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JP3669761B2 - エレベータ運転装置 - Google Patents

エレベータ運転装置 Download PDF

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JP3669761B2
JP3669761B2 JP05021396A JP5021396A JP3669761B2 JP 3669761 B2 JP3669761 B2 JP 3669761B2 JP 05021396 A JP05021396 A JP 05021396A JP 5021396 A JP5021396 A JP 5021396A JP 3669761 B2 JP3669761 B2 JP 3669761B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータの運転制御装置の不具合時に乗客を安全に救出するための救出運転制御装置を備えたエレベータ運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータが階間で故障したり、停電したりすると、乗客はかご内に閉込められて恐怖感や焦燥感に襲われるため、乗客の安全(PL)上かかる状態をできる限り避ける必要がある。
【0003】
そこで、従来では上記のような不具合時に対処するため、乗客がかご内に閉込められた場合、かご内から直接電話回線を使用してサービス会社と連絡をとる連絡装置を設置したり、複数台のエレベータがある場合には正常な号機が救出を行うようにしたり、通常の運転制御装置とは別に救出運転を行うための専用の救出運転制御装置を設置したりしている。
【0004】
しかし、連絡装置を設置する場合には、安価で乗客の不安を軽減するのに有効であるが、サービス員や係員が現場に到着して救出するまでにはかご内での閉込め時間が長くなり、また広域の災害や停電が発生した場合は救出までに時間がかかるという問題がある。
【0005】
また、正常な他号機が救出を行う場合には、エレベータが複数台あることが条件で運転操作も専門知識も必要とするため、適用範囲が制限され、また停電の場合には全てのエレベータの運転ができないため、上記と同様に乗客がかご内に閉込められてしまう。
【0006】
さらに、専用の救出運転制御装置により救出運転を行う場合には、上記のような問題もなく一番望ましいが、新たにそれ専用の装置を設置しなければならないため、コスト的に高価になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近では、このような問題を改善するため、救出運転の用途を停電時のみに限定してバッテリーを電源とする運転制御装置を動作させて救出運転を行うようにした装置も開発されている。
【0008】
しかし、かかる装置では運転制御装置に異常が発生しても、そのことを検出できないたため、かごに閉込められた乗客を救出するための救出運転ができないという問題がある。
【0009】
特に近年のエレベータは、インバータ駆動装置が使用され高度化しているが、逆に外乱や環境に対しては敏感になっている部分もあり、一度異常が発生すると閉込め故障となる場合が多く、また事前に異常状態を発見することも難しくなってきている。
【0010】
そこで、このような不具合を回避するために主回路部分を二重系にする提案もあるが、あまり容量の大きくないエレベータについてはコスト高となり、実用的でない。
【0011】
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、エレベータを制御する運転制御装置に異常が発生しても、乗客を安全に救出できる安価なエレベータ救出運転制御装置を備えたエレベータ運転装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するため、次のような手段によりエレベータ運転装置を構成するものである。
請求項1に対応する発明は、交流電源より電力を受けてエレベータを運転する通常運転制御装置と、前記交流電源の停電時及び前記通常運転制御装置に異常が発生した時に起動され、前記エレベータを救出する救出運転制御装置と、から成るエレベータであって、前記通常運転制御装置は、前記交流電源より供給される交流を直流に変換するコンバータ、前記コンバータより出力される直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する巻上用電動機に供給する第1のインバータ、前記かご及びホール及び昇降路からの基準信号及び巻上用電動機からの速度検出信号並びに前記かごからのかご内荷重信号に基づいて速度基準に従うように制御指令を出力する速度制御回路、前記通常運転制御装置が故障と判断された場合に前記速度制御回路に救出運転指令信号を与える救出運転制御回路、とを備え、
前記救出運転制御装置は、前記交流電源より入力される交流電源を充電できるバッテリー、前記バッテリーに充電された直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する前記巻上用電動機に供給する第2のインバータ、前記通常運転制御装置の前記速度制御回路により救出運転指令信号により動作して前記バッテリーより供給される交流電力を基に前記第2のインバータを制御するインバータ制御装置、とを備え、前記通常運転制御装置に故障が発生すると、前記巻上用電動機への電力供給を前記救出運転制御装置の前記バッテリーに切り換えるとともに、前記救出運転制御回路より救出運転信号を与えられた前記速度制御回路が前記インバータ制御装置に制御信号を与えて前記第2のインバータを制御して前記かごを低速で運転の容易なアンバランス方向に救出運転する。
【0013】
従って、請求項1に対応する発明のエレベータ運転装置にあっては、運転制御装置の故障時には救出運転制御回路に故障信号を与え、この救出運転制御回路より速度制御回路に救出運転指令信号を入力することにより、救出運転制御装置のインバータ制御装置に低速運転の制御信号が与えられるので、安全且つ高精度にエレベータを救出運転することができる。
【0014】
請求項2に対応する発明は、交流電源より電力を受けてエレベータを運転する通常運転制御装置と、前記交流電源の停電時及び前記通常運転制御装置に異常が発生した時に起動され、前記エレベータを救出する救出運転制御装置と、から成るエレベータであって、前記通常運転制御装置は、前記交流電源より供給される交流を直流に変換するコンバータ、前記コンバータより出力される直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する巻上用電動機に供給する第1のインバータ、前記かご及びホール及び昇降路からの基準信号及び巻上用電動機からの速度検出信号及び前記かごからのかご内荷重信号に基づいて速度基準に従うように制御指令を出力する速度制御回路、前記通常運転制御装置が故障と判断された場合に前記速度制御回路に救出運転指令信号を与える救出運転制御回路、とを備え、前記救出運転制御装置は、前記交流電源の停電を検出する停電検出器、前記交流電源より入力される交流電源を充電できるバッテリー、前記バッテリーに充電された直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する前記巻上用電動機に供給する第2のインバータ、前記通常運転制御装置の前記速度制御回路により救出運転指令信号により動作して前記バッテリーより供給される交流電力を基に前記第2のインバータを制御するインバータ制御装置、とを備え、前記停電検出器により前記交流電源の停電が検出された場合、前記巻上用電動機への電力供給を前記救出運転制御装置の前記バッテリーに切り換えるとともに、前記救出運転制御回路より救出運転信号を与えられた前記速度制御回路が前記インバータ制御装置に制御信号を与えて前記第2のインバータを制御して前記かごを低速で運転の容易なアンバランス方向に救出運転する。
【0015】
従って、請求項2に対応する発明のエレベータ運転装置にあっては、上記作用効果に加えて、交流電源の停電時にもバッテリーより得られる直流を制御電源として運転制御装置の制御装置に供給されるので、簡単且つ安価な構成にしてエレベータを安全に救出運転することができる。
【0016】
請求項3に対応する発明は、交流電源より電力を受けてエレベータを運転する通常運転制御装置と、前記交流電源の停電時及び前記通常運転制御装置に異常が発生した時に起動され、前記エレベータを救出する救出運転制御装置と、から成るエレベータであって、前記通常運転制御装置は、前記交流電源より供給される交流を直流に変換するコンバータ、前記コンバータより出力される直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する巻上用電動機に供給する第1のインバータ、前記かご及びホール及び昇降路からの基準信号及び巻上用電動機からの速度検出信号及び前記かごからのかご内荷重信号に基づいて速度基準に従うように制御指令を出力する速度制御回路、前記通常運転制御装置が故障と判断された場合に前記速度制御回路に救出運転指令信号を与える救出運転制御回路、とを備え、前記救出運転制御装置は、前記交流電源より交流電力が供給される電源トランス、前記電源トランスの交流出力を直流に変換する整流器、前記整流器より変換された直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する前記巻上用電動機に供給する第2のインバータ、前記通常運転制御装置の前記速度制御回路により救出運転指令信号により動作して前記交流電源より供給される交流電力を基に前記第2のインバータを制御するインバータ制御装置、とを備え、前記通常運転制御装置に故障が発生すると、前記救出運転制御回路より救出運転信号を与えられた前記速度制御回路が前記インバータ制御装置に制御信号を与えて前記第2のインバータを制御して前記かごを低速で運転の容易なアンバランス方向に救出運転する。
【0017】
従って、請求項3に対応する発明のエレベータ運転装置にあっては、バッテリを用いないでも通常運転制御装置の故障時に救出運転を高精度に実現することができる。また、電源トランスにより低電圧に降圧してインバータに入力しているので、汎用インバータを使用することができ、全体を安価に構成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明によるエレベータ運転装置の第1の実施の形態を示す回路構成図である。
【0023】
図1において、1は3相交流電源、28はこの3相交流電源1より電力を受けてエレベータを運転する通常運転制御装置、29は3相交流電源1の停電及び通常運転制御装置28に異常が発生すると起動され、エレベータを救出運転する救出運転制御装置である。
【0024】
上記エレベータは、通常運転制御装置28又は救出運転制御装置29により駆動制御される巻上用電動機15、この巻上用電動機15により駆動されるメインシーブ22及びそらせシーブ23に掛けられたワイヤの一端部に吊下げられたかご24及びこのかご24の反対側のワイヤの他端部に吊下げられたバランスウェイト25により構成されている。
【0025】
上記通常運転制御装置28は、主回路と制御回路とから構成され、主回路には、3相交流電源1より電源側リアクトル2、電磁接触器3を介して入力される交流を直流に変換するスイッチング素子で構成されたコンバータ7、このコンバータ7より平滑コンデンサ8を介して入力される直流を再び交流に変換し、電磁接触器13、モータ側リアクトル14を介して巻上用電動機15に供給するスイッチング素子で構成されたインバータ9が設けられる。
【0026】
制御回路には、かご24からの信号及び昇降路、ホールからの信号が入力される安全確認回路及び制御スイッチ回路27からの信号が入力される運転ロジック制御回路20、この運転ロジック制御回路20より基準信号が入力され、且つ速度検出器21により検出される巻上用電動機15の速度検出信号とかご内荷重検出器26により検出されるかご内荷重信号を基に速度基準に従うように制御指令を出力する速度制御回路19、運転ロジック制御回路20より故障信号が入力されると電磁接触器3,13に開放指令を、救出運転制御装置29側の後述する電磁接触器43に投入指令をそれぞれ出力すると共に、速度制御回路19に救出運転指令信号を与える救出運転制御回路44が設けられる。
【0027】
また、コンバータ7の入力回路の各相に設けられた電流検出器4,5,6により検出される入力電流とコンバータ7の出力回路に設けられた電圧検出器16の電圧検出信号がそれぞれ入力され、且つ速度制御回路19より入力される制御指令により平滑コンデンサ8の両端子間電圧が任意の設定値になるようにコンバータ7を制御するコンバータ駆動制御回路17、インバータ9の出力回路の各相に設けられた電流検出器10,11,12の電流検出信号がそれぞれ入力され、且つ速度制御回路19より入力される制御指令に基いてインバータ9を制御するインバータ駆動制御回路18が設けられる。
【0028】
一方、救出運転制御装置29は、3相交流電源1より交流電力が入力されるバッテリー充電器34、このバッテリー充電器34により充電されるバッテリー35、このバッテリー35に充電された直流を交流に変換し、その出力を電磁接触器43を介して巻上用電動機15に供給するインバータ39が設けられる。
【0029】
また、通常運転制御装置28側の救出運転制御回路44より速度制御回路19に救出運転指令信号が入力されると、この速度制御回路19より入力される制御信号により動作し、インバータ39の出力回路の各相に設けられた電流検出器40,41,42よりそれぞれ入力される出力電流及び電圧検出器38より入力されるインバータ39の入力電圧を基にインバータ39を制御すると共に、インバータ39の入力回路に回生抵抗器37を介して設けられた回生用半導体スイッチ素子36を制御するインバータ制御装置49が設けられる。
【0030】
さらに、救出運転制御装置29にはバッテリー充電器34の交流入力側に3相交流電源1の停電を検出する停電検出器33、この停電検出器33により停電が検出されると通常運転制御装置28の各制御回路にバッテリー35の出力を制御電源として供給するDC/DCコンバータ47が設けられる。
【0031】
次に上記のように構成されたエレベータ運転装置の作用を述べる。
いま、電磁接触器3,13が投入され、救出運転制御装置29側の電磁接触器43が開放状態にある通常運転時には、3相交流電源1より電源側リアクトル2、電磁接触器3を通して入力される交流がコンバータ7により直流に変換され、平滑コンデンサ8により平滑されてインバータ9に入力される。このインバータ9では、コンバータ7より入力される直流を交流に変換して電磁接触器10、モータ側リアクトル14を通して巻上用電動機15に供給する。
【0032】
このとき、かご24からの信号及び昇降路、ホールからの信号が入力される安全確認回路及び制御スイッチ回路27からの信号が運転ロジック制御回路20に入力されると、この運転ロジック制御回路20はこれらの信号を基に基準信号を速度制御回路19に入力する。
【0033】
また、速度制御回路19は、速度検出器21により検出される巻上用電動機15の速度信号とかご内荷重検出器26により検出されるかご内荷重信号を基に速度基準に従うように制御指令をコンバータ駆動制御回路17、インバータ駆動制御回路18にそれぞれ与える。
【0034】
従って、コンバータ駆動制御回路17は、電流検出器4〜6より入力される電流検出信号と電圧検出器16より入力される電圧検出信号及び速度制御回路19より入力される制御指令をもとに、平滑コンデンサ8の両端子間電圧が任意の設定値になるようにコンバータ7を制御する。
【0035】
また、インバータ駆動制御回路18は、電流検出器10〜12より入力される電流検出信号及び速度制御回路19より入力される制御指令に基いてインバータ9を制御する。
【0036】
これにより、巻上用電動機15が駆動制御され、かご24が昇降移動することになる。
このような状態でエレベータが運転されているとき、通常運転制御装置28に故障が発生し、運転ロジック制御回路20より救出運転制御回路44に故障信号が入力されると、この救出運転制御回路44は電磁接触器3,13を開放すると共に、救出運転制御装置29側の電磁接触器43を投入する。同時に救出運転制御回路44より速度制御回路19に救出運転指令信号を与えると、この速度制御回路19は救出運転制御装置29側のインバータ制御装置49に制御信号を与える。
【0037】
すると、このインバータ制御装置49はインバータ39の出力回路の各相に設けられた電流検出器40,41,42よりそれぞれ入力される出力電流及び電圧検出器38より入力されるインバータ39の入力電圧を基に、インバータ39を制御すると共に、インバータ39の入力回路に回生抵抗器37を介して設けられた回生用半導体スイッチ素子36を制御する。
【0038】
従って、バッテリー35より入力される直流がインバータ39により交流に変換され、電磁接触器43を通して巻上用電動機15に供給され、救出運転が行われる。この場合、速度制御回路19からインバータ制御装置49に低速の運転信号を制御信号として与えることにより、かご24は最寄階まで低速で運転され、乗客の救出が行われる。
【0039】
以上は通常運転制御装置の制御回路に異常が発生した場合の救出運転であるが、3相交流電源1が停電した場合には停電検出器33により停電が検出されると、停電検出信号によりDC/DCコンバータ47が動作し、このDC/DCコンバータ47より通常運転制御装置28の制御回路にバッテリー35を電源とする制御電源出力を与えることにより、前述と同様の救出運転が行われる。
【0040】
このように第1の実施の形態では、通常運転制御装置28の故障時には通常運転制御装置側の運転ロジック制御回路20より救出運転制御回路44に故障信号を与え、この救出運転制御回路44より速度制御回路19に救出運転指令信号を入力することにより、救出運転制御装置29側のインバータ制御装置49に低速運転の制御信号が与えられるので、エレベータを安全且つ高精度に救出運転することができる。
【0041】
また、救出運転制御装置29は救出運転自体を低速で運転の容易なアンバランス方向への運転とすることにより、主回路容量や電圧が小さくて良く、駆動装置として汎用のインバータ装置の適用が可能となるので、コスト的にも安価に構成できる。
【0042】
図2は本発明の第2の実施の形態における救出運転制御装置の回路構成図を示すものである。
第2の実施の形態では、電源として図1に示す3相交流電源1より三相交流電力が供給される電源トランス51、この電源トランス51の交流出力を直流に変換する整流器52、この整流器52により変換された直流を平滑する平滑コンデンサ53、この平滑コンデンサ53により平滑された直流を交流に変換する半導体スイッチング素子からなるインバータ39、図1に示す速度制御回路19より入力される制御信号により動作し、インバータ39の出力回路の各相に設けられた電流検出器40,41,42よりそれぞれ入力される出力電流及び電圧検出器38より入力されるインバータ39の入力電圧を基にインバータ39を制御すると共に、インバータ39の入力回路に回生抵抗器37を介して設けられた回生用半導体スイッチング素子36を制御するインバータ制御装置49から救出運転制御装置50を構成するものである。
【0043】
このような構成の救出運転制御装置50とすれば、バッテリーを用いないでも通常運転制御装置の故障時に救出運転を高精度に実現することができる。また、電源トランス51により低電圧に降圧してインバータ39に入力しているので、汎用インバータを使用することができ、第1の実施の形態と同様に全体を安価に構成することができる。
【0044】
上記構成の救出運転制御装置50では電源として3相交流電源1を用いているので、停電時の救出運転はできないが、必要に応じて図1と同様にバッテリーとの共用電源として停電時に対応できるようにしても良い。
【0045】
図3は本発明の第3の実施の形態を示す回路構成図である。
第3の実施の形態では、複数台のエレベータが設置されている場合、各エレベータの通常運転制御装置28a,28bに対して救出運転制御装置50aを共通に設ける構成とするものである。
【0046】
ここで、19a,19bは通常運転制御装置28a,28b側の速度制御回路、49aは救出運転制御装置50a側のインバータ制御装置である。
なお、13a,13b,43a,43bは電磁接触器、14a,14bはリアクトル、15a,15bは巻上用電動機である。
【0047】
このような構成のエレベータ運転装置において、一方の通常運転制御装置28aの制御回路が故障した場合には、電磁接触器13aを開放して電磁接触器43aを投入することにより、救出運転制御装置50aにより巻上用電動機15aを駆動制御することにより、第1の実施の形態と同様の救出運転を行うことができる。
【0048】
また、他方の通常運転制御装置28bの制御回路が故障した場合には電磁接触器13bを開放し、電磁接触器43bを投入することにより、救出運転制御装置50aにより同様の救出運転を行うことができる。
【0049】
このように複数台のエレベータが運転される場合には、各通常運転制御装置に対して救出運転制御装置を共用することにより大幅にコストを低減することができ、また制御回路も通常運転制御装置の構成を使用しているので、安全性も確保することができる。
【0050】
図4は本発明の第4の実施の形態を示す回路構成図である。
第4の実施の形態では、図4に示すように複数台のエレベータが運転されている場合、各エレベータの主回路にそれぞれ設けられた電磁接触器13a,13bに加えて主回路相互間を電磁接触器51a,51bを介して接続し、且つ各エレベータの運転制御装置28a,28bに救出運転回路44a,44bをそれぞれ設けると共に、これら相互間で救出運転基準指令を入出力可能な構成とするものこのような構成のエレベータ運転装置にあっては、一方の運転制御装置28aが故障した場合、救出運転制御回路44aからの指令により、電磁接触器13a,13b,51aを開放し、電磁接触器51bを投入し、同時に救出運転回路44aから救出運転回路44bに救出運転基準指令を出して他方の運転装置28bにより巻上用電動機15aを駆動する。
【0051】
上記とは逆に他方の運転制御装置28bが故障した場合には、電磁接触器13a,13b,51bを開放し、電磁接触器51aを投入し、同時に救出運転回路44bから救出運転回路44aへ救出運転基準指令を出して一方の運転制御装置28aにより巻上用電動機15aを駆動する。
【0052】
従って、複数台のエレベータが並列運転されている場合には、エレベータの運転制御装置が故障しても健全なエレベータの運転制御装置を利用することにより、特別に救出運転制御装置を設けなくても救出運転を行うことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によるエレベータの運転装置によれば、制御回路は通常の運転制御装置を使用し、救出運転制御装置は救出運転のみが可能な容量の小さい低電圧の構成要素を使用することにより、主回路を制御する制御装置に異常が発生しても乗客を安全に救出することができると共に、構成簡単にして安価に実現するすることができる。また、複数台のエレベータが並列運転されている場合には、救出運転制御装置の共用や、または互いの救出運転を行うことにより、さらにコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの運転制御装置の第1の実施の形態を示す回路構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態における救出運転制御装置の回路構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態における主回路の概略回路構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態における主回路の概略回路構成図。
【符号の説明】
1……3相交流電源
2……電源側リアクトル
3,13……電磁接触器
4〜6,10〜12……電流検出器
7……コンバータ
8……平滑コンデンサ
9……インバータ
14……モータ側リアクトル
15……巻上用電動機
16……電圧検出器
17……コンバータ駆動回路
18……インバータ駆動回路
19……速度制御回路
20……運転ロジック制御回路
21……速度検出器
22……メインシーブ
23……そらせシーブ
24……かご
25……バランスウェイト
26……かご内荷重検出器
27……安全及び制御スィッチ回路
28……通常運転制御装置
29……救出運転制御装置
33……停電検出器
34……バッテリー充電器
35……バッテリー
36……回生用半導体スイッチ素子
37……回生抵抗器
38……電圧検出器
39……インバータ
40〜42……電流検出器
43,45……電磁接触器
44……救出運転制御回路
47……DC/DCコンバータ
49……インバータ制御装置
50……救出運転制御装置
51……電源トランス
52……整流器
53……平滑コンデンサ

Claims (3)

  1. 交流電源より電力を受けてエレベータを運転する通常運転制御装置と、前記交流電源の停電時及び前記通常運転制御装置に異常が発生した時に起動され、前記エレベータを救出する救出運転制御装置と、から成るエレベータであって、
    前記通常運転制御装置は、前記交流電源より供給される交流を直流に変換するコンバータ、前記コンバータより出力される直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する巻上用電動機に供給する第1のインバータ、前記かご及びホール及び昇降路からの基準信号及び巻上用電動機からの速度検出信号並びに前記かごからのかご内荷重信号に基づいて速度基準に従うように制御指令を出力する速度制御回路、前記通常運転制御装置が故障と判断された場合に前記速度制御回路に救出運転指令信号を与える救出運転制御回路、とを備え、
    前記救出運転制御装置は、前記交流電源より入力される交流電源を充電できるバッテリー、前記バッテリーに充電された直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する前記巻上用電動機に供給する第2のインバータ、前記通常運転制御装置の前記速度制御回路により救出運転指令信号により動作して前記バッテリーより供給される交流電力を基に前記第2のインバータを制御するインバータ制御装置、とを備え、
    前記通常運転制御装置に故障が発生すると、前記巻上用電動機への電力供給を前記救出運転制御装置の前記バッテリーに切り換えるとともに、前記救出運転制御回路より救出運転信号を与えられた前記速度制御回路が前記インバータ制御装置に制御信号を与えて前記第2のインバータを制御して前記かごを低速で運転の容易なアンバランス方向に救出運転することを特徴とするエレベータ運転装置。
  2. 交流電源より電力を受けてエレベータを運転する通常運転制御装置と、前記交流電源の停電時及び前記通常運転制御装置に異常が発生した時に起動され、前記エレベータを救出する救出運転制御装置と、から成るエレベータであって、
    前記通常運転制御装置は、前記交流電源より供給される交流を直流に変換するコンバータ、前記コンバータより出力される直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する巻上用電動機に供給する第1のインバータ、前記かご及びホール及び昇降路からの基準信号及び巻上用電動機からの速度検出信号及び前記かごからのかご内荷重信号に基づいて速度基準に従うように制御指令を出力する速度制御回路、前記通常運転制御装置が故障と判断された場合に前記速度制御回路に救出運転指令信号を与える救出運転制御回路、とを備え、
    前記救出運転制御装置は、前記交流電源の停電を検出する停電検出器、前記交流電源より入力される交流電源を充電できるバッテリー、前記バッテリーに充電された直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する前記巻上用電動機に供給する第2のインバータ、前記通常運転制御装置の前記速度制御回路により救出運転指令信号により動作して前記バッテリーより供給される交流電力を基に前記第2のインバータを制御するインバータ制御装置、とを備え、
    前記停電検出器により前記交流電源の停電が検出された場合、前記巻上用電動機への電力供給を前記救出運転制御装置の前記バッテリーに切り換えるとともに、前記救出運転制御回路より救出運転信号を与えられた前記速度制御回路が前記インバータ制御装置に制御信号を与えて前記第2のインバータを制御して前記かごを低速で運転の容易なアンバランス方向に救出運転することを特徴とするエレベータ運転装置。
  3. 交流電源より電力を受けてエレベータを運転する通常運転制御装置と、前記交流電源の停電時及び前記通常運転制御装置に異常が発生した時に起動され、前記エレベータを救出する救出運転制御装置と、から成るエレベータであって、
    前記通常運転制御装置は、前記交流電源より供給される交流を直流に変換するコンバータ、前記コンバータより出力される直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する巻上用電動機に供給する第1のインバータ、前記かご及びホール及び昇降路からの基準信号及び巻上用電動機からの速度検出信号及び前記かごからのかご内荷重信号に基づいて速度基準に従うように制御指令を出力する速度制御回路、前記通常運転制御装置が故障と判断された場合に前記速度制御回路に救出運転指令信号を与える救出運転制御回路、とを備え、
    前記救出運転制御装置は、前記交流電源より交流電力が供給される電源トランス、前記電源トランスの交流出力を直流に変換する整流器、前記整流器より変換された直流を交流に変換してエレベータのかごを駆動する前記巻上用電動機に供給する第2のインバータ、前記通常運転制御装置の前記速度制御回路により救出運転指令信号により動作して前記交流電源より供給される交流電力を基に前記第2のインバータを制御するインバータ制御装置、とを備え、
    前記通常運転制御装置に故障が発生すると、前記救出運転制御回路より救出運転信号を与えられた前記速度制御回路が前記インバータ制御装置に制御信号を与えて前記第2のインバータを制御して前記かごを低速で運転の容易なアンバランス方向に救出運転することを特徴とするエレベータ運転装置。
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