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JPH1122140A - 建築パネル - Google Patents

建築パネル

Info

Publication number
JPH1122140A
JPH1122140A JP18925497A JP18925497A JPH1122140A JP H1122140 A JPH1122140 A JP H1122140A JP 18925497 A JP18925497 A JP 18925497A JP 18925497 A JP18925497 A JP 18925497A JP H1122140 A JPH1122140 A JP H1122140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
sealing
surface tension
discharge
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18925497A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Saito
伸二 斉藤
Toshiki Takizawa
俊樹 滝澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP18925497A priority Critical patent/JPH1122140A/ja
Publication of JPH1122140A publication Critical patent/JPH1122140A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 パネル本体の外側表面に樹脂塗膜が形成
され、この樹脂塗膜の一部がシーリング加工される建築
パネルにおいて、上記シーリング加工される塗膜部分の
少なくとも一部の表面張力が、35dyne/cm以上
であり、かつ上記塗膜のシーリング加工されない部分の
一部又は全部の表面張力より5dyne/cm以上大き
いことを特徴とする建築パネル。 【効果】 本発明の建築パネルは、シーリング材との接
着性が良好で、シーリング施工を容易に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内,外壁
などに用いられる建築パネルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】建築物
の内,外壁に用いられる建築パネルは、耐候性、非汚染
性を付与するため、金属製パネル本体の外側表面にフッ
素系樹脂などの樹脂塗膜を形成することが行われてい
る。この建築パネルは、これを組み立てて内,外壁を形
成する場合、それらの隙間にシーリング材を施工するも
のであるが、表面にフッ素系樹脂塗膜が形成されている
と、シーリング材の接着性が悪いため、該塗膜のシーリ
ング加工される部分をブラスティング加工することが行
われている。
【0003】しかし、ブラスティング加工は手間がかか
る上、十分な接着力を与えることができず、その対策が
望まれていた。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、シーリング材との接着性に優れ、シーリング施工を
容易に行うことができる建築パネルを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を行った結果、パネル本体の外側
表面に形成された樹脂塗膜のシーリング加工される部分
の表面張力を、当該部分を放電処理加工するなどによっ
て35dyne/cm以上でしかもシーリング加工され
ない部分の表面張力より5dyne/cm以上大きくす
ることにより、上記樹脂塗膜がフッ素系樹脂等の難接着
樹脂塗膜であってもシーリング材と優れた接着性を示
し、シーリング施工が容易に行われることを知見し、本
発明をなすに至った。
【0006】即ち、本発明は、下記の建築パネルを提供
する。 請求項1:パネル本体の外側表面に樹脂塗膜が形成さ
れ、この樹脂塗膜の一部がシーリング加工される建築パ
ネルにおいて、上記シーリング加工される塗膜部分の少
なくとも一部の表面張力が、35dyne/cm以上で
あり、かつ上記塗膜のシーリング加工されない部分の一
部又は全部の表面張力より5dyne/cm以上大きい
ことを特徴とする建築パネル。 請求項2:樹脂塗膜がフッ素系樹脂を含む請求項1記載
の建築パネル。 請求項3:パネル本体が金属製である請求項1又は2記
載の建築パネル。 請求項4:塗膜のシーリング加工される部分を放電処理
加工してその表面張力を35dyne/cm以上で、か
つ放電処理加工されない部分の表面張力より5dyne
/cm以上高くした請求項1,2又は3記載の建築パネ
ル。
【0007】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明につき更
に詳しく説明すると、本発明の建築パネルは、図1に示
すように、パネル本体1の外側表面に樹脂塗膜2が形成
されたものである。この場合、パネル本体は通常アル
ミ、ステンレス等の金属にて形成されるが、これに制限
されるものではない。また、樹脂塗膜としては、例えば
ポリ弗化ビニリデン・オルガノゾル塗料等のフッ素系樹
脂の塗膜、アクリル電着塗膜等とすることができるが、
本発明においては、フッ素系樹脂塗膜等の難接着性樹脂
塗膜に対して特に有効である。
【0008】本発明においては、上記樹脂塗膜2のシー
リング加工される部分2aの一部又は全部の表面張力が
35dyne/cm以上であり、しかもシーリング加工
されない部分2bの表面張力より5dyne/cm以上
高いものであることを特徴とする。
【0009】この場合、シーリング加工される部分2a
の一部又は全部を上記表面張力とするためには、建築パ
ネルを製造した際に、予め塗膜のシーリング材施工部分
を放電処理加工しておく方法が推奨される。
【0010】この放電処理としては、コロナ処理、プラ
ズマ処理、コロナ放電又はアーク放電をガス流により吹
き出させる処理、及びプラズマトーチ処理が好適であ
る。
【0011】ここで、コロナ処理としては、高周波の高
電圧により電極と対面電極に放電を生じさせ、その放電
空間にパネルを通過させることにより放電処理を行う方
法を採用し得る。または、パネル本体が金属等の導電体
の場合には、パネル本体自体を対面電極として、電極と
パネルの間で放電を生じさせることにより被施工面を改
質させることができる。この場合、放電条件は、通常、
出力は10〜1000W、処理時間は0.1〜30se
c程度である。
【0012】プラズマ処理は、プラズマ中にイオン、電
子、ラジカル、光、原子、分子などを利用してパネルの
表面改質を行うものであり、所定の圧力(低圧又は大気
圧)のガスに対し、直流又は交流電界により放電を発生
せしめ、その放電中又は放電よりガス流の下流にパネル
を設置して放電処理を行う方法を採用し得るものであ
る。この場合、放電条件は、通常、圧力は0.001〜
1000Torr、プラズマ励起電界周波数は、直流、
50Hz等の定周波交流、1〜100kHz程度の交
流、13.56MHz等のラジオ波、2.45GHz等
のマイクロ波等が利用できる。気体としてはアルゴン
(Ar)ガス、酸素ガス、空気、窒素、ヘリウム(H
e)ガス、CF4等が用いられる。
【0013】コロナ放電又はアーク放電をガス流により
吹き出させる処理としては、電極間でコロナ放電又はア
ーク放電を生じさせ、空気等のガス流を吹き付けて、下
流側に吹き出した放電にパネルを当てて放電処理する方
法が採用される。この場合、放電条件は、通常、放電吹
出口とパネルの被施工面とを1〜100mm離間し、処
理時間は1〜30sec程度であることが好ましい。
【0014】プラズマトーチ処理としては、大気圧等で
プラズマ放電を生じさせ、ガスを吹き付け、下流側に吹
き出した放電にパネルを当てて放電処理を行う方法が採
用できる。この場合、放電条件は、通常、ガスとしては
ヘリウムガス、アルゴンガス等を用い、圧力は500〜
2000Torr、周波数は50Hz〜100MHz、
処理時間は1〜30sec程度である。
【0015】このような処理を施す際に、シーリング材
をシーリングされない部分をマスキングテープ等で保護
して処理されないようにすることもできる。この場合に
は、シーリング材施工時にシーリング材のはみ出しによ
る汚染が生じても、シーリング材が施工されない部分に
付着したものは、比較的容易に剥がし去ることができ
る。また、このマスキングテープ等の保護は、そのまま
シーリング材施工時に用いても差し支えない。
【0016】上記のような放電処理加工後は、塗膜の放
電処理を施した部分に保護フィルムを貼着するなどし
て、上記表面張力がパネル施工時に保持されるようにす
ることが好適である。
【0017】この場合、保護フィルムにミシン目等を入
れて、シーリング材を施工しない部分の保護フィルムを
残したままで、シーリング材を施工する部分の保護フィ
ルムのみを取り除くようにすることもできる。このミシ
ン目等により、下地に接着処理された部分の識別がで
き、残ったシーリング材を施工されない部分の保護フィ
ルムをシーリング材施工時のマスキングとして利用する
こともできる。
【0018】本発明の建築パネルは、常法に従って施工
し、内,外壁を形成し得るが、この際、シーリング加工
すべき塗膜面が上記表面張力特性を有しているので、建
築現場でブラスティング処理や放電処理等を行うことな
く、そのまま直接シーリング材3を施工して優れた接着
性を与えるので、シーリング施工の工数、時間を短縮し
得る。なおこの場合、シーリング施工に当り、プライマ
ーを使用したり、建築現場でシーリング加工される塗膜
部分に放電処理を再度施すことは差し支えない。
【0019】次に、実験例を示す。 〔実験例〕図1に示すような形状(縦30cm,横30
cm,高さ3cm)の表面にフッ素系樹脂塗膜を形成し
た金属パネル(カイナー高温焼付け鋼板パネル)のシー
リング加工を施すべき一側面に対し、下記の処理を施し
た。
【0020】(A)未処理:樹脂塗膜の表面張力34d
yne/cm (B)コロナ処理(出力:100W,処理速度:1.0
m/分;TANTEC社製HV05−2):処理部分の
表面張力48dyne/cm (C)アーク放電吹き出し型放電処理(アールブラント
社製3Dトリーター,処理速度0.5m/分):処理部
分の表面張力44dyne/cm
【0021】上記処理後、各パネルを冷暗所に1週間放
置した。次に、2個のパネルをそのシーリング加工され
るべき部分(上記処理部分)を対面させ、1cm離間さ
せて台座上に固定した後、この1cmの隙間にシーリン
グ材((株)ブリヂストン製、1液型変成シリコーン系
シーリング材、ペタムMS1000)を施工した。20
℃,55%RHの雰囲気で1週間、次いで50℃で1週
間養生した後、シーリング材の接着性を評価した。結果
を下記に示す。
【0022】 処理(A):未処理 接着不良 処理(B):コロナ処理 接着良好 処理(C):アーク放電吹き出し処理 接着良好
【0023】上記結果は、2個のパネルを強制的に引き
離した時に、どの部分が破壊されるかで判定した。即
ち、一部でもシーリング材と塗装パネルの境界面で両者
が剥がれた場合には接着不良とし、シーリング材内部で
の凝集破壊のみの場合には接着良好とした。
【0024】
【発明の効果】本発明の建築パネルは、シーリング材と
の接着性が良好で、シーリング施工を容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同例を用いてシーリング施工した状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 パネル本体 2 樹脂塗膜 2a シーリング加工される部分 2b シーリング加工されない部分 3 シーリング材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体の外側表面に樹脂塗膜が形成
    され、この樹脂塗膜の一部がシーリング加工される建築
    パネルにおいて、上記シーリング加工される塗膜部分の
    少なくとも一部の表面張力が、35dyne/cm以上
    であり、かつ上記塗膜のシーリング加工されない部分の
    一部又は全部の表面張力より5dyne/cm以上大き
    いことを特徴とする建築パネル。
  2. 【請求項2】 樹脂塗膜がフッ素系樹脂を含む請求項1
    記載の建築パネル。
  3. 【請求項3】 パネル本体が金属製である請求項1又は
    2記載の建築パネル。
  4. 【請求項4】 塗膜のシーリング加工される部分を放電
    処理加工してその表面張力を35dyne/cm以上
    で、かつ放電処理加工されない部分の表面張力より5d
    yne/cm以上高くした請求項1,2又は3記載の建
    築パネル。
JP18925497A 1997-06-30 1997-06-30 建築パネル Pending JPH1122140A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18925497A JPH1122140A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 建築パネル

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18925497A JPH1122140A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 建築パネル

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Publication Number Publication Date
JPH1122140A true JPH1122140A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16238223

Family Applications (1)

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JP18925497A Pending JPH1122140A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 建築パネル

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JP (1) JPH1122140A (ja)

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