JPH11217358A - ジアリールアミン類の製造方法 - Google Patents
ジアリールアミン類の製造方法Info
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
加圧液相下にジアリールアミン類を製造するに際し、従
来よりも生産性が向上し得る触媒を提供する。 【解決手段】 SiO2 /Al2 O3 モル比が5〜18
の範囲のβ−ゼオライトを固体酸触媒として使用する。
Description
料等の原料であるジアリールアミン類の製造方法に関す
る。更に詳しくは、アリールアミン類を出発原料にして
固体酸触媒の存在下、加圧液相下にジアリールアミンを
製造する方法に関する。
ニルアミンを製造する方法としては、塩酸、P2 O5 、
PCl3 、AlCl3 、BF3 、NH4 BF4 等を触媒
とする加圧液相法(例えば特開昭51−138628号
公報、特開昭53−40697号公報)や、 例えば酸処
理されたγ−アルミナを使用する固定床気相法(例えば
特開昭61−103857号公報、特公平3−1694
3号公報等)が開示されている。また特公昭52−15
585号公報、特開昭54−135728号公報には、
シリカ−アルミナ系合成固体酸触媒を使用する固定床加
圧液相法が開示されている。更に、米国特許第5648
538号にはβ−ゼオライトと活性アルミナからなる固
体酸触媒を使用するジアリールアミン類合成の固定床加
圧液相法が開示されている。
相法では触媒が腐食性であるため高度の耐食性容器を必
要とすること、触媒の分離、回収に難点を有するとの欠
点がある。また、固定床気相法では、反応装置が大型に
なるし、反応中に生成するタール性副生物の触媒表面へ
の付着による触媒活性の低下が著しいという欠点があ
る。一方、固定床加圧液相法では、シリカ−アルミナ系
触媒の場合、活性が低く、転化率が低い。そのため、生
産性が低く、原料アニリンを大量に回収・リサイクルす
る必要があるなどの欠点を有する。β−ゼオライトと活
性アルミナからなる固体酸触媒を使用する方法は触媒活
性が高くなっているが、工業的実施については必ずしも
十分とは言えない。本発明者らは、かかる状況下に於い
て、触媒活性の面で有利と思われる固体酸触媒を用いる
加圧液相法について鋭意検討を行った結果、β−ゼオラ
イト触媒のSiO2 /Al2 O3 モル比を下げること
で、反応活性が大幅に向上することを見出し、本発明を
完成した。
ールアミン類を原料とし、加圧液相下にジアリールアミ
ン類を製造するに当たり、SiO2 /Al2 O3 モル比
5以上、20未満の範囲のβ−ゼオライトを固体酸触媒
として使用することを特徴とするジアリールアミンの製
造方法を提供することにある。
に説明する。本発明方法の実施に際しては、固体酸触媒
としてβ−ゼオライト触媒を用いることを必須とする。
固体酸触媒としてゼオライトには酸点を存在せしめる
が、これら酸点としてはH型、NH4 型が望ましい。勿
論適応するゼオライトが固体酸触媒としての機能を有す
る範囲で有るならば、Na型、K型を含有しても良い。
また、固体酸触媒として著しい転化率の低下を見ない範
囲に於いて、ゼオライト構成成分であることは勿論可能
である。一般にゼオライト触媒の酸点の数はSiO2 /
Al2 O3 モル比が低くなるほど多くなることが知られ
ているが、本発明方法におけるβ型ゼオライトのSiO
2 /Al2 O3 モル比は高活性化のため5以上、20未
満、より好ましくは5〜18の範囲で適用される。
られたものであれば良く、特にその製造方法は制限され
ない。使用に際してのゼオライト触媒の形状は特に制限
されるものではなく、粉末状、粒状、タブレット状等の
各種形状で使用可能であるが、取り扱いの点より、粒状
或いはタブレット状に成形したものが推奨される。ま
た、成形に際して、バインダーとして各種材料を使用す
ることが可能であるが、通常アルミナ、シリカ、珪藻土
等が使用される。
ン類は、下記一般式〔1〕および〔2〕〔式中、R1 〜
R10はそれぞれ同一でも異なったものであってもよく、
それぞれ水素、炭素数1〜12のアルキル、炭素数1〜
12のアルコキシ、フェニル、ヒドロキシ、アミノ、ニ
トロ又は炭素数1〜12のアルコキシ,ヒドロキシもし
くはフェニルで置換された炭素数1〜12のアルキルか
らなる群から選ばれる〕で示されるものであり、これら
原料アリールアミンを上記β型ゼオライトからなる固体
酸触媒の存在下で反応させることにより下記一般式
〔3〕〔式中の記号および条件は上記一般式〔1〕およ
び〔2〕と同じ〕で示されるジアリールアミンを得るこ
とができる。
で示されるアリールアミンの具体例としてはアニリン、
トルイジン、エチルアニリン、クミジン、キシリジン、
ブチルアニリン、アニシジン、フルオルアニリン、ブロ
ムアニリン、ヨードアニリン、フルオロジメチルアニリ
ン等を例示できるが、就中、アニリン、トルイジン、ク
ミジン、キシリジンが好ましい。反応に際し一般式
〔1〕および〔2〕は勿論同一物、例えばアニリンのみ
であってもよい。
ン類には、そのまま又は水を添加して反応を行うことが
できる。反応時における水の添加については、シリカ−
アルミナ等の複合酸化物触媒使用時に転化率向上効果が
あることが特開昭54−135728号公報で開示され
ているが、その効果の程度は別にして、固体酸触媒とし
てβ−ゼオライトを使用する本系においても水の存在
下、原料アリールアミン類を反応させても良い。この場
合の水の添加方法、及び添加量については、特開昭54
−135728号公報と同様の処方が適応可能である。
望ましくは330〜360℃の温度条件下に実施され
る。300℃以下では反応の進行が遅く、実用上不適で
ある。また、400℃以上では副成物の生成が多く、且
つ原料にアニリンのような低沸原料を使用するような場
合、液体として保持するために高い圧力を要し、好まし
くない。
モニアを放出でき、且つ、反応相を上記反応温度下に液
体の状態を保持させうるものであれば良い。この圧力は
反応温度に比例して高くなり、又、反応の進行と共に反
応相中のアリールアミン類のモル分率が低くなるにつれ
て低くなる。また、この圧力は一般には反応温度でのア
リールアミンの飽和蒸気圧に相当させれば良く、例えば
アニリンの場合、通常上記反応温度では10〜40Kg
/cm2 Gの範囲となる。
応物から未反応アリールアミン類を分留し、次いで高沸
点副生物を残さとして分離することにより容易に目的と
するジアリールアミン類を得ることができる。水を反応
時に添加した場合には、上記未反応アリールアミン類の
分留時に水がアリールアミン類と同時に大部分回収され
るので、分留されたアリールアミン類はその含水率を適
宜調整して再使用することができる。
ても実施できる。しかし工業的には原料アリールアミン
類及び水を連続的に供給し、圧力コントロールを行いな
がら反応物を連続的に抜き出す連続法が作業能率上有利
である。
ルアミン類を原料とし、加圧液相下にジアリールアミン
類を製造するに当たり、SiO2 /Al2 O3 モル比が
5以上、20未満の範囲のβ−ゼオライトを固体酸触媒
として使用することで、その生産性を大幅に向上するこ
とを可能ならしめたもので、その産業上の価値は極めて
大きいものである。
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
−βゼオライト(Si/Al=12.5、エヌ・イーケ
ムキャット株式会社 商品名H−β)触媒粉末、200
gのアニリン、および2gの水を入れ、オートクレーブ
内の空気を窒素で置換した後、密封系で350℃で3時
間加熱を行った。反応物を冷却後、オートクレーブから
取り出し、触媒を濾過した後、反応液をガスクロマトグ
ラフを用いて分析した。 その結果、反応液中のジフェ
ニルアミン濃度は43.7%であった。
−βゼオライト(Si/Al=25.0、日揮ユニバー
サル株式会社製、商品名BETA)触媒粉末、200g
のアニリン、および2gの水を入れ、オートクレーブ内
の空気を窒素で置換した後、密封系で350℃で3時間
加熱を行った。反応物を冷却後、オートクレーブから取
り出し、触媒を濾過した後、反応液をガスクロマトグラ
フを用いて分析した。その結果、反応液中のジフェニル
アミン濃度は27.1%であった。
Claims (4)
- 【請求項1】 アリールアミン類を原料とし、加圧液相
下にジアリールアミン類を製造するに当たり、SiO2
/Al2 O3 モル比が5以上、20未満の範囲のβ−ゼ
オライトを固体酸触媒として使用することを特徴とする
ジアリールアミン類の製造方法。 - 【請求項2】 β−ゼオライのSiO2 /Al2 O3 モ
ル比が5〜18であることを特徴とする請求項1記載の
方法。 - 【請求項3】 β−ゼオライト触媒が、H型、又はNH
4 型触媒である請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 下記一般式〔1〕で示されるアリールア
ミンと下記一般式〔2〕で示されるアリールアミンとを
反応させて下記一般式〔3〕で示されるジアリールアミ
ンを製造することをことを特徴とする請求項1記載の方
法。 〔式中、R1 〜R10はそれぞれ同一でも異なったもので
あってもよく、それぞれ水素、炭素数1〜12のアルキ
ル、炭素数1〜12のアルコキシ、フェニル、ヒドロキ
シ、アミノ、ニトロ又は炭素数1〜12のアルコキシ,
ヒドロキシもしくはフェニルで置換された炭素数1〜1
2のアルキルからなる群から選ばれる〕
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JP01917998A JP3972441B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ジアリールアミン類の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11217358A true JPH11217358A (ja) | 1999-08-10 |
JP3972441B2 JP3972441B2 (ja) | 2007-09-05 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001172230A (ja) * | 1999-12-20 | 2001-06-26 | Sumitomo Chem Co Ltd | ジアリールアミン類の製造方法 |
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1998
- 1998-01-30 JP JP01917998A patent/JP3972441B2/ja not_active Expired - Fee Related
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