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JPH11508271A - 5−ホルミル吉草酸の調製法 - Google Patents

5−ホルミル吉草酸の調製法

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JPH11508271A
JPH11508271A JP9505026A JP50502697A JPH11508271A JP H11508271 A JPH11508271 A JP H11508271A JP 9505026 A JP9505026 A JP 9505026A JP 50502697 A JP50502697 A JP 50502697A JP H11508271 A JPH11508271 A JP H11508271A
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JP
Japan
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acid
formylvaleric acid
formylvaleric
solvent
mixture
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Pending
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JP9505026A
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English (en)
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トス,イムレ
ゲリング,オンコ,ヤン
グイト,ルドルフ,フィリップス,マリア
シモンズ,アントニウス,ヤコブス,フランシスカス
ニーマン,シモン,ハンス
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Koninklijke DSM NV
Original Assignee
DSM NV
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C59/147Saturated compounds having only one carboxyl group and containing —CHO groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D221/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00
    • C07D221/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D221/04Ortho- or peri-condensed ring systems
    • C07D221/06Ring systems of three rings
    • C07D221/08Aza-anthracenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
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Abstract

(57)【要約】 5‐及び3‐及び4‐ホルミル吉草酸の混合物から直鎖状の5‐ホルミル吉草酸を分離する方法において、分離が、一の溶剤が水性の溶剤であり、かつ他の溶剤が有機溶剤であるところの二つの非混和性の溶剤を使用する分別抽出により達成され、かつ該有機溶剤が、3‐ホルミル吉草酸及び4‐ホルミル吉草酸への親和性より高いか又はより低い5‐ホルミル吉草酸への親和性を有する。更に本発明は、分岐した及び直鎖状のホルミル吉草酸の混合物又はペンテン酸を原料としてε‐カプロラクタムを調製する改善された方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 5‐ホルミル吉草酸の調製法 本発明は、5‐ホルミル吉草酸及び分岐した3‐及び/又は4‐ホルミル吉草 酸の混合物から直鎖状の5‐ホルミル吉草酸を分離する方法に関する。本発明は また、ヒドロホルミル化によりペンテン酸を原料として5‐ホルミル吉草酸を調 製するための方法に関する。 更に本発明は、分岐した及び直鎖状のホルミル吉草酸の混合物又はペンテン酸 を原料としてε‐カプロラクタムを調製する改善された方法に関する。 5‐ホルミル吉草酸が、ペンテン酸、例えば3‐ペンテン酸のヒドロホルミル 化により調製され得ることはドイツ国特許第952442号公報から公知である 。5‐ホルミル吉草酸がヒドロホルミル化により調製される時、分岐した副生成 物(3‐及び/又は4‐ホルミル吉草酸)がまた形成される。3‐及び4‐ホル ミル吉草酸から直鎖状の5‐ホルミル吉草酸を分離するための二つの方法が、ド イツ国特許第952442号公報に開示されている。即ち、(1)分岐した酸及 び直鎖状の酸の混合物はまず、還元的アミノ化を受け得る。得られたアミド生成 物の混合物は、直鎖状の及び分岐したアミド生成物に分離され得る。(2)混合 物からの5‐ホルミル吉草酸の分離は、直鎖状の及び分岐したホルミル吉草酸の エステル化及び5‐ホルミル吉 草酸エステルの続く分離により達成され得る。単離された5‐ホルミル吉草酸エ ステルの加水分解により、5‐ホルミル吉草酸が得られ得る。 第一の方法の欠点は、処分することが困難であるところの分岐したアミド生成 物の窒素含有廃棄物流が得られることである。更に、5‐ホルミル吉草酸が単離 された生成物として得られない。 第二の方法の欠点は、いくつかの化学反応がペンテン酸を原料として5‐ホル ミル吉草酸を得るために達成されなければならないということである。これらの 反応における貴重な生成物の損失及び特別なプロセス装置の必要性、そして従っ て特別な投資が、大規模かつ商業的規模で実行される時、この方法を魅力のない ものにする。 本発明の目的は、ドイツ国特許第952442号公報に開示された方法より簡 単な方法で5‐ホルミル吉草酸の高収率を伴って、その異性体である3‐及び/ 又は4‐ホルミル吉草酸から5‐ホルミル吉草酸を分離する方法を提供すること である。 この目的は、該分離が、一の溶剤が(結果として水性相を生ずる)水性の溶剤 であり、かつ他の溶剤が(結果として有機相を生ずる)有機溶剤であるところの 二つの非混和性の溶剤を使用する分別抽出により達成されることで成し遂げられ る。本発明において、二つの溶剤が混合されるとき、二つの別々の相が形成され るなら、二つの溶剤は非混和性であると理解される。 本発明に従う方法により、抽出プロセスを用いてこの混合物から直鎖状の5‐ ホルミル吉草酸を分離し得ることが分かった。このことは予期されざることであ った。とりわけ、直鎖状の及び分岐したホルミル吉草酸は、非常に類似する物理 的性質を持っているという理由のためである。抽出プロセスが大規模なプロセス において容易に適用される故に、抽出プロセスがこの問題を解決するために使用 され得るという事実は非常に有利である。 更なる利点は、ホルミル吉草酸の(未精製の)混合物中の5‐ホルミル吉草酸 の出発量に基いて計算された高収率において比較的純粋な5‐ホルミル吉草酸を 得ることができることである。 他の利点は、存在し得るペンテン酸又は吉草酸がまた、本発明に従う方法にお いて直鎖状の5‐ホルミル吉草酸から分離され得ることである。これらの化合物 は、5‐ホルミル吉草酸を調製するためのヒドロホルミル化プロセスの夫々、原 料化合物及び可能な副生成物である。従って、これらの生成物が存在するなら、 5‐ホルミル吉草酸及びペンテン酸及び/又は吉草酸の更なる分離は必要がない 。 米国特許第4730040号明細書において述べられているように、対応する 5‐ホルミル吉草酸メチルエステルを加水分解することにより5‐ホルミル吉草 酸を調製することが公知である。この方法の欠点は、メタノールが副生成物とし て得られること、及び米国特許第4730040号明細書の実施例において示さ れているように5‐ホルミ ル吉草酸への加水分解の収率が、商業的に興味のある方法のためには余りにも低 いということである。5‐ホルミル吉草酸メチルは、好ましくはメタノールによ るブタジエンのカルボニル化により調製されるところのペンテン酸メチルエステ ルのヒドロホルミル化により好ましくは調製される。水によるブタジエンのカル ボニル化によるペンテン酸の調製、続くペンテン酸のヒドロホルミル化によるホ ルミル吉草酸の調製により、メタノール又は他のアルカノールの使用が避けられ る。更に本発明により、ブタジエンを原料とするより少ないプロセス段階におい て5‐ホルミル吉草酸を調製すること及び単離することが可能である。 本発明に従う方法において使用される水性の溶剤は任意的に、水及び水と混和 性の他の溶剤の混合物で有り得、かつ二つの別々の相が形成されるように他の相 の有機溶剤中で低い溶解性を有している。好ましくは水が水性の溶剤として使用 される。 本発明に従う方法において使用される有機溶剤は、3‐及び4‐ホルミル吉草 酸の両方(3FVA+4FVA)へのその親和性より高いか又はより低い5‐ホ ルミル吉草酸(5FVA)への親和性を有するところの任意の有機溶剤であり得 る。本発明の記述において、上記の親和性のための尺度として下記の分配係数K を使用することが有用であり得る。 K=[酸]有機相/[酸]水相 (1) ここで、[酸]は、モル/リットルで表現した特定の相に おける特定のホルミル吉草酸の濃度である。本発明の利点を達成するために、5 FVAのK値は、3FVAのK値及び4FVAのK値より小さいか又はより大き い。5FVAのK値が3FVA及び4FVAのK値より大きいなら、本発明に従 う抽出の後に、有機溶剤中に溶解された5FVAが得られるであろう。通常5F VAのK値はより小さく、そして本発明に従う抽出の後に、単離された5FVA が水溶剤中に得られるであろう。実際上の理由のために、5FVAのK値は好ま しくは、3FVA及び4FVAの平均のK値より少なくとも1.5倍大きいか又 はより小さい。 有機溶剤及び水は実質的に非混和性である。一方の溶剤のいくらかの量は通常 、実際は他の相中に溶解するであろう。それ故、実質的に非混和性は、相互間の 溶解度が10重量%より高くないことを意味する。 適切な有機溶剤の例は、メチルターシャリー‐ブチルエーテル、ブチルアセテ ート及びニトロベンゼンである。好ましくは溶剤は30〜200℃の標準沸点を 有する。 適切な有機溶剤は、ニトロベンゼン又はより好ましくはメチルターシャリー‐ ブチルエーテル(MTBE)に類似する極性、分極率及びH‐結合形成性を持つ ところの溶剤であることが分かった。MTBEに類似するこれらの性質を持つ適 切な溶剤の例は、殆どのエステル及びエーテルである。比較的適切さが劣り、か つMTBE又はニトロベンゼンに類似する極性、分極率及びH‐結合形成性を持 たないところの有機溶剤の例は、アルコール例えばベンジルア ルコール、ドデカノール、芳香族溶剤例えばベンゼン及びトルエン、カルボン酸 例えば酢酸、アルカン例えばn‐ヘプタンである。しかし、特別なアルコール、 芳香族溶剤及びカルボン酸は、上記において述べられたようなMTBE又はニト ロベンゼンに類似し得る。類似する極性、分極率及びH‐結合形成性の定性的術 語は、次の方法において定量化され得る。 MTBEに類似する溶剤は次の特性を有する。 -2.8< A<-0.2かつ0.14< B<2.39 (2) ニトロベンゼンに類似する溶剤は次の特質を有する。 1.7 < A<4.0 かつ-4.0< B<-1.64 (3) 好ましくは上記の式(2)及び(3)において B < -1.12×A +0.96かつ B > 0.965×A −1.033 (4) であり、ここで、A及びBは溶剤特性の関数である。 ここで、TBは標準沸点(℃)を示し、ρは20℃において測定された密度(kg/m3) を示し、ndは屈折率(−)を示し、εrは20℃において測定された誘電率(−) を示し、δdは分散のHansen溶解度パラメーター(MPa1/2)を示し、δpは極性のHa nsen溶解度パラメーター(MPa1/2)を示し、δhは水素結合のHansen溶解度パラメ ーター(MPa1/2)を示し、δはScatchard-Hildebrand溶解度パラメーター(MPa1/2) を示し、μは双極子モーメント(Debey)を示し、かつET(30)はLewis のドナー/ アクセプター特性(kcal/mol)を示す(全ては当該有機溶剤の性質)。 通常使用される溶剤の殆どのための上記の性質のための値は、次の参考文献中 に見出され得る。即ち、液体及び気体の性質,第4版、Reld,Prausknitz & Poli ng,Mc-Graw Hill,1987年;ポリマーの性質(化学構造とそれらの相関関係),D.W .van Krevelen,Elsevier Scientific Publishing Company,Amsterdam,1990年; 溶剤及び有機化学における溶剤効果、Ch.Reichardt,VCH Verlagsgesellschaft m bH,W einheim(ドイツ、FRG,1990年)及びDIPPR-Tables,純粋な成分の物理的及び熱力 学的性質,Daubert & Danner,Taylor & Francis,1994年である。 上記の式により表現されたA‐B空間の範囲内にあるところの有機溶剤(溶剤 (A,B))の例は、メチルターシャリー‐ブチルエーテル(-2.2,1.7)、ブチル アセテート(-1.09,0.62)、ニトロベンゼン(2.09,-2.08)、ジエチルエーテル(-2. 42,2.01)、エチルターシャリー‐ブチルエーテル(-2.13,1.51)、メチルアセテー ト(-0.82,1.38)、エチルアセテート(-1.01,1.06)、ジエチルケトン(-0.39,1.01) 又はジイソプロピルケトン(-0.97,0.72)である。 比較的適切さが劣る溶剤の典型的な例は、ベンジルアルコール(1.53,-1.65)、 ドデカノール(0.11,-0.44)、ベンゼン(-2.17,-1.36)、トルエン(-1.95,-1.29)、 n‐ヘプタン(-3.2,0.83)である。これらの比較的適切さが劣る溶剤のA及びB 値は上記式の範囲の外側にある。 上記のように、適切な有機溶剤の他の群は2〜10個の炭素原子を持つエーテ ル及びエステルである。この群のエーテル及びエステルは、上記において述べら れたA‐Bの空間に必ずしも限定されない。該エーテル及びエステルは、次式に より示され得る。 ここで、R1、R2、R3及びR4は独立して、1〜7個の炭素原子を持つアルキル 、アリール基であることができ、かつここで、R1及びR2は一つの二価の基であ り得る。好ましくはエーテル化合物において少なくともR1はアルキル基である 。好ましくは少なくともR3又はR4はエステル化合物においてアルキル基である 。エーテルの例は、メチルターシャリー‐ブチルエーテル、エチルターシャリー ‐ブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエー テル、ジプロピルエーテル、アニソール又はテトラヒドロフランである。可能な エステルの例は、ブチルアセテート、プロピルアセテート、エチルアセテート、 メチルアセテート、エチルブチレート、メチルブチレート、メチルプロピオネー ト、エチルプロピオネート又はプロピルプロピオネートである。 エステルはホルミル吉草酸とエステル交換することができて、不利であるとこ ろの混合されたエステルが形成される故に、エーテルはエステル以上に好ましい 。 図1は、下記において更に述べられる重力分離抽出装置において達成される分 別抽出を概略的に表示したものである。 図2は、ペンテン酸がε‐カプロラクタムにいくつかの段階において転換され るところの方法であって、ヒドロホルミル化工程(A+H)及び、アップグレー ディング工程(G+E)及びカプロラクタム最終工程(F)を結合された本発明 に従う抽出プロセス(C+D+任意的にB)を含 むところの方法を概略的に表示したものである。この図におけるこれらの工程の 結合は、ε‐カプロラクタムの調製のためのこの統合プロセスに本発明を限定す ることを意味するものではない。 ホルミル吉草酸の未精製の混合物からの5‐ホルミル吉草酸の分離は、本発明 に従う分別抽出により達成される。通常、この分別抽出は単に、実質的に非混和 性であるところの分別抽出の両方の相と不純な物質との密接な接触を含み、不純 物が一つの相中に優先的に溶解され、かつ精製される物質(5FVA)が他の相 中に溶解される。好ましくは最初の水性及び有機溶剤は、実質的に純粋な形態で 使用される。ここで純粋な形態とは、全く又は殆どホルミル吉草酸が存在しない ことを意味する。精製される物質は次に、その特定の相における溶液から回収さ れる。回収された5FVA生成物は、未精製の混合物より少ない3FVA及び4 FVA不純物を含むであろう。該方法は不連続的に達成され得るが、好ましくは 連続的に達成される。 抽出性能は、抽出促進剤を使用することにより更に改善され得る。これらの剤 の例は塩基又は錯化剤である。しかし、本発明の方法において、分離はこれらの 剤を使用することなしに達成され得る。これらの促進剤を省くことにより、より 簡単な方法が得られる。 分別抽出が達成されるところの温度及び圧力は、重要ではない。通常、次の範 囲が適している。抽出圧力は、好ましくは0.1〜0.5MPaである。抽出温 度は、好まし くは20〜100℃である。通常、該温度は、使用される圧力における有機溶剤 の沸点より低い。 二つの溶剤による分別抽出を達成するためのいくつかの公知の方法は、本発明 を実行するために利用され得る。例えば、未精製のホルミル吉草酸混合物が単に 、分別抽出系の両方の溶剤相を含むところの容器に加えられ、そして次いで該混 合物が激しく攪拌されて、二つの溶媒相の夫々と未精製のホルミル吉草酸との密 接な接触を達成するところのミキサー‐セトラーが使用され得る。該溶剤の一つ は、未精製のホルミル吉草酸を含み得る。十分な混合の後、両相は、重力により 又は遠心機の使用により沈降分離される。 5‐ホルミル吉草酸の高純度及び高収率の両方が要求されるなら、本発明に従 う方法は好ましくは、ホルミル吉草酸の混合物が複数の接触段階において二つの 抽出溶剤と接触されるところの方法において連続的に実行される。 そのような連続法は、当初水性の溶剤及び当初純粋な有機溶剤が、連続的に種 々の接触段階において向流的に接触され、ここでホルミル吉草酸の未精製の混合 物が、中間の段階に連続的に供給されることを特徴とする。 好ましい連続的な分別抽出の例は、抽出効率を高めるために充填物、バッフル 又はトレイを通常含むところのある種の直立型のカラム(図1をまた参照せよ) を含む重力分離抽出装置において達成される。そのようなカラムの使用において 、未精製のホルミル吉草酸は好ましくは、その中心点(5´)においてカラムに 供給され、一方、純粋な (重い)水性の相は、カラムの上部の点(10)に、かつ未精製のホルミル吉草 酸の供給点より上に供給されるであろう。純粋な(より軽い)有機溶剤相は、カ ラムの下部の点(12)に、かつ未精製のホルミル吉草酸の供給点より下に供給 されるであろう。(5FVAのK値が3FVA及び4FVAのK値より小さい場 合に)重力により、より軽い相は、上方に向って向流的に移動して、分岐したホ ルミル吉草酸を溶解し(この状況はまた下記において議論されるであろう)、そ してオーバーヘッド(11)から除去されるであろう。より重い相は、カラムを 通って下方に移動し、5‐ホルミル吉草酸を溶解し、そしてカラムからボトム( 13)として除去されるであろう。 重力分離抽出装置は通常、カスケード様の装置(C+D)である。未精製のホ ルミル吉草酸の供給点は、濃縮工程(D)及びストリッピング工程(C)にカス ケードを分ける(文字及び数字は図1及び2において述べられた装置及びストリ ームを言う)。 濃縮工程(D)は、通常5〜100、かつ好ましくは10〜40の理論分離段 階を持つ垂直に据え付けられた抽出力ラムである。ストリッピング工程(C)も また、通常5〜100)かつ好ましくは10〜40の理論分離段階を持つ垂直に 据え付けられた抽出力ラムである。二つの工程は、一つのカラムを形成し得るか 、あるいは二つ(又はそれ以上)のカラムに分割され得る。 未精製の混合ホルミル吉草酸は、そのまま液体状の形態 か又は溶剤に溶解された形態であり得る。通常、この溶剤は、分別抽出に使用さ れるところの水又は有機溶剤である。重力分離装置を使用する連続法において、 フィード中の未精製のホルミル吉草酸の濃度は、好ましくは20〜100重量% である。より低い濃度は通常、ストリッピング工程(C)及び濃縮工程(D)の 経済的に魅力のない寸法をもたらすであろう。 好ましくはホルミル吉草酸の濃度は、重力分離抽出力ラム中の供給点(プレー ト)において可能な限り(供給点における相分離がなお生ずることを前提として )高い。MTBEが有機溶剤として使用される時、例えばおよそ50〜60重量 %であるところの、この最適なホルミル吉草酸の濃度を達成するために、フィー ド中に存在する溶剤又は濃縮工程を出る溶剤及びストリッピング工程に入る前の 溶剤のいくらかを分離することが有効であり得る。供給点(プレート)における ホルミル吉草酸の濃度は、ストリーム(7)及び(9)の平均濃度である。その ような溶剤分離の例は、図2に与えられている。セパレーターBにおいて、濃縮 工程を出るストリーム(8)の有機溶剤及びフィード(5)の有機溶剤は分離さ れ(6)、そして濃縮された混合物(7)はストリッピング工程(C)に供給さ れる。 (B)における溶剤分離は、例えば0.1〜0.5MPaの圧力における一段 フラッシュ又は単純な蒸留段階において達成され得る。 次の式により定義される水性の溶剤及び有機溶剤の体積 流量は、好ましくは1より大きく、かつより好ましくは1.1〜2である。 ここで、[10]、[7]、[12]及び[9]は、(図2に示されている)流 れ(10)、(7)、(12)及び(9)に対応するストリッピング工程及び濃 縮工程に入る水及び有機溶剤相の夫々の体積流量である。 より軽質の有機相を含有するオーバーヘッド(11)は、実質的に精製された 有機溶剤(14)及び分岐したホルミル吉草酸(15)を得るために更に処理さ れ得る。未精製の混合物がペンテン酸のヒドロホルミル化において得られる時、 吉草酸及び/又はペンテン酸がまた、オーバーヘッドに得られる。精製された有 機溶剤(14)は、分別抽出カラムに循環され得る(10)。有機溶剤(14) 、分岐したホルミル吉草酸(15)、未転化のペンテン酸(17)及び吉草酸及 びヒドロホルミル化の他の副生成物(16)は、例えば蒸留により別々の流れに おいて得られ得る。分岐したホルミル吉草酸は更に、例えば脱カルボニルにより 処理されることができて、ヒドロホルミル化の原料化合物であるペンテン酸が得 られる。未転化のペンテン酸は、ヒドロホルミル化(A)において原料化合物( 17)として 有利に使用されることができて、5‐ホルミル吉草酸を調製する。濃縮工程(D )を出る5‐ホルミル吉草酸に富む水性の相(13)は更に処理されることがで きて、従って、実質的に純粋な5‐ホルミル吉草酸が得られる。例えば、5‐ホ ルミル吉草酸は、結晶化又はより好ましくは蒸留又は有機溶剤による抽出により 混合物から分離され得る。有機溶剤は例えば、二成分溶剤抽出において使用され た有機溶剤で有り得るばかりでなく、他の有機溶剤も使用され得る。他の適切な 溶剤の例は、ベンゼン、トルエン又はキシレンである。 直鎖状の5‐ホルミル吉草酸は、(定量)酸化によるアジピン酸の調製のため の原料化合物として有利に使用され得る。アジピン酸はナイロン‐6,6の中間 体である。 非常に興味ある使用の他の例は、5‐ホルミル吉草酸から6‐アミノカプロン 酸への還元的アミノ化及びそれに続くε‐カプロラクタムへの環化である。ε‐ カプロラクタムはナイロン‐6のための前駆体である。5‐ホルミル吉草酸の還 元的アミノ化及ε‐カプロラクタムへの環化は、例えば上記のドイツ国特許第9 52442号公報及び米国特許第4730040号明細書に開示されている。還 元的アミノ化は、5‐ホルミル吉草酸が溶解するところの任意の適切な溶剤中で 達成され得る。これらの溶剤の例は、水、アンモニア、C1〜C6のアルカノール 例えばメタノール、エタノール、プロパノール又はブタノール、エーテル例えば ジエチルエーテル、メチルターシャリー‐ブチルエーテ ル、ジプロピルエーテル又はジイソプロピルエーテルである。5‐ホルミル吉草 酸がエーテルにより水性の相から容易に抽出されることができる故に、エーテル は溶剤である。5‐ホルミル吉草酸が分別抽出後に水中に溶解されて得られる故 に、溶剤としてより好ましくは水が使用される。任意的にこの水の一部分(18 )が、還元的アミノ化の前に水性の混合物から分離される。この水分離は、好ま しくは蒸留より、かつより好ましくは効果的蒸発(effect evaporation)により達 成される。効果的蒸発において、水は二つ又はそれ以上のユニットにおいて分け られ、ここで夫々のユニットは、前のユニットより低い圧力で操作され、かつ前 のユニットの蒸発された水(ストリーム)は更なるユニットにおいて凝縮され、 それにより更なるユニットにおいて水を蒸発するために必要な熱を供給する。 還元的アミノ化は、モル過剰量のアンモニア及び水素と5‐ホルミル吉草酸と の反応を意味する。還元的アミノ化は通常、第8〜10族の金属、例えばNi、 Co、Ru、Pt又はPdを含む(水素化)触媒の存在下に達成される。特定の 水素化触媒の例は、ラネーニッケル、ラネーコバルト及び担持されたRu触媒例 えば炭素上のRu又はアルミナ上のRuである。アンモニアは、2〜50倍モル 過剰において存在する。圧力は大気圧より上、好ましくは0.5〜30MPaで ある。温度は通常、40〜150℃である。触媒は例えば、スラリーとして存在 するか、又は充填床中に固定され得る。還元的アミノ化は、例えば管状反応器又 は連続式攪拌タンク反応器中で達成され得る。 環化は好ましくは、還元的アミノ化において使用されると同じ水性の混合物に おいて達成される。他の可能な溶剤は、C1〜C6のアルカノールである。環化は 、還元的アミノ化の後に別の段階において実行される。好ましくは還元的アミノ 化の触媒は、環化中には存在しない。環化段階の温度は、通常150〜370℃ であり、かつ好ましくは260℃を超える。環化は、例えば管状反応器又は連続 式攪拌タンク反応器中で達成され得る。6‐アミノカプロン酸からε‐カプロラ クタムへの環化の後に、ε‐カプロラクタム(21)及び水(20)は、例えば 結晶化又は好ましくは蒸留もしくは抽出により分離され得る。 直鎖状の及び分岐したホルミル吉草酸を含む未精製の混合物は、例えばペンテ ン酸のヒドロホルミル化により得られ得る。ペンテン酸が一酸化炭素及び水素と 反応するところのヒドロホルミル化反応は、通常/好ましくは、均一触媒系の存 在下に達成されるであろう。しかし、不均一なヒドロホルミル化触媒系がまた使 用され得る。該触媒系は、周期律表の第VIII族金属を含むであろう。好ましい金 属は、Co、Ru、Rh、Pd、Ir及びPtである。ドイツ国特許出願公開第 3628664号公報において、Rh‐トリフェニルホスフィン触媒系が、ヒド ロホルミル化によるホルミルカルボン酸の調製のために開示されている。ヒドロ ホルミル化によるホルミルカルボン酸及び特に5‐ホルミル吉草酸の特定の調製 のために少しの触媒系が、文献中 に開示されている。しかし、上記において述べられた金属に通常基くヒドロホル ミル化のための公知の触媒系は、殆どの場合において、この反応のために適して いる。 ペンテン酸が水性の反応混合物中によく溶解する故に、5‐ホルミル吉草酸を 調製するための好ましいヒドロホルミル化法は、水性の反応混合物において達成 される。水性の反応混合物中で反応を達成する時、原料化合物はまた、ペンテン 酸エステルであり得る。エステル基は、ヒドロホルミル化反応の間に、酸基へと 加水分解を受け、ホルミル吉草酸が形成されるであろう。好ましくは、これらの 方法の触媒系は、適切な溶剤により抽出される時、分岐した及び直鎖状の吉草酸 より大きな、水への溶解度を有する。触媒系が次に抽出(H)により未精製のホ ルミル吉草酸から容易に分離され得る故に、これは有利である。好ましくは抽出 は、本発明に従う方法における分別抽出において使用されると同じ有機溶剤によ り達成される。そのような抽出(H)においてまた得られる触媒系を未だ含む水 性の混合物(3)は、ヒドロホルミル化(A)に有利に循環され得る。 そのような触媒系の例は、水溶性の二座のホスフィン配位子と組合わされたロ ジウムに基く触媒系である。そのような触媒系は、例えば国際出願公開第942 6688号公報に開示されている。 好ましくは白金又は白金化合物及び水溶性の有機二座配位子を含む触媒系が使 用される。上記において述べられた 利点とは別に、そのような触媒系を使用するヒドロホルミル化法は、直鎖状の5 ‐ホルミル吉草酸への高い選択性をもたらすであろうことが分かった。 好ましくは、二座配位子として使用される水溶性化合物は、次の一般式により 表され得る。 R56‐M1‐R‐M2‐R78 (12) ここで、M1及びM2は、リン(P)原子、アンチモン原子又はヒ素原子を示し、 Rは、少なくとも三つの原子を持つ二価の有機架橋基を示し、かつR56、R7 及びR8は、同一又は異なる有機基を示し、かつR5、R6、R7、R8及び/又は Rは、少なくとも一つの親水性基を含む。M1及びM2はリン(P)原子であるこ とが好ましい。 親水性基は、水への有機二座配位子の溶解度を増加するところの任意の基であ り得る。この親水性基は、強い極性基、例えばアミン誘導体、例えばジアルキル アミンの基、又はより好ましくはイオン性基であり得る。配位子化合物中の親水 性基の位置は重要ではない。親水性基は、基R5〜R8又は架橋基Rに結合され得 る。 適切なイオン性の親水性基の例は、スルホネート基、-SO3Z、ホスホネート 基、‐PO3Z、カルボキシレート基、‐COOZ、又はアンモニウム塩‐N( R93Xの一価の陽イオン性基である。ここで、Zは、一価の陽イオン性基を示 し、R5は、1〜18個の炭素原子を持つ脂肪族又は芳香族炭化水素基、又は水 素を示し、かつXは陰イオン性基を示す。もし、二座の配位子が、例えばR5、 R6、R7及び/又はR8のためにアリール基を含むなら、アンモニウム塩の陽イ オン性基は好ましくは、二座配位子中の非アリール基に結合される。これらの非 アリール基は、架橋基(R)又はR5〜R8のための非アリール基であり得る。親 水性基の他の例は、配位子中に存在するフェノレート基Ar‐OZである。Ar 基は、任意の(芳香族)基R5、R6、R7、R8及び/又はRであり得る。 適切な陽イオン性基(Z)の例は、無機の金属陽性イオン、とりわけアルカリ 及びアルカリ土類金属、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム及びバリウム 並びに第四級アンモニウムイオン、例えばテトラメチルアンモニウム、テトラプ ロピルアンモニウム又はテトラブチルアンモニウムである。 適切な陰イオン性基(X)の例は、ハライド、サルフェート及びホスフェート 基及びR10‐SO3 -、R10‐CO2 -及びR10‐PO3 -基である。ここで、R10は 、C1〜C12のアルキル又はC1〜C12のアリールを示す。 通常、親水性基の数は1〜6個である。該基の数は二座配位子の一分子当り1 〜4個であることが好ましい。 R5、R6、R7及びR8は、C1〜C15の(シクロ)アルキル基又はC5〜C20の アリール基であり得る。これらの基は好ましくは、アリール基、例えばナフチル 、フェニル又は複素環式アリール基、例えばピリジルである。可能な置換基の例 は、アルキル基、例えばメチル、エチル又はイソブチル基、アルコキシ基、例え ばメトキシ、エトキ シ、イソプロポキシ及びハライドである。 架橋基Rは、3〜30個の炭素原子を持つ有機基であり得る。Rは、二価のC9 〜C12のアルキル基、例えばトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン 又はヘキサメチレンであり得る。 親水性基なしの式(9)に従う二座のホスフィン配位子化合物の例は、1,3 ‐ビス(ジフェニル‐ホスフィノ)プロパン、1,4‐ビス(ジフェニル‐ホス フィノ)ブタン、2,3‐ジメチル‐1,4‐ビス(ジフェニルホスフィノ)ブ タン、1,4‐ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)ブタン、1,3‐ビス(ジ ‐p‐トルイル‐ホスフィノ)プロパン、1,4‐ビス(ジ‐p‐メトキシフェ ニルホスフィノ)ブタン、2,3‐ビス(ジフェニルホスフィノ)‐2‐ブタン 、1,3‐ビス(ジフェニルホスフィノ)‐2‐オキソプロパン及び2‐メチル ‐2‐(メチルジフェニルホスフィノ)‐1,3‐ジ(ジフェニルホスフィノ) ‐プロパンである。一つ又はそれ以上の親水性基により置換された時、上記の配 位子は、本発明に従う方法において使用されることができる水溶性の二座配位子 化合物の例である。 好ましくは架橋基Rは、M1及びM2の間に「剛直な」結合を形成する。「剛直 な」結合は、いずれの基R5〜R8が存在するかに関係なく、M1及びM2を互いの 関係においてコンフォメーションの自由度が殆どないか又は全くないようにする (同じく殆どコンフォメーションの自由 度を許さないところの二重結合に匹敵する)ところの結合を意味する。コンフォ メーションのより多くの自由度を許すところの架橋基を持つ二座のホスフィン配 位子化合物は、比較的好ましくない結果を生じることが分かった。好ましくはM1 及びM2の間の最も短い間隔は、3、4又は5原子により形成される。これらの 原子は、炭素の他に、ヘテロ原子、例えば窒素、酸素、硫黄及びリン原子を示し 得る。 適切な「剛直な」架橋基の例は、M1及びM2の間の鎖中に少なくとも一つの環 状の基を含む二価の有機基である。ここで、環状の基は芳香族であり得る。この 環状の基は、架橋基に「剛直な」性質を与え、かつ1〜3個の炭素原子を持つア ルキル基を介してM1及び/又はM2に結合され得ることができる。適切な架橋基 の例は、次の一般式により表され得る。 ‐R11‐Y‐R12‐ (13) ここで、Yは炭化水素基を示し、該炭化水素基は少なくとも一つの環状構造を含 み(該環状構造は架橋基に剛直性を与える)、ここで該環状構造は任意的に置換 されており、かつ該炭化水素化合物はヘテロ原子、例えば酸素、窒素、リン及び 硫黄を含むことができ、かつR11及びR12は、互いに独立して省略されることが でき、又は互いに独立してC1〜C3のアルキレン基を示すことができる。好まし くは、環状構造は3〜20個の原子を含むであろう。M1及びM2は、剛直な環Y に対してシス又はトランスであり得る。もし、基R11及び/又はR12が存在する なら、それ/ それらはまた、剛直な架橋Yに対してシス又はトランスであり得る。 ヘテロ原子を含むところのYにおいて環状構造を持つ二座のホスフィンの例は 、2,3‐o‐イソプロピリデン‐2,3‐ジヒドロキシ‐1,4‐ビス(ジフ ェニルホスフィノ)‐ブタン(DIOP)であり、これは市販されている。DI OPから誘導される化合物がまた適している。式(13)におけるYのための環 状構造の他の群は、シクロアルカン、例えばシクロプロパン、シクロブタン、シ クロペンタン及びシクロヘキサンである。架橋されたシクロアルカンがまた、式 (13)における環状基Yとして使用されるために非常に適している。そのよう な架橋されたシクロアルカンの例は、ビシクロ[1.1.2]ヘキサン、ビシク ロ[2.2.1]ヘプタン及びビシクロ[2.2.2]オクタンである。 Yの環状構造は任意的に、一つ又はそれ以上のアリール又はアルキル基により 、及び/又は他の官能基により置換され得る。Y上に置換される官能基はまた、 本発明に従う方法において使用される有機二座配位子の溶解度を高めるところの 親水性基であり得る。該官能基は任意的に、担体上に二座のホスフィンを固定化 するために使用され得る。これらの官能基の例は、例えばカルボニル、ヒドロキ シル、アミン及びハライド基である。 他の適切な「剛直な」架橋基は、(少なくとも)2個の結合された、好ましく は芳香族の、環状系を含む二価の有 機基である。二つの環状系は、互いに関して束縛された回転を有し、その結果と して該架橋は「剛直な」性質を所有する。そのような化合物は、例えば、「Adva nced Organic Chemistry,Reactions,Mechanisms and Structure」、Jerry March ,第 4版、1992年、John Wiley & Sons,第101頁に詳細に述べられている。適切な 結合された環状系の例は、ビフェニル、ビナフチル及びビピリジルである。結合 された環状系を持つ「剛直な」架橋基を持つ二座のホスフィンの例は、2,2´ ‐ビス‐(ジフェニルホスフィノ)‐1,1´‐ビナフチル(BINAP)であ り、これは市販されている。環状系は、上記において述べられた環状構造Yと同 一に置換され得る。 環状化合物を持つ適切な「剛直な」架橋基Rの全く異なる群は、ビス(η‐シ クロペンタジエニル)‐金属配位化合物(またメタロセンとして公知である)で ある。とりわけ適しているメタロセンはフェロセンである。 親水性基を未だその中に組み込まれていないところの剛直な架橋基(R)を持 つ適切な二座のホスフィンの例は、上記において示したDIPO、ビス(ジフェ ニルホスフィン)フェロセン、トランス‐1,2‐ビス(ジ(m‐メチルフェニ ル)ホスフィノメチル)シクロブタン、トランス‐[(ビシクロ[2.2.1] ヘプタン‐2,3‐ジイル)ビス(メチレン)]‐ビス[ジフェニルホスフィン ]、トランス‐[(ビシクロ[2.2.2]オクタン‐2,3‐ジイル)ビス( メチレン)]‐ビス[ジフェニルホスフィ ン]、トランス‐1,2‐ビス(ジフェニルホスフィノメチル)シクロブタン( DPMCB)、トランス‐1,2‐ビス[ジフェニルホスフィノメチル]トラン ス‐3,4‐ビス[フェニル]シクロブタン及び上記において示したBINAP である。 親水性基は、上記において示された化合物に容易に結合され得る。スルホネー ト基は例えば、硫酸中のSO3によるスルホン化を経て配位子に結合され得る。 カルボキシレート基、ホスホネート基及びアンモニウム塩のカチオンラジカルは 、当業者に公知の合成法を使用して組み込まれ得る。 白金又は白金化合物は、均一系又は不均一な固定化された系において使用され 得る。均一系が好ましい。白金はその場で二座化合物と錯体を形成する故に、最 初のPt化合物の選択は通常重要ではない。例えば適切な白金化合物は、例えば ハロゲン化水素、硝酸、スルホン酸及び1分子当りに12個より多くない炭素原 子を持つカルボン酸と白金の塩である。そのような塩の例は、PtCl2、Pt (AcAc)2(AcAc=アセチルアセトネート)、CODPtCl2(COD =シクロオクタジエン)、Pt(CH3CN)4(BF42及びCODPt(Ac Ac)BF4である。 ヒドロホルミル化の温度は、通常50〜200℃、かつ好ましくは90〜12 0℃である。 圧力は重要でなく、かつ例えば4〜20MPaであり得 る。 水素対一酸化炭素のモル比は、例えば1:10〜10:1であり得る。この比 は、ホルミルカルボン酸の収量対ジカルボン酸の収量の比に影響を及ぼす。得ら れた反応混合物のジカルボン酸含有量は、より多くの一酸化炭素が使用されるに つれて増加するであろう。もし、所望の生成物がホルミルカルボン酸であるなら 、一酸化炭素対水素のモル比は、約1:1であろう。もし、著しい量のジカルボ ン酸が所望なら、水素に対する一酸化炭素のモル過剰は5より大きい。 不飽和カルボン酸対白金のモル比は、一般に100:1〜1000:1、好ま しくは400:1〜600:1である。 不飽和カルボン酸対水のモル比は、一般に1:20〜1:2にある。 水に次いで他の溶剤が任意的に存在し得る。他の溶剤の例は、ジメチルホルム アミド、テトラヒドロフラン、ベンゾニトリル及びアセトニトリルである。 上記のヒドロホルミル化のための原料化合物として使用されるペンテン酸は、 4‐、3‐又は2‐ペンテン酸又はこれらの化合物の混合物であり得る。ペンテ ン酸は、例えば欧州特許出願公開第405433号公報において述べられたよう なブタジエンと水のカルボニル化により有利に調製され得る。 上記において説明されたように、抽出において得られた 水(18)及びε‐カプロラクタム調製において得られた水(20)は、抽出( 10)及び環化(22)において有利に再利用され得る。抽出において得られた 有機溶剤(6)及び(14)は、ヒドロホルミル化抽出(4)及び(12)にお いて有利に再利用され得る。任意的にこれらのストリームは、更なる精製に付さ れ得る。 本発明は、次の限定するものでない実施例により説明されるであろう。 実施例IA〜Ib及び比較例Aは、メチルターシャリー‐ブチルエーテル、ブ チルアセテート及びトルエンにより実行された。 これらのA及びBの計算のために次の溶剤特性が使用された。 実施例Ia 2.25グラムの5‐ホルミル吉草酸(17ミリモル)、0.21グラムの3 ‐ホルミル吉草酸(1.6ミリモル)及び0.50グラムの4‐ホルミル吉草酸 (3.8ミリモル)の混合物、0.86グラムのペンテン酸(8.6ミリモル) 、0.7グラムの吉草酸(6.8ミリモル)及び47グラムの水(該混合物は5 0ミリリットルの全体積を有していた)が、22℃において2分間、50ミリリ ットルのメチルターシャリー‐ブチルエーテル(MTBE)と接触された。二つ の相が相分離により分離され、そしてガスクロマトグラフィーにより分析された 。 (1)夫々の相における元の量のパーセンテージ 実施例Ib 実施例Iaが、MTBEに代えて同一重量のブチルアセテートを使用して繰り 返された。 比較例A 実施例Iが、MTBEに代えてトルエンを使用して繰り返された。結果は下記 の通りである。 実施例Ia、Ib及び比較例Aから明らかなように、トルエンの使用は、3‐ 及び4‐ホルミル吉草酸からの5‐ホルミル吉草酸の分離をもたらさず、そして その分離活性は、有機溶剤としてMTBE及びブチルアセテートが使用される時 に観察される。更に、これらの実験は、実質的に純粋な5‐ホルミル吉草酸を得 るために、いくつかの抽出段階が必要であることを示している。それ故、連続的 な多 段階抽出において本発明を実行することが有利であると思われる。 実施例III 次のものが150ミリリットルのハステロイC製のオートクレーブ中に秤量さ れた。即ち、45ミリリットルの脱ガスされた水中の37.4ミリグラム(0. 1ミリモル)のCODPtCl2(COD=1,5‐シクロオクタジエン)及び 89.7ミリグラム(0.1ミリモル)のテトラスルホン化されたトランス‐1 ,2‐ビス(ジフェニルホスフィノメチレン)シクロブタンである。30分間攪拌 した後、5.3グラムの新しく蒸留された3‐ペンテン酸が加えられ、そしてオ ートクレーブが、CO/H2=1(モル/モル)で5.0MPaにおいて100 ℃に加熱された。最終圧力は、CO/H2ガス混合物により8.0MPaに調節 された。4時間後、該反応混合物は冷却された。反応混合物が冷却された後、圧 力が抜かれた。水性の反応混合物は次いで、窒素雰囲気下にMTBE(3×50 ミリリットル)により抽出された。この第一サイクルの後に、エーテル相がGC により分析された。エーテル相中の生成物及び原料物質の量は表1に与えられて いる。この後、ある量の新しい3‐ペンテン酸が水性の相に加えられた(表1、 第1欄)。その後、反応が上記において述べられた方法で繰り返された。このサ イクルが5回繰り返された。エーテル抽出物は、夫々のサイクル後にGCにより 分析された。最後のサイクルの後に、水相がまたGCにより分析された。 表1は、3‐ペンテン酸の量及び各サイクルの結果を示している。これらの結果 は、触媒は、その活性を維持しながら、容易に再利用され得ることを示している 。 4サイクル後の全転換率は78.8%であった。吉草酸への選択率は6.2% であり、5‐ホルミル吉草酸への選択率は62%であり、全ホルミル吉草酸への 選択率は80.3%であり、ジカルボン酸への選択率は11.4%であった。N /Brは3.4であった。 実施例IV 実験室において、直径0.05メートル及び高さ4.5メートルのガラス柱状 (pilor)カラムが、3‐及び5‐ホルミル吉草酸からの5FVAの分別抽出分 離を達成するように改良された。未精製のホルミル吉草酸のための入口点は、ガ ラスカラムの底から約3メートルに位置付けられ、新しいMTBEストリームの ための入口は、カラムの底から約0.20メートルに備えられ、かつ水の入口が 、カラムの頂部から約0.20メートルに備えられた。ガラスカラム自体の底は 、水性の相の除去のために適合されており、かつカラムの頂部は、MTBE相の 除去のために適合された。 該カラムは、12ミリメートルのセラミックス製のラシヒリングで充填された 。界面の物質移動面積を制御し得るために、パルセーターがカラムの底に取り付 けられて、ガラスカラムの全液体内容物の上下運動を発生させた。脈動の振幅及 び振動数の両方は、抽出カラムにおけるエネルギ ーの散逸を調節することにより変えることができた。 3.25キログラム/時間のMTBE)1.17キログラム/時間の5FVA )合計1.40キログラム/時間の3‐及び4‐ホルミル吉草酸、0.23キロ グラム/時間のペンテン酸及び0.46キログラム/時間のジカルボン酸から成 る実施例IIIにおいて得られたような酸混合物、純粋なMTBE及び純粋な水 が、上記おいて述べられた点においてカラムに連続的に供給された。純粋な水の 流量は、16.25キログラム/時間に等しく、かつ純粋なMTBEの流量は、 6.97キログラム/時間に等しかった。 操作中、フィードストリーム並びにカラムは、約25℃に保持された。脈動の 振動数及びストローク長は夫々、1分間当り90ストローク及び0.01メート ルに設定された。 有機物質の頂部ストリーム及び水性の底部ストリームの両者は、種々の酸につ いて分析された。水性の底部ストリーム中の5FVA対酸の合計量の重量比(5 FVAの純度)は、約0.98であり(他の成分は3FVA及び4FVAであっ た)、かつ5FVAの収率(酸フィード中の5FVAの質量流量に対する水性の 底部ストリーム中の5FVAの質量流量)は約0.98であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BB,BG,BR ,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IL,IS, JP,KP,KR,LK,LR,LT,LV,MG,M K,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI ,SK,TR,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ゲリング,オンコ,ヤン オランダ国,6163 ケーエル ゲレーン, マースラーン 52 (72)発明者 グイト,ルドルフ,フィリップス,マリア オランダ国,6228 ジーピー マーストリ ヒト,ブーフィエルスダール 12 (72)発明者 シモンズ,アントニウス,ヤコブス,フラ ンシスカス オランダ国,6163 エッチエヌ ゲレー ン,マウリツパルク 24 (72)発明者 ニーマン,シモン,ハンス オランダ国,6219 マーストリヒト,ヤハ トールンストラート 49

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.5‐ホルミル吉草酸及び分岐した3‐及び/又は4‐ホルミル吉草酸の混合 物から直鎖状の5‐ホルミル吉草酸を分離する方法において、分離が、一の溶剤 が水性の溶剤であり、かつ他の溶剤が有機溶剤であるところの二つの非混和性の 溶剤を使用する分別抽出により達成されることを特徴とする方法。 2.有機溶剤が下記の特性を有することを特徴とする請求項1記載の方法 -2.8<A <-0.2かつ0.14<B <2.39 又は 1.7 <A <4.0 かつ-4.0<B <-1.64 (ここで、A及びBは、 であり、ここで、TBは標準沸点(℃)を示し、ρは20℃において測定された密 度(kg/m3)を示し、ndは屈折率(−)を示し、εrは20℃において測定された誘 電率(−)を示し、δdは分散のHansen溶解度パラメーター(MPa1/2)を示し、δp は極性のHansen溶解度パラメーター(MPa1/2)を示し、δhは水素結合のHansen溶 解度パラメーター(MPa1/2)を示し、δはScatchard-Hildebrand溶解度パラメータ ー(MPa1/2)を示し、μは双極子モーメント(Debey)を示し、かつET(30)はLewis のドナー/アクセプター特性(kcal/mol)を示す)。 3.B < -1.12×A +0.96かつ B > 0.965×A −1.033 であることを特徴とする請求項2記載の方法。 4.-2.8< A<-0.2かつ0.14< B<2.39であることを特徴とする請求項2又は3 記載の方法。 5.分別抽出が連続的に行われ、ここで、当初純粋な水及び当初純粋な有機溶剤 が、種々の接触段階において向流的に接触され、かつホルミル吉草酸の未精製の 混合物が、中間の段階に連続的に供給されて、5‐ホルミル吉草酸に富む水相と 3‐ホルミル吉草酸及び/又は4‐ホルミル吉草酸に富む有機相とを生ずること を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。 6.5‐ホルミル吉草酸を調製する方法において、3‐及び/又は4‐及び5‐ ホルミル吉草酸の混合物が、ペンテン酸のヒドロホルミル化により調製され、か つ5‐ホルミル吉草酸が、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法により3‐ 及び/又は4‐ホルミル吉草酸から分離されるところの方法。 7.ヒドロホルミル化が、水及び、白金又は白金化合物及び水溶性の有機二座配 位子を含む水溶性の触媒系の存在下に達成されることを特徴とする請求項6記載 の方法。 8.ε‐カプロラクタムを調製する方法において、請求項1〜7のいずれか一つ に記載の方法により得られるところの5‐ホルミル吉草酸を含む水性の溶液が( a)還元的ア ミノ化に付されて、6‐アミノカプロン酸及びε‐カプロラクタムを含む水性の 混合物が得られ、(b)別の段階において高められた温度で6‐アミノカプロン 酸をε‐カプロラクタムに環化し、かつ(c)該水性の混合物からε‐カプロラ クタムを分離するところの方法。 9.段階(b)が、段階(a)において得られた水性の混合物を使用して達成さ れることを特徴とする請求項8記載の方法。
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