JPH10306796A - 遠心多翼ファン - Google Patents
遠心多翼ファンInfo
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- JPH10306796A JPH10306796A JP9126696A JP12669697A JPH10306796A JP H10306796 A JPH10306796 A JP H10306796A JP 9126696 A JP9126696 A JP 9126696A JP 12669697 A JP12669697 A JP 12669697A JP H10306796 A JPH10306796 A JP H10306796A
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Abstract
域が形成される事を防止して、優れたブロワ性能を発揮
し、且つ、低騒音の遠心多翼ファンを実現する。 【解決手段】 各翼板2、2の内径側部分に、これら各
翼板2、2の前側面4と後側面5とを連通する通孔7、
7を形成する。これら各通孔7、7を通じて流れる空気
が、空気流路3、3の一部で上記各翼板2、2の後側面
5の内径側半部近傍部分に入り込んだ空気に、直径方向
外側に向かう運動エネルギを供給する。この結果、当該
部分に負圧域が形成されにくくなる。
Description
ンは、自動車用空気調和装置を構成するダクトの上流端
部内側に組み込んで、自動車室内又は自動車室外から空
気を吸引し、この空気を上記ダクト内に送り込む為に利
用する。
端に、電動モータにより回転駆動される遠心多翼ファン
を配置している。自動車用空気調和装置の運転時にはこ
の遠心多翼ファンを回転させて、自動車室内又は自動車
室外から空気を吸引し、この空気を上記ダクト内に送り
込む。この様にしてダクト内に送り込まれた空気は、こ
のダクト内に配設されたエバポレータやヒータコアを通
過する事により所望の温度に調整されてから、上記ダク
トの下流端に設けた吹き出し口より、自動車室内に吹き
出す。
遠心多翼ファンとして従来から、例えば特開昭63−9
7899号公報に記載された図24に示す様な構造のも
の、或は特開昭60−60299号公報に記載された図
25に示す様な構造のものが、広く知られている。これ
ら各遠心多翼ファン1a、1bはそれぞれ、回転中心を
その中心とする円筒状空間内に多数の翼板2、2を、円
周方向に隣り合う翼板2、2同士の間に空気流路3、3
を介在させた状態で等間隔に配置して成る。何れの構造
の場合も上記各翼板2、2の断面形状は、図26に示す
様に、一方向に湾曲した円弧状としている。即ち、上記
各翼板2、2の回転方向(図26の矢印α方向)前側面
(図26の右側面)4、4を上記回転中心とほぼ平行な
凹面とし、これら各翼板2、2の回転方向後側面(図2
6の左側面)5、5を上記回転中心とほぼ平行な凸面と
している。従って、上記各空気流路3は、遠心多翼ファ
ン1a(1b)の直径方向に亙り湾曲した形状を有す
る。
を備えた遠心多翼ファン1a、1bを、電動モータによ
り回転駆動すると、隣り合う翼板2、2同士の間の空気
流路3、3部分に存在する空気が、遠心力により、遠心
多翼ファン1a、1bの直径方向内側から外側に向けて
流れる。この結果、上記多数の翼板2、2に関して、遠
心多翼ファン1a、1bの直径方向内側から空気が吸引
され、この空気が遠心多翼ファン1a、1bの直径方向
外側に向け送り出される。
ロペラファンに代表される様な軸流ファンに比べて、総
風量が同じとした場合に発生する騒音が小さいが、未だ
改良の余地がある。即ち、自動車用空気調和装置を内気
循環モードとした場合(空気調和用の空気を自動車室内
から取り入れる場合)には、遠心多翼ファンの運転に伴
って発生する気流騒音が、内気取り入れ口を通じて自動
車室内に漏れ出し易い。図26に示した翼板2、2の断
面形状は、現在実際に使用されている遠心多翼ファンの
うち、比較的気流騒音が低いものの断面形状ではある
が、十分な風量を得ようとすると、上述の様な内気循環
モードの場合には、自動車室内に漏れ出す音が十分に低
いとは言えなくなる(耳障りな騒音が発生する)。
と、それに伴う気流騒音発生との原因に就いて、本発明
者がコンピュータシミュレーションを行なったところ、
次の様な原因が突き止められた。即ち、図26に示す様
に断面形状が湾曲した多数の翼板2、2により構成され
た遠心多翼ファン1a(1b)を高速回転させると、図
27に示す様に、空気流路3の一部で各翼板2、2の後
側面5に隣接し、且つ遠心多翼ファン1a(1b)の直
径方向内半寄り部分に、気流がこの後側面5から剥離す
る負圧域6が発生する。この様な負圧域6が発生する
と、隣り合う翼板2、2同士の間に存在する空気流路3
を流れる空気は、図27に斜格子で示した部分を流れ
る。即ち、上記負圧域6が発生する事により流路の一部
を絞られる為、当該部分で空気の流速が著しく高まる
(局所的に流速が過大になる)だけでなく、負圧域に大
きな剥離渦が発生する。遠心多翼ファン1a(1b)に
より空気を送る際の損失は、剥離渦による損失と、上記
空気流路3を通過する空気の流速の自乗に比例して増大
する為、流速の増大に結び付く上記負圧域6の発生は、
好ましくない。
に就いて、本発明者が研究したところ、上記空気流路3
にこの空気流路3の内径側開口から入り込んだ空気が、
この負圧域6に相当する部分で、遠心多翼ファン1a
(1b)の直径方向に亙る運動量(直径方向外方に移動
しようとするエネルギ)が不足する為である事が分っ
た。即ち、上記各翼板2、2が円周方向に変位しようと
する速度に比べて、上記負圧域6に対応する部分に入り
込んだ空気が直径方向外方に変位しようとする速度が遅
い為、この空気の流れが上記後側面5から剥離し、上記
負圧域6が発生する事が分った。
板2a、2aの内径側半部の曲率を外径側半部の曲率よ
りも大きく(曲率半径を小さく)し、これら各翼板2
a、2aの断面形状を、上記負圧域6(図27)に対応
する部分で回転方向後方(図28の左方)に突出させる
遠心多翼ファンを考えた。この様な断面形状を有する多
数の翼板2a、2aにより構成される遠心多翼ファンに
よれば、図26に示す様な断面形状を有する多数の翼板
2、2により構成される遠心多翼ファン1a(1b)に
比べて、送風量を同じとした場合に、発生する気流騒音
の低減を図れる。
する多数の翼板2a、2aにより構成される、先発明に
係る遠心多翼ファンでも、内気循環モードの様な条件が
厳しい場合には、未だ十分に気流騒音を低減できるとは
言えない。又、特開昭62−291498号公報、特開
平4−203395号公報、実開昭50−76407〜
8号公報、同52−2612号公報、同58−9489
8号公報、実開平5−87295号公報等には、遠心多
翼ファンの性能向上を目的として、翼板の一部に小孔若
しくはスリット状の通孔を形成する構造が記載されてい
る。しかしながら、これら各公報に記載された従来構造
の場合には、小孔若しくは通孔の大きさ、形成位置、形
成方向等に就いての考慮がなされていない為、十分な送
風量を確保しつつ気流騒音を十分に低減する事が難し
い。本発明はこの様な事情に鑑みて発明したもので、よ
り大きな送風量を確保すると共に、運転時に発生する気
流騒音が小さな遠心多翼ファンを実現するものである。
は、前述した従来の遠心多翼ファンと同様に、回転中心
をその中心とする円筒空間内に多数の翼板を、円周方向
に隣り合う翼板同士の間に空気流路を介在させた状態で
等間隔に配置して成る。そして、上記各翼板の回転方向
前側面を上記回転中心とほぼ平行な凹面とし、これら各
翼板の回転方向後側面を上記回転中心とほぼ平行な凸面
とし、上記各空気流路を直径方向に亙り湾曲した形状と
している。
は、上記各翼板の中間部に、次の〜の条件を満たす
スリット状の通孔を形成している。 上記各通孔を設ける位置は、遠心多翼ファンの直径
方向に関して、上記各翼板の中央よりも内径寄り部分で
ある。 上記各通孔の幅寸法は、当該通孔を設けた部分に於
ける上記空気流路の幅寸法の1/5以下である。 上記各通孔の方向は、回転方向後方に向かう程直径
方向外方に向かう方向である。
によれば、各空気流路の一部に負圧域が発生しにくくな
って、これら各空気流路を流れる空気の流速が局所的に
過大になる事がなくなる。即ち、各翼板に形成した通孔
を通じて上記各空気流路に流れ込む空気の運動エネルギ
により、上記各空気流路の一部で上記負圧域が発生し易
い部分に、直径方向外方に向かう流れが惹起される。こ
の為、上記各空気流路にそれぞれの内径側開口から入り
込んだ空気の直径方向に亙る運動量が不足する事がなく
なり、この空気の流れが各翼板の後側面から剥離しにく
くなって、上記負圧域が発生しにくくなる。この結果、
上記各空気流路を流れる空気の流れが局所的に過大にな
る事がなくなり、空気を送る際の損失の低減に基づく送
風量の増大と、流速の低減及び剥離渦の縮小若しくは消
滅による気流騒音の低減とを図れる。
の第1例であり、本発明をスクロール型の遠心多翼ファ
ン1a(1b)に実施した場合に於ける基本構成を示し
ている。本発明の遠心多翼ファンは、前述した従来の遠
心多翼ファン1a(1b)と同様、例えば図24又は図
25に示す様に、回転中心をその中心とする円筒状空間
内に多数の翼板2、2を、円周方向に隣り合う翼板2、
2同士の間に空気流路3、3を介在させた状態で等間隔
に配置して成る。そして、上記各翼板2、2の回転方向
前側面4、4を上記回転中心とほぼ平行な凹面とし、こ
れら各翼板2、2の回転方向後側面5、5を上記回転中
心とほぼ平行な凸面とし、上記各空気流路3、3を直径
方向に亙り湾曲した形状としている。
b)に於いては、上記各翼板2、2の中間部にスリット
状の通孔7、7を形成している。これら各通孔7、7を
設ける位置は、遠心多翼ファン1a(1b)の直径方向
(図1〜2の上下方向)に関して、上記各翼板2、2の
中央よりも内径寄り(図1〜2の下寄り)部分とする。
言い換えれば、上記各通孔7、7は、上記各空気流路
3、3の上流側半部に対応する部分に設けている。上記
各通孔7、7を形成する位置をこの様に規制する理由
は、これら各通孔7、7を通じて上記各翼板2、2の下
流側に吹き出す空気により、上記各空気通路3、3の一
部でこれら各翼板2、2の後側面5、5に隣接し、且つ
遠心多翼ファン1a(1b)の内径寄り部分に流れ込ん
だ空気に、この遠心多翼ファン1a(1b)の直径方向
外方に向かう運動エネルギを付加する為である。即ち、
前述した図27に示す様に、従来構造で負圧域6が発生
する部分に、上記各通孔7、7を通じて遠心多翼ファン
1a(1b)の直径方向外方に向けて空気を吹き出し、
当該部分に存在する空気に直径方向外方に向かう運動エ
ネルギを付加する為である。
該通孔7、7を設けた部分に於ける上記空気流路3の幅
寸法W3 の1/5以下(W7 ≦W3 /5)とする。この
様に上記各通孔7、7の幅寸法W7 の上限値を規制する
理由は、これら各通孔7、7を通じて上記各翼板2、2
の前側面4、4側から後側面5、5側に流れる空気の量
が過剰になる事を防止する為である。即ち、上記各通孔
7、7を通じて流れる空気の量は、上記負圧域6の発生
を防止する為の運動エネルギを供給できるものであれば
足りる。これら各通孔7、7を通じて流れる空気の量が
過剰になると、上記各翼板2、2の前側面4、4により
押されつつ、遠心力により直径方向外方に送られるべき
空気が、上記後側面5、5側に漏れて、遠心多翼ファン
1a(1b)の効率が悪化する。しかも、上記空気流路
3内に於ける空気の流れがかえって乱れ、遠心多翼ファ
ン1a(1b)の効率が低下すると共に、騒音も大きく
なる。そこで、上記各通孔7、7の幅寸法W7 の上限値
を上述の様に規制した。尚、この幅寸法W7 の下限値に
就いては、特に規制しない。何となれば、上記各翼板
2、2の前側面4、4側から後側面5、5側に空気を流
せるだけの寸法さえあれば、程度の差はあるにしても、
上記負圧域6に対応する部分に送り込まれた空気に、こ
の負圧域6の発生を防止する為の運動エネルギの供給を
行なえるからである。
寸法W7 を、上記空気流路3の幅寸法W3 の1/20以
上(W7 ≧W3 /20)にする。更に、より好ましく
は、上記各通孔7、7の幅寸法W7 を、上記空気流路3
の幅寸法W3 の1/10程度(W7 ≒W3 /10)に規
制する。後述する実験も、W7 ≒W3 /10として行な
った。尚、上記空気流路3の幅寸法W3 に対する上記各
通孔7、7の幅寸法W7の割合は、遠心多翼ファン1a
(1b)の大きさに対応して適宜調整する。例えば、小
型自動車用空気調和装置の遠心多翼ファンの如く、上記
空気流路3の幅寸法W3 の絶対値が小さい場合には上記
割合を大きくして、上記各通孔7、7の幅寸法W7 の絶
対値を確保する。これに対して、バス等の大型自動車用
空気調和装置の遠心多翼ファンの如く、上記空気流路3
の幅寸法W3 の絶対値が大きい場合には上記割合を小さ
くして、上記各通孔7、7の幅寸法W7 の絶対値が過大
にならない様にする。
向後方(図1〜2の左方)に向かう程直径方向外方(図
1〜2の上方)に向かう方向としている。即ち、上記各
通孔7、7の中心線イが、当該通孔7部分に於ける遠心
多翼ファン1a(1b)の接線方向の直線ロと交差する
角度をθ7 とした場合に、このθ7 を90°<θ<18
0°の範囲に規制する。上記各通孔7、7の方向を規制
する理由も、上記負圧域6に対応する部分に送り込まれ
た空気にこの負圧域6の発生を防止する為の運動エネル
ギを付加する為である。このθ7 の適正値は、遠心多翼
ファン1a(1b)の直径、翼板2、2の数等に応じて
設計的に定める。例えば、自動車用空気調和装置に組み
込む遠心多翼ファン1a(1b)として一般的な、外径
が150〜170mm程度、軸方向寸法が70〜80mm程
度、翼板2、2の数が30〜50枚程度である、スクロ
ール型の遠心多翼ファン1a(1b)の場合で、上記各
翼板2、2の内径側端縁部分での回転方向速度をVと
し、流入絶対流速(空気流路3に流入する空気の半径方
向速度)をUとすると、θ7 =π−tan-1 (U/V) 付近に
設定する。上記遠心多翼ファンでは、各種補正を考慮す
れば、100°〜160°程度が適当であると考えられ
るが、後述する実験は、θ7 =150°として、できる
だけ理論値に近い値で行なった。
ァン1a(1b)によれば、上記各空気流路3、3の一
部に、図27に示す様な負圧域6が発生しにくくなっ
て、これら各空気流路3、3を流れる空気の流速が局所
的に過大になる事がなくなる。即ち、本発明の遠心多翼
ファン1a(1b)を高速回転させると、遠心力により
上記各空気流路3、3に、これら各空気流路3、3の内
径側(図1〜2の下側)開口から外径側(図1〜2の上
側)開口に向いた空気の流れが惹起される。又、この様
に上記各空気流路3、3を内径側から外径側に流れる空
気は、上記各翼板2、2の前側面4、4に押し付けられ
る。従って、上記各空気流路3、3内を流れる空気の一
部が、上記各翼板2、2に形成した通孔7、7を通じ
て、回転方向後側(図1〜2の左側)の空気流路3の一
部(回転方向前側の直径方向内半部)に流出する。
方に向かう程直径方向外方に向かう方向に傾斜してお
り、しかも、これら各通孔7、7を通過する間に空気に
は、遠心力に基づき、遠心多翼ファン1a(1b)の直
径方向外方に向かう運動エネルギが加えられる。従っ
て、上記各通孔7、7の後側面5、5側開口から吹き出
した空気は、吹き出し直後から、上記遠心多翼ファン1
a(1b)の直径方向外方に向けて流れる。そして、こ
の吹き出し空気が有する、直径方向外側に向いた運動エ
ネルギにより、上記各空気流路3、3の一部で上記負圧
域6が発生し易い部分、即ち、上記各空気流路3、3の
回転方向前半部で直径方向内半部に、直径方向外方に向
かう流れが効果的に惹起される。
の内径側開口から入り込んだ空気の直径方向に亙る運動
量が不足する事がなくなり、この空気の流れが各翼板
2、2の後側面5、5から剥離しなくなって、上記負圧
域6(図27)が発生しなくなる。即ち、本発明の遠心
多翼ファン1a(1b)の場合には、隣り合う翼板2、
2同士の間に存在する空気流路3を流れる空気は、図2
に斜格子で示した様に、空記各空気流路3を、その全幅
に亙ってほぼ均一に流れる。この結果、これら各空気流
路3を流れる空気の流れが局所的に過大になる事がなく
なり、損失の低減に基づく送風量の増大と、流速の低減
に基づく気流騒音の低減とを図れる。
を挟んで、各翼板2、2の前側面4、4及び後側面5、
5が連続している形状に就いて示した。但し、これら両
側面4、5は、必ずしも上記各通孔7、7を挟んで連続
させる必要はない。例えば、図3に示した本発明の実施
の形態の第2例の様に、通孔7よりも直径方向内側に存
在する内径側部分8を、遠心多翼ファンの回転方向後方
(図3の左方)にずらせても良い。但し、この様に内径
側部分8をずらせる偏心量δは、当該部分に於ける翼板
2の厚さ寸法T2 以下(δ≦T2 )とする。より好まし
くは、上記偏心量δを上記厚さ寸法T2 の1/2未満
(δ<T2 /2)とする。即ち、上記通孔7よりも遠心
多翼ファンの内径側に存在する内径側部分8のキャンバ
ライン(板厚の中心線)aの延長線が、上記通孔7より
も遠心多翼ファンの外径側に存在する外径側部分9の前
側面4と後側面5との間を通り、上記外径側部分9のキ
ャンバラインbの延長線が、上記内径側部分8の前側面
4と後側面5との間を通る様にする。ちなみに、図3
は、この条件を満たしてはいない。
例を示している。本例の場合には、各翼板2、2に形成
した通孔7、7の幅寸法を、これら各翼板2、2の前側
面4から後側面5に向かうに従って次第に大きくなる様
に、外径側内側面21の傾斜角度Q21を内径側傾斜面2
2の傾斜角度Q22(傾斜角度の表わし方は、図1に示し
た通孔7の中心線イの角度θ7 の場合とは異なる。)に
比べて大きくしている。この様に、上記各通孔7、7の
幅寸法を風下側程大きくしている為、上記各翼板2、2
の後側面5から気流が剥離する事により発生する負圧域
をより効果的になくして、空気を送る際の損失の低減に
基づく送風量の増大と、流速の低減による気流騒音の低
減とを図れる。
する。図5(A)は従来から知られている遠心多翼ファ
ンを構成する一部の翼板2、2の内径寄り部分を、同図
(B)は本発明の遠心多翼ファンを構成する一部の翼板
2、2の内径寄り部分を、それぞれ示している。これら
各遠心多翼ファンを構成する上記各翼板2、2の内径側
端部が、これら各翼板2、2の内接円の接線方向に対す
る傾斜角度を30度とすると、図5(A)に示した従来
構造の場合には、隣り合う翼板2、2同士の間の空気流
路3内に太矢印に示す様に流入する空気の流れと上記内
接円の接線との交差角度は凡そ22度となる。この為、
上記空気流路3の一部で上記各翼板2、2の後側面5の
近傍部分に、図5(A)に矢印αで示す様に、大きな剥
離渦が発生し、送風量が低減すると共に気流騒音が増大
する。
2、2の内径寄り部分に、上記内接円の接線に対する傾
斜角度が凡そ26度(前述の図11に示した表示方法で
は、θ7 =154度)となる通孔7、7を形成すると、
隣り合う翼板2、2同士の間の空気流路3内に、図5
(B)の太矢印に示す様に流入する空気の流れと上記内
接円の接線との交差角度は凡そ32度となる。この結
果、上記各翼板2、2の後側面5の近傍部分に大きな剥
離渦が発生せず、送風量が増大すると共に気流騒音が低
減する。但し、図5(B)の状態でも、上記各翼板2、
2の後側面5で上記各通孔7、7の外径寄りの近傍部分
に、図5(B)にβで示す様に、小さな剥離渦が発生す
る。そして、この小さな剥離渦の存在に基づき、僅かと
は言え、送風量が低減すると共に気流騒音が増大する。
外径側内側面21の傾斜角度Q21を内径側傾斜面22の
傾斜角度Q22に比べて大きくして、上記各通孔7、7の
幅寸法を、これら各翼板2、2の前側面4から後側面5
に向かうに従って次第に大きくすれば、上記小さな剥離
渦が発生する部分にも、遠心多翼ファンの直径方向外方
に向かう運動エネルギを付加し、上記小さな剥離渦の発
生を防止できる。この結果、送風量をより増大すると共
に、気流騒音をより低減できる。又、上記各通孔7、7
の外径側内側面21と内径側内側面22とを非平行にす
る事により、これら各通孔7、7を含んだ遠心多翼ファ
ンを射出成形する為の型の負担も軽減する。即ち、型の
一部で上記各通孔7、7を形成する為の部分の強度を向
上させる事ができ、型の寿命延長を図れる。
有効に得る為には、各部の寸法、傾向を、次の様に規制
する事が好ましい。先ず、図6に示す様に、各翼板2、
2の内接円の半径をr1 とし、遠心多翼ファンの中心か
ら各通孔7、7の後側面5側の開口までの距離をrs と
した場合に、rS /r1 ≦1.08とする。又、上記各
通孔7、7の内径側内側面22が上記各翼板2、2の内
接円の接線方向に対して傾斜している角度θ22は、遠心
多翼ファンの回転速度Vと、空気流路3に流入する空気
の半径方向速度U(図5の太矢印で示す様に流れる空気
の流速のうち、遠心多翼ファンの直径方向成分)との比
で規制する。即ち、θ22≧ tan-1(U/V)とする。例え
ば、自動車用空気調和装置に組み込むものとして一般的
な遠心多翼ファンの場合、V≒15.27m/s 、U≒
3.75m/s 程度であるから、θ22≧13.8度(図1
の表示方法では、θ7 ≦166.2度)とする事が好ま
しい。
には、本発明の実施の形態の第4例を示す図7の様に、
各翼板2、2に形成した各通孔7、7の下流側開口端縁
部、即ち、外径側内側面21及び内径側内側面22と後
側面5との連続部に、これら隣り合う面21、5、22
同士を滑らかに連続させる面取り部23、23を形成す
る事が好ましい。又、この様な面取り部23、23を、
上記各通孔7、7の下流側開口端縁部だけでなく、上流
側開口端縁部にも形成すれば、これら各通孔7、7内で
の空気の流れを円滑化できる。更に、図7に示した例で
は、上記各翼板2、2の後側面5の内径側部分を、内径
側に向かう程前側面4に近づく方向に傾斜させる事によ
り、上記各翼板2、2の内径側部分の厚さ寸法が、内周
縁に向かうに従って小さくなる様にしている。この様
に、上記各翼板2、2の内径側部分の断面形状をくさび
状に形成し、これら各翼板2、2の内周縁部分の断面形
状の曲率半径を小さくして、この内周縁部分が空気の流
れに対し抵抗となる事を極力抑えている。
に好ましい翼板2の断面形状の2例を示している。これ
ら各例の場合、翼板2の断面形状は、外径側部分を比較
的大きな曲率半径(例えば、18.2mm又は21.7
mm)を有する大径曲面部24と、内径側部分を比較的
小さな曲率半径(例えば、6.7mm又は5.4mm)
を有する小径曲面部25とから成る。そして、この小径
曲面部25の外径側端部と上記大径曲面部24の内径側
端部とを、互いの接線方向で滑らかに連続させている。
上記翼板2の断面形状をこの様にする事により、遠心多
翼ファンの内径側から隣り合う翼板2同士の間の空気流
路3に流入する空気と、この翼板2の前側面4の内径寄
り部分との衝突角度が小さく(平行に近く)なり、この
前側面4の内径寄り部分での損失を低減できる。
多翼ファンの翼板の断面形状は、図10に示す様に、外
周側端縁から内周側端縁まで同じ曲率半径(例えば9.
4mm)であった。又、内周側端縁部と、多数の翼板2
の内接円の接線との交差角度は、62度程度と大きかっ
た。この為、遠心多翼ファンの内径側から隣り合う翼板
2同士の間の空気流路3に流入する空気と、この翼板2
の前側面4の内径寄り部分との衝突角度が大きく(垂直
に近く)なり、この前側面4の内径寄り部分での損失が
大きくなる。又、図11に示す様に、外径側部分に存在
する比較的大きな曲率半径(例えば19.1mm)を有
する大径曲面部24の内径側端部と、内径側部分に存在
する比較的小さな曲率半径(10.4mm)を有する小
径曲面部25の外径側端部とを、互いの接線方向で滑ら
かに連続させた翼板2も、従来から知られてはいる。但
し、この様な従来から知られている翼板2は、小径曲面
部25部分の曲率半径が10.4mm程度と比較的大き
く、内周側端縁部と、多数の翼板2の内接円の接線との
交差角度が55度程度と、依然として大きかった。この
為、やはり前側面4の内径寄り部分での損失が大きくな
る。
ましい断面形状として、図8〜9に示した様に、小径曲
面部25部分の曲率半径(何れもキャンバラインの曲率
半径)を、6.7mm(図8の場合)或は5.4mm(図9
の場合)程度と比較的小さくすると、各翼板2の内周側
端縁部と多数の翼板2の内接円の接線との交差角度が、
42度(図8の場合)或は25度(図9の場合)程度と
小さくなる。この為、前述の様に、空気流路3に流入す
る空気と翼板2の前側面4の内径寄り部分との衝突角度
が小さくなり、前側面4部分での損失が小さくなる。例
えば、本発明者が、図10に示した従来形状を有する多
数の翼板2により構成した遠心多翼ファンと、図8に示
した好ましい形状を有する多数の翼板2により構成した
遠心多翼ファンとの性能を、何れも翼板2に通孔7(図
1〜7参照)を設けない状態で比較する実験(コンピュ
ータシミュレーション)を行なったところ、静圧は33
3.9(Pa)から351.7(Pa)に上昇し、比騒音は
16.3(dB-A)から15.6(dB-A)に低減し、全圧
効率は36.0(%)から36.7(%)に向上する事
が確認された。
ンを構成する多数の翼板2の断面形状の外径側部分を比
較的大きな曲率半径を有する大径曲面部24とし、同じ
く内径側部分を比較的小さな曲率半径を有する小径曲面
部25とすると共に、これら小径曲面部25の外径側端
部と上記大径曲面部24の内径側端部とを、互いの接線
方向で滑らかに連続させた形状とし、更に上記小径曲面
部25の曲率半径を十分に小さくする事により、上記各
翼板2の内周側端縁部と上記内接円の接線との交差角度
を50度未満として、遠心多翼ファンの内径側から隣り
合う翼板2同士の間の空気流路3に流入する空気と、こ
の翼板2の前側面4との衝突角度を小さくすれば、各翼
板2の前側面4の内径寄り部分での損失を低減して、遠
心多翼ファンの各種性能の向上を図れる。尚、この様な
翼板2の断面形状に関する発明は、通孔7に関する発明
と独立して実施しても或る程度の効果を得られるが、通
孔7に関する発明と組み合わせて実施する事により、十
分に大きな効果を得る事ができる。
ファンの具体的形状の8例を示している。これら各形状
は、本発明の効果を得られる構造を合成樹脂の射出成形
により造る場合に、射出成形型の構造が比較的単純で済
むアキシャルドローにより造れる形状を提供するもので
ある。即ち、自動車用空気調和装置に組み込む遠心多翼
ファンの場合には、大量生産に基づくコスト低減を図る
為、合成樹脂の射出成形により造る場合が多い。本発明
を実施する場合に、コスト低減を図る為には、翼板2、
2と同時に通孔7、7を成形する事が好ましい。又、合
成樹脂を射出成形する場合に、1対の型を軸方向に相対
変位させる事によりキャビティを開閉する、アキシャル
ドローによれば、より多くの型を軸方向及び放射方向に
相対変位させる事によりキャビティを開閉するラジアル
ドローに比べて、型の構造が簡単で、得られる射出成形
品のコスト低減を図れる。
得る為には、上記各翼板2、2を両持ち支持する事が好
ましい。即ち、前述した図24に示す様に、これら各翼
板2、2の基端部(図24の左端部)のみをリム10に
結合支持した片持ち構造の遠心多翼ファン1aの場合に
は、高速回転時に上記各翼板2、2の先端部(図24の
右端部)が、遠心多翼ファン1aの直径方向外方に変位
する。従って、効率低下やケーシングとの干渉を防止す
る為には、図25に示す様に、各翼板2、2の両端部を
それぞれリム10、10に結合支持する、両持ち構造と
する事が好ましい。但し、図25に示す様な構造を有す
る遠心多翼ファン1bの翼板2、2に単に通孔7、7
(図1〜3)を形成しただけの場合には、上記アキシャ
ルドローによる射出成形を行なえない。即ち、図25に
示した形状を有する遠心多翼ファン1bの翼板2、2に
通孔7、7を形成する為には、極めて複雑な構造を有す
るラジアルドロー型を使用するか、或は後からカッタに
より通孔7、7を形成しなければならない。何れにして
も、得られる遠心多翼ファンのコストが相当に嵩む事は
避けられない。
類の具体的形状例は、何れも、翼板2、2の両端をリム
により支持すると共に、これら各翼板2、2に通孔7、
7を形成した形状を、アキシャルドローにより射出成形
自在としている。この為に、これら各具体的形状例の場
合には何れも、次の(1)(2)の条件を満たす構成を採用し
ている。 (1) 上記各翼板2、2の一端を結合支持する第一のリム
11と、他端を結合支持する第二のリム13とは、遠心
多翼ファンの軸方向に亙り互いに重畳しない。 (2) 上記各翼板2、2に形成する通孔7、7の一端は、
当該翼板2、2の軸方向一端縁に開口している。
例の場合には、各翼板2、2の基端部(図12の下端
部)で遠心多翼ファン1cの直径方向内端寄り(図12
の右端寄り)部分を、第一のリム11の片面(図12の
上面)に結合支持している。尚、この第一のリム11の
直径方向内側には、円錐筒状のボス部12を、この第一
のリム11の内周縁から連続する状態で形成している。
このボス部12の中心部には、上記遠心多翼ファン1c
を回転駆動する為の電動モータ(図示せず)の回転駆動
軸を結合する。一方、上記各翼板2、2の先端部(図1
2の上端部)で遠心多翼ファン1cの直径方向外半部
(図12の左半部)を、第二のリム13の片面(図12
の下面)に結合支持している。この第二のリム13の内
径寸法は、上記第一のリム11の外径寸法よりも大きく
して、この第一のリム11の外周縁部と第二のリム13
の内周縁部とが、上記遠心多翼ファン1cの軸方向に亙
り互いに重畳しない様にしている。従って、上記遠心多
翼ファン1cをアキシャルドロー型を使用して、合成樹
脂の射出成形により造る場合に、二つ割れする型の一部
で上記両リム11、13を形成する部分同士が、互いに
干渉する事はない。
翼板2、2に形成したスリット状の通孔7、7の軸方向
一端(図12の下端)に整合する位置には、透孔14、
14を形成している。これら各透孔14、14の幅寸法
は、上記各通孔7、7の幅寸法以上としている。上記遠
心多翼ファン1cをアキシャルドロー型を使用して、合
成樹脂の射出成形により造る場合に、これら各透孔1
4、14には、射出成形型の一部で、上記各通孔7、7
を形成する為のスペーサ部が挿通される。
心多翼ファン1cの場合には、上記各翼板2、2の両端
部が、それぞれ第一、第二のリム11、13に結合支持
されて、これら各翼板2、2が両持ち支持されている。
この為、高速回転時にも、これら各翼板2、2が遠心多
翼ファン1cの直径方向外方に弾性変形する事がない。
従って、風量を確保すべく、高速回転させる事ができ
る。又、上記各翼板2、2に通孔7、7を、アキシャル
ドローによるこれら各翼板2、2、第一、第二のリム1
1、13、ボス部12の射出成形と同時に形成できる。
この為、本発明の作用・効果を奏する遠心多翼ファン1
cを安価に得られる。尚、本例の場合には、上記通孔
7、7を上記各翼板2、2の先端縁にまで形成する事は
できない。但し、これら各翼板2、2の先端部で第二の
リム部13に近い部分は、風の流れ方向の変更に伴って
上記ボス部12に近づく方向に働く力により、空気の流
れる量は少ない。従って、当該部分に通孔7、7が形成
されていない事は、殆ど問題とはならない。
例の場合には、各翼板2、2の基端部(図13の下端
部)を結合支持する為の第一のリム11a、並びに上記
各翼板2、2の先端部(図13の上端部)同士を結合支
持する為の第二のリム13aを、上記各翼板2、2の全
幅に亙って設けている。その代わりに本例の場合には、
上記第一のリム11aと第二のリム13aとを、円周方
向に亙り交互に設けている。即ち、これら第一のリム1
1aと第二のリム13aとを、それぞれ円周方向に亙っ
て複数に分割し、隣り合う翼板2、2の基端部同士と先
端部同士とを交互に連結している。又、上記各翼板2、
2に形成したスリット状の通孔7、7の一端部は、上記
第一のリム11aの円周方向端縁部分で、上記各翼板
2、2の基端縁に形成した切り欠き20、20部分に開
口している。
心多翼ファン1dの場合には、上記第一、第二のリム1
1a、13aが全周に亙り形成されてはいないので、上
述の図12に示した遠心多翼ファン1cに比べて、高速
回転時の剛性は低い。但し、使用状態での最高回転数に
よっては、十分な実用性を有する。又、本例の場合に
は、上記各通孔7、7を形成する為に型に形成する部分
が、隣り合う翼板2、2同士の間に差し込まれる比較的
断面積の大きな部分から円周方向に突出した突条部分と
なるので、図12の遠心多翼ファン1cを造る場合(射
出成形型のうち、通孔7、7を形成する部分の断面形状
が細くなる構造を採用する場合)に比べて、射出成形型
の製作が容易である。又、この射出成形型の耐久性も向
上する。
例の場合には、各翼板2、2に形成した通孔7、7を、
これら各翼板2、2の軸方向(図14の上下方向)中間
部で2分割している。即ち、上記各通孔7、7を、遠心
多翼ファン1eの軸方向に関し上記各翼板2、2のほぼ
中央部で分割して第一、第二の半通孔18、19とし、
これら両半通孔18、19を、上記各翼板2、2の長さ
方向(=遠心多翼ファン1eの軸方向)に亙って直列に
配置したものとしている。そして、このうちの第一の半
通孔18の一端(図14の下端)は、上記各翼板2、2
の軸方向一端縁で第一のリム11aに形成した切り欠き
20部分に開口している。これに対して、第二の半通孔
19の一端(図14の上端)は、上記各翼板2、2の軸
方向他端縁で第二のリム13aから外れた部分に開口し
ている。従って、これら各通孔7、7は、上記各翼板
2、2の軸方向両端縁部に開口している。
ン1eの場合には、上述した第2例の場合に比べて、上
記各翼板2、2の支持が安定する。又、上記各通孔7、
7を構成する第一、第二の半通孔18、19を上記各翼
板2、2の軸方向両端側から形成できるので、上記各通
孔7、7の両端の幅寸法が大きく異なる事を防止でき
る。即ち、上記各通孔7、7をアキシャルドローにより
形成する場合、型の抜き勾配の為、これら各通孔7、7
の両側縁同士を少し傾斜させる必要がある。前述した第
1例及び上述した第2例の様に、各通孔7、7が一端か
ら他端まで連続している場合には、これら各通孔7、7
の一端の幅寸法と他端の幅寸法との差が大きくなる。こ
れに対して本例の場合には、上記各通孔7、7を中央部
で2分割しているので、上記抜き勾配に基づく幅寸法の
差を、第1〜2例の半分程度に抑える事ができる。この
結果、上記各通孔7、7の全長に亙って、空気流路3、
3に入り込んだ空気に、直径方向外方に向かう運動エネ
ルギを十分に付与する事ができる。その他の部分に就い
ては、上記第2例の場合と同様である。
例の場合には、各翼板2、2の先端部(図15の上端
部)内径側半部同士を、一つ置きに設けた第二のリム1
3aにより連結支持すると共に、これら各翼板2、2の
先端部外径側半部同士を、全周に亙って設けた第二のリ
ム13により連結支持している。従って、本例の遠心多
翼ファン1fの場合には、上記各翼板2、2の支持強度
を高めて、高速回転での使用が可能になる。上記各翼板
2、2に形成した通孔7、7を、これら各翼板2、2の
軸方向(図15の上下方向)中間部で2分割している点
に就いては、上述した第3例の場合と同様である。
第5例の場合には、上述した第4例の形状から第二のリ
ム13a(図15)を除くと共に、第一のリム11bの
外径を、全周に亙って等しくしている。又、上記第一の
リム11bと反対側に位置する各翼板2、2の先端部
(軸方向他端部)側面で、第二の半通孔19、19の一
端開口部位置には、連結部26、26を形成している。
これら各連結部26、26は、上記各翼板2、2の前側
面4又は後側面5(図示の例では後側面5)に設けて、
上記各翼板2、2の軸方向端部で上記第二の半通孔19
を介して対向した部分同士を連結している。又、上記第
一のリム11bの一部で上記各翼板2、2の基端部(軸
方向一端部)に対向し、遠心多翼ファン1gの軸方向に
関して上記各連結部26、26と整合する位置には、透
孔27、27を形成している。これら各透孔27、27
は、アキシャルドローにより上記各連結部26、26を
形成する際に、型の一部で第一の半通孔18、18を形
成する部分を抜き差しする為に必要である。
の遠心多翼ファン1gの場合には、第二のリム13aを
省略しても、上記各翼板2、2の先端部の強度保持を十
分に図れる。尚、上記各連結部26、26の形成位置及
び大きさは、特に限定する事はないが、遠心多翼ファン
1gにより送られる空気の流れに対して悪影響を及ぼさ
ない様に考慮する。従って、上記各第二の半通孔19、
19の開口端に、必要強度を得られる限り小さな連結部
26、26を設ける事が好ましい。その他の構成及び作
用は、上述した第4例の場合と同様である。
の第6例の場合には、第二の半通孔19、19の一端開
口部位置に連結部26、26を、各翼板2、2の前側面
4と後側面5とに交互に形成している。そして、第一の
リム11cの一部で円周方向に隣り合う翼板2、2の間
部分には、一つ置きに透孔28、28を形成している。
これら各透孔28、28を形成する位置は、上記各連結
部26、26を形成した部分に対応している。即ち、こ
れら各透孔28、28は、それぞれ上記各連結部26、
26及び第一の半通孔18、18を形成する際に、型の
一部を抜き差しする為のものである。この様な形状を有
する本例の遠心多翼ファン1hの場合、アキシャルドロ
ーによりこの遠心多翼ファン1hを造る為の型の一部で
上記各連結部26、26及び第一の半通孔18、18を
造る部分の断面積を大きくできるので、型の剛性を高め
て、この型の耐久性向上を図れる。その他の構成及び作
用は、上述の図16〜17に示した第5例の場合と同様
である。
例の場合には、連結部26を形成する為、第一のリム1
1dの一部で上記連結部26に対応する部分に形成した
透孔27aを、翼板2の後側面5側だけでなく、通孔7
の開口部を介して前側面4側にも延長させている。上述
の様な透孔27aを有する本例の場合、この透孔27a
の一部で上記翼板2の後側面5側に存在する部分の面積
を小さくして、この部分が気流の流れを乱す事を防止で
きる。この様に、上記翼板2の後側面5側に存在する透
孔27の面積を小さくする代わりに、上記透孔27aを
上記翼板2の前側面4側に延長して、アキシャルドロー
により遠心多翼ファンを造る為の型の一部で上記連結部
26及び第一の半通孔18(図18参照)を造る部分の
基端部の断面積を広くし、上記型の剛性確保を図ってい
る。その他の構成及び作用は、前述の図16〜17に示
した第5例の場合と同様である。
例の場合には、翼板2の前側面4と後側面5との両方に
連結部26、26を形成すると共に、これら両連結部2
6、26を形成する為、第一のリム11fの一部で上記
連結部26、26に対応する部分に形成した透孔27b
を、翼板2の後側面5側だけでなく、通孔7の開口部を
介して前側面4側にも延長させている。本例の場合も、
上記透孔27bの一部で上記翼板2の後側面5側に存在
する部分の面積を小さくして、この部分が気流の流れを
乱す事を防止する代わりに、上記透孔27bを上記翼板
2の前側面4側に延長して、アキシャルドローにより遠
心多翼ファンを造る為の型の一部で上記連結部26及び
第一の半通孔18(図18参照)を造る部分の基端部の
断面積を広くし、上記型の剛性確保を図っている。その
他の構成及び作用は、前述の図16〜17に示した第5
例の場合と同様である。
が行なった実験に就いて説明する。実験では、図26に
示す様な断面形状の翼板2、2を備えた従来品と、図2
8に示す様な断面形状の翼板2a、2aを備えた先発明
品と、図1に示す様な断面形状で通孔7、7を有する翼
板2、2を備えた本発明品とを用意した。そして、それ
ぞれの遠心多翼ファンを電動モータにより回転させ、所
定の風量(7m3/ min、8m3/ min、9m3/ minの3通
り)を得る場合に於ける、静圧と、消費電力(入力)
と、効率と、全圧と、騒音と、比騒音とを測定した。
尚、従来品、先発明品、本発明品とも、翼板2、2の断
面形状、通孔7、7の有無以外の諸元は、総て共通とし
た。即ち、何れの試料に就いても、外径寸法は158m
m、軸方向寸法は75mm、翼板2、2の数は43枚とし
た。又、使用した電動モータは、12Vの直流電動モー
タで、単体としての性能が、トルクが4.7kg・cm 、回
転速度が2955r.p.m.、電流が17.9A、効率が6
4.7%のものを使用した。
に示す様に、各試料を、ダクト15の上流端に接続した
ブロワケース16内に設置し、このブロワケース16内
で回転させた。そして、このブロワケース16の周囲で
円周方向等間隔の3個所位置にマクロフォン17a、1
7b、17cを設置し、各設置位置の騒音を測定した。
各試料である遠心多翼ファンの中心から上記各マイクロ
フォン17a、17b、17cまでの距離は、何れも1
mとした。この様な条件で行なった実験の結果を、次の
表1、2と図23とに記載した。
心多翼ファンに要求される各性能に就いて、次の(a)(b)
の事が分る。 (a) ブロワ性能(静圧)に就いて 表1から明らかな通り、従来品に比べて先発明品は1.
5〜2.5mmAq程度、本発明品は3〜5mmAq程度、それ
ぞれ向上している。但し、入力(消費電力)も向上して
いる為、効率としては殆ど変わらない。 (b) 騒音性能 表2及び図23から明らかな通り、騒音レベルに関して
は、従来品に比べて先発明品及び本発明品は、何れも
0.5〜1.5dB程度低下(低騒音化)している。又、
比騒音に関しては、従来品に比べて先発明品は0.8〜
1.2dB程度、本発明品は1.5〜2.0dB程度、それ
ぞれ低減(低騒音化)している。尚、表2で、MIC−
1とは、図22の右端に配置したマイクロフォン17a
の測定レベルを、MIC−2とは同じく左下に配置した
マイクロフォン17bの測定レベルを、MIC−3とは
同じく左上に配置したマイクロフォン17cの測定レベ
ルを、それぞれ示している。AVEとは、これら3個の
マイクロフォン17a、17b、17cの測定レベルの
平均値である。又、図23の各線は、平均値に基づいて
記載している。
た通り構成され作用するので、大きな送風量を確保する
と共に運転時に発生する気流騒音を小さくできる。従っ
て、例えば、遠心多翼ファンを組み込んだ自動車用空気
調和装置の性能及び快適性の向上を図れる。
施の形態の第1例を示す、図24のA−A拡大断面に相
当する図。
同様の図。
を示す、部分拡大断面図。
来の遠心多翼ファンの断面形状を、(B)は本発明の遠
心多翼ファンの基本的な断面形状を、それぞれ示す部分
拡大断面図。
する為の、部分拡大断面図。
を示す、部分拡大断面図。
しい断面形状の第1例を示す図。
形状の第1例を示す図。
1例を示す部分拡大斜視図。
6例を示す部分拡大斜視図。
7例を示す、図19と同様の断面図。
実験装置の略側面図。
例を示す斜視図。
の断面形状の1例を示す、図24のA−A拡大断面に相
当する図。
6と同様の図。
状を示す、図24のA−A拡大断面に相当する図。
心多翼ファン 2、2a 翼板 3 空気流路 4 前側面 5 後側面 6 負圧域 7 通孔 8 内径側部分 9 外径側部分 10 リム 11、11a、11b、11c、11d、11e 第一
のリム 12 ボス部 13、13a 第二のリム 14 透孔 15 ダクト 16 ブロワケース 17a、17b、17c マイクロフォン 18 第一の半通孔 19 第二の半通孔 20 切り欠き 21 外径側内側面 22 内径側内側面 23 面取り部 24 大径曲面部 25 小径曲面部 26 連結部 27、27a、27b 透孔 28 透孔
Claims (5)
- 【請求項1】 回転中心をその中心とする円筒空間内に
多数の翼板を、円周方向に隣り合う翼板同士の間に空気
流路を介在させた状態でほぼ等間隔に配置して成り、上
記各翼板の回転方向前側面を上記回転中心とほぼ平行な
凹面とし、これら各翼板の回転方向後側面を上記回転中
心とほぼ平行な凸面とし、上記各空気流路を直径方向に
亙り湾曲した形状とした遠心多翼ファンに於いて、上記
各翼板の中間部に、次の〜の条件を満たすスリット
状の通孔を形成した事を特徴とする遠心多翼ファン。 上記各通孔を設ける位置は、遠心多翼ファンの直径
方向に関して、上記各翼板の中央よりも内径寄り部分で
ある。 上記各通孔の幅寸法は、当該通孔を設けた部分に於
ける上記空気流路の幅寸法の1/5以下である。 上記各通孔の方向は、回転方向後方に向かう程直径
方向外方に向かう方向である。 - 【請求項2】 多数の翼板の一端を第一のリムに、同じ
く他端を第二のリムに、それぞれ結合しており、これら
第一のリムと第二のリムとは遠心多翼ファンの軸方向に
亙り互いに重畳せず、上記各翼板に形成する通孔の一端
は、当該翼板の軸方向一端縁に開口している、請求項1
に記載した遠心多翼ファン。 - 【請求項3】 多数の翼板の一端を第一のリムに、同じ
く他端を第二のリムに、それぞれ結合しており、これら
第一のリムと第二のリムとは遠心多翼ファンの軸方向に
亙り互いに重畳せず、上記各翼板に形成する通孔はこれ
ら各翼板のほぼ中央部で分割された第一、第二の半通孔
を、上記各翼板の長さ方向に亙って直列に配置したもの
であり、このうちの第一の半通孔の一端は、当該翼板の
軸方向一端縁で上記第一のリムに形成した透孔若しくは
切り欠き部分に開口しており、第二の半通孔の一端は、
当該翼板の軸方向他端縁で上記第二のリムから外れた部
分に開口している、請求項1に記載した遠心多翼ファ
ン。 - 【請求項4】 各翼板の軸方向他端部側面で第二の半通
孔の一端部位置には、上記各翼板の軸方向他端部で上記
第二の半通孔を介して対向した部分同士を連結する連結
部が形成されている、請求項3に記載した遠心多翼ファ
ン。 - 【請求項5】 各翼板に形成した通孔の内径側内側面と
外径側内側面とが非平行であり、これら各通孔の幅寸法
が、風上側から風下側に向かうに従って漸増する、請求
項1〜4の何れかに記載した遠心多翼ファン。
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JP8-123547 | 1996-05-17 | ||
JP12354796 | 1996-05-17 | ||
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JP5331097 | 1997-03-07 | ||
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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