JP4164711B2 - ドアロック構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内ロック操作部材が解錠操作されてもドアロック装置が施錠状態から解錠状態とならないドアロック装置のダブルロック状態を成すドアロック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のドアロック構造としては、特開平7−217292号公報に示されるものが知られている。これは、ドアロック装置のロッキングレバーに連係されドアロック装置を解錠状態とするアンロック位置と施錠状態とするロック位置とに揺動動作される出力ユニットと、出力ユニットに連係され室内ロック操作部材の操作力が伝達されるノブレバーと、出力ユニットがロック位置にある際に出力ユニットと係合して出力ユニットの揺動動作を拘束するダブルロック位置と出力ユニットと係合解除するダブルロック解除位置とに回動動作するダブルロックレバーとを有して構成されたものである。
【0003】
このドアロック構造では、出力ユニットにダブルロックレバーの先端が嵌合するカム凹部が形成されており、ドアロック装置の施錠状態でダブルロックレバーをダブルロック解除位置からダブルロック位置へと回動動作させてダブルロックレバーの先端とカム凹部とを嵌合させることによりダブルロックレバーで出力ユニットの揺動動作を拘束する。これにより、室内ロック操作部材を操作してもノブレバーが出力ユニットに対して空振りしてノブレバーが回動動作するのみで出力ユニットは揺動動作せず、ドアロック装置が施錠状態から解錠状態となることがないドアロック装置のダブルロック状態を成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ドアロック装置は、室内オープン操作部材を操作することでドアロック装置を施錠状態から解錠状態として且つドアロック装置を開可能状態とするワンモーションオープン機能が付加されてきている。しかし、上記した従来のドアロックアクチュエータであると、ドアロック装置のダブルロック状態とした時、室内ロック操作部材が操作された場合、ドアロック装置が施錠状態から解錠状態となることはないが、室内オープン操作部材が操作された場合、ドアロック装置が施錠状態から解錠状態となってしまい、盗難防止性が劣るものとなってしまう。
【0005】
故に、本発明は、ワンモーション機能を備えたドアロック装置の盗難防止性を向上させることを、その技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、室内ロック操作部材からの操作力によってドアロック装置を解錠状態とするアンロック位置と、このドアロック装置を施錠状態とするロック位置とに切り換えられる出力レバーを有した出力ユニットが備えられると共に、施錠状態にある前記ドアロック装置を解錠状態としつつ、このドアロック装置をドア開可能状態とする室内オープン操作部材が備えられ、前記出力ユニットの出力レバーがロック位置にある際に前記室内ロック操作部材からの操作力による前記出力レバーのアンロック位置への回動を許すダブルロック解除位置と、このアンロック位置への回動を阻止するダブルロック位置とに切り換え自在なダブルロックレバーが備えられ、このダブルロックレバーと一体回動自在に支持された切換レバーが備えられ、前記ダブルロックレバーが前記ダブルロック解除位置にある際には、前記切換レバーが前記室内オープン操作部材からの操作力の前記ドアロック装置への伝達を許してドア開可能状態とし、前記ダブルロックレバーが前記ダブルロック位置にある際には、前記切換レバーが前記室内オープン操作部材からの操作力の前記ドアロック装置への伝達を断って施錠状態に維持することである。
【0007】
この技術的手段によれば、ドアロック装置をダブルロック状態とした時、ダブルロックレバーに連動して切換レバーが回動動作して室内オープン操作部材からドアロック装置のレバー機構への操作力の伝達を断つ。よって、室内オープン操作部材を操作してもドアロック装置が施錠状態から解錠状態となることがなく、盗難防止性が向上し得る。
【0008】
より好ましくは、前記室内オープン操作部材に連結されたインサイドレバーからの操作力を揺動レバーに伝え、この揺動レバーからの操作力を係合によってリフトレバーに伝え、このリフトレバーの作動によってドア開可能とする連係が備えられると共に、前記ダブルロックレバーが前記ダブルロック位置に設定された際における前記切換レバーの揺動により、前記揺動レバーを揺動させることで、この揺動レバーと前記リフトレバーとの係合を不能にする、と良い。
【0009】
より好ましくは、前記出力ユニットを、電気的駆動源からの駆動力で出力軸と一体的に揺動動作する中間レバーと、前記出力軸と一体揺動する前記出力レバーとを備えており、前記中間レバーが前記ロック位置に対応する位置にある状態で、前記ダブルロックレバーが前記ダブルロック位置にある際には、このダブルロックレバーに係合して揺動動作が拘束されるように構成する、と良い。
【0010】
より好ましくは、前記ダブルロックレバー及び前記中間レバーを収容し且つ前記切換レバーを前記ダブルロックレバーと同軸上で一体回動するように支持するケースを有する、と良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示されるように、車両ドア8内には、車両ボデー(図示せず)に設けられたストライカ34と係合して車両ドア8を閉状態で保持するドアロック装置1がその後縁に沿って配設されている。又、車両ドア8内には、その窓部81を開閉するウインドガラス82をその前縁及び後縁で昇降自在に支持する対のガイドレール83、84が車両ドア8の上下方向に延在して配設されている。
【0012】
ドアロック装置1は、図2ないし図4に示されるように、ベースプレート2,ラッチ機構3及びレバー機構4を有して構成されている。
【0013】
ベースプレート2は、L字状を呈するものであって、ドアロック装置1を車両ドア8内に取り付けた状態で表面及び裏面が車両ドア8の車室内外方向つまり幅方向(図2示左右方向)と直交する水平壁21及び水平壁21の車室内側縁(図2示右端)から延在する垂直壁22を備えている。
【0014】
図5に示されるように、ラッチ機構3は、ボディ31,ポール32及びラッチ33よりなるものである。ボディ31は、ベースプレート2の水平壁21の裏面に固定され、ポール32及びラッチ33を収容する。又、このボディ31には、車両ドア8の開閉動作に応じてストライカ34が出入するために車室内方に開口した挿通溝31aが形成されている。ポール32及びラッチ33は、夫々、ピン32a,33aによりボディ31に回転自在に支持されている。又、ラッチ33の外周面には、ボディ31の挿通溝31aに進入したストライカ34を受け入れるU字溝33b及びポール32と係脱可能な係合爪33cが形成されている。ポール32は、その回転動作によりラッチ33の係合爪33cと係合するようになっている。このように構成されたポール32及びラッチ33において、ストライカ34がラッチ33のU字溝33b内に受け入れられた状態でポール32とラッチ33の係合爪33cが係合してラッチ33の回転動作がポール32によって規制されることで車両ドア8を閉状態で保持する。又、ポール32を回転動作してラッチ33の係合爪33cとの係合を解除することで車両ドア8が開可能状態となる。
【0015】
図2ないし図4に示されるように、レバー機構4は、リフトレバー41、オープンレバー42、ロッキングレバー43、キャンセルレバー44、スライドブッシュ45を主としてなるものである。
【0016】
リフトレバー41は、ベースプレート2の水平壁21の表面上に配置され、ラッチ機構3のポール32を支持するピン32aに回転自在に支持されている。このリフトレバー41は、その一方の腕部分41aに形成された嵌合フランジ部41cによりポール32に嵌合してポール32と一体に回転動作する。又、リフトレバー41の一方及び他方の腕部分41a、41bには、夫々、係合フランジ41d、41eが形成されている。更に、リフトレバー41には、脚部分41fが延在形成されており、この脚部分41fで車両ドア8に設けられたインサイドハンドル86(図1示)にケーブル86a及び後述するレバーユニット9を介して連結されている。
【0017】
オープンレバー42は、リフトレバー41と同様に水平壁21上に配置されピン32aに回動自在に支持されている。このオープンレバー42は、その一方の腕部分42aで車両ドア8に設けられたアウトサイドハンドル85(図1示)にオープンロッド(図示せず)を介して連結されている。又、オープンレバー42には、ピン部42aが形成されている。
【0018】
ロッキングレバー43は、水平壁21の表面上に配置され、ピン43aにより水平壁21に回動自在に支持されている。このロッキングレバー43には、ピン32aを中心とした円弧状の長穴43bが形成されている。
【0019】
スライドブッシュ45は、オープンレバー42の他方の腕部分42dにスライド自在に支持されている。このスライドブッシュ45は、ピン部45aによりロッキングレバー43の長穴43bに摺動自在に挿通されており、オープンレバー42の回動動作でリフトレバー41の他方の腕部分41bの係合フランジ41eと係合突部45bで係脱自在となっている。このように構成されたスライドブッシュ45は、ロッキングレバー43の回動動作で長穴43bとピン部45aとの挿通を介してオープンレバー42の他方の腕部分42dに対してスライド動作させられ、これにより、係合突部45bがリフトレバー41の他方の腕部分41bの係合フランジ41eとの係合軌跡上に位置したり係合軌跡上からはずれたりする。結果、車両ドア8の施錠状態及び解錠状態を作り出す。尚、ロッキングレバー43は、この施錠状態及び解錠状態を維持すべくロッキングレバー43とベースプレート2との間に配設されたターンオーバースプリング47により付勢されている。
【0020】
キャンセルレバー44は、ロッキングレバー43にキャンセルレバー44に一体成形されたキー形状ピン部44aにより揺動自在に嵌合支持されている。このキャンセルレバー44の自由端部分には、長穴44bが形成されており、オープンレバー42のピン部42cが摺動自在に挿通されている。又、キャンセルレバー44の自由端部分にはリフトレバー41のポール32と一体の回転動作でリフトレバー41の一方の腕部分41aの係合フランジ41dと係脱自在な係合突起44cが長穴44bと並列して形成されている。このように構成されたキャンセルレバー44は、オープンレバー42の回動動作でロッキングレバー43に対して揺動させられ、これにより、係合突起44cは、リフトレバー41の一方の腕部分41aの係合フランジ41dとの係合軌跡上に位置したり係合軌跡上からはずれたりする。結果、オープンレバー42の回動動作に応じた施錠動作いわゆるキーレスエントリー動作及び施錠動作のキャンセリングが行われる。つまり、ドアロック装置1は、キャンセルレバー44により構成されたキーレスエントリー機構を持つ。
【0021】
ロッキングアクチュエータ6は、シール部材(図示せず)を挟み込んで超音波溶着される対のハウジング64a及び64bよりなるケース64内に収容されたロッキングモータ61及びダブルロックモータ72を備えたものであって、ドアロック装置1のベースプレート2の垂直壁22に固定されている。
【0022】
図2ないし図4及び図6ないし図8に示されるように、ロッキングモータ61に減速ギヤ構造62を介して連結されロッキングモータ61の作動によりロック位置(図9示)とアンロック位置(図8示)間で揺動動作する出力ユニット63は、中間レバー63a、出力軸63b及び出力レバー63cから構成されている。出力軸63bは、ハウジング64bを貫通してケース64内外に延在しており、その内側の端に中間レバー63aが、外側の端に出力レバー63cが夫々一体回動するように固着されている。減速ギヤ構造62は、ロッキングモータ61の回転軸に固着されたウォームギヤ62a及びウォームギヤ62aと噛合するウォームホイールギヤ62bとから構成され、ウォームホイールギヤ62bの回転動作は、ウォームホイールギヤ62bが中間レバー63aを押圧することで出力ユニット63に伝達され、これにより、出力レバー63cが揺動動作することになる。尚、ウォームホイールギヤ62bは、中間レバー63aに形成された長穴63dを貫通するピン62cでハウジング64a、64bに両持ちで支持されており、又、スプリング(図示せず)の作用で中間レバー63aに対して初期位置に復帰可能となっている。これにより、出力ユニット63は、モータ61から切り離されて単独で揺動動作が可能となっている。又、中間レバー63aには、係合腕部分63fが延在形成されている。
【0023】
ハウジング64a、64bには、ハウジング64bを貫通してケース64内外に延在する回転軸66が回転自在に支持されている。回転軸66の内側の端には、キーレバー67が一体回動するように固着されており、その先端には、凹部67aが形成されている。中間レバー63aには、第1のピン部63e及び第2のピン部63fが形成されており、この第1のピン部63eは凹部67aに挿通されている。キーレバー67の回動動作は、キーレバー67がその凹部67aの壁で中間レバー63aの第1のピン部63eを押圧することで出力ユニット63に伝達され、これにより、出力レバー63cが揺動動作する。尚、出力レバー63cの揺動動作は、第1のピン部63eが凹部67a内で移動するのみで、出力レバー63cの揺動動作がキーレバー67に伝わることはないようになっているいわゆるロストモーション機能を成している。又、キーレバー67には、係合突起67bが形成されている。
【0024】
出力ユニット63の出力軸63bの外側の端には、ノブレバー68が回動自在に支持されている。又、出力軸63b周りには、一端がノブレバー68に係止され且つ他端が出力レバー63cに係止されたスプリング69が配設されている。ノブレバー68の回動動作は、スプリング69を介して出力レバー63cに伝達され、これにより、出力レバー63cが揺動動作する。
【0025】
このような構成において、出力レバー63cは、その先端でロッキングレバー43に挿通連結されている。よって、ロッキングモータ61の作動、ノブレバー68又はキーレバー67の回動動作による出力レバー63cのロック位置及びアンロック位置への揺動動作は、ロッキングレバー43を回動動作させ、車両ドア8の施錠状態及び解錠状態を作り出す。ノブレバー68は、車両ドア8に設けられたロックノブ87(図1示)にケーブル87aを介して連結されている。又、キーレバー67と一体回転する回転軸66は、その外側の端に固着されたリンク76及び連結バー73を介してベースプレート2の垂直壁22に固定されたブラケット23に回転自在に支持された回転部材74に連結され、回転部材74は、車両ドア8に回転部材74と略同軸上に配置されたキーシリンダ機構88(図1示)に連結されている。
【0026】
ダブルロックモータ72に減速ギヤ構造70を介して連結されダブルロックモータ72の作動によりダブルロック位置(図10示)とダブルロック解除位置(図9示)との間で揺動動作するダブルロックレバー71は、ケース64内に配置され、ハウジング64aを貫通してケース64内外に延在する回転軸75によりハウジング64a、64bに揺動自在に支持されている。減速ギヤ構造70は、ダブルロックモータ72の回転軸に固着されたウォームギヤ70a及びウォームギヤ70aと噛合するダブルロックレバー71に形成されたセクタギヤ部70bから構成されている。ダブルロックレバー71には、腕部分71aが延在形成されており、この腕部分71aには、その回動動作でキーレバー67の係合突起67bと係合可能な位置へと移動する第2のピン部71bが形成されている。又、腕部分71aには、その回動動作で出力ユニット63の中間レバー63aの係合腕部分63fが係合可能な係合凹部71cが形成されている。
【0027】
このような構成において、ダブルロックモータ72の作動によるダブルロックレバー71のダブルロック解除位置からダブルロック位置への揺動動作は、ロック位置にある出力ユニット63の中間レバー63aの係合腕部分63fと係合して中間レバー63aの揺動動作を拘束してドアロック装置1のダブルロック状態を作り出す。この時、第2のピン部71bは、キーレバー67の係合突起67bと係合可能となる。
【0028】
図4に示されるように、レバーユニット9は、インサイドレバー91、揺動レバー92及び切換レバー93を有して構成されている。
【0029】
インサイドレバ−91は、ピン91aによりベースプレート2の垂直壁22に回動自在に支持されており、ケーブル86aが連結されている。揺動レバー92は、ベースプレート2の縦壁22に沿って配置され、その一端でピン92aによりインサイドレバー93に揺動自在に支持されており、他端には、その長手方向に延在する長穴92bが形成されている。切換レバー93は、ドアロックアクチュエータ6のケース64外に配置され回転軸75の外側の端にダブルロックレバーの揺動動作と一体に回動動作するように固着されている。この切換レバー93には、ピン部93aが形成されており、このピン部93aは、揺動レバー92の長穴92bに挿通され、これにより、切換レバー93と揺動レバー92とが連係されている。又、揺動レバー92には、レバー機構4のリフトレバー41の腕部分41fと係合可能な係合爪92cが形成されている。
【0030】
このような構成において、ダブルロックレバー71の揺動動作は、回転軸75を介して切換レバー93を一体に回動動作させ、これにより、揺動レバー92がピン92aを中心として揺動動作して係合爪92cをリフトレバー41の腕部分41fの移動軌跡上から係脱させ、インサイドレバー91とリフトレバー41との連係及び切り離しを成す。
【0031】
次に作動について説明する。
【0032】
図2、図3及び図4は、車両ドア8の解錠状態を示す。この状態において、アウトサイドハンドル85を操作すると、オープンロッドを介してオープンレバー42が図2示の初期位置から図2示反時計方向に所定角度だけ回動動作させられる。オープンレバー42が回動すると、スライドブッシュ45の係合突起45bがリフトレバー41の係合フランジ41eと係合してリフトレバー41がオープンレバー42と同方向に回動する。これにより、ポール32が回動して閉状態にある車両ドア8が開可能状態となる。又、インサイドハンドル86を操作すると、ケーブル86aを介してインサイドレバー91が図4示反時計方向に回動動作し、揺動レバー92を図4示上方に移動動作させ、図12に示されるように、係合爪部92cがリフトレバー41の腕部分41fと係合してリフトレバー41が図2示の初期位置から図2示反時計方向に所定角度だけ回動動作させられる。これにより、ポール32が回動して閉状態にある車両ドア8が開可能状態となる。
【0033】
図2及び図3において、ロックノブ87を操作すると、ケーブル87aを介してノブレバー68が図3示反時計方向に回動動作する。このノブレバー68の回動動作によりスプリング69を介して出力ユニット63が図8に示されるアンロック位置から図9に示されるロック位置に図8示反時計方向に揺動動作する。この時、前述したロストモーション機能によりキーレバー67が回動動作することはない。出力ユニット63が揺動動作すると、出力レバー63cからロッキングレバー43が図2示時計方向に回動動作させられ、スライドブッシュ45がオープンレバー42に対してスライドさせられる。これにより、スライドブッシュ45の係合突起45bがリフトレバー41の係合フランジ41eとの係合軌跡上から外れ、オープンレバー42とリフトレバー41とは空振りする状態となる。結果、解錠状態にある車両ドア8が施錠状態となる。
【0034】
図2及び図3において、キーシリンダ機構88を操作すると、回転部材74が回転して連結バー73及びリンク76を介して回転軸66が回転し、この回転軸66の回転によりキーレバー67が図3示時計方向に回動動作して出力ユニット63が図8に示されるアンロック位置から図9に示されるロック位置に図8示反時計方向に揺動動作する。出力ユニット63が揺動動作すると、出力レバー63cからロッキングレバー43が図2示時計方向に回動動作させられ、スライドブッシュ45がオープンレバー42に対してスライドさせられる。これにより、スライドブッシュ45の係合突起45bがリフトレバー41の係合フランジ41eとの係合軌跡上から外れ、オープンレバー42とリフトレバー41とは空振りする状態となる。結果、解錠状態にある車両ドア8が施錠状態となる。
【0035】
ドアロック装置1の施錠状態において、インサイドハンドル86を操作すると、図12に示されるように、ケーブル86a及びレバーユニット9を介してリフトレバー41が図2示の初期位置から図2示反時計方向に所定角度だけ回動動作させられる。この時、リフトレバー41の係合フランジ41dがキャンセルレバー44の係合突起44cと係合してロッキングレバー43をキャンセルレバー44を介して図2示反時計へ回動動作させる。この時、出力ユニット63もロッキングレバー43の回動動作で図9に示されるロック位置から図8に示されるアンロック位置へと揺動動作する。これにより、ドアロック装置1を解錠状態としつつポール32が回動して閉状態にある車両ドア8が開可能状態となる(いわゆるワンモーションオープン機能)。
【0036】
ドアロック装置1の施錠状態において、ダブルロックモータ72を作動させると、ダブルロックレバー71が図9示時計方向に図9に示されるダブルロック解除位置から図10に示されるダブルロック位置へと揺動動作する。これにより、図10に示されるように、ダブルロックレバー71の係合凹部71cに出力ユニット63の中間レバー63aの係合腕部分63fが係合する。この結果、出力ユニット63の揺動動作が拘束される。この時、ダブルロックレバー71の揺動動作で、回転軸66を介して切換レバー93が図4示反時計方向に回動する。これにより、図13に示されるように、揺動レバー92がピン92aを中心に揺動動作して係合爪部92cをリフトレバー41の腕部分41fの軌跡上から外される。この結果、ドアロック装置1がダブルロック状態となる。
【0037】
このドアロック装置1のダブルロック状態において、ロックノブ87を操作してノブレバー68を回動動作させても、出力ユニット63の揺動動作が拘束されているので、スプリング69がたわまされるだけでノブレバー68は出力レバー63cに対して空振りし、出力レバー63cは揺動動作しない。よって、ドアロック装置1が解錠状態となることはない。又、インサイドハンドル86を操作してレバーユニット9を回動動作させても、揺動レバー92の係合爪部92cとリフトレバー41の腕部分41fとが係合不能であるので、図14に示されるように、揺動レバー92の図13示上方移動はリフトレバー41の腕部分41fに対して空振りし、インサイドレバー91の回動動作によってリフトレバー41は回動動作しない。よって、ドアロック装置1が解錠状態となることはない。更に、ドアロック装置1のレバー機構4のロッキングレバー43を不当な工具等で直接操作しようとしても、出力ユニット63の揺動動作がダブルロックレバー71によって拘束されているので、ロッキングレバー43は回動動作せず、ドアロック装置1が解錠状態となることはない。
【0038】
キーシリンダ機構88を操作してキーレバー67を回動動作させると、キーレバー67の係合突起67bがダブルロックレバー71の第2のピン部71bを押圧して、図11に示されるように、ダブルロックレバー71を図11示反時計方向に揺動動作させる。これにより、ダブルロックレバー71の係合凹部71cと出力ユニット63の中間レバー63aの係合腕部分63fとの係合を解除し、出力ユニット63の揺動動作が可能となる。又、ダブルロックレバー71の揺動動作で切換レバー93が回動動作し、揺動レバー92が揺動動作して係合爪部92cをリフトレバー41の腕部分41fの軌跡上に位置させる。これにより、インサイドレバー91の回動動作がリフトレバー41に伝達されるようになる。この結果、ドアロック装置1のダブルロック状態が解除される。又、キーレバー67が回動動作した際、キーレバー67の凹部67aの壁が中間レバー63aの第1のピン部63eも押圧する。これにより、出力ユニット63が図13示時計方向にロック位置からアンロック位置に揺動動作してドアロック装置1が解錠状態となる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、ダブルロックレバーと一体回動する切換レバーを設け、この切換レバーで室内オープン操作部材とドアロック装置のレバー機構との連係を係脱するようにしたので、ドアロック装置のダブルロック状態の解除・設定に応じて室内オープン操作部材の操作によりドアロック装置を施錠状態から解錠状態にできるようにしたり及び施錠状態から解錠状態にできなないようにしたりすることができる。これにより、ドアロック装置にワンモーションオープン機能を付加しつつ盗難防止性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドアロックアクチュエータを備えたドアロック装置を搭載する車両ドアの正面図である。
【図2】本発明に係るドアロックアクチュエータを備えたドアロック装置の正面図である。
【図3】図2の左側面図である。
【図4】図2の右側面図である。
【図5】本発明に係るドアロックアクチュエータを備えたドアロック装置のラッチ機構の正面図である。
【図6】図3のA−A線断面図である。
【図7】図3のB−B線断面図である。
【図8】本発明に係るドアロックアクチュエータのドアロック装置が解錠状態にある際の正面図である。
【図9】本発明に係るドアロックアクチュエータのドアロック装置が施錠状態にある際の正面図である。
【図10】本発明に係るドアロックアクチュエータのドアロック装置がダブルロック状態にある際の正面図である。
【図11】本発明に係るドアロックアクチュエータのドアロック装置がダブルロック状態から解除に至る作動を示す正面図である。
【図12】本発明に係るドアロックアクチュエータのレバーユニットのドアロック装置が解錠状態にある際の作動を示す正面図である。
【図13】本発明に係るドアロックアクチュエータのレバーユニットのドアロック装置がダブルロック状態にある際の正面図である。
【図14】本発明に係るドアロックアクチュエータのレバーユニットのドアロック装置がダブルロック状態にある際の作動を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ドアロック装置
4 レバー機構
6 ドアロックアクチュエータ
9 レバーユニット
63 出力ユニット
64 ケース
71 ダブルロックレバー
86 インサイドハンドル(室内オープン操作部材)
87 ロックノブ(室内ロック操作部材)
91 インサイドレバー
92 揺動レバー
93 切換レバー
63a 中間レバー
63c 出力レバー
Claims (4)
- 室内ロック操作部材からの操作力によってドアロック装置を解錠状態とするアンロック位置と、このドアロック装置を施錠状態とするロック位置とに切り換えられる出力レバーを有した出力ユニットが備えられると共に、
施錠状態にある前記ドアロック装置を解錠状態としつつ、このドアロック装置をドア開可能状態とする室内オープン操作部材が備えられ、
前記出力ユニットの出力レバーがロック位置にある際に前記室内ロック操作部材からの操作力による前記出力レバーのアンロック位置への回動を許すダブルロック解除位置と、このアンロック位置への回動を阻止するダブルロック位置とに切り換え自在なダブルロックレバーが備えられ、
このダブルロックレバーと一体回動自在に支持された切換レバーが備えられ、前記ダブルロックレバーが前記ダブルロック解除位置にある際には、前記切換レバーが前記室内オープン操作部材からの操作力の前記ドアロック装置への伝達を許してドア開可能状態とし、前記ダブルロックレバーが前記ダブルロック位置にある際には、前記切換レバーが前記室内オープン操作部材からの操作力の前記ドアロック装置への伝達を断って施錠状態に維持するドアロック構造。 - 前記室内オープン操作部材に連結されたインサイドレバーからの操作力を揺動レバーに伝え、この揺動レバーからの操作力を係合によってリフトレバーに伝え、このリフトレバーの作動によってドア開可能とする連係が備えられると共に、前記ダブルロックレバーが前記ダブルロック位置に設定された際における前記切換レバーの揺動により、前記揺動レバーを揺動させることで、この揺動レバーと前記リフトレバーとの係合を不能にする請求項1記載のドアロック構造。
- 前記出力ユニットは、電気的駆動源からの駆動力で出力軸と一体的に揺動動作する中間レバーと、前記出力軸と一体揺動する前記出力レバーとを備えており、前記中間レバーが前記ロック位置に対応する位置にある状態で、前記ダブルロックレバーが前記ダブルロック位置にある際には、このダブルロックレバーに係合して揺動動作が拘束される請求項2記載のドアロック構造。
- 前記ダブルロックレバー及び前記中間レバーを収容し且つ前記切換レバーを前記ダブルロックレバーと同軸上で一体回動するように支持するケースを有する、請求項3記載のドアロック構造。
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JP33456898A JP4164711B2 (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | ドアロック構造 |
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Cited By (1)
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WO2019016974A1 (ja) * | 2017-07-20 | 2019-01-24 | 三井金属アクト株式会社 | 自動車用ドアラッチ装置 |
-
1998
- 1998-11-25 JP JP33456898A patent/JP4164711B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2019016974A1 (ja) * | 2017-07-20 | 2019-01-24 | 三井金属アクト株式会社 | 自動車用ドアラッチ装置 |
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