JP2002120973A - エレベータの制御装置 - Google Patents
エレベータの制御装置Info
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- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータの電動機制御系の故障であって
も、階間に閉じ込められた乗客を安全に救出することが
でき、かつ、安価なエレベータの制御装置を提供する。 【解決手段】 界磁の少なくとも一部を永久磁石で構成
した電動機1によって駆動され、エレベータを昇降させ
る巻上機と、直流を可変周波数の交流に、交流を直流に
相互に変換するインバータ11と、インバータ11の直
流側に設けられた畜電器であるコンデンサ10と、コン
デンサ10と並列に設けられ、抵抗14と通電素子15
からなる電力消費回路と、インバータ11の直流側の電
圧を検出する直流電圧検出手段20と、直流電源の電圧
指令値を決定する直流電圧指令手段23とを備え、直流
電圧検出手段20で検出された直流電圧と直流電圧指令
手段にて出力される電圧指令値との偏差を基に上記電力
消費回路の通電素子15を導通制御する。
も、階間に閉じ込められた乗客を安全に救出することが
でき、かつ、安価なエレベータの制御装置を提供する。 【解決手段】 界磁の少なくとも一部を永久磁石で構成
した電動機1によって駆動され、エレベータを昇降させ
る巻上機と、直流を可変周波数の交流に、交流を直流に
相互に変換するインバータ11と、インバータ11の直
流側に設けられた畜電器であるコンデンサ10と、コン
デンサ10と並列に設けられ、抵抗14と通電素子15
からなる電力消費回路と、インバータ11の直流側の電
圧を検出する直流電圧検出手段20と、直流電源の電圧
指令値を決定する直流電圧指令手段23とを備え、直流
電圧検出手段20で検出された直流電圧と直流電圧指令
手段にて出力される電圧指令値との偏差を基に上記電力
消費回路の通電素子15を導通制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石形同期
電動機にインバータにより変換された可変電圧可変周波
数の交流電力を供給して制御するエレベータの制御装置
に関し、特に電動機の電気的制動力の制御装置に関する
ものである。
電動機にインバータにより変換された可変電圧可変周波
数の交流電力を供給して制御するエレベータの制御装置
に関し、特に電動機の電気的制動力の制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開平6−9164号公
報に記載されている従来のインバータ装置により変換さ
れた可変電圧可変周波数の交流電力を供給して電動機を
制御するエレベータの制御装置の全体構成図である。図
7において、1は電動機、2は電動機1により駆動され
る巻上機、3は巻上機2に巻きかけられた主索、4は主
索3の一端に取り付けられたエレベータのかご、5は主
索3の他端に取り付けられた釣合おもり、6は機械的制
動力を発生するブレーキであり、ブレーキ6を開放し電
動機1を駆動することによって、エレベータのかご4を
昇降させる。
報に記載されている従来のインバータ装置により変換さ
れた可変電圧可変周波数の交流電力を供給して電動機を
制御するエレベータの制御装置の全体構成図である。図
7において、1は電動機、2は電動機1により駆動され
る巻上機、3は巻上機2に巻きかけられた主索、4は主
索3の一端に取り付けられたエレベータのかご、5は主
索3の他端に取り付けられた釣合おもり、6は機械的制
動力を発生するブレーキであり、ブレーキ6を開放し電
動機1を駆動することによって、エレベータのかご4を
昇降させる。
【0003】また、7は三相交流電源、8はエレベータ
起動時に閉成される電磁接触器の接点、9は交流を直流
に変換するコンバータ、10は直流母線間に設置され直
流を平滑化する平滑用コンデンサ、11はスイッチング
素子11aとダイオード11bが各相毎に逆並列接続さ
れ、直流母線電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変
換する電圧形インバータ装置、12はインバータ11の
出力電流を電流帰還用に検出する第1の電流検出器、1
3はインバータのスイッチング素子を制御するインバー
タ制御回路である。
起動時に閉成される電磁接触器の接点、9は交流を直流
に変換するコンバータ、10は直流母線間に設置され直
流を平滑化する平滑用コンデンサ、11はスイッチング
素子11aとダイオード11bが各相毎に逆並列接続さ
れ、直流母線電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変
換する電圧形インバータ装置、12はインバータ11の
出力電流を電流帰還用に検出する第1の電流検出器、1
3はインバータのスイッチング素子を制御するインバー
タ制御回路である。
【0004】さらに、14は回生電力を消費するための
抵抗、15は抵抗14に電流を流すための通電素子、1
6は平滑用コンデンサ10の電圧が所定値以上のとき、
通電素子15に導通指令を出す母線電圧制御回路であ
る。
抵抗、15は抵抗14に電流を流すための通電素子、1
6は平滑用コンデンサ10の電圧が所定値以上のとき、
通電素子15に導通指令を出す母線電圧制御回路であ
る。
【0005】なお、17は電動機1の回転軸に設けられ
電動機1の帰還速度を検出するための速度検出器、18
はエレベータの速度指令を生成する速度指令発生回路、
19は帰還速度と速度指令に基づいて電流指令を発生す
る速度制御回路、20は直流母線の電圧を検出する直流
電圧検出器、21は直流母線の電流を検出する第2の電
流検出器、22は電流検出器21の信号を監視する過電
流検出回路である。
電動機1の帰還速度を検出するための速度検出器、18
はエレベータの速度指令を生成する速度指令発生回路、
19は帰還速度と速度指令に基づいて電流指令を発生す
る速度制御回路、20は直流母線の電圧を検出する直流
電圧検出器、21は直流母線の電流を検出する第2の電
流検出器、22は電流検出器21の信号を監視する過電
流検出回路である。
【0006】次に、上記構成に係る動作について説明す
る。エレベータに起動指令が入ると、電磁接触器の接点
8が閉成して、三相交流電源7からコンバータ9へ交流
電力が供給される。コンバータ9は交流電力を直流電力
に変換してインバータ装置11へ電力を供給する。そし
て、ブレーキ6が開放すると、速度指令発生回路18か
らは速度指令が発生し、速度検出器17から電動機1の
帰還速度が検出される。この速度指令と帰還速度に基づ
き速度制御回路19がインバータ制御回路13に電流指
令を送る。インバータ制御回路13は速度制御回路19
からの電流指令と第1の電流検出器12からの帰還電流
に基づきインバータ装置11を制御し、可変電圧可変周
波数の交流電圧を発生して電動機1を回転させ、これに
係合された巻上機2および主索3を介してエレベータの
かご4を昇降させる。
る。エレベータに起動指令が入ると、電磁接触器の接点
8が閉成して、三相交流電源7からコンバータ9へ交流
電力が供給される。コンバータ9は交流電力を直流電力
に変換してインバータ装置11へ電力を供給する。そし
て、ブレーキ6が開放すると、速度指令発生回路18か
らは速度指令が発生し、速度検出器17から電動機1の
帰還速度が検出される。この速度指令と帰還速度に基づ
き速度制御回路19がインバータ制御回路13に電流指
令を送る。インバータ制御回路13は速度制御回路19
からの電流指令と第1の電流検出器12からの帰還電流
に基づきインバータ装置11を制御し、可変電圧可変周
波数の交流電圧を発生して電動機1を回転させ、これに
係合された巻上機2および主索3を介してエレベータの
かご4を昇降させる。
【0007】さらに、かご内が無負荷で上昇運転をする
場合などに、電動機1が回生運転に入ると回生電力がイ
ンバータ装置11を通じて平滑用コンデンサ10に充電
され、電圧が上昇する。この電圧が所定値以上になった
ことを母線電圧制御回路16が検出して、通電素子15
に導通指令を出すと、直流母線の電力が抵抗14で消費
されて平滑用コンデンサ10は放電され、電圧が低下す
る。これを繰り返すことで電動機からの回生電力が消費
され、直流母線間の電圧が所定値以下に保たれる。
場合などに、電動機1が回生運転に入ると回生電力がイ
ンバータ装置11を通じて平滑用コンデンサ10に充電
され、電圧が上昇する。この電圧が所定値以上になった
ことを母線電圧制御回路16が検出して、通電素子15
に導通指令を出すと、直流母線の電力が抵抗14で消費
されて平滑用コンデンサ10は放電され、電圧が低下す
る。これを繰り返すことで電動機からの回生電力が消費
され、直流母線間の電圧が所定値以下に保たれる。
【0008】また、過電流検出回路22は、直流母線の
電流検出器21により常にインバータ11に流出入する
直流電流を監視しており、負荷短絡などの故障により電
流値が所定値を超えると、過電流検出回路22が異常を
認識して、インバータの動作を停止し、ブレーキ6を作
動させて瞬時にエレベータを急停止させる。
電流検出器21により常にインバータ11に流出入する
直流電流を監視しており、負荷短絡などの故障により電
流値が所定値を超えると、過電流検出回路22が異常を
認識して、インバータの動作を停止し、ブレーキ6を作
動させて瞬時にエレベータを急停止させる。
【0009】なお、電動機制御系の故障、例えば帰還電
流検出器12や速度検出器17、インバータのスイッチ
ング素子11a、電磁接触器の接点8のOFF故障など
によって、電動機に供給する交流電力を制御できない場
合には、重故障ということでエレベータの起動を阻止す
るようにしている。
流検出器12や速度検出器17、インバータのスイッチ
ング素子11a、電磁接触器の接点8のOFF故障など
によって、電動機に供給する交流電力を制御できない場
合には、重故障ということでエレベータの起動を阻止す
るようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータの制
御装置は以上のように構成されているため、電動機制御
系の故障によりエレベータかごが階間に停止した場合、
エレベータの再起動ができなくなり、乗客がかご内に閉
じ込められるといった問題があった。また、閉じ込めを
防ぐために2重系として検出器や駆動回路を2系統用意
し、切替えて使用することも考えられるが、制御装置が
高価なものとなるという問題がある。
御装置は以上のように構成されているため、電動機制御
系の故障によりエレベータかごが階間に停止した場合、
エレベータの再起動ができなくなり、乗客がかご内に閉
じ込められるといった問題があった。また、閉じ込めを
防ぐために2重系として検出器や駆動回路を2系統用意
し、切替えて使用することも考えられるが、制御装置が
高価なものとなるという問題がある。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、エレベータの電動機系の故障
であっても、階間に閉じ込められた乗客を安全に最寄り
の階床まで導き、救出することのできるエレベータの制
御装置を提供することを目的とする。
るためになされたもので、エレベータの電動機系の故障
であっても、階間に閉じ込められた乗客を安全に最寄り
の階床まで導き、救出することのできるエレベータの制
御装置を提供することを目的とする。
【0012】さらに、専用の検出器や駆動装置を設ける
ことなく、安価なエレベータの制御装置を構成すること
を目的とする。
ことなく、安価なエレベータの制御装置を構成すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの制御装置は、界磁の少なくとも一部を永久磁石で構
成した電動機によって駆動されエレベータを昇降させる
巻上機と、前記巻上機を駆動するスイッチング素子とダ
イオードが逆並列接続されてなるインバータ装置と、前
記インバータ装置の直流母線電圧側に接続された平滑用
コンデンサと、前記インバータ装置と三相交流電源とを
電気的に切り離す電磁接触器と、前記平滑用コンデンサ
と並列に設けられ、抵抗と通電素子からなる電力消費回
路と、前記インバータの直流側の母線電圧を検出する直
流電圧検出手段と、直流電源の電圧指令値を出力する直
流電圧指令手段と、前記直流電圧検出手段で検出された
直流電圧と、前記直流電圧指令手段により出力された電
圧指令値との偏差をもとに前記電力消費回路の通電素子
を導通制御する母線電圧制御手段とを備えたことを特徴
とするものである。
タの制御装置は、界磁の少なくとも一部を永久磁石で構
成した電動機によって駆動されエレベータを昇降させる
巻上機と、前記巻上機を駆動するスイッチング素子とダ
イオードが逆並列接続されてなるインバータ装置と、前
記インバータ装置の直流母線電圧側に接続された平滑用
コンデンサと、前記インバータ装置と三相交流電源とを
電気的に切り離す電磁接触器と、前記平滑用コンデンサ
と並列に設けられ、抵抗と通電素子からなる電力消費回
路と、前記インバータの直流側の母線電圧を検出する直
流電圧検出手段と、直流電源の電圧指令値を出力する直
流電圧指令手段と、前記直流電圧検出手段で検出された
直流電圧と、前記直流電圧指令手段により出力された電
圧指令値との偏差をもとに前記電力消費回路の通電素子
を導通制御する母線電圧制御手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0014】また、前記母線電圧制御手段は、前記電磁
接触器および前記インバータ装置のスイッチング素子を
遮断状態としたまま巻上機のブレーキを解放したとき、
前記母線電圧を前記電圧指令値以下に制御することを特
徴とするものである。
接触器および前記インバータ装置のスイッチング素子を
遮断状態としたまま巻上機のブレーキを解放したとき、
前記母線電圧を前記電圧指令値以下に制御することを特
徴とするものである。
【0015】また、前記直流電圧指令手段は、直流電源
によってエレベータを駆動して昇降させるときに必要と
され、主に機器保護を目的とした制限値である直流電圧
値と、電源が断たれたときに、ブレーキ解放によって昇
降するエレベータにより駆動される巻上機に設けた電動
機が発電し、インバータを介して直流電源に回生される
制動電圧の制限値である直流電圧値の少なくとも2値か
ら選択した値を電圧指令することを特徴とするものであ
る。
によってエレベータを駆動して昇降させるときに必要と
され、主に機器保護を目的とした制限値である直流電圧
値と、電源が断たれたときに、ブレーキ解放によって昇
降するエレベータにより駆動される巻上機に設けた電動
機が発電し、インバータを介して直流電源に回生される
制動電圧の制限値である直流電圧値の少なくとも2値か
ら選択した値を電圧指令することを特徴とするものであ
る。
【0016】また、前記直流電圧指令手段の電圧指令値
は、エレベータのブレーキ解放時における昇降速度を許
容速度に抑えるため、エレベータのかごと釣合いおもり
の不平衡荷重に対応し、巻上機に設けた電動機が前記許
容速度で発電し、インバータ装置を介して直流電源に回
生される電圧を超えない値とすることを特徴とするもの
である。
は、エレベータのブレーキ解放時における昇降速度を許
容速度に抑えるため、エレベータのかごと釣合いおもり
の不平衡荷重に対応し、巻上機に設けた電動機が前記許
容速度で発電し、インバータ装置を介して直流電源に回
生される電圧を超えない値とすることを特徴とするもの
である。
【0017】また、電動機の帰還速度を検出するための
速度検出器と、エレベータ速度指令を出力する速度指令
発生手段とをさらに備えており、前記直流電圧指令手段
は、前記速度検出器により検出された帰還速度と、前記
速度指令発生手段により出力された救出運転速度との偏
差に応じて、前記電圧指令値を修正することを特徴とす
るものである。
速度検出器と、エレベータ速度指令を出力する速度指令
発生手段とをさらに備えており、前記直流電圧指令手段
は、前記速度検出器により検出された帰還速度と、前記
速度指令発生手段により出力された救出運転速度との偏
差に応じて、前記電圧指令値を修正することを特徴とす
るものである。
【0018】また、直流母線に流れる直流電流の脈動を
検出するための電流検出器と、該電流検出器により検出
された直流電流の脈動をもとに電動機の回転速度を検出
する回転速度検出手段と、エレベータ速度指令を出力す
る速度指令発生手段とをさらに備えており、前記直流電
圧指令手段は、前記回転速度検出手段により検出された
回転速度と、前記速度指令発生手段により出力された救
出運転速度との偏差に応じて、前記電圧指令値を修正す
ることを特徴とするものである。
検出するための電流検出器と、該電流検出器により検出
された直流電流の脈動をもとに電動機の回転速度を検出
する回転速度検出手段と、エレベータ速度指令を出力す
る速度指令発生手段とをさらに備えており、前記直流電
圧指令手段は、前記回転速度検出手段により検出された
回転速度と、前記速度指令発生手段により出力された救
出運転速度との偏差に応じて、前記電圧指令値を修正す
ることを特徴とするものである。
【0019】さらに、前記電圧検出手段により直流母線
間の直流電圧の脈動を検出し、該検出された直流電圧の
脈動をもとに電動機の回転速度を検出する回転速度検出
手段と、エレベータ速度指令を出力する速度指令発生手
段とをさらに備えており、前記直流電圧指令手段は、前
記回転速度検出手段により検出された回転速度と、前記
速度指令発生手段により出力された救出運転速度との偏
差に応じて、前記電圧指令値を修正することを特徴とす
るものである。
間の直流電圧の脈動を検出し、該検出された直流電圧の
脈動をもとに電動機の回転速度を検出する回転速度検出
手段と、エレベータ速度指令を出力する速度指令発生手
段とをさらに備えており、前記直流電圧指令手段は、前
記回転速度検出手段により検出された回転速度と、前記
速度指令発生手段により出力された救出運転速度との偏
差に応じて、前記電圧指令値を修正することを特徴とす
るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係るエレベータの制御装置の構成図であ
り、特に救出運転時の構成を示す。図7に示す従来例と
同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。ただ
し、本実施の形態1において、電動機1は永久磁石形同
期電動機とする。また、新たな符号として、23は直流
母線の電圧を決定する直流電圧指令回路、24は直流電
圧指令回路23と母線電圧制御回路16の補助電源であ
って、三相交流電源7が停電し、制御電源が停止した場
合などに稼動するバックアップ電源である。なお、本実
施の形態1に係るエレベータの制御装置は、通常運転時
は前記従来例と同様の構成であり、同様に動作する。
施の形態1に係るエレベータの制御装置の構成図であ
り、特に救出運転時の構成を示す。図7に示す従来例と
同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。ただ
し、本実施の形態1において、電動機1は永久磁石形同
期電動機とする。また、新たな符号として、23は直流
母線の電圧を決定する直流電圧指令回路、24は直流電
圧指令回路23と母線電圧制御回路16の補助電源であ
って、三相交流電源7が停電し、制御電源が停止した場
合などに稼動するバックアップ電源である。なお、本実
施の形態1に係るエレベータの制御装置は、通常運転時
は前記従来例と同様の構成であり、同様に動作する。
【0021】次に、本実施の形態1に係るエレベータの
制御装置における救出運転時の動作について説明する。
エレベータが階間で停止しており、電動機制御系の故障
により再起動ができない場合に、本制御装置は次の様に
動作する。先ず、電磁接触器の接点8を開放したまま、
ブレーキ6を開放する。また、インバータ制御回路13
によりインバータ装置のスイッチング素子11aを電気
的に遮断したままとしておく。
制御装置における救出運転時の動作について説明する。
エレベータが階間で停止しており、電動機制御系の故障
により再起動ができない場合に、本制御装置は次の様に
動作する。先ず、電磁接触器の接点8を開放したまま、
ブレーキ6を開放する。また、インバータ制御回路13
によりインバータ装置のスイッチング素子11aを電気
的に遮断したままとしておく。
【0022】通常かご4と釣合おもり5との間には多少
の不平衡荷重があり、ブレーキ開放によってどちらか重
い方に引かれるように巻上機2が回転し、これと系合さ
れた電動機1が回転する。電動機1が永久磁石形同期電
動機の場合、電動機1は外力による回転のために発電機
として作用し、発生した出力がインバータ11へ供給さ
れる。インバータのスイッチング素子11aは電気的に
遮断されているため、電動機1からの発生電力はインバ
ータのダイオード11bを介して直流母線に供給され
る。ここで発生した電流によって電動機は制動力を得
る。
の不平衡荷重があり、ブレーキ開放によってどちらか重
い方に引かれるように巻上機2が回転し、これと系合さ
れた電動機1が回転する。電動機1が永久磁石形同期電
動機の場合、電動機1は外力による回転のために発電機
として作用し、発生した出力がインバータ11へ供給さ
れる。インバータのスイッチング素子11aは電気的に
遮断されているため、電動機1からの発生電力はインバ
ータのダイオード11bを介して直流母線に供給され
る。ここで発生した電流によって電動機は制動力を得
る。
【0023】ところが、コンバータ9は電源側に電力を
回生しないため、母線電圧が徐々に上昇し、電動機の誘
起電圧と母線電圧が釣り合ったところで、電動機から直
流母線への電力の流入がなくなり、電動機の制動力がゼ
ロとなる。そこで、本実施の形態1に係る制御装置で
は、速度指令発生回路18から指令される救出運転速度
以下に電動機の速度を抑えるため、予めかご内負荷に応
じて設定された不平衡荷重に基づき、直流電圧指令回路
23が電圧指令値を出力する。母線電圧が電圧指令値を
超えた場合に、母線電圧制御回路16が通電素子15を
導通させることで、直流母線に蓄えられた電力を抵抗1
4で消費し、コンデンサ10の電圧を低下させる。これ
を繰り返すことで母線電圧を電圧指令値以下に保ち、電
動機の制動力を連続的に確保する。
回生しないため、母線電圧が徐々に上昇し、電動機の誘
起電圧と母線電圧が釣り合ったところで、電動機から直
流母線への電力の流入がなくなり、電動機の制動力がゼ
ロとなる。そこで、本実施の形態1に係る制御装置で
は、速度指令発生回路18から指令される救出運転速度
以下に電動機の速度を抑えるため、予めかご内負荷に応
じて設定された不平衡荷重に基づき、直流電圧指令回路
23が電圧指令値を出力する。母線電圧が電圧指令値を
超えた場合に、母線電圧制御回路16が通電素子15を
導通させることで、直流母線に蓄えられた電力を抵抗1
4で消費し、コンデンサ10の電圧を低下させる。これ
を繰り返すことで母線電圧を電圧指令値以下に保ち、電
動機の制動力を連続的に確保する。
【0024】なお、前記抵抗14は等価的に電動機1の
制動抵抗として作用する。こうして母線電圧を電圧指令
値以下にすることにより、エレベータかごの速度を安全
な速度に保ちながら、かごを最寄りの階床まで運転する
ことが可能となる。
制動抵抗として作用する。こうして母線電圧を電圧指令
値以下にすることにより、エレベータかごの速度を安全
な速度に保ちながら、かごを最寄りの階床まで運転する
ことが可能となる。
【0025】ところで、母線電圧を制御することによっ
て、エレベータかごを制御できるのは次の理由による。
永久磁石形同期電動機において、誘起電圧が速度に比例
し、電流が誘起電圧と母線電圧の電圧差に比例し、制動
トルクが電流に比例することを考慮すれば、母線電圧と
電動機速度、制動トルクは図2に示す関係を有する。ま
た、定常速度時を考えれば、制動トルクは不平衡荷重と
みなすことができるので、不平衡荷重に応じて母線電圧
を制御すれば、電動機速度を所定値以下に抑えることが
でき、エレベータかごの速度を制御することができる。
て、エレベータかごを制御できるのは次の理由による。
永久磁石形同期電動機において、誘起電圧が速度に比例
し、電流が誘起電圧と母線電圧の電圧差に比例し、制動
トルクが電流に比例することを考慮すれば、母線電圧と
電動機速度、制動トルクは図2に示す関係を有する。ま
た、定常速度時を考えれば、制動トルクは不平衡荷重と
みなすことができるので、不平衡荷重に応じて母線電圧
を制御すれば、電動機速度を所定値以下に抑えることが
でき、エレベータかごの速度を制御することができる。
【0026】このように、本発明の実施の形態1に係る
エレベータの制御装置は、救出運転の際に、故障の考え
られる速度検出器、帰還電流検出器、インバータのスイ
ッチング素子、並びに電磁接触器を用いずに、安全にエ
レベータかごを最寄りの階床まで運転し乗客を救出する
ことができる。なお、上記方法では、電動機毎に図2に
示す母線電圧と電動機速度、制動トルクの関係を把握す
ることと、救出運転時の不平衡荷重を精度よく検出して
おく必要がある。
エレベータの制御装置は、救出運転の際に、故障の考え
られる速度検出器、帰還電流検出器、インバータのスイ
ッチング素子、並びに電磁接触器を用いずに、安全にエ
レベータかごを最寄りの階床まで運転し乗客を救出する
ことができる。なお、上記方法では、電動機毎に図2に
示す母線電圧と電動機速度、制動トルクの関係を把握す
ることと、救出運転時の不平衡荷重を精度よく検出して
おく必要がある。
【0027】これに対し、図2に示す母線電圧と電動機
速度、制動トルクの関係データを用いない構成として、
図3に示す本発明の実施の形態2が考えられる。
速度、制動トルクの関係データを用いない構成として、
図3に示す本発明の実施の形態2が考えられる。
【0028】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2に係るエレベータの制御装置の構成図であり、図1に
示す本発明の実施の形態1と同一部分は同一符号を付し
てその説明は省略する。また、ここでの直流電圧指令回
路23は、速度指令発生回路18からの速度指令と、速
度検出器17からの帰還速度の偏差に基づいて電圧指令
値を作成する回路であり、その他の構成は図1と同様で
あるためその説明は省略する。
2に係るエレベータの制御装置の構成図であり、図1に
示す本発明の実施の形態1と同一部分は同一符号を付し
てその説明は省略する。また、ここでの直流電圧指令回
路23は、速度指令発生回路18からの速度指令と、速
度検出器17からの帰還速度の偏差に基づいて電圧指令
値を作成する回路であり、その他の構成は図1と同様で
あるためその説明は省略する。
【0029】この直流電圧指令回路23を設けたことに
より、電動機速度の検出値に基づいて確実に指令速度で
エレベータかごを運転できるので、乗客をより安全に救
出することが可能となる。
より、電動機速度の検出値に基づいて確実に指令速度で
エレベータかごを運転できるので、乗客をより安全に救
出することが可能となる。
【0030】しかし、本発明の実施の形態2では、帰還
速度を求めるのに速度検出器17を用いているため、速
度検出器の故障を考えると、速度検出器によらない構成
が必要である。そこで、図4に示す本発明の実施の形態
3が考えられる。
速度を求めるのに速度検出器17を用いているため、速
度検出器の故障を考えると、速度検出器によらない構成
が必要である。そこで、図4に示す本発明の実施の形態
3が考えられる。
【0031】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態
3に係るエレベータの制御装置の構成図であり、図3に
示す本発明の実施の形態2と同一部分は同一符号を付し
てその説明は省略する。また、新たな符号として、25
は電流検出器21により検出した直流母線の電流から回
転速度を求める回転速度検出回路である。
3に係るエレベータの制御装置の構成図であり、図3に
示す本発明の実施の形態2と同一部分は同一符号を付し
てその説明は省略する。また、新たな符号として、25
は電流検出器21により検出した直流母線の電流から回
転速度を求める回転速度検出回路である。
【0032】次に、上記構成に係る動作について説明す
る。前記のとおり、インバータのスイッチング素子11
aは電気的に遮断されているため、電動機1からの発生
電力はインバータのダイオード11bを介して直流母線
に供給される。この時のダイオード11bは三相電源に
対するダイオードコンバータと同様に作用するため、直
流母線の電圧および電流は図6のように変化する。図6
に示すとおり、電動機1からの発生電力によって生じた
直流母線の電流は電動機の誘起電圧のリップルに対応
し、電気角1周期に対し、6回の脈動波形を呈する。こ
の直流母線の電流の脈動を電流検出器21で監視するこ
とで、電動機の電気角速度が検出することができ、さら
にはモータの極対数で電気角速度を除することで電動機
の回転速度を検出することができる。
る。前記のとおり、インバータのスイッチング素子11
aは電気的に遮断されているため、電動機1からの発生
電力はインバータのダイオード11bを介して直流母線
に供給される。この時のダイオード11bは三相電源に
対するダイオードコンバータと同様に作用するため、直
流母線の電圧および電流は図6のように変化する。図6
に示すとおり、電動機1からの発生電力によって生じた
直流母線の電流は電動機の誘起電圧のリップルに対応
し、電気角1周期に対し、6回の脈動波形を呈する。こ
の直流母線の電流の脈動を電流検出器21で監視するこ
とで、電動機の電気角速度が検出することができ、さら
にはモータの極対数で電気角速度を除することで電動機
の回転速度を検出することができる。
【0033】実施の形態4.また、図5に示す構成によ
り、直流母線の電圧の脈動を監視することによっても、
本発明の実施の形態3と同様に電動機の回転速度を検出
することが可能である。
り、直流母線の電圧の脈動を監視することによっても、
本発明の実施の形態3と同様に電動機の回転速度を検出
することが可能である。
【0034】次に、上記構成に係る動作について説明す
る。前記のとおり、直流母線の電圧および電流は図6の
ように変化する。図6に示すとおり、電動機1からの発
生電力によって生じた直流母線の電圧は電動機の誘起電
圧のリップルに対応し、電気角1周期に対し、6回の脈
動波形を呈する。この直流母線の電圧の脈動を電圧検出
器21で監視することで、電動機の電気角速度が検出す
ることができ、さらにはモータの極対数で電気角速度を
除することで電動機の回転速度を検出することができ
る。
る。前記のとおり、直流母線の電圧および電流は図6の
ように変化する。図6に示すとおり、電動機1からの発
生電力によって生じた直流母線の電圧は電動機の誘起電
圧のリップルに対応し、電気角1周期に対し、6回の脈
動波形を呈する。この直流母線の電圧の脈動を電圧検出
器21で監視することで、電動機の電気角速度が検出す
ることができ、さらにはモータの極対数で電気角速度を
除することで電動機の回転速度を検出することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、直流
電圧検出手段で検出された直流電圧と直流電圧指令手段
にて出力される電圧指令値との偏差をもとに電力消費回
路の通電素子を導通制御することで、電動機系の故障発
生時においても、エレベータの制動を継続的に維持で
き、エレベータかごを最寄りの階床まで導くことができ
る。さらに、別個に検出器や駆動回路を用意する必要が
なくなり安価なエレベータの構成を得ることができる。
電圧検出手段で検出された直流電圧と直流電圧指令手段
にて出力される電圧指令値との偏差をもとに電力消費回
路の通電素子を導通制御することで、電動機系の故障発
生時においても、エレベータの制動を継続的に維持で
き、エレベータかごを最寄りの階床まで導くことができ
る。さらに、別個に検出器や駆動回路を用意する必要が
なくなり安価なエレベータの構成を得ることができる。
【0036】また、電動機を安全な速度に保つことがで
き、これに係合したエレベータかごも安全な速度に保ち
ながら、最寄りの階床まで導くことができる。
き、これに係合したエレベータかごも安全な速度に保ち
ながら、最寄りの階床まで導くことができる。
【0037】また、直流電圧値が選択指令されることに
より、機器保護を確実なものとし、かつ、エレベータの
故障時についても安全な速度でエレベータの制御ができ
る。
より、機器保護を確実なものとし、かつ、エレベータの
故障時についても安全な速度でエレベータの制御ができ
る。
【0038】また、エレベータの昇降速度の制御が可能
となり、エレベータの故障時の制御においても母線電圧
を常に予め設定された所定値以下にできるため、継続的
な運転が可能となる。
となり、エレベータの故障時の制御においても母線電圧
を常に予め設定された所定値以下にできるため、継続的
な運転が可能となる。
【0039】また、確実に指令速度でエレベータを制御
することが可能であり、より安全にエレベータの昇降速
度を保つことができる。
することが可能であり、より安全にエレベータの昇降速
度を保つことができる。
【0040】さらに、速度検出器によることなく電動機
の回転速度を監視できるため、速度検出器の故障時にお
いてもエレベータを安全な速度で最寄りの階床まで導く
ことができる。
の回転速度を監視できるため、速度検出器の故障時にお
いてもエレベータを安全な速度で最寄りの階床まで導く
ことができる。
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータ制
御装置の救出運転時の構成図である。
御装置の救出運転時の構成図である。
【図2】 この発明による永久磁石形同期電動機の制御
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるエレベータ制
御装置の救出運転時の構成図である。
御装置の救出運転時の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるエレベータ制
御装置の救出運転時の構成図である。
御装置の救出運転時の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるエレベータ制
御装置の救出運転時の構成図である。
御装置の救出運転時の構成図である。
【図6】 この発明による救出運転時の直流母線の電圧
と電流波形を示す図である。
と電流波形を示す図である。
【図7】 従来のエレベータ制御装置の構成図である。
1 電動機、2 巻上機、3 主索、4 エレベータの
かご、5 釣合おもり、6 ブレーキ、7 三相交流電
源、8 電磁接触器の接点、9 コンバータ、10 コ
ンデンサ、11 電圧型インバータ装置、11a スイ
ッチング素子、11b ダイオード、12 電流検出
器、13 インバータ制御回路、14 抵抗、15 通
電素子、16 電圧制御回路、17 速度検出器、18
速度指令回路、19 速度制御回路、20 直流電圧
検出器、21 電流検出器、22過電流検出回路、23
直流電圧指令回路、24 バックアップ電源回路、2
5回転速度検出回路。
かご、5 釣合おもり、6 ブレーキ、7 三相交流電
源、8 電磁接触器の接点、9 コンバータ、10 コ
ンデンサ、11 電圧型インバータ装置、11a スイ
ッチング素子、11b ダイオード、12 電流検出
器、13 インバータ制御回路、14 抵抗、15 通
電素子、16 電圧制御回路、17 速度検出器、18
速度指令回路、19 速度制御回路、20 直流電圧
検出器、21 電流検出器、22過電流検出回路、23
直流電圧指令回路、24 バックアップ電源回路、2
5回転速度検出回路。
Claims (7)
- 【請求項1】 界磁の少なくとも一部を永久磁石で構成
した電動機によって駆動されエレベータを昇降させる巻
上機と、 前記巻上機を駆動するスイッチング素子とダイオードが
逆並列接続されてなるインバータ装置と、 前記インバータ装置の直流母線電圧側に接続された平滑
用コンデンサと、 前記インバータ装置と三相交流電源とを電気的に切り離
す電磁接触器と、 前記平滑用コンデンサと並列に設けられ、抵抗と通電素
子からなる電力消費回路と、 前記インバータの直流側の母線電圧を検出する直流電圧
検出手段と、 直流電源の電圧指令値を出力する直流電圧指令手段と、 前記直流電圧検出手段で検出された直流電圧と、前記直
流電圧指令手段により出力された電圧指令値との偏差を
もとに前記電力消費回路の通電素子を導通制御する母線
電圧制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータの
制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
において、 前記母線電圧制御手段は、前記電磁接触器および前記イ
ンバータ装置のスイッチング素子を遮断状態としたまま
巻上機のブレーキを解放したとき、前記母線電圧を前記
電圧指令値以下に制御することを特徴とするエレベータ
の制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のエレベータ制
御装置において、前記直流電圧指令手段は、 直流電源によってエレベータを駆動して昇降させるとき
に必要とされ、主に機器保護を目的とした制限値である
直流電圧値と、 電源が断たれたときに、ブレーキ解放によって昇降する
エレベータにより駆動される巻上機に設けた電動機が発
電し、インバータを介して直流電源に回生される制動電
圧の制限値である直流電圧値の 少なくとも2値から選択した値を電圧指令することを特
徴とするエレベータの制御装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のエレ
ベータの制御装置において、 前記直流電圧指令手段の電圧指令値は、 エレベータのブレーキ解放時における昇降速度を許容速
度に抑えるため、エレベータのかごと釣合いおもりの不
平衡荷重に対応し、巻上機に設けた電動機が前記許容速
度で発電し、インバータ装置を介して直流電源に回生さ
れる電圧を超えない値とすることを特徴とするエレベー
タの制御装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
において、 電動機の帰還速度を検出するための速度検出器と、エレ
ベータ速度指令を出力する速度指令発生手段とをさらに
備えており、 前記直流電圧指令手段は、 前記速度検出器により検出された帰還速度と、前記速度
指令発生手段により出力された救出運転速度との偏差に
応じて、前記電圧指令値を修正することを特徴とするエ
レベータの制御装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
において、 直流母線に流れる直流電流の脈動を検出するための電流
検出器と、 該電流検出器により検出された直流電流の脈動をもとに
電動機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 エレベータ速度指令を出力する速度指令発生手段とをさ
らに備えており、 前記直流電圧指令手段は、 前記回転速度検出手段により検出された回転速度と、前
記速度指令発生手段により出力された救出運転速度との
偏差に応じて、前記電圧指令値を修正することを特徴と
するエレベータの制御装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
において、 前記直流電圧検出手段により直流母線間の直流電圧の脈
動を検出し、該検出された直流電圧の脈動をもとに電動
機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 エレベータ速度指令を出力する速度指令発生手段とをさ
らに備えており、 前記直流電圧指令手段は、 前記回転速度検出手段により検出された回転速度と、前
記速度指令発生手段により出力された救出運転速度との
偏差に応じて、前記電圧指令値を修正することを特徴と
するエレベータの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000313679A JP2002120973A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | エレベータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000313679A JP2002120973A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | エレベータの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002120973A true JP2002120973A (ja) | 2002-04-23 |
Family
ID=18793056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000313679A Pending JP2002120973A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | エレベータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002120973A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006109415A1 (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-19 | Fujitec Co., Ltd. | 昇降機の制御装置 |
CN100404402C (zh) * | 2003-12-02 | 2008-07-23 | 株式会社日立制作所 | 电梯控制装置以及电梯系统 |
CN102234045A (zh) * | 2010-04-28 | 2011-11-09 | 杰佛伦西威自动化科技(上海)有限公司 | 具有可控整流器的电梯控制系统及其控制方法 |
DE102013014609A1 (de) | 2012-09-10 | 2014-03-13 | Fanuc Corporation | Motorsteuervorrichtung mit wenigstens zwei Widerstandsentladungseinheiten |
CN109861589A (zh) * | 2019-04-05 | 2019-06-07 | 江苏格博自动化设备有限公司 | 一种带制动电阻单元的旋转设备控制装置及控制方法 |
CN114362311A (zh) * | 2022-01-11 | 2022-04-15 | 西子电梯科技有限公司 | 一种直流双向储能电梯的电源系统 |
-
2000
- 2000-10-13 JP JP2000313679A patent/JP2002120973A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100404402C (zh) * | 2003-12-02 | 2008-07-23 | 株式会社日立制作所 | 电梯控制装置以及电梯系统 |
WO2006109415A1 (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-19 | Fujitec Co., Ltd. | 昇降機の制御装置 |
KR100904133B1 (ko) | 2005-04-11 | 2009-06-24 | 후지텍크가부시키가이샤 | 승강기의 제어 장치 |
CN101804933A (zh) * | 2005-04-11 | 2010-08-18 | 富士达株式会社 | 升降机的控制装置 |
US7882937B2 (en) | 2005-04-11 | 2011-02-08 | Fujitec Co., Ltd. | Elevating machine control apparatus |
CN102234045A (zh) * | 2010-04-28 | 2011-11-09 | 杰佛伦西威自动化科技(上海)有限公司 | 具有可控整流器的电梯控制系统及其控制方法 |
DE102013014609A1 (de) | 2012-09-10 | 2014-03-13 | Fanuc Corporation | Motorsteuervorrichtung mit wenigstens zwei Widerstandsentladungseinheiten |
US9166514B2 (en) | 2012-09-10 | 2015-10-20 | Fanuc Corporation | Motor control apparatus including at least two resistance discharge units |
DE102013014609B4 (de) | 2012-09-10 | 2022-11-10 | Fanuc Corporation | Motorsteuervorrichtung mit wenigstens zwei Widerstandsentladungseinheiten |
CN109861589A (zh) * | 2019-04-05 | 2019-06-07 | 江苏格博自动化设备有限公司 | 一种带制动电阻单元的旋转设备控制装置及控制方法 |
CN114362311A (zh) * | 2022-01-11 | 2022-04-15 | 西子电梯科技有限公司 | 一种直流双向储能电梯的电源系统 |
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