JPH11199819A - 孔版印刷機用油中水滴型エマルションインキ - Google Patents
孔版印刷機用油中水滴型エマルションインキInfo
- Publication number
- JPH11199819A JPH11199819A JP1328198A JP1328198A JPH11199819A JP H11199819 A JPH11199819 A JP H11199819A JP 1328198 A JP1328198 A JP 1328198A JP 1328198 A JP1328198 A JP 1328198A JP H11199819 A JPH11199819 A JP H11199819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- oil
- ink
- parts
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
印刷機用油中水滴型エマルションインキを提供するこ
と。 【解決手段】 着色剤を含有する相(好ましくは油相)
の逆相(好ましくは水相)に、着色剤の平均粒子径の2
0倍以上(好ましくは8〜30μm)の平均粒子径を有
する固体粒子を含有させる。
Description
滴型エマルションインキに関する。
用原紙を用い、この原紙の開口部を介して原紙の一方の
側より他方の側へインキを移動させることにより、紙等
の被印刷物表面に印刷を行うものである。この印刷方法
において、印刷直後の印刷物が排紙台上に重ねられて行
くため、印刷部の裏面に前印刷物の未乾燥インキが付着
する現象、いわゆる「裏移り」は避けられない問題であ
る。
−116525号公報では油相中に着色剤と平均粒子径
8〜30μmの固体粒子を配合する提案がなされてい
る。しかし、着色剤と固体粒子が同相に存在する場合、
固体粒子表面にも着色剤が付着してしまい、「裏移り」
に対して十分な効果が得られない。また、特開平8−2
18025号公報では水相中に体質顔料を、特開平8−
302262号公報では油相中に体質顔料を含有すると
いう提案がなされているが、両提案とも使用している体
質顔料が1.6μm〜3.5μmと小さいため、「裏移
り」に対しては十分な効果が得られない。
「裏移り」を改良した孔版印刷機用油中水滴型エマルシ
ョンインキを提供することを目的とする。
油相中に、乳化剤を用いて水相を相分離分散状態にした
孔版印刷機用油中水滴型エマルションインキにおいて、
着色剤を含有する相の逆相に、着色剤の平均粒子径の2
0倍以上の平均粒子径を有する固体粒子を含有させたこ
とを特徴とする孔版印刷機用油中水滴型エマルションイ
ンキ、(2)上記(1)において、油相に着色剤を、水
相に着色剤の平均粒子径の20倍以上の平均粒子径を有
する固体粒子を含有させたことを特徴とする孔版印刷機
用油中水滴型エマルションインキ。(3)上記(1)に
おいて、固体粒子の平均粒子径が8〜30μmであるこ
とを特徴とする孔版印刷機用油中水滴型エマルションイ
ンキ、が提供される。
にインキ塗膜が形成され、紙の内部に浸透する過程で油
相と水相に分離してそれぞれ浸透、乾燥していくと言わ
れている。その段階で、未乾燥の着色剤含有相が次に来
た印刷紙の裏側に付着することによって、裏移りは生じ
ている。その前記未乾燥の着色剤含有相の膜厚は、着色
剤粒子の粒子径に依存しており、その皮膜に次の印刷紙
の裏側が接触することを防げれば、裏移りを防止するこ
とができる。
逆相に、着色剤含有相の紙上膜厚より大きい、着色剤の
平均粒子径の20倍以上の平均粒子径を有する固体粒子
を含有することによって、前記接触を防いでいる。前述
したように、着色剤含有相の膜厚は着色剤粒子の粒子径
に依存しているため、その着色剤粒子径の20倍以上、
好ましくは8〜30μmの固体粒子を使用することで、
効果的に、皮膜に次の印刷紙の裏側が接触することを防
ぐことができる。また、着色剤粒子の逆相に固体粒子を
含有することで、固体粒子表面への着色剤の付着を防ぐ
ことができるため、固体粒子表面から次の印刷紙の裏側
へ着色剤が付着することがないので、裏移りを生じな
い。もしも、固体粒子と着色剤粒子が同相に存在した場
合、固体粒子表面と着色剤表面は分散媒を介して非常に
相溶性がよくなるため、固体粒子表面に着色剤が付着し
てしまい、裏移りの効果的な解決にはならない。
水相に前記着色剤の平均粒子径の20倍以上の平均粒子
径を有する固体粒子を含有することで、より効果的に前
述の効果を得ることができる。油相と水相が紙の内部に
浸透していくメカニズムとして、油相が先に紙の内部に
浸透していき、その後水相が浸透するといわれている。
その場合、油相に着色剤が含有されている方が、着色剤
含有相が先に紙の内部に浸透し、その上に固体粒子が乗
る形になるため、前述の効果をより効果的に得ることが
できる。
粒子径が8〜30μmであることで、画像上も最適な状
態で前述の効果を得ることができる。仮に着色剤の分散
粒子径が小さく固体粒子がその20倍以上あっても、固
体粒子径自体が小さくなると紙の繊維間に埋没するもの
も出てくるため、8μm以下では効果がやや小さくなっ
てしまう。また、固体粒子が30μm以上になると、マ
スター開孔部を通過できないものも出てくるため、裏移
りには良好なものの、画像上白抜けを生ずる場合も出て
くる。
る。本発明で用いる固体粒子としては、それを分散させ
る分散媒に不溶でその固体構造を保てるものであれば特
に限定はなく、例えばポリエチレン、ポリエステル、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、シリカ、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリメタクリル酸メチル、炭
酸カルシウム、酸化アルミニウム、その他が使用可能で
ある。上記固体粒子の添加量はインキ自体の系を崩壊さ
せないレベルで任意の量が使用可能であり、好ましくは
インキ全体量に対して、0.5〜30重量%である。
油や植物油等があり、鉱物油としては、例えば石油系溶
剤、流動パラフィン、スピンドル油、軽油、灯油、マシ
ン油、ギアー油、潤滑油、モーター油等が、また植物油
としては、あまに油、トール油、とうもろこし油、オリ
ーブ油、なたね油、ひまし油、大豆油、脱水ひまし油等
が挙げられる。また、ポリイソブチレン類、水素化ポリ
デセン類、トリメチロールプロパンエステル類、ネオペ
ンチルエステル類、ペンタエリスリトールエステル類、
シロキサン類、シリコーン類、フロロカーボン類、アル
キル置換ジフェニルエーテル類、フタル酸エステル類、
リン酸エステル類等の合成油も使用可能である。なお、
石油系溶剤としては、エクソン社のアイソパーや日本石
油社のAF5号ソルベント等のソルベント類等の混合溶
剤を使用しても良い。そして、これらの油は単独でも2
種以上混合して使用しても良い。
のものが任意に使用でき、例えば、カーボンブラック、
酸化チタン、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、ニト
ロソ系顔料、ニトロ系顔料、建染染料系顔料、媒染染料
系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料及び天然染
料系顔料等の顔料等が挙げられる。これらの顔料等は、
単独でも2種以上混合して添加しても良く、インキ内へ
の顔料添加量は1〜15重量%、好ましくは2〜10重
量%とするのが良い。
リン、トリグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセ
リン等のポリグリセリンの脂肪酸エステルが挙げられ
る。該脂肪酸エステル以外としては、ソルビタン脂肪酸
エステルとして、ソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノパルミテート、ソルビタンセスキオレエート、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が例示さ
れる。その他、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロー
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシ
エチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンラノリン誘
導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシ
エチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルホルムアルデヒド縮合物等が例示される。この
他、アルキルアミン系高分子化合物、アルミニウムキレ
ート系化合物、スチレン/無水マレイン酸共重合体、ポ
リアクリル酸の部分アルキルエステル、ポリアルキレン
ポリアミン脂肪族多価カルボン酸、ポリエーテル、エス
テル型アニオン界面活性剤、高分子量ポリカルボン酸の
長鎖アミン塩、ポリアミド、燐酸エステル系界面活性
剤、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸塩、アルコール類
等が使用可能である。これらの分散剤は油相又は水相に
着色剤や固体粒子を良好に分散させるために、必要に応
じて使用すれば良く、単独又は2種以上混合しても使用
可能である。その添加量は着色剤重量の40%以下、好
ましくは2〜35重量%とすれば良い。
用いるのが好ましく、具体的には、ソルビタン脂肪酸エ
ステルとして、ソルビタンモノラウレート、ソルビタン
モノパルミテート、ソルビタンセスキオレエート、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が例示され
る。その他、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、ポリエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、
ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド
縮合物等が例示される。これらは、効果を損なわない範
囲で、単独又は2種以上混合してインキに添加してもよ
く、添加量はインキ重量の1〜20重量%とすればよ
い。
マルションの形成を妨害しない範囲で、樹脂、ゲル化
剤、及び酸化防止剤等を添加することができる。また、
水相にはエマルションの形成を妨害しない範囲で、水溶
性高分子、防腐・防かび剤、水の蒸発抑制剤、凍結防止
剤、pH調整剤、電解質等を添加することができる。な
お、水に関しては清浄であればよく、具体的には、水道
水、イオン交換水、蒸留水等を用いれば良い。
との固着、顔料の分散及びインキの経時安定性向上等の
ために、従来から添加されているバインダー樹脂であ
る。従って、従来から添加されている樹脂を添加すれば
良く、具体的にはロジン、重合ロジン、水素化ロジン、
ロジンエステル、水素化ロジンエステル等のロジン系樹
脂、ロジン変性フェノール樹脂等のロジン変性樹脂、フ
ェノール樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ゴム誘導体、
重合ひまし油等を1種又は2種以上混合して添加すれば
良い。また、添加量はインキ重量の20重量%以下、好
ましくは1〜7重量%以下とすれば良い。
してインキの保存安定性、定着性等を向上させる役割を
持ち、本発明のインキに添加されるゲル化剤としては、
油相中の樹脂と配位結合する化合物が好ましい。このよ
うな化合物を例示すると、Li,Na、K、Al、C
a、Co、Fe、Mn、Mg、Pb、Zn、Zr等の金
属を含む有機酸塩、有機キレート化合物、金属石鹸オリ
ゴマー等であり、具体的にはオクチル酸アルミニウム等
のオクチル酸金属塩、ナフテン酸マンガン等のナフテン
酸金属塩、ステアリン酸亜鉛等のステアリン酸塩、アル
ミニウムジイソプロポキシドモノエチルアセトアセテー
ト等の有機キレート化合物等が挙げられる。これらのゲ
ル化剤は、1種又は2種以上を油相に添加すればよく、
その添加量は油相中の樹脂の15重量%以下、好ましく
は5〜10重量%である。
ヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ブチルヒドロ
キシアニソール等であり、これらの添加によって油相中
のバインダー樹脂等の酸化を防ぎ、これによってインキ
粘度の上昇等が防止される。また、その添加量はインキ
中の油の2重量%以下、好ましくは0.1〜1.0重量
%である。なお、酸化防止剤は単独でも2種以上混合し
て使用しても良い。
溶性高分子は、保湿や増粘の為に添加されるものであ
り、具体的には下記の天然又は合成高分子が添加され
る。デンプン、マンナン、アルギン酸ソーダ、ガラクタ
ン、トラガントガム、アラビアガム、プルラン、デキス
トラン、キサンタンガム、ニカワ、ゼラチン、コラーゲ
ン、カゼイン等の天然高分子、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシメチルデンプン、カル
ボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプン等の半合
成高分子、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリアクリル酸トリエタノールアミン等のアクリル
樹脂誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミド及びN−エチルアクリルアミド等のN−アルキル
置換アクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリ酢酸ビニル等の合成高分子、
及び2種類以上の異なるモノマーから合成された水溶性
の合成高分子、その他。これらの水溶性高分子は、単独
でも2種以上混合して添加しても良く、インキに含まれ
る水の25重量%以下、好ましくは0.5〜15重量%
添加される。
ルション内で細菌やカビが繁殖するのを防ぐために添加
され、エマルションを長期間保存する場合は防腐・防か
び剤の添加が普通である。その添加量は、インキ中に含
まれる水の3重量%以下、好ましくは0.1〜1.2重
量%とするのが良い。また、防腐・防かび剤としては、
サリチル酸、フェノール酸、p−オキシ安息香酸メチ
ル、p−オキシ安息香酸エチル等の芳香族ヒドロキシ化
合物及びその塩素化合物の他、ソルビン酸やデヒドロ酢
酸等が使用され、これらは単独でも2種以上混合して使
用しても良い。
あり、これらの目的で添加される薬品は、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール
等のグリコール、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、ブタノール、イソブタノール等の低級飽和一価
アルコール、グリセリンやソルビトール等の多価アルコ
ール等である。これらの薬品は1種又は2種以上添加す
ればよく、その添加量はインキ中の水重量の15重量%
以下、好ましくは4〜12重量%である。
ールアミン、酢酸ナトリウム、トリアミルアミン等であ
り、必要時にはこれらのpH調整剤を添加して水相のp
Hを6〜8に保つことができる。水相のpHが前記範囲
からはずれると、増粘剤用水溶性高分子が添加されてい
る場合にその効果が損なわれる等の問題がある。
の安定性を高めるために添加されるものである。従っ
て、その電解質にはエマルションの安定性向上に有効な
離液順列が高いイオンで構成された電解質を添加するの
が良い。離液順列が高い陰イオンは、クエン酸イオン、
酒石酸イオン、硫酸イオン、酢酸イオン等であり、離液
順列が高い陽イオンはアルカリ金属イオンやアルカリ土
類金属イオンであるから、ここで添加される電解質とし
ては少なくとも陰イオンか陽イオンの一方が前記イオン
よりなる塩が好ましい。従って、ここで添加される電解
質としては、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、クエ
ン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ホウ酸ナトリ
ウム、酢酸ナトリウム等が好ましく、その添加量は水相
の0.1〜2重量%、好ましくは0.5〜1.5重量%
である。
エマルションインキには、印刷時に印刷用紙と印刷ドラ
ムとの分離を良くするため、或いは印刷用紙の巻き上が
り防止等のために、油相にワックスを添加することがで
きる。
ンモニア、水酸化ナトリウム等を添加して水溶性高分子
添加による高粘度化を更に増進させることができる。更
に、水相に防錆剤や消泡剤を添加して、印刷の際に印刷
機がインキによって錆びたり、インキが泡立つことを防
止することができる。これらの添加量は孔版印刷用イン
キに添加されている公知品を必要に応じて添加すればよ
く、その添加量は従来品の場合と同程度で良い。
マルションインキ製造時と同様にして油相及び水相液を
調整し、それぞれを撹拌機や三本ロールミル、ボールミ
ル等で撹拌、分散した後、この両者を公知の乳化機内で
乳化させてインキとすれば良い。
明する。なお、以下に示す部は、重量基準である。
し、油相を得た。また、上記割合の水相成分を混合し、
ボールミルにて分散し、水相を得た。前記油相を乳化機
にて撹拌しながら前記水相成分を徐々に添加していき、
乳化させてW/O型エマルションインキを得た。
リコー社製孔版印刷機プリポートVT−3820で印刷
し、印刷画像を得た。また、前記油相及び水相の、乳化
する前の状態で堀場製作所製レーザー式粒度分布計(L
A−700)にて、着色剤及び固体粒子の平均粒子径を
測定した。
し、実施例1と同様の印刷及び測定を行った。
し、実施例1と同様の印刷及び測定を行った。
し、実施例1と同様の印刷及び測定を行った。
し、実施例1と同様の印刷及び測定を行った。
し、実施例1と同様の印刷及び測定を行った。
ーボンブラックとシリカパウダーを別にし、それぞれに
水相ビヒクルの半分ずつを添加して、別々にボールミル
にて分散した。その後、水相成分を混合し、水相を得
た。前記油相を乳化機にて撹拌しながら前記水相成分を
徐々に添加していき、乳化させてW/O型エマルション
インキを得た。このインキに関し、実施例1と同様の印
刷及び測定を行った。
ーボンブラックとシリカパウダーを別にし、それぞれに
油相ビヒクルの半分ずつを添加して、別々に三本ロール
ミルにて分散した。その後、油相成分を混合し、油相を
得た。この油相を乳化機にて撹拌しながら前記水相成分
を徐々に添加していき、乳化させてW/O型エマルショ
ンインキを得た。このインキに関し、実施例1と同様の
印刷及び測定を行った。
実施例1と同様の印刷及び測定を行った。
1に示す。なお、表1記載の裏移りは、印刷画像を目視
で6段階にランク分けしたものであり、裏移り量が少な
い程良い。 1:悪い 2:やや悪い 3:普通 4:やや良 5:良好 6:非常に良好
例1〜2を比較すると、着色剤と固体粒子を逆相に入れ
ることで、明らかに裏移りが向上していることが分か
る。また、実施例2、4、6と比較例3と比較すると、
着色剤と固体粒子を逆相に入れた場合でも、固体粒子が
着色剤の20倍未満の小さなものでは、改善の効果が無
いことが分かる。次に、請求項2記載の条件に関し、実
施例1、3、5と実施例2、4、6を比較すると、水相
に着色剤で油相に固体粒子を入れるよりも、油相に着色
剤で水相に固体粒子を入れた方が、より大きな効果にな
っていることが分かる。また、請求項3記載の条件に関
し、実施例1、2、5と実施例3、4、6を比較する
と、固体粒子の平均粒子径が8μm以上の場合に、より
大きな効果が見られることが分かる。但し、実施例6の
ように、30μmを越えるものに関しては、画像上問題
ないレベルではあるものの、僅かな白抜けが見られた。
以上の結果から、本発明の条件を満たすことによって裏
移りを改良したインキが得られることがわかる。
ルションインキは、着色剤を含有する相の逆相に、着色
剤の平均粒子径の20倍以上の平均粒子径を有する固体
粒子を含有させたことから、極めて裏移りの少ない印刷
物を得ることができる。
ションインキは、油相に着色剤を、かつ水相に前記平均
粒子径を有する固体粒子を含有させたことから、更に裏
移りの少ない印刷物を得ることができる。
ションインキは、平均粒子径が8〜30μmの固体粒子
を含有させたことから、より更に裏移りの少ない印刷物
を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 油相中に、乳化剤を用いて水相を相分離
分散状態にした孔版印刷機用油中水滴型エマルションイ
ンキにおいて、着色剤を含有する相の逆相に、着色剤の
平均粒子径の20倍以上の平均粒子径を有する固体粒子
を含有させたことを特徴とする孔版印刷機用油中水滴型
エマルションインキ。 - 【請求項2】 請求項1において、油相に着色剤を、水
相に着色剤の平均粒子径の20倍以上の平均粒子径を有
する固体粒子を含有させたことを特徴とする孔版印刷機
用油中水滴型エマルションインキ。 - 【請求項3】 請求項1において、固体粒子の平均粒子
径が8〜30μmであることを特徴とする孔版印刷機用
油中水滴型エマルションインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1328198A JP3736960B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 孔版印刷機用油中水滴型エマルションインキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1328198A JP3736960B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 孔版印刷機用油中水滴型エマルションインキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11199819A true JPH11199819A (ja) | 1999-07-27 |
JP3736960B2 JP3736960B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=11828827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1328198A Expired - Fee Related JP3736960B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 孔版印刷機用油中水滴型エマルションインキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3736960B2 (ja) |
-
1998
- 1998-01-08 JP JP1328198A patent/JP3736960B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3736960B2 (ja) | 2006-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4080080B2 (ja) | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ | |
JP4080098B2 (ja) | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ | |
JP4080121B2 (ja) | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ | |
JPH10168372A (ja) | 孔版印刷用w/oエマルションインキ | |
EP1227137A1 (en) | Emulsion ink for stencil printing and its use | |
JP3725921B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP4860908B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP3736960B2 (ja) | 孔版印刷機用油中水滴型エマルションインキ | |
JP3246696B2 (ja) | 孔版印刷用油中水滴型エマルションインク | |
JP3775533B2 (ja) | 孔版印刷機用エマルションインキ | |
JP3847382B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JPH08218023A (ja) | 孔版印刷用エマルションインク | |
JP2003268282A (ja) | 孔版印刷用w/oエマルションインキ | |
JP2000160082A (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP4510404B2 (ja) | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ | |
JP3479793B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP3839105B2 (ja) | 孔版印刷用インキ | |
JP4878088B2 (ja) | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ | |
JP3739539B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP3803786B2 (ja) | 孔版印刷用油中水滴型エマルションインク | |
JP2015224292A (ja) | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ及びその製造方法 | |
JP4851701B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP2926455B2 (ja) | W/o型エマルションインキ | |
JP4880832B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP4851705B2 (ja) | 孔版印刷用エマルジョンインキ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040213 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050810 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051025 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081104 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |