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JPH11294769A - グロープラグ - Google Patents

グロープラグ

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Publication number
JPH11294769A
JPH11294769A JP12300198A JP12300198A JPH11294769A JP H11294769 A JPH11294769 A JP H11294769A JP 12300198 A JP12300198 A JP 12300198A JP 12300198 A JP12300198 A JP 12300198A JP H11294769 A JPH11294769 A JP H11294769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath tube
glow plug
coil
temperature
heating coil
Prior art date
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Granted
Application number
JP12300198A
Other languages
English (en)
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JP3737879B2 (ja
Inventor
Tomoaki Kumada
智哲 熊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP12300198A priority Critical patent/JP3737879B2/ja
Priority to US09/290,894 priority patent/US6064039A/en
Priority to EP99302933A priority patent/EP0950858B1/en
Priority to DE69934628T priority patent/DE69934628T2/de
Publication of JPH11294769A publication Critical patent/JPH11294769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3737879B2 publication Critical patent/JP3737879B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 典型的な過昇防止型昇温特性を備え、かつシ
ーズチューブ外径において5mm未満の小径化を図るこ
とに成功したグロープラグを提供する。 【解決手段】 グロープラグ1において、シーズヒータ
2は、先端側が閉じたシーズチューブ11と、そのシー
ズチューブ11の主体金具3からの突出部内において先
端側に配置された発熱コイル21と、その発熱コイル2
1の後方側にこれと直列接続されるとともに、該発熱コ
イル21からの発熱を受けることにより電気抵抗値を増
大させ、発熱コイル21に対する通電を制御する制御コ
イル23とを有する。そして、シーズチューブ11の突
出部を、3.0〜4.4mmの範囲においてほぼ一様な
軸断面径を有するものとして構成する。これにより、シ
ーズチューブ11の先端部表面における昇温特性が、通
電初期にピーク温度TPを有して該ピーク温度TP以下で
飽和するものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン予熱用等に使用されるグロープラグに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなグロープラグは一般に、耐
熱性金属で構成されたシーズチューブの内側に、抵抗発
熱線により構成された発熱コイルを絶縁粉末とともに封
入したシーズヒータを用いるものが知られている。そし
て、このシーズヒータに主体金具を取り付け、その外周
面に形成されたねじ部により、先端の発熱部が燃焼室内
に位置するように、ディーゼルエンジンのエンジンブロ
ックに取り付けて使用される。この場合、ヒータ昇温性
能に対しては、エンジンの始動性を向上させるためにな
るべく短時間で飽和温度に到達する、いわゆる速熱性が
要求されることが多い。一法として、通電初期において
発熱コイルに大電流を通じることにより昇温速度を高め
ることが考えられるが、コイル温度が過昇しやすくな
り、コイルの断線やシーズチューブの溶損といったトラ
ブルにつながる問題がある。
【0003】そこで、例えば特開昭59−60125号
公報には、発熱コイルよりも大きい正の抵抗温度係数を
有する材料にて構成された制御コイルを、シーズチュー
ブ内において該発熱コイルと直列に設け、速熱性を高め
つつコイル温度の過昇も生じにくくしたグロープラグが
開示されている。該構造のグロープラグにおいては、通
電初期においては制御コイルの温度が低く電気抵抗値が
小さいため、発熱コイルには比較的大きな電流が流れて
これを急速昇温させる。そして、発熱コイルの温度が上
昇すると、その発熱により制御コイルが加熱されて電気
抵抗値が増大し、発熱コイルへの通電電流値が減少す
る。これにより、ヒータの昇温特性は、通電初期に急速
昇温した後、以降は制御コイルの働きにより通電電流が
抑制されて温度が飽和する形となる。
【0004】ところで、上記公報においては、発熱コイ
ルと制御コイルとが近接し過ぎていると、制御コイルの
抵抗値が急激に大きくなり過ぎて、発熱コイルに対する
通電初期の大電流の供給時間が十分に確保されず、必ず
しも良好な速熱性が達成されなくなるとの課題提起がな
されている。また、これを解決するための具体的手段と
して、発熱コイルと制御コイルとの間に、巻線ピッチを
Pとして1.5P〜12P程度のコイル間ギャップを形
成する構成が記載されている。該公報では、例えばシー
ズチューブ外径が5mm、巻線ピッチPが0.6mmの
場合に、速熱性を確保するためには該ギャップを2mm
以上確保すればよいとしている。
【0005】ここで、上記公報においては、その第10
図のε=4.38の昇温特性、すなわち通電初期におい
て単調に温度を増加させた後、ピークを形成することな
く温度が飽和する特性が、グロープラグとしては望まし
い旨が記載されている。しかしながら、本発明者らの検
討によれば、車両用ディーゼルエンジンのグロープラグ
の場合、上記のような昇温特性は必ずしも望ましいもの
とはいえないことが判明している。
【0006】すなわち、車両等においてはグロープラグ
の電源としてバッテリーが使用される。この場合、グロ
ープラグは、常に一定のバッテリー電圧(例えば12
V)にて通電されるのではなく、通常はこれにオルタネ
ータ等からの重畳電圧が加わり、バッテリー電圧よりも
高圧側(例えば最大14V程度)に変動した形で通電さ
れることのほうが多い。そして、このような高圧側への
変動を伴う形で通電された場合、ヒータの昇温特性が上
記のようなものであると、通電電圧レベルが高くなるほ
ど飽和温度も高くなり、ヒータが過昇しやすい難点があ
る。これを防止するためには、通電初期にピーク温度と
なった後、そのピーク温度よりも低温にて飽和する昇温
特性(以下、これを過昇防止型昇温特性という)とする
ことが望ましいのである。なお、付言すればこのような
昇温特性は、上記公報においては、望ましくない例とし
て示されている(公報第10図、ε=6.25の特
性)。
【0007】さて、上記のことを念頭において、前記特
開昭59−60125号公報の開示内容を再検討してみ
ると、例えばシーズチューブ外径が5mm、巻線ピッチ
Pが0.6mmの場合、上記のような過昇防止型昇温特
性を顕在化させるためには、その公報第7図から明らか
な通り、前記コイル間ギャップを5mm以上のかなり大
きな値に設定しなければならないことがわかる。また、
コイル間ギャップがそれよりも少し大きい6mmを超え
ると、発熱コイルの温度が上昇し過ぎていることもわか
る。これらは、上記グロープラグにおいては、コイル間
ギャップの調整により、安定した過昇防止型昇温特性を
得るのが非常に困難であることを意味している。
【0008】そして、現在使用されているグロープラグ
においては、この点に鑑み、図9に示すように、シーズ
チューブ100の制御コイル102を収容する部分を、
加熱コイル101を収容する部分よりも大径とし、該部
分の熱容量を大きくすることで、制御コイル102の昇
温が極端に急速に進まないようにして、上記のような過
昇防止型昇温特性を実現するようにしている(例えば特
開平3−99122号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年ではデ
ィーゼルエンジンの高性能化及び小型化に伴い、グロー
プラグのシーズヒータに対しても小型のものが要求され
るようになっており、シーズチューブの主体金具からの
突出部外径も、5mm未満の寸法に小径化する傾向にあ
る。この場合、シーズチューブ100において、前記の
ように大径化される制御コイル102の収容部の外径を
5mm未満に設定すると、加熱コイル101の収容部は
それよりもさらに径小となるため、該部分の機械的な強
度が不足し、衝撃等が加わった場合に折損等を生じやす
くなるほか、加熱コイルの外径が小さくなり過ぎて十分
な発熱性能が得られなくなる不具合も生ずる。従って、
小径のシーズヒータが望まれる場合には、そのシーズチ
ューブ形態は、このような不具合を生じないように、加
熱コイル及び制御コイルの各収容部の外径になるべく差
を付けない、いわば単純な形態が望ましいといえる。ま
た、シーズチューブの突出部をこのような単純形態とす
ることは、グロープラグを装着するエンジンヘッド側の
設計の自由度を高める上でも有利に作用する。
【0010】しかしながら、前記公報の開示内容を見る
限り、制御コイルの収容部を径大としない公報第6図の
ような単純形状のシーズチューブを用いて、良好な過昇
防止型昇温特性を実現することはほぼ絶望的と思われ
る。すなわち、シーズチューブを径小化することと、過
昇防止型昇温特性を確保することとは、現状の技術常識
からは両立が非常に難しい課題であり、現にシーズチュ
ーブの外径が5mm以下であり、かつ典型的な過昇防止
型昇温特性を備えたシーズヒータを有するグロープラグ
は実現されてはいなかったのである。
【0011】本発明の課題は、シーズヒータが典型的な
過昇防止型昇温特性を示すとともに、シーズチューブ外
径において5mm未満の小径化を図ることに成功したグ
ロープラグを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明のグロープラグは、先端側が
閉じたシーズチューブと、シーズチューブの先端側を突
出させた状態でその外側に配置される筒状の主体金具
と、そのシーズチューブ内において軸線方向に配置され
た複数の抵抗線コイルとを備え、その抵抗線コイルは、
シーズチューブの主体金具からの突出部内において、そ
の先端側に配置される発熱コイルと、その発熱コイルの
後方側にこれと直列接続されるとともに、該発熱コイル
からの発熱を受けることにより電気抵抗値を増大させ、
発熱コイルに対する通電を制御する制御コイルとを含
み、シーズチューブの突出部を、軸線方向においてほぼ
一様な外径を有するものとして構成し、その外径を3.
0〜4.4mmとすることにより、シーズチューブの先
端部表面における昇温特性が、通電初期にピーク温度T
Pを有して該ピーク温度TP以下で飽和するものとなるよ
うにしたことを特徴とする。
【0013】すなわち、グロープラグにおいて過昇防止
型昇温特性を実現するためには、シーズチューブの制御
コイルの収容部を径大化することが必須であるとの認識
がほとんど常識化しており、シーズチューブ外径が5m
m未満の径小ヒータにおいても例外ではないと考えられ
ていた。しかしながら、本発明者らが鋭意検討した結
果、発熱コイルと制御コイルとを収容するシーズチュー
ブの突出部の外径を5mm未満に縮小する場合は、該外
径を本発明特有の値、すなわち4.4mm以下の値に設
定することで、該シーズチューブの突出部を軸線方向に
おいてほぼ一様な外径を有するものとして構成しても、
意外にも良好な過昇防止型昇温特性、すなわち通電初期
にピーク温度TPを有して該ピーク温度TP以下で飽和す
る昇温特性が実現されることが明かとなり、本発明が完
成したのである。
【0014】その結果、上記現状の技術常識からは両立
が極めて困難と見られていた、シーズチューブの径小化
及び過昇防止型昇温特性の確保という2つの課題が同時
に解決され、過昇を生じにくい長寿命のグロープラグ
が、高性能化及び小型化するディーゼルエンジン等のニ
ーズに適合した小型サイズのものにおいても実現するこ
ととなったのである。また、シーズチューブを4.4m
m以下に小径化することで、一層スムーズな昇温が可能
となり、ひいては速熱性がさらに向上する効果も達成さ
れる。
【0015】他方、シーズチューブの突出部において、
加熱コイルの収容部は制御コイルの収容部とほぼ同寸法
とされ、縮径されない。その結果、該部分の機械的な強
度が十分に確保され、衝撃等が加わった場合に折損等が
生じにくくなるほか、加熱コイルの外径も縮径されない
分だけ十分に確保でき、良好な発熱性能が得られる。さ
らに、シーズチューブの突出部外形が単純化することか
ら、グロープラグを装着するエンジンブロック側の設計
の自由度を高める上でも有利に作用する。
【0016】なお、シーズチューブの前記外径が3.0
mm未満になると、発熱コイルの外径が小さくなり過
ぎ、十分な発熱性能が得られなくなる。他方、4.4m
mを超えると、本来の目的である過昇防止型昇温特性が
実現されなくなる。なお、該外径は、より望ましくは
3.5〜4.0mmとするのがよい。
【0017】シーズチューブの上記外径を4.4mm未
満にすることで、良好な過昇防止型昇温特性が実現され
る理由については、次のようなことが考えられる。すな
わち、シーズチューブがこのように径小化することで、
シーズチューブ表面からの熱の放散が進みやすくなる。
その結果、発熱コイルから制御コイルへの熱移動が適度
に抑制される結果、両コイル間の距離が多少小さくなっ
ても、制御コイルが極端に急激に加熱されることがなく
なり、安定した通電制御状態が得やすくなるものと考え
られる。なお、シーズチューブの上記突出部は、外径が
ほぼ一様な円筒状に形成することができる(ただし、チ
ューブ先端部が丸められている場合は、この丸め部を除
いて一様な外径を有するように構成する)。
【0018】制御コイルは、発熱コイルの後端に対し、
該発熱コイルの巻線ピッチよりも大きいコイル間ギャッ
プを隔てた形でこれに直結することができる。この場
合、該コイル間ギャップの大きさは0.8〜3mmに調
整するのがよい。コイル間ギャップの大きさが3mmを
超えると、発熱コイルによる制御コイルの加熱が進みに
くくなり、発熱コイルが過昇しやすくなる。他方、コイ
ル間ギャップの大きさが0.8mm未満になると、制御
コイルの抵抗値が急激に大きくなり過ぎて速熱性が確保
されなかったり、飽和温度が低くなり過ぎて十分な発熱
性能が得られなくなったりする場合がある。なお、本発
明においてコイル間ギャップは、発熱コイルと制御コイ
ルとの接続点から発熱コイルに沿って半巻分移動した位
置と、同じく制御コイル側に半巻分移動した位置との間
の、コイル軸線方向における距離として定義する。
【0019】上記ギャップ量は、前記特開昭59−60
125号公報に開示された、シーズチューブ外径5mm
のグロープラグにおいて、過昇防止型昇温特性を得るの
に必要なギャップ量(第7図:約5mm前後)に比較す
ると小さい値になっている。これは、前述の通り、シー
ズチューブが径小化してチューブ表面からの熱の放散が
進みやすくなった結果、発熱コイルから制御コイルへの
熱移動が抑制されていることを示唆している。従って、
本発明のシーズチューブが径小のグロープラグにおいて
は、従来の径大のグロープラグと比較して、両コイル間
の距離を多少近付けたほうが、良好な過昇防止型昇温特
性を得る上では有利であるということができる。
【0020】なお、上記コイル間ギャップの大きさは、
より望ましくは1〜2mmに調整するのがよい。
【0021】上記ピーク温度TPは、900〜1150
℃となっているのがよい。ピーク温度TPが900℃未
満になると、発熱が不十分となり、エンジン予熱等の機
能が十分に果たされなくなる場合がある。他方、ピーク
温度TPが1150℃を超えると、発熱が大きくなり過
ぎ、発熱コイルの寿命低下を招く場合がある。なお、ピ
ーク温度TPは、望ましくは950〜1050℃となっ
ているのがよい。
【0022】次に、上記グロープラグにおいては、室温
において通電電圧11Vにて上記昇温特性を測定したと
きに、そのピーク温度TPと通電開始から60秒後の温
度(以下、60秒後温度という)TSとの差TP−TSが
50〜200℃となっていることが望ましい。TP−TS
が50℃未満になると、通電電圧が高くなる方向に変動
した場合、ヒータの過昇を招きやすくなる。他方、TP
−TSが200℃を超えると飽和温度が低くなり過ぎ、
必要な発熱性能が確保できなくなる。TP−TSは、望ま
しくは80〜150℃となっているのがよい。
【0023】また、本発明のグロープラグは、速熱性の
要求を満足するために、室温において通電電圧11Vに
て昇温特性を測定したときに、ピーク温度TPが800
℃以上であり、かつそのピーク温度TPに到達する途上
において800℃に到達するまでの通電時間t800が8
秒以下(望ましくは5秒以下)となっていることが望ま
しい。
【0024】次に、本発明のグロープラグは、主体金具
からの突出部において、シーズチューブの肉厚tが0.
3〜0.75mmであり、かつ外径をD1としたときの
t/D1の値が0.08〜0.2となっていることが望
ましい。まず、肉厚tが0.3mm未満になるとシーズ
チューブの強度が不足し、取付けの際の落下等により大
きな衝撃が加わった場合に、ヒータが破損しやすくな
る。他方、本発明においては、シーズチューブの外径が
4.4mm以下に制限されている関係上、肉厚tが0.
75mmを超えるとシーズチューブ内径が小さくなり過
ぎ、発熱コイルの径を十分に確保できなくなって、必要
な発熱性能が得られなくなることがある。この場合、発
熱コイルの径を無理に大きくしようとすると、シーズチ
ューブ内面と発熱コイル及び制御コイルとの間で短絡を
生じやすくなることはいうまでもない。なお、上記肉厚
tは、望ましくは0.45〜0.6mmの範囲で調整さ
れているのがよい。
【0025】他方、シーズチューブの突出部の内径をD
2、発熱コイル及び制御コイルの外径をd1としたとき
に、両者の半径差CG=(D2−d1)/2が、0.1〜
0.8mmの範囲にて調整されていることが望ましい。
CGが0.1mm未満になると、シーズチューブ内面と
発熱コイル及び制御コイルとの間で短絡を生じやすくな
るほか、発熱性能の劣化を招く場合もある。また、CG
が0.8mmを超えると、例えばシーズチューブ内に発
熱コイル及び制御コイルを絶縁材料(例えばマグネシア
粉末)とともに封入し、さらに鍛造加工によりこれを縮
径する際に、コイルがシーズチューブ内にて蛇行しやす
くなり、同様に短絡を生じやすくなる。なお、CGの値
は、望ましくは0.2〜0.6mmの範囲にて調整する
のがよい。
【0026】また、発熱コイル及び制御コイルの外径d
1は、1.5〜3.0mmとするのがよい。該外径d1が
1.5mm未満になると、必要な発熱性能が得られなく
なる場合がある。他方、3.0mmを超えると、シーズ
チューブの外径が4.4mm以下に制限されている関係
上、その肉厚tが小さくなり過ぎ、強度が不足する不具
合につながる。また、上記コイルの外径d1とシーズチ
ューブの内径D2との比d1/D2は0.5〜0.8の範
囲で調整されているのがよい。d1/D2が0.8を超え
ると、発熱性能の低下を招く場合があるほか、シーズチ
ューブ内面と発熱コイル及び制御コイルとの間で短絡を
生じやすくなる。また、d1/D2が0.5未満になる
と、コイルがシーズチューブ内にて蛇行しやすくなり、
同様に短絡を生じやすくなる。
【0027】なお、シーズチューブは、例えばステンレ
ス鋼、鉄基耐熱合金及びNi基耐熱合金のいずれかによ
り構成することができる。エンジン燃焼室内にて高温の
ガス流に直接さらされるシーズチューブをこれら材質に
て構成することにより、その耐久性を向上させることが
できる。ステンレス鋼としては、各種オーステナイト系
ステンレス鋼が、耐食性が特に良好であるので本発明に
好適に使用できる。
【0028】この場合、特に耐熱性が要求される場合に
はNi基耐熱合金、例えばInconel601(Inconelは商標
名)等のNi基超耐熱合金を好適に使用できる。また、
高速インジェクション型ディーゼルエンジンのように、
スワール流速の大きい環境下で使用する場合において
は、高温ガス流による酸化消耗を抑制するため、オース
テナイト系ステンレス鋼のうちでも特にNi含有量の高
い組成を有するもの(例えばSUS310S)や、これ
と類似の組成を有するオーステナイト系耐熱鋼(例えば
SUH309、SUH310、SUH330など)を好
適に使用できる。
【0029】また、発熱コイルの材質は、公知のグロー
プラグと同様の材質、例えば鉄−クロム系合金(例えば
鉄を主体としてクロムを13〜30重量%含有する合
金)、ニッケル−クロム合金(例えばニッケルを主体と
してクロムを8〜22重量%含有する合金)等を使用で
きる。他方、制御コイルの材質としては、上記発熱コイ
ルの材質よりも電気比抵抗の温度係数が大きい材質が用
いられ、例えばコバルト−鉄合金(コバルトを主体とし
て鉄を6〜18重量%程度含有するもの)が、耐久性に
優れているので本発明に好適に使用できるが、このほ
か、ニッケルメッキ鉄線やニッケル線等も使用できる。
【0030】そして、発熱コイルと制御コイルとは、適
宜の材質、線径及びコイル長の選択により、発熱コイル
の電気抵抗値をRH、同じく制御コイルの電気抵抗値を
RCとして、室温での電気抵抗比(RH/RC)RTの値が
1以上となり、かつ800℃での電気抵抗比(RH/R
C)800の値が0.1〜0.4となるように調整するのが
よい。(RH/RC)RTの値が1未満になると、ヒータの
速熱性が十分に確保できなくなる場合がある。他方、
(RH/RC)800の値が0.1未満になると、制御コイ
ルによる通電制御が過剰となり、発熱コイルが十分に発
熱できなくなる場合がある。また、(RH/RC)800が
0.4を超えると、制御コイルによる通電制御効果が不
十分となり、発熱コイルの過昇が生じやすくなる。
【0031】次に、シーズチューブの主体金具からの突
出部長さは24〜50mmとするのがよい。突出部長さ
が24mm未満になると、該突出部内における発熱コイ
ルと制御コイルとの収容スペースが不十分となり、ひい
ては所期の昇温特性(あるいは発熱性能)を得るのに必
要なコイル長を確保できなくなる場合がある。他方、該
長さが50mmを超えると、シーズチューブ径が4.4
mm以下と細径であるため、突出部の強度が不足し、衝
撃等が加わった場合に折損等を生じやすくなる。なお、
該突出長さは、望ましくは28〜40mmとするのがよ
い。
【0032】なお、上記グロープラグにおいては、シー
ズチューブ内に配置された抵抗線コイル(発熱コイルと
制御コイル)に対し、該シーズチューブに基端側から挿
入された通電端子軸を介して通電を行うのが一般的であ
る。この場合、その通電端子軸の先端を抵抗線コイルの
後端に接続するとともに、その通電端子軸の先端を主体
金具端面から突出して位置させることができる。例え
ば、シーズチューブの突出部に横方向の力が作用した場
合、主体金具の開口内縁部との当接位置に強い曲げ力が
集中しやすくなる。そこで、通電端子軸の先端を主体金
具端面から突出させることで、シーズチューブの上記当
接部分が補強され、曲げに対する強度が向上する。この
場合、曲げ力が作用したときのシーズチューブへの力の
集中位置は、むしろ通電端子軸の先端位置付近となるか
ら、該位置からシーズチューブの先端までの長さを24
〜50mm、望ましくは24〜42mmとするのがよ
い。
【0033】次に、上記グロープラグにおいては、シー
ズチューブの外径が小さくなると、主体金具へのその組
付け性が悪くなる場合がある。この場合、主体金具の、
シーズチューブが配置される孔部の内径を、該シーズチ
ューブの発熱コイル及び制御コイルを収容している部分
よりも大径に形成し、シーズチューブの基端部を上記主
体金具の孔部内径に対応する寸法となるように拡径し、
その拡径部にて主体金具の孔部内にろう付け、溶接及び
圧入のいずれかにより接合する構成とするこができる。
シーズチューブの基端部を拡径して、この拡径部におい
て主体金具に接合するようにすることで、上記組付け性
を向上させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本発明のグ
ロープラグの一例を示す全体図及びその縦断面図であ
る。該グロープラグ1は、シーズヒータ2と、その外側
に配置された主体金具3とを備える。シーズヒータ2
は、図2に示すように、先端側が閉じたシーズチューブ
11の内側に、2つの抵抗線コイル、すなわち先端側に
配置された発熱コイル21と、その後端に溶接等により
直列接続された制御コイル23とが、絶縁材料としての
マグネシア粉末27とともに封入されている。
【0035】図1に示すように、シーズチューブ11
の、発熱コイル21及び制御コイル23を収容している
本体部11aは、先端側が主体金具3から突出して突出
部を形成している。この本体部11aは、外径D1がほ
ぼ一様な円筒状(ただし、先端部は丸められている)に
形成されており、該D1が3.0〜4.4mm(望まし
くは3.5〜4.0mm)とされている。ここで、発熱
コイル21はその先端においてシーズチューブ11と導
通しているが、発熱コイル21及び制御コイル23の外
周面とシーズチューブ11の内周面とは、マグネシア粉
末27の介在により絶縁された状態となっている。
【0036】図2において、発熱コイル21は、例えば
その20℃での電気比抵抗ρ20が80〜180μΩ・c
m、800℃での電気比抵抗をρ800として、ρ800/ρ
20が0.9〜1.2程度の材料、具体的には鉄−クロム
合金線あるいはニッケル−クロム合金線等により構成さ
れている。そのコイルの線径kは0.15〜0.4m
m、コイル長CL1は5〜12mm、コイル外径d1は
1.5〜3.0mm、巻線ピッチPは0.2〜0.8m
m、巻線ターン数Nは8〜15である。
【0037】また、制御コイル23は、例えばその20
℃での電気比抵抗ρ20が5〜25μΩ・cm、800℃
での電気比抵抗をρ800として、ρ800/ρ20が7〜12
程度の材料、具体的には鉄−クロム合金線あるいはニッ
ケル−クロム合金線等により構成されている。そのコイ
ルの線径kは0.17〜0.3mm、コイル長CL2は
10〜32mm、コイル外径d1は1.5〜3.0m
m、巻線ピッチPは0.2〜0.8mm、巻線ターン数
Nは25〜40である。
【0038】また、発熱コイル21と制御コイル23と
は、発熱コイルの電気抵抗値をRH、同じく制御コイル
の電気抵抗値をRCとして、室温での電気抵抗比(RH/
RC)RTの値が1以上となり、かつ800℃での電気抵
抗比(RH/RC)800の値が0.1〜0.4となるよう
に調整されている。これら発熱コイル21及び制御コイ
ル23の間には、発熱コイル21の巻線ピッチよりも大
きいコイル間ギャップ25が形成されている。このコイ
ル間ギャップ25の大きさJLは、0.8〜3mm、望
ましくは1〜2mmの範囲で調整される。また、これを
発熱コイル21の巻線ピッチPにて捉えた場合は、0.
2〜0.8ピッチ(望ましくは0.3〜0.6ピッチ)
の範囲で調整される。
【0039】次に、シーズチューブ11は、前述の本体
部11aと基端側においてこれよりも大径に形成された
拡径部11bとを有している。そして、その本体部11
aの肉厚tは0.3〜0.75mm(望ましくは0.4
5〜0.6mm)であり、かつt/D1の値が0.08
〜0.2(望ましくは0.11〜0.17mm)となっ
ている。また、本体部11aの内径をD2、発熱コイル
21及び制御コイル23の外径をd1としたときの、そ
れらの半径差CG=(D2−d1)/2の値は、0.1〜
0.8mm(望ましくは0.2〜0.6mm)とされて
いる。さらに、上記コイル21,23の外径d1と本体
部11aの内径D2との比d1/D2は0.5〜0.8
(望ましくは0.6〜0.7)とされている。
【0040】シーズチューブ11には、基端側から棒状
の通電端子軸13が挿入され、その先端が制御コイル2
3の後端に溶接等により接続されている。他方、図1に
示すように、該通電端子軸13の後端部には雄ねじ部1
3aが形成されている。
【0041】このようなシーズヒータ2の構造は、例え
ば次のようにして製造することができる。すなわち、図
3(b)に示すように、最終寸法よりも加工代分だけ大
径に形成されたシーズチューブ11’内に、発熱コイル
及び制御コイルをマグネシア粉末とともに封入し、この
状態でシーズチューブ11’に回転鍛造加工(スエージ
加工)を施すことにより、本体部11aと拡径部11b
とを形成する。
【0042】上記スエージ加工は、例えば図3(a)に
示すスエージングマシン70を用いて行うことができ
る。該スエージングマシン70においては、シーズチュ
ーブ11’を取り囲むように配置された複数のダイス7
3がそれぞれ対応するハンマ72によって支えられてお
り、それらが回転主軸74内に配置されて一体的に回転
させられる。この回転主軸74は、焼き入れ鋼等で構成
された複数のローラ71を有するケージ75の内側で回
転するようになっており、回転主軸74とともに回転し
ながらハンマ72がローラ71の位置にくると、ダイス
73が圧縮され、ハンマ72が隣接するローラ71,7
1の間にくるとダイス73は遠心力によって開く。従っ
て、回転主軸74の回転数を一定以上に上げれば、ダイ
ス73による圧縮加工を何度も繰り返すことができる。
【0043】次に、主体金具3は、図1に示すように軸
方向の貫通孔4を有する筒状に形成され、ここにシーズ
ヒータ2が、一方の開口端からシーズチューブ11の先
端側を所定長突出させた状態で挿入・固定されている。
該主体金具3の外周面には、グロープラグ1をディーゼ
ルエンジンに取り付けるに際して、トルクレンチ等の工
具を係合させるための六角断面形状の工具係合部9が形
成されており、これに続く形で取付け用のねじ部7が形
成されている。
【0044】主体金具3の貫通孔4は、シーズチューブ
11が突出する開口側に位置する大径部4bと、これに
続く小径部4aとを備え、この小径部4aにシーズチュ
ーブ11bの基端側に形成された大径部11bが圧入さ
れ、固定されている。他方、貫通孔4の反対側の開口部
には座ぐり部3aが形成され、ここに、通電端子軸13
に外装されたゴム製のOリング15と絶縁ブッシュ(例
えばナイロン製のもの)16とが嵌め込まれている。そ
して、そのさらに後方側において通電端子軸13には、
絶縁ブッシュ16の脱落を防止するための押さえリング
17が装着されている。該押さえリング17は、外周面
に形成された加締め部17aにより通電端子軸13に固
定されるとともに、通電端子軸13の対応する表面に
は、加締め結合力を高めるためのローレット部13bが
形成されている。なお、19は、通電用のケーブルを通
電端子軸13に固定するためのナットである。
【0045】シーズチューブ11の、主体金具3からの
突出長L2は24〜50mm(望ましくは28〜40m
m)に調整されている。また、図2に示すように、通電
端子軸13の先端位置は主体金具3の開口端面とほぼ一
致している。
【0046】以下、図1のグロープラグ1の各部の寸法
等を具体的に例示する(図2も参照)。 ・全長L1=145mm。 (発熱コイル21) ・材質:鉄−クロム合金(組成:Al=7.5重量%;
Cr=26重量%;Fe=残部、ρ20=160μΩ・c
m、ρ800/ρ20=1.0)。 ・寸法:k=0.22mm、CL1=10mm、d1=
1.7mm、P=1.0mm、N=10。コイル全体の
20℃での電気抵抗値RHは1Ω。 (制御コイル23) ・材質:コバルト−鉄合金(組成:Fe=8重量%;C
o=残部、ρ20=8μΩ ・cm、ρ800/ρ20=9.8、800℃まで抵抗値は
温度上昇とともに下に凸に上昇する)。 ・寸法:k=0.2mm、CL2=15mm、d1=1.
7mm、P=0.5mm、N=30。コイル全体の室温
での電気抵抗値RCは0.33Ω。
【0047】・(RH/RC)RT:3。 ・(RH/RC)800:0.3。 (コイル間ギャップ25) ・JL:2mm。
【0048】(シーズチューブ11) ・材質:SUS310S。 ・寸法:D1=3.5mm、t=0.5mm、t/D1=
0.14mm、CG=0.4mm、拡径部の外径D3=
4.4mm、L2=36mm。
【0049】(主体金具3) ・材質:機械構造用炭素鋼(S45C)。 ・寸法:ねじ部7よりも先端側に位置する部分(以下、
主要部5という)の長さL3=53mm、主要部5の外
径D4=8.2mm、ねじ部7の長さL4=27mm、ね
じ部7の外径D5=10mm。
【0050】以下、図1のグロープラグ1の作用につい
て説明する。グロープラグ1は、主体金具3のねじ部7
においてディーゼルエンジンのシリンダブロックに取り
付けられる。これにより、発熱コイル21及び制御コイ
ル23が収容されたシーズチューブ11の先端部は、エ
ンジンの燃焼室(あるいは副燃焼室)内に位置決めされ
る。この状態で、通電端子軸13に車載のバッテリーを
電源として電圧を印加すると、通電端子軸13→制御コ
イル23→発熱コイル21→シーズチューブ11→主体
金具5→(エンジンブロックを介して接地)の経路にて
通電される。
【0051】これにより、グロープラグ1のシーズヒー
タ2は、通電初期においては制御コイル23の温度が低
く電気抵抗値が小さいため、発熱コイル21には比較的
大きな電流が流れてこれを急速昇温させる。そして、発
熱コイル21の温度が上昇すると、その発熱により制御
コイル23が加熱されて電気抵抗値が増大し、発熱コイ
ル21への通電電流値が減少する。これにより、ヒータ
の昇温特性は、通電初期に急速昇温した後、以降は制御
コイルの働きにより通電電流が抑制されて温度が飽和す
る形となる。
【0052】そして、シーズチューブ11の本体部11
aがほぼ一様な外径D1を有する円筒状とされ、かつD1
が4.4mm以下の値に設定されていることで、前述の
過昇防止型昇温特性、具体的にはピーク温度TPと60
秒後温度TSとの差TP−TSが50〜200℃、ピーク
温度TPが900〜1150℃、及び800℃に到達す
るまでの通電時間t800が8秒以下の、速熱性に優れた
特性を安定して実現することが可能となる。
【0053】さらに、シーズチューブ11の肉厚tが
0.3〜0.75mmであり、かつ外径をD1としたと
きのt/D1の値が0.08〜0.2となっていること
で、径小のヒータであるにもかかわらず所期の発熱性能
が確保され、かつシーズチューブ11の強度も十分なも
のとなり、例えば取付け時に落下させたりした場合もヒ
ータに破損が生じにくい。また、シーズチューブ11の
本体部11aの内径と、発熱コイル21及び制御コイル
23の外径との半径差CGが0.1〜0.8mmの範囲
にて調整されていることで、シーズチューブ11の内面
と各コイル21,23との間での短絡が生じにくくな
り、製造歩留まりを向上させることができる。
【0054】ここで、図2において、発熱コイル21の
コイル長CL1とシーズチューブ11の本体部外径D1と
の比CL1/D1は1.6〜3.5(本実施例では約2.
5)に設定するのがよい。すなわち、シーズチューブ1
1が小径であるため、従来の大径のシーズヒータと比較
してチューブ表面からの熱の放散が活発に進むことか
ら、CL1/D1が1.6未満ではコイル21による発熱
帯の長さが不足して、十分な発熱性能が得られなくなる
ほか、制御コイルの加熱状態が不安定となり、良好な過
昇防止型昇温特性も期待できなくなる場合がある。他
方、CL1/D1が4を超えると、シーズチューブ先端部
が最高発熱部分とならなくなる不具合が生ずる場合があ
る。
【0055】図4に、図1のグロープラグ1の変形例を
示す(共通の部材には同一の符号を付して説明を省略す
る)。このグロープラグ100においては、シーズチュ
ーブ11の基端側の拡径部11bが、図1のグロープラ
グ1よりも長く形成されており、シーズチューブ11の
突出側において主体金具3の貫通孔4には、図1のよう
な大径部4bが形成されず、ストレート形態となってい
る。そして、シーズチューブ11の拡径部11bは、貫
通孔4に対してろう付けにより接合されている。
【0056】また、貫通孔4の反対側の開口部には、図
1と同様の座繰り部3aが形成されているが、ここには
図1の絶縁ブッシュ16に代えてシールリング(例えば
シリコンゴム製のもの)10と、ワッシャ状の第一絶縁
リング(例えばベークライト等の耐熱樹脂製のもの)1
2が嵌め込まれる。そして、その状態にて、座ぐり部3
aの開口周縁部に形成された筒状の突出部を第一絶縁リ
ング14側に加締めて加締め部13bを形成し、さらに
その後方側において通電端子軸13に対し、第二絶縁リ
ング14(第一絶縁リング12と同材質・同形状)と押
さえリング17とをこの順序で装着・固定した構造とな
っている。
【0057】他方、図5に示すように、通電端子軸13
の先端部は、主体金具5の対応する開口端部よりも所定
長突出する形となっており、該通電端子軸13の先端か
らシーズチューブ11の先端までの長さL2’が24〜
50mm(望ましくは24〜42mm)に調整されてい
る。
【0058】このグロープラグ100においては、図1
にグロープラグ1にはない次のような効果が達成されて
いる。すなわち、シーズチューブ11の主体金具3から
の突出部内に通電端子軸13の先端部が入り込んでい
る。これにより、シーズチューブ11は、横方向の力が
作用したときに強い曲げ力が作用しやすい主体金具3の
開口内縁部との当接部が、該通電端子軸13により補強
される形となり、衝撃等が加わっても破損等が生じにく
くなる。
【0059】一方、図1のグロープラグ1は、次の点で
図4のグロープラグ100より優れているといえる。ま
ず、通電端子軸13の後端側を、絶縁ブッシュ16を介
して加締めリング17で止める構造になっていることか
ら、第一絶縁リング12とシールリング10とを加締め
部3bで止め、さらに第二絶縁リング14と加締めリン
グ17で補強した図4のグロープラグ100よりも部品
点数が少なく、製造も容易である。また、図4のグロー
プラグ100では、内向きに突出した加締め部3bの内
縁と通電端子軸13の外面との距離が比較的小さいの
で、水漏れ等による短絡を生じないよう、絶縁リング1
2,14間の気密性を配慮する必要がある。これに対
し、図1のグロープラグ1では、絶縁ブッシュ16のフ
ランジ部16aにより、主体金具3の開口内縁から通電
端子軸13の外面までの距離が大きくなっており、か
つ、絶縁ブッシュ16と主体金具3との隙間から通電端
子軸13側に漏れ込もうとする水はOリング15により
遮断されるので、短絡をより起こしにくい構造となって
いる。さらに、図4のグロープラグ100では、シーズ
チューブ11をろう付けにより主体金具3に接合する形
となっていたので、ろう接時の熱影響によるシーズチュ
ーブ11の軟化を見越して強度設計を行う必要があるの
に対し、図1のグロープラグ1では、シーズチューブ1
1は主体金具3に圧入結合されるので熱影響による軟化
の心配がなく、加工による強度向上効果をより有効に活
用できる利点がある。
【0060】
【実施例】(実施例1)図1のグロープラグを、以下に
特記する条件を除いて、先に例示した寸法及び材質によ
り各種作製した。まず、シーズチューブ11の本体部1
1aの外径D1のみを2.5〜5.0mmの各種値にて
変化させ、これに合わせて発熱コイル21及び制御コイ
ル23は外径d1のみ1.5〜2.5mmの範囲で適宜
変化させた。また、制御コイル23の材質として、前記
したコバルト−鉄合金製のものに代え、ニッケルメッキ
鉄線(線径は同じ、メッキ厚さは約1μm)、及びニッ
ケル線(線径は同じ)を用いたものを作製した。
【0061】そして、これらグロープラグを室温中に保
持し、通電電圧11Vにて通電したときの昇温特性曲線
(温度−時間曲線)を、以下のようにして測定した。温
度測定は、グロープラグ1を図10に示すような治具2
00に取り付けた状態で行った。該治具200は、縦長
円柱状(外径23mm)の炭素鋼製のものであり、中心
部に軸線方向のプラグ装着孔201が貫通形態で形成さ
れている。図1に示すグロープラグ1は、先端側をプラ
グ装着孔201内に挿入し、該プラグ装着孔201の一
方の端部側に形成された雌ねじ部201aに対してねじ
部7を螺合させることにより、治具200に取り付けら
れる。治具200の各部の寸法は図面中に記載した通り
である(単位:mm)。また、グロープラグ1のシーズ
チューブ11の先端部は、上記装着状態において治具2
00の端面より8mm突出するようになっている。
【0062】そして、シーズチューブ11の突出部にお
いて、その先端から軸線方向に8mmまでの測定区間を
設定し、その測定区間における最高温度位置を予め調べ
ておくとともに、該位置に熱電対(Pt/Pt−Rh)
を固定してシーズヒータ2に連続通電し、温度の時間変
化を測定して昇温特性曲線を得た(以上の測定方法は、
ISO7578(1986)に規定された方法に準拠す
るものである)。また、得られた昇温特性曲線から、前
述の800℃到達時間(t800)、ピーク温度(TP )
及び60秒後温度(TS)の値をそれぞれ算出した。以
上の結果を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】すなわち、本体部11aの外径D1が4.
4mmを超える番号1のグロープラグではt800が大き
く、速熱性が不足しているほか、60秒後温度(飽和温
度を反映したものとなる)TSが低くTP−TSも50℃
未満となっており、良好な過昇防止型昇温特性が得られ
ていないことがわかる。これに対し、本体部11aの外
径D1が3〜4.4mmの本発明のシーズヒータを使用
したグロープラグ(番号2〜6、8〜10)では、t80
0が小さく速熱性に優れ、また過昇防止型昇温特性も良
好であることがわかる。他方、本体部11aの外径D1
が3mm未満のグロープラグでは、発熱コイルの寸法が
小さいため、60秒後温度TSが低く、グロープラグの
性能としては不十分であることがわかる。
【0065】なお、図6は、番号5のグロープラグの昇
温特性曲線を示している。また、図7は、番号1の比較
例のグロープラグの昇温特性曲線を示している。
【0066】(実施例2)図1のグロープラグを、コイ
ル間ギャップ長JLを0.5〜5mmにて変化させた他
は、先に例示した寸法及び材質により各種作製した。そ
して、これらグロープラグに対し、実施例1と同様にし
て昇温特性曲線(温度−時間曲線)を測定し、t800、
TP 及びTSの各値をそれぞれ算出した。以上の結果を
表2に示す。
【0067】
【表2】
【0068】すなわち、JLを0.8〜3mmの範囲に
て調整することで、速熱性及び過昇防止型昇温特性に特
に優れたグロープラグが実現されていることがわかる。
【0069】(実施例3)図1のグロープラグを、以下
に特記する条件を除いて、先に例示した寸法及び材質に
より各種作製した。すなわち、シーズチューブ11の本
体部11aの外径D1を3.0〜4.4mmの範囲にて
変化させた。また、本体部11aの肉厚tは0.25〜
0.70mmの範囲で変化させた。また、発熱コイル2
1及び制御コイル23は外径d1のみ1.5〜3.0m
mの範囲で変化させた。各グロープラグの、D1、t、
d1の具体的な数値は、t/D1、D2(シーズチューブ
内径)、CG(コイルとシーズチューブ内面との半径
差)、d1/D2の各値とともに表3に示している。
【0070】これら各グロープラグを各条件につき50
個ずつ作製し、以下の各試験を行った。結果を表3に示
す。 ショート(短絡)発生確率 室温にて、まずグロープラグに対し電圧50Vのパルス
電圧(パルス長0.1秒)を印加してグロープラグの抵
抗値を測定し、測定値をR0とする。次いで電圧11V
にて30秒連続通電し、その後さらに同様のパルス電圧
を印加してグロープラグの抵抗値を測定し、測定値をR
1とする。加熱により、シーズチューブと発熱コイルな
いし制御コイルとの間に短絡が生じれば、実質的な通電
コイル長が短くなるため、抵抗測定値R1は減少する。
そして、R1のR0に対する減少率{(R0−R1)/R
0}×100が10%以上となったものをショート発生
と判断し、測定したグロープラグ50個中のショート発
生個数がゼロのものを合格(○)、1個でもショートし
たものは不合格(×)とした。 強度評価(I) 各グロープラグをシーズチューブが下となり、かつコン
クリート製の試験面からシーズチューブ先端までの初期
距離が1cmとなるように鉛直に保持して落下させ、以
降、上記距離を1cmずつ段階的に増加させながら落下
を繰り返す。各落下後にシーズチューブに曲がりや折損
等の破壊が生じたか否かを目視にて確認する。そして、
破壊を生じない最大落下距離が5cm以上のものを優
(◎)、3cm〜4cmまでのものを良(○)、2cm
以下のものを不可(×)として判定した。 強度評価(II) 各グロープラグの主体金具を、シーズチューブが水平と
なるようにチャックにて保持し、これを曲げ試験機にセ
ットするとともに、側方に突き出すシーズチューブの先
端から軸方向に沿って1mmの位置に曲げパンチの先端
を当接させ、クロスヘッド速度1mm/分にて片持曲げ
試験を行ったときの、最大曲げ荷重の値を曲げ強度値と
して測定した。シーズチューブ11の本体部11aの外
径D1を3.5mmに固定し、肉厚tを変化させたとき
の強度値を、短絡発生確率とともにプロットしたグラフ
を図8に示す。
【0071】
【表3】
【0072】表3の結果から、以下のことがわかる。 (1)肉厚tが0.3mm以上、t/D1が0.08以上で
シーズチューブの強度が十分となり、落下試験における
破損が生じにくくなる。 (2)クリアランスCGが0.1mm〜0.8mmで、シ
ョートを生じにくくなる。
【0073】また、落下試験における破損を生じないた
めにはt/D1が0.08以上となることが必要である
が、図8の結果から、対応する強度値としては5kg以
上が確保されていればよいことがわかる。なお、t/D
1が0.2を超えると、ショート発生確率が急速に高く
なっていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグロープラグの一例を示す全体図及び
縦断面図。
【図2】そのシーズヒータの内部構造を示す断面図及び
その要部拡大模式図。
【図3】スエージングマシンの概念と、スエージングの
作用とを示す説明図。
【図4】図1のグロープラグの変形例を示す縦断面図。
【図5】そのシーズヒータの内部構造を示す断面図。
【図6】実施例1の番号5のグロープラグの昇温特性曲
線。
【図7】実施例1の番号1のグロープラグの昇温特性曲
線。
【図8】実施例3の曲げ強度試験結果をショート発生確
率とともに示すグラフ。
【図9】従来のグロープラグの模式図。
【図10】グロープラグの温度測定に使用する治具の縦
断面図。
【符号の説明】
1 グロープラグ 2 シーズヒータ 3 主体金具 7 ねじ部 11 シーズチューブ 11a 本体部 11b 拡径部 13 通電端子軸 21 発熱コイル 23 制御コイル

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側が閉じたシーズチューブと、 前記シーズチューブの先端側を突出させた状態でその外
    側に配置される筒状の主体金具と、 そのシーズチューブ内において軸線方向に配置された複
    数の抵抗線コイルとを備え、 その抵抗線コイルは、前記シーズチューブの前記主体金
    具からの突出部内において、その先端側に配置される発
    熱コイルと、その発熱コイルの後方側にこれと直列接続
    されるとともに、該発熱コイルからの発熱を受けること
    により電気抵抗値を増大させ、発熱コイルに対する通電
    を制御する制御コイルとを含み、 前記シーズチューブの前記突出部を、軸線方向において
    ほぼ一様な外径を有するものとして構成し、その外径を
    3.0〜4.4mmとすることにより、前記シーズチュ
    ーブの先端部表面における昇温特性が、通電初期にピー
    ク温度TPを有して該ピーク温度TP以下で飽和するもの
    となるようにしたことを特徴とするグロープラグ。
  2. 【請求項2】 前記制御コイルは前記発熱コイルの後端
    に対し、該発熱コイルの巻線ピッチよりも大きいコイル
    間ギャップを隔てた形でこれに直結されており、該コイ
    ル間ギャップの大きさが1〜3mmに調整されている請
    求項1記載のグロープラグ。
  3. 【請求項3】 室温において通電電圧11Vにて前記昇
    温特性を測定したときに、前記ピーク温度TPが800
    ℃以上であり、かつそのピーク温度TPに到達する途上
    において800℃に到達するまでの通電時間t800が8
    秒以下である請求項1又は2に記載のグロープラグ。
  4. 【請求項4】 室温において通電電圧11Vにて前記昇
    温特性を測定したときに、そのピーク温度TPと通電開
    始から60秒後の温度TSとの差TP−TSが50〜20
    0℃となっている請求項1ないし3のいずれかに記載の
    グロープラグ。
  5. 【請求項5】 前記ピーク温度TPが900〜1150
    ℃となっている請求項1ないし4のいずれかに記載のグ
    ロープラグ。
  6. 【請求項6】 前記主体金具からの突出部において、前
    記シーズチューブの肉厚tが0.3〜0.75mmであ
    り、かつ外径をD1としたときのt/D1の値が0.08
    〜0.2である請求項1ないし5のいずれかに記載のグ
    ロープラグ。
  7. 【請求項7】 前記シーズチューブの前記突出部の内径
    をD2、前記発熱コイル及び前記制御コイルの外径をd1
    としたときに、両者の半径差CG=(D2−d1)/2
    が、0.1〜0.8mmの範囲にて調整されている請求
    項1ないし6のいずれかに記載のグロープラグ。
  8. 【請求項8】 前記発熱コイル及び前記制御コイルの外
    径d1が1.5〜3.0mmとされ、かつ該外径d1と前
    記シーズチューブの前記突出部の内径D2との比d1/D
    2が0.5〜0.8の範囲で調整されている請求項1な
    いし7のいずれかに記載のグロープラグ。
  9. 【請求項9】 前記シーズチューブは、ステンレス鋼、
    鉄基耐熱合金及びNi基耐熱合金のいずれかにて構成さ
    れている請求項1ないし8のいずれかに記載のグロープ
    ラグ。
  10. 【請求項10】 前記シーズチューブの前記主体金具か
    らの突出部長さが24〜50mmとされている請求項1
    ないし9のいずれかに記載のグロープラグ。
  11. 【請求項11】 前記シーズチューブ内においてその基
    端側から挿入された通電端子軸の先端が前記抵抗線コイ
    ルの後端に接続され、その通電端子軸の先端が前記主体
    金具の端面から突出して位置するとともに、当該通電端
    子軸の先端から前記シーズチューブの先端までの長さが
    24〜50mmとされている請求項10記載のグロープ
    ラグ。
  12. 【請求項12】 前記主体金具の、前記シーズチューブ
    が配置される孔部の内径は、該シーズチューブの前記主
    体金具からの突出部よりも大径に形成されるとともに、
    前記シーズチューブの基端部は、前記主体金具の前記孔
    部の内径に対応する寸法となるように拡径されており、
    該拡径部にて前記主体金具の前記孔部内にろう付け、溶
    接及び圧入のいずれかにより接合されている請求項1な
    いし11のいずれかに記載のグロープラグ。
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