JPS613859A - ガスタ−ビン用高強度Co基耐熱合金 - Google Patents
ガスタ−ビン用高強度Co基耐熱合金Info
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Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、1000’C以上の高温酸化性雰囲気にお
いて、高強度並びに著しくすぐれた耐酸化性を示すと共
に、さらに約900℃以下の高温腐食雰囲気中ですぐれ
た耐ホット・コロージョン性を示し、したがってこれら
の特性が要求されるガスタービンの構造材として使用す
るのに適したCo基耐熱合金に関するものである。
いて、高強度並びに著しくすぐれた耐酸化性を示すと共
に、さらに約900℃以下の高温腐食雰囲気中ですぐれ
た耐ホット・コロージョン性を示し、したがってこれら
の特性が要求されるガスタービンの構造材として使用す
るのに適したCo基耐熱合金に関するものである。
従来、一般に高温の腐食・酸化性雰囲気にさらされるガ
スタービンのタービンノズルやベーンなどの構造部材の
製造には、高温耐酸化性および耐ホット・コロージョン
性のすぐれた各種のCo基耐熱合金が使用されている。
スタービンのタービンノズルやベーンなどの構造部材の
製造には、高温耐酸化性および耐ホット・コロージョン
性のすぐれた各種のCo基耐熱合金が使用されている。
一方、近年、ガスタービンの高性能化に伴い、ガスター
ビンの入口温度は上昇の一途をたどり、その温度は13
00℃を越える状態になっている。
ビンの入口温度は上昇の一途をたどり、その温度は13
00℃を越える状態になっている。
しかし、上記の従来Co基耐熱合金製ガスタービン部材
が、上記のような1300℃以上の高温酸化性雰囲気に
さらされると、それ自身の温度は空冷された場合でも、
最も高温の部分は1000℃以上に上昇してしまい、高
温強度不足が原因で、比較的短時間で使用寿命に至るも
のであった。このため高8!酸化性雰囲気下で高強度を
示す材料の開発が進められているが、高温強度を向上さ
せると耐酸化性が劣化するようになる傾向にあり、これ
に伴って耐ホット・コロージョン性も劣化するようにな
り、このように前記の特性をすべて具備する材料は未だ
得られていないのが現状である。
が、上記のような1300℃以上の高温酸化性雰囲気に
さらされると、それ自身の温度は空冷された場合でも、
最も高温の部分は1000℃以上に上昇してしまい、高
温強度不足が原因で、比較的短時間で使用寿命に至るも
のであった。このため高8!酸化性雰囲気下で高強度を
示す材料の開発が進められているが、高温強度を向上さ
せると耐酸化性が劣化するようになる傾向にあり、これ
に伴って耐ホット・コロージョン性も劣化するようにな
り、このように前記の特性をすべて具備する材料は未だ
得られていないのが現状である。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、高温T
l4m化性および高温強度を有し、かつ耐ホット・コロ
ージョン性も具備した材料を開発すべく研究を行なった
結果、重量%で、 C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種=0.01〜2
%。
l4m化性および高温強度を有し、かつ耐ホット・コロ
ージョン性も具備した材料を開発すべく研究を行なった
結果、重量%で、 C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種=0.01〜2
%。
Cr:15〜40%。
N::5〜15%。
WおよびMoのうちの1種または2種=2〜12%。
At : 0.01〜3%。
Hf : 0.05〜5%。
Y:0.01〜1%、
を含有し、さらに必要に応じて、
(^) Ta 、 Nb 、およびTiのうちの1種ま
たは2種以上: 0.01〜3%。
たは2種以上: 0.01〜3%。
(B) BおよびZrのうちの1種または2種:0、0
05〜0.1%、 (C)希土類元素: 0.005〜0.1%、以上(
^)〜(C)のうちの1種または2種以上を含有し、残
りがCoと不可避不純物からなる組成を有するCo基合
金は、高温酸化性雰囲気中、1000℃以上の温度にお
いて、すぐれた高温強度を示すばかりでなく、著しくす
ぐれた高温耐酸化性を示すと共に、約900℃以下の高
温腐食雰囲気中でもすぐれた耐ホット:コロ−ジョン性
を示し、したがってこのCo基耐熱合金を、これらの特
性が要求されるガスタービン部材の製造に用いると、こ
の結果のガスタービン部材は、上記のような苛酷な条件
下においても、著しく長期に亘ってすぐれた性能を発揮
するという知見を得たのである。
05〜0.1%、 (C)希土類元素: 0.005〜0.1%、以上(
^)〜(C)のうちの1種または2種以上を含有し、残
りがCoと不可避不純物からなる組成を有するCo基合
金は、高温酸化性雰囲気中、1000℃以上の温度にお
いて、すぐれた高温強度を示すばかりでなく、著しくす
ぐれた高温耐酸化性を示すと共に、約900℃以下の高
温腐食雰囲気中でもすぐれた耐ホット:コロ−ジョン性
を示し、したがってこのCo基耐熱合金を、これらの特
性が要求されるガスタービン部材の製造に用いると、こ
の結果のガスタービン部材は、上記のような苛酷な条件
下においても、著しく長期に亘ってすぐれた性能を発揮
するという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、以下に成分組成範囲を上記の通りに限定した理由を
説明する。
て、以下に成分組成範囲を上記の通りに限定した理由を
説明する。
(a) C
C成分には、素地に固溶するほか、Or 、W。
Mo,およびHf、さらにTa 、Nb 、Tiなどと
結合して炭化物を形成し、もって結晶粒内および結晶粒
界を強化すると共に、高温強度を向上させ、さらに溶接
性および鋳造性を改善する作用があるが、その含有量が
0.01%未満では前記作用に所望の効果が得られず、
一方1%を越えて含有させると靭性が劣化するようにな
ることから、その含有量を0.01〜1%と定めた。
結合して炭化物を形成し、もって結晶粒内および結晶粒
界を強化すると共に、高温強度を向上させ、さらに溶接
性および鋳造性を改善する作用があるが、その含有量が
0.01%未満では前記作用に所望の効果が得られず、
一方1%を越えて含有させると靭性が劣化するようにな
ることから、その含有量を0.01〜1%と定めた。
(b) SiおよびMn
これらの成分には、強力な脱酸作用があるので、溶湯の
脱酸には不可欠の成分であるが、その含有量が0.01
%未満では所望の脱酸作用を確保することができず、一
方2%を越えて含有させても脱酸効果が飽和するばかり
でなく、合金特性に劣化傾向が現われるようになること
から、その含有量を0.01〜2%と定めた。
脱酸には不可欠の成分であるが、その含有量が0.01
%未満では所望の脱酸作用を確保することができず、一
方2%を越えて含有させても脱酸効果が飽和するばかり
でなく、合金特性に劣化傾向が現われるようになること
から、その含有量を0.01〜2%と定めた。
(c) 0r
Cr成分は、すぐれた高温耐酸化性を確保する上で不可
欠なオーステナイト構成成分であるが、その含有量が1
5%未満では所望のすぐれた高温耐酸化性を確保するこ
とができず、一方40%を越えて含有させると高温強度
および靭性の低下が著しくなることから、その含有量を
15%〜40%と定めた。
欠なオーステナイト構成成分であるが、その含有量が1
5%未満では所望のすぐれた高温耐酸化性を確保するこ
とができず、一方40%を越えて含有させると高温強度
および靭性の低下が著しくなることから、その含有量を
15%〜40%と定めた。
(cl) Ni
Ni成分には、Crとの共存において高温強度を向上さ
せる作用があるが、その含有量が5%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方15%を越えて含有させ
ると耐ホ多ト・コロ−ジョン性に劣化傾向が現われるよ
うになることから、その含有量を5〜15%と定めた。
せる作用があるが、その含有量が5%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方15%を越えて含有させ
ると耐ホ多ト・コロ−ジョン性に劣化傾向が現われるよ
うになることから、その含有量を5〜15%と定めた。
(e) WおよびMo
これらの成分には、Cど結合して高融点炭化物であるM
C型炭化物を形成し、一方M7C3型やM23C6型の
低融点炭化物の形成を抑制し、もって高温強度を向上さ
せると共に、オーステナイト素地に固溶して、これを強
化する作用があるが、その含有量が2%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方12゛%を越えて含有
させると、高温耐酸化性が急激に劣化するようになるば
かりでなく、靭性劣化の原因となるσ相などの金属間化
合物が形成されるようになることから、その含有量を2
〜12%と定めた。
C型炭化物を形成し、一方M7C3型やM23C6型の
低融点炭化物の形成を抑制し、もって高温強度を向上さ
せると共に、オーステナイト素地に固溶して、これを強
化する作用があるが、その含有量が2%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方12゛%を越えて含有
させると、高温耐酸化性が急激に劣化するようになるば
かりでなく、靭性劣化の原因となるσ相などの金属間化
合物が形成されるようになることから、その含有量を2
〜12%と定めた。
(f) Affi
AX成分には、l−1fおよびYとの共存において高温
耐酸化性を向上させる作用があるが、その含有量が0.
01%未満では所望の高温耐酸化性向上効果が得られず
、一方3%を越えて含有させると、鋳造性が劣化するよ
うになると共に、合金に脆化傾向が現われるようになる
ことから、その含有量を0.01〜3%と定めた。
耐酸化性を向上させる作用があるが、その含有量が0.
01%未満では所望の高温耐酸化性向上効果が得られず
、一方3%を越えて含有させると、鋳造性が劣化するよ
うになると共に、合金に脆化傾向が現われるようになる
ことから、その含有量を0.01〜3%と定めた。
(o) H’f
Hf成分には、MC型あるいはM7’C3型の共晶炭化
物を形成することなく、高融点炭化物であるMC型の初
晶炭化物を形成して、高温耐酸化性および高温強度を向
上させ、さらに耐ホット・コロージョン性も著しく向上
させる作用があるが、その含有量が0.05%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方5%を越えて含
有させても前記作用により一層の向上効果は得られず経
済性を考慮して、その含有量を0.05〜5%と定めた
。
物を形成することなく、高融点炭化物であるMC型の初
晶炭化物を形成して、高温耐酸化性および高温強度を向
上させ、さらに耐ホット・コロージョン性も著しく向上
させる作用があるが、その含有量が0.05%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方5%を越えて含
有させても前記作用により一層の向上効果は得られず経
済性を考慮して、その含有量を0.05〜5%と定めた
。
(h) Y
Y成分には、合金の高温耐酸化性および耐腐食性を改善
するほか、耐スケール剥離性を著しく向上させる作用が
あるが、その含有量が0.01%未満では前記作用に所
望の効果が得られず、一方1%を越えて含有させると、
鋳造性に劣化傾向が見られるようになることから、その
含有量を0.01〜1%と定めた。 ′ (i) Ta 、NbおよびTi これらの成分には、1」[との共存において、高融点炭
化物であるMo型の初晶複合炭化物を形成して、高温耐
酸化性および高温強度を一段と向上させ、さらに耐ホッ
ト・コロージョン性も向上させる作用があるので、特に
これらの特性が要求される場合に必要に応じて含有され
るが、その含有量が0.01%未満では前記作用に所望
の向上効果が得られず、一方3%を越えて含有させても
より一層の向上効果が現われないことから、その含有量
を0.01〜3%と定めた。
するほか、耐スケール剥離性を著しく向上させる作用が
あるが、その含有量が0.01%未満では前記作用に所
望の効果が得られず、一方1%を越えて含有させると、
鋳造性に劣化傾向が見られるようになることから、その
含有量を0.01〜1%と定めた。 ′ (i) Ta 、NbおよびTi これらの成分には、1」[との共存において、高融点炭
化物であるMo型の初晶複合炭化物を形成して、高温耐
酸化性および高温強度を一段と向上させ、さらに耐ホッ
ト・コロージョン性も向上させる作用があるので、特に
これらの特性が要求される場合に必要に応じて含有され
るが、その含有量が0.01%未満では前記作用に所望
の向上効果が得られず、一方3%を越えて含有させても
より一層の向上効果が現われないことから、その含有量
を0.01〜3%と定めた。
(j) Bおよび7r
これらの成分には、結晶粒界を強化して合金の高温強度
を一段と向上させる作用があるので、特に高温強度が要
求される場合に必要に応じて含有されるが、その含有−
間が0.005%未満では所望の高温強度向上効果が得
られず、一方0.1%を越えて含有させると靭性が低下
するようになることから、その含有量を0.005〜0
.1%と定めた。
を一段と向上させる作用があるので、特に高温強度が要
求される場合に必要に応じて含有されるが、その含有−
間が0.005%未満では所望の高温強度向上効果が得
られず、一方0.1%を越えて含有させると靭性が低下
するようになることから、その含有量を0.005〜0
.1%と定めた。
(k) 希土類元素
これらの成分には、特にHfとの共存において高温耐酸
化性および耐ホット・]ローション性をより一段と向上
させる作用があるので、特にすぐれた高温耐酸化性およ
び耐ホット・コロージョン性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量がo、 oos%未満
では前記作用に所望の効果が得られず、一方0.1%を
越えて含有させると、鋳造性および加工性に劣化傾向が
現われるようになることから、その含有量を0.005
〜0.1%と定めた。
化性および耐ホット・]ローション性をより一段と向上
させる作用があるので、特にすぐれた高温耐酸化性およ
び耐ホット・コロージョン性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量がo、 oos%未満
では前記作用に所望の効果が得られず、一方0.1%を
越えて含有させると、鋳造性および加工性に劣化傾向が
現われるようになることから、その含有量を0.005
〜0.1%と定めた。
なお、この発明のCo基耐熱合金における不可避不純物
のうち、特にFeに関しては、3%まで含有しても合金
特性が何ら損なわれることがないので、経済性を考慮し
て3%までの範囲で積極的に含有させる場合がある。
のうち、特にFeに関しては、3%まで含有しても合金
特性が何ら損なわれることがないので、経済性を考慮し
て3%までの範囲で積極的に含有させる場合がある。
つぎに、この発明のCo基耐熱合金を実施例により具体
的に説明する。
的に説明する。
通常の溶解法によりそれぞれ第1表に示される成分組成
をもった本発明Co’基耐熱合金1〜48および比較C
o基耐熱合金1〜12を溶製し、ロストワックス精密鋳
造法を用いて、平行部外径ニアIII!Rφ×平行部長
さ:50mXヂャック部外径:25#ll1lφ×全長
:90#の寸法をもった試験片素材に鋳造した。ついで
、この試験片素材より、高温強度を評′価する目的でク
リープラブチャー試験片を削り出し、この試験片を用い
、雰囲気二人気中、加熱温度:1000℃、付加荷重ニ
アKy/vJの条件でクリープラブチャー試験を行ない
、破断寿命を測定した。
をもった本発明Co’基耐熱合金1〜48および比較C
o基耐熱合金1〜12を溶製し、ロストワックス精密鋳
造法を用いて、平行部外径ニアIII!Rφ×平行部長
さ:50mXヂャック部外径:25#ll1lφ×全長
:90#の寸法をもった試験片素材に鋳造した。ついで
、この試験片素材より、高温強度を評′価する目的でク
リープラブチャー試験片を削り出し、この試験片を用い
、雰囲気二人気中、加熱温度:1000℃、付加荷重ニ
アKy/vJの条件でクリープラブチャー試験を行ない
、破断寿命を測定した。
また、上記クリープラブチャー試験後の試験片のチャッ
ク部から直径:10履φX高さ:10#I+11の寸法
をもった試験片を切り出し、この試験片を用い、大気中
、温度: 1200℃に5時間保持後、脱スケールを1
ザイクルとし、10サイクルを行なった後の酸化減付を
測定する高温耐酸化性試験さらに、同様に直径:10履
φX高さ:10#lll+の寸法をもった試験片を切り
出し、この試験片を用い、900℃の温度に加熱した 35%Na2SO4+65%Na2Co3の溶融塩中に
25時間浸漬の条件で浸漬試験を行ない、試験後の試験
片の脱スケール後の腐食減量を測定することによって耐
ホット・コロージョン性を評価した。これらの測定結果
を第2表に合せて示した。
ク部から直径:10履φX高さ:10#I+11の寸法
をもった試験片を切り出し、この試験片を用い、大気中
、温度: 1200℃に5時間保持後、脱スケールを1
ザイクルとし、10サイクルを行なった後の酸化減付を
測定する高温耐酸化性試験さらに、同様に直径:10履
φX高さ:10#lll+の寸法をもった試験片を切り
出し、この試験片を用い、900℃の温度に加熱した 35%Na2SO4+65%Na2Co3の溶融塩中に
25時間浸漬の条件で浸漬試験を行ない、試験後の試験
片の脱スケール後の腐食減量を測定することによって耐
ホット・コロージョン性を評価した。これらの測定結果
を第2表に合せて示した。
第2表に示される結果から、本発明Co基耐熱合金1〜
48は、いずれもすぐれた高温強度および高温耐酸化性
、さらにすぐれた耐ホット・コロージョン性を兼ね備え
ているのに対して、比較Co基耐熱合金1〜12に見ら
れるように、構成成分のうちのいずれかの成分含有量(
第1表に※印を付したもの)がこの発明の範囲から外れ
ると、高温強度、高温耐酸化性、および耐ホット・コロ
ージョン性のうちの少なくともいずれかの特性が劣った
ものになることが明らかである。
48は、いずれもすぐれた高温強度および高温耐酸化性
、さらにすぐれた耐ホット・コロージョン性を兼ね備え
ているのに対して、比較Co基耐熱合金1〜12に見ら
れるように、構成成分のうちのいずれかの成分含有量(
第1表に※印を付したもの)がこの発明の範囲から外れ
ると、高温強度、高温耐酸化性、および耐ホット・コロ
ージョン性のうちの少なくともいずれかの特性が劣った
ものになることが明らかである。
上述のように、この発明のCo基耐熱合金は、すぐれた
高温強度と高温耐酸化性、さらにすぐれた耐ホット・コ
ロージョン性を兼ね備えているので、これらの特性が要
求される高性能化ガスタービンの構造部材として用いた
場合に著しく長期に亘ってすぐれた性能を発揮するなど
工業上有用な特性を有するのである。
高温強度と高温耐酸化性、さらにすぐれた耐ホット・コ
ロージョン性を兼ね備えているので、これらの特性が要
求される高性能化ガスタービンの構造部材として用いた
場合に著しく長期に亘ってすぐれた性能を発揮するなど
工業上有用な特性を有するのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)C:0.01〜1%。 SiおよびMnのうちの1種または2種: 0.01〜2%、 Cr:15〜40%、 Ni:5〜15%、 WおよびMoのうちの1種または2種:2 〜12%、 Al:0.01〜3%、 Hf:0.05〜5%、 Y:0.01〜1%、 を含有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする耐ホット・コロー
ジョン性にすぐれたガスタービン用高強度Co基耐熱合
金。 (2)C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種: 0.01〜2%、 Cr:15〜40%、 Ni:5〜15%、 WおよびMoのうちの1種または2種:2 〜12%、 Al:0.01〜3%、 Hf:0.05〜5%、 Y:0.01〜1%、 を含有し、さらに、 Ta、Nb、およびTiのうちの1種また は2種以上:0.01〜3%。 を含有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする耐ホット・コロー
ジョン性にすぐれたガスタービン用高強度Co基耐熱合
金。 (3)C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種: 0.01〜2%、 Cr:15〜40%、 Ni:5〜15%、 WおよびMoのうちの1種または2種:2 〜12%、 Al:0.01〜3%、 Hf:0.05〜5%、 Y:0.01〜1%、 を含有し、さらに、 BおよびZrのうちの1種または2種: 0.005〜0.1%、 を含有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする耐ホット・コロー
ジョン性にすぐれたガスタービン用高強度Co基耐熱合
金。 (4)C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種: 0.01〜2%、 Cr:15〜40%、 N::5〜15%、 WおよびMoのうちの1種または2種:2 〜12%、 Al:0.01〜3%、 Hf:0.05〜5%、 Y:0.01〜1%、 を含有し、さらに、 希土類元素:0.005〜0.1%、 を含有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする耐ホット・コロー
ジョン性にすぐれたガスタービン用高強度Co基耐熱合
金。 (5)C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種: 0.01〜2%、 Cr:15〜40%、 Ni:5〜15%、 WおよびMoのうちの1種または2種:2 〜12%、 Al:0.01〜3%、 Hf:0.05〜5%、 Y:0.01〜1%、 を含有し、さらに、 Ta、Nb、およびTiのうちの1種また は2種以上:0.01〜3%と、 BおよびZrのうちの1種または2種: 0.005〜0.1%、 を含有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする耐ホット・コロー
ジョン性にすぐれたガスタービン用高強度Co基耐熱合
金。 (6)C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種: 0.01〜2%、 Cr:15〜40%、 Ni:5〜15%。 WおよびMoのうちの1種または2種:2 〜12%、 Al:0.01〜3%、 Hf:0.05〜5%、 Y:0.01〜1%、 を含有し、さらに、 Ta、Nb、およびTiのうちの1種また は2種以上:0.01〜3%と、 希土類元素:0.005〜0.1%、 を含有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする耐ホット・コロー
ジョン性にすぐれたガスタービン用高強度Co基耐熱合
金。 (7)C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種: 0.01〜2%、 Cr:15〜40%、 Ni:5〜15%、 WおよびMoのうちの1種または2種:2 〜12%、 Al:0.01〜3%、 Hf:0.05〜5%、 Y:0.01〜1%、 を含有し、さらに、 BおよびZrのうちの1種または2種: 0.005〜0.1%と、 希土類元素:0.005〜0.1%、 を含有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする耐ホット・コロー
ジョン性にすぐれたガスタービン用高強度Co基耐熱合
金。 (8)C:0.01〜1%、 SiおよびMnのうちの1種または2種: 0.01〜2%、 Cr:15〜40%、 Ni:5〜15%、 WおよびMoのうちの1種または2種:2 〜12%、 Al:0.01〜3%、 Hf:0.05〜5%、 Y:0.01〜1%、 を含有し、さらに、 Ta、Nb、およびTiのうちの1種また は2種以上:0.01〜3%と、 BおよびZrのうちの1種または2種: 0.005〜0.1%と、 希土類元素:0.005〜0.1%、 を含有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする耐ホット・コロー
ジョン性にすぐれたガスタービン用高強度Co基耐熱合
金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12307784A JPH0243816B2 (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | Gasutaabinyokokyodocokitainetsugokin |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP12307784A JPH0243816B2 (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | Gasutaabinyokokyodocokitainetsugokin |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS613859A true JPS613859A (ja) | 1986-01-09 |
JPH0243816B2 JPH0243816B2 (ja) | 1990-10-01 |
Family
ID=14851619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12307784A Expired - Lifetime JPH0243816B2 (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | Gasutaabinyokokyodocokitainetsugokin |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0243816B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63282233A (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-18 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | ころがり軸受用耐熱性保持器 |
JPH05230670A (ja) * | 1992-02-18 | 1993-09-07 | Daido Metal Co Ltd | 耐焼付性に優れた多層複合摺動材料 |
WO1997010368A1 (fr) * | 1995-09-11 | 1997-03-20 | Hitachi, Ltd. | Alliage a base de cobalt, buse de turbine a gaz et materiau de soudure fabriques avec cet alliage |
GB2504372A (en) * | 2012-05-03 | 2014-01-29 | Kennametal Inc | A surgical implant made from a Co-Cr-Mo-Si-C alloy |
US10227678B2 (en) | 2011-06-09 | 2019-03-12 | General Electric Company | Cobalt-nickel base alloy and method of making an article therefrom |
-
1984
- 1984-06-15 JP JP12307784A patent/JPH0243816B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63282233A (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-18 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | ころがり軸受用耐熱性保持器 |
JPH05230670A (ja) * | 1992-02-18 | 1993-09-07 | Daido Metal Co Ltd | 耐焼付性に優れた多層複合摺動材料 |
WO1997010368A1 (fr) * | 1995-09-11 | 1997-03-20 | Hitachi, Ltd. | Alliage a base de cobalt, buse de turbine a gaz et materiau de soudure fabriques avec cet alliage |
US10227678B2 (en) | 2011-06-09 | 2019-03-12 | General Electric Company | Cobalt-nickel base alloy and method of making an article therefrom |
GB2504372A (en) * | 2012-05-03 | 2014-01-29 | Kennametal Inc | A surgical implant made from a Co-Cr-Mo-Si-C alloy |
GB2504372B (en) * | 2012-05-03 | 2015-02-18 | Kennametal Inc | Surgical orthopedic implants made from wear-resistant cobalt-chromium-molybdenum alloys |
US9078753B2 (en) | 2012-05-03 | 2015-07-14 | Kennametal Inc. | Surgical orthopedic implants made from wear-resistant cobalt—chromium—molybdenum alloys |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0243816B2 (ja) | 1990-10-01 |
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