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JPH11311226A - ねじ及びドライバービットとの組合せ - Google Patents

ねじ及びドライバービットとの組合せ

Info

Publication number
JPH11311226A
JPH11311226A JP11573998A JP11573998A JPH11311226A JP H11311226 A JPH11311226 A JP H11311226A JP 11573998 A JP11573998 A JP 11573998A JP 11573998 A JP11573998 A JP 11573998A JP H11311226 A JPH11311226 A JP H11311226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
groove
bit
center
driver bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11573998A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Totsu
勝行 戸津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11573998A priority Critical patent/JPH11311226A/ja
Priority to CA002321711A priority patent/CA2321711C/en
Priority to EP04023163A priority patent/EP1493536B1/en
Priority to US09/622,865 priority patent/US6378406B1/en
Priority to CN99803241A priority patent/CN1130276C/zh
Priority to DE69929304T priority patent/DE69929304T2/de
Priority to KR1020007009158A priority patent/KR100563626B1/ko
Priority to EP99903935A priority patent/EP1080846B1/en
Priority to AT04023163T priority patent/ATE345197T1/de
Priority to AT99903935T priority patent/ATE314904T1/de
Priority to DE69934032T priority patent/DE69934032T2/de
Priority to PCT/JP1999/000817 priority patent/WO1999043472A1/ja
Priority to AU24412/99A priority patent/AU752248B2/en
Priority to TW088106482A priority patent/TW399126B/zh
Publication of JPH11311226A publication Critical patent/JPH11311226A/ja
Priority to HK01106825A priority patent/HK1036245A1/xx
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ドライバービットのカムアウト現象を有効に防
止し、ねじの破損を防止すると共に、ねじの十字溝部分
に破損を生じても、常に適正かつ迅速なねじ締め作業を
達成し、作業能率を向上することができるねじ及びドラ
イバービットとの組合せを提供する。 【解決手段】 ねじ頭部に十字溝からなるビット嵌合溝
32を設け、このビット嵌合溝の端縁部を所定深さのほ
ぼ垂直端壁部32aとして形成すると共に、この垂直端
壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して平面底部
32bを形成し、これら平面底部よりさらにねじ頸部の
中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部32cを形成すると
共にその交差中心部においてほぼ円錐底面34を形成し
てなるねじ30において、前記ビット嵌合溝32は、ね
じ頭部の中心部から半径方向外方に指向して、溝幅をほ
ぼ末広がり状の溝33a、33bとして形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじおよびこれに
適用するドライバービットに係るものであり、特にねじ
の頭部に形成する十字溝とこれに適応するドライバービ
ットとの嵌合を緊密に行い、常に適正なトルク伝達によ
ってねじの取付けおよび取外しを迅速かつ確実に達成す
ることができるねじ及びドライバービットとの組合せに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における、一般的なねじとドライバ
ービットの組合せは、図7ないし図10に示すように構
成したものが知られている。すなわち、図7および図8
は、従来の十字溝を有するねじを示し、また図9はこの
十字溝ねじ用のドライバービットを示し、そして図10
は前記ねじとドライバービットとの嵌合状態を示すもの
である。
【0003】しかるに、図7に示す従来のねじ10は、
そのねじ頭部10aに十字溝12が設けられる。この十
字溝12は、それぞれ端縁部よりねじ頸部10bの中心
部に指向して、それぞれ一定の傾斜溝部12aが延在形
成されると共に、その底部において緩傾斜のほぼ円錐底
面14が形成された構成からなる。なお、参照符号13
は、それぞれ隣接する十字溝12との間に形成されるテ
ーパ側壁部を示す。すなわち、このテーパ側壁部13に
おいて、後述するドライバービットの刃部と当接係合す
る。また、前記各傾斜溝部12aの隣接する隅角部
は、円錐底面14の位置よりねじ頭部10aの十字溝1
2の開口縁部まで延在するテーパ結合面17a、17b
がそれぞれ形成され、これらテーパ結合面17a、17
bに対しても、後述するドライバービットの刃部の一部
と当接係合するように構成される。
【0004】一方、図9に示す従来のドライバービット
20は、前記ねじ10の十字溝12に嵌合する刃部22
をそれぞれ備えると共に、前記十字溝12の端縁部より
ねじ頸部10bの中心部に指向して延在形成された傾斜
溝部12aの形状に適合するようにそれぞれ延在させた
延長刃部22aを形成した構成からなる。なお、参照符
号23は、前記各刃部22ないし延長刃部22aの両側
面に形成されるテーパ側壁部を示す。すなわち、このテ
ーパ側壁部23が、前述したねじ10の十字溝12に形
成されたテーパ側壁部13と当接係合する。
【0005】このように構成された、従来のねじとドラ
イバービットの組合せによれば、図10に示すように、
ねじ10とドライバービット20とを嵌合すれば、前述
したように、ドライバービット20の各刃部22および
延長刃部22aが、それぞれ十字溝12の傾斜溝部12
aに嵌入し、前記各刃部22および延長刃部22aの側
壁部23が、ねじ10の十字溝12のテーパ側壁部13
に当接して、ドライバービット20を回動することによ
り、ねじ10に対して所定のトルク伝達を行うことがで
きる。すなわち、所要のねじ取付け対象物におけるねじ
の取付けまたは取外しを行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た構成からなる従来のねじ10とドライバービット20
との組合せによれば、図10に示すように、ねじ頭部1
0aの十字溝12は、その端縁部よりねじ頸部10bの
中心部に指向して一定の傾斜溝部12aを形成してお
り、一方これに対応するドライバービット20は、その
延長刃部22aの稜線部分が前記傾斜溝部12aの形状
に適合して前記十字溝12に嵌合され、しかもこの延長
刃部22aの稜線部分は、その先端より後方に指向して
漸次幅広く形成されている。さらに、ドライバービット
20の各刃部22に形成されたテーパ側壁部23も、ね
じ10の十字溝12に形成されたテーパ側壁部13に当
接係合するため、前記ドライバービット20を、所定の
方向に回動させると、前記ドライバービット20と十字
溝12との接触状態が、全面的にテーパ接触と言えるも
のであるため、ドライバービット20の先端は前記十字
溝12の傾斜溝部12aの傾斜面に沿って外方へ飛び出
そうとする(図10に矢印で示す)、所謂カムアウト現
象が生じる。
【0007】特に、従来のねじの十字溝の形状は、図8
に示すように、ドライバービット20の先端の嵌合を容
易にするため、それぞれ十字溝12の溝幅はドライバー
ビット20の延長刃部22aの稜線部分の幅より比較的
大きく形成され、一方隣接する十字溝12、12間の境
界部分ないし隅角部に形成されるテーパ側壁部13およ
びテーパ結合面17a、17bの面積は比較的小さい。
このため、前記ドライバービット20の回動操作におい
て、前記テーパ側壁部13およびテーパ結合面17a、
17bには、多大な応力が負荷され、ねじ締め抵抗が大
きな場合には、図8に斜線部15で示すように、前記テ
ーパ側壁部13およびテーパ結合面17a、17bが次
第に破損する。従って、この破損部(斜線部15)が拡
大されると、前記ドライバービット20のカムアウト現
象が頻繁となり、遂にはねじ締め作業が不可能となる。
【0008】このような観点から、前記ドライバービッ
ト20のカムアウト現象を防止するためには、ドライバ
ービット20の回動に際し、これをねじ溝部12aに対
して強力に押し付ける推力を加えることが必要となる。
しかしながら、ねじの取付け対象物が金属等の剛性体で
ある場合は問題がないが、精密部品等の場合には、これ
ら対象物を損傷ないし破損してしまう欠点がある。
【0009】また、前述したカムアウト現象の発生は、
ビット先端部すなわち刃部22および延長刃部22aの
摩耗を早め、これらの摩耗によって、さらに前記カムア
ウト現象の発生を助長し、この結果ねじ溝の破損も増大
することになる。
【0010】さらに、前記ドライバービット20に対し
て過大な推力を加えることにより、前記カムアウト現象
を防止することは可能であるが、その反面において、ね
じに対して正確なトルクを伝達することができず、操作
者によってドライバービット20に加える推力の大きさ
が相違し、この結果ねじの締付けトルクにばらつきが生
じる難点がある。
【0011】さらにまた、タッピングねじの場合、これ
を合成樹脂等の対象物に対してねじの締付けを行う際に
は、ねじの回転摩擦に加えて推力による摩擦が加わっ
て、対象物に高熱が発生して対象物のねじ取付け部分の
硬度を低下させ、ねじの緩みの発生ないしは対象物を破
損させる等の難点がある。
【0012】一方、手動でねじの締付けを行う場合、ド
ライバービット20をねじに対し十分押し付けながらこ
れを回動させるという操作は、操作者にとって多大な労
力と疲労とを与える難点がある。
【0013】また、前述した従来のねじ10とドライバ
ービット20との組合せによれば、手動工具あるは電動
工具を使用してねじの取付けを行う場合、ねじ溝に対す
るビット先端部との嵌合に際して、ねじ軸とドライバー
ビット軸とを同軸に適合させた状態を維持してねじの回
動操作を行うことは困難であり、従ってねじ軸とドライ
バービット軸とが傾斜している場合には、前記カムアウ
ト現象が頻繁に発生するばかりでなく、ねじ溝の破損も
頻繁となる。
【0014】さらに、ねじの取外し作業に際しても、前
記と同様のカムアウト現象およびねじ溝の破損を生じ易
くなるが、この場合にはねじの取外しが不可能となり、
ねじの取付け対象物の一部を破壊しなければならなくな
る事態が発生する。特に、ねじ溝内にごみ詰まり等を生
じた場合には、前記事態の発生は著しくなる欠点があ
る。
【0015】そこで、本発明の目的は、ねじとドライバ
ービットの組合せにおいて、ねじの十字溝における溝部
の構成を改善することによりドライバービットのカムア
ウト現象を有効に防止し、従来におけるようなねじの破
損を防止すると共に、仮にねじの十字溝部分に破損を生
じても、常に適正かつ迅速なねじ締め作業を達成し、作
業能率を著しく向上することができるねじ及びドライバ
ービットとの組合せを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るねじは、ねじ頭部に十字溝からなるビ
ット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の端縁部を所定深
さのほぼ垂直端壁部として形成すると共に、この垂直端
壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して平面底部
を形成し、これら平面底部よりさらにねじ頸部の中心部
に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成すると共にその交差
中心部においてほぼ円錐底面を形成してなるねじにおい
て、前記ビット嵌合溝は、ねじ頭部の中心部から半径方
向外方に指向して、溝幅をほぼ末広がり状の溝として形
成し、隣接する前記各溝の対向する側壁部の開口角度が
直角より若干鋭角となるように構成することを特徴とす
る。
【0017】この場合、前記ビット嵌合溝の平面底部
は、垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向し
て隆起させると共に、この隆起部よりねじ頸部の中心部
に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成し、さらに前記傾斜
溝部の交差中心部においてほぼ円錐底面を形成すること
ができる。
【0018】一方、前記ねじに適合するドライバービッ
トは、先端部においてねじ頭部のビット嵌合溝の垂直端
壁部に沿って嵌入するほぼ垂直端縁部を形成した扁平刃
部を備え、この刃部の先端面をほぼ水平面とすると共に
その中央部に突起を設けてなり、前記扁平刃部の先端に
おける両側壁部を前記ねじのビット嵌合溝を形成するほ
ぼ末広がり状の溝と適合する形状に構成したことを特徴
とする。
【0019】この場合、前記扁平刃部の両端縁部におい
て、刃部先端の水平面部と交差する縁部を直角ないしは
若干水平面部側に突出させて鋭角に構成することができ
る。
【0020】また、前記扁平刃部の水平先端面の中央部
に形成する突起は、請求項1または2記載のねじのビッ
ト嵌合溝の中央部に形成される傾斜溝部ないし円錐底面
にそれぞれ適合する形状に構成することができる。
【0021】
【発明の実施の態様】次に、本発明に係るねじ及びドラ
イバービットとの組合せに関する実施例につき、添付図
面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0022】図1および図2は、本発明に係るねじの一
実施例を示すものである。すなわち、図1および図2に
おいて、参照符号30は本発明に係るねじを示し、この
ねじ30の頭部30aには、ビット嵌合溝32がそれぞ
れ設けられる。なお、このビット嵌合溝32は、ねじ頭
部30aの中心部において、プラス(+)状に直交する
ように設けられている。
【0023】このビット嵌合溝32は、その端縁部にお
いて、所定深さの垂直端壁部32aを形成し、この端壁
部32aの下縁部32a′よりねじ頭部30aの中心部
に指向して平面底部32bを形成し、次いでこの平面底
部32bからねじ頭部30aの中心部に指向して傾斜溝
部32cをそれぞれ形成すると共に、前記傾斜溝部32
cの交差中心部において緩傾斜のほぼ円錐底面34を形
成した構成からなる。
【0024】そこで、本実施例においては、図2に示す
ように、前記ねじ30のビット嵌合溝32の相対する側
壁部33において、ねじ頭部30aの中心部から半径方
向外方に指向して、溝幅がほぼ末広がり状の溝33a、
33bとなるようにそれぞれ形成したものである。
【0025】このようにして、本実施例のねじ30にお
いては、前記末広がり状の溝33a、33bを形成する
ことにより、隣接する各溝の対向する側壁部の開口角度
βを直角(90°)より若干鋭角となるように設定し
て、後述するドライバービットとの組合せにおいて、ね
じ30のビット嵌合溝32からのカムアウト現象を有効
に防止することができる。
【0026】なお、前記側壁部33は、それぞれ隣接す
るビット嵌合溝32との間に、約1.5°〜2°程度の
抜きテーパ(ヘッダーパンチの抜け角度)を形成する。
また、前記ビット嵌合溝32の隣接する隅角部には、図
8に示す従来の十字溝ねじと同様に、円錐底面34の位
置よりねじ頭部30aにおけるビット嵌合溝32の開口
縁部まで延在するテーパ結合面37a、37bをそれぞ
れ形成する。さらに、前記ビット嵌合溝32の溝幅は、
後述するドライバービットの刃部の厚みに適合するよう
に構成するが、ねじ表面に対するめっき塗装等を考慮し
て、前記厚みより若干幅広く構成すれば好適である。
【0027】図3は、本発明に係るねじの別の実施例を
示すものである。すなわち、本実施例においては、ビッ
ト嵌合溝32の端縁部において、所定深さの垂直端壁部
32aを形成すると共に、この端壁部32aの下縁部3
2a′よりねじ頭部30aの中心部に指向して隆起させ
て非平面底部32b′を形成し、次いでこの非平面底部
32b′の隆起部32b″からねじ頸部30bの中心部
に指向して傾斜溝部32cをそれぞれ形成し、さらにこ
の傾斜溝部32cの交差中心部において緩傾斜のほぼ円
錐底面34を形成した構成からなる。
【0028】このように構成した、本実施例におけるね
じ30は、ねじ頭部30aのビット嵌合溝32の端縁部
に非平面底部32b′をそれぞれ設け、これら非平面底
部32b′の隆起部32b″からねじ頸部30bの中心
部に指向してそれぞれ傾斜溝部32cを延在形成するこ
とにより、ビット嵌合溝32の全体に対するテーパ接触
面積を部分的にかつ少なく構成し、しかも隣接するビッ
ト嵌合溝32、32間の境界部におけるドライバービッ
トの先端が当接する側壁部33の面積(ドライバービッ
トがねじに対し回転駆動力を与える面の面積すなわち駆
動面の面積)を拡大することができる。
【0029】図4は、前記図1ないし図3に示す実施例
に係るねじ30に適合するドライバービット40の一実
施例を示すものである。すなわち、本実施例のドライバ
ービット40は、前記ねじ30のビット嵌合溝32に嵌
合し、このビット嵌合溝32の端縁部に形成した垂直端
壁部32aと平面底部32bまたは非平面底部32b′
とにそれぞれ係合するほぼ直角に延在する水平面部42
aを有する扁平刃部42をそれぞれ備えると共に、前記
ビット嵌合溝32の平面底部32bまたは非平面底部3
2b′の隆起部32b″より、それぞれねじ頸部30b
の中心部に指向して形成された傾斜溝部32cの形状に
適合するように、それぞれ突起42bを突出させた構成
からなる。
【0030】この場合、本実施例のドライバービット4
0においては、前記ビット嵌合溝32の溝幅が、ほぼ末
広がり状の溝33a、33bとなるようにそれぞれ形成
されたねじ30に適用し得るように、その扁平刃部42
の先端における側壁部43を、それぞれ前記末広がり状
の溝33a、33bと適合する形状、すなわち末広がり
状の側壁部43a、43bとして構成する。
【0031】このように、前記側壁部43を形成するこ
とにより、図6に示すように、ドライバービット40の
刃部42とねじ30のビット嵌合溝32の各側壁部との
当接に際して、溝33a、33bと側壁部43a、43
bとの間のクリアランスを極力小さくして、適正なねじ
とのビット嵌合を達成することができる。
【0032】しかも、本実施例のドライバービット40
によれば、ねじ締め操作に際して、前記ドライバービッ
ト40の刃部42と、ねじ30の末広がり状の溝33
a、33bを形成したビット嵌合溝32の各側壁部(T
1 、T2 、T3 、T4 )との当接において、図2に示す
ように、隣接する各溝の対向する側壁部の開口角度βが
直角(90°)より若干鋭角となるように設定されてい
ることにより、バランスのとれたトルク伝達を達成する
ことができる。
【0033】また、この場合、前記各側壁部(T1 、T
2 、T3 、T4 )に作用するトルクτ1 を、前記ドライ
バービット40の刃部42が作用するねじ東部30aの
接線方向τ0 よりも、ねじ頸部30b側へ指向させるこ
とができるため、カムアウト現象を有効に防止すること
ができる。
【0034】図5は、前記図4に示すドライバービット
40の変形例を示すものであり、前記実施例のドライバ
ービット40における扁平刃部42の両端縁部42a′
において、刃部先端の水平面部42aと交差する縁部
を、直角より水平面部42a側に突出させて鋭角に構成
すると共に、突起42bを下方に垂直に延在する垂直突
起42cとして構成したものである。すなわち、本実施
例のドライバービット40においては、前記垂直突起4
2cを形成することにより、この部分が前述した実施例
におけるねじ30のビット嵌合溝32の傾斜溝部32c
に対し、テーパ接触しないように構成したものである。
このように、ドライバービット40を構成することによ
って、カムアウト現象の防止を、より確実なものとする
ものである。
【0035】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明に係るねじは、ねじ頭部に十字溝からなるビット嵌
合溝を設け、このビット嵌合溝の端縁部を所定深さのほ
ぼ垂直端壁部として形成すると共に、この垂直端壁部の
下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して平面底部を形成
し、これら平面底部よりさらにねじ頸部の中心部に指向
してそれぞれ傾斜溝部を形成すると共にその交差中心部
においてほぼ円錐底面を形成してなるねじにおいて、前
記ビット嵌合溝は、ねじ頭部の中心部から半径方向外方
に指向して、溝幅をほぼ末広がり状の溝として形成し、
隣接する前記各溝の対向する側壁部の開口角度が直角よ
り若干鋭角となるように構成することにより、ドライバ
ービットの先端とビット嵌合溝との嵌合に際して、ビッ
ト嵌合溝全体に対するテーパ接触面積を部分的にかつ少
なく構成し、しかも隣接するビット嵌合溝間の境界部に
おけるドライバービットの先端が当接する側壁部の面積
を拡大することができ、ドライバービットのカムアウト
現象を確実に防止することができる。
【0037】また、本発明に係るドライバービットは、
先端部においてねじ頭部のビット嵌合溝の垂直端壁部に
沿って嵌入するほぼ垂直端縁部を形成した扁平刃部を備
え、この刃部の先端面をほぼ水平面とすると共にその中
央部に突起を設けてなり、前記扁平刃部の先端における
両側壁部を前記ねじのビット嵌合溝を形成するほぼ末広
がり状の溝と適合する形状に構成したことにより、前記
ねじに最も適合したものを得ることができる。
【0038】そして、本発明においては、前記ねじのビ
ット嵌合溝の形状に適合した突起片ないし突条を備えた
ヘッダーパンチを使用することにより、ねじの製造を簡
便かつ低コストに量産化することができる。
【0039】なお、本発明に係るねじにおいて、ねじ頭
部のビット嵌合溝の成形に際し、垂直端壁部の下縁部よ
りねじ頭部の中心部に指向して隆起させた非平面底部を
形成する場合には、ねじ頸部における溝形成に際しての
肉厚を適正に保持して、ねじの締付けないし取外しに際
しての強度を十分に保持した構造からなるねじを製造す
ることができる。
【0040】また、本発明に係るねじは、ドライバービ
ットとの嵌合に際して、基本的にビット嵌合溝全体に対
するテーパ接触面積を部分的にかつ少ない構成とし、し
かもドライバービットの先端の側壁部が当接するビット
嵌合溝の側壁部の面積を拡大したことにより、例えば図
8に示すような、ビット嵌合溝の一部において破損(参
照符号15)を生じさせることなく、カムアウト現象も
生じることなく、適正なねじ締め操作およびねじの取外
し操作を達成することができる。
【0041】さらに、本発明に係るねじとドライバービ
ットとの組合せによれば、ねじ軸とビット軸とを常に同
一軸上において嵌合させ、回動することがでるので、カ
ムアウト現象やねじ等の破損を生じることなく、ドライ
バービット40の回動力をねじ30に対して円滑に伝達
して、常に適正なトルクによるねじ締め操作を迅速に達
成することができる。
【0042】すなわち、本発明に係るねじとドライバー
ビットとの組合せを使用すれば、硬軟各種の材料からな
るねじの取付け対象物に対して、常に適正なトルクによ
り確実なねじの締付け操作を行うことができるばかりで
なく、ねじの破損を大幅に低減することができ、ねじ締
め作業の安全性と作業能率の向上を容易にかつ経済的に
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじの一実施例を示す要部断面側
面図である。
【図2】図1に示すねじの頭部平面図である。
【図3】本発明に係るねじの別の実施例を示す要部断面
側面図である。
【図4】本発明に係るドライバービットの一実施例を示
す要部側面図である。
【図5】図4に示すドライバービットの変形例を示す要
部断面側面図である。
【図6】図2に示すねじと図4に示すドライバービット
との結合状態を示すねじ頭部平面説明図である。
【図7】従来の十字溝ねじの要部断面側面図である。
【図8】図7に示す十字溝ねじの頭部平面図である。
【図9】従来の十字溝ねじ用のドライバービットの要部
側面図である。
【図10】図7に示すねじと図9に示すドライバービッ
トとの結合状態を示す要部断面側面図である。
【符号の説明】
30 ねじ 30a ねじ頭部 30b ねじ頸部 32 ビット嵌合溝 32a 垂直端壁部 32a′ 下縁部 32a″ 傾斜部 32b 平面底部 32b′ 非平面底部 32b″ 隆起部 32c 傾斜溝部 33 側壁部 33a、33b 末広がり状の溝 34 円錐底面 37a、37b テーパ結合面 40 ドライバービット 42 扁平刃部 42a 水平面部 42a′ 縁部 42b 突起 42c 垂直突起 43 側壁部 43a、43b 末広がり状の側壁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ頭部に十字溝からなるビット嵌合溝
    を設け、このビット嵌合溝の端縁部を所定深さのほぼ垂
    直端壁部として形成すると共に、この垂直端壁部の下縁
    部よりねじ頭部の中心部に指向して平面底部を形成し、
    これら平面底部よりさらにねじ頸部の中心部に指向して
    それぞれ傾斜溝部を形成すると共にその交差中心部にお
    いてほぼ円錐底面を形成してなるねじにおいて、 前記ビット嵌合溝は、ねじ頭部の中心部から半径方向外
    方に指向して、溝幅をほぼ末広がり状の溝として形成
    し、隣接する前記各溝の対向する側壁部の開口角度が直
    角より若干鋭角となるように構成することを特徴とする
    ねじ。
  2. 【請求項2】 ビット嵌合溝の平面底部は、垂直端壁部
    の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させると
    共に、この隆起部よりねじ頸部の中心部に指向してそれ
    ぞれ傾斜溝部を形成し、さらに前記傾斜溝部の交差中心
    部においてほぼ円錐底面を形成してなる請求項1記載の
    ねじ。
  3. 【請求項3】 先端部においてねじ頭部のビット嵌合溝
    の垂直端壁部に沿って嵌入するほぼ垂直端縁部を形成し
    た扁平刃部を備え、この刃部の先端面をほぼ水平面とす
    ると共にその中央部に突起を設けてなり、前記扁平刃部
    の先端における両側壁部を請求項1または2記載のねじ
    のビット嵌合溝を形成するほぼ末広がり状の溝と適合す
    る形状に構成したことを特徴とするドライバービット。
  4. 【請求項4】 扁平刃部の両端縁部において、刃部先端
    の水平面部と交差する縁部を直角ないしは若干水平面部
    側に突出させて鋭角に構成してなる請求項3記載のドラ
    イバービット。
  5. 【請求項5】 扁平刃部の水平先端面の中央部に形成す
    る突起は、請求項1または2記載のねじのビット嵌合溝
    の中央部に形成される傾斜溝部ないし円錐底面にそれぞ
    れ適合する形状に構成してなる請求項3記載のドライバ
    ービット。
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