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JPH11237362A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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Publication number
JPH11237362A
JPH11237362A JP10037735A JP3773598A JPH11237362A JP H11237362 A JPH11237362 A JP H11237362A JP 10037735 A JP10037735 A JP 10037735A JP 3773598 A JP3773598 A JP 3773598A JP H11237362 A JPH11237362 A JP H11237362A
Authority
JP
Japan
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gas
measured
diffusion
oxygen
gas sensor
Prior art date
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Granted
Application number
JP10037735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3671109B2 (ja
Inventor
Nobuhide Kato
伸秀 加藤
Yasuhiko Hamada
安彦 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP03773598A priority Critical patent/JP3671109B2/ja
Priority to US09/251,376 priority patent/US6284112B1/en
Priority to EP99103187A priority patent/EP0937980B1/en
Priority to DE69920300T priority patent/DE69920300T2/de
Publication of JPH11237362A publication Critical patent/JPH11237362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3671109B2 publication Critical patent/JP3671109B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/417Systems using cells, i.e. more than one cell and probes with solid electrolytes
    • G01N27/419Measuring voltages or currents with a combination of oxygen pumping cells and oxygen concentration cells

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被測定ガス中に発生する排気圧の脈動の影響を
回避して、検出電極での測定精度の向上を図る。 【解決手段】NOxに対する分解/還元能力がないか、
あるいは低い電極(内側ポンプ電極40及び外側ポンプ
電極42)を有する主ポンプセル44を用いて、第1室
18内の酸素濃度を実質的にNOが分解し得ない所定の
値に制御し、NOxに対する分解/還元能力があるか、
あるいは高い検出電極60を用いてNOxを分解し、そ
の際に発生する酸素の量を測定することによって、NO
x濃度を測定するガスセンサ10Aにおいて、ガス導入
口24と第1室18との間に緩衝空間22を設けて構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両の排
気ガスや大気中に含まれるNO、NO2 、SO2、CO
2 、H2 O等の酸化物や、CO、CnHm等の可燃ガス
を測定するガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃焼ガス等の被測定ガス中の
NOxを測定する方法として、RhのNOx還元性を利
用し、ジルコニア等の酸素イオン導伝性の固体電解質上
にPt電極及びRh電極を形成したセンサを用い、これ
ら両電極間の起電力を測定するようにした手法が知られ
ている。
【0003】しかしながら、このようなセンサは、被測
定ガスである燃焼ガス中に含まれる酸素濃度の変化によ
って起電力が大きく変化するばかりでなく、NOxの濃
度変化に対して起電力変化が小さく、そのためにノイズ
の影響を受けやすいという問題がある。
【0004】また、NOxの還元性を引き出すために
は、CO等の還元ガスが必須になるところから、一般
に、大量のNOxが発生する燃料過少の燃焼条件下で
は、COの発生量がNOxの発生量を下回るようになる
ため、そのような燃焼条件下に形成される燃焼ガスで
は、正確な測定ができないという欠点があった。
【0005】前記問題点を解決するために、被測定ガス
存在空間に連通した第1の内部空所と該第1の内部空所
に連通した第2の内部空所にNOx分解能力の異なるポ
ンプ電極を配したNOxセンサと、第1の内部空所内の
第1のポンプセルでO2 濃度を調整し、第2の内部空所
内に配された分解ポンプセルでNOを分解し、分解ポン
プに流れるポンプ電流からNOx濃度を測定する方法
が、例えば特開平8−271476号公報に明らかにさ
れている。
【0006】更に、特開平9−113484号公報に
は、酸素濃度が急変した場合でも第2の内部空所内の酸
素濃度が一定に制御されるように、第2の内部空所内に
補助ポンプ電極を配したセンサ素子が明らかにされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスセンサ
においては、実機での被測定ガス中に発生する排気圧脈
動の影響を受け、外部空間の酸素が第1空間に対して急
激に入り込むことになる。
【0008】これを解決するために、ガス導入口と第1
空間との間に設けられる拡散律速部を多孔体で構成す
る、あるいは拡散律速部をスリット形状若しくはスリッ
ト内に多孔体を挿入するなどの構成を採用している。
【0009】しかし、このような構成を採用しても、前
記排気圧の脈動の影響を効果的に回避することができな
いことが判明した。その理由は、前記排気圧の脈動によ
って、外部空間での圧力が第1空間内の圧力よりも正に
なると、外部空間の酸素が第1空間に対して突出するよ
うに急激に入り込むことになる。
【0010】第1空間への酸素の突出供給が終了した時
点では、外部空間の圧力が第1空間内の圧力よりも負と
なるが、一旦、第1空間に供給された酸素は、前記拡散
律速部によって、供給経路の逆の経路を通じて排出され
るということはない。従って、この場合は、主ポンプに
よるポンピング動作によってしか外部空間に汲み出され
ないことになる。主ポンプは、第1空間内の酸素濃度が
所定の濃度になるようにポンピング処理するが、酸素濃
度が所定濃度に達するまでにはある程度時間が必要であ
り、その間に、再び排気圧の脈動によって第1空間に酸
素が急激に供給されるという現象が発生し、主ポンプに
よる第1空間内の酸素濃度を所定の濃度に制御するとい
う動作を効率よく行うことができない。
【0011】その結果、第1空間での主ポンプによる酸
素ポンピング量と被測定ガス中の酸素濃度との相関性が
どうしても悪くなり、この第1空間での酸素濃度の乱れ
は、第1空間に連通する第2空間での酸素濃度の制御及
びNOx検知部である検出電極での測定精度の劣化を引
き起こすおそれがある。
【0012】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、被測定ガス中に発生する排気圧の脈動の
影響を回避することができ、検出電極での測定精度の向
上を図ることができるガスセンサを提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスセンサ
は、外部空間に接する固体電解質にて区画形成された処
理空間にガス導入口を通じて導入された前記外部空間か
らの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング処理して、
前記処理空間における酸素分圧を測定対象である所定ガ
ス成分が分解され得ない所定の値に制御する主ポンプ手
段と、前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の
被測定ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用及び/
又は電気分解により分解させ、該分解によって発生した
酸素をポンピング処理する測定用ポンプ手段とを具備
し、前記測定用ポンプ手段のポンピング処理によって該
測定用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて前記被
測定ガス中の前記所定ガス成分を測定するガスセンサに
おいて、前記ガス導入口と前記処理空間との間に緩衝空
間を設けて構成する。
【0014】まず、外部空間から処理空間内に導入され
た被測定ガスのうち、酸素が主ポンプ手段によってポン
ピング処理され、処理空間内の酸素は所定濃度に調整さ
れる。
【0015】前記主ポンプ手段にて所定の酸素濃度に調
整された被測定ガスは、次の測定用ポンプ手段に導かれ
る。測定用ポンプ手段は、導かれた前記被測定ガスのう
ち、酸素をポンピング処理する。そして、前記測定用ポ
ンプ手段によりポンピング処理される酸素の量に応じて
該測定用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて被測
定ガス中の所定ガス成分の量が求められることとなる。
【0016】そして、外部空間における排気圧の脈動に
よってガス導入口を通じて酸素がセンサ素子に急激に入
り込むことになるが、この外部空間からの酸素は、直接
処理空間に入り込まずに、その前段の緩衝空間に入り込
むことになる。つまり、排気圧の脈動による酸素濃度の
急激な変化は、緩衝空間によって打ち消され、処理空間
に対する排気圧の脈動の影響はほとんど無視できる程度
となる。
【0017】その結果、処理空間での主ポンプでの酸素
ポンピング量と被測定ガス中の酸素濃度との相関性がよ
くなり、測定用ポンプ手段での測定精度の向上が図られ
ることになると同時に、処理空間を例えば空燃比を求め
るためのセンサとして兼用させることが可能となる。
【0018】また、前記ガスセンサにおいては、前記測
定用ポンプ手段に代えて、前記主ポンプ手段にてポンピ
ング処理された後の被測定ガス中に含まれる所定ガス成
分を触媒作用により分解させ、該分解によって発生した
酸素の量と基準ガスに含まれる酸素の量との差に応じた
起電力を発生する酸素分圧検出手段を設けて、前記酸素
分圧検出手段にて検出された起電力に基づいて前記被測
定ガス中の前記所定ガス成分を測定するようにしてもよ
い。
【0019】この場合、まず、外部空間から導入された
被測定ガスのうち、酸素が主ポンプ手段によってポンピ
ング処理され、処理空間内の酸素は所定濃度に調整され
る。
【0020】前記主ポンプ手段にて所定の酸素濃度に調
整された被測定ガスは、次の濃度検出手段に導かれ、該
濃度検出手段において、前記主ポンプ手段にてポンピン
グ処理された後の被測定ガスに含まれる酸素の量と基準
ガス(大気)における酸素の量との差に応じた起電力が
発生する。この起電力に基づいて被測定ガス中の特定成
分量が求められることとなる。
【0021】この場合も、外部空間における排気圧の脈
動によってガス導入口を通じて酸素がセンサ素子に急激
に入り込むことになるが、この外部空間からの酸素は、
直接処理空間に入り込まずに、その前段の緩衝空間に入
り込むことになり、処理空間に対する排気圧の脈動の影
響はほとんど無視できる程度となる。
【0022】その結果、処理空間での主ポンプでの酸素
ポンピング量と被測定ガス中の酸素濃度との相関性がよ
くなり、測定用ポンプ手段での測定精度の向上が図られ
ることになると同時に、処理空間を例えば空燃比を求め
るためのセンサとして兼用させることが可能となる。
【0023】そして、本発明に係るガスセンサにおい
て、前記被測定ガスの前記緩衝空間への導入経路に、前
記被測定ガスに対して所定の拡散抵抗を付与する第1の
拡散律速部を設け、前記被測定ガスの前記緩衝空間から
前記処理空間への導入経路に、前記被測定ガスに対して
所定の拡散抵抗を付与する第2の拡散律速部を設けるよ
うにしてもよい。
【0024】この場合、前記緩衝空間の容積は、少なく
とも前記第1の拡散律速部と前記第2の拡散律速部にお
ける各拡散抵抗に基づいて規定することができる。
【0025】また、前記緩衝空間の前面開口で前記ガス
導入口を構成し、前記ガス導入口を覆うように前記第1
の拡散律速部を形成するようにしてもよい。
【0026】前記ガスセンサにおいて、前記第1及び第
2の拡散律速部をそれぞれ狭い連通路にて形成するよう
にしてもよい。この場合、ガス導入方向に対向する投影
面でみたとき、第1の拡散律速部を構成する連通路の位
置と第2の拡散律速部を構成する連通路の位置とが一致
しないように各連通路を形成することが好ましい。
【0027】なお、前記第1及び第2の拡散律速部をそ
れぞれ多孔質体にて構成することができる。
【0028】また、前記ガスセンサにおいて、前記緩衝
空間におけるガス導入方向に対向する投影面の面積を、
前記処理空間におけるガス導入方向に対向する投影面の
面積以上にすることが望ましい。これにより、緩衝空間
の容積が大きくなることから、排気圧の脈動の打ち消し
作用が効果的に行われ、処理空間に対する排気圧の脈動
の影響をほとんどなくすことができる。
【0029】また、前記ガスセンサにおいて、前記ガス
導入口と前記処理空間との間に目詰まり防止部と緩衝空
間とをシリーズに設け、前記目詰まり防止部の前面開口
で前記ガス導入口を構成し、前記目詰まり防止部と前記
緩衝空間の間に、前記被測定ガスに対して所定の拡散抵
抗を付与する拡散律速部を設けるようにしてもよい。
【0030】この場合、外部空間の被測定ガス中に発生
する粒子物(スート、オイル燃焼物等)が緩衝空間の入
り口付近にて詰まるということが回避され、より高精度
に所定ガス成分を測定することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスセンサを
例えば車両の排気ガスや大気中に含まれるNO、N
2 、SO2 、CO2 、H2 O等の酸化物や、CO、C
nHm等の可燃ガスを測定するガスセンサに適用したい
くつかの実施の形態例を図1〜図29を参照しながら説
明する。
【0032】第1の実施の形態に係るガスセンサ10A
は、図1に示すように、ZrO2 等の酸素イオン導伝性
固体電解質を用いたセラミックスによりなる例えば6枚
の固体電解質層12a〜12fが積層されて構成された
センサ素子14を有する。
【0033】このセンサ素子14は、下から1層目及び
2層目が第1及び第2の基板層12a及び12bとさ
れ、下から3層目及び5層目が第1及び第2のスペーサ
層12c及び12eとされ、下から4層目及び6層目が
第1及び第2の固体電解質層12d及び12fとされて
いる。
【0034】第2の基板層12bと第1の固体電解質層
12dとの間には、酸化物測定の基準となる基準ガス、
例えば大気が導入される空間(基準ガス導入空間16)
が、第1の固体電解質層12dの下面、第2の基板層1
2bの上面及び第1のスペーサ層12cの側面によって
区画、形成されている。
【0035】そして、第2の固体電解質層12fの下面
と第1の固体電解質層12dの上面との間には、被測定
ガス中の酸素分圧を調整するための第1室18と、被測
定ガス中の酸素分圧を微調整し、更に被測定ガス中の酸
化物、例えば窒素酸化物(NOx)を測定するための第
2室20が区画、形成される。
【0036】そして、この第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aは、第2のスペーサ層12eの前端部に緩
衝空間22が形成されている。この緩衝空間22の前端
開口はガス導入口24を構成し、該ガス導入口24を覆
うように第1の拡散律速部26が形成されている。
【0037】また、前記緩衝空間22と前記第1室18
は、第2の拡散律速部28を介して連通され、第1室1
8と第2室20は、第3の拡散律速部30を介して連通
されている。即ち、前記緩衝空間22は、前記第2のス
ペーサ層12eの前端部において、第2の固体電解質層
12fの下面、第1の固体電解質層12dの上面、第1
の拡散律速部26及び第2の拡散律速部28にて区画、
形成されるようになっている。
【0038】ここで、前記第1の拡散律速部26は、緩
衝空間22に導入される被測定ガスに所定の拡散抵抗を
付与するものであり、この例では、図1に示すように、
被測定ガスを導入することができる多孔質材料(例えば
アロンセラミック材料等)にて構成されている。一方、
第2及び第3の拡散律速部28及び30は、第1室18
及び第2室20にそれぞれ導入される被測定ガスに対し
て所定の拡散抵抗を付与するものであり、この例では、
図2並びに図3、図4及び図5に示すように、被測定ガ
スを導入することができる所定の断面積を有した縦長の
スリット32及び34として形成されている。これらス
リット32及び34は、共に第2のスペーサ層12eの
幅方向ほぼ中央部分に形成されている。
【0039】なお、第3の拡散律速部30のスリット3
4内に、ZrO2 等からなる多孔質体を充填、配置し
て、前記第3の拡散律速部30の拡散抵抗が第2の拡散
律速部28の拡散抵抗よりも大きくなるようにしてもよ
い。第3の拡散律速部30の拡散抵抗は第2の拡散律速
部28のそれよりも大きい方が好ましいが、小さくても
問題はない。
【0040】そして、前記第3の拡散律速部30を通じ
て、第1室18内の雰囲気が所定の拡散抵抗の下に第2
室20内に導入されることとなる。
【0041】また、前記第2の固体電解質層12fの下
面のうち、前記第1室18を形づくる下面全面に、平面
ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極(例えばAu1%を
含むPt・ZrO2 のサーメット電極)からなる内側ポ
ンプ電極40が形成され、前記第2の固体電解質層12
fの上面のうち、前記内側ポンプ電極40に対応する部
分に、外側ポンプ電極42が形成されており、これら内
側ポンプ電極40、外側ポンプ電極42並びにこれら両
電極40及び42間に挟まれた第2の固体電解質層12
fにて電気化学的なポンプセル、即ち、主ポンプセル4
4が構成されている。
【0042】そして、前記主ポンプセル44における内
側ポンプ電極40と外側ポンプ電極42との間に外部の
可変電源46を通じて所望の制御電圧(ポンプ電圧)V
p1を印加して、外側ポンプ電極42と内側ポンプ電極
40との間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip1
を流すことにより、前記第1室18内における雰囲気中
の酸素を外部の外部空間に汲み出し、あるいは外部空間
の酸素を第1室18内に汲み入れることができるように
なっている。
【0043】また、前記第1の固体電解質層12dの下
面のうち、基準ガス導入空間16に露呈する部分に基準
電極48が形成されており、前記内側ポンプ電極40及
び基準電極48並びに第2の固体電解質層12f、第2
のスペーサ層12e及び第1の固体電解質層12dによ
って、電気化学的なセンサセル、即ち、制御用酸素分圧
検出セル50が構成されている。
【0044】この制御用酸素分圧検出セル50は、第1
室18内の雰囲気と基準ガス導入空間16内の基準ガス
(大気)との間の酸素濃度差に基づいて、内側ポンプ電
極40と基準電極48との間に発生する起電力を通じ
て、前記第1室18内の雰囲気の酸素分圧が検出できる
ようになっている。
【0045】検出された酸素分圧値は可変電源46をフ
ィードバック制御するために使用され、具体的には、第
1室18内の雰囲気の酸素分圧が、次の第2室20にお
いて酸素分圧の制御を行い得るのに十分な低い所定の値
となるように、主ポンプ用のフィードバック制御系52
を通じて主ポンプセル44のポンプ動作が制御される。
【0046】このフィードバック制御系52は、内側ポ
ンプ電極40の電位と基準電極48の電位の差(検出電
圧V1)が、所定の電圧レベルとなるように、外側ポン
プ電極42と内側ポンプ電極40間のポンプ電圧Vp1
をフィードバック制御する回路構成を有する。この場
合、内側ポンプ電極40は接地とされる。
【0047】従って、主ポンプセル44は、第1室18
に導入された被測定ガスのうち、酸素を前記ポンプ電圧
Vp1のレベルに応じた量ほど汲み出す、あるいは汲み
入れる。そして、前記一連の動作が繰り返されることに
よって、第1室18における酸素濃度は、所定レベルに
フィードバック制御されることになる。この状態で、外
側ポンプ電極42と内側ポンプ電極40間に流れるポン
プ電流Ip1は、被測定ガス中の酸素濃度と第1室18
の制御酸素濃度の差を示しており、被測定ガス中の酸素
濃度の測定に用いることができる。
【0048】なお、前記内側ポンプ電極40及び外側ポ
ンプ電極42を構成する多孔質サーメット電極は、Pt
等の金属とZrO2 等のセラミックスとから構成される
ことになるが、被測定ガスに接触する第1室18内に配
置される内側ポンプ電極40は、測定ガス中のNO成分
に対する還元能力を弱めた、あるいは還元能力のない材
料を用いる必要があり、例えばLa3 CuO4 等のペロ
ブスカイト構造を有する化合物、あるいはAu等の触媒
活性の低い金属とセラミックスのサーメット、あるいは
Au等の触媒活性の低い金属とPt族金属とセラミック
スのサーメットで構成されることが好ましい。更に、電
極材料にAuとPt族金属の合金を用いる場合は、Au
添加量を金属成分全体の0.03〜35vol%にする
ことが好ましい。
【0049】また、この第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aにおいては、前記第1の固体電解質層12d
の上面のうち、前記第2室20を形づくる上面であっ
て、かつ第3の拡散律速部30から離間した部分に、平
面ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極からなる検出電極
60が形成され、この検出電極60を被覆するように、
第4の拡散律速部62を構成するアルミナ膜が形成され
ている。そして、該検出電極60、前記基準電極48及
び第1の固体電解質層12dによって、電気化学的なポ
ンプセル、即ち、測定用ポンプセル64が構成される。
【0050】前記検出電極60は、被測定ガス成分たる
NOxを還元し得る金属とセラミックスとしてのジルコ
ニアからなる多孔質サーメットにて構成され、これによ
って、第2室20内の雰囲気中に存在するNOxを還元
するNOx還元触媒として機能するほか、前記基準電極
48との間に、直流電源66を通じて一定電圧Vp2が
印加されることによって、第2室20内の雰囲気中の酸
素を基準ガス導入空間16に汲み出せるようになってい
る。この測定用ポンプセル64のポンプ動作によって流
れるポンプ電流Ip2は、電流計68によって検出され
るようになっている。
【0051】前記定電圧(直流)電源66は、第4の拡
散律速部62により制限されたNOxの流入下におい
て、測定用ポンプセル64で分解時に生成した酸素のポ
ンピングに対して限界電流を与える大きさの電圧を印加
できるようになっている。
【0052】一方、前記第2の固体電解質層12fの下
面のうち、前記第2室20を形づくる下面全面には、平
面ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極(例えばAu1%
を含むPt・ZrO2 のサーメット電極)からなる補助
ポンプ電極70が形成されており、該補助ポンプ電極7
0、前記第2の固体電解質層12f、第2のスペーサ層
12e、第1の固体電解質層12d及び基準電極48に
て補助的な電気化学的ポンプセル、即ち、補助ポンプセ
ル72が構成されている。
【0053】前記補助ポンプ電極70は、前記主ポンプ
セル44における内側ポンプ電極40と同様に、被測定
ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは
還元能力のない材料を用いている。この場合、例えばL
3 CuO4 等のペロブスカイト構造を有する化合物、
あるいはAu等の触媒活性の低い金属とセラミックスの
サーメット、あるいはAu等の触媒活性の低い金属とP
t族金属とセラミックスのサーメットで構成されること
が好ましい。更に、電極材料にAuとPt族金属の合金
を用いる場合は、Au添加量を金属成分全体の0.03
〜35vol%にすることが好ましい。
【0054】そして、前記補助ポンプセル72における
補助ポンプ電極70と基準電極48間に、外部の直流電
源74を通じて所望の一定電圧Vp3を印加することに
より、第2室20内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空
間16に汲み出せるようになっている。
【0055】これによって、第2室20内の雰囲気の酸
素分圧が、実質的に被測定ガス成分(NOx)が還元又
は分解され得ない状況下で、かつ目的成分量の測定に実
質的に影響がない低い酸素分圧値とされる。この場合、
第1室18における主ポンプセル44の働きにより、こ
の第2室20内に導入される酸素の量の変化は、被測定
ガスの変化よりも大幅に縮小されるため、第2室20に
おける酸素分圧は精度よく一定に制御される。
【0056】従って、前記構成を有する第1の実施の形
態に係るガスセンサ10Aでは、前記第2室20内にお
いて酸素分圧が制御された被測定ガスは、検出電極60
に導かれることとなる。
【0057】また、この第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aにおいては、図1に示すように、第1及び第
2の基板層12a及び12bにて上下から挟まれた形態
において、外部からの給電によって発熱するヒータ80
が埋設されている。このヒータ80は、酸素イオンの導
伝性を高めるために設けられるもので、該ヒータ80の
上下面には、第1及び第2の基板層12a及び12bと
の電気的絶縁を得るために、アルミナ等の絶縁層82が
形成されている。
【0058】前記ヒータ80は、第1室18から第2室
20の全体にわたって配設されており、これによって、
第1室18及び第2室20がそれぞれ所定の温度に加熱
され、併せて主ポンプセル44、制御用酸素分圧検出セ
ル50及び測定用ポンプセル64も所定の温度に加熱、
保持されるようになっている。
【0059】次に、第1の実施の形態に係るガスセンサ
10Aの動作について説明する。まず、ガスセンサ10
Aの先端部側が外部空間に配置され、これによって、被
測定ガスは、第1の拡散律速部26、緩衝空間22及び
第2の拡散律速部28(スリット32)を通じて所定の
拡散抵抗の下に、第1室18に導入される。この第1室
18に導入された被測定ガスは、主ポンプセル44を構
成する外側ポンプ電極42及び内側ポンプ電極40間に
所定のポンプ電圧Vp1が印加されることによって引き
起こされる酸素のポンピング作用を受け、その酸素分圧
が所定の値、例えば10-7atmとなるように制御され
る。この制御は、フィードバック制御系52を通じて行
われる。
【0060】なお、第2の拡散律速部28は、主ポンプ
セル44にポンプ電圧Vp1を印加した際に、被測定ガ
ス中の酸素が測定空間(第1室18)に拡散流入する量
を絞り込んで、主ポンプセル44に流れる電流を抑制す
る働きをしている。
【0061】また、第1室18内においては、外部の被
測定ガスによる加熱、更にはヒータ80による加熱環境
下においても、内側ポンプ電極40にて雰囲気中のNO
xが還元されない酸素分圧下の状態、例えばNO→1/
2N2 +1/2O2 の反応が起こらない酸素分圧下の状
況が形成されている。これは、第1室18内において、
被測定ガス(雰囲気)中のNOxが還元されると、後段
の第2室20内でのNOxの正確な測定ができなくなる
からであり、この意味において、第1室18内におい
て、NOxの還元に関与する成分(ここでは、内側ポン
プ電極40の金属成分)にてNOxが還元され得ない状
況を形成する必要がある。具体的には、前述したよう
に、内側ポンプ電極40にNOx還元性の低い材料、例
えばAuとPtの合金を用いることで達成される。
【0062】そして、前記第1室18内のガスは、第3
の拡散律速部30を通じて所定の拡散抵抗の下に、第2
室20に導入される。この第2室20に導入されたガス
は、補助ポンプセル72を構成する補助ポンプ電極70
及び基準電極48間に電圧Vp3が印加されることによ
って引き起こされる酸素のポンピング作用を受け、その
酸素分圧が一定の低い酸素分圧値となるように微調整さ
れる。
【0063】前記第3の拡散律速部30は、前記第2の
拡散律速部28と同様に、補助ポンプセル72に電圧V
p3を印加した際に、被測定ガス中の酸素が測定空間
(第2室20)に拡散流入する量を絞り込んで、補助ポ
ンプセル72に流れるポンプ電流Ip3を抑制する働き
をしている。
【0064】そして、上述のようにして第2室20内に
おいて酸素分圧が制御された被測定ガスは、第4の拡散
律速部62を通じて所定の拡散抵抗の下に、検出電極6
0に導かれることとなる。
【0065】前記主ポンプセル44を動作させて第1室
18内の雰囲気の酸素分圧をNOx測定に実質的に影響
がない低い酸素分圧値に制御しようとしたとき、換言す
れば、制御用酸素分圧検出セル50にて検出される電圧
V1が一定となるように、フィードバック制御系52を
通じて可変電源46のポンプ電圧Vp1を調整したと
き、被測定ガス中の酸素濃度が大きく、例えば0〜20
%に変化すると、通常、第2室20内の雰囲気及び検出
電極60付近の雰囲気の各酸素分圧は、僅かに変化する
ようになる。これは、被測定ガス中の酸素濃度が高くな
ると、第1室18の幅方向及び厚み方向に酸素濃度分布
が生じ、この酸素濃度分布が被測定ガス中の酸素濃度に
より変化するためであると考えられる。
【0066】しかし、この第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aにおいては、第2室20に対して、その内
部の雰囲気の酸素分圧を常に一定に低い酸素分圧値とな
るように補助ポンプセル72を設けるようにしているた
め、第1室18から第2室20に導入される雰囲気の酸
素分圧が被測定ガスの酸素濃度に応じて変化しても、前
記補助ポンプセル72のポンプ動作によって、第2室2
0内の雰囲気の酸素分圧を常に一定の低い値とすること
ができ、その結果、NOxの測定に実質的に影響がない
低い酸素分圧値に制御することができる。
【0067】そして、検出電極60に導入された被測定
ガスのNOxは、該検出電極60の周りにおいて還元又
は分解されて、例えばNO→1/2N2 +1/2O2
反応が引き起こされる。このとき、測定用ポンプセル6
4を構成する検出電極60と基準電極48との間には、
酸素が第2室20から基準ガス導入空間16側に汲み出
される方向に、所定の電圧Vp2、例えば430mV
(700℃)が印加される。
【0068】従って、測定用ポンプセル64に流れるポ
ンプ電流Ip2は、第2室20に導かれる雰囲気中の酸
素濃度、即ち、第2室20内の酸素濃度と検出電極60
にてNOxが還元又は分解されて発生した酸素濃度との
和に比例した値となる。
【0069】この場合、第2室20内の雰囲気中の酸素
濃度は、補助ポンプセル72にて一定に制御されている
ことから、前記測定用ポンプセル64に流れるポンプ電
流Ip2は、NOxの濃度に比例することになる。ま
た、このNOxの濃度は、第4の拡散律速部62にて制
限されるNOxの拡散量に対応していることから、被測
定ガスの酸素濃度が大きく変化したとしても、測定用ポ
ンプセル64から電流計68を通じて正確にNOx濃度
を測定することが可能となる。
【0070】このことから、測定用ポンプセル64にお
けるポンプ電流値Ip2は、ほとんどがNOxが還元又
は分解された量を表し、そのため、被測定ガス中の酸素
濃度に依存するようなこともない。
【0071】ところで、この第1の実施の形態に係るガ
スセンサ10Aにおいては、外部空間における排気圧の
脈動によって、ガス導入口24を通じて酸素がセンサ素
子14内に急激に入り込むことになるが、この外部空間
からの酸素は、直接第1室18に入り込まずに、その前
段の緩衝空間22に入り込むことになる。つまり、排気
圧の脈動による酸素濃度の急激な変化は、緩衝空間22
によって打ち消され、第1室18に対する排気圧の脈動
の影響はほとんど無視できる程度となる。
【0072】その結果、第1室18における主ポンプセ
ル44による酸素ポンピング量と被測定ガス中の酸素濃
度との相関性がよくなり、測定用ポンプセル64での測
定精度の向上が図られると同時に、第1室18を例えば
空燃比を求めるためのセンサとして兼用させることが可
能となる。
【0073】ここで、2つの実験例(便宜的に、第1の
実験例及び第2の実験例と記す)を示す。第1の実験例
は、実施例1と比較例において、被測定ガス中に含まれ
る酸素の濃度を変えたときの主ポンプセル44に流れる
ポンプ電流Ip1の値をプロットしたものであり、その
結果を図6A(比較例)及び図6B(実施例1)に示
す。
【0074】また、第2の実験例は、実施例1と比較例
において、被測定ガス中に含まれる酸素の濃度を変えた
ときの測定用ポンプセル64に流れる検出電流Ip2の
値をプロットしたものであり、その結果を図7A(比較
例)及び図7B(実施例1)に示す。
【0075】ここで、比較例は第1の実施の形態に係る
ガスセンサ10Aにおいて、第1の拡散律速部26を取
り除いて、第1室18の前段に緩衝空間22を設置しな
い構成としたものであり、実施例1は第1の実施の形態
に係るガスセンサ10Aと同じ構成としたものである。
【0076】これらの実験結果から、比較例において
は、図6Aに示すように、酸素濃度が同じであってもポ
ンプ電流Ip1の値に大きなばらつきがあり、酸素濃度
とポンプ電流Ip1との間の相関性がほとんど失われて
いることがわかる。これにより、図7Aに示すように、
検出電流Ip2にもばらつきが生じ、NOxに対する測
定精度が劣化している。これは第1室18が外部空間で
の排気圧の脈動による影響を直接受けていることに起因
している。
【0077】一方、実施例1においては、図6Bに示す
ように、ポンプ電流Ip1の値と酸素濃度とに相関性が
あり、その結果、図7Bに示すように、検出電流Ip2
もほとんどばらつきがなくなっていることがわかる。こ
れは、緩衝空間22の存在によって外部空間での排気圧
の脈動による影響がほとんど打ち消されていることに起
因する。
【0078】次に、第1の実施の形態に係るガスセンサ
10Aの変形例10Aaについて図5を参照しながら説
明する。なお、図1と対応するものについては同符号を
記してその重複説明を省略する。
【0079】この変形例に係るガスセンサ10Aaは、
図8に示すように、第1の実施の形態に係るガスセンサ
10A(図1参照)とほぼ同様の構成を有するが、測定
用ポンプセル64に代えて、測定用酸素分圧検出セル9
0が設けられている点で異なる。
【0080】この測定用酸素分圧検出セル90は、第1
の固体電解質層12dの上面のうち、前記第2室20を
形づくる上面に形成された検出電極92と、前記第1の
固体電解質層12dの下面に形成された前記基準電極4
8と、これら両電極92及び48間に挟まれた第1の固
体電解質層12dによって構成されている。
【0081】この場合、前記測定用酸素分圧検出セル9
0における検出電極92と基準電極48との間に、検出
電極92の周りの雰囲気と基準電極48の周りの雰囲気
との間の酸素濃度差に応じた起電力(酸素濃淡電池起電
力)V2が発生することとなる。
【0082】従って、前記検出電極92及び基準電極4
8間に発生する起電力(電圧V2)を電圧計94にて測
定することにより、検出電極92の周りの雰囲気の酸素
分圧、換言すれば、被測定ガス成分(NOx)の還元又
は分解によって発生する酸素によって規定される酸素分
圧が電圧値V2として検出される。
【0083】この変形例に係るガスセンサ10Aaにお
いても、ガス導入口24と第1室18との間に緩衝空間
22を有することから、排気圧の脈動による酸素濃度の
急激な変化が、緩衝空間22によって打ち消され、第1
室18に対する排気圧の脈動の影響はほとんど無視でき
る程度となる。
【0084】その結果、第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aと同様に、第1室18における主ポンプセル
44による酸素ポンピング量と被測定ガス中の酸素濃度
との相関性がよくなり、測定用酸素分圧検出セル90で
の測定精度の向上が図られることになると同時に、第1
室18を例えば空燃比を求めるためのセンサとして兼用
させることが可能となる。
【0085】次に、第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bについて図9〜図14Bを参照しながら説明す
る。なお、図1と対応するものについては同符号を記し
てその重複説明を省略する。
【0086】この第2の実施の形態に係るガスセンサ1
0Bは、図9及び図10に示すように、第1の実施の形
態に係るガスセンサ10A(図1参照)とほぼ同様の構
成を有するが、以下の点で構成が異なる。
【0087】即ち、第1の拡散律速部26の構成が、図
11にも示すように、第2のスペーサ層12eの前端部
分における第2の固体電解質層12fの上面に接する部
分に形成された横長の連通孔100である点と、第2の
拡散律速部28の構成が、図12にも示すように、緩衝
空間22と第1室18間に介在する第2のスペーサ層1
2eの第1の固体電解質層12dの上面に接する部分に
形成された横長の連通孔102である点と、第3の拡散
律速部30の構成が、図13にも示すように、第1室1
8と第2室20間に介在する第2のスペーサ層12eの
第1の固体電解質層12dの上面に接する部分に形成さ
れた横長の連通孔104である点で第1の実施の形態に
係るガスセンサ10Aと異なる。
【0088】前記第1の拡散律速部26を構成する連通
孔100と第2の拡散律速部28を構成する連通孔10
2の配置関係は、ガス導入方向に対向する投影面でみた
とき、第1の拡散律速部26を構成する連通孔100と
第2の拡散律速部28を構成する連通孔102とが重な
らない位置とされている。即ち、緩衝空間22への入力
と出力が一直線上に揃わないかたちとなっている。もち
ろん、前記連通孔100及び102は位置的に一部重な
るように配置してもよいし、一致するように配置しても
よい。また、前記連通孔100及び/又は連通孔102
内にアルミナ等の多孔質体を埋め込むようにしてもよ
い。
【0089】なお、第3の拡散律速部30を構成する連
通孔104は、図9及び図10並びに図13の例では、
第1の固体電解質層12dの上面に接するように形成し
たが、その他、第2の固体電解質層12fの下面に接す
るように形成するようにしてもよい。
【0090】そして、第2の実施の形態に係るガスセン
サ10Bにおいては、外部空間における排気圧の脈動に
よってガス導入口24を通じて酸素がセンサ素子14に
急激に入り込むことになるが、この外部空間からの酸素
は、直接第1室18に入り込まずに、その前段の緩衝空
間22に入り込むことになる。つまり、排気圧の脈動に
よる酸素濃度の急激な変化は、緩衝空間22によって打
ち消され、第1室18に対する排気圧の脈動の影響はほ
とんど無視できる程度となる。
【0091】その結果、第1室18における主ポンプセ
ル44による酸素ポンピング量と被測定ガス中の酸素濃
度との相関性がよくなり、測定用ポンプセル64での測
定精度の向上が図られると同時に、第1室18を例えば
空燃比を求めるためのセンサとして兼用させることが可
能となる。
【0092】ここで、1つの実験例(便宜的に、第3の
実験例と記す)を示す。この第3の実験例は、実施例2
と比較例において、被測定ガス中に含まれる酸素の濃度
を変えたときの主ポンプセル44に流れるポンプ電流I
p1の値をプロットしたものであり、その結果を図14
A(比較例)及び図14B(実施例2)に示す。
【0093】ここで、比較例は前記第1及び第2の実験
例で用いたガスセンサと同様の構成を有しており、実施
例2は第2の実施の形態に係るガスセンサ10Bと同じ
構成としたものである。
【0094】これらの実験結果から、比較例において
は、図14Aに示すように、酸素濃度が同じであっても
ポンプ電流Ip1の値に大きなばらつきがあり、酸素濃
度とポンプ電流Ip1との間の相関性がほとんど失われ
ていることがわかる。これにより、検出電流Ip2にも
ばらつきが生じ、NOxに対する測定精度が劣化してい
る。これは第1室18が外部空間での排気圧の脈動によ
る影響を直接受けていることに起因している。
【0095】一方、実施例2においては、図14Bに示
すように、ポンプ電流Ip1の値と酸素濃度とに相関性
があり、その結果、検出電流Ip2もほとんどばらつき
がなくなっていることがわかる。これは、緩衝空間22
の存在によって外部空間での排気圧の脈動による影響が
ほとんど打ち消されていることに起因する。
【0096】次に、第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bの変形例10Baについて図15を参照しながら
説明する。なお、図9と対応するものについては同符号
を記してその重複説明を省略する。
【0097】この変形例に係るガスセンサ10Baは、
図15に示すように、第2の実施の形態に係るガスセン
サ10B(図9参照)とほぼ同様の構成を有するが、測
定用ポンプセル64に代えて、測定用酸素分圧検出セル
90が設けられている点で異なる。
【0098】この場合、第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aの変形例10Aa(図8参照)と同様に、前
記測定用酸素分圧検出セル90における検出電極92と
基準電極48との間に、検出電極92の周りの雰囲気と
基準電極48の周りの雰囲気との間の酸素濃度差に応じ
た起電力(酸素濃淡電池起電力)V2が発生することと
なる。
【0099】従って、前記検出電極92及び基準電極4
8間に発生する起電力(電圧V2)を電圧計94にて測
定することにより、検出電極92の周りの雰囲気の酸素
分圧、換言すれば、被測定ガス成分(NOx)の還元又
は分解によって発生する酸素によって規定される酸素分
圧が電圧値として検出される。
【0100】この変形例に係るガスセンサ10Baにお
いても、ガス導入口24と第1室18との間に緩衝空間
22を有することから、排気圧の脈動による酸素濃度の
急激な変化が緩衝空間22によって打ち消され、第1室
18に対する排気圧の脈動の影響はほとんど無視できる
程度となる。
【0101】その結果、第1の実施の形態に係るガスセ
ンサの変形例10Aaと同様に、第1室18における主
ポンプセル44による酸素ポンピング量と被測定ガス中
の酸素濃度との相関性がよくなり、測定用酸素分圧検出
セル90での測定精度の向上が図られると同時に、第1
室18を例えば空燃比を求めるためのセンサとして兼用
させることが可能となる。
【0102】ここで、主ポンプセル44に流れるポンプ
電流Ip1と緩衝空間22の容積の関係について考察す
る。
【0103】好適な緩衝空間22の容積は、主ポンプセ
ル44に流れるポンプ電流Ip1と何らかの関係がある
ものと考えられる。
【0104】第2の実施の形態に係るガスセンサ10B
(図9参照)において、第1及び第2の拡散律速部26
及び28における各ガス拡散抵抗をD1及びD2、第1
の拡散律速部26を構成する横長の連通孔100及び第
2の拡散律速部28を構成する横長の連通孔102の各
断面積をS1及びS2、これら連通孔100及び102
のガス導入方向に沿った長さをL1及びL2としたと
き、 D1=L1/S1 D2=L2/S2 となる。
【0105】また、主ポンプセル44に流れるポンプ電
流Ip1は、以下の式で近似される。
【0106】Ip1≒(4F/RT)×D×(S/L)
×(POe−POd) なお、Fはファラデー数(A・sec)、Rは気体定数
(=82.05cm3・atm/K・mol)、Tは絶
対温度(K)、Dは酸素のガス拡散係数(=1.68c
2 /sec)、S/Lは拡散抵抗D1及びD2の合成
値の逆数、POe−POdは外部空間における被測定ガ
スの酸素濃度と第1室18内の酸素濃度との差を示す。
【0107】そして、第1及び第2の実施の形態に係る
ガスセンサ10A及び10B(各変形例10Aa及び1
0Baを含む)においては、緩衝空間22の容積を拡散
抵抗D1及びD2の合成値L/Sの大きさに応じて構成
するようにしている。
【0108】例えば、前記第1及び第2の実施の形態に
係るガスセンサ10A及び10Bにおいては、共に第1
の拡散律速部26と第2の拡散律速部28がシリーズに
設けられた形態を有するため、各拡散抵抗D1及びD2
の合成値はD1+D2となることから、緩衝空間22の
容積はD1+D2に応じた大きさとなる。
【0109】特に、前記第1及び第2の実施の形態に係
るガスセンサ10A及び10Bにおいては、第1の拡散
律速部26における拡散抵抗D1を第2の拡散律速部2
8における拡散抵抗D2よりも大きく設定するようにし
てある。
【0110】そのため、前記第1及び第2の実施の形態
に係るガスセンサ10A及び10B(各変形例10Aa
及び10Baを含む)においては、外部空間における排
気圧の脈動による被測定ガスの緩衝空間22への急激な
入り込みをより効果的に抑制することができ、第1室1
8に対する排気圧の脈動の影響をなくすという緩衝空間
22の効果をより一層発揮させることが可能となる。
【0111】なお、図示しないが、第1の拡散律速部2
6を構成する連通孔100と第2の拡散律速部28を構
成する連通孔102の形成位置を第2の実施の形態(図
9参照)と逆の位置にしてもよい。即ち、連通孔100
を第1の固体電解質層12d寄りに形成し、連通孔10
2を第2の固体電解質層12f寄りに形成するようにし
てもよい。
【0112】この場合も、第3の拡散律速部30を構成
する連通孔104は、第2の固体電解質層12fの下面
に接するように形成してもよいし、図示しないが、第1
の固体電解質層12dの上面に接するように形成するよ
うにしてもよい。
【0113】次に、前記第2の実施の形態に係るガスセ
ンサ10B(その変形例10Baを含む)における第1
及び第2の拡散律速部26及び28の構成に関し、2つ
の変形例を図16〜図35を参照しながら説明する。
【0114】まず、第1の変形例は、図16及び図17
に示すように、第2の実施の形態に係るガスセンサ10
Bにおいて、第1の固体電解質層12dのうち、前記緩
衝空間22に接する部分を除去して、該緩衝空間22の
容積を2倍にしたものである。これにより、第1室18
に対する排気圧の脈動による影響を更に低減することが
できる。
【0115】この場合、第1の拡散律速部26を構成す
る連通孔100を第2のスペーサ層12eにおける第2
の固体電解質層12f寄りに形成するようにしたが、そ
の他、第2のスペーサ層12eにおける第1の固体電解
質層12d寄りに形成するようにしてもよい。また、前
記連通孔100を第1の固体電解質層12dにおける第
2のスペーサ層12e寄り、あるいは第1の固体電解質
層12dにおける第1のスペーサ層12c寄りに形成す
るようにしてもよい。
【0116】次に、第2の変形例は、図18及び図19
に示すように、第2の実施の形態に係るガスセンサ10
Bにおいて、第1の固体電解質層12dのうち、前記緩
衝空間22に接する部分を除去し、更に、その下層の第
1のスペーサ層12cの一部を除去して、該緩衝空間2
2の容積を3倍にしたものである。これにより、第1室
18に対する排気圧の脈動による影響を前記第1の変形
例(図16参照)の場合よりも更に低減することができ
る。
【0117】図18の例では、第1の拡散律速部26を
構成する連通孔100を第2のスペーサ層12eにおけ
る第2の固体電解質層12f寄りに形成するようにした
が、その他、第2のスペーサ層12eにおける第1の固
体電解質層12d寄りに形成するようにしてもよい。
【0118】また、前記連通孔100を第1の固体電解
質層12dにおける第2のスペーサ層12e寄り、ある
いは第1の固体電解質層12dにおける第1のスペーサ
層12c寄りに形成するようにしてもよいし、第1のス
ペーサ層12cにおける第1の固体電解質層12d寄
り、あるいは第1のスペーサ層12cにおける第2の基
板層12b寄りに形成するようにしてもよい。
【0119】次に、第3の実施の形態に係るガスセンサ
10Cについて図20〜図24を参照しながら説明す
る。なお、図9と対応するものについては同符号を記し
てその重複説明を省略する。
【0120】この第3の実施の形態に係るガスセンサ1
0Cは、図20〜図22に示すように、第2の実施の形
態に係るガスセンサ10B(図9参照)とほぼ同様の構
成を有するが、第1及び第2の拡散律速部26及び28
が縦長のスリット120及び122である点で異なる。
【0121】図21及び図22の例では、第1の拡散律
速部26を構成するスリット120と、第2の拡散律速
部28を構成するスリット122とを、ガス導入方向に
対向する投影面でみたとき、ほぼ一致する位置に形成し
た場合を示している。
【0122】もちろん、前記スリット120及び122
は、位置的に一部重なるように配置してもよいし、まっ
たく重ならないように配置してもよい。また、前記スリ
ット120及び/又はスリット122内にアルミナ等の
多孔質体を埋め込むようにしてもよい。
【0123】前記スリット120及び122を互いに重
ならないように配置するには、例えば図23に示すよう
に、センサ素子14を正面からみたときに、第1の拡散
律速部26を構成する縦長のスリット120を例えば右
側寄り(又は左側寄り)に形成し、図24に示すよう
に、前記第2の拡散律速部28を構成するスリット12
2を左側寄り(又は右側寄り)に形成することで実現で
きる。
【0124】この第3の実施の形態に係るガスセンサ1
0Cにおいても、第2の実施の形態に係るガスセンサ1
0Bの変形例10Ba(図15参照)と同様に、測定用
ポンプセル64に代えて、測定用酸素分圧検出セル90
を設けるようにしてもよい。
【0125】また、第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bの第1の変形例(図16参照)及び第2の変形例
(図18参照)と同様に、第1の固体電解質層12dの
うち、前記緩衝空間22に接する部分を除去して、該緩
衝空間22の容積を2倍にするようにしてもよいし、第
1の固体電解質層12dのうち、前記緩衝空間22に接
する部分を除去し、更に、その下層の第1のスペーサ層
12cの一部を除去して、該緩衝空間22の容積を3倍
にするようにしてもよい。
【0126】これらの例においても、第1の拡散律速部
26を構成するスリット120を第1の固体電解質層1
2dに設けるようにしてもよいし、特に、緩衝空間22
の容積を3倍にするタイプ(図18参照)については、
前記スリット120を第1のスペーサ層12cに設ける
ようにしてもよい。
【0127】次に、第4の実施の形態に係るガスセンサ
10Dについて図25〜図27を参照しながら説明す
る。なお、図9と対応するものについては同符号を記し
てその重複説明を省略する。
【0128】この第4の実施の形態に係るガスセンサ1
0Dは、図25〜図27に示すように、第2の実施の形
態に係るガスセンサ10B(図9参照)とほぼ同様の構
成を有するが、第1及び第2の拡散律速部26及び28
が断面ほぼ円形の小孔110及び112である点で異な
る。
【0129】この場合、ガス導入方向に対向する投影面
でみたとき、第1の拡散律速部26を構成する小孔11
0と第2の拡散律速部28を構成する小孔112とが重
ならないようにすることが好ましい。これは、例えば図
26及び図27にも示すように、第1の拡散律速部26
を構成する小孔100を第2のスペーサ層12eにおけ
る幅方向のほぼ中央部分であって、上層の第2の固体電
解質層12fに近接する部分に形成し、第2の拡散律速
部28を構成する小孔112を第2のスペーサ層12e
における幅方向のほぼ中央部分であって、下層の第1の
固体電解質層12dに近接する部分に形成することで実
現できる。
【0130】もちろん、前記第1の拡散律速部26を構
成する小孔110を、センサ素子14を正面からみたと
きに、例えば右側寄りに形成し、前記第2の拡散律速部
28を構成する小孔112を左側寄りに形成することで
も実現できる。
【0131】なお、前記小孔110及び112は位置的
に一部重なるように配置してもよいし、一致するように
配置してもよい。また、前記小孔110及び/又は小孔
112内にアルミナ等の多孔質体を埋め込むようにして
もよい。
【0132】この第4の実施の形態に係るガスセンサ1
0Dにおいても、第2の実施の形態に係るガスセンサ1
0Bの変形例10Ba(図15参照)と同様に、測定用
ポンプセル64に代えて、測定用酸素分圧検出セル90
を設けるようにしてもよい。
【0133】また、第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bの第1の変形例(図16参照)及び第2の変形例
(図18参照)と同様に、第1の固体電解質層12dの
うち、前記緩衝空間22に接する部分を除去して、該緩
衝空間22の容積を2倍にするようにしてもよいし、第
1の固体電解質層12dのうち、前記緩衝空間22に接
する部分を除去し、更に、その下層の第1のスペーサ層
12cの一部を除去して、該緩衝空間22の容積を3倍
にするようにしてもよい。
【0134】これらの例においても、第1の拡散律速部
26を構成する小孔110を第1の固体電解質層12d
に設けるようにしてもよいし、特に、緩衝空間22の容
積を3倍にするタイプ(図18参照)については、前記
小孔110を第1のスペーサ層12cに設けるようにし
てもよい。
【0135】次に、第5の実施の形態に係るガスセンサ
10Eについて図28及び図29を参照しながら説明す
る。なお、図9と対応するものについては同符号を記し
てその重複説明を省略する。
【0136】この第5の実施の形態に係るガスセンサ1
0Eは、図28に示すように、前記第2の実施の形態に
係るガスセンサ10Bとほぼ同様の構成を有するが、第
2のスペーサ層12eの前端部に形成されたガス導入口
24と第1の拡散律速部26の間に空間部130が形成
されている点で異なる。この空間部130は、外部空間
の被測定ガス中に発生する粒子物(スート、オイル燃焼
物等)が緩衝空間22の入り口付近にて詰まるというこ
とを回避するための目詰まり防止部130として機能す
るものであり、これにより、測定用ポンプセル64にお
いて、より高精度にNOx成分を測定することが可能と
なる。
【0137】この第5の実施の形態に係るガスセンサ1
0Eにおいても、第2の実施の形態に係るガスセンサ1
0Bの変形例10Ba(図15参照)と同様に、測定用
ポンプセル64に代えて、測定用酸素分圧検出セル90
を設けるようにしてもよい。
【0138】また、第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bの第1の変形例(図16参照)及び第2の変形例
(図18参照)と同様に、第1の固体電解質層12dの
うち、前記緩衝空間22に接する部分を除去して、該緩
衝空間22の容積を2倍にするようにしてもよいし、第
1の固体電解質層12dのうち、前記緩衝空間22に接
する部分を除去し、更に、その下層の第1のスペーサ層
12cの一部を除去して、該緩衝空間22の容積を3倍
にするようにしてもよい。
【0139】これらの例においても、第1の拡散律速部
26を構成する連通孔100を第2のスペーサ層12e
における第1の固体電解質層12d寄りに設けるように
してもよい。また、前記連通孔100を第1の固体電解
質層12dにおける第2のスペーサ層12e寄り、ある
いは第1の固体電解質層12dにおける第1のスペーサ
層12c寄りに形成するようにしてもよいし、第1のス
ペーサ層12cにおける第1の固体電解質層12d寄
り、あるいは第1のスペーサ層12cにおける第2の基
板層12b寄りに形成するようにしてもよい。
【0140】特に、緩衝空間22の容積を3倍にするタ
イプ(図18参照)と同様の構成を採用する場合は、例
えば図29に示すように、目詰まり防止部130の開口
を、第1のスペーサ層12c、第1の固体電解質層12
d及び第2のスペーサ層12eにわたって連続的に形成
したものでもよい。
【0141】前記第1〜第5の実施の形態に係るガスセ
ンサ10A〜10E(各変形例10Aa、10Baを含
む)では、測定すべき所定ガス成分としてNOxを対象
としたが、被測定ガス中に存在する酸素の影響を受ける
NOx以外の結合酸素含有ガス成分、例えばH2 OやC
2 等の測定にも有効に適用することができる。
【0142】例えばCO2 やH2 Oを電気分解して発生
したO2 を酸素ポンプで汲み出す構成のガスセンサや、
2 Oを電気分解することによって発生したH2 をプロ
トンイオン伝導性固体電解質を用いてポンピング処理す
るガスセンサにも適用させることができる。
【0143】なお、この発明に係るガスセンサは、上述
の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱すること
なく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガス
センサによれば、被測定ガス中に発生する排気圧の脈動
の影響を回避することができ、検出電極での測定精度の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るガスセンサの構成を示
す断面図である。
【図2】図1におけるII−II線上の断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係るガスセンサの正面図で
ある。
【図4】図1におけるIV−IV線上の断面図である。
【図5】図1におけるV−V線上の断面図である。
【図6】図6Aは、比較例において、被測定ガス中に含
まれる酸素の濃度を変えたときの主ポンプセルに流れる
ポンプ電流の値をみた第1の実験例の結果を示す特性図
であり、図6Bは、実施例1において、前記第1の実験
例の結果を示す特性図である。
【図7】図7Aは、比較例において、被測定ガス中に含
まれる酸素の濃度を変えたときの測定用ポンプセルに流
れる検出電流の値をみた第2の実験例の結果を示す特性
図であり、図7Bは、実施例1において、前記第2の実
験例の結果を示す特性図である。
【図8】第1の実施の形態に係るガスセンサの変形例を
示す断面図である。
【図9】第2の実施の形態に係るガスセンサの構成を示
す断面図である。
【図10】図9におけるX−X線上の断面図である。
【図11】第2の実施の形態に係るガスセンサの正面図
である。
【図12】図9におけるXII−XII線上の断面図で
ある。
【図13】図9におけるXIII−XIII線上の断面
図である。
【図14】図14Aは、比較例において、被測定ガス中
に含まれる酸素の濃度を変えたときの主ポンプセルに流
れるポンプ電流の値をみた第3の実験例の結果を示す特
性図であり、図14Bは、実施例2において、前記第3
の実験例の結果を示す特性図である。
【図15】第2の実施の形態に係るガスセンサの変形例
を示す断面図である。
【図16】第2の実施の形態に係るガスセンサにおける
拡散律速部についての第1の変形例の構成を示す断面図
である。
【図17】図16におけるXVII−XVII線上の断
面図である。
【図18】第2の実施の形態に係るガスセンサにおける
拡散律速部についての第2の変形例の構成を示す断面図
である。
【図19】図18におけるXIX−XIX線上の断面図
である。
【図20】第3の実施の形態に係るガスセンサの構成を
示す断面図である。
【図21】第3の実施の形態に係るガスセンサの正面図
である。
【図22】図20におけるXXII−XXII線上の断
面図である。
【図23】第3の実施の形態に係るガスセンサの変形例
を示す正面図である。
【図24】第3の実施の形態に係るガスセンサの変形例
を示し、図20におけるXXII−XXII線上と同様
の線上の断面図である。
【図25】第4の実施の形態に係るガスセンサの構成を
示す断面図である。
【図26】第4の実施の形態に係るガスセンサを示す正
面図である。
【図27】図25におけるXXVII−XXVII線上
の断面図である。
【図28】第5の実施の形態に係るガスセンサの構成を
示す断面図である。
【図29】第5の実施の形態に係るガスセンサの変形例
の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10A、10Aa、10B、10Ba、10C、10
D、10E…ガスセンサ 14…センサ素子 18…第1室 20…第2室 22…緩衝空
間 24…ガス導入口 26…第1の
拡散律速部 28…第2の拡散律速部 30…第3の
拡散律速部 32、34…縦長のスリット 40…内側ポ
ンプ電極 42…外側ポンプ電極 44…主ポン
プセル 48…基準電極 50…制御用
酸素分圧検出セル 64…測定用ポンプセル 72…補助ポ
ンプセル 90…測定用酸素分圧検出セル 100、102、104…横長の連通孔 110、11
2…小孔 120、122…スリット 130…目詰
まり防止部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部空間に接する固体電解質にて区画形成
    された処理空間にガス導入口を通じて導入された前記外
    部空間からの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング処
    理して、前記処理空間における酸素分圧を測定対象であ
    る所定ガス成分が分解され得ない所定の値に制御する主
    ポンプ手段と、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用及び/又は電
    気分解により分解させ、該分解によって発生した酸素を
    ポンピング処理する測定用ポンプ手段とを具備し、 前記測定用ポンプ手段のポンピング処理によって該測定
    用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて前記被測定
    ガス中の前記所定ガス成分を測定するガスセンサにおい
    て、 前記ガス導入口と前記処理空間との間に緩衝空間が設け
    られていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】外部空間に接する固体電解質にて区画形成
    された処理空間にガス導入口を通じて導入された前記外
    部空間からの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング処
    理して、前記処理空間における酸素分圧を測定対象であ
    る所定ガス成分が分解され得ない所定の値に制御する主
    ポンプ手段と、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用により分解さ
    せ、該分解によって発生した酸素の量と基準ガスに含ま
    れる酸素の量との差に応じた起電力を発生する酸素分圧
    検出手段とを具備し、 前記酸素分圧検出手段にて検出された起電力に基づいて
    前記被測定ガス中の前記所定ガス成分を測定するガスセ
    ンサにおいて、 前記ガス導入口と前記処理空間との間に緩衝空間が設け
    られていることを特徴とするガスセンサ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のガスセンサにおい
    て、 前記被測定ガスの前記緩衝空間への導入経路に、前記被
    測定ガスに対して所定の拡散抵抗を付与する第1の拡散
    律速部が設けられ、 前記被測定ガスの前記緩衝空間から前記処理空間への導
    入経路に、前記被測定ガスに対して所定の拡散抵抗を付
    与する第2の拡散律速部が設けられていることを特徴と
    するガスセンサ。
  4. 【請求項4】請求項3記載のガスセンサにおいて、 前記緩衝空間は、その容積が少なくとも前記第1の拡散
    律速部と前記第2の拡散律速部における各拡散抵抗に基
    づいて規定されていることを特徴とするガスセンサ。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載のガスセンサにおい
    て、 前記緩衝空間の前面開口が前記ガス導入口を構成し、 前記ガス導入口を覆うように前記第1の拡散律速部が形
    成されていることを特徴とするガスセンサ。
  6. 【請求項6】請求項3〜5のいずれか1項に記載のガス
    センサにおいて、 前記第1及び第2の拡散律速部がそれぞれ狭い連通路に
    て形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のガスセンサにおいて、 ガス導入方向に対向する投影面でみたとき、第1の拡散
    律速部を構成する連通路の位置と第2の拡散律速部を構
    成する連通路の位置とが一致していないことを特徴とす
    るガスセンサ。
  8. 【請求項8】請求項3〜5のいずれか1項に記載のガス
    センサにおいて、 前記第1及び第2の拡散律速部がそれぞれ多孔質体にて
    構成されていることを特徴とするガスセンサ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載のガス
    センサにおいて、 前記緩衝空間におけるガス導入方向に対向する投影面の
    面積が、前記処理空間におけるガス導入方向に対向する
    投影面の面積以上であることを特徴とするガスセンサ。
  10. 【請求項10】外部空間に接する固体電解質にて区画形
    成された処理空間にガス導入口を通じて導入された前記
    外部空間からの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング
    処理して、前記処理空間における酸素分圧を測定対象で
    ある所定ガス成分が分解され得ない所定の値に制御する
    主ポンプ手段と、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用及び/又は電
    気分解により分解させ、該分解によって発生した酸素を
    ポンピング処理する測定用ポンプ手段とを具備し、 前記測定用ポンプ手段のポンピング処理によって該測定
    用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて前記被測定
    ガス中の前記所定ガス成分を測定するガスセンサにおい
    て、 前記ガス導入口と前記処理空間との間に目詰まり防止部
    と緩衝空間とがシリーズに設けられ、 前記目詰まり防止部の前面開口が前記ガス導入口を構成
    し、 前記目詰まり防止部と前記緩衝空間の間に、前記被測定
    ガスに対して所定の拡散抵抗を付与する拡散律速部が設
    けられていることを特徴とするガスセンサ。
  11. 【請求項11】外部空間に接する固体電解質にて区画形
    成された処理空間にガス導入口を通じて導入された前記
    外部空間からの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング
    処理して、前記処理空間における酸素分圧を測定対象で
    ある所定ガス成分が分解され得ない所定の値に制御する
    主ポンプ手段と、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用により分解さ
    せ、該分解によって発生した酸素の量と基準ガスに含ま
    れる酸素の量との差に応じた起電力を発生する酸素分圧
    検出手段とを具備し、 前記酸素分圧検出手段にて検出された起電力に基づいて
    前記被測定ガス中の前記所定ガス成分を測定するガスセ
    ンサにおいて、 前記ガス導入口と前記処理空間との間に目詰まり防止部
    と緩衝空間とがシリーズに設けられ、 前記目詰まり防止部の前面開口が前記ガス導入口を構成
    し、 前記目詰まり防止部と前記緩衝空間の間に、前記被測定
    ガスに対して所定の拡散抵抗を付与する拡散律速部が設
    けられていることを特徴とするガスセンサ。
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