JPS62227033A - 連続ラインにおける高珪素鋼帯の製造方法 - Google Patents
連続ラインにおける高珪素鋼帯の製造方法Info
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- JPS62227033A JPS62227033A JP7148986A JP7148986A JPS62227033A JP S62227033 A JPS62227033 A JP S62227033A JP 7148986 A JP7148986 A JP 7148986A JP 7148986 A JP7148986 A JP 7148986A JP S62227033 A JPS62227033 A JP S62227033A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、連続ラインにおける化学気相蒸着(以下、C
VDと称す)法による高珪素鋼帯の製造方法に関する。
VDと称す)法による高珪素鋼帯の製造方法に関する。
電磁鋼板として高珪素鋼板が用いられている。この種の
鋼板はSiの含有量が増すほど妖損が低減され、Si:
6.5%では、磁歪が0となり、最大透磁率もピークと
なる等量も優れた磁気特性を呈することが知られている
。
鋼板はSiの含有量が増すほど妖損が低減され、Si:
6.5%では、磁歪が0となり、最大透磁率もピークと
なる等量も優れた磁気特性を呈することが知られている
。
従来、高珪素鋼板を製造する方法として、圧延法、直接
鋳造法及び滲珪法があるが、このうち圧延法は81含有
量4%程度までは製造可能であるが、それ以上のSi含
有量では加工性が著しく悪くなるため冷間加工は困難で
ある。また直接鋳造法、所謂ストリップキャスティング
は圧延法のような加工性の問題は生じないが、未だ開発
途上の技術であり、形状不良を起し易く、特に高珪素鋼
板の製造は困難である。
鋳造法及び滲珪法があるが、このうち圧延法は81含有
量4%程度までは製造可能であるが、それ以上のSi含
有量では加工性が著しく悪くなるため冷間加工は困難で
ある。また直接鋳造法、所謂ストリップキャスティング
は圧延法のような加工性の問題は生じないが、未だ開発
途上の技術であり、形状不良を起し易く、特に高珪素鋼
板の製造は困難である。
これに対し、滲珪法は低珪素鋼を溶製して圧延により薄
板とした後、表面からSlを浸透させることにより高珪
素鋼板を製造するもので、これによれば加工性や形状不
良の問題を生じることなく高珪素鋼板を得ることができ
る。
板とした後、表面からSlを浸透させることにより高珪
素鋼板を製造するもので、これによれば加工性や形状不
良の問題を生じることなく高珪素鋼板を得ることができ
る。
この滲珪法は、五弓、同郡により提案され、三谷、大西
らにより詳しく検討されたものであるが従来提案された
方法はいずれも浸透処理時間が30分以上と長く、また
CVD処理処理後行われる拡散熱処理も、蒸着したSi
を母材内部に均一に拡散させる必要から比較的長時間を
要し、事実上連続ラインには適用できないという根本的
な問題がある。またCVD処理温度も1230℃程度と
極めて高いことから浸透処理後の薄鋼板の形状が極めて
悪く、加えて処理温度が高過ぎるためエツジ部が過加熱
によって溶解するおそれがあり、連続ラインでの安定通
板が期待できない。
らにより詳しく検討されたものであるが従来提案された
方法はいずれも浸透処理時間が30分以上と長く、また
CVD処理処理後行われる拡散熱処理も、蒸着したSi
を母材内部に均一に拡散させる必要から比較的長時間を
要し、事実上連続ラインには適用できないという根本的
な問題がある。またCVD処理温度も1230℃程度と
極めて高いことから浸透処理後の薄鋼板の形状が極めて
悪く、加えて処理温度が高過ぎるためエツジ部が過加熱
によって溶解するおそれがあり、連続ラインでの安定通
板が期待できない。
加えて、Si含有量が4.0−以上の高珪素鋼板は脆性
であり、処理後鋼板をコイルに捲取る場合軸破断し易い
という問題もある。
であり、処理後鋼板をコイルに捲取る場合軸破断し易い
という問題もある。
本発明はこのような従来技術の欠点を改善するためにな
されたもので、滲珪法を用い、連続ラインにおいて短時
間でしかも高品質の高珪素鋼帯を安定して製造すること
ができる方法の提供を目的とする。
されたもので、滲珪法を用い、連続ラインにおいて短時
間でしかも高品質の高珪素鋼帯を安定して製造すること
ができる方法の提供を目的とする。
このため本発明は、鋼帯を、SiCl4をmol分率で
5〜35チ含んだ無酸化性ガス雰囲気中で、化学気相蒸
着法により1023〜1200℃の温度で連続的に―珪
処理し1次いでS i C1゜を含まない無酸化性ガス
雰囲気中でSiを鋼帯内部に拡散させる拡散処理するに
自り、該拡散処理を、表層Si濃度が鋼帯厚み方向中心
部のSia度よりも高い状態にあるうちに打ち切り、S
i濃度が厚み方向で不均一な鋼帯を得るようにしたこと
をその基本的特徴とする。
5〜35チ含んだ無酸化性ガス雰囲気中で、化学気相蒸
着法により1023〜1200℃の温度で連続的に―珪
処理し1次いでS i C1゜を含まない無酸化性ガス
雰囲気中でSiを鋼帯内部に拡散させる拡散処理するに
自り、該拡散処理を、表層Si濃度が鋼帯厚み方向中心
部のSia度よりも高い状態にあるうちに打ち切り、S
i濃度が厚み方向で不均一な鋼帯を得るようにしたこと
をその基本的特徴とする。
また本発明は、上記拡散処理−冷却後、絶縁皮膜コーテ
ィング及び焼付処理を施すようにしたことを他の基本的
特徴とする。
ィング及び焼付処理を施すようにしたことを他の基本的
特徴とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、母材たる鋼帯(出発薄鋼帯)の成分組
成は、特に限定はないが優れた磁気特性を得るため以下
のように定めるのが好ましい。
成は、特に限定はないが優れた磁気特性を得るため以下
のように定めるのが好ましい。
■3〜6.5%5t−F6合金の場合
C:0.01%以下、5ilo 〜4.0%、Mn :
2チ以下、その他年可避不純物は極力低い方が望まし
い。
2チ以下、その他年可避不純物は極力低い方が望まし
い。
■センダスト合金の場合
C:0.01チ以下、Si:4%以下、At:3〜8チ
、Ni:4%以下、Mn : 2 %以下、Cr 、
Ti などの耐食性を増す元素5%以下、その他の不
可避不純物は極力低い方が望ましい。
、Ni:4%以下、Mn : 2 %以下、Cr 、
Ti などの耐食性を増す元素5%以下、その他の不
可避不純物は極力低い方が望ましい。
鋼帯は熱間圧延−冷間圧延により得られるものに限らず
、直接鋳造・急冷凝固法により得られたものでもよい。
、直接鋳造・急冷凝固法により得られたものでもよい。
なお、鋼帯はCVD処理により板厚が減少するものであ
り、このため最終製品板厚に対し減少板厚分を付加した
板厚のものを用いる必要がある。
り、このため最終製品板厚に対し減少板厚分を付加した
板厚のものを用いる必要がある。
本発明は、このような鋼帯にCVD法による滲珪処理−
拡散処理を施すことにより高珪素鋼帯を得るものである
。
拡散処理を施すことにより高珪素鋼帯を得るものである
。
第1図は本発明法を実施するための連続処環ラインを示
すもので、(1)は加熱炉、(2)はCVD処理炉、(
3)は拡散処理炉、(4)は冷却炉である。
すもので、(1)は加熱炉、(2)はCVD処理炉、(
3)は拡散処理炉、(4)は冷却炉である。
鋼帯(S)は加熱炉(1)でCVD処理温度またはその
近傍まで無酸化加熱された後、CVD処理炉(2)に導
かれ、S i C1,を含む無酸化性ガス雰囲気中でC
VD法による8珪処理が施される。SiClt、を含む
無酸化性ガスとは、中性或いは還元性ガスを意味し、S
iC2,のキャリアガスとしてはAr 、Nl 、He
、Hz 、 Ct(4等を使用することができる。こ
れらキャリアガスのうち、排ガスの処理性を考慮した場
合、HSCH,等はHCtを発生させその処理の必要性
が生じる難点があり、このような問題を生じないAr
、 He 、 N、が望ましく、さらに材料の窒化を防
止するという観点からすればこれらのうちでも特にAy
、 )leが最も好ましい。
近傍まで無酸化加熱された後、CVD処理炉(2)に導
かれ、S i C1,を含む無酸化性ガス雰囲気中でC
VD法による8珪処理が施される。SiClt、を含む
無酸化性ガスとは、中性或いは還元性ガスを意味し、S
iC2,のキャリアガスとしてはAr 、Nl 、He
、Hz 、 Ct(4等を使用することができる。こ
れらキャリアガスのうち、排ガスの処理性を考慮した場
合、HSCH,等はHCtを発生させその処理の必要性
が生じる難点があり、このような問題を生じないAr
、 He 、 N、が望ましく、さらに材料の窒化を防
止するという観点からすればこれらのうちでも特にAy
、 )leが最も好ましい。
CVD処理におけるW4帯表面の主反応は、5 Fe
+SiCl4→FeaS i +2 FeC1*↑であ
る。Si 1原子が鋼帯面に蒸着してFeaSi層を形
成し、Fe 2原子FeC1,となりs FeC4の沸
点1023℃以上の温度において気体状態で鋼帯表面か
ら放散される。したがってSi原子量が28.086、
Fe原子量が55.847であることから、鋼帯は質量
減少し、これに伴い板厚も減少することになる。ちなみ
に、S13%鋼帯を母材とし、CVD処理でSi6.5
%鋼帯を製造すると、質量は8.7俤減少し、板厚は約
7.1%減少する・ 従来法においてCVD処理に時間がかかり過ぎるのは、
そのCVD処理条件に十分な検討が加えられていなかっ
たことによるものと考えられる0本発明者等が検討した
ところでは、CV D処理を迅速に行うための要素には
次のようなものがあることが判った。
+SiCl4→FeaS i +2 FeC1*↑であ
る。Si 1原子が鋼帯面に蒸着してFeaSi層を形
成し、Fe 2原子FeC1,となりs FeC4の沸
点1023℃以上の温度において気体状態で鋼帯表面か
ら放散される。したがってSi原子量が28.086、
Fe原子量が55.847であることから、鋼帯は質量
減少し、これに伴い板厚も減少することになる。ちなみ
に、S13%鋼帯を母材とし、CVD処理でSi6.5
%鋼帯を製造すると、質量は8.7俤減少し、板厚は約
7.1%減少する・ 従来法においてCVD処理に時間がかかり過ぎるのは、
そのCVD処理条件に十分な検討が加えられていなかっ
たことによるものと考えられる0本発明者等が検討した
ところでは、CV D処理を迅速に行うための要素には
次のようなものがあることが判った。
■雰囲気ガス中のSiClt4濃度の適正化。
■処理温度の適正化。
■S i Ct、の鋼帯表面への拡散及びFeCl2の
鋼帯表面からの放散の促進。
鋼帯表面からの放散の促進。
このため本発明ではCVD処理における雰囲気ガス中の
Si濃度及び処理温度を規定するものである。
Si濃度及び処理温度を規定するものである。
まず、CVD処理における無酸化性ガス雰囲気中の5i
cl、濃度mol分率で5〜35チに規定し、このよう
な雰囲気中で鋼帯を連続的にCVD処理する。
cl、濃度mol分率で5〜35チに規定し、このよう
な雰囲気中で鋼帯を連続的にCVD処理する。
雰囲気中の5icz、が5チ未満であると期待するSi
富化効果が得られず、また、例えば鋼帯のSiを1.0
チ富化するために5分以上も必要となる等、処理に時間
がかかり過ぎ、連続プロセス化することが困難となる。
富化効果が得られず、また、例えば鋼帯のSiを1.0
チ富化するために5分以上も必要となる等、処理に時間
がかかり過ぎ、連続プロセス化することが困難となる。
一方、SiClt、を35%を超えて含有させても界面
における反応が律速になり、それ以上のSi富化効果が
期待できなくなる。
における反応が律速になり、それ以上のSi富化効果が
期待できなくなる。
またCVD処理では、5ick 8度が高いほど所謂カ
ーケンダールボイドと称する大きなボイドが生成し易い
。このボイドはSiCl413度が15%程度まではほ
とんど見られないが、15%を超えると生成しはじめる
。しかし、SiClt4濃度が35%以下では、ボイド
が生成してもCVD処理に引き続き行われる拡散処理に
よりほぼ完全に消失させることができる。
ーケンダールボイドと称する大きなボイドが生成し易い
。このボイドはSiCl413度が15%程度まではほ
とんど見られないが、15%を超えると生成しはじめる
。しかし、SiClt4濃度が35%以下では、ボイド
が生成してもCVD処理に引き続き行われる拡散処理に
よりほぼ完全に消失させることができる。
ボイドが消滅するために要する時間は、拡散処理温度に
強く依存し、拡散開始後に表層s11度の低下に応じて
処理温度を上げることにより、短時間でボイドを消滅さ
せることができる。しかしながら、SiCl479度が
35%を超えると、発生するボイドの径が太き(なり、
また隣接するボイドが合体してさらに大きなものとなり
、長時間拡散均熱処理を施してもボイドが残存してしま
う。これに対し、5tcz。
強く依存し、拡散開始後に表層s11度の低下に応じて
処理温度を上げることにより、短時間でボイドを消滅さ
せることができる。しかしながら、SiCl479度が
35%を超えると、発生するボイドの径が太き(なり、
また隣接するボイドが合体してさらに大きなものとなり
、長時間拡散均熱処理を施してもボイドが残存してしま
う。これに対し、5tcz。
濃度が35−以下であればあまり大きなボイドにはなら
ないため拡散処理で消滅可能である・ CVD処理温度は1023〜1200℃の範囲とする・
CVD処理反応は鋼帯表面における反応であるから、こ
の処理温度は厳密には鋼帯表面温度である。
ないため拡散処理で消滅可能である・ CVD処理温度は1023〜1200℃の範囲とする・
CVD処理反応は鋼帯表面における反応であるから、こ
の処理温度は厳密には鋼帯表面温度である。
CVD処理による反応生成物であるFeC1゜の沸点は
1023℃であり、この温度以下ではFeC4が鋼帯表
面から気体状態で放散されず、鋼帯表面に液体状に付着
して蒸着反応を阻害してしまう。本発明者らが行った基
礎実験の結果では、このFect!の沸点を境に、単位
時間当りのSiの富化割合が著しく異なり、 1023
℃以下では蒸着速度が小さいため連続プロセスへの適用
は困難である。このため処理温度の下限は1023℃と
する。
1023℃であり、この温度以下ではFeC4が鋼帯表
面から気体状態で放散されず、鋼帯表面に液体状に付着
して蒸着反応を阻害してしまう。本発明者らが行った基
礎実験の結果では、このFect!の沸点を境に、単位
時間当りのSiの富化割合が著しく異なり、 1023
℃以下では蒸着速度が小さいため連続プロセスへの適用
は困難である。このため処理温度の下限は1023℃と
する。
一方、上限を1200℃と規定する理由は次の通りであ
る。Fe5Siの融点は、第3図に示すF、 −Si状
態図から明らかなように1250℃であるが、発明者等
の実験によれば、1250℃より低い1230℃程度で
処理した場合でも、鋼帯表面が部分的に溶解し、また、
鋼帯エツジ部分が過加熱のため溶解する。このように1
250℃以下でも鋼帯が溶解するのは、鋼帯表面ではF
e3Si相当のSi濃度14.5%以上にSiが蒸着さ
れているためであると推定される。
る。Fe5Siの融点は、第3図に示すF、 −Si状
態図から明らかなように1250℃であるが、発明者等
の実験によれば、1250℃より低い1230℃程度で
処理した場合でも、鋼帯表面が部分的に溶解し、また、
鋼帯エツジ部分が過加熱のため溶解する。このように1
250℃以下でも鋼帯が溶解するのは、鋼帯表面ではF
e3Si相当のSi濃度14.5%以上にSiが蒸着さ
れているためであると推定される。
これに対し処理温度が1200℃以下であれば鋼帯表面
は溶解は全く認められず、また、エツジの過加熱も、鋼
帯中心部の平均温度を1200℃とすることで、122
0℃程度におさえることが可能であり、微量な溶解で済
むことが実験的に確認できた。以上の理由から、CVD
処理温度は1023℃〜12oo℃と規定する。
は溶解は全く認められず、また、エツジの過加熱も、鋼
帯中心部の平均温度を1200℃とすることで、122
0℃程度におさえることが可能であり、微量な溶解で済
むことが実験的に確認できた。以上の理由から、CVD
処理温度は1023℃〜12oo℃と規定する。
以上のようにしてCVD処理された鋼帯(S)は、引き
続き拡散炉(3)に導かれS i C1,を含まない無
酸化性ガス雰囲気中で拡散処理される。
続き拡散炉(3)に導かれS i C1,を含まない無
酸化性ガス雰囲気中で拡散処理される。
すなわち、CVD処理直後では、鋼帯表面近くは中心部
に較べ、Si濃度が極めて高く、鋼帯を均熱することに
よって表面に過濃状態にあるSiを鋼帯内部正こ拡散さ
せる処理をする。
に較べ、Si濃度が極めて高く、鋼帯を均熱することに
よって表面に過濃状態にあるSiを鋼帯内部正こ拡散さ
せる処理をする。
しかし、本発明では、この拡散熱処理によりSiを鋼帯
門番こ均一に拡散させるようなことはせず、表層Si濃
度が鋼帯厚み方向中心部の81濃度よりも高い状態にあ
るうち化拡散処理を打ち切り、Si濃度が厚み方向で不
均一な鋼帯とするものである。
門番こ均一に拡散させるようなことはせず、表層Si濃
度が鋼帯厚み方向中心部の81濃度よりも高い状態にあ
るうち化拡散処理を打ち切り、Si濃度が厚み方向で不
均一な鋼帯とするものである。
本発明者等が拡散処理時間を短縮化するという観点から
CVD処理鋼材のSig度分布と磁気特性との関係等に
ついて検討を加えた結果、高珪素鋼材の磁気特性は鋼材
表層部の結晶粒径とSi濃度に大きく支配され、表層部
を所定の粒度とSi濃度に調整することにより。
CVD処理鋼材のSig度分布と磁気特性との関係等に
ついて検討を加えた結果、高珪素鋼材の磁気特性は鋼材
表層部の結晶粒径とSi濃度に大きく支配され、表層部
を所定の粒度とSi濃度に調整することにより。
Si濃度を板厚方向で均一としなくとも十分な磁気特性
が得られることを見い出した。そして、このような傾向
は特に高周波磁気特性において顕著であることも判った
。
が得られることを見い出した。そして、このような傾向
は特に高周波磁気特性において顕著であることも判った
。
このため本発明では、CVD処理に続く拡散処理を、表
層Si濃度が鋼帯厚み方向中心部のSi濃度よりも高い
状態にあるうちに打ち切り、Si濃度が厚み方向で不均
一な鋼帯を得るようにしたものである。
層Si濃度が鋼帯厚み方向中心部のSi濃度よりも高い
状態にあるうちに打ち切り、Si濃度が厚み方向で不均
一な鋼帯を得るようにしたものである。
このような方法によれば短時間の拡散熱処理により磁気
特性が十分確保された鋼帯を得ることができる。加えて
、このようにして得られた鋼帯は、厚みの中心部が低S
i濃度に維持されているため靭性が確保され、破断をへ
適切に防ぐことができる。
特性が十分確保された鋼帯を得ることができる。加えて
、このようにして得られた鋼帯は、厚みの中心部が低S
i濃度に維持されているため靭性が確保され、破断をへ
適切に防ぐことができる。
第4図は本発明法における鋼帯板厚方向のSi濃度分布
の変化を示すものであり、3%Si添加鋼の鋼帯を母材
とし、これをCVD処理−拡散処理した場合を示してい
る。(A)はCVD処理直後の状態を示しており、鋼帯
表面にはFe5Si相i (Si: 14.5%)のS
iが蒸着している。本発明ではこのような鋼帯を(B)
状態まで拡散熱処理し、板厚方向でSi濃度が不均一な
鋼帯を得る。(B)に示す例では表層のSi濃度が6.
5%になるまで拡散熱処理が施されたものであり、板厚
中心部はほぼ母材Si濃度たる3%に維持されている。
の変化を示すものであり、3%Si添加鋼の鋼帯を母材
とし、これをCVD処理−拡散処理した場合を示してい
る。(A)はCVD処理直後の状態を示しており、鋼帯
表面にはFe5Si相i (Si: 14.5%)のS
iが蒸着している。本発明ではこのような鋼帯を(B)
状態まで拡散熱処理し、板厚方向でSi濃度が不均一な
鋼帯を得る。(B)に示す例では表層のSi濃度が6.
5%になるまで拡散熱処理が施されたものであり、板厚
中心部はほぼ母材Si濃度たる3%に維持されている。
このようにして得られるw4帝は、拡散熱処理温度と処
理時間を選択して表層部を追出な粒径とSi濃度に調整
することにより優れた磁気特性、特に高周波磁気特性を
確保することができる。
理時間を選択して表層部を追出な粒径とSi濃度に調整
することにより優れた磁気特性、特に高周波磁気特性を
確保することができる。
この拡散処理は、鋼帯表面を酸化させない為に、無酸化
雰囲気中で行う必要があり、また高温で行うほど処理時
間が少な(て済む。
雰囲気中で行う必要があり、また高温で行うほど処理時
間が少な(て済む。
拡散処理は、一定温度で行ってもよいが、第3図のFe
−8t状態図から判るように、拡散の進行とともに鋼帯
表膚部のSi (1%度が減少しその融点が上がること
から、拡散の進行に伴い鋼帯を溶解させない程度に徐々
に昇温させる(例えば複数段階で昇温させる)ことによ
り、処理を短時間で行うことができる。
−8t状態図から判るように、拡散の進行とともに鋼帯
表膚部のSi (1%度が減少しその融点が上がること
から、拡散の進行に伴い鋼帯を溶解させない程度に徐々
に昇温させる(例えば複数段階で昇温させる)ことによ
り、処理を短時間で行うことができる。
このような拡散処理後、鋼帯(S)は冷却炉(4)で冷
却され、しかる後捲取られる。鋼?f (S)は通常、
常温ないし300℃までの温間状態で捲取られる。一般
に、Si含有量が多く(例えば4.0%以上)、板厚が
比較的厚い鋼帯は温間で捲取るのが好ましい。
却され、しかる後捲取られる。鋼?f (S)は通常、
常温ないし300℃までの温間状態で捲取られる。一般
に、Si含有量が多く(例えば4.0%以上)、板厚が
比較的厚い鋼帯は温間で捲取るのが好ましい。
CVD処理速度を鋼帯の連続処理を可能ならしめるまで
高めるには、上述したように雰囲気ガス中のSiCl4
濃度と処理温度の適正化を図ることが必要であるが、こ
れに加え鋼帯表面への5tcz、拡散とFeC4の鋼帯
表面からの放散とを促進、することによりCVD処理速
度をより高めることが可能となる。
高めるには、上述したように雰囲気ガス中のSiCl4
濃度と処理温度の適正化を図ることが必要であるが、こ
れに加え鋼帯表面への5tcz、拡散とFeC4の鋼帯
表面からの放散とを促進、することによりCVD処理速
度をより高めることが可能となる。
従来では、CVD処理で反応ガスを大きく流動させると
、蒸着層にボイドが発生し、また蒸着層の純度も低下す
るとされ、このためガス流動は必要最小限にとどめると
いう考え方が定着していた。しかし本発明者等の研究で
は、このようにガス流動が抑えられることにより、反応
ガスの母材界面への拡散移動。
、蒸着層にボイドが発生し、また蒸着層の純度も低下す
るとされ、このためガス流動は必要最小限にとどめると
いう考え方が定着していた。しかし本発明者等の研究で
は、このようにガス流動が抑えられることにより、反応
ガスの母材界面への拡散移動。
及び反応副生成物の界面表層からの離脱がスムース1こ
行われず、このため処理に長時間を要すること、さらに
はガス流動が抑えられるためCVD処理炉内の反応ガス
濃度に分布を生じ、この結果蒸着膜厚の不均一化を招く
ことが判った。
行われず、このため処理に長時間を要すること、さらに
はガス流動が抑えられるためCVD処理炉内の反応ガス
濃度に分布を生じ、この結果蒸着膜厚の不均一化を招く
ことが判った。
そして、このような事実に基づきさらに検討を加えた結
果、CVD処理炉において吹込ノズルにより雰囲気ガス
を被処理材に吹付け、或いはファン等により雰囲気を強
制循環させることによりSiCl4の鋼帯表面への拡散
及び反応生成物たるFeC4の鋼帯表面からの放散、を
著しく促進し、高い蒸着速度でしかも蒸着膜の不均一化
を抑えつつCVD処理できることが判った。
果、CVD処理炉において吹込ノズルにより雰囲気ガス
を被処理材に吹付け、或いはファン等により雰囲気を強
制循環させることによりSiCl4の鋼帯表面への拡散
及び反応生成物たるFeC4の鋼帯表面からの放散、を
著しく促進し、高い蒸着速度でしかも蒸着膜の不均一化
を抑えつつCVD処理できることが判った。
このようなCVD処理性の向上は、吹付ノズルにより雰
囲気ガスを鋼帯表面に吹付ける方法が特に有効である。
囲気ガスを鋼帯表面に吹付ける方法が特に有効である。
第5図はこのノズル吹付方式による実施状況を示すもの
で、 CVD処理炉(2)内に鋼帯(S)に面して吹付
ノズル(5)が配置され、鋼帯表面にSiCl4を當む
雰囲気ガスが吹付けられる。第6図(イ)及び仲)は、
吹付ノズル(5)による吹付状況を示すもので、ビ)に
示すように鋼帯面に対して直角に、或いは(C4に示す
ように斜め方向から吹付けることができる。
で、 CVD処理炉(2)内に鋼帯(S)に面して吹付
ノズル(5)が配置され、鋼帯表面にSiCl4を當む
雰囲気ガスが吹付けられる。第6図(イ)及び仲)は、
吹付ノズル(5)による吹付状況を示すもので、ビ)に
示すように鋼帯面に対して直角に、或いは(C4に示す
ように斜め方向から吹付けることができる。
このようなノズル吹付lこよる単位時間車りのSi
富化割合は、ガスの鋼帯表面に対する衝突流速の増大に
比例して大きくなるが、流速を過剰に大きくしても界面
における反応律速となるためそれ以上のSi富化効果は
期待できない。一般的番こは、5 Nm/sec以下の
流速で十分な効果が得られる。
富化割合は、ガスの鋼帯表面に対する衝突流速の増大に
比例して大きくなるが、流速を過剰に大きくしても界面
における反応律速となるためそれ以上のSi富化効果は
期待できない。一般的番こは、5 Nm/sec以下の
流速で十分な効果が得られる。
また本発明では、上記拡散処理−冷却後、鋼帯に連続的
に絶縁皮膜コーティングを施し焼付処理後捲取るように
することができる。
に絶縁皮膜コーティングを施し焼付処理後捲取るように
することができる。
第2図はこのための連続処理ラインを示すもので、(6
)はコーティング装置、(7)は焼付炉である。
)はコーティング装置、(7)は焼付炉である。
電磁鋼板は通常積層状態で使用され、この場合積層され
る各鋼板はそれぞれ絶縁される必要がある。このため電
磁鋼板には絶縁皮膜コーティングが施される。
る各鋼板はそれぞれ絶縁される必要がある。このため電
磁鋼板には絶縁皮膜コーティングが施される。
Si含有量が4.0分以上の鋼帯は、常温状態ではぜい
性材料であり、はとんど塑性変形しない。このため絶縁
皮膜コーティングをCVD処理ラインど別ラインで行っ
た場合、コイルの捲戻し、捲取り時に鋼帯が破断するお
それがある。そこで、本発明は拡散処理−冷却後、鋼帯
(S)にコーティング装置(6)で絶縁塗料を塗布し、
次いで塗装焼付炉(7)で焼付処理する・絶縁塗料とし
ては、無機系、有機系の適宜なものを用いることができ
る。無機系塗料としては、例えばリン酸マグネシウム、
無水クロム改、シリカゾル等が、また有機系塗料として
はプラスチック樹脂等が用いられる。塗料ハロールコー
タ方式、スプレ一方式等により鋼帯(S)に塗布され、
無機系塗料の場合には約800℃程度、有機系血相の場
合には200〜300℃程度で焼付処理する・なお前記
加熱炉(17では無酸化加熱が行われるものであり、こ
のため電気間接加熱、誘導加熱、ラジアントチューブ間
接加熱、直火還元加熱等の加熱方式を単独または運車に
組み合せた加熱方法が採られる。なお1間接加熱刃式を
採る場合、加熱に先立ち電気洗浄等の前処理が行われる
。前処理を含めた加熱方式として例えば次のようなもの
を採用できる。
性材料であり、はとんど塑性変形しない。このため絶縁
皮膜コーティングをCVD処理ラインど別ラインで行っ
た場合、コイルの捲戻し、捲取り時に鋼帯が破断するお
それがある。そこで、本発明は拡散処理−冷却後、鋼帯
(S)にコーティング装置(6)で絶縁塗料を塗布し、
次いで塗装焼付炉(7)で焼付処理する・絶縁塗料とし
ては、無機系、有機系の適宜なものを用いることができ
る。無機系塗料としては、例えばリン酸マグネシウム、
無水クロム改、シリカゾル等が、また有機系塗料として
はプラスチック樹脂等が用いられる。塗料ハロールコー
タ方式、スプレ一方式等により鋼帯(S)に塗布され、
無機系塗料の場合には約800℃程度、有機系血相の場
合には200〜300℃程度で焼付処理する・なお前記
加熱炉(17では無酸化加熱が行われるものであり、こ
のため電気間接加熱、誘導加熱、ラジアントチューブ間
接加熱、直火還元加熱等の加熱方式を単独または運車に
組み合せた加熱方法が採られる。なお1間接加熱刃式を
採る場合、加熱に先立ち電気洗浄等の前処理が行われる
。前処理を含めた加熱方式として例えば次のようなもの
を採用できる。
■前処理−〔予熱〕−電気間接加熱(または誘導加熱)
■前処理−〔予熱〕−ラジアントチューブ加熱−電気間
接加熱(または誘導加熱)■〔予熱〕−直火還元加熱−
電気間接加熱(または誘導加熱) ■前処理−〔予熱〕−ラジアントチューブ間接加熱(セ
ラミックラジアントチューブ方式) %式% また、冷却炉(4)での冷却方式に特に限定はなくガス
ジェット冷却、ミスト冷却、放射冷却等の各種冷却方式
を単独または組合せた形で採用することができる。
接加熱(または誘導加熱)■〔予熱〕−直火還元加熱−
電気間接加熱(または誘導加熱) ■前処理−〔予熱〕−ラジアントチューブ間接加熱(セ
ラミックラジアントチューブ方式) %式% また、冷却炉(4)での冷却方式に特に限定はなくガス
ジェット冷却、ミスト冷却、放射冷却等の各種冷却方式
を単独または組合せた形で採用することができる。
本発明は、6.5%Si鋼帯のような珪素含有量が極め
て高い鋼帯の製造に好適なものであることは以上述べた
通りであるが、従来、圧延法で製造する場合に変形が多
く歩留りが悪かったSi : 2〜4%程度の高珪素鋼
帯も容易に製造できる利点がある。
て高い鋼帯の製造に好適なものであることは以上述べた
通りであるが、従来、圧延法で製造する場合に変形が多
く歩留りが悪かったSi : 2〜4%程度の高珪素鋼
帯も容易に製造できる利点がある。
0実施例−1
小型のCVD処理炉=惨←炸暑←を用い、・CVD処理
性に対するSI Ct4鑓度及びCVD処理温度の影響
を調べた。その結果を第7図及び第8図に示す。
性に対するSI Ct4鑓度及びCVD処理温度の影響
を調べた。その結果を第7図及び第8図に示す。
図中、Aが雰囲気法、すなわちノズル吹付を行わないで
CVD処理した場合、またBがノズル吹付法、すなわち
第5図に示すように雰囲気カスを鋼帯面に0.5 nL
/3の流速で吹き付けつつCVD処理した場合を示す。
CVD処理した場合、またBがノズル吹付法、すなわち
第5図に示すように雰囲気カスを鋼帯面に0.5 nL
/3の流速で吹き付けつつCVD処理した場合を示す。
なお、これによれば、S i Ct、濃度5qb以上、
C’VD処理温度1023℃以上番こおいて大きなSi
富化効果が得られている。また同じ条件でも、吹付ノズ
ルにより雰囲気ガスを吹付ける方法の場合、単に雰囲気
中で鋼帯を通板せしめる場合に較べ格段に優れたSi富
化効果(CVD処理性)が得られていることが判る。
C’VD処理温度1023℃以上番こおいて大きなSi
富化効果が得られている。また同じ条件でも、吹付ノズ
ルにより雰囲気ガスを吹付ける方法の場合、単に雰囲気
中で鋼帯を通板せしめる場合に較べ格段に優れたSi富
化効果(CVD処理性)が得られていることが判る。
第9図は同様のCVD処理炉を用い、雰囲気法Aとノズ
ル吹付法Bの蒸着時間と鋼帯中81濃度(母材Si量士
蒸着Sl量)との関係を、Si : 3%、板厚0.5
−の鋼帯をSiCl4@度21俤、処理温度1150℃
でCVD処理した場合について調べたものである。なお
、ノズル吹吹付けた。同図から判るように、6.5%S
i鋼相当のs1蒸着量を得るために雰囲気法人では7分
かかるのに対し、ノズル吹付法Bでは1.5分で処理す
ることができた。
ル吹付法Bの蒸着時間と鋼帯中81濃度(母材Si量士
蒸着Sl量)との関係を、Si : 3%、板厚0.5
−の鋼帯をSiCl4@度21俤、処理温度1150℃
でCVD処理した場合について調べたものである。なお
、ノズル吹吹付けた。同図から判るように、6.5%S
i鋼相当のs1蒸着量を得るために雰囲気法人では7分
かかるのに対し、ノズル吹付法Bでは1.5分で処理す
ることができた。
第10図はノズル吹付法における衝突ガス流速と鋼帯の
Si富化割合(第7図及び°第8図と同様)との関係を
示すものであり、所定レベルまでは衝突カス流速に比例
して鋼帯のSi富化割合が増大している。
Si富化割合(第7図及び°第8図と同様)との関係を
示すものであり、所定レベルまでは衝突カス流速に比例
して鋼帯のSi富化割合が増大している。
0実施例−2
第1図に示す連続プロセスにより、それぞれ同量のSi
蒸着量で拡散処理時間を変えた鋼帯を製造し、これらの
鋼帯のSi拡散の度合い及び磁気特性を調べた・ 具体的には板厚0.35mx、板幅900周の813チ
含有鋼帯を素材とし、ラインスピードを5〜s o m
pmの範囲で変化させることにより拡散炉の通過時間を
変え、CVD処理(CVD処理温度1050〜1150
℃)−拡散処理を行った。なお、ラインスピードの違い
によってSi蒸着量が変化しないようにするため、ライ
ンスピードに応じCVDg囲気ガス中のSiC/4濃度
(10〜30tL)、及びガス吹付ノズルからの雰囲気
ガス吹付量を変え、Siの蒸着量がラインスピードに関
係なく一定となるよう調整した。本実施例では母材を含
めた平均Si濃度が6.5 wt ’16となるような
蒸着量でSiを蒸着させ、才た一連の処理は第11図に
示す熱サイクルで行った。なお、拡散処理時間が短い鋼
帯については、表層部のSl −IJが非常に多いこと
から、表層のヒビ割れを防止するため温間(250〜3
00℃)で巻壜った。
蒸着量で拡散処理時間を変えた鋼帯を製造し、これらの
鋼帯のSi拡散の度合い及び磁気特性を調べた・ 具体的には板厚0.35mx、板幅900周の813チ
含有鋼帯を素材とし、ラインスピードを5〜s o m
pmの範囲で変化させることにより拡散炉の通過時間を
変え、CVD処理(CVD処理温度1050〜1150
℃)−拡散処理を行った。なお、ラインスピードの違い
によってSi蒸着量が変化しないようにするため、ライ
ンスピードに応じCVDg囲気ガス中のSiC/4濃度
(10〜30tL)、及びガス吹付ノズルからの雰囲気
ガス吹付量を変え、Siの蒸着量がラインスピードに関
係なく一定となるよう調整した。本実施例では母材を含
めた平均Si濃度が6.5 wt ’16となるような
蒸着量でSiを蒸着させ、才た一連の処理は第11図に
示す熱サイクルで行った。なお、拡散処理時間が短い鋼
帯については、表層部のSl −IJが非常に多いこと
から、表層のヒビ割れを防止するため温間(250〜3
00℃)で巻壜った。
第12図はCVD処理ままの鋼帯及び拡散時間が各5分
、10分、20分、40分の上記#4帝について、板厚
方向断面のSi6:&度およびre濃度をXMAにより
測定したもので、約40分の拡散処理(1200℃)で
ほぼ均一にSiが拡散されている。
、10分、20分、40分の上記#4帝について、板厚
方向断面のSi6:&度およびre濃度をXMAにより
測定したもので、約40分の拡散処理(1200℃)で
ほぼ均一にSiが拡散されている。
第13図は上記と同様条件により拡散時間を変えて得ら
れたサンプルについて、磁気特性たる鉄損を測定した結
果を示すもので、拡散処理時間10分程度、すなわち第
12図(C)程度のSi拡散状態でSiを均一拡散させ
た場合とほぼ同等の十分に高い磁気特性が得られている
ことが判る。
れたサンプルについて、磁気特性たる鉄損を測定した結
果を示すもので、拡散処理時間10分程度、すなわち第
12図(C)程度のSi拡散状態でSiを均一拡散させ
た場合とほぼ同等の十分に高い磁気特性が得られている
ことが判る。
0実施例−3
実施例−2と同様の素材鋼帯について、連続プロセスに
より各種5ict4濃度の雰囲気でCUD処理をし、引
き続き1200CX10分の拡散均熱処理を施し、ボイ
ドの残存度合いを調べた。その結果を第1表に示す。
より各種5ict4濃度の雰囲気でCUD処理をし、引
き続き1200CX10分の拡散均熱処理を施し、ボイ
ドの残存度合いを調べた。その結果を第1表に示す。
このように5tcz、濃度30%、35チではボイドの
残存が認められた。そこで、5ict、 濃度30%、
35チについて、処理温度を、A) 1200℃一定
×10分 a) 1200℃×5分→1250℃×5分C)
1200℃×3分→1250℃×3分→1280℃×4
分の3水準に設定して鋼帯を製造し、それらのボイド残
存を調査した。その結果を第2表に示する。
残存が認められた。そこで、5ict、 濃度30%、
35チについて、処理温度を、A) 1200℃一定
×10分 a) 1200℃×5分→1250℃×5分C)
1200℃×3分→1250℃×3分→1280℃×4
分の3水準に設定して鋼帯を製造し、それらのボイド残
存を調査した。その結果を第2表に示する。
第 2 表
このように拡散処理条件を選択することによりSiC1
% 35 %でもある程度満足し得る製品が得られる。
% 35 %でもある程度満足し得る製品が得られる。
但し、実際には若干の温度制御によりボイドを消滅させ
ることができるSiC4濃度30%以下が好ましい。
ることができるSiC4濃度30%以下が好ましい。
以上述べた本発明によれば、連続ラインにおいて短時間
のCVD処理及び拡散熱処理により優れた磁気特性の高
珪素鋼帯を得ることができ、また1200℃以下の温度
でCVD処理を行うため鋼帯の形状不良やエツジ部溶解
等の問題を生じさせることがなく、加えて磁気持性を損
うことなく鋼帯の靭性を向上させることができ、このよ
うなことからラインの長大化を招くことな(高品質の高
珪素銅板を能率的に製造することができる。
のCVD処理及び拡散熱処理により優れた磁気特性の高
珪素鋼帯を得ることができ、また1200℃以下の温度
でCVD処理を行うため鋼帯の形状不良やエツジ部溶解
等の問題を生じさせることがなく、加えて磁気持性を損
うことなく鋼帯の靭性を向上させることができ、このよ
うなことからラインの長大化を招くことな(高品質の高
珪素銅板を能率的に製造することができる。
第1図及び第2図はそれぞれ本発明法を実施するための
連続処理ラインを示す説明図である。第3図はFe−8
i系状態図である、第4図(AXB)は本発明の拡散熱
処理における鋼帯板厚方向のSi濃度分布の変化を示す
ものである。第5図及び第6図G() (1:9はノズ
ル吹付方式によるCVD処理状況を示すもので、第5図
は全体説明図、第6図ビ)及び(qはそれぞれノズル吹
付方法を示す説明図である。第7図はcvn処理におけ
るガス中5ict4濃度と鋼帯Si富化割合との関係、
第8図はCVD処理温度と鋼帯Si富化割合との関係を
それぞれ示すものである。第9図は本発明におけるSi
蒸着時間と鋼帯中Si 9度との関係を、雰曲気法及び
ノズル吹付法で比較して示したものである。第1θ図は
ノズル吹付法によるCVD処理処理語いて、雰囲気ガス
の鋼帯に対する衝突ガス流速と鋼帯Si富化割合との関
係を示すものである。第11図は実施例で採った熱サイ
クルを示すものである。第12図(a)〜(e)は実施
例における各供試材のSi濃度分布を示すものである。 第13図は実施例ζこおける各供試材の磁気特性を示す
ものである。 図において、(1)は加熱炉、(2)はCVD処理炉、
(3)は拡散処理炉、(4)は冷却炉、(6)はコーテ
ィング装置、(力は焼付炉、(S)は鋼帯である― 特許出願人 日本鋼管株式会社 発 明 者 阿 部 正 広間
岡 1) 和 大同
1) 中 哨同
大 和 正 室間
高 1) 芳 −代理人弁理士
吉 原 省 三向 升−士
吉 原 弘 子第4図 Si 濃度 3X 8.5X Si 濃度 第5図 第 6 図 (イ) (ロ)Si 窩
イと・害り 弓’r (wt’、ン藁)第13
図 &収賄間 手続補正書(自発) 昭f++ 61年 671250 特許11長ビ 宇 賀 道 部 殿(特、nli
ボ肖IX 殿)I
・11件の表示 昭和61 年 特 許 願第 71489弓2、発明
の名称 [III続ラインにおける高珪素#I帯の製造方法(4
12) 目木鋼管株式会社 4代理人 5、 hli正命令の11付 7捕市の内容 別紙のとおり 補 正 内 容 /本願明細畜牛第12JilO行G冒頭に「鋼帯表面は
」とあろを「鋼帯表面の」と訂正する。
連続処理ラインを示す説明図である。第3図はFe−8
i系状態図である、第4図(AXB)は本発明の拡散熱
処理における鋼帯板厚方向のSi濃度分布の変化を示す
ものである。第5図及び第6図G() (1:9はノズ
ル吹付方式によるCVD処理状況を示すもので、第5図
は全体説明図、第6図ビ)及び(qはそれぞれノズル吹
付方法を示す説明図である。第7図はcvn処理におけ
るガス中5ict4濃度と鋼帯Si富化割合との関係、
第8図はCVD処理温度と鋼帯Si富化割合との関係を
それぞれ示すものである。第9図は本発明におけるSi
蒸着時間と鋼帯中Si 9度との関係を、雰曲気法及び
ノズル吹付法で比較して示したものである。第1θ図は
ノズル吹付法によるCVD処理処理語いて、雰囲気ガス
の鋼帯に対する衝突ガス流速と鋼帯Si富化割合との関
係を示すものである。第11図は実施例で採った熱サイ
クルを示すものである。第12図(a)〜(e)は実施
例における各供試材のSi濃度分布を示すものである。 第13図は実施例ζこおける各供試材の磁気特性を示す
ものである。 図において、(1)は加熱炉、(2)はCVD処理炉、
(3)は拡散処理炉、(4)は冷却炉、(6)はコーテ
ィング装置、(力は焼付炉、(S)は鋼帯である― 特許出願人 日本鋼管株式会社 発 明 者 阿 部 正 広間
岡 1) 和 大同
1) 中 哨同
大 和 正 室間
高 1) 芳 −代理人弁理士
吉 原 省 三向 升−士
吉 原 弘 子第4図 Si 濃度 3X 8.5X Si 濃度 第5図 第 6 図 (イ) (ロ)Si 窩
イと・害り 弓’r (wt’、ン藁)第13
図 &収賄間 手続補正書(自発) 昭f++ 61年 671250 特許11長ビ 宇 賀 道 部 殿(特、nli
ボ肖IX 殿)I
・11件の表示 昭和61 年 特 許 願第 71489弓2、発明
の名称 [III続ラインにおける高珪素#I帯の製造方法(4
12) 目木鋼管株式会社 4代理人 5、 hli正命令の11付 7捕市の内容 別紙のとおり 補 正 内 容 /本願明細畜牛第12JilO行G冒頭に「鋼帯表面は
」とあろを「鋼帯表面の」と訂正する。
Claims (2)
- (1)鋼帯を、SiCl_4をmol分率で5〜35%
含んだ無酸化性ガス雰囲気中で、化学気相蒸着法により
1023〜1200℃の温度で連続的に滲珪処理し、次
いでSiCl_4を含まない無酸化性ガス雰囲気中でS
iを鋼帯内部に拡散させる拡散処理するに当り、該拡散
処理を、表層Si濃度が鋼帯厚み方向中心部のSi濃度
よりも高い状態にあるうちに打ち切り、Si濃度が厚み
方向で不均一な鋼帯を得ることを特徴とする連続ライン
における高珪素鋼帯の製造方法。 - (2)鋼帯を、SiCl_4をmol分率で5〜35%
含んだ無酸化性ガス雰囲気中で、化学気相蒸着法により
1023〜1200℃の温度で連続的に滲珪処理し、次
いでSiCl_4を含まない無酸化性ガス雰囲気中でS
iを鋼帯内部に拡散させる拡散処理するに当り、該拡散
処理を、表層Si濃度が鋼帯厚み方向中心部のSi濃度
よりも高い状態にあるうちに打ち切り、Si濃度が厚み
方向で不均一な鋼帯を得、冷却後絶縁皮膜コーティング
及び焼付処理することを特徴とする連続ラインにおける
高珪素鋼帯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61071489A JPH0643608B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 連続ラインにおける高珪素鋼帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61071489A JPH0643608B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 連続ラインにおける高珪素鋼帯の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62227033A true JPS62227033A (ja) | 1987-10-06 |
JPH0643608B2 JPH0643608B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=13462122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61071489A Expired - Lifetime JPH0643608B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 連続ラインにおける高珪素鋼帯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643608B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5089061A (en) * | 1986-03-28 | 1992-02-18 | Nkk Corporation | Method for producing high silicon steel strip in a continuously treating line |
JPH04246157A (ja) * | 1991-01-29 | 1992-09-02 | Nkk Corp | 軟磁気特性に優れた高珪素鋼板 |
EP0947596A1 (en) * | 1998-03-31 | 1999-10-06 | Nkk Corporation | Silicon steel having low residual magnetic flux density |
US5993568A (en) * | 1998-03-25 | 1999-11-30 | Nkk Corporation | Soft magnetic alloy sheet having low residual magnetic flux density |
EP0987341A1 (en) * | 1998-03-12 | 2000-03-22 | Nkk Corporation | Silicon steel sheet and method for producing the same |
WO2017170749A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | Jfeスチール株式会社 | 電磁鋼板およびその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5342019A (en) * | 1976-09-29 | 1978-04-17 | Hitachi Ltd | Floating type magnetic head |
-
1986
- 1986-03-28 JP JP61071489A patent/JPH0643608B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5342019A (en) * | 1976-09-29 | 1978-04-17 | Hitachi Ltd | Floating type magnetic head |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5089061A (en) * | 1986-03-28 | 1992-02-18 | Nkk Corporation | Method for producing high silicon steel strip in a continuously treating line |
JPH04246157A (ja) * | 1991-01-29 | 1992-09-02 | Nkk Corp | 軟磁気特性に優れた高珪素鋼板 |
EP0987341A1 (en) * | 1998-03-12 | 2000-03-22 | Nkk Corporation | Silicon steel sheet and method for producing the same |
US6527876B2 (en) * | 1998-03-12 | 2003-03-04 | Nkk Corporation | Silicon steel sheet and method for producing the same |
EP0987341A4 (en) * | 1998-03-12 | 2006-04-05 | Jfe Steel Corp | SILICON STEEL SHEET AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME |
US5993568A (en) * | 1998-03-25 | 1999-11-30 | Nkk Corporation | Soft magnetic alloy sheet having low residual magnetic flux density |
EP0947596A1 (en) * | 1998-03-31 | 1999-10-06 | Nkk Corporation | Silicon steel having low residual magnetic flux density |
WO2017170749A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | Jfeスチール株式会社 | 電磁鋼板およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0643608B2 (ja) | 1994-06-08 |
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