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JPH11277685A - 抗菌性化粧シート及びその製造方法 - Google Patents

抗菌性化粧シート及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11277685A
JPH11277685A JP9992098A JP9992098A JPH11277685A JP H11277685 A JPH11277685 A JP H11277685A JP 9992098 A JP9992098 A JP 9992098A JP 9992098 A JP9992098 A JP 9992098A JP H11277685 A JPH11277685 A JP H11277685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibacterial
antibacterial agent
curable resin
ionizing radiation
spherical filler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9992098A
Other languages
English (en)
Inventor
Satomi Sadasue
さとみ 貞末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP9992098A priority Critical patent/JPH11277685A/ja
Publication of JPH11277685A publication Critical patent/JPH11277685A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌性化粧シートの保護層を形成する電離放
射線硬化性樹脂に角の尖った形状の抗菌剤や無機のフィ
ラーを添加した場合、製造工程において、グラビアロー
ルやドクターブレードを摩耗させたり、傷つけたりする
問題がある。また、化粧シートの表面の手触り感が悪
く、耐摩耗性も不十分である。 【解決手段】 紙、プラスチックシート等の基材シート
11に印刷により絵柄層12を形成し、その絵柄層12の上
に、無機系の抗菌剤15とポリカーボネート製の球状フィ
ラー16を含有する電離放射線硬化性樹脂14を用いて、グ
ラビアコート等により抗菌性保護層13を形成する。次い
で抗菌性保護層13に電離放射線を照射して電離放射線硬
化性樹脂を完全に硬化させて、抗菌性能を有すると共
に、耐摩耗性や耐擦傷性に優れ且つ手触り感がソフトな
抗菌性化粧シート1 を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温多湿な場所及
び病院その他の衛生的な環境を必要とする場所で使用す
る化粧シートに関するもので、建築物の床面、壁面、天
井等の内装、家具並びに各種キャビネット等の表面装飾
材料、建具の表面化粧、車両内装等に用いる表面化粧シ
ートに、抗菌性、耐摩耗性及び耐擦傷性を付与したもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内装、建具の表面化粧、
車両内装等に用いる化粧シートとしては、ポリ塩化ビニ
ルフィルムを使用し、これに印刷、エンボス加工等で装
飾した化粧シートが用いられてきた(特公昭28−50
36号公報、特公昭58−14312号公報等)。ま
た、室内水回り関係(台所、浴室、洗面所等)や高温多
湿の場所及び病院その他の衛生的な環境を必要とする場
所での各種備品(電気製品、各種器具等)については、
防カビ性及び抗菌性を有する壁紙や化粧シートを用い
て、上記備品等に抗菌性能を付与しようとする試みもな
されている(特開平1ー313533号公報に開示)。
【0003】また、化粧シートの表面に耐摩耗性や耐擦
傷性を向上する方法として、表面のバインダー樹脂に硬
い樹脂を使用する方法があるが、基材として、厚みの薄
い紙やプラスチックシートのような柔軟性を有する基材
を使用する場合は、表面樹脂層が折り曲げによって割れ
たり、亀裂が発生する等の問題がある。そのため、表面
樹脂層の柔軟性を低下させずに耐摩耗性を改良する方法
として、特開昭60ー23642号公報には、サンドブ
ラスト法やブラシ研磨法等の研磨剤として使用されてい
る平均粒径が1〜50μmのSiO2 及びAl2 3
主成分とする天然ガラスの粉末を配合した塗料を用い
て、表面樹脂層を形成することが開示されている。ま
た、転写シートの場合は、転写後の被転写体の表面の耐
摩耗性や耐擦傷性を向上させる目的で、表面保護層を形
成する電離放射線硬化性樹脂に、平均粒径1〜5μmの
アルミナ粉末を添加して転写シートの保護層を形成する
ことが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記アルミナ
や天然ガラスの粉末等の無機フィラーを添加した塗料を
用いて化粧材の保護層を形成した場合、無機材料を添加
しないものより化粧材の耐摩耗性は向上するが、無機フ
ィラーが硬質で角の尖った多角形状の場合、塗膜の手触
り感が悪く、ソフト感触を重視するものには利用できな
かった。又、床材に使用したとき、履物等のように、こ
の化粧材に直接接触する場合は、その物体を摩耗させる
という問題もあった。また、無機フィラー塗料を用い
て、グラビアロールコート法により基材にコートする場
合、無機フィラーは角が尖った多角形状であるため、グ
ラビアロールやドクターブレードを摩耗させたり、傷つ
けたりして、化粧シートの加工上大きな問題であった。
【0005】本発明は、表面保護層を形成する電離放射
線硬化性樹脂に抗菌剤と共に、フィラーとして、ポリカ
ーボネート樹脂からなる球状のものを使用することによ
り、上記問題の解決を図ると共に、表面保護層に抗菌性
能を付与することができた。即ち、ポリカーボネート樹
脂からなる球状のフィラーを使用することにより、塗工
の際に、ロールやドクターブレードを摩耗することもな
く、柔軟性のある基材にも耐摩耗性や耐擦傷性に優れ、
且つ抗菌性能を有する表面保護層を形成することができ
る。更に、フィラーとして樹脂製の球状フィラーを使用
するため、上記化粧シートの表面は、無機系フィラーに
比較して、触ったときの感触は非常にソフト感に優れた
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、抗菌性化粧シートの構成を以下のようにした。基材
の表面に、絵柄層及び抗菌性保護層を形成した化粧シー
トにおいて、前記抗菌性保護層が、抗菌剤と球状のフィ
ラーを含有する電離放射線硬化性樹脂からなることを特
徴とする抗菌性化粧シートとした。そして、前記抗菌剤
が無機系の抗菌剤であり、前記球状のフィラーがポリカ
ーボネートからなる球状の粒子であり、該抗菌剤の平均
粒径が、該球状のフィラーの粒度分布の中で最大頻度の
粒径に対して±30%以内であり、該抗菌剤の含有量が
0.25〜2.5重量%であり、且つ該抗菌剤と該球状
のフィラーの含有比率が1/100〜15/100であ
ることを特徴とする抗菌性化粧シートとした。
【0007】また、上記抗菌性化粧シートの製造方法を
以下のようにした。即ち、基材の表面に、印刷により絵
柄層を形成する工程と、該絵柄層の上に抗菌剤と球状の
フィラーを含有する電離放射線硬化性樹脂層を形成する
工程と、該電離放射線硬化性樹脂層の上に電離放射線を
照射して電離放射線硬化性樹脂層を硬化させて抗菌性保
護層を形成する工程と、からなる抗菌性化粧シートの製
造方法とした。更に、前記抗菌剤と球状のフィラーを含
有する電離放射線硬化性樹脂層を形成する工程が、前記
抗菌剤が無機系の抗菌剤であり、前記球状のフィラーが
ポリカーボネートからなる球状の粒子であり、該抗菌剤
の平均粒径が、該球状のフィラーの粒度分布の中で最大
頻度の粒径に対して±30%以内であり、該抗菌剤の含
有量が0.25〜2.5重量%であり、且つ該抗菌剤と
該球状のフィラーの含有比率が1/100〜15/10
0である電離放射線硬化性樹脂組成物を用いて塗布する
工程であることを特徴とする抗菌性化粧シートの製造方
法とした。
【0008】即ち、基材の表面に、絵柄層及び抗菌性保
護層を形成して抗菌性化粧シートを作製する際に、電離
放射線硬化性樹脂に抗菌剤として無機系の抗菌剤とフィ
ラーとしてポリカーボネート樹脂からなる球状の粒子を
添加し、この樹脂組成物を用いて抗菌性保護層を形成
し、これに紫外線又は電子線等の電離放射線を照射して
塗膜を硬化して、耐摩耗性を有する抗菌性化粧シートと
したものである。また、抗菌剤の平均粒径を球状フィラ
ーの粒度分布の中で最大頻度の粒径に対して±30%以
内にし、その含有量を0.25〜2.5重量%にし、且
つ抗菌性保護層を形成する樹脂中の抗菌剤の含有率と球
状フィラーの含有率の比率を1/100〜15/100
にすることにより、ソフトな感触を損なうことなく、耐
摩耗性や耐擦傷性に優れ且つ抗菌性能を有する化粧シー
トを得ることができる。
【0009】そして、上記抗菌性化粧シートの製造する
際に、抗菌剤と球状フィラーを含有する電離放射線硬化
性樹脂層を形成する工程において、抗菌剤の平均粒径
が、球状フィラーの粒度分布の中で最大頻度の粒径に対
して±30%以内になるようにし、且つ抗菌剤と球状の
フィラーの含有比率を1/100〜15/100にする
ことにより、放射線硬化性樹脂組成物のコーティングを
長時間に渡って安定なものにすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の抗菌性化粧シー
トの一例で、抗菌剤と球状のフィラーを含有する電離放
射線硬化性樹脂を用いて抗菌性保護層を形成したときの
模式断面図である。図2は本発明の別の態様で、抗菌性
化粧シートを、接着剤を介して被着体に積層して抗菌性
化粧シートとしたときの模式断面図である。図3は本発
明の抗菌性化粧シートを作製するときの説明図である。
図4は実施例1により抗菌性化粧シートを作製するとき
の説明図である。
【0011】本発明の抗菌性化粧シート1は、図1に示
すように、基本的には、基材シート11、絵柄層12、
及び抗菌剤15と球状フィラー16を含有する電離放射
線硬化性樹脂14からなる抗菌性保護層13から構成さ
れる。また、前記抗菌性化粧シートを薄いシート状物を
用いて作製し、この抗菌性化粧シートを、図2に示すよ
うに、接着剤層17を介して別のシート状の被着体18
に接着し、抗菌性化粧シート1とする場合もある。
【0012】即ち、本発明の特徴は、抗菌剤と球状のフ
ィラーを添加した電離放射線硬化性樹脂で抗菌性保護層
を形成し、これに電離放射線を照射して電離放射線硬化
性樹脂を硬化せしめて、表面に耐摩耗性や耐擦傷性に優
れ、且つ抗菌性能を有する保護層を形成することにあ
る。そして、球状のフィラーとして、球形又は楕円球形
のポリカーボネート樹脂製の球状フィラーを使用し、そ
の球状フィラーの粒度分布の最大頻度の粒径に対して抗
菌剤の平均粒径を±30%以内になるようにし、更に、
抗菌剤と球状フィラーの含有比率を1/100〜15/
100にすることにより、表面保護層にソフトな感触を
付与したものである。また、球状フィラーの粒度分布の
最大頻度の粒径に対して抗菌剤の平均粒径を±30%以
内にし、抗菌剤と球状フィラーの含有比率を1/100
〜15/100にすることにより、塗工液を長時間に渡
って安定してコーティングすることができる。
【0013】以下に、本発明の抗菌性化粧シートの製造
方法について説明する。先ず、図3(a)に示すよう
に、基材シート11として、含浸紙やプラスチックシー
トを用いて、この基材シート11に、グラビア印刷等に
より木目柄等を印刷して絵柄層12を形成する。次に、
図3(b)に示すように、絵柄層を設けた基材シート1
1の絵柄層12上に、電離放射線硬化性樹脂14として
紫外線硬化性樹脂又は電子線硬化性樹脂を用い、これに
抗菌剤15と球状フィラー16を添加し、この樹脂組成
物を用いてグラビアロールコート法等によりコーティン
グして抗菌剤15と球状フィラー16を含有する電離放
射線硬化性樹脂層(硬化前の抗菌性保護層13)を形成
する。上記抗菌剤と球状フィラーを含有する電離放射線
硬化性樹脂層形成する工程において、電離放射線硬化性
樹脂組成物(塗工液)中の抗菌剤の平均粒径が、球状フ
ィラーの粒度分布の最大頻度の粒径に対して±30%以
内にし、更に、抗菌剤と球状フィラーの含有比率を1/
100〜15/100にすることにより、コーティング
中に抗菌剤が凝集することもなく、ドクター筋を生じる
こともなく、安定したコーティングができるようにな
る。また、コーティングロールやドクターを摩耗させる
こともなくなる。
【0014】更に、図3(c)に示すように、この抗菌
性保護層13の上から紫外線又は電子線等の電離放射線
19を照射して抗菌性保護層13の電離放射線硬化性樹
脂14を硬化させて、図3(d)に示すように、抗菌性
化粧シート1を作製する。得られた抗菌性化粧シート1
は、抗菌性能を有すると共に、電離放射線硬化性樹脂に
添加した球状のフィラーはポリカーボネート樹脂製の球
形又は楕円球形等の粒子であるので、表面は感触がソフ
トであり、耐摩耗性や耐擦傷性の優れたものとなる。
【0015】本発明に使用される抗菌剤としては無機の
銀系抗菌剤が好適である。そして、抗菌剤の形状は、特
に、限定されないが、球状、楕円球状、又はこれらに類
似した形状で、表面が滑らかな曲面を有するものが好適
である。特に、表面のソフト感を重視する場合は、粒子
表面に突起や角が少なく、表面が滑らかな球状のものを
使用することが望ましい。無機系抗菌剤として、特公昭
63ー54013号公報、特開平4ー300975号公
報、特許第2529574号公報等に開示されているゼ
オライト、アパタイト、ガラス、シリカゲル、リン酸
塩、リン酸ジルコニウム等のイオン交換可能なイオンの
一部又は全部を、銀、銅、亜鉛、錫、鉛、水銀、コバル
ト、アンモニウム等のイオンで置換したイオン交換体が
ある。中でも、ゼオライト、リン酸ジルコニウムのイオ
ン交換可能なイオンの一部を銀イオンで置換したもの
が、安全性や実績面から望ましい。ゼオライト、リン酸
ジルコニウムに担持させた金属イオンの含有量として
は、銀イオンの場合は0.1〜15重量%、銅又は亜鉛
イオンの場合は0.1〜8重量%が好ましい。また、上
記金属イオンで置換したイオン交換体を更にアンモニウ
ムイオンで置換したものもある。
【0016】本発明においては、抗菌剤の大きさは、平
均粒径が2〜30μmのものが使用される。また、電離
放射線硬化性樹脂中の含有量は0.25〜2.5重量%
の範囲で使用される。平均粒径が2μ未満では、抗菌剤
が表面保護層の塗膜の表面に露出する割合が少なくな
り、樹脂層に添加した抗菌剤の大部分が抗菌作用を示さ
なくなり、抗菌剤の添加効率が悪くなる。粒子径が30
μmを超える場合は、コーティング作業が困難になり、
又塗膜の柔軟性が損なわれる。
【0017】更に、本発明においては、電離放射線硬化
性樹脂に、抗菌剤を球状フィラーと一緒に添加すると
き、抗菌剤の粒子径は球状フィラーの粒子径の±30%
以内のものを使用することが必要である。即ち、抗菌剤
の平均粒子径を球状フィラーの粒度分布の中で最大頻度
の粒径に対して±30%以内にすることにより、抗菌剤
と球状フィラーを含有する電離放射線硬化性樹脂のコー
ティング適性がよくなり、安定したコーティングができ
るようになる。抗菌剤の平均粒径が球状フィラーの粒度
分布の中で最大頻度の粒径に対して±30%の範囲外に
なると、コーティング適性が安定しなくなると共に、コ
ーティングロールやドクターの摩耗が生じる。
【0018】電離放射線硬化性樹脂への抗菌剤の添加量
は、電離放射線硬化性樹脂の塗膜を電離放射線照射によ
り硬化後、その硬化塗膜(抗菌性保護層)に対して、そ
の含有量が0.25〜2.5重量%になるようにする。
抗菌剤保護層に対する抗菌剤の含有量が、0.25重量
%未満の場合は、充分な抗菌作用が発揮されない。含有
量が2.5重量%を超える場合は、これ以上添加しても
抗菌効果はあまりよくならず、抗菌剤含有量を多くする
とはコスト的に不利となる。また、含有量が2.5重量
%を超えると、電離放射線硬化性樹脂と抗菌剤の接着性
が弱くなり、コーティング適正が悪くなる。また、含有
量が多くなると表面層の透明性が悪くなり、その下に設
けた絵柄層がよく見えなくなり、化粧シートとしての意
匠効果を充分発揮できなくなる。更に、抗菌剤の含有量
は、球状フィラーの含有量に対して重量比で1〜15%
にすることが必要であり、これによって、化粧シートの
ソフト感は殆ど損なわれることがない。
【0019】本発明に使用される球状フィラーは、真球
状、或いは球を偏平にした楕円球状、又はこれらに類似
した形状で、表面が滑らかな曲面を有するものであるこ
とが重要である。球状フィラーは、硬化後の電離放射線
硬化性樹脂の硬度より高いものであれば使用可能である
が、本発明においては硬度の高いポリカーボネート製の
球状フィラーが好適である。化粧シートの耐摩耗性を向
上させるために、球状フィラーを使用する場合は、シリ
カ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド、ジルコニア、
チタニア、黒鉛等の無機質の球状粒子を用いることもで
きるが、表面のソフト感を重視するときは、有機質の粒
子がよりベターである。
【0020】本発明においては、球状フィラーの粒子径
は平均粒径が2〜30μmで、且つ粒度分布の中で最大
頻度の粒径が抗菌剤の粒径の±30%以内のものが使用
される。粒子径が2μm未満では、耐摩耗性及び耐擦傷
性が向上しない。また、粒子径が30μmを超える場合
は、塗膜を薄くコーティングすることは困難であり、又
塗膜の平滑性が損なわれて好ましくない。
【0021】電離放射線硬化性樹脂への球状フィラーの
添加量は、球状の抗菌剤と同様、電離放射線硬化性樹脂
の硬化塗膜(抗菌性保護層)に対する含有量が、50重
量%以下になるようにし、且つ抗菌剤と球状フィラーの
含有量比率を1/100〜15/100にすることが必
要である。抗菌性保護層に対する球状フィラーの含有量
が、50重量%を超える場合は、コーティング作業が困
難となる。
【0022】本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂
としては、具体的には、分子中に(メタ)アクリロイル
基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性
不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基又はチ
オールを2個以上有する単量体、プレポリマー、オリゴ
マー、及び/又はポリマーを適宜混合した、電離放射線
により硬化可能な組成物が使用される。尚、ここで、
(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタ
アクリロイル基の意味で用いおり、以下同様の意味で用
いるものとする。ここで、電離放射線とは、電磁波又は
荷電粒子線の中で分子を重合或いは架橋し得るエネルギ
ー量子を有するものを意味し、通常、電子線又は紫外線
が用いられる。本発明においては、電離放射線硬化性樹
脂に無機系の抗菌剤及びポリカーボネート製の球状フィ
ラーが添加されるので、紫外線では透過力が充分でな
く、電離放射線硬化性樹脂が十分硬化しないおそれがあ
るので、透過力の大きい電子線の方が好ましい。
【0023】前記プレポリマー、オリゴマーの例として
は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の
不飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、
ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオ
ールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレ
ート類、カチオン重合型エポキシ化合物等が挙げられ
る。分子量としては、通常250〜10,000程度の
ものが用いられる。ラジカル重合性不飽和基を有するポ
リマーとしては、上記ポリマーの重合度を10,000
程度以上としたものが用いられる。
【0024】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂、脂肪族系ビ
ニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエー
テル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。
【0025】カチオン重合性官能基を有する単量体の例
としては、上記カチオン重合性官能基を有するプレポリ
マーの単量体が利用できる。チオール基を有する単量体
の例としては、トリメチロールプロパントリチオグリコ
レート、ジペンタエリスリトールテトラチオグリコレー
ト等がある。
【0026】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0027】ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単
量体の例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0028】電離放射線硬化性樹脂に用いられる単量体
の例としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸
ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキ
シブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタク
リル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタク
リル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル
酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メタクリ
ル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチル、メタ
クリル酸(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル
酸−2−(N、N−ジジエチルアミノ)プロピル等の不
飽和酸の置換アミノアルコールエステル類、アクリルア
ミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、
エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジアクリート等の化合物、ジプロピレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールアクリレート、
プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレング
リコールジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/
又は、分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオ
ール化合物、例えば、トリメチロールプロパントリチオ
グリコレート、トリメチロールプロパントリチオプロピ
レート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等
がある。
【0029】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、電離放射線硬化性樹脂に通常
の塗工適性を付与するために、前記プレポリマー又はオ
リゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/又はポリチ
オールを95重量%以下とすることが好ましい。
【0030】単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性
が要求される場合は塗工適性上支障の無い範囲で単量体
の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレート
単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。又、硬化
物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場合には塗
工適性上支障の無い範囲で単量体の量を多めにしたり、
3官能以上のアクリレート系単量体を用い高架橋密度の
構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と3官能以
上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性とを調整す
ることも出来る。
【0031】以上の様な1官能アクリレート系単量体と
しては、2−ヒドロキシアクリレート、2−ヘキシルア
クリレート、フェノキシエチルアクリレート等が挙げら
れる。2官能アクリレート系単量体としては、エチレン
グリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート等が、3官能以上のアクリレート系単量
体としてはトリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
【0032】電離放射線硬化性樹脂として紫外線又は可
視光線にて硬化させる場合には、電離放射線硬化型樹脂
中に光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合
して用いることができる。また、カチオン重合性官能基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族
ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨード
ニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エ
ステル等を単独又は混合物として用いることができる。
尚、これらの光重合開始剤の添加量としては、該電離放
射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重
量部程度である。
【0033】本発明に使用される基材シートの材質とし
ては、紙、プラスチック、金属箔、板等が用いられる。
例えば、紙、プラスチックシート、不織布等のシート状
のもので、柔軟性を有するものが、製造工程において、
巻取状態で連続生産が可能であるので好ましい。通常、
シート状のものを使用する場合、シートの厚さは5〜2
00μmが好ましい。
【0034】基材シートとして用いられる紙としては、
薄葉紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石
膏ボード紙、紙にポリ塩化ビニル樹脂をゾル又はドライ
ラミネートした所謂ビニル壁紙原反、上質紙、コート
紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン
紙、和紙等が挙げられる。また、紙類似シートとして
は、ガラス繊維、石綿、チタン酸カリウム繊維、アルミ
ナ繊維、シリカ繊維、炭素繊維、等の無機繊維質、ポリ
エステル、ビニロン等の合成樹脂等の繊維からなる不織
布又は織布等がある。
【0035】基材シートとして用いられるプラスチック
シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ビニロ
ン等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
・イソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリ
メタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリア
クリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系
樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、
三酢酸セルロース、セロハン等のセルロース系樹脂、ポ
リスチ、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミ
ド等の合成樹脂シート、又は、フィルムの単体又積層体
が挙げられる。また、金属箔としては、アルミニウム、
鉄、銅、ステンレス等の金属箔若しくはシート;並びに
以上の各素材の複合体、等が挙げられる。
【0036】本発明に用いられる基材シートの表面に
は、印刷インキ、保護層(電離放射線硬化性樹脂層)、
接着剤との接着力を向上するために、コロナ放電処理、
プラズマ処理、易接着層の形成等の易接着性処理が施さ
れる。易接着層(プライマー層或いはアンカー層ともい
う)としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポ
リプロピレン等の樹脂を溶媒に溶解した塗工液が使用さ
れるが、特にポリウレタン樹脂を用いたものが望まし
い。上記樹脂を溶媒に溶解した塗工液を、公知の方法で
塗布、乾燥して易接着層とする。
【0037】基材シートには、片面に印刷等により絵柄
層が形成される。絵柄層としては、印刷による印刷模
様、エンボス加工によるエンボス模様、ヘアライン加工
による凹凸模様があり、更に、凹凸模様の凹部に公知の
ワイピング加工法によって着色インキを充填して絵柄層
を形成することもできる。印刷絵柄層とては、木目柄、
石目柄、布目柄、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、
各種抽象模様、或いは全面ベタ印刷等がある。全面ベタ
印刷の隠蔽層は化粧シートを貼付する被着体の表面状態
によって省略されることがある。
【0038】絵柄印刷のインキとしては、基材シートの
材質や形態によって異なるが、一般的には、硝化綿、酢
酸セルロース、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルブチラール、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂等の単独重合体、又は他のモノマーとの重
合体をビヒクルとし、これと通常の顔料、染料等の着色
剤、体質顔料、硬化剤、添加剤、溶剤等からなるインキ
が使用される。
【0039】絵柄の印刷としては、グラビア印刷、凹版
印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷、静電印刷、インクジェット印刷等通
常の印刷方式が使用できる。もしくは、別に離型性シー
ト上に一旦絵柄模様を形成して転写シートを作成し、得
られた転写シートからの転写印刷方式によって模様印刷
を転写して設けてもよい。また、印刷模様の代りに、ア
ルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属を真空蒸着、
スパッタリング等によって、基材シートに、金属薄膜を
全面又は部分的に形成して絵柄層とすることもできる。
【0040】基材シートの表面には、上記のように、絵
柄層を形成した後、抗菌剤及び球状フィラーを含有した
電離放射線硬化性樹脂を用いて、公知のコーティング方
法にて抗菌性保護層を形成する。抗菌剤及び球状のフィ
ラーを添加した電離放射線硬化性樹脂には、必要に応じ
て、熱可塑性樹脂、充填剤、光重合開始剤、溶剤等を加
えて塗工組成物を調製し、この塗工組成物を用いて基材
シートの表面に、直接コーティング法、又は転写コーテ
ィング法にてコーティングする。一般に、基材シートの
材質として、塗工組成物が浸透しない材質を使用した場
合は、直接コーティング法、又は転写コーティング法の
いずれを使用してもよいが、塗工組成物が浸透する基材
シートや表面に凹凸のある基材シート、又は、塗膜厚み
に均一性を出す必要がある場合や、保護層の耐摩耗性を
均一にする必要がある場合は、転写コーティング法の方
が望ましい。
【0041】直接コーティング法としては、グラビアコ
ート、グラビアリバースコート、グラビアリオフセット
コート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロ
ールコート、キスコート、ディップコート、シルクスク
リーンコートによるベタコート、ワイヤーバーコート、
コンマコート、スプレーコート、フロートコート、かけ
流しコート、刷毛塗り、スプレーコート等を用いること
ができる。その中でもグラビアコートが好ましい。
【0042】転写コーティング法としては、前記塗工組
成物を用いて、一旦、薄いシート(フィルム)に塗膜を
形成し、この塗膜を電子線又は紫外線等の電離放射線で
硬化せしめ、而る後に、該硬化塗膜を基材シートの表面
に転写する方法である。
【0043】電離放射線硬化性樹脂を硬化させる電離放
射線照射装置としては、紫外線照射装置や電子線照射装
置が用いられる。紫外線照射装置としては、例えば、超
高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアー
ク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等の
光源が使用される。電子線照射装置としては、コックロ
フトワルト型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コ
ア変圧器型或いは直線型、ダイナミトロン型、高周波型
等の各種電子線加速器を用いられる。
【0044】そして、電子線を照射する場合、加速電圧
100〜1000KeV、好ましくは100〜300K
eVで照射し、吸収線量としては、通常、1〜300k
Gy程度である。吸収線量が1kGy未満では、塗膜の
硬化が不十分となり、又、照射量が300kGyを超え
ると硬化した塗膜及び基材シートが黄変したり、損傷し
たりする。また、紫外線照射の場合、その照射量は50
〜1000mJ/cm2 の範囲が好ましい。紫外線照射
量が50mJ/cm2 未満では、塗膜の硬化が不十分と
なり、また、照射量が1000mJ/cm2 を超えると
硬化した塗膜が黄変したりする。電離放射線の照射方法
として、先ず紫外線を照射して電離放射線硬化性樹脂を
少なくとも表面が指触乾燥する程度以上に硬化させ、而
る後に、電子線を照射して塗膜を完全に硬化させる方法
もある。
【0045】本発明の耐摩耗性化粧シートは、他の被着
体(又は裏打材)に積層することもできる。被着体とし
ては各種素材のシート或いはフィルムが対象となる。本
発明の抗菌性化粧シートは、各種被着体に積層し、所定
の成形加工等を施して、各種の用途に使用される。例え
ば、壁、天井、床等の建築物の内装、浴室、洗面所、厨
房等で用いる住設機器、窓枠、扉、手すり等の建具の表
面化粧、机、食卓、箪笥等の家具又は弱電・OA機器の
キャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車両の内
装、航空機の内装、窓硝子の化粧等に利用できる。その
ために、抗菌性化粧シートが直接被着体に接着できない
場合は、適当な易接着層又は接着剤層を介して被着体に
接着する。しかし、抗菌性化粧材が熱融着等で被着体に
接着可能な場合は、易接着層又は接着剤層は省略しても
よい。
【0046】被着体として、板材或いはシート(フィル
ム)のいずれにも用いられる素材としては、木材単板、
木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MD
F)等の木材板、木質繊維板等の水質板、鉄、アルミニ
ウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、
フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、
ゴム等の樹脂が挙げられる。
【0047】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明する。 (実施例1)先ず、基材シート11として、坪量60g
/m2 の含浸紙((株)興人製「GF-601」)を用いて、
グラビア印刷により木目柄を印刷して、図4(a)に示
すように、基材シート11に絵柄層12を形成した。次
いで、図4(b)に示すように、前記絵柄層を設けた基
材シート11の絵柄層12側に、電子線硬化性樹脂14
aに銀系抗菌剤15とポリカーボネート(以下PCとす
る)製の球状フィラー16を添加した下記組成の塗工用
樹脂組成物(A)を用いて、グラビアリバース方式によ
りコーティングして塗布量13g/m2 の抗菌性保護層
13を形成した。
【0048】 塗工用樹脂組成物(A)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・銀系抗菌剤(平均粒径3.2μ) 1重量部 ・球状フィラー(PC製で平均粒径2.8μ) 10重量部 尚、銀系抗菌剤はシナネンニューセラミックス(株)製
「ゼオミックスAJ−10D」を用いた。
【0049】上記塗工用樹脂組成物(A)を用いたコー
ティングにおいては、塗工液中の粒子の粒度分布が経時
的にも安定し、コートむらやドクター筋等の発生がな
く、安定してコーティングすることができた。また、抗
菌剤と球状のフィラーが時間が経過しても同じ比率
(1:10)で塗布されるため塗工液中の粒度分布が経
時的に変化しないので、ロングランコーティングしても
安定した良質な抗菌性化粧シートが得られた。
【0050】次に、図4(c)に示すように、上記電子
線硬化性樹脂からなる抗菌性保護層13の上に、電子線
照射装置を用いて、加速電圧175keVにて、吸収線
量が50kGy(キログレイ)になるように電子線20
を照射し、電子線硬化性樹脂14aを完全に硬化させ
て、表面に抗菌性保護層13を形成し、図4(d)に示
すような抗菌性化粧シート1を作製した。得られた抗菌
性化粧シートは、電子線硬化性樹脂に添加した球状フィ
ラーがポリカーボネート製の球状粒子であるので、表面
は感触がソフトであり、耐摩耗性及び耐擦傷性に優れた
ものであった。
【0051】(実施例2)基材シート11として、坪量
30g/m2 の紙間強化紙((株)三興製「FLEX-30
」)を用いて、実施例1と同様に、図4(a)に示す
ように、基材シート11に絵柄層12を形成した。次い
で、図4(b)に示すように、前記絵柄層を設けた基材
シート11の絵柄層12側に、下記組成の塗工用樹脂組
成物(B)を用いて、実施例1と同様に、グラビアリバ
ース方式によりコーティングして塗布量25g/m2
抗菌性保護層13を形成した。
【0052】 塗工用樹脂組成物(B)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・銀系抗菌剤(平均粒径7μ) 3重量部 ・球状フィラー(PC製で平均粒径10μ) 30重量部 尚、銀系抗菌剤はシナネンニューセラミックス(株)製
「ゼオミックスAJ−10D」を用いた。この場合も、
実施例1と同様に、コーティングが安定し、良質な抗菌
性化粧シートが得られた。また、得られた抗菌性化粧シ
ートは、表面は感触がソフトであり、耐摩耗性及び耐擦
傷性に優れたものであった。
【0053】(実施例3)基材シート11として、厚さ
100μmの着色ポリオレフィン系樹脂シート(タツノ
化学(株)製「タフパー」)を用いて、これにウレタン
系インキ(昭和インク工業(株)製)にてグラビア印刷
し、図4(a)に示すように、基材シート11に絵柄層
12を形成した。次いで、図4(b)に示すように、前
記絵柄層を設けた基材シート11の絵柄層12側に、実
施例1と同じ塗工用樹脂組成物(A)を用いて、グラビ
アリバース方式によりコーティングして、塗布量20g
/m2 の保護層13を形成した。更に、実施例1と同様
に、電子線を照射して電子線硬化性樹脂を硬化させて、
図4(d)に示すような抗菌性化粧シート1を作製し
た。次に、図2に示すように、この抗菌性化粧シート1
の基材シート11側に、ウレタン系接着剤を塗布して接
着剤層17を形成し、この接着剤層17を介して、被着
体18として厚さ100μmのABSシートに積層し、
図2に示すような抗菌性化粧シート1を作製した。
【0054】(比較例1)塗工用樹脂組成物として下記
の塗工用樹脂組成物(C)を用いた以外は、実施例1と
同様に耐摩耗性化粧シートを作製して比較例1とした。 塗工用樹脂組成物(C)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・球状フィラー(PC製で平均粒径10μ) 10重量部 この場合は、抗菌剤が添加されていないので、安定した
コーティングすることができた。
【0055】(比較例2)塗工用樹脂組成物として下記
の塗工用樹脂組成物(D)を用いた以外は、実施例1と
同様に抗菌性化粧シートを作製して比較例2とした。 塗工用樹脂組成物(D)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・銀系抗菌剤(平均粒径1.5μ) 2重量部 ・球状フィラー(PC製で平均粒径2.8μ) 10重量部 粒子が凝集してコーティングに安定性がなかった。この
場合、抗菌剤の平均粒径が2.0未満であり、且つ球状
フィラーの粒径の30%未満であるので、抗菌剤の粒子
同士が凝集し大きな粒子径のものが生じた。即ち、コー
ティングの際、塗工液中の小さな粒子から塗布され、時
間の経過と伴に、塗工液中の粒度分布が変化するので、
化粧シートの艶の変動が大きくなり、良質な化粧シート
を得ることができなかった。また、ドクター筋が生じて
安定したコーティングができなかった。
【0056】(比較例3)塗工用樹脂組成物として下記
の塗工用樹脂組成物(E)を用いた以外は、実施例1と
同様に抗菌性化粧シートを作製して比較例3とした。塗
工用樹脂組成物(E)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・銀系抗菌剤(平均粒径4.7μ) 3重量部 ・球状フィラー(PC製で平均粒径2.8μ) 10重量部 この場合も、比較例2と同様に、ドクター筋が生じて安
定したコーティングができなかった。また、得られた化
粧シートは耐スクラッチ性能が低下した。
【0057】(抗菌性試験)上記実施例1、2、3で作
製した抗菌性化粧シート及び比較例1、2、3で作製し
た耐摩耗性化粧シート及び抗菌性化粧シートについて下
記の方法で細菌に対する抑制効果を試験した。 試験菌株 ・エッシェリシア・コリ(Escherichia coli IFO 3301)
(大腸菌、以下 E.coliとする) ・メチシリン レジスタント スタフィロコッカス・ア
ウレウス(Methicillin Resistant Staphylococcus aur
eus )(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、以下 MRSA と
する) 試験菌液の調製 普通ブイヨン培地(栄研化学(株)製)で35℃、16
〜20時間振盪培養した試験菌の培養液を滅菌リン酸緩
衝液で20,000倍に希釈して菌液とした。また、菌
液は別途生菌数を測定した。 抗菌性試験 検体(抗菌性化粧シート及び化粧シート)の抗菌性樹脂
層面に菌液1mlを滴下し、25℃で24時間保存後に
菌数を測定して、検体の抗菌性能を判定した。尚、対照
試料としてシャーレに菌液1ml滴下し、同様に試験し
た。 生菌数の測定 24時間保存した検体及び対照試料をSCDLP(Soy
Casein Digest Lecithin Polysorbate) 培地(日本製薬
(株)製)10mlで洗い出し、この洗い出し液につい
て標準寒天培地(栄研化学(株)製)を用いた混釈平板
培養法(35℃、2日間培養)により生菌数を測定し、
検体及び対照試料当たりの菌数を算出した。
【0058】試験結果は表1に示すとおりで、実施例で
作製した検体はいずれも殺菌効果が優れており、本発明
の抗菌性能を有する化粧シートの抗菌性能が実証でき
た。即ち、実施例1、2、3で作製した抗菌性化粧シー
トにより、24時間後には、E.coliでは、初期菌
数1.2×105 個から30個に、MRSAでは、初期
菌数2.4×105 個から10以下に減少しており、
E.coli及びMRSAに対する抗菌性化粧シートの
殺菌率は99.99%以上である。これに対して、抗菌
剤を添加しない比較例1では、E.coli及びMRS
Aの24時間後の残存菌数は未だ、104 〜105 個も
残存していた。また、抗菌剤の平均粒径が1.5μの比
較例2では、殺菌率は99%であるが、微生物の殺菌効
果としては不十分であった。即ち、微生物の殺菌におい
ては、対象物が微生物に汚染された場合、通常、105
〜106 個/cm2 位の微生物が付着しているので、殺
菌率が99%程度では、未だ103 〜104 個/cm2
も残存することになり、殺菌効果は不十分であり、少な
くとも99.99%の殺菌率が必要である。従って、本
発明の抗菌性化粧シートは、殺菌効果が優れており、病
院その他の衛生的な環境を必要とする場所での各種備品
に利用すれば、細菌汚染の防止に有効な手段となり得る
ことが期待できる。
【0059】
【表1】 *E.coli:Escherichia coli IFO 3301 *MRSA:Methicillin Resistant Staphylococcus aureus
【0060】
【発明の効果】本発明の抗菌性化粧シートは、抗菌剤と
ポリカーボネート製の球状フィラーを含有する電離放射
線硬化性樹脂を用いて表面に抗菌性保護層を形成したの
で、従来の角の尖った多角形状の粉末を使用したものに
比較して、抗菌性能を付与すると共に、耐摩耗性及び耐
擦傷性が向上し、手触り感が非常にソフトになる。その
ため、この化粧シートを用いた化粧材が物体に直接接触
する場合でも、その物体を摩耗させることがないので、
床材のように高い耐摩耗性が要求される場合にも使用で
きる。また、上記抗菌性化粧シートを製造する工程にお
いて、グラビアロールコート法等により基材シートに抗
菌剤と球状フィラーを含有する電離放射線硬化性樹脂を
コーティングする場合、フィラーとしてポリカーボネー
ト製の球状の粒子を使用し、球状フィラーの粒度分布の
中で最大頻度の粒径に対して、抗菌剤の平均粒径が±3
0%以内になるようにしたため、塗工液中の粒度分布が
経時的に変動することなく、常に一定した組成でコーテ
ィングできるので、安定した状態で長時間コーティング
するこができる。そのため、常に、安定した良質の抗菌
性化粧シートを得ることができる。更に、グラビアロー
ルやドクターブレードを摩耗させたり、傷つけたりする
ことがないので、作業能率の向上を図ることができる。
そして、本発明の抗菌性化粧シートを病院等の手摺のよ
うに、人手の触るような場所に使用した場合、細菌やカ
ビの汚染を防止できるとともに、感触がソフトで手触り
がよい手摺になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗菌性化粧シートの一例で、抗菌剤と
球状のフィラーを含有する電離放射線硬化性樹脂を用い
て抗菌性保護層を形成したときの模式断面図である。
【図2】本発明の抗菌性化粧シートの別の態様で、抗菌
性化粧材シートを、接着剤を介して被着体に積層して抗
菌性化粧シートといたときの模式断面図である。
【図3】本発明の抗菌性化粧シートを作製するときの説
明図である。
【図4】実施例1により抗菌性化粧シートを作製すると
きの説明図である。
【符号の説明】
1 抗菌性化粧シート 11 基材シート 12 絵柄層 13 抗菌性保護層 14 電離放射線硬化性樹脂 14a 電子線硬化性樹脂 15 抗菌剤 16 球状フィラー 17 接着剤層 18 被着体 19 電離放射線 20 電子線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に、絵柄層及び抗菌性保護層
    を形成した化粧シートにおいて、前記抗菌性保護層が、
    抗菌剤と球状のフィラーを含有する電離放射線硬化性樹
    脂からなることを特徴とする抗菌性化粧シート。
  2. 【請求項2】 前記抗菌剤が無機系の抗菌剤であり、前
    記球状のフィラーがポリカーボネートからなる球状の粒
    子であり、該抗菌剤の平均粒径が、該球状のフィラーの
    粒度分布の中で最大頻度の粒径に対して±30%以内で
    あり、該抗菌剤の含有量が0.25〜2.5重量%であ
    り、且つ該抗菌剤と該球状のフィラーの含有比率が1/
    100〜15/100であることを特徴とする請求項1
    に記載の抗菌性化粧シート。
  3. 【請求項3】 基材の表面に、印刷により絵柄層を形成
    する工程と、該絵柄層の上に抗菌剤と球状のフィラーを
    含有する電離放射線硬化性樹脂層を形成する工程と、該
    電離放射線硬化性樹脂層の上に電離放射線を照射して電
    離放射線硬化性樹脂層を硬化させて抗菌性保護層を形成
    する工程と、からなる抗菌性化粧シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記抗菌剤と球状のフィラーを含有する
    電離放射線硬化性樹脂層を形成する工程が、前記抗菌剤
    が無機系の抗菌剤であり、前記球状のフィラーがポリカ
    ーボネートからなる球状の粒子であり、該抗菌剤の平均
    粒径が、該球状のフィラーの粒度分布の中で最大頻度の
    粒径に対して±30%以内であり、該抗菌剤の含有量が
    0.25〜2.5重量%であり、且つ該抗菌剤と該球状
    のフィラーの含有比率が1/100〜15/100であ
    る電離放射線硬化性樹脂組成物を用いて塗布する工程で
    あることを特徴とする請求項3に記載の抗菌性化粧シー
    トの製造方法。
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