JPH1179593A - エレベータの非常時救出運転装置 - Google Patents
エレベータの非常時救出運転装置Info
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- JPH1179593A JPH1179593A JP9251155A JP25115597A JPH1179593A JP H1179593 A JPH1179593 A JP H1179593A JP 9251155 A JP9251155 A JP 9251155A JP 25115597 A JP25115597 A JP 25115597A JP H1179593 A JPH1179593 A JP H1179593A
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- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高電圧側蓄電池の容量を大幅低減を図ったり、
また蓄電池自体のコスト低減、充電器のコスト低減及び
小形化を図ることができ、さらに救出運転を確実に行な
い救出運転装置としての信頼性を高めることができるエ
レベータの非常時救出運転装置を得る。 【解決手段】非常用の低電圧側蓄電池及び高電圧側蓄電
池を有し、該両蓄電池を直列接続して非常用電源装置を
構成し、前記低電圧側蓄電池より三相誘導電動機を駆動
する主回路電流及び救出運転制御を行うための各種電源
を作成するDC/DCコンバータに供給するようにし、
高電圧側蓄電池よりブレーキ開放制御を行う電源を供給
するようにしたエレベータの非常時救出運転装置。
また蓄電池自体のコスト低減、充電器のコスト低減及び
小形化を図ることができ、さらに救出運転を確実に行な
い救出運転装置としての信頼性を高めることができるエ
レベータの非常時救出運転装置を得る。 【解決手段】非常用の低電圧側蓄電池及び高電圧側蓄電
池を有し、該両蓄電池を直列接続して非常用電源装置を
構成し、前記低電圧側蓄電池より三相誘導電動機を駆動
する主回路電流及び救出運転制御を行うための各種電源
を作成するDC/DCコンバータに供給するようにし、
高電圧側蓄電池よりブレーキ開放制御を行う電源を供給
するようにしたエレベータの非常時救出運転装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの停電時
又は故障時に救出運転を行なう非常時救出運転に関す
る。
又は故障時に救出運転を行なう非常時救出運転に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のエレベータの非常時救出
運転装置の概略構成図を示す。図10中、1は客先交流
電源、4は鉛蓄電池等を使用した高電圧側蓄電池(第1
の蓄電池)で、通常12V定格の蓄電池を4直列に48
Vの電圧を作っている。同様に5は低電圧側蓄電池(第
2の蓄電池)で48Vの電圧を作成する。
運転装置の概略構成図を示す。図10中、1は客先交流
電源、4は鉛蓄電池等を使用した高電圧側蓄電池(第1
の蓄電池)で、通常12V定格の蓄電池を4直列に48
Vの電圧を作っている。同様に5は低電圧側蓄電池(第
2の蓄電池)で48Vの電圧を作成する。
【0003】2は高電圧側蓄電池4を充電する第1の高
電圧側充電器(第1の充電器)、3は低電圧側蓄電池5
を充電する低電圧側充電器(第2の充電器)である。蓄
電池4,5はシリーズ(直列)に接続され全体として9
6Vの電圧を作成し、救出運転時の各種電圧源としてい
る。
電圧側充電器(第1の充電器)、3は低電圧側蓄電池5
を充電する低電圧側充電器(第2の充電器)である。蓄
電池4,5はシリーズ(直列)に接続され全体として9
6Vの電圧を作成し、救出運転時の各種電圧源としてい
る。
【0004】13はエレベータかご(図示しない)を上
下に移動させる駆動源となる三相誘導電動機、12は救
出運転時に三相誘導電動機13を駆動する救出運転用イ
ンバータ装置12、10は救出運転時に蓄電池4,5よ
りインバータ装置12に電源を供給する時の救出運転時
主回路電源供給用接触器接点、11はインバータ装置1
2の近くに設けた蓄電池1,2の直流電圧を平滑する平
滑コンデンサである。
下に移動させる駆動源となる三相誘導電動機、12は救
出運転時に三相誘導電動機13を駆動する救出運転用イ
ンバータ装置12、10は救出運転時に蓄電池4,5よ
りインバータ装置12に電源を供給する時の救出運転時
主回路電源供給用接触器接点、11はインバータ装置1
2の近くに設けた蓄電池1,2の直流電圧を平滑する平
滑コンデンサである。
【0005】9は三相誘導電動機13の駆動を拘束する
電磁ブレーキ装置(図示しない)のブレーキコイル、7
は主制御装置に設置され主制御装置側及び非常時救出運
転装置側より出力されるブレーキ開放指令(図示しな
い)によりオン・オフするブレーキ開放制御用接触器接
点、8は7と同様主制御装置に設置するブレーキ電流制
限用ブレーキ抵抗である。
電磁ブレーキ装置(図示しない)のブレーキコイル、7
は主制御装置に設置され主制御装置側及び非常時救出運
転装置側より出力されるブレーキ開放指令(図示しな
い)によりオン・オフするブレーキ開放制御用接触器接
点、8は7と同様主制御装置に設置するブレーキ電流制
限用ブレーキ抵抗である。
【0006】18は救出運転時に制御されるインバータ
装置13内、半導体パワー素子(IGBT等)各々をド
ライブ制御するゲートドライブ電源装置、15はゲート
ドライブ電源装置18へ制御電源を供給するゲートドラ
イブ電源供給用DC/DCコンバータである。
装置13内、半導体パワー素子(IGBT等)各々をド
ライブ制御するゲートドライブ電源装置、15はゲート
ドライブ電源装置18へ制御電源を供給するゲートドラ
イブ電源供給用DC/DCコンバータである。
【0007】19は救出運転時のオペレーションとイン
バータ制御全体の制御を監視し、ゲートドライブ電源装
置18にインバータ駆動の点孤信号を出力する救出制御
装置、16は前記救出制御装置19へ制御電源を供給す
る救出運転制御電源供給用DC/DCコンバータであ
る。
バータ制御全体の制御を監視し、ゲートドライブ電源装
置18にインバータ駆動の点孤信号を出力する救出制御
装置、16は前記救出制御装置19へ制御電源を供給す
る救出運転制御電源供給用DC/DCコンバータであ
る。
【0008】20はエレベータホールやかご等にある検
出器等の外部信号を入力し、前記救出制御装置19へ出
力する入出力インターフェースを司る入出力インターフ
ェース装置、17は前記入出力インターフェース装置2
0へ制御電源を供給する入出力インターフェース電源供
給用DC/DCコンバータである。
出器等の外部信号を入力し、前記救出制御装置19へ出
力する入出力インターフェースを司る入出力インターフ
ェース装置、17は前記入出力インターフェース装置2
0へ制御電源を供給する入出力インターフェース電源供
給用DC/DCコンバータである。
【0009】22は客先交流電源1が停電になるか、主
制御装置が故障で運転不能になった時に消磁され、救出
運転を行なうように指令する停電検出継電器である。1
4は救出運転時に各々のDC/DCコンバータ15〜1
7に電源を供給する救出運転制御電源供給用継電器接点
である。
制御装置が故障で運転不能になった時に消磁され、救出
運転を行なうように指令する停電検出継電器である。1
4は救出運転時に各々のDC/DCコンバータ15〜1
7に電源を供給する救出運転制御電源供給用継電器接点
である。
【0010】ここで、図10の非常時運転装置の概略動
作について説明する。停電又は故障が発生すると、停電
検出継電器22が消磁される。これにより図示しない制
御指令回路により、救出運転時主回路電源供給用接触器
接点10、ブレーキ電源供給用接触器接点6及び制御電
源供給用継電器接点14が投入され、救出運転制御回路
20,19,18,12の各回路が各々の制御を行い救
出運転が行なわれる。
作について説明する。停電又は故障が発生すると、停電
検出継電器22が消磁される。これにより図示しない制
御指令回路により、救出運転時主回路電源供給用接触器
接点10、ブレーキ電源供給用接触器接点6及び制御電
源供給用継電器接点14が投入され、救出運転制御回路
20,19,18,12の各回路が各々の制御を行い救
出運転が行なわれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の非常時救出
運転装置においてインバータ装置12の電源として蓄電
池4,5をシリーズ接続した96Vの直流電圧の回路よ
り供給されて、三相誘導電動機13を駆動している。
運転装置においてインバータ装置12の電源として蓄電
池4,5をシリーズ接続した96Vの直流電圧の回路よ
り供給されて、三相誘導電動機13を駆動している。
【0012】ここで、従来のインバータ装置12の電源
として96Vを採用しているのは以下の3つの理由によ
る。 (1)救出運転速度として極力速い速度で救出する。
として96Vを採用しているのは以下の3つの理由によ
る。 (1)救出運転速度として極力速い速度で救出する。
【0013】(2)救出運転モードとして、アンバラン
ス量が最大の時の力行モード運転で三相誘導電動機13
の電圧が高くなっても正常に救出運転できるように直流
電圧の余裕をとる。
ス量が最大の時の力行モード運転で三相誘導電動機13
の電圧が高くなっても正常に救出運転できるように直流
電圧の余裕をとる。
【0014】(3)三相誘導電動機13の定格容量が大
きくなるにつれ、電磁ブレーキ装置も大きくなり、これ
に伴いブレーキ電流のフォーシング保持電流が増えるた
め、96Vの大容量バッテリより直接電源をとる。
きくなるにつれ、電磁ブレーキ装置も大きくなり、これ
に伴いブレーキ電流のフォーシング保持電流が増えるた
め、96Vの大容量バッテリより直接電源をとる。
【0015】しかしながら、上記理由のうち、(1)項
目の救出運転速度を速くするという理由は速く救出でき
ればそれだけサービス向上につながり客先メリットにな
るが、実際には停電等により停止しても、エレベータか
ごが動き「救出運転中」であることを乗客に知らせれば
乗客としては一応安心でき極端に救出運転速度を速くす
る必要はない。
目の救出運転速度を速くするという理由は速く救出でき
ればそれだけサービス向上につながり客先メリットにな
るが、実際には停電等により停止しても、エレベータか
ごが動き「救出運転中」であることを乗客に知らせれば
乗客としては一応安心でき極端に救出運転速度を速くす
る必要はない。
【0016】又、主制御装置の故障により最寄階まで救
出運転する時の速度も安全を考慮して、低速で救出運転
するが、その時救出運転速度とあえて変えて速くするこ
ともあまり意味がない。その他、地震と停電が重なった
場合で地震の震度の大きさによっては非常時救出運転を
行なわせるような場合、救出運転速度が速いとかえって
危険を伴う場合があるため救出運転モードとなる時はエ
レベータシステムの異常時の運転ということを考えると
あまり速くない方が望ましい。
出運転する時の速度も安全を考慮して、低速で救出運転
するが、その時救出運転速度とあえて変えて速くするこ
ともあまり意味がない。その他、地震と停電が重なった
場合で地震の震度の大きさによっては非常時救出運転を
行なわせるような場合、救出運転速度が速いとかえって
危険を伴う場合があるため救出運転モードとなる時はエ
レベータシステムの異常時の運転ということを考えると
あまり速くない方が望ましい。
【0017】従って、非常時救出運転装置の救出運転速
度も主制御装置が故障した場合の主制御装置による救出
運転速度と同等に設定した方がよい。以上より非常時救
出運転速度として、10m/分〜15m/分が妥当であ
る。
度も主制御装置が故障した場合の主制御装置による救出
運転速度と同等に設定した方がよい。以上より非常時救
出運転速度として、10m/分〜15m/分が妥当であ
る。
【0018】この時の三相誘導電動機13の誘起電圧と
して210m/分定格速度で定格電圧を380Vとする
と、10m/分の場合、 V1 =(10/210)×380=18Vms(=25.
5Vop)、 15m/分の場合、V2 =(15/210)×380=
27Vms(=38Vop)となり、いずれの場合も蓄電
池2の480V電圧に対し、53%〜80%と低いため
蓄電池5だけでも三相誘導電動機13の駆動は可能とな
る。
して210m/分定格速度で定格電圧を380Vとする
と、10m/分の場合、 V1 =(10/210)×380=18Vms(=25.
5Vop)、 15m/分の場合、V2 =(15/210)×380=
27Vms(=38Vop)となり、いずれの場合も蓄電
池2の480V電圧に対し、53%〜80%と低いため
蓄電池5だけでも三相誘導電動機13の駆動は可能とな
る。
【0019】(2)上記理由のうち、2項目の力行モー
ド時の三相誘導電動機13の誘起電圧のバラツキに対し
ては、ベクトル制御によるインバータ制御を実施すれば
負荷によるバラツキは通常で110%程度以内に抑える
ことができる。
ド時の三相誘導電動機13の誘起電圧のバラツキに対し
ては、ベクトル制御によるインバータ制御を実施すれば
負荷によるバラツキは通常で110%程度以内に抑える
ことができる。
【0020】15m/分救出運転速度で全負荷上昇運転
を行なう場合でも、三相誘導電動機13の誘起電圧V3
は V3 =(15/210)×380×1.1=30.0V
ms=42Vop となり、480Vの直流電圧でも救出運転が可能とな
る。
を行なう場合でも、三相誘導電動機13の誘起電圧V3
は V3 =(15/210)×380×1.1=30.0V
ms=42Vop となり、480Vの直流電圧でも救出運転が可能とな
る。
【0021】実際の非常時救出運転では、蓄電池4,5
の容量低下を抑止えるため、回生運転モードとなる方向
に運転するため、三相誘導電動機13の誘起電圧は上記
力行運転モードの誘起電圧より更に下がるし、又、力行
運転モードで運転するのはドア開による救出が可能なド
アゾーン内に限定され、この時の速度は着床レベルを考
慮して上記救出運転速度の1/5程度に設定されるため
三相誘導電動機13の誘起電圧は10Vop以下であり直
流電圧48Vで十分余裕がある。
の容量低下を抑止えるため、回生運転モードとなる方向
に運転するため、三相誘導電動機13の誘起電圧は上記
力行運転モードの誘起電圧より更に下がるし、又、力行
運転モードで運転するのはドア開による救出が可能なド
アゾーン内に限定され、この時の速度は着床レベルを考
慮して上記救出運転速度の1/5程度に設定されるため
三相誘導電動機13の誘起電圧は10Vop以下であり直
流電圧48Vで十分余裕がある。
【0022】上記理由のうち、(3)項目のブレーキ電
流のフォーシング、保持電流増大に対しては各々の電磁
ブレーキ装置の容量に見合う分の蓄電池4,5の容量は
必要となる。この電源を図10のDC/DCコンバータ
15、16、17等により実現しようとすればフォーシ
ング電流が大きくなるとDC/DCコンバータ容量もそ
れだけ大きくなり、コストアップとなり、又、電磁ブレ
ーキの容量に合わせてDC/DCコンバータ15〜17
の容量を変えていくとコンバータの種類増加により生産
性が悪くなり不経済である。DC/DCコンバータ15
〜17をパラに(並列に)接続する方法も考えられる
が、各々のコンバータ15〜17の出力インピーダンス
の違いにより片側に集中して負荷がかかる可能性があ
り、過電流によるDC/DCコンバータ出力停止又はコ
ンバータ破損を伴う可能性もあり、パラ接続は有効でな
く、1つのユニットで全負荷をまかなう必要がある。従
ってブレーキ電源として大きな容量が必要な場合、蓄電
池4,5で負荷をとっていく方が経済的である。
流のフォーシング、保持電流増大に対しては各々の電磁
ブレーキ装置の容量に見合う分の蓄電池4,5の容量は
必要となる。この電源を図10のDC/DCコンバータ
15、16、17等により実現しようとすればフォーシ
ング電流が大きくなるとDC/DCコンバータ容量もそ
れだけ大きくなり、コストアップとなり、又、電磁ブレ
ーキの容量に合わせてDC/DCコンバータ15〜17
の容量を変えていくとコンバータの種類増加により生産
性が悪くなり不経済である。DC/DCコンバータ15
〜17をパラに(並列に)接続する方法も考えられる
が、各々のコンバータ15〜17の出力インピーダンス
の違いにより片側に集中して負荷がかかる可能性があ
り、過電流によるDC/DCコンバータ出力停止又はコ
ンバータ破損を伴う可能性もあり、パラ接続は有効でな
く、1つのユニットで全負荷をまかなう必要がある。従
ってブレーキ電源として大きな容量が必要な場合、蓄電
池4,5で負荷をとっていく方が経済的である。
【0023】以上述べた通り、インバータ装置12の電
源として48V電圧、ブレーキ電源として96V電圧が
必要であるが、従来は蓄電池により96V電源を作って
いたため、インバータ装置12も96V電源より負荷を
とっていた。
源として48V電圧、ブレーキ電源として96V電圧が
必要であるが、従来は蓄電池により96V電源を作って
いたため、インバータ装置12も96V電源より負荷を
とっていた。
【0024】次に、蓄電池4,5の容量について記載す
る。蓄電池4,5の容量は蓄電池の放電電流と放電時間
により決定される。救出運転時の放電電流のパターンは
図11(a)のように表され、加減速時間t1 ,t3 は
t1 =t3 、で又その時間は0.5秒以下と短いのでI
1 ,I3 の放電電流は等価的にI2 と見なし図11
(b)のように均一にI2 電流がt1 +t2 +t3 秒間
流れるものとする。I2 電流は前に救出運転は回生方向
に運転と記載したが、荷重接点(図示しない)異常等に
より力行運転をする場合も考えられるため、全負荷上昇
の力行モードでも救出運転ができるように規定する。
る。蓄電池4,5の容量は蓄電池の放電電流と放電時間
により決定される。救出運転時の放電電流のパターンは
図11(a)のように表され、加減速時間t1 ,t3 は
t1 =t3 、で又その時間は0.5秒以下と短いのでI
1 ,I3 の放電電流は等価的にI2 と見なし図11
(b)のように均一にI2 電流がt1 +t2 +t3 秒間
流れるものとする。I2 電流は前に救出運転は回生方向
に運転と記載したが、荷重接点(図示しない)異常等に
より力行運転をする場合も考えられるため、全負荷上昇
の力行モードでも救出運転ができるように規定する。
【0025】蓄電池容量の選定方法として日本蓄電池工
業会規格の「すえ置き蓄電池の容量算出法SBA600
1」に放電電流のパターンにより種々の計算方法がある
が、救出運転の場合、放電電流が時間とともに減少する
場合を採用する。算出式は図11(a)のパターンを例
にとると下記のようになる。
業会規格の「すえ置き蓄電池の容量算出法SBA600
1」に放電電流のパターンにより種々の計算方法がある
が、救出運転の場合、放電電流が時間とともに減少する
場合を採用する。算出式は図11(a)のパターンを例
にとると下記のようになる。
【0026】 CA =(1/L)K1 I1 … CB =(1/L)[K2 I1 +K3 (I2 −I1 )] … CC =(1/L)[K4 I1 +K3 −(I2 −I1 )+K6 (I3 −I2 )] … CA ,CB ,CC :25℃における定格放電率換算容量 L:保守率(通常0.8とする) K1 :t1 における容量換算係数 K2 :t1 +t2 における容量換算係数 K3 :t2 における容量換算係数 K4 :t1 +t2 +t3 における容量換算係数 K5 :t2 +t3 における容量換算係数 K6 :t3 における容量換算係数 K1 〜K6 は蓄電池4,5の特性で定まる容量換算係数
で、図11のような特性を示し、放電時間が長くなるに
従い容量換算係数が大きくなり蓄電池容量CA〜CC が
大きくなっていく。又、蓄電池容量としてCA ,CB ,
CC の最も大きい値で決定する。
で、図11のような特性を示し、放電時間が長くなるに
従い容量換算係数が大きくなり蓄電池容量CA〜CC が
大きくなっていく。又、蓄電池容量としてCA ,CB ,
CC の最も大きい値で決定する。
【0027】ここで、救出運転時の放電電流パターンは
上記で述べたように図11(b)で表されるため、この
時の蓄電池4,5の容量として、式を使って下記のよ
うにして算出できる。
上記で述べたように図11(b)で表されるため、この
時の蓄電池4,5の容量として、式を使って下記のよ
うにして算出できる。
【0028】 C1 =(1/L)K7 I2 … K7 =t1 +t2 +t3 における容量換算係数 上記式より蓄電池容量は放電時間と放電電流I2 の大
きさにより一義的に決定できる。放電電流I2 は三相誘
導電動機の容量によって定まる定格電流とほぼ一致する
ため三相誘導電動機13の容量が大きくなると蓄電池容
量も大きくなる。一方ブレーキ吸引時のブレーキ電流は
図11(c)のようになりt4 時間(約0.5秒)のフ
ォーシング電流I4 とt5 時間の保持電流I5 で制御さ
れている。ブレーキ電流のt4 ,t5 時間はt4 <<t
5 とほとんど保持電流時間が長いため、ブレーキ開放制
御に必要な蓄電池容量は,式が採用され下記のよう
に算出できる。
きさにより一義的に決定できる。放電電流I2 は三相誘
導電動機の容量によって定まる定格電流とほぼ一致する
ため三相誘導電動機13の容量が大きくなると蓄電池容
量も大きくなる。一方ブレーキ吸引時のブレーキ電流は
図11(c)のようになりt4 時間(約0.5秒)のフ
ォーシング電流I4 とt5 時間の保持電流I5 で制御さ
れている。ブレーキ電流のt4 ,t5 時間はt4 <<t
5 とほとんど保持電流時間が長いため、ブレーキ開放制
御に必要な蓄電池容量は,式が採用され下記のよう
に算出できる。
【0029】C2 =(1/L)K8 I4 C3 =(1/L)[K9 I4 +K10(I5 −I4 )] K8 :t4 における容量換算係数 K9 :t4 +t5 における容量換算係数 K10:t5 における容量換算係数(t4 +t5 ≒t5 ) 例としては30、kW三相誘導電動機の定格電流70
A、救出運転時間t1 +t2 +t3 ・K7 =0.8、ブ
レーキフォーシング電流7A、保持電流3.5A、t4
におけるK8 =0.3、K7 ≒K9 ≒K10とした時の蓄
電池容量は以下のようになる。
A、救出運転時間t1 +t2 +t3 ・K7 =0.8、ブ
レーキフォーシング電流7A、保持電流3.5A、t4
におけるK8 =0.3、K7 ≒K9 ≒K10とした時の蓄
電池容量は以下のようになる。
【0030】 C1 =(1/0.8)0.8×70=70.0AH {C2 =(1/0.8)0.3×7=2.6AH C3 =(1/0.8)[0.8×7+0.8(3.5−7)] =3.5AH} 従って、ブレーキ開放時の蓄電池容量としてC3 =35
AHが採用されるが三相誘導電動機13で駆動するため
の放電容量C1 =70AHに対し(3.5/70)×1
00=5.0%の容量程度しか必要でない。
AHが採用されるが三相誘導電動機13で駆動するため
の放電容量C1 =70AHに対し(3.5/70)×1
00=5.0%の容量程度しか必要でない。
【0031】
【発明が解決しょうとする課題】このように高電圧側の
蓄電池4の容量として、上記ブレーキ容量分しか必要な
いのにインバータ装置12の電源を高電圧側から供給さ
れているため、高電圧側の蓄電池4の容量も低電圧側蓄
電池5の容量(上記C1 容量=70AH)と同じ容量の
蓄電池を適用し、蓄電池として結局かなり余裕のある使
い方をして、コストアップにつながっているとともに非
常時救出運転装置も大形になっていた。三相誘導電動機
13の容量が更に大きくなるか、救出運転時間が長くな
ると更に蓄電池4,5の容量差が拡大していき蓄電池
4,5の過剰設備につながっていた。
蓄電池4の容量として、上記ブレーキ容量分しか必要な
いのにインバータ装置12の電源を高電圧側から供給さ
れているため、高電圧側の蓄電池4の容量も低電圧側蓄
電池5の容量(上記C1 容量=70AH)と同じ容量の
蓄電池を適用し、蓄電池として結局かなり余裕のある使
い方をして、コストアップにつながっているとともに非
常時救出運転装置も大形になっていた。三相誘導電動機
13の容量が更に大きくなるか、救出運転時間が長くな
ると更に蓄電池4,5の容量差が拡大していき蓄電池
4,5の過剰設備につながっていた。
【0032】本発明は上記問題点を除去するためなされ
たもので、低電圧側蓄電池は従来通りの容量計算に基づ
き三相誘導電動機の力行運転が行える容量と、DC/D
Cコンバータの制御が行える容量と、ブレーキ開放制御
ができる容量の合計で蓄電池容量を選定し、高電圧側蓄
電池はブレーキ開放制御ができる容量で蓄電池容量を選
定し高電圧側蓄電池容量を低減する又は救出運転時には
充電器出力を高電圧電源として使用することにより、高
電圧側蓄電池を削除し、装置のコストダウン、軽量化、
小型化を図ることを目的とする。
たもので、低電圧側蓄電池は従来通りの容量計算に基づ
き三相誘導電動機の力行運転が行える容量と、DC/D
Cコンバータの制御が行える容量と、ブレーキ開放制御
ができる容量の合計で蓄電池容量を選定し、高電圧側蓄
電池はブレーキ開放制御ができる容量で蓄電池容量を選
定し高電圧側蓄電池容量を低減する又は救出運転時には
充電器出力を高電圧電源として使用することにより、高
電圧側蓄電池を削除し、装置のコストダウン、軽量化、
小型化を図ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、エレベータかご巻上機
のブレーキを開閉して三相誘導電動機をインバータ駆動
により制御する主制御装置が停電もしくは故障により制
御停止した時に起動する非常時救出運転装置において、
前記三相誘導電動機を駆動制御する救出運転装置内のイ
ンバータ装置と、前記インバータ装置を駆動制御するド
ライブ制御装置及びその装置に電源供給する第1のDC
/DCコンバータと、救出運転時のオペレーションとイ
ンバータ駆動全体の制御を監視する救出制御装置及びそ
の救出制御装置に電源供給する第2のDC/DCコンバ
ータと、外部信号と前記救出制御装置との入出力を行な
うインターフェース装置及びその装置に電源を供給する
第3のDC/DCコンバータと、前記インバータ装置及
び前記第1〜第3のDC/DCコンバータに電源を供給
する大容量の低電圧側蓄電池と、前記低電圧側蓄電池に
直列接続され、該大容量の低電圧側蓄電池の1/2以下
の小容量の高電圧側蓄電池と、前記2種類の蓄電池を個
別に充電する2個の充電器を備え、前記非常時救出運転
装置の起動時は、前記大容量の低電圧側蓄電池により、
前記インバータ装置及び第1〜第3のDC/DCコンバ
ータへ電源供給し、前記大容量の高電圧側蓄電池に更に
直列接続される小容量の高電圧側蓄電池より前記ブレー
キ開閉制御及びそれと同じ電圧で制御を行なうシーケン
ス制御装置へ電源供給をするようにしたエレベータの非
常時救出運転装置である。
め、請求項1に対応する発明は、エレベータかご巻上機
のブレーキを開閉して三相誘導電動機をインバータ駆動
により制御する主制御装置が停電もしくは故障により制
御停止した時に起動する非常時救出運転装置において、
前記三相誘導電動機を駆動制御する救出運転装置内のイ
ンバータ装置と、前記インバータ装置を駆動制御するド
ライブ制御装置及びその装置に電源供給する第1のDC
/DCコンバータと、救出運転時のオペレーションとイ
ンバータ駆動全体の制御を監視する救出制御装置及びそ
の救出制御装置に電源供給する第2のDC/DCコンバ
ータと、外部信号と前記救出制御装置との入出力を行な
うインターフェース装置及びその装置に電源を供給する
第3のDC/DCコンバータと、前記インバータ装置及
び前記第1〜第3のDC/DCコンバータに電源を供給
する大容量の低電圧側蓄電池と、前記低電圧側蓄電池に
直列接続され、該大容量の低電圧側蓄電池の1/2以下
の小容量の高電圧側蓄電池と、前記2種類の蓄電池を個
別に充電する2個の充電器を備え、前記非常時救出運転
装置の起動時は、前記大容量の低電圧側蓄電池により、
前記インバータ装置及び第1〜第3のDC/DCコンバ
ータへ電源供給し、前記大容量の高電圧側蓄電池に更に
直列接続される小容量の高電圧側蓄電池より前記ブレー
キ開閉制御及びそれと同じ電圧で制御を行なうシーケン
ス制御装置へ電源供給をするようにしたエレベータの非
常時救出運転装置である。
【0034】請求項1に対応する発明によれば、大容量
の低電圧側蓄電池より主回路電源及び各種DC/DCコ
ンバータの電源として供給するようにしたので、高電圧
側蓄電池はブレーキ開放制御用の電源容量しか必要がな
くなり、低電圧側蓄電池に対し、高電圧側蓄電池は1/
2以下の小容量のものを使用することができる。
の低電圧側蓄電池より主回路電源及び各種DC/DCコ
ンバータの電源として供給するようにしたので、高電圧
側蓄電池はブレーキ開放制御用の電源容量しか必要がな
くなり、低電圧側蓄電池に対し、高電圧側蓄電池は1/
2以下の小容量のものを使用することができる。
【0035】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記大容量の低電圧側蓄電池に中間タップ
を設け、前記インターフェース装置へ電源供給する第3
のDC/DCコンバータの代わりに、前記中間タップよ
り直接前記インターフェース装置へ電源供給を行なうよ
うにした請求項1記載のエレベータの非常時救出運転装
置である。
する発明は、前記大容量の低電圧側蓄電池に中間タップ
を設け、前記インターフェース装置へ電源供給する第3
のDC/DCコンバータの代わりに、前記中間タップよ
り直接前記インターフェース装置へ電源供給を行なうよ
うにした請求項1記載のエレベータの非常時救出運転装
置である。
【0036】請求項2に対応する発明によれば、大容量
の低電圧側用蓄電池に設けた中間タップから24V電圧
をとり出し、該24V電圧を非常時救出運転に使用する
入出力インターフェース回路に供給することで、従来必
要としていたDC/DCコンバータで構成した24Vユ
ニットを削除することができる。
の低電圧側用蓄電池に設けた中間タップから24V電圧
をとり出し、該24V電圧を非常時救出運転に使用する
入出力インターフェース回路に供給することで、従来必
要としていたDC/DCコンバータで構成した24Vユ
ニットを削除することができる。
【0037】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、停電又は故障を検出する停電検出器と、前
記高電圧側蓄電池の電圧を検出する第1の蓄電池電圧検
出器及び該蓄電池電圧検出器が設定電圧以上であること
を検出した時励磁される第1の蓄電池充電制御用継電器
と、前記低電圧側蓄電池の電圧を検出する第2の蓄電池
電圧検出器及び該蓄電池電圧検出器が設定電圧以上であ
ることを検出した時励磁される第2の蓄電池充電制御用
継電器と、前記高電圧側蓄電池の電圧が低下した時に充
電を行なう第1の蓄電池充電用継電器と、前記低電圧側
蓄電池の電圧が低下した時に充電を行なう第2の蓄電池
充電用継電器と、前記低電圧側蓄電池及び高電圧側蓄電
池を交互に充電する共用充電器とを備え、前記客先電源
が正常時に前記第2の蓄電池電圧検出器が電圧低下を検
出した時、前記第2の蓄電池充電用継電器を励磁して、
前記低電圧側蓄電池の充電を行ない、該低電圧側蓄電池
が満充電となり、前記第2の蓄電池電圧検出器が満充電
を検出後、前記第1の蓄電池電圧検出器が電圧低下を検
出していれば、前記第1の蓄電池充電用継電器を励磁し
て前記高電圧側蓄電池の充電を行ない、前記高電圧側蓄
電池が満充電となり、前記第1の蓄電池電圧検出器が満
充電を検出すると、前記低電圧側蓄電池及び前記高電圧
側蓄電池の充電を中止するようにした請求項1記載のエ
レベータの非常時救出運転装置である。
する発明は、停電又は故障を検出する停電検出器と、前
記高電圧側蓄電池の電圧を検出する第1の蓄電池電圧検
出器及び該蓄電池電圧検出器が設定電圧以上であること
を検出した時励磁される第1の蓄電池充電制御用継電器
と、前記低電圧側蓄電池の電圧を検出する第2の蓄電池
電圧検出器及び該蓄電池電圧検出器が設定電圧以上であ
ることを検出した時励磁される第2の蓄電池充電制御用
継電器と、前記高電圧側蓄電池の電圧が低下した時に充
電を行なう第1の蓄電池充電用継電器と、前記低電圧側
蓄電池の電圧が低下した時に充電を行なう第2の蓄電池
充電用継電器と、前記低電圧側蓄電池及び高電圧側蓄電
池を交互に充電する共用充電器とを備え、前記客先電源
が正常時に前記第2の蓄電池電圧検出器が電圧低下を検
出した時、前記第2の蓄電池充電用継電器を励磁して、
前記低電圧側蓄電池の充電を行ない、該低電圧側蓄電池
が満充電となり、前記第2の蓄電池電圧検出器が満充電
を検出後、前記第1の蓄電池電圧検出器が電圧低下を検
出していれば、前記第1の蓄電池充電用継電器を励磁し
て前記高電圧側蓄電池の充電を行ない、前記高電圧側蓄
電池が満充電となり、前記第1の蓄電池電圧検出器が満
充電を検出すると、前記低電圧側蓄電池及び前記高電圧
側蓄電池の充電を中止するようにした請求項1記載のエ
レベータの非常時救出運転装置である。
【0038】請求項3に対応する発明によれば、低電圧
側蓄電池及び高電圧側蓄電池の電圧を個別に検出し、電
圧が低下した時だけ充電回路を切換えるように構成する
ことにより、1台の充電器で共用して充電することがで
きるので、蓄電池毎に充電する場合に比べて充電器を1
台削除することができる。
側蓄電池及び高電圧側蓄電池の電圧を個別に検出し、電
圧が低下した時だけ充電回路を切換えるように構成する
ことにより、1台の充電器で共用して充電することがで
きるので、蓄電池毎に充電する場合に比べて充電器を1
台削除することができる。
【0039】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、前記第1及び第2の蓄電池電圧検出器が、
共に低電圧側蓄電池およびび高電圧側蓄電池の満充電を
検出している時動作するオンオフディレイタイマーを有
し、前記低電圧側蓄電池及び高電圧側蓄電池が満充電完
了後、前記オンオフディレイタイマーをオンディレイモ
ードとしてそのオンディレイ期間に、低電圧側蓄電池に
対し定電圧充電を行ない、該オンディレイタイム後前記
タイマーをオフディレイモードとして、そのオフディレ
イ期間に前記高電圧側蓄電池に対し定電圧充電を行な
い、これを繰り返すことにより、前記低電圧側蓄電池及
び前記高電圧側蓄電池は、常に定電圧定電流充電が行わ
れるようにした請求項3記載のエレベータの非常時救出
運転装置である。
する発明は、前記第1及び第2の蓄電池電圧検出器が、
共に低電圧側蓄電池およびび高電圧側蓄電池の満充電を
検出している時動作するオンオフディレイタイマーを有
し、前記低電圧側蓄電池及び高電圧側蓄電池が満充電完
了後、前記オンオフディレイタイマーをオンディレイモ
ードとしてそのオンディレイ期間に、低電圧側蓄電池に
対し定電圧充電を行ない、該オンディレイタイム後前記
タイマーをオフディレイモードとして、そのオフディレ
イ期間に前記高電圧側蓄電池に対し定電圧充電を行な
い、これを繰り返すことにより、前記低電圧側蓄電池及
び前記高電圧側蓄電池は、常に定電圧定電流充電が行わ
れるようにした請求項3記載のエレベータの非常時救出
運転装置である。
【0040】請求項4に対応する発明によれば、低電圧
側蓄電池及び高電圧側蓄電池を充電後の均等充電を行な
うことができるため、両蓄電池の自己放電による電圧低
下を未然に防ぎ、常に満充電状態を維持でき、電圧低下
による救出運転不能になることを防止でき、救出運転の
信頼性を向上することができる。
側蓄電池及び高電圧側蓄電池を充電後の均等充電を行な
うことができるため、両蓄電池の自己放電による電圧低
下を未然に防ぎ、常に満充電状態を維持でき、電圧低下
による救出運転不能になることを防止でき、救出運転の
信頼性を向上することができる。
【0041】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、前記三相誘導電動機の拘束を開放する電磁
ブレーキ装置及び開放指令するブレーキコイルと、実際
にブレーキが開放されたことを検出するブレーキ開放確
認リミットスイッチと、前記リミットスイッチが開放検
出した時、消磁されるブレーキ開放確認継電器と、救出
運転開始時ブレーキを開放するためのフォーシング電流
を供給する救出運転時ブレーキ電源供給用接触器と、ブ
レーキを開放し、前記ブレーキ開放確認継電器が消磁さ
れた後にブレーキ保持電流を供給するブレーキ開放後電
源供給用接触器と、前記フォーシング電流から保持電流
に切換る時に高電圧側蓄電池から低電圧側蓄電池に電流
が流れ込むのを防止するブロックダイオードを有し、救
出運転時のブレーキ電源として、開始時ブレーキを開放
する時は前記救出運転時ブレーキ電源供給用接触器を励
磁してフォーシング電流を流し、ブレーキを開放し、前
記ブレーキ開放確認継電器が消磁されると、前記フォー
シング用の接触器は消磁され前記ブレーキ開放後電源供
給用接触器を励磁して、保持電流を流すようにした請求
項1〜3のいずれかに記載のエレベータの非常時救出運
転装置である。
する発明は、前記三相誘導電動機の拘束を開放する電磁
ブレーキ装置及び開放指令するブレーキコイルと、実際
にブレーキが開放されたことを検出するブレーキ開放確
認リミットスイッチと、前記リミットスイッチが開放検
出した時、消磁されるブレーキ開放確認継電器と、救出
運転開始時ブレーキを開放するためのフォーシング電流
を供給する救出運転時ブレーキ電源供給用接触器と、ブ
レーキを開放し、前記ブレーキ開放確認継電器が消磁さ
れた後にブレーキ保持電流を供給するブレーキ開放後電
源供給用接触器と、前記フォーシング電流から保持電流
に切換る時に高電圧側蓄電池から低電圧側蓄電池に電流
が流れ込むのを防止するブロックダイオードを有し、救
出運転時のブレーキ電源として、開始時ブレーキを開放
する時は前記救出運転時ブレーキ電源供給用接触器を励
磁してフォーシング電流を流し、ブレーキを開放し、前
記ブレーキ開放確認継電器が消磁されると、前記フォー
シング用の接触器は消磁され前記ブレーキ開放後電源供
給用接触器を励磁して、保持電流を流すようにした請求
項1〜3のいずれかに記載のエレベータの非常時救出運
転装置である。
【0042】請求項5に対応する発明によれば、ブレー
キ開放時のフォーシング電流を流す時だけ高電圧側蓄電
池よりブレーキ電源を供給し、ブレーキ開放検出後は低
電圧側蓄電池5よりブレーキ電源を供給することによ
り、高電圧側蓄電池4はブレーキ保持電流を流す容量が
不要となり、更に蓄電池容量を低減することができる。
キ開放時のフォーシング電流を流す時だけ高電圧側蓄電
池よりブレーキ電源を供給し、ブレーキ開放検出後は低
電圧側蓄電池5よりブレーキ電源を供給することによ
り、高電圧側蓄電池4はブレーキ保持電流を流す容量が
不要となり、更に蓄電池容量を低減することができる。
【0043】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、前記客先交流電源を低電圧側蓄電池の電圧
と同等となる電圧まで下げる降圧トランスと、前記高電
圧側蓄電池の電圧を検出する第1の蓄電池電圧検出器及
びその検出器が設定電圧以上であることを検出した時励
磁される第1の蓄電池充電制御用継電器と、前記高電圧
蓄電池が充電不足又は異常により電圧低下している時に
停電又は故障が発生した時励磁される第1の蓄電池異常
時救出運転準備継電器とを有し、前記高電圧側蓄電池の
電圧が低下している時、非常時救出運転モードとなった
場合、前記第1の蓄電池異常時救出運転準備継電器を励
磁することにより、前記高電圧側蓄電池の回路を切離す
とともに、前記低電圧側蓄電池より、前記高電圧側蓄電
池を充電する充電器の入力に電源を供給し、前記充電器
を動作されることにより高電圧側電源を作成して、ブレ
ーキ電源として供給するようにしたことを特徴とする請
求項1または2に記載のエレベータの非常時救出運転装
置である。
する発明は、前記客先交流電源を低電圧側蓄電池の電圧
と同等となる電圧まで下げる降圧トランスと、前記高電
圧側蓄電池の電圧を検出する第1の蓄電池電圧検出器及
びその検出器が設定電圧以上であることを検出した時励
磁される第1の蓄電池充電制御用継電器と、前記高電圧
蓄電池が充電不足又は異常により電圧低下している時に
停電又は故障が発生した時励磁される第1の蓄電池異常
時救出運転準備継電器とを有し、前記高電圧側蓄電池の
電圧が低下している時、非常時救出運転モードとなった
場合、前記第1の蓄電池異常時救出運転準備継電器を励
磁することにより、前記高電圧側蓄電池の回路を切離す
とともに、前記低電圧側蓄電池より、前記高電圧側蓄電
池を充電する充電器の入力に電源を供給し、前記充電器
を動作されることにより高電圧側電源を作成して、ブレ
ーキ電源として供給するようにしたことを特徴とする請
求項1または2に記載のエレベータの非常時救出運転装
置である。
【0044】請求項6に対応する発明によれば、高電圧
側蓄電池の電圧が低下した時に、充電器を動作させ、そ
の出力を高圧側電源として使用することにより、高電圧
側蓄電池の電圧低下による救出運転不能を防止でき、サ
ービス向上を図ることができる。
側蓄電池の電圧が低下した時に、充電器を動作させ、そ
の出力を高圧側電源として使用することにより、高電圧
側蓄電池の電圧低下による救出運転不能を防止でき、サ
ービス向上を図ることができる。
【0045】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、前記停電検出継電器が停電又は故障を検出
して消磁された時に励磁される救出運転時充電器動作指
令用継電器と、停電又は故障時に前記充電器の出力電源
を平滑チャージする高電圧用平滑コンデンサと、前記平
滑コンデンサ充電時の突入電流を抑える電流制限抵抗と
平滑コンデンサ充電完了近辺の電圧で励磁される救出運
転時充電器電源供給用継電器とを有し、停電又は故障が
発生すると救出運転時充電器動作指令継電器が励磁され
て低電圧側蓄電池の電源の供給を受け、前記充電器が動
作することにより高電圧側電圧を作成して、ブレーキ電
源を供給するようにしたことを特徴とする請求項3また
は6記載のエレベータの非常時救出運転装置である。
する発明は、前記停電検出継電器が停電又は故障を検出
して消磁された時に励磁される救出運転時充電器動作指
令用継電器と、停電又は故障時に前記充電器の出力電源
を平滑チャージする高電圧用平滑コンデンサと、前記平
滑コンデンサ充電時の突入電流を抑える電流制限抵抗と
平滑コンデンサ充電完了近辺の電圧で励磁される救出運
転時充電器電源供給用継電器とを有し、停電又は故障が
発生すると救出運転時充電器動作指令継電器が励磁され
て低電圧側蓄電池の電源の供給を受け、前記充電器が動
作することにより高電圧側電圧を作成して、ブレーキ電
源を供給するようにしたことを特徴とする請求項3また
は6記載のエレベータの非常時救出運転装置である。
【0046】請求項7に対応する発明によれば、救出運
転時に、低電圧側蓄電池より電源供給を受けた充電器の
出力より平滑コンデンサを満充電した時、その高電圧側
回路よりブレーキ電源を供給することにより、ブレーキ
フォーシング制御時は充電器出力及び平滑コンデンサの
並列電源よりフォーシング電流を供給し、ブレーキ保持
電流は充電器出力より電源供給するようにしたので、高
電圧側蓄電池は削除することができる。
転時に、低電圧側蓄電池より電源供給を受けた充電器の
出力より平滑コンデンサを満充電した時、その高電圧側
回路よりブレーキ電源を供給することにより、ブレーキ
フォーシング制御時は充電器出力及び平滑コンデンサの
並列電源よりフォーシング電流を供給し、ブレーキ保持
電流は充電器出力より電源供給するようにしたので、高
電圧側蓄電池は削除することができる。
【0047】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、前記第1の蓄電池電圧検出器が電圧低下を
検出している時に励磁される第1の蓄電池充電指令用継
電器と、前記第1の蓄電池充電指令用継電器が励磁され
ている時、消磁される停電救出運転時、蓄電池シリーズ
接続用継電器を有し、停電又は故障時に高電圧側蓄電池
の電圧低下を検出すると、前記第1の蓄電池充電指令用
継電器が励磁されると共に、前記高電圧側蓄電池及び前
記第2の蓄電池充電用継電器も一緒に励磁されることに
より、前記低電圧側蓄電池より高電圧側蓄電池へ充電が
開始され、高電圧側蓄電池の電圧が高くなった後ブレー
キ電源を供給するようにしたことを特徴とする請求項3
または請求項4記載のエレベータの非常時救出運転装置
である。
する発明は、前記第1の蓄電池電圧検出器が電圧低下を
検出している時に励磁される第1の蓄電池充電指令用継
電器と、前記第1の蓄電池充電指令用継電器が励磁され
ている時、消磁される停電救出運転時、蓄電池シリーズ
接続用継電器を有し、停電又は故障時に高電圧側蓄電池
の電圧低下を検出すると、前記第1の蓄電池充電指令用
継電器が励磁されると共に、前記高電圧側蓄電池及び前
記第2の蓄電池充電用継電器も一緒に励磁されることに
より、前記低電圧側蓄電池より高電圧側蓄電池へ充電が
開始され、高電圧側蓄電池の電圧が高くなった後ブレー
キ電源を供給するようにしたことを特徴とする請求項3
または請求項4記載のエレベータの非常時救出運転装置
である。
【0048】請求項8に対応する発明によれば、高電圧
側蓄電池が電圧低下している時停電が発生すると、ブレ
ーキ吸引できず救出運転できない場合があるが、低電圧
側蓄電池が満充電時は低電圧側蓄電池より高電圧側蓄電
池へ充電を行ない高電圧側蓄電池が満充電後ブレーキ開
放制御を行なうようにすることにより、救出可能性を高
めることができる。
側蓄電池が電圧低下している時停電が発生すると、ブレ
ーキ吸引できず救出運転できない場合があるが、低電圧
側蓄電池が満充電時は低電圧側蓄電池より高電圧側蓄電
池へ充電を行ない高電圧側蓄電池が満充電後ブレーキ開
放制御を行なうようにすることにより、救出可能性を高
めることができる。
【0049】
<第1の実施形態(請求項1に対応)>図1における構
成要素は、従来の技術の図10の所で記載している構成
と動作は全く同じである。図1においては、三相誘導電
動機13を駆動するインバータ装置12の直流電源を従
来高電圧側蓄電池4の所より供給していたのを低電圧側
蓄電池5の所より供給するように変更している。
成要素は、従来の技術の図10の所で記載している構成
と動作は全く同じである。図1においては、三相誘導電
動機13を駆動するインバータ装置12の直流電源を従
来高電圧側蓄電池4の所より供給していたのを低電圧側
蓄電池5の所より供給するように変更している。
【0050】具体的には、鉛蓄電池等により低電圧電源
を構成する48Vの非常用蓄電池4と、高電圧電源を構
成する48Vの非常用蓄電池5を有し、低電圧側蓄電池
5と高電圧側蓄電池4をシリーズ(直列)接続して96
Vの非常用電源装置を構成するエレベータの非常時救出
運転装置が前提である。
を構成する48Vの非常用蓄電池4と、高電圧電源を構
成する48Vの非常用蓄電池5を有し、低電圧側蓄電池
5と高電圧側蓄電池4をシリーズ(直列)接続して96
Vの非常用電源装置を構成するエレベータの非常時救出
運転装置が前提である。
【0051】低電圧側蓄電池5より三相誘導電動機13
を駆動する主回路電源及び救出運転制御を行なうための
各種電源を作成するDC/DCコンバータ15,16,
17に供給するようにし、高電圧側蓄電池4よりブレー
キ開放制御を行なう電源を供給するようにしたものであ
る。
を駆動する主回路電源及び救出運転制御を行なうための
各種電源を作成するDC/DCコンバータ15,16,
17に供給するようにし、高電圧側蓄電池4よりブレー
キ開放制御を行なう電源を供給するようにしたものであ
る。
【0052】これにより低電圧側蓄電池5の容量は、従
来通り三相誘導電動機13を駆動する電源容量と、救出
運転時の制御電源を構成するDC/DCコンバータ1
5,16,17の電源容量とブレーキ開放制御電源容量
を補う大容量の蓄電池を選定し、高電圧側蓄電池4の容
量は、ブレーキ開放制御電源容量のみを補う小容量の蓄
電池を選定することができる。
来通り三相誘導電動機13を駆動する電源容量と、救出
運転時の制御電源を構成するDC/DCコンバータ1
5,16,17の電源容量とブレーキ開放制御電源容量
を補う大容量の蓄電池を選定し、高電圧側蓄電池4の容
量は、ブレーキ開放制御電源容量のみを補う小容量の蓄
電池を選定することができる。
【0053】容量の差異としては、前述したように例え
ば40kWモータの場合高電圧側は低電圧側に比べ5%
程度の容量で補うことが可能となる。以上述べた第1の
実施形態によれば、次のような作用効果が得られる。す
なわち、低電圧側蓄電池5より主回路電源及びDC/D
Cコンバータ15〜17の電源を供給するようにするこ
とで、高電圧側蓄電池4はブレーキ開放制御用の電源容
量しか必要なくなり、このため低電圧側蓄電池5は大容
量のものが必要であるが、高電圧側蓄電池4の容量は低
電圧側蓄電池5の容量の1/2以下の小容量蓄電池を使
用することができる。
ば40kWモータの場合高電圧側は低電圧側に比べ5%
程度の容量で補うことが可能となる。以上述べた第1の
実施形態によれば、次のような作用効果が得られる。す
なわち、低電圧側蓄電池5より主回路電源及びDC/D
Cコンバータ15〜17の電源を供給するようにするこ
とで、高電圧側蓄電池4はブレーキ開放制御用の電源容
量しか必要なくなり、このため低電圧側蓄電池5は大容
量のものが必要であるが、高電圧側蓄電池4の容量は低
電圧側蓄電池5の容量の1/2以下の小容量蓄電池を使
用することができる。
【0054】<第2の実施形態(請求項2に対応)>図
2は図1の異なる点は、図1の回路の大容量の低電圧側
蓄電池5に、中間タップを設けて、24V電圧が取り出
せるようにし、上記24V電圧の所より非常時救出運転
装置が救出運転制御するための24V電源を接続する回
路を追加したものである。
2は図1の異なる点は、図1の回路の大容量の低電圧側
蓄電池5に、中間タップを設けて、24V電圧が取り出
せるようにし、上記24V電圧の所より非常時救出運転
装置が救出運転制御するための24V電源を接続する回
路を追加したものである。
【0055】具体的には、入出力インターフェース電源
供給用継電器(図示しない)の常開接点21を、蓄電池
5の中間タップとインターフェース装置の間に接続した
ものである。又、図1で設けていた入出力インターフェ
ース電源供給用DC/DCコンバータ17が削除されて
いる。
供給用継電器(図示しない)の常開接点21を、蓄電池
5の中間タップとインターフェース装置の間に接続した
ものである。又、図1で設けていた入出力インターフェ
ース電源供給用DC/DCコンバータ17が削除されて
いる。
【0056】このように構成された実施形態の動作は次
のようになる。すなわち、停電又は故障が発生すると、
救出運転時の各種の制御電源供給用の接点6,10,1
4と、今回追加した常開接点21も一緒に閉じる。常開
接点21が閉成すると、入出力インターフェース装置2
0に電源が供給され、救出運転制御が開始されることに
なる。
のようになる。すなわち、停電又は故障が発生すると、
救出運転時の各種の制御電源供給用の接点6,10,1
4と、今回追加した常開接点21も一緒に閉じる。常開
接点21が閉成すると、入出力インターフェース装置2
0に電源が供給され、救出運転制御が開始されることに
なる。
【0057】図2のように構成することにより、今まで
使用していた入出力インターフェース電源供給用DC/
DCコンバータ17を削除することができ、小形化、低
コスト化を実現できる。
使用していた入出力インターフェース電源供給用DC/
DCコンバータ17を削除することができ、小形化、低
コスト化を実現できる。
【0058】<第3の実施形態(請求項3に対応)>図
3(a)は救出運転装置の概略構成図、図3(b)は図
3(a)を制御するリレーシーケンスを示す。図3
(a),(b)中、23は高電圧側蓄電池4を充電器2
により充電制御する第1の蓄電池充電用継電器であり、
23aはその常開接点、23bはその常閉接点である。
3(a)は救出運転装置の概略構成図、図3(b)は図
3(a)を制御するリレーシーケンスを示す。図3
(a),(b)中、23は高電圧側蓄電池4を充電器2
により充電制御する第1の蓄電池充電用継電器であり、
23aはその常開接点、23bはその常閉接点である。
【0059】24は低電圧側蓄電池5を充電器2により
充電制御する第2の蓄電池充電用継電器であり、24a
はその常開接点、24bはその常閉接点である。25は
高電圧側蓄電池4の電圧を検出し、満充電状態になると
オン信号を出力する第1の蓄電池電圧検出器、26は低
電圧側蓄電池5の電圧を検出し、満充電状態になるとオ
ン信号を出力する第2の蓄電池電圧検出器である。
充電制御する第2の蓄電池充電用継電器であり、24a
はその常開接点、24bはその常閉接点である。25は
高電圧側蓄電池4の電圧を検出し、満充電状態になると
オン信号を出力する第1の蓄電池電圧検出器、26は低
電圧側蓄電池5の電圧を検出し、満充電状態になるとオ
ン信号を出力する第2の蓄電池電圧検出器である。
【0060】27は蓄電池電圧検出器25がオン信号を
出力した時に励磁される第1の蓄電池充電制御用継電器
であり、27bはその常閉接点である。28は蓄電池電
圧検出器26がオン信号を出力した時に励磁される第2
の蓄電池充電制御用継電器であり、28aはその常開接
点、28bはその常閉接点である。
出力した時に励磁される第1の蓄電池充電制御用継電器
であり、27bはその常閉接点である。28は蓄電池電
圧検出器26がオン信号を出力した時に励磁される第2
の蓄電池充電制御用継電器であり、28aはその常開接
点、28bはその常閉接点である。
【0061】次に、図3の動作について説明する。客先
交流電源1が正常時(継電器22が励磁されている状
態)に、電圧検出器25,27により高電圧側蓄電池
4、低電圧側蓄電池5の電圧を監視しておき、今、両者
の蓄電池4,5とも電圧が下がっていることを検出した
とする。
交流電源1が正常時(継電器22が励磁されている状
態)に、電圧検出器25,27により高電圧側蓄電池
4、低電圧側蓄電池5の電圧を監視しておき、今、両者
の蓄電池4,5とも電圧が下がっていることを検出した
とする。
【0062】この時図3(b)により継電器27,28
がともに消磁されている。この状態では、継電器23の
方には常開接点28aが入っているため励磁されない
が、継電器24は常閉接点28bが入っているだけなの
で、まず蓄電池充電用継電器24が励磁され、常開接点
24aが閉成され低電圧側蓄電池5を充電する。この
時、客先交流電源lは正常で継電器22は励磁されてい
るため、常閉接点22kが開放され、蓄電池4,5の回
路は切り離されている。
がともに消磁されている。この状態では、継電器23の
方には常開接点28aが入っているため励磁されない
が、継電器24は常閉接点28bが入っているだけなの
で、まず蓄電池充電用継電器24が励磁され、常開接点
24aが閉成され低電圧側蓄電池5を充電する。この
時、客先交流電源lは正常で継電器22は励磁されてい
るため、常閉接点22kが開放され、蓄電池4,5の回
路は切り離されている。
【0063】これは、時間経過とともに低電圧側蓄電池
5の電圧が上昇していき満充電になると、電圧検出器2
6のがオン信号を出力し、継電器28が励磁されること
により継電器24は消磁、反対に継電器23が励磁され
て常開接点23aが閉成して高電圧側蓄電池4を充電
し、両方の蓄電池4,5とも満充電になった時点で充電
を終了する。
5の電圧が上昇していき満充電になると、電圧検出器2
6のがオン信号を出力し、継電器28が励磁されること
により継電器24は消磁、反対に継電器23が励磁され
て常開接点23aが閉成して高電圧側蓄電池4を充電
し、両方の蓄電池4,5とも満充電になった時点で充電
を終了する。
【0064】充電終了後、しばらく時間が経過すると蓄
電池4,5の自己放電により再び電圧が低下してくる
か、電圧検出器25,26で電圧低下を検出した方を順
次充電していく。継電器23の励磁条件からわかるよう
に継電器28が励磁されている。即ち、低電圧側蓄電池
5が満充電の時のみ、高電圧側蓄電池4を充電するよう
な構成で充電条件として、低電圧側蓄電池5の方を優先
して充電するようにする。
電池4,5の自己放電により再び電圧が低下してくる
か、電圧検出器25,26で電圧低下を検出した方を順
次充電していく。継電器23の励磁条件からわかるよう
に継電器28が励磁されている。即ち、低電圧側蓄電池
5が満充電の時のみ、高電圧側蓄電池4を充電するよう
な構成で充電条件として、低電圧側蓄電池5の方を優先
して充電するようにする。
【0065】本実施形態によれば蓄電池4,5ともに充
電器2のみで交互に充電を行なうことができ、充電器2
を1個だけに減らすことが可能となり、更に低コスト、
小形化を図ることができる。
電器2のみで交互に充電を行なうことができ、充電器2
を1個だけに減らすことが可能となり、更に低コスト、
小形化を図ることができる。
【0066】<第4の実施形態(請求項4に対応)>図
4(a)は充電制御を行なうリレーシーケンス、図4
(b)は蓄電池4,5の満充電後の均等充電の充電タイ
ミング図を示すものである。
4(a)は充電制御を行なうリレーシーケンス、図4
(b)は蓄電池4,5の満充電後の均等充電の充電タイ
ミング図を示すものである。
【0067】図4(a)において、P,Nは制御母線、
27cは前記蓄電池充電制御用継電器27の常開接点、
28cは蓄電池充電制御用継電器28の常開接点であ
る。29は蓄電池4,5が満充電後動作し均等充電の時
間設定を行なうオンオフディレイタイマーであり、29
aはその常開接点、29b,29cはその常閉接点であ
る。
27cは前記蓄電池充電制御用継電器27の常開接点、
28cは蓄電池充電制御用継電器28の常開接点であ
る。29は蓄電池4,5が満充電後動作し均等充電の時
間設定を行なうオンオフディレイタイマーであり、29
aはその常開接点、29b,29cはその常閉接点であ
る。
【0068】この場合、救出運転装置自体の構成は図3
(a)と同一構成であるので、その説明を省略する。次
に、図4(a),(b)の動作について説明する。蓄電
池4又は5が電圧低下している時の充電動作は図3と同
じため省略し、蓄電池4,5がともに満充電を検出した
後の均等充電の動作について記載する。蓄電池4,5が
ともに満充電になると、継電器27,28がともに励磁
されるため、常開接点27c,28cが閉成する。これ
により、オンオフディレイタイマー29に電源が供給さ
れ、オンディレイタイマー動作を開始するとともに、カ
ウントアップするまでは常閉接点29bは閉成されたま
まなので、継電器24が再び励磁され、蓄電池5を再充
電する。
(a)と同一構成であるので、その説明を省略する。次
に、図4(a),(b)の動作について説明する。蓄電
池4又は5が電圧低下している時の充電動作は図3と同
じため省略し、蓄電池4,5がともに満充電を検出した
後の均等充電の動作について記載する。蓄電池4,5が
ともに満充電になると、継電器27,28がともに励磁
されるため、常開接点27c,28cが閉成する。これ
により、オンオフディレイタイマー29に電源が供給さ
れ、オンディレイタイマー動作を開始するとともに、カ
ウントアップするまでは常閉接点29bは閉成されたま
まなので、継電器24が再び励磁され、蓄電池5を再充
電する。
【0069】タイマー29がオンディレイカウントアッ
プするとタイマーオンとなり、常開接点29aが閉成し
て、常閉接点29bが開放することにより、今度は蓄電
池4の方を再充電する。
プするとタイマーオンとなり、常開接点29aが閉成し
て、常閉接点29bが開放することにより、今度は蓄電
池4の方を再充電する。
【0070】一方、常閉接点29cも開放されるため、
タイマー29の電源は消滅するが、タイマー29のオフ
ディレイ動作によりオフディレイ動作がカウントアップ
するまで、蓄電池4を充電し続ける。これを客先交流電
源1が正常な間継続して蓄電池4,5とも均等充電を行
なうことができる。この充電タイミングを示したのが図
4(b)である。
タイマー29の電源は消滅するが、タイマー29のオフ
ディレイ動作によりオフディレイ動作がカウントアップ
するまで、蓄電池4を充電し続ける。これを客先交流電
源1が正常な間継続して蓄電池4,5とも均等充電を行
なうことができる。この充電タイミングを示したのが図
4(b)である。
【0071】本実施形態によれば蓄電池4,5の満充電
後の均等充電を行なうことができるため、蓄電池4,5
の自己放電による電圧低下を未然に防ぎ、常に満充電状
態を維持でき、電圧低下による救出運転不能になること
を防止し救出運転の信頼性を向上することができる。
後の均等充電を行なうことができるため、蓄電池4,5
の自己放電による電圧低下を未然に防ぎ、常に満充電状
態を維持でき、電圧低下による救出運転不能になること
を防止し救出運転の信頼性を向上することができる。
【0072】<第5の実施形態(請求項5に対応)>図
5(a)は救出運転装置の概略構成で、特にブレーキ電
源供給回路のみを示し、図5(b)は、(a)の構成を
制御するリレーシーケンスを示す。図5中、P,Nは制
御母線、30は電磁ブレーキ装置内に含まれるブレーキ
開放確認リミットスイッチ、33はリミットスイッチ3
0がオン(ブレーキ釈放)時励磁され、オフ(ブレーキ
開放)時消磁されるブレーキ開放確認継電器であり、3
3aはその常開接点、33bはその常閉接点である。
5(a)は救出運転装置の概略構成で、特にブレーキ電
源供給回路のみを示し、図5(b)は、(a)の構成を
制御するリレーシーケンスを示す。図5中、P,Nは制
御母線、30は電磁ブレーキ装置内に含まれるブレーキ
開放確認リミットスイッチ、33はリミットスイッチ3
0がオン(ブレーキ釈放)時励磁され、オフ(ブレーキ
開放)時消磁されるブレーキ開放確認継電器であり、3
3aはその常開接点、33bはその常閉接点である。
【0073】34bは図示しない点検モード確認継電器
(点検モード時に励磁)の常閉接点、35aは図示しな
い受電ブレーカモード確認継電器(受電ブレーカオンで
励磁)の常開接点である。36はブレーキ吸引時のフォ
ーシング電流を流す時に励磁される救出運転時ブレーキ
電源供給用接触器であり、6がその接点である。37は
前記ブレーキ開放確認継電器33が励磁された時、励磁
されるブレーキ開放後電源供給用接触器であり、31が
その接点である。
(点検モード時に励磁)の常閉接点、35aは図示しな
い受電ブレーカモード確認継電器(受電ブレーカオンで
励磁)の常開接点である。36はブレーキ吸引時のフォ
ーシング電流を流す時に励磁される救出運転時ブレーキ
電源供給用接触器であり、6がその接点である。37は
前記ブレーキ開放確認継電器33が励磁された時、励磁
されるブレーキ開放後電源供給用接触器であり、31が
その接点である。
【0074】32は接点6及び31が切り換る時ブレー
キ回路より高電圧側蓄電池4の負極性の方へ電流が流れ
込むのを防止するブロックダイオードである。38は主
制御装置に設けているブレーキのフォーシング電流を流
す時閉成するフォーシングブレーキ制御用接触器接点で
ある。
キ回路より高電圧側蓄電池4の負極性の方へ電流が流れ
込むのを防止するブロックダイオードである。38は主
制御装置に設けているブレーキのフォーシング電流を流
す時閉成するフォーシングブレーキ制御用接触器接点で
ある。
【0075】次に、図5の動作について説明する。救出
運転前のブレーキが釈放している時はリミットスイッチ
30がオン状態になっているため、継電器33は励磁さ
れ、常開接点33aは閉成し、常閉接点33bは開放さ
れている。この時、停電検出継電器22が停電を検出す
ることで、常閉接点22bは閉成、この他、救出運転の
条件として点検運転モードでないこと、受電ブレーカが
オン状態であることを確認すると、接触器36が励磁さ
れ、まず接点6が閉成する。
運転前のブレーキが釈放している時はリミットスイッチ
30がオン状態になっているため、継電器33は励磁さ
れ、常開接点33aは閉成し、常閉接点33bは開放さ
れている。この時、停電検出継電器22が停電を検出す
ることで、常閉接点22bは閉成、この他、救出運転の
条件として点検運転モードでないこと、受電ブレーカが
オン状態であることを確認すると、接触器36が励磁さ
れ、まず接点6が閉成する。
【0076】ブレーキ開放制御により、主制御装置内の
接点7及び38が閉成すると、ブレーキフォーシング電
流が流れブレーキは開放する。ブレーキが開放するとリ
ミットスイッチ30がオフし、継電器33が消磁される
ことにより、接触器36は消磁、接触器37が励磁され
て接点31が閉成し、低電圧側蓄電池5よりブレーキの
保持電流を供給する。
接点7及び38が閉成すると、ブレーキフォーシング電
流が流れブレーキは開放する。ブレーキが開放するとリ
ミットスイッチ30がオフし、継電器33が消磁される
ことにより、接触器36は消磁、接触器37が励磁され
て接点31が閉成し、低電圧側蓄電池5よりブレーキの
保持電流を供給する。
【0077】本実施形態によれば、高電圧側蓄電池4
は、ブレーキ開放時フォーシングが電流のみ供給し、ブ
レーキ保持電流は低電圧側蓄電池5より供給すること
で、高電圧側蓄電池4の容量を更に低減することができ
る。
は、ブレーキ開放時フォーシングが電流のみ供給し、ブ
レーキ保持電流は低電圧側蓄電池5より供給すること
で、高電圧側蓄電池4の容量を更に低減することができ
る。
【0078】容量低減率として前述の従来の技術の項で
説明したようにフォーシング電流のみの供給の場合C2
=2.6AHだけが必要で、保持電流も供給する場合の
容量C3 =3.5AHに対し2.6/3.5×100=
74%の容量を選定することが可能で、蓄電池4の容量
を更に低減することにより低コスト化、小形化を図るこ
とができる。
説明したようにフォーシング電流のみの供給の場合C2
=2.6AHだけが必要で、保持電流も供給する場合の
容量C3 =3.5AHに対し2.6/3.5×100=
74%の容量を選定することが可能で、蓄電池4の容量
を更に低減することにより低コスト化、小形化を図るこ
とができる。
【0079】<第6の実施形態(請求項6に対応)>図
6(a)は救出運転装置の概略構成を、図6(b)は上
記構成を制御するリレーシーケンスを示す。図6中、
P,Nは制御母線、22c〜22fは停電検出継電器2
2の常開接点である。27dは蓄電池1充電制御用継電
器27の常閉接点である。39は高電圧側蓄電池1が電
圧低下している時、蓄電池1の異常とみなし、ブレーキ
回路より切離すとともに低電圧側蓄電池2より充電器入
力側に電源を供給する蓄電池1異常時救出運転準備継電
器で39a,bはその常開接点、39cは常閉接点であ
る。40は降圧絶縁トランスで充電器の入力側が蓄電池
2の電圧と同じ電圧になるように降圧する。41,4
2,43は充電器1の内部構成要素で41は降圧トラン
スで降圧された交流電源を整流する整流器、42は整流
器41の出力を平滑する平滑コンデンサ、43はスイッ
チング素子、絶縁トランスを含むDC/DCコンバータ
である。43の出力より蓄電池1の充電を行なう。44
は図1に示される負荷装置(三相誘導機13、インバー
タ装置12、ブレーキコイル9、DC/DCコンバータ
15,16,17及び救出運転時の制御を行なう18,
19,20)をまとめて記載する。次に図6の動作につ
いて説明する。停電検出継電器が消磁され停電になった
時に高電圧側蓄電池1の電圧が低下していることを検出
した場合、27dの常閉接点及び22gの常閉接点が閉
成し、39の継電器が励磁される。これにより39a,
39bの常開接点が閉成し、低電圧側蓄電池2より充電
器1の入力側に電源が供給され停電になり一度動作が停
止していた充電器が再び動作開始し、42の平滑コンデ
ンサを充電し、43の出力より充電器出力を発生させ
る。
6(a)は救出運転装置の概略構成を、図6(b)は上
記構成を制御するリレーシーケンスを示す。図6中、
P,Nは制御母線、22c〜22fは停電検出継電器2
2の常開接点である。27dは蓄電池1充電制御用継電
器27の常閉接点である。39は高電圧側蓄電池1が電
圧低下している時、蓄電池1の異常とみなし、ブレーキ
回路より切離すとともに低電圧側蓄電池2より充電器入
力側に電源を供給する蓄電池1異常時救出運転準備継電
器で39a,bはその常開接点、39cは常閉接点であ
る。40は降圧絶縁トランスで充電器の入力側が蓄電池
2の電圧と同じ電圧になるように降圧する。41,4
2,43は充電器1の内部構成要素で41は降圧トラン
スで降圧された交流電源を整流する整流器、42は整流
器41の出力を平滑する平滑コンデンサ、43はスイッ
チング素子、絶縁トランスを含むDC/DCコンバータ
である。43の出力より蓄電池1の充電を行なう。44
は図1に示される負荷装置(三相誘導機13、インバー
タ装置12、ブレーキコイル9、DC/DCコンバータ
15,16,17及び救出運転時の制御を行なう18,
19,20)をまとめて記載する。次に図6の動作につ
いて説明する。停電検出継電器が消磁され停電になった
時に高電圧側蓄電池1の電圧が低下していることを検出
した場合、27dの常閉接点及び22gの常閉接点が閉
成し、39の継電器が励磁される。これにより39a,
39bの常開接点が閉成し、低電圧側蓄電池2より充電
器1の入力側に電源が供給され停電になり一度動作が停
止していた充電器が再び動作開始し、42の平滑コンデ
ンサを充電し、43の出力より充電器出力を発生させ
る。
【0080】一方39cの常閉接点は開放されるので蓄
電池1は負荷回路より切り離されて充電出力のみが高電
圧側の電源となる。そしてブレーキ開放時のブレーキ電
流は充電器出力より供給することでブレーキ開放制御を
行なう。本実施形態によれば蓄電池1の電圧が低下して
いてブレーキ開放ができない状態であっても充電器1よ
り高電圧側電源を作成しブレーキ電源とすることにより
救出運転が可能となり救出運転の信頼性を向上すること
ができる。
電池1は負荷回路より切り離されて充電出力のみが高電
圧側の電源となる。そしてブレーキ開放時のブレーキ電
流は充電器出力より供給することでブレーキ開放制御を
行なう。本実施形態によれば蓄電池1の電圧が低下して
いてブレーキ開放ができない状態であっても充電器1よ
り高電圧側電源を作成しブレーキ電源とすることにより
救出運転が可能となり救出運転の信頼性を向上すること
ができる。
【0081】<第7の実施形態(請求項7に対応)>図
7(a)は救出運転装置の概略構成を、図7(b)は上
記構成を制御するリレーシーケンスを示す。図7中、
P,Nは制御母線、45は停電検出継電器22が消磁さ
れ停電になった時励磁される救出運転時充電器動作指令
用継電器であり、45a〜45dはその常開接点であ
る。49は停電時に充電器2が動作した時にその出力を
平滑する平滑コンデンサ、47,48は上記平滑コンデ
ンサ49を充電する時の突入電流を抑制する制限抵抗で
ある。
7(a)は救出運転装置の概略構成を、図7(b)は上
記構成を制御するリレーシーケンスを示す。図7中、
P,Nは制御母線、45は停電検出継電器22が消磁さ
れ停電になった時励磁される救出運転時充電器動作指令
用継電器であり、45a〜45dはその常開接点であ
る。49は停電時に充電器2が動作した時にその出力を
平滑する平滑コンデンサ、47,48は上記平滑コンデ
ンサ49を充電する時の突入電流を抑制する制限抵抗で
ある。
【0082】46は平滑コンデンサ49が充電されてい
き、ほぼ満充電(80%程度)になった時にオン動作す
る救出運転時充電器電源供給用継電器であり、46a,
46bはその常開接点である。22h,22iは停電検
出器22の常開接点であり、22jはその常閉接点であ
る。
き、ほぼ満充電(80%程度)になった時にオン動作す
る救出運転時充電器電源供給用継電器であり、46a,
46bはその常開接点である。22h,22iは停電検
出器22の常開接点であり、22jはその常閉接点であ
る。
【0083】次に、図7の動作について説明する。客先
交流電源1が正常時は停電検出継電器22が励磁されて
いるので、常開接点22h,22iが閉成しており、充
電器出力は低電圧側蓄電池5を常に充電している。客先
交流電源1が停電になると、継電器22が消磁されるた
め、継電器45が励磁される。
交流電源1が正常時は停電検出継電器22が励磁されて
いるので、常開接点22h,22iが閉成しており、充
電器出力は低電圧側蓄電池5を常に充電している。客先
交流電源1が停電になると、継電器22が消磁されるた
め、継電器45が励磁される。
【0084】これにより、常開接点22h,22iは開
放し、低電圧側蓄電池5の充電回路は切離される。又、
常開接点45d,45cが閉成されることにより、低電
圧側蓄電池5が充電器1の入力に接続され電源が供給さ
れる。充電器2は低電圧側蓄電池5からの電源供給を受
けて動作開始し、充電電圧を出力する。これと同時に常
開接点45a,45bも一緒に閉成されるので、充電器
2より出力電圧が出ると、制限抵抗47,48を通って
平滑コンデンサ49を充電する。
放し、低電圧側蓄電池5の充電回路は切離される。又、
常開接点45d,45cが閉成されることにより、低電
圧側蓄電池5が充電器1の入力に接続され電源が供給さ
れる。充電器2は低電圧側蓄電池5からの電源供給を受
けて動作開始し、充電電圧を出力する。これと同時に常
開接点45a,45bも一緒に閉成されるので、充電器
2より出力電圧が出ると、制限抵抗47,48を通って
平滑コンデンサ49を充電する。
【0085】平滑コンデンサ49の電圧が高くなり、継
電器46の感動電圧以上になると継電器46がオン動作
し、常開接点46a,46bが閉成して高電圧側電源回
路準備完了となる。実際に救出運転が始まり、ブレーキ
フォーシング電流を流す時には充電された平滑コンデン
サ49及び充電器2の2系統のパラ電源によりブレーキ
電流を供給することによりブレーキ開放制御を行ない、
開放後は充電器電源より供給される。
電器46の感動電圧以上になると継電器46がオン動作
し、常開接点46a,46bが閉成して高電圧側電源回
路準備完了となる。実際に救出運転が始まり、ブレーキ
フォーシング電流を流す時には充電された平滑コンデン
サ49及び充電器2の2系統のパラ電源によりブレーキ
電流を供給することによりブレーキ開放制御を行ない、
開放後は充電器電源より供給される。
【0086】本実施形態によれば、充電器2の共用によ
る1台の充電器の削除、充電器2の出力を高電圧側電源
とすることによる、高電圧側蓄電池の削除及び平滑コン
デンサ4の充電エネルギーを加算したブレーキフォーシ
ング制御を行なうことによる充電器出力電流低減(充電
器容量低減)を図ることができ、充電器、蓄電池の低コ
スト化、小形化を一層進めることができる。
る1台の充電器の削除、充電器2の出力を高電圧側電源
とすることによる、高電圧側蓄電池の削除及び平滑コン
デンサ4の充電エネルギーを加算したブレーキフォーシ
ング制御を行なうことによる充電器出力電流低減(充電
器容量低減)を図ることができ、充電器、蓄電池の低コ
スト化、小形化を一層進めることができる。
【0087】<第8の実施形態(請求項8に対応)>図
8(a)は救出運転装置の概略構成を示し、図8(b)
は図8(a)を制御するリレーシーケンスを示す。図8
中、P,Nは制御母線、22lは停電検出継電器22の
常閉接点、22mは常閉接点、27dは第1の蓄電池充
電制御用継電器27の常閉接点、28dは第2の蓄電池
充電制御用継電器継電器28の常閉接点である。50は
高電圧側蓄電池4の電圧が低下し、低電圧側蓄電池5電
圧が満充電になっている時に励磁される蓄電池充電指令
用継電器であり、50aはその常開接点である。51は
継電器50及び継電器22が励磁されていない時に励磁
される停電救出運転時蓄電池シリーズ接続用継電器であ
り、51aはその常開接点である。52は蓄電池4又は
5の電圧が低下し、継電器23又は24が励磁されてい
る時継電器50が励磁されるのを防ぐブロックダイオー
ドである。
8(a)は救出運転装置の概略構成を示し、図8(b)
は図8(a)を制御するリレーシーケンスを示す。図8
中、P,Nは制御母線、22lは停電検出継電器22の
常閉接点、22mは常閉接点、27dは第1の蓄電池充
電制御用継電器27の常閉接点、28dは第2の蓄電池
充電制御用継電器継電器28の常閉接点である。50は
高電圧側蓄電池4の電圧が低下し、低電圧側蓄電池5電
圧が満充電になっている時に励磁される蓄電池充電指令
用継電器であり、50aはその常開接点である。51は
継電器50及び継電器22が励磁されていない時に励磁
される停電救出運転時蓄電池シリーズ接続用継電器であ
り、51aはその常開接点である。52は蓄電池4又は
5の電圧が低下し、継電器23又は24が励磁されてい
る時継電器50が励磁されるのを防ぐブロックダイオー
ドである。
【0088】次に、図8の動作について説明する。蓄電
池4又は5が満充電でない時充電する動作については、
前述した実施形態に記載した通りである。ただし、蓄電
池4を充電中、まだ満充電になっていない時に停電が発
生した場合、ブレーキ電源用電圧が不足しブレーキ開放
制御が行えない。
池4又は5が満充電でない時充電する動作については、
前述した実施形態に記載した通りである。ただし、蓄電
池4を充電中、まだ満充電になっていない時に停電が発
生した場合、ブレーキ電源用電圧が不足しブレーキ開放
制御が行えない。
【0089】従って、停電発生時に蓄電池5は満充電に
なったが蓄電池4が電圧低下している場合、常閉接点2
2lが開成、常閉接点27d,28dが閉成することに
より、継電器50のが励磁されて常開接点50aが閉成
され、継電器51は励磁される。これにより、常閉接点
51bは開放し蓄電池4,5の回路が離される。
なったが蓄電池4が電圧低下している場合、常閉接点2
2lが開成、常閉接点27d,28dが閉成することに
より、継電器50のが励磁されて常開接点50aが閉成
され、継電器51は励磁される。これにより、常閉接点
51bは開放し蓄電池4,5の回路が離される。
【0090】又、継電器50が励磁される時は、継電器
23,24も一緒に励磁されるため、常開接点23a,
24aが閉成されることにより、蓄電池5より蓄電池4
への充電が行われる。その後蓄電池4の電圧が満充電検
出後ブレーキ開放制御を行ない救出運転を開始する。
23,24も一緒に励磁されるため、常開接点23a,
24aが閉成されることにより、蓄電池5より蓄電池4
への充電が行われる。その後蓄電池4の電圧が満充電検
出後ブレーキ開放制御を行ない救出運転を開始する。
【0091】客先交流電源1が正常な場合は、常閉接点
22mが開成されていることにより、常閉接点51bが
常に開放されて個別充電が行われる。本実施形態によれ
ば、蓄電池4が満充電でなくブレーキ開放制御が行なえ
ない状態で停電が発生し、蓄電池4の充電器出力がなく
なっても蓄電池5より充電して蓄電池4を満充電するこ
とにより、救出運転装置の信頼性を大幅に向上すること
ができる。
22mが開成されていることにより、常閉接点51bが
常に開放されて個別充電が行われる。本実施形態によれ
ば、蓄電池4が満充電でなくブレーキ開放制御が行なえ
ない状態で停電が発生し、蓄電池4の充電器出力がなく
なっても蓄電池5より充電して蓄電池4を満充電するこ
とにより、救出運転装置の信頼性を大幅に向上すること
ができる。
【0092】
【発明の効果】本発明のエレベータの非常時救出運転装
置によれば、低電圧側蓄電池より三相誘導機を駆動する
電源等を供給し、ブレーキ開放制御のみ高電圧側蓄電池
より電源を供給するように構成することで、高電圧側蓄
電池の容量を大幅低減を図ったり、また充電器を低電圧
側及び高電圧側蓄電池を共用して使用したり、更に低電
圧側蓄電池を充電器に接続したりすることにより、蓄電
池自体のコスト低減充電器のコスト低減及び小形化を図
るとともに高電圧側蓄電池の電圧低下時も高電圧側電圧
を作成するような構成とすることで救出運転を確実に行
ない救出運転装置としての信頼性を高めることができ
る。
置によれば、低電圧側蓄電池より三相誘導機を駆動する
電源等を供給し、ブレーキ開放制御のみ高電圧側蓄電池
より電源を供給するように構成することで、高電圧側蓄
電池の容量を大幅低減を図ったり、また充電器を低電圧
側及び高電圧側蓄電池を共用して使用したり、更に低電
圧側蓄電池を充電器に接続したりすることにより、蓄電
池自体のコスト低減充電器のコスト低減及び小形化を図
るとともに高電圧側蓄電池の電圧低下時も高電圧側電圧
を作成するような構成とすることで救出運転を確実に行
ない救出運転装置としての信頼性を高めることができ
る。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す概略構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す概略構成図。
【図4】本発明の第3の実施形態を示すリレーシーケン
ス図。
ス図。
【図5】本発明の第4の実施形態を説明するための図で
あり、(a)は充電制御を行なうリレーシーケンス図、
(b)は充電タイミング図。
あり、(a)は充電制御を行なうリレーシーケンス図、
(b)は充電タイミング図。
【図6】本発明の第5の実施形態を説明するための図で
あり、(a)は概略構成図、(b)はレーシーケンス
図。
あり、(a)は概略構成図、(b)はレーシーケンス
図。
【図7】本発明の第6の実施形態を説明するための図で
あり、(a)は概略構成図、(b)はリレーシーケンス
図。
あり、(a)は概略構成図、(b)はリレーシーケンス
図。
【図8】本発明の第7の実施形態を説明するための図で
あり、(a)は概略構成図、(b)はリレーシーケンス
図。
あり、(a)は概略構成図、(b)はリレーシーケンス
図。
【図9】本発明の第8の実施形態を説明するための図で
あり、(a)は概略構成図、(b)はリレーシーケンス
図。
あり、(a)は概略構成図、(b)はリレーシーケンス
図。
【図10】従来の技術の概略構成図。
【図11】図10における救出運転時の電流パターンを
説明するための図であり、(a)は実際の主回路電流パ
ターン図、(b)は等価電流パターン図、(c)はブレ
ーキ開放時の電流パターン図。
説明するための図であり、(a)は実際の主回路電流パ
ターン図、(b)は等価電流パターン図、(c)はブレ
ーキ開放時の電流パターン図。
【図12】図10の蓄電池で定まる放電時間−容量換算
係数を示すグラフ。
係数を示すグラフ。
1…客先交流電源 2…高電圧側充電器 3…低電圧側充電器 4…高電圧側蓄電池 5…低電圧側蓄電池 6…救出運転時ブレーキ電源供給用接触器接点 7…ブレーキ開放制御用接触器接点 8…ブレーキ抵抗 9…ブレーキコイル 10…救出運転時主回路電源供給用接触器接点 11…直流平滑コンデンサ 12…救出運転用インバータ装置 13…三相誘導電動機 14…救出運転時制御電源供給用接触器接点 15…ゲートドライブ電源供給用DC/DCコンバータ 16…救出運転制御電源供給用DC/DCコンバータ 17…入出力インターフェース電源供給用DC/DCコ
ンバータ 18…ゲートドライブ電源装置 19…救出制御装置 20…入出力インターフェース装置 21…入出力インターフェース電源供給用継電器接点 22…停電検出継電器 23…蓄電池充電用継電器 24…蓄電池充電用継電器 25…蓄電池電圧検出器 26…蓄電池電圧検出器 27…蓄電池充電制御用継電器 28…蓄電池充電制御用継電器 29…均等充電制御用オンオフディレイタイマ 30…ブレーキ開放確認リミットスイッチ 33…ブレーキ開放確認継電器 36…救出運転時ブレーキ電源供給用接触器 37…ブレーキ開放後電流供給用接触器 39…蓄電池異常時検出運転準備継電器 40…降圧絶縁トランス 41…充電器内整流器 42…充電器内平滑コンデンサ 43…充電器内スイッチングレギュレータ装置 44…救出運転制御負荷回路 45…救出運転時充電器動作指令用継電器 46…救出運転時充電器電源供給用継電器 47,48…コンデンサ充電用制限抵抗 49…平滑コンデンサ 50…蓄電池充電指令用継電器 51…停電救出運転時蓄電池接続用継電器
ンバータ 18…ゲートドライブ電源装置 19…救出制御装置 20…入出力インターフェース装置 21…入出力インターフェース電源供給用継電器接点 22…停電検出継電器 23…蓄電池充電用継電器 24…蓄電池充電用継電器 25…蓄電池電圧検出器 26…蓄電池電圧検出器 27…蓄電池充電制御用継電器 28…蓄電池充電制御用継電器 29…均等充電制御用オンオフディレイタイマ 30…ブレーキ開放確認リミットスイッチ 33…ブレーキ開放確認継電器 36…救出運転時ブレーキ電源供給用接触器 37…ブレーキ開放後電流供給用接触器 39…蓄電池異常時検出運転準備継電器 40…降圧絶縁トランス 41…充電器内整流器 42…充電器内平滑コンデンサ 43…充電器内スイッチングレギュレータ装置 44…救出運転制御負荷回路 45…救出運転時充電器動作指令用継電器 46…救出運転時充電器電源供給用継電器 47,48…コンデンサ充電用制限抵抗 49…平滑コンデンサ 50…蓄電池充電指令用継電器 51…停電救出運転時蓄電池接続用継電器
Claims (8)
- 【請求項1】 エレベータかご巻上機のブレーキを開閉
して三相誘導電動機をインバータ駆動により制御する主
制御装置が停電もしくは故障により制御停止した時に起
動する非常時救出運転装置において、 前記三相誘導電動機を駆動制御する救出運転装置内のイ
ンバータ装置と、 前記インバータ装置を駆動制御するドライブ制御装置及
びその装置に電源供給する第1のDC/DCコンバータ
と、 救出運転時のオペレーションとインバータ駆動全体の制
御を監視する救出制御装置及びその救出制御装置に電源
供給する第2のDC/DCコンバータと、 外部信号と前記救出制御装置との入出力を行なうインタ
ーフェース装置及びその装置に電源を供給する第3のD
C/DCコンバータと、 前記インバータ装置及び前記第1〜第3のDC/DCコ
ンバータに電源を供給する大容量の低電圧側蓄電池と、 前記低電圧側蓄電池に直列接続され、該大容量の低電圧
側蓄電池の1/2以下の小容量の高電圧側蓄電池と、 前記2種類の蓄電池を個別に充電する2個の充電器を備
え、 前記非常時救出運転装置の起動時は、前記大容量の低電
圧側蓄電池により、前記インバータ装置及び第1〜第3
のDC/DCコンバータへ電源供給し、前記大容量の高
電圧側蓄電池に更に直列接続される小容量の高電圧側蓄
電池より前記ブレーキ開閉制御及びそれと同じ電圧で制
御を行なうシーケンス制御装置へ電源供給をするように
したことを特徴とするエレベータの非常時救出運転装
置。 - 【請求項2】 前記大容量の低電圧側蓄電池に中間タッ
プを設け、前記インターフェース装置へ電源供給する第
3のDC/DCコンバータの代わりに、前記中間タップ
より直接前記インターフェース装置へ電源供給を行なう
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ
の非常時救出運転装置。 - 【請求項3】 停電又は故障を検出する停電検出器と、 前記高電圧側蓄電池の電圧を検出する第1の蓄電池電圧
検出器及び該蓄電池電圧検出器が設定電圧以上であるこ
とを検出した時励磁される第1の蓄電池充電制御用継電
器と、 前記低電圧側蓄電池の電圧を検出する第2の蓄電池電圧
検出器及び該蓄電池電圧検出器が設定電圧以上であるこ
とを検出した時励磁される第2の蓄電池充電制御用継電
器と、 前記高電圧側蓄電池の電圧が低下した時に充電を行なう
第1の蓄電池充電用継電器と、 前記低電圧側蓄電池の電圧が低下した時に充電を行なう
第2の蓄電池充電用継電器と、 前記低電圧側蓄電池及び高電圧側蓄電池を交互に充電す
る共用充電器と、 を備え、前記客先電源が正常時に前記第2の蓄電池電圧
検出器が電圧低下を検出した時、前記第2の蓄電池充電
用継電器を励磁して、前記低電圧側蓄電池の充電を行な
い、該低電圧側蓄電池が満充電となり、前記第2の蓄電
池電圧検出器が満充電を検出後、前記第1の蓄電池電圧
検出器が電圧低下を検出していれば、前記第1の蓄電池
充電用継電器を励磁して前記高電圧側蓄電池の充電を行
ない、前記高電圧側蓄電池が満充電となり、前記第1の
蓄電池電圧検出器が満充電を検出すると、前記低電圧側
蓄電池及び前記高電圧側蓄電池の充電を中止するように
したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの非常
時救出運転装置。 - 【請求項4】 前記第1及び第2の蓄電池電圧検出器
が、共に低電圧側蓄電池およびび高電圧側蓄電池の満充
電を検出している時動作するオンオフディレイタイマー
を有し、前記低電圧側蓄電池及び高電圧側蓄電池が満充
電完了後、前記オンオフディレイタイマーをオンディレ
イモードとしてそのオンディレイ期間に、低電圧側蓄電
池に対し定電圧充電を行ない、該オンディレイタイム後
前記タイマーをオフディレイモードとして、そのオフデ
ィレイ期間に前記高電圧側蓄電池に対し定電圧充電を行
ない、これを繰り返すことにより、前記低電圧側蓄電池
及び前記高電圧側蓄電池は、常に定電圧定電流充電が行
われるようにしたことを特徴とする請求項3記載のエレ
ベータの非常時救出運転装置。 - 【請求項5】 前記三相誘導電動機の拘束を開放する電
磁ブレーキ装置及び開放指令するブレーキコイルと、 実際にブレーキが開放されたことを検出するブレーキ開
放確認リミットスイッチと、 前記リミットスイッチが開放検出した時、消磁されるブ
レーキ開放確認継電器と、 救出運転開始時ブレーキを開放するためのフォーシング
電流を供給する救出運転時ブレーキ電源供給用接触器
と、 ブレーキを開放し、前記ブレーキ開放確認継電器が消磁
された後にブレーキ保持電流を供給するブレーキ開放後
電源供給用接触器と、 前記フォーシング電流から保持電流に切換る時に高電圧
側蓄電池から低電圧側蓄電池に電流が流れ込むのを防止
するブロックダイオードを有し、 救出運転時のブレーキ電源として、開始時ブレーキを開
放する時は前記救出運転時ブレーキ電源供給用接触器を
励磁してフォーシング電流を流し、ブレーキを開放し、
前記ブレーキ開放確認継電器が消磁されると、前記フォ
ーシング用の接触器は消磁され前記ブレーキ開放後電源
供給用接触器を励磁して、保持電流を流すようにしたこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベ
ータの非常時救出運転装置。 - 【請求項6】 前記客先交流電源を低電圧側蓄電池の電
圧と同等となる電圧まで下げる降圧トランスと、 前記高電圧側蓄電池の電圧を検出する第1の蓄電池電圧
検出器及びその検出器が設定電圧以上であることを検出
した時励磁される第1の蓄電池充電制御用継電器と、 前記高電圧蓄電池が充電不足又は異常により電圧低下し
ている時に停電又は故障が発生した時励磁される第1の
蓄電池異常時救出運転準備継電器と、 を有し、前記高電圧側蓄電池の電圧が低下している時、
非常時救出運転モードとなった場合、前記第1の蓄電池
異常時救出運転準備継電器を励磁することにより、前記
高電圧側蓄電池の回路を切離すとともに、前記低電圧側
蓄電池より、前記高電圧側蓄電池を充電する充電器の入
力に電源を供給し、前記充電器を動作されることにより
高電圧側電源を作成して、ブレーキ電源として供給する
ようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の
エレベータの非常時救出運転装置。 - 【請求項7】 前記停電検出継電器が停電又は故障を検
出して消磁された時に励磁される救出運転時充電器動作
指令用継電器と、 停電又は故障時に前記充電器の出力電源を平滑チャージ
する高電圧用平滑コンデンサと、 前記平滑コンデンサ充電時の突入電流を抑える電流制限
抵抗と平滑コンデンサ充電完了近辺の電圧で励磁される
救出運転時充電器電源供給用継電器とを有し、 停電又は故障が発生すると救出運転時充電器動作指令継
電器が励磁されて低電圧側蓄電池の電源の供給を受け、
前記充電器が動作することにより高電圧側電圧を作成し
て、ブレーキ電源を供給するようにしたことを特徴とす
る請求項3または6記載のエレベータの非常時救出運転
装置。 - 【請求項8】 前記第1の蓄電池電圧検出器が電圧低下
を検出している時に励磁される第1の蓄電池充電指令用
継電器と、 前記第1の蓄電池充電指令用継電器が励磁されている
時、消磁される停電救出運転時、蓄電池シリーズ接続用
継電器を有し、停電又は故障時に高電圧側蓄電池の電圧
低下を検出すると、前記第1の蓄電池充電指令用継電器
が励磁されると共に、前記高電圧側蓄電池及び前記第2
の蓄電池充電用継電器も一緒に励磁されることにより、
前記低電圧側蓄電池より高電圧側蓄電池へ充電が開始さ
れ、高電圧側蓄電池の電圧が高くなった後ブレーキ電源
を供給するようにしたことを特徴とする請求項3または
請求項4記載のエレベータの非常時救出運転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9251155A JPH1179593A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | エレベータの非常時救出運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9251155A JPH1179593A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | エレベータの非常時救出運転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179593A true JPH1179593A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17218500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9251155A Pending JPH1179593A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | エレベータの非常時救出運転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1179593A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN110203784A (zh) * | 2012-05-15 | 2019-09-06 | 奥的斯电梯公司 | 电梯备份电源 |
CN112027828A (zh) * | 2020-08-05 | 2020-12-04 | 佛山市乐联科技有限公司 | 一种电梯应急控制系统以及电梯装置 |
CN114834992A (zh) * | 2022-05-09 | 2022-08-02 | 康力电梯股份有限公司 | 一种小功率电梯用两相停电应急救援系统及其使用方法 |
CN114867677A (zh) * | 2019-12-19 | 2022-08-05 | 因温特奥股份公司 | 用于在检查运行中控制电梯设备的控制装置及电梯设备 |
CN115196449A (zh) * | 2022-07-25 | 2022-10-18 | 苏州安驰控制系统有限公司 | 电梯驱动装置以及电梯系统 |
EP3929129A4 (en) * | 2019-02-20 | 2022-11-09 | Hitachi, Ltd. | Elevator and elevator control method |
-
1997
- 1997-09-16 JP JP9251155A patent/JPH1179593A/ja active Pending
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CN114867677A (zh) * | 2019-12-19 | 2022-08-05 | 因温特奥股份公司 | 用于在检查运行中控制电梯设备的控制装置及电梯设备 |
CN112027828A (zh) * | 2020-08-05 | 2020-12-04 | 佛山市乐联科技有限公司 | 一种电梯应急控制系统以及电梯装置 |
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CN115196449A (zh) * | 2022-07-25 | 2022-10-18 | 苏州安驰控制系统有限公司 | 电梯驱动装置以及电梯系统 |
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