JPS591383Y2 - カクウセンヨウダンパ - Google Patents
カクウセンヨウダンパInfo
- Publication number
- JPS591383Y2 JPS591383Y2 JP1973035532U JP3553273U JPS591383Y2 JP S591383 Y2 JPS591383 Y2 JP S591383Y2 JP 1973035532 U JP1973035532 U JP 1973035532U JP 3553273 U JP3553273 U JP 3553273U JP S591383 Y2 JPS591383 Y2 JP S591383Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- overhead
- damper
- spacer
- spacers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はギヤロッピング振動を防止するための架空線用
ダンパに関するものである。
ダンパに関するものである。
従来多導体架空線における低周波(0,1〜IHz)大
振幅のギヤロッピングによって線間の短絡事故が発生す
るのを防止するため種々の方法が試みられている。
振幅のギヤロッピングによって線間の短絡事故が発生す
るのを防止するため種々の方法が試みられている。
例えば上下の架空線の横方向のオフセットを十分に取っ
た設計を行って各架空線相互の短絡を防止したり、各架
空線間に相間リンクの如き絶縁物を挿入して強制的に各
架空線間を保持したり、更に事故が発生し易い線路に対
しては割り鉄塔を建設して架空線間の敷設間隔を取るこ
とによって短絡事故を防止している。
た設計を行って各架空線相互の短絡を防止したり、各架
空線間に相間リンクの如き絶縁物を挿入して強制的に各
架空線間を保持したり、更に事故が発生し易い線路に対
しては割り鉄塔を建設して架空線間の敷設間隔を取るこ
とによって短絡事故を防止している。
しかるにオフセットを十分に取る設計方法及び割り鉄塔
を入れる方法は建設コストが高くなり、又相間リンクを
使用する方法では単に各架空線の相互間隔を機械的に保
持するのみであるから積極的な防振作用を有するもので
はない。
を入れる方法は建設コストが高くなり、又相間リンクを
使用する方法では単に各架空線の相互間隔を機械的に保
持するのみであるから積極的な防振作用を有するもので
はない。
このようにギヤロッピングのような低周波振動に適合す
る固有振動を有する有効なダンパは今までになかった。
る固有振動を有する有効なダンパは今までになかった。
本考案はこの点に鑑み、ギヤロッピング時の低周波大振
幅振動のエネルギーを消費させ多導体架空線の振動を防
止するようにした架空線用ダンパを提供するものである
。
幅振動のエネルギーを消費させ多導体架空線の振動を防
止するようにした架空線用ダンパを提供するものである
。
本考案の原理は、ギヤロッピング時の振動を回転運動に
変換し、この回転運動をロッドの捩れ力によって吸収す
ることにより、この低周波振動を防止することにある。
変換し、この回転運動をロッドの捩れ力によって吸収す
ることにより、この低周波振動を防止することにある。
低周波振動の回転運動への変換は、架空線間のスペーサ
に取付けられ偏心重りを有するロッドによって行われる
。
に取付けられ偏心重りを有するロッドによって行われる
。
以下図示の実施例について本考案を詳細に説明する。
尚この実施例では水平2導体架空線に本考案を適用した
場合について説明しであるが、4導体配列等の場合にも
本考案を同様にして適用することができる。
場合について説明しであるが、4導体配列等の場合にも
本考案を同様にして適用することができる。
第1図及び第2図には本考案の架空線用ダンパの一態様
が概略的に示されている。
が概略的に示されている。
ダンパ1は2本の水平配置の架空線2,3間に取付けら
れており、このダンパ1は架空線2,3の間隔を一定に
保持するためのスペーサ4,5.6を備えている。
れており、このダンパ1は架空線2,3の間隔を一定に
保持するためのスペーサ4,5.6を備えている。
これらのスペーサ4,5.6は剛性のある細長い部材か
ら戒り、その両端にはクランプ7.7’、8.8’及び
9,9′が設けられ、これらのクランプによってそれぞ
れ架空線2,3に固定されている。
ら戒り、その両端にはクランプ7.7’、8.8’及び
9,9′が設けられ、これらのクランプによってそれぞ
れ架空線2,3に固定されている。
またダンパ1はギヤロッピングの低周波振動に共振する
ような長さのロッド10を備え、その両端には偏心重り
11.12が固定されている。
ような長さのロッド10を備え、その両端には偏心重り
11.12が固定されている。
このロッド10は架空線2,3に平行な関係にしてスペ
ーサ4,5.6の略中夫に設けられた貫通孔4 a 、
5 a 、5 aに貫通しており、且つロッドが中央の
スペーサ4に貫通する部分ではスペーサ4に固定され、
ロッドの他の貫通部分はスペーサ5,6に対して自由に
動くことができるようになっている。
ーサ4,5.6の略中夫に設けられた貫通孔4 a 、
5 a 、5 aに貫通しており、且つロッドが中央の
スペーサ4に貫通する部分ではスペーサ4に固定され、
ロッドの他の貫通部分はスペーサ5,6に対して自由に
動くことができるようになっている。
このロッドは金属、プラスチック、ゴム等の単体又は複
合体等からなる剛性を有するものから成り、特に捩り力
に対して大きな強度を有する鋼撚線等が好ましい。
合体等からなる剛性を有するものから成り、特に捩り力
に対して大きな強度を有する鋼撚線等が好ましい。
このようなダンパ1においてはギヤロッピング時に架空
線2,3が第1図で紙面の前後方向(架設状態で垂直方
向)に低周波で振動し、かつ架空線2.3の軸線と直角
な平面内においては略楕円形の軌跡を描くので、この振
動周波数に共振するようにその長さが設定されているロ
ッド10はその両端の偏心重り11.12によって回転
力を受ける。
線2,3が第1図で紙面の前後方向(架設状態で垂直方
向)に低周波で振動し、かつ架空線2.3の軸線と直角
な平面内においては略楕円形の軌跡を描くので、この振
動周波数に共振するようにその長さが設定されているロ
ッド10はその両端の偏心重り11.12によって回転
力を受ける。
この回転力はロッド10がスペーサ4に固着しているの
でこの固着部と偏心重り11.12との間のロッド部分
を捩る方向の応力となる。
でこの固着部と偏心重り11.12との間のロッド部分
を捩る方向の応力となる。
この捩り応力がロッド10に働くとロッド10の内部に
捩り応力が生じてこれがギヤロッピングエネルギー損失
を生ぜしめる。
捩り応力が生じてこれがギヤロッピングエネルギー損失
を生ぜしめる。
従ってロッド10の長さ及び偏心重り11.12の慣性
モーメントが架設地域特有の架空線振動数に合わせて適
宜設定しておけばギヤロッピングによる振動を抑制する
ことができる。
モーメントが架設地域特有の架空線振動数に合わせて適
宜設定しておけばギヤロッピングによる振動を抑制する
ことができる。
第3図は本考案の他の実施例を示すもので前記実施例と
異なる点はスペーサ5,6とロッド10との間にエネル
ギー吸収機構を設けた点である。
異なる点はスペーサ5,6とロッド10との間にエネル
ギー吸収機構を設けた点である。
すなわちロッド10の両端部側に該ロッド10と共に周
方向に回転する摩擦板13.14を設け、その摩擦板1
3.14を弾性体15.16でスペーサ5,6の面に押
付けることによりスペーサ5,6の面と摩擦板13゜1
4との間で摩擦損を生じさせるようにしたものである。
方向に回転する摩擦板13.14を設け、その摩擦板1
3.14を弾性体15.16でスペーサ5,6の面に押
付けることによりスペーサ5,6の面と摩擦板13゜1
4との間で摩擦損を生じさせるようにしたものである。
このように摩擦板を設けることにより、より多くの振動
エネルギーを消費することができる。
エネルギーを消費することができる。
尚第3図中第1図と同一部分には同一符号が付してあり
説明は省略する。
説明は省略する。
向上記実施例ではロッド10が3つのスペーサ4.5.
6で支持されているが比較的高い周波数に対してはロッ
ド10は短かくて良いので第1図A −A線より左の部
分は省略してもよい。
6で支持されているが比較的高い周波数に対してはロッ
ド10は短かくて良いので第1図A −A線より左の部
分は省略してもよい。
また比較的低い周波数に対してはロッドを長くする必要
があるので4つ以上のスペーサにロッドを支持してもよ
い。
があるので4つ以上のスペーサにロッドを支持してもよ
い。
更に偏心重り11.12はロッド10の両端、即ちスペ
ーサ5,6の外側ではなく内側でロッド10上に取り付
けてもよく、また偏心重りの個数は1つでも、3つ以上
でもよい。
ーサ5,6の外側ではなく内側でロッド10上に取り付
けてもよく、また偏心重りの個数は1つでも、3つ以上
でもよい。
更に摩擦板の取付位置は特に限定するものではない。
本考案の架空線用ダンパによれば、単に架空線相互の距
離を一定に保つだけでなく、架空線の振動エネルギーを
消費せしめるのでギヤロッピングを有効に防止すること
ができ、従って架空線の短絡事故を防止することができ
、またオフセット架設及び割り鉄塔を必要としないので
経済的である。
離を一定に保つだけでなく、架空線の振動エネルギーを
消費せしめるのでギヤロッピングを有効に防止すること
ができ、従って架空線の短絡事故を防止することができ
、またオフセット架設及び割り鉄塔を必要としないので
経済的である。
また、ロッドが低周波振動に共振するのに必要な大きな
長さを有していてもその端部は一方のスペーサを貫通し
てこのスペーサに支持されているので偏心重りの重さに
よってロッドが撓むことがなく、従ってギヤロッピング
防止を阻害することがない。
長さを有していてもその端部は一方のスペーサを貫通し
てこのスペーサに支持されているので偏心重りの重さに
よってロッドが撓むことがなく、従ってギヤロッピング
防止を阻害することがない。
第1図は本考案のダンパを平行2導体架空線に適用した
実施例の平面図、第2図は第1図のダンパの正面図、第
3図は本考案の他の実施例を示す平面図である。 1・・・・・・ダンパ、2,3・・・・・・架空線、4
,5.6・・・・・・スペーサ、4 a 、5 a 、
5 a・・・・・・貫通孔、7.7’、8.8’、9.
9’・・・・・・クランプ、10・・・・・・ロッド、
11,12・・・・・・偏心重り、13゜14・・・・
・・摩擦板、15.16・・・・・・弾性体。
実施例の平面図、第2図は第1図のダンパの正面図、第
3図は本考案の他の実施例を示す平面図である。 1・・・・・・ダンパ、2,3・・・・・・架空線、4
,5.6・・・・・・スペーサ、4 a 、5 a 、
5 a・・・・・・貫通孔、7.7’、8.8’、9.
9’・・・・・・クランプ、10・・・・・・ロッド、
11,12・・・・・・偏心重り、13゜14・・・・
・・摩擦板、15.16・・・・・・弾性体。
Claims (1)
- 複数本の架空線を一定間隔に保持する少なくとも2個の
スペーサと、一端が前記一方のスペーサに固定され他端
が前記他方のスペーサを貫通し可動的に支持されて架空
線の線路方向と略平行に位置され低周波振動に共振する
長さを有する剛性のあるロッドと、このロッドに取付け
られた偏心重りとからなることを特徴とする架空線用ダ
ンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1973035532U JPS591383Y2 (ja) | 1973-03-26 | 1973-03-26 | カクウセンヨウダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1973035532U JPS591383Y2 (ja) | 1973-03-26 | 1973-03-26 | カクウセンヨウダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS49135794U JPS49135794U (ja) | 1974-11-21 |
JPS591383Y2 true JPS591383Y2 (ja) | 1984-01-14 |
Family
ID=28152208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1973035532U Expired JPS591383Y2 (ja) | 1973-03-26 | 1973-03-26 | カクウセンヨウダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS591383Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4312509Y1 (ja) * | 1964-05-22 | 1968-05-29 |
-
1973
- 1973-03-26 JP JP1973035532U patent/JPS591383Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4312509Y1 (ja) * | 1964-05-22 | 1968-05-29 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS49135794U (ja) | 1974-11-21 |
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