JPS5953203B2 - 水素ガスの貯蔵および精製装置 - Google Patents
水素ガスの貯蔵および精製装置Info
- Publication number
- JPS5953203B2 JPS5953203B2 JP55169793A JP16979380A JPS5953203B2 JP S5953203 B2 JPS5953203 B2 JP S5953203B2 JP 55169793 A JP55169793 A JP 55169793A JP 16979380 A JP16979380 A JP 16979380A JP S5953203 B2 JPS5953203 B2 JP S5953203B2
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- Japan
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- hydrogen
- heat
- container
- storage
- hydrogen gas
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/32—Hydrogen storage
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、水素吸蔵合金、たとえばチタン−マンガン系
合金などを用いた水素ガスの貯蔵および精製装置に関す
る。
合金などを用いた水素ガスの貯蔵および精製装置に関す
る。
水素ガスは、工業用原材料および副資材として重要なも
のであり、アンモニア、メタノールの合成用、石油精製
用など多くの方面に多量に使用されている。
のであり、アンモニア、メタノールの合成用、石油精製
用など多くの方面に多量に使用されている。
このように近代工業に重要な位置を占める水素ガスの製
造は、主に水の電気分解、アンモニアの分解、炭化水素
(天然ガスや石油)の分解、メタノールの分解などによ
って行われている。
造は、主に水の電気分解、アンモニアの分解、炭化水素
(天然ガスや石油)の分解、メタノールの分解などによ
って行われている。
このような方法で製造される水素ガスは、一般に不純物
として、ヘリウム、クリプトン、アルゴン等の不活性の
希ガス、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモ
ニア、水などの無機物系のガスなどを含んでいる。
として、ヘリウム、クリプトン、アルゴン等の不活性の
希ガス、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモ
ニア、水などの無機物系のガスなどを含んでいる。
そこで、その用途に応じた水素の貯蔵方法と粗水素ガス
の精製が必要となる。
の精製が必要となる。
粗水素ガスの精製方法としては各種のものがあるが、水
素吸蔵合金を用いる方法は、操作が簡便で繰り返し使用
できるので、有望視されている。
素吸蔵合金を用いる方法は、操作が簡便で繰り返し使用
できるので、有望視されている。
すなわち、水素を吸蔵する合金が、不純物を含む水素ガ
ス中で水素のみを吸蔵するので、これから放出される水
素ガスは吸蔵時の水素ガスより高純度となることを利用
するものである。
ス中で水素のみを吸蔵するので、これから放出される水
素ガスは吸蔵時の水素ガスより高純度となることを利用
するものである。
ここで、水素ガスを合金の水素化物として貯蔵し、その
貯蔵した水素を放出させて利用するときには水素の純度
が向上するから、水素の貯蔵装置と精製装置とは結果的
には同じ機構とするので、以下には精製装置に重点をお
いて説明する。
貯蔵した水素を放出させて利用するときには水素の純度
が向上するから、水素の貯蔵装置と精製装置とは結果的
には同じ機構とするので、以下には精製装置に重点をお
いて説明する。
この種の水素吸蔵合金を用いた水素ガス精製装置におい
ては、水素を吸蔵するときは発熱し、水素を放出すると
きは吸蔵するので、水素を放出する時は外部熱源により
加熱し、つぎに吸蔵する時は逆に外部冷却源により冷却
する方法が採られており、また外部熱源を使用しない場
合は、合金温度が低下し、周囲温度と十分熱交換できな
いため流量の低下が生じ、利用できる有効水素量が減少
し、さらに全貯蔵水素を利用するためには、長時間を要
するなどの欠点を持っている。
ては、水素を吸蔵するときは発熱し、水素を放出すると
きは吸蔵するので、水素を放出する時は外部熱源により
加熱し、つぎに吸蔵する時は逆に外部冷却源により冷却
する方法が採られており、また外部熱源を使用しない場
合は、合金温度が低下し、周囲温度と十分熱交換できな
いため流量の低下が生じ、利用できる有効水素量が減少
し、さらに全貯蔵水素を利用するためには、長時間を要
するなどの欠点を持っている。
本発明は、このような欠点を解消するもので、水素吸蔵
合金の性質である水素の吸蔵時の発熱量、水素の放出時
の吸熱量に着目し、この側熱量を、一度熱貯蔵容器内に
蓄積し、この蓄積した熱量を、間欠的または連続的に水
素の吸蔵・放出に利用するものである。
合金の性質である水素の吸蔵時の発熱量、水素の放出時
の吸熱量に着目し、この側熱量を、一度熱貯蔵容器内に
蓄積し、この蓄積した熱量を、間欠的または連続的に水
素の吸蔵・放出に利用するものである。
すなわち本発明は、熱貯蔵容器を介して相互に熱交換可
能に連結されている水素吸蔵合金を内蔵した少なくとも
1組の水素精製容器を用い、水素吸蔵時に発生する熱量
を、一度熱貯蔵容器内に蓄え、その熱量を利用して、同
じ容器または他方の容器から合金に吸蔵されている水素
を精製水素として放出させるように構成したことを特徴
とする。
能に連結されている水素吸蔵合金を内蔵した少なくとも
1組の水素精製容器を用い、水素吸蔵時に発生する熱量
を、一度熱貯蔵容器内に蓄え、その熱量を利用して、同
じ容器または他方の容器から合金に吸蔵されている水素
を精製水素として放出させるように構成したことを特徴
とする。
本発明によれば、一方の容器における水素の吸蔵熱を必
要に応じて間接的に同容器または他方の容器の水素の放
出に利用できるので、水素の吸蔵時と放出時に時間的づ
れがあっても、水素吸蔵合金を内蔵する容器へ交互に精
製しようとする水素を供給することにより、はぼ連続的
に高純度の水素ガスを取り出すことができる。
要に応じて間接的に同容器または他方の容器の水素の放
出に利用できるので、水素の吸蔵時と放出時に時間的づ
れがあっても、水素吸蔵合金を内蔵する容器へ交互に精
製しようとする水素を供給することにより、はぼ連続的
に高純度の水素ガスを取り出すことができる。
以下、本発明をその実施例により説明する。
第1図において、1は工業用圧縮水素を充てんした水素
貯蔵容器(高圧ボンベ)で、その開口部には開閉栓2を
介して水素供給管3が連結されている。
貯蔵容器(高圧ボンベ)で、その開口部には開閉栓2を
介して水素供給管3が連結されている。
管3は一次ゲージ4、二次ゲージ5、バルブ6を備えて
おり、その先端にはガス通路を並列に接続した水素精製
容器7,7′が連結されている。
おり、その先端にはガス通路を並列に接続した水素精製
容器7,7′が連結されている。
容器7,7′はそれぞれ水素吸蔵合金8゜8′を内蔵す
るとともに、それらの水素ガス入口側および出口側にフ
ィルター9,9′および10.10’を設けている。
るとともに、それらの水素ガス入口側および出口側にフ
ィルター9,9′および10.10’を設けている。
11,11’は容器7゜7′の水素ガス入口側に設けた
バルブであり、12.12’は出口側に設けたバルブで
ある。
バルブであり、12.12’は出口側に設けたバルブで
ある。
バルブ12.12’に連結された管13には、バルブ1
4の上流側にバルブ15を介して真空ポンプ16が連結
しである。
4の上流側にバルブ15を介して真空ポンプ16が連結
しである。
17.17’は、容器7,7′に内蔵された熱交換器で
あり、管18によって相互に連結されている。
あり、管18によって相互に連結されている。
19は熱媒体20を含む熱貯蔵容器で、周囲は断熱材で
包囲され、熱が蓄積できるようになっている。
包囲され、熱が蓄積できるようになっている。
この熱貯蔵容器19の内部には熱交換器21があり、こ
れは三方弁22.22’で管18に連結され、ポンプ2
3で熱媒体が循環するようになっている。
れは三方弁22.22’で管18に連結され、ポンプ2
3で熱媒体が循環するようになっている。
また容器19には注液栓24が設けである。
なお、熱媒体としては、水、エチレングリコール、また
はそれらの混合物などがよい。
はそれらの混合物などがよい。
また、容器7,7′内のフィルターは孔径0.1〜数μ
m程度の金属焼結体などを用いるのがよい。
m程度の金属焼結体などを用いるのがよい。
つぎに、この装置の操作方法を説明する。
まず、管3内を水素ガスで置換した後、真空ポンプ16
を作動させ、容器7,7′内および配管内の空気を吸引
除去し、しかる後バルブ12,12’および15を閉じ
、バルブ11,11’および14も閉じた状態とする。
を作動させ、容器7,7′内および配管内の空気を吸引
除去し、しかる後バルブ12,12’および15を閉じ
、バルブ11,11’および14も閉じた状態とする。
ここで水素貯蔵容器1の開閉栓2を開くと、一次ゲージ
4に水素の一次圧力が表示される。
4に水素の一次圧力が表示される。
つぎに、バルブ6により二次圧力を調節する。
この状態でバルブ11を開くと、水素ガスが容器7内の
フィルター9を通って水素吸蔵合金8に吸蔵される。
フィルター9を通って水素吸蔵合金8に吸蔵される。
この水素吸蔵時に発生する熱は、熱貯蔵容器19内に蓄
積される。
積される。
すなわち、三方コック22゜21′を操作して熱交換器
17と21を連結し、ポンプ23を駆動して熱媒体を循
環させることにより、容器7における水素吸蔵によって
発生する熱は熱貯蔵容器19内の熱媒体20に蓄積され
るのである。
17と21を連結し、ポンプ23を駆動して熱媒体を循
環させることにより、容器7における水素吸蔵によって
発生する熱は熱貯蔵容器19内の熱媒体20に蓄積され
るのである。
また、バルブ11を閉じてバルブ11′を開き、他方の
容器7′の水素吸蔵合金8′にフィルター9′を通して
水素を吸蔵させれば、この吸蔵過程で発熱する熱は熱交
換器17′と21とに熱媒体を循環させることにより、
熱貯蔵容器19内に蓄積させることができる。
容器7′の水素吸蔵合金8′にフィルター9′を通して
水素を吸蔵させれば、この吸蔵過程で発熱する熱は熱交
換器17′と21とに熱媒体を循環させることにより、
熱貯蔵容器19内に蓄積させることができる。
このようにして水素吸蔵過程が終了した後、バルブ11
′を閉じて、必要な時にバルブ12,14を開けば、合
金8に吸蔵されていた水素ガスは容器7内にフィルター
10を通って管13に放出される。
′を閉じて、必要な時にバルブ12,14を開けば、合
金8に吸蔵されていた水素ガスは容器7内にフィルター
10を通って管13に放出される。
このとき、熱交換器17と21とに熱媒体を循環させる
ことにより、熱貯蔵容器19内に蓄積されている熱で水
素吸蔵合金8を加熱することにより水素の放出をより効
率的に進行させることができる。
ことにより、熱貯蔵容器19内に蓄積されている熱で水
素吸蔵合金8を加熱することにより水素の放出をより効
率的に進行させることができる。
以下同様にして、容器7または7′に水素を吸蔵させる
時に熱量を熱貯蔵容器19′内に蓄熱させ、その熱量で
もって、容器7′内の水素吸蔵合金より水素を放出させ
ることができる。
時に熱量を熱貯蔵容器19′内に蓄熱させ、その熱量で
もって、容器7′内の水素吸蔵合金より水素を放出させ
ることができる。
以上のように、水素吸蔵合金を内蔵した1組以上の容器
を熱貯蔵容器を介して熱媒体の径路でもって連結し、水
素ガスの吸蔵と放出を交互に行わせ、一方の容器の水素
吸蔵熱を同容器または他方の容器から水素ガスの放出に
利用することにより効率よく精製水素ガスを取り出すこ
とができる。
を熱貯蔵容器を介して熱媒体の径路でもって連結し、水
素ガスの吸蔵と放出を交互に行わせ、一方の容器の水素
吸蔵熱を同容器または他方の容器から水素ガスの放出に
利用することにより効率よく精製水素ガスを取り出すこ
とができる。
第2図の装置では、熱貯蔵容器19内の熱交換器21’
、21″と容器7,7′の熱交換器17゜17′とにポ
ンプ23’、23″を駆動して熱媒体を2系列に循環さ
せるように構成した他は第1図の場合と同様である。
、21″と容器7,7′の熱交換器17゜17′とにポ
ンプ23’、23″を駆動して熱媒体を2系列に循環さ
せるように構成した他は第1図の場合と同様である。
すなわち、ポンプが2台設置しであるので、容器7内で
水素吸蔵合金に水素が供給され、その熱量が熱貯蔵容器
内に一度蓄積されるが、この蓄熱されている時間に関係
なく、ポンプ23″を動作させて、熱貯蔵容器の熱量を
水素吸蔵合金8′から水素を放出させることに利用でき
る。
水素吸蔵合金に水素が供給され、その熱量が熱貯蔵容器
内に一度蓄積されるが、この蓄熱されている時間に関係
なく、ポンプ23″を動作させて、熱貯蔵容器の熱量を
水素吸蔵合金8′から水素を放出させることに利用でき
る。
一方の容器で水素吸蔵操作が完了してもまたはその途中
においても、他方の容器内で水素の放出にその熱を利用
できるのである。
においても、他方の容器内で水素の放出にその熱を利用
できるのである。
したがって、このような操作を交互に行うと、連続的に
しかも効率よく精製水素ガスを取り出すことができる。
しかも効率よく精製水素ガスを取り出すことができる。
さらに、第1図では、3方弁の熱媒体の流れを2方から
3方とすることによりポンプを連続的に動作させると、
熱媒体は容器7,7′と熱貯蔵容器内を流れて熱移動が
起こり、水素吸蔵・放出の熱量を同時に置換させること
もできる。
3方とすることによりポンプを連続的に動作させると、
熱媒体は容器7,7′と熱貯蔵容器内を流れて熱移動が
起こり、水素吸蔵・放出の熱量を同時に置換させること
もできる。
つぎに、上記のような構成の装置を用いた水素精製効果
を実施例にもとづいて説明する。
を実施例にもとづいて説明する。
実施例 1
水素吸蔵合金としてTiMn1.sを用いた。
すなわち、市販のチタン(純度99.5%以上)とマン
ガン(純度99.5%以上)とをTiMn1.5の組成
となるように秤量し、アーク溶解炉で加熱溶解した後、
10〜50メツシュ程度の粒径に粉砕したものを用いた
。
ガン(純度99.5%以上)とをTiMn1.5の組成
となるように秤量し、アーク溶解炉で加熱溶解した後、
10〜50メツシュ程度の粒径に粉砕したものを用いた
。
この合金粒子6.5kgを、直接53nm、長さ500
mm、内容積約21の円筒形容器に入れて水素精製容器
とした。
mm、内容積約21の円筒形容器に入れて水素精製容器
とした。
TiMn1.5合金の吸蔵しうる有効水素量は0.18
1 /gであるから、全合金の有効水素量は1.17m
3である。
1 /gであるから、全合金の有効水素量は1.17m
3である。
なお合金の水素吸蔵による膨張を考慮して容器内部のボ
イドは約50%とした。
イドは約50%とした。
このような容器の1組を熱貯蔵容器を介して、鋼製の熱
交換器(蛇状管)などで連結する。
交換器(蛇状管)などで連結する。
ポンプで熱媒体を循環させ、水素吸蔵と放出を交互に熱
置換させる。
置換させる。
熱媒体には水を用い、51/分の流量で循環させた。
熱貯蔵容器内の溶媒も水を採用した。
実施例 2
第2図のように、熱媒体循環用の銅製管を水素精製容器
内に蛇行させる。
内に蛇行させる。
この径路を2系列設けて、それぞれポンプで熱媒体を循
環させて、熱交換を行わしめる構成である。
環させて、熱交換を行わしめる構成である。
水素の吸蔵時、または吸蔵完了後でも、熱貯蔵容器内に
蓄積された熱量を利用して、水素の放出をより効率的に
するようにしたものである。
蓄積された熱量を利用して、水素の放出をより効率的に
するようにしたものである。
その他の条件はすべて実施例1と同じで゛ある。
上記の実施例にしたがって、水素の放出量および、水素
の純度を調べた。
の純度を調べた。
まず、容器7,7′を相互に熱交換可能に連結しない場
合は、水素放出開始後30分も経過しないうちに、水素
放出圧力は約172以下に低下し、流量も101/分を
維持できず、徐々に流量が下がって全貯蔵水素量1.1
7m”の90%までを放出するのに約6時間を要した。
合は、水素放出開始後30分も経過しないうちに、水素
放出圧力は約172以下に低下し、流量も101/分を
維持できず、徐々に流量が下がって全貯蔵水素量1.1
7m”の90%までを放出するのに約6時間を要した。
これに対して、実施例のように、水素の吸蔵熱を蓄積し
、この熱量を水素の放出に利用した場合、水素放出圧力
の低下も従来例よりは少なく、水素の放出流量は1時間
以上もほぼ101/分を維持し、後半は平均約41/分
でもって、約3時間で貯蔵している全水素量の90%を
放出した。
、この熱量を水素の放出に利用した場合、水素放出圧力
の低下も従来例よりは少なく、水素の放出流量は1時間
以上もほぼ101/分を維持し、後半は平均約41/分
でもって、約3時間で貯蔵している全水素量の90%を
放出した。
また約101/分、約51/分の流量における水素有効
利用率は、従来例で約30%、約45%に対して、実施
例では、それぞれ約60%、約90%であった。
利用率は、従来例で約30%、約45%に対して、実施
例では、それぞれ約60%、約90%であった。
水素の放出速度は熱交換の効率に深い関係があり、流量
が大きい場合は熱交換を円滑に行わせる必要がある。
が大きい場合は熱交換を円滑に行わせる必要がある。
熱交換が効率よく進むように配慮しても、必ずしも効率
よく進行しない。
よく進行しない。
実施例による場合でも従来例よりは優れているが、流量
が多い場合にはやはり水素放出圧力が低下し、水素の放
出が困難となってくる。
が多い場合にはやはり水素放出圧力が低下し、水素の放
出が困難となってくる。
この場合は流量を下げて圧力を上昇させ、水素を放出さ
せる。
せる。
したがって、流量が小さい程、水素の有効利用率は高く
なる。
なる。
このように、本発明によれば、取り出し得る水素放出流
量も大きく、水素の放出時間も短く、一度に多量の高純
度ガスを必要とする場合に、他の熱源を用いることなく
、はぼ安定した高純度の水素ガスを間欠的、または連続
的に得ることができる。
量も大きく、水素の放出時間も短く、一度に多量の高純
度ガスを必要とする場合に、他の熱源を用いることなく
、はぼ安定した高純度の水素ガスを間欠的、または連続
的に得ることができる。
水素吸蔵合金に吸蔵した水素は、高純度化されるが、水
素吸蔵合金、とくにTiMn15を主体とするTiMn
2元合金や、TiMnZrCrなどの4元系合金、Ti
MnZrCrVなどの5元系合金など、チタン−マンガ
ン系合金は、他の合金と比較して、非常に活性である。
素吸蔵合金、とくにTiMn15を主体とするTiMn
2元合金や、TiMnZrCrなどの4元系合金、Ti
MnZrCrVなどの5元系合金など、チタン−マンガ
ン系合金は、他の合金と比較して、非常に活性である。
この合金は、微粒子化しやすく、表面積も非常に大きく
なるので、水素を吸蔵しやすい反面、他のガスも合金微
粒子に吸着または反応しやすい性質を有する。
なるので、水素を吸蔵しやすい反面、他のガスも合金微
粒子に吸着または反応しやすい性質を有する。
したがって、合金より水素ガスのみを放出するために高
純度の水素ガスを得ることができる。
純度の水素ガスを得ることができる。
この場合、水素精製装置を通した水素ガスの純度は、チ
タン−マンガン系合金を使用した場合、純度が1〜2桁
向上した。
タン−マンガン系合金を使用した場合、純度が1〜2桁
向上した。
すなわち、工業用水素ガス純度99.9%が99.99
〜99、999%以上まで向上する。
〜99、999%以上まで向上する。
他の水素吸蔵合金でも純度向上はできるが、とくにチタ
ン−マンガン系合金の場合は顕著な効果があった。
ン−マンガン系合金の場合は顕著な効果があった。
この事実は、この合金が活性であることを意味する。
この他、チタン−鉄系合金、ランタン−ニッケル系合金
、ミツシュメタル−ニッケル系合金などでも使用するこ
ともできる。
、ミツシュメタル−ニッケル系合金などでも使用するこ
ともできる。
ここに用いる水素吸蔵合金としては、常温で水素放出圧
力が1〜20気圧を有するものが望ましい。
力が1〜20気圧を有するものが望ましい。
1気圧以下であれば、加熱する外部手段を必要とし、2
0気圧以上の場合は、水素の吸蔵に40気圧以上を要す
るために、この範囲内が水素ガスの貯蔵および精製にお
いて最適である。
0気圧以上の場合は、水素の吸蔵に40気圧以上を要す
るために、この範囲内が水素ガスの貯蔵および精製にお
いて最適である。
熱媒体としては、熱交換が比較的容易な材料として、水
やエチレングリコールが最適である。
やエチレングリコールが最適である。
熱貯蔵容器内に用いる媒体も、同様な材料を用いること
が望ましい。
が望ましい。
また、実施例では水素ガス精製容器2個を1組とした装
置を用いたが、さらにこの組を複数直列に連結して水素
を貯蔵したり、または水素ガスの高純度化を図ったり、
さらに並列に連結して水素ガスの放出量を上げたりする
こともできる。
置を用いたが、さらにこの組を複数直列に連結して水素
を貯蔵したり、または水素ガスの高純度化を図ったり、
さらに並列に連結して水素ガスの放出量を上げたりする
こともできる。
実施例では水素精製装置として説明したが、当然水素貯
蔵装置としても使用することができる。
蔵装置としても使用することができる。
以上のように、本発明によれば、連続的または間欠的に
、しかも高効率で高純度の水素ガスを得ることができる
。
、しかも高効率で高純度の水素ガスを得ることができる
。
第1図は本発明の水素精製装置の実施例の全体構成を示
す図、第2図は他の実施例の要部の構成を示す。 1・・・・・・精製すべき水素の容器、7,7′・曲・
水素精製容器、8,8′・・・・・・水素吸蔵合金、1
7゜17’、21・・・・・・熱交換器、19・・旧態
貯蔵容器。
す図、第2図は他の実施例の要部の構成を示す。 1・・・・・・精製すべき水素の容器、7,7′・曲・
水素精製容器、8,8′・・・・・・水素吸蔵合金、1
7゜17’、21・・・・・・熱交換器、19・・旧態
貯蔵容器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱貯蔵容器を介して相互に熱交換可能に連結されて
いる水素吸蔵合金を内蔵した少なくとも1組の水素精製
容器を備え、その一方の容器に水素を吸蔵させる時に発
生する熱量を上記熱貯蔵容器内に蓄え、その熱量を利用
して同容器より水素を放出させるように構成したことを
特徴とする水素ガスの貯蔵および精製装置。 2 前記水素吸蔵合金の水素放出圧力が、常温で1〜2
0気圧である特許請求の範囲第1項記載の水素ガスの貯
蔵および精製装置。 3 前記水素吸蔵合金がチタン−マンガン系合金よりな
る特許請求の範囲第1項記載の水素ガスの貯蔵および精
製装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55169793A JPS5953203B2 (ja) | 1980-12-01 | 1980-12-01 | 水素ガスの貯蔵および精製装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55169793A JPS5953203B2 (ja) | 1980-12-01 | 1980-12-01 | 水素ガスの貯蔵および精製装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5792501A JPS5792501A (en) | 1982-06-09 |
JPS5953203B2 true JPS5953203B2 (ja) | 1984-12-24 |
Family
ID=15892980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55169793A Expired JPS5953203B2 (ja) | 1980-12-01 | 1980-12-01 | 水素ガスの貯蔵および精製装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5953203B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5978901A (ja) * | 1982-10-21 | 1984-05-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 水素供給装置 |
JPS5978907A (ja) * | 1982-10-22 | 1984-05-08 | Daido Steel Co Ltd | 水素ガス精製方法 |
JPS6114101A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-22 | Nippon Sanso Kk | 水素精製装置 |
JPS6186401A (ja) * | 1984-10-03 | 1986-05-01 | Japan Steel Works Ltd:The | 水素ガスの回収方法 |
-
1980
- 1980-12-01 JP JP55169793A patent/JPS5953203B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5792501A (en) | 1982-06-09 |
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