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JPH10298738A - シャドウマスク及び蒸着方法 - Google Patents

シャドウマスク及び蒸着方法

Info

Publication number
JPH10298738A
JPH10298738A JP9103339A JP10333997A JPH10298738A JP H10298738 A JPH10298738 A JP H10298738A JP 9103339 A JP9103339 A JP 9103339A JP 10333997 A JP10333997 A JP 10333997A JP H10298738 A JPH10298738 A JP H10298738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shadow mask
substrate
vapor deposition
slit
deposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9103339A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Tanamura
満 棚村
Yoshiharu Sato
佳晴 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP9103339A priority Critical patent/JPH10298738A/ja
Publication of JPH10298738A publication Critical patent/JPH10298738A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸着パターンの幅や位置ずれが小さく、基板
上に蒸着膜を精度良く形成できるシャドウマスクを提供
する。シャドウマスクの機械的強度を損なうことなく、
微細な蒸着パターンを形成する。このようなシャドウマ
スク及び蒸着方法により、微細な有機電界発光素子を精
度良く作製する。 【解決手段】 スリット1Aの内周壁面のうち少なくと
も蒸着源側は、蒸着源側ほどスリット幅が拡大する方向
にシャドウマスク板面に対して傾斜している蒸着用シャ
ドウマスク1。蒸着膜を形成した後、シャドウマスクを
スリットの配列方向に位置を変えて蒸着処理し、既に形
成された蒸着膜同士の間に蒸着膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシャドウマスク及び
蒸着方法に関するものであり、詳しくは、有機電界発光
素子の有機正孔輸送層、有機発光層、陽極或は陰極を真
空蒸着法により形成する際に好適なシャドウマスク及び
蒸着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機電界発光素子は、自発光、薄型、高
視野角などの特徴を持ち新しい平面型発光源、表示素子
として注目されている。
【0003】図6〜8は、一般的な有機電界発光素子の
構造例を模式的に示す断面図であり、11は基板、12
は陽極、13は有機発光層、13aは正孔輸送層、13
bは電子輸送層、13a’は陽極バッファ層、14は陰
極を各々表わす。なお、以下で説明する一般的な材料や
構成等については特開平8−236271号公報に詳し
く説明されている。
【0004】基板11は有機電界発光素子の支持体とな
るものであり、石英やガラスの板、金属板や金属箔、プ
ラスチックフィルムやシートなどが用いられる。
【0005】基板11上には陽極12が設けられるが、
陽極12は有機発光層13への正孔注入の役割を果たす
ものである。この陽極12は、通常、アルミニウム、
金、銀、ニッケル、パラジウム、白金等の金属、インジ
ウム及び/又はスズの酸化物などの金属酸化物、ヨウ化
銅などのハロゲン化金属、カーボンブラック、或は、ポ
リ(3−メチルチオフェン)、ポリピロール、ポリアニ
リン等の導電性高分子などにより構成される。陽極12
の形成は通常、スパッタリング法、真空蒸着法などによ
り行われることが多い。
【0006】陽極12の上には有機発光層13が設けら
れるが、有機発光層13は、電界を与えられた電極間に
おいて、陽極12から注入された正孔と陰極から注入さ
れた電子を効率よく輸送して再結合させ、かつ、再結合
により効率よく発光する材料から形成される。通常、こ
の有機発光層13は発光効率の向上のために、図7に示
すように、正孔輸送層13aと電子輸送層13bに分割
して機能分離型にすることが行われる(Appl. Phys. Let
t., 51巻,913頁,1987年)。
【0007】上記の機能分離型素子において、正孔輸送
層13aの材料に要求される条件としては、陽極12か
らの正孔注入効率が高く、かつ、注入された正孔を効率
よく輸送することができる材料であることが必要であ
る。
【0008】上記の正孔輸送材料を塗布法或は真空蒸着
法により前記陽極12上に積層することにより正孔輸送
層13aを形成する。正孔輸送層13aの膜厚は、通
常、10〜300nm、好ましくは30〜100nmで
ある。このように薄い膜を一様に形成するためには、一
般に真空蒸着法がよく用いられる。
【0009】陽極12と正孔輸送層13aのコンタクト
を向上させるために、図8に示すように、陽極12と正
孔輸送層13aの間に陽極バッファ層13a’を設ける
ことが考えられる。陽極バッファ層13a’に用いられ
る材料に要求される条件としては、陽極12とのコンタ
クトがよく均一な薄膜が形成でき、熱的に安定、すなわ
ち、融点及びガラス転移温度が高く、融点としては30
0℃以上、ガラス転移温度としては100℃以上が要求
される。
【0010】陽極バッファ層13a’の場合も、正孔輸
送層13aと同様にして薄膜形成可能であるが、無機物
の場合には、さらに、スパッタ法や電子ビーム蒸着法、
プラズマCVD法が用いられる。
【0011】以上のようにして形成される陽極バッファ
層13a’の膜厚は、通常、3〜100nm、好ましく
は10〜50nmである。
【0012】正孔輸送層13aの上には電子輸送層13
bが設けられる。電子輸送層13bは、電界を与えられ
た電極間において陰極からの電子を効率よく正孔輸送層
13aの方向に輸送することができる化合物より形成さ
れる。
【0013】電子輸送層13bに用いられる電子輸送性
化合物としては、陰極14からの電子注入効率が高く、
かつ、注入された電子を効率よく輸送することができる
化合物であることが必要である。そのためには、電子親
和力が大きく、しかも電子移動度が大きく、さらに安定
性に優れトラップとなる不純物が製造時や使用時に発生
しにくい化合物であることが要求される。
【0014】電子輸送層13bの膜厚は、通常、10〜
200nm、好ましくは30〜100nmである。
【0015】電子輸送層13bも正孔輸送層13aと同
様の方法で形成することができるが、通常は真空蒸着法
が用いられる。
【0016】陰極14は、有機発光層13に電子を注入
する役割を果たす。陰極14として用いられる材料は、
前記陽極2に使用される材料を用いることが可能である
が、効率よく電子注入を行うには、仕事関数の低い金属
が好ましく、スズ、マグネシウム、インジウム、カルシ
ウム、アルミニウム、銀等の適当な金属又はそれらの合
金が用いられる。陰極14の膜厚は通常、陽極2と同様
である。低仕事関数金属から成る陰極を保護する目的
で、この上にさらに、仕事関数が高く大気に対して安定
な金属層を積層することは素子の安定性を増す上で好ま
しい。この目的のために、アルミニウム、銀、ニッケ
ル、クロム、金、白金等の金属が使われる。
【0017】なお、図6とは逆の構造、すなわち、基板
上に陰極14、有機発光層13、陽極12の順に積層す
ることも可能であり、既述したように少なくとも一方が
透明性の高い2枚の基板の間に有機電界発光素子を設け
ることも可能である。同様に、図7から図8に示したも
のについても、各層を逆の構造に積層することも可能で
ある。
【0018】従来、一般に、このような有機電界発光素
子は、まず、ガラス基板上にITO(インジウムスズ酸
化物)などの透明導電膜をスパッタリング等の方法で形
成した後パターン加工して下部電極を形成し、この基板
を真空蒸着槽に設置して加熱蒸着などの方法で有機発光
層及び上部電極等を形成して製造されている。この場
合、発光画素の分離方法としては、予め蒸着前に画素分
離用の隔壁を基板上に形成しておく方法(特開平5−2
58859号公報、特開平8−315961号公報)
や、蒸着後にレーザーでアブレーション加工を施す方法
(特開平8−222371号公報)や、蒸着時にパター
ンサイズの大きい一般的なシャドウマスクを用いる方法
が行われている。
【0019】以下に、図9〜11を参照してシャドウマ
スクを用いる真空蒸着法により、同一基板上に複数個の
発光画素を作製する方法について説明する。
【0020】まず、基板11上に堆積させた陽極層をパ
ターン加工し、図9に示す如く、互いに平行なライン状
の陽極12を作製する。陽極層のパターン加工の方法と
しては、一般に用いられるフォトリソグラフィ法を用い
て有機レジストをパターン形成した後、酸性の水溶液等
で露出した陽極をエッチングして除去する方法が挙げら
れる。エッチング方法としては他に、酸素及びアルゴン
ガス等を用いたプラズマエッチング法、フォーカストイ
オンビーム(FIB)法等がある。
【0021】次に、図10に示す如く、互いに平行な複
数のスリット20Aが形成されたシャドウマスク20を
用いて各有機層13,13aと13b,又は13a’と
13aと13b及び陰極14の少なくとも一つの層を真
空蒸着により形成する。例えば、有機層及び陰極14の
すべてをシャドウマスク20を用いて蒸着することによ
り形成するか、或いは、有機層を蒸着した後陰極14を
シャドウマスク20を用いて蒸着する。この場合、シャ
ドウマスク20は、スリット20Aの延在方向が陽極1
2の延在方向と直交するように配置する。このように例
えば陰極14をシャドウマスク20を用いて形成するこ
とにより、図11に示す如く、陽極12と陰極14が直
交し、これにより陽極12と陰極14との重なり合い部
分15に図6〜8に示すような層構成の有機電界発光素
子が形成される(なお、図11において、陽極12と陰
極14との間の有機層は図示を省略してある。)。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の発光画素の
分離方法のうち、蒸着前に画素分離用の隔壁を基板上に
形成する方法では、そのための加工工程数が増加する上
に、パターン形成不良による歩留まりの低下や隔壁自体
が封止された素子の内部に残留することによる素子特性
の劣化等の問題が指摘されていた。また、蒸着後にレー
ザーでアブレーション加工を施す方法でも、加工工程数
の増加、加工コストの高騰の問題がある。また、蒸着時
に一般的なシャドウマスクを用いる方法は、シャドウマ
スクの剛性の問題から300μm以下のラインアンドス
ペースのパターンを形成することが難しかったり、細い
スペースをもったシャドウマスクを用いて蒸着した場
合、マスクのスペース部のエッジが影になり基板上に均
一な蒸着ができなかったり、パターンがずれる等の問題
があった。
【0023】以下に、図12〜14を参照してシャドウ
マスクを用いた従来の蒸着方法における問題点を説明す
る。なお、以下の説明においてシャドウマスクのスリッ
トを通過した蒸着原料は基板まで直進するとし、内側へ
の回り込み量はごく少量であると仮定し無視している。
【0024】図12はシャドウマスクを用いて蒸着膜、
例えば陰極を形成する際の真空蒸着槽31の中の基板ホ
ルダ32にセットされた基板11、シャドウマスク20
及び蒸着セル30の配置を模式的に示した断面図であ
る。図12には、蒸着セル30から加熱されて飛散した
蒸着物質の様子も模式的に示してある。飛散した蒸着物
質30Aの内、シャドウマスク20のスリット20Aを
通過したものが基板11上に堆積して蒸着膜を形成す
る。この際、蒸着物質はシャドウマスク20のスリット
20Aの形状をできる限り忠実に再現して基板11上に
堆積されることが望まれる。
【0025】図13は、基板11とシャドウマスク20
及び蒸着セル30の配置と蒸着物質30Aが基板11上
に堆積される形状ないし位置を説明するための各パラメ
ータを示す図、図14は図13の要部拡大図であって、
中心線Lは基板11の中心と蒸着セル30の中心を結ぶ
方向を示す。rはシャドウマスク20の最も外側のスリ
ット20Aの外側のスリット内周壁面20aのシャドウ
マスク中心部(中心線L)からの距離、tはシャドウマ
スクの厚み、gは蒸着時の基板11の表面とシャドウマ
スク20の基板11側の表面との距離、hは基板11と
蒸着セル30との距離をそれぞれ示している。
【0026】また、sはシャドウマスク20の最外側の
スリット20Aの幅、a0 は該スリット20Aの内側の
スリット内周壁面20a近傍を通過した蒸着物質30A
が基板11に到達する位置とスリット内周壁面20aか
ら基板11上に下ろした垂線の足との距離、b0 は該ス
リット20Aの外側のスリット内周壁面20b近傍を通
過した蒸着物質30Aが基板11に到達する位置とスリ
ット内周壁面20bから基板11に下ろした垂線の足と
の距離を示す。つまり、a0 は蒸着位置の内側のずれ
量、b0 は外側のずれ量を示している。従って、b0
0 (以下「Δw」と記す。)がシャドウマスク20の
スリット20Aの幅sに対する蒸着パターンの幅の増減
量を示すものとなり、(a0 +b0 )/2(以下「Δ
D」と記す。)がシャドウマスク20のスリット20A
と蒸着パターンの水平方向の平均のずれ量を表すものと
なる。
【0027】この蒸着パターンの幅の増減量Δw及び位
置ずれ量ΔDは、シャドウマスク20の厚みt、基板1
1とシャドウマスク20との距離g、基板11と蒸着セ
ル30との距離h及び蒸着面の中心からの距離を示すr
に依存した量となる。
【0028】例えば、一般に用いられる蒸着方法の場
合、t,g,h,rは下記のような値が用いられる。
【0029】t=0.2mm g=0.01mm h=400mm r=100mm このような蒸着条件において、従来のシャドウマスク2
0を用いた蒸着では、蒸着パターンの幅の増減量Δw及
び位置ずれ量ΔDは、計算により次のように求められ
る。
【0030】Δw=0.05mm ΔD=0.0275mm なお、上記Δw,ΔDの値は、シャドウマスク20の最
外側のスリット20Aの幅sが、マスク中心部からの距
離rに比較して十分小さいものとして近似して計算して
求めた値である。
【0031】ところで、蒸着パターンの幅の増減量Δw
の上記計算結果は、シャドウマスク20を通して蒸着す
る蒸着膜のストライプ幅を0.05mm以下にはできな
いことを示しており、さらには、幅の増減量Δwが10
%程度となるストライプ幅0.5mmの蒸着膜を形成す
ることも現実的でないことを示している。
【0032】一方で、現在一般的な携帯端末やパソコン
等のディスプレイの1画素のストライプ幅は、モノクロ
表示でおよそ0.3mm、カラー表示では0.1mm程
度であり、上記従来のΔw及びΔDの値ではこのような
ディスプレイに適した蒸着膜が得られない。
【0033】また、蒸着に用いるシャドウマスク20の
スリット20Aの幅sは一般に、シャドウマスク20の
厚みtと同程度とされるが、隣接するスリット20A同
士の間隔が狭くなると、シャドウマスク20を機械強度
的に自立保持させることが困難になるという問題もあ
る。例えば、0.3mmピッチ(ストライプ幅0.3m
m)の素子を作製する場合、ピッチの10%の幅で素子
分離することを考えると、シャドウマスク20のスリッ
ト幅s=0.3mmに対して、スリット間隔(図10の
20B)は0.03mmとなる。この場合、0.1mm
以上の板厚のシャドウマスクでストライプを保持するこ
とは困難となる。
【0034】本発明は上記従来の問題点を解決し、蒸着
パターンの幅や位置のずれが小さく、基板上に蒸着膜を
精度良く形成することができるシャドウマスク、及び、
シャドウマスクの機械的強度を損なうことなく、微細な
蒸着パターンを形成することができる蒸着方法を提供す
ることを目的とする。
【0035】本発明は特に、このようなシャドウマスク
及び蒸着方法により、微細な有機電界発光素子を精度良
く形成することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1のシャドウマス
クは、基板と蒸着源との間に基板に沿って配置される蒸
着処理用シャドウマスクであって、複数の開孔を有した
薄板状のシャドウマスクにおいて、該開孔の内周壁面の
うち少なくとも蒸着源側は、蒸着源側ほどスリット幅が
拡大する方向にシャドウマスク板面に対して傾斜してい
ることを特徴とする。
【0037】このようなシャドウマスクであれば、シャ
ドウマスクの開孔の内周壁面のエッジ部で蒸着物質の流
れが遮断されることによる蒸着膜の幅の増減量Δw及び
位置ずれ量ΔDは大幅に低減され、シャドウマスクの開
孔の形状に倣った蒸着膜を精度良く形成することができ
る。
【0038】このシャドウマスクの開孔内周壁面は、シ
ャドウマスクの基板側から蒸着源側まで傾斜しているも
のでも良く、シャドウマスクの基板側の板面と蒸着源側
の板面との中間部よりも蒸着源側のみが傾斜面となって
おり、該中間部よりも基板側はシャドウマスク板面に対
し垂直となっているものでも良く、また、シャドウマス
クの基板側の板面と蒸着源側の板面との中間部よりも蒸
着源側が蒸着源側ほどスリット幅が大きくなる傾斜面と
なっており、該中間部よりも基板側は、基板側ほどスリ
ット幅が大きくなる傾斜面となっているものであっても
良い。
【0039】また、シャドウマスクの開孔は、該開孔の
中心線を挟んで対称形状となっていることが好ましい。
【0040】更に、シャドウマスクの蒸着源側のシャド
ウマスク面における開孔幅をs1 とし、該開孔の最も小
さい開孔幅をs2 とし、該シャドウマスクの厚さをtと
した場合、(s1 −s2 )とtとの比(s1 −s2 )/
tが0.2〜20であることが好ましい。
【0041】請求項7の蒸着方法は、このようなシャド
ウマスクを基板と蒸着源との間に基板に沿って配置して
蒸着を行い、基板上に蒸着膜を形成することを特徴とす
る。
【0042】請求項8の蒸着方法は、複数の開孔を有し
たシャドウマスクを基板と蒸着源との間に該基板に沿っ
て配置して蒸着処理し、基板上に該開孔に対応した蒸着
膜を形成する蒸着方法において、該蒸着膜を形成した
後、該シャドウマスクを開孔の配列方向に位置を変えて
蒸着処理し、既に形成された蒸着膜同士の間に蒸着膜を
形成することを特徴とする。
【0043】この方法によれば、隣接する開孔同士の間
隔を大きくとったシャドウマスクを用いて、隣接する蒸
着膜の間隔の狭い蒸着膜を形成することができる。従っ
て、シャドウマスクの機械的強度を確保した上で、微細
な蒸着パターンを形成することができる。
【0044】上記請求項8の方法において、シャドウマ
スクとしては、本発明に係るシャドウマスクを用いるの
が好ましい。
【0045】このような本発明の方法は、有機電界発光
素子の有機正孔輸送層、有機発光層、陽極又は陰極を蒸
着処理により形成する方法として特に好適である。
【0046】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0047】まず、図1,2を参照して本発明のシャド
ウマスクを用いた場合の蒸着方法を説明する。なお、図
1,2において、11は基板、30Aは蒸着セルから飛
散した蒸着物質を示す。
【0048】図1は、図14において従来のシャドウマ
スク20の代わりに本発明のシャドウマスク1を用いた
場合の蒸着方法を示す模式的断面図(シャドウマスクの
スリットの長手方向に直交する方向に沿う断面図)であ
る。
【0049】図1に示すシャドウマスク1は、スリット
1Aの長手方向の両辺部のスリット内周壁面が、断面楕
円弧形状に突出した形状となっており、これにより、シ
ャドウマスク1の基板11側の板面と蒸着源側の板面と
の中間部よりも蒸着源側が蒸着源側ほどスリット幅が大
きくなる傾斜曲面となっており、該中間部よりも基板側
は、基板側ほどスリット幅が大きくなる傾斜曲面となっ
ている。
【0050】また、このスリット1Aの長手方向の両辺
部は、スリットの長手方向に延びる中心線を挟んで対称
形状となっている。
【0051】このようなシャドウマスク1を作製するに
は、まず、マスク材となる金属板を用意し、板の両面に
レジストパターンを形成する。この際、両面のレジスト
パターンは互いの位置が表裏で正確に一致していること
が必要である。次に、この金属板を該金属材料をエッチ
ング可能な酸性水溶液等の中に浸し、レジストに保護さ
れていない部分から徐々にエッチングしていく。この
際、溶液濃度とエッチング中の溶液の撹拌強度を任意に
選択することにより、この系のエッチングの傾向を反応
律速から拡散律速の間の任意の傾向に設定することが可
能である。シャドウマスク1の場合は、マスクの厚みt
と同程度のアンダーエッチングが起こるようにエッチン
グの傾向を設定し、マスクの厚み方向の中央の凸部同士
の間隔が所望のスリット幅s2 となったところでエッチ
ングを終了して作製することができる。なお、ここでい
うアンダーエッチングとは、レジストに保護されている
金属部分が、保護されていない金属部分のエッチングの
進行により、サイドから徐々にエッチング溶液にさらさ
れエッチングされていく現象をいう。
【0052】このようなシャドウマスク1を用いて蒸着
を行う場合について、前述の図14における計算方法と
同様にして、蒸着位置の内側のずれ量a1 ,外側のずれ
量b1 から蒸着パターンの幅の増減量Δw=b1 −a1
と水平方向の平均のずれ量ΔD=(a1 +b1 )/2を
算出すると、 Δw=0mm ΔD=0.0275mm となる。Δw=0から、シャドウマスク1を用いること
で、シャドウマスク1のスリット1Aとほぼ同じ幅の蒸
着膜を作製可能となることがわかる。また、ΔDは従来
のシャドウマスク20を用いた場合と同等であり、シャ
ドウマスクの作製段階でそのずれ量を補正することによ
り所望のパターンを得ることができることがわかる。
【0053】図2は、図14において従来のシャドウマ
スク20の代わりに本発明のシャドウマスク2を用いた
場合の蒸着方法を示す模式的断面図(シャドウマスクの
スリットの長手方向に直交する方向に沿う断面図)であ
る。
【0054】図2に示すシャドウマスク2は、スリット
2Aの長手方向に直交する方向のスリット2Aの断面形
状が台形状となっており、これにより、スリット2Aの
長手方向両辺部の内周壁面はシャドウマスク2の基板側
から蒸着源側まで蒸着源側ほどスリット幅が拡大する方
向にシャドウマスク板面に対して傾斜した構造とされて
いる。
【0055】また、このスリット2Aの長手方向の両辺
部は、スリットの長手方向に延びる中心線を挟んで対称
形状となっている。
【0056】このようなシャドウマスク2を作製するに
は、まず、マスク材となる金属板を用意し、板の一方の
面はレジストで全面を覆い、他方の面にレジストパター
ンを形成する。次に、この金属板を酸性水溶液中に浸
し、レジストに保護されていない部分から徐々にエッチ
ングしていく。この際、この系のエッチングの傾向は前
記シャドウマスク1の作製の場合と同様に選択できる。
シャドウマスク2の場合は、マスクの厚みtと同程度の
アンダーエッチングが起こるようにエッチングの傾向を
設定し、レジストで全面保護した側のスリット幅が所望
の幅s2 となったところでエッチングを終了して作製す
ることができる。
【0057】このようなシャドウマスク2を用いて蒸着
を行う場合について、前述の図14における計算方法と
同様にして、蒸着位置の内側のずれ量a2 ,外側のずれ
量b2 から蒸着パターンの幅の増減量Δw=b2 −a2
と水平方向の平均のずれ量ΔD=(a2 +b2 )/2を
算出すると、 Δw=0mm ΔD=0.0025mm となる。Δw=0から、シャドウマスク2を用いること
で、シャドウマスク1を用いた場合と同様に、シャドウ
マスク2のスリット2Aとほぼ同じ幅の蒸着膜を作製可
能であることがわかる。また、ΔDは、従来のシャドウ
マスク20又は図1のシャドウマスク1を用いた場合の
10分の1程度まで小さくなっており、シャドウマスク
のパターンを精度良く再現した蒸着膜を形成できること
がわかる。
【0058】図1,2に示すシャドウマスクは本発明の
シャドウマスクの一実施例であって、本発明のシャドウ
マスクは、スリットの長手方向両辺部のスリット内周壁
面のうち少なくとも蒸着源側が、蒸着源側ほどスリット
幅が拡大する方向にシャドウマスク板面に対して傾斜し
ているようなものであれば良く(この傾斜面は傾斜曲面
であっても傾斜平面又は傾斜平面の組み合せであっても
良い。)、何ら図1,2のものに限定されるものではな
い。
【0059】例えば、図3(a)に示す如く、スリット
3Aの内周壁面のうち、シャドウマスクの基板側の板面
と蒸着源側の板面との中間部よりも蒸着源側のみが傾斜
面となっており、該中間部よりも基板側はシャドウマス
ク板面に対し垂直となっているシャドウマスク3、図3
(b)に示す如く、スリット4Aの内周壁面が、シャド
ウマスクの基板側から蒸着源側まで傾斜曲面となってい
るシャドウマスク4、或いは、図3(c)に示す如く、
スリット5Aの内周壁面に断面三角形状の突出部が設け
られることにより、シャドウマスクの基板側の板面と蒸
着源側の板面との中間部よりも蒸着源側が蒸着源側ほど
スリット幅が大きくなる傾斜面となっており、該中間部
よりも基板側は、基板側ほどスリット幅が大きくなる傾
斜面となっているシャドウマスク5などであっても良
い。
【0060】このような本発明のシャドウマスクにおい
て、蒸着源側のシャドウマスクにおけるスリット幅、即
ち最大スリット幅をs1 とし、スリットの最も小さいス
リット幅(最小スリット幅)をs2 とし、シャドウマス
クの厚さをtとした場合、(s1 −s2 )とtとの比
(s1 −s2 )/tは0.2〜20であることが好まし
い。この比が0.2未満であると、本発明による改善効
果が十分に得られない。また、この比が20を超えるよ
うなスリットはその作製が容易ではない。通常の場合、
(s1 −s2 )/tは0.4〜4の範囲であることが好
ましい。
【0061】なお、通常の場合、シャドウマスクの最大
スリット幅s1 は、シャドウマスクの厚さtとの比s1
/tが1.2〜5の範囲となるように設定される。
【0062】ところで、前述の如く、従来において、シ
ャドウマスクのスリットの間隔を狭くすると、シャドウ
マスクの機械的強度が不足して、シャドウマスクの自立
性が悪くなる。このため、ストライプ間隔の狭い微細な
蒸着膜を形成することはシャドウマスクの設計上困難で
あった。
【0063】本発明の方法では、シャドウマスクのスリ
ット間隔は比較的大きく設け、このシャドウマスクを移
動させて蒸着を行うことにより、ストライプ間隔の狭い
微細な蒸着膜を形成することができる。
【0064】以下に図4,5を参照して、この蒸着方法
について説明する。
【0065】図4は、シャドウマスク2においてスリッ
ト2Aを所望とする蒸着パターンのストライプ3本につ
き1本の割合で形成し、ストライプ2本分を間引いて作
製したシャドウマスクを用いて蒸着を行う方法を概念的
に示す模式的断面図である。図4において、シャドウマ
スク2をスリット2Aの長手方向に直交する方向に、形
成する蒸着パターンのストライプのピッチ分だけ2回移
動させることにより、所望の間隔のストライプの蒸着パ
ターンを形成する。この際のシャドウマスク2の移動と
蒸着物質の飛来の時間的関係を図5に示した。
【0066】図5において、上の矩形波はシャドウマス
クの移動と静止のタイミングを、下の矩形波は蒸着物質
の飛来を制御する蒸着セルのシャッターの開閉のタイミ
ングを示している。つまり、シャドウマスク2を静止さ
せた状態で蒸着セルのシャッターを開けスリット2Aに
対応する位置に所望の厚みだけ蒸着膜を形成した後、シ
ャッターを閉じ、その後、シャドウマスク2をシャドウ
マスク2’の位置まで1ピッチ分移動させ、その後シャ
ッターを開けて同様にスリット2A’に対応する位置に
蒸着膜の形成を行い、これをもう一度繰り返し、シャド
ウマスク2”の位置でスリット2A”に対応する位置に
蒸着膜を形成する。このように、合計3回の蒸着と2回
のシャドウマスクの移動を行うことにより所望のストラ
イプ間隔の蒸着パターンが得られる。
【0067】この蒸着とシャドウマスクの移動の繰り返
し回数はシャドウマスクのスリットの間引き数に依存し
ており、上記で説明した数以外に、2回蒸着以上の多数
回蒸着による蒸着パターンの形成が可能である。
【0068】この蒸着方法により、図6〜8に示すよう
な有機電界発光素子を製造する場合、例えば、シャドウ
マスクを移動して有機層を形成するに当り、毎回の蒸着
毎に有機層の物質を変更することで隣り合った素子の特
性を容易に変更することができる。この手法を用いるこ
とで、例えば、赤、緑、青の各色の発光をする素子を微
細な領域に容易に作り込むことが可能となる。
【0069】また、シャドウマスクの開孔を長尺線状の
スリットからドット状に変更して、シャドウマスクの蒸
着時の移動を縦、横両方向にすることで、より複雑なパ
ターンを形成することも可能である。
【0070】なお、図4,5に示す方法では、図2に示
すスリット形状の本発明のシャドウマスクを用いて蒸着
を行っているが、図1や図3(a)〜(c)に示すシャ
ドウマスクを用いても良いことは言うまでもない。ま
た、図14に示す従来のシャドウマスクを用いて行うこ
ともできるが、蒸着精度の点から、蒸着源側の開孔幅が
大きく設定された本発明のシャドウマスクを用いるのが
好ましい。
【0071】このような本発明のシャドウマスク及び蒸
着方法は、特に、前述の有機電界発光素子の有機発光層
(正孔輸送層、電子輸送層、有機バッファ層)、陽極又
は陰極を真空蒸着処理により形成する場合に、極めて有
効である。
【0072】この場合、有機電界発光素子は、単一の素
子、アレイ状に配置された構造からなる素子、陽極と陰
極がX−Yマトリックス状に配置された構造のいずれで
あっても良い。
【0073】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
【0074】実施例1 図8に示す層構成の有機電界発光素子を、図1に示すシ
ャドウマスク1と同様の形状のシャドウマスクを用いて
作製した。
【0075】まず、ガラス基板11として厚さ1.1m
mのコーニング社製7059ガラスを用い、その上に陽
極としてインジウム・スズ酸化物(ITO)透明導電膜
を120nm堆積(ジオマテック社製;電子ビーム成膜
品;シート抵抗20Ω)し、ITO膜付きガラス基板を
得た。
【0076】ガラス基板11上に堆積されたITO透明
導電膜を通常のフォトリソグラフィ技術と塩酸エッチン
グを用いて線幅が0.35mm幅で繰り返しピッチが
0.37mmのストライプを8本形成し陽極12とし
た。パターン形成したITO基板を、アセトンによる超
音波洗浄、純水による水洗、イソプロピルアルコールに
よる超音波洗浄の順で洗浄後、窒素ブローで乾燥させ、
UV/オゾン洗浄を10分間行った後真空蒸着槽内に設
置し、クライオポンプを用いて1.1×10-6Torr
(約1.5×10-4Pa)まで真空引きした。この際、
基板に対して斜めに飛来して進入する蒸着物質30Aの
堆積の様子を見るために基板11は蒸着中心から100
mm離れた位置に設置し、基板11上の陽電極取り出し
用の部分は金属マスクによりカバーされるようにした。
また、蒸着中心上の蒸着セルと基板ホルダーの距離は3
99mmとした。
【0077】次に、真空蒸着槽内に配置されたモリブデ
ンボートに入れた以下に示す銅フタロシアニン(H1)
(結晶形はβ型)を加熱して蒸着を行った。真空度1.
1×10-6torr(約1.5×10-4Pa)、蒸着時
間1分で蒸着を行い、膜厚20nmの陽極バッファ層1
3a’を得た。
【0078】
【化1】
【0079】次に、同じく真空蒸着槽内に配置されたセ
ラミックるつぼに入れた、以下に示す4,4’−ビス
[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビスフ
ェニル(H2)をるつぼの周囲のタンタル線ヒーターで
加熱して陽極バッファ層13a’の上に積層した。この
時のるつぼの温度は、230〜240℃の範囲で制御し
た。蒸着時の真空度8×10-7Torr(約1.1×1
-4Pa)、蒸着時間1分50秒で膜厚60nmの正孔
輸送層13aを形成した。
【0080】
【化2】
【0081】次に発光機能を有する電子輸送層13bの
材料として、以下の構造式に示すアルミニウムの8−ヒ
ドロキシキノリン錯体Al(C9 6 NO)3 (E1)
を上記正孔輸送層13aの上に同様にして蒸着を行っ
た。この時のるつぼの温度は310〜320℃の範囲で
制御した。蒸着時の真空度は9×10-7Torr(約
1.2×10-4Pa)、蒸着時間は2分40秒で、蒸着
された電子輸送層13bの膜厚は75nmであった。
【0082】
【化3】
【0083】上記の正孔注入層13a’、正孔輸送層1
3a及び電子輸送層13bを真空蒸着する時の基板温度
は室温に保持した。
【0084】次に、真空蒸着槽内で、図1に示したシャ
ドウマスク1と同様の断面形状を持つシャドウマスクを
用いて、そのスリット1Aの長手方向が陽極12の線と
直交するように有機層が蒸着された基板の前に配置し
た。この際、シャドウマスク1のスリット1Aの長手方
向が蒸着中心から基板の方向に対して直角になるように
配置した。用いたシャドウマスク1の厚さtは0.2m
m、スリット1A数は8本、スリット1Aの幅s1
0.3mm,s2 は0.1mm((s1 −s2 )/t=
1)、繰り返しピッチ(スリット間隔)は0.36mm
である。
【0085】その後、陰極14として、マグネシウムと
銀の合金電極を2元同時蒸着法によって膜厚100nm
となるように蒸着した。蒸着はモリブデンボートを用い
て、真空度1×10-5Torr(約1.3×10-3
a)、蒸着時間3分10秒で行った。また、マグネシウ
ムと銀の原子比は10:1.2とした。さらに続いて、
真空蒸着槽内において、アルミニウムをモリブデンボー
トを用いて100nmの膜厚でマグネシウム・銀合金膜
の上に積層して陰極14を完成させた。アルミニウム蒸
着時の真空度は2.3×10-5Torr(約3.1×1
-3Pa)、蒸着時間は1分40秒であった。以上のマ
グネシウム・銀合金とアルミニウムの2層型陰極の蒸着
時の基板温度は室温に保持した。
【0086】その後、真空蒸着槽から素子を取り出し、
8ドット×8ドットの有機電界発光素子が得られた。
【0087】これらの素子を、陽極12にプラス、陰極
14にマイナスの直流電圧を印加して発光させ、発光パ
ターンを測定したところ、発光領域は1ドット当たり
0.094mm×0.34mmの長方形となり、用いた
シャドウマスク1のスリット1Aの幅にほぼ等しい発光
領域が得られた。
【0088】次に、シャドウマスクに対する発光パター
ンの位置を測定したところ、外側に平均で約0.027
mmずれていた。なお、シャドウマスクに対する発光パ
ターンの位置の測定は、各々の蒸着中心からの距離の相
対比較から求めた。
【0089】実施例2 シャドウマスクとして、図2に示すシャドウマスク2と
同様の断面形状を持つシャドウマスクを用い、その他の
条件は実施例1と同様にして有機電界発光素子を作製し
た。用いたシャドウマスク2の厚さtは0.2mm,ス
リット2Aの数は8本、スリット2Aの幅s1 は0.3
mm,s2 は0.1mm((s1 −s2)/t=1)、
繰り返しピッチ(スリット間隔)は0.36mmであ
る。
【0090】得られた素子の発光パターンを測定したと
ころ、発光領域は1ドット当たり0.096mm×0.
34mmの長方形となり、用いたシャドウマスク2のス
リット2Aの幅にほぼ等しい発光領域が得られた。ま
た、シャドウマスク2に対する発光パターンの位置を測
定したところ、外側に平均で約0.005mmずれてい
るにすぎなかった。
【0091】実施例3 図4に示す如く、シャドウマスク2を移動させて蒸着を
行ったこと以外は、実施例1と同様にして有機電界発光
素子を作製した。ここで用いたシャドウマスク2はスリ
ット2Aが3素子分に1つの割合で開けられているもの
であり、その厚さtは0.2mm,スリット2Aの数は
8本、スリット2Aの幅s1 は0.3mm,s2 は0.
1mm((s1 −s2 )/t=1)、繰り返しピッチ
(スリット間隔)は0.36mmである。
【0092】まず、陽極12及び有機バッファ層13a
を形成した基板11上にシャドウマスク2を配置して、
実施例1と同様の方法で正孔輸送層13a〜陰極14ま
でを蒸着し、その後、蒸着セルのシャッターを閉じてシ
ャドウマスクを0.12mmだけ移動した。その後、再
びシャッターを開いて実施例1と同様の方法で正孔輸送
層13a〜陰極14までを蒸着し、さらにその後蒸着セ
ルのシャッターを閉じてシャドウマスクを0.12mm
だけ移動した。その後再度シャッターを開いて実施例1
と同様の方法で正孔輸送層13a〜陰極14までを蒸着
し全ての蒸着を終了した。
【0093】このようにして得られた素子の発光パター
ンを測定したところ、発光領域は1ドット当たり0.0
95mm×0.34mmの長方形となり、用いたシャド
ウマスク2のスリット2Aの幅にほぼ等しい発光領域が
得られた。また、シャドウマスク2に対する発光パター
ンの位置を測定したところ、外側に平均で約0.007
mmずれていた。
【0094】図15に、この実施例3で作製された素子
を7ドット×8ドットに亘り同時に発光させた時の写真
を示す。図15において、長方形の素子の長い方向が陰
極ラインであり、陰極ラインの方向に均一に発光してい
ることが分かる。
【0095】なお、この方法において、シャドウマスク
2を用いた3度の蒸着において同一の正孔輸送層13a
〜電子輸送層13bの材料を用いても良いし、それぞれ
異なった物質を用いても良い。物質を変えて蒸着した場
合は、発光素子の形状を変えることなく色調等の発光特
性を変えることが可能であった。
【0096】比較例1 次に比較のために、図14に示したシャドウマスク20
と同様の断面形状を持つ従来のシャドウマスクを用い、
その他の条件は実施例1と同様にして有機電界発光素子
を作製した。このシャドウマスク20の厚さtは0.2
mm,スリット20Aの数は8本,スリット2Aの幅s
は0.100mm,繰り返しピッチ(スリット間隔)は
0.36mmである。
【0097】その結果、得られた素子の発光パターンを
測定したところ、発光領域は1ドット当たり0.052
mm×0.34mmの長方形となり、用いたシャドウマ
スク20のスリット20Aの幅のほぼ半分の発光領域し
か得られなかった。また、シャドウマスク20に対する
発光パターンの位置を測定したところ、外側に平均で約
0.029mmずれていた。
【0098】上記実施例1〜3及び比較例1の発光パタ
ーンの結果を表1にまとめて示す。
【0099】
【表1】
【0100】以上の結果から、本発明によれば、精度の
良い蒸着を行えることがわかる。
【0101】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1〜6のシャ
ドウマスク及びこのシャドウマスクを用いる請求項7の
蒸着方法によれば、微細な蒸着パターンを良好な形状精
度及び位置精度で形成することができる。
【0102】また、請求項8,9の蒸着方法によれば、
シャドウマスクの機械的強度を維持した上で、微細な蒸
着パターンを形成することができる。
【0103】本発明のシャドウマスク及び蒸着方法は、
特に、有機電界発光素子の有機正孔輸送層、有機発光
層、陽極又は陰極を蒸着処理により形成する場合に有効
であり、素子のより一層の微細化及び精度向上が図れ、
更にはドット毎に発光特性の異なる素子の作製も可能と
なる。
【0104】本発明のシャドウマスク及び蒸着方法は、
フラットパネル・ディスプレイ(例えばOAコンピュー
タ用、携帯型端末用、壁掛けテレビなど)として、特に
微細な発光素子やフルカラー表示素子としての応用可能
な有機発光素子の実現に有用であり、その技術的価値は
大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシャドウマスクを用
いた場合の蒸着方法を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る他のシャドウマスク
を用いた場合の蒸着方法を示す模式的断面図である。
【図3】本発明のシャドウマスクの別の実施の形態を示
す模式的断面図である。
【図4】本発明の蒸着方法の実施の形態を示す模式的断
面図である。
【図5】図4に示す方法におけるシャドウマスクの移動
・停止と蒸着セルのシャッターの開閉との関係を示すタ
イムスケジュールである。
【図6】有機電界発光素子の層構成の一例を示した模式
的断面図である。
【図7】有機電界発光素子の層構成の別の例を示した模
式的断面図である。
【図8】有機電界発光素子の層構成の異なる例を示した
模式的断面図である。
【図9】基板上にライン状にパターニングされた陽極を
示す模式的斜視図である。
【図10】有機電界発光素子をパターニングするために
用いる蒸着用シャドウマスクを示す模式的平面図であ
る。
【図11】有機電界発光素子の陽極と陰極との位置関係
を示す模式的平面図である。
【図12】有機電界発光素子を作製する際の基板とシャ
ドウマスクと蒸着セルとの位置関係を示す模式的断面図
である。
【図13】基板とシャドウマスクと蒸着セルとの位置関
係を示す模式的断面図である。
【図14】図14の要部拡大図である。
【図15】実施例3で作製した有機電界発光素子の発光
パターンを示す写真である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 シャドウマスク 1A,2A,3A,4A,5A スリット 11 基板 12 陽極 13 有機発光層 13a 正孔輸送層 13a’ 陽極バッファ層 13b 電子輸送層 14 陰極 20 シャドウマスク 20A スリット 30 蒸着セル 30A 蒸着物質 31 真空蒸着槽 32 基板ホルダ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と蒸着源との間に基板に沿って配置
    される蒸着処理用シャドウマスクであって、複数の開孔
    を有した薄板状のシャドウマスクにおいて、 該開孔の内周壁面のうち少なくとも蒸着源側は、蒸着源
    側ほど開孔幅が拡大する方向にシャドウマスク板面に対
    して傾斜していることを特徴とするシャドウマスク。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記開孔内周壁面
    は、シャドウマスクの基板側から蒸着源側まで傾斜して
    いることを特徴とするシャドウマスク。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記開孔内周壁面
    は、シャドウマスクの基板側の板面と蒸着源側の板面と
    の中間部よりも蒸着源側のみが傾斜面となっており、 該中間部よりも基板側はシャドウマスク板面に対し垂直
    となっていることを特徴とするシャドウマスク。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記開孔内周壁面
    は、シャドウマスクの基板側の板面と蒸着源側の板面と
    の中間部よりも蒸着源側が蒸着源側ほど開孔幅が大きく
    なる傾斜面となっており、 該中間部よりも基板側は、基板側ほど開孔幅が大きくな
    る傾斜面となっていることを特徴とするシャドウマス
    ク。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記開孔は、該開孔の中心線を挟んで対称形状とな
    っていることを特徴とするシャドウマスク。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、蒸着源側のシャドウマスク板面における開孔幅をs
    1 とし、 該開孔の最も小さい開孔幅をs2 とし、 該シャドウマスクの厚さをtとした場合、(s1
    2 )とtとの比(s1 −s2 )/tが0.2〜20で
    あることを特徴とするシャドウマスク。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    のシャドウマスクを基板と蒸着源との間に基板に沿って
    配置して蒸着を行い、基板上に蒸着膜を形成することを
    特徴とする蒸着方法。
  8. 【請求項8】 複数の開孔を有したシャドウマスクを基
    板と蒸着源との間に該基板に沿って配置して蒸着処理
    し、基板上に該開孔に対応した蒸着膜を形成する蒸着方
    法において、 該蒸着膜を形成した後、該シャドウマスクを開孔の配列
    方向位置を変えて蒸着処理し、既に形成された蒸着膜同
    士の間に蒸着膜を形成することを特徴とする蒸着方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記シャドウマスク
    は請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシャドウマ
    スクであることを特徴とする蒸着方法。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれか1項にお
    いて、有機電界発光素子の有機正孔輸送層、有機発光
    層、陽極又は陰極を蒸着処理により形成することを特徴
    とする蒸着方法。
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