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JPS5952234B2 - メルカプトプロピオニルグリシンおよびその誘導体の製造法 - Google Patents

メルカプトプロピオニルグリシンおよびその誘導体の製造法

Info

Publication number
JPS5952234B2
JPS5952234B2 JP51056055A JP5605576A JPS5952234B2 JP S5952234 B2 JPS5952234 B2 JP S5952234B2 JP 51056055 A JP51056055 A JP 51056055A JP 5605576 A JP5605576 A JP 5605576A JP S5952234 B2 JPS5952234 B2 JP S5952234B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mpg
derivatives
bis
mercaptopropionylglycine
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51056055A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52139017A (en
Inventor
孝介 山内
義之 山田
健二 中尾
恭一 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority to JP51056055A priority Critical patent/JPS5952234B2/ja
Publication of JPS52139017A publication Critical patent/JPS52139017A/ja
Publication of JPS5952234B2 publication Critical patent/JPS5952234B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、α−またはβ−メルカプトプロピオニルグリ
シンまたはその誘導体の新規な製造法に関する。
さらに詳しくは、α、β′−またはα、β′−ジチオビ
スプロピオニルグリシンまたはその誘導体。
を原料として使用し、これを電解環元することによつて
、α−またはβ−メノレカvャgvャ鴻sオニルグリシンま
たはその誘導体を工業的安価に製造する方法に関するも
のである。α−またはβ−メルカプトプロピオニルグリ
シンおよびその誘導体は、重金属による中毒性疾患また
は制癌性薬物または放射線照射によつて起る最前症状の
治療および予防ならびに毒蛇の解毒剤として知られてい
る有用な物質である。
従来、メルカプトプロピオニルグリシン(以下、MPG
と略称)または、その誘導体の合成法としては、α−ま
たはβ−メルカプ゜トプロピオン酸のメルカプト基を後
で脱離しやすい基(たとえば、ベンジル基、ベンゾイル
基)保護したのち、グリシンと反応させ、しかるのち保
護基を脱離してα−またはβ−MPGを得る方法(以下
、A法)(特公昭39−5464)、α−またはβ−ハ
ロゲンプロピオニルグリシンまたはそのアミド、または
エステル誘導体に、チオ安息香酸、キサントゲン酸アル
カリなどと反応させ、α−またはβ一含硫置換基を有す
るプロピオニルグリシン誘導体として、これを加水分解
して目的物を得る方法(以下、B法)(特公昭39−1
1616)、ジチオビスプロピオニルグリシン〔以下、
ビス(MPG)と略称〕またはその誘導体をアルミニウ
ムアマルガムあるいは、亜鉛および酢酸などで化学的に
還元する方法(以下、C法)(特公昭39−11616
)が知られている。
しかし、これらの製法は、反応操作が煩雑であること、
あるいは原料が高価であることまた反応の収率が低いこ
となどから工業的に有利な方法とはいい難い。すなわち
、これらの方法中、A法はB法、C法に比べて工業的に
実施可能な製法であるが、メルカプト基を保護したのち
、酸ハロゲン化物としてグリシンと反応し、ついで保護
基を脱離するなど工程の煩雑性、原料が高価であること
、あるいは反応収率面において問題がある。また、B法
では、α−またはβ一含硫置換基を有するプロピオニル
グリシン誘導体をつくる場合、あとの加水分解反応でメ
ルカプト基となる化合物を製造するには、チオ酢酸ある
いはチオ安息香酸など高価なまた、取扱いのむつかしい
試薬を用いなければならない欠点があり、しかも精製操
作が煩雑である。
さらに、C法の含硫置換基を有するプロピオニルグリシ
ン誘導体を化学的に還元してMPGまたはその誘導体と
する方法では、液体アンモニアあるいは、ナトリウムア
マルガム、亜鉛などの金属を使用しなければならない。
したがつて、液安を使用する場合は約−50℃の低温度
が必要となり、工業的には取り扱いがむつかしい、また
、金属による化学的な還元では金属の除去に硫化水素ガ
スなどの悪臭ガスを使用しなければならないことや、使
用後の金属の廃棄処理の問題のほか、製品中への微量金
属の混入を避けるため精製工程が煩雑であり、工業的に
実施することは困難で゛ある。本発明者らは、MPGを
工業的安価に製造することを目的として種々研究した。
その結果、α、β″−またはα、β″−ビス(MPG)
またはその誘導体(たとえば、アンモニウム塩、有機ア
ミン塩などの塩、アミドまたはエステルなどの誘導体)
を電気化学的に還元することによつて、高純度のMPG
製品を収率良く、低廉に、極めて容易に製造できる事実
を見い出し、本発明を完成した。本発明を更に詳しく説
明すると、本発明の反応は、α、β″−またはα、β″
−ビス(MPG)あるいはそのアンモニウム塩、トリエ
チルアミン、ジエチルアミンなどの有機アミン塩、ナト
リウム、カリウムなどのアノレカリ金属塩またはカノレ
シウムなどのアルカリ土類金属塩などの塩の形で電解還
元するか、あるいはα、β″−またはα、β″−ビス(
MPG)のアミド(メチル、エチルなどのアルキルの置
換アミドも含む)または、そのエステル(メチル、エチ
ルなどの低級アルキルも含む)の形で電解還元する。
この反応は通常の電解還元槽を用いて行なうことができ
る。たとえば、陽極および陰極を備えた電解槽は隔膜を
備えていてもいなくてもよいが、イオン交換膜等の隔膜
をもつたものが好ましい。電極としては通常用いられる
ものが使用可能であるが、電解液の液性によつて電極の
材質を選ぶ必要がある。一般には電極として白金、銀、
水銀、鉛、過酸化塩、炭素、亜鉛、ニツケル、銅、チタ
ン、パラジウムなどが用いることができる。該電解槽は
機械的にかきまぜるか、またはポンプなどによつて反応
液を循環できるようにしてすることが好ましい。電解還
元における電圧、電流密度、あるいは温度はとくに制限
はないが、電解電圧は0.5〜50V、好ましくは1〜
10Vで、電流密度は50A/Dm2以下で、0.01
A/Dm2の少量でもよい。一般には0.02〜25A
/Dm・の電流密度を使用するのが好ましい。電解還元
の温度は80℃以下で行なえるが−10℃でもよい。適
当な温度としては0〜55℃である。被還元物の溶媒と
しては通常の電解質を含む溶媒であればよい。
水を用いるのが最も?済的で好ましいが被還元物の溶解
性を高めるために他の有機溶媒を添加することもできる
。たとえば、メタノール、エタノール、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、N.N−ジメチルホルムアミド、ス
ルホランなどが用い得る。被還元物の濃度は、溶解度の
許す範囲で高濃度の方が経済的であり、60重量%(対
溶媒当り)でも使用できるが、1重量%の低濃度でも良
い。
一般的には10〜40重量%が好ましい。被還元物の溶
解度を高めるために有機溶媒を添加する場合は、被還元
物および還元物の水に対する溶解度が高いところから、
添加有機溶媒量は水溶媒当り60重量%以下で十分であ
る。該電解反応に用いる通常の電解質には、水酸化ナト
リウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、水酸化アンモニウム、塩酸、硫酸ナトリウムなど
が含まれる。
一般的には、電解液当り電解質として0.1〜15重量
%で利用される。電解反応は少なくとも0.5時間、ま
たはそれ以上で実施できるが、一般的には1〜15時間
で実施するのが好ましい。本発明によつて生成したMP
Gおよびその誘導体を含有する反応液から、目的物の取
得は常法によつて、容易に実施できる。
たとえば、単に鉱酸を添加するとか、反応液中の電解質
を電気透析あるいは、イオン交換樹脂を用いて除去した
のち、溶液を濃縮乾固して、有機溶媒、たとえばエタノ
ール〜酢酸エチルなどから再結して目的物を得ることが
できる。本反応に用いるα、β″−またはα、β″−ビ
ス(MPG)およびその誘導体は既知物質であり、たと
えば、以下に示す如き方法で工業的に容易に製造するこ
とができる。
即ち、たとえば、工業的に容易に入手できるビス(α−
またはβ−メルカプトプロピオン酸)をハロゲン化試薬
、たとえば、塩化チオニルなどで酸ハロゲニドとし、こ
れにグリシンまたは、グリシンのエステルを中・I生ま
たは、弱塩基性を保持しながら加えて、ビス(αまたは
β−MPG)またはそのエステルとする。このものを精
製することなく電解還元反応に供することができる。精
製する場合は、塩酸酸性にして分離してくるビス(MP
G)およびその誘導体を水または、適当な有機溶媒(た
とえば酢酸エチル)で再結すれば容易に精製できる。ま
た、アミド誘導体を得る場合は、ビス (MPG)のエステルを常法により、アンモニアで処理
すればよい。
以下実施例により、更に詳しく本発明を説明する。
実施例−1 α、β″−ジチオビスプロピオニルグリシン〔α、β″
−ビス(MPG)〕 (Mpl98℃)50gを濃アン
モニア水50m1に溶解し、水で250m1とし、これ
を陰極液とする。
一方、陽極液は10%硫酸を使用する。電解槽は陰極に
銀板(1/2dm2)と陽極に炭素板(1/2dm・)
を用いる隔膜に陽イオン交換膜を使用し、陰極液および
陽極液はそれぞれポンプで1.41/Hrの速度で各極
槽を循環させる。直流電圧3.5V〜4.2V、電流密
度6〜7A/Dm2をもつて、20〜25℃で電解還元
する。電流効率約70%、還元時間6.5hrをもつて
、α、β″−ビス(MPG)は還元される。電解終了後
、陰極液を取り出し、減圧下に150m1まで濃縮し、
この残査を強酸性陽イオン交換樹脂(H型)220m1
に通塔し、水300m1で押出し、溶出液を濃縮乾固す
れば、白色の粉末状β−MPGを48.5gを得る(収
率97%)。
このものをイソプロピルアルコールと石油エーテルから
再結すればMplOl.5℃の精製β−MPGを得る。
実施例−2α、β″−ジチオビスプロピオニルグリシン
エチルエステル〔α、β″ビス(MPG)〕50gを1
N一塩酸200m1にけん濁し、90℃で3hr加水分
解する。
得られた均一溶液を陰極液とする他は実施例一1と同様
の方法で還元を行なう。電解還元終了液を取り出し、こ
の液を弱塩基性陰イオン交換樹脂(0H型)250m1
に通塔し、水300m1で押出す。
濃縮液を濃縮乾固すると白色結晶として、α−MPG4
l.5gを得る。 (収率97.4%)。このものを酢
酸エチルエステルから再結すればMp96.5℃の精製
α−MPGを得る。実施例−3実施例−1の方法中、α
、β″−ビス(MPG)の代りにα、β″ジチオビスプ
ロピオニルグリシンアミド50gを用いる他は同条件で
電解還元し、電解終了液を濃縮乾固すれば、白色粉末と
して粗α−メノレカプトプロピオニノレグリシンアミド
を49gを得る (収率98%)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 α:β′−またはβ,β′−ジチオビスプロピオニ
    ルグリシンまたはその誘導体を電解環元することを特徴
    とするα−またはβ−メルカプトプロピオニルグリシン
    またはその誘導体の製造法。
JP51056055A 1976-05-18 1976-05-18 メルカプトプロピオニルグリシンおよびその誘導体の製造法 Expired JPS5952234B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP51056055A JPS5952234B2 (ja) 1976-05-18 1976-05-18 メルカプトプロピオニルグリシンおよびその誘導体の製造法

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JP51056055A JPS5952234B2 (ja) 1976-05-18 1976-05-18 メルカプトプロピオニルグリシンおよびその誘導体の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS52139017A JPS52139017A (en) 1977-11-19
JPS5952234B2 true JPS5952234B2 (ja) 1984-12-18

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ID=13016389

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JP51056055A Expired JPS5952234B2 (ja) 1976-05-18 1976-05-18 メルカプトプロピオニルグリシンおよびその誘導体の製造法

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