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JPH1148352A - 反応射出成形体の補修方法 - Google Patents

反応射出成形体の補修方法

Info

Publication number
JPH1148352A
JPH1148352A JP21914697A JP21914697A JPH1148352A JP H1148352 A JPH1148352 A JP H1148352A JP 21914697 A JP21914697 A JP 21914697A JP 21914697 A JP21914697 A JP 21914697A JP H1148352 A JPH1148352 A JP H1148352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
repair
reaction injection
injection molding
protective sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21914697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Tanimoto
博利 谷本
Shintaro Ikeda
新太郎 池田
Hiroyuki Ohama
弘之 大浜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Nippon Kokan Koji KK
Original Assignee
Nippon Kokan Koji KK
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kokan Koji KK, Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Kokan Koji KK
Priority to JP21914697A priority Critical patent/JPH1148352A/ja
Publication of JPH1148352A publication Critical patent/JPH1148352A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえば反応射出成形体から成る保護スリー
ブの表面に形成されたボイドや未充填部などの補修対象
部を、現場にても素早くしかも良好に補修することがで
きる反応射出成形体の補修方法を提供すること。 【解決手段】 二以上の反応原液を混合して金型のキャ
ビティに送り込み、金型内で反応射出成形を行うことに
より得られたノルボルネン系モノマーの反応射出成形体
50の表面に形成されたボイド60または未充填部62
などの補修対象部に、ポリチオール硬化型のエポキシ樹
脂樹脂系接着剤を埋め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応射出成形体の
補修方法に係り、さらに詳しくは、たとえば反応射出成
形体から成る保護スリーブの表面に形成されたボイドや
未充填部などの補修対象部を、現場にても素早くしかも
良好に補修することができる反応射出成形体の補修方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】反応射出成形(以下、RIMとも言う)
法は、二以上の反応原液をミキシングチャンバで混合し
て金型装置のキャビティに送り込み、金型装置内で反応
させつつ射出成形を行う製法である。このRIM法は、
ノルボルネン系モノマーからポリマー(成形体)を成形
する場合などに好適に用いられている。
【0003】RIM成形体は、耐衝撃性に優れ、しかも
成形圧力が低く成形が容易であることから、多方面の技
術分野において用いられることが検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】たとえば合成樹脂被覆
パイプを溶接などで接合し、その接合部の外周に反応射
出成形体からなる保護スリーブを成形することが提案さ
れている。この保護スリーブによりパイプの接合部を覆
うことで、パイプの接合部(溶接部)に水などが侵入す
ることを防止し、接合部の防食性を高めることができ
る。
【0005】しかしながら、パイプの接合部の外周に、
反応射出成形体から成る保護スリーブを、現場にて良好
に成形することは困難であり、反応射出成形に用いる金
型を工夫したり、金型のシール材として特殊なものを用
いるなどの様々な工夫が提案されている。しかしなが
ら、それでも、反応射出成形体から成る保護スリーブの
表面にボイドや未充填部が生じる場合がある。
【0006】このように保護スリーブが装着されたパイ
プは、レキ、砂等の土中で推進させる場合があり、保護
スリーブの両端部には、推進時の抵抗を低減するため
に、テーパ部が形成されるが、RIM成形時に、このテ
ーパ部に相当する部分に反応原液を完全に充填すること
が困難であり、このテーパ部に未充填部が生じることが
多い。また、反応射出成形用金型にはベント口を設ける
が、ベント口とベント口との間に位置する成形体の表面
には、反応原液の泡が残りやすく、その部分に対応する
成形体にボイドが生じることが多い。
【0007】保護スリーブを成形するときに生じたボイ
ドや未充填部をそのままにして、パイプの施工を行う
と、保護スリーブによる防食性の機能が低下し、パイプ
の接合部を発錆させるおそれがある。このような不都合
を防止するために、保護スリーブの表面にボイドや未充
填部などが生じた場合には、その部分に接着剤を充填
し、補修を行うことが提案されている。
【0008】しかしながら、特にノルボルネン系モノマ
ーの反応射出成形体に良好に接着し得る接着剤の種類は
限定されており、通常の接着剤では、たとえばパイプの
推進時に、反応射出成形体の表面から剥がれるおそれが
あった。
【0009】そこで、ノルボルネン系モノマーの反応射
出成形体に良好に接着し得ると考えられているエポキシ
樹脂系接着剤を用いることが考えられるが、エポキシ系
接着剤として通常用いられているポリアミド硬化型エポ
キシ系接着剤の硬化時間は、約1日以上と長く、現場で
の施工に適さないという課題があった。また、この種の
接着剤は、硬化後の接着剤の表面が柔らかく、パイプを
推進施工する際またはパイプの施工後に、傷が生じ易
く、補修効果の向上が求められていた。
【0010】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、たとえば反応射出成形体から成る保護スリーブの表
面に形成されたボイドや未充填部などの補修対象部を、
現場にても素早くしかも良好に補修することができる反
応射出成形体の補修方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、ある特定の
接着剤を用いることで、特にノルボルネン系モノマーの
反応射出成形体の表面に形成されたボイドや未充填部を
素早く補修することができ、しかも補修後には、補修部
分が剥がれず、しかも補修部分に傷が付いたりすること
が少ない反応射出成形体の補修方法を見い出し、本発明
を完成させるに至った。
【0012】すなわち、本発明に係る反応射出成形体の
補修方法は、二以上の反応原液を混合して金型のキャビ
ティに送り込み、金型内で反応射出成形を行うことによ
り得られた反応射出成形体の表面に形成されたボイドま
たは未充填部などの補修対象部に、ポリチオール硬化型
のエポキシ樹脂系接着剤を埋め込むことを特徴とする。
【0013】本発明において、ポリチオール硬化型のエ
ポキシ樹脂樹脂系接着剤は、二液硬化型であり、分子中
にエポキシ基を2個以上持つエポキシオリゴマーから成
る主剤と、ポリチオール型硬化剤との二液を混合するこ
とにより硬化する接着剤である。
【0014】エポキシオリゴマーとしては、特に限定さ
れず、ビスフェノールA型系及びポリグリシジルエーテ
ル系が最も一般的であるが、速硬化性の観点からは、レ
ゾルシノール・ジグリシジルエーテル系、テトラグリシ
ジルフェノール系、ビスフェノールS・ジグリシジルエ
ーテル系、芳香族カルボン酸ジグリシジルエステロール
レゾルシノール・ジグリシジルエーテル系、ビスフェノ
ールFメチルエピクロ系、クレゾールノボラック系、フ
ェノールノボラック系、グリシジルアミン系などが好ま
しい。本発明で用いるエポキシオリゴマーの平均分子量
は、300〜3000程度が好ましい。また、エポキシ
当量は、100〜400g/eq程度が好ましい。さら
に、軟化点は、5〜100°C程度が好ましい。
【0015】主剤を液状にするために、溶剤が用いられ
ることもある。溶剤としては、特に限定されないが、ケ
トン類、たとえばメチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサンノ
ン、その他メチルグリコール、メチルグリシジルアセテ
ート、エチレングリコール、セロソルブ、短油性エステ
ル、キシレン、トルエンなどが挙げられる。
【0016】硬化剤としては、本発明では、ポリチオー
ル系(ポリメルカプタン系)のものが用いられ、具体的
には、日本化薬製の商品名PET(ペンタエリスリトー
ルテトラテオグリコレート)、大日本インキ製の商品名
メルコックスMP−2290、ダイヤモンドシャムロッ
ク社の商品名DPM−3−800LC、東レチオコール
社の商品名チオコールLP−3(未端−SH、ポリサル
ファイド)、油化シェル社製の商品名エポメートQX−
11、昭和電工社製のTMTT(トリメチロールプロパ
ントリチオグリコレート)、昭和電工社製のPETT
(ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート)、昭
和電工社製のDPEHT(ジペンタエリスリトールヘキ
サチオグリコレート)などが例示される。
【0017】主剤および硬化剤の粘度(cps/25°
C)は、それぞれ数万から数十万程度の範囲内であるこ
とが好ましい。また、主剤および硬化剤は、それぞれ近
い粘度のものの組み合わせであることが好ましい。ま
た、硬化速度は第3級アミンの種類と添加量によって任
意に変えられる。
【0018】本発明において、反応射出成形に用いる反
応原液としては、特に限定されないが、ウレタン系、ウ
レア系、ナイロン系、エポキシ系、不飽和ポリエステル
系、フェノール系および、ノルボルネン系などが挙げら
れ、特に、ノルボルネン系が好ましい。一般的成形条件
としては、反応原液温度は20〜80°C、反応原液の
粘性は、たとえば、30°Cにおいて、5cps〜30
00cps好ましくは100cps〜1000cps程
度である。
【0019】かかる成形においては、補強材を予め金型
内に設置しておき、その中に反応液を供給して重合させ
ることにより強化ポリマー(成形体)を製造することが
できる。補強材としては、例えば、ガラス繊維、アラミ
ド繊維、カーボン繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、
金属繊維、ポリプロピレン繊維、アルミコーティングガ
ラス繊維、木綿、アクリル繊維、ボロン繊維、シリコン
カーバイド繊維、アルミナ繊維などを挙げることができ
る。これらの補強材は、長繊維状またはチョップドスト
ランド状のものをマット化したもの、布状に織ったも
の、チョップ形状のままのものなど、種々の形状で使用
することができる。これらの補強材は、その表面をシラ
ンカップリング材等のカップリング剤で処理したもの
が、樹脂との密着性を向上させる上で好ましい。使用す
る量は、特に制限はないが、通常成形品全重量の10重
量%以上、好ましくは20〜60重量%である。
【0020】また、酸化防止剤、充填剤、顔料、着色
剤、発泡剤、難燃剤、摺動付与剤、エラストマー、ジシ
クロペンタジエン系熱重合樹脂およびその水添物など種
々の添加剤を配合することにより、得られるポリマーの
特性を改質することができる。
【0021】酸化防止剤としては、フェノール系、リン
系、アミン系など各種のプラスチック・ゴム用酸化防止
剤がある。充填剤にはミルドガラス、カーボンブラッ
ク、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、雲
母、チタン酸カリウム、硫酸カルシウムなどの無機質充
填剤がある。エラストマーとしては、天然ゴム、ポリブ
タジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重
合体(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体(SIS)、エチレン−プロピレ
ン−ジエンターポリマー(EPDM)、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)およびこれらの水素化物などが
ある。
【0022】添加剤は、通常、予め反応液のいずれか一
方または双方に混合しておく。重合時間は、適宜選択す
ればよいが、通常、反応液の注入終了後、20秒〜20
分程度である。
【0023】本発明では、反応射出成形時に、金型の温
度は、好ましくは、10〜150°C、より好ましく
は、20〜120°C、さらに好ましくは、30〜10
0°Cに制御される。なお、金型内に反応原液を注入す
る前に、金型の内部に温風を流通させ、少なくとも金型
のキャビティ内部を所定温度に加熱した後、温風の流通
を停止し、金型装置のキャビティへ反応原液を流し込
み、反応射出成形を行うようにしても良い。特に、金型
装置のキャビティ内部に、反応射出成形体と一体になる
インサート部材を配置した後、金型装置のキャビティ内
部に温風を流通させることが好ましい。前記金型のキャ
ビティ内部に、反応射出成形体と一体になる補強材を配
置した後、金型装置のキャビティ内部に温風を流通させ
ることも好ましい。これらインサート部材または補強材
を、予熱することにより、これらと成形体との密着性が
向上する。
【0024】温風は、空気を所定温度に加熱したものが
安価であるが、窒素ガスなどの不活性ガスを加熱したも
のであっても良い。金型のキャビティ内に流通させる温
風の温度は、特に限定されないが、好ましくは30〜1
20°C、さらに好ましくは40〜80°Cである。こ
の温度が低すぎると、良好な品質の反応射出成形体が得
られず、高すぎると不経済である。また、金型装置のキ
ャビティ内を流通した温風は、金型装置のベント口から
大気中へ排出しても良いが、特定のベント口から温風供
給装置へ戻し、再度加熱して金型のキャビティ内へ循環
させても良い。
【0025】本発明において用いられる金型の材質は、
特に限定されず、ステンレス、アルミニウム、ニッケル
電鋳などの金属に限らず、合成樹脂、あるいはその他の
材質でも良い。反応射出成形は、比較的低圧での成形が
可能であり、必ずしも高剛性の金型を用いる必要はな
い。
【0026】金型を合成樹脂で構成する場合には、合成
樹脂としては、特に限定されず、ポリエチレン(LDP
E,MDPE,HDPE,超高分子PE)、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ウレタン、エポ
キシ、フェノール、ポリエステルなどが例示される。
【0027】
【作用】たとえば合成樹脂被覆パイプの端部相互を現場
にて溶接し、その接合部の外周に、反応射出成形体から
成る保護スリーブを成形することがある。しかしなが
ら、パイプの外周に良好な反応射出成形体を成形するこ
とは困難であり、表面にボイドや未充填部が生じる場合
がある。また、その他の用途に用いる反応射出成形体に
おいても、成形条件などによっては、表面にボイドや未
充填部が生じる場合がある。そのような反応射出成形体
を、廃棄処分とすることは、材料の無駄であり、省資源
の要請にも反する。
【0028】そこで、本発明では、そのような反応射出
成形体の表面に生じたボイドや未充填部などの補修対象
部に、ポリチオール硬化型のエポキシ樹脂系接着剤を埋
め込む。この接着剤は、二液硬化型なので、補修に際し
ては、たとえばポリプロピレン製板材の表面に、主剤と
硬化剤とを別々に練り出しておき、反応射出成形体の表
面に補修対象部が発見された段階で、これらを必要量だ
け混ぜ合わせ、補修対象部に充填する。
【0029】本発明に係る接着剤を用いれば、主剤と硬
化剤を混合してから、20°Cにおいて、約2分〜30
分程度で硬化する。したがって、短時間で補修が完了
し、パイプの保護スリーブの補修の場合には、保護スリ
ーブをパイプと共に、すぐに推進施工することが可能と
なり、施工作業の短時間化を図ることができる。
【0030】しかも、本発明に係る接着剤による補修部
分は、特にノルボルネン系モノマーの反応射出成形体と
の接着性が良好であり、施工中または施工後に剥がれる
ことはない。また、補修部分である接着剤の硬化表面
は、ポリアミド硬化型エポキシ系接着剤などと比較し
て、十分に硬く、施工中または施工後に傷などが生じる
ことはない。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0032】図1は本発明の1実施形態に係る反応射出
成形方法に用いる金型装置の概略断面図、図2は図1に
示す金型装置を用いて得られた保護スリーブの一例を示
す概略断面図である。
【0033】図1に示すように、本実施形態に係る金型
装置2は、パイプ30,30の接合部外周に反応射出成
型体から成る保護スリーブを成形するための装置であ
り、割面で分割可能な第1金型4と第2金型6とを有す
る。これら金型4,6はアルミ鋳物で構成しても良い
が、本実施形態では、合成樹脂で構成してある。
【0034】第1金型4は、第2金型6と組み合わされ
ることにより内部にキャビティ40(図1参照)が形成
される半円筒状の第1金型本体8を有する。この第1金
型本体8の両端には、半円筒状のパイプ保持部12,1
2が一体に成形してある。パイプ保持部12,12は、
第1金型本体8の内径よりも小さく成形され、パイプ3
0,30の外周に密着するようになっている。本体8と
パイプ保持部12とを連絡する部分に、テーパ部11が
一体に形成してある。
【0035】第2金型6は、第1金型4と組み合わされ
ることにより内部にキャビティ40が形成される半円筒
状の第2金型本体10を有する。この第2金型本体10
の両端には、半円筒状のパイプ保持部14,14が一体
に成形してある。パイプ保持部14,14は、第2金型
本体10の内径よりも小さく成形され、パイプ30,3
0の外周に密着するようになっている。本体10とパイ
プ保持部14とを連絡する部分に、テーパ部13が一体
に形成してある。
【0036】これら第1金型4および第2金型6の周囲
には、それぞれフランジ(図示省略)が形成してあり、
それらのフランジの合わせ面が、金型装置の割面とな
り、これらの面を突き合わせることで、図1に示す金型
装置2が組み立てられる。
【0037】本実施形態では、金型装置2が組み立てら
れた状態で、下方に位置する第2金型6の金型本体10
の底部に注入口26が形成してあり、注入用ホース25
を通して反応原液がキャビティ40内に充填されるよう
になっている。また、金型装置2の上方に位置する第1
金型4の頂部位置に軸方向に沿って2つのベント口20
a,20bがキャビティ40に連通して成形してある。
【0038】第1金型4および第2金型6は、それぞれ
真空成形、圧縮成形、射出成形などにより成形される。
金型4,6を構成する合成樹脂としては、特に限定され
ず、ポリエチレン(LDPE,MDPE,HDPE,超
高分子PE)、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ウレタン、エポキシ、フェノールなどが例示
される。
【0039】このように構成された金型装置2は、反応
射出成形前または成形中において、所定温度に加熱され
ることが好ましいが、本実施形態では、反応射出成形前
の金型装置のキャビティ内に温風を流通させることによ
り、または金型装置の外面に平面状ヒータを取り付ける
ことにより加熱する。平面状ヒータとしては、シリコン
ラバーヒータが好ましい。
【0040】次に、本実施形態に係る反応射出成形方法
について説明する。図1に示すように、本実施形態で
は、まず、配管用パイプ30,30を接続部36で溶接
する。配管用パイプ30,30は、たとえば鋼管などで
構成された金属パイプ32の外周を、ポリエチレン樹脂
などの樹脂層34で被覆してあり、パイプ30,30の
接続部36の近傍では、溶接をし易くために樹脂層34
が除去してある。
【0041】本実施形態では、金属パイプ32の接続部
を溶接により接合した後、架橋ポリエチレンなどで構成
された熱収縮チューブ38で接続部36の外周を覆い、
加熱することにより収縮させる。このチューブ38の両
端は、樹脂層34の端部外周まで伸びており、接続部3
6の近傍で露出している金属パイプ32,32の外周を
完全に覆っている。この熱収縮チューブ38のみでも、
金属パイプ32,32の露出を防止することはできる
が、使用中に引き掻き傷などが発生し易いため、本実施
形態では、そのチューブ38を覆うように、反応射出成
形体から成る保護スリーブを成形する。
【0042】保護スリーブは、パイプ30,30を接続
する現場にて、以下に示す反応射出成形方法により成形
される。図1に示すように、溶接が終了してチューブ3
8が装着後のパイプ30,30の接続部の外周に、金型
装置2を装着する。本実施形態の金型装置2は、合成樹
脂で構成された第1金型4と第2金型6とが割面で分割
可能になっているので、運送および保管が容易で、しか
も軽量であり、現場でも容易に、パイプ30,30の接
合部の外周に取り付けることが可能である。
【0043】金型装置2をパイプ30,30の接合部の
外周に取り付ける前に、金型装置2のパイプ保持部1
2,14の内周面には、液密性を保持するためのシール
剤などを塗布することが好ましい。シール剤をパイプ保
持部12,14の内周面に塗布することで、パイプ保持
部12,14の内周面とパイプ30,30の外周面との
間の隙間を良好に密封する。なお、シール剤は、金型
4,6の割面にも塗布することが好ましい。
【0044】第1金型4と第2金型6との型締めは、割
面が形成されたフランジ部相互をボルトおよびナットな
どの締結具で締め付けることにより行う。金型装置2の
型締めの圧力は、本実施形態では、0.5〜15kg/
cm2 である。
【0045】第1金型と第2金型6とから成る金型装置
2をパイプ30,30の接続部の外周に装着した後、平
面状ヒータなどにより、金型装置2の加熱を行い、金型
装置2が所定温度に到達した段階で、ミキサーにより反
応原液を、注入用ホース25および注入口26を通して
金型装置2のキャビティ40内に充填する。ミキサー
は、一方のタンク内の反応液Aと、他方のタンク内の反
応液Bとを混合して吐出するもので、反応液Aと反応液
Bとをミキサー内で混合し、その混合液を、ホース25
および注入口26を介してキャビティ40に充填する。
【0046】本実施形態で行う反応射出成形は、ノルボ
ルネン系モノマーを用いた反応射出成形であり、使用す
るモノマーは、ジシクロペンタジエンやジヒドロジシク
ロペンタジエン、テトラシクロドデセン、トリシクロペ
ンタジエン等のノルボルネン環を有するシクロオレフィ
ンである。
【0047】ノルボルネン系モノマーを用いた反応射出
成形において使用することができるメタセシス触媒は、
六塩化タングステン、またはトリドデシルアンモニウム
モリブデート、もしくはトリ(トリデシル)アンモニウ
ムモリブデート等のモリブデン酸有機アンモニウム塩等
のノルボルネン系モノマーの塊状重合用触媒として公知
のメタセシス触媒であれば特に制限はないが、モリブデ
ン酸有機アンモニウム塩が好ましい。
【0048】活性剤(共触媒)としては、特開昭58−
127728号公報、特開平4−226124号公報、
特開昭58−129013号公報、特開平4−1452
47号公報に開示してあるような公知の活性剤であれ
ば、特に制限はないが、例えばエチルアルミニウムジク
ロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等のアルキルア
ルミニウムハライド、アルコキシアルキルアルミニウム
ハライドなどの有機アルミ化合物、有機スズ化合物等が
挙げられる。
【0049】反応射出成形の前準備として、ノルボルネ
ン系モノマー、メタセシス触媒及び活性剤を主材とする
反応射出成形用材料をノルボルネン系モノマーとメタセ
シス触媒とよりなるB液と、前記のノルボルネン系モノ
マーと活性剤とよりなるA液との安定な2液に分けて、
それぞれを別のタンクに入れておく。
【0050】反応射出成形を開始するには、ミキサーを
制御し、タンクからのA液およびB液を混合し、その混
合液を反応原液としてキャビティ40内に充填する。キ
ャビテ40内に充填された反応原液は、キャビティ40
の内部に行き渡る。
【0051】キャビティ40での反応射出成形が終了
し、保護スリーブとなる成形体が固化した段階で、第1
金型4と第2金型6とを割面で分割し、型開きすれば、
図2に示すように、ノルボルネン系モノマーの反応射出
成形体から成る保護スリーブ50が得られる。この保護
スリーブ50の軸方向両端には、テーパ部52,52が
形成されるが、反応射出成形において、テーパ部52,
52を良好に成形することは困難であり、未充填部62
が生じることがある。また、図1に示す金型4のベント
口20a,20bの間に位置する部分には、反応原液中
の泡が残り易く、図2に示すように、成形体の表面にボ
イド60が生じることがある。
【0052】本実施形態では、ノルボルネン系モノマー
の反応射出成形体から成る保護スリーブ50の表面に、
ボイド60や未充填部62などが生じた場合に、それら
の部分60,62に、ポリチオール硬化型のエポキシ樹
脂系接着剤を埋め込む。この接着剤は、二液硬化型なの
で、補修に際しては、たとえばポリプロピレン製板材の
表面に、主剤と硬化剤とを別々に練り出しておき、反応
射出成形体の表面に補修対象部が発見された段階で、こ
れらを必要量だけ混ぜ合わせ、補修対象部に充填する。
【0053】本実施形態において、接着剤における主剤
は、分子中にエポキシ基を2個以上持つエポキシオリゴ
マーから成り、硬化剤は、ポリチオール型の硬化剤であ
る。
【0054】エポキシオリゴマーとしては、特に限定さ
れず、ビスフェノールA型系及びポリグリシジルエーテ
ル系が最も一般的であるが、速硬化性の観点からは、レ
ゾルシノール・ジグリシジルエーテル系、テトラグリシ
ジルフェノール系、ビスフェノールS・ジグリシジルエ
ーテル系、芳香族カルボン酸ジグリシジルエステロール
レゾルシノール・ジグリシジルエーテル系、ビスフェノ
ールFメチルエピクロ系、クレゾールノボラック系、フ
ェノールノボラック系、グリシジルアミン系などが好ま
しい。本発明で用いるエポキシオリゴマーの平均分子量
は、300〜3000程度が好ましい。また、エポキシ
当量は、100〜400g/eq程度が好ましい。さら
に、軟化点は、5〜100°C程度が好ましい。
【0055】主剤を液状にするために、溶剤が用いるこ
ともある。溶剤としては、特に限定されないが、ケトン
類、たとえばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサンノン、そ
の他メチルグリコール、メチルグリシジルアセテート、
エチレングリコール、セロソルブ、短油性エステル、キ
シレン、トルエンなどが挙げられる。
【0056】硬化剤としては、本発明では、ポリチオー
ル系(ポリメルカプタン系)のものが用いられ、具体的
には、日本化薬製の商品名PET(ペンタエリスリトー
ルテトラチオグリコレート)、大日本インキ製の商品名
メルコックスMP−2290、ダイヤモンドシャムロッ
ク社の商品名DPM−3−800LC、東レチオコール
社の商品名チオコールLP−3(未端−SH、ポリサル
ファイド)、油化シェル社製の商品名エポメートQX−
11、昭和電工社製のTMTT(トリメチロールプロパ
ントリチオグリコレート)、昭和電工社製のPETT
(ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート)、昭
和電工社製のDPEHT(ジペンタエリスリトールヘキ
サチオグリコレート)などが例示される。
【0057】主剤および硬化剤の粘度(cps/25°
C)は、それぞれ数万から数十万程度の範囲内であるこ
とが好ましい。また、主剤および硬化剤は、それぞれ近
い粘度のものの組み合わせであることが好ましい。
【0058】本実施形態に係る接着剤を用いれば、主剤
と硬化剤を混合してから、20°Cにおいて、約2分〜
30分程度で硬化する。したがって、短時間で補修が完
了し、保護スリーブ50をパイプ30と共に、すぐに推
進施工することが可能となり、施工作業の短時間化を図
ることができる。
【0059】しかも、本実施形態に係る接着剤による補
修部分は、保護スリーブ50を構成するノルボルネン系
モノマーの反応射出成形体との接着性が良好であり、施
工中または施工後に剥がれることはない。また、補修部
分である接着剤の硬化表面は、ポリアミド硬化型エポキ
シ系接着剤などと比較して、十分に硬く、施工中または
施工後に傷などが生じることはない。
【0060】特に、この保護スリーブ50は、ノルボル
ネン系モノマーの反応射出成形体で構成されることか
ら、耐衝撃性に優れ、土中に配設されても割れや引き掻
き傷が発生することは少ない。
【0061】また、本実施形態の反応射出成形方法に用
いる金型装置2は、合成樹脂製の金型装置であることか
ら、軽量であり、現場にてもハンドリングが容易であ
り、施工性に優れている。しかも、金型装置2は、合成
樹脂で成形してあり軽量なので、金型装置2の輸送およ
び保管に便利であると共に、現場での施工性がさらに向
上する。
【0062】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。たとえば金型装置の具体的な構造は特に
限定されず、種々に改変することができる。また、上述
した実施形態では、ノルボルネン系モノマーの反応射出
成形体から成る保護スリーブ50の表面に形成されたボ
イドや未充填部を補修したが、本発明の方法は、保護ス
リーブ以外の反応射出成形体の表面に形成されたボイド
や未充填部などの補修対象部を補修する際に好適に用い
ることができる。
【0063】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0064】実施例1 アルミ鋳型から成る図1に示す樹脂製金型4,6を準備
した。下側に位置する金型6には、内径19mmの注入口
26を成形し、上側に位置する金型4には、注入口26
と同じ内径のベント口20a,20bを一体成形した。
【0065】また、図1に示すパイプ30として、ポリ
エチレン樹脂から成る樹脂層34で被覆した鋼製金属パ
イプ32を準備した。金属パイプ32の外径は、21
6.3mmであり、樹脂層34が除去されて金属パイプ3
2の表面が露出する接続部の軸方向長さは、450mmで
あった。
【0066】この接続部の外周に、前記のブロー成形に
より得られた内径265mm、長さ600mmの金型
4,6から成る金型装置2を配置した。金型2の配置に
先立ち、接続部36の表面にディスクサンダーでスウェ
ーデン工業規格(SIS)St−3程度の下地処理(錆
取り)を施し、また、接続部36近くの樹脂層34,3
4の表面を80番程度のサンドペーパーで粗面化してお
いた。さらに、溶接による接続部36の周囲を、古河電
工(株)製の架橋ポリエチレンからなる熱収縮チューブ
38で覆い、バーナで加熱収縮させ金属パイプ32,3
2の外周面に密着させた。
【0067】金型装置2をパイプ30,30の接続部外
周に配置後、反応原液を注入口26からキャビティ内に
注入する前に、注入口26から60°Cの温風を送り、
ベント口20a,20bから温風を排出した。温風発生
機としては、株式会社 竹鋼製作所製のTKS熱風発生
機「TKS−15」を用いた。
【0068】金型2の内部温度が50°Cに達したのを
確認後、温風の送風を停止し、注入口26から反応原液
を注入し、反応射出成形を行った。
【0069】反応樹脂原液の調整は以下のように行っ
た。すなわち、ジシクロペンタジエン(DCP)85重
量%と、トリシクロペンタジエン15重量%とからなる
混合モノマーを用い、このモノマー総量100重量部に
対し、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体(クレイトン1170、シェル社製)を5重量部とフ
ェノール系の酸化防止剤であるイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を2重量部とを溶解させ、これを
2つの容器に入れ、一方には混合モノマーに対しジエチ
ルアルミニウムクロリド(DEAC)を40ミリモル濃
度、n−プロパノールを44ミリモル濃度、四塩化ケイ
素を20ミリモル濃度となるように添加した(A液)。
他方には、混合モノマーに対しトリ(トリデシル)アン
モニウムモリブデートを10ミリモル濃度となるように
添加した(B液)。
【0070】A液およびB液をそれぞれギヤーポンプに
て1対1の容積比となるようにミキサーに送液し、次い
で、金型装置2の注入口26からキャビティ40に、注
入圧力2.0Kg/cm2 以下で注入した。
【0071】金型装置2のキャビティ内部の温度が11
0秒後に最高到達温度に達した。原液の注入から10分
後、型開きを行い、図2に示す保護スリーブ(反応射出
成形体)50を得た。
【0072】このような反応射出成形を5回繰り返した
ところ、そのうちの2回の反応射出成形に際しては、得
られた反応射出成形体から成る保護スリーブ50の表面
に、ボイド60と未充填部62が生じることがあった。
【0073】本実施例では、そのような場合において、
ボイド60と未充填部62に、ポリチオール硬化型エポ
キシ樹脂系接着剤であるコニシボンド社製の「クイック
メンダー」(商品名)を充填した。このエポキシ樹脂系
接着剤の主剤は、ポリグリジルエーテル系を主成分と
し、その粘度は、170000〜230000cps
(25°C)であり、硬化剤は、ポリチオール系を主成
分とし第3級アミンを添加してあり、その粘度は、27
0000〜330000cps(25°C)であった。
補修に際しては、あらかじめポリプロピレン製板材の上
に、主剤と硬化剤とを別々に練り出しておき、補修対象
部が発見された段階で、主剤と硬化剤とを100対10
0の重量比で混合し、補修対象部に充填した。
【0074】この接着剤層から成る補修部分が硬化する
までの時間は、20°Cにおいて13分であった。硬化
後の接着剤層の表面の硬度を、JISK7202により
測定したところ、ロックウェル硬度R−112であっ
た。
【0075】また、このようにして補修された保護スリ
ーブが装着されたパイプを泥水中で推進施工し、再度検
査のために元に戻して、保護スリーブの補修部分を観察
したところ、補修部分の剥がれや傷などは観察されなか
った。
【0076】実施例2 補修対象部に、ポリチオール硬化型エポキシ樹脂系接着
剤であるコニシボンド社製の「クイックセット」(商品
名)を充填した以外は、前記実施例1と同様にして、保
護スリーブ50の補修を行った。
【0077】このエポキシ樹脂系接着剤の主剤は、ポリ
グリシジルエーテル系を主成分とし、その粘度は、30
000〜70000cps(25°C)であり、硬化剤
は、ポリチオール系を主成分とし第3級アミンの種類と
添加量を実施例1に比較して変えたものであり、その粘
度は、30000〜60000cps(25°C)であ
った。
【0078】補修対象部に埋め込まれた接着剤が硬化す
るまでの時間は、20°Cにおいて6分であった。硬化
後の接着剤層の表面の硬度を、実施例1と同様にして測
定したところ、ロックウェル硬度R−113であった。
【0079】また、このようにして補修された保護スリ
ーブが装着されたパイプを泥水中で推進施工し、再度検
査のために元に戻して、保護スリーブの補修部分を観察
したところ、補修部分の剥がれや傷などは観察されなか
った。
【0080】実施例3 補修対象部に、ポリチオール硬化型エポキシ樹脂系接着
剤であるコニシボンド社製の「クイックセット30」
(商品名)を充填した以外は、前記実施例1と同様にし
て、保護スリーブ50の補修を行った。
【0081】このエポキシ樹脂系接着剤の主剤は、ポリ
グリシジルエーテル系を主成分とし、その粘度は、20
000〜40000cps(25°C)であり、硬化剤
は、ポリチオール系を主成分とし第3級アミンの種類と
添加量を実施例1に比較して変えたものであり、その粘
度は、40000〜70000cps(25°C)であ
った。
【0082】補修対象部に埋め込まれた接着剤が硬化す
るまでの時間は、20°Cにおいて75分であった。硬
化後の接着剤層の表面の硬度を、実施例1と同様にして
測定したところ、ロックウェル硬度R−111であっ
た。
【0083】また、このようにして補修された保護スリ
ーブが装着されたパイプを泥水中で推進施工し、再度検
査のために元に戻して、保護スリーブの補修部分を観察
したところ、補修部分の剥がれや傷などは観察されなか
った。
【0084】比較例1 補修対象部に、エポキシ樹脂系接着剤ではないポリウレ
タン樹脂系接着剤である東京ハマタイト社製の「Y−7
122−A/B」(商品名)を充填した以外は、前記実
施例1と同様にして、保護スリーブ50の補修を行っ
た。
【0085】補修対象部に埋め込まれた接着剤が硬化す
るまでの時間は、20°Cにおいて2日以上であった。
硬化後の接着剤層の表面の硬度を、実施例1と同様にし
て測定したところ、ロックウェル硬度R−92であっ
た。
【0086】また、このようにして補修された保護スリ
ーブが装着されたパイプを泥水中で推進施工し、再度検
査のために元に戻して、保護スリーブの補修部分を観察
したところ、補修部分の剥がれや欠落が観察された。
【0087】比較例2 補修対象部に、エポキシ樹脂系接着剤ではあるが、脂肪
族ポリアミンを硬化剤とする日立化成(株)社製の「ハ
イボン3400LI」(商品名)を充填した以外は、前
記実施例1と同様にして、保護スリーブ50の補修を行
った。
【0088】補修対象部に埋め込まれた接着剤が硬化す
るまでの時間は、20°Cにおいて1日以上であった。
硬化後の接着剤層の表面の硬度を、実施例1と同様にし
て測定したところ、ロックウェル硬度R−107であっ
た。
【0089】また、このようにして補修された保護スリ
ーブが装着されたパイプを泥水中で推進施工し、再度検
査のために元に戻して、保護スリーブの補修部分を観察
したところ、補修部分の傷が観察された。
【0090】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、たとえばパイプの接続部の外周に反応射出成形体か
ら成る保護スリーブを成形する場合などのように、成形
体の表面にボイドや未充填部が生じ易い場合でも、それ
らのボイドや未充填部などの補修対象部を、現場にても
素早くしかも良好に補修することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施形態に係る反応射出成形
方法に用いる金型装置の概略断面図である。
【図2】図2は図1に示す金型装置を用いて得られた保
護スリーブの一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2… 金型装置 4… 第1金型 6… 第2金型 8… 第1金型本体 10… 第2金型本体 12,14… パイプ保持部 20a,20b… ベント口 26… 注入口 30… 合成樹脂被覆パイプ 32… 金属パイプ 34… 樹脂層 36… 接続部 38… 熱収縮チューブ 40… キャビティ 50… 保護スリーブ 52… テーパ部 60… ボイド 62… 未充填部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大浜 弘之 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地 日本 鋼管工事株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二以上の反応原液を混合して金型のキャ
    ビティに送り込み、金型内で反応射出成形を行うことに
    より得られた反応射出成形体の表面に形成されたボイド
    または未充填部などの補修対象部に、ポリチオール硬化
    型のエポキシ樹脂系接着剤を埋め込むことを特徴とする
    反応射出成形体の補修方法。
JP21914697A 1997-07-30 1997-07-30 反応射出成形体の補修方法 Pending JPH1148352A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109135642A (zh) * 2018-07-11 2019-01-04 泉州大众山涂料有限公司 一种耐候型环氧接缝膏及其制备方法
CN109297843A (zh) * 2017-07-25 2019-02-01 中国石油天然气股份有限公司 环氧套筒修复管道的质量判断方法

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