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JPS62110987A - カ−ペツトバツキング用組成物 - Google Patents

カ−ペツトバツキング用組成物

Info

Publication number
JPS62110987A
JPS62110987A JP24812085A JP24812085A JPS62110987A JP S62110987 A JPS62110987 A JP S62110987A JP 24812085 A JP24812085 A JP 24812085A JP 24812085 A JP24812085 A JP 24812085A JP S62110987 A JPS62110987 A JP S62110987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
composition
carpet
copolymer latex
poor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24812085A
Other languages
English (en)
Inventor
米川 芳明
理 中野
平春 晃男
平井 晴弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP24812085A priority Critical patent/JPS62110987A/ja
Publication of JPS62110987A publication Critical patent/JPS62110987A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カーペットバンキング用組成物に関し、更に
詳細には脂肪族共役ジエン系単量体、エチレン系不飽和
カルボン酸@量体およびこれらと共重合可能な他の単量
体を乳化重合して得られる共重合体ラテックスを主成分
とする、乾燥効率が良< 、;Ml離強度、抜糸強度が
大で、かつ貼り合わせ後の乾燥工程で耐ブリスター性が
良好なカーペットバッキング用組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、カーペットバッキング用組成物は、共重合体ラテ
ックスに無機充填剤および必要に応じて分散剤、老化安
定剤、消泡剤、発泡剤、架橋剤などを添加し、更に増粘
剤によって適度な粘度に調整することによって製造され
ている。
かかるカーペットバッキング用組成物は、タフテッドカ
ーペット、編みカーペットあるいはフックカーペットな
どのバッキングを施されるカーペットの全てに適用され
る。また、その際のバッキング方法としては、例えばタ
フテッドカーペットの場合、ポリプロピレン製などの一
次基布にナイロン捲縮糸、ポリエステル捲縮糸などのタ
フト糸をタフトして得られる生機の裏面に、カーペット
バッキング用組成物を塗布しそのまま熱風乾燥するか、
該組成物を塗布後更にジュート織布、合成繊維不織布な
どの二次基布を張り合わせて熱風乾燥することにより、
タフテッドカーペットとなされる。
従って・カーペットバッキング用組成物の要求特性とし
ては、製造工程あるいは製品におけるタフト糸の抜糸強
度および一次基布と二次基布との剥離強度が高いこと、
乾燥工程において乾燥効率が良く、しかも該組成物の耐
ブリスター性(火ぶくれが生起しないこと)などが必要
とされる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来のカーペットバンキング用組成物で
は、前記要求特性の全てを満たす組成物は残念ながら見
出されてはいない。
特に、近年に至り、カーペット加工製造工程において、
生産性を高めるために大型乾燥機(モジュラ−タイプ)
を用いて高温、高風量の条件下で乾燥機内のカーペット
走行スピードを速くした乾燥方法が採用されているが、
この方法において耐ブリスター性、乾燥不足による抜糸
強度あるいは一次基布と二次基布との剥離強度の低下が
問題となっできた。この問題を解決するため、乾燥性の
良いカーペットバッキング用組成物が望まれ、該組成物
中の固形分濃度を高める方法が提案されているが、この
方法では該組成物の流動性、充填剤の分散性および粘度
安定性などが悪く、充分に前記問題を解決するに至って
いない。また、この方法では、共重合体ラテックスの高
濃度化が必要であり、共重合体ラテックスの製造面でも
問題があった。即ち、前記組成物を高濃度化するために
は、例えば該組成物を構成する共重合体ラテックスの粒
子径を大きし、粘度低下を生起させなけらばならないが
、その結果凝固が発生し重合工程で大きな問題となる。
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたもの
で、抜糸強度および剥離強度が高く、乾燥工程において
乾燥効率、耐ブリスター性が良好なカーペットバッキン
グ用組成物を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、(al脂肪族共役ジエン系単量体35
〜65重量%、(blエチレン系不飽和カルボン酸単量
体5〜8重量%および(C)これらと共重合可能な他の
単量体25〜64.5重量%(ただし、(a)十(bl
+1cl= 100重量%)を乳化重合シテ得うれ、平
均粒子径が800〜1,700Å、ゲル含量が90重量
%以上、ガラス転移温度が一50〜+5℃である脂肪族
共役ジエン系共重合体ラテックス(イ)と、無機充填剤
(ロ)とを含有していることを特徴とするカーペットバ
ッキング用組成物を提供するものである。
本発明の共重合体ラテックス(イ)に使用される(a)
脂肪族共役ジエン系単量体としては、1. 3−ブタジ
ェン、イソプレン、2−クロル−1,3−ブタジェンな
どが挙げられるが、好ましくは1゜3−ブタジェンであ
る。
これらの(a)+脂肪族共役ジエン系単量体は、1種単
独で、あるいは2種以上を併用することができる。
かかる(a)脂肪族共役ジエン系唯量体は、得られる共
重合体ラテックス(イ)に適度な柔軟性と接着弾度を与
えるために必須の成分であり、その割合は35〜65重
川%、市用しくは40〜60重量%であり、35重量%
未満では前記のように柔軟性、接着強度に劣り、一方6
5重量%を超えると得られるカーペットが柔軟過ぎ、ま
た剥離強度も低いものとなる。
また、(b)エチレン系不飽和カルボン酸i量体として
は、例えばイタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、フ
マル酸、マレイン酸などが挙げられる。
これらの(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、
1種単独で、あるいは2種以上を併用することもできる
が、好ましくはアクリル酸とメタクリル酸の適当量の組
み合わせるのがよい。
かかる(blエチレン系不飽和カルボン酸単量体の使用
量は5〜8重量%、好ましくは5.5〜7.5車世%で
あり、5市川%未満では重合時のラテックスの安定性が
悪く凝固物が生成し易(、また得られるラテックスの機
械的、化学的安定性が悪く、更に得られるカーペットバ
ッキング用組成物に経時変化が見られ好ましくなく、一
方8重量%を超えると得られるラテックスの粘度が高く
実用性に欠けるものとなる。
更に、fcl共重合可能な他の単量体としては、芳香族
ビニル化合物、アルキル(メタ)アクリレート、シアン
化ビニル化合物、酢酸ビニル、アクリルアミドなどが挙
げられる。
このうち、芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニル
トルエン、クロルスチレンなどが挙げられ、特にスチレ
ンが好ましい。
また、アルキル(メタ)アクリレートとしては、(メタ
)メチルアクリレート、(メタ)エチルアクリレート、
(メタ)ブチルアクリレート、2−エチルへキシル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
(メタ)プロピルアクリレート、 (メタ)オクチルア
クリレート、(メタ)ベンジルアクリレート、 (メタ
)ラウリルアクリレート、(メタ)ステアリルアクリレ
ート、(メタ)ヒドロキシエチルアクリレートなどが挙
げられ、このうち特にメチルメタクリレートが好ましい
史に、ビニルシアン化合物としては、アクリロニトリル
、メタクリレートリルなどが挙げられ、このうらアクリ
ロニトリルが好ましい。
これらの(c)他の単量体は、1種単独でも、あるば2
種以上を併用することができる。
特に、(C)他のit体として、メチルメタクリレート
を使用して共重合させる場合には、重合安定性を著しく
向上させるので好適に通用される。
これらのtel他の単量体の使用量は、25〜64.5
重量%、好ましくは30〜59.5重ν%であり、25
重型破未満のラテックスを使用したカーペットバッキン
グ用組成物では得られるカーペットの風合が柔らかくな
りすぎ、一方64.5重量%を超えると逆に硬くなりす
ぎ、取り扱い施工上に支障があり、またカーペットの主
要物性である抜糸強度、二次基布との剥離強度が劣る。
本発明に使用される共重合体ラテックス(イ)は、以上
のようにfa)〜fc)の単量体を乳化重合して得られ
たものである。
ここで、乳化剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジフェニルエー
テルジスルホン酸ナトリウム、琥珀酸ジアルキルエステ
ルスルホン酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤、ある
いはポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテルなどのノニオン系乳化
剤の1種または2種以上を挙げることができる。
特に、本発明の効果が著しく発揮できる乳化剤としては
、ジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムである。
乳化剤の使用量は、通常、0.2〜4.0重量%(単量
体(al〜fclの総計量に対して、以下同じ)、好ま
しくは0.5〜3.0型破%であり、0.2重量%未満
では凝固物を発生するなど、重合安定性が悪くなり、共
重合体ラテックスの製造に支障があるので好ましくなく
、一方4.0重量%を超えると共重合体ラテックスの平
均粒子径が小さくなり、カーベ・ノトバソキング用組成
物の製造に際して後記する充填剤(ロ)の分散性が悪く
なり、配合後に粘度の経時変化がみられるので好ましく
ない。
連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカプタン、オク
チルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、オ
クチルメルカプタン、t−へキシルメルカプタン、n−
へキシルメルカプタンなどのメルカプタン類;四塩化炭
素、臭化エチレンなどのハロゲン系化合物が、通常、0
〜0.5重量%使用される。
史に、重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸ナ
トリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系開始剤
;クメンハイドロパーオキサイド、イソプロビルヘンゼ
ンハイドロバーオキサイド、パラメンタンハイドロパー
オキサイド、ヘンシイルバーオキサイドなどの有機過酸
化物;過酸化水素などが挙げられ、特にクメンハイドロ
パーオキサイドを使用すると得られる共重合体ラテック
スが本発明の目的とする乾燥効率の倭れた組成物を提供
することができる。
かかる重合開始剤の使用量は、好ましくは0.03〜2
.5重量%、特に好ましくは0.05〜2.0重置%で
ある。
なお、乳化重合を促進させるために、例えばピロ重亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ム、硫酸第一鉄、グルコース、ホルムアルデヒド、ナト
リウムスルホキシレート、L−アスコルビン酸、亜硫酸
水素ナトリウムなどの還元剤;グリシン、アラニン、エ
チレンジアミン四酢酸ナトリウムなどのキレート剤を併
用することもできる。
乳化重合に際しては、前記乳化剤、連鎖移動剤、重合開
始剤などのほかに、必要に応じて各種電解質、p H調
整剤などを併用し、前記単量体(a)+〜(c)100
重量部に対して水100〜300重廿部と前記乳化剤、
開始剤、連鎖移動剤などを前記範囲内の量で使用して、
重合温度5〜80℃、好ましくは30〜50℃、重合時
間15〜30時間の重合条件下で乳化重合される。
前記各単量体(a)+〜(C)の添加方法は、特に制限
されるものではなく、一括添加法、連続添加法あるいは
分割添加法などの任意の方法が採用される。
なお、得られる共重合体ラテックス(イ)の重合転化率
は、99.5%以上であることが好ましい。
このようにして乳化重合され、本発明で使用される(イ
)共重合体ラテックスの平均粒子径は、800−1,7
00Å、好ましくは900〜1.600人である。ここ
で、該ラテックスの平均粒子径は、該ラテックスをオス
ミウム酸で処理し、電子顕微鏡写真(30,000倍)
を1最り、粒子100個以上について粒径を測定し、数
平均により算出した値である。
共重合体ラテックス(イ)の平均粒子径が800人未満
では、重合時の安定性が悪(、また組成物へ配合時に充
填剤(ロ)の分散性が悪く配合後に粘度の経時変化が生
起し、一方1,700人を超えると、得られる組成物の
乾燥効率が悪くなり、接着強度が弱(なって致命的な欠
陥を生起することになる。
ここで、共重合体ラテックス(イ)の平均粒子径の調整
は、乳化重合時における乳化剤の使用油、重合温度を調
整することにより容易に実施できる。
また、共重合体ラテックス(イ)のゲル含量は、90重
型筒以北、好ましくは95重量%以上である。
ここでゲル含量とは、トルエン不溶分、即ちp H8以
上に調製された該ラテックスをガラス板上で乾燥して厚
さ0.3鶴のフィルムとしてその0.3gをトルエン1
00m7!に入れて、244時間室温で放置後、120
メソシユの金網で濾過し、金網上に残ったものを乾燥し
て秤量した値をラテックス全固形分で除した重量%であ
る。
かかるゲル含量が90重量%未満では、得られるカーペ
ットバンキング用組成物の乾燥効率が悪くなって一次基
布と二次基布との接着強度か弱(なり、また耐ブリスタ
ー性が悪くなる。
なお、かかるゲル含量の調整は、分子量調整剤である連
鎖移動剤の種類、量を選ぶことによって容易に実施する
ことができる。例えば、連鎖移動剤としてハロゲン系化
合物である四塩化炭素あるいは臭化メチルを使用する場
合には、その使用量は0〜3重量%、メルカプタン類と
して例えばt−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメ
ルカプタンを使用する場合にはその使用量はO〜0.5
重量%である。その他のゲル含量の調整方法としては、
重合時の開始剤量、重合開始温度などがあり、これらを
組み合わせて目的とするラテックスを得るこたができる
史に、脂肪族共役ジエン系共重合体ラテックス(イ)を
構成する共重合体のガラス転移温度(Tg)は、好まし
くは一50℃〜+5℃、更に好ましくは一48〜+2℃
である。
共重合体ラテックス(イ)を構成する共重合体のガラス
転移温度が前記範囲内にあると、風合、カーベントの施
工性、剥離強度、抜糸強度の良好なカーペットが得られ
る。
ここで、ガラス転移温度(Tg)とは、下記式より計算
された値である。
Tg (イ)    T g fal    T g 
(b)    T g (CIWa;共重合体(イ)中
の単量体(a)+の重噴分率Wb;共重合体(イ)中の
a量体(b)の重油分率WC;共重合体(イ)中の単量
体(c)の重量分率T g fal ;単量体falの
単独重合体のTgを絶対温度で表した値 T g (a) ;単量体fatの単独重合体のTgを
絶対温度で表した値 T g (bl ;単量体(blの単独重合体のTgを
絶対温度で表した値 T g (c);単量体(c)の単独重合体のTgを絶
対温度で表した値 Tg (イ);共重合体(イ)のTgを絶対温度で表し
た値 また、各種の単独重合体のTgとしては、ポリ1.3−
ブタジェン=183”K、ポリスチレン=373°K、
ポリメタクリル酸メチル−3786に1ポリメタクリル
酸=501”Kである。
なお、共重合体ラテックス(イ)の固形分濃度は、通常
、45〜57市里%、好ましくは50〜55重量%に調
製され、使用される。即ち、共重合体ラテックス(イ)
の固形分ン農度が45重単筒未満では、ラテックス濃度
が低すぎて得られる本発明の組成物の聡固形分濃度が低
下する傾向にあり、一方57重量%を超えると共重合体
ラテックスの粘度が高くなり、充填剤の分散が困難とな
る。
次に、本発明に使用される充填剤(ロ)としては、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
、クレイ、硫酸バリウム、ケイ酸、)フイ酸塩、酸化チ
タン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの無機系
充填剤を挙げることができるが、これらに限定されるも
のではない。
これらの充填剤(ロ)は、1種単独でも、あるいは2種
以上を併用することもできる。
なお、前記共重合体ラテックス(イ)と充填剤(ロ)と
の使用割合は、該ラテックス(イ)100重量部に対し
て充填剤(ロ)が250〜750重量部、好ましくは3
00〜700重量部程度であり、充填剤(ロ)が250
重量部未満では該ラテ・7クス(イ)の使用割合が多く
不経済であり、耐ブリスター性も悪化し、一方750重
量部を超えると得られるカーペットの柔軟性に劣り、剥
離強度も低いものとなる。
また、本発明のカーベントバンキング用組成物をパフキ
ングに供する場合には、通常、組成物粘度を20,00
0〜40,000cps、好ましくは25,000〜3
5. 000 c p s、またその固形分濃度を、通
常、73〜77重量%、好ましくは74〜76重量%に
なるように増粘剤あるい水を用いて調製される。
即ち、前記組成物の粘度が20,000cps未満では
カーペットへの浸透性が大きくなり、剥離強度が弱くな
り、一方40,0OOcpsを超えると塗工性が悪(な
り、ムラが生じる。また、前記組成物の固形分濃度が7
3重量%未満では水分が多すぎて乾燥効率が悪く、その
結果抜糸強度、剥離強度が低下する場合があり、一方7
7重量%をこえると組成物粘度が上昇して塗工効率が悪
化したり、塗工ムラが生じて、剥離強度、風合などのの
品質にバラツキが生じる。
以上のように、本発明のカーペットバッキング用組成物
は、共重合体ラテックス(イ)と充填剤(ロ)とを主成
分とするが、必要に応じて更に分散剤、消泡剤、架橋剤
、増粘剤、発泡剤、着色剤、難燃剤、防腐剤、老化防止
剤、安定剤、加硫促進剤、帯電防止剤、pF(調整剤な
どを加えることができる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明する。
なお、実施例中における部および%は特に断らない限り
、重量基準である。
また、実施例中における各種の試験方法は、下記の通り
である。
(1)剥離強度 JIS  I、−1021の敷物試験方法により測定し
た。即ち、ポリプロピレン製の一次裁布にナイロン捲縮
糸をタフトしてなる生機に固形分/4度75%のバッキ
ング用組成物を塗布し、次いで二次基布として7オンス
ジユートを圧着して貼り合わせ120℃×20分乾燥後
、二次基布と生機の剥離強度を測定した。
(2)初期剥離強度 ポリプロピレン製の一次基布にナイロン捲縮糸をタフト
してなる生機に固形分濃度75%のバッキング用組成物
を塗布し、次いで二次基布として7オンスジユートを圧
着して貼り合わせ、120°Cで乾燥した際の初期(貼
り合わせ後、3分、5分、7分後)の剥離強度をJIS
  L−1021に準じて測定した。
(3)抜糸強度 flS  L−1021に準じて(11と同条件により
パイル1本の引き抜き強度を測定した。
(4)初期抜糸強度 JIS  L−1021に準じて(2)と同条件により
パイル1本の引き抜き強度を測定した。
(5)耐ブリスター性 未乾燥カーペットを温度150℃、風速8m/Secに
調整された熱風乾燥機中に入れて、乾燥中に生しるブリ
スター(火ぶくれ)を目視により観察し判定した。判定
は、1〜5級の等級で行った。1級はブリスターが全く
発生しなかったものであり、5級はブリスターが全面に
発生したものである。
(6)含水率 木材水分計(ケラト社製、M−3A型)を用い、カーペ
ットの二次基布側より針を突き刺し、含水率を測定した
。乾燥性が悪いということは、乾燥初期の剥離強度が弱
く、加工後(120°CX20分乾燥)の含水率が多く
、従って製品のtl離強度が弱いことを示すものである
実施例1〜3および比較例1〜9 共重合体ラテックスの11造 第1表に示す仕込み組成で単量体100部、分子量調整
剤、乳化剤、開始剤のほか、L−アスコルビン酸0.0
7部、硫酸第一鉄0.005部、エチレンジアミン四酢
酸ナトリウム0.01部および水200部を内容積10
07!のステンレス製反応器に仕込み、重合温度35〜
60℃で20時間攪拌し重合を続り、共重合体ラテ・7
クスA−Lの12種類のラテックスを得た。
なお、重合は、一括仕込みによる方法で、得られたラテ
ックスの重合転化率はいずれも99.5%以上で、重合
安定性はラテ・ノクスEを除いて良好であり、凝固物は
殆どなかった。
得られた共重合体ラテックスの性状を併せ第1表に示す
なお、第1表中、共重合体ラテックスの平均粒子径およ
びゲル含量(トルエン不溶分)については、前記に準じ
て測定した値である。
カーペットバンキング用組成物の調製 衣に、このようにして得られた共重合体ラテ・ノクスA
 −Hを用い、下記配合処方によりカーベ・ノトバソキ
ング用組成物を得、これを用いて各種のカーペット試験
を実施した結果を第2表に示す。
(以下余白) 配合処方             (部)共重合体ラ
テックス       100ピロリン酸カリウム  
        0.8スチレン化フエノール    
    1.0重質炭酸カルシウム       45
0増粘剤(ポリアクリル酸ソーダ)1.0なお、カーペ
ットバンキング用組成物の調製は、共重合体ラテックス
に分散剤であるピロリン酸カリウムなどを添加後、充填
剤である重質炭酸カルシウムを添加し、充分に分散後、
固形分濃度が75%、粘度が約30,000cps  
(ブルックフィールド粘度計、BM型11h4を使用し
、6rpmの条件下で測定)になるように増粘剤と水で
調整したものである。
第1〜2表から明らかなように、実施例1〜3は、本発
明で使用される共重合体ラテックスを使用した場合であ
り、いずれも単量体組成が本発明の範囲内で変えたもの
であり、得られる共重合体ラテックスの平均粒子径およ
びゲル含量も本発明の範囲内にあるものである。かくて
本発明の範囲内で共重合体ラテックスの仕込み組成を変
えた実施例1〜3では、得られるカーペット剥離強度、
抜糸強度が強く、耐ブリスター性も良好である。
これに対して、比較例1〜9は、本発明の範囲外の共重
合体ラテックスを使用したものおよび組成物の固形分濃
度を高くした場合である。
このうち、比較例1は、単量体仕込み組成中の共役ジエ
ン系単量体を本発明の範囲未満とした共重合体ラテック
スを使用した場合であり、カーペットバッキング用組成
物の乾燥性はよいものの、剥離強度、抜糸強度が弱く、
耐ブリスター性も悪い。
比較例2は、単量体仕込み組成中のエチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体を本発明の範囲未満とした共重合体ラテ
ックスを使用した場合であり、カーペットバッキング用
組成物の乾燥性が悪(、従って初期剥離強度、抜糸強度
が弱く、加工後の剥離強度、抜糸強度も弱い。
比較例3は平均粒子径が本発明の範囲外の共重合体ラテ
ックスを使用した場合であり、比較例4はゲル含酸が本
発明の範囲外の共重合体ラテックスを使用した場合であ
り、いずれも得られるカーペットバッキング用組成物は
乾燥性が悪く、従って初回剥離強度、籾量抜糸強度が弱
く、加工後の剥離強度、抜糸強度も弱い。
比較例5は、共重合体ラテックスのゲル含量が本発明の
範囲外のもので、かつカーペットバッキング用組成物の
固形分濃度を80%に調整した実験例であり、該組成物
は市販されているバッキング用組成物の性状、成分に近
イ以したものであるが、かかる組成物は乾燥性は良好で
はあるが、組成物が安定せず、粘度の経時変化が著しい
。従って!OI離強度、抜糸強度が弱い。
比較例6は、単量体組成の脂肪族共役ジエン系単量体を
本発明の範囲を超えるものとした共重合体ラテックスを
使用した場合で、乾燥性が悪く、従って剥離強度、抜糸
強度が弱く、耐ブリスター性も悪い。
比較例7は、単量体組成のエチレン系不飽和カルボン酸
重量体を本発明の範囲を超えるものとした共重合体ラテ
ックスを使用した場合で、コンパウンドの粘度経時変化
があり、乾燥性も悪い。従って剥離強度、抜糸強度が弱
く、耐ブリスター性も悪い。
比較例8は、脂肪族共役ジエン系単量体およびエチレン
系不飽和カルボン酸単量体と共重合可能な他の単量体と
してスチレンを本発明の範囲未満とした共重合体ラテッ
クスを使用した場合で、乾燥性が悪く、従って剥離強度
、抜糸強度が弱く、耐ブリスター性が悪い。
比較例9は、共重合体ラテックスの平均粒子径を本発明
の範囲未満とした共重合体ラテックスを使用した場合で
、やや乾燥性は良いものの、剥離強度、抜糸強度が弱く
、耐ブリスター性が悪い。
(以下余白) 〔発明の効果〕 本発明のカーペットバンキング用組成物は、従来のもの
に比べて乾燥性が良くなり、得られるカーペットのy+
1離強度、抜糸強度が向上し、かつ耐ブリスター性も向
上する。従ってカーベント乾燥次の走行スピードを速く
することが可能となり、生産性を高めるシステム、即ち
大型乾燥機を用いた高71情、大風量による乾燥システ
ムに適したカーベントバンキング用組成物を提供するこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)脂肪族共役ジエン系単量体35〜65重量
    %、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体5〜8重
    量%および(c)これらと共重合可能な他の単量体25
    〜64.5重量%(ただし、(a)+(b)+(c)=
    100重量%)を乳化重合して得られ、平均粒子径が8
    00〜1,700Å、ゲル含量が90重量%以上、ガラ
    ス転移温度が−50〜+5℃である脂肪族共役ジエン系
    共重合体ラテックス(イ)と、無機充填剤(ロ)とを含
    有していることを特徴とするカーペットバッキング用組
    成物。
JP24812085A 1985-11-07 1985-11-07 カ−ペツトバツキング用組成物 Pending JPS62110987A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63270780A (ja) * 1986-12-06 1988-11-08 Lion Corp 接着剤組成物
JPS6477682A (en) * 1987-09-17 1989-03-23 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Composition for carpet backing

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63270780A (ja) * 1986-12-06 1988-11-08 Lion Corp 接着剤組成物
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