JPH1121410A - アクリルゴム組成物 - Google Patents
アクリルゴム組成物Info
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- JPH1121410A JPH1121410A JP19491997A JP19491997A JPH1121410A JP H1121410 A JPH1121410 A JP H1121410A JP 19491997 A JP19491997 A JP 19491997A JP 19491997 A JP19491997 A JP 19491997A JP H1121410 A JPH1121410 A JP H1121410A
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Abstract
ロゲンおよびカルボキシ基含有アクリルゴム、トリチオ
シアヌール酸、ジチオカルバミン酸金属塩およびチウラ
ムスルフィドを含有するアクリルゴム組成物であって、
二次加硫を省略しても更に良好な耐圧縮永久歪特性を有
する加硫物を与え得るものを提供する。 【解決手段】 上記アクリルゴム組成物に更に有機リン
酸エステル化合物およびハイドロタルサイト類を添加す
る。
Description
物に関する。更に詳しくは、二次加硫を省略しても良好
な耐圧縮永久歪特性を有する加硫物を与え得るアクリル
ゴム組成物に関する。
リルゴム、トリチオシアヌール酸、ジチオカルバミン酸
金属塩およびチウラムスルフィドを含有するアクリルゴ
ム組成物を提案している(特開平2-173,149号公報)。こ
のアクリルゴム組成物は、二次加硫を省略しても良好な
耐圧縮永久歪特性を有する加硫物を与え得るとされてい
るが、その圧縮永久歪(150℃、70時間)の値は、二次加
硫物が14%であるのに対し23〜24%であって、なお一段の
改善が望まれている。
含有アクリルゴム、トリチオシアヌール酸、ジチオカル
バミン酸金属塩および/またはチウラムスルフィドを含
有するアクリルゴム組成物についても提案しているが
(特開平2-173,148号公報)、この場合にも二次加硫を省
略しても良好な耐圧縮永久歪特性を有する加硫物が得ら
れるとされているものの、その圧縮永久歪(150℃、70時
間)の値は、二次加硫物が11%であるのに対しその殆んど
が20〜21%であって、なお一層の改善が望まれているこ
とは同様である。
ハロゲン含有アクリルゴムまたは活性ハロゲンおよびカ
ルボキシ基含有アクリルゴム、トリチオシアヌール酸、
ジチオカルバミン酸金属塩およびチウラムスルフィドを
含有するアクリルゴム組成物であって、二次加硫を省略
しても更に良好な耐圧縮永久歪特性を有する加硫物を与
え得るものを提供することにある。
上記アクリルゴム組成物に更に有機リン酸エステル化合
物およびハイドロタルサイト類を添加することによって
達成される。
は、アルキルアクリレート単量体約60〜99.8重量%、活
性ハロゲン含有単量体約10〜0.1重量%およびこれらの各
単量体と共重合可能な少くとも一種の他の単量体約30〜
0重量%を共重合させて得られるエラストマー状共重合体
である。活性ハロゲンおよびカルボキシル基含有アクリ
ルゴムの場合には、更に約10〜0.1重量%のカルボキシル
基含有単量体が共重合されている。
えばアルキルアクリレート、アルコキシアルキルアクリ
レート、アルキルチオアルキルアクリレート、ジアノア
ルキルアクリレートなどが挙げられる。
うなものが例示され、好ましくはビニルクロロアセテー
トが用いられる。 (1)ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセテート
など (2)グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、アリルグリシジルエステルなどのグリシジル化合物
とモノクロロ酢酸との付加反応生成物
ばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン
酸、ビニル酢酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
けい皮酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチ
ル、マレイン酸モノブチルなどが用いられる。
ばスチレン、α-メチルスチレン、ハロゲン化スチレ
ン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N-メチロールアクリルアミ
ド、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、酢
酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、ベンジルアクリレート、フルフリルアクリレ
ートなどのモノビニル系またはモノビニリデン系不飽和
化合物、更にはジビニルベンゼン、アリルアクリレー
ト、アリルメタクリレート、アルキレングリコールジア
クリレート、アルキレングリコールジメタクリレート、
ポリアルキレングリコールジアクリレート、ポリアルキ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレートなどの架橋性ポリエン化合物など
が例示される。
一般式で示されるものが用いられ、 (RR'N-CSS)nM R,R′:炭素原子1〜12のアルキル基、アルケニル基、シ
クロアルキル基、フェニル基またはRとR′とが結合した
複素環である M:亜鉛、銅、カドミウム、鉛、ビスマス、鉄、コバル
ト、マンガン、テルル、セレンの如き1〜4価の金属であ
る(n:1〜4) 好ましくは、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチ
ルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン
酸亜鉛などが用いられる。
一般式で示されるものが用いられ、 RR'N−CS−(S)n−CS−NRR' R,R':アルキル基、アラルキル基、シクロアルキル基ま
たはRとR'とが結合した複素環である n:1〜6の整数 好ましくはテトラメチルチウラムジスルフィド、テトラ
エチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジ
スルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド、ジ
ペンタメチレンチウラムテトラスルフィドなどが用いら
れる。
式 PO(OR)n(OH)3-n R:炭素数1〜24のアルキル基またはアルケニル基 -C6H4R基で、Rは上記定義と同じである -R1(OR2)mOR3基で、R1およびR2は炭素数2〜3のアルキレ
ン基であり、R3は上記R基またはC6H4R基であり、mは1〜
50の整数である -R4Rf基で、R4は炭素数1〜10のアルキレン基であり、Rf
は炭素数6〜18のパーフルオロアルキル基またはパーフ
ルオロアルケニル基である n:1または2で表わされるものが用いられる。実際には、
市販品、例えば東邦化学製品フォスファノールRL210等
を用いることができる。
シアのウラル地方等において産出される天然鉱物として
のハイドロタルサイトの他に、合成ハイドロタルサイト
Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2Oおよびそれの表面処理品また
は焼成品等を用いることができ、実際には市販品、例え
ば協和化学製品DHT-4A-2、DHT-4A、KW-2100、KW-2200等
をそのまま用いることができる。
よびカルボキシル基)含有アクリルゴム100重量部当り、
トリチオシアヌール酸が約0.1〜10重量部、好ましくは
約0.3〜2重量部、ジチオカルバミン酸金属塩が約0.1〜1
0重量部、好ましくは約0.3〜5重量部、チウラムスルフ
ィドが約0.01〜10重量部、好ましくは約0.05〜2重量
部、有機リン酸エステル化合物が約0.01〜15重量部、好
ましくは約0.1〜3重量部、またハイドロタルサイト類が
約0.01〜15重量部、好ましくは約0.1〜3重量部の割合で
それぞれ用いられる。有機リン酸エステル化合物および
ハイドロタルサイト類の添加割合がこれより少ないと、
所望のプレス加硫物の耐圧縮永久歪特性の改善が達成さ
れず、一方これより多い割合で用いられるとスコーチタ
イムが短くなる。
他の添加剤、例えば補強剤、充填剤、老化防止剤、安定
剤、可塑剤、滑剤などと共に、ロール混合、バンバリー
混合、溶液混合など一般に用いられている方法によって
行われる。調製された組成物のプレス加硫は、一般に約
150〜210℃で約1〜30分間程度行われ、更に必要に応じ
て二次加熱(オーブン加硫)を行うこともできる。
ボキシル基)含有アクリルゴム組成物は、二次加硫を省
略しても一段とすぐれた耐圧縮永久歪特性を有する加硫
物を与え得るのみならず、未加硫生地特性の点でもすぐ
れている。
量%、n-ブチルアクリレート25重量%、2-メトキシエチル
アクリレート24重量%およびビニルクロロアセテート2.5
重量%の共重合体)100部(重量、以下同じ)、FEFカーボン
ブラック60部、ステアリン酸1部、トリチオシアヌール
酸(大内新興化学製品ノクセラーTCA)0.5部および老化防
止剤(大内新興化学製品ノクラックCD)2部の共通配合に
加えて、次の表1に示される他の各成分を配合し、8イン
チオープンロールで混練した後、混練物について180
℃、8分間のプレス加硫を行ない、厚さ2mmのシート状テ
ストピースを加硫成形した。 表1 実施例 比較例 他の配合成分(部) 1 2 3 4 1 2 3 4 5 6 ノクセラーBZ 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 ノクセラーEZ 1.5 1.5 ノクセラーTET 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 ノクセラーTBT 0.5 0.5 フォスファノールRL210 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 DHT-4A 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 注)ノクセラーBZ:大内新興化学製品ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛 ノクセラーEZ:大内新興化学製品ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 ノクセラーTET:大内新興化学製品テトラエチルチウラムジスルフィド ノクセラーTBT:大内新興化学製品テトラブチルチウラムジスルフィド フォスファノールRL210:東邦化学製品で前記一般式でのモノ、ジエステル 混合物 DHT-4A:協和化学製品ハイドロタルサイト
クリルゴムAの代りに、活性塩素およびカルボキシル基
含有アクリルゴムB(エチルアクリレート49重量%、n-ブ
チルアクリレート25重量%、2-メトキシエチルアクリレ
ート24重量%、ビニルクロロアセテート1.5重量%および
メタクリル酸0.5重量%の共重合体)が用いられた。
びプレス加硫物について、次の各項目の測定が行われ
た。 未加硫生地特性: (1)キュラストメータ(JIS K-6300) 測定温度180℃ (2)ムーニー粘度およびスコーチ(JIS K-6300) 測定温度125℃ プレス加硫物特性: (1)常態値(JIS K-6301) (2)圧縮永久歪(JIS K-6301) 150℃、70時間、25%圧縮
Claims (2)
- 【請求項1】 活性ハロゲン含有アクリルゴム、トリチ
オシアヌール酸、ジチオカルバミン酸金属塩、チウラム
スルフィド、有機リン酸エステル化合物およびハイドロ
タルサイト類を含有してなるアクリルゴム組成物。 - 【請求項2】 活性ハロゲンおよびカルボキシル基含有
アクリルゴム、トリチオシアヌール酸、ジチオカルバミ
ン酸金属塩、チウラムスルフィド、有機リン酸エステル
化合物およびハイドロタルサイト類を含有してなるアク
リルゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19491997A JPH1121410A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | アクリルゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19491997A JPH1121410A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | アクリルゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1121410A true JPH1121410A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16332534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19491997A Pending JPH1121410A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | アクリルゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1121410A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204708A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Yunimatekku Kk | アクリルエラストマー組成物 |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP19491997A patent/JPH1121410A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204708A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Yunimatekku Kk | アクリルエラストマー組成物 |
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