JPH11128237A - 穿刺アダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波を透過して超音波断層像に穿刺針を映
し出すことができると共に、穿刺針を確実に固定できる
穿刺アダプタを提供する。 【解決手段】 超音波プローブ１に穿刺アダプタ２が取
り付けられ、その穿刺アダプタ２の針ガイド３に穿刺針
４が挿入されている。（ｂ）に示すように、針ガイド３
の挿入口に対し穿刺針４をＡ方向に押すと、針ガイドの
角部３ａとその対角方向の角部３ｃに穿刺針４が押し付
けられ、スキャン方向軸上に固定される。（ｃ）に示す
ように、針ガイド３の挿入口に対し穿刺針４をＢ方向に
押すと、針ガイドの角部３ｂとその対角方向の角部３ｄ
に穿刺針４が押し付けられ、スキャン方向軸上に固定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
よる超音波断層像下にて、組織摘出や吸引、薬剤注入な
どをする穿刺術において、超音波プローブに装着して穿
刺針を目的部位に案内する穿刺アダプタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、超音波診断装置にて被検体を超音
波断層像下で観察しながら穿刺針を挿入して、組織摘出
や吸引、薬剤注入などをする穿刺術が行われている。こ
の場合、超音波プローブから発する超音波ビームによっ
て得られる超音波断層像に穿刺針の映像を映し出す必要
がある。このため、超音波プローブに穿刺アダプタを取
り付け、この穿刺アダプタによって、超音波ビームにて
映し出された断層像内の任意の部分に、またはあらかじ
め画像上に表示されたマーカによって穿刺針を導き、穿
刺術を行う。

【０００３】図１４は、第１の従来例の穿刺アダプタを
示す。（ａ）は超音波のスキャン方向から穿刺アダプタ
を見た図であり、（ｂ）は針ガイドの断面を示す。超音
波プローブ１に穿刺アダプタ２が取り付けられ、この穿
刺アダプタ２の針ガイド３０に穿刺針４が挿入されてい
る。針ガイド３０の断面の形状は、（ｂ）に示すように
円、正方形、正三角形などがある。穿刺針４は、針ガイ
ド３０との間の隙間によってガタが生じ、穿刺針４が超
音波ビームの照射範囲から外れた範囲ｃが超音波断層像
上に映し出されない。

【０００４】図１５は、第２の従来例の穿刺アダプタを
示す。（ａ）は、針ガイドホルダ１１に針押え扉１２が
閉じた状態を示す。針ガイドホルダ１１の中に針ガイド
１３が挿入され、穿刺針１４が保持されている。（ｂ）
は、針押え扉１２をスライドさせて、針押え扉１２の爪
が針ガイドホルダ１１の溝から外れた状態を示す。
（ｃ）は、針押え扉１２が、その軸を中心に回転して開
いた状態を示す。

【０００５】図１６は、第３の従来例の穿刺アダプタを
示す。被検体に穿刺アダプタの針ガイドから穿刺針を挿
入するため、超音波スタンドオフ３３を被検体表面に押
し当てた状態を示す。超音波スタンドオフ３３は、体表
接触部の材料が薄膜のゴム、高分子化合物、樹脂などに
よる水袋、あるいはゲル状物質によって構成され、体表
の複雑な曲面に合った形状を成す構造となっている。そ
して穿刺針を超音波ビームによって映し出される被検体
内に導くための斜めの貫通穴３３ａを有し、この貫通穴
３３ａから穿刺針３２が挿入される。この穿刺針３２が
体表を押し付け、皮膚の弾力によって、超音波スタンド
オフ３３と体表との間に空気層が生じている。

【０００６】これらの超音波断層像下の穿刺術では、超
音波プローブから発した超音波ビームが被検体に有効に
伝達されないと鮮明な超音波断層像が得られない。また
穿刺針が超音波ビーム内に安定して導かれないと、超音
波断層像に穿刺針の映像を映し出すことができない。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第１の
従来例の穿刺アダプタでは、穿刺アダプタによる穿刺針
の誘導、固定が十分でなく、穿刺針が超音波ビームから
外れて超音波断層像に映し出されなくなってしまうこと
があった。第２の従来例の穿刺アダプタでは、針押え扉
が固定されていないため、使用者の意思に反して扉が開
き、穿刺針が外れることがあった。第３の従来例の穿刺
アダプタでは、穿刺針ガイドと被検体表面との間の空隙
によって超音波の伝播が妨げられ、その部分の超音波断
層像が得られないことがあった。

【０００８】本発明は、超音波を透過して超音波断層像
に穿刺針を映し出すことができると共に、穿刺針を確実
に固定できる穿刺アダプタを提供することを目的とす
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の請求項１に記載の穿刺アダプタは、超音波
プローブに取り付けて、穿刺針を導き被検体内に挿入す
るための穿刺アダプタにおいて、穿刺針を超音波ビーム
によって映し出される被検体内に導く針ガイドを備え、
この針ガイドのガイド穴の断面の超音波ビーム走査方向
の幅が、それと直交する方向の幅より長いことを特徴と
する構成を有する。

【００１０】上記の構成によって、本発明の請求項１に
記載の穿刺アダプタは、スキャン方向の軸が保たれ、か
つスキャン方向に直交方向のガタが生じなくなる。

【００１１】本発明の請求項２に記載の穿刺アダプタ
は、超音波プローブに取り付けて、穿刺針を導き被検体
内に挿入するための穿刺アダプタにおいて、穿刺針を保
持し、外側面に溝を有する針ガイドホルダと、この針ガ
イドホルダの扉取付軸に回転可能かつ軸に直交方向に移
動可能に取り付けられ、この軸に直交方向への移動によ
って前記針ガイドホルダの溝に噛合う爪を有する針押え
扉とを備え、この針押え扉の前記針ガイドホルダと接す
る面上の、前記爪を針ガイドホルダの溝からはずすため
の前記軸に直交方向への移動を妨げる位置に突起を設け
たことを特徴とする。

【００１２】上記の構成によって、本発明の請求項２に
記載の穿刺アダプタは、使用者の意思に反して針押え扉
が開くことが無くなる。

【００１３】本発明の請求項３に記載の穿刺アダプタ
は、超音波プローブに取り付けて、穿刺針を導き被検体
内に挿入するための穿刺アダプタにおいて、超音波プロ
ーブと被検体表面の間に挿入され、超音波透過物質で満
たされた超音波スタンドオフと、この超音波スタンドオ
フを斜めに貫通して、穿刺針を超音波ビームによって映
し出される被検体内に導く針ガイドとを備え、この針ガ
イドを超音波透過性の材料にて構成すると共に、針ガイ
ドの中空部を超音波透過物質にて充填したことを特徴と
する。

【００１４】上記の構成によって、本発明の請求項３に
記載の穿刺アダプタは、超音波プローブからの超音波の
放射が妨げられない。

【００１５】本発明の請求項４に記載の穿刺アダプタ
は、超音波プローブに取り付けて、穿刺針を導き被検体
内に挿入するための穿刺アダプタにおいて、超音波プロ
ーブと被検体表面の間に挿入され、超音波透過物質にて
構成された超音波スタンドオフを備え、この超音波スタ
ンドオフが、穿刺針を超音波ビームによって映し出され
る被検体内に導くための斜めの貫通穴を有し、この貫通
穴出口周囲を凸状または硬くしたことを特徴とする。

【００１６】上記の構成によって、本発明の請求項４に
記載の穿刺アダプタは、超音波スタンドオフと体表との
密着性が高まる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。

【００１８】図１は、本発明に係る穿刺アダプタの第１
の実施形態の説明図であって、（ａ）は、超音波のスキ
ャン（走査）方向から穿刺アダプタを見た図、（ｂ）お
よび（ｃ）は、針ガイドに穿刺針を挿入した状態を示す
図である。超音波プローブ１に穿刺アダプタ２が取り付
けられ、その穿刺アダプタ２の針ガイド３に穿刺針４が
挿入され、穿刺針を超音波ビームによって映し出される
被検体内に導く。（ｂ）に示すように、針ガイド３の挿
入口に対し穿刺針４をＡ方向に押すと、針ガイドの角部
３ａとその対角方向の角部３ｃに穿刺針４が押し付けら
れ、スキャン方向軸上に固定される。（ｃ）に示すよう
に、針ガイド３の挿入口に対し穿刺針４をＢ方向に押す
と、針ガイドの角部３ｂとその対角方向の角部３ｄに穿
刺針４が押し付けられ、スキャン方向軸上に固定され
る。

【００１９】図２は、本実施の形態の穿刺アダプタの要
部を示す図であって、（ａ）は超音波プローブ１に穿刺
アダプタ２を取り付けた側面図、（ｂ）および（ｃ）は
針ガイド３の断面図である。針ガイド３のガイド穴の断
面の超音波ビーム走査方向の幅が、それと直交する方向
の幅より長く、（ｂ）はその断面形状がレモン形状、
（ｃ）は菱形の場合を示す。針ガイド３のガイド穴の断
面が（ｂ）に示すレモン形状の場合、長径方向の角部３
ａ，３ｂを、穿刺針の半径よりも小さい半径にして、穿
刺針を角部３ａまたは３ｂに押し付けることによって、
穿刺針が側面３ｅによって押さえられ、スキャン方向に
直交方向のガタがなくなる。また針ガイド３のガイド穴
の断面が（ｃ）に示す菱形の場合、長径方向の角３ｆ，
３ｇを鋭角にして、穿刺針を角３ｆまたは３ｇに押し付
けることによって、穿刺針が側面３ｈによって押さえら
れ、スキャン方向に直交方向のガタがなくなる。

【００２０】すなわち、図３（ａ）に示すように、レモ
ン形状断面または菱形断面のガイド穴に穿刺針を挿入
し、図３（ｂ）に示すように、穿刺針をスキャン方向Ａ
またはＢに押し付ける。その結果、図３（ｃ）に示すよ
うに、穿刺針がスキャン方向の細くなるところで固定さ
れてスキャン方向の軸が保たれ、かつスキャン方向に直
交方向のガタが生じなくなる。このため、穿刺針が超音
波ビームのスキャン方向の直交方向に外れることがな
く、超音波断層像上に穿刺針が映し出される。

【００２１】次に図４は、本発明に係る穿刺アダプタの
第２の実施形態の断面図である。（ａ）は、針ガイドホ
ルダ１１の外側面の溝１１ａに針押え扉１２の爪１２ａ
が噛合って閉じた状態を示す。針ガイドホルダ１１の中
に針ガイド１３が挿入され、穿刺針１４が保持されてい
る。（ｂ）は、針押え扉１２をスライドさせて、針押え
扉の爪１２ａが針ガイドホルダの溝１１ａから外れた状
態を示す。（ｃ）は、針押え扉１２が、その軸１２ｂを
中心に回転して開いた状態を示す。

【００２２】図５は、本実施の形態の穿刺アダプタの外
観図であって、（ａ）は全体外観図、（ｂ）は針ガイド
ホルダ部の上面図、（ｃ）は針ガイドホルダ部の側面図
である。穿刺アダプタに針ガイドホルダ１１が取り付け
られ、針ガイドホルダ１１は穿刺針１４を保持する。そ
の扉取付軸１１ｂに針押え扉１２の軸１２ｂが回転可能
かつ軸に直交方向にスライド可能に取り付けられてい
る。

【００２３】図６は、本実施の形態の穿刺アダプタの針
押え扉を示す図であって、（ａ）は上面図、（ｂ）は側
面図である。針押え扉１２に突起１２ｃが設けられてい
る。

【００２４】以上の構成によって、図４（ａ）に示すよ
うに針ガイドホルダ１１に針押え扉１２が閉じた状態で
は、突起１２ｃが針ガイドホルダ１１に引っ掛かり、針
押え扉１２が軸に直交方向にスライドするのを妨げてい
る。

【００２５】針押え扉１２を開く時は、図４（ｂ）に示
すように針押え扉１２に矢印方向に力を加えて、突起１
２ｃを針ガイドホルダ１１に乗り上げるようにしてスラ
イドさせ、針押え扉の爪１２ａを針ガイドホルダの溝１
１ａから外す。そして図４（ｃ）に示すように突起１２
ｃが針ガイドホルダ１１に乗り上げた状態で針押え扉１
２を回転する。

【００２６】針押え扉１２を閉じる時は、針押え扉１２
を回転して閉じ、図４（ｂ）の矢印と反対方向にスライ
ドさせる。すると針ガイドホルダ１１に乗り上げた突起
１２ｃが下がり、操作者の手にロックされた感触が伝わ
り、図４（ａ）の状態となって、矢印方向へのスライド
が妨げられる。このため、使用者の意思に反して針押え
扉が開き、穿刺針が外れることが無くなる。

【００２７】次に図７は、本発明に係る穿刺アダプタの
第３の実施形態の説明図である。超音波プローブ２１に
穿刺アダプタ２２が取り付けられ、この穿刺アダプタ２
２に付属の超音波スタンドオフ２４を針ガイド２３が斜
めに貫通している。この針ガイド２３の中空部２３ａに
穿刺針２５が挿入され、超音波ビームによって映し出さ
れる被検体内に導かれる。超音波スタンドオフ２４は、
超音波透過溶液で満たされた水袋にて構成されている。

【００２８】針ガイド２３は、例えばプラスチックなど
の超音波透過性の材料にて構成されている。針ガイド中
空部２３ａは、例えば音響ゼリーなどの超音波透過物質
にて充填されている。この超音波透過物質の充填は、例
えば注射器などによる注入によって実現できる。針ガイ
ド２３を構成する超音波透過性の材料は、超音波スタン
ドオフ２４内の溶液と音響インピーダンスが近いほど、
音波の屈折などの影響を受けずに良好な効果が得られ
る。

【００２９】この構成によって、超音波プローブ２１か
らの超音波の放射が妨げられることが無く、針ガイドに
よって遮られた従来の画像範囲ａに対して、超音波の放
射範囲ｂの超音波断層像が得られる。

【００３０】図８は、本実施の形態の穿刺アダプタに用
いる針ガイドの断面図である。超音波透過性の材料で構
成したパイプ２３にあらかじめ音響ゼリーなどを満たし
ておき、使用時に外周部２３ｂに音響ゼリーを塗布し、
図７に示す超音波スタンドオフ２４の貫通穴にＣより挿
入する。そしてパイプ（針ガイド）２３の中空部２３ａ
を通して、穿刺針２５を挿入する。

【００３１】あるいは図９に示すように、パイプ２３を
音響ゼリーの満たされた容器の中に埋めておく。そして
使用する際にパイプ２３を取り出して、超音波スタンド
オフ２４の貫通穴に挿入する。

【００３２】あるいは図１０に示すように、パイプ２３
の中空部を音響ゼリーで満たし、その両端をアルミ箔な
どの薄い蓋２６で封止する。そして使用する際にパイプ
２３の外周部に音響ゼリーを塗布し、薄い蓋２６を通し
て穿刺針を挿入する。

【００３３】図１１は、針ガイドの他の実施の形態の断
面図である。超音波透過性の材料で構成したパイプ２３
に一つまたは複数の穴２３ｄをあけておく。パイプ２３
の一端は薄い蓋２６で閉じ、他端は薄い膜で作られた袋
状部２７とする。この袋状部２７の中は音響ゼリーなど
で満たされている。使用する際には、パイプ２３を超音
波スタンドオフ２４の貫通穴に挿入し、挿入後、袋状部
２７を指先などでつぶす。すると、この圧力によってパ
イプ２３にあけられた穴２３ｄから音響ゼリーが外周部
に出て付着する。その後、パイプのストッパー部２３ｃ
を回すと、パイプ２３の外周部に付着した音響ゼリー
は、貫通穴とパイプ外周間に均一に付着する。この状態
で穿刺針を袋状部２７を通して挿入すると、薄い蓋２６
を通して生体内に入る。

【００３４】本実施の形態の針ガイドを用いた場合、図
１２（ａ）に示すように、パイプ２３にあけられた穴２
３ｄに、ブラシ状部品２８を引っ掛け、パイプ２３を矢
印方向に引き抜くと、その際、貫通穴の周囲に付着した
音響ゼリーなどを拭き取ることができる。あるいは、ブ
ラシ状部品２８に代わりに、図１２（ｂ）に示すような
板状ゴム２９ａを有する部品２９を用いても同様の効果
が得られる。

【００３５】次に図１３は、本発明に係る穿刺アダプタ
の第４の実施形態の断面図である。（ａ）は、穿刺術の
前に超音波断層像にて観察するために、穿刺アダプタ付
属の超音波スタンドオフを被検体表面に接触させた状態
を示す。（ｂ）は穿刺針を被検体内に挿入するために、
超音波スタンドオフを被検体表面に押し当て、穿刺針を
挿入した状態を示す。

【００３６】超音波スタンドオフ３１は、超音波プロー
ブと被検体表面の間に挿入され、体表接触部の材料が薄
膜のゴム、高分子化合物、樹脂などによる水袋、あるい
はゲル状物質などの超音波透過物質にて構成される。そ
して穿刺針を超音波ビームによって映し出される被検体
内に導くための斜めの貫通穴３１ａを有し、この貫通穴
出口周囲３１ｂが凸状となっている。この凸状部による
圧迫によって皮膚が伸び、穿刺針３２を挿入する際の生
体挿入部の皮膚の弾力による伸びが少なくなり、超音波
スタンドオフ３１と体表との密着性が高まる。その結
果、超音波スタンドオフ３１と体表との間の空気層の発
生を抑制して、シャドーの無い超音波画像を得ることが
できる。

【００３７】あるいは超音波スタンドオフ３１の貫通穴
出口周囲３１ｂを硬くしても、同様の効果が得られる。

【００３８】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明の請求項１に
記載の穿刺アダプタは、針ガイドのガイド穴の断面の超
音波ビーム走査方向の幅が、それと直交する方向の幅よ
り長いので、スキャン方向の軸が保たれ、かつスキャン
方向に直交方向のガタが生じなくなる。このため、穿刺
針が超音波ビームのスキャン方向の直交方向に外れるこ
とがなく、超音波断層像上に穿刺針が映し出される。

【００３９】本発明の請求項２に記載の穿刺アダプタ
は、針押え扉の針ガイドホルダと接する面上の、爪を針
ガイドホルダの溝からはずすための軸に直交方向への移
動を妨げる位置に突起を設けたので、使用者の意思に反
して針押え扉が開き、穿刺針が外れることが無くなる。

【００４０】本発明の請求項３に記載の穿刺アダプタ
は、針ガイドを超音波透過性の材料にて構成すると共
に、針ガイドの中空部を超音波透過物質にて充填したの
で、超音波プローブからの超音波の放射が妨げられるこ
とが無く、超音波の全放射範囲の超音波断層像が得られ
る。

【００４１】本発明の請求項４に記載の穿刺アダプタ
は、超音波スタンドオフの貫通穴出口周囲を凸状または
硬くしたので、超音波スタンドオフと体表との密着性が
高まる。その結果、超音波スタンドオフと体表との間の
空気層の発生を抑制して、シャドーの無い超音波画像を
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る穿刺アダプタの第１の実施形態の
説明図であって、（ａ）は、超音波のスキャン方向から
穿刺アダプタを見た図、（ｂ）および（ｃ）は、針ガイ
ドに穿刺針を挿入した状態を示す図である。

【図２】第１の実施形態の穿刺アダプタの要部を示す図
であって、（ａ）は超音波プローブに穿刺アダプタを取
り付けた側面図、（ｂ）および（ｃ）は針ガイドの断面
図である。

【図３】（ａ）は、レモン形状断面または菱形断面のガ
イド穴に穿刺針を挿入した断面図、（ｂ）は、穿刺針を
スキャン方向ＡまたはＢに押し付けた説明図、（ｃ）
は、穿刺針がスキャン方向に固定された断面図である。

【図４】本発明に係る穿刺アダプタの第２の実施形態の
断面図であって、（ａ）は針ガイドホルダに針押え扉が
閉じた状態を示す図、（ｂ）は針押え扉をスライドさせ
た状態を示す図、（ｃ）は針押え扉が開いた状態を示す
図である。

【図５】第２の実施形態の穿刺アダプタの外観図であっ
て、（ａ）は全体外観図、（ｂ）は針ガイドホルダ部の
上面図、（ｃ）は針ガイドホルダ部の側面図である。

【図６】第２の実施形態の穿刺アダプタの針押え扉を示
す図であって、（ａ）は側面図、（ｂ）は上面図であ
る。

【図７】本発明に係る穿刺アダプタの第３の実施形態の
説明図である。

【図８】針ガイドの断面図である。

【図９】針ガイドを音響ゼリーの満たされた容器の中に
埋めた図である。

【図１０】針ガイドの両端を薄い蓋で封止した図であ
る。

【図１１】針ガイドの他の実施の形態の断面図である。

【図１２】（ａ）は、ブラシ状部品による音響ゼリー拭
き取り説明図、（ｂ）は、板状ゴムを有する部品による
音響ゼリー拭き取り説明図である。

【図１３】本発明に係る穿刺アダプタの第４の実施形態
の断面図であって、（ａ）は超音波スタンドオフを被検
体表面に接触させた状態を示す図、（ｂ）は針ガイドか
ら穿刺針を挿入した状態を示す図である。

【図１４】第１の従来例の穿刺アダプタを示す図であっ
て、（ａ）は超音波のスキャン方向から穿刺アダプタを
見た図、（ｂ）は針ガイドの断面を示す図である。

【図１５】第２の従来例の穿刺アダプタを示す図であっ
て、（ａ）は針ガイドホルダに針押え扉が閉じた状態を
示す図、（ｂ）は針押え扉をスライドさせた状態を示す
図、（ｃ）は針押え扉が回転して開いた状態を示す図で
ある。

【図１６】第３の従来例の穿刺アダプタを示す図であっ
て、超音波スタンドオフを被検体表面に押し当てた状態
を示す図である。

【符号の説明】

１…超音波プローブ，２…穿刺アダプタ，３…針ガイ
ド，４…穿刺針。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 穣 栃木県大田原市下石上1385番の１ 株式会 社東芝那須工場内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 超音波プローブに取り付けて、穿刺針を
   導き被検体内に挿入するための穿刺アダプタにおいて、 穿刺針を超音波ビームによって映し出される被検体内に
   導く針ガイドを備え、 この針ガイドのガイド穴の断面の超音波ビーム走査方向
   の幅が、それと直交する方向の幅より長いことを特徴と
   する穿刺アダプタ。
2. 【請求項２】 超音波プローブに取り付けて、穿刺針を
   導き被検体内に挿入するための穿刺アダプタにおいて、 穿刺針を保持し、外側面に溝を有する針ガイドホルダ
   と、 この針ガイドホルダの扉取付軸に回転可能かつ軸に直交
   方向に移動可能に取り付けられ、この軸に直交方向への
   移動によって前記針ガイドホルダの溝に噛合う爪を有す
   る針押え扉とを備え、 この針押え扉の前記針ガイドホルダと接する面上の、前
   記爪を針ガイドホルダの溝からはずすための前記軸に直
   交方向への移動を妨げる位置に突起を設けたことを特徴
   とする穿刺アダプタ。
3. 【請求項３】 超音波プローブに取り付けて、穿刺針を
   導き被検体内に挿入するための穿刺アダプタにおいて、 超音波プローブと被検体表面の間に挿入され、超音波透
   過物質で満たされた超音波スタンドオフと、 この超音波スタンドオフを斜めに貫通して、穿刺針を超
   音波ビームによって映し出される被検体内に導く針ガイ
   ドとを備え、 この針ガイドを超音波透過性の材料にて構成すると共
   に、針ガイドの中空部を超音波透過物質にて充填したこ
   とを特徴とする穿刺アダプタ。
4. 【請求項４】 超音波プローブに取り付けて、穿刺針を
   導き被検体内に挿入するための穿刺アダプタにおいて、 超音波プローブと被検体表面の間に挿入され、超音波透
   過物質にて構成された超音波スタンドオフを備え、 この超音波スタンドオフが、穿刺針を超音波ビームによ
   って映し出される被検体内に導くための斜めの貫通穴を
   有し、この貫通穴出口周囲を凸状または硬くしたことを
   特徴とする穿刺アダプタ。