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JPS6018755B2 - ベンジル酸誘導体の製造方法 - Google Patents

ベンジル酸誘導体の製造方法

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Publication number
JPS6018755B2
JPS6018755B2 JP58131563A JP13156383A JPS6018755B2 JP S6018755 B2 JPS6018755 B2 JP S6018755B2 JP 58131563 A JP58131563 A JP 58131563A JP 13156383 A JP13156383 A JP 13156383A JP S6018755 B2 JPS6018755 B2 JP S6018755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
producing
acid derivatives
acid
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58131563A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6024386A (ja
Inventor
嘉一 池田
栄一郎 「まん」田
武彦 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP58131563A priority Critical patent/JPS6018755B2/ja
Publication of JPS6024386A publication Critical patent/JPS6024386A/ja
Publication of JPS6018755B2 publication Critical patent/JPS6018755B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は医薬ならびに農薬などの中間体として有用なべ
ンジル酸誘導体の改良された製造方法に関するものであ
る。
従来、ベンジル酸誘導体の製造方法としては種々の方法
が提案されているが、その代表的なものとしては1 ペ
ンゾィンを臭素酸ナトリウムを含む水酸化ナトリウム水
溶液で酸化する方法。
DonaidA.Ballard and Wmiam
M.Dehn,OrgamcS肌thesisCon
ectivVoU,89(1932)。2 ペンジルに
水酸化アルカリを作用させて転位反応を行なわせる方法
〜thurLachman,J.Am.Chem.So
c.,44,330(1922)。3 ペンゾィル蟻酸
のェステルをグリニャール試薬と反応させる方法。
ComerD.ShacklettandHilton
A,Smith,J,Am,Chem,S比,,75,
2654(1953)。4 ペンゾフェノンをポーラロ
グラフ的手法により電解還元を行ない、これを炭酸ガス
と反応させ る 方 法 。
S ,Wawzo肥k and A.G肌derSe
n,J,ElectroChem,SoC,,I。7,
537(1960)。などがある。
しかし、上記既知方法においては1は置換ペンズアルデ
ヒド‘こ相当するペンゾィンが通常固体にならず、臭素
酸ナトリウムを含む水酸化ナトリウム水溶液で処理でき
ない欠点を有し、2は大部分の置換ペンジルがアルカリ
性アルコール水溶液に不溶であり、ベンジル酸類の生成
は非常に少ないか全くない。しかも、いよいま脱炭酸を
起こしてペンズヒドロールを副生させるためアルカリで
の処理を短時間に行なわれなければならない欠点を持つ
。3はグリニャール試薬が不安定であり、取り扱い上危
険性もあり高価でもある。
4は反応操作が困難であり、特定の場合に使用し価値が
あるにすぎない。
また、4の方法においては特許請求の範囲の一般式(ロ
)の中のペンジル酸(R;とR数ま共に水素でありnは
1である)が含まれるが、具体的な実施の方法が示され
ていないうえ収率も低く、工業的な手法でないうえに電
解条件の態様からみてペンジル酸誘導体の製造へ適応さ
せるには欠点がある。本発明の方法は4の電解還元法に
対応されるが、本発明者らは極めてペンジル酸誘導体製
造への適応範囲が広く、しかも、従来法に比較してより
安全簡便な条件下に経済的に収率よくペンジル酸誘導体
を製造する方法を検討し、本発明を完成した。
すなわち、本発明によれば 一般式(1) (式中、R,およびR2は水素、アルキル、アルコキシ
、フエノキシ、ヒドロキシ、フエニル、ハロゲン又はカ
ルボキシを示し、n及びmは1〜5の整数であり、n又
はmが2以上の数を示す場合、その複数個のR,又はR
2は同一又は異っていてよい)で表わされるペンゾフェ
ノン類を、炭酸ガス雰囲気下において電解還元すること
を特徴とする、一般式(0)(式中、R,,R2、n及
びmは前記と同じ意味を有する)で表わされるペンジル
酸誘導体の製造方法が提供される。
本発明における反応は次の式で表わされる。
本発明の好ましい実施方法を説明すると、極性溶媒に支
持電解質を溶解し、正負電極をそなえた反応糟のカソー
ド室に化合物(1)を溶解させこれを炭酸ガスで飽和さ
せたのち、炭酸ガス雰囲気下に室温下、定電流で規定量
の電流密度で所定量の電流を流して電解反応を行なう。
この時、生成する反応中間体が反応槽のアノード室に移
動して電極酸化を防ぐため、反応槽の正負両極間にグラ
スフィルターのような隔膜を用いた方法によって行なわ
れる。理論量の通電ののち、カソード室溶液の溶媒を減
圧留去し、得られた固体をエーテルで処理し、エーテル
不溶部を水に溶解し、これを鉱酸で酸性にするとペンジ
ル酸誘導体が高収率で得られる。本発明の方法において
使用される負電極としては水銀ないし炭素板が用いられ
る。
なかでも水銀が反応収率を向上させる点から好適に用い
られる。正電極としては導電性化合物であればその種類
を問わないが、白金板のような金属は反応操作上好まし
い。
支持電解質としてはアルカリ金属ないいま炭化水素を四
つ持ったR4N型の第四級アンモニウムのヨード塩であ
れば任意のものを用いることができるが、なかでも有機
溶媒に対する熔解性の点からョウ化カリウムが好ましい
支持電解質の使用量は檀電圧ならびに反応中間体の泳動
能を低めるため高濃度が好ましい。
望ましくは化合物(1)に対して10〜2の音モルの量
が好適である。電解方法としては定電位法、定電流法が
用いられるが、反応時間を短縮できる点から定電流法が
好適である。
電流密度は化合物(1)の置換基の位置、種類によって
それぞれ固有の値を持つものであるが、通常は2.5h
A/の〜15hAノ地の範囲で実施される。
通電量は上記反応式で示されるように、化合物(1)に
対して餌/モルの通電量で十分であるが、好ましくは2
〜班/モルが適している。
斑/モル以上の通電量はむしろ反応収率を減少させる。
反応溶媒はジメチルホルムアミドないいまアセトニトリ
ルなどの極性溶媒が用いられるが、なかでもジメチルホ
ルムアミドが好適である。
原料ペンゾフェノン誘導体はベンゼンならびにペンゾィ
ルクロリドの誘導体をフリーデルクラフッ反応で合成す
ることができる工業的に入手容易な薬品であり、また、
炭酸ガスは未利用資源であり安価なものである。
以上述べたとおり、本発明の方法を採用することにより
、従来公知の方法に比べてペンジル酸議導体が選択的に
高収率で製造でき、工業的に有利な製造方法である。
次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例 1 (4,4′ージクロロベンジル酸の製法)28.4夕の
ヨウ化カリウムを100泌のジメチルホルムアミド‘こ
溶解した溶液をガラスフィル夕‐隔膜を有する内容積2
00の‘のH型ガラスセルの白金板電極を付したアノー
ド室と水銀鰭極を付したカソード室にそれぞれ等量ずつ
入れ、カソード室のみ4,4ージクooベンゾフェノン
2.1夕を入れる。
カソード室の溶液を室温下に強力磁気燈梓機で鷹拝しな
がら炭酸ガス雰囲気下に1仇hA/地の定電流で5時間
通電して反応させた。反応後、カソード室の溶媒を10
0qoで減圧留去し、得られた白色団体をエーテルに溶
解し不溶部を分離した。これを水30の‘に溶かしたの
ちロ過を行ない、水溶液を塩酸で酸性にすると4,4′
−ジクロoベンジル酸が2.2ク得られた。収率90%
、m.p.116〜1180○。実施例 2 (4−メトキシベンジル酸の製法) 28.4夕のヨウ化カリウムを100の‘のジメチルホ
ルムアミドに熔解した溶液をガラスフィル夕−隔膜を有
する内容積200の‘のH型ガラスセルの白金板電極を
付したアノード室と水銀電極を付したカソード室にそれ
ぞれ等量ずつ入れ、カソード室のみ4−〆トキシベンゾ
フエノンを1.75夕入れる。
カソード室の溶液を室温下に強力磁気燈梓機で燈拝しな
がら炭酸ガス雰囲気下に5.仇hA/地の定電流で1岬
時間通電して反応させた。反応終了後、実施例1と同様
な処理を行ない4−メトキシベンゾィル酸1.9夕を得
た。収率90%、m.p.143〜1450○。実施例
3 (4−フェニルベンジル酸の製法) 28.4夕のヨウ化カリウムをl00似のジメチルホル
ムアミドに溶解した溶液をガラスフィル夕−隔膜を有す
る内容積200の‘のH型ガラスセルの白金板電極を付
したア/ード室と水銀電極を付したカソード室にそれぞ
れ等量ずつ入れ、カソード室のみ4−フエニルベンゾフ
エノン2.1夕を入れた。
カソード室の溶液を室温下に強力磁気燈梓機で損拝しな
がら炭酸ガス雰囲気下に2.5hA/地の定電流で2胡
時間通電して反応させた。反応終了後、実施例1と同様
な処理を行ない4−フェニルベンジル酸2.3夕を得た
。収率92%、m.p.166〜1670。また、前記
と同様の電解条件下に各種置換基をもつペンゾフェノン
を反応させた場合の各種ペンジル酸誘導体の収率を挙げ
ると表1のとおりであつた。表 1 化合物(H)の
収率置換基 収率融点 RI 比 (%) (℃)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(I) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1およびR_2は水素、アルキル、アルコ
    キシ、フエノキシ、ヒドロキシ、フエニル、ハロゲン又
    はカルボキシを示し、n及びmは1〜5の整数であり、
    n又はmが2以上の数を示す場合、その複数個のR_1
    又はR_2は同一又は異つていてよい)で表わされるベ
    ンゾフエノン類を、炭酸ガス雰囲気下において電解還元
    することを特徴とする、一般式(II)▲数式、化学式、
    表等があります▼ (式中、R_1,R_2、n及びmは前記と同じ意味を
    有する)で表わされるベンジル酸誘導体の製造方法。
JP58131563A 1983-07-18 1983-07-18 ベンジル酸誘導体の製造方法 Expired JPS6018755B2 (ja)

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JP58131563A JPS6018755B2 (ja) 1983-07-18 1983-07-18 ベンジル酸誘導体の製造方法

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JPS6024386A JPS6024386A (ja) 1985-02-07
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