JPH1096259A - 手摺り付き立上りalc壁構造 - Google Patents
手摺り付き立上りalc壁構造Info
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- JPH1096259A JPH1096259A JP27415196A JP27415196A JPH1096259A JP H1096259 A JPH1096259 A JP H1096259A JP 27415196 A JP27415196 A JP 27415196A JP 27415196 A JP27415196 A JP 27415196A JP H1096259 A JPH1096259 A JP H1096259A
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Abstract
立上りALC壁への手摺りの取付構造において、それを
取り付ける際、より少ない部材で取付け可能でコストが
低減し、かつ取付け作業を軽減でき、しかも十分な取付
け強度をもったALC壁の構造を提供する。 【解決手段】ALC壁1を成しているパネル2の下部と
中間部がパネル2内に埋設されたアンカー部4とそれと
係合する取付け金具5とを介して躯体6に取り付けられ
ており、またパネル2の上方小口面1aの各端部寄り1
bに開けられた孔8にプレート7aの裏面にほぼ垂直に
固設された棒状体7bからなるT字型金具7が挿入され
ており、このT字型金具7を介して上方小口面1a上に
鋼板10が敷設・固定されているとともに、その鋼板1
0に手摺り3が固定されている立上りALC壁への手摺
りの取付構造。
Description
LC壁構造に関し、詳しくはALCパネル(以下、単に
パネルという)で構成されたベランダ、廊下、階段、バ
ルコニー、パラペット等の壁上に手摺りを強固に取り付
けられ得る手摺り付き立上りALC壁構造に関する。
ランダ、パラペット等の手摺りつき立上りALC壁構造
としては、図5に示すような構造が知られている。すな
わち、ALCパネルPの下部小口面90を受けるL字型
受けアングル91と、パネルPの上部を支持するL字型
支持アングル92と、それらを連結するパネル側面のL
字型アングル93とでパネルPが支持される。また、パ
ネルPの上部寄りと下部寄りとに座堀り穴とボルト穴
(図示せず)が加工され、それらの穴に装着された座金
とフックボルト94とで固定されるとともに、そのフッ
クボルト94が下部のL字型受けアングル91と上部の
L字型支持アングル92とに溶接固定されて、パネルP
が固定される。
支持アングル92の上面に溶接やボルト締め等で手摺り
Hの柱95が固定されている。この構造は、ALC壁の
上端と下端の両端をL字型の各アングルで支持し、しか
も、上端のL字型支持アングルに直接手摺り柱を固定す
るので手摺りHに加えられる力がパネルPにかからない
構造である。
従来の手摺り付き立上りALC壁構造では、ALC壁パ
ネルの両側面及び上部にL字型のアングルを設けなけれ
ばならないばかりでなく、上側のL字型受けアングルや
フックボルト等が立上りALC壁パネルの内側に突出し
ているため、外観上好ましくない。この問題を解決する
ためには、パネルの裏面に成型ボード等を貼設してパネ
ルの両側面のL字型アングルを覆う必要があった。この
ため、パネル支持用の部材がさらに多くなり、コストが
高くなるとともに、取り付け作業に手数がかかるという
問題点があった。一方、これらのL字型の各アングルを
無くすと、手摺りの固定ができないか、困難になるとい
う問題が生ずる。
なL字型の各アングルを用いた従来の問題点を無くすと
同時に、ALC壁上に手摺りが強固に取り付けられ得る
手摺りつき立上りALC壁構造を提供することにある。
するために、本発明は次のような構成からなる。複数の
ALCパネルで構成されたベランダ、バルコニー、パラ
ペット、廊下、階段等のALC壁の上方小口面に手摺り
が設けられている手摺り付き立上りALC壁構造におい
て、ALCパネルはその幅方向の中心部でかつそのパネ
ルの下部と中間部との2カ所に埋設されたアンカー部と
それと係合するパネル取付金具とを介して建物躯体に取
り付けられており、前記ALC壁の上方小口面上の少な
くとも各端部寄りの位置に、プレートとその裏面に垂直
に固設された棒状体とから成るT字型金具が、その棒状
体が上方小口面上に開けられた孔に挿入されかつその棒
状体の先端部が前記ALCパネル内に埋設された補強鉄
筋の埋設位置の内部まで挿入されることにより固定され
ており、また該T字型金具のプレート上に鋼板が溶接に
より前記上方小口面上に敷設・固定されており、さらに
その鋼板上に手摺りが固設されている構造である。
発明においては、パネルはその幅方向の中心部でかつ下
部と中間部との2か所で躯体に取り付ける構造と、T字
型金具を介して鋼板がパネルの上方小口面上に敷設・固
定されている構造とが相俟って十分な取付け強度が得ら
れる。また、ALC壁パネルの両側面及び上部にL字型
受けアングルを設ける必要がなくなり、その結果パネル
の両側面のL字型アングルを覆うために、ALC壁パネ
ルの裏面に成型ボード等を貼設する必要もない。
けることができるためコストが低減し、かつその取付け
作業も軽減する。また、上部のL字型受けアングル等の
鋼材が立上りALC壁パネルの内側に突出することもな
いため、外観を損なうこともない。
種々の作用効果が得られるが、一方、上部のL字型アン
グル等の鋼材が存在していないため、ALC壁の上方小
口面上に手摺りを取り付けることが困難になる。そこ
で、本発明ではパネルの上方小口面に鋼板をプレートと
その裏面に固設された棒状体とから成るT字型金具を介
して敷設・固定した。
素材に比較して強度が小さく、特に端部が欠け易いとい
う問題がある。そのため、ALC壁の上方小口面上の各
端部には鋼板は固定しにくく、その各端部の鋼板は小口
面から浮き上がり易いという問題が生ずる。そこで、本
発明では各端部寄りの鋼板を確実に固定するために、上
方小口面上に孔を開けて棒状体を挿入し、しかもその先
端部がパネル内に埋設された補強鉄筋の埋設位置の内部
まで挿入されている構成とした。すなわち、この領域内
のALCパネルは強度が大きいため、T字型金具がより
強固に固定されるようになるのである。以上のような構
成により、手摺りはALC壁の上方小口面上に強固に取
り付けられるようになるとともに、手摺りは上方小口面
上に設けられるので、手摺りにかかる荷重はALC壁全
体で支えることができ、パネルに無理な荷重がかからな
い。
体の中央部から前記プレートまでの間の所定位置に突起
部が形成され、その突起部が前記孔の内周面に食込まれ
ていることがより好ましい。すなわち、このようにする
ことにより、孔内部に挿入した棒状体のガタつきを防止
することができるとともに、突起部が孔の内周面に食い
込まれているので孔の内面で強固に支えられ、その結
果、そのT字型金具に鋼板が緩むことなく強固に固定さ
れる。突起部が棒状体の中央部よりも下方に設けられて
いると、T字型金具がガタつき、孔の入口が徐々に破壊
され、また亀裂が生じてALCパネルの端部が欠け易く
なり、最後に端部寄りのT字型金具が抜け易くなる。
T字型金具のプレートはその表面と上方小口面とがほぼ
面一になるように位置され、かつその座繰部の側壁とプ
レートの外周面との間に隙間が形成されていることが望
ましい。すなわち、隙間の存在により、地震や大きな荷
重によってプレートが変位してもその外周面が座繰部の
側壁を強く押圧することがないため、座繰部の側壁を破
壊することがなくなる。ALC壁は端部が欠け易いた
め、端部寄りに設けたT字型金具のプレートがわずかに
変位しても側壁を破壊し、また大きく変位した場合はそ
の周囲に亀裂が生じ易くなるのである。従って、このよ
うな隙間はALC壁の端部寄りにT字型金具を固定する
際より好ましい構成となるのである。
の中間部の位置にも、前記T字型金具の前記棒状体がそ
の上方小口面上に開けられた孔に挿入されかつその棒状
体の先端部が前記ALCパネル内に埋設された補強鉄筋
の埋設位置の内部まで挿入されることにより、前記T字
型金具が固定され、前記プレート上に前記鋼板が溶接に
より敷設・固定されていることが望ましい。このよう
に、ALC壁の長さに応じてALC壁の上方小口面上の
中間部の位置にも所定数設けて、鋼板の固定位置数を増
加させることにより、固定強度を向上させることができ
る。またその際、パネルの側方小口面同士が互いに突き
合わされて形成している目地部にもモルタルによって目
地部埋込部材が埋設され、その上端部に鋼板が固定され
る構成であってもよい。この場合は、目地部埋込部材の
使用部分については、パネルに孔等を開ける必要がない
ので、その作業を省くことができる。一方、前記のT字
型金具による固定は目地部にモルタルを使用する必要が
ないため、乾式工法に好適である。
および図2に基づいて説明する。図1に示すように、複
数のパネル2が側方小口面2a同士互いに突き合わされ
て立上りALC壁1を形成している。それらに使用する
パネル2は、その高さが500〜2000mm、横幅が
300〜600mm、厚みが80〜150mm程度のも
のが好適であり、通常はパネル2を縦長にして使用す
る。
縦方向の中間部との2か所でかつパネルの横幅方向の中
心部位置に埋設されたアンカー部4とそれらと係合する
パネル取付金具5およびボルトを介して、梁6a,L字
形アングル6bなどから構成される建物躯体6に取り付
けられている。
ル下部のアンカー部4から300mm以上離れている。
なお、その位置から、躯体6に直接には連結されず自由
端となっている上方小口面1aまでの、距離は最大でも
1500mm以下であることが望ましい。また、このよ
うにして立上りALC壁1が取り付けられた建物躯体6
の梁6aの上面には床用のパネル等(図示なし)が敷き
込まれている。また、パネル2内に埋設されるアンカー
部4はパネル2の横幅の3/5の長さを有する長尺のL
形鋼4aとその中心部に固着された一個のアンカーナッ
ト4bとから成っている。なお、アンカー部4の長さは
耐力上からパネル2の横幅の1/3以上であることが望
ましい。
しておりL字形アングル6bの起立片部6baに固着さ
れている。すなわち、ボルト挿通部が設けられた取付板
5aと、その上部が延長して形成されている突出片5b
と、この取付板5aの両側縁が折り曲げられて形成され
たリブ片5cと、そのリブ片5cがさらに下方に垂下し
て形成されている垂下リブ片5dとから構成されてい
る。さらに取付板5aの厚みはL字形アングル6bの厚
みとほぼ等しく、リブ片5cは取付板5aの両側縁を折
り曲げて形成されたものであり、そのリブ片5cから垂
下リブ片5dが下方に垂下して形成されているので、パ
ネル取付板5aの表面よりもその板の厚み分だけ段差を
有している。したがって、L字形アングル6bの起立片
部6baに、その段差を係合させてその部分を溶接固定
すれば、取付板5aの表面と起立片部6baとがほぼ同
一面となり、それにパネルを当てた際に段差が生じたり
間があいたりしなくなる。
片5bによってパネル2を押す面を広くとれ、かつ突出
片5bは両側縁にリブ片5cが設けられておらず板状体
となっているため、微妙に撓みながらパネル2を押すの
で、パネル取付板5aがパネル内にめり込まずにパネル
2を支えることができる。結果として、パネルの押圧力
に対する耐力を向上させることができる。
上りALC壁1の上方小口面1aに手摺り3を設けるた
めのT字型金具7の取付けおよび鋼板10の敷設・固定
構造について説明する。先ず、T字型金具7の取付け構
造は次の通りである。立上りALC壁1の上方小口面1
a上の各端部寄り1bの位置とその他の中間部の位置に
は孔8が開けられており、図2に示すように、円形のプ
レート7aとその裏面に垂直に固設された棒状体7bと
から成るT字型金具7が、孔8にその棒状体7bが挿入
されることにより固定されている。また、その棒状体7
bはその先端部がパネル2内に埋設された補強鉄筋9の
埋設位置の内部まで、すなわち、パネル2内に埋設され
た補強鉄筋9に囲まれた領域まで挿入されている。
bは、図1および2に示すように中央部からプレート7
aまでの間の所定位置に突起部7cが形成されているこ
とが好ましい。すなわち、その突起部7cが孔8の内周
面に食込まれるとともに中央部からプレート7aまでの
間に設けられていることにより、孔8内部に挿入した棒
状体7bのガタつきをプレート7aに近い位置で押さえ
ることができ、T字型金具7がパネル2にさらに強固に
把持されるようになる。棒状体7bの突起部7cが中央
よりも下側、すなわち先端側に位置していると、その先
端側の突起部7cからプレート7aまでの間でガタ付き
が生じ、しっかりと固定することができない。また、T
字型金具7全体が孔8の入口8a付近でガタ付くように
なり、その結果入口8a付近のパネルが徐々に破壊され
てくる。
さは2〜6mm程度のものが2個から数個突設されてい
るものとすることが固定を確実にできるという面で望ま
しいが、孔8の入口8a付近を破壊しないように、棒状
体7bのプレート7aから5mm以上離れた部分に設け
ることがより好ましく。また複数個直列に突設されてい
るもの、さらには中央位置からプレート7aの近房まで
連続した突起部7cが突設されているものでも構わな
い。この突起部7cは棒状体7bの側面をプレス等でつ
まみ出すことにより容易に形成することができる。また
T字型金具7をさらに確実に固定するために孔8には低
粘度のウレタン系またはエポキシ系等の合成樹脂系接着
材を注入して固化させてもよい。
には、図1に示すように鉄筋を格子状に溶接してマット
状にしたものを折り曲げてC形にしたもの、あるいは、
鉄筋を格子状に溶接してマット状にしたものを2枚、一
対にして連結したもの等が補強鉄筋9として内部に存在
する。本発明では上述のごとく、このようにパネル2内
に埋設された補強鉄筋9に囲まれた領域まで、棒状体7
bの先端部が挿入されている必要がある。
鉄筋9に囲まれた領域は、補強鉄筋9に囲まれていない
領域と比較して強度が大幅に向上するため、棒状体7b
の長さを少なくともその領域に届く長さとすることによ
り、T字型金具7がパネル2にさらに強固に把持される
ようになる。それによって、パネル2の角が非常に欠け
やすいというALCパネルの弱点を補い、ALC壁1の
端部寄りにT字型金具7を固定可能となるのである。
け作業性、効果の限界などの面で最大300mm以下と
することが好ましい。また、棒状体7bは管状体も適用
可能であるが、強度面および固定作業性から直径5〜2
0mmの鋼材製の棒体が望ましい。プレート7aは取付
け作業性の面から直径30〜70mmの円盤状であるこ
とが望ましいが四角形など他の形状でも構わない。
8aには、図2に示すように、プレート7aを嵌合させ
る座繰部11が形成され、その深さがプレート7aの表
面と上方小口面1aとがほぼ面一になる、すなわち同一
平面上に存在するように形成されている。それによりT
字型金具7のプレート7aが上方小口面1a上に露出し
ないので意匠性が高まるほかにT字型金具7を固定する
際、鋼板10と上方小口面1aとの間が開かないため、
その間に水がたまったりすることがない。
周面との間に2〜5mm程度の隙間12が形成されてい
ることが望ましい。すなわち、地震時や大きな荷重がプ
レート7aにかかった際、プレート7aの位置がズレて
もその外周面が座繰部11の側壁を押圧する力が小さ
く、座繰部11の側壁を破壊することが少なくなる。こ
のような隙間12がまったくないと、プレート7aがわ
ずかに変位しても側壁を破壊し、また大きく変位した場
合はその周囲に亀裂が生じ易くなるのである。従って、
このような隙間12の構成は、ALC壁1の端部が欠け
やすいという欠点の解消にさらに貢献するため、ALC
壁1の上方小口面1aの端部寄り1bにT字型金具7を
固定する際より好ましい構成となるのである。
金具7のプレート7a上に鋼板10が敷設され溶接によ
り固定される。溶接固定方法は、例えば図2に示すよう
に、予め鋼板10のT字型金具7のプレート7aを溶接
する部分に穴10aを開けておき、この穴10aの内周
とT字型金具7のプレート7aを溶接することにより固
定する。なお、鋼板10の幅、厚みは上方小口面1aの
幅や手摺り3の大きさに応じて適宜選ぶ。
が固設され、それに横棒が設けられて手摺り3が形成さ
れている。鋼板10上に手摺り柱3aを固設する手段
は、主として溶接によるがボルトなど他の手段でも良
い。
は、上記実施形態の図1のような同一高さのALC壁1
の上方小口面1a上の端部寄りの位置の他に、図3のよ
うな段差を有する壁のうちの、同一高さに連続したAL
C壁1部分の上方小口面1a上の端部寄りの位置や、A
LC壁1が直交して形成されるコーナー部の上方小口面
1a上の端部寄りの位置にも適用され得る。
以上のようにALC壁1の上方小口面1a上の少なくと
も各端部寄り1bの位置に固定されている必要がある
が、さらに図1のように上方小口面1a上の中間部の位
置にも同様の構造で固定されていることが取付強度を保
証する上で好ましい。また、中間部の位置のT字型金具
7に代えて後述の図4に示すような目地部埋込部材14
を目地部13内に埋設しても良く、さらには本発明の構
造をより強固なものにするためにそれらを併用しても良
い。
金具7に代えて目地部埋込部材14を適用する実施形態
について説明する。図3および図4に示すように、一般
に側方小口面2a同士が互いに突き合わされて成る目地
部13は、パネル2を連結するために空洞15が形成さ
れてそこにモルタル16が充填されている。目地部埋込
部材14はその空洞15に埋設されてモルタル16によ
って固定されている。その目地部埋込部材14の上端部
は鋼板10の透孔10bを貫通して突き出ており、ま
た、その上端部にはねじが刻まれてボルト17が形成さ
れており、そのボルト17にナット18が螺合されて鋼
板10が固定されている。
方法による。まず、両端の2か所に穴10aや透孔10
bを開けた鋼板を用意し、穴10a部分は、T字型金具
7のプレート7a上に敷設し溶接により固定する。また
透孔10b部分は、ボルト17とナット18により目地
部13に固定する。そしてこのように固定された複数の
鋼板の間を、その間にあう長さの鋼板を溶接することに
より連結して一体化し、上方小口面1aの全長に渡って
設置された鋼板とする。
材14をモルタル16で目地部13に埋設し固化後に、
その上端部のボルト17にナット18を螺合するのみで
鋼板10を敷設・固定できるため、取付け作業も容易に
なる。また、モルタル16は固化後はパネル2の数倍の
強度に固まるので、目地部埋込部材14は鋼板10のよ
り強固なアンカーとなる。なお、目地部埋込部材14は
通常は目地鉄筋が適用されるが、円筒体のものでも良
い。また、本発明の構造は、ベランダ、バルコニー、廊
下、階段の腰壁やパラペット等の、立上りALC壁にお
いて、手摺りを取り付ける際のALC壁に適用される。
によれば、ベランダ壁等において次のような種々の効果
を奏する。 ALC壁のパネルの両側面及び上部にL字型アングル
を設ける必要がない。 材料の節減と取付け作業の軽減によりコストの低減が
可能となる。 L字型アングルを覆う成型ボード等を貼設する必要が
なく外観を損なうことがない。 T字型金具の構造およびその棒状体の挿入構造によ
り、手摺り取付け用鋼板が上方小口面上に強固に敷設・
固定され、手摺りが強固に取り付けられる。 ALC壁の各端部寄りの手摺り取付け用鋼板が上方小
口面から浮き上がることなく確実に固定され、その結
果、手摺りがより強固に取り付けられる。 ALC壁の各端部寄りにT字型金具を固定する際、そ
の各端部が欠けることを防止できる。
斜視図。
を示す斜視図。
造を示す斜視図。
す斜視図。
視図。
Claims (5)
- 【請求項1】複数のALCパネル(2)で構成されたベ
ランダ、バルコニー、パラペット、廊下、階段等のAL
C壁(1)の上方小口面(1a)に手摺り(3)が設け
られている手摺り付き立上りALC壁構造において、 ALCパネル(2)はその幅方向の中心部でかつそのパ
ネル(2)の下部と中間部との2カ所に埋設されたアン
カー部(4)とそれと係合するパネル取付金具(5)と
を介して建物躯体(6)に取り付けられており、 前記ALC壁(1)の上方小口面(1a)上の少なくと
も各端部寄り(1b)の位置に、プレート(7a)とそ
の裏面に垂直に固設された棒状体(7b)とから成るT
字型金具(7)が、その棒状体(7b)が上方小口面
(1a)上に開けられた孔(8)に挿入されかつその棒
状体(7b)の先端部が前記ALCパネル(2)内に埋
設された補強鉄筋(9)の埋設位置の内部まで挿入され
ることにより固定されており、 また該T字型金具(7)のプレート(7a)上に鋼板
(10)が溶接により前記上方小口面(1a)上に敷設
・固定されており、 さらにその鋼板(10)上に手摺り(3)が固設されて
いることを特徴とする手摺りつき立上りALC壁構造。 - 【請求項2】前記T字型金具(7)の棒状体(7b)の
中央部から前記プレート(7a)までの間の所定位置に
突起部(7c)が形成され、その突起部(7c)が前記
孔(8)の内周面に食込まれている請求項1記載の手摺
り付き立上りALC壁構造。 - 【請求項3】前記孔(8)の入口(8a)には座繰部
(11)が設けられ、前記プレート(7a)はその表面
と前記上方小口面(1a)とがほぼ面一になるように位
置され、かつその座繰部(11)の側壁と前記プレート
(7a)の外周面との間に隙間(12)が形成されてい
る請求項1または2記載の手摺り付き立上りALC壁構
造。 - 【請求項4】前記ALC壁(1)の上方小口面(1a)
上の中間部の位置にも、前記T字型金具(7)の前記棒
状体(7b)がその上方小口面(1a)上に開けられた
孔(8)に挿入されかつその棒状体(7b)の先端部が
前記ALCパネル(2)内に埋設された補強鉄筋(9)
の埋設位置の内部まで挿入されることにより、前記T字
型金具(7)が固定され、前記プレート(7a)上に前
記鋼板(10)が溶接により敷設・固定されている請求
項1、2または3記載の手摺り付き立上りALC壁構
造。 - 【請求項5】前記ALCパネル(2)の側方小口面(2
a)同士が突き合わされて形成している目地部(13)
にも目地部埋込部材(14)がモルタル(16)によっ
て埋設されており、その目地部埋込部材(14)の上端
部に前記鋼板(10)が固定されている請求項1、2,
3または4記載の手摺り付き立上りALC壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27415196A JP3696991B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 手摺り付き立上りalc壁構造及びその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27415196A JP3696991B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 手摺り付き立上りalc壁構造及びその構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1096259A true JPH1096259A (ja) | 1998-04-14 |
JP3696991B2 JP3696991B2 (ja) | 2005-09-21 |
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ID=17537744
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|
JP (1) | JP3696991B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026210A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Taisei Corp | 壁パネル |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP27415196A patent/JP3696991B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026210A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Taisei Corp | 壁パネル |
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Publication number | Publication date |
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JP3696991B2 (ja) | 2005-09-21 |
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