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JPH11286963A - 建設機械の運転室 - Google Patents

建設機械の運転室

Info

Publication number
JPH11286963A
JPH11286963A JP10851598A JP10851598A JPH11286963A JP H11286963 A JPH11286963 A JP H11286963A JP 10851598 A JP10851598 A JP 10851598A JP 10851598 A JP10851598 A JP 10851598A JP H11286963 A JPH11286963 A JP H11286963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
lock
opening
rod
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10851598A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhide Namura
晴秀 名村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP10851598A priority Critical patent/JPH11286963A/ja
Publication of JPH11286963A publication Critical patent/JPH11286963A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド式ドア等における側方視界性を向上
するため、センタピラーの上下方向の幅寸法をより小さ
くし得るロック解除機構を提供する。 【解決手段】 ドア前縁側の開閉ハンドル2・3の操作
に伴って回動する中継リンク18に、ドア閉用ロック4
とドア開用ロック5とをそれぞれロッド21・22で接
続し、この中継リンク18をセンタピラー1cの後端側
に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば油圧式パ
ワーショベルなどにおけるドアにロック機能を備えた建
設機械の運転室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば油圧式パワーショベルは、図4に
示すように、走行装置31上に旋回台32を備え、この
旋回台32の上に、運転室33、エンジンルーム34お
よび作業ブーム35が設けられている。このような建設
機械の運転室33におけるオペレータが出入りする側部
開口には、通常、スライド式のドア36が取付けられて
いる。
【0003】このようなドア36は、例えば図5に示す
ように、ドアフレームを構成する前縁側のフロントピラ
ー37と後縁側のリアピラー38との間の中間の高さ位
置に、水平に延びるセンタピラー39が設けられ、この
センタピラー39を挟んで上方と下方との各透明窓40
・40を通して、側方視界を確保し得るように構成され
ている。
【0004】また、フロントピラー37には、センタピ
ラー39が連接される領域の内外面に、ドア36を開閉
するための開閉ハンドル41がそれぞれ取付けられてい
る。一方、リアピラー38には、センタピラー39の上
縁および下縁の高さ位置近傍に、それぞれドア閉用ロッ
ク42とドア開用ロック43とが設けられている。
【0005】前記運転室33には、図6に示すように、
ドア枠の後縁に閉時ロック用ストライカ44が、また、
後方の側部壁面に開時ロック用ストライカ45がそれぞ
れ設けられている。ドア36を閉じたときには、前記ド
ア閉用ロック42を閉時ロック用ストライカ44に掛合
させてドア36のガタツキを防止し、また、図中一点鎖
線で示すように、ドア36を全開位置にスライドさせた
状態においても、前記ドア開用ロック43を開時ロック
用ストライカ45に掛合させることによって、全開状態
でのドア36のガタツキを防止するようなっている。
【0006】一方、例えば実開平5−3550号公報等
には、前記した開閉ハンドル41の操作によって、ドア
閉用ロック42やドア開用ロック43を作動する機構を
設けた構成が開示されている。
【0007】このような機構の一例を図7に示してい
る。同図において、50aはドアの内面側に取付けられ
た内側開閉ハンドル(以下、インナハンドルという)、
50bはドアの外面側に取付けられた外側開閉ハンドル
(以下、アウタハンドルという)である。これらハンド
ル50a・50bは、それぞれ枢軸S・S回りに各々回
動可能に取付けられている。また、センタピラー51に
おける前後方向の略中央位置に、上端側で枢軸52によ
って各々枢支されたインナ側レバー53aとアウタ側レ
バー53bとを備えたリモートコントロール54が配置
されている。
【0008】インナハンドル50aを図中矢印で示すよ
うに回動させると、第1ロッド55を介してインナ側レ
バー53aが回動し、これによって、このインナ側レバ
ー53aの後端側に連結されている第2ロッド56およ
び第3ロッド57が前方に引かれる。この結果、第2ロ
ッド56の後端部に連結されているドア閉用ロック58
の後端部が下方に引かれ、これによって、このドア閉用
ロック58にロック解除動作が生じるようになってい
る。
【0009】同時に、第3ロッド57における上記した
前方への移動は、これが中継リンク59と第4ロッド6
0とを介してドア開用ロック61の後端部に上方への移
動を生じさせ、これによって、このドア開用ロック61
にもロック解除動作が生じるようになっている。
【0010】一方、前記アウタハンドル50bを図中矢
印に示すように回動させたときには、第5ロッド62を
介してアウタ側レバー53bが右回りに回動する。この
アウタ側レバー53bには、図示してはいないが、その
後端部にインナ側レバー53aの後端縁に後方から当接
する折曲部が形成されており、これによって、インナ側
レバー53aもアウタ側レバー53bと一体的に回動す
る。この結果、上記同様に、ドア閉用ロック58とドア
開用ロック61とにそれぞれロック解除動作が生じるよ
うになっている。
【0011】なお、前記リモートコントロール54に
は、アウタ側レバー53bに重ねて施解錠プレート63
がさらに設けられ、また、その側部上方にキーシリンダ
64が取付けられている。このキーシリンダ64に差し
込んだキーを回転操作することで、施解錠プレート63
が、上下方向に配設された第6ロッド65を介して枢軸
66回りに回動する。この結果、アウタ側レバー53b
の回動が施解錠プレート63によって阻止される状態と
なり、これによって、上記したロック解除をアウタハン
ドル50bでは行えないように構成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の構成においては、センタピラー51における上下方
向の中心線よりも上方に取付けられたドア閉用ロック5
8が、センタピラー51のほぼ中央に配置されたインナ
側レバー53aに、第2ロッド56によって直接的に連
結された構造である。この場合に、この第2ロッド56
がセンタピラー51内を斜めに大きく傾斜した配設状態
となり、この配設空間をセンタピラー51内に確保する
ために、このセンタピラー51の上下方向の幅寸法を大
きくすることが必要となっている。この結果、センタピ
ラー51の上下の透明窓の広さが小さくなって、視界性
を充分には確保できないという問題を生じている。
【0013】また、前記したリモートコントロール54
の近傍に取付けられたキーシリンダ64と、施解錠プレ
ート63とを連結する第6ロッド65は、これが上下方
向に配設される構成となっているため、これによっても
センタピラー51の幅寸法が大きくなって視界性が低下
するものとなっている。
【0014】本発明は上記した従来の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、ドアの視界性を向上し得ると
共に、さらにロック解除時の操作性等を向上し得る建設
機械の運転室を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および効果】そこで請求項
1の建設機械の運転室は、側部開口を開閉するドアを備
え、このドアにおける前後方向の一端側に開閉ハンドル
2を設ける一方、他端側に、ドアを閉位置でロックする
ドア閉用ロック4とドアを開位置でロックするドア開用
ロック5とを設け、開閉ハンドル2の操作によって各ロ
ック4・5にロック解除の動作を生じさせるロック解除
機構を、ドアの略中間の高さ位置に沿うセンタピラー1
cを通して設けた建設機械の運転室において、開閉ハン
ドル2の操作に伴って回動する中継リンク18を設け、
この中継リンク18の回動動作に伴ってドア閉用ロック
4とドア開用ロック5とに各々ロック解除動作が生じる
べく、これらドア閉用ロック4とドア開用ロック5とを
それぞれ連結部材21・22を介して上記中継リンク1
8に接続すると共に、この中継リンク18をセンタピラ
ー1cにおける各ロック4・5側の端部領域に配置して
いることを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、中継リンク18
をセンタピラー1cにおける各ロック4・5側の端部領
域に配置し、この中継リンク18に、ドア閉用ロック4
およびドア開用ロック5を各々連結部材21・22で接
続しているので、これら連結部材に対して必要なセンタ
ピラー1c内の配設空間を極力小さくすることができ
る。この結果、センタピラー1cの上下方向の幅寸法を
小さくでき、このセンターピラー1cの上方および下方
の透明窓の広さを大きくすることが可能となるので、視
界性が向上する。
【0017】請求項2の建設機械の運転室は、ドア閉用
ロック4とドア開用ロック5との少なくともいずれか一
方のロック4を略上下方向に沿う動作でロック解除が生
じるように形成すると共に、このロック4と上記中継リ
ンク18とを相互に接続する連結部材21がこのロック
4のロック解除の動作方向にほぼ沿う配設状態となるよ
うに、上記中継リンク18の位置を定めてこの中継リン
ク18を配置していることを特徴としている。
【0018】この構成においては、略上下方向に沿う動
作でロック解除が生じるロック4に対し、これを中継リ
ンク18に接続する連結部材21も略上下方向に沿う配
設状態であるので、この連結部材21を介してロック4
にロック解除の動作を生じさせる際の力は、捩じり等の
不要な力への分散が極力抑えられてロック4に伝達され
る。したがって、より小さな操作力でロック解除動作を
生じさせることができるので、操作性が向上する。
【0019】請求項3の建設機械の運転室は、ドアの内
側から操作される内側開閉ハンドル2のロック解除操作
に連動するように内側開閉ハンドル2に接続された内側
中間伝達部材6と、ドアの外側から操作される外側開閉
ハンドル3に連動するように外側開閉ハンドル3に接続
された外側中間伝達部材7とをセンタピラー1c内に設
け、内側中間伝達部材6を前記中間リンク18に接続す
ると共に、外側中間伝達部材7のロック解除方向の動作
に内側中間伝達部材6を連動させる連動手段を設けてい
ることを特徴としている。
【0020】この場合、外側中間伝達部材7のロック解
除方向の動作に内側中間伝達部材6が連動するので、外
側中間伝達部材7を中間リンク18に接続する連結部材
が不要となり、センタピラー1c内を通して設けられる
連結部材の全体的な長さをより短くした構成とすること
ができる。また、外側中間伝達部材7に対し、そのロッ
ク解除方向の動作を、例えばキー操作等によって係止す
るように作動される係止手段を別途設けることで、内側
開閉ハンドル2によるロック解除は可能としたまま、外
側開閉ハンドル3ではロック解除を行えなくなるような
構成とすることも容易になる。
【0021】請求項4の建設機械の運転室は、外側中間
伝達部材7のロック解除方向の動作を阻止する施錠位置
とロック解除方向の動作を許容する解錠位置との間を移
動可能な係止部材8を設けると共に、この係止部材8に
対して上記各位置の間の移動動作を生じさせるためのキ
ーシリンダ15をセンタピラー1cの端部領域に設けて
いることを特徴としている。
【0022】すなわち、前記のようにキー操作によって
作動される係止部材8を設けて、外側開閉ハンドル3で
のロック解除を行えなくするように構成する場合に、キ
ーシリンダ15をセンタピラー1cの端部領域に設ける
ことで、このキーシリンダ15と係止部材8とを相互に
接続するために必要な連結部材を、センタピラー1c内
で略水平に配設した状態とすることができる。したがっ
て、センタピラー1c内における上記連結部材の上下方
向の配設空間を極力小さくすることができるので、これ
によっても、視界性を向上することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】図1には、本実施形態に係るスライド式ド
アの略中間の高さ位置に設けられたロック解除機構の構
成を示している。このドアは、例えば、前述した油圧式
パワーショベル等の建設機械の運転室の側面に、オペレ
ータが出入りする側部開口を塞ぐ閉位置と、この開口を
開放する開位置との間でスライド可能に設けられてい
る。
【0025】このドアには、ドアフレームを構成する前
縁側のフロントピラー1aと後縁側のリアピラー1bと
の間の略中間の高さ位置に、前後方向に略水平に延びる
センタピラー1cが設けられ、フロントピラー1aに
は、センタピラー1cの前端部が連なる領域の内外面
に、このドアを開閉する際に把持される開閉ハンドル2
・3がそれぞれ取付けられている。一方、リアピラー1
bには、センタピラー1c上縁の高さ領域近傍に、この
ドアを閉位置でロックするためのドア閉用ロック4が取
付けられ、また、センタピラー1c下縁よりもやや下側
の高さ領域に、このドアを全開位置でロックするための
ドア開用ロック5が取付けられている。
【0026】開閉ハンドル2・3は、それぞれ、垂直方
向の枢軸S2 ・S3 回りに各々回動可能に取付けられ、
また、各ハンドル2・3の相対向する内面には、フロン
トピラー1a内に突出するロッド連結突片2a・3aが
それぞれ形成されている。なお、以下では、ドアの内側
から操作される紙面奥側の内側開閉ハンドルをインナハ
ンドル2、ドアの外側から操作される紙面手前側の外側
開閉ハンドルをアウタハンドル3と称して説明する。
【0027】センタピラー1c内には、前後方向の略中
央位置に、インナ側レバー(内側中間伝達部材)6およ
びアウタ側レバー(外側中間伝達部材)7と、施解錠プ
レート(係止部材)8とを紙面奥側から順次重ねて構成
したリモートコントロール9が配設されている。インナ
側レバー6とアウタ側レバー7とは、各上端側を、枢軸
10によってこの軸10の回りに回動可能にブラケット
11に取付けられている。また、インナ側レバー6はア
ウタ側レバー7よりも下方に突出する形状で形成されて
おり、このインナ側レバー6の下部前端側と、前記イン
ナハンドル2のロッド連結突片2aとが、センターピラ
ー1c内を略水平に延びる第1ロッド12によって相互
に接続されている。また、アウタ側レバー7の下端側
と、アウタハンドル3のロッド連結突片3aとが、第1
ロッド12よりもやや上方の位置をほぼ水平に延びる第
2ロッド13によって相互に接続されている。
【0028】なお、アウタ側レバー7における後縁部に
は、図示してはいないが、紙面奥側に向かう折曲部が、
インナ側レバー6をこのアウタ側レバー7に連動させる
連動手段として形成されている。すなわち、このアウタ
側レバー7が枢軸10の回りに図において右回りに回動
するときに、上記折曲部がインナ側レバー6の後縁部に
後方から当接してこのインナ側レバー6を押動し、この
結果、このインナ側レバー6もアウタ側レバー7と一体
的に回動するように構成されている。
【0029】一方、インナ側レバー6の下部前端側には
長穴6aが形成されており、前記第1ロッド12の後端
部をこの長穴6aに嵌入させた状態で、第1ロッド12
がインナ側レバー6に連結されている。これにより、イ
ンナ側レバー6が、上記のようにアウタ側レバー7に押
動されて右回りに回動するとき、上記第1ロッド12の
後端部は長穴6a内を後方へと相対的にスライドし、こ
の結果、この第1ロッド12、およびこれに連なるイン
ナハンドル2が静止状態で保持されるようになってい
る。
【0030】前記施解錠プレート8は、アウタ側レバー
7よりもやや後方位置で、枢軸14により、この軸14
の回りに回動自在に前記ブラケット11に取付けられて
いる。一方、センタピラー1cの前端側にキーシリンダ
15が取付けられており、このキーシリンダ15に、前
記第2ロッド13の上方をほぼ水平に延びる第3ロッド
16を介して、上記施解錠プレート8の上端側が連結さ
れている。
【0031】この施解錠プレート8には、アウタ側レバ
ー7に重なる領域にレバー係止穴8aが形成され、この
レバー係止穴8aに嵌入する係止ピン7aがアウタ側レ
バー7に立設されている。施解錠プレート8が図示する
回動位置、すなわち解錠位置に位置しているときには、
上記レバー係止穴8aは、アウタ側レバー7に前記した
右回りの回動が生じる際に、これに伴う係止ピン7aの
移動軌跡を内包する形状で形成されている。そして、キ
ーシリンダ15に差し込んだキーを回転操作し、施解錠
プレート8を図示の解錠位置から、第3ロッド16を介
して枢軸14の回りに左回りに回動させた施錠位置に位
置させることで、上記係止ピン7aがレバー係止穴8a
の内周縁に当接し、これによって、アウタ側レバー7に
おける前記した右回りの回動を阻止した状態が得られる
ように構成されている。
【0032】前記インナ側レバー6の下部後端側には、
センタピラー1c内をほぼ水平に後方に延びる第4ロッ
ド17が連結されている。そして、センタピラー1cの
後端側に、略扇形形状の中継リンク18が配設されてい
る。この中継リンク18は、その上端側で、枢軸19に
より、この軸19回りに回動自在にブラケット20に取
付けられている。この中継リンク18における枢軸19
よりも前方斜め下側の端部領域に、上記第4ロッド17
の後端部が連結されている。
【0033】一方、前記したドア閉用ロック4およびド
ア開用ロック5は、それぞれ、垂直面内での回動自在に
ロックケーシング4a・5a内に各々取付けられ、ドア
閉用ロック4は、その後端側を下降させることで、先端
側が上昇してロック位置からロック解除位置に移動する
ようになっている。また、ドア開用ロック5は、上記と
は逆に、後端側を上昇させ、これによって先端側を下降
させることにより、ロック位置からロック解除位置に移
動するようになっている。
【0034】そして、ドア閉用ロック4の後端部に第5
ロッド21が接続され、また、ドア開用ロック5の後端
部に第6ロッド22が接続されている。第5ロッド21
は、図2にも示すように、ほぼ垂直に垂下して、その下
端部が、前記中継リンク18における枢軸19よりも後
方斜め下側の部位に連結されている。また、第6ロッド
22は、中継リンク18における枢軸19の下方でこの
枢軸19を通る垂直線上の箇所に上端部が連結され、こ
の連結箇所から後方斜め下側に延びて、下端部が前記ド
ア開用ロック5に連結されている。
【0035】次に、上記構成のロック解除機構における
動作について説明する。
【0036】まず、図1に図示する状態では、ドア閉用
ロック4とドア開用ロック5とはそれぞれロック位置に
位置しており、このとき、このドアが閉位置にあるとき
にはドア閉用ロック4の先端側が図示しないドア閉用ス
トライカに掛合している。
【0037】この状態で、例えばインナハンドル2を図
中実線矢印で示すように、枢軸S2の回りに回動させる
操作を行うと、第1ロッド12が前方へと引かれ、これ
に伴って、インナ側レバー6が枢軸10の回りに右回り
に回動する。なお、このとき、インナ側レバー6はアウ
タ側レバー7とは独立に回動し、したがって、このアウ
タ側レバー7とアウタハンドル3とは静止した状態で保
持される。
【0038】上記のようにインナ側レバー6に右回りの
回動が生じると、これに伴って第4ロッド17が前方に
引かれ、これによって、中継リンク18は、枢軸19を
中心に右回りに回動する。この結果、図2に二点鎖線で
示すように、中継リンク18への第5ロッド21の連結
箇所は図において左斜め下方向に移動する。これに伴っ
て第5ロッド21が下方に引かれ、この結果、ドア閉用
ロック4の後端部が下降して、このドア閉用ロック4に
よるロックが解除される。
【0039】同時に、中継リンク18への第6ロッド2
2の連結箇所は、枢軸19を中心とする円周上を図にお
いて左斜め上方へと移動する。これに伴い、第6ロッド
22が上方に引かれ、この結果、ドア開用ロック5も、
それまでのロック位置からロック解除位置に移動され
る。
【0040】こうして、例えばドアが閉位置にあるとき
にはドア閉用ロック4でのロック状態を解除し、その
後、ドアを後方にスライドさせることで、運転室の側部
開口が開放される。また、ドアを全開にした状態で、こ
のドアがドア開用ロック5によりロックされているとき
には、上記同様にインナハンドル2を回動操作すること
で、ドア開用ロック5に対するロック解除が行われ、そ
の後、ドアを前方にスライドさせて運転室の側部開口を
塞ぐ閉位置へと移動される。
【0041】一方、アウタハンドル3を、図1中実線矢
印で示すように、枢軸S3 の回りに回動させる操作を行
うと、このときには第2ロッド13が前方へと引かれ、
これに伴って、アウタ側レバー7が枢軸10の回りに右
回りに回動する。そして、このアウタ側レバー7の後縁
に形成されている前記折曲部によってインナ側レバー6
が押動され、このインナ側レバー6がこのアウタ側レバ
ー7と一体的に回動する。
【0042】この結果、前記同様に、第4ロッド17を
介して中継リンク18に右回りの回動が生じ、第5ロッ
ド21と第6ロッド22とをそれぞれ介して、ドア閉用
ロック4とドア開用ロック5とがロック解除位置に移動
される。このとき、インナハンドル2から延びる第1ロ
ッド12の後端部は、前記のようにインナ側レバー6の
長穴6a内を相対的にスライドするので、この第1ロッ
ド12とインナハンドル2はそれぞれ静止状態で保持さ
れる。
【0043】なお、キーシリンダ15にキーを差し込ん
で施解錠プレート8を前記した施錠位置に位置させる
と、レバー係止穴8aの内周縁にアウタ側レバー7の係
止ピン7aが当接し、これによって、アウタ側レバー7
の回動動作が規制される。この結果、アウタハンドル3
では上記したロック解除を行えなくなり、オペレータ以
外の第三者によって無用なドアの開閉が行われることが
防止される。
【0044】以上の説明のように、本実施形態において
は、中継リンク18をセンタピラー1cの後端側に配置
し、この中継リンク18に、ドア閉用ロック4およびド
ア開用ロック5に各々連結された第5ロッド21・第6
ロッド22の両者を各々接続しているので、第5ロッド
21や第6ロッド22に対してセンタピラー1c内に必
要な配設空間を極力小さくすることができる。この結
果、センタピラー1cの上下方向の幅寸法を小さくで
き、このセンターピラー1cの上方および下方の透明窓
の広さを大きくすることができるので、視界性が向上す
る。
【0045】また、上記では、第4ロッド17および第
5ロッド21・第6ロッド22を中継リンク18の回動
中心回りに順次特定した箇所に連結することによって、
第4ロッド17における前方への移動動作が、第5ロッ
ド21には下降動作に、第6ロッド22には上昇動作に
それぞれ変換されて伝達される。このように、中継リン
ク18の一部材を設けるだけで、第5ロッド21と第6
ロッド22とに上記のような動作を生じさせ得るので、
全体的な構成が簡単でよりコンパクトなものとなってい
る。
【0046】さらに、上記実施形態においては、特に、
ドア閉用ロック4と中継リンク18との間の第5ロッド
21は、第4ロッド17の延長線とほぼ直交する位置関
係が得られるように、中継リンク18の位置を定めてこ
のリンク18が配置されている。すなわち、第5ロッド
21は、ドア閉用ロック4のロック解除の動作方向に沿
って配設された構成となっている。このため、この第5
ロッド21を介してドア閉用ロック4にロック解除の動
作を生じさせる際の力は、捩じり等の不要な力への分散
が極力抑えられてドア閉用ロック4に伝達される。した
がって、より小さな操作力でロック解除動作を生じさせ
ることができ、良好な操作性を得ることができる。
【0047】また、上記では、センタピラー1c内に、
インナハンドル2に接続されたインナ側レバー6と、ア
ウタハンドル3に接続されたアウタ側レバー7とを有す
るリモートコントロール9を設け、アウタハンドル3で
ロック解除の操作が行われるときには、アウタ側レバー
7がインナ側レバー6に係合して、これらに一体的にロ
ック解除方向の動作が生じるように構成されているの
で、インナ側レバー6を中継リンク18に接続すれば、
アウタ側レバー7を中継リンク18に接続する必要はな
い。したがって、全体的なロッドの長さを、より短くし
て構成し得るものとなっている。
【0048】さらに、上記のアウタ側レバー7をキー操
作によって係止する施解錠プレート8を設けることで、
第三者による無用なドアの開閉を防止する構成とするこ
とも容易である。この場合に、上記では、キーシリンダ
15をセンタピラー1cの前端側に設け、このキーシリ
ンダ15と施解錠プレート8とを、センタピラー1c内
を略水平に延びる第3ロッド16によって相互に接続し
た構成としている。したがって、前記図7に示した従来
構成のように、キーシリンダと施解錠プレートとが、セ
ンタピラー内で上下方向に配設されたロッドによって相
互に接続された構成に比べ、センタピラー1cの上下方
向の寸法を小さくすることができ、これによっても、視
界性が向上するものとなっている。
【0049】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記形態に限定されるもので
はなく、この発明の範囲内で種々変更することができ
る。例えば、上記では、中継リンク18への第6ロッド
22の連結箇所を枢軸19を通る垂直線上に設定して構
成したが、例えば第6ロッド22の上下方向のストロー
クをより大きくして構成する場合には、図3に示すよう
に、中継リンク18の回動中心となる枢軸19を前後に
挟んで前方に第6ロッド22を連結し、後方に第5ロッ
ド21を連結すると共に、この中継リンク18における
下端側の枢軸19を通る垂直線上に、第4ロッド17を
連結するような構成等とすることが可能である。
【0050】また上記では、インナハンドル2やアウタ
ハンドル3、リモートコントロール9の各構成部材6・
7・8、中継リンク18、ドア閉用ロック4・ドア開用
ロック5を相互に接続する連結部材として、それぞれロ
ッドを用いて構成した例を示したが、これらロッドに代
えてワイヤを用いた構成とすることも可能である。
【0051】また、上記では、キー操作によって施錠位
置に作動された施解錠プレート8をアウタ側レバー7に
係合させて、アウタハンドル3によるロック解除を阻止
するように構成したが、例えば、施解錠プレート8をイ
ンナ側レバー6に係合させ、これによって、アウタ側レ
バー7のロック解除を阻止するような構成としても良
い。
【0052】さらに、上記ではスライド式のドアを例に
挙げたが、ドアの上部側と下部側とに4節リンクを設
け、これら4節リンクによって、閉位置と開位置との間
を移動するように構成されたリンク式のドアにも本発明
を適用して構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるロック解除機構
の構成図である。
【図2】上記ロック解除機構におけるドア後端側の拡大
正面図である。
【図3】この発明の他の実施形態における中継リンクお
よびこの中継リンクへのロッドの連結状態を示す要部正
面図である。
【図4】作業機械としての油圧式パワーショベルの全体
構成を示す正面図である。
【図5】上記油圧式パワーショベルに取付けられている
ドアの正面図である。
【図6】上記油圧式パワーショベルの運転室の斜視図で
ある。
【図7】従来のロック解除機構の構成図である。
【符号の説明】
1c センタピラー 2 インナハンドル(内側開閉ハンドル) 3 アウタハンドル(外側開閉ハンドル) 4 ドア閉用ロック 5 ドア開用ロック 6 インナ側レバー(内側中間伝達部材) 7 アウタ側レバー(外側中間伝達部材) 8 施解錠プレート(係止部材) 15 キーシリンダ 18 中継リンク 21 第5ロッド(連結部材) 22 第6ロッド(連結部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側部開口を開閉するドアを備え、このド
    アにおける前後方向の一端側に開閉ハンドル(2)を設
    ける一方、他端側に、ドアを閉位置でロックするドア閉
    用ロック(4)とドアを開位置でロックするドア開用ロ
    ック(5)とを設け、開閉ハンドル(2)の操作によっ
    て各ロック(4)(5)にロック解除の動作を生じさせ
    るロック解除機構を、ドアの略中間の高さ位置に沿うセ
    ンタピラー(1c)を通して設けた建設機械の運転室に
    おいて、開閉ハンドル(2)の操作に伴って回動する中
    継リンク(18)を設け、この中継リンク(18)の回
    動動作に伴ってドア閉用ロック(4)とドア開用ロック
    (5)とに各々ロック解除動作が生じるべく、これらド
    ア閉用ロック(4)とドア開用ロック(5)とをそれぞ
    れ連結部材(21)(22)を介して上記中継リンク
    (18)に接続すると共に、この中継リンク(18)を
    センタピラー(1c)における各ロック(4)(5)側
    の端部領域に配置していることを特徴とする建設機械の
    運転室。
  2. 【請求項2】 ドア閉用ロック(4)とドア開用ロック
    (5)との少なくともいずれか一方のロック(4)を略
    上下方向に沿う動作でロック解除が生じるように形成す
    ると共に、このロック(4)と上記中継リンク(18)
    とを相互に接続する連結部材(21)がこのロック
    (4)のロック解除の動作方向にほぼ沿う配設状態とな
    るように、上記中継リンク(18)の位置を定めてこの
    中継リンク(18)を配置していることを特徴とする請
    求項1の建設機械の運転室。
  3. 【請求項3】 ドアの内側から操作される内側開閉ハン
    ドル(2)のロック解除操作に連動するように内側開閉
    ハンドル(2)に接続された内側中間伝達部材(6)
    と、ドアの外側から操作される外側開閉ハンドル(3)
    に連動するように外側開閉ハンドル(3)に接続された
    外側中間伝達部材(7)とをセンタピラー(1c)内に
    設け、内側中間伝達部材(6)を前記中間リンク(1
    8)に接続すると共に、外側中間伝達部材(7)のロッ
    ク解除方向の動作に内側中間伝達部材(6)を連動させ
    る連動手段を設けていることを特徴とする請求項1又は
    2の建設機械の運転室。
  4. 【請求項4】 外側中間伝達部材(7)のロック解除方
    向の動作を阻止する施錠位置とロック解除方向の動作を
    許容する解錠位置との間を移動可能な係止部材(8)を
    設けると共に、この係止部材(8)に対して上記各位置
    の間の移動動作を生じさせるためのキーシリンダ(1
    5)をセンタピラー(1c)の端部領域に設けているこ
    とを特徴とする請求項3の建設機械の運転室。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005335683A (ja) * 2004-04-30 2005-12-08 Takeuchi Seisakusho:Kk 建設機械の運転室
US7040687B2 (en) 2002-08-29 2006-05-09 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Construction machine with door locking device
US7540541B2 (en) 2003-11-06 2009-06-02 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Apparatus for opening and closing door
JP2015140554A (ja) * 2014-01-28 2015-08-03 コベルコ建機株式会社 作業機械のキャブ
JP2015178697A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 プレス工業株式会社 建設機械の前窓開閉装置
JP2019081654A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社加藤製作所 建設機械

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