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JPH11117760A - 包囲型エンジン - Google Patents

包囲型エンジン

Info

Publication number
JPH11117760A
JPH11117760A JP28807697A JP28807697A JPH11117760A JP H11117760 A JPH11117760 A JP H11117760A JP 28807697 A JP28807697 A JP 28807697A JP 28807697 A JP28807697 A JP 28807697A JP H11117760 A JPH11117760 A JP H11117760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
plate
surrounding
surrounding plate
cooling air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28807697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kei Hasegawa
圭 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP28807697A priority Critical patent/JPH11117760A/ja
Publication of JPH11117760A publication Critical patent/JPH11117760A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音ケースを一層小型化し、振動による騒音
の発生を防止し、冷却ファンの風切音を低減し、エアク
リーナから吸入される空気の充填効率を高め、メンテナ
ンス性の向上を図る。 【解決手段】 防音ケース10でファンケース8及び導
風カバー9の外からエンジンEを包囲する。上記防音ケ
ース10は、ファンケース8の外側からエンジンEの正
面を包囲する第1包囲板11と、導風カバー9の外側か
らエンジンEの右側面と上面とを包囲する第2包囲板1
2と、エンジンEの左側面と背面の動力取出軸20bの
近傍を除く部分とを包囲する第3包囲板13と、エンジ
ンEの背面より突出したラフラー6を包囲するマフラー
包囲板14とから構成し、第1包囲板11を卵殻半球状
に形成し、第1包囲板11の外周縁に沿わせて第2包囲
板12の前端辺を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防音ケースでエ
ンジンを包囲してエンジンの騒音を低減する包囲型エン
ジンに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の包囲型エンジンとしては、従来
より例えば特開平4−353224号公報に開示された
もので、図8に示すものが知られている(以下「従来
例」という)。この従来例は、図8に示すように、防音
ケース90内に縦型水冷エンジン91と作業機である発
電機92を収容して、ラジエータファン93によりラジ
エータ94を冷却するとともに、防音ケース90内を矢
印のように流れる冷却風95を起風するように構成され
ている。
【0003】しかし、従来の包囲型エンジンでは、エン
ジン91と作業機92の両方を防音ケース90内に収容
していることから、包囲型エンジン全体が大型になる。
また、発熱源であるエンジン91とともに作業機92が
防音ケース90内に閉じ込められてしまうため、作業機
92自体をも効果的に冷却する必要があるうえ、防音ケ
ース90内の温度が高くなるため、エアクリーナから吸
入される空気の充填効率が低下する。さらに、田植機や
芝刈機等においては、動力取出軸を防音ケース90から
防音可能に取り出す必要があり、その取り出し部の遮音
構成が複雑になる。
【0004】そこで上記不都合を解消するものとして、
本出願人は先に図7に示す包囲型エンジンを提案した
(以下「先提案例」という)。この先提案例は、図7に
示すように、複数の包囲板61〜67から成る防音ケー
ス60でエンジン単体を包囲するように構成されてい
る。そして防音ケース60は、エンジンの正面を覆いフ
ァンケースを兼ねる正面包囲板61と、動力取出軸50
の近傍部分を除いてクランクケース51の裏面に固設さ
れた裏面囲板62と、正面包囲板61に付設されたリコ
イル包囲板63と、正面包囲板61と裏面囲板62とに
亙りそれぞれ架着された天板64、正面視で右側包囲板
65・66及び左側包囲板67とから成り、冷却風Aは
リコイル包囲板63に開口した冷却風入口77より流入
してエンジンのシリンダブロックと左側包囲板67内に
収容したマフラを順に冷却して左側包囲板67の下部に
開口した冷却風出口78より排出するように構成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
提案例では、防音ケース60が多数の平板から成る包囲
板61〜67を組み合わせて構成されているので、コー
ナ部に無駄なスペースができ、防音ケースを一層小型化
するには限界がある。また、平板から成る包囲板61〜
67では、振動による騒音が発生し易い。さらに、冷却
ファンの風切音がリコイル包囲板63に開口した冷却風
入口77から直接放出される。しかも、エンジンのメン
テナンスに際して、多数の包囲板を取り外す必要があ
る。本発明は上記難点を解決するためになされたもの
で、コーナ部に無駄なスペースを生ずることなく防音ケ
ースを一層小型化すること、振動による騒音の発生を防
止すること、冷却ファンの風切音を低減し、エアクリー
ナから吸入される空気の充填効率を高めること、及びメ
ンテナンス性の向上を図ることを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものとして、以下のように構成される。即ち、請求
項1に記載の発明は、複数の包囲板11〜14から成る
防音ケース10でファンケース8及び導風カバー9の外
からエンジンEを包囲し、上記防音ケース10は、ファ
ンケース8の外側からエンジンEの正面を包囲する第1
包囲板11と、導風カバー9の外側からエンジンEの右
側面と上面とを包囲する第2包囲板12と、エンジンE
の左側面と背面の動力取出軸20bの近傍を除く部分と
を包囲する第3包囲板13と、エンジンEの背面より突
出したラフラー6を包囲するマフラー包囲板14とから
構成し、上記第1包囲板11を卵殻半球状に形成し、第
1包囲板11の外周縁に沿わせて第2包囲板12の前端
辺を接合したことを特徴とする包囲型エンジンである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
した包囲型エンジンにおいて、防音ケース10への冷却
風入口17を吸気管2の周囲に臨ませて開口し、冷却風
出口18を排気管5の周囲に臨ませて開口し、上記冷却
風出口18をマフラー包囲板14の基端部に連通した、
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
した包囲型エンジンにおいて、上記ファンケース8内の
下方へ冷却ファン7を偏位させて第1締切部D1 を設け
るとともに、上記ファンケース8内の上方に冷却風案内
板26を配設して第2締切部D2 を設け、第1締切部D
1 の下流冷却風A1 でシリンダブロック1Bを冷却する
とともに、第2締切部D2 の下流冷却風A2 でクランク
ケース1Cの一側面を冷却するように構成したことを特
徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
した包囲型エンジンにおいて、上記第2包囲板12の内
面にエンジンEの外形に沿う内側多孔板12aを固定
し、この内側多孔板12aと第2包囲板12との間隙に
吸音材12bを充填したことを特徴とするものである。
ここで、内側多孔板12aは、エンジン騒音の反射を極
力防止するものであればよく、網目状の部材も含む。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
した包囲型エンジンにおいて、上記第2包囲板12の左
側下部に着脱自在のベース包囲板12dを設けたことを
特徴とするものである。ここで、ベース包囲板12d
は、正面視でエンジンベース30の右側部分を包囲する
ものである。
【0011】
【発明の作用及び効果】本発明によれば、次の作用・効
果を奏する。 (イ)請求項1に記載の発明では、先提案例と同様、防
音ケース10でエンジンのみを包囲するように構成した
ことから、エンジンと作業機の両方を包囲するよりもサ
イズやコストの点で有利であり、作業機が高温雰囲気中
にさらされることがない。特に騒音が高い排気マフラ
6、燃焼室や動弁系まわりを防音ケース10内に収容す
ることで効果的に騒音低減ができる。しかも、動力取出
軸20bの近傍を除く部分を包囲することにより、先提
案例と同様、発電機以外の作業機にも接搭載でき、汎用
エンジンとしての搭載性が損なわれることもない。
【0012】(ロ)また、請求項1に記載の発明では、
防音ケース10を構成する第1包囲板11が卵殻半球状
に形成され、この第1包囲板11の外周縁に沿わせて第
2包囲板12の前端辺を接合したことから、防音ケース
が多数の平板から成る先提案例と比較してコーナ部に無
駄なスペースができず、防音ケースを一層小型化するこ
とができる。また、卵殻半球状に形成した第1包囲板1
1によれば、多数の平板から成る先提案例と比較して剛
性が強化され、振動による騒音の発生を抑制することが
できる。しかも、防音ケース10でファンケース8の外
側からエンジンEを包囲するので、先提案例のように冷
却ファンの風切音が冷却風入口から直接放出されること
がない。これにより冷却ファンの風切音を低減すること
ができる。
【0013】(ハ)請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載した包囲型エンジンにおいて、防音ケース10
への冷却風入口17を吸気管2の周囲に臨ませて開口し
たことから、冷却風入口17より防音ケース10内へ流
入する冷却風Aで吸気管2や気化器3を強力に冷却する
ことができる。また、冷却風出口18を排気管5の周囲
に臨ませて開口し、上記冷却風出口18をマフラー包囲
板14の基端部に連通したことから、冷却風出口18よ
り流出する冷却風Aは、マフラー包囲板14内を通って
排気管5及びマフラー6を強力に冷却し、防音ケース1
0内の温度上昇を防止する。つまり、吸気管2や気化器
3の冷却と防音ケース10内の温度上昇の防止とによ
り、エアクリーナから吸入される空気の充填効率を高め
ることができる。
【0014】(ニ)請求項3に記載の発明では、請求項
1に記載した包囲型エンジンにおいて、上記ファンケー
ス8内の下方へ冷却ファン7を偏位させて第1締切部D
1 を設けるとともに、上記ファンケース8内の上方に冷
却風案内板26を配設して第2締切部D2 を設けたこと
から、従来では渦巻室としての効果を果たしていなかっ
た領域(第2締切部D2 から第1締切部D1 までの領
域)に第2締切部D2 の下流冷却風A2 を起風させるこ
とができる。つまり、第2締切部D2 の下流冷却風A2
でクランクケース1Cの一側面を冷却するように構成し
たことから、クランクケース1C内の潤滑油をも冷却す
ることができる。
【0015】(ホ)請求項4に記載の発明では、請求項
1に記載した包囲型エンジンにおいて、第2包囲板12
の内面にエンジンEの外形に沿う内側多孔板12aを固
定し、この内側多孔板12aと第2包囲板12との間隙
に吸音材12bを充填したことから、吸音材12bを充
填した第2包囲板12を防音ケース10の構成部品とし
て独立して取り扱うことができる。これにより第2包囲
板12の着脱が容易でエンジンのメンテナンス性の向上
に資することができる。
【0016】(ヘ)請求項5に記載の発明では、請求項
4に記載した包囲型エンジンにおいて、上記第2包囲板
12の左側下部に着脱自在のベース包囲板12dを設け
たことから、第2包囲板12を取り外さなくてもベース
包囲板12dを取り外すだけでエンジンベースを固定す
る据付用ボルトを取り扱うことができる。これにより、
防音効果を害することなく、エンジンの据え付け・据え
換え作業が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施形
態に係る包囲型エンジンの正面図、図2はその包囲型エ
ンジンの左側面図、図3はその包囲型エンジンの背面
図、図4はその包囲型エンジンの平面図、図5はその包
囲型エンジンの分解斜視図で、同図(A)は第2包囲板
を取り除いた状態を示すエンジンの背面斜視図、同図
(B)は第2包囲板の斜視図、図6はその包囲型エンジ
ンの右側を示し、同図(A)はその右側面図、同図
(B)及び同図(C)は第2包囲板のそれぞれ要部の斜
視図である。
【0018】この包囲型エンジンは、空冷式単気筒ガソ
リンエンジンEを防音ケース10で包囲するもので、図
1〜図6に示すように、シリンダブロック1Bとクラン
クケース1Cとが一体化されたエンジン本体1にシリン
ダヘッド1Aを組み付け、クランクケース前壁から突出
したクランク軸20の先端20aに冷却ファン7を固定
し、この冷却ファン7をファンケース8で覆い、シリン
ダヘッド1Aの右横側に導風カバー9を設け、複数の包
囲板11〜14から成る防音ケース10でエンジンEを
包囲するように構成されている。なお、図1〜図6中の
符号20bはクランク軸20の他端の動力取出軸を、図
1中の矢印Aは冷却風を、矢印Bは冷却ファン7の回転
方向をそれぞれ示す。
【0019】上記防音ケース10は、図1を正面図とし
て、ファンケース8の外からエンジンEの正面を包囲す
る第1包囲板11と、導風カバー9の外からエンジンE
の右側面と上面とを包囲する第2包囲板12と、エンジ
ンEの左側面と背面の動力取出軸20bの近傍を除く部
分を包囲する第3包囲板13と、エンジンEの背面より
突出したラフラー6を包囲するマフラー包囲板14とか
ら成り、動力取出軸20bの近傍部分を除いてエンジン
Eのみを包囲するように構成されている。
【0020】上記のように防音ケース10でエンジンの
みを包囲するように構成したのは、先提案例と同様、エ
ンジンと作業機の両方を包囲するよりもサイズやコスト
の点で有利であり、特に騒音が高い排気マフラ6、燃焼
室や動弁系まわりを防音ケース10内に収容することで
効果的に騒音低減ができ、作業機が高温雰囲気中にさら
されることがないからである。また、動力取出軸20b
の近傍を除く部分を包囲するのは、発電機以外の作業機
にも接搭載でき、汎用エンジンとしての搭載性を担保す
るためである。また、上記防音ケース10でファンケー
ス8の外側からエンジンEを包囲するのは、冷却ファン
の風切音を低減することを意図したものである。
【0021】上記第1包囲板11は、卵殻半球状に形成
されており、その外周縁はエンジンEの前壁に固設した
仕切板16のリブ16aにビス止めされる。また、第2
包囲板12は、その前端辺が第1包囲板11の外周縁に
沿う接合状態で上記仕切板16のリブ16bにビス止め
され、その後端辺が第3包囲板13の左側部分13aと
右側部分13cとにわたり架設されビス止めされる(図
5(A)参照)。上記第1包囲板11と第2包囲板12
を卵殻形状にすることによりコーナ部に無駄なスペース
ができず、防音ケースを一層小型化することができる。
また、第1包囲板11を卵殻半球状に形成することによ
り、剛性が強化され、振動による騒音の発生を抑制する
ことができる。
【0022】図1に示すように、冷却ファン7はファン
ケース8内の下方へ偏位され、このファンケース8内の
下部に第1締切部D1 を設けている。また、ファンケー
ス8内の右上方には冷却風案内板26を配設することに
より第2締切部D2 を設けている。これは第1締切部D
1 の下流冷却風A1 でシリンダブロック1Bを冷却する
とともに、第2締切部D2 の下流冷却風A2 でクランク
ケース1Cの一側面を冷却することを意図したものであ
る。これにり、従来渦巻室としての効果を果たしていな
かった1/3周領域(第2締切部D2 から第1締切部D
1 までの領域)に第2締切部D2 の下流冷却風A2 を起
風させ、クランクケース1C内の潤滑油をも冷却するこ
とができる。
【0023】この防音ケース10内への冷却風入口17
は、図1〜図4に示すように、吸気管2及び気化器3の
周囲に臨ませて開口されている。これは冷却風入口17
より防音ケース10内へ流入する冷却風Aで吸気管2や
気化器3を強力に冷却することを意図したものである。
なお、第1包囲板11の外周縁と第2包囲板12の前端
辺をビス止めする仕切板14は、上記冷却風入口17以
外の箇所より冷却風Aが防音ケース10内へ流入するの
を防止する機能をも有する。
【0024】上記冷却風入口17の近傍には、図2に示
すように、フック25を有するリコイルスタータの受止
金具24が付設され、リコイルハンドル23がフック2
5で受け止められている。リコイルロープ22はリコイ
ルハンドル23に連係され、上記冷却風入口17を通し
てファンカバー8内のリコイルスタータを始動操作する
ように構成されている。これによりリコイルロープ22
専用の挿通孔や挿通ガイドを設ける必要がなく、防音効
果を損なうこともない。
【0025】図3に示すように、排気管5及び排気マフ
ラ6はマフラー包囲板14で覆われている。これはマフ
ラ6から放出される爆発音をマフラー包囲板14内にと
どめ、外部に漏れ出るのを極力低減することを意図した
ものである。第2包囲板12及び第3包囲板13で形成
される冷却風出口18は排気管5の周囲に臨ませて開口
され、この冷却風出口18はマフラー包囲板14の基端
部に連通されている。そしてマフラー包囲板14の排風
口16bは、図6(A)に示すように、排気マフラ6の
尾管6bとともに正面視でその右側面に多数開口されて
いる。なお、図2〜図4及び図5(B)に示すように、
マフラー包囲板14の上側には、第2包囲板12の後端
部に連接させて断熱カバー15が付設配置されている。
これはマフラー包囲板14からの放熱が上側に及ぶのを
遮断することを意図したものである。
【0026】図5(A)に示すように、第3包囲板13
は、クランクケース1Cの背面に固定された基部13b
と、エンジンの正面視での左側部分13aと、右側部分
13cとから構成されている。また、前記導風カバー9
は正面視でシリンダヘッド1Aの右半分に冷却風Aを案
内する機能を有する。これに対して第3包囲板13の左
側部分13aはシリンダヘッド1Aの左半分に冷却風A
を案内するための導風カバーとしての機能をも兼備して
いる。また、第2包囲板12の内面には、図5(B)に示
すように、エンジンEの外形に沿う内側多孔板12aが
一定のスペースを介してビス止めされ、この内側多孔板
12aと第2包囲板12との間隙に吸音材12bが充填
されている。
【0027】これはエンジンの爆発音を効果的に吸音さ
せるとともに、吸音材12bを充填した第2包囲板12
を防音ケース10の構成部品として独立して取り扱うこ
とができるように意図したものである。即ち、第2包囲
板12を取り外すことにより、エンジンの主要部のメン
テナンスが可能であることから、第2包囲板12を防音
ケース10の独立構成部品として着脱を容易にすること
により、エンジンのメンテナンス性の向上を図ることが
できる。なお、その他の各包囲板11、13、14の内
面には図示しない吸音材が貼着されている。
【0028】第2包囲板12の右側面には、図6(A)
に示すように、点火プラグ34の点検用窓33を閉止す
る開閉蓋12cとその下側のベース包囲板12dとが設
けられている。図6(B)に示すように、上記点検用窓
33は段落状に形成されており、開閉蓋12cには内側
多孔板12aがビス止めされ、この内側多孔板12aと
開閉蓋12cとの間隙に前記吸音材が充填されている。
そして点検用窓33の段落部には図示しないシール用パ
ッキンが貼着され、遮音効果を一層高めるように構成さ
れている。
【0029】上記ベース包囲板12dは、図6(C)に
示すように、前記仕切板16と第3包囲板13の右側部
分13cとにわたり2本のビスで着脱自在に装着され
る。これは第2包囲板12を取り外さなくてもベース包
囲板12dを取り外すだけで、エンジンベース30のボ
ルト挿通孔31に図示しない据付用ボルトを挿通して締
緩できるように意図したものである。これによりエンジ
ンの据え付け・据え換え作業が容易になり、防音効果を
害することもない。なお、図6(C)中の符号12eは
遮音部材、35は第2締切部D の下流冷却風A2
通り抜けるための通風口、36は検油手段である。
【0030】以下、冷却風Aの流れについて説明する。
冷却ファン7により起風され、冷却風入口17より防音
ケース10内へ流入した冷却風Aは、吸気管2や気化器
3を強力に冷却した後、ファンケース8の吸気流入口8
a(図2参照)よりファンケース8内に流入する。そし
て前記第1締切部D1 の下流冷却風A1 は、冷却風案内
板26と導風カバー9とによりシリンダブロック1Bの
右半分に案内され、前記第3包囲板13の左側部分13
aによりシリンダブロック1Bの左半分に案内され、そ
れぞれシリンダブロック1Bを強力に冷却する。また、
第2締切部D2 の下流冷却風A2 は、前記通風口35
(図6(C)参照)を潜り抜けて上昇し、クランクケー
ス1Cの右側面を冷却した後、前記冷却風出口18に向
かう。
【0031】次いで、これらの冷却風A1 ・A2 は、マ
フラー包囲板14の基端部に連通している冷却風出口1
8よりマフラー包囲板14内を通り、防音ケース10外
へ流出する。その際に排気管5及びマフラー6を強力に
冷却するとともに、防音ケース10内の温度が上昇する
のを防止する。これにより、吸気管2や気化器3の冷却
と防音ケース10内の温度上昇防止とにより、エアクリ
ーナから吸入される空気の充填効率を高めることができ
る。また、上記実施形態によれば、エアクリーナや気化
器等が防音ケース外に臨むので、エアクリーナの定期メ
ンテナンスや気化器の調整が容易になる。
【0032】なお、上記実施形態では、単気筒ガソリン
エンジンを対象とするものについて例示したが、本発明
は上記の実施形態に限るものではなく、その他の空冷エ
ンジンについても適用することができる。また、防音ケ
ースを構成する各包囲部材の具体的な形態についても適
宜変更を加えて実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る包囲型エンジンの正面
図である。
【図2】上記包囲型エンジンの左側面図である。
【図3】上記包囲型エンジンの背面図である。
【図4】上記包囲型エンジンの平面図である。
【図5】上記包囲型エンジンの分解斜視図で、図5
(A)は第2包囲板を取り除いた状態を示すエンジンの
背面斜視図、図5(B)は第2包囲板の斜視図である。
【図6】上記包囲型エンジンの右側を示し、図6(A)
はその右側面図、図6(B)及び図6(C)は第2包囲
板のそれぞれ要部の斜視図である。
【図7】先提案例に係る包囲型エンジンの背面斜視図で
ある。
【図8】従来例に係る包囲型エンジンの縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1B…シリンダブロック、1C…クランクケース、2…
吸気管、3…気化器、5…排気管、6…排気マフラ、7
…冷却ファン、8…ファンケース、9…導風カバー、1
0…防音ケース、11…第1包囲板、12…第2包囲
板、12a…内側多孔板、12b…吸音材、12d…ベ
ース包囲板、13…第3包囲板、14…マフラー包囲
板、17…冷却風入口、18…冷却風出口、26…冷却
風案内板、A1…第1締切部の下流冷却風、A2 …第2
締切部の下流冷却風、D1 …第1締切部、D2 …第2締
切部、E…エンジン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の包囲板(11〜14)から成る防
    音ケース(10)でファンケース(8)及び導風カバー
    (9)の外からエンジン(E)を包囲し、上記防音ケー
    ス(10)は、ファンケース(8)の外側からエンジン
    (E)の正面を包囲する第1包囲板(11)と、導風カ
    バー(9)の外側からエンジン(E)の右側面と上面と
    を包囲する第2包囲板(12)と、エンジン(E)の左
    側面と背面の動力取出軸(20b)の近傍を除く部分と
    を包囲する第3包囲板(13)と、エンジン(E)の背
    面より突出したラフラー(6)を包囲するマフラー包囲
    板(14)とから構成し、 上記第1包囲板(11)を卵殻半球状に形成し、この第
    1包囲板(11)の外周縁に沿わせて第2包囲板(1
    2)の前端辺を接合した、ことを特徴とする包囲型エン
    ジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した包囲型エンジンにお
    いて、 防音ケース(10)への冷却風入口(17)を吸気管
    (2)の周囲に臨ませて開口し、冷却風出口(18)を
    排気管(5)の周囲に臨ませて開口し、上記冷却風出口
    (18)をマフラー包囲板(14)の基端部に連通し
    た、ことを特徴とする包囲型エンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した包囲型エンジンにお
    いて、 上記ファンケース(8)内の下方へ冷却ファン(7)を
    偏位させて第1締切部(D1 )を設けるとともに、上記
    ファンケース(8)内の上方に冷却風案内板(26)を
    配設して第2締切部(D2 )を設け、第1締切部(D
    1 )の下流冷却風(A1 )でシリンダブロック(1B)
    を冷却するとともに、第2締切部(D2 )の下流冷却風
    (A2 )でクランクケース(1C)の一側面を冷却する
    ように構成した、ことを特徴とする包囲型エンジン。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した包囲型エンジンにお
    いて、 上記第2包囲板(12)の内面にエンジン(E)の外形
    に沿う内側多孔板(12a)を固定し、この内側多孔板
    (12a)と第2包囲板(12)との間隙に吸音材(1
    2b)を充填した、ことを特徴とする包囲型エンジン。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した包囲型エンジンにお
    いて、 上記第2包囲板(12)の左側下部に着脱自在のベース
    包囲板(12d)を設けた、ことを特徴とする包囲型エ
    ンジン。
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