JPH11221969A - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シートInfo
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- JPH11221969A JPH11221969A JP10316437A JP31643798A JPH11221969A JP H11221969 A JPH11221969 A JP H11221969A JP 10316437 A JP10316437 A JP 10316437A JP 31643798 A JP31643798 A JP 31643798A JP H11221969 A JPH11221969 A JP H11221969A
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Abstract
性、特に耐光性に優れた記録画像を形成し得る熱転写受
像シートを提供する。 【解決手段】 基材シート1の少なくとも一方の面に染
料受容層2が設けられている熱転写受像シート101で
あって、スチレン系モノマーおよびアクリル系モノマー
を必須成分として含有する共重合体と、リン酸エステル
系化合物、フタル酸エステル系化合物、トリメリット酸
エステル系化合物および脂肪族二塩基酸エステル系化合
物よりなる群から選択される少なくとも一種の可塑剤と
を含有する層により染料受容層2を形成する。
Description
する熱転写記録方法に用いられる熱転写受像シートに関
する。
受容層を設けてなる熱転写受像シートについては、染料
受容層の染料転写感度および形成された画像の各種耐久
性や保存安定性の向上を図ることを目的として従来より
種々の試みがなされている。
ニルブチラール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂等のビニル系樹脂、セルロース系樹脂、アク
リル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等
により染料受容層を形成する試みがなされている(特開
昭57−1639370号公報、同60−25793号
公報等参照)。
染料受容層の染料転写感度および形成された画像の各種
耐久性や保存安定性は染料受容層を形成する樹脂に依存
し、とりわけ形成された画像の耐光性は受容層を形成す
る樹脂の組成構造に大きく依存する。したがって、染料
受容層の形成には最適な樹脂組成を選択する必要があ
る。
ン系樹脂が挙げられ、本出願人は熱転写受像シートの染
料受容層の形成に最適な種々のスチレン系樹脂を開示し
ている(特開昭62−189195号公報参照)。
しては、熱転写時の染料の拡散性を向上させればよいこ
とから、ガラス転移点(Tg)の低い樹脂を受容層形成
樹脂に用いる方法や受容層中に可塑剤を添加する方法も
知られている。例えば、特開平5−193256には、
支持体上に、50〜100℃のガラス転移温度を有する
ビニルコポリマーと150〜1000の分子量を有する
可塑剤からなる色素受容層を設けた色素受容体要素が記
載されている。
スチレン系樹脂以外の耐光性に優れた樹脂としては、ポ
リカーボネート系樹脂あるいはポリビニルアセタール系
樹脂等も知られているが、何れの樹脂もガラス点移転
(Tg)が高いため、これらの樹脂を用いて受容層を形
成しても充分な染料染着性を得ることができないという
問題があった。
感度を良好にするために前記のような可塑剤を受容層中
に添加する場合には、受容層形成樹脂に対して可塑剤の
構造や物性が最適でないと樹脂と可塑剤との相溶性が損
なわれ、例えば次のような問題が発生した。
可塑剤や低Tg樹脂がブリードアウトし、染料の転写性
および拡散性も変化するため、記録感度もまた経時的に
変化してしまう。相溶性が更に悪い場合には、染料の定
着性が充分ではなく、画像の記録時に滲みが発生した
り、さらには受容層にタックが発生して印字自体が不可
能になる場合も生じる。また、画像の記録時には、異常
が無くても、記録後のブリードアウト(特に高温保存
時)に伴い、記録された画像が滲んだり、画像の耐光性
が損なわれたりする。
的とし、具体的には、発色濃度、画像鮮明性および諸堅
牢性に優れた記録画像を形成し得る熱転写受像シートを
提供することを目的とする。
熱転写受像シートは、基材シートの少なくとも一方の面
に染料受容層が設けられている熱転写受像シートにおい
て、前記染料受容層がスチレン系モノマーおよびアクリ
ル系モノマーを必須成分として含有する共重合体と、リ
ン酸エステル系化合物、フタル酸エステル系化合物、ト
リメリット酸エステル系化合物および脂肪族二塩基酸エ
ステル系化合物よりなる群から選択される少なくとも一
種の可塑剤とを含有することを特徴とする。
ロニトリル、アクリル酸エステル、アクリルアミドおよ
びメチルメタクリレートよりなる群から選択される少な
くとも一種を用いるのが好ましく、アクリロニトリルを
用いるのが特に好ましい。
記可塑剤との含有割合は、前記共重合体:前記可塑剤の
重量比で5:5〜9:1であることが好ましい。
ン樹脂またはその架橋物をさらに含有していてもよい。
シリコーン樹脂またはその架橋物が、エポキシ変性シリ
コーンおよび無変性シリコーンのうちの少なくともひと
つであることが好ましい。
ス転移温度を有するものを選定してもよい。ガラス転移
温度の高い共重合樹脂を使用することにより、特に優れ
た耐光性を得ることができる。また、受容層のバインダ
ー樹脂としてスチレン系モノマーおよびアクリル系モノ
マーを必須成分として含有する共重合体を使用する場合
には、ガラス転移温度が100℃以上あるものを選定し
たとしても、可塑剤による発色濃度の向上を阻害しな
い。
の一例につき、断面図を示す。この熱転写受像シート1
01は、基材シート1の少なくとも一方の面に染料受容
層2を有し、さらに必要に応じて、基材シートと染料受
容層との間に中間層3、基材シートにおける染料受容層
を設けた面とは反対側の面に裏面層4、染料受容層およ
び/または裏面層の上に帯電防止層5a、5b等の層を
有していてもよい。
層に分けて説明する。
いられる基材シートの材料としては、たとえば合成紙
(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質紙、ア
ート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打ち用
紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテ
ックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等のセルロース繊
維紙、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リメタクリレート等の各種のプラスチックフィルムまた
はシート等、さらにはこれらの合成樹脂に白色顔料や充
填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムあるいは発泡
させた発泡フィルム等が挙げられる。また、これらの材
料の任意の組合わせによる積層体も使用することができ
る。代表的な積層体の例としては、セルロース繊維紙と
合成紙またはセルロース繊維紙とプラスチックフィルム
もしくはシートとの積層体が挙げられる。
できるが、例えば、10〜300μm程度の厚みが一般
的である。
される染料受容層との密着性に乏しい場合には、表面に
プライマー処理、コロナ放電処理あるいはプラズマ処理
等の易接着処理を施すのが好ましい。
ートの少なくとも一方の面に直接にまたは適当な中間層
を介して設けられる層であり、熱転写シートから移行し
てくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持する作
用乃至機能を有する。
系モノマーとアクリル系モノマーとを必須成分とする共
重合体と、リン酸エステル系化合物、フタル酸エステル
系化合物、トリメリット酸エステル系化合物および脂肪
族二塩基酸エステル系化合物よりなる群から選択される
少なくとも一種の可塑剤とを含有する。
得る熱転写受像シートとする為には、染料受容層を形成
する樹脂に比較的にガラス転移点(Tg)の高い樹脂で
あるスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビ
ニルアセタール系樹脂などを用いなければならない。し
かしながら、これらの樹脂を用いた場合には、高い発色
濃度を得ることができない。
添加を行なう必要があるが、ここで着目しなければなら
ない点として樹脂と可塑剤との相溶性が挙げられる。
脂への可塑剤の添加は一般的によく行われており、樹脂
と可塑剤との相溶性も高いが、ポリビニルアセタール系
樹脂では、通常用いられる可塑剤との相溶性は低く、可
塑剤の添加に適していない。
含有する為、染料バインダーに用いられる樹脂、例えば
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチ
ルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロー
ス等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アセタール等のビニル系樹脂あるいはポリエステル系樹
脂に対する相溶性が低い。言い換えれば、スチレン系樹
脂を染料受容層の形成材料に用いた場合には、印画時の
染料フィルムと熱転写受像シートとの離型性に優れる。
したがって、少量の離型剤の添加で充分な離型性が得ら
れ、離型剤による染着阻害もほとんど無い為、より高い
発色濃度が得られる。
上を目的として画像印画後に保護層を転写する方法があ
るが、染料受容層を形成する樹脂がスチレン骨格だけの
ものでは離型性に優れる反面、このような保護層を転写
しようとする場合に保護層がうまく転写されないという
不具合が生じる。さまざまな用途に利用できる熱転写受
像シートを得る為には、このような点も考慮する必要が
あり、この点については、保護層との接着性、すなわち
保護層に用いられる種々の樹脂との相溶性に優れるアク
リル系骨格を樹脂に導入することにより前記の不具合の
解消を図ることが可能となる。
系樹脂とを混合しただけでは熱転写シートを構成する染
料フィルムに対する染料受容層の離型性と保護層に対す
る染料受容層の接着性とを両立することはできず、単一
のポリマー中にスチレン骨格およびアクリル系骨格の両
方をもつものを染料受容層に用いることにより、初めて
熱転写シートを構成する染料フィルムに対する染料受容
層の離型性と保護層に対する染料受容層の接着性とを両
立することができる。
は、スチレン系モノマーとアクリル系モノマーとを必須
成分として含有する共重合体を染料受容層に用いる。ア
クリル系モノマーとしては、アクリロニトリル、アクリ
ル酸エステル、アクリルアミド、メチルメタクリレート
等を好ましく用いることができ、アクリロニトリルが特
に好ましい。2種以上のアクリル系モノマーを組み合わ
せて用いてもよい。
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸共重合体、スチレン−フェニルアクリレート共重合
体、スチレン−メチルアクリレート共重合体、スチレン
−エチルアクリレート共重合体、スチレン−ブチルアク
リレート共重合体、スチレン−メチルメタクリレート共
重合体、スチレン−アクリルアミド共重合体、スチレン
−エチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブ
タジエン−アクリロニトリル共重合体などが挙げられ
る。
ス転移温度を有するものを選定すると、可塑剤による発
色濃度の向上を犠牲にすることなく、特に優れた耐光性
が得られる。一般的には、受容層のバインダー樹脂のガ
ラス転移温度が高いほど耐光性はよいけれども、染料染
着性に劣ってしまい、可塑剤を添加したとしても十分な
染料染着性が得られない。これに対して、受容層のバイ
ンダー樹脂としてスチレン系モノマーおよびアクリル系
モノマーを必須成分として含有する共重合体を使用する
場合には、ガラス転移温度が100℃以上あるものを選
定したとしても、可塑剤の添加により染料染着性を十分
に向上させることができる。
と共に可塑剤を含有するが、この可塑剤としては、次式
(1);
2 、R3 はそれぞれアルキル基またはアリール基の何れ
かを表す。)、 次式(2);
5 はそれぞれアルキル基またはアリール基の何れかを表
す。)、 次式(3);
6 、R7 、R8 はそれぞれアルキル基を表す。)、およ
び脂肪族二塩基酸エステル系化合物よりなる群から選択
される少なくとも一種が好適に用いられる。ここで、各
種アルキル基(R1 、R2 、R3 、R4 、R 5 、R6 、
R7 、R8 )としては、例えばメチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブ
チル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル(=オクチ
ル)基、シクロヘキシル基等が挙げられる。また、各種
アリール基(芳香族系)(R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 )としては、例えばフェニル基、トリル基、キシレニ
ル基、ベンジル基、2−フェニルエチル基等が挙げられ
る。
は、例えばジメチルフタレート、ジエチルフタレート、
ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート(=2−エ
チルヘキシルフタレート)、ジシクロヘキシルフタレー
ト、ジフェニルフタレート、トリメチルホスフェート、
トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、ト
リフェニルホスフェート、トリトリルホスフェート、ト
リキシレニルホスフェート、ジフェニルトリルホスフェ
ート、フェニルジトリルホスフェート、ジフェニルキシ
レニルホスフェート、ジフェニルジキシレニルホスフェ
ート、トリベンジルホスフェート、トリ(2−フェニル
エチル)ホスフェート、ジメチルセバケート、ジメチル
オキサレート等が挙げられる。
共重合体と可塑剤との組み合わせにより相違するので一
様に決定することは困難であるが、通常は、前記共重合
体:前記可塑剤の重量比で5:5〜9:1程度である。
ルキル基(C8 )以上を有する可塑剤(例えばジオクチ
ルセバゲート、ジオクチルホスフェート等)はあまり好
ましくない。
ていてもよい。
その架橋物が挙げられる。これらのなかでも、エポキシ
変性シリコーン、無変性シリコーンすなわち反応性官能
基を有していないシリコーンが特に好適に用いられる。
これらの離型剤は、一種単独で用いてもよいし、二種以
上を組み合わせて用いてもよい。離型剤を用いる場合、
その配合割合は、前記共重合体と前記可塑剤との合計1
00重量部に対し、通常、0.1〜25重量部程度であ
る。
に応じて、濃度、鮮明性、あるいは各種保存性を改善す
る為に、従来より受容層形成樹脂として使用されている
樹脂を前記共重合体と混合して用いることができる。
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロ
ース系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合
体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリプロピレン系樹脂、エチレン酢酸ビニル
樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
用いる場合、その配合割合は、通常、前記共重合体10
0重量部に対し、混合する樹脂が5〜50重量部程度で
ある。混合する樹脂が5重量部未満では、樹脂の添加に
よる改質の効果が発現しにくいことがある。一方、混合
する樹脂が50重量部を超えると、耐光性に優れるとい
うスチレン系樹脂の特質が損なわれることがある。
の共重合体と可塑剤、及び、必要に応じて添加されるそ
の他の材料を溶媒に溶解・分散し、得られた塗工液をグ
ラビアコーティング等の公知の方法で基材シート上に塗
布し、乾燥すればよい。
層との間には、基材シートと染料受容層との接着性、染
料受容層の白色度、クッション性、隠蔽性、帯電防止
性、カール防止性等の付与を目的とし、従来より公知の
あらゆる中間層を設けることができる。
は、たとえばポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルフォン系樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール
樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、エチレン酢酸
ビニル樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂等が挙げられる。これらの樹脂のうち、活性水素を有
するものについては、さらにそれらのイソシアネート硬
化物をバインダーとすることもできる。
チタン、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム
等のフィラーを添加することが好ましい。
系化合物、ベンゾイミダゾール系化合物、ベンゾオキサ
ゾール系化合物等を蛍光増白剤として添加したり、印画
物の耐光性を高める為に、ベンゾフェノン系化合物等を
紫外線吸収剤あるいは酸化防止剤として添加したり、あ
るいは帯電防止性を付与する為に、カチオン系アクリル
樹脂、ポリアニリン樹脂、各種導電性フィラー等を添加
することができる。
た面とは反対側の面には、搬送適性、筆記性、帯電防止
性、耐汚染性、カール防止性等の付与の目的で従来より
公知のあらゆる裏面層を設けることができる。
容層、裏面層の上にさらに従来より公知の帯電防止剤を
含む帯電防止層を設けてもよい。
熱転写受像シートについて、さらに具体的に説明する。
の一方の面に、以下に示す配合組成の白色中間層用塗工
液を塗布して、基材シート上に厚さ2μmの中間層を形
成した。
(王子油化社製「YUPO FPG#150」)を用い
て基材シートとした。
工液を塗布して厚さ5μmの染料受容層を形成し、熱転
写受像シートを作成した。
と、熱転写フィルム(三菱電機社製ビデオプリンターC
P−700用転写フィルムPK700L)の染料層とを
対向させて重ね合わせ、イエロー、マゼンタ、シアンの
各色について、熱転写フィルムの裏面から下記の条件で
サーマルヘッドを用いて熱転写記録を行い、印字前耐熱
性、耐光性、耐熱性および印字濃度の各項目につき、そ
れぞれ以下のようにして評価した。結果を表1に示す。
セラ社製) 発熱体平均抵抗値;3195(Ω) 主走査方向印字密度;300dpi 副走査方向印字速度;300dpi 印加電力;0.12(w/dot) 1ライン周期;5(msec.) 印字開始温度;40(℃) 階調制御方法;1ライン周期中に、1ライン周期を25
6に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から
255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリ
ンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%固定
とし、階調によってライン周期あたりのパルス数を0ス
テップでは0個、1ステップでは17個、2ステップで
は34個と0から255個まで17個毎に順次増加させ
ることにより、0ステップから15ステップまでの16
階調を制御した。
耐熱性試験を行い、印字前耐熱性を評価した。
れた熱転写シートを2枚用意し、1枚を常温で、他の1
枚を温度60℃のオーブン中で、それぞれ100時間保
存し、それぞれの熱転写受像シートについて前記の熱転
写フィルムを用い、前記の印字条件でイエロー、マゼン
タおよびシアンの各色のグラデーションを印刷した。
テップ毎の光学反射濃度を光学濃度計(マクベス社製
「マクベスRD−918」を使用して測定した。得られ
た各色、各ステップ毎の光学反射濃度について、常温で
保存した熱転写受像シートの印字物の光学反射濃度の実
測値を[OD]0 とし、温度60℃で保存した熱転写受
像シートの印字物の光学反射濃度を[OD]1 として対
応する各色、各ステップについて、下記式によりγ特性
の変化率を算出した。
D]0 )×100/[OD]0 各色、各ステップで最も大きな値を示した変化率を、そ
の熱転写受像シートの印字前耐熱保存時の安定性とし
て、下記の基準に基づき判定した。
を評価した。
転写受像シートについて前記の熱転写フィルムを用い、
前記の印字条件で熱転写記録を行ってシアン色について
下記の条件で耐光性試験を行った。
ムガラス ブラックパネル温度;45℃ 照射強度 ;1.2(w/m2 )…420nmでの測定
値 照射エネルギー;200(KJ/m2 )…420nmで
の積算値 照射前の光学反射濃度が1.0近傍のステップについ
て、照射の前後における光学濃度の変化を測定し、下記
式により、残存率を算出した。
度]/[照射前の光学反射濃度])×100 この残存率に基づき、以下の基準に従って各熱転写受像
シートの耐光性を評価した。
を評価した。
写受像シートについて前記の熱転写フィルムを用い、前
記の印字条件で熱転写記録を行い、印字物を温度60℃
のオーブン中に100時間放置し、画像の滲みを倍率2
5倍のルーペで観察し、下記の基準に従って判定した。
な変化が認められなかった。
は明確な滲みは認められなかった。
でもはっきりした滲みが認められた。
転写受像シートについて、前記の熱転写フィルムを用
い、前記の印字条件で熱転写記録を行い、光学濃度を測
定し、下記の基準に従って判定した。
に光学反射濃度がOD値1付近で105%以上である。
に光学反射濃度がOD値1付近で105%未満である。
受容層塗工液を下記の組成のものに代えたほかは、前記
実施例1と同様にして熱転写受像シートを作成し、得ら
れた熱転写受像シートについて印字前耐熱性、耐光性、
耐熱性および印字濃度の各項目の評価を行った。結果を
表1に示す。
を下記の組成のものに代えたほかは、前記実施例1と同
様にして熱転写受像シートを作成し、得られた熱転写受
像シートについて印字前耐熱性、耐光性、耐熱性および
印字濃度の各項目の評価を行った。結果を表1に示す。
を下記の組成のものに代えたほかは、前記実施例1と同
様にして熱転写受像シートを作成し、得られた熱転写受
像シートについて印字前耐熱性、耐光性、耐熱性および
印字濃度の各項目の評価を行った。結果を表1に示す。
を下記の組成のものに代えたほかは、前記実施例1と同
様にして熱転写受像シートを作成し、得られた熱転写受
像シートについて印字前耐熱性、耐光性、耐熱性および
印字濃度の各項目の評価を行った。結果を表1に示す。
を下記の組成のものに代えたほかは、前記実施例1と同
様にして熱転写受像シートを作成し、得られた熱転写受
像シートについて印字前耐熱性、耐光性、耐熱性および
印字濃度の各項目の評価を行った。結果を表1に示す。
を下記の組成のものに代えたほかは、前記実施例1と同
様にして熱転写受像シートを作成し、得られた熱転写受
像シートについて印字前耐熱性、耐光性、耐熱性および
印字濃度の各項目の評価を行った。結果を表1に示す。
比較例1の熱転写受像シートは印字濃度が劣り、比較例
2の熱転写受像シートは耐熱性が劣っているのに対し、
実施例1〜実施例5の熱転写受像シートは、印字前耐熱
性、耐光性、耐熱性および印字濃度の全ての項目におい
て優れていることがわかる。
発色濃度、画像鮮明性および諸堅牢性、特に耐光性に優
れた記録画像を形成することができることが確認され
た。
色濃度が高く、画像鮮明性および諸堅牢性、特に耐光性
に優れた記録画像を形成することができる。
断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
受容層が設けられている熱転写受像シートにおいて、前
記染料受容層が、スチレン系モノマーおよびアクリル系
モノマーを必須成分として含有する共重合体と、リン酸
エステル系化合物、フタル酸エステル系化合物、トリメ
リット酸エステル系化合物および脂肪族二塩基酸エステ
ル系化合物よりなる群から選択される少なくとも一種の
可塑剤とを含有することを特徴とする熱転写受像シー
ト。 - 【請求項2】 前記アクリル系モノマーが、アクリロニ
トリル、アクリル酸エステル、アクリルアミドおよびメ
チルメタクリレートよりなる群から選択される少なくと
も一種であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写
受像シート。 - 【請求項3】 前記アクリル系モノマーが、アクリロニ
トリルであることを特徴とする請求項2に記載の熱転写
受像シート。 - 【請求項4】 前記染料受容層における前記共重合体と
前記可塑剤との含有割合が、前記共重合体:前記可塑剤
の重量比で5:5〜9:1であることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載の熱転写受像シート。 - 【請求項5】 前記染料受容層が、離型剤としてシリコ
ーン樹脂またはその架橋物を含有することを特徴とする
請求項1乃至請求項4の何れかに記載の熱転写受像シー
ト。 - 【請求項6】 前記のシリコーン樹脂またはその架橋物
が、エポキシ変性シリコーンおよび無変性シリコーンの
うちの少なくともひとつであることを特徴とする請求項
5に記載の熱転写受像シート。 - 【請求項7】 前記共重合樹脂のガラス転移温度が10
0℃以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項4
の何れかに記載の熱転写受像シート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31643798A JP4166879B2 (ja) | 1997-11-06 | 1998-11-06 | 熱転写受像シート |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-304143 | 1997-11-06 | ||
JP30414397 | 1997-11-06 | ||
JP31643798A JP4166879B2 (ja) | 1997-11-06 | 1998-11-06 | 熱転写受像シート |
Publications (2)
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JPH11221969A true JPH11221969A (ja) | 1999-08-17 |
JP4166879B2 JP4166879B2 (ja) | 2008-10-15 |
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP4166879B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003335083A (ja) * | 2002-05-23 | 2003-11-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 印字記録媒体、定期券、及びその製造方法 |
JP2009190361A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
JP2009190383A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
JP2013067102A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Sony Corp | 被熱転写シート |
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1998
- 1998-11-06 JP JP31643798A patent/JP4166879B2/ja not_active Expired - Fee Related
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