JPH1182522A - 磁気軸受装置のタッチダウン軸受 - Google Patents
磁気軸受装置のタッチダウン軸受Info
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- JPH1182522A JPH1182522A JP9252307A JP25230797A JPH1182522A JP H1182522 A JPH1182522 A JP H1182522A JP 9252307 A JP9252307 A JP 9252307A JP 25230797 A JP25230797 A JP 25230797A JP H1182522 A JPH1182522 A JP H1182522A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】タッチダウン軸受における保持器の強度を確保
すると共に、滑り摩擦を生ずる表面の偏摩耗を防止する
ことである。 【解決手段】本発明のタッチダウン軸受は、保持器が機
械強度を有する材料(例えば、軟鋼材,ステンレス鋼
材,セラミックス材料等)からなり、かつ、保持器の滑
り摩擦を生ずる部分に固体潤滑剤被膜(例えばPTF
E,鉛等)が形成されている。
すると共に、滑り摩擦を生ずる表面の偏摩耗を防止する
ことである。 【解決手段】本発明のタッチダウン軸受は、保持器が機
械強度を有する材料(例えば、軟鋼材,ステンレス鋼
材,セラミックス材料等)からなり、かつ、保持器の滑
り摩擦を生ずる部分に固体潤滑剤被膜(例えばPTF
E,鉛等)が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ分子ポンプ
等の磁気軸受装置において、磁気軸受の制御不能時に回
転軸を支持するタッチダウン軸受に関するものである。
等の磁気軸受装置において、磁気軸受の制御不能時に回
転軸を支持するタッチダウン軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、ターボ分子ポンプ等
の磁気軸受装置Aは、縦型の回転軸1に対して隙間をも
って配設される複数の磁気軸受2と、回転軸1の上下両
端部に配設されるタッチダウン軸受3,4とを有する。
常時は、磁気軸受2が電磁的作用により回転軸1を非接
触支持するが、突然の断線や停電等によって突発的に磁
気軸受2が制御不能となった場合(いわゆるタッチダウ
ン時)には、上下一対のタッチダウン軸受3,4が、回
転軸1を支持して回転軸1および磁気軸受2の損傷を防
ぐように構成されている。
の磁気軸受装置Aは、縦型の回転軸1に対して隙間をも
って配設される複数の磁気軸受2と、回転軸1の上下両
端部に配設されるタッチダウン軸受3,4とを有する。
常時は、磁気軸受2が電磁的作用により回転軸1を非接
触支持するが、突然の断線や停電等によって突発的に磁
気軸受2が制御不能となった場合(いわゆるタッチダウ
ン時)には、上下一対のタッチダウン軸受3,4が、回
転軸1を支持して回転軸1および磁気軸受2の損傷を防
ぐように構成されている。
【0003】特に、下端部のタッチダウン軸受4は、図
5に示すように、2個のアンギュラ玉軸受10,11の
正面組合せとして、ラジアル荷重とアキシャル荷重の両
方を受けるようにしている。この各アンギュラ玉軸受1
0,11は、内輪12と、外輪13と、複数のボール1
4と、リング状の保持器15とを具備する。
5に示すように、2個のアンギュラ玉軸受10,11の
正面組合せとして、ラジアル荷重とアキシャル荷重の両
方を受けるようにしている。この各アンギュラ玉軸受1
0,11は、内輪12と、外輪13と、複数のボール1
4と、リング状の保持器15とを具備する。
【0004】内輪12は、外径面に軌道面12aが形成
され、上端面12bと内径面12cにタッチダウン面を
有している。外輪13は、内径面に軌道面13aが形成
され、外径面がハウジング7に嵌合されている。ボール
14は、内・外輪12,13の軌道面12a,13a間
に介装され自転・公転運動する。保持器15は、ボール
14を等間隔に保持するものである。
され、上端面12bと内径面12cにタッチダウン面を
有している。外輪13は、内径面に軌道面13aが形成
され、外径面がハウジング7に嵌合されている。ボール
14は、内・外輪12,13の軌道面12a,13a間
に介装され自転・公転運動する。保持器15は、ボール
14を等間隔に保持するものである。
【0005】図6に示すように、各ボール14は、保持
器15に円周等間隔に複数設けられたポケット孔16内
に収容される。また、ボール14の円滑な転動を確保す
るため、ポケット孔16のポケット面16aとボール1
4との間には、ポケット隙間sが設けられる。保持器1
5は、内径面15aが内輪12と接触しつつ回転する。
器15に円周等間隔に複数設けられたポケット孔16内
に収容される。また、ボール14の円滑な転動を確保す
るため、ポケット孔16のポケット面16aとボール1
4との間には、ポケット隙間sが設けられる。保持器1
5は、内径面15aが内輪12と接触しつつ回転する。
【0006】上記タッチダウン面(12b,12c)
は、磁気軸受2が正常に作動しているときは、回転軸1
との間に所定の隙間を有しているが、タッチダウン時
は、回転軸1と接触してこれを支持するものである。
は、磁気軸受2が正常に作動しているときは、回転軸1
との間に所定の隙間を有しているが、タッチダウン時
は、回転軸1と接触してこれを支持するものである。
【0007】上記構造のタッチダウン軸受4では、内輪
12が回転軸1に対向し、その上端面および内径面がタ
ッチダウン面(12b,12c)になる。その反対に図
4においてハウジング7側を回転させ、中央の回転軸1
に設けた磁気軸受2によってハウジング7を支持する場
合には、タッチダウン軸受4の外輪13が回転部材であ
るハウジング7に対向し、外輪13の外径面でタッチダ
ウンすることになる。このようにタッチダウン面は軸受
の支持構造によりその位置が変わるものである。
12が回転軸1に対向し、その上端面および内径面がタ
ッチダウン面(12b,12c)になる。その反対に図
4においてハウジング7側を回転させ、中央の回転軸1
に設けた磁気軸受2によってハウジング7を支持する場
合には、タッチダウン軸受4の外輪13が回転部材であ
るハウジング7に対向し、外輪13の外径面でタッチダ
ウンすることになる。このようにタッチダウン面は軸受
の支持構造によりその位置が変わるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】回転軸1が内輪12の
タッチダウン面(12b,12c)と接触すると、内輪
12が急激に回転し始め、これに追従してボール14も
急激に自転・公転運動を開始する。このとき、非負荷域
に位置するボール14と負荷域に位置するボール14と
の間には公転の遅れ・進みがあり、この遅れ・進みによ
って保持器15に大きな引張力或いは圧縮力が作用す
る。この繰り返し引張力・圧縮力により保持器15に疲
労が生じるため、保持器15の強度が問題となる。ま
た、軸受回転時、保持器15のポケット面16aとボー
ル14の表面,保持器15の内径面15と内輪12の外
径面との間に滑り摩擦が生じるので、これらの表面の偏
摩耗が問題となる。
タッチダウン面(12b,12c)と接触すると、内輪
12が急激に回転し始め、これに追従してボール14も
急激に自転・公転運動を開始する。このとき、非負荷域
に位置するボール14と負荷域に位置するボール14と
の間には公転の遅れ・進みがあり、この遅れ・進みによ
って保持器15に大きな引張力或いは圧縮力が作用す
る。この繰り返し引張力・圧縮力により保持器15に疲
労が生じるため、保持器15の強度が問題となる。ま
た、軸受回転時、保持器15のポケット面16aとボー
ル14の表面,保持器15の内径面15と内輪12の外
径面との間に滑り摩擦が生じるので、これらの表面の偏
摩耗が問題となる。
【0009】特に、極低温環境で使用する場合は、保持
器15を極低温で潤滑特性の良好なPTFEで形成する
場合が多いが、PTFEでは必要な機械強度が得られな
い。
器15を極低温で潤滑特性の良好なPTFEで形成する
場合が多いが、PTFEでは必要な機械強度が得られな
い。
【0010】そこで、本発明は、上記のようなタッチダ
ウン軸受における保持器の強度を確保すると共に、滑り
摩擦を生ずる表面の偏摩耗を防止することを目的とす
る。
ウン軸受における保持器の強度を確保すると共に、滑り
摩擦を生ずる表面の偏摩耗を防止することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のタッチダウン軸
受は、固定側に配設された磁気軸受により非接触状態で
支持される回転部材を、タッチダウン時に支持するタッ
チダウン軸受であって、内輪と、外輪と、前記内・外輪
間に転動自在に介装された複数のボールと、ボールを円
周所定間隔に保持する保持器とを有し、前記保持器が軟
鋼材、ステンレス鋼材、セラミックス材料等の機械強度
を有する材料からなり、保持器の滑り摩擦を生ずる表面
には固体潤滑剤被膜が形成されている。
受は、固定側に配設された磁気軸受により非接触状態で
支持される回転部材を、タッチダウン時に支持するタッ
チダウン軸受であって、内輪と、外輪と、前記内・外輪
間に転動自在に介装された複数のボールと、ボールを円
周所定間隔に保持する保持器とを有し、前記保持器が軟
鋼材、ステンレス鋼材、セラミックス材料等の機械強度
を有する材料からなり、保持器の滑り摩擦を生ずる表面
には固体潤滑剤被膜が形成されている。
【0012】ここで、保持器の「滑りを生ずる表面」と
は、ボール案内形式の保持器ではポケット面、軌道輪案
内形式の保持器ではポケット面及び案内面を意味する。
ただし、軌道輪案内形式の保持器では、ポケット面及び
案内面のうち少なくとも一方に固体潤滑剤被膜が形成さ
れていれば良い。
は、ボール案内形式の保持器ではポケット面、軌道輪案
内形式の保持器ではポケット面及び案内面を意味する。
ただし、軌道輪案内形式の保持器では、ポケット面及び
案内面のうち少なくとも一方に固体潤滑剤被膜が形成さ
れていれば良い。
【0013】上記固体潤滑剤被膜の材料として、例えば
PTFE又は鉛が用いられる。また、上記固体潤滑剤被
膜の膜厚は、0.5μm〜2mmであることが好まし
い。
PTFE又は鉛が用いられる。また、上記固体潤滑剤被
膜の膜厚は、0.5μm〜2mmであることが好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
き説明する。
き説明する。
【0015】本発明に係るタッチダウン軸受は、図4に
示すような磁気軸受装置における回転軸1の上下両端部
に配設される。例えば、図1に示すように下端部のタッ
チダウン軸受6は、2個のアンギュラ玉軸受19,20
の正面組合せとして、ラジアル荷重とアキシャル荷重の
両方を受けるようにしている。また、上端部のタッチダ
ウン軸受も同様の構成である。
示すような磁気軸受装置における回転軸1の上下両端部
に配設される。例えば、図1に示すように下端部のタッ
チダウン軸受6は、2個のアンギュラ玉軸受19,20
の正面組合せとして、ラジアル荷重とアキシャル荷重の
両方を受けるようにしている。また、上端部のタッチダ
ウン軸受も同様の構成である。
【0016】回転軸1の下端部には段部1bが形成さ
れ、この段部1bが上段のアンギュラ玉軸受19の上端
面21bとタッチダウン隙間uを介して対向し、また、
下端部の外周面1cが上下アンギュラ玉軸受19,20
の内輪21,26の内径面21c,26cとタッチダウ
ン隙間uを介して対向している。内輪21,26の上端
面21b及び内径面21c,26cには、タッチダウン
接触時の摩耗を防止するため、PTFE,二硫化モリブ
デン、鉛等による固体潤滑剤被膜が形成されている。
れ、この段部1bが上段のアンギュラ玉軸受19の上端
面21bとタッチダウン隙間uを介して対向し、また、
下端部の外周面1cが上下アンギュラ玉軸受19,20
の内輪21,26の内径面21c,26cとタッチダウ
ン隙間uを介して対向している。内輪21,26の上端
面21b及び内径面21c,26cには、タッチダウン
接触時の摩耗を防止するため、PTFE,二硫化モリブ
デン、鉛等による固体潤滑剤被膜が形成されている。
【0017】アンギュラ玉軸受19,20の外輪22,
27はハウジング7の嵌合孔の内周面に嵌合され、さら
に下段の外輪27の下面はハウジング7に固定された保
持リング8にて支持されている。
27はハウジング7の嵌合孔の内周面に嵌合され、さら
に下段の外輪27の下面はハウジング7に固定された保
持リング8にて支持されている。
【0018】また、アンギュラ玉軸受19,20の各内
輪21,26の組合せ面には研削加工により隙間tが設
けられる。これにより、タッチダウン時の摩擦熱による
内輪21,26の軸線方向の熱膨張が許容され、軸受1
9,20に過度の予圧がかからないよう構成されてい
る。
輪21,26の組合せ面には研削加工により隙間tが設
けられる。これにより、タッチダウン時の摩擦熱による
内輪21,26の軸線方向の熱膨張が許容され、軸受1
9,20に過度の予圧がかからないよう構成されてい
る。
【0019】各アンギュラ玉軸受19,20の内輪2
1,26と外輪22,27との間に複数のボール23,
28が介装され、保持器24,29によって円周等間隔
に保持される。
1,26と外輪22,27との間に複数のボール23,
28が介装され、保持器24,29によって円周等間隔
に保持される。
【0020】ボール23,28は、内輪21,26の軌
道面21a,26aと、外輪22,27の軌道面22
a,27aとの間に所定の予圧荷重を与えられた状態で
介装され、保持器24,29のポケット孔25,30に
収容される。保持器24,29は内輪案内形式のもの
で、内輪21,26の外径面との間にわずかな案内隙間
を有する。
道面21a,26aと、外輪22,27の軌道面22
a,27aとの間に所定の予圧荷重を与えられた状態で
介装され、保持器24,29のポケット孔25,30に
収容される。保持器24,29は内輪案内形式のもの
で、内輪21,26の外径面との間にわずかな案内隙間
を有する。
【0021】保持器24(保持器29も同様の構成であ
る。)は、図2及び図3に示すように、リング状の部材
で、所要の機械強度を有する材料(例えば、軟鋼材、ス
テンレス鋼材、セラミックス材料等)で形成され、円周
等間隔に複数のポケット孔25を有する。各ポケット孔
25には、それぞれボール23が収容される。各ポケッ
ト孔25のポケット面25aとボール23との間には、
ボール23の円滑な転動を確保すべく所定のポケット隙
間sが設けられる。
る。)は、図2及び図3に示すように、リング状の部材
で、所要の機械強度を有する材料(例えば、軟鋼材、ス
テンレス鋼材、セラミックス材料等)で形成され、円周
等間隔に複数のポケット孔25を有する。各ポケット孔
25には、それぞれボール23が収容される。各ポケッ
ト孔25のポケット面25aとボール23との間には、
ボール23の円滑な転動を確保すべく所定のポケット隙
間sが設けられる。
【0022】軸受回転時、保持器24は内径面24aを
内輪21によって接触案内されながら回転し、ポケット
孔25のポケット面25aでボール23と接触する。
内輪21によって接触案内されながら回転し、ポケット
孔25のポケット面25aでボール23と接触する。
【0023】保持器24の滑り摩擦を生じる表面、この
実施形態では、ポケット面25aと案内面24aは、P
TFE、鉛、或いは二硫化モリブデン等の固体潤滑剤で
被膜される。この固体潤滑剤被膜の膜厚は0.5μm〜
2mmが好ましい。
実施形態では、ポケット面25aと案内面24aは、P
TFE、鉛、或いは二硫化モリブデン等の固体潤滑剤で
被膜される。この固体潤滑剤被膜の膜厚は0.5μm〜
2mmが好ましい。
【0024】次に上記の如く構成されたタッチダウン軸
受6の作用について説明する。
受6の作用について説明する。
【0025】電源系統の断線や停電等により磁気軸受の
機能が停止するタッチダウン時において、回転軸1がタ
ッチダウン軸受6の内輪21,26のタッチダウン面2
1b,21c,26cに接触すると、内輪21,26が
急激に回転し始める。同時に各ボール23,28は急激
に自転及び公転運動し始める。この際、各ボール23,
28には均等に負荷がかかっているのではなく、実際は
負荷域に位置するものと非負荷域に位置するものとがあ
って、これによりボール23,28の遅れ・進みが生じ
る。このボール23,28の遅れ・進みにより、保持器
24,29には引張力,圧縮力がかかり、これが保持器
24,29に疲労を生じさせる一因となる。しかしなが
ら、このタッチダウン軸受6は、保持器24が軟鋼材、
ステンレス鋼材、セラミックス材料等の機械強度を有す
る材料で形成されており、上記の引張力・圧縮力に対し
て十分な強度があるため、疲労が生じにくく、その耐久
性が高いものとなる。
機能が停止するタッチダウン時において、回転軸1がタ
ッチダウン軸受6の内輪21,26のタッチダウン面2
1b,21c,26cに接触すると、内輪21,26が
急激に回転し始める。同時に各ボール23,28は急激
に自転及び公転運動し始める。この際、各ボール23,
28には均等に負荷がかかっているのではなく、実際は
負荷域に位置するものと非負荷域に位置するものとがあ
って、これによりボール23,28の遅れ・進みが生じ
る。このボール23,28の遅れ・進みにより、保持器
24,29には引張力,圧縮力がかかり、これが保持器
24,29に疲労を生じさせる一因となる。しかしなが
ら、このタッチダウン軸受6は、保持器24が軟鋼材、
ステンレス鋼材、セラミックス材料等の機械強度を有す
る材料で形成されており、上記の引張力・圧縮力に対し
て十分な強度があるため、疲労が生じにくく、その耐久
性が高いものとなる。
【0026】また、保持器24,29のポケット面25
aおよび内径面24aに形成された固体潤滑剤被膜によ
って、滑り潤滑部分の潤滑が成される。さらに、ボール
23,28との接触、内輪21,26との接触によっ
て、ポケット面25a及び内径面24aに形成された固
体潤滑剤被膜が、ボール23,28の表面、内輪21,
26の外径面、内・外輪の軌道面21a,22a,26
a,27aに転着して転着被膜を形成する。これによ
り、保持器24,29のポケット面25aや内径面24
aの偏摩耗が防止され、保持器24,29の回転、或い
はボール23,28の自転・公転運動が円滑になされ
る。
aおよび内径面24aに形成された固体潤滑剤被膜によ
って、滑り潤滑部分の潤滑が成される。さらに、ボール
23,28との接触、内輪21,26との接触によっ
て、ポケット面25a及び内径面24aに形成された固
体潤滑剤被膜が、ボール23,28の表面、内輪21,
26の外径面、内・外輪の軌道面21a,22a,26
a,27aに転着して転着被膜を形成する。これによ
り、保持器24,29のポケット面25aや内径面24
aの偏摩耗が防止され、保持器24,29の回転、或い
はボール23,28の自転・公転運動が円滑になされ
る。
【0027】特に、極低温環境で用いられる場合は、固
体潤滑剤としてPTFEを用いることにより、極低温環
境においても保持器24,29に良好な潤滑特性が得ら
れ、タッチダウン軸受の作動性は向上する。
体潤滑剤としてPTFEを用いることにより、極低温環
境においても保持器24,29に良好な潤滑特性が得ら
れ、タッチダウン軸受の作動性は向上する。
【0028】上記の実施形態では、保持器24,29の
ポケット面25aと内径面24aの両方に固体潤滑剤被
膜が形成されているが、ポケット面25aと内径面24
aのいずれか一方に固体潤滑剤被膜を形成すれば、上記
のような効果を得ることが期待できる。但し、回転初期
時の潤滑特性を良好なものとするため、ポケット面25
aと内径面24aの両方に固体潤滑剤被膜を形成するの
が好ましい。
ポケット面25aと内径面24aの両方に固体潤滑剤被
膜が形成されているが、ポケット面25aと内径面24
aのいずれか一方に固体潤滑剤被膜を形成すれば、上記
のような効果を得ることが期待できる。但し、回転初期
時の潤滑特性を良好なものとするため、ポケット面25
aと内径面24aの両方に固体潤滑剤被膜を形成するの
が好ましい。
【0029】なお、この実施形態では、保持器24の内
径面24aが内輪21の外径面により案内される形式
(内輪案内形式)であるが、保持器の外径面が外輪の内
径面により案内される形式(外輪案内形式)において
は、保持器の外径面とポケット面の少なくとも一方に固
体潤滑剤被覆を形成する。また、保持器がボールによっ
て案内される形式(転動体案内形式)においては、保持
器のポケット面に固体潤滑剤被膜を形成する。
径面24aが内輪21の外径面により案内される形式
(内輪案内形式)であるが、保持器の外径面が外輪の内
径面により案内される形式(外輪案内形式)において
は、保持器の外径面とポケット面の少なくとも一方に固
体潤滑剤被覆を形成する。また、保持器がボールによっ
て案内される形式(転動体案内形式)においては、保持
器のポケット面に固体潤滑剤被膜を形成する。
【0030】
【発明の効果】本発明のタッチダウン軸受は、保持器が
所要の機械強度を有する材料で形成され、かつ保持器の
滑り摩擦を生ずる表面に固体潤滑剤被膜が形成されてい
るので、保持器に疲労が生じにくく、また、偏摩耗が生
じにくい。さらに、固体潤滑剤被膜の潤滑作用により、
ボールの円滑な自転・公転運動及び保持器の円滑な回転
運動が促進される。従って、本発明によれば、タッチダ
ウン軸受における回転運動の安定化、耐久性向上を図る
ことができる。
所要の機械強度を有する材料で形成され、かつ保持器の
滑り摩擦を生ずる表面に固体潤滑剤被膜が形成されてい
るので、保持器に疲労が生じにくく、また、偏摩耗が生
じにくい。さらに、固体潤滑剤被膜の潤滑作用により、
ボールの円滑な自転・公転運動及び保持器の円滑な回転
運動が促進される。従って、本発明によれば、タッチダ
ウン軸受における回転運動の安定化、耐久性向上を図る
ことができる。
【0031】また、極低温環境で使用されるものには固
体潤滑剤としてPTFEを用いることにより、極低温環
境での作動性も良好なものとすることができる。
体潤滑剤としてPTFEを用いることにより、極低温環
境での作動性も良好なものとすることができる。
【図1】 本発明の一実施形態に係るタッチダウン軸受
の縦断面図。
の縦断面図。
【図2】 本発明の一実施形態に係る保持器の展開図。
【図3】 本発明の一実施形態に係る保持器の斜視図。
【図4】 従来の磁気軸受装置の縦断面図。
【図5】 従来のタッチダウン軸受の縦断面図。
【図6】 従来の保持器の展開図。
1…回転軸 2…磁気軸受 6…タッチダウン
軸受 7…ハウジング 21,26…内輪 21a,22a,26a,27a…軌道面 22,27…外輪 23,28…ボー
ル 24,29…保持器 25a,30a…
ポケット面 24a…内径面
軸受 7…ハウジング 21,26…内輪 21a,22a,26a,27a…軌道面 22,27…外輪 23,28…ボー
ル 24,29…保持器 25a,30a…
ポケット面 24a…内径面
Claims (3)
- 【請求項1】内輪と、外輪と、前記内・外輪の軌道面間
に転動自在に介装された複数のボールと、各ボールを円
周所定間隔に保持する保持器とを有し、固定側に配設さ
れた磁気軸受により非接触状態で支持される回転部材
を、タッチダウン時に支持するタッチダウン軸受におい
て、 上記保持器が軟鋼、ステンレス鋼、セラミックス等の所
要の機械強度を有する材料からなり、かつ、保持器の滑
り摩擦を生ずる表面に固体潤滑剤被膜が形成されている
ことを特徴とする磁気軸受装置のタッチダウン軸受。 - 【請求項2】上記固体潤滑剤被膜が、PTFE被膜又は
鉛被膜であることを特徴とする請求項1の磁気軸受装置
のタッチダウン軸受。 - 【請求項3】上記固体潤滑剤被膜の膜厚が、0.5μm
〜2mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2
の磁気軸受装置のタッチダウン軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9252307A JPH1182522A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 磁気軸受装置のタッチダウン軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9252307A JPH1182522A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 磁気軸受装置のタッチダウン軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182522A true JPH1182522A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17235439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9252307A Withdrawn JPH1182522A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 磁気軸受装置のタッチダウン軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1182522A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6617733B1 (en) * | 1999-03-31 | 2003-09-09 | Seiko Instruments Inc. | Magnetic bearing apparatus and vacuum pump having magnetic bearing apparatus |
JP2009236232A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Ntn Corp | 転がり軸受 |
JP2012172801A (ja) * | 2011-02-23 | 2012-09-10 | Nsk Ltd | 組合せアンギュラ玉軸受 |
WO2012152541A1 (de) * | 2011-05-12 | 2012-11-15 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Lageranordnung mit einem fanglager, insbesondere für eine lagerung einer schnelldrehenden welle |
WO2012152539A1 (de) * | 2011-05-12 | 2012-11-15 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Lageranordnung mit einem fanglager, insbesondere für eine lagerung der schnelldrehenden welle eines kompressors |
US8485730B2 (en) | 2008-03-27 | 2013-07-16 | Ntn Corporation | Rolling bearing |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP9252307A patent/JPH1182522A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2012152541A1 (de) * | 2011-05-12 | 2012-11-15 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Lageranordnung mit einem fanglager, insbesondere für eine lagerung einer schnelldrehenden welle |
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CN103534500A (zh) * | 2011-05-12 | 2014-01-22 | 谢夫勒科技股份两合公司 | 具有承托轴承的轴承系统,特别是用于支承快速转动的轴 |
CN103534500B (zh) * | 2011-05-12 | 2016-03-30 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 具有承托轴承的轴承系统,特别是用于支承快速转动的轴 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |