JPS5924669Y2 - 断熱コ−ン型容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は冷菓子類を入れる断熱コーン型容器に係り、
更に詳述すれば前記容器の外周に表飾ラベルの取付けを
可能にした断熱コーン型容器に関するものである。

アイスクリームを入れるコーン型容器は一般に防水加工
紙製のものが多く、この場合紙葉状のとき予しめ外面に
表飾のための印刷を施すことが出来る。

しかるにこのような紙製容器は原材料費が高い上に加工
工程が多く高価なものになってしまうため、材料費が前
記加工紙に比し安くかつ加工が容易なポリエチレン等の
合成樹脂製の薄手容器が用いられている。

しかし、このような合成樹脂製の薄肉コーン容器や発泡
樹脂容器は曲面印刷技術をもってしても表面側に多色で
の印刷ができないかまたは困難でありそのため予しめ色
刷を施した外筒紙を截頭円錐状に加工して容器の外側に
取付けることば行なわれている。

この場合単に嵌合しただけでは購入者が不注意でその持
つ手を一寸傾けたりすると内容物の入った容器側が抜は
落ちてしまうため容器に対し外筒紙を貼着しておかねば
ならず加工性が悪いと云う欠点があった。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、その特徴とするところは、発泡合成樹脂製断熱コ
ーン容器の尖端部近傍に該部分の外周径よりも外側に外
筒ラベル滑落防止用の突部を設は前記容器の形状ならび
に材料に起因して截頭円錐状の外筒ラベルより前記容器
が抜は出ないようにした冷菓子類入れ発泡合成樹脂製断
熱コーン容器を提供するものである。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

この考案の断熱コーン容器は、第１図ａに示すように、
ポリエチレン等の注形用発泡合成樹脂をもって断熱コー
ン状の容器本体１の尖端部２より若干開口部３側の外側
に該部分の直径よりも外側に張出すと共に開口部側に傾
斜する複数個の外筒ラベル滑り落ち防止用の突部４を前
記本体注形同時に形成したものである。

第１図すは前述した外側に突部４を形成した容器に取付
ける外筒体（ラベル）６で、扇状の薄い紙葉（あるいは
合成樹脂性フィルム）の端縁７ａ。

７ｂを適当な接着剤で貼合せて截頭円錐状に加工したも
ので、前記加工前に表面側に商品名等を多色印刷しであ
る。

この外筒体６は第２図に示すように容器本体１の開口部
に形成した外縁リブ５の膨出し際より突部４の膨出し際
までの外径寸法より略同に大きさなので、容器本体１の
尖端部２側より嵌着せしめる。

この場合突部４は容器本体１よりも薄く形成してあり、
更に容器本体および外筒体６の材料が有する弾性により
なんなく突部４を通過し、大径端８が外縁リブ５近傍ま
で至る際に小径端９は突部上を抜けこの突部に係止する
。

第３図はこの考案の変形例の要部を示すもので断熱コー
ン状の容器本体の注形による形成後突部４ａを外側に強
制的に押出し加工により膨出させた場合、第４図も同様
で容器本体の注形時同時あるいは注形後押出し加工によ
り全周に亘って連続した環状の突条４ｂを膨出させた場
合を示すものである。

なお外筒体６は前述の如くその端縁７ａ、 ７ｂを貼
合せてから容器本体１に嵌着する代りに容器本体１の突
部４と外縁リブ５との間に差込み、巻付けと同時に端縁
７ａ、７ｂの接着を行ってもよい 以上述べたようにこの考案は発泡合成樹脂製断熱コーン
容器の尖端部近傍に該部分の外周径よりも外側に外部ラ
ベル滑落防止用の突部を設けたので断熱コーン型容器の
外側に外飾り用の薄紙製ラベルの取付けが簡単にでき、
しかも滑り落ちることがなく、前記ラベルには多色印刷
が美しく出来るし、容器内容物の保温、保冷が良好で手
指等の火傷を防止できる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の実施例を示すもので、第１図ａ
は断熱コーン型容器の斜視図、第１図すは外筒体の斜視
図、第２図は外筒体を取付けた状態の断面図、第３図お
よび第４図はいずれも同じ状態の他の変形例の要部の断
面図である。 １・・・・・・断熱容器本体、２・・・・・・尖端部、
３・・・・・・開口部、４，４ａ・・・・・・突部、４
ｂ・・・・・・突条、５・・・・・・外縁リブ、６・・
・・・・外筒体（外筒ラベル）、７ａ、７ｂ・・・・・
・端縁、８・・・・・・大径部、９・・・・・・小径部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発泡合成樹脂製断熱コーン容器の尖端部近傍に該部分の
   外周径よりも外側に外筒ラベル滑落防止用の突部を設け
   たことを特徴とする断熱コーン型容器。