JPH1076433A - ワーク取付装置 - Google Patents
ワーク取付装置Info
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- JPH1076433A JPH1076433A JP23217896A JP23217896A JPH1076433A JP H1076433 A JPH1076433 A JP H1076433A JP 23217896 A JP23217896 A JP 23217896A JP 23217896 A JP23217896 A JP 23217896A JP H1076433 A JPH1076433 A JP H1076433A
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- Japan
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- axis
- slide unit
- work
- mounting device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワークと取り付け対象物の水平方向及び各軸
まわりの誤差を容易に修正する。 【解決手段】 昇降台4の昇降軸と直交するX軸方向へ
変位可能かつ、X軸まわりに回動可能なX軸スライドユ
ニット5と、X軸スライドユニット5の上面が水平面と
平行するように付勢するバネ11、11と、X軸スライ
ドユニット5の変位軸と直交するY軸方向へ変位可能、
かつY軸まわりに回動可能なY軸スライドユニット6
と、Y軸スライドユニット6の上面がX軸スライドユニ
ット5の上面と平行するように付勢するバネ13、13
と、Y軸スライドユニットの上面を通る軸21まわりに
所定の範囲で回動可能な旋回テーブル17と、この旋回
テーブル17を所定の中立位置へ向けて付勢するバネと
から構成される。
まわりの誤差を容易に修正する。 【解決手段】 昇降台4の昇降軸と直交するX軸方向へ
変位可能かつ、X軸まわりに回動可能なX軸スライドユ
ニット5と、X軸スライドユニット5の上面が水平面と
平行するように付勢するバネ11、11と、X軸スライ
ドユニット5の変位軸と直交するY軸方向へ変位可能、
かつY軸まわりに回動可能なY軸スライドユニット6
と、Y軸スライドユニット6の上面がX軸スライドユニ
ット5の上面と平行するように付勢するバネ13、13
と、Y軸スライドユニットの上面を通る軸21まわりに
所定の範囲で回動可能な旋回テーブル17と、この旋回
テーブル17を所定の中立位置へ向けて付勢するバネと
から構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、載置したワークを
任意の姿勢で支持する装置に関し、特に、自動車などの
車両の組立工程において、車体下側から取り付けられる
ワークを支持する装置に関するものである。
任意の姿勢で支持する装置に関し、特に、自動車などの
車両の組立工程において、車体下側から取り付けられる
ワークを支持する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車などの車両の組立工程に
おいては、ワークを上方へ向けて組み付ける作業を行う
際に、ワーク取付装置を使用しており、例えば、ハンガ
ーに垂下された車体へサブフレームを組み付ける工程で
は、ワーク取付装置にサブフレームを載置してから、装
置の上昇によってサブフレームを車体下面へ位置決めし
た後に締結を行っている。
おいては、ワークを上方へ向けて組み付ける作業を行う
際に、ワーク取付装置を使用しており、例えば、ハンガ
ーに垂下された車体へサブフレームを組み付ける工程で
は、ワーク取付装置にサブフレームを載置してから、装
置の上昇によってサブフレームを車体下面へ位置決めし
た後に締結を行っている。
【0003】本願出願人も、このようなワーク取付装置
として、特開平6−155190号に開示されるものを
提案している。
として、特開平6−155190号に開示されるものを
提案している。
【0004】これは、図5に示すように、床面に固設さ
れた台座20には、ガイドロッド2、2に案内されると
ともに、エアシリンダ3によって鉛直方向(図中Z軸方
向)へのみ変位可能な昇降台4を設け、この昇降台4に
はハンガーに垂下された車体50の車幅方向(図中X軸
方向)へ変位可能なX軸スライドユニット95と、車体
50の前後方向(図中紙面の貫通方向)へ変位可能なY
軸スライドユニット96が配設される。
れた台座20には、ガイドロッド2、2に案内されると
ともに、エアシリンダ3によって鉛直方向(図中Z軸方
向)へのみ変位可能な昇降台4を設け、この昇降台4に
はハンガーに垂下された車体50の車幅方向(図中X軸
方向)へ変位可能なX軸スライドユニット95と、車体
50の前後方向(図中紙面の貫通方向)へ変位可能なY
軸スライドユニット96が配設される。
【0005】これらX軸スライドユニット95は、下面
に設けたX軸ガイド97を介して昇降台4に対してX軸
方向で相対変位可能に支持され、Y軸スライドユニット
96は、下面に設けたY軸ガイド98を介して、X軸ス
ライドユニット95に対して車体50の前後方向(図中
紙面の貫通方向で、以下、Y軸方向という)へ相対変位
可能に支持される。なお、X軸ガイド97及びY軸ガイ
ド98は、例えば、リニアモーションガイド等で校正さ
れる。
に設けたX軸ガイド97を介して昇降台4に対してX軸
方向で相対変位可能に支持され、Y軸スライドユニット
96は、下面に設けたY軸ガイド98を介して、X軸ス
ライドユニット95に対して車体50の前後方向(図中
紙面の貫通方向で、以下、Y軸方向という)へ相対変位
可能に支持される。なお、X軸ガイド97及びY軸ガイ
ド98は、例えば、リニアモーションガイド等で校正さ
れる。
【0006】ワークとしてのサブフレーム51は、最上
段のY軸スライドユニット96上に載置され、エアシリ
ンダ3の伸長駆動によって、所定の位置で位置決めされ
た車体50へ向けてサブフレーム51は上昇し、サブフ
レーム51に設けた図示しない取り付け穴を、車体50
の下面に突設されたスタッドボルト52、52へ挿通さ
せてから締結が行われる。
段のY軸スライドユニット96上に載置され、エアシリ
ンダ3の伸長駆動によって、所定の位置で位置決めされ
た車体50へ向けてサブフレーム51は上昇し、サブフ
レーム51に設けた図示しない取り付け穴を、車体50
の下面に突設されたスタッドボルト52、52へ挿通さ
せてから締結が行われる。
【0007】このとき、車体50又はサブフレーム51
の位置決め誤差等は、X軸スライドユニット95又はY
軸スライドユニット96の水平面内の変位によって吸収
することができるのである。
の位置決め誤差等は、X軸スライドユニット95又はY
軸スライドユニット96の水平面内の変位によって吸収
することができるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のワークの支持装置にあっては、載置したワークと取
り付け対象物のX軸及びY軸方向、すなわち、X−Y平
面内の誤差を補正することはできるが、X、Y、Zの各
軸まわりの誤差の補正を行うことができず、例えば、取
り付け対象物あるいはワークがY軸まわりに誤差を生じ
ている場合、作業者がワークをY軸まわりに動かして誤
差を補正する必要があり、取り付け作業に多大な労力を
要するだけでなく、取り付け工程のタクトタイムが増大
して生産性が低下するという問題があり、さらに、ワー
クが重量物である場合には、作業者の負担がさらに増大
して、位置決め作業が難しくなるという問題があった。
来のワークの支持装置にあっては、載置したワークと取
り付け対象物のX軸及びY軸方向、すなわち、X−Y平
面内の誤差を補正することはできるが、X、Y、Zの各
軸まわりの誤差の補正を行うことができず、例えば、取
り付け対象物あるいはワークがY軸まわりに誤差を生じ
ている場合、作業者がワークをY軸まわりに動かして誤
差を補正する必要があり、取り付け作業に多大な労力を
要するだけでなく、取り付け工程のタクトタイムが増大
して生産性が低下するという問題があり、さらに、ワー
クが重量物である場合には、作業者の負担がさらに増大
して、位置決め作業が難しくなるという問題があった。
【0009】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、ワークと取り付け対象物の水平方向の誤差
に加えて、各軸まわりの誤差を容易に修正可能なワーク
取付装置を提供することを目的とする。
れたもので、ワークと取り付け対象物の水平方向の誤差
に加えて、各軸まわりの誤差を容易に修正可能なワーク
取付装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、アクチュ
エータにより昇降可能な昇降台と、この昇降台上でフロ
ーティング支持されるとともに、ワークを載置する支持
台とを備えて、構造体のスタッドボルトに下側からワー
クを位置決めし、前記構造体へワークを組み付けるワー
ク取付装置において、前記支持台は、前記昇降方向の軸
まわりに回動可能、かつ、この昇降軸と直交する平面を
通って相互に直交する2軸方向へそれぞれ変位可能、か
つ、これら直交2軸まわりにそれぞれ回動可能に支持す
るフローティング手段と、前記支持台を昇降軸まわり、
直交2軸方向及び直交2軸まわりの所定の中立位置へ向
けてそれぞれ付勢する付勢手段とを備える。
エータにより昇降可能な昇降台と、この昇降台上でフロ
ーティング支持されるとともに、ワークを載置する支持
台とを備えて、構造体のスタッドボルトに下側からワー
クを位置決めし、前記構造体へワークを組み付けるワー
ク取付装置において、前記支持台は、前記昇降方向の軸
まわりに回動可能、かつ、この昇降軸と直交する平面を
通って相互に直交する2軸方向へそれぞれ変位可能、か
つ、これら直交2軸まわりにそれぞれ回動可能に支持す
るフローティング手段と、前記支持台を昇降軸まわり、
直交2軸方向及び直交2軸まわりの所定の中立位置へ向
けてそれぞれ付勢する付勢手段とを備える。
【0011】また第2の発明は、アクチュエータにより
昇降可能な昇降台と、この昇降台上でフローティング支
持されるとともに、ワークを載置する支持台とを備え
て、構造体のスタッドボルトに下側からワークを位置決
めし、前記構造体へワークを組み付けるワーク取付装置
において、前記支持台は、前記昇降台の昇降軸と直交す
る所定の軸方向へ変位可能、かつ、この軸まわりに回動
可能な第1のスライドユニットと、この第1スライドユ
ニットの上面が昇降軸と直交する水平面と平行するよう
に付勢する第1の付勢手段と、前記第1スライドユニッ
トの変位軸と直交する軸方向へ変位可能、かつ軸まわり
に回動可能な第2のスライドユニットと、この第2スラ
イドユニットの上面が第1スライドユニットの上面と平
行するように付勢する第2の付勢手段と、上面でワーク
を載置するとともに、前記第2スライドユニットの上面
を通る鉛直軸まわりに所定の範囲で回動可能な旋回テー
ブルと、この旋回台を所定の中立位置へ向けて付勢する
第3の付勢手段とから構成される。
昇降可能な昇降台と、この昇降台上でフローティング支
持されるとともに、ワークを載置する支持台とを備え
て、構造体のスタッドボルトに下側からワークを位置決
めし、前記構造体へワークを組み付けるワーク取付装置
において、前記支持台は、前記昇降台の昇降軸と直交す
る所定の軸方向へ変位可能、かつ、この軸まわりに回動
可能な第1のスライドユニットと、この第1スライドユ
ニットの上面が昇降軸と直交する水平面と平行するよう
に付勢する第1の付勢手段と、前記第1スライドユニッ
トの変位軸と直交する軸方向へ変位可能、かつ軸まわり
に回動可能な第2のスライドユニットと、この第2スラ
イドユニットの上面が第1スライドユニットの上面と平
行するように付勢する第2の付勢手段と、上面でワーク
を載置するとともに、前記第2スライドユニットの上面
を通る鉛直軸まわりに所定の範囲で回動可能な旋回テー
ブルと、この旋回台を所定の中立位置へ向けて付勢する
第3の付勢手段とから構成される。
【0012】また第3の発明は、前記第2の発明におい
て、前記旋回テーブルは、前記スタッドボルトへ向けて
昇降自在なナットランナと、構造体の下面から下向きに
突設されたスタッドボルトを選択的に把持する把持手段
とを備える。
て、前記旋回テーブルは、前記スタッドボルトへ向けて
昇降自在なナットランナと、構造体の下面から下向きに
突設されたスタッドボルトを選択的に把持する把持手段
とを備える。
【0013】また第4の発明は、前記第2の発明におい
て、前記第1付勢手段は、基端を昇降台又は第1スライ
ドユニットの一方に取り付け、他端には昇降台又は第1
スライドユニットの他方と摺接する摺接部材を設け、前
記第2付勢手段は、基端を第1又は第2スライドユニッ
トの一方に取り付け、他端には第1又は第2スライドユ
ニットと摺接する摺接部材を設ける。
て、前記第1付勢手段は、基端を昇降台又は第1スライ
ドユニットの一方に取り付け、他端には昇降台又は第1
スライドユニットの他方と摺接する摺接部材を設け、前
記第2付勢手段は、基端を第1又は第2スライドユニッ
トの一方に取り付け、他端には第1又は第2スライドユ
ニットと摺接する摺接部材を設ける。
【0014】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、ワークを載
置する支持台は、フローティング手段によって昇降方向
の軸まわりに回動可能、かつ、この昇降軸と直交する平
面を通って相互に直交する2軸方向へそれぞれ変位可
能、かつ、これら直交2軸まわりにそれぞれ回動可能に
支持されるため、付勢手段に抗して支持台に力を加えれ
ば、支持台は所定の中立位置から3次元空間内で任意の
姿勢に変更することができ、載置したワークと構造体と
の間に位置決め誤差がある場合であっても、支持台に力
を加えるだけで容易かつ迅速に誤差を解消して、アクチ
ュエータにより上昇させたワークを構造体のスタッドボ
ルトに下側から取り付けることができ、支持台の操作を
作業者が行う場合では、前記従来例のように位置決め誤
差を修正するため、直接ワークを動かす必要が無くなっ
て、作業に要する労力を低減して容易かつ迅速に位置決
め補正を行うことができ、構造体側の位置決め精度を低
く設定してもワークの位置決め誤差の修正をワーク取付
装置側で容易かつ迅速に行うことが可能となって、組立
工程のタクトタイムの増大を抑制し、生産性を向上させ
るとともに、取付作業の自動化を行う際には、構造体側
の位置決めを高精度で行う必要が無くなって、設備投資
の低減を図ることができるのである。
置する支持台は、フローティング手段によって昇降方向
の軸まわりに回動可能、かつ、この昇降軸と直交する平
面を通って相互に直交する2軸方向へそれぞれ変位可
能、かつ、これら直交2軸まわりにそれぞれ回動可能に
支持されるため、付勢手段に抗して支持台に力を加えれ
ば、支持台は所定の中立位置から3次元空間内で任意の
姿勢に変更することができ、載置したワークと構造体と
の間に位置決め誤差がある場合であっても、支持台に力
を加えるだけで容易かつ迅速に誤差を解消して、アクチ
ュエータにより上昇させたワークを構造体のスタッドボ
ルトに下側から取り付けることができ、支持台の操作を
作業者が行う場合では、前記従来例のように位置決め誤
差を修正するため、直接ワークを動かす必要が無くなっ
て、作業に要する労力を低減して容易かつ迅速に位置決
め補正を行うことができ、構造体側の位置決め精度を低
く設定してもワークの位置決め誤差の修正をワーク取付
装置側で容易かつ迅速に行うことが可能となって、組立
工程のタクトタイムの増大を抑制し、生産性を向上させ
るとともに、取付作業の自動化を行う際には、構造体側
の位置決めを高精度で行う必要が無くなって、設備投資
の低減を図ることができるのである。
【0015】また第2の発明は、昇降台の昇降軸と直交
する所定の軸方向へ変位可能、かつ軸まわりに回動可能
な第1スライドユニットと、この1スライドユニットの
変位軸と直交する軸方向へ変位可能、かつ軸まわりに回
動可能な第2のスライドユニットと、第2スライドユニ
ットの上面を通る鉛直軸まわりに所定の範囲で回動可能
な旋回テーブルから構成され、第1〜第3付勢手段に抗
して旋回テーブル等に力を加えることにより、旋回テー
ブル上に載置したワークを、第1〜第3付勢手段で設定
された位置、例えば、水平位置から3次元空間内の任意
の姿勢へ容易に変更することが可能となって、構造体と
ワークの位置決め誤差を容易かつ迅速に補正することが
でき、組立工程のタクトタイムの増大を抑制して、生産
性の向上が可能となる。
する所定の軸方向へ変位可能、かつ軸まわりに回動可能
な第1スライドユニットと、この1スライドユニットの
変位軸と直交する軸方向へ変位可能、かつ軸まわりに回
動可能な第2のスライドユニットと、第2スライドユニ
ットの上面を通る鉛直軸まわりに所定の範囲で回動可能
な旋回テーブルから構成され、第1〜第3付勢手段に抗
して旋回テーブル等に力を加えることにより、旋回テー
ブル上に載置したワークを、第1〜第3付勢手段で設定
された位置、例えば、水平位置から3次元空間内の任意
の姿勢へ容易に変更することが可能となって、構造体と
ワークの位置決め誤差を容易かつ迅速に補正することが
でき、組立工程のタクトタイムの増大を抑制して、生産
性の向上が可能となる。
【0016】また第3の発明は、前記旋回テーブルに設
けたナットランナと把持手段によって、把持手段によっ
て構造体下面のスタッドボルトを把持すると、旋回テー
ブルは、第1〜第3付勢手段に抗してワークと構造体の
位置決め誤差を解消すべく3次元空間内で変位すること
ができ、この後、ナットランナを上昇させればワークを
挿通したスタッドボルトにナットを螺合させて、ワーク
を自動的に取り付けることができ、構造体側の位置決め
精度を低下させても、ワーク取付装置側で確実に位置決
め誤差を補正することができ、設備投資の増大を抑制し
ながら組立工程の自動化を推進することができる。
けたナットランナと把持手段によって、把持手段によっ
て構造体下面のスタッドボルトを把持すると、旋回テー
ブルは、第1〜第3付勢手段に抗してワークと構造体の
位置決め誤差を解消すべく3次元空間内で変位すること
ができ、この後、ナットランナを上昇させればワークを
挿通したスタッドボルトにナットを螺合させて、ワーク
を自動的に取り付けることができ、構造体側の位置決め
精度を低下させても、ワーク取付装置側で確実に位置決
め誤差を補正することができ、設備投資の増大を抑制し
ながら組立工程の自動化を推進することができる。
【0017】また第4の発明は、前記第1及び第2付勢
手段は、端部に摺接部材を設けたため、第1及び第2ス
ライドユニットは、上面を所定の平面と平行するように
付勢されながら円滑に各軸方向へ変位することができ
る。
手段は、端部に摺接部材を設けたため、第1及び第2ス
ライドユニットは、上面を所定の平面と平行するように
付勢されながら円滑に各軸方向へ変位することができ
る。
【0018】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0019】図1、図2において、1は自動車の組立ラ
インにおいて、図示しないハンガー等により垂下されて
きた構造体としての車体の下面に突設されたスタッドボ
ルトへ、ワークとしてのサブフレームを組み付けるワー
ク取付装置を示し、床面に固設された台座20には、前
記従来例と同様にして、ガイドロッド2、2に案内され
るとともに、アクチュエータとしてのエアシリンダ3に
よって鉛直方向(図中Z軸方向)のみへ変位可能な昇降
台4が配設され、この昇降台4上には、図中X軸方向及
びX軸まわりに所定の範囲で変位可能なX軸スライドユ
ニット5(第1スライドユニット)と、図中Y軸方向及
びY軸まわりに所定の範囲で変位可能なY軸スライドユ
ニット6(第2スライドユニット)と、Z軸まわりに所
定の範囲で回動可能な旋回テーブル17が上方へ向けて
順次配設され、これらのフローティング手段によってワ
ークを載置する支持台としての旋回テーブル17を、後
述するように3次元空間内で任意の姿勢に支持する。
インにおいて、図示しないハンガー等により垂下されて
きた構造体としての車体の下面に突設されたスタッドボ
ルトへ、ワークとしてのサブフレームを組み付けるワー
ク取付装置を示し、床面に固設された台座20には、前
記従来例と同様にして、ガイドロッド2、2に案内され
るとともに、アクチュエータとしてのエアシリンダ3に
よって鉛直方向(図中Z軸方向)のみへ変位可能な昇降
台4が配設され、この昇降台4上には、図中X軸方向及
びX軸まわりに所定の範囲で変位可能なX軸スライドユ
ニット5(第1スライドユニット)と、図中Y軸方向及
びY軸まわりに所定の範囲で変位可能なY軸スライドユ
ニット6(第2スライドユニット)と、Z軸まわりに所
定の範囲で回動可能な旋回テーブル17が上方へ向けて
順次配設され、これらのフローティング手段によってワ
ークを載置する支持台としての旋回テーブル17を、後
述するように3次元空間内で任意の姿勢に支持する。
【0020】昇降台4に支持されるX軸スライドユニッ
ト5は、昇降台4のX軸方向(昇降軸と直交する水平面
上の軸)へ所定の間隔で固設された支持部材4A、4A
で両端を支持されるとともに、円筒ないし円柱部材で形
成されるX軸ガイドロッド7に案内されて、X軸方向及
びX軸まわりで変位可能に支持される。
ト5は、昇降台4のX軸方向(昇降軸と直交する水平面
上の軸)へ所定の間隔で固設された支持部材4A、4A
で両端を支持されるとともに、円筒ないし円柱部材で形
成されるX軸ガイドロッド7に案内されて、X軸方向及
びX軸まわりで変位可能に支持される。
【0021】そして、X軸スライドユニット5と支持部
材4A、4Aの間には、X軸スライドユニット5を所定
の中立位置、例えば、X軸ガイドロッド7の中央に向け
て付勢するセンタリングバネ9、9が介装されて、X軸
スライドユニット5は、無負荷状態のときにはX軸ガイ
ドロッド7の中央に配置される。
材4A、4Aの間には、X軸スライドユニット5を所定
の中立位置、例えば、X軸ガイドロッド7の中央に向け
て付勢するセンタリングバネ9、9が介装されて、X軸
スライドユニット5は、無負荷状態のときにはX軸ガイ
ドロッド7の中央に配置される。
【0022】また、X軸スライドユニット5の下面と昇
降台4との間には、X軸スライドユニット5の上面がX
−Y平面と平行するように付勢する第1付勢手段として
のバネ11、11が、図2に示すように、Y軸方向で所
定の間隔に配設されており、バネ11は基端を昇降台4
に固設する一方、他端にはX軸スライドユニット5の下
面と摺接する摺接部材12がそれぞれ固設され、X軸ス
ライドユニット5がX軸方向へ変位しても、バネ11、
11は摺接部材12、12を介してX軸スライドユニッ
ト5がX−Y平面と平行となるよう付勢する一方、バネ
11に対抗する力を加えると、X軸スライドユニット5
はX軸ガイドロッド7を中心に回動することができる。
降台4との間には、X軸スライドユニット5の上面がX
−Y平面と平行するように付勢する第1付勢手段として
のバネ11、11が、図2に示すように、Y軸方向で所
定の間隔に配設されており、バネ11は基端を昇降台4
に固設する一方、他端にはX軸スライドユニット5の下
面と摺接する摺接部材12がそれぞれ固設され、X軸ス
ライドユニット5がX軸方向へ変位しても、バネ11、
11は摺接部材12、12を介してX軸スライドユニッ
ト5がX−Y平面と平行となるよう付勢する一方、バネ
11に対抗する力を加えると、X軸スライドユニット5
はX軸ガイドロッド7を中心に回動することができる。
【0023】Y軸スライドユニット6はX軸スライドユ
ニット5と直交するとともに、このX軸スライドユニッ
ト5の上面に支持されており、図2に示すように、X軸
スライドユニット5のY軸方向に所定の間隔で固設され
た支持部材5A、5Aで両端を支持されるとともに、円
筒ないし円柱部材で形成されるY軸ガイドロッド8に案
内されて、Y軸方向及びY軸まわりで変位可能に支持さ
れる。なお、図中、X、Y、Z軸はそれぞれ直交座標で
あり、昇降台4、X軸スライドユニット5、及びY軸ス
ライドユニット6の変位軸も、旋回テーブル17などに
外力を加えない初期状態においてはそれぞれ直交する。
ニット5と直交するとともに、このX軸スライドユニッ
ト5の上面に支持されており、図2に示すように、X軸
スライドユニット5のY軸方向に所定の間隔で固設され
た支持部材5A、5Aで両端を支持されるとともに、円
筒ないし円柱部材で形成されるY軸ガイドロッド8に案
内されて、Y軸方向及びY軸まわりで変位可能に支持さ
れる。なお、図中、X、Y、Z軸はそれぞれ直交座標で
あり、昇降台4、X軸スライドユニット5、及びY軸ス
ライドユニット6の変位軸も、旋回テーブル17などに
外力を加えない初期状態においてはそれぞれ直交する。
【0024】そして、Y軸スライドユニット6と支持部
材5A、5Aの間には、Y軸スライドユニット6を所定
の中立位置、例えば、Y軸ガイドロッド8の中央に向け
て付勢する第2付勢手段としてのセンタリングバネ1
0、10が介装されて、Y軸スライドユニット6は、無
負荷状態のときにはY軸ガイドロッド8の中央に配置さ
れる。
材5A、5Aの間には、Y軸スライドユニット6を所定
の中立位置、例えば、Y軸ガイドロッド8の中央に向け
て付勢する第2付勢手段としてのセンタリングバネ1
0、10が介装されて、Y軸スライドユニット6は、無
負荷状態のときにはY軸ガイドロッド8の中央に配置さ
れる。
【0025】また、Y軸スライドユニット6の下面とX
軸スライドユニット5との間には、Y軸スライドユニッ
ト6の上面がX−Y平面と平行するように付勢するバネ
13、13が 、X軸方向で所定の間隔に配設されてお
り、バネ13は基端をX軸スライドユニット5に固設す
る一方、他端にはY軸スライドユニット6の下面と摺接
する摺接部材14、14がそれぞれ固設され、Yスライ
ドユニット6がY軸方向へ変位しても、バネ13、13
は摺接部材14、14を介してY軸スライドユニット6
がX−Y平面と平行となるよう付勢する一方、バネ13
に対抗する力を加えると、Y軸スライドユニット6はY
軸ガイドロッド8を中心に回動することができる。
軸スライドユニット5との間には、Y軸スライドユニッ
ト6の上面がX−Y平面と平行するように付勢するバネ
13、13が 、X軸方向で所定の間隔に配設されてお
り、バネ13は基端をX軸スライドユニット5に固設す
る一方、他端にはY軸スライドユニット6の下面と摺接
する摺接部材14、14がそれぞれ固設され、Yスライ
ドユニット6がY軸方向へ変位しても、バネ13、13
は摺接部材14、14を介してY軸スライドユニット6
がX−Y平面と平行となるよう付勢する一方、バネ13
に対抗する力を加えると、Y軸スライドユニット6はY
軸ガイドロッド8を中心に回動することができる。
【0026】このY軸スライドユニット6の上面には、
Z軸まわりに所定の範囲で回動可能な旋回テーブル17
支持される。
Z軸まわりに所定の範囲で回動可能な旋回テーブル17
支持される。
【0027】図1に示すように、旋回テーブル17はY
軸スライドユニット6から上方へ突設された軸21にラ
ジアルベアリング16を介して軸支されるとともに、旋
回テーブル17の下面とY軸スライドユニット6との間
に介装したスラストベアリング15によって、旋回テー
ブル17及び載置するワークの荷重を支持する。
軸スライドユニット6から上方へ突設された軸21にラ
ジアルベアリング16を介して軸支されるとともに、旋
回テーブル17の下面とY軸スライドユニット6との間
に介装したスラストベアリング15によって、旋回テー
ブル17及び載置するワークの荷重を支持する。
【0028】そして、図2に示すように、旋回テーブル
17の所定の周縁部からは下方へ向けて板状ないし棒状
のストッパ18が突設される一方、このストッパ18が
回動する円周上には、所定の間隔でY軸スライドユニッ
ト6側から支持部材6A、6Aが突設されて、ストッパ
18と支持部材6A、6Aとの間には第3付勢手段とし
てのセンタリングバネ19、19が介装される。したが
って、旋回テーブル17は、軸21まわりの所定の位置
(中立位置)へ向けて常時付勢される一方、センタリン
グバネ19と対抗する方向、すなわち、旋回テーブル1
7を回転させる方向へ力が加わると、センタリングバネ
19が圧縮されるまでの所定の範囲で回動可能となる。
17の所定の周縁部からは下方へ向けて板状ないし棒状
のストッパ18が突設される一方、このストッパ18が
回動する円周上には、所定の間隔でY軸スライドユニッ
ト6側から支持部材6A、6Aが突設されて、ストッパ
18と支持部材6A、6Aとの間には第3付勢手段とし
てのセンタリングバネ19、19が介装される。したが
って、旋回テーブル17は、軸21まわりの所定の位置
(中立位置)へ向けて常時付勢される一方、センタリン
グバネ19と対抗する方向、すなわち、旋回テーブル1
7を回転させる方向へ力が加わると、センタリングバネ
19が圧縮されるまでの所定の範囲で回動可能となる。
【0029】以上のように構成されて、次に作用を説明
する。
する。
【0030】ワークとしてのサブフレーム51(図示せ
ず)を、ハンガーなどから垂下された車体(図示せず)
に取り付ける場合、ワーク取付装置1は、ハンガーに垂
下された車体の所定の下面と、旋回テーブル17が対向
するように配置され、例えば、X軸を車幅方向に、Y軸
を車体前後方向に沿って配置する。
ず)を、ハンガーなどから垂下された車体(図示せず)
に取り付ける場合、ワーク取付装置1は、ハンガーに垂
下された車体の所定の下面と、旋回テーブル17が対向
するように配置され、例えば、X軸を車幅方向に、Y軸
を車体前後方向に沿って配置する。
【0031】ワークを旋回テーブル17上の所定のセン
ター位置に載置すると、ワークの荷重は旋回テーブル1
7、Y軸スライドユニット6及びX軸スライドユニット
5を介して昇降台4で支持され、このときX軸及びY軸
まわりに回動可能なY軸スライドユニット6及びX軸ス
ライドユニット5は、水平位置を保持するバネ11、1
3の力により載置されたサブフレーム51をX−Y平面
と平行して支持することができる。
ター位置に載置すると、ワークの荷重は旋回テーブル1
7、Y軸スライドユニット6及びX軸スライドユニット
5を介して昇降台4で支持され、このときX軸及びY軸
まわりに回動可能なY軸スライドユニット6及びX軸ス
ライドユニット5は、水平位置を保持するバネ11、1
3の力により載置されたサブフレーム51をX−Y平面
と平行して支持することができる。
【0032】旋回テーブル17へワークを載置した後
に、エアシリンダ3を伸長駆動させると、車体へ向けて
ワークは上昇し、前記従来例と同様に、車体下面へワー
クを位置決めしてから締結を行うことができる。
に、エアシリンダ3を伸長駆動させると、車体へ向けて
ワークは上昇し、前記従来例と同様に、車体下面へワー
クを位置決めしてから締結を行うことができる。
【0033】このとき、車体又はワークが水平方向に位
置決め誤差を生じている場合は、X軸スライドユニット
5又はY軸スライドユニット6をセンタリングバネ9又
は10に抗して水平方向へ力を加えれば、それぞれX
軸、Y軸に沿って変位してX−Y平面内の誤差を吸収す
ることができるのである。
置決め誤差を生じている場合は、X軸スライドユニット
5又はY軸スライドユニット6をセンタリングバネ9又
は10に抗して水平方向へ力を加えれば、それぞれX
軸、Y軸に沿って変位してX−Y平面内の誤差を吸収す
ることができるのである。
【0034】次に、車体50又はサブフレーム51がX
軸まわりにずれている場合には、旋回テーブル17、Y
軸スライドユニット6あるいはX軸スライドユニット5
を、バネ11に抗して回動させることで、載置したサブ
フレーム51をX軸まわりに回動させて位置決め誤差を
補正することができ、また、車体50又はサブフレーム
51がY軸まわりにずれている場合には、旋回テーブル
17あるいはY軸スライドユニット6を、バネ13に抗
して回動させることで、載置したサブフレーム51をY
軸まわりに回動させて位置決め誤差を補正することがで
きる。
軸まわりにずれている場合には、旋回テーブル17、Y
軸スライドユニット6あるいはX軸スライドユニット5
を、バネ11に抗して回動させることで、載置したサブ
フレーム51をX軸まわりに回動させて位置決め誤差を
補正することができ、また、車体50又はサブフレーム
51がY軸まわりにずれている場合には、旋回テーブル
17あるいはY軸スライドユニット6を、バネ13に抗
して回動させることで、載置したサブフレーム51をY
軸まわりに回動させて位置決め誤差を補正することがで
きる。
【0035】さらに、車体50又はサブフレーム51が
Z軸まわりにずれている場合には、旋回テーブル17を
バネ19に抗して力を加えることで、載置したサブフレ
ーム51をZ軸まわりに回動させて位置決め誤差を補正
することができる。
Z軸まわりにずれている場合には、旋回テーブル17を
バネ19に抗して力を加えることで、載置したサブフレ
ーム51をZ軸まわりに回動させて位置決め誤差を補正
することができる。
【0036】こうして、作業者はワークに手を触れるこ
となく、旋回テーブル17等に力を加えるだけで、ワー
クの位置を3次元空間内で任意の姿勢へ変更することが
可能となり、前記従来例のように、位置決め誤差の補正
のためにワークを持ち上げる等の必要が無くなって、作
業に要する労力を低減して容易かつ迅速に位置決め補正
を行うことができ、車体50側の位置決め精度を低く設
定してもワークの位置決め誤差の修正をワーク取付装置
1側で容易かつ迅速に行うことが可能となって、組立工
程のタクトタイムの増大を抑制し、生産性を向上させる
ことができるのである。
となく、旋回テーブル17等に力を加えるだけで、ワー
クの位置を3次元空間内で任意の姿勢へ変更することが
可能となり、前記従来例のように、位置決め誤差の補正
のためにワークを持ち上げる等の必要が無くなって、作
業に要する労力を低減して容易かつ迅速に位置決め補正
を行うことができ、車体50側の位置決め精度を低く設
定してもワークの位置決め誤差の修正をワーク取付装置
1側で容易かつ迅速に行うことが可能となって、組立工
程のタクトタイムの増大を抑制し、生産性を向上させる
ことができるのである。
【0037】また、上記のような組立工程を自動化する
場合、ハンガーなどの搬送手段による車体50の高精度
の位置決め動作を行う必要が無くなって、設備投資の増
大を抑制することができるのである。
場合、ハンガーなどの搬送手段による車体50の高精度
の位置決め動作を行う必要が無くなって、設備投資の増
大を抑制することができるのである。
【0038】図3、図4は第2の実施形態を示し、前記
第1実施形態のワーク取付装置1に、図示しないハンガ
ーで垂下された車体50へサブフレーム51を自動的に
組み付ける自動組み付け装置30を付加したもので、組
立工程の自動化を図るものである。なお、ワークとして
のサブフレーム51は、図3、図4のように車体50の
下面から突出した4本のスタッドボルト52を挿通する
4つの貫通孔53を備え、これら貫通孔53にスタッド
ボルト52を挿通させてから、車体50の下方より、図
示しないナットを螺合させて締結するものである。
第1実施形態のワーク取付装置1に、図示しないハンガ
ーで垂下された車体50へサブフレーム51を自動的に
組み付ける自動組み付け装置30を付加したもので、組
立工程の自動化を図るものである。なお、ワークとして
のサブフレーム51は、図3、図4のように車体50の
下面から突出した4本のスタッドボルト52を挿通する
4つの貫通孔53を備え、これら貫通孔53にスタッド
ボルト52を挿通させてから、車体50の下方より、図
示しないナットを螺合させて締結するものである。
【0039】ワーク取付装置1は前記第1実施形態と同
一であり、Y軸を車体50の前後方向、X軸を車幅方向
に配置して、旋回テーブル17には自動組み付け装置3
0が固設される。
一であり、Y軸を車体50の前後方向、X軸を車幅方向
に配置して、旋回テーブル17には自動組み付け装置3
0が固設される。
【0040】自動組み付け装置30は、旋回テーブル1
7に固設されるワーク固定ジグ32を主体に構成され、
このワーク固定ジグ32の車体前方側(図4の下方)か
つ、車幅方向の所定の位置、例えば、中央部には、Z軸
方向(図3の上方)へ向けて伸縮自在な位置決めシリン
ダ31が固設され、伸長した位置決めシリンダ31の端
部は車体50の所定の下面と係合する。
7に固設されるワーク固定ジグ32を主体に構成され、
このワーク固定ジグ32の車体前方側(図4の下方)か
つ、車幅方向の所定の位置、例えば、中央部には、Z軸
方向(図3の上方)へ向けて伸縮自在な位置決めシリン
ダ31が固設され、伸長した位置決めシリンダ31の端
部は車体50の所定の下面と係合する。
【0041】一方、ワーク固定ジグ32の車幅方向に
は、車体後方側の一対のスタッドボルト52、52を選
択的に把持する把持手段として一対の平行開閉ハンド3
3、33がZ軸方向へ伸縮自在なアクチュエータ39、
39を介して取り付けられる。この平行開閉ハンド33
は、図示しないアクチュエータを備えてX軸方向へ変位
可能、かつ、一対のハンド部33A、33Aを開閉可能
に構成されて、選択的にスタッドボルト52を把持し、
後述するように、上記位置決めシリンダ31と一対の平
行開閉ハンド33、33によって、車体50の下面と3
点で当接、把持してサブフレーム51の位置決めを行う
のである。
は、車体後方側の一対のスタッドボルト52、52を選
択的に把持する把持手段として一対の平行開閉ハンド3
3、33がZ軸方向へ伸縮自在なアクチュエータ39、
39を介して取り付けられる。この平行開閉ハンド33
は、図示しないアクチュエータを備えてX軸方向へ変位
可能、かつ、一対のハンド部33A、33Aを開閉可能
に構成されて、選択的にスタッドボルト52を把持し、
後述するように、上記位置決めシリンダ31と一対の平
行開閉ハンド33、33によって、車体50の下面と3
点で当接、把持してサブフレーム51の位置決めを行う
のである。
【0042】そして、ワーク固定ジグ32に載置したサ
ブフレーム51の4つの貫通孔53と対向する下方に
は、昇降シリンダ36を備えて車体50の下面に突設さ
れたスタッドボルト52へ向けて伸縮自在なナットラン
ナ37がそれぞれ配設され、ナットランナ37の上端に
は図示しないパーツフィーダからナットの供給を受ける
ソケット38が設けられる。
ブフレーム51の4つの貫通孔53と対向する下方に
は、昇降シリンダ36を備えて車体50の下面に突設さ
れたスタッドボルト52へ向けて伸縮自在なナットラン
ナ37がそれぞれ配設され、ナットランナ37の上端に
は図示しないパーツフィーダからナットの供給を受ける
ソケット38が設けられる。
【0043】ここで、4つのナットランナ37は、それ
ぞれXYフローティングユニット34を介してワーク固
定ジグ32に取り付けられており、X−Y平面内の所定
の範囲で変位可能となって、スタッドボルト52の位置
決め誤差及び組み付け誤差を吸収可能となっており、こ
れらXYフローティングユニット34には選択的に変位
を規制するロックシリンダ35が配設されて、ナットラ
ンナ37の駆動時には、XYフローティングユニット3
4の変位は規制される。
ぞれXYフローティングユニット34を介してワーク固
定ジグ32に取り付けられており、X−Y平面内の所定
の範囲で変位可能となって、スタッドボルト52の位置
決め誤差及び組み付け誤差を吸収可能となっており、こ
れらXYフローティングユニット34には選択的に変位
を規制するロックシリンダ35が配設されて、ナットラ
ンナ37の駆動時には、XYフローティングユニット3
4の変位は規制される。
【0044】次に、装置の動作について説明する。
【0045】まず、ワーク取付装置1のエアシリンダ3
を収縮させた状態で、サブフレーム51をワーク固定ジ
グ32に係合させて所定の姿勢で支持し、各昇降シリン
ダ36を駆動してナットランナ37を下降状態、位置決
めシリンダ31を収縮状態、平行開閉ハンド33、33
を車幅方向の外側へ変位させ、かつ、アクチュエータ3
9を下降状態としておく。
を収縮させた状態で、サブフレーム51をワーク固定ジ
グ32に係合させて所定の姿勢で支持し、各昇降シリン
ダ36を駆動してナットランナ37を下降状態、位置決
めシリンダ31を収縮状態、平行開閉ハンド33、33
を車幅方向の外側へ変位させ、かつ、アクチュエータ3
9を下降状態としておく。
【0046】ハンガーによって車体50が所定の位置で
停止すると、エアシリンダ3が伸長して旋回テーブル1
7に取り付けられた自動組み付け装置30が車体50の
下面へ向けて上昇する。
停止すると、エアシリンダ3が伸長して旋回テーブル1
7に取り付けられた自動組み付け装置30が車体50の
下面へ向けて上昇する。
【0047】そして、位置決めシリンダ31を伸長駆動
して車体50の所定の下面に当接させるとともに、アク
チュエータ39を上昇駆動した後に、ハンド部33Aを
開いた状態で平行開閉ハンド33を所定のスタッドボル
ト52へ向けて所定量だけ駆動してから、ハンド部33
Aを閉じて、一対の平行開閉ハンド33、33で車体後
方側のスタッドボルト52、52を把持する。なお、こ
の平行開閉ハンド33の動作は前記従来例と同様であ
る。
して車体50の所定の下面に当接させるとともに、アク
チュエータ39を上昇駆動した後に、ハンド部33Aを
開いた状態で平行開閉ハンド33を所定のスタッドボル
ト52へ向けて所定量だけ駆動してから、ハンド部33
Aを閉じて、一対の平行開閉ハンド33、33で車体後
方側のスタッドボルト52、52を把持する。なお、こ
の平行開閉ハンド33の動作は前記従来例と同様であ
る。
【0048】この状態で、ワーク取付装置1に取り付け
られた自動組み付け装置30は、2箇所のスタッドボル
ト52と位置決めシリンダ31が当接した車体50の下
面の合計3箇所で車体50と係合し、このとき、X、
Y、Zの軸まわり及びX、Yの軸方向の位置決め誤差は
前記第1実施形態と同様にして、ワーク取付装置1の旋
回テーブル17の変位によって吸収され、サブフレーム
51は車体50の下面と平行に位置決めされる。
られた自動組み付け装置30は、2箇所のスタッドボル
ト52と位置決めシリンダ31が当接した車体50の下
面の合計3箇所で車体50と係合し、このとき、X、
Y、Zの軸まわり及びX、Yの軸方向の位置決め誤差は
前記第1実施形態と同様にして、ワーク取付装置1の旋
回テーブル17の変位によって吸収され、サブフレーム
51は車体50の下面と平行に位置決めされる。
【0049】エアシリンダ3はさらに伸長して、スタッ
ドボルト52がサブフレーム51の貫通孔53に入る
と、平行開閉ハンド33は把持を解除するとともに、車
幅方向の外側へ待避するとともに、位置決めシリンダ3
1も収縮駆動される。
ドボルト52がサブフレーム51の貫通孔53に入る
と、平行開閉ハンド33は把持を解除するとともに、車
幅方向の外側へ待避するとともに、位置決めシリンダ3
1も収縮駆動される。
【0050】次に、昇降シリンダ36によってナットラ
ンナ37がそれぞれ上昇駆動され、所定量だけ上昇する
とロックシリンダ35によってXYフローティングユニ
ット34がロックされ、さらに上昇するナットランナ3
7は回転を開始してソケット38内のナットをスタッド
ボルト52に螺合させてサブフレーム51を車体50へ
締結する。
ンナ37がそれぞれ上昇駆動され、所定量だけ上昇する
とロックシリンダ35によってXYフローティングユニ
ット34がロックされ、さらに上昇するナットランナ3
7は回転を開始してソケット38内のナットをスタッド
ボルト52に螺合させてサブフレーム51を車体50へ
締結する。
【0051】締結終了後は、エアシリンダ3が収縮する
とともに、昇降シリンダ36によってナットランナ37
も下降して1サイクルが終了する。
とともに、昇降シリンダ36によってナットランナ37
も下降して1サイクルが終了する。
【0052】上記のように、自動組み付け装置30をワ
ーク取付装置1に付加することで、ハンガーなどの搬送
手段による高精度な位置決めは不要となり、ワーク取付
装置1側で位置決め誤差を吸収することで、自動化を容
易に行うことが可能となるのである。
ーク取付装置1に付加することで、ハンガーなどの搬送
手段による高精度な位置決めは不要となり、ワーク取付
装置1側で位置決め誤差を吸収することで、自動化を容
易に行うことが可能となるのである。
【図1】本発明の一実施形態を示すワーク取付装置の正
面図。
面図。
【図2】同じく旋回テーブル及びY軸スライドユニット
の左側面図。
の左側面図。
【図3】第2の実施形態を示し、支持したワークを車体
へ位置決めする状態のワーク取付装置の正面図。
へ位置決めする状態のワーク取付装置の正面図。
【図4】同じく、ワーク取付装置の平面図。
【図5】従来例を示し、支持したワークを車体へ位置決
めする状態のワーク取付装置の正面図。
めする状態のワーク取付装置の正面図。
1 ワーク取付装置 2 ガイドロッド 3 エアシリンダ 4 昇降台 4A 支持部材 5 X軸スライドユニット 5A 支持部材 6 Y軸スライドユニット 6A 支持部材 7 X軸ガイドロッド 8 Y軸ガイドロッド 9、10 センタリングバネ 11 バネ 12 摺接部材 13 バネ 14 摺接部材 15 スラストベアリング 16 ラジアルベアリング 17 旋回テーブル 18 ストッパ 19 センタリングバネ 20 台座 21 軸 30 自動組み付け装置 31 位置決めシリンダ 32 ワーク固定ジグ 33 平行開閉ハンド 34 XYフローティングユニット 35 ロックシリンダ 36 昇降シリンダ 37 ナットランナ 39 アクチュエータ 50 車体 51 サブフレーム 52 スタッドボルト
Claims (4)
- 【請求項1】 アクチュエータにより昇降可能な昇降台
と、この昇降台上でフローティング支持されるととも
に、ワークを載置する支持台とを備えて、構造体のスタ
ッドボルトに下側からワークを位置決めし、前記構造体
へワークを組み付けるワーク取付装置において、前記支
持台は、前記昇降方向の軸まわりに回動可能、かつ、こ
の昇降軸と直交する平面を通って相互に直交する2軸方
向へそれぞれ変位可能、かつ、これら直交2軸まわりに
それぞれ回動可能に支持するフローティング手段と、前
記支持台を昇降軸まわり、直交2軸方向及び直交2軸ま
わりの所定の中立位置へ向けてそれぞれ付勢する付勢手
段とを備えたことを特徴とするワーク取付装置。 - 【請求項2】 アクチュエータにより昇降可能な昇降台
と、この昇降台上でフローティング支持されるととも
に、ワークを載置する支持台とを備えて、構造体のスタ
ッドボルトに下側からワークを位置決めし、前記構造体
へワークを組み付けるワーク取付装置において、前記支
持台は、前記昇降台の昇降軸と直交する所定の軸方向へ
変位可能、かつ、この軸まわりに回動可能な第1のスラ
イドユニットと、この第1スライドユニットの上面が昇
降軸と直交する水平面と平行するように付勢する第1の
付勢手段と、前記第1スライドユニットの変位軸と直交
する軸方向へ変位可能、かつ軸まわりに回動可能な第2
のスライドユニットと、この第2スライドユニットの上
面が第1スライドユニットの上面と平行するように付勢
する第2の付勢手段と、上面でワークを載置するととも
に、前記第2スライドユニットの上面を通る鉛直軸まわ
りに所定の範囲で回動可能な旋回テーブルと、この旋回
台を所定の中立位置へ向けて付勢する第3の付勢手段と
から構成されたことを特徴とするワーク取付装置。 - 【請求項3】 前記旋回テーブルは、前記スタッドボル
トへ向けて昇降自在なナットランナと、構造体の下面か
ら下向きに突設されたスタッドボルトを選択的に把持す
る把持手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載
のワーク取付装置。 - 【請求項4】 前記第1付勢手段は、基端を昇降台又は
第1スライドユニットの一方に取り付ける一方、他端に
は昇降台又は第1スライドユニットの他方と摺接する摺
接部材を設け、前記第2付勢手段は、基端を第1又は第
2スライドユニットの一方に取り付け、他端には第1又
は第2スライドユニットと摺接する摺接部材を設けたこ
とを特徴とする請求項2に記載のワーク取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23217896A JPH1076433A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ワーク取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23217896A JPH1076433A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ワーク取付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1076433A true JPH1076433A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16935238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23217896A Pending JPH1076433A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ワーク取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1076433A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007076918A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-29 | Daifuku Co Ltd | フローティングユニット及び物品支持装置 |
CN106425469A (zh) * | 2016-11-28 | 2017-02-22 | 大连豪森今日自动化有限公司 | 转台浮动机构 |
CN106772888A (zh) * | 2016-12-31 | 2017-05-31 | 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 | 五自由度自适应位姿调整平台 |
CN108973145A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-12-11 | 山东华宇工学院 | 轮辐降噪板专用压头及接触作用力标定方法 |
JP2020037168A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-12 | 東プレ株式会社 | フローティング装置 |
CN111390532A (zh) * | 2020-04-20 | 2020-07-10 | 程芳玲 | 一种上下浮动滑台 |
CN114147474A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-03-08 | 浙江科博电器有限公司 | 逆止阀组装测试生产线 |
DE102021108977A1 (de) | 2021-04-12 | 2022-10-13 | Audi Aktiengesellschaft | Fertigungsanordnung |
WO2023068134A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 株式会社日立ハイテク | 自動分析システム、及び搬送方法 |
-
1996
- 1996-09-02 JP JP23217896A patent/JPH1076433A/ja active Pending
Cited By (12)
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