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JPH1072301A - 外装材 - Google Patents

外装材

Info

Publication number
JPH1072301A
JPH1072301A JP22144896A JP22144896A JPH1072301A JP H1072301 A JPH1072301 A JP H1072301A JP 22144896 A JP22144896 A JP 22144896A JP 22144896 A JP22144896 A JP 22144896A JP H1072301 A JPH1072301 A JP H1072301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exterior material
pesticide
outer package
plastic film
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22144896A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Iwamori
暁 岩森
Shohei Nozaki
正平 野崎
Masao Imai
正雄 今井
Hitoshi Shimotori
均 下鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP22144896A priority Critical patent/JPH1072301A/ja
Publication of JPH1072301A publication Critical patent/JPH1072301A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 室温で、揮発性を有する農薬を製剤化し
て揮発性を低減させた農薬製剤の内包装体を、収容して
密封するための容器または袋が、プラスチック製である
ことを特徴とする農薬製剤用の外装材。 【効果】 本発明によれば、室温で揮発性を有する農薬
製剤の揮発性を抑えて保存し、一般に流通させることが
できる農薬製剤の外装材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は室温で揮発性を有す
る農薬を製剤化したものを揮発性を抑えて保存し、一般
に流通させることができる製剤の外装材およびかかる外
装材からなる容器または袋に製剤を収容してなる外包装
体に関する。
【0002】
【従来の技術】室温で液体である土壌くん蒸剤、例えば
クロルピクリン、1,3−ジクロルプロペン、ジクロル
ジイソプロピルエーテル、メチルイソチオシアネートは
液体のまま施用する場合、土壌潅注機のタンクに充填し
て使用され、潅注機の先端ノズルから土壌中に放出され
る。この場合、くん蒸剤の毒性、揮散性、催涙性の為に
作業者の健康に悪影響を及ぼす。
【0003】近年、こうした薬害を防止する目的で、こ
れら土壌くん蒸剤を固形化し、施用操作を容易にする試
みがなされている。例えば、クロルピクリンにジベンジ
リデンソルビトール及びゲル化調製剤とを有機溶媒中で
混合、ゲル化させ、ガス不透過性フィルムによって真空
包装する方法(特開昭62−192301号公報)、或
いは、液体クロルピクリンを多孔性粒状体に吸収させ、
水溶性高分子で被覆する方法が開示されている(特開平
01−172302号公報)。
【0004】しかしながら、このような方法で作製、製
造したクロルピクリン製剤でも、その揮発性、催涙性を
完全に抑えたものではない。特開昭62−192301
号公報記載の方法で作製したクロルピクリン製剤を、室
温で放置すると製剤の有効成分が徐々に揮散して製剤の
重量が減少するといったことが起こる。こうした製剤の
製品形態として、製剤を更に製剤に含まれる有効成分含
量が揮散し難い材料で覆うことが必要であるが、そのよ
うな技術、材料については知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は室温で揮発性
を有する農薬製剤を揮発性を抑えて保存し、一般に流通
させることができる製剤の外装材を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究した結果、農薬製剤を農薬のガ
ス透過速度を低減させる容器、袋等に入れて、密閉すれ
ばよいことを見いだし、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(1) 室温で揮発
性を有する農薬を、製剤化して揮発性を低減させた農薬
製剤の内包装体を、収容して密封するための容器または
袋を形成する外装材であって、該外装材がプラスチック
製であることを特徴とする農薬製剤用の外装材、(2)
透湿度が10.0g/m2 ・day・atm(38
℃、90%RH)以下であることを特徴とする(1)記
載の外装材、(3) 容器又は袋を形成した外装材内部
の湿度を5〜25%(20℃、1atm)に保つことが
できる(1)又は(2)記載の外装材、(4) プラス
チックが、農薬のガス透過速度が室温で5.00g/m
2 ・hr以下の透過速度で耐食性に優れたプラスチック
フィルムであることを特徴とする(1)〜(3)のいず
れかに記載の農薬製剤用の外装材、(5) プラスチッ
クフィルムとして塩化ビニリデン(PVDC)を用いる
ことを特徴とする(4)記載の外装材、(6) プラス
チックフィルムとしてエチレン・ビニルアルコール共重
合体(EVOH)を用いることを特徴とする(4)記載
の外装材、(7) プラスチックフィルムとしてポリア
クリロニトリル(PAN)を用いることを特徴とする
(4)記載の外装材、(8) プラスチックフィルムを
接着し、多層にした(4)記載の外装材、(9) プラ
スチックフィルムが複数枚ラミネートされたものである
(4)記載の外装材、(10) さらに金属層をプラス
チックフィルムとラミネートすることを特徴とする
(4)記載の外装材、(11) 室温で揮発性を有する
農薬を、製剤化して揮発性を低減させた農薬製剤の内包
装体を、収容して密封する容器の材質が耐食性に優れた
金属であることを特徴とする農薬製剤用の外装材、(1
2) 金属がステンレス鋼であることを特徴とする(1
1)記載の外装材、(13) 室温で揮発性を有する農
薬が、クロルピクリン、1,3−ジクロルプロペン、ジ
クロルジイソプロピルエーテルおよびメチルイソチオシ
アネートの中の1種または2種以上を組み合わせたもの
であることを特徴とする(1)〜(12)のいずれかに
記載の外装材、(14) 室温で揮発性を有する農薬
を、製剤化して揮発性を低減させた農薬製剤の内包装体
を、プラスチック製の容器または袋を形成する外装材に
収容して密封してなる農薬製剤の外包装体、(15)
外装材の透湿度が10.0g/m2 ・day・atm
(38℃、90%RH)以下であることを特徴とする
(14)記載の外包装体、(16) 外包装体を形成す
る外装材内部の湿度を5〜25%(20℃、1atm)
に保つことができる(14)又は(15)記載の外包装
体、(17) 外装材が、農薬のガス透過速度が室温で
5.00g/m2 ・hr以下の透過速度で耐食性に優れ
たプラスチックフィルムであることを特徴とする(1
4)〜(16)のいずれかに記載の農薬製剤の外包装
体、(18) プラスチックフィルムとして塩化ビニリ
デン(PVDC)を用いることを特徴とする(17)記
載の外包装体、(19) プラスチックフィルムとして
エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)を用
いることを特徴とする(17)記載の外包装体、(2
0) プラスチックフィルムとしてポリアクリロニトリ
ル(PAN)を用いることを特徴とする(17)記載の
外包装体、(21) プラスチックフィルムを接着し、
多層にした(17)記載の外包装体、(22) プラス
チックフィルムが複数枚ラミネートされたものである
(17)記載の外包装体、(23) さらに金属層をプ
ラスチックフィルムとラミネートすることを特徴とする
(17)記載の外包装体、(24) 室温で揮発性を有
する農薬を、製剤化して揮発性を低減させた農薬製剤の
内包装体を、収容して密封してなる容器の材質が耐食性
に優れた金属であることを特徴とする農薬製剤の外包装
体、(25) 金属がステンレス鋼であることを特徴と
する(24)記載の外包装体、(26) 室温で揮発性
を有する農薬が、クロルピクリン、1,3−ジクロルプ
ロペン、ジクロルジイソプロピルエーテル、メチルイソ
チオシアネートの中の1種または2種以上を組み合わせ
たものであることを特徴とする(14)〜(25)のい
ずれかに記載の外包装体である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、室温で、揮発性を有す
る農薬、例えばクロルピクリン、1,3−ジクロルプロ
ペン、ジクロルジイソプロピルエーテルおよびメチルイ
ソチオシアネートの中の1種または2種以上を組み合わ
せた農薬等に使用することができる。本発明における外
装材とは、製剤の有効成分である農薬に対して耐食性を
有している金属製の容器、或いはプラスチック製の容器
や袋を示す。
【0009】金属製の容器に農薬製剤の内包装体を収容
して、密閉または密封して、農薬製剤の外包装体とする
場合、前述の農薬と反応性が少ないもの、例えば、ステ
ンレス鋼を用いると良いことを見いだした。ステンレス
鋼でできた容器を用いる場合、容器の中に農薬製剤の内
包装体を入れて、ステンレス鋼製の蓋をかぶせる。蓋
は、ねじ込み式のものを用いても良いし、パッキンを挟
んで固定する方式のものを用いても良い。このようなス
テンレス鋼製の容器は農薬有効成分の透過速度が少ない
ばかりか、大気中の空気、水蒸気、更には光なども通さ
ないので、農薬製剤中の成分がこれら大気中の成分と反
応しやすいものであっても、反応させ難い性質を有し、
農薬製剤の経変を防止できる。更に、このような金属製
の容器は物理的な強度を有しているので、一般的な流通
過程でも容器が壊れること無く安心して使用できる点で
有利である。更に、このような金属製の容器はプラスチ
ックフィルムによる容器或いは袋と組み合わせて用いて
も良い。即ち、プラスチック製の外装材で包装した農薬
製剤を更にこのような金属製の容器中に入れても良いこ
とは言うまでもない。
【0010】一方、プラスチックを用いる場合、金属容
器の場合と同様、農薬に対して耐食性があり、農薬のガ
スや、水、光等の製剤と反応するものを通し難い材質の
もの用いるのがよい。農薬のガス透過度は、プラスチッ
クの場合、室温で、5.00g/m2 ・hr以下の透過
速度のものを用いるのが良く、好ましくは1.00g/
2 ・hr以下の透過速度、更に好ましくは0.10g
/m2 ・hr以下の透過速度のものが良い。ここで言う
農薬のガス透過速度は室温(20℃)、相対湿度50%
中で測定した値を示す。この場合、プラスチックフィル
ムであることが好ましい。
【0011】本発明における外装材についての農薬のガ
ス透過速度の測定方法は以下のようにして行う。すなわ
ち、農薬(原液)を農薬と反応しなく、かつ農薬のガス
透過速度の低い100リットルの容器に入れ、空気を入
れて一定濃度の農薬蒸気を調製し、農薬を含んだ空気ガ
スを流す。ガスは硝子製のセルを2つ噛み合わせ、間に
評価する外装材を評価するプラスチックフィルムを挟
む。片方はガスの流通に、もう一方はフィルムを通過し
てきたガスを一定時間経過後サンプリングできる構造を
有している。
【0012】また、水の透過速度として透湿度が10.
0g/m2 ・day・atm(38℃、90%RH)以
下、好ましくは1.0g/m2 ・day・atm(38
℃、90%RH)以下、更に好ましくは0.1g/m2
・day・atm以下、であることが望ましい。なお、
この透湿度の測定方法は、後述する。透湿度が重要なの
は、外装材内部の湿度を一定にしておかないと製剤と水
(水分)が反応して経変を招く可能性があるからで、外
装材内部の湿度は5〜25%(20℃、1atm)、よ
り好ましくは7〜12%(20℃、1atm)に保つこ
とができれば、経変を防止できることが分かった。更
に、一部の製剤では、光により分解、或いは反応してし
まう場合があるので、外装材に金属層や黒色フィルム等
の遮光材をつけておくのが好ましい。
【0013】このような性質を有するプラスチックは、
例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンクロロフルオロ
エチレン、ポリエチレンテトラフルオロエチレン、エチ
レン酢酸ビニル樹脂、ポリエチレンビニルアルコール、
ポリテトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、
ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリ−3−フッ化
エチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレン
ナフタレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサル
フォン、ポリイミド、テトラフルオロエチレンパーフル
オロアルキルビニルエーテル、ポリパラバン酸、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリサルフォン、ポリ−4−フ
ッ化エチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ
フッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリブチレンテレフタレート、アイ
オマー樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエ
ステル、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン、ポ
リブタジエン、ポリ−4−メチルペンテン、酢酸セルロ
ース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリ乳酸およびABS等が挙げられる。そしてフィ
ルムとして使用することが好ましい。中でも農薬のガス
バリア性が高く、透湿性の低い塩化ビニリデン(PVD
C)、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVO
H)、ポリアクリロニトリル(PAN)フィルムを用い
るのが好ましい。
【0014】また、必要に応じて前述のプラスチックフ
ィルムを接着剤を用いたラミネートや樹脂のコーティン
グを行い多層にして用いたり、金属層を上述のプラスチ
ックフィルムと接着、或いはスパッタリング法や電子ビ
ーム蒸着法等の物理的蒸着法、CVD(Chemical Vapor
Deposition )等の化学的蒸着法を用いて形成させたも
のを用いることも可能である。更に外装材の機械的強
度、更なる透湿性の向上のためにポリエチレン(PE)
やポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)を上述のPVDC、EVOH、PANのフ
ィルムと接着したものを用いると良い。
【0015】更に、農薬に対するガスバリア性の高い樹
脂とのポリマーアロイ、或いは樹脂を延伸配向させてフ
ィルムの農薬に対するガスバリア性を向上させたりする
ことも有効な手段である。また、マイカを薄く平板状に
配向させ、マイクロレイヤーアロイでトーチャスパス
(Torchous Path )によりガスバリア性を向上させたフ
ィルム(Selar OH Plus : デュポン社製)等も用いるこ
とが可能である。
【0016】金属層は接着以外にもプラスチックフィル
ムに物理的蒸着法、もしくは化学的蒸着法により形成す
ることができる。物理的蒸着法、或いは化学的蒸着法に
より金属層を形成するメリットは金属層の厚みを薄くで
きることにある。農薬のガスバリア性、或いは水の透過
率の向上には極薄い金属層を前記したプラスチックフィ
ルム上に形成すればよいので、物理的蒸着法、或いは化
学的蒸着法により金属層を形成するのはコスト的にも有
利である。
【0017】例えば、物理的蒸着法として電子ビーム蒸
着法、スパッタリング法、化学的蒸着法としてCVD
(Chemical Vapor Deposition )を用いることができ、
また、蒸着する金属としては、例えば、マンガン、マグ
ネシウム、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオ
ブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、
鉄、コバルト、カドミウム、ニッケル、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、インジ
ウム、ハフニウム、ガリウム、ゲルマニウム、アルミニ
ウム、シリコン、錫、鉛、炭素、テルル、イットリウ
ム、等の金属もしくは半導体が挙げられる。また、これ
ら金属は単体として用いても良いし、複数の金属からな
る合金として用いても良い。更に、これら金属の酸化
物、窒化物を用いても良いし、その他の元素を構成成分
として含んでも構わないのである。
【0018】プラスチックフィルムを用いる場合、農薬
のガス透過速度は厚みに比例して下がって行くが、余り
に厚すぎると物理的に硬くなり易く、取り扱いが困難と
なり好ましくない。また、薄すぎれば前述のようにガス
透過速度が大きくなるばかりか、物理的強度も下がり外
装材として用いられなくなる。従って、本発明で用いる
フィルムの厚みは10〜1000μm程度が好ましく、
30〜100μm程度が更に好ましい。
【0019】以下、本発明に用いることのできる室温で
揮発性の農薬としてクロルピクリンを例に挙げて具体的
に説明する。本発明における製剤化されたクロルピクリ
ンとは、液体クロルピクリンを実質的に流動化しないよ
うにしたものなら制限なく使用できる。これについて
は、既に多数の提案がなされており、特開昭62−19
2301号公報、特開昭59−82303号公報、特開
昭63−230602号公報、特開平01−17230
2号公報、特開平6−345605号公報などに記載が
あるとおりである。具体的には例えばクロルピクリンを
ゲル化剤と混合しゲル状としたもの、粉状あるいは粒状
の固形担体に担持させ固形化したもの、吸油性高分子に
吸収させたもの、さらにはこれらを一包装単位毎に水溶
性フィルムで包装したもの、さらに最も簡単には液体ク
ロルピクリンを液状のまま袋状あるいは容器状の水溶性
フィルムに封入したものが例示できる。中でも、超微粒
子状シリカとクロルピクリンを混合しゲル化したもの、
或いは澱粉等の吸油担体にクロルピクリンを吸油させた
もの、これらを水溶性フィルムなどで覆い、製剤化した
内包装体は、地球環境に優しく、製剤の安全性の面でも
優れている。更にその中でもクロルピクリンが土壌粒子
に吸着され難く、かつ吸油能も高く、土壌に施用した時
に速やかに土壌に製剤の有効成分が放出され、施用後は
担体が水に溶け、土壌中の微生物により分解され易い性
質を有する澱粉の部分分解物は特に優れている。また水
溶性フィルムとはポリビニルアルコール製や水溶紙が好
適に使用される。
【0020】本発明における製剤化されたクロルピクリ
ン中のクロルピクリン含有量に制限はなく、クロルピク
リン含有量5〜99重量%のものが好適に使用される。
また製剤化されたクロルピクリンに、他の農薬成分が混
入していてもなんら問題はない。
【0021】本発明における内包装体を形成する製剤化
されたクロルピクリンの形状に制限はないが、水溶性フ
ィルムで包装した内包装体は矩形、円柱形、球形などが
例示され、さらにはこれらの包装単位の複数個を直線状
あるいは平面状に連結させたテープ状のものが施用作業
が簡素化できるので好適に使用される。本発明でいう農
薬製剤の内包装体は、このようなものも意味するものと
する。
【0022】農薬にクロルピクリンを用いた場合、外装
材としての前述のステンレスの容器はクロルピクリンと
殆ど反応しないので、密閉して保存、流通用容器として
用いることができる。
【0023】また、プラスチックフィルムを用いた容器
や袋を外装材とする場合、前述したとおりクロルピクリ
ンガス透過速度は以下のようにして測定する。すなわ
ち、室温(20℃)、相対湿度50%中で、100リッ
トルのテドラーバッグ中にクロルピクリン原液を入れ、
空気を入れて一定濃度のクロルピクリン蒸気を調製し、
クロルピクリンを含んだ空気ガスを流す。ガスは硝子製
のセルを2つ噛み合わせ、間に評価するプラスチックフ
ィルムを挟む。片方はガスの流通に、もう一方はフィル
ムを通過してきたガスを一定時間経過後サンプリングで
きる構造を有している。
【0024】〔図1〕に測定装置の模式図を示す。〔図
1〕において、1はクロルピクリン原液の入ったテドラ
ーバッグで、2はクロルピクリン流通用の硝子セル、3
はサンプリング用の硝子セルで、4は評価するプラスチ
ックフィルム、5はガス流通のポンプで、6はテフロン
チューブ、7は透過速度を一定条件で測定するための恒
温槽である。一定時間経過後、ガスをサンプリングし、
メタノールにガスを吸収させ、吸収液を高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)にて分析を行った。HPLC
の測定条件は、島津LC−6A(使用機種)、YMC−
AM−312−120A−ODS−S−5(使用カラ
ム)、流速1.0ml/分、移動相はメタノールと水と
アセトニトリルを2:4:4の比で混合したものを用い
た。このような条件で評価を行ったところ、前述の、ポ
リプロピレン、ポリエチレンクロロフルオロエチレン、
ポリエチレンテトラフルオロエチレン、エチレン酢酸ビ
ニル樹脂、ポリエチレンビニルアルコール、ポリテトラ
フルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン、ポリスチ
レン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアリレー
ト、ポリカーボネート、ポリ−3−フッ化エチレン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン、ポ
リイミド、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキ
ルビニルエーテル、ポリパラバン酸、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリサルフォン、ポリ−4−フッ化エチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
ブチレンテレフタレート、アイオマー樹脂、ポリアクリ
ロニトリル、ポリエステル、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリウレタン、ポリブタジエン、ポリ−4−メチル
ペンテン、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、ポリ乳酸およびABS等を用いる
ことが可能であるであることが分かった。
【0025】この中で、例えば、ポリエチレンは厚さ2
0μmのものでガス透過速度は66g/m2 ・hr、3
0μm厚さのもので46g/m2 ・hr、50μmのも
ので21g/m2 ・hrであり、このような厚さのポリ
エチレンフィルムを単独でクロルピクリン製剤の外装材
として用いることはできないが、ポリエチレン(20μ
m)/ナイロン(30μm)/ポリエチレン(20μ
m)といった3層構造にラミネートすることによってク
ロルピクリンガスの透過速度が0.08g/m2・hr
となり、クロルピクリン製剤の外装材として用いること
が可能になることが分かった。このように、クロルピク
リンのガス透過速度を下げるために必要に応じて2種以
上のフィルムをラミネートし多層にして用いたり、金属
層を上述のプラスチックフィルムとラミネートして用い
ることも可能である。
【0026】例えば、エチレンビニルアルコール共重合
ポリマー(EVOH)やポリ塩化ビニリデン(PVD
C)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ナイロン等
は、水蒸気透過率、クロルピクリンガス透過率も低く、
特に好ましい。このようなフィルムはポリプロピレン等
のポリオレフィン系のフィルムと多層にすることによ
り、より効果的に用いることができる。
【0027】例えば、ポリエチレン(20μm)/ナイ
ロン(30μm)/ポリエチレン(20μm)、或いは
ポリエチレン(20μm)/EVOH(40μm)/ポ
リプロピレン(40μm)、或いはポリエチレン(40
μm)/PVDC(30μm)/ポリエチレン(20μ
m)、或いはポリプロピレン(40μm)/PAN(2
0μm)/ポリエチレン(20μm)等の3枚のフィル
ムを用いて積層したプラスチックフィルムを用いてパッ
ケージ(外包装体)とする。
【0028】また、製剤の性質によって農薬の有効成分
のガス透過速度以外にも外装材に求められる物性値が存
在する場合がある。例えば、PVA等の水溶性フィルム
で被覆したクロルピクリン製剤の内包装体では、クロル
ピクリンガスの透過速度以外にも、PVAフィルムの溶
解性に影響する水の透過速度が重要である。
【0029】製剤を作製した直後は内容物の漏洩がな
く、施用しても直ちに有効成分の放出が認められるもの
でも、それを保存する場合、外装材の水の透過率により
内容物の漏洩が生じる場合がある。
【0030】本発明者らは、外装材の透湿度が10.0
g/m2 ・day・atm(38℃、90%RH:AS
TM E−96に準じた測定法による)以下、好ましく
は1.0g/m2 ・day・atm、更に好ましくは
0.1g/m2 ・day・atm、であれば、前記した
PVAフィルムの溶解による内容物の漏洩が防止できる
ことを見いだした。
【0031】また、本発明者らはPVAでパッケージし
た製剤の内包装体を保存する場合、外装材内部(内包装
体外部雰囲気)の湿度をコントロールすることも製剤の
保存安定性に極めて重要であることを見いだした。すな
わち、外装材内部の湿度を5〜25%(20℃、1at
m)、より好ましくは7〜12%に保つことにより、製
剤の保存安定性が向上することを見いだした。外装材内
部の湿度を前記した値の範囲内に保つには、例えば、外
装材に製剤(内包装体)を封入する時の環境湿度を前記
した範囲内の湿度或いはそれより若干低い湿度に保つこ
と、水の透過率ができるだけ低いもの即ち前述の範囲内
に抑えた材質ものを用いること、水の透過率を抑えるた
めに外装材を複数使用し多重包装すること、外装材の内
部に調湿性を有する物質例えばシリカゲル等を入れてお
くこと、等が挙げられる。
【0032】また、プラスチックフィルムを用いる場
合、フィルムの厚みを厚くしたシートを用いれば、深絞
り加工が可能である。例えば、ポリアクリロニトリル
(PAN)系の熱可塑性樹脂であるBAREX(商品
名)(三井東圧化学株式会社製)は成形加工性に優れて
いるので、PVAでパッケージされた製剤包装体を連続
的に連結させたリボン状製剤をリールに巻きとったロー
ル状製剤も深絞り加工したBAREX容器を外装材とす
ることもできる。このようなBAREX容器は農薬に対
する高いガスバリア性、低い透湿性のみならず、外装材
としての強度も高いので、好適に用いることができる。
【0033】更に、本発明で用いたプラスチックフィル
ムの透過速度評価は、温度に大きく影響し、例えば温度
を30℃に上げるだけで透過速度が2倍以上、上昇する
ものもあった。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。クロルピクリン原液(三井東圧化学社製:純
度99.5%)3.0gをポリビニルアルコールフィル
ムKA40(アイセロ社製)で作製した5×5cmの角
袋に入れ、ヒートシールしてクロルピクリン剤包装体を
得た。これを製剤Aとした。
【0035】クロルピクリン原液(三井東圧化学社製:
純度99.5%)3.0gにジベンジリデンソルビトー
ルの20%ジメチルホルムアミド溶液0.5ml加えゲ
ル化したものをポリビニルアルコールフィルムKA40
(アイセロ社製)で作製した5×5cmの角袋に入れ、
ヒートシールしてクロルピクリン剤包装体を得た。これ
を製剤Bとした。
【0036】クロルピクリン原液(三井東圧化学社製:
純度99.5%)3.0gにデキストリン(松谷化学社
製:マックス1000)2.5gを加え混練し、ポリビ
ニルアルコールフィルムKA40(アイセロ社製)で作
製した4×15cmの角袋に入れ、ヒートシールしてク
ロルピクリン剤包装体を得た。これを製剤Cとした。製
剤Cを長尺方向に12個連結し全長約500cmのテー
プ状製剤を得た。なお、製剤Cと製剤Cの間は何も入っ
ていないPVAフィルムで連結してある。これを製剤D
とした。
【0037】〔実施例1〕ポリエチレン(20μm)/
ナイロン(30μm)/ポリエチレン(20μm)の3
層構造を有するプラスチックフィルム(ガス透過速度が
0.08g/m2・hr)を用いて20cm×20cm
の袋4枚を作製し、その中にA〜Dのクロルピクリン製
剤(内包装体)をそれぞれ60個づつ(製剤Dは12個
連結させたものを5本)収容し、プラスチックフィルム
を加熱溶融させて密封し外包装体とした。その後、密封
したプラスチックフィルムを通して出てくるクロルピク
リン臭を調べ、結果を〔表1〕に示した。クロルピクリ
ン臭の判定はクロルピクリン臭が全く感じられないもの
を○、僅かに感じられるものを△、やや強く臭うものを
×とした。なお、△であっても商品価値は全く存在しな
い。
【0038】〔実施例2〕ポリエチレン(40μm)/
ゼクロン(商品名、30μm:三井東圧化学株式会社製
PANフィルム)/ポリプロピレン(40μm)の3枚
のフィルムを用いて積層したプラスチックフィルム(ガ
ス透過速度が0.05g/m2 ・hr)を用いて20c
m×20cmの袋4枚を作製し、その中にA〜Dのクロ
ルピクリン製剤(内包装体)をそれぞれ60個づつ(製
剤Dは12個連結させたものを5本)収容し、プラスチ
ックフィルムを加熱溶融させて密封し外包装体とした。
その後、密封したプラスチックフィルムを通して出てく
るクロルピクリン臭を調べ、結果を〔表1〕に示した。
クロルピクリン臭の判定はクロルピクリン臭が全く感じ
られないものを○、僅かに感じられるものを△、やや強
く臭うものを×とした。
【0039】〔実施例3〕1リッターの蓋付きステンレ
ス製容器4つにA〜Dのクロルピクリン製剤をそれぞれ
60個づつ(製剤Dは12個連結させたものを5本)入
れて、蓋をし外包装体とした。その後、密封したステン
レス製の容器を通して出てくるクロルピクリン臭を実施
例1と同様に調べ、結果を〔表1〕に示した。
【0040】〔実施例4〕ポリエチレン(50μm)の
単層構造を有するプラスチックフィルム上にアルミニウ
ム薄膜層50nmを電子ビーム蒸着法によりフィルム
(ガス透過速度が0.1g/m2 ・hr)を作製し、こ
れを用いて20cm×20cmの袋4枚を作製し、実施
例1と同様に評価し、その結果を〔表1〕に示した。ク
ロルピクリン臭の判定はクロルピクリン臭が全く感じら
れないものを○、僅かに感じられるものを△、やや強く
臭うものを×とした。
【0041】〔比較例1〕ポリエチレン(50μm)の
単層構造を有するプラスチックフィルムを用いて20c
m×20cmの袋4枚を作製し、実施例1と同様に評価
し、その結果を〔表1〕に示した。
【0042】
【表1】
【0043】〔実施例5〕実施例1、3、比較例1で用
いたプラスチックフィルムをそれぞれ外装材1、外装材
2、外装材3とした。これら外装材1、2、3の水に対
する透過率をASTME−96(38℃、90%RH)
に示された方法で測定したところ、0.8g/m2 ・d
ay・atm、0.1g/m2 ・day・atm、2
0.0g/m 2 ・day・atm、であった。これら外
装材1、2、3を用いて20cm×20cmの袋をそれ
ぞれ4枚づつ作製し、その中にA〜Dのクロルピクリン
製剤をそれぞれ60個づつ(製剤Dは12個連結させた
ものを5本)入れて、プラスチックフィルムを加熱溶融
させて密封した。その時の部屋の温度、湿度は20℃、
7.0%であった。その後、温度20℃、湿度50%に
保った部屋に1カ月間放置した後、外装材プラスチック
を開封して中のクロルピクリン製剤を形態を調べ、その
結果を〔表2〕に示した。開封後のクロルピクリン製剤
において、PVA形態が変化していないものを○、PV
Aが若干軟化しているものを△、PVAが軟化してその
一部が溶融して中の製剤の刺激臭が感じられるものを×
とした。
【0044】
【表2】
【0045】〔実施例6〕製剤Dを20本連結させて1
00mのクロルピクリン製剤を作成した。これをリール
に巻き取り、直径33cm、高さ20cmの円筒形のロ
ール状クロルピクリン製剤(内包装体)を作成した。B
AREX(三井東圧化学株式会社製)を深絞り加工した
直径34cm、高さ21cm、厚み0.3mmの円筒形
の容器(外包装体)を作成し、ロール状クロルピクリン
製剤を中に入れ、密閉し(深絞り加工)、外包装体を形
成した。その後、密封したBAREX容器からなる外包
装体を通して出てくるクロルピクリン臭を調べたとこ
ろ、クロルピクリン臭は全く感じられなかった。また、
このようにして包装されたロール状クロルピクリン製剤
は、40℃で1年間放置しても重量減少は認めらず、製
剤の経変も認められなかった。
【0046】
【発明の効果】本発明により、室温で揮発性を有する農
薬製剤(内包装体)を揮発性を抑えて保存し、一般に流
通させることができる農薬製剤の外装材が得られた。こ
のような外装材に農薬製剤(内包装体)を収容・密封し
た外包装体とすることにより、外部に農薬有効成分を漏
出すること無く、流通・輸送過程でも安全かつ保存安定
性に優れた農薬製剤の外包装体を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】クロルピクリンの透過速度を測定する装置の説
明図
【符号の説明】
1 クロルピクリン原液の入ったテドラーバッグ 2 クロルピクリン流通用の硝子セル 3 サンプリング用の硝子セル 4 評価するプラスチックフィルム 5 ガス流通のポンプ 6 テフロンチューブ 7 恒温槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下鳥 均 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温で揮発性を有する農薬を、製剤化し
    て揮発性を低減させた農薬製剤の内包装体を、収容して
    密封するための容器または袋を形成する外装材であっ
    て、該外装材がプラスチック製であることを特徴とする
    農薬製剤用の外装材。
  2. 【請求項2】 透湿度が10.0g/m2 ・day・a
    tm(38℃、90%RH)以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の外装材。
  3. 【請求項3】 容器又は袋を形成した外装材内部の湿度
    を5〜25%(20℃、1atm)に保つことができる
    請求項1又は2記載の外装材。
  4. 【請求項4】 プラスチックが、農薬のガス透過速度が
    室温で5.00g/m2 ・hr以下の透過速度で耐食性
    に優れたプラスチックフィルムであることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の農薬製剤用の外装材。
  5. 【請求項5】 プラスチックフィルムとして塩化ビニリ
    デン(PVDC)を用いることを特徴とする請求項4記
    載の外装材。
  6. 【請求項6】 プラスチックフィルムとしてエチレン・
    ビニルアルコール共重合体(EVOH)を用いることを
    特徴とする請求項4記載の外装材。
  7. 【請求項7】 プラスチックフィルムとしてポリアクリ
    ロニトリル(PAN)を用いることを特徴とする請求項
    4記載の外装材。
  8. 【請求項8】 プラスチックフィルムを接着し、多層に
    した請求項4記載の外装材。
  9. 【請求項9】 プラスチックフィルムが複数枚ラミネー
    トされたものである請求項4記載の外装材。
  10. 【請求項10】 さらに金属層をプラスチックフィルム
    とラミネートすることを特徴とする請求項4記載の外装
    材。
  11. 【請求項11】 室温で揮発性を有する農薬を、製剤化
    して揮発性を低減させた農薬製剤の内包装体を、収容し
    て密封する容器の材質が耐食性に優れた金属であること
    を特徴とする農薬製剤用の外装材。
  12. 【請求項12】 金属がステンレス鋼であることを特徴
    とする請求項11記載の外装材。
  13. 【請求項13】 室温で揮発性を有する農薬が、クロル
    ピクリン、1,3−ジクロルプロペン、ジクロルジイソ
    プロピルエーテルおよびメチルイソチオシアネートの中
    の1種または2種以上を組み合わせたものであることを
    特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の外装材。
  14. 【請求項14】 室温で揮発性を有する農薬を、製剤化
    して揮発性を低減させた農薬製剤の内包装体を、プラス
    チック製の容器または袋を形成する外装材に収容して密
    封してなる農薬製剤の外包装体。
  15. 【請求項15】 外装材の透湿度が10.0g/m2
    day・atm(38℃、90%RH)以下であること
    を特徴とする請求項14記載の外包装体。
  16. 【請求項16】 外包装体を形成する外装材内部の湿度
    を5〜25%(20℃、1atm)に保つことができる
    請求項14又は15記載の外包装体。
  17. 【請求項17】 外装材が、農薬のガス透過速度が室温
    で5.00g/m2・hr以下の透過速度で耐食性に優
    れたプラスチックフィルムであることを特徴とする請求
    項14〜16のいずれかに記載の農薬製剤の外包装体。
  18. 【請求項18】 プラスチックフィルムとして塩化ビニ
    リデン(PVDC)を用いることを特徴とする請求項1
    7記載の外包装体。
  19. 【請求項19】 プラスチックフィルムとしてエチレン
    ・ビニルアルコール共重合体(EVOH)を用いること
    を特徴とする請求項17記載の外包装体。
  20. 【請求項20】 プラスチックフィルムとしてポリアク
    リロニトリル(PAN)を用いることを特徴とする請求
    項17記載の外包装体。
  21. 【請求項21】 プラスチックフィルムを接着し、多層
    にした請求項17記載の外包装体。
  22. 【請求項22】 プラスチックフィルムが複数枚ラミネ
    ートされたものである請求項17記載の外包装体。
  23. 【請求項23】 さらに金属層をプラスチックフィルム
    とラミネートすることを特徴とする請求項17記載の外
    包装体。
  24. 【請求項24】 室温で揮発性を有する農薬を、製剤化
    して揮発性を低減させた農薬製剤の内包装体を、収容し
    て密封してなる容器の材質が耐食性に優れた金属である
    ことを特徴とする農薬製剤の外包装体。
  25. 【請求項25】 金属がステンレス鋼であることを特徴
    とする請求項24記載の外包装体。
  26. 【請求項26】 室温で揮発性を有する農薬が、クロル
    ピクリン、1,3−ジクロルプロペン、ジクロルジイソ
    プロピルエーテル、メチルイソチオシアネートの中の1
    種または2種以上を組み合わせたものであることを特徴
    とする請求項14〜25のいずれかに記載の外包装体。
JP22144896A 1996-07-05 1996-08-22 外装材 Pending JPH1072301A (ja)

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JP8-176178 1996-07-05
JP17617896 1996-07-05
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020204A (ja) * 2000-07-10 2002-01-23 Mitsui Chemicals Inc クロルピクリンを含有する農薬組成物の輸送及び保管方法
WO2008001946A3 (en) * 2006-06-29 2008-12-04 Sumitomo Chemical Co Pesticidal composition comprising tetrafluorobenzyl cyclopropane carboxylates

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