JPH11219684A - 放電ランプ、放電ランプ装置及び光源装置 - Google Patents
放電ランプ、放電ランプ装置及び光源装置Info
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- JPH11219684A JPH11219684A JP1938298A JP1938298A JPH11219684A JP H11219684 A JPH11219684 A JP H11219684A JP 1938298 A JP1938298 A JP 1938298A JP 1938298 A JP1938298 A JP 1938298A JP H11219684 A JPH11219684 A JP H11219684A
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Landscapes
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- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高演色かつ高効率な放電ランプを得る。
【解決手段】 気密容器2に封入される放電媒体に含ま
れる希土類金属ハロゲン化物の封入量をA(mg/c
c)、タリウムハロゲン化物の封入量をB(mg/c
c)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg/cc)とし
た場合に、0.1<C/Aかつ0.33<B/Aとして
3900Kより低い色温度を得、C/A<0.34とし
て0.33<B/Aのときに60(Lm/W)以上の効
率を得、B/C<5.0として0.0100を越えない
duvを得、0.7<A+Cとして平均演色評価数Ra
を90以上とし、A+C<3.4としてライフ中の色変
化を少なくする。
れる希土類金属ハロゲン化物の封入量をA(mg/c
c)、タリウムハロゲン化物の封入量をB(mg/c
c)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg/cc)とし
た場合に、0.1<C/Aかつ0.33<B/Aとして
3900Kより低い色温度を得、C/A<0.34とし
て0.33<B/Aのときに60(Lm/W)以上の効
率を得、B/C<5.0として0.0100を越えない
duvを得、0.7<A+Cとして平均演色評価数Ra
を90以上とし、A+C<3.4としてライフ中の色変
化を少なくする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプ、放電
ランプ装置及び光源装置に関する。
ランプ装置及び光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、メタルハライドランプは高効
率で高演色なことから、屋内の店舗照明等に多用される
ようになってきている。このようなメタルハライドラン
プとしては、比較的低ワットな300W以下程度のもの
の需要が多い。そして、発光管に封入する添加物である
ハロゲン化DY(ディスプロシウム)、ハロゲン化TL
(タリウム)、ハロゲン化CS(セシウム)の組み合わ
せを工夫することで、より演色性が高く色温度も比較的
低いメタルハライドランプが得られるようになってきて
いる。例えば、特開平7−153424号公報には、デ
ィスプロシウムとセシウムとの封入密度を工夫して50
00K以下の色温度で高効率かつ高演色な特性が得られ
るメタルハライドランプが開示され、特開平6−206
46号公報には、ディスプロシウムとタリウムとの封入
密度を工夫して4000−5000Kの色温度で高効率
かつ高演色な特性が得られるメタルハライドランプが開
示されている。また、特開平6−168700号公報に
は、ディスプロシウムとセシウムとの封入密度を工夫す
ることで高効率及び高演色であり、なおかつ植物育成用
にも優れたメタルハライドランプが開示されている。さ
らに、メタルハライドランプにおいても電球色により近
い3500K程度の低色温度の要求が高まってきてい
る。例えば、特開平7−296771号公報には、ヨウ
化錫(SnI2 )やヨウ化鉛(PbI2 )等を添加物と
して用いた例が開示されている。もっとも、同公報によ
れば、ヨウ化錫(SnI2 )を添加物として用いた場合
に色温度3900K、ヨウ化鉛(PbI2 )を添加物と
して用いた場合に色温度4300Kが得られるに過ぎ
ず、3500K程度の低色温度の実現には到らない。
率で高演色なことから、屋内の店舗照明等に多用される
ようになってきている。このようなメタルハライドラン
プとしては、比較的低ワットな300W以下程度のもの
の需要が多い。そして、発光管に封入する添加物である
ハロゲン化DY(ディスプロシウム)、ハロゲン化TL
(タリウム)、ハロゲン化CS(セシウム)の組み合わ
せを工夫することで、より演色性が高く色温度も比較的
低いメタルハライドランプが得られるようになってきて
いる。例えば、特開平7−153424号公報には、デ
ィスプロシウムとセシウムとの封入密度を工夫して50
00K以下の色温度で高効率かつ高演色な特性が得られ
るメタルハライドランプが開示され、特開平6−206
46号公報には、ディスプロシウムとタリウムとの封入
密度を工夫して4000−5000Kの色温度で高効率
かつ高演色な特性が得られるメタルハライドランプが開
示されている。また、特開平6−168700号公報に
は、ディスプロシウムとセシウムとの封入密度を工夫す
ることで高効率及び高演色であり、なおかつ植物育成用
にも優れたメタルハライドランプが開示されている。さ
らに、メタルハライドランプにおいても電球色により近
い3500K程度の低色温度の要求が高まってきてい
る。例えば、特開平7−296771号公報には、ヨウ
化錫(SnI2 )やヨウ化鉛(PbI2 )等を添加物と
して用いた例が開示されている。もっとも、同公報によ
れば、ヨウ化錫(SnI2 )を添加物として用いた場合
に色温度3900K、ヨウ化鉛(PbI2 )を添加物と
して用いた場合に色温度4300Kが得られるに過ぎ
ず、3500K程度の低色温度の実現には到らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メタルハライドランプ
において演色性を向上させるには、発光管に希土類ハロ
ゲン化物を封入し、最冷部温度を上げる必要がある。と
ころが、300W程度のメタルハライドランプでは、発
光管電極導入管の大きさが相対的に大きくなるため、コ
ンパクト化に伴い熱損失が増大し、最冷部温度を高くす
るのが困難である。このため、発光管に封止された薬品
の蒸気圧が低くなって色温度が高めになってしまい、こ
れによって演色性も低くなってしまう。そこで、管壁負
荷を高めたり薬品封入量を増大させたりすることで演色
性の向上を図りうるが、この場合には発光管と封入物と
の反応が促進されて失透が生じ、ランプの寿命が短くな
ってしまったり、フリーハロゲンの増大に伴い立ち消え
が生じてしまうという問題が生ずる。
において演色性を向上させるには、発光管に希土類ハロ
ゲン化物を封入し、最冷部温度を上げる必要がある。と
ころが、300W程度のメタルハライドランプでは、発
光管電極導入管の大きさが相対的に大きくなるため、コ
ンパクト化に伴い熱損失が増大し、最冷部温度を高くす
るのが困難である。このため、発光管に封止された薬品
の蒸気圧が低くなって色温度が高めになってしまい、こ
れによって演色性も低くなってしまう。そこで、管壁負
荷を高めたり薬品封入量を増大させたりすることで演色
性の向上を図りうるが、この場合には発光管と封入物と
の反応が促進されて失透が生じ、ランプの寿命が短くな
ってしまったり、フリーハロゲンの増大に伴い立ち消え
が生じてしまうという問題が生ずる。
【0004】一方、メタルハライドランプのもう一つの
特長である高効率ということを考慮した場合、高効率で
長寿命なメタルハライドランプを得るには管壁負荷を低
めて薬品封入量を減少させる必要がある。ところが、こ
れでは演色性を向上させる手法と矛盾してしまうことに
なる。
特長である高効率ということを考慮した場合、高効率で
長寿命なメタルハライドランプを得るには管壁負荷を低
めて薬品封入量を減少させる必要がある。ところが、こ
れでは演色性を向上させる手法と矛盾してしまうことに
なる。
【0005】本発明の目的は、高演色かつ高効率な放電
ランプを得ることである。
ランプを得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の放電ラン
プの発明は、両端にアノード電極とカソード電極とを導
入するための電極導入管を備えた気密容器と;電極導入
管から気密容器内に気密的に導入されたアノード電極と
カソード電極とから構成される一対の電極と、希土類金
属ハロゲン化物、タリウムハロゲン化物及び錫ハロゲン
化物を含み、希土類金属ハロゲン化物の封入量をA(m
g/cc)、タリウムハロゲン化物の封入量をB(mg
/cc)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg/cc)
とした場合に、 0.1 < C/A < 0.34 0.33 < B/A B/C < 5.0 0.7 < A+C < 3.4 となる割合で気密容器に封入された放電媒体と;を具備
する。
プの発明は、両端にアノード電極とカソード電極とを導
入するための電極導入管を備えた気密容器と;電極導入
管から気密容器内に気密的に導入されたアノード電極と
カソード電極とから構成される一対の電極と、希土類金
属ハロゲン化物、タリウムハロゲン化物及び錫ハロゲン
化物を含み、希土類金属ハロゲン化物の封入量をA(m
g/cc)、タリウムハロゲン化物の封入量をB(mg
/cc)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg/cc)
とした場合に、 0.1 < C/A < 0.34 0.33 < B/A B/C < 5.0 0.7 < A+C < 3.4 となる割合で気密容器に封入された放電媒体と;を具備
する。
【0007】したがって、0.1<C/Aかつ0.33
<B/Aであることから、3900Kより低い色温度と
なる。また、C/A<0.34であることから、0.3
3<B/Aのときの効率が60(Lm/W)以上に維持
される。また、B/C<5.0であることから、duv
が0.0100を越えず、発光色として緑色が強く出る
のが抑えられて良好な色見となる。さらに、0.7<A
+Cであることから平均演色評価数Raが90以上とな
り、A+C<3.4であることからライフ中の色変化が
少なくなる。
<B/Aであることから、3900Kより低い色温度と
なる。また、C/A<0.34であることから、0.3
3<B/Aのときの効率が60(Lm/W)以上に維持
される。また、B/C<5.0であることから、duv
が0.0100を越えず、発光色として緑色が強く出る
のが抑えられて良好な色見となる。さらに、0.7<A
+Cであることから平均演色評価数Raが90以上とな
り、A+C<3.4であることからライフ中の色変化が
少なくなる。
【0008】請求項2記載の放電ランプの発明は、両端
にアノード電極とカソード電極とを導入するための電極
導入管を備えた気密容器と;電極導入管から気密容器内
に気密的に導入されたアノード電極とカソード電極とか
ら構成される一対の電極と、希土類金属ハロゲン化物、
タリウムハロゲン化物及び錫ハロゲン化物とを含み、希
土類金属ハロゲン化物の封入量をA(mg/cc)、タ
リウムハロゲン化物の封入量をB(mg/cc)、錫ハ
ロゲン化物の封入量をC(mg/cc)とした場合に、 0.5 < C/A < 1.7 0.33 < B/A < 0.83 1.0 < A+C < 5.0 となる割合で気密容器に封入された放電媒体と;を具備
する。
にアノード電極とカソード電極とを導入するための電極
導入管を備えた気密容器と;電極導入管から気密容器内
に気密的に導入されたアノード電極とカソード電極とか
ら構成される一対の電極と、希土類金属ハロゲン化物、
タリウムハロゲン化物及び錫ハロゲン化物とを含み、希
土類金属ハロゲン化物の封入量をA(mg/cc)、タ
リウムハロゲン化物の封入量をB(mg/cc)、錫ハ
ロゲン化物の封入量をC(mg/cc)とした場合に、 0.5 < C/A < 1.7 0.33 < B/A < 0.83 1.0 < A+C < 5.0 となる割合で気密容器に封入された放電媒体と;を具備
する。
【0009】したがって、0.5<C/Aかつ0.33
<B/Aであることから、3900Kより低い色温度と
なる。また、C/A<1.7であることから、0.33
<B/Aのときの効率が60(Lm/W)以上に維持さ
れる。また、B/A<0.83であることから、duv
が0.0100を越えず、発光色として緑色が強く出る
のが抑えられて良好な色見となる。さらに、1.0<A
+Cであることから平均演色評価数Raが90以上とな
り、A+C<5.0であることからライフ中の色変化が
少なくなる。
<B/Aであることから、3900Kより低い色温度と
なる。また、C/A<1.7であることから、0.33
<B/Aのときの効率が60(Lm/W)以上に維持さ
れる。また、B/A<0.83であることから、duv
が0.0100を越えず、発光色として緑色が強く出る
のが抑えられて良好な色見となる。さらに、1.0<A
+Cであることから平均演色評価数Raが90以上とな
り、A+C<5.0であることからライフ中の色変化が
少なくなる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の放電ランプにおいて、気密容器を覆う外管と;外管
内でアノード電極よりもカソード電極を上側に位置させ
て気密容器を保持する保持部材と;を具備する。
載の放電ランプにおいて、気密容器を覆う外管と;外管
内でアノード電極よりもカソード電極を上側に位置させ
て気密容器を保持する保持部材と;を具備する。
【0011】したがって、例えば請求項5記載の放電ラ
ンプ装置の発明のように、放電ランプを極性変化なく点
灯させれば、点灯時の温度勾配が少ない高演色かつ長寿
命な放電ランプが実現する。つまり、高演色で長寿命な
放電ランプを実現するためには、気密容器内の最冷部温
度を高め、かつ、その際に気密容器の他の部分の温度が
過度に上昇しないこと、つまり、温度勾配が少ないこと
が必要である。そのためには、極性変化のない点灯(直
流点灯)をし、アノード電極よりもカソード電極を下側
に位置させることが有効である。なぜなら、直流点灯を
すると交流点灯のときよりもカソード電極近傍が最冷部
となりやすいので、これを点灯時に上側に位置させるこ
とで温度勾配が少ないバランスの良い点灯がなされるか
らである。また、点灯時の温度勾配が少なくなれば、気
密容器に封入される放電媒体の薬品量を比較的多めとし
ても、点灯時の薬品分布も均等になるために色変化が少
なくなる。
ンプ装置の発明のように、放電ランプを極性変化なく点
灯させれば、点灯時の温度勾配が少ない高演色かつ長寿
命な放電ランプが実現する。つまり、高演色で長寿命な
放電ランプを実現するためには、気密容器内の最冷部温
度を高め、かつ、その際に気密容器の他の部分の温度が
過度に上昇しないこと、つまり、温度勾配が少ないこと
が必要である。そのためには、極性変化のない点灯(直
流点灯)をし、アノード電極よりもカソード電極を下側
に位置させることが有効である。なぜなら、直流点灯を
すると交流点灯のときよりもカソード電極近傍が最冷部
となりやすいので、これを点灯時に上側に位置させるこ
とで温度勾配が少ないバランスの良い点灯がなされるか
らである。また、点灯時の温度勾配が少なくなれば、気
密容器に封入される放電媒体の薬品量を比較的多めとし
ても、点灯時の薬品分布も均等になるために色変化が少
なくなる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の放電ランプにおいて、気密容器の管
壁負荷は14−30W/cm2 である。
のいずれか一記載の放電ランプにおいて、気密容器の管
壁負荷は14−30W/cm2 である。
【0013】30W/cm2 以下というような管壁負荷
が比較的低い放電ランプでは、ライフ中にリーク等の不
具合が少なく長寿命化する。その反面、14W/cm2
以上の管壁負荷があれば気密容器に封入される放電媒体
について必要な薬品の蒸発が得られる。
が比較的低い放電ランプでは、ライフ中にリーク等の不
具合が少なく長寿命化する。その反面、14W/cm2
以上の管壁負荷があれば気密容器に封入される放電媒体
について必要な薬品の蒸発が得られる。
【0014】請求項5記載の放電ランプ装置の発明は、
請求項1ないし4のいずれか一記載の放電ランプと;放
電ランプを極性変化なく点灯させる点灯回路と;を具備
する。
請求項1ないし4のいずれか一記載の放電ランプと;放
電ランプを極性変化なく点灯させる点灯回路と;を具備
する。
【0015】したがって、例えば請求項3記載の放電ラ
ンプの発明のように、外管内でアノード電極よりもカソ
ード電極を上側に位置させて気密容器を保持するように
すれば、点灯時の温度勾配が少ない高演色かつ長寿命な
放電ランプを備えた放電ランプ装置が実現する。つま
り、高演色で長寿命な放電ランプを実現するためには、
気密容器内の最冷部温度を高め、かつ、その際に気密容
器の他の部分の温度が過度に上昇しないこと、つまり、
温度勾配が少ないことが必要である。そのためには、極
性変化のない点灯(直流点灯)をし、アノード電極より
もカソード電極を下側に位置させることが有効である。
なぜなら、直流点灯をすると交流点灯のときよりもカソ
ード電極近傍が最冷部となりやすいので、これを点灯時
に上側に位置させることで温度勾配が少ないバランスの
良い点灯がなされるからである。また、点灯時の温度勾
配が少なくなれば、気密容器に封入される放電媒体の薬
品量を比較的多めとしても、点灯時の薬品分布も均等に
なるために色変化が少なくなる。しかも、放電ランプを
交流点灯させた場合には半サイクル毎に極性が変化する
ことから再点孤電圧が現れ、ライフ中のランプ電圧の上
昇に伴い立ち消えが発生するのに対し、請求項5記載の
発明のような直流点灯の場合には再点孤電圧が発生しな
いために立ち消えの可能性が極めて低くなる。加えて、
放電ランプを交流点灯させるとちらつきが発生するとい
う問題があるのに対し、請求項5記載の発明のような直
流点灯の場合にはちらつきの問題が生じない。
ンプの発明のように、外管内でアノード電極よりもカソ
ード電極を上側に位置させて気密容器を保持するように
すれば、点灯時の温度勾配が少ない高演色かつ長寿命な
放電ランプを備えた放電ランプ装置が実現する。つま
り、高演色で長寿命な放電ランプを実現するためには、
気密容器内の最冷部温度を高め、かつ、その際に気密容
器の他の部分の温度が過度に上昇しないこと、つまり、
温度勾配が少ないことが必要である。そのためには、極
性変化のない点灯(直流点灯)をし、アノード電極より
もカソード電極を下側に位置させることが有効である。
なぜなら、直流点灯をすると交流点灯のときよりもカソ
ード電極近傍が最冷部となりやすいので、これを点灯時
に上側に位置させることで温度勾配が少ないバランスの
良い点灯がなされるからである。また、点灯時の温度勾
配が少なくなれば、気密容器に封入される放電媒体の薬
品量を比較的多めとしても、点灯時の薬品分布も均等に
なるために色変化が少なくなる。しかも、放電ランプを
交流点灯させた場合には半サイクル毎に極性が変化する
ことから再点孤電圧が現れ、ライフ中のランプ電圧の上
昇に伴い立ち消えが発生するのに対し、請求項5記載の
発明のような直流点灯の場合には再点孤電圧が発生しな
いために立ち消えの可能性が極めて低くなる。加えて、
放電ランプを交流点灯させるとちらつきが発生するとい
う問題があるのに対し、請求項5記載の発明のような直
流点灯の場合にはちらつきの問題が生じない。
【0016】請求項6記載の光源装置の発明は、請求項
1ないし4のいずれか一記載の放電ランプと;放電ラン
プからの光を所定方向に反射する反射鏡と;を具備す
る。
1ないし4のいずれか一記載の放電ランプと;放電ラン
プからの光を所定方向に反射する反射鏡と;を具備す
る。
【0017】したがって、請求項1ないし4のいずれか
一記載の放電ランプからの光は反射鏡を反射して所定方
向に進行する。この際、請求項1ないし4のいずれか一
記載の放電ランプが奏する作用がそのまま生かされる。
一記載の放電ランプからの光は反射鏡を反射して所定方
向に進行する。この際、請求項1ないし4のいずれか一
記載の放電ランプが奏する作用がそのまま生かされる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図6に基づいて説明する。図1は 放電ランプ
(メタルハライドランプ)の正面図、図2は色温度に関
する特性を示すグラフ、図3は発光効率に関する特性を
示すグラフ、図4は色見に関する特性を示すグラフ、図
5は演色性に関する特性を示すグラフ、図6は色変化に
関する特性を示すグラフである。
ないし図6に基づいて説明する。図1は 放電ランプ
(メタルハライドランプ)の正面図、図2は色温度に関
する特性を示すグラフ、図3は発光効率に関する特性を
示すグラフ、図4は色見に関する特性を示すグラフ、図
5は演色性に関する特性を示すグラフ、図6は色変化に
関する特性を示すグラフである。
【0019】本実施の形態は、メタルハライドランプ1
への適用例である。まず、図1に基づいて本実施の形態
のメタルハライドランプ1の概略を説明する。メタルハ
ライドランプ1は、石英ガラスにより形成された気密容
器としての発光管2と、この発光管2の外周にこの発光
管2を長手方向に沿って囲むように配置された円筒状の
筒体3と、これらの発光管2と筒体3とを収納保持する
外管4とを備えている。筒体3は石英ガラスで形成さ
れ、外管4は硬質ガラスで形成されている。
への適用例である。まず、図1に基づいて本実施の形態
のメタルハライドランプ1の概略を説明する。メタルハ
ライドランプ1は、石英ガラスにより形成された気密容
器としての発光管2と、この発光管2の外周にこの発光
管2を長手方向に沿って囲むように配置された円筒状の
筒体3と、これらの発光管2と筒体3とを収納保持する
外管4とを備えている。筒体3は石英ガラスで形成さ
れ、外管4は硬質ガラスで形成されている。
【0020】発光管2は、中央部に楕円回転体形の放電
空間5を有し、この放電空間5の長径方向の両端に電極
導入管6,7が形成されている。放電空間5内の長径方
向の両端には、所定寸法を隔ててカソード電極8とアノ
ード電極9とが対向配置されている。これらのカソード
電極8とアノード電極9とは、電極導入管6,7内に封
止された金属箔導体10,11に接続されており、金属
箔導体10,11には電力供給用のリード線12,13
が接続されている。したがって、これらのリード線1
2,13が発光管2を保持する保持部材となっている。
また、メタルハライドランプ1は、その実際の使用時に
は図1と天地反対の向きで使用されることになるので、
アノード電極9よりもカソード電極8の方が上側となっ
て発光管2が保持部材であるリード線12,13に保持
されることになる。なお、発光管2の管壁負荷は、14
−30W/cm2 に設定されている。
空間5を有し、この放電空間5の長径方向の両端に電極
導入管6,7が形成されている。放電空間5内の長径方
向の両端には、所定寸法を隔ててカソード電極8とアノ
ード電極9とが対向配置されている。これらのカソード
電極8とアノード電極9とは、電極導入管6,7内に封
止された金属箔導体10,11に接続されており、金属
箔導体10,11には電力供給用のリード線12,13
が接続されている。したがって、これらのリード線1
2,13が発光管2を保持する保持部材となっている。
また、メタルハライドランプ1は、その実際の使用時に
は図1と天地反対の向きで使用されることになるので、
アノード電極9よりもカソード電極8の方が上側となっ
て発光管2が保持部材であるリード線12,13に保持
されることになる。なお、発光管2の管壁負荷は、14
−30W/cm2 に設定されている。
【0021】次いで、筒体3の外周面には、万が一の発
光管2破損の場合の衝撃を防止する金網14が取り付け
られている。
光管2破損の場合の衝撃を防止する金網14が取り付け
られている。
【0022】ここで、発光管2の放電空間5内には、希
土類金属ハロゲン化物であるDyI3 、タリウムハロゲ
ン化物であるTlI、錫ハロゲン化物であるSnI2 等
の放電媒体が封入されている。封入されている量は表1
に例示する通りである。本実施の形態においては、各種
の封入量を例示しているが、望ましい封入量の割合とし
ては、希土類金属ハロゲン化物であるDyI3 の封入量
をA(mg/cc)、タリウムハロゲン化物であるTl
Iの封入量をB(mg/cc)、錫ハロゲン化物である
SnI2 の封入量をC(mg/cc)とした場合に、 0.1 < C/A < 0.34 0.33 < B/A B/C < 5.0 0.7 < A+C < 3.4 となる割合である。表1中には、上記条件から外れる組
み合わせもあるが、概ね上記条件に適合している。
土類金属ハロゲン化物であるDyI3 、タリウムハロゲ
ン化物であるTlI、錫ハロゲン化物であるSnI2 等
の放電媒体が封入されている。封入されている量は表1
に例示する通りである。本実施の形態においては、各種
の封入量を例示しているが、望ましい封入量の割合とし
ては、希土類金属ハロゲン化物であるDyI3 の封入量
をA(mg/cc)、タリウムハロゲン化物であるTl
Iの封入量をB(mg/cc)、錫ハロゲン化物である
SnI2 の封入量をC(mg/cc)とした場合に、 0.1 < C/A < 0.34 0.33 < B/A B/C < 5.0 0.7 < A+C < 3.4 となる割合である。表1中には、上記条件から外れる組
み合わせもあるが、概ね上記条件に適合している。
【0023】
【表1】
【0024】さらに、図示しないが、本実施の形態で
は、メタルハライドランプ1の点灯回路は、メタルハラ
イドランプ1を直流点灯させる構造であり、これによ
り、メタルハライドランプ1は極性変化なく点灯するこ
とになる。
は、メタルハライドランプ1の点灯回路は、メタルハラ
イドランプ1を直流点灯させる構造であり、これによ
り、メタルハライドランプ1は極性変化なく点灯するこ
とになる。
【0025】このような構成において、発光管2の放電
空間5内に封入する放電媒体について、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 とタリウムハロゲン化物である
TlIと錫ハロゲン化物であるSnI2 との封入量の割
合を表1に示すように様々に変えて実験し、色温度、発
光効率、色見、演色性及び色変化についてデータを取っ
た。このような実験結果を図2ないし図6のグラフに基
づいて説明する。
空間5内に封入する放電媒体について、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 とタリウムハロゲン化物である
TlIと錫ハロゲン化物であるSnI2 との封入量の割
合を表1に示すように様々に変えて実験し、色温度、発
光効率、色見、演色性及び色変化についてデータを取っ
た。このような実験結果を図2ないし図6のグラフに基
づいて説明する。
【0026】まず、図2のグラフに基づいて色温度につ
いて説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロゲン
化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI2 と
の封入量の割合、及び、希土類金属ハロゲン化物である
DyI3 とタリウムハロゲン化物であるTlIとの封入
量の割合を、0.1<C/Aかつ0.33<B/Aに設
定したため、3900Kより低い色温度が得られる。図
2は、B/Aを0.33に設定した場合のC/Aと色温
度との関係を示すグラフである。このグラフからも明ら
かなように、0.1<C/Aの範囲内では色温度が39
00Kよりも低くなる。
いて説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロゲン
化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI2 と
の封入量の割合、及び、希土類金属ハロゲン化物である
DyI3 とタリウムハロゲン化物であるTlIとの封入
量の割合を、0.1<C/Aかつ0.33<B/Aに設
定したため、3900Kより低い色温度が得られる。図
2は、B/Aを0.33に設定した場合のC/Aと色温
度との関係を示すグラフである。このグラフからも明ら
かなように、0.1<C/Aの範囲内では色温度が39
00Kよりも低くなる。
【0027】次いで、図3のグラフに基づいて発光効率
について説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI
2 との封入量の割合、及び、希土類金属ハロゲン化物で
あるDyI3 とタリウムハロゲン化物であるTlIとの
封入量の割合を、C/A<0.34かつ0.33<B/
Aに設定したため、60Lm/W以上の発光効率が得ら
れる。図3は、B/Aを0.33に設定した場合のC/
Aと発光効率との関係を示すグラフである。このグラフ
からも明らかなように、C/A<0.34の範囲内では
発光効率が60Lm/W以上となる。
について説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI
2 との封入量の割合、及び、希土類金属ハロゲン化物で
あるDyI3 とタリウムハロゲン化物であるTlIとの
封入量の割合を、C/A<0.34かつ0.33<B/
Aに設定したため、60Lm/W以上の発光効率が得ら
れる。図3は、B/Aを0.33に設定した場合のC/
Aと発光効率との関係を示すグラフである。このグラフ
からも明らかなように、C/A<0.34の範囲内では
発光効率が60Lm/W以上となる。
【0028】次いで、図4のグラフに基づいて色身につ
いて説明する。本実施の形態では、タリウムハロゲン化
物であるTlIと錫ハロゲン化物であるSnI2 との封
入量の割合を、B/C<5.0に設定したため、duv
が0.0100を越えず、発光色として緑色が強く出る
のが抑えられて良好な色見となる。図4は、B/Cとd
uvとの関係を示すグラフである。このグラフからも明
らかなように、B/C<5.0の範囲内ではduvが
0.100以下となる。
いて説明する。本実施の形態では、タリウムハロゲン化
物であるTlIと錫ハロゲン化物であるSnI2 との封
入量の割合を、B/C<5.0に設定したため、duv
が0.0100を越えず、発光色として緑色が強く出る
のが抑えられて良好な色見となる。図4は、B/Cとd
uvとの関係を示すグラフである。このグラフからも明
らかなように、B/C<5.0の範囲内ではduvが
0.100以下となる。
【0029】次いで、図5のグラフに基づいて演色性に
ついて説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロゲ
ン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI2
との封入量の割合を、0.7<A+Cに設定したため、
90以上の平均演色評価数Raが得られる。図5は、A
+Cと平均演色評価数Raとの関係を示すグラフであ
る。このグラフからも明らかなように、0.7<A+C
の範囲内では、平均演色評価数Raが90以上となる。
ついて説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロゲ
ン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI2
との封入量の割合を、0.7<A+Cに設定したため、
90以上の平均演色評価数Raが得られる。図5は、A
+Cと平均演色評価数Raとの関係を示すグラフであ
る。このグラフからも明らかなように、0.7<A+C
の範囲内では、平均演色評価数Raが90以上となる。
【0030】次いで、図6のグラフに基づいてライフ中
の色変化について説明する。本実施の形態では、希土類
金属ハロゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であ
るSnI2 との封入量の割合を、A+C<3.4に設定
したため、1000時間点灯後の値として、色温度の上
昇が少ない。つまり、ライフ中の色変化が少ない。図6
は、メタルハライドランプ1の1000時間点灯後にお
けるA+Cと色温度との関係を示すグラフである。この
グラフからも明らかなように、A+C<3.4の範囲
内、とりわけA+C<2.5の範囲内では、1000時
間点灯後にも色温度が上昇せず、ライフ中における色変
化が少ないことが分かる。
の色変化について説明する。本実施の形態では、希土類
金属ハロゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であ
るSnI2 との封入量の割合を、A+C<3.4に設定
したため、1000時間点灯後の値として、色温度の上
昇が少ない。つまり、ライフ中の色変化が少ない。図6
は、メタルハライドランプ1の1000時間点灯後にお
けるA+Cと色温度との関係を示すグラフである。この
グラフからも明らかなように、A+C<3.4の範囲
内、とりわけA+C<2.5の範囲内では、1000時
間点灯後にも色温度が上昇せず、ライフ中における色変
化が少ないことが分かる。
【0031】以上より、本実施の形態のメタルハライド
ランプ1は、高効率かつ高演色であることが明らかであ
る。
ランプ1は、高効率かつ高演色であることが明らかであ
る。
【0032】また、本実施の形態のメタルハライドラン
プ1は、点灯回路によって直流点灯、つまり、極性変化
のない点灯がなされ、かつ、アノード電極9よりもカソ
ード電極8が上側に位置付けられるため、点灯時の温度
勾配が少なくなる。このため、演色性が向上して長寿命
となる。つまり、高演色で長寿命な放電ランプを実現す
るためには、発光管2内の最冷部温度を高め、かつ、そ
の際に発光管2の他の部分の温度が過度に上昇しないこ
と、つまり、温度勾配が少ないことが必要である。その
ためには、極性変化のない点灯(直流点灯)をし、アノ
ード電極9よりもカソード電極8を下側に位置させるこ
とが有効である。なぜなら、直流点灯をすると交流点灯
のときよりもカソード電極8近傍が最冷部となりやすい
ので、これを点灯時に上側に位置させることで温度勾配
が少ないバランスの良い点灯がなされるからである。ま
た、点灯時の温度勾配が少なくなれば、発光管2に封入
される放電媒体の薬品量を比較的多めとしても、点灯時
の薬品分布も均等になるために色変化が少なくなる。し
かも、メタルハライドランプ1を交流点灯させた場合に
は半サイクル毎に極性が変化することから再点孤電圧が
現れ、ライフ中のランプ電圧の上昇に伴い立ち消えが発
生するのに対し、本実施の形態のような直流点灯の場合
には再点孤電圧が発生しないために立ち消えの可能性が
極めて低くなる。加えて、メタルハライドランプ1を交
流点灯させるとちらつきが発生するという問題があるの
に対し、本実施の形態のような直流点灯の場合にはちら
つきの問題が生じない。
プ1は、点灯回路によって直流点灯、つまり、極性変化
のない点灯がなされ、かつ、アノード電極9よりもカソ
ード電極8が上側に位置付けられるため、点灯時の温度
勾配が少なくなる。このため、演色性が向上して長寿命
となる。つまり、高演色で長寿命な放電ランプを実現す
るためには、発光管2内の最冷部温度を高め、かつ、そ
の際に発光管2の他の部分の温度が過度に上昇しないこ
と、つまり、温度勾配が少ないことが必要である。その
ためには、極性変化のない点灯(直流点灯)をし、アノ
ード電極9よりもカソード電極8を下側に位置させるこ
とが有効である。なぜなら、直流点灯をすると交流点灯
のときよりもカソード電極8近傍が最冷部となりやすい
ので、これを点灯時に上側に位置させることで温度勾配
が少ないバランスの良い点灯がなされるからである。ま
た、点灯時の温度勾配が少なくなれば、発光管2に封入
される放電媒体の薬品量を比較的多めとしても、点灯時
の薬品分布も均等になるために色変化が少なくなる。し
かも、メタルハライドランプ1を交流点灯させた場合に
は半サイクル毎に極性が変化することから再点孤電圧が
現れ、ライフ中のランプ電圧の上昇に伴い立ち消えが発
生するのに対し、本実施の形態のような直流点灯の場合
には再点孤電圧が発生しないために立ち消えの可能性が
極めて低くなる。加えて、メタルハライドランプ1を交
流点灯させるとちらつきが発生するという問題があるの
に対し、本実施の形態のような直流点灯の場合にはちら
つきの問題が生じない。
【0033】さらに、本実施の形態においては、発光管
2の管壁負荷が14−30W/cm2 であるために長寿
命なメタルハライドランプ1が実現する。つまり、 3
0W/cm2 以下というような管壁負荷が比較的低いメ
タルハライドランプ1では、ライフ中にリーク等の不具
合が少なく長寿命化する。その反面、14W/cm2以
上の管壁負荷があれば、発光管2に封入される放電媒体
について必要な薬品の蒸発が得られる。
2の管壁負荷が14−30W/cm2 であるために長寿
命なメタルハライドランプ1が実現する。つまり、 3
0W/cm2 以下というような管壁負荷が比較的低いメ
タルハライドランプ1では、ライフ中にリーク等の不具
合が少なく長寿命化する。その反面、14W/cm2以
上の管壁負荷があれば、発光管2に封入される放電媒体
について必要な薬品の蒸発が得られる。
【0034】本発明の第2の実施の形態を図7ないし図
11に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分
は同一符号で示し説明も省略する。図7は本実施の形態
の放電ランプ(メタルハライドランプ)の色温度に関す
る特性を示すグラフ、図8は発光効率に関する特性を示
すグラフ、図9は色見に関する特性を示すグラフ、図1
0は演色性に関する特性を示すグラフ、図11は色変化
に関する特性を示すグラフである。
11に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分
は同一符号で示し説明も省略する。図7は本実施の形態
の放電ランプ(メタルハライドランプ)の色温度に関す
る特性を示すグラフ、図8は発光効率に関する特性を示
すグラフ、図9は色見に関する特性を示すグラフ、図1
0は演色性に関する特性を示すグラフ、図11は色変化
に関する特性を示すグラフである。
【0035】本実施の形態では、発光管2の放電空間5
内に封入された希土類金属ハロゲン化物であるDyI
3 、タリウムハロゲン化物であるTlI、錫ハロゲン化
物であるSnI2 の封入量を表2に例示する通りに設定
した。本実施の形態においては、各種の封入量を例示し
ているが、希土類金属ハロゲン化物であるDyI3 の封
入量をA(mg/cc)、タリウムハロゲン化物である
TlIの封入量をB(mg/cc)、錫ハロゲン化物で
あるSnI2 の封入量をC(mg/cc)とした場合
に、 0.5 < C/A < 1.7 0.33 < B/A < 0.83 1.0 < A+C < 5.0 となる割合に設定されている。
内に封入された希土類金属ハロゲン化物であるDyI
3 、タリウムハロゲン化物であるTlI、錫ハロゲン化
物であるSnI2 の封入量を表2に例示する通りに設定
した。本実施の形態においては、各種の封入量を例示し
ているが、希土類金属ハロゲン化物であるDyI3 の封
入量をA(mg/cc)、タリウムハロゲン化物である
TlIの封入量をB(mg/cc)、錫ハロゲン化物で
あるSnI2 の封入量をC(mg/cc)とした場合
に、 0.5 < C/A < 1.7 0.33 < B/A < 0.83 1.0 < A+C < 5.0 となる割合に設定されている。
【0036】
【表2】
【0037】このような構成において、発光管2の放電
空間5内に封入する放電媒体について、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 とタリウムハロゲン化物である
TlIと錫ハロゲン化物であるSnI2 との封入量の割
合を表1に示すように様々に変えて実験し、色温度、発
光効率、色見、演色性及び色変化についてデータを取っ
た。このような実験結果を図2ないし図6のグラフに基
づいて説明する。
空間5内に封入する放電媒体について、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 とタリウムハロゲン化物である
TlIと錫ハロゲン化物であるSnI2 との封入量の割
合を表1に示すように様々に変えて実験し、色温度、発
光効率、色見、演色性及び色変化についてデータを取っ
た。このような実験結果を図2ないし図6のグラフに基
づいて説明する。
【0038】まず、図7のグラフに基づいて色温度につ
いて説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロゲン
化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI2 と
の封入量の割合、及び、希土類金属ハロゲン化物である
DyI3 とタリウムハロゲン化物であるTlIとの封入
量の割合を、0.5<C/Aかつ0.33<B/Aに設
定したため、3900Kより低い色温度が得られる。図
7は、B/Aを0.33に設定した場合のC/Aと色温
度との関係と、B/Aを0.83に設定した場合のC/
Aと色温度との関係とを示すグラフである。このグラフ
からも明らかなように、0.5<C/Aの範囲内では色
温度が3900Kよりも低くなる。
いて説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロゲン
化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI2 と
の封入量の割合、及び、希土類金属ハロゲン化物である
DyI3 とタリウムハロゲン化物であるTlIとの封入
量の割合を、0.5<C/Aかつ0.33<B/Aに設
定したため、3900Kより低い色温度が得られる。図
7は、B/Aを0.33に設定した場合のC/Aと色温
度との関係と、B/Aを0.83に設定した場合のC/
Aと色温度との関係とを示すグラフである。このグラフ
からも明らかなように、0.5<C/Aの範囲内では色
温度が3900Kよりも低くなる。
【0039】次いで、図8のグラフに基づいて発光効率
について説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI
2 との封入量の割合、及び、希土類金属ハロゲン化物で
あるDyI3 とタリウムハロゲン化物であるTlIとの
封入量の割合を、C/A<1.7かつ0.33<B/A
に設定したため、60Lm/W以上の発光効率が得られ
る。図8は、B/Aを0.33に設定した場合のC/A
と発光効率との関係と、B/Aを0.83に設定した場
合のC/Aと発光効率との関係とを示すグラフである。
このグラフからも明らかなように、C/A<1.7の範
囲内では発光効率が60Lm/W以上となる。
について説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI
2 との封入量の割合、及び、希土類金属ハロゲン化物で
あるDyI3 とタリウムハロゲン化物であるTlIとの
封入量の割合を、C/A<1.7かつ0.33<B/A
に設定したため、60Lm/W以上の発光効率が得られ
る。図8は、B/Aを0.33に設定した場合のC/A
と発光効率との関係と、B/Aを0.83に設定した場
合のC/Aと発光効率との関係とを示すグラフである。
このグラフからも明らかなように、C/A<1.7の範
囲内では発光効率が60Lm/W以上となる。
【0040】次いで、図9のグラフに基づいて色身につ
いて説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロゲン
化物であるDyI3 とタリウムハロゲン化物であるTl
Iとの封入量の割合を、B/A<0.83に設定したた
め、duvが0.0100を越えず、発光色として緑色
が強く出るのが抑えられて良好な色見となる。図9は、
B/Aとduvとの関係を示すグラフである。このグラ
フからも明らかなように、B/A<0.83の範囲内で
はduvが0.100以下となる。
いて説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロゲン
化物であるDyI3 とタリウムハロゲン化物であるTl
Iとの封入量の割合を、B/A<0.83に設定したた
め、duvが0.0100を越えず、発光色として緑色
が強く出るのが抑えられて良好な色見となる。図9は、
B/Aとduvとの関係を示すグラフである。このグラ
フからも明らかなように、B/A<0.83の範囲内で
はduvが0.100以下となる。
【0041】次いで、図10のグラフに基づいて演色性
について説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI
2 との封入量の割合を、1.0<A+Cに設定したた
め、90以上の平均演色評価数Raが得られる。図10
は、A+Cと平均演色評価数Raとの関係を示すグラフ
である。このグラフからも明らかなように、1.0<A
+Cの範囲内では、平均演色評価数Raが90以上とな
る。
について説明する。本実施の形態では、希土類金属ハロ
ゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物であるSnI
2 との封入量の割合を、1.0<A+Cに設定したた
め、90以上の平均演色評価数Raが得られる。図10
は、A+Cと平均演色評価数Raとの関係を示すグラフ
である。このグラフからも明らかなように、1.0<A
+Cの範囲内では、平均演色評価数Raが90以上とな
る。
【0042】次いで、図11のグラフに基づいてライフ
中の色変化について説明する。本実施の形態では、希土
類金属ハロゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物で
あるSnI2 との封入量の割合を、A+C<5.0に設
定したため、1000時間点灯後の値として、色温度の
上昇が少ない。つまり、ライフ中の色変化が少ない。図
11は、メタルハライドランプ1の1000時間点灯後
におけるA+Cと色温度との関係を示すグラフである。
このグラフからも明らかなように、A+C<5.0の範
囲内、とりわけA+C<3.5の範囲内では、1000
時間点灯後にも色温度が上昇せず、ライフ中における色
変化が少ないことが分かる。
中の色変化について説明する。本実施の形態では、希土
類金属ハロゲン化物であるDyI3 と錫ハロゲン化物で
あるSnI2 との封入量の割合を、A+C<5.0に設
定したため、1000時間点灯後の値として、色温度の
上昇が少ない。つまり、ライフ中の色変化が少ない。図
11は、メタルハライドランプ1の1000時間点灯後
におけるA+Cと色温度との関係を示すグラフである。
このグラフからも明らかなように、A+C<5.0の範
囲内、とりわけA+C<3.5の範囲内では、1000
時間点灯後にも色温度が上昇せず、ライフ中における色
変化が少ないことが分かる。
【0043】以上より、本実施の形態のメタルハライド
ランプ1は、高効率かつ高演色であることが明らかであ
る。
ランプ1は、高効率かつ高演色であることが明らかであ
る。
【0044】さらに、以上説明した第1又は第2の実施
の形態のメタルハライドランプ1を図示しない反射鏡に
取り付け、この反射鏡からの反射光を所定方向に導くよ
うにすれば、光源装置を容易に構成することができる。
このような光源装置では、メタルハライドランプ1が上
述したような作用効果を奏することになるため、高効率
及び高演色でかつ長寿命な光源装置となる。
の形態のメタルハライドランプ1を図示しない反射鏡に
取り付け、この反射鏡からの反射光を所定方向に導くよ
うにすれば、光源装置を容易に構成することができる。
このような光源装置では、メタルハライドランプ1が上
述したような作用効果を奏することになるため、高効率
及び高演色でかつ長寿命な光源装置となる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の放電ランプの発明は、希
土類金属ハロゲン化物、タリウムハロゲン化物及び錫ハ
ロゲン化物を含み、希土類金属ハロゲン化物の封入量を
A(mg/cc)、タリウムハロゲン化物の封入量をB
(mg/cc)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg/
cc)とした場合に、 0.1 < C/A < 0.34 0.33 < B/A B/C < 5.0 0.7 < A+C < 3.4 となる割合で気密容器に放電媒体を封入したので、高効
率かつ高演色な放電ランプを得ることができる。
土類金属ハロゲン化物、タリウムハロゲン化物及び錫ハ
ロゲン化物を含み、希土類金属ハロゲン化物の封入量を
A(mg/cc)、タリウムハロゲン化物の封入量をB
(mg/cc)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg/
cc)とした場合に、 0.1 < C/A < 0.34 0.33 < B/A B/C < 5.0 0.7 < A+C < 3.4 となる割合で気密容器に放電媒体を封入したので、高効
率かつ高演色な放電ランプを得ることができる。
【0046】請求項2記載の放電ランプの発明は、希土
類金属ハロゲン化物、タリウムハロゲン化物及び錫ハロ
ゲン化物とを含み、希土類金属ハロゲン化物の封入量を
A(mg/cc)、タリウムハロゲン化物の封入量をB
(mg/cc)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg/
cc)とした場合に、 0.5 < C/A < 1.7 0.33 < B/A < 0.83 1.0 < A+C < 5.0 となる割合で気密容器に放電媒体を封入したので、高効
率かつ高演色な放電ランプを得ることができる。
類金属ハロゲン化物、タリウムハロゲン化物及び錫ハロ
ゲン化物とを含み、希土類金属ハロゲン化物の封入量を
A(mg/cc)、タリウムハロゲン化物の封入量をB
(mg/cc)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg/
cc)とした場合に、 0.5 < C/A < 1.7 0.33 < B/A < 0.83 1.0 < A+C < 5.0 となる割合で気密容器に放電媒体を封入したので、高効
率かつ高演色な放電ランプを得ることができる。
【0047】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の放電ランプにおいて、気密容器を覆う外管を設け、
外管内でアノード電極よりもカソード電極を上側に位置
させて気密容器を保持するようにしたので、例えば請求
項5記載の放電ランプ装置の発明のように、放電ランプ
を極性変化なく点灯させることで、点灯時の温度勾配が
少ない高演色かつ長寿命な放電ランプを実現させること
ができる。しかも、点灯時の温度勾配が少なくなること
から、気密容器に封入される放電媒体の薬品量を比較的
多めとしても、点灯時の薬品分布も均等になって色変化
を少なくすることができる。
載の放電ランプにおいて、気密容器を覆う外管を設け、
外管内でアノード電極よりもカソード電極を上側に位置
させて気密容器を保持するようにしたので、例えば請求
項5記載の放電ランプ装置の発明のように、放電ランプ
を極性変化なく点灯させることで、点灯時の温度勾配が
少ない高演色かつ長寿命な放電ランプを実現させること
ができる。しかも、点灯時の温度勾配が少なくなること
から、気密容器に封入される放電媒体の薬品量を比較的
多めとしても、点灯時の薬品分布も均等になって色変化
を少なくすることができる。
【0048】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の放電ランプにおいて、気密容器の管
壁負荷を14−30W/cm2 としたので、ライフ中に
リーク等の不具合が少ない長寿命な放電ランプを得るこ
とができ、なおかつ、気密容器に封入される放電媒体に
ついて必要な薬品の蒸発を得ることができる。
のいずれか一記載の放電ランプにおいて、気密容器の管
壁負荷を14−30W/cm2 としたので、ライフ中に
リーク等の不具合が少ない長寿命な放電ランプを得るこ
とができ、なおかつ、気密容器に封入される放電媒体に
ついて必要な薬品の蒸発を得ることができる。
【0049】請求項5記載の放電ランプ装置の発明は、
請求項1ないし4のいずれか一記載の放電ランプと、こ
の放電ランプを極性変化なく点灯させる点灯回路とを具
備するので、例えば請求項3記載の放電ランプの発明の
ように、外管内でアノード電極よりもカソード電極を上
側に位置させて気密容器を保持するようにすれば、点灯
時の温度勾配が少ない高演色かつ長寿命な放電ランプを
備えた放電ランプ装置を実現させることができる。しか
も、点灯時の温度勾配が少なくなることから、気密容器
に封入される放電媒体の薬品量を比較的多めとしても、
点灯時の薬品分布も均等になって色変化を少なくするこ
とができる。さらに、放電ランプを交流点灯させた場合
には半サイクル毎に極性が変化することから再点孤電圧
が現れ、ライフ中のランプ電圧の上昇に伴い立ち消えが
発生するのに対し、請求項5記載の発明のような直流点
灯の場合には再点孤電圧が発生しないために立ち消えの
可能性を極めて低くすることができる。加えて、放電ラ
ンプを交流点灯させるとちらつきが発生するという問題
があるのに対し、請求項5記載の発明のような直流点灯
の場合にはちらつきの問題を解消することができる。
請求項1ないし4のいずれか一記載の放電ランプと、こ
の放電ランプを極性変化なく点灯させる点灯回路とを具
備するので、例えば請求項3記載の放電ランプの発明の
ように、外管内でアノード電極よりもカソード電極を上
側に位置させて気密容器を保持するようにすれば、点灯
時の温度勾配が少ない高演色かつ長寿命な放電ランプを
備えた放電ランプ装置を実現させることができる。しか
も、点灯時の温度勾配が少なくなることから、気密容器
に封入される放電媒体の薬品量を比較的多めとしても、
点灯時の薬品分布も均等になって色変化を少なくするこ
とができる。さらに、放電ランプを交流点灯させた場合
には半サイクル毎に極性が変化することから再点孤電圧
が現れ、ライフ中のランプ電圧の上昇に伴い立ち消えが
発生するのに対し、請求項5記載の発明のような直流点
灯の場合には再点孤電圧が発生しないために立ち消えの
可能性を極めて低くすることができる。加えて、放電ラ
ンプを交流点灯させるとちらつきが発生するという問題
があるのに対し、請求項5記載の発明のような直流点灯
の場合にはちらつきの問題を解消することができる。
【0050】請求項6記載の光源装置の発明は、請求項
1ないし4のいずれか一記載の放電ランプと、放電ラン
プからの光を所定方向に反射する反射鏡とを具備するの
で、請求項1ないし4のいずれか一記載の放電ランプが
奏する効果をそのまま奏する光源装置を得ることができ
る。
1ないし4のいずれか一記載の放電ランプと、放電ラン
プからの光を所定方向に反射する反射鏡とを具備するの
で、請求項1ないし4のいずれか一記載の放電ランプが
奏する効果をそのまま奏する光源装置を得ることができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す放電ランプ
(メタルハライドランプ)の正面図である。
(メタルハライドランプ)の正面図である。
【図2】色温度に関する特性を示すグラフである。
【図3】発光効率に関する特性を示すグラフである。
【図4】色見に関する特性を示すグラフである。
【図5】演色性に関する特性を示すグラフである。
【図6】色変化に関する特性を示すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施の形態の放電ランプ(メタ
ルハライドランプ)の色温度に関する特性を示すグラフ
である。
ルハライドランプ)の色温度に関する特性を示すグラフ
である。
【図8】発光効率に関する特性を示すグラフである。
【図9】色見に関する特性を示すグラフである。
【図10】演色性に関する特性を示すグラフである。
【図11】色変化に関する特性を示すグラフである。
2: 気密容器 4: 外管 6、7: 電極導入管 8: 電極,カソード電極 9: 電極,アノード電極 12、13: 保持部材
Claims (6)
- 【請求項1】 両端にアノード電極とカソード電極とを
導入するための電極導入管を備えた気密容器と;前記電
極導入管から前記気密容器内に気密的に導入された前記
アノード電極と前記カソード電極とから構成される一対
の電極と、 希土類金属ハロゲン化物、タリウムハロゲン化物及び錫
ハロゲン化物を含み、希土類金属ハロゲン化物の封入量
をA(mg/cc)、タリウムハロゲン化物の封入量を
B(mg/cc)、錫ハロゲン化物の封入量をC(mg
/cc)とした場合に、 0.1 < C/A < 0.34 0.33 < B/A B/C < 5.0 0.7 < A+C < 3.4 となる割合で前記気密容器に封入された放電媒体と;を
具備する放電ランプ。 - 【請求項2】 両端にアノード電極とカソード電極とを
導入するための電極導入管を備えた気密容器と;前記電
極導入管から前記気密容器内に気密的に導入された前記
アノード電極と前記カソード電極とから構成される一対
の電極と、 希土類金属ハロゲン化物、タリウムハロゲン化物及び錫
ハロゲン化物とを含み、希土類金属ハロゲン化物の封入
量をA(mg/cc)、タリウムハロゲン化物の封入量
をB(mg/cc)、錫ハロゲン化物の封入量をC(m
g/cc)とした場合に、 0.5 < C/A < 1.7 0.33 < B/A < 0.83 1.0 < A+C < 5.0 となる割合で前記気密容器に封入された放電媒体と;を
具備する放電ランプ。 - 【請求項3】 気密容器を覆う外管と;前記外管内でア
ノード電極よりもカソード電極を上側に位置させて前記
気密容器を保持する保持部材と;を具備する請求項1又
は2記載の放電ランプ。 - 【請求項4】 気密容器の管壁負荷は14−30W/c
m2 である請求項1ないし3のいずれか一記載の放電ラ
ンプ。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一記載の放
電ランプと;前記放電ランプを極性変化なく点灯させる
点灯回路と;を具備する放電ランプ装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか一記載の放
電ランプと;前記放電ランプからの光を所定方向に反射
する反射鏡と;を具備する光源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1938298A JPH11219684A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 放電ランプ、放電ランプ装置及び光源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1938298A JPH11219684A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 放電ランプ、放電ランプ装置及び光源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11219684A true JPH11219684A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11997766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1938298A Pending JPH11219684A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 放電ランプ、放電ランプ装置及び光源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11219684A (ja) |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP1938298A patent/JPH11219684A/ja active Pending
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