JPS5843563B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
- Publication number
- JPS5843563B2 JPS5843563B2 JP51017795A JP1779576A JPS5843563B2 JP S5843563 B2 JPS5843563 B2 JP S5843563B2 JP 51017795 A JP51017795 A JP 51017795A JP 1779576 A JP1779576 A JP 1779576A JP S5843563 B2 JPS5843563 B2 JP S5843563B2
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- Japan
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- exhaust gas
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、内燃機関の有害排出ガスを低減するための排
気浄化装置に関するものである。
気浄化装置に関するものである。
排気ガス中の有害成分である一酸化炭素(以下COとい
う)および炭化水素(以下HCという)を浄化する手段
の1つとして、従来、排気系にリアクタを設け、排気ガ
スを高温状態でリアクタ内に導入し、ミキシングにより
連続的に酸化反応を起させて浄化する方式が知られてい
る。
う)および炭化水素(以下HCという)を浄化する手段
の1つとして、従来、排気系にリアクタを設け、排気ガ
スを高温状態でリアクタ内に導入し、ミキシングにより
連続的に酸化反応を起させて浄化する方式が知られてい
る。
このリアクタ方式は、エンジンから排出される排気ガス
を高温状態でリアクタ内に導入するために、そのリアク
タを排気ボートに直結して設ける関係から、排気ガス流
の慣性効果が失われて出力低下をもたらすという欠点が
あり、また排気脈動が減衰されるため、排気ガス中に2
次空気を供給する必要のある場合、排気脈動効果を利用
して2次空気の自然導入が行えないから、エアポンプな
どの特別な補助装置が必要となる不都合もあり、これは
、コスト高、取付スペースの問題、出力損失などの欠点
をともなう。
を高温状態でリアクタ内に導入するために、そのリアク
タを排気ボートに直結して設ける関係から、排気ガス流
の慣性効果が失われて出力低下をもたらすという欠点が
あり、また排気脈動が減衰されるため、排気ガス中に2
次空気を供給する必要のある場合、排気脈動効果を利用
して2次空気の自然導入が行えないから、エアポンプな
どの特別な補助装置が必要となる不都合もあり、これは
、コスト高、取付スペースの問題、出力損失などの欠点
をともなう。
このような欠点に鑑み、リアクタのような後処理装置や
エアポンプなどの補助装置を設けないで排気ガスの浄化
が行えるように、排気弁以後の排気通路の所定区間を保
温構造にし、排気ガスをその保温構造の排気通路内で所
定温度状態に保持することにより、排気通路の中で連続
的に排気ガスの自己反応を起させてCO,HCを浄化す
るようにした方式が提唱された。
エアポンプなどの補助装置を設けないで排気ガスの浄化
が行えるように、排気弁以後の排気通路の所定区間を保
温構造にし、排気ガスをその保温構造の排気通路内で所
定温度状態に保持することにより、排気通路の中で連続
的に排気ガスの自己反応を起させてCO,HCを浄化す
るようにした方式が提唱された。
(以下この方式を排気管浄化方式という)。
この排気管浄化方式では、排気通路にリアクタのような
拡張部がなく、したがって排気慣性効果を充分に利用で
きるから出力の低下が避けられ、また、排気脈動を利用
して2次空気の自然導入がはかれるので、エアポンプな
どの補助装置も不要にできる大きな利点がある。
拡張部がなく、したがって排気慣性効果を充分に利用で
きるから出力の低下が避けられ、また、排気脈動を利用
して2次空気の自然導入がはかれるので、エアポンプな
どの補助装置も不要にできる大きな利点がある。
しかしその反面、排気通路の中ではガスのミキシングが
ないので、その排気通路内で排気ガスの自己反応を充分
に行わせるためには、排気ガス温度を、リアクタ方式に
おいて反応が起きる最低のリアクタ入口温度(トリガ一
温度という)より高い自己反応温度以上に保持する必要
があり、この必要から本方式を採用するエンジンでは、
エンジン排気口から出る時の排気ガス温度を通常エンジ
ンより高く約1000℃前後に確保しなければならず、
そのため、点火時期を最大出力点火時期よりかなり遅く
(たとえばクランク角で10〜20度程度)していた。
ないので、その排気通路内で排気ガスの自己反応を充分
に行わせるためには、排気ガス温度を、リアクタ方式に
おいて反応が起きる最低のリアクタ入口温度(トリガ一
温度という)より高い自己反応温度以上に保持する必要
があり、この必要から本方式を採用するエンジンでは、
エンジン排気口から出る時の排気ガス温度を通常エンジ
ンより高く約1000℃前後に確保しなければならず、
そのため、点火時期を最大出力点火時期よりかなり遅く
(たとえばクランク角で10〜20度程度)していた。
ところで、点火時期を遅らせると、燃料消費量が多くな
り、出力も低下するという不都合が生じる。
り、出力も低下するという不都合が生じる。
そこで、本発明の目的は、これらの事情に基いて、上記
排気管浄化方式の長所である排気ガス流の充分な慣性効
果を維持しつつ、その欠点、すなわち点火時期を遅らせ
て排気ガス温度を高めるという不都合を解消し、はぼ最
大出力点火時期における排気ガス温度でもガス中のCO
、HCの排出量を目的とする規制値まで低減することが
できうるように改良して、燃費の向上をはかり、出力を
最大限に出すことができうる排気浄化装置を提供しよう
とするものである。
排気管浄化方式の長所である排気ガス流の充分な慣性効
果を維持しつつ、その欠点、すなわち点火時期を遅らせ
て排気ガス温度を高めるという不都合を解消し、はぼ最
大出力点火時期における排気ガス温度でもガス中のCO
、HCの排出量を目的とする規制値まで低減することが
できうるように改良して、燃費の向上をはかり、出力を
最大限に出すことができうる排気浄化装置を提供しよう
とするものである。
この目的のため、本発明の排気浄化装置は、少なくとも
2個のシリンダを有する内燃機関において、その排気弁
以後に、位相の異なるシリンダからの排気ガス流を各別
に通す2本の排気通路を設け、上記2本の排気通路は、
断熱構造を有すると共に、排気ガス流を排出の順序で通
すような拡張部のない形状で、かつ十分に排気慣性を発
生させ得る長さを有しており、これら2本の排気通路の
下流に、保温構造を有する1個の拡張部を備えて上記2
本の排気通路の各下流を拡張部内に挿入、開口させてあ
り、該拡張部は、機関運転条件により排気通路内を通る
排気ガスの温度変動を拡張部内で平滑化し得るに十分な
熱容量を有し、かつ拡張部に入る排気ガス温度を拡張部
のトリガ一温度以上に設定すると共に、前記排気通路に
逆止弁を介して2次空気導入通路を連通してなることを
特徴とするものである。
2個のシリンダを有する内燃機関において、その排気弁
以後に、位相の異なるシリンダからの排気ガス流を各別
に通す2本の排気通路を設け、上記2本の排気通路は、
断熱構造を有すると共に、排気ガス流を排出の順序で通
すような拡張部のない形状で、かつ十分に排気慣性を発
生させ得る長さを有しており、これら2本の排気通路の
下流に、保温構造を有する1個の拡張部を備えて上記2
本の排気通路の各下流を拡張部内に挿入、開口させてあ
り、該拡張部は、機関運転条件により排気通路内を通る
排気ガスの温度変動を拡張部内で平滑化し得るに十分な
熱容量を有し、かつ拡張部に入る排気ガス温度を拡張部
のトリガ一温度以上に設定すると共に、前記排気通路に
逆止弁を介して2次空気導入通路を連通してなることを
特徴とするものである。
以下、図面を参照して本発明の実施例を具体的に説明す
る。
る。
まず、第1図において、1はエンジンを示し、2はシリ
ンダで、その排気ポート3には排気管4が接続されてい
る。
ンダで、その排気ポート3には排気管4が接続されてい
る。
上記排気ポート3および排気管4はそれぞれ断熱材5で
被覆されていて、その保温作用により排気ガス温度の低
下を防いでいる。
被覆されていて、その保温作用により排気ガス温度の低
下を防いでいる。
また、排気ポート3および排気管4からなる排気通路a
、bは、排気ガス流を排出の順序で通すような形状で、
排気慣性を発生できる充分な長さLを有している。
、bは、排気ガス流を排出の順序で通すような形状で、
排気慣性を発生できる充分な長さLを有している。
そのような長さLを有する排気通路a、bの下流に位置
して、外周を断熱材7で被覆した保温構造の拡張部6が
設けられており、排気通路a、bの各先端はこの拡張部
6内に挿入されている。
して、外周を断熱材7で被覆した保温構造の拡張部6が
設けられており、排気通路a、bの各先端はこの拡張部
6内に挿入されている。
そしてこの実施例では、拡張部6内に挿入された排気通
路aybの先端には集合部8が設けられ、この集合部8
には排気通路aybの通路方向に対して角度θの傾きを
もってガス放出口8aが開口されていて、2個の排気通
路a、b内を流れる排気ガスが集合部8で集合され、こ
こでミキシングを起しつつガス放出口8aより拡張部6
内の反応室9に放出されるようになっている。
路aybの先端には集合部8が設けられ、この集合部8
には排気通路aybの通路方向に対して角度θの傾きを
もってガス放出口8aが開口されていて、2個の排気通
路a、b内を流れる排気ガスが集合部8で集合され、こ
こでミキシングを起しつつガス放出口8aより拡張部6
内の反応室9に放出されるようになっている。
なお反応室9は、消温室10,11.12を経由してテ
ールパイプ13に通じ、このテールパイプ13を介して
拡張部6内の排気ガスが外部に導入されるようにしてい
る。
ールパイプ13に通じ、このテールパイプ13を介して
拡張部6内の排気ガスが外部に導入されるようにしてい
る。
上記拡張部6は、第1図の実施例の場合、消音機能をも
たせるように内部に複数の室を区画しているが、この拡
張部6の構造は、とくに第1図示のものに限定されるも
のではない。
たせるように内部に複数の室を区画しているが、この拡
張部6の構造は、とくに第1図示のものに限定されるも
のではない。
例えば第2図に示す実施例のように、拡張部6′の内部
は単純な1個の反応室14とし、この反応室14内に排
気通路a、bの先端を一側より挿入し、これと平行して
反対側よりマフラー15に通ずる排気管16を拡張部6
′内に挿入した構造にしてもよく、要するに拡張部は、
その内部に適当容積の反応室を有し、排気通路a、bを
通って導入される排気ガスを所定時間、所定温度状態で
滞留できる保温構造のものであればよい。
は単純な1個の反応室14とし、この反応室14内に排
気通路a、bの先端を一側より挿入し、これと平行して
反対側よりマフラー15に通ずる排気管16を拡張部6
′内に挿入した構造にしてもよく、要するに拡張部は、
その内部に適当容積の反応室を有し、排気通路a、bを
通って導入される排気ガスを所定時間、所定温度状態で
滞留できる保温構造のものであればよい。
また、排気通路a、bを経て拡張部6へもたらされる排
気ガスの温度は、次の拡張部6内に排気ガスが入ったと
き、ミキシングによって酸化反応を起すに足る温度(ト
リガ一温度)以上に維持されている。
気ガスの温度は、次の拡張部6内に排気ガスが入ったと
き、ミキシングによって酸化反応を起すに足る温度(ト
リガ一温度)以上に維持されている。
このトリガ一温度Trを、空燃比と拡張部の容積Vtr
との関係で実験により求めた結果が第3図に示されてい
る。
との関係で実験により求めた結果が第3図に示されてい
る。
この図では、拡張部の容積をエンジン行程容積の1倍お
よび4倍にした時の2つのトリガ一温度曲線が示されて
おり、高温側が1倍、低温側が4倍で、拡張部6に入る
時の排気ガス温度は、ここに示される空燃比ならびにエ
ンジン行程容積に対する拡張部容積の比の割合に対応す
るトリガ一温度以上に維持される。
よび4倍にした時の2つのトリガ一温度曲線が示されて
おり、高温側が1倍、低温側が4倍で、拡張部6に入る
時の排気ガス温度は、ここに示される空燃比ならびにエ
ンジン行程容積に対する拡張部容積の比の割合に対応す
るトリガ一温度以上に維持される。
なお、第1図において符号17は、一端を排気ポート3
に連通させた2次空気導入通路で、この導入通路17の
他端は、チェックバルブ18を介してエアフィルタ19
に連通されている。
に連通させた2次空気導入通路で、この導入通路17の
他端は、チェックバルブ18を介してエアフィルタ19
に連通されている。
20は同じく一端を排気ポート3に連通させた排気還流
通路で、この通路20の先端は、排気還流バルブ21を
介して気化器22の吸入管23に連通されており、上記
バルブ21は気化器22の吸入管に開口された負圧通路
からの負圧作用で開放されるようになっている。
通路で、この通路20の先端は、排気還流バルブ21を
介して気化器22の吸入管23に連通されており、上記
バルブ21は気化器22の吸入管に開口された負圧通路
からの負圧作用で開放されるようになっている。
このような構成では、エンジン1より排出される排気ガ
スは、排出の順序に従って排気通路a。
スは、排出の順序に従って排気通路a。
b内を通り、その通路a、b内を通過した後、拡張部6
内に流入される。
内に流入される。
このとき拡張部6内に入るガスの温度は、前記したよう
にトリガ一温度以上に維持されているから、拡張部6内
に流入されると、排気ガスはその拡張部6内に滞留され
ているガスと混合拡散されてシミキング効果により酸化
反応が急激に行われる。
にトリガ一温度以上に維持されているから、拡張部6内
に流入されると、排気ガスはその拡張部6内に滞留され
ているガスと混合拡散されてシミキング効果により酸化
反応が急激に行われる。
そして拡張部6内に滞留されている間、排気ガスは順に
後続の導入ガスとの混合拡散作用を受けて酸化反応が持
続され、これによりガス中の未燃焼吠分は酸化、燃焼し
てCO,HCは目的とする排出量(例えば50年規制値
)まで低減される。
後続の導入ガスとの混合拡散作用を受けて酸化反応が持
続され、これによりガス中の未燃焼吠分は酸化、燃焼し
てCO,HCは目的とする排出量(例えば50年規制値
)まで低減される。
この場合、排気口以後の排気通路a、bは、排気慣性効
果が得られる長さLを有しているので、エンジンより排
出される排気ガス流は、充分な慣性効果が維持され、し
たがって出力低下が避けられる。
果が得られる長さLを有しているので、エンジンより排
出される排気ガス流は、充分な慣性効果が維持され、し
たがって出力低下が避けられる。
また、排気ガス中に2次空気を供給する場合、排気脈動
効果を利用して必要量の2次空気を自然吸入するもので
ある。
効果を利用して必要量の2次空気を自然吸入するもので
ある。
また、本発明では、上記のような長さLを有する排気通
路a、bの下流に、保温構造の拡張部6を設け、この拡
張部6内において排気ガスが混合拡散してミキシング効
果を生じるようにしであるので、COおよびHCを目的
値まで浄化するためにに要求される拡張部入口のガス温
度は、トリガ一温度でよく、しかしてトリガ一温度は前
記した排気管浄化方式の自己反応温度に比して低いガス
温度であるから、排気浄化のために行なっていた点火時
期を大巾に遅らせる必要がなくなる。
路a、bの下流に、保温構造の拡張部6を設け、この拡
張部6内において排気ガスが混合拡散してミキシング効
果を生じるようにしであるので、COおよびHCを目的
値まで浄化するためにに要求される拡張部入口のガス温
度は、トリガ一温度でよく、しかしてトリガ一温度は前
記した排気管浄化方式の自己反応温度に比して低いガス
温度であるから、排気浄化のために行なっていた点火時
期を大巾に遅らせる必要がなくなる。
そして、本発明では、排気弁以後の排気系を2本の排気
通路とし、これら2本の排気通路の各下流を、1個の拡
張部内に挿入、開口させて、位相の異なるシリンダから
の排気ガス流を各別に、所定の排気タイミングをもって
交互に1個の拡張部内に導入するようにしたので、拡張
部内における排気ガスのミキシング効果が高く、その熱
慣性により、拡張部に導かれる排気ガス温度が比較的低
くても、酸化反応が十分に行われる。
通路とし、これら2本の排気通路の各下流を、1個の拡
張部内に挿入、開口させて、位相の異なるシリンダから
の排気ガス流を各別に、所定の排気タイミングをもって
交互に1個の拡張部内に導入するようにしたので、拡張
部内における排気ガスのミキシング効果が高く、その熱
慣性により、拡張部に導かれる排気ガス温度が比較的低
くても、酸化反応が十分に行われる。
そして本実施例では、排気通路a、bの下流に設けた拡
張部6内は、充分な熱容量をもち熱慣性が大きいので、
例えば10モードのごとく排気ガス温度が大巾に変動す
る場合、排気通路のガス温度が、本来なら拡張部へ入っ
た際に反応を起さないトリガ一温度以下であっても、そ
のガスが拡張部内に入るとそこで熱を受は温度が上昇し
て反応が起り、また、トリガ一温度よりかなり高い温度
で入ったガスは、反応を起すと同時に拡張部が熱を与え
、拡張部内のガス温度は平滑される。
張部6内は、充分な熱容量をもち熱慣性が大きいので、
例えば10モードのごとく排気ガス温度が大巾に変動す
る場合、排気通路のガス温度が、本来なら拡張部へ入っ
た際に反応を起さないトリガ一温度以下であっても、そ
のガスが拡張部内に入るとそこで熱を受は温度が上昇し
て反応が起り、また、トリガ一温度よりかなり高い温度
で入ったガスは、反応を起すと同時に拡張部が熱を与え
、拡張部内のガス温度は平滑される。
上記の作用により実施例では、排気通路内の最低ガス温
度ではなく平均ガス温度をトリガ一温度に保持すること
により、このモード中酸化反応は連続して行われ、CO
およびHCを充分に所定値まで浄化することができる。
度ではなく平均ガス温度をトリガ一温度に保持すること
により、このモード中酸化反応は連続して行われ、CO
およびHCを充分に所定値まで浄化することができる。
これらの点について、その実験データを第4図ないし第
7図に示す。
7図に示す。
第4図および第5図は排気□通路a、bの下流に拡張部
6を設けない場合、第6図および第7図は拡張部6を設
けた本発明装置の実験データである。
6を設けない場合、第6図および第7図は拡張部6を設
けた本発明装置の実験データである。
そして、このデータは空燃比17に設定したエンジンの
場合と、空燃比を13.5に設定したエンジンの場合の
、走行速度40に運転中の各排気ガス温度の変動を表わ
したもので、いずれの場合も自動車排気ガス「50年規
制」におけるCOおよびHCの排出規制値を満足できる
装置を使用して行なったデータである。
場合と、空燃比を13.5に設定したエンジンの場合の
、走行速度40に運転中の各排気ガス温度の変動を表わ
したもので、いずれの場合も自動車排気ガス「50年規
制」におけるCOおよびHCの排出規制値を満足できる
装置を使用して行なったデータである。
これらのデータにおいて、第4図と第6図、第5図と第
7図を対比してみれば分るとおり、拡張部を設けた本発
明装置のものは、拡張部を設けないものに比して、全運
転時においてエンジン出口部の排気ガス温度を下げるこ
とができる(図中D1−D2参照)。
7図を対比してみれば分るとおり、拡張部を設けた本発
明装置のものは、拡張部を設けないものに比して、全運
転時においてエンジン出口部の排気ガス温度を下げるこ
とができる(図中D1−D2参照)。
このように本発明のものでは、COおよびHCを浄化す
るための排気ガス温度を下げることができるから、これ
まで排気浄化のために行っていた点火時期を大巾に遅ら
せる必要がなく、はぼ最大出力点火時期でよいから燃焼
がよくなり、燃料消費の向上をはかることができるとと
もに、出力を充分に出すことができる。
るための排気ガス温度を下げることができるから、これ
まで排気浄化のために行っていた点火時期を大巾に遅ら
せる必要がなく、はぼ最大出力点火時期でよいから燃焼
がよくなり、燃料消費の向上をはかることができるとと
もに、出力を充分に出すことができる。
この燃料消費の点について、拡張部のないものと、拡張
部を設けた本発明のものとの比較データを第8図ないし
第10図に示す。
部を設けた本発明のものとの比較データを第8図ないし
第10図に示す。
これらのデータから明らかなように、拡張部を設けた本
発明のものは、燃費が大巾に向上されていることが明白
である。
発明のものは、燃費が大巾に向上されていることが明白
である。
かくて本発明によれば、とくに、充分に排気慣性が発生
できる長さの排気通路を、該排気通路内に排出された排
気ガス流の慣性効果を維持した状態で拡張部に連通させ
たことにより、エンジンの出力を最大限に出すことがで
き、かつCO,HCの浄化を良好にでき、燃料消費も向
上させることのできる排気浄化装置を提供することがで
きるという優れた効果を有する。
できる長さの排気通路を、該排気通路内に排出された排
気ガス流の慣性効果を維持した状態で拡張部に連通させ
たことにより、エンジンの出力を最大限に出すことがで
き、かつCO,HCの浄化を良好にでき、燃料消費も向
上させることのできる排気浄化装置を提供することがで
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による排気浄化装置の一実施例を示す説
明図、第2図は他の実施例の説明図、第3図ないし第7
図は10モード運転中および走行速度40に運転中にお
ける拡張部を有しないものと、拡張部を有する本発明の
ものとの、排気ガス温度変化を比較した実験データ、第
8図ないし第10図は同じく拡張部を有しないものと、
拡張部を有する本発明のものとの燃料消費率を比較した
データである。 1・・・・・・エンジン、2・・・・・・シリンダ、3
−・・・・・排気ポート、4・・・・・・排気管、5・
・・・・・断熱材、6,6′・・・・・・拡張部、7・
・・・・・断熱材、8・・・・・・集合部、9・・・・
・・反応室、10,11,12・・・・・・消音室、1
3・・・・・・テールパイプ、14・・・・・・反応室
、15・・・・・・マフラ、16・・・・・・排気管、
a、b・・・・・・排気通路。
明図、第2図は他の実施例の説明図、第3図ないし第7
図は10モード運転中および走行速度40に運転中にお
ける拡張部を有しないものと、拡張部を有する本発明の
ものとの、排気ガス温度変化を比較した実験データ、第
8図ないし第10図は同じく拡張部を有しないものと、
拡張部を有する本発明のものとの燃料消費率を比較した
データである。 1・・・・・・エンジン、2・・・・・・シリンダ、3
−・・・・・排気ポート、4・・・・・・排気管、5・
・・・・・断熱材、6,6′・・・・・・拡張部、7・
・・・・・断熱材、8・・・・・・集合部、9・・・・
・・反応室、10,11,12・・・・・・消音室、1
3・・・・・・テールパイプ、14・・・・・・反応室
、15・・・・・・マフラ、16・・・・・・排気管、
a、b・・・・・・排気通路。
Claims (1)
- 1 少なくとも2個のシリンダを有する内燃機関におい
て、その排気弁以後に、位相の異なるシリンダからの排
気ガス流を各別に通す2本の排気通路を設け、上記2本
の排気通路は、断熱構造を有すると共に、排気ガス流を
排出の順序で通すような拡張部のない形状で、かつ十分
に排気慣性を発生させ得る長さを有しており、これら2
本の排気通路の下流に、保温構造を有する1個の拡張部
を備えて上記2本の排気通路の各下流を拡張部内に挿入
、開口させてあり、該拡張部は、機関運転条件により排
気通路内を通る排気ガスの温度変動を拡張部内で平滑化
し得るに十分な熱容量を有し、かつ拡張部に入る排気ガ
ス温度を拡張部のトリガ一温度以上に設定すると共に、
前記排気通路に逆止弁を介して2次空気導入通路を連通
してなる内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51017795A JPS5843563B2 (ja) | 1976-02-20 | 1976-02-20 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51017795A JPS5843563B2 (ja) | 1976-02-20 | 1976-02-20 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49137321A Division JPS5172820A (en) | 1974-11-28 | 1974-11-28 | Gasorinnainenkikan niokeru haikijokasochi |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5218521A JPS5218521A (en) | 1977-02-12 |
JPS5843563B2 true JPS5843563B2 (ja) | 1983-09-28 |
Family
ID=11953636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51017795A Expired JPS5843563B2 (ja) | 1976-02-20 | 1976-02-20 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5843563B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2519428B2 (ja) * | 1986-09-26 | 1996-07-31 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車のグラブバ−取付部構造 |
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JPS5117794A (ja) * | 1974-08-05 | 1976-02-12 | Nippon Denki Sylvania Kk |
-
1976
- 1976-02-20 JP JP51017795A patent/JPS5843563B2/ja not_active Expired
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JPS5218521A (en) | 1977-02-12 |
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