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JPH1090485A - 原子炉水の溶存酸素濃度制御システム及び原子炉水の溶存酸素濃度制御方法 - Google Patents

原子炉水の溶存酸素濃度制御システム及び原子炉水の溶存酸素濃度制御方法

Info

Publication number
JPH1090485A
JPH1090485A JP8242135A JP24213596A JPH1090485A JP H1090485 A JPH1090485 A JP H1090485A JP 8242135 A JP8242135 A JP 8242135A JP 24213596 A JP24213596 A JP 24213596A JP H1090485 A JPH1090485 A JP H1090485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
hydrogen gas
water
dissolved oxygen
reactor water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8242135A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kagaya
弘幸 加賀谷
Kentaro Hirabayashi
健太郎 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8242135A priority Critical patent/JPH1090485A/ja
Publication of JPH1090485A publication Critical patent/JPH1090485A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉の起動時から停止時まで水素ガス注入が
行なわれ、原子炉起動/運転/停止時の全般にわたって
腐食抑制を行うことができるこの種の原子炉水の溶存酸
素濃度制御システムを提供する。 【解決手段】原子炉給水ポンプ上流側の給復水系路6
に、水素ガス供給装置15より所定量の水素ガスを注入
し、かつこの水素ガスを原子炉給水ポンプ7により原子
炉1内へ供給して炉水の溶存酸素濃度を制御するように
した原子炉水の溶存酸素濃度制御システムにおいて、前
記水素ガス供給装置15に、常時原子炉に冷却水を注入
ないしは炉水を循環している系路に、所定量の水素ガス
を注入する第二の水素ガス注入手段18,29を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉水の溶存酸素
濃度制御システムおよび原子炉水の溶存酸素濃度制御方
法の改良に係り、特に原子炉給水ポンプ上流側の給復水
系路に、所定量の水素ガスを注入し、かつこの水素ガス
を原子炉給水ポンプなどにより昇圧し原子炉内へ供給し
て炉水の溶存酸素濃度を制御するようにした原子炉水の
溶存酸素濃度制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉内の腐食を抑制するために、炉水
の溶存酸素濃度を制御することが行なわれるが、その溶
存酸素濃度の制御には水素ガスの注入が行なわれる。従
来一般に採用されているこの種の原子炉水の溶存酸素濃
度制御システムは、図6に示されているように、水素ガ
ス供給装置15から給水流量と関連させて所定量の水素
ガスが供給されるように形成されている。
【0003】すなわち、給復水系6に接続した水素ガス
注入配管14により水素ガス供給装置15から供給され
た水素ガスを流量制御弁29にて給水流量との比例によ
り所定の流量に制御され、逆止弁28を介して給復水系
6に注入される。給復水系6に注入された水素ガスは原
子炉給水ポンプ7により給水とともに原子炉1へ到達す
る。そして原子炉1へ到達した水素ガスは放射線の照射
を受けることにより炉水中の溶存酸素と反応し溶存酸素
濃度を低下させ、原子炉内の腐食を抑制するようになっ
ている。
【0004】水素ガス注入装置から炉内に注入された水
素ガスは、最終的には余剰水素ガスとなり、原子炉1か
ら主蒸気系2および復水器4を経て排ガス系5へ到達す
る。この余剰水素ガスを処理するため、排ガス系5に接
続した酸素注入配管16により酸素供給装置17から供
給された酸素ガスを流量制御弁29にて水素ガス注入量
との比例により所定の流量に制御し、逆止弁28を介し
て排ガス系5に注入し排ガス系5にて余剰水素ガスと反
応させるシステムとなっている。
【0005】なお、この種の原子炉水の溶存酸素濃度制
御システムに関連するものとしては、例えば特開昭60
−1597号公報が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように形成されて
いる原子炉水の溶存酸素濃度制御システムであると、プ
ラント出力運転中の腐食は充分抑制されるが、プラント
起動時などの原子炉への給水流量が少ない状態(あるい
は無い状態)では水素ガスの注入は行なわれず、腐食抑
制が充分行なわれない嫌いがあった。
【0007】すなわち、水素ガス注入を開始する時点
は、水素ガス注入配管が給復水系に接続されていること
から、原子炉起動時の給水流量の安定する発電機併入後
の運転安定化以降となる。このため、給水流量の無い状
態または少ない状態のプラント起動時には水素ガス注入
を行うことはできないシステム構成となっていた。
【0008】なおこの場合、図7に沸騰水型原子炉の起
動曲線が示されているように、原子炉起動前には炉水の
溶存酸素濃度を極力低減して核加熱に入るいわゆる起動
時真空脱気運転を行うことにより、100℃以上の核加
熱時での水の放射線分解による一時的な濃度ピークをお
さえる運転が採用されているが、しかし、これであって
も図8に示されているような溶存酸素濃度のピークがあ
り、これに対応する腐食抑制を行うことができず、した
がってこの従来の溶存酸素濃度制御システムでは原子炉
の起動時から停止時まで全般にわたって腐食抑制を行う
ことができなかった。
【0009】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、原子炉の起動時から停止時まで水
素ガス注入が行なわれ、原子炉起動/運転/停止時の全
般にわたって腐食抑制を行うことができるこの種の原子
炉水の溶存酸素濃度制御システムを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、原子
炉給水ポンプ上流側の給復水系路に、水素ガス供給装置
より所定量の水素ガスを注入し、かつこの水素ガスを原
子炉給水ポンプなどにより昇圧し原子炉内へ供給して炉
水の溶存酸素濃度を制御するようにした原子炉水の溶存
酸素濃度制御システムにおいて、前記水素ガス供給装置
に、常時原子炉に冷却水を注入ないしは炉水を循環して
いる系路に、所定量の水素ガスを注入する第二の水素ガ
ス注入手段を設けるようにし所期の目的を達成するよう
にしたものである。
【0011】またこの場合、前記常時原子炉に冷却水を
注入ないしは炉水を循環している系路を、制御棒駆動
系、原子炉冷却材浄化系あるいは残留熱除去系としたも
のである。
【0012】また、原子炉給水ポンプ上流側の給復水系
路に、水素ガス供給装置より所定量の水素ガスを注入
し、かつこの水素ガスを原子炉給水ポンプなどにより昇
圧し原子炉内へ供給して炉水の溶存酸素濃度を制御する
ようにした原子炉水の溶存酸素濃度制御システムにおい
て、前記システムに、第二の水素ガス供給装置を設ける
とともに、この第二の水素ガス供給装置に、常時原子炉
に冷却水を注入ないしは炉水を循環している系路に、所
定量の水素ガスを注入する第二の水素ガス注入手段を設
けるようにしたものである。
【0013】また、原子炉給水ポンプ上流側の給復水系
路に、水素ガス供給装置より所定量の水素ガスを注入
し、かつこの水素ガスを原子炉給水ポンプなどにより昇
圧し原子炉内へ供給して炉水の溶存酸素濃度を制御する
ようにした原子炉水の溶存酸素濃度制御方法において、
前記水素ガス供給装置に、常時原子炉に冷却水を注入な
いしは炉水を循環している系路に所定量の水素ガスを注
入する第二の水素ガス注入手段を設けるとともに、プラ
ントの起動時にはこの第二の水素ガス注入手段を用いて
水素ガスの注入を行なうようにしたものである。
【0014】すなわちこのように形成された原子炉水の
溶存酸素濃度制御システムであると、水素ガス供給装置
に、常時原子炉に冷却水を注入ないしは炉水を循環して
いる系路に、所定量の水素ガスを注入する第二の水素ガ
ス注入手段が設けられていることから、原子炉起動時、
特に制御棒(CR)引抜き操作時からも水素ガス注入が
可能となり、したがって原子炉の起動時から停止時まで
水素ガス注入が行なわれ、原子炉起動/運転/停止時の
全般にわたって腐食抑制を行うことが可能となるのであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1にはその沸騰水型原子力発
電設備における原子炉水の溶存酸素濃度制御システムが
系統的に示されている。図中1が原子炉であり、3がタ
ービン、15が水素ガス供給装置で、31がその水素ガ
ス注入制御盤である。
【0016】この溶存酸素濃度制御システムの系統構成
は、図6の従来のシステムに加えて、原子炉1に接続さ
れた制御棒駆動系12の制御棒駆動ポンプ13の上流側
に、水素ガス注入配管14より分岐した水素ガス注入配
管18が設けられているのである。また、この水素ガス
注入配管18には、流量制御弁29逆止弁28が設けら
れている。
【0017】原子炉1の起動が行われて真空脱気運転が
行われている時点では給復水系6の原子炉1への給水流
量はゼロであるため、給復水系6を介した水素ガス注入
はできないが、制御棒駆動系12は制御棒駆動装置へ冷
却水を供給するため、一定量の冷却水を供給している。
【0018】したがって、本系統を介して原子炉1内へ
水素ガス注入を開始することができ、水素ガス供給装置
15より供給された水素ガスは、水素ガス注入配管18
を通り流量制御弁29により所定の注入流量に制御さ
れ、そして逆止弁28を介して制御棒駆動系12に注入
され、制御棒駆動ポンプ13にて原子炉1に注入され
る。
【0019】原子炉1内に注入された水素ガスは、放射
線の照射を受けることにより炉水中の溶存酸素と反応し
溶存酸素濃度を低下する事により原子炉1内の腐食を抑
制するものとなっている。このため、真空脱気運転後の
運転操作である制御棒引抜き操作時に発生する溶存酸素
濃度のピークに対しても炉内構造物の腐食抑制を行うこ
とが可能となる。
【0020】その後プラントが出力を上昇し安定運転に
入れば、給復水系6からの原子炉給水が開始されるた
め、水素ガス注入配管18から従来の水素ガス注入配管
14に切替え従来技術である出力運転中の水素ガス注入
を行うことが可能である。
【0021】なお、水素ガス注入にて原子炉1内に注入
した水素ガスは最終的には余剰水素ガスとなり、原子炉
1から主蒸気系2復水器4をへて排ガス系5へ到達す
る。この余剰水素ガスを処理するため、排ガス系5に接
続した酸素注入配管16により酸素供給装置17から供
給された酸素ガスを流量制御弁29にて水素ガス注入量
との比例により所定の流量に制御し、逆止弁28を介し
て排ガス系5に注入し排ガス系5にて余剰水素ガスと反
応させるシステムとなっている。
【0022】図2、図3は水素ガス注入の注入位置を原
子炉冷却材浄化系10から注入して、炉内構造物の腐食
抑制を行うものである。この原子炉冷却材浄化系10
は、運転圧力の違いにより低圧型、高圧型が有り運転圧
力の低い低圧型については、水素ガス発生装置の供給圧
力で供給可能であり前記記載の制御棒駆動系12に注入
する配管が原子炉冷却材浄化系となるだけで同様のシス
テム構成で対応可能であり、効果も同様となる。
【0023】以下、高圧型の原子炉冷却材浄化系10へ
の適応について説明する。この場合の水素ガス注入シス
テムの系統構成は図6の従来の実施例に加えて、原子炉
1に接続された原子炉冷却材浄化系10の原子炉冷却材
浄化ポンプ11の上流側に水素ガス注入配管14より分
岐した水素ガス注入配管18、昇圧装置32、流量制御
弁29、逆止弁28が接続されている。真空脱気運転が
行われている時点では前記記載の制御棒駆動系12と同
様に給復水系6を介した水素ガス注入はできない。
【0024】一方、原子炉冷却材浄化系10は炉水を浄
化するために一定量の炉水を循環している。したがっ
て、本系統を介して原子炉1へ水素ガス注入を開始する
ことができ、水素ガス供給装置15より供給された水素
ガスは、水素ガス注入配管18を通り原子炉冷却材浄化
系10が高圧型であることから、昇圧装置32により注
入可能な圧力まで昇圧し流量制御弁29により所定の注
入流量に制御され逆止弁28を介して原子炉冷却材浄化
系10に注入し、原子炉冷却材浄化ポンプ11にて原子
炉1に水素ガスを注入される。原子炉冷却材浄化系10
からの注入においての作用効果は制御棒駆動系12から
注入した場合と同様の腐食抑制効果が得られる。
【0025】図4は水素ガス注入の注入位置を残留熱除
去系19から注入して、炉内構造物の腐食抑制を行うも
のである。本発明の水素ガス注入システムの系統構成は
図6の従来の実施例に加えて、原子炉1に接続された残
留熱除去系19の残留熱除去ポンプ20の上流側に水素
ガス注入配管14より分岐した水素ガス注入配管18流
量制御弁29逆止弁28が接続されている。真空脱気運
転が行われている時点では前記記載の制御棒駆動系12
と同様に給復水系6を介した水素ガス注入はできない。
【0026】一方、残留熱除去系19は原子炉停止時に
炉心から出る崩壊熱を除去するシステムであるが、原子
炉起動時において、残留熱除去系19を起動することに
より一定量の炉水を循環する事ができる。したがって、
本系統を介して原子炉1へ水素ガス注入を行う事ができ
る。水素ガス供給装置15より供給された水素ガスは、
水素ガス注入配管18を通り流量制御弁29により所定
の注入流量に制御され逆止弁28を介して残留熱除去系
19に注入し、残留熱除去ポンプ20にて原子炉1に水
素ガスを注入される。
【0027】これにより残留熱除去系19からの水素ガ
ス注入が可能となり制御棒駆動系12からの注入と同様
の腐食抑制効果が得られる。ただし、本系統の運転範囲
は、低圧であるため高圧の条件にて供給する場合には、
系統の高圧化が必要となる。
【0028】図5は前記の制御棒駆動系12、原子炉冷
却材浄化系10、残留熱除去系19の様なプラント既設
の系統に対して、新たに設ける代替注入装置22により
代替注入系21から直接原子炉へ注入して、炉内構造物
の腐食抑制を行うものである。代替注入装置としては、
ブースタポンプ、コンプレッサまたは水素ガスボンベ等
が考えられる。
【0029】本発明の水素ガス注入システムの系統構成
は図6の従来の実施例に加えて、制御棒駆動系12に代
替注入系21,代替注入装置22が接続されている。代
替注入系21、代替注入装置22は本設の水素ガス供給
装置15の稼働に合わせた注入が不要であり、水素ガス
注入が必要なときに代替注入系21代替注入装置22を
稼働して、原子炉1へ水素ガス注入を開始する事ができ
る。代替注入系21、代替注入装置22からの水素ガス
注入により制御棒駆動系12からの注入と同様の腐食抑
制効果が得られる。
【0030】図8は原子炉起動時の真空脱気運転時の溶
存酸素濃度の挙動を示したものである。同図より炉水の
溶存酸素濃度は、原子炉真空脱気運転により溶存酸素濃
度が低下した後、その後の運転操作である制御棒(C
R)引抜き操作により、溶存酸素濃度が一旦上昇し、そ
の後安定となることがわかる。これは、原子炉真空脱気
運転後の制御棒引抜き操作により炉水が放射線の照射を
受けることで放射線分解することにより、溶存酸素濃度
が一時的に上昇しているものである。
【0031】このため、原子炉起動時、特に制御棒(C
R)引抜き操作時からも水素ガス注入が可能となる注入
ラインを設けることにより、プラント起動時の溶存酸素
濃度ピークに対応した水素ガス注入が行え原子炉内の腐
食抑制が可能となる。
【0032】本発明は以上説明したように構成されてい
るので、次のような効果を生じる。すなわち、原子炉起
動時の給水流量のない、または少ない段階から炉内に水
素ガス注入を行うことができ、原子炉の起動/運転/停
止の全般に渡って炉水の溶存酸素濃度を制御することが
できるため、良好な炉内構造物の腐食抑制を行うことが
可能となる。さらに、注入配管を一次格納容器外にする
ことにより保守性、運転性の維持を行うことが可能とな
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、原子炉の起動時から停止時まで水素ガス注入が行な
われ、原子炉起動/運転/停止時の全般にわたって腐食
抑制を行うことができる原子炉水の溶存酸素濃度制御シ
ステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶存酸素濃度制御システムの一実施例
を示す系統図である。
【図2】本発明の溶存酸素濃度制御システムの他の実施
例(CUW系からの注入:低圧型)を示す系統図であ
る。
【図3】本発明の溶存酸素濃度制御システムの他の実施
例(CUW系からの注入:高圧型)を示す系統図であ
る。
【図4】本発明の溶存酸素濃度制御システムの他の実施
例(RHR系からの注入)を示す系統図である。
【図5】本発明の溶存酸素濃度制御システムの他の実施
例(代替注入装置からの注入)を示す系統図である。
【図6】従来の溶存酸素濃度制御システムを示す系統図
である。
【図7】沸騰水型原子炉の起動曲線図である。
【図8】原子炉起動時の真空脱気運転時の溶存酸素濃度
挙動(概念)を示す特性図である。
【符号の説明】
1…原子炉、2…主蒸気系、3…タービン、4…復水
器、5…排ガス系、6…給復水系、7…原子炉給水ポン
プ、8…原子炉冷却材再循環系、9…原子炉冷却材再循
環ポンプ、10…原子炉冷却材浄化系、11…原子炉冷
却材浄化ポンプ、12…制御棒駆動水系、13…制御棒
駆動水ポンプ、14…水素ガス注入配管、15…水素ガ
ス供給装置、16…酸素注入配管、17…酸素供給装
置、18…水素ガス注入配管、19…残留熱除去系、2
0…残留熱除去ポンプ、21…代替注入系、22…代替
注入装置、23…給水加熱器、24…高圧復水ポンプ、
25…低圧復水ポンプ、26…復水ろ過装置、27…復
水脱塩装置、28…逆止弁、29…流量制御弁、30…
流量計、31…水素ガス注入制御盤、32…昇圧装置、
33…一次格納容器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉給水ポンプ上流側の給復水系路
    に、水素ガス供給装置より所定量の水素ガスを注入し、
    かつこの水素ガスを原子炉給水ポンプなどにより昇圧し
    原子炉内へ供給して炉水の溶存酸素濃度を制御するよう
    にした原子炉水の溶存酸素濃度制御システムにおいて、 前記水素ガス供給装置に、常時原子炉に冷却水を注入な
    いしは炉水を循環している系路に、所定量の水素ガスを
    注入する第二の水素ガス注入手段を設けたことを特徴と
    する原子炉水の溶存酸素濃度制御システム。
  2. 【請求項2】 原子炉給水ポンプ上流側の給復水系路
    に、水素ガス供給装置より所定量の水素ガスを注入し、
    かつこの水素ガスを原子炉給水ポンプなどにより昇圧し
    原子炉内へ供給して炉水の溶存酸素濃度を制御するよう
    にした原子炉水の溶存酸素濃度制御システムにおいて、 前記水素ガス供給装置に、常時原子炉に冷却水を注入な
    いしは炉水を循環している系路で、かつ一次格納容器外
    の系路に、所定量の水素ガスを注入する第二の水素ガス
    注入手段を設けたことを特徴とする原子炉水の溶存酸素
    濃度制御システム。
  3. 【請求項3】 前記常時原子炉に冷却水を注入ないしは
    炉水を循環している系路が、制御棒駆動系である請求項
    1または2記載の原子炉水の溶存酸素濃度制御システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記常時原子炉に冷却水を注入ないしは
    炉水を循環している系路が、原子炉冷却材浄化系である
    請求項1または2記載の原子炉水の溶存酸素濃度制御シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記常時原子炉に冷却水を注入ないしは
    炉水を循環している系路が、残留熱除去系である請求項
    1または2記載の原子炉水の溶存酸素濃度制御システ
    ム。
  6. 【請求項6】 原子炉給水ポンプ上流側の給復水系路
    に、水素ガス供給装置より所定量の水素ガスを注入し、
    かつこの水素ガスを原子炉給水ポンプなどにより昇圧し
    原子炉内へ供給して炉水の溶存酸素濃度を制御するよう
    にした原子炉水の溶存酸素濃度制御システムにおいて、 前記システムに、第二の水素ガス供給装置を設けるとと
    もに、この第二の水素ガス供給装置に、常時原子炉に冷
    却水を注入ないしは炉水を循環している系路に、所定量
    の水素ガスを注入する第二の水素ガス注入手段を設ける
    ようにしたことを特徴とする原子炉水の溶存酸素濃度制
    御システム。
  7. 【請求項7】 原子炉給水ポンプ上流側の給復水系路
    に、水素ガス供給装置より所定量の水素ガスを注入し、
    かつこの水素ガスを原子炉給水ポンプなどにより昇圧し
    原子炉内へ供給して炉水の溶存酸素濃度を制御するよう
    にした原子炉水の溶存酸素濃度制御方法において、 前記水素ガス供給装置に、常時原子炉に冷却水を注入な
    いしは炉水を循環している系路に所定量の水素ガスを注
    入する第二の水素ガス注入手段を設けるとともに、プラ
    ントの起動時にはこの第二の水素ガス注入手段を用いて
    水素ガスの注入を行なうようにしたことを特徴とする原
    子炉水の溶存酸素濃度制御方法。
JP8242135A 1996-09-12 1996-09-12 原子炉水の溶存酸素濃度制御システム及び原子炉水の溶存酸素濃度制御方法 Pending JPH1090485A (ja)

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Cited By (7)

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