JP3718556B2 - 立上りalc壁コーナー部の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバルコニー、ベランダ、パラペット、廊下、階段等に好適な立上りALC壁コーナー部の取付構造に関する。詳しくはコーナーパネルを使用せず、かつ、ALCパネルのみを使用しておりながら十分な強度を持ち、かつ少ない部材で容易に取り付けることができる立上りALC壁コーナー部の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ALC壁パネルの下部と中間部のみを支持してそのALC壁パネルを躯体に取り付ける立上りALC壁構造が知られている。この構造はALCパネル上端や側面を鋼材や柱等で支持する必要がないため、少ない支持部材で容易に取り付けることができる構造として注目されており、特にベランダ、バルコニー等に好適である。また、このような立上りALC壁の構造は壁パネルのコーナー部にも適用される。しかし、コーナー部においては双方向の複雑な荷重が各パネルにかかるとともに、ALCパネルは一般のコンクリートパネルに比較して強度が低いため、その躯体への取付構造などについて強固な剛構造が採られている。
【0003】
その剛構造の1例として、図5に示すように、コーナー部には平板状のALC壁パネル71と別個にL型コーナーパネル72がALC壁パネル71に挟まれるように取り付けられる。また、そのL型コーナーパネル72はかなりの強度が必要であるため、ALC壁パネル71とは材質が異なり、ALC壁パネル71より重くてかつ堅く、また気泡も少ないL型の軽量コンクリート製コーナーパネル72が採用される場合が多い。
そして、コーナーパネル72は、直角に形成された内側各面の下部73と中間部74との合計4か所で、イナズマプレート75とボルト76とから成る取付金具によって躯体77に強固に取り付けられる。さらに、両側のALC壁パネル71においても、それぞれ下部73と中間部74との合計4か所で取り付けられて、強固な取付構造を構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなコーナー部の取付構造では、1つのコーナーパネル72やそれに連設される壁パネル71に4個の取付金具が必要になり、またその取付作業面も大変である。したがって、少ない部材で容易に取り付けることができるという立上りALC壁パネルの取付構造の優位点を、コーナー部の取付構造が半減させてしまうという問題点があった。しかも、前記の軽量コンクリートを材料とした特殊なコーナーパネルは製造が容易でないため、一般にコストが非常に高いという問題点もあった。更に、その軽量コンクリートはALCより一般に1.5倍程度の重量があるため、その分躯体の強度をより高いものにしなければならないのみならず、取付作業が大変であった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、以上の従来の問題点をなくし、立上り壁コーナー部にL字型コーナーパネルを用いないで、平板状のALC壁パネルのみで構成し、少ない部材で容易に取り付けることができ、しかも十分な取付強度をもった構造を提供することにある。そして、総合的にコストを大幅に削減することのできる立上り壁コーナー部の取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決する本発明は次のような構造からなる。すなわち、ALCパネルの表面側端部に他のALCパネルの側面が突き合わされて直角のコーナー部が形成され、各ALCパネルは取付金具を介して躯体に取り付けられている立上りALC壁のコーナー部取付構造であって、各ALCパネルの下部と中間部が、そのALCパネルに埋設されたアンカー部とそれと係合する取付金具とを介して躯体に取り付けられており、前記取付金具は、ボルト挿通部が設けられた取付板と、その上部が延長して形成されている突出片と、この取付板の両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片と、そのリブ片がさらに下方に垂下して形成されている垂下リブ片とから構成され、この垂下リブ片が躯体の垂直フランジ部に溶接固定されており、また各ALCパネルの上端面には縦孔が開けられその開けられた後の縦孔に係止棒が挿入されているとともに、係止棒の基端側には溶接プレートが一体的に固定されそれがALCパネルの上端面に当接しており、この係止棒同士が前記溶接プレートに溶接固定された鋼材で連結されている立上りALC壁コーナー部の取付構造である。
ここで、前記係止棒は前記縦孔よりも若干小さい外径を持ったものであり、係止棒の先端はプレス等により数個の突起を突設させたものであり、これらの突起は、係止棒を縦孔に挿入した際に突起の先端部が縦孔の内周壁面にくい込み得るような高さに設定されていることが好ましい。
また、各ALCパネルの上端面の縦孔の入口部には、前記溶接プレートが嵌入し得る凹所が穿設されていることが好ましい。
【0007】
以上の本発明においては、コーナー部を形成する各ALCパネルの上部小口面にそれぞれ縦孔が開けられ、その縦孔に係止棒が挿入され、係止棒の基端側には溶接プレートが一体的に固定されそれがALCパネルの上端面に当接しており、この係止棒同士が前記溶接プレートに溶接固定された鋼材で連結されることにより、コーナー部のALCパネル同士が強固に連結される。その際、それぞれのパネルにかかる外圧力はパネル上端面から鋼材を介して他方のパネルに伝達されるため、ALCパネル同士の突き合わせ部を開くような余計な力がかからないように力が伝達される。また、このように片方のパネルにかかる外圧力をコーナー両側のALCパネルで支えるので、パネルの強度は十分なものとなる。
【0008】
したがって、本発明においては、下部と中間部のみで躯体に取り付けられる立上りALC壁パネルの優位性を保ちながら、ALC壁コーナー部においてL字型コーナーパネルを用いないで、しかもパネルの材料をALCパネルのみで構成することができる。取付方法も壁パネル部分と全く同じ方法で良く、また、コーナー部のパネル突き合わせ部分の上面を金具で連結するのみで良いので、パネル上面全体や側面全体を長い鋼材や柱等で支持する必要がなく、少ない部材で容易に取り付けることができる。
【0009】
またアンカー部は、長尺の山形鋼の少なくとも中心部にナットが1個固着されており、その山形鋼の長さがALCパネルの横幅の1/3以上の長さであると、パネルのナット周辺部分のみに力が集中することがなくなるため、パネルの取付強度も大幅に向上するようになる。さらに、ALCパネルの上端面同士が鋼材で連結されていることにより、各ALCパネルをその横幅方向の中心部のみでかつ高さ方向の下部と中間部との2カ所のみで躯体に取り付ける構造としても十分な取付強度が得られ、取付金具およびその取付作業を半減できる。
従って、別の本発明は、ALCパネルの表面側端部に他のALCパネルの側面が突き合わされて直角のコーナー部が形成され、各ALCパネルは取付金具を介して躯体に取り付けられている立上りALC壁コーナー部の取付構造であって、各ALCパネルの上端面同士が鋼材で連結されており、各ALCパネルはその横幅方向の中心部のみでかつ高さ方向の下部と中間部との2カ所のみで、そのALCパネルに埋設されたアンカー部とそれと係合する取付金具とを介して躯体に取り付けられており、前記取付金具は、ボルト挿通部が設けられた取付板と、その上部が延長して形成されている突出片と、この取付板の両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片と、そのリブ片がさらに下方に垂下して形成されている垂下リブ片とから構成され、この垂下リブ片が躯体の垂直フランジ部に溶接固定されていることを特徴とする立上りALC壁コーナー部の取付構造である。
【0010】
なお、上記の各発明においては、既に説明したとおり、その取付金具として、ボルト挿通部が設けられた取付板と、その上部が延長して形成されている突出片と、この取付板の両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片と、そのリブ片がさらに下方に垂下して形成されている垂下リブ片とから構成された取付金具を用い、この垂下リブ片が躯体の垂直フランジ部に溶接固定されている構造としている。
【0011】
このような構造とすれば、取付金具の両側縁が折り曲げられてリブ片が形成されているとともに、さらに垂下リブ片がそのリブ片から下方に垂下して形成されているので取付金具の耐力が大幅に向上する。更に取付金具の上部がパネル内にめり込むのを防止でき、パネルの押圧力に対する耐力をより向上させることができる。
【0012】
ALCパネルの上端面同士を連結する鋼材は、コーナー部のALCパネルの上端面に沿ってL型に折れ曲がった平板鋼であって、かつL型の一方の辺の長さが他の辺の長さよりも長い構造とすれば、鋼材がコーナー内側にはみ出すことがなく、しかも、鋼材が平板なのでその上に鋼製手摺柱等を溶接することが容易になる。また、鋼材は、長方形又は三角形の平鋼板であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をベランダを例にして図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、ALCパネル1,2は片方のパネル1の表面側端部10に他方のパネル2の側面11が突き合わされて直角のコーナー部を形成している。また、各ALCパネル1,2はその横幅方向の中心部位置に埋設されたアンカー部5,6とそれと係合する取付金具3を介して山形鋼23、梁24等から成る躯体4に取り付けられている。そして、通常は、梁24の上面内側には、床用のALCパネル等(図示なし)を敷き込む。
その取付位置は各ALCパネル1,2の下部寄りと中間部の2カ所であって、かつ各ALCパネルの横幅方向の中心部の位置である。
【0014】
なお、中間部取付位置は下部取付位置から300mm以上離れており、中間部取付位置はその位置からパネル上端12までの距離が、最大でも1500mm以下であることが強度を保持するために好ましい。
また、本発明に使用するパネル1,2は、ベランダ、バルコニー等の場合、その高さが500〜2000mm、横幅が300〜600mm、厚みが80〜150mm程度のものが好適であり、通常はパネル1,2を縦長にして使用される。
【0015】
次ぎにパネルの中間部と下部の取付構造を詳細に説明する。
中間部取付構造は、ベランダ内面側に設けられた梁24上に山形鋼23が溶接固定されており、その山形鋼23の垂直フランジ部17の背面がパネル表面に当接するように設けられている。そして、この垂直フランジ部17に取付金具3が溶接固定されており、その取付金具3とパネル内の中間部アンカー5とがボルト22によって係合されてパネルが支持されている構造である。
【0016】
下部寄りの取付構造は、パネルの下端面が梁24から下方に張出して山形鋼25に載置されており、その山形鋼25の垂直フランジの内側面はパネル内側表面と当接するように設置・固定されている。そして、中間部取付構造と同様に、垂直フランジ部17に溶接固定された取付金具3とパネル内の下部アンカー部6とがボルト22によって係合されてパネルが支持されている構造である。
【0017】
これらの山形鋼23,25の垂直フランジ部17と取付金具3とは、以下の手段で溶接固定されている。
取付金具3は、図2に示すように、ボルト挿通部18が設けられた取付板13と、その上部が延長して形成されている突出片14と、この取付板13の両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片15と、そのリブ片15がさらに下方に垂下して形成されている垂下リブ片16とから構成されている。さらに取付板13の厚みは山形鋼23,25の厚みとほぼ等しく、リブ片15は取付板13の両側縁を折り曲げて形成されたものであり、そのリブ片15から垂下リブ片16が下方に垂下して形成されているので、取付板13の表面よりもその板の厚み分だけ段差を有している。
【0018】
したがって、山形鋼23,25の垂直フランジ部17に、前記段差を係合させてその部分を溶接固定すれば、取付板13の表面と垂直フランジ部17とがほぼ同一面となり、それにパネルを当てた際に段差や隙間が生ずることがなくなる。
また、上記突出片14が存在することにより取付金具3がALCパネル1,2を押す面を広くとれ、また、上記突出片14は、両側縁にリブ片15が設けられておらず板状体となっているため、適度に撓みながらALCパネル1,2を押すので、取付板がパネル内にめり込まずに支えることができる。結果として、パネルの押圧力に対する耐力が向上する。
【0019】
ALCパネル1,2内に埋設されるアンカー5,6は、図3に示すように、長尺の山形鋼9の中心部にナット19が1個固着されており、その山形鋼9の長さがALCパネル1,2の横幅の1/3以上の長さを有している。このような構造とすれば、パネルのナット周辺部分のみに力が集中することがなくなるため、パネルの取付強度も大幅に向上する。また、ナット19とは別に長尺の山形鋼9の中心部以外の場所にナット(図示なし)が固着されていてもよい。
【0020】
次に、各ALCパネルの上端面の取付構造について詳細に説明する。
各ALCパネル1,2は、図4に示すように、その上端面12に垂直な方向に縦孔8が開けられ、その縦孔8に係止棒21が挿入されている。そして、この係止棒同士が鋼材7で連結されて、パネル上端面12に沿うように取り付けられている。
縦孔8の位置は、パネルの突き合わせ面側のパネル側面26,11から80mm〜300mm離れていることがよい。より好ましくは150mm〜250mm離れているのが好ましい。すなわち、80mm以下ではALCパネルはもろくて許容荷重が低いので、係止棒21によって引っ張られるALCの肉厚を十分にとることが重要であり、また、300mm以上であると鋼材7が大きくなり過ぎて、取付作業性が悪くなるとともにその効果も飽和状態となる。
【0021】
この縦孔8に挿入する係止棒21は、縦孔8よりも若干小さい外径を持ったものがよい。また、係止棒21としては棒状のものの代わりに管状のものを使用してもよい。この係止棒21の先端はプレス等により、数個の突起27を突設させたものがより好ましい。これらの突起27は、係止棒21を縦孔8に挿入した際に、突起27の先端部が縦孔8の内周壁面にくい込み得るような高さに設定される。このようにすれば係止棒21が縦孔8に安定した状態で係合される。更に係止棒21の基端側には、鋼材7を溶接するための円盤状の溶接用プレート28が一体的に固定されている。そしてパネル上端面12の入口部にはそのプレート28が嵌入し得る凹所29が穿設されている。
【0022】
これらの係止棒21は、その各溶接プレート28と鋼材7とが溶接固定されて連結されている。鋼材7はL型に構成されているので、鋼材7がコーナー内側にはみ出すことがない。しかも、鋼材7が平板なのでその上に鋼製手摺柱等を溶接することも容易になる。さらに、ALCパネル1,2の幅に表面側端部10と側面11との隙間を足した分だけ鋼材7の一方の辺の長さが他の辺の長さよりも長く構成されている。そして、その長さは、縦孔8の位置に一致するように一辺の長さがおよそ80〜300mmの範囲内にあることが取付面でも好ましい。このように構成することにより、パネル側面26,11から縦孔8の位置までの距離を同じにすることができる。以上のように、形状はL型に構成することが上記のようなメリットが生ずるが、長方形の平鋼板や三角形の平鋼板で構成しても構わない。
【0023】
本発明の取付構造は以上のようにして完成されるが、さらに次のように構成すればコーナー部の取付強度がより向上する。
図4に示すように、ALCパネル1の表面側端部10と他のALCパネル2の側面11との突き合わせ部分に、半円筒状の凹条31を形成させ、その凹条31部分にモルタル30によって目地鉄筋(図示なし)(又は別の埋込部材等)を埋設し、その目地鉄筋等からボルト32を突出させておく。
一方、L型平鋼板のパネルの突き合わせ部に対応する位置に長孔33を開けておき、その長孔33にボルト32を貫通させ、上からボルト32にナット34を螺合することにより、L型平鋼板をパネル上端面12に係止する。
【0024】
このような構成にすることにより、パネルが揺れても鋼材7がALCパネル1,2の上端面12にぴったりくっついて、浮き上がることが全くなくなるので、パネル同士の連結がより強固になり、したがって、より頑丈な立上り壁のコーナー部の取付構造となる。
【0025】
本発明の取付構造は、ベランダやバルコニー等の他に、壁パネルの高さが比較的低い部分、例えば屋上におけるパラペットや建物外部に設けられる廊下、階段等のコーナー部にも適用され、またその場合は手摺壁、腰壁等としてALCパネル1,2が取り付けられる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、本発明の立上りALC壁パネルコーナー部の取付構造によれば、コーナー部にL字型コーナーパネルを用いないで、平板状のALC壁パネルのみで構成でき、しかも、各ALCパネルを横幅方向の中心部の下部と中間部との2カ所のみで取り付けても十分な取付強度が得られ、取付金具およびその取付作業を半減できる。したがって、パネルの上面や側面の部材を省略でき少ない部材で容易に取り付けることができるという、ALC壁パネルの下部と中間部のみを支持してそのALC壁パネルを躯体に取り付ける立上りALC壁パネル構造の優位性を保ちながら十分な取付強度をもった構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立上りALC壁コーナー部の取付構造を示す斜視図。
【図2】本発明に使用する取付金具を示す斜視図。
【図3】本発明に使用するアンカー部を示す斜視図。
【図4】本発明の立上りALC壁コーナー部の取付構造の一部組立図を示す斜視図。
【図5】従来の立上りALC壁コーナー部の取付構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ALCパネル
2 ALCパネル
3 取付金具
4 躯体
5 中間部のアンカー部
6 下部のアンカー部
7 鋼材
8 縦孔
9 山形鋼
10 表面側端部
11 側面
12 上端面
13 取付板
14 突出片
15 リブ片
16 垂下リブ片
17 垂直フランジ部
18 ボルト挿通部
19 ナット
20 L型の平板鋼
21 係止棒
28 円形プレート
Claims (8)
- ALCパネル(1)の表面側端部(10)に他のALCパネル(2)の側面(11)が突き合わされて直角のコーナー部が形成され、各ALCパネル(1,2)は取付金具(3)を介して躯体(4)に取り付けられている立上りALC壁コーナー部の取付構造であって、各ALCパネル(1,2)の下部と中間部が、そのALCパネル(1,2)に埋設されたアンカー部(5,6)とそれと係合する取付金具(3)とを介して躯体(4)に取り付けられており、前記取付金具(3)は、ボルト挿通部(18)が設けられた取付板(13)と、その上部が延長して形成されている突出片(14)と、この取付板(13)の両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片(15)と、そのリブ片がさらに下方に垂下して形成されている垂下リブ片(16)とから構成され、この垂下リブ片(16)が躯体(4)の垂直フランジ部(17)に溶接固定されており、また各ALCパネル(1,2)の上端面(12)には縦孔(8)が開けられその開けられた後の縦孔(8)に係止棒(21)が挿入されているとともに、係止棒(21)の基端側には溶接プレート(28)が一体的に固定されそれがALCパネル(1,2)の上端面(12)に当接しており、この係止棒同士が前記溶接プレート(28)に溶接固定された鋼材(7)で連結されていることを特徴とする立上りALC壁コーナー部の取付構造。
- 前記係止棒(21)は前記縦孔(8)よりも若干小さい外径を持ったものであり、係止棒(21)の先端はプレス等により数個の突起(27)を突設させたものであり、これらの突起(27)は、係止棒(21)を縦孔(8)に挿入した際に突起(27)の先端部が縦孔(8)の内周壁面にくい込み得るような高さに設定されている請求項1記載の立上りALC壁コーナー部の取付構造。
- 各ALCパネル(1,2)の上端面(12)の縦孔(8)の入口部には、前記溶接プレート(28)が嵌入し得る凹所(29)が穿設されている請求項1又は2記載の立上りALC壁コーナー部の取付構造。
- 各ALCパネル(1,2)はその横幅方向の中心部のみでかつ高さ方向の下部寄りと中間部との2カ所のみで前記取付金具(3)によって躯体(4)に取り付けられている請求項1、2又は3記載の立上りALC壁コーナー部の取付構造。
- ALCパネル(1)の表面側端部(10)に他のALCパネル(2)の側面(11)が突き合わされて直角のコーナー部が形成され、各ALCパネル(1,2)は取付金具(3)を介して躯体(4)に取り付けられている立上りALC壁コーナー部の取付構造であって、各ALCパネル(1,2)の上端面(12)同士が鋼材(7)で連結されており、各ALCパネル(1,2)はその横幅方向の中心部のみでかつ高さ方向の下部と中間部との2カ所のみで、そのALCパネル(1,2)に埋設されたアンカー部(5,6)とそれと係合する取付金具(3)とを介して躯体(4)に取り付けられており、前記取付金具(3)は、ボルト挿通部(18)が設けられた取付板(13)と、その上部が延長して形成されている突出片(14)と、この取付板(13)の両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片(15)と、そのリブ片がさらに下方に垂下して形成されている垂下リブ片(16)とから構成され、この垂下リブ片(16)が躯体(4)の垂直フランジ部(17)に溶接固定されていることを特徴とする立上りALC壁コーナー部の取付構造。
- 前記鋼材(7)は、コーナー部のALCパネル(1,2)の上端面(12)に沿ってL型に折れ曲がった平板鋼(20)であり、かつL型の一方の辺の長さが他の辺の長さよりも長い請求項1〜5のいずれか一項に記載の立上りALC壁コーナー部の取付構造。
- 前記鋼材(7)は、長方形又は三角形の平鋼板である請求項1〜5のいずれか一項に記載の立上りALC壁コーナー部の取付構造。
- ベランダ、バルコニー、パラペット、廊下、階段のコーナー部に適用される請求項1〜7のいずれか一項に記載の立上りALC壁コーナー部の取付構造。
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