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JPH11505662A - 対流型または対流放熱型の電気加熱素子 - Google Patents

対流型または対流放熱型の電気加熱素子

Info

Publication number
JPH11505662A
JPH11505662A JP8526069A JP52606996A JPH11505662A JP H11505662 A JPH11505662 A JP H11505662A JP 8526069 A JP8526069 A JP 8526069A JP 52606996 A JP52606996 A JP 52606996A JP H11505662 A JPH11505662 A JP H11505662A
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JP
Japan
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plate
heating element
heating
plates
transparent
Prior art date
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Pending
Application number
JP8526069A
Other languages
English (en)
Inventor
フルモー,ジャック
ジラウド,アンドレ
Original Assignee
コーパニュ ジェネラル ドゥイノバション エ ド ドゥベロップマン コジデブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コーパニュ ジェネラル ドゥイノバション エ ド ドゥベロップマン コジデブ filed Critical コーパニュ ジェネラル ドゥイノバション エ ド ドゥベロップマン コジデブ
Publication of JPH11505662A publication Critical patent/JPH11505662A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/20Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater
    • H05B3/22Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater non-flexible
    • H05B3/26Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater non-flexible heating conductor mounted on insulating base
    • H05B3/265Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater non-flexible heating conductor mounted on insulating base the insulating base being an inorganic material, e.g. ceramic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H3/00Air heaters
    • F24H3/002Air heaters using electric energy supply

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 透明であり、占有する空間が最小であり、かつ良好な効率を有するこれらの加熱素子は、導電性薄膜層で覆われ、かつ透明で相補的な層または板として構成された1つ以上の表面に連結された、少なくとも1枚の強化ガラス板からなる加熱体を備えることにより、加熱素子から環境への熱伝達モードの規定および制御を実現し、および/または電気的絶縁を実現する。熱的・機械的抵抗を有するガラスからなる2枚の保護板(4、6)を備えた、壁付け対流放熱器が開示される。この壁付け板(4)は、赤外線反射層(4)と、層(4)に対向する導電性薄膜層(5)を有する中間加熱板(5)とを備えている。これらの板は、対流が空気を過熱する結果にならないほど十分に大きく、かつ、対流が下降する通風によりもたらされる乱気流現象を起こす結果にならないほど十分に小さい距離で互いに隔てられている。

Description

【発明の詳細な説明】 対流型または対流放熱型の電気加熱素子 本発明は、対流型または対流放熱型の電気加熱素子に関する。 家庭用電気加熱の使用は、最近では、一般的であるにとどまらず、奨励されて もいるので、電気加熱を提供するため、多数の装置が用いられている。 そのような装置は、一般に、オームの法則に従って抵抗器内の電圧降下により 熱源を生成するために、ジュール効果の原理を利用している。このようにして生 成された熱は、その後、さまざまな方法により伝達される。 最も広く用いられている方法は、対流による伝達である。加熱された抵抗器の 近傍に位置する空気は、温度の上昇を見るので、その密度の低下を見ることにも なる。この空気は上昇する傾向をもつので、上昇気流を生成することになる。次 に、熱気は冷気に置き換えられ、その冷気が今度は加熱される。そして、いった ん熱サイホン現象がトリガされると、このプロセスは連続的になる。この伝達方 法のために製造された装置が、対流放熱器である。 電気抵抗器において生成されたエネルギーを伝達するための別の手段としては 、電気抵抗器により放出された放射がある。この放射により、エネルギーは部屋 中に拡散する。放射されたエネルギーは、一次近似では、Stephan およびBolt zmannにより証明されたように、ケルビン温度の4乗に比例する。これに対応す る装置が、放熱パネルである。 最後に、熱は、流体中の伝導によって抵抗器から伝達されてもよい。この流体 が、今度は、ジャケットを加熱する。そして、このジャケットが、上述したさま ざまな伝達方法により、そのカロリーを周囲の空気へと伝達する。このプロセス は、従来のセントラルヒーティングで用いられる。セントラルヒーティングでは 、水、蒸気または油が熱伝達流体である。このような装置は、一般に(そして誤 って)、放熱器として知られている。 これらのさまざまな装置は、いくつかの欠点を示す。そのような欠点は、ある 場合には許容できることもあるが、多くの場合は、深刻なものになりうる。 第1に、このような装置は、そのような装置が設置された部屋の外見全体を損 ねることが多い。 いくつかの装置の動作の基礎をなし、大なり小なり目に付き、大なり小なり複 雑であり(よじれた配線、コーティングされた配線など)、かつ支持用および保護 用の部品に囲まれている、発光加熱素子は、特に見た目のよくないユニットであ りうる。 一般に対流放熱器に用いられている非発光抵抗器素子は、下部、上部および時 には側面に開口を有するケースまたはカバー内に入れられるものであり、不透明 で分厚く、周囲の装飾となじまないことが多い。ある場合(例えば、歴史的記念 碑などの場合)には、全く受け入れられないことさえある。 第2に、現在のこのような装置は、まさにその装置の構造そのものが原因で、 出力の損失を被ることがある。よって、壁に設置される対流放熱器は、それが置 かれている壁へと熱の相当大きな部分を伝えてしまい、壁は、その熱を伝導によ り外部へと放散してしまう。このような損失は、一層大きくなることがある。な ぜなら、対流放熱器の外側の壁の最高温度を超えたくないと望むと、抵抗器から 、対流放熱器を通って流れる空気へと伝達される熱が制限されることになるから である。また、その他の現象が、現在の加熱装置の使用効率の制約となることも ある。よって、現在の金属製対流放熱器の放熱効果は、空気が循環するダクトを 閉ざしている対流放熱器の外側の壁が、低温に維持されなければならないこと、 および、その壁は不透明であるので、高温の抵抗器により生成された赤外線放射 の透過を妨げることにより、制約を受ける。また、実際に、もし、例えば天井の 上のような手の届かない場所に配置されさえすれば、放熱パネルが良好な放射温 度に達することもありうる。しかし、このような配置は、例えば、中二階のフロ アをもつ段違いのアパートメントに見られるような非常に高い天井をもつエリア の加熱には不利である。 最後に、快適さに関してより大きな期待をかけても(そのような期待は、熱的 な「しゃっくり」、すなわち加熱装置の連続する2回の作動間の室内温度の変化 を最小化することを要求する)、ほとんどの場合、現在の装置では、そのような 期待が満たされることはない。 ドイツ国の特許出願第DE-A-2 106 329号は、内側の板と、外側の板 と、スペーサフレームとから構成される断熱ガラス板に関している。ここで、内 側の板と外側の板との中間の空間は閉ざされており、内側の板は、その中間の空 間に面する側面に抵抗性金属製コーティングを有しており、外側の板は、その中 間の空間に面する側面に反射性コーティングを有しており、抵抗性コーティング は、電気的に加熱されうる。この場合、加熱は、放射により実行される。 フランス国の特許出願第FR-A-2 652 980号は、ジュール効果により 電気加熱を実現する透明シートであって、電気的絶縁性材料からなる透明な支持 体と、導電性材料からなる均質性薄膜コーティングと、絶縁性材料からなる透明 保護膜とを備えた透明シートに関している。ここで、このコーティングは、その 周縁の少なくとも2つのゾーンにおいて、コーティングの抵抗よりも少なくとも 2桁だけ低い自乗抵抗を示す導電性材料の縁に覆われている。 本発明は、上述した従来技術の欠点を持たない加熱素子に関している。 本発明の加熱素子は、熱抵抗および機械的強度を示す、少なくとも1枚のガラ ス板であって、自らを通って流れる電気をジュール効果により熱に変換する抵抗 器として作用する透明な導電性薄膜コーティングに覆われた、少なくとも1枚の ガラス板から構成される加熱体を有している。この加熱体は、コーティングまた は板の形状の1つ以上の表面に連結されている。これらの表面は、透明であり、 相補的であり、(1枚以上の)加熱板に平行であるか、または実質的に平行であ り、その特性および/または(1枚以上の)加熱板に対するその配置により、選 択された使用法に従って、加熱素子から環境への熱伝達方法を規定し、制御する ことを可能とし、および/または電気的絶縁を保証することを可能にする。これ らのさまざまな板は、それらの板の間の空気を循環させるように配置される。 閉ざされたどのようなフレームによっても互いに接続されていないために、そ の下部および側面で空気の取り入れを可能にする、互いに間隔が設けられた複数 の板から構成される、本発明による装置の場合、部屋の温度をよりよく調整する ことを目的として、空気は低温で流出し、空気の流れの対流出力はより大きくな る。 後述するように、本発明による加熱素子は、良好な透明度と、非常に高い効率 と、最小の容積とを保証するものであり、また、この装置は、安全面での要求お よび効力のある各種規格を確実に満たしている。 これらの相補的で透明な表面の本発明による動作を理解する一助を与えるには 、例えば、一片のガラス上に堆積される透明なコーティングの特性をいくつか列 挙するのが適切である。 例えば、ドーピングされた酸化スズからなる300nm(3000Å)のコー ティングで被覆されたガラス板は、 (a)およそ30Ω/□の表面抵抗を示す。また、もし矩形の板の対向する2 つの側面間に電圧の差が確立されれば、このコーティングは、電気抵抗器として ふるまう。電気抵抗器の値は、この矩形板の複数の側面の寸法の比に依存する。 また、この電気抵抗器は、ジュール効果により高熱になり、伝導によりガラス板 を加熱する。よって、220ボルトで電気を供給する網に接続された、このよう なコーティングされたガラスからなる方形板は、その方形板の寸法には関わりな く、1613ワットの電力を放散する。熱収率は、板の表面積およびその寸法( 長さおよび幅)の比のみに依存すると思われる。所与のコーティングされたガラ スについて、電力は、その板の寸法の比に基づいて選択され、温度は、その板の 寸法の積に基づいて選択される。電力および温度を固定すれば、寸法を計算する のが簡単になる。コーティングとは反対側の側面である、ガラスの表面は、絶縁 性を有すると見なされる。その表面抵抗は、1012Ω/□(1兆Ω/□)のオー ダーである。 (b)また、コーティングされた側面では、0.15の表面放射率を示し、対 向する側面では0.9の表面放射率を示す。熱板は、放射率に比例する放射を放 出する。この放射率は非対称であり、0.15対0.9(すなわち、6)の比であ る。キルヒホッフによれば、放射は、ガラス板が吸収帯を有する長さにわたって のみ放出されうる。この吸収帯は、5μmを超える長さにわたって位置している 。5μm〜20μm間の波長のみが、プランクの法則により計算可能な、識別可 能なエネルギー量を有している。このエネルギー量は、生理波長、すなわち快適 で心地よいという感覚を与える波長に対応する。 (c)さらに、コーティングされた側面では、85%の赤外線反射率を示し、 対 向する側面では、4%の赤外線反射率を示す。このガラスおよびコーティングの アセンブリは、光に対して透明であり続ける。 よって、本発明者らは、このような特性を利用して、加熱板の一方または他方 の側面上の放出方向を、その放射を反射するか、または逆に透過するように決め るという着想を得た。さらに、この加熱素子の透明性を維持しつつ、加熱板に近 づいてやけどをしたり、感電したりすることがないように、もう1枚のガラス板 あるいは絶縁性透明コーティングを用いてもよい。2次的な効果としては、本発 明によれば、これらの板またはコーティングが提供する色および光の効果を利用 して、装飾的な効果をもたらすこともできる。 よって、本発明は、モジュール空間、乾燥室などのための、壁付け型または可 動性の対流放熱器や、幅木またはデイドー加熱や、壁付け型または可動性の放熱 パネルや、壁付け型または可動性の放熱/対流混合型素子や、可動性すなわち移 動可能な加熱仕切り板のような多種多様な加熱素子を提供する。 本発明による加熱装置の動作をよりよく理解する助けとするために、以下の説 明では、壁付け型の対流放熱器という形態による実施の形態を考える。 カロリーは、その一方の面が、壁に面する透明な導電性コーティングに覆われ た1枚のガラス板から構成される加熱体において、ジュール効果により供給され る。このコーティングの放射率は低いので、この構成により、壁の方向における 放熱の最小化が可能になる。この第1の板Iの正面の、その板から例えば15m mだけ離れた位置には、熱抵抗および機械的強度を示すガラス板IIが配置される 。このガラス板の目的は、 (a)対流が生成する、すなわち空気が下から上へと循環する空間を規定する こと、 (b)その温度が120℃にも上昇しうる熱板Iにユーザが触れるのを防止す ること、 (c)ユーザが、板Iに触れて感電するのを防止すること。この目的のために 、板Iを板IIより小さくするか、または、より好ましくは、導電性コーティング を、板Iの表面積よりも小さい表面積に限定する。 (d)面Iの反対側の板II上に堆積された赤外線反射コーティングにより、板 Iから板IIへと放出される赤外線放射を遮断するか、または、もし板IIが赤外線 反射コーティングを備えていないのなら、板IIのガラスにより吸収された後に、 放出された放射の一部を部屋に向かって再び送出することである。 上述した2つの選択肢では、板IIの温度は、60℃を超えない。 壁から数ミリメートル離れた、壁と板Iとの間には、板IIIが、板Iから例え ば15mm離れた位置に壁に向かって配置される。この板は、壁から最も離れた その面が赤外線反射コーティングで覆われたガラスから構成される。この赤外線 反射コーティングの目的は、 (a)板Iにより加熱された空気が循環する、板Iおよび板III間の第2の空 間を規定することと、 (b)壁を保護することにより、損失を大幅に少なくするように、板Iに向か って、板Iが放出した赤外線放射を送り返すことと、の2つである。 このような対流放熱器の効率は、従来の対流放熱器よりもはるかに高い。なぜ なら、 ─ 空気と加熱体との間の交換面積が、可能な最大面積であり、対流空間を2 つに分割することにより、対流放熱器の表面積の2倍に相当するからである。ま た、従来の装置よりも低温で設定可能な空気の出力は、快適な生活空間温度を求 める最近の要求に応えるものであるからである。さらには、 ─ 加熱体により放出される放射を制御することによって、損失が最小化され るからである。 この装置の美的特質は、「ガラス」という材料に固有の透明さ、反射、色とい った特質を利用して、その部品を透明にすることによって、または、素子に色や 装飾を添えることによって実現される。このような特質は、板IIにより実現され うるものであり、ガラス工またはガラス製造業者によって、幅広い色、装飾の入 手が可能である。 その他の応用の場合、加熱板に付随する相補的な透明表面の選択および配置は 、違ってくることもある。 よって、例えば、オープンプランオフィスなどで透明な加熱仕切り板を組み立 てる時、大きな加熱表面積が利用可能になり、その結果、単位面積当たりのエネ ルギー放散が可能になり、表面温度を低く維持することも可能になる。放射のか たちで放出されたエネルギーは、この場合、仕切り板の両面上で利用されうるの で、この放射を加熱板に反射するための手段を設ける必要はなくなる。 したがって、熱抵抗および機械的強度を示す加熱板が、予想外の時に電気的接 触を起こさないように、この板を保護すれば十分である。この保護は、導電性コ ーティングに向かって第2のガラス板を配置すれば実現される。望みとあれば、 この第2のガラス板は、隙間を空けて、または透明ポリマーのシートを介して隔 てられていてもよいし、あるいは、加熱体の温度に対応しうる第2の透明な絶縁 性コーティング(例えば、二酸化シリコン、酸化クロム、酸化チタンあるいはシ リコンからなるコーティングなど)で導電性コーティングを覆ってもよい。 本発明による装置の多目的性および効率の理解を可能にする別の応用には、放 熱パネルがある。 ここでも、基本は、このパネルを支持する壁に面する、導電性薄膜コーティン グで覆われた、透明で、熱抵抗性を有する加熱板である。上述したように、例え ば、120℃〜130℃の温度にも達する板により放出される放射は、非対称で ある。部屋に面している側面での温度は、壁に面している側面での温度よりもは るかに(4倍を超える)高い。しかし、壁への伝熱を通して発生する損失を最小 化するため、壁と加熱板との間には、例えば、赤外線反射コーティングで覆われ たガラス板(このガラス板は、加熱板に用いられるものと同様の、酸化スズで覆 われたガラスであってもよい)から構成される別の透明な表面が介在する。部屋 およびその占有者へと直接、熱を伝えるように設計された放熱パネルとしてのこ の応用では、その熱の一部が対流により放散されることを許すのは、得策ではな い。これを防止するためには、幾何学的形状(2枚の板の間の距離、上部の密閉 )または位置(天井に配置される放熱パネル)に手を加えることが可能である。 上述した3つの応用例により、本発明が実施可能である多様な用途を示したの で、次に、本発明の各構成要素およびその実施の形態の説明に移る。 この加熱板は、その一方の表面が、低い放射率を示し、赤外線を反射する透明 な導電性薄膜コーティングで覆われた、1枚のガラス板である。このコーティン グにはいくつかのタイプがある。具体的には、アンチモンあるいはフッ素でドー ピングされた酸化スズ、またはスズでドーピングされた酸化インジウムをベース とし、数百ナノメートルの厚さに成膜され、その表面抵抗が数Ω/□から数百Ω /□の範囲でありうるものがある。現在市販されており、利用可能なガラスのリ ストには、Saint-Gobain-Vitrageにより製造され、それぞれ35Ω/□およ び50Ω/□の表面抵抗を有する、EKOおよびEKO Plusの名で販売されて いるガラス、表面抵抗が30Ω/□であり、Pilkington により製造されている K-Glass、表面抵抗が40Ω/□であり、Glaverbelにより製造されている Thermoplus-confortが含まれている。 しかし、これらの各種ガラスは、本発明で使用するためには、それらの板が受 けることになる膨大な熱衝撃に対して、強化により耐性を有するようにしなけれ ばならない。 このような各種ガラスは、強化されていない状態では、太陽光を透過する一方 で、より高波長の赤外線放射は反射するガラス板の製造のために販売されている 。なぜなら、このガラス板は、このような高波長を出射しないので、エネルギー の節約に役立つからである。同様に、このような非強化ガラスは、時には、低温 でのジュール効果による霜取りを確実におこなうように設計された、ある種のフ ロントガラスの構成に用いられることもある。 (1枚以上の)加熱板からの熱の流れを規定し、方向付けること、あるいは、 その他の機能を実施することをその目的とする、(1枚以上の)相補的な透明表 面を製造するための手法としては、以下の例を挙げることができる(ただし、こ れらには限定されない)。 ─ 赤外線放射を反射すること。上述した低放射率コーティングは、この特性 を有している。微細な金属製コーティング(例えば、銀や銅からなる)を用いて もよい。このようなコーティングはすべて、望みとあれば、透明なオーバーレイ (二酸化シリコン、透明ポリマー)で保護されてもよい。 ─ 電気的絶縁を保証すること。単なるガラス板でもよいし、透明コーティン グ(二酸化シリコン、酸化クロム、酸化チタン、シリコン、透明ポリマー)でも よい。 ─ 機械的保護を保証すること。強化ガラス板でもよいし、透明ポリマー、ま たはガラスと(1つ以上の)プラスチック材料との積層複合体(例えば、ガラス とPVB、ガラスとポリウレタンなど)からなるシートでもよい。 ─ 装飾的効果を保証すること。ガラスまたは透明ポリマーからなる板でよい 。これらは、着色されていても、彫刻が施されていてもよく、浮き出し模様が施 されていても、エナメルがかぶされていてもよく、それ自体が装飾的であるコー ティングあるいは膜で覆われていてもよい。 これらの板の一部が、上述した機能のいくつかを同時に満たすことができるこ とは言うまでもない。 このような基本的構成要素には、上述した加熱素子と美的調和を保つように選 択される構成要素、例えば、板を互いに固定したり、問題の壁に固定する手段の ような相補的な構成要素が追加されることもあるし、スイッチや、現在の装置の サーモスタットに相当しうるタイプのサーモスタットが追加されることもある。 電流の供給は、その両端において導電性コーティングと密接に接触するように 配置された2本の非常に導電性の高いライン(スクリーン印刷または接着剤づけ される)を介して実現される。同じタイプの相補的ラインをこの隙間の内側に配 置してもよい。その場合、適切に接続すれば、導電性コーティング上に規定され る表面により表される抵抗器を直列接続することができる。 これらの加熱素子のいくつかについては、人の存在を検出する自動センサによ り動作を制御すれば、効果的でありうる。例えば、ショッピングアーケードや、 待合室や、店の窓のような外に向かって開け放されているいくつかの場所で公衆 の暖房とするための放熱パネルは、このようなケースに該当する一例である。 以下に、本発明を実施例に基づいてより詳細に説明する。 実施例1:対流放熱器 このタイプの装置については、原則的には既に説明したとおりである。この装 置は、壁付け対流放熱器であってもよいし、可動性の対流放熱器であってもよい 。後者の場合、この装置は、補助加熱装置であってもよい。 このような装置は、互いに対向して配置される以下の一連の板を備えている。 すなわち、 ─ 熱抵抗および機械的強度を示す、ガラス製の第1の保護板と、 ─ その導電性薄膜コーティングが第1の保護板に面している、加熱板と、 ─ 必要な場合には、その導電性薄膜コーティングが上記と同じ面を向いてい る、第2の加熱板、または、その導電性薄膜コーティングが上記と同じ面を向い ている、その他複数の加熱板と、 ─ 熱抵抗および機械的強度を示す、ガラス製の第2の保護板と、 を備えている。これらの保護板はそれぞれ、隣接する加熱板に面する側面上に赤 外線反射コーティングを備えることが可能であり、これらの異なる複数の板は、 対流が空気を過熱する結果にならないほど十分に大きい距離であって、かつ対流 が下降気流によりもたらされる乱気流現象を起こす結果にならないほど十分に小 さい距離で互いに隔てられている。 壁付け型の対流放熱器の場合、もし第1の保護板が、壁に面して配置される板 であるのなら、第1の保護板は、壁に面する側とは反対側の側面上に、隣接する 加熱板上の導電性薄膜コーティングに面する赤外線反射コーティングを備えてい るほうが有利である。 実用時には、たいていの場合、隣接する2枚の板の間の距離は、5mm〜25 mmの間である。 対流放熱器を構成するこれらの板は、一般に、垂直に配置されるので、それら の間隔は一定である。これらの板(あるいは、その少なくとも1枚)は、2枚の 板の間の間隔が下から上に向かって大きくなっていくように、垂直な面に対して 傾斜していてもよい。このような幾何学的配置は、空気を加熱する熱の伝達を調 整するには好ましい。 さらに、少なくとも1枚の保護対流放熱板が、(1枚以上の)加熱板のすべて の周縁を超えて確かに延びているようにするのも可能であり、対流放熱板が、す べて同じ寸法であり、加熱板上の導電性コーティングの充電部が、板固有の表面 積よりも小さい表面積に限定されるようにすることも可能であるという効果が得 られる。 さて、以下に、添付の図面中の図1および図2を参照して、壁付け型対流放熱 器の具体的な実施の形態を説明する。図面において、 ─ 図1は、この対流放熱器の正面図であり、 ─ 図2は、図1のII−IIによる拡大された一部断面図である。 図1および図2において、1は、地面3から従来どおりの距離を空けて壁2に 設置された透明な対流放熱器の全体を示している。 設置された体勢において、対流放熱器1は、互いに実質的に平行であり、壁2 にも実質的に平行であり、Saint-Gobainにより製造されたEKOタイプ、6m m厚の同じコーティングガラスからなる、3枚の矩形板4、5および6を備えて いる。これらの板の薄膜コーティングは、それぞれ4、5および6で表さ れている。 壁に最も近い板4は、そのコーティング4が壁2とは反対側の向きに面して いるように、配置される。 板5は、板4よりも短く、その長手方向では、板4が板5の両側において共に 等しい距離だけ超えて延びているように板4に対して配置され、その高さ方向で は、板4が、板5の下部を上述した距離と実質的に等しい距離だけ超えて延び、 板5の上部をそれよりもわずかに大きい距離だけ超えて延びているように、板4 に対して配置される。また、板5は、そのコーティング5がコーティング4 に面しているように配置される。 板6については、板4ほど高くはなく、その全周縁において板5を等しい距離 だけ超えて延びているように、板4に面して配置されることを別にすれば、板4 と同様である。コーティング6は、板5に面している。 板5の2つの垂直エッジに沿った、コーティング5の側面上には、コーティ ング5に電流を供給するバスを構成する2本の微細な導電性ストリップ7、 7が配置される。それぞれのストリップ7、7の下部には、回路網へと接 続するための配線8、8がそれぞれ半田付けされる。これらの配線8、8 は、図面では見えるようにしているが、相対的には、視界からは隠れるように している。 2本の装飾用絶縁性ストリップ9、9が、やはりコーティング5上の、 板5の2つの水平エッジに沿って配置されてもよい。ストリップ7、7とと もに、これらオプションのストリップ9、9は、矩形においてわずかに暗い 周縁を規 定することにより、その美観を改善することができる。 対流放熱器1を設置するために、板4、5および6のそれぞれには、4つの穴 が形成される。板5の穴はその四隅に形成されるが、板4および6の穴は、これ らの板の相対的位置づけを維持するために、板5の4つの穴と対向する位置にそ れぞれ形成される。これらの板は、上述したように、互いに隔てられており、板 4は、壁2から隔てられている。 4つのスリーブ10が、壁2の中にねじ止めされる。これらのスリーブは、上 記板に形成された穴に対応した間隔で形成される。また、スリーブ10は、ねじ 11を受ける。ねじ11の突出部には、板4、5および6を保持する円筒型部材 12がねじ止めされる。壁2上の所定の位置におかれるその端部において、それ ぞれの部材12は、壁2と板4との間のスペーサを構成するフランジ13を備え ている。いったん板4がフランジ13に取り付けられると、板4および5間のス ペーサとして作用するリング14と、板5と、板5および6間のスペーサとして 作用するリング15と、板6と、板6を保持する飾り鋲16とが次々に位置づけ られる。これらの飾り鋲の軸部は、部材12の端部にねじ止めされ、その頭部は 、装飾的役割を果たすことができる。 パネル17は、壁2に対して垂直に固定して、板4の上側のエッジ上に載るよ うにしてもよい。 対流放熱器1では、板4は、熱保護板であり、板5は、加熱板であり、板6は 、機械的・熱的保護を実現する板であるとともに、もし装飾的効果をもつガラス でできているのなら、装飾板でもある。コーティング6で覆われた板6の代わ りに、装飾されていない板6を用いることもできる。その場合、装飾されていな い板6は、機械的保護板としてのみ作用するが、望みとあれば、ガラスの選択次 第で、装飾的役割を果たすこともできる。 板4、5および6は、4mmの厚さであってもよい。連続する2枚の板の間の 距離は、20mmであってもよい。その場合、これらの板のかさの合計は、その 深さ方向に関する限り、52mmとなる。 また、加熱板5の代わりに、同じタイプの2枚の加熱板を用いてもよい。その 場合でも、それらの板の導電性コーティングは、板4にやはり面している。この 場合、2枚の連続する板の間に15mmの間隔を設けることができる。すると、 これらの板のかさの合計は、その深さ方向に関する限り、61mmとなる。 同様に、リング型スペーサ14および15に適切な形状を選択することによっ て、例えば、(1つ以上の)加熱板5および板6を垂直な平面に対して傾斜した 位置に配置し、傾斜した板と垂直平面との間の間隔が下から上に向かって大きく なっていくようにすることもできる。よって、これらの板の間に20度未満の傾 斜角を設けることもできる。 通常のメイン電圧が供給されれば、コーティング5は、ジュール効果により エネルギーを放散することによって、板5を加熱し、温度T5にまで上昇させる 。上述したように、板5の両面が同一の温度T5にあると考えるのは可能であり 、大きな誤差はない。表面5により放射されるエネルギーは弱く、板4の表面 4aにより反射される。板4は、赤外線を反射する。板4により放射されるエネ ルギーは弱いので、板4は放射により高温になることはない。コーティング5 と反対側の面により放射されるエネルギーは、およそ黒体のエネルギーに対応す る。このエネルギーは、板6の面6により反射される。温度T4およびT6は、 板4および5と、板5および6との間を循環する熱気によりもたらされる対流交 換のみに依存する。このシステムは、温度T5(つまり、対流放熱器のパワー) と、板の間の距離に支配される。 矩形のガラス板5の電気抵抗Rは、次のように表される。 ここで、 ─ aは、板の高さ、すなわち電流コレクタ7、7それぞれの長さであり、 ─ bは、板の長さ、すなわち2つの電流コレクタ7、7間の距離であり、 ─ Rcは、オームの表面抵抗である。 この抵抗Rを供給する所与の電圧について、電力は次のように表される。 ここで、Uは固定値(220ボルト)であり、電力を選択するため、あるいは電 力 の範囲を決定するために、Rが計算され、そのRを得るために比b/aが調整さ れる。別のパラメータ、すなわち単位面積当たりの電力負荷(δ)も必要になる 。板の表面温度は、この負荷に依存する。 よって、δは、bのみに依存する。なぜなら、は固定値であるからである。所 望の電力は、を与えることになる。 もし、負荷δを10〜20W/dm2、具体的には10〜13W/dm2の範囲に 維持しつつ、500〜2000Wの範囲の電力をもつ対流放熱器を提供すること を意図しているのなら、およそ35Ω/□および50Ω/□の抵抗をもつ市販の コーティングガラスを用いることにより、3枚の板をもつ垂直加熱素子(500 0〜2000Wの高電力型)、または、3枚の板あるいは4枚(そのうち2枚が 加熱板であり、電力は1000Wを超える)をもつ水平加熱素子(500〜10 00Wの低電力型)を設計することが可能である。加熱板のaおよびbの大きさ は、例えば、S<1m2であり、0.5<b/a<1.5であり、8<b<12dm であるように決められる。 保護板6の表面温度は、60℃に制限される。 例えば、10〜20mmの間で可変である板の間隔は、板の間を循環する空気 の温度を調整することを可能にする。 2枚の加熱板が平行に配置される場合、それぞれ異なる電力を有する2枚の加 熱板を連結することが可能である。 実施例2:幅木/デイドー加熱 このような装置は、その導電性薄膜コーティングが向かい合わせになるように 、互いに対向して配置された2枚の加熱板を備えている。これらのうちの一方は 、他方の赤外線反射板として作用する。また、外側の加熱板に面するように、熱 抵抗あるいは機械的強度を示すガラス製の保護板を配置することも可能である。 添付の図面中の図3は、2枚の加熱板19および20から構成される幅木加熱 構成18を模式的に示す縦断面図である。ここで、これらの加熱板のコーティン グ19、20は、互いに対向するように配置され、互いに平行に設置されて いる。 また、望みとあれば、これら2枚の板19、20の一方に面するように、保護板 21を配置してもよい。 もしこの幅木の高さが、1dmに固定されるのなら、b/aは、1よりもは るかに大きくなる。具体的には、8〜10の範囲になる。電力密度が15W/d m2であると、46.5Ω/□のコーティングの場合、結果的に生じる電力は25 0Wになり、電力密度が10W/dm2であるのなら、38.7Ω/□のコーティ ングの場合、結果的に生じる電力は、200Wになる。もしδ=15W/dm2で あるのなら、表面温度がおよそ110℃であれば、3枚のガラス板(18、19 、20)からなる構造を取らざるをえない。もしδ=10W/dm2であるのなら 、表面温度がおよそ80℃であれば、2枚のガラス板(18、19)からなる構 造が許容される。これは、全体の厚さに関する限り、有利である。第2の板は、 加熱板としても、反射板としても作用することになる。 大きさを増すことにより、「デイドー」は、35Ω/□および50Ω/□に相 当する値をもつ市販のコーティングを用いて、より大きな電力を得ることが可能 になる。 もしa=3dmであり、電力密度が15W/dm2および10W/dm2であるの なら、Rc=50Ω/□であるとき、それぞれ360Wおよび225Wを得るこ とが可能であり、Rc=35Ω/□であるとき、それぞれ430Wおよび350 Wを得ることが可能である。 実施例3:設置された放射パネル この装置については、原則的には既に説明したとおりである。 この装置は、熱抵抗および機械的強度を示すガラス製の保護板であって、支持 壁に対向するように配置されており、支持壁に面する側面とは反対側の側面上に 赤外線反射コーティングを備えている、ガラス製保護板と、この赤外線反射コー ティングに面しており、その導電性薄膜コーティングがガラス製保護板に面して いる、加熱板と、を備えている。これら2枚の板は、対流が空気を過熱する結果 にならないほど十分に大きい距離であって、かつ対流が下降気流によりもたらさ れる乱気流現象を起こす結果にならないほど十分に小さい距離で互いに隔てられ ている。 添付の図面中の図4は、導電性薄膜コーティング23で覆われた加熱板23 と、この導電性薄膜コーティング23に面するように配置されており、赤外線 反射薄膜コーティング24で覆われた保護ガラス板24と、から構成される放 熱パネル22の模式的縦断面図である。 板23は、以下の寸法を有しうる。7<b<8.5dmであり、1/3<b/a <1であり、密度δは、1000〜2000Wの電力に対して20W/dm2のオ ーダーである。 導電性コーティング23もまた、低い放射率を示す。ガラスにより放出され た放射の観点からすると、板23の両面のふるまいは非対称であり、それぞれの 面により放射されるエネルギーは、放射率に比例する。このガラスは厚さが薄い ので、結果として生じる熱勾配は非常に弱くなり、このガラスは、等温であると 見なされうる。δの値が20W/dm2である時のガラスの温度は、120〜13 0℃に近い。その結果、コーティング23(ε=0.2)の側の面により放射 されるエネルギーは、300W/dm2のオーダーとなり、反対側の面(ε=0. 9)により放射されるエネルギーは、1300W/m2のオーダーととなる。上記 温度では、最大のエネルギーを放出する波長は、7.3μmに等価である。スペ クトル領域の有効幅は、3.65μm〜32.85μmの範囲となる。この範囲は 、ガラスの吸収帯に対応しているので、キルヒホッフの法則による放出帯にも対 応している。これらの波長で低い放射率を示すコーティング23は、コーティ ングされた側面上で放射されるエネルギーを最小化する傾向をもつ。10℃のオ ーダーで温度が変化しても、この放射の分布が変化することはめったにない。 放熱パネル23のみの性能を改善するためには、コーティング23により放 出された放射エネルギーを反射することが必要である。よって、コーティング2 3に対向するように、コーティングガラス製の板24が配置される。板24の コーティング24は、コーティング23に面しており、赤外線を反射する。 板23と24との間の距離次第では、それらの板の間に対流を発生させること も可能である。図4に示されている加熱素子22は、そのようにして得られたも のである。この加熱素子は、もし板23および24が垂直に配置されていれば、 放熱性および対流性をともに有する。 パネル22は、天井に配置されてもよい。 また、本発明によれば、加熱仕切り板の製造も可能である。そのような仕切り 板は、その導電性薄膜コーティングが、ある隙間を空けてコーティングに面して 配置されたガラス板により保護されている、加熱板を備えている。これら2枚の 板は、対流が空気を過熱する結果にならないほど十分に大きい距離であって、か つ下降気流によりもたらされる乱気流現象を起こす結果にならないほど十分に小 さい距離で互いに隔てられている。 以上に説明された実施の形態が、いかなる限定も意図しているわけではなく、 望みとあれば、本発明の範囲を超えることなく、どのような改変を施してもよい ことは、言うまでもない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.熱抵抗および機械的強度を示す、少なくとも1枚のガラス製加熱板であっ て、自らを通って流れる電気をジュール効果により熱に変換する抵抗器として作 用する透明な導電性薄膜コーティングに覆われた、少なくとも1枚のガラス製加 熱板から構成される加熱体を有する、電気加熱素子であって、該加熱体が、1つ 以上のコーティングまたは板の形状の表面に連結されており、該1つ以上の表面 が、透明であり、相補的であり、該(1枚以上の)加熱板に平行であるか、また は実質的に平行であり、その特性および/または該(1枚以上の)加熱板に対す るその配置により、選択された使用法に従って、該加熱素子から環境への熱伝達 方法を規定し、制御することを可能とし、および/または電気的絶縁を保証する ことを可能にし、該さまざまな板が、該さまざまな板の間の空気を循環させるよ うに配置されることを特徴とする、電気加熱素子。 2.前記透明な導電性薄膜コーティングが、低い放射率を示し、赤外線を反射 し、かつ、アンチモンあるいはフッ素でドーピングされた酸化スズ、またはスズ でドーピングされた酸化インジウムからなるコーティングであって、数百ナノメ ートルの厚さに成膜され、その表面抵抗が数Ω/□から数百Ω/□の範囲であり うるコーティングであることを特徴とする、請求項1に記載の加熱素子。 3.前記1つ以上の相補的で透明な表面の少なくとも1つが、赤外線放射を反 射しうる透明な薄膜コーティングであって、具体的には、請求項2で規定された タイプの低い放射率をもつ透明なコーティング、および、微細な金属製コーティ ングから選択される、透明な薄膜コーティングを備えており、該コーティングが 、具体的には二酸化シリコンまたは透明ポリマーからなる透明なオーバーレイに より必要な場合には保護されることを特徴とする、請求項1または2に記載の加 熱素子。 4.電気的絶縁を保証できる少なくとも1つの相補的で透明な表面であって、 具体的には二酸化シリコン、酸化クロム、酸化チタン、シリコンまたは透明ポリ マーからなるガラス板または透明コーティングから具体的には選択される、少な くとも1つの相補的で透明な表面を備えていることを特徴とする、請求項1から 3のいずれか1つに記載の加熱素子。 5.機械的保護を保証できる少なくとも1つの相補的で透明な表面であって、 強化ガラス、透明ポリマー、またはガラスおよび(少なくとも1つの)プラスチ ック材料の積層複合体から具体的には選択される、少なくとも1つの相補的で透 明な表面を備えていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載 の加熱素子。 6.装飾的効果を保証できる少なくとも1つの相補的で透明な表面であって、 着色されているか、あるいは彫刻が施されており、浮き出し模様が施されている か、あるいはエナメルがかぶされており、または、それ自体が装飾的であるコー ティングあるいは膜で覆われている、ガラス板または透明ポリマーから具体的に は選択される、少なくとも1つの相補的で透明な表面を備えていることを特徴と する、請求項1から5のいずれか1つに記載の加熱素子。 7.2つの互いに対向する端部において前記導電性コーティングと密接に接触 するように配置された2本の非常に導電性の高いラインを介して、電流供給が実 現され、同じタイプの相補的な2本のラインを、該非常に導電性の高いライン間 に存在する隙間の内側に埋め込むことが可能であることにより、該導電性コーテ ィング上にこのように規定される前記表面により表される前記抵抗器の直列接続 が可能になることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1つに記載の加熱素 子。 8.対流放熱器(1)から構成される加熱素子であって、互いに対向するよう に配置される以下の一連の板、すなわち ─ 熱抵抗および機械的強度を示す、ガラス製の第1の保護板(4)、および ─ 加熱板(5)であって、その透明な導電性薄膜コーティング(5)が該第 1の保護板(4)に面している、加熱板(5)を備えており、 ─ 必要な場合には、第2の加熱板であって、その透明な導電性薄膜コーティン グが上記と同じ面を向いている、第2の加熱板、または、その他複数の加熱板で あって、その透明な導電性薄膜コーティングが上記と同じ面を向いている、その 他複数の加熱板を備えており、かつ ─ 熱抵抗および機械的強度を示す、ガラス製の第2の保護板(6)を備えてい る加熱素子において、 該保護板(4、6)のそれぞれが、隣接する該加熱板に面する側面上に赤外線 反射コーティング(4、6)を備えることが可能であり、対流が空気を過熱 する結果にならないほど十分に大きい距離であって、かつ対流が下降気流により もたらされる乱気流現象を起こす結果にならないほど十分に小さい距離で、該異 なる複数の板(4、5、6)が互いに隔てられていることを特徴とする、請求項 1から7のいずれか1つに記載の加熱素子。 9.隣接する2枚の板(4および5、5および6)間の前記距離が、5mmか ら25mmの範囲であることを特徴とする、請求項8に記載の加熱素子。 10.2枚の板の間の前記間隔が一定であるか、または下から上に向かって大き くなっていくように、前記板(4、5、6)が、垂直に配置されるか、または該 垂直な面に対して傾斜するように配置されることを特徴とする、請求項8および 9のいずれか1つに記載の加熱素子。 11.少なくとも1枚の保護板(6)が、前記(1枚以上の)加熱板(5)の全 周縁を超えて延びていることを特徴とする、請求項8から10のいずれか1つに 記載の加熱素子。 12.前記対流放熱器の前記複数の板が、すべて同じサイズであり、前記加熱板 上の前記導電性コーティングの充電部が、該板固有の表面積よりも小さい表面 積に限定されていることを特徴とする、請求項8から10のいずれか1つに記載 の加熱素子。 13.幅木加熱(18)またはデイドー加熱の形状の加熱素子であって、互いに 対向するように配置された2枚の加熱板(19、20)を備えており、該2枚の 加熱板の透明な導電性薄膜コーティング(19、20)が、その一方が他方 の赤外線反射板として作用するように、向かい合わせに配置されており、外側の 該加熱板(20)に面するように、熱抵抗または機械的強度を示すガラス製の保 護板(21)または装飾ガラス製の板を配置しうることを特徴とする、請求項1 から7のいずれか1つに記載の加熱素子。 14.放熱パネル(22)から構成される加熱素子において、熱抵抗および機械 的強度を示すガラス製の保護板(24)であって、支持壁に対向して配置され、 該支持壁とは反対側の側面上に、赤外線反射コーティング(24)を備えてい る、保護板(24)と、該赤外線反射コーティングに面し、その透明な導電性コ ーティング(23)が該保護ガラス板(24)に面している、加熱板(23) と、を備えている加熱素子であって、対流が空気を過熱する結果にならないほど 十分に大きい距離であって、かつ対流が下降気流によりもたらされる乱気流現象 を起こす結果にならないほど十分に小さい距離で、該2枚の板が互いに隔てられ ていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1つに記載の加熱素子。 15.加熱仕切り板から構成される加熱素子において、その透明な導電性薄膜コ ーティングが隙間を介して該コーティングに面するように配置されたガラス板に より保護されている、加熱板を備えている加熱素子であって、対流が空気を過熱 する結果にならないほど十分に大きい距離であって、かつ下降気流によりもたら される乱気流現象を起こす結果にならないほど十分に小さい距離で、該2枚の板 が、互いに隔てられていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1つに 記載の加熱素子。
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