JPH10311624A - 流路切換機構を具えたアキュムレータ - Google Patents
流路切換機構を具えたアキュムレータInfo
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- JPH10311624A JPH10311624A JP9137681A JP13768197A JPH10311624A JP H10311624 A JPH10311624 A JP H10311624A JP 9137681 A JP9137681 A JP 9137681A JP 13768197 A JP13768197 A JP 13768197A JP H10311624 A JPH10311624 A JP H10311624A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弁体をシフトする駆動装置それ自体が弁体と
融合し、更にこれがアキュムレータとも融合するように
し、もって全体をコンパクトに構成することのできる流
路切換機構を具えたアキュムレータを提供する。 【解決手段】 コンプレッサ2によって作動気体を移動
させる経路中に設けられたアキュムレータにおいて、こ
のアキュムレータ内に、一定角度往復回動することによ
り作動気体の流路を切り換える弁体20を、回動自在に
具える。またケーシング10と弁体20とには、互いに
磁力により接近または離反する駆動素子6を設ける。そ
してその駆動素子6を構成する電磁石6Bの励磁状態を
切り換えることにより弁体20をケーシング10に対し
て相対的に一定角度往復回動して第一切換路R1と第二
切換路R2との二つの流路を選択的に切り換えることを
特徴とする。
融合し、更にこれがアキュムレータとも融合するように
し、もって全体をコンパクトに構成することのできる流
路切換機構を具えたアキュムレータを提供する。 【解決手段】 コンプレッサ2によって作動気体を移動
させる経路中に設けられたアキュムレータにおいて、こ
のアキュムレータ内に、一定角度往復回動することによ
り作動気体の流路を切り換える弁体20を、回動自在に
具える。またケーシング10と弁体20とには、互いに
磁力により接近または離反する駆動素子6を設ける。そ
してその駆動素子6を構成する電磁石6Bの励磁状態を
切り換えることにより弁体20をケーシング10に対し
て相対的に一定角度往復回動して第一切換路R1と第二
切換路R2との二つの流路を選択的に切り換えることを
特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばヒートポンプ
を用いた冷暖房装置における冷媒の循環経路に組み込ま
れることが適切なアキュムレータに関するものである。
を用いた冷暖房装置における冷媒の循環経路に組み込ま
れることが適切なアキュムレータに関するものである。
【0002】
【発明の背景】一般にヒートポンプを用いた冷暖房装置
は、作動気体たる冷媒の循環経路を四方弁により切り換
えることにより、暖房及び冷房の切り換えを行ってい
る。またその際作動気体たる冷媒を循環させるためにコ
ンプレッサが用いられ、冷媒の循環経路には、コンプレ
ッサの直近にアキュムレータが設けられ、経路中に含ま
れる油分、固形物等の不純物の除去や作動気体の脈動の
均整化等を行わせている。ところでこの種の装置にあっ
ても、性能向上とともに省スペース化及び一層の低コス
ト化も求められており、個々の機能部品毎に相応の改良
工夫が施されている。
は、作動気体たる冷媒の循環経路を四方弁により切り換
えることにより、暖房及び冷房の切り換えを行ってい
る。またその際作動気体たる冷媒を循環させるためにコ
ンプレッサが用いられ、冷媒の循環経路には、コンプレ
ッサの直近にアキュムレータが設けられ、経路中に含ま
れる油分、固形物等の不純物の除去や作動気体の脈動の
均整化等を行わせている。ところでこの種の装置にあっ
ても、性能向上とともに省スペース化及び一層の低コス
ト化も求められており、個々の機能部品毎に相応の改良
工夫が施されている。
【0003】しかしながら、従来はアキュムレータ、四
方弁及びこの四方弁の弁体をシフト駆動する駆動装置に
ついては、あくまで異別の作用ないしは機能を持ったも
のであるとの認識が、いわば技術常識となっており、そ
れら個々についてのコンパクト化等が模索されているに
過ぎなかった。このため装置全体のコンパクト化や低コ
スト化が求められている状況の下では、先に述べたよう
なアキュムレート作用、弁作用及びシフト作用を別個の
ものとして設計思想上認識していたのでは、新規な着想
を得る目的からは限界が生じてしまう。
方弁及びこの四方弁の弁体をシフト駆動する駆動装置に
ついては、あくまで異別の作用ないしは機能を持ったも
のであるとの認識が、いわば技術常識となっており、そ
れら個々についてのコンパクト化等が模索されているに
過ぎなかった。このため装置全体のコンパクト化や低コ
スト化が求められている状況の下では、先に述べたよう
なアキュムレート作用、弁作用及びシフト作用を別個の
ものとして設計思想上認識していたのでは、新規な着想
を得る目的からは限界が生じてしまう。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、弁をシフトする駆動装置それ
自体が弁体と融合し、更にこれがアキュムレータとも融
合するようにし、もって全体をコンパクトに構成するこ
とのできる新規な流路切換機構を具えたアキュムレータ
の開発を試みたものである。
らなされたものであって、弁をシフトする駆動装置それ
自体が弁体と融合し、更にこれがアキュムレータとも融
合するようにし、もって全体をコンパクトに構成するこ
とのできる新規な流路切換機構を具えたアキュムレータ
の開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
流路切換機構を具えたアキュムレータは、コンプレッサ
によって作動気体を移動させる経路中に設けられたアキ
ュムレータにおいて、このアキュムレータは、そのケー
シング内を仕切板によって仕切ることによってアキュム
レートチャンバと切換弁室とが具備されるように構成
し、このうち切換弁室内には、前記作動気体の流路を切
り換える弁体を回動自在に設けて成り、前記切換弁室を
形成しているケーシングと弁体とには、互いに磁力によ
り接近または離反する駆動素子が設けられ、その励磁状
態を切り換えることにより弁体をケーシングに対して相
対的に一定角度往復回動するようにして前記択一的な連
通状態を設定するようにしたことを特徴として成るもの
である。この発明によれば、従来アキュムレータ、弁
体、弁体の駆動装置とが三つの別体の部材であったのも
のが、一つのケーシング内に融合的に納められ省スペー
スが実現される。特に弁体自体が駆動装置の一部例えば
回転子(例えば直流モータの電気子)の役割を担ってお
り、従来のように別途駆動伝達部材を介して弁体を回動
するという、本発明から見ればいわば無駄な多数の複雑
な構成を必要とせず、起電力の小さな電磁石により効率
的な切り換えが図れる。そして別途駆動伝達部材を介さ
ないため、切換反応速度も速く、動きも精密である。ま
た部材点数が少なくなるため、全体としてコンパクトに
構成し得るとともに、比較的安価に実施できる。
流路切換機構を具えたアキュムレータは、コンプレッサ
によって作動気体を移動させる経路中に設けられたアキ
ュムレータにおいて、このアキュムレータは、そのケー
シング内を仕切板によって仕切ることによってアキュム
レートチャンバと切換弁室とが具備されるように構成
し、このうち切換弁室内には、前記作動気体の流路を切
り換える弁体を回動自在に設けて成り、前記切換弁室を
形成しているケーシングと弁体とには、互いに磁力によ
り接近または離反する駆動素子が設けられ、その励磁状
態を切り換えることにより弁体をケーシングに対して相
対的に一定角度往復回動するようにして前記択一的な連
通状態を設定するようにしたことを特徴として成るもの
である。この発明によれば、従来アキュムレータ、弁
体、弁体の駆動装置とが三つの別体の部材であったのも
のが、一つのケーシング内に融合的に納められ省スペー
スが実現される。特に弁体自体が駆動装置の一部例えば
回転子(例えば直流モータの電気子)の役割を担ってお
り、従来のように別途駆動伝達部材を介して弁体を回動
するという、本発明から見ればいわば無駄な多数の複雑
な構成を必要とせず、起電力の小さな電磁石により効率
的な切り換えが図れる。そして別途駆動伝達部材を介さ
ないため、切換反応速度も速く、動きも精密である。ま
た部材点数が少なくなるため、全体としてコンパクトに
構成し得るとともに、比較的安価に実施できる。
【0006】また請求項2記載の流路切換機構を具えた
アキュムレータは、前記要件に加え、前記切換弁室は、
コンプレッサと連通される第一接続口と、外部循環機器
と連通される第二接続口及び第三接続口と、アキュムレ
ートチャンバと連通される連通口とを有し、一方アキュ
ムレートチャンバ内には前記コンプレッサの吸入口と接
続される配管が臨まされ、更に前記弁体は第一切換路
口、第二切換路口及び第三切換路口を有して成り、前記
第一切換路口と第二切換路口とが連通されて第一切換路
を形成し、また前記第一切換路口と第三切換路口とが連
通されて第二切換路を形成し、且つ前記第一接続口と第
一切換路口とは常時連通するとともに、この第一切換路
口と第一接続口とを通る軸線上に前記弁体は回動自在に
支持されており、一方前記第二接続口と第二切換路口
と、前記第三接続口と第三切換路口とは弁体を一定角度
往復回動させることにより択一的に連通状態を設定する
ようにしたことを特徴として成るものである。この発明
によれば、ケーシング及び弁体はコンプレッサからの作
動気体の吸入口が、ともに第一接続口、第一切換路口の
一つずつであり、第一切換路と第二切換路とで吸入口を
共用している。従って無駄がないとともに、吸入口に関
しては常時連通した状態であるため、切換弁室内の気密
性が向上されるとともに、この個所において気密性を保
つための多数の部材を必要としない。
アキュムレータは、前記要件に加え、前記切換弁室は、
コンプレッサと連通される第一接続口と、外部循環機器
と連通される第二接続口及び第三接続口と、アキュムレ
ートチャンバと連通される連通口とを有し、一方アキュ
ムレートチャンバ内には前記コンプレッサの吸入口と接
続される配管が臨まされ、更に前記弁体は第一切換路
口、第二切換路口及び第三切換路口を有して成り、前記
第一切換路口と第二切換路口とが連通されて第一切換路
を形成し、また前記第一切換路口と第三切換路口とが連
通されて第二切換路を形成し、且つ前記第一接続口と第
一切換路口とは常時連通するとともに、この第一切換路
口と第一接続口とを通る軸線上に前記弁体は回動自在に
支持されており、一方前記第二接続口と第二切換路口
と、前記第三接続口と第三切換路口とは弁体を一定角度
往復回動させることにより択一的に連通状態を設定する
ようにしたことを特徴として成るものである。この発明
によれば、ケーシング及び弁体はコンプレッサからの作
動気体の吸入口が、ともに第一接続口、第一切換路口の
一つずつであり、第一切換路と第二切換路とで吸入口を
共用している。従って無駄がないとともに、吸入口に関
しては常時連通した状態であるため、切換弁室内の気密
性が向上されるとともに、この個所において気密性を保
つための多数の部材を必要としない。
【0007】また請求項3記載の流路切換機構を具えた
アキュムレータは、前記要件に加え、前記作動気体の循
環経路は、正循環では、コンプレッサ、第一接続口、第
一切換路、第二接続口、第一の外部循環機器、最後の外
部循環機器、第三接続口、切換弁室内、連通口、アキュ
ムレートチャンバ内、前記コンプレッサの順で循環し、
逆循環では、コンプレッサ、第一接続口、第二切換路、
第三接続口、最後の外部循環機器、第一の外部循環機
器、第二接続口、切換弁室内、連通口、アキュムレート
チャンバ内、前記コンプレッサの順で循環することを特
徴として成るものである。この発明によれば、循環経路
に無理無駄がなく、作動気体の循環効率を落とさない。
また切換弁室内は低圧となるため、弁体に作動気体の圧
力がかからず、回動動作が滑らかである。
アキュムレータは、前記要件に加え、前記作動気体の循
環経路は、正循環では、コンプレッサ、第一接続口、第
一切換路、第二接続口、第一の外部循環機器、最後の外
部循環機器、第三接続口、切換弁室内、連通口、アキュ
ムレートチャンバ内、前記コンプレッサの順で循環し、
逆循環では、コンプレッサ、第一接続口、第二切換路、
第三接続口、最後の外部循環機器、第一の外部循環機
器、第二接続口、切換弁室内、連通口、アキュムレート
チャンバ内、前記コンプレッサの順で循環することを特
徴として成るものである。この発明によれば、循環経路
に無理無駄がなく、作動気体の循環効率を落とさない。
また切換弁室内は低圧となるため、弁体に作動気体の圧
力がかからず、回動動作が滑らかである。
【0008】また請求項4記載の流路切換機構を具えた
アキュムレータは、前記要件に加え、前記励磁状態の切
り換えは、駆動素子への直流電流の方向を切り換えるこ
とにより行うことを特徴として成るものである。この発
明によれば、切換反応速度も速く、動きも精密であり、
多数回の使用にも耐える。
アキュムレータは、前記要件に加え、前記励磁状態の切
り換えは、駆動素子への直流電流の方向を切り換えるこ
とにより行うことを特徴として成るものである。この発
明によれば、切換反応速度も速く、動きも精密であり、
多数回の使用にも耐える。
【0009】また請求項5記載の流路切換機構を具えた
アキュムレータは、前記要件に加え、前記駆動素子は、
一方は永久磁石であり、他方は電磁石であることを特徴
として成るものである。この発明によれば、弁体の回動
駆動について正確な動きが期待し得るとともに、耐久性
に優れる。
アキュムレータは、前記要件に加え、前記駆動素子は、
一方は永久磁石であり、他方は電磁石であることを特徴
として成るものである。この発明によれば、弁体の回動
駆動について正確な動きが期待し得るとともに、耐久性
に優れる。
【0010】更に請求項6記載の流路切換機構を具えた
アキュムレータは、前記請求項5記載の要件に加え、前
記永久磁石は前記切換弁室を形成するケーシングの内周
面に設けられ、電磁石は弁体に設けられていることを特
徴として成るものである。この発明によれば、駆動素子
の構成が比較的簡単に行え、永久磁石の磁力が最も直接
的に無駄なく弁体の電磁石に作用する。
アキュムレータは、前記請求項5記載の要件に加え、前
記永久磁石は前記切換弁室を形成するケーシングの内周
面に設けられ、電磁石は弁体に設けられていることを特
徴として成るものである。この発明によれば、駆動素子
の構成が比較的簡単に行え、永久磁石の磁力が最も直接
的に無駄なく弁体の電磁石に作用する。
【0011】また請求項7記載の流路切換機構を具えた
アキュムレータは、前記請求項1、2、3、4、5また
は6記載の要件に加え、前記装置はヒートポンプを用い
た冷暖房装置における冷媒の循環経路に組み込まれるこ
とを特徴として成るものである。この発明によれば、特
に近年のアキュムレータ等が組み込まれる冷暖房装置に
おける室外機は、性能の向上はもちろんのこと、設置ス
ペースがマンション等では少ないなどの住宅事情や美観
等の点で、よりコンパクト性が要求されているため、本
発明の省スペース化の達成や、弁体の切り換えにあたっ
ての高精度化の達成という結果が充分に生かされ好まし
い。
アキュムレータは、前記請求項1、2、3、4、5また
は6記載の要件に加え、前記装置はヒートポンプを用い
た冷暖房装置における冷媒の循環経路に組み込まれるこ
とを特徴として成るものである。この発明によれば、特
に近年のアキュムレータ等が組み込まれる冷暖房装置に
おける室外機は、性能の向上はもちろんのこと、設置ス
ペースがマンション等では少ないなどの住宅事情や美観
等の点で、よりコンパクト性が要求されているため、本
発明の省スペース化の達成や、弁体の切り換えにあたっ
ての高精度化の達成という結果が充分に生かされ好まし
い。
【0012】
〔実施の形態1〕以下本発明を図示の実施の形態に基づ
き説明する。図1〜5までに示すものが本発明の実施の
形態1である。図1中符号1が本発明に係る流路切換機
構を具えたアキュムレータであって、ケーシング10内
を仕切板10aによって仕切り、下部をアキュムレート
チャンバ7とし、上部を切換弁室8としている。切換弁
室8内には駆動素子6によって一定角度往復回動する弁
体20を具えて成る。なお本発明の名称中の流路切換機
構とは、前記切換弁室8、弁体20及び駆動素子6を中
心とする作動気体(冷媒)の流路を切り換えるための構
造を総称して指す。因みに図1では暖房運転を行ってい
る。
き説明する。図1〜5までに示すものが本発明の実施の
形態1である。図1中符号1が本発明に係る流路切換機
構を具えたアキュムレータであって、ケーシング10内
を仕切板10aによって仕切り、下部をアキュムレート
チャンバ7とし、上部を切換弁室8としている。切換弁
室8内には駆動素子6によって一定角度往復回動する弁
体20を具えて成る。なお本発明の名称中の流路切換機
構とは、前記切換弁室8、弁体20及び駆動素子6を中
心とする作動気体(冷媒)の流路を切り換えるための構
造を総称して指す。因みに図1では暖房運転を行ってい
る。
【0013】まず流路切換機構を具えたアキュムレータ
1の詳細な説明に先立ちこのものが組み込まれた冷暖房
装置の全体構成について説明する。図1に示すようにコ
ンプレッサ2の吐出口から第一配管H1が切換弁室8へ
接続され、コンプレッサ2の吸入口へはアキュムレート
チャンバ7から第四配管H4が接続されている。また流
路切換機構を具えたアキュムレータ1から室内熱交換器
3及び室外熱交換器5へ第二配管H2及び第三配管H3
が接続されている。室内熱交換器3と室外熱交換器5と
は、冷媒の減圧を行う毛細管4を間に挟んで配管がなさ
れて接続されている。暖房運転時には冷媒は図1、4に
示すようにコンプレッサ2、流路切換機構を具えたアキ
ュムレータ1、室内熱交換器3、毛細管4、室外熱交換
器5、流路切換機構を具えたアキュムレータ1、そして
再びコンプレッサ2へと戻って循環している。また冷房
・除湿運転時には図5に示すように冷媒はコンプレッサ
2、前記流路切換機構を具えたアキュムレータ1、室外
熱交換器5、毛細管4、室内熱交換器3、流路切換機構
を具えたアキュムレータ1、そして再びコンプレッサ2
へと戻って循環している。
1の詳細な説明に先立ちこのものが組み込まれた冷暖房
装置の全体構成について説明する。図1に示すようにコ
ンプレッサ2の吐出口から第一配管H1が切換弁室8へ
接続され、コンプレッサ2の吸入口へはアキュムレート
チャンバ7から第四配管H4が接続されている。また流
路切換機構を具えたアキュムレータ1から室内熱交換器
3及び室外熱交換器5へ第二配管H2及び第三配管H3
が接続されている。室内熱交換器3と室外熱交換器5と
は、冷媒の減圧を行う毛細管4を間に挟んで配管がなさ
れて接続されている。暖房運転時には冷媒は図1、4に
示すようにコンプレッサ2、流路切換機構を具えたアキ
ュムレータ1、室内熱交換器3、毛細管4、室外熱交換
器5、流路切換機構を具えたアキュムレータ1、そして
再びコンプレッサ2へと戻って循環している。また冷房
・除湿運転時には図5に示すように冷媒はコンプレッサ
2、前記流路切換機構を具えたアキュムレータ1、室外
熱交換器5、毛細管4、室内熱交換器3、流路切換機構
を具えたアキュムレータ1、そして再びコンプレッサ2
へと戻って循環している。
【0014】以下流路切換機構を具えたアキュムレータ
1について具体的に説明する。まずケーシング10につ
いて説明する。ケーシング10は図1(b)に示すよう
にほぼ円筒管状を成し、内部は気密性が保たれ、下部の
アキュムレートチャンバ7と上部の切換弁室8とは仕切
板10aにより仕切られている。なおケーシング10は
ワンパッケージ状の一体的な構成を採るものであるが、
実際にはアキュムレートチャンバ7、切換弁室8及び仕
切板10aを形成する部位が、それぞれ別体で構成さ
れ、ろう付け、ボルト等によるネジ止め、あるいは部材
に直接切られたネジ同士によりネジ止めされることによ
り一体的に構成される。ケーシング10の上面中心には
図3に示されるように第一接続口11が開口され、ここ
にコンプレッサ2の吐出口と接続される第一配管H1が
接続される。ケーシング10の下面中心にはコンプレッ
サ2の吸入口に接続される第四配管H4が嵌挿され、そ
の吸入口をアキュムレートチャンバ7の中央付近に臨ま
せている。また仕切板10aには、第二接続口12及び
第三接続口13が開口され、第二接続口12と室内熱交
換器3とが第二配管H2により接続され、第三接続口1
3と室外熱交換器5とが第三配管H3により接続され
る。また仕切板10aには上部の切換弁室8と下部のア
キュムレートチャンバ7とを連通する連通口14が開口
されている。連通口14の下部には網を円筒形に形成し
たフィルタ16が設けられ、冷媒中の固形不純物等がこ
こで捕捉される。また仕切板10aの上面中心には下軸
受15が設けられている。
1について具体的に説明する。まずケーシング10につ
いて説明する。ケーシング10は図1(b)に示すよう
にほぼ円筒管状を成し、内部は気密性が保たれ、下部の
アキュムレートチャンバ7と上部の切換弁室8とは仕切
板10aにより仕切られている。なおケーシング10は
ワンパッケージ状の一体的な構成を採るものであるが、
実際にはアキュムレートチャンバ7、切換弁室8及び仕
切板10aを形成する部位が、それぞれ別体で構成さ
れ、ろう付け、ボルト等によるネジ止め、あるいは部材
に直接切られたネジ同士によりネジ止めされることによ
り一体的に構成される。ケーシング10の上面中心には
図3に示されるように第一接続口11が開口され、ここ
にコンプレッサ2の吐出口と接続される第一配管H1が
接続される。ケーシング10の下面中心にはコンプレッ
サ2の吸入口に接続される第四配管H4が嵌挿され、そ
の吸入口をアキュムレートチャンバ7の中央付近に臨ま
せている。また仕切板10aには、第二接続口12及び
第三接続口13が開口され、第二接続口12と室内熱交
換器3とが第二配管H2により接続され、第三接続口1
3と室外熱交換器5とが第三配管H3により接続され
る。また仕切板10aには上部の切換弁室8と下部のア
キュムレートチャンバ7とを連通する連通口14が開口
されている。連通口14の下部には網を円筒形に形成し
たフィルタ16が設けられ、冷媒中の固形不純物等がこ
こで捕捉される。また仕切板10aの上面中心には下軸
受15が設けられている。
【0015】弁体20について説明する。弁体20は図
1(b)、図3(a)に示すように左右側面が円弧状の
ほぼ直方体形状であり、上面から下面に連通する二つの
流路が設けられている。図3(b)に示されるように上
面中心には第一切換路口21が開口され、下面の左右位
置には、第二切換路口22及び第三切換路口23が開口
されている。第一切換路口21から第二切換路口22へ
と連通する流路を第一切換路R1とし、第一切換路口2
1から第三切換路口23へと連通する流路を第二切換路
R2としている。前記第一切換路口21内には前記第一
配管H1が挿入されている。一方、弁体20の下面中心
には回動軸26が設けられ、前記ケーシング10の下軸
受15に回動自在に嵌挿されており、この回動軸26と
前記第一配管H1とにより弁体20はケーシング10内
にて一定角度回動自在に保持される。なお第一切換路口
21、第二切換路口22及び第三切換路口23には、O
リング24を介して表面にフッ素樹脂のコーティングが
なされたもしくはフッ素樹脂で形成した円筒形のシーリ
ング25を外端を突出した状態で内嵌めしている。これ
によりケーシング10の内壁面にシーリング25がOリ
ング24によって弾性的に押し当てられ、第一切換路R
1と第二切換路R2の端部開口から作動気体(冷媒)が
漏出しないように図られている。
1(b)、図3(a)に示すように左右側面が円弧状の
ほぼ直方体形状であり、上面から下面に連通する二つの
流路が設けられている。図3(b)に示されるように上
面中心には第一切換路口21が開口され、下面の左右位
置には、第二切換路口22及び第三切換路口23が開口
されている。第一切換路口21から第二切換路口22へ
と連通する流路を第一切換路R1とし、第一切換路口2
1から第三切換路口23へと連通する流路を第二切換路
R2としている。前記第一切換路口21内には前記第一
配管H1が挿入されている。一方、弁体20の下面中心
には回動軸26が設けられ、前記ケーシング10の下軸
受15に回動自在に嵌挿されており、この回動軸26と
前記第一配管H1とにより弁体20はケーシング10内
にて一定角度回動自在に保持される。なお第一切換路口
21、第二切換路口22及び第三切換路口23には、O
リング24を介して表面にフッ素樹脂のコーティングが
なされたもしくはフッ素樹脂で形成した円筒形のシーリ
ング25を外端を突出した状態で内嵌めしている。これ
によりケーシング10の内壁面にシーリング25がOリ
ング24によって弾性的に押し当てられ、第一切換路R
1と第二切換路R2の端部開口から作動気体(冷媒)が
漏出しないように図られている。
【0016】次に駆動素子6について説明する。駆動素
子6は、本実施の形態1では一例として永久磁石6Aと
電磁石6Bとから成るものであって、実質的にはモータ
を構成する。具体的には図1、図3(a)に示すように
切換弁室8を形成するケーシング10の内側壁面に、永
久磁石6AがS極とN極との極性を異ならせて貼着され
ている。また電磁石6Bは弁体20の両側面に設けら
れ、断面が傘状のコアにコイル6Baが縦に巻回されて
成る。それぞれの電磁石6Bのコイル6Baには給電端
子9により給電がなされる。なお弁体20と電磁石6B
のコイル6Baの巻かれる芯とは一体で形成してもよい
し、別体で形成し、後に組み付けるようにしてもよい。
駆動素子6は以上のような構成を成し、コイル6Baに
電流を流すことにより弁体20を回動させるものであっ
て、回動方向は電流の流す方向によって切り換えられ
る。また第二切換路口22と第二配管H2とが連結され
る一定角度と、第三切換路口23と第三配管H3とが連
結される一定角度とに、弁体20の回動を止めるストッ
パがケーシング10内に設けられる。
子6は、本実施の形態1では一例として永久磁石6Aと
電磁石6Bとから成るものであって、実質的にはモータ
を構成する。具体的には図1、図3(a)に示すように
切換弁室8を形成するケーシング10の内側壁面に、永
久磁石6AがS極とN極との極性を異ならせて貼着され
ている。また電磁石6Bは弁体20の両側面に設けら
れ、断面が傘状のコアにコイル6Baが縦に巻回されて
成る。それぞれの電磁石6Bのコイル6Baには給電端
子9により給電がなされる。なお弁体20と電磁石6B
のコイル6Baの巻かれる芯とは一体で形成してもよい
し、別体で形成し、後に組み付けるようにしてもよい。
駆動素子6は以上のような構成を成し、コイル6Baに
電流を流すことにより弁体20を回動させるものであっ
て、回動方向は電流の流す方向によって切り換えられ
る。また第二切換路口22と第二配管H2とが連結され
る一定角度と、第三切換路口23と第三配管H3とが連
結される一定角度とに、弁体20の回動を止めるストッ
パがケーシング10内に設けられる。
【0017】本発明に係る流路切換機構を具えたアキュ
ムレータ1の実施の形態1は以上のようにして成り、以
下この作動態様について暖房運転時と冷房・除湿運転時
とに区分して説明する。 (1)暖房運転時 暖房運転時には、図4に示すように弁体20の第二切換
路口22は第二配管H2に接続され、第三切換路口23
は第三配管H3には接続されていない状態である。この
場合にはコンプレッサ2からの高圧ガス冷媒は、コンプ
レッサ2、第一配管H1、第一接続口11、第一切換路
R1、第二接続口12、第二配管H2、室内熱交換器
3、毛細管4、室外熱交換器5、第三配管H3、第三接
続口13、切換弁室8内、連通口14、アキュムレート
チャンバ7内、第四配管H4、コンプレッサ2...の
順で循環する。
ムレータ1の実施の形態1は以上のようにして成り、以
下この作動態様について暖房運転時と冷房・除湿運転時
とに区分して説明する。 (1)暖房運転時 暖房運転時には、図4に示すように弁体20の第二切換
路口22は第二配管H2に接続され、第三切換路口23
は第三配管H3には接続されていない状態である。この
場合にはコンプレッサ2からの高圧ガス冷媒は、コンプ
レッサ2、第一配管H1、第一接続口11、第一切換路
R1、第二接続口12、第二配管H2、室内熱交換器
3、毛細管4、室外熱交換器5、第三配管H3、第三接
続口13、切換弁室8内、連通口14、アキュムレート
チャンバ7内、第四配管H4、コンプレッサ2...の
順で循環する。
【0018】(2)冷房・除湿運転時 冷房・除湿運転時には、図5に示すように弁体の第三切
換路口23は第三配管H3に接続され、第二切換路口2
2は第二配管H2には接続されていない状態である。こ
の場合にはコンプレッサ2からの高圧ガス冷媒は、コン
プレッサ2、第一配管H1、第一接続口11、第二切換
路R2、第三接続口13、第三配管H3、室外熱交換器
5、毛細管4、室内熱交換器3、第二配管H2、第二接
続口12、切換弁室8内、連通口14、アキュムレート
チャンバ7内、第四配管H4、コンプレッサ2...の
順で循環する。
換路口23は第三配管H3に接続され、第二切換路口2
2は第二配管H2には接続されていない状態である。こ
の場合にはコンプレッサ2からの高圧ガス冷媒は、コン
プレッサ2、第一配管H1、第一接続口11、第二切換
路R2、第三接続口13、第三配管H3、室外熱交換器
5、毛細管4、室内熱交換器3、第二配管H2、第二接
続口12、切換弁室8内、連通口14、アキュムレート
チャンバ7内、第四配管H4、コンプレッサ2...の
順で循環する。
【0019】なお本実施の形態1の特徴として上記暖房
運転と冷房・除湿運転との切り換えの際の弁体20の回
動は、あたかも直流モータの電気子自体に通気路を形成
した形態を採るため、非常に応答性良く、スムーズにそ
して精度良く行われる。なお特に本実施の形態1ではケ
ーシング10内が低圧であるため、特に弁体20の回動
切換えがスムーズである。
運転と冷房・除湿運転との切り換えの際の弁体20の回
動は、あたかも直流モータの電気子自体に通気路を形成
した形態を採るため、非常に応答性良く、スムーズにそ
して精度良く行われる。なお特に本実施の形態1ではケ
ーシング10内が低圧であるため、特に弁体20の回動
切換えがスムーズである。
【0020】〔実施の形態2〕なお上記実施の形態1に
おいては、永久磁石6Aをケーシング10に設け、電磁
石6Bを弁体20へ設けたが、その反対でもよいし、両
方を電磁石6Bで実施することも可能である。また請求
項1にいう弁体20をケーシング10に対して相対的に
一定角度往復回動するとは、すなわち実施の形態1にお
いては、弁体20の側を回動したが、弁体20側を固定
し、ケーシング10側を回動するような構成を採っても
構わないことを指す。
おいては、永久磁石6Aをケーシング10に設け、電磁
石6Bを弁体20へ設けたが、その反対でもよいし、両
方を電磁石6Bで実施することも可能である。また請求
項1にいう弁体20をケーシング10に対して相対的に
一定角度往復回動するとは、すなわち実施の形態1にお
いては、弁体20の側を回動したが、弁体20側を固定
し、ケーシング10側を回動するような構成を採っても
構わないことを指す。
【0021】〔実施の形態3〕また例えば実施の形態1
において弁体20の側方に二つ設けた電磁石6Bを、三
つ等に増やして実施することも可能であるし、また逆に
図6(a)(b)に示すように一個で実施することも可
能である。
において弁体20の側方に二つ設けた電磁石6Bを、三
つ等に増やして実施することも可能であるし、また逆に
図6(a)(b)に示すように一個で実施することも可
能である。
【0022】〔実施の形態4〕また実施の形態1、3に
おいては、第二切換路口22及び第三切換路口23は弁
体20の下面に開口し、それに応じて第二接続口12及
び第三接続口13はケーシング10の下面に開口した
が、例えば図7に示すように第二切換路口22及び第三
切換路口23を弁体20の側面に開口し、それに応じて
第二接続口12及び第三接続口13はケーシング10の
側面に開口することが可能である。
おいては、第二切換路口22及び第三切換路口23は弁
体20の下面に開口し、それに応じて第二接続口12及
び第三接続口13はケーシング10の下面に開口した
が、例えば図7に示すように第二切換路口22及び第三
切換路口23を弁体20の側面に開口し、それに応じて
第二接続口12及び第三接続口13はケーシング10の
側面に開口することが可能である。
【0023】〔実施の形態5〕また以上の実施の形態で
は、電磁石6BのS極とN極の極性を切り換えることに
より一定角度の往復回動を行ったが、例えば一方向への
回動をスプリングにより回動し、そのスプリングの付勢
方向とは逆への回動を電磁石を励磁することにより行う
ようにしても構わない。
は、電磁石6BのS極とN極の極性を切り換えることに
より一定角度の往復回動を行ったが、例えば一方向への
回動をスプリングにより回動し、そのスプリングの付勢
方向とは逆への回動を電磁石を励磁することにより行う
ようにしても構わない。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の流路切換機構を具えたア
キュムレータによれば、ケーシング10と弁体20とに
は、互いに磁力による吸引反発する駆動素子6が設けら
れ、その極性を切り換えることにより弁体20をケーシ
ング10に対して相対的に一定角度往復回動するように
したため、弁体20自体が駆動装置の一部例えば回転子
(例えば直流モータの電気子)の役割を担っている。従
って従来のように駆動装置から動力を取り出し、別途駆
動伝達部材を介して弁体20を回動するという、本発明
から見ればいわば無駄な多数の複雑な構成を必要とせ
ず、起電力の小さな電磁石により効率的な切り換えが図
れる。そして別途駆動伝達部材を介さないため、切換反
応速度も速く、動きも精密である。また部材点数が少な
くなるため、全体としてコンパクトに構成し得るととも
に、比較的安価に実施できる。
キュムレータによれば、ケーシング10と弁体20とに
は、互いに磁力による吸引反発する駆動素子6が設けら
れ、その極性を切り換えることにより弁体20をケーシ
ング10に対して相対的に一定角度往復回動するように
したため、弁体20自体が駆動装置の一部例えば回転子
(例えば直流モータの電気子)の役割を担っている。従
って従来のように駆動装置から動力を取り出し、別途駆
動伝達部材を介して弁体20を回動するという、本発明
から見ればいわば無駄な多数の複雑な構成を必要とせ
ず、起電力の小さな電磁石により効率的な切り換えが図
れる。そして別途駆動伝達部材を介さないため、切換反
応速度も速く、動きも精密である。また部材点数が少な
くなるため、全体としてコンパクトに構成し得るととも
に、比較的安価に実施できる。
【0025】請求項2記載の流路切換機構を具えたアキ
ュムレータによれば、ケーシング10及び弁体20はコ
ンプレッサ2からの作動気体の吸入口が、ともに第一接
続口11、第一切換路口21の一つずつであり、第一切
換路R1と第二切換路R2とで吸入口を共用している。
従って無駄がないとともに、吸入口に関しては常時連通
した状態であるため、切換弁室8内の気密性が向上され
るとともに、この個所において気密性を保つための多数
の部材を必要としない。
ュムレータによれば、ケーシング10及び弁体20はコ
ンプレッサ2からの作動気体の吸入口が、ともに第一接
続口11、第一切換路口21の一つずつであり、第一切
換路R1と第二切換路R2とで吸入口を共用している。
従って無駄がないとともに、吸入口に関しては常時連通
した状態であるため、切換弁室8内の気密性が向上され
るとともに、この個所において気密性を保つための多数
の部材を必要としない。
【0026】請求項3記載の流路切換機構を具えたアキ
ュムレータによれば、作動気体の流路に無理無駄がない
ため、作動気体の循環効率を低下させない。また切換弁
室8内は低圧となるため、弁体20に作動気体の圧力が
かからず、回動動作が滑らかである。
ュムレータによれば、作動気体の流路に無理無駄がない
ため、作動気体の循環効率を低下させない。また切換弁
室8内は低圧となるため、弁体20に作動気体の圧力が
かからず、回動動作が滑らかである。
【0027】請求項4記載の流路切換機構を具えたアキ
ュムレータは、励磁状態の切り換えは、駆動素子6への
直流電流の方向を切り換えることにより行うものであ
り、一方向の回動を復帰バネ等を用いて行うものではな
いため、切換反応速度も速く、動きも精密であり、多数
回の使用にも耐える。
ュムレータは、励磁状態の切り換えは、駆動素子6への
直流電流の方向を切り換えることにより行うものであ
り、一方向の回動を復帰バネ等を用いて行うものではな
いため、切換反応速度も速く、動きも精密であり、多数
回の使用にも耐える。
【0028】請求項5記載の流路切換機構を具えたアキ
ュムレータによれば、駆動素子6は、一方は永久磁石6
Aであり、他方は電磁石6Bであるため、弁体20の回
動駆動について正確な動きが期待し得るととともに、耐
久性に優れる。
ュムレータによれば、駆動素子6は、一方は永久磁石6
Aであり、他方は電磁石6Bであるため、弁体20の回
動駆動について正確な動きが期待し得るととともに、耐
久性に優れる。
【0029】請求項6記載の流路切換機構を具えたアキ
ュムレータによれば、永久磁石6Aは切換弁室8を形成
するケーシング10の内周面に設けられ、電磁石6Bは
弁体20に設けられているため、駆動素子6の構成が比
較的簡単に行え、磁力が最も直接的に強く無駄なく弁体
20の電磁石6Bに作用する。
ュムレータによれば、永久磁石6Aは切換弁室8を形成
するケーシング10の内周面に設けられ、電磁石6Bは
弁体20に設けられているため、駆動素子6の構成が比
較的簡単に行え、磁力が最も直接的に強く無駄なく弁体
20の電磁石6Bに作用する。
【0030】請求項7記載の流路切換機構を具えたアキ
ュムレータによれば、特にアキュムレータ等が組み込ま
れる冷暖房装置における室外機は、性能の向上はもちろ
んのこと、設置スペースがマンション等では少ないなど
の住宅事情や美観等の点で、よりコンパクト性が要求さ
れているため、本発明の省スペース化の達成や、弁体2
0の切り換えにあたっての高精度化の達成の結果が充分
に生かされ好ましい。
ュムレータによれば、特にアキュムレータ等が組み込ま
れる冷暖房装置における室外機は、性能の向上はもちろ
んのこと、設置スペースがマンション等では少ないなど
の住宅事情や美観等の点で、よりコンパクト性が要求さ
れているため、本発明の省スペース化の達成や、弁体2
0の切り換えにあたっての高精度化の達成の結果が充分
に生かされ好ましい。
【図1】本発明に係る流路切換機構を具えたアキュムレ
ータを、冷暖房装置の室外機に組み入れて暖房運転を実
施している実施の形態1を示す説明図並びに流路切換機
構を具えたアキュムレータの斜視図である。
ータを、冷暖房装置の室外機に組み入れて暖房運転を実
施している実施の形態1を示す説明図並びに流路切換機
構を具えたアキュムレータの斜視図である。
【図2】同上流路切換機構を具えたアキュムレータとコ
ンプレッサとを示す正面図である。
ンプレッサとを示す正面図である。
【図3】同上実施の形態1の図(b)におけるA−A線
矢印方向から見た断面図、並びにこの断面図(a)にお
けるB−B線矢印方向から見た断面図、並びに図(a)
の断面図におけるC−C線矢印方向から見た断面図であ
る。
矢印方向から見た断面図、並びにこの断面図(a)にお
けるB−B線矢印方向から見た断面図、並びに図(a)
の断面図におけるC−C線矢印方向から見た断面図であ
る。
【図4】同上実施の形態1の暖房運転時の冷媒の流れを
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】同上実施の形態1の冷房・除湿運転時の冷媒の
流れを示す説明図である。
流れを示す説明図である。
【図6】電磁石及び永久磁石を一個で実施した実施の形
態3を示す横断平面図並びにA−A線矢印方向から見た
縦断正面図である。
態3を示す横断平面図並びにA−A線矢印方向から見た
縦断正面図である。
【図7】第二接続口及び第三接続口をケーシングの側面
に開口した実施の形態4を示す縦断正面図である。
に開口した実施の形態4を示す縦断正面図である。
1 流路切換機構を具えたアキュムレータ 2 コンプレッサ 3 室内熱交換器 4 毛細管 5 室外熱交換器 6 駆動素子 6A 永久磁石 6B 電磁石 6Ba コイル 7 アキュムレートチャンバ 8 切換弁室 9 給電端子 10 ケーシング 10a 仕切板 11 第一接続口 12 第二接続口 13 第三接続口 14 連通口 15 下軸受 16 フィルタ 20 弁体 21 第一切換路口 22 第二切換路口 23 第三切換路口 24 Oリング 25 シーリング 26 回動軸 H1 第一配管 H2 第二配管 H3 第三配管 H4 第四配管 R1 第一切換路 R2 第二切換路
Claims (7)
- 【請求項1】 コンプレッサによって作動気体を移動さ
せる経路中に設けられたアキュムレータにおいて、この
アキュムレータは、そのケーシング内を仕切板によって
仕切ることによってアキュムレートチャンバと切換弁室
とが具備されるように構成し、このうち切換弁室内に
は、前記作動気体の流路を切り換える弁体を回動自在に
設けて成り、前記切換弁室を形成しているケーシングと
弁体とには、互いに磁力により接近または離反する駆動
素子が設けられ、その励磁状態を切り換えることにより
弁体をケーシングに対して相対的に一定角度往復回動す
るようにして前記択一的な連通状態を設定するようにし
たことを特徴とする流路切換機構を具えたアキュムレー
タ。 - 【請求項2】 前記切換弁室は、コンプレッサと連通さ
れる第一接続口と、外部循環機器と連通される第二接続
口及び第三接続口と、アキュムレートチャンバと連通さ
れる連通口とを有し、一方アキュムレートチャンバ内に
は前記コンプレッサの吸入口と接続される配管が臨まさ
れ、更に前記弁体は第一切換路口、第二切換路口及び第
三切換路口を有して成り、前記第一切換路口と第二切換
路口とが連通されて第一切換路を形成し、また前記第一
切換路口と第三切換路口とが連通されて第二切換路を形
成し、且つ前記第一接続口と第一切換路口とは常時連通
するとともに、この第一切換路口と第一接続口とを通る
軸線上に前記弁体は回動自在に支持されており、一方前
記第二接続口と第二切換路口と、前記第三接続口と第三
切換路口とは弁体を一定角度往復回動させることにより
択一的に連通状態を設定するようにしたことを特徴とす
る請求項1記載の流路切換機構を具えたアキュムレー
タ。 - 【請求項3】 前記作動気体の循環経路は、正循環で
は、コンプレッサ、第一接続口、第一切換路、第二接続
口、第一の外部循環機器、最後の外部循環機器、第三接
続口、切換弁室内、連通口、アキュムレートチャンバ
内、前記コンプレッサの順で循環し、逆循環では、コン
プレッサ、第一接続口、第二切換路、第三接続口、最後
の外部循環機器、第一の外部循環機器、第二接続口、切
換弁室内、連通口、アキュムレートチャンバ内、前記コ
ンプレッサの順で循環することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の流路切換機構を具えたアキュムレータ。 - 【請求項4】 前記励磁状態の切り換えは、駆動素子へ
の直流電流の方向を切り換えることにより行うことを特
徴とする請求項1、2または3記載の流路切換機構を具
えたアキュムレータ。 - 【請求項5】 前記駆動素子は、一方は永久磁石であ
り、他方は電磁石であることを特徴とする請求項1、
2、3または4記載の流路切換機構を具えたアキュムレ
ータ。 - 【請求項6】 前記永久磁石は前記切換弁室を形成する
ケーシングの内周面に設けられ、電磁石は弁体に設けら
れていることを特徴とする請求項5記載の流路切換機構
を具えたアキュムレータ。 - 【請求項7】 前記装置はヒートポンプを用いた冷暖房
装置における冷媒の循環経路に組み込まれることを特徴
とする請求項1、2、3、4、5または6記載の流路切
換機構を具えたアキュムレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9137681A JPH10311624A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 流路切換機構を具えたアキュムレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9137681A JPH10311624A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 流路切換機構を具えたアキュムレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10311624A true JPH10311624A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=15204335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9137681A Pending JPH10311624A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 流路切換機構を具えたアキュムレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10311624A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005073646A1 (en) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Airsept, Inc. | Oil separataor with bi-directional valve mechanism for use with a refrigerant recycling machine |
WO2018100996A1 (ja) * | 2016-12-01 | 2018-06-07 | カルソニックカンセイ株式会社 | 気液分離器 |
US11597258B2 (en) * | 2016-12-01 | 2023-03-07 | Marelli Cabin Comfort Japan Corporation | Air conditioning device |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP9137681A patent/JPH10311624A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7086238B2 (en) | 2003-01-28 | 2006-08-08 | Airsept, Inc. | Oil separator with bi-directional valve mechanism for use with a refrigerant recycling machine |
WO2005073646A1 (en) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Airsept, Inc. | Oil separataor with bi-directional valve mechanism for use with a refrigerant recycling machine |
WO2018100996A1 (ja) * | 2016-12-01 | 2018-06-07 | カルソニックカンセイ株式会社 | 気液分離器 |
JP2018090049A (ja) * | 2016-12-01 | 2018-06-14 | カルソニックカンセイ株式会社 | 気液分離器 |
US11235262B2 (en) | 2016-12-01 | 2022-02-01 | Marelli Cabin Comfort Japan Corporation | Gas-liquid separator |
US11597258B2 (en) * | 2016-12-01 | 2023-03-07 | Marelli Cabin Comfort Japan Corporation | Air conditioning device |
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