影響、コロ
ナ放電で生成される化学種の影響等の如き表面の化学的
安定性に関して、これまで十分な検討がなされていない
。例えば1力月以上放置したものは湿気の影響を受け、
受容電位が著しく低下することが分っている。一方、ア
モルファス水素化炭化シリコン(以下、a−3iC:H
と称する。)について、その製法や存在が“Ph1l。 Mag、 Vol、 35” (1978)等に記載さ
れており、その特性として、耐熱性や表面硬度が高いこ
と、a−3t:Hと比較して高い暗所抵抗率(10′2
〜10′3Ω−cm)を有すること、炭素量により光学
的エネルギーギャップが1.6〜2.8eVの範囲に亘
って変化すること等が知られている。但、炭素の含有に
よりバンドギャップが拡がるために長波長感度が不良と
なるという欠点がある。 こうしたa=sic:Hとa−3i:Hとを組合せた電
子写真感光体は例えば特開昭55−127083号公報
において提案されている。これによれば、a−3i:H
層を電荷発生(光導電)層とし、この電荷発生層下にa
−3iC:H層を設け、上層のa−3t:Hにより広い
波長域での光感度を得、かつaSi:H層とへテロ接合
を形成する下層のa−3iC:Hにより帯電電位の向上
を図っている。しかしながら、aSisH層の暗減衰を
゛充分に防止できず、帯電電位はなお不充分であって実
用性のあるものとはならない上に、表面にa−3i
:HIiJが存在していることにより化学的安定性や機
械的強度、耐熱性等が不良となる。 一方、特開昭57−17952号公報には、a Si
:Hからなる電荷発生層上に第1のa−5iC:H層を
中間層として形成し、裏面上(支持体電極側)に第2の
a−3iC: H層を形成している。 また、この公知技術に関連したものとして、実開昭57
−23543号公報にみられる如く、上記の電荷発生層
と上記第1及び第2のa−3iC:H層との間に傾斜層
(a−5it−X CX :H)を設け、この傾斜
層においてa−3i:H側でX=oとし、a−5iC:
H層側でX=0.5とした感光体が知られている。 しかしながら、上記の公知の感光体について本発明者が
検討を加えたところ、中間層を設けたことによる効果は
特に連続繰返し使用において、それ程発揮されないこと
が判明した。即ち、20〜30万回の連続ランニング時
に表面のa SiC層が7〜8万回程度で機械的に損
傷され、これに起因する白スジや白ポチが画像欠陥とし
て生じるため、耐剛性が充分ではない。しかも、繰返し
使用時の耐光疲労が生じ、画像流れも生じる上に、電気
的・光学的特性が常時安定せず、使用環境(温度、湿度
)による影響を無視できない。また、中間層と電荷発生
層との接着性も更に改善する必要がある。 ハ1発明の目的 本発明の目的は、中間層と電荷発生層との接着性に優れ
、機械的損傷に強くかつ耐剛性に優れている上に、画像
流れのない安定な画質が得られ、繰返し使用時の光疲労
が少なく、残留電位も低く、かつ特性が使用環境(温度
、湿度)によらずに安定している感光体を提供すること
にある。 二8発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、炭素原子、窒素原子及び酸素原子のう
−・ちの少なくと;アモルファス水素化及び/又はフン
素化シリコンからなる電荷プロ・ノキング層と:炭素原
子を含有するアフッ素化シリコンからなる電荷発生層と
;周期表第ma族又は第Va族元素がドープされかつ炭
素原子、窒素原子及び酸素原子のうちの少なくと;アモ
ルファス水素化及び/又はフッ素化シリコンからなる中
間層と;炭素原子、窒素原子及び酸素原子のうちの少な
くとも1種を前記中間層よりも多く含有するアモルファ
ス水素化及び/又はフッ素化シリコンからなる中間層と
が順次積層されてなる感光体に係るものである。 本発明によれば、中間層は炭素、窒素及び酸素の少なく
とも1つの原子を含有しているために、機械的損傷に対
して強くなり、白スジ発生等による画質の劣化がなく、
耐剛性が優れたものとなる。また、本発明においては、
中間層と電荷発生層との間に不純物ドープド中間層を設
けているので、中間層と電荷発生層との接着性が向上す
る。また、中間層と中間層とを電荷発生層上に設けてい
るので、上記に加えて、繰返し使用時の耐光疲労に優れ
、また画像流れもな(、 残留電位も低下し、電気的・光学的特性が常時安定化し
て使用環境に影響を受けないことが確認されている。 ホ、実施例 以下、本発明を実施例について詳細に説明する。 第1図は、本実施例による正帯電用のa−3i系電子写
真感光体39を示すものである。この感光体39はAI
等のドラム状導電性支持基板41上に、周期表第Va族
元素(例えばリン)がヘビードープされかつC,N及び
0の少なくとも1つを含有するa−3t:H(これをa
−S 1(C)(N)(0):Hと表わす。)からな
るN゛型電荷ブロッキングFJ44と、周期表第1ff
a族元素(例えばホウ素)がライトドープされて真性化
されかっCを含有するa−3i:H(これをa−3iC
:Hと表わす。)からなる電荷輸送層42と、a−3i
:Hからなる電荷発生N(不純物ドーピングなし又は真
性化されたもの)43と、周期表第Ha族又は第Va族
元゛素がヘビードープされたP゛型又はN0型であって
、C,N、Oの少なくとも1つを含有するアモルファス
水素化シリコンからなる中間層46と、周期表第ma族
又は第Va族元素がドープされてP型又はN型或いは真
性化(若しくは不純物ドーピングなしの)されかつN、
C及び0の少なくとも1つを含有するアモルファス水素
化シリコン(これをa −S 1(C)(N)(0):
Hと表わす。)からなる中間層45とが積層された構
造がらなっている。 電荷発生層43は暗所抵抗率ρ。と光照射時の抵抗率ρ
Lとの比が電子写真感光体として充分大きく光感度(特
に可視及び赤外領域の光に対するもの)が良好である。 なお、上記の各層の炭素原子含有量は0〜70%の範囲
では、第2図に示す如くに光学的エネルギーギャップ(
Eg、opt)とほぼ直線的な関係があるので、炭素原
子含有量を光学的エネルギーギャップに置き換えて規定
することができる。 また、a−3iC:Hは、炭素原子含有量を適切に選択
すれば、第3図の曲線aのように比抵抗の上昇、帯電電
位保持能の向上という顕著な作用効果が得られる。即ち
、第3図に曲線aで示すように、炭素原子含有量が30
〜90%のa−3iC:Hを用いた場合、その比抵抗は
炭素含有量に従って変化し、IQIZΩ−cm以上にな
る。 上記の傾向は、炭素に代えてN又は0を含むa−3iN
: H,a−5iO: Hについても同様である。 上記のフ45は感光体の表面を改質してa−3i系悪感
光を実用的に優れたものとするために必須不可欠なもの
である。即ち、表面での電荷保持と、光照射による表面
電位の減衰という電子写真感光体としての基本的な動作
を可能とするものである。 従って、帯電、光減衰の繰返し特性が非常に安定となり
、長期間(例えば1力月以上)放置しておいても良好な
電位特性を再現できる。これに反し、a−3i:Hを表
面とした感光体の場合には、湿気、大気、オゾン雰囲気
等の影響を受は易く、電位特性の経時変化が著しくなる
。 また、層45は表面硬度が高いために、現像、転写、ク
リーニング等の工程における耐摩耗性があり、更に耐熱
性も良いことから粘着転写等の如(熱を付与するプロセ
スを適用することができる。 上記のような優れた効果を総合的に奏するためには、層
45の組成を選択することが重要である。 即ち、炭素原子を含有する場合、Si +C=100a
tomic%(以下、atomic%を単に%で表わす
。)としたとき1%≦(C)590%、更には10%≦
(C)670%であることが望ましい。このC含有量に
よって上記した比抵抗が所望の値となり、かつ光学的エ
ネルギーギャップがほぼ2.5 eV以上となり、可視
及び赤外光に対しいわゆる光学的に透明な窓効果により
照射光はa−3i:H層(電荷発生層)43に到達し易
くなる。しかし、C含有量が1%以下では、機械的損傷
等の欠点が生じ、かつ比抵抗が所望の値以下となり易く
、がっ一部分の光は表面層45に吸収され、感光体の光
感度が低下し易くなる。また、C含有量が90%を越え
ると層の炭素量が多くなり、半導体特性が失われ易い上
にa−3iC:H膜をグロー放電法で形成するときの堆
積速度が低下し易いので、C含有量は90%以下とする
のがよい、同様に、窒素又は酸素を含有する層4Sの場
合、1%≦(N)590%(更にはlO%≦〔N357
0%)がよく、0%く 〔o)670%(更には5%≦
〔03530%)がよい。 帯電能を向上させる為には、表面改質N45を高抵抗化
してもよい。その為には中間層を真性化しても良い。 正又は負帯電使用に於いて、中間層がら中間層中への電
子又は正孔の注入を容易にし、残留電位を極小化する為
には、中間層をP又はN型としてもよい。 各場合の不純物ドープ量(後述のグロー放電分解時)は
次の通りであってよい。 真性化: Bz)Is/5iHi 2〜50 容量
ppmP型 : BJ6/5iH450〜1000〃N
型 : PHz /5iHa 1〜100Q ”
また、層45はa−3iC○、a−3iNOs a−5
iO1a 5iOz等からなっていてよく、その膜厚
を400人≦t≦5000人の範囲内(特に400人゛
≦t<2000人に選択することも重要である。即ち、
その膜厚が5000人を越える場合には、残留電位vR
が高くなりすぎかつ光感度の低下も生じ、a−3i系悪
感光としての良好な特性を失い易い。また、膜厚を40
0人未満とした場合には、トンネル効果によって電荷が
表面上に帯電されなくなるため、暗減衰の増大や光感度
の低下が生じてしまう。 中間N46は、感度の向上、残留電位の低下、中間層の
接着性の向上及び画像の安定化の為に設置する。 上記特性改善の為には、P又はN型化する必要がある。 不純物ドープ量は(PH:l 〕/ (SiHa )=
1〜1ooo <好ましくは10〜500)容量ppm
、(BzH6)/ (SiH4)=10〜1000 (
好ましくは50〜500)容量ppmとしてよい。 中間層46のC,N、、C含有量は、 0<(C)510%、 0<(N)510%、 0<(0)55%とするのがよい。 この中間層の膜厚は50〜5000人とするのがよいが
、5000人を越えると上記したと同様の現象が生じ易
<、50人未満では中間層としての効果が乏しくなる。 電荷発生層43については、帯電能を向上する為には、
電荷発生層の高抵抗化を図ってもよい。その為には、電
荷発生層を真性化しても良い。この真性化には、B、H
,/5tH4= 1〜20容量ppmとするのがよい。 また、電荷発生層は1〜10μm、好ましくは5〜7μ
Iとするのがよい。電荷発生層43が1μm未満である
と光感度が充分でなく、また10μmを越えると残留電
位が上昇し、実用上不充分である。 電荷輸送層42については、帯電能、感度を最適化する
為には、必要に応じて真性化してもよい。 真性化の為のドープ量は、(BzH6)/ (SiHi
)−2〜20容量ppmが最適である。但し、上記値
はC濃度に依存する為、必ずしも上記値に限定されるも
のではない。電荷輸送層の膜厚は10〜30μlとする
のがよい。また、電荷輸送層の組成は、1%く 〔C〕
530%、好ましくは10%≦ (C) 530%が
よい。 また、上記電荷ブロッキング層44は、基板41からの
ホールの注入を充分に防ぎ、感度、帯電能の向上のため
には、必要に応じて周期表第Va族元素(例えばリン)
をグロー放電分解でドープして、真性化、更にはN型(
更にはN°型)化する。ブロッキング層の組成によって
、次のようにドーピング量を制御する。 a−3iC又はa−3iCO:真性化BzHb/5in
42〜20容1ppmN型(N ” )Pl(+/5i
n41〜1000 〃a−SiN又はa−SiNO:
真性化BJb/5iH41〜2000 ”N型(N
” )Plh/Sit+41〜2000〃ブロッキング
層はSin、Sing等の化合物でもよい。 また、フ゛ロッキング層44は膜厚500人〜2μ冒が
よい。500人未満であるとブロッキング効果が弱く、
また2μ■を越えると電荷輸送能が悪くなり易い。 ブロッキング層44の組成については、次のようにする
のが望ましい。即ち、1%〈〔03590%、好ましく
は10%≦(C) 570%とし、1%く 〔N369
0%、好ましくは10%く 〔N〕 570%とし、0
%≦
〔0〕≦70%、好ましくはO%≦
〔0〕≦30%
とするのがよい。 なお、上記の各層は水素を含有することが必要である。 特に、電荷発生層43中の水素含有量は、ダングリング
ボンドを補償して光導電性及び電荷保持性を向上させる
ために必須不可欠であって、10〜30%であるのが望
ましい。この含有量範囲は中間層45、ブロッキング層
44及び電荷輸送層42も同様である。また、導電型を
制御するための不純物として、P型化のためにボロン以
外にもA1、Ga、In、T1等の周期表ma族元素を
使用できる。N型化のためにはリン以外にも、AS%s
b等の周期表第Va族元素を使用できる。 次に、上記した感光体(例えばドラム状)の製造方法及
びその装置(グロー放電装置)を第4図について説明す
る。 この装置51の真空槽52内ではドラム状の基板41が
垂直に回転可能にセントされ、ヒーター55で基板41
を内側から所定温度に加熱し得るようになっている。基
板41に対向してその周囲に、ガス導出口53付きの円
筒状高周波電極57が配され、基板41との間に高周波
電源56によりグロー放電が生ぜしめられる。なお、図
中の62はSiH4又はガス状シリコン化合物の供給源
、63はCHa等の炭化水素ガスの供給源、64はNZ
等の窒素化合物ガスの供給源、65は02等の酸素化合
物ガスの供給源、66はAr等のキャリアガス供給源、
67は不純物ガス(例えばBzHb>供給源、68は各
流量計である。このグロー放電装置において、まず支持
体である例えばAl基板41の表面を清浄化した後に真
空槽52内に配置し、真空槽52内のガス圧が1O−6
T orrとなるように調節して排気し、かつ基板41
を所定温度、特に100〜350℃(望ましくは150
〜300℃)に加熱保持する。次いで、高純度の不活性
ガスをキャリアガスとして、S i Ha又はガス状シ
リコン化合物、CH4、N2.02等を適宜真空槽52
内に導入し、例えば0.01〜10Torrの反応圧下
で高周波電源56により高周波電圧(例えば13.56
MHz )を印加する。これによって、上記各反応ガ
スを電極57と基板41との間でグロー放電分解し、N
”型a SiC:H,、i型a−3iC: H,a−
3i: H% P ”又はN゛型a 5iCQ: H,
a−3iCO: Hを上記の層44.42.43.46
.45として基板上に連続的に(即ち、例えば第1図の
例に対応して)堆積させる。 上記製造方法においては、支持体上にa−3t系の層を
製膜する工程で支持体温度を100〜350℃としてい
るので、感光体の膜質(特に電気的特性)を良くするこ
とができる。 なお、上記a−3i系感光体感光層の形成時において、
ダングリングボンドを補償するためには、上記したHの
かわりに、或いはHと併用してフッ素をS i F 4
等の形で導入し、a St : F %a−3t
:H:F% a−3iN:F。 a−3iN:H:FSa−3iC:F。 a−3iC:H:Fとすることもできる。この場合のフ
ッ素量は0.5〜10%が望ましい。 なお、上記の製造方法はグロー放電分解法によるもので
あるが、これ以外にも、スパッタリング法、イオンブレ
ーティング法や、水素放電管で活性化又はイオン化され
た水素導入下でSiを蒸発させる方法(特に、本出願人
による特開昭56−78413号゛(特願昭54−15
2455号)の方法)等によっても上記感光体の製造が
可能である。 以下、本発明を具体的な実施例について説明する。 グロー放電分解法により、ドラム状Al支持体上に第1
図の構造の電子写真感光体を作製した。 即ち、まず支持体である、例えば平滑な表面を持つドラ
ム状Af基板41の表面を清浄化した後に、第4図の真
空槽52内に配置し、真空槽52内のガス圧が10−”
Torrとなるように調節して排気し、かつ基板41を
所定温度、とくに100〜350℃(望ましくは150
〜300℃)に加熱保持する。次いで、高純度のArガ
スをキャリアガスとして導入し、0.5 Torrの背
圧のもとで周波数13.56 MHzの高周波電力を印
加し、10分間の予備放電を行った。 次いで、S i HaとPH3からなる反応ガスを導入
し、流量比1 : 1 : 1 : (1,5Xl0
−3)の(Ar+SiH4+CH4又はN z + P
H3)混合ガスをグロー放電分解することにより、電
荷ブロッキング機能を担うN“型のa−3iC:H層4
4とa−3iC: H電荷輸送層42とを6μm/hr
の堆積速度で順次所定厚さに製膜した。引き続き、PH
1及びCH4を供給停止し、SiH4を放電分解し、厚
さ5μmのa−3irH層43を形成した。引続いて、
不純物ガスの流量比を変化させてグロー放電分解し、膜
厚も変化させた中間層46を形成し、更にa−3iCO
: H又はa−3iNO:H表面保護層45を更に設け
、電子写真感光体を完成させた。比較例として、中間層
のない感光体を作成した。 こうして作成された感光体の構成をまとめると次の通り
であった。 (1)1中間層: a−3iNO: H又はa−3iC
O: H (2)、中間層:ドープ量、膜厚変化(第5図参照)(
3)、a−3i :H電荷発生層:膜厚=5μm(4
)、a −SiC: H電荷輸送層:膜厚=15μmC
含有量=11% (5)、a−SiC: H又はa−3iN:H電荷ブロ
ッキング層: 膜厚=0.5μm C含有量=11% (6)、支持体:A2シリンダー(鏡面研磨仕上げ)次
に上記の各感光体を使用して各種のテストを次のように
行なった。 里二左主殉度 第6図に示すように、感光体39面に垂直に当てた0、
3 Rダイヤ針70に荷重Wを加え、感光体をモーター
71で回転させ、傷をつける。次に、電子写真複写機U
−Bix1600 (小西六写真工業社製)改造機に
て画像出しを行ない、何gの荷重から画像に白スジが現
われるかで、その感光体の引っかき強度(g)とする。 璽象流並 温度33℃、相対湿度80%の環境下で、感光体を電子
写真複写機U −B ix 4500(小西六写真工業
社製)改造機内に24時間順応させた後、現像剤、紙、
ブレードとは非接触で1000コピーの空回しを行った
後、画像出しを行ない、以下の基阜で画像流れの程度を
判定した。 ◎:画画像れが全くなく、5.5ポイントの英字や細線
の再現性が良い。 0:5.5ポイントの英字がやや太くなる。 △:5.5ポイントの英字がつぶれて読みづらい。 X:5,5ポイントの英字判読不能。 留−位Vi (V) U Bix2500改造機を使った電位測定で、40
0r+mにピークをもつ除電光301 ux・secを
照射した後も残っている感光体表面電位。 十里l望ヱLユXと U −B ix 2500改造機(小西六写真工業■製
)を用い、感光体流れ込み電流200μA、露光なしの
条件で360SX型電位計(トレック社製)で測定した
現像直前の表面電位。 半減露 E2/1(lux−sec)上記の装置を用
い、グイクロイックミラー(元帥光学社製)により像露
光波長のうち620nm以上の長波長成分をシャープカ
ットし、表面電位を500■から250■に半減するの
に必要な露光量。 結果を第7図にまとめて示した。この結果から、本発明
に基いて感光体を作成すれば、電子写真用として各性能
に優れた感光体が得られることが分かる。
とするのがよい。 なお、上記の各層は水素を含有することが必要である。 特に、電荷発生層43中の水素含有量は、ダングリング
ボンドを補償して光導電性及び電荷保持性を向上させる
ために必須不可欠であって、10〜30%であるのが望
ましい。この含有量範囲は中間層45、ブロッキング層
44及び電荷輸送層42も同様である。また、導電型を
制御するための不純物として、P型化のためにボロン以
外にもA1、Ga、In、T1等の周期表ma族元素を
使用できる。N型化のためにはリン以外にも、AS%s
b等の周期表第Va族元素を使用できる。 次に、上記した感光体(例えばドラム状)の製造方法及
びその装置(グロー放電装置)を第4図について説明す
る。 この装置51の真空槽52内ではドラム状の基板41が
垂直に回転可能にセントされ、ヒーター55で基板41
を内側から所定温度に加熱し得るようになっている。基
板41に対向してその周囲に、ガス導出口53付きの円
筒状高周波電極57が配され、基板41との間に高周波
電源56によりグロー放電が生ぜしめられる。なお、図
中の62はSiH4又はガス状シリコン化合物の供給源
、63はCHa等の炭化水素ガスの供給源、64はNZ
等の窒素化合物ガスの供給源、65は02等の酸素化合
物ガスの供給源、66はAr等のキャリアガス供給源、
67は不純物ガス(例えばBzHb>供給源、68は各
流量計である。このグロー放電装置において、まず支持
体である例えばAl基板41の表面を清浄化した後に真
空槽52内に配置し、真空槽52内のガス圧が1O−6
T orrとなるように調節して排気し、かつ基板41
を所定温度、特に100〜350℃(望ましくは150
〜300℃)に加熱保持する。次いで、高純度の不活性
ガスをキャリアガスとして、S i Ha又はガス状シ
リコン化合物、CH4、N2.02等を適宜真空槽52
内に導入し、例えば0.01〜10Torrの反応圧下
で高周波電源56により高周波電圧(例えば13.56
MHz )を印加する。これによって、上記各反応ガ
スを電極57と基板41との間でグロー放電分解し、N
”型a SiC:H,、i型a−3iC: H,a−
3i: H% P ”又はN゛型a 5iCQ: H,
a−3iCO: Hを上記の層44.42.43.46
.45として基板上に連続的に(即ち、例えば第1図の
例に対応して)堆積させる。 上記製造方法においては、支持体上にa−3t系の層を
製膜する工程で支持体温度を100〜350℃としてい
るので、感光体の膜質(特に電気的特性)を良くするこ
とができる。 なお、上記a−3i系感光体感光層の形成時において、
ダングリングボンドを補償するためには、上記したHの
かわりに、或いはHと併用してフッ素をS i F 4
等の形で導入し、a St : F %a−3t
:H:F% a−3iN:F。 a−3iN:H:FSa−3iC:F。 a−3iC:H:Fとすることもできる。この場合のフ
ッ素量は0.5〜10%が望ましい。 なお、上記の製造方法はグロー放電分解法によるもので
あるが、これ以外にも、スパッタリング法、イオンブレ
ーティング法や、水素放電管で活性化又はイオン化され
た水素導入下でSiを蒸発させる方法(特に、本出願人
による特開昭56−78413号゛(特願昭54−15
2455号)の方法)等によっても上記感光体の製造が
可能である。 以下、本発明を具体的な実施例について説明する。 グロー放電分解法により、ドラム状Al支持体上に第1
図の構造の電子写真感光体を作製した。 即ち、まず支持体である、例えば平滑な表面を持つドラ
ム状Af基板41の表面を清浄化した後に、第4図の真
空槽52内に配置し、真空槽52内のガス圧が10−”
Torrとなるように調節して排気し、かつ基板41を
所定温度、とくに100〜350℃(望ましくは150
〜300℃)に加熱保持する。次いで、高純度のArガ
スをキャリアガスとして導入し、0.5 Torrの背
圧のもとで周波数13.56 MHzの高周波電力を印
加し、10分間の予備放電を行った。 次いで、S i HaとPH3からなる反応ガスを導入
し、流量比1 : 1 : 1 : (1,5Xl0
−3)の(Ar+SiH4+CH4又はN z + P
H3)混合ガスをグロー放電分解することにより、電
荷ブロッキング機能を担うN“型のa−3iC:H層4
4とa−3iC: H電荷輸送層42とを6μm/hr
の堆積速度で順次所定厚さに製膜した。引き続き、PH
1及びCH4を供給停止し、SiH4を放電分解し、厚
さ5μmのa−3irH層43を形成した。引続いて、
不純物ガスの流量比を変化させてグロー放電分解し、膜
厚も変化させた中間層46を形成し、更にa−3iCO
: H又はa−3iNO:H表面保護層45を更に設け
、電子写真感光体を完成させた。比較例として、中間層
のない感光体を作成した。 こうして作成された感光体の構成をまとめると次の通り
であった。 (1)1中間層: a−3iNO: H又はa−3iC
O: H (2)、中間層:ドープ量、膜厚変化(第5図参照)(
3)、a−3i :H電荷発生層:膜厚=5μm(4
)、a −SiC: H電荷輸送層:膜厚=15μmC
含有量=11% (5)、a−SiC: H又はa−3iN:H電荷ブロ
ッキング層: 膜厚=0.5μm C含有量=11% (6)、支持体:A2シリンダー(鏡面研磨仕上げ)次
に上記の各感光体を使用して各種のテストを次のように
行なった。 里二左主殉度 第6図に示すように、感光体39面に垂直に当てた0、
3 Rダイヤ針70に荷重Wを加え、感光体をモーター
71で回転させ、傷をつける。次に、電子写真複写機U
−Bix1600 (小西六写真工業社製)改造機に
て画像出しを行ない、何gの荷重から画像に白スジが現
われるかで、その感光体の引っかき強度(g)とする。 璽象流並 温度33℃、相対湿度80%の環境下で、感光体を電子
写真複写機U −B ix 4500(小西六写真工業
社製)改造機内に24時間順応させた後、現像剤、紙、
ブレードとは非接触で1000コピーの空回しを行った
後、画像出しを行ない、以下の基阜で画像流れの程度を
判定した。 ◎:画画像れが全くなく、5.5ポイントの英字や細線
の再現性が良い。 0:5.5ポイントの英字がやや太くなる。 △:5.5ポイントの英字がつぶれて読みづらい。 X:5,5ポイントの英字判読不能。 留−位Vi (V) U Bix2500改造機を使った電位測定で、40
0r+mにピークをもつ除電光301 ux・secを
照射した後も残っている感光体表面電位。 十里l望ヱLユXと U −B ix 2500改造機(小西六写真工業■製
)を用い、感光体流れ込み電流200μA、露光なしの
条件で360SX型電位計(トレック社製)で測定した
現像直前の表面電位。 半減露 E2/1(lux−sec)上記の装置を用
い、グイクロイックミラー(元帥光学社製)により像露
光波長のうち620nm以上の長波長成分をシャープカ
ットし、表面電位を500■から250■に半減するの
に必要な露光量。 結果を第7図にまとめて示した。この結果から、本発明
に基いて感光体を作成すれば、電子写真用として各性能
に優れた感光体が得られることが分かる。
第1図〜第7図は本発明の実施例を示すものであって、
第1図はa−3i系感光体のfri面図、第2図はa−
3iCの光学的エネルギーギャップをしめずグラフ、 第3図はa−3iCO比抵抗を示すグラフ、第4図はグ
ロー放電装置の概略断面図、第5図は各感光体の層構成
を示す表、 第6図は引っかき強度試験機の概略図、第7図は各感光
体の特性を示す表、 である。 第8図は従来の電子写真複写機の概略断面図である。 なお、図面に示された符号において、 39−−−−−−−・−a−3i系感光体4 t−−−
−−−−−−−一支持体(基板)42・−・・−・−・
−電荷輸送層 43・−・−・−電荷発生層 44−・・−・−・−N 荷7”ロッキング層45−・
−−−−−−・・中間層46 −−−−−・・−中間層 である。 代理人 弁理士 逢 坂 宏 第2図 a−9i+−xCx:Hx 第3図 第6図 第4図
3iCの光学的エネルギーギャップをしめずグラフ、 第3図はa−3iCO比抵抗を示すグラフ、第4図はグ
ロー放電装置の概略断面図、第5図は各感光体の層構成
を示す表、 第6図は引っかき強度試験機の概略図、第7図は各感光
体の特性を示す表、 である。 第8図は従来の電子写真複写機の概略断面図である。 なお、図面に示された符号において、 39−−−−−−−・−a−3i系感光体4 t−−−
−−−−−−−一支持体(基板)42・−・・−・−・
−電荷輸送層 43・−・−・−電荷発生層 44−・・−・−・−N 荷7”ロッキング層45−・
−−−−−−・・中間層46 −−−−−・・−中間層 である。 代理人 弁理士 逢 坂 宏 第2図 a−9i+−xCx:Hx 第3図 第6図 第4図
Claims (1)
- 1、炭素原子、窒素原子及び酸素原子のうちの少なくと
も1種を含有するアモルファス水素化及び/又はフッ素
化シリコンからなる電荷ブロッキング層と;炭素原子を
含有するアモルファス水素化及び/又はフッ素化シリコ
ンからなる電荷輸送層と;アモルファス水素化及び/又
はフッ素化シリコンからなる電荷発生層と;周期表第I
IIa族又は第Va族元素がドープされかつ炭素原子、窒
素原子及び酸素原子のうちの少なくとも1種を含有する
アモルファス水素化及び/又はフッ素化シリコンからな
る中間層と;炭素原子、窒素原子及び酸素原子のうちの
少なくとも1種を前記中間層よりも多く含有するアモル
ファス水素化及び/又はフッ素化シリコンからなる表面
改質層とが順次積層されてなる感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16875585A JPS6228759A (ja) | 1985-07-30 | 1985-07-30 | 感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16875585A JPS6228759A (ja) | 1985-07-30 | 1985-07-30 | 感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6228759A true JPS6228759A (ja) | 1987-02-06 |
Family
ID=15873829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16875585A Pending JPS6228759A (ja) | 1985-07-30 | 1985-07-30 | 感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6228759A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63121057A (ja) * | 1986-11-08 | 1988-05-25 | Kyocera Corp | 電子写真感光体 |
JPS63135951A (ja) * | 1986-11-26 | 1988-06-08 | Kyocera Corp | 電子写真感光体 |
JPH06305236A (ja) * | 1992-05-25 | 1994-11-01 | Norio Watanabe | 熱硬化性転写マーク |
-
1985
- 1985-07-30 JP JP16875585A patent/JPS6228759A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63121057A (ja) * | 1986-11-08 | 1988-05-25 | Kyocera Corp | 電子写真感光体 |
JPS63135951A (ja) * | 1986-11-26 | 1988-06-08 | Kyocera Corp | 電子写真感光体 |
JPH06305236A (ja) * | 1992-05-25 | 1994-11-01 | Norio Watanabe | 熱硬化性転写マーク |
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