JP2002117975A - 単純マトリクス式画素配列型有機電界発光装置の製造方法 - Google Patents
単純マトリクス式画素配列型有機電界発光装置の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単純マトリクス式有機電界発光(EL)装置を改
良すること。 【解決手段】 基板上に、複数のアノード及びカソード
コネクタを間隔を置いて並べて設置し、アノードに対し
て垂直方向に延在する複数の電気絶縁性ベース層を間隔
を置いて並べて形成し、各ベース層の一部の上に、導電
性カソードバス金属層を形成し、各ベース層の上に電気
絶縁性有機カソード分離用シャドウ構造体を形成し且つ
カソードバス金属層の一部の上に有機カソードバスシャ
ドウ構造体を形成し、有機EL媒体層の末端位置が各シ
ャドウ構造体の基底部から隔離されるように有機EL媒
体層を付着させ、複数の薄いカソードの各々が、対応す
るカソードバス金属層に、有機EL媒体層がカソードバ
スシャドウ構造体の基底部から隔離されている位置にお
いて、電気接続されるようにカソードを付着させること
を特徴とする有機電界発光装置の製造方法。
良すること。 【解決手段】 基板上に、複数のアノード及びカソード
コネクタを間隔を置いて並べて設置し、アノードに対し
て垂直方向に延在する複数の電気絶縁性ベース層を間隔
を置いて並べて形成し、各ベース層の一部の上に、導電
性カソードバス金属層を形成し、各ベース層の上に電気
絶縁性有機カソード分離用シャドウ構造体を形成し且つ
カソードバス金属層の一部の上に有機カソードバスシャ
ドウ構造体を形成し、有機EL媒体層の末端位置が各シ
ャドウ構造体の基底部から隔離されるように有機EL媒
体層を付着させ、複数の薄いカソードの各々が、対応す
るカソードバス金属層に、有機EL媒体層がカソードバ
スシャドウ構造体の基底部から隔離されている位置にお
いて、電気接続されるようにカソードを付着させること
を特徴とする有機電界発光装置の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には有機電界
発光(EL)装置に、より詳細には、補充的なカソード
バスコンダクタ(bus conductor)と、当該カソードバス
コンダクタの上に形成された当該バスコンダクタと透光
性カソードとを電気的に接続するコンタクト構造とを有
する有機EL装置に関する。
発光(EL)装置に、より詳細には、補充的なカソード
バスコンダクタ(bus conductor)と、当該カソードバス
コンダクタの上に形成された当該バスコンダクタと透光
性カソードとを電気的に接続するコンタクト構造とを有
する有機EL装置に関する。
【0002】
【従来の技術】単純マトリクス式(passive matrix)有機
EL装置は、パターン化されたアノードと、これに直交
配向されたカソードとの間に、有機EL媒体層を挟み込
んで製造される。従来の単純マトリクス式画素配列型有
機EL装置では、透光性アノード、例えばインジウム錫
酸化物(ITO)アノードを、透光性基板、例えばガラス基
板の上に形成する。このアノードと基板の上に有機EL
媒体層を付着させ、さらにそのEL媒体層の上に1又は
2以上のカソードを付着させる。
EL装置は、パターン化されたアノードと、これに直交
配向されたカソードとの間に、有機EL媒体層を挟み込
んで製造される。従来の単純マトリクス式画素配列型有
機EL装置では、透光性アノード、例えばインジウム錫
酸化物(ITO)アノードを、透光性基板、例えばガラス基
板の上に形成する。このアノードと基板の上に有機EL
媒体層を付着させ、さらにそのEL媒体層の上に1又は
2以上のカソードを付着させる。
【0003】このような従来常用の単純マトリクス式有
機EL装置は、個別のロウ(カソード)と個別のコラム
(アノード)との間に電位差(駆動電圧とも称する)を
印加することによって駆動される。カソードをアノード
に対して負になるようにバイアスをかけると、カソード
とアノードのオーバーラップ領域により画定される画素
から発光し、その発光はアノードと基板を介して観察者
に達する。
機EL装置は、個別のロウ(カソード)と個別のコラム
(アノード)との間に電位差(駆動電圧とも称する)を
印加することによって駆動される。カソードをアノード
に対して負になるようにバイアスをかけると、カソード
とアノードのオーバーラップ領域により画定される画素
から発光し、その発光はアノードと基板を介して観察者
に達する。
【0004】常用の装置でメッセージ又は画像を表示す
るためには、フリッカが知覚されないように、人間の視
覚システムの応答時間よりも短くなるように選定された
フレーム時間内で個別にすべてのロウ(カソード)を作
動させ又はアドレスする必要がある。個々のロウ(カソ
ード)はフレーム時間の一部(1/ロウ数)の間作動す
る。したがって、ロウに含まれる画素は、カソードのロ
ウ数と表示輝度の平均値との積となる発光の明るさ(輝
度)を提供するように動作又は駆動される必要がある。
このため、ロウをなす各画素には比較的高い瞬間輝度が
要求され、ひいては、カソードとの間に駆動電流Iを流
す際にカソードの長手方向に沿って駆動電圧が過度に低
下することがないように、カソードを比較的厚くする
(典型的には0.15〜0.3μmにする)ことが必要
となる。このように比較的厚いカソードは光学的に不透
明になるため、このようなカソードを介する発光は排除
される。
るためには、フリッカが知覚されないように、人間の視
覚システムの応答時間よりも短くなるように選定された
フレーム時間内で個別にすべてのロウ(カソード)を作
動させ又はアドレスする必要がある。個々のロウ(カソ
ード)はフレーム時間の一部(1/ロウ数)の間作動す
る。したがって、ロウに含まれる画素は、カソードのロ
ウ数と表示輝度の平均値との積となる発光の明るさ(輝
度)を提供するように動作又は駆動される必要がある。
このため、ロウをなす各画素には比較的高い瞬間輝度が
要求され、ひいては、カソードとの間に駆動電流Iを流
す際にカソードの長手方向に沿って駆動電圧が過度に低
下することがないように、カソードを比較的厚くする
(典型的には0.15〜0.3μmにする)ことが必要
となる。このように比較的厚いカソードは光学的に不透
明になるため、このようなカソードを介する発光は排除
される。
【0005】換言すれば、単純マトリクス式有機EL装
置においてカソードを介する発光が望まれる場合、発光
の透過が可能となるように金属カソードを十分に薄くし
なければならない。しかしながら、カソードを薄くする
につれ、カソードロウの抵抗Rが高くなるため、必要な
瞬間駆動電流Iを流すには不適当なカソードになってし
まう。その結果、カソードに沿った電圧低下量ΔV=I
×Rが増大し、好ましくないほど高い駆動電圧の印加が
余儀なくされる。
置においてカソードを介する発光が望まれる場合、発光
の透過が可能となるように金属カソードを十分に薄くし
なければならない。しかしながら、カソードを薄くする
につれ、カソードロウの抵抗Rが高くなるため、必要な
瞬間駆動電流Iを流すには不適当なカソードになってし
まう。その結果、カソードに沿った電圧低下量ΔV=I
×Rが増大し、好ましくないほど高い駆動電圧の印加が
余儀なくされる。
【0006】平面図で示した図面は4本のアノードと4
本のカソードを有する単純マトリクス式有機EL装置又
はその前駆体を略示するにすぎないが、比較的大面積の
高解像度有機EL表示パネルが、多数のアノードコラム
と交差する多数のカソードロウを有することは認識され
よう。このような表示パネルを構築する場合、カソード
ロウをなす各画素に必要な瞬間輝度に対応する瞬間駆動
電流Iを流すため、カソードの厚みをさらに増すことが
必要である。好ましくない電圧低下:ΔV=I×R(各
カソードに沿った抵抗R)を最小限に抑えるためには、
約1μmのカソード厚が必要となる場合がある。
本のカソードを有する単純マトリクス式有機EL装置又
はその前駆体を略示するにすぎないが、比較的大面積の
高解像度有機EL表示パネルが、多数のアノードコラム
と交差する多数のカソードロウを有することは認識され
よう。このような表示パネルを構築する場合、カソード
ロウをなす各画素に必要な瞬間輝度に対応する瞬間駆動
電流Iを流すため、カソードの厚みをさらに増すことが
必要である。好ましくない電圧低下:ΔV=I×R(各
カソードに沿った抵抗R)を最小限に抑えるためには、
約1μmのカソード厚が必要となる場合がある。
【0007】このように比較的厚いカソードのカソード
分離を実効あるものにするには、比較的高い又は比較的
高いカソード分離用シャドウ構造体が必要であるが、こ
れは製造が困難である。比較的厚いカソードを形成する
と、有機EL媒体層内のアノードとカソードに挟まれた
小さな欠陥が、アノードと比較的厚いカソードとの間に
永久的な「短絡」を生ぜしめる可能性がある。このよう
な「短絡」は、比較的薄いカソードを構築できたなら
ば、さほど目立たず且つ/又は自己修復することができ
る。
分離を実効あるものにするには、比較的高い又は比較的
高いカソード分離用シャドウ構造体が必要であるが、こ
れは製造が困難である。比較的厚いカソードを形成する
と、有機EL媒体層内のアノードとカソードに挟まれた
小さな欠陥が、アノードと比較的厚いカソードとの間に
永久的な「短絡」を生ぜしめる可能性がある。このよう
な「短絡」は、比較的薄いカソードを構築できたなら
ば、さほど目立たず且つ/又は自己修復することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、必要な瞬間電流を流すには薄すぎる厚さのカソ
ードを有する単純マトリクス式画像配列型有機EL装置
を形成すると共に、各カソードと必要な瞬間電流を流す
ことができる対応するカソードバス金属層との間に少な
くとも一つの電気接続を設けることである。
目的は、必要な瞬間電流を流すには薄すぎる厚さのカソ
ードを有する単純マトリクス式画像配列型有機EL装置
を形成すると共に、各カソードと必要な瞬間電流を流す
ことができる対応するカソードバス金属層との間に少な
くとも一つの電気接続を設けることである。
【0009】本発明の別の目的は、カソードバス金属層
と、当該カソードバス金属層の上に薄いカソードと当該
カソードバス金属層との間を電気接続するために形成さ
れた少なくとも一つのカソードバスシャドウ構造体とを
有する単純マトリクス式画素配列型有機EL装置の製造
方法を提供することである。
と、当該カソードバス金属層の上に薄いカソードと当該
カソードバス金属層との間を電気接続するために形成さ
れた少なくとも一つのカソードバスシャドウ構造体とを
有する単純マトリクス式画素配列型有機EL装置の製造
方法を提供することである。
【0010】本発明のさらに別の目的は、間隔を置いて
並べられた複数の薄いカソードであってその各々が、装
置基板の縁部から内方へ延在するカソードコネクタと電
気接続しているカソードバス金属層と電気接続している
ものを有する単純マトリクス式画素配列型有機EL装置
の製造方法を提供することである。
並べられた複数の薄いカソードであってその各々が、装
置基板の縁部から内方へ延在するカソードコネクタと電
気接続しているカソードバス金属層と電気接続している
ものを有する単純マトリクス式画素配列型有機EL装置
の製造方法を提供することである。
【0011】本発明のさらなる目的は、間隔を置いて並
べられた複数の薄いカソードであってその各々がカソー
ドバス金属層と電気接続しているものを有する単純マト
リクス式画素配列型有機EL装置であって、当該カソー
ドバス金属層が、装置基板の縁部へ延在するカソードコ
ネクタを形成しているものの製造方法を提供することで
ある。
べられた複数の薄いカソードであってその各々がカソー
ドバス金属層と電気接続しているものを有する単純マト
リクス式画素配列型有機EL装置であって、当該カソー
ドバス金属層が、装置基板の縁部へ延在するカソードコ
ネクタを形成しているものの製造方法を提供することで
ある。
【0012】本発明の別の目的は、間隔を置いて並べら
れた複数の透光性カソードであってその各々がカソード
バス金属層と電気接続しているものを有する単純マトリ
クス式画素配列型有機EL装置であって、当該カソード
バス金属層が、装置基板の縁部へ延在するカソードコネ
クタを形成しているものの製造方法を提供することであ
る。
れた複数の透光性カソードであってその各々がカソード
バス金属層と電気接続しているものを有する単純マトリ
クス式画素配列型有機EL装置であって、当該カソード
バス金属層が、装置基板の縁部へ延在するカソードコネ
クタを形成しているものの製造方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】これらその他の目的及び
利点は、薄いカソードを有する単純マトリクス式画素配
列型有機電界発光(EL)装置の製造方法であって、 a)基板上に、複数のアノードを間隔を置いて並べて形成
し且つ、選ばれたアノードと選ばれた薄いカソードとの
間に駆動電圧を印加することにより当該選ばれたアノー
ドと当該選ばれたカソードとによって形成される装置の
画素から発光を起こさせることができるように電気接続
を提供する複数のカソードコネクタを、間隔を置いて、
基板の縁部から内方へ延在するように、並べて設置し、 b)アノードに対して垂直方向に延在する複数の電気絶縁
性ベース層を、アノード及び基板の上と、間隔を置いて
並べられた各カソードコネクタの一部の上とに、間隔を
置いて並べて形成し、さらに当該ベース層内のカソード
コネクタにまで延在する部分に開口部又は切抜きを形成
し、 c)各ベース層の一部の上に、間隔を置いて並べられた各
カソードコネクタと電気接続されるように少なくとも開
口部又は切抜きの内部にまで延在する導電性カソードバ
ス金属層を形成し、 d)各ベース層の上に電気絶縁性有機カソード分離用シャ
ドウ構造体を形成し且つカソードバス金属層の一部の上
に少なくとも一つの有機カソードバスシャドウ構造体を
形成し、 e)有機EL媒体層を付着させ且つ当該有機EL媒体層上
に導電性カソードを付着させるための付着区域を画定す
るマスクを基板上に設け、 f)まず有機EL材料を基板の付着区域に向けて蒸着させ
る際に、工程d)で形成されたシャドウ構造体に対する有
機EL材料の蒸着方向を、形成された有機EL媒体層の
末端位置が各シャドウ構造体の基底部から隔離されるよ
うに仕向けることによって有機EL媒体層を付着させ、
そして g)次に導電性カソード材料を有機EL媒体層の付着区域
に向けて蒸着させる際に、工程d)で形成されたシャドウ
構造体に対する当該導電性材料の蒸着方向を、形成され
た間隔を置いて並べられた複数の薄いカソードの各々
が、対応するカソードバス金属層に、有機EL媒体層が
少なくとも一つのカソードバスシャドウ構造体の基底部
から隔離されている位置において、電気接続されるよう
に仕向けることによって導電性の薄いカソードを付着さ
せるという各工程を含んで成る方法において達成され
る。
利点は、薄いカソードを有する単純マトリクス式画素配
列型有機電界発光(EL)装置の製造方法であって、 a)基板上に、複数のアノードを間隔を置いて並べて形成
し且つ、選ばれたアノードと選ばれた薄いカソードとの
間に駆動電圧を印加することにより当該選ばれたアノー
ドと当該選ばれたカソードとによって形成される装置の
画素から発光を起こさせることができるように電気接続
を提供する複数のカソードコネクタを、間隔を置いて、
基板の縁部から内方へ延在するように、並べて設置し、 b)アノードに対して垂直方向に延在する複数の電気絶縁
性ベース層を、アノード及び基板の上と、間隔を置いて
並べられた各カソードコネクタの一部の上とに、間隔を
置いて並べて形成し、さらに当該ベース層内のカソード
コネクタにまで延在する部分に開口部又は切抜きを形成
し、 c)各ベース層の一部の上に、間隔を置いて並べられた各
カソードコネクタと電気接続されるように少なくとも開
口部又は切抜きの内部にまで延在する導電性カソードバ
ス金属層を形成し、 d)各ベース層の上に電気絶縁性有機カソード分離用シャ
ドウ構造体を形成し且つカソードバス金属層の一部の上
に少なくとも一つの有機カソードバスシャドウ構造体を
形成し、 e)有機EL媒体層を付着させ且つ当該有機EL媒体層上
に導電性カソードを付着させるための付着区域を画定す
るマスクを基板上に設け、 f)まず有機EL材料を基板の付着区域に向けて蒸着させ
る際に、工程d)で形成されたシャドウ構造体に対する有
機EL材料の蒸着方向を、形成された有機EL媒体層の
末端位置が各シャドウ構造体の基底部から隔離されるよ
うに仕向けることによって有機EL媒体層を付着させ、
そして g)次に導電性カソード材料を有機EL媒体層の付着区域
に向けて蒸着させる際に、工程d)で形成されたシャドウ
構造体に対する当該導電性材料の蒸着方向を、形成され
た間隔を置いて並べられた複数の薄いカソードの各々
が、対応するカソードバス金属層に、有機EL媒体層が
少なくとも一つのカソードバスシャドウ構造体の基底部
から隔離されている位置において、電気接続されるよう
に仕向けることによって導電性の薄いカソードを付着さ
せるという各工程を含んで成る方法において達成され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜7に、従来技術の画素配列
型有機電界発光(EL)装置の製造について図示する。
図8〜15には、本発明による画素配列型有機電界発光
(EL)装置であって、基板上に、間隔を置いて並べら
れた複数のアノード、カソード分離用シャドウ構造体、
複数のカソードバスシャドウ構造体が上に形成されてい
るカソードバス金属層、及び各々対応するカソードバス
金属層に電気接続されているカソードコネクタを有する
ものを製造する態様について図示する。図16〜18に
は、本発明による装置基板であって、カソードバス金属
層が基板の縁部の方へ延在しカソードコネクタとして機
能する拡幅部分を有することによりカソードコネクタシ
ャドウ構造体が除かれるものを提供する態様について図
示する。図19〜21には、複数のカソードバスシャド
ウ構造体を1本の細長いカソードバスシャドウ構造体に
置き換えた装置基板を提供する態様について図示する。
型有機電界発光(EL)装置の製造について図示する。
図8〜15には、本発明による画素配列型有機電界発光
(EL)装置であって、基板上に、間隔を置いて並べら
れた複数のアノード、カソード分離用シャドウ構造体、
複数のカソードバスシャドウ構造体が上に形成されてい
るカソードバス金属層、及び各々対応するカソードバス
金属層に電気接続されているカソードコネクタを有する
ものを製造する態様について図示する。図16〜18に
は、本発明による装置基板であって、カソードバス金属
層が基板の縁部の方へ延在しカソードコネクタとして機
能する拡幅部分を有することによりカソードコネクタシ
ャドウ構造体が除かれるものを提供する態様について図
示する。図19〜21には、複数のカソードバスシャド
ウ構造体を1本の細長いカソードバスシャドウ構造体に
置き換えた装置基板を提供する態様について図示する。
【0015】図面は、当然に模式図としての性格を有す
る。個々の層が薄すぎること、また各種要素の厚みの差
が大きすぎることから、適当な比例拡大ができないから
である。平面図では、明瞭化を図るため、4本のカソー
ドと4本のアノードとしか有しない単純マトリクス式基
板又は装置を図示する。さらに、図面には単一の有機電
界発光(EL)媒体層を示すが、実用的には、正孔注入
性及び正孔輸送性有機層、単色若しくは単一色相の光を
発することができる有機発光層又は有機発光ホスト材料
を選ばれた画素位置において特定の有機発光ドーパント
材料で適宜ドーピングすることにより赤、緑若しくは青
の光(R,G,B)の一つを発することができる有機発
光層、並びに電子輸送性有機層、といった複数の層を含
み得る。有機電界発光媒体は、発光性ドーパントを適宜
選択することによって、白色光を発することもできる。
別法として、有機EL媒体層は、発光可能な1又は2以
上の高分子層を含むこともできる。
る。個々の層が薄すぎること、また各種要素の厚みの差
が大きすぎることから、適当な比例拡大ができないから
である。平面図では、明瞭化を図るため、4本のカソー
ドと4本のアノードとしか有しない単純マトリクス式基
板又は装置を図示する。さらに、図面には単一の有機電
界発光(EL)媒体層を示すが、実用的には、正孔注入
性及び正孔輸送性有機層、単色若しくは単一色相の光を
発することができる有機発光層又は有機発光ホスト材料
を選ばれた画素位置において特定の有機発光ドーパント
材料で適宜ドーピングすることにより赤、緑若しくは青
の光(R,G,B)の一つを発することができる有機発
光層、並びに電子輸送性有機層、といった複数の層を含
み得る。有機電界発光媒体は、発光性ドーパントを適宜
選択することによって、白色光を発することもできる。
別法として、有機EL媒体層は、発光可能な1又は2以
上の高分子層を含むこともできる。
【0016】用語「カソード」とは、有機EL媒体層に
電子(負電荷担体)を注入することができる電極のこと
をいい、また用語「アノード」とは、有機EL媒体層に
正孔(正電荷担体)を注入することができる電極のこと
をいう。用語「薄いカソード」は、カソードバス金属層
に電気接続されていない場合には好ましくないほど高い
抵抗を有するためカソードの長手方向に沿って好ましく
ないほど大きな電圧低下を示すであろう厚さを有するカ
ソードを記述するものである。用語「透光性」は、基
板、アノード又はカソードが、有機EL装置の一又は複
数の画素による発光の50%以上を透過することを記述
するものである。
電子(負電荷担体)を注入することができる電極のこと
をいい、また用語「アノード」とは、有機EL媒体層に
正孔(正電荷担体)を注入することができる電極のこと
をいう。用語「薄いカソード」は、カソードバス金属層
に電気接続されていない場合には好ましくないほど高い
抵抗を有するためカソードの長手方向に沿って好ましく
ないほど大きな電圧低下を示すであろう厚さを有するカ
ソードを記述するものである。用語「透光性」は、基
板、アノード又はカソードが、有機EL装置の一又は複
数の画素による発光の50%以上を透過することを記述
するものである。
【0017】本発明の理解をより一層深めるため、従来
技術の画素配列型有機電界発光(EL)装置の製造態様
を図1〜7を参照しながら説明する。図1に、透光性基
板12の上に間隔を置いて並べられた複数の透光性アノ
ード14が形成されており且つ、基板の縁部から内方へ
延在する、間隔を置いて並べられた複数のカソードコネ
クタ20を有する基板構成10−1の平面図を示す。複
数の有機カソード分離用シャドウ構造体30が、アノー
ドと基板12の一部との上に形成され且つ、アノードに
対して垂直方向において延在する。カソード分離用シャ
ドウ構造体30は電気絶縁性であり且つ、間隔を置いて
並べられた複数のカソードであって各々がカソードコネ
クタ20に電気接続されているものを提供するように働
く。図1に、x方向の有効画素寸法Pxと、y方向の有
効画素寸法Pyとを示す。
技術の画素配列型有機電界発光(EL)装置の製造態様
を図1〜7を参照しながら説明する。図1に、透光性基
板12の上に間隔を置いて並べられた複数の透光性アノ
ード14が形成されており且つ、基板の縁部から内方へ
延在する、間隔を置いて並べられた複数のカソードコネ
クタ20を有する基板構成10−1の平面図を示す。複
数の有機カソード分離用シャドウ構造体30が、アノー
ドと基板12の一部との上に形成され且つ、アノードに
対して垂直方向において延在する。カソード分離用シャ
ドウ構造体30は電気絶縁性であり且つ、間隔を置いて
並べられた複数のカソードであって各々がカソードコネ
クタ20に電気接続されているものを提供するように働
く。図1に、x方向の有効画素寸法Pxと、y方向の有
効画素寸法Pyとを示す。
【0018】透光性基板12は、ガラス、石英、適当な
プラスチック材料、等から製造することができる。アノ
ード14はインジウム錫酸化物(ITO)でできている
ことが好ましく、またカソードコネクタ20は低抵抗材
料、例えば、銅、アルミニウム、モリブデン、等ででき
ていることが好ましい。図面には示されていないが、各
アノード14の上に、低抵抗金属コネクタパッドを形成
し、基板12の縁部、例えば、図1に示した下方縁部か
ら内方へ延在させてもよいことは理解できよう。
プラスチック材料、等から製造することができる。アノ
ード14はインジウム錫酸化物(ITO)でできている
ことが好ましく、またカソードコネクタ20は低抵抗材
料、例えば、銅、アルミニウム、モリブデン、等ででき
ていることが好ましい。図面には示されていないが、各
アノード14の上に、低抵抗金属コネクタパッドを形成
し、基板12の縁部、例えば、図1に示した下方縁部か
ら内方へ延在させてもよいことは理解できよう。
【0019】図2は、図1の区分線2−2に沿って切断
された構成10−1であって、背景のカソード分離用シ
ャドウ構造体30を示すものの断面図である。図3
(A)は、図1の区分線3−3に沿って切断された構成
10−1であって、隣接する二つのカソード分離用シャ
ドウ構造体30の間に配置されたカソードコネクタ20
を示すものの断面図である。
された構成10−1であって、背景のカソード分離用シ
ャドウ構造体30を示すものの断面図である。図3
(A)は、図1の区分線3−3に沿って切断された構成
10−1であって、隣接する二つのカソード分離用シャ
ドウ構造体30の間に配置されたカソードコネクタ20
を示すものの断面図である。
【0020】図3(B)は、電気絶縁性ベース層32
と、そのベース層32の上に中心線31を中心として形
成された電気絶縁性有機シャドウ構造体34とを含むカ
ソード分離用シャドウ構造体30の一つを示す拡大断面
図である。ベース層32の幅寸法WBは有機シャドウ構
造体34の幅寸法WSよりも大きい。当該ベース層は、
有機材料又は無機材料、例えば、ガラス、二酸化珪素、
等から形成することができる。
と、そのベース層32の上に中心線31を中心として形
成された電気絶縁性有機シャドウ構造体34とを含むカ
ソード分離用シャドウ構造体30の一つを示す拡大断面
図である。ベース層32の幅寸法WBは有機シャドウ構
造体34の幅寸法WSよりも大きい。当該ベース層は、
有機材料又は無機材料、例えば、ガラス、二酸化珪素、
等から形成することができる。
【0021】従来の単純マトリクス式有機EL装置の製
造では(一体型シャドウマスクの形態で)、隣接カソー
ド間を電気的に絶縁するために、一般にカソード分離用
シャドウ構造体が利用されており、このことは、例え
ば、米国特許第5,276,380号及び同第5,70
1,055号に記載されており、これらを参照すること
によりその開示事項を本明細書の一部とする。
造では(一体型シャドウマスクの形態で)、隣接カソー
ド間を電気的に絶縁するために、一般にカソード分離用
シャドウ構造体が利用されており、このことは、例え
ば、米国特許第5,276,380号及び同第5,70
1,055号に記載されており、これらを参照すること
によりその開示事項を本明細書の一部とする。
【0022】図4は、基板12の一部を、第一付着区域
52を画定する第一マスク50によって被覆している構
成10−2の平面図である。基板上の当該付着区域52
の内部に有機EL媒体層54が形成される(図示を明瞭
化するため、マスク50の上に形成されるEL媒体付着
物については示されていない)。第一マスク50とその
付着区域52は、排気式蒸着室(図示なし)の外部で、
すなわち、当該蒸着室の内部で蒸着によりEL媒体層5
4を形成する前に、基板12に対して正確に配向され
る。
52を画定する第一マスク50によって被覆している構
成10−2の平面図である。基板上の当該付着区域52
の内部に有機EL媒体層54が形成される(図示を明瞭
化するため、マスク50の上に形成されるEL媒体付着
物については示されていない)。第一マスク50とその
付着区域52は、排気式蒸着室(図示なし)の外部で、
すなわち、当該蒸着室の内部で蒸着によりEL媒体層5
4を形成する前に、基板12に対して正確に配向され
る。
【0023】図5に、図4の区分線5−5に沿って切断
された基板12の拡大断面図を示す。基板に対し実質的
に垂直な(または、カソード分離用シャドウ構造体30
の中心線31に対し実質的に平行な)蒸着方向において
基板12の付着区域52に向けられた有機EL材料の蒸
気流53からの蒸着によって形成された有機EL媒体層
54の一部が示されている。
された基板12の拡大断面図を示す。基板に対し実質的
に垂直な(または、カソード分離用シャドウ構造体30
の中心線31に対し実質的に平行な)蒸着方向において
基板12の付着区域52に向けられた有機EL材料の蒸
気流53からの蒸着によって形成された有機EL媒体層
54の一部が示されている。
【0024】図6は、基板12の一部が、有機EL媒体
層54の上に導電性カソード66を蒸着するための第二
付着区域62を画定する第二マスク60であって、カソ
ード(有機カソード分離用シャドウ構造体30によって
互いに分離されている)とカソードコネクタ20との間
に接点領域24を設けるために有機EL媒体層54に対
してオフセットされているもので覆われている、そのよ
うな有機EL装置10の平面図である。
層54の上に導電性カソード66を蒸着するための第二
付着区域62を画定する第二マスク60であって、カソ
ード(有機カソード分離用シャドウ構造体30によって
互いに分離されている)とカソードコネクタ20との間
に接点領域24を設けるために有機EL媒体層54に対
してオフセットされているもので覆われている、そのよ
うな有機EL装置10の平面図である。
【0025】カソード(複数を含む)66を形成する前
に、蒸着室の中で基板12から第一マスク50(図4参
照)を分離しなければならないこと、さらにまた同様に
蒸着室の中で、先に形成された有機EL媒体層54に対
して可能な限り良好に整合するように第二マスク60を
操作しなければならないことが認識されよう。
に、蒸着室の中で基板12から第一マスク50(図4参
照)を分離しなければならないこと、さらにまた同様に
蒸着室の中で、先に形成された有機EL媒体層54に対
して可能な限り良好に整合するように第二マスク60を
操作しなければならないことが認識されよう。
【0026】図7は、図6の区分線7−7に沿って切断
された拡大断面図であって、カソードコネクタ20の一
部とカソード66との間の接点領域24を示すものであ
る。隣接するカソード66は、基板に対し実質的に垂直
な(または、シャドウ構造体の中心線31に対し実質的
に平行な)蒸着方向において基板12の付着区域62に
向けられたカソード材料の蒸気流63から形成されるの
で、カソード分離用シャドウ構造体30によって互いに
間隔を置いて並べられる。
された拡大断面図であって、カソードコネクタ20の一
部とカソード66との間の接点領域24を示すものであ
る。隣接するカソード66は、基板に対し実質的に垂直
な(または、シャドウ構造体の中心線31に対し実質的
に平行な)蒸着方向において基板12の付着区域62に
向けられたカソード材料の蒸気流63から形成されるの
で、カソード分離用シャドウ構造体30によって互いに
間隔を置いて並べられる。
【0027】図5及び図7に示したように、有機EL媒
体層54の末端もカソード(複数を含む)66の末端
も、蒸気流53及び63を図5及び図7に示したように
基板の付着区域52及び62に向けたときのシャドウ構
造体34の陰影付与効果によって、ベース層32の上
の、シャドウ構造体34の基底部(ベース)から間隔を
置いた位置にくる。
体層54の末端もカソード(複数を含む)66の末端
も、蒸気流53及び63を図5及び図7に示したように
基板の付着区域52及び62に向けたときのシャドウ構
造体34の陰影付与効果によって、ベース層32の上
の、シャドウ構造体34の基底部(ベース)から間隔を
置いた位置にくる。
【0028】図6の装置10からマスク60を除去する
と、カソードコネクタを介して選ばれたカソードと選ば
れたアノードとの間に電位差を印加することにより、単
純マトリクス式有機EL装置10が動作する。選ばれた
カソードに、選ばれたアノードに対して負になるように
バイアスをかけると、選ばれた画素Px、Pyが発光し、
その光は透光性アノード14及び透光性基板12を透過
する。
と、カソードコネクタを介して選ばれたカソードと選ば
れたアノードとの間に電位差を印加することにより、単
純マトリクス式有機EL装置10が動作する。選ばれた
カソードに、選ばれたアノードに対して負になるように
バイアスをかけると、選ばれた画素Px、Pyが発光し、
その光は透光性アノード14及び透光性基板12を透過
する。
【0029】図8は、有機EL媒体層を蒸着する前の基
板構成200−1の平面図である。基板212は不透明
基板、例えば、不透明プラスチック基板又はセラミック
基板であってもよい。別態様として、基板212は透光
性基板であってもよい。基板上には、間隔を置いて並べ
られた複数のアノード214が形成されている。アノー
ドは、仕事関数が4.0 eVよりも高い材料、例えば、酸化
錫、インジウム錫酸化物(ITO)、金、銀、銅、白金
又はタンタルから形成されることが好ましい。光学的不
透明なアノードは、装置からの発光が透光性カソードを
介して行える場合にのみ使用される。そのような構成の
場合、当該アノードは、完成した有機EL装置の発光波
長において光学的に反射性であることが好ましい。間隔
を置いて並べられた複数のカソードのそれぞれを駆動電
源に電気接続するため、導電性カソードコネクタ220
が基板212の縁部から内方へ延在する。
板構成200−1の平面図である。基板212は不透明
基板、例えば、不透明プラスチック基板又はセラミック
基板であってもよい。別態様として、基板212は透光
性基板であってもよい。基板上には、間隔を置いて並べ
られた複数のアノード214が形成されている。アノー
ドは、仕事関数が4.0 eVよりも高い材料、例えば、酸化
錫、インジウム錫酸化物(ITO)、金、銀、銅、白金
又はタンタルから形成されることが好ましい。光学的不
透明なアノードは、装置からの発光が透光性カソードを
介して行える場合にのみ使用される。そのような構成の
場合、当該アノードは、完成した有機EL装置の発光波
長において光学的に反射性であることが好ましい。間隔
を置いて並べられた複数のカソードのそれぞれを駆動電
源に電気接続するため、導電性カソードコネクタ220
が基板212の縁部から内方へ延在する。
【0030】アノード214の上と基板の上に、フォト
リソグラフィによるフォトレジスト層のパターニング分
野の当業者に周知のフォトリソグラフィ処理工程によっ
て、電気絶縁性ベース層を形成する。具体的には、最初
に電気絶縁性境界層240及びベース層238を形成し
て、アノード214に対して垂直方向において延在させ
る。
リソグラフィによるフォトレジスト層のパターニング分
野の当業者に周知のフォトリソグラフィ処理工程によっ
て、電気絶縁性ベース層を形成する。具体的には、最初
に電気絶縁性境界層240及びベース層238を形成し
て、アノード214に対して垂直方向において延在させ
る。
【0031】電気絶縁性境界層240と電気絶縁性ベー
ス層238は、ガラス、二酸化珪素又はオキシ窒化珪素
のような無機材料から形成されることができる。このよ
うな無機層は、パターン化されたマスクを介して蒸着す
ることによりパターン化することができる。別法とし
て、このような無機層を、フォトリソグラフィによるパ
ターニングの分野の当業者に周知のエッチング処理をは
じめとするフォトリソグラフィ処理工程によってパター
ン化してもよい。別態様として、電気絶縁性境界層24
0と電気絶縁性ベース層238は、同様に「フォトリソ
グラフィ」として知られる分野において十分に確立され
ている活性化輻射線へのパターン露光に続くパターン現
像工程によりパターン化可能な有機材料、例えば、常用
のポジ型又はネガ型のフォトレジスト材料から形成して
もよい。
ス層238は、ガラス、二酸化珪素又はオキシ窒化珪素
のような無機材料から形成されることができる。このよ
うな無機層は、パターン化されたマスクを介して蒸着す
ることによりパターン化することができる。別法とし
て、このような無機層を、フォトリソグラフィによるパ
ターニングの分野の当業者に周知のエッチング処理をは
じめとするフォトリソグラフィ処理工程によってパター
ン化してもよい。別態様として、電気絶縁性境界層24
0と電気絶縁性ベース層238は、同様に「フォトリソ
グラフィ」として知られる分野において十分に確立され
ている活性化輻射線へのパターン露光に続くパターン現
像工程によりパターン化可能な有機材料、例えば、常用
のポジ型又はネガ型のフォトレジスト材料から形成して
もよい。
【0032】境界層240とベース層238の形成と共
に、境界層240(図8中最上部に図示)の一つに開口
部249を形成し、またベース層238の各々に開口部
239を形成する。これらの開口部は、それぞれの層を
通り抜けてカソードコネクタ220にまで延在する。
に、境界層240(図8中最上部に図示)の一つに開口
部249を形成し、またベース層238の各々に開口部
239を形成する。これらの開口部は、それぞれの層を
通り抜けてカソードコネクタ220にまで延在する。
【0033】境界層240の一つの一部の上と、ベース
層238の各々の一部の上とに、カソードバス金属層2
90を形成する。カソードバス金属層は、それぞれの開
口部239及び249を介して対応するカソードコネク
タ220への電気接続を提供する。カソードバス金属層
(複数を含む)は、導電性金属、例えば、クロム、銅、
銀、モリブデン−タンタル、白金、等でできていること
ができるため、長さ方向に沿って低い抵抗を付与し、こ
れに対応して電圧低下が小さくなる。各バス金属層29
0と対応するカソードコネクタ220との間には、電気
絶縁性のベース層238及び境界層240に含まれる開
口部239、249を介して、低抵抗の電気接続が設け
られる。カソードバス金属層は、上述した直接蒸着又は
フォトリソグラフィ処理工程によってパターン化するこ
とができる。
層238の各々の一部の上とに、カソードバス金属層2
90を形成する。カソードバス金属層は、それぞれの開
口部239及び249を介して対応するカソードコネク
タ220への電気接続を提供する。カソードバス金属層
(複数を含む)は、導電性金属、例えば、クロム、銅、
銀、モリブデン−タンタル、白金、等でできていること
ができるため、長さ方向に沿って低い抵抗を付与し、こ
れに対応して電圧低下が小さくなる。各バス金属層29
0と対応するカソードコネクタ220との間には、電気
絶縁性のベース層238及び境界層240に含まれる開
口部239、249を介して、低抵抗の電気接続が設け
られる。カソードバス金属層は、上述した直接蒸着又は
フォトリソグラフィ処理工程によってパターン化するこ
とができる。
【0034】各ベース層238の上の、カソードバス金
属層290で覆われていない部分において、有機カソー
ド分離用シャドウ構造体230を形成する。これと同時
に、各カソードバス金属層290の上に複数のカソード
バスシャドウ構造体236を形成する。図9は、図8の
区分線9−9に沿って切断された拡大断面図であって、
アノード214の一部と電気絶縁性有機境界層240を
示すものである。
属層290で覆われていない部分において、有機カソー
ド分離用シャドウ構造体230を形成する。これと同時
に、各カソードバス金属層290の上に複数のカソード
バスシャドウ構造体236を形成する。図9は、図8の
区分線9−9に沿って切断された拡大断面図であって、
アノード214の一部と電気絶縁性有機境界層240を
示すものである。
【0035】図10(A)は、図8の区分線10−10
に沿って切断された拡大断面図であって、電気絶縁性有
機ベース層238の一部の上に有機シャドウ構造体23
4が形成されていることを示すものである。シャドウ構
造体234は中心線235を有し、ベース層238と共
に有機カソード分離用シャドウ構造体230を構成す
る。カソードバス金属層290は、ベース層238中の
開口部239により、カソードコネクタ220に電気接
続されている。この電気接点領域を280に図示する。
に沿って切断された拡大断面図であって、電気絶縁性有
機ベース層238の一部の上に有機シャドウ構造体23
4が形成されていることを示すものである。シャドウ構
造体234は中心線235を有し、ベース層238と共
に有機カソード分離用シャドウ構造体230を構成す
る。カソードバス金属層290は、ベース層238中の
開口部239により、カソードコネクタ220に電気接
続されている。この電気接点領域を280に図示する。
【0036】図10(B)は、カソードバス金属層29
0とカソードコネクタ220との間を電気接続するため
の別の方法を示す基板構成の拡大部分平面図である。こ
こでは、先に説明した開口部239の代わりに、切抜き
部分239Cがベース層238に形成されている。カソ
ードバス金属層290がこの切抜き部分にまで延在し、
この切抜き部分においてカソードコネクタ220への電
気接続を提供する。
0とカソードコネクタ220との間を電気接続するため
の別の方法を示す基板構成の拡大部分平面図である。こ
こでは、先に説明した開口部239の代わりに、切抜き
部分239Cがベース層238に形成されている。カソ
ードバス金属層290がこの切抜き部分にまで延在し、
この切抜き部分においてカソードコネクタ220への電
気接続を提供する。
【0037】図11は、図8の区分線11−11に沿っ
て切断された拡大断面図であって、アノード214と、
電気絶縁性有機ベース層238と、シャドウ構造体23
4と、そしてカソードバス金属層290の上に中心線2
37を有する有機カソードバスシャドウ構造体236が
形成されていることとを示すものである。
て切断された拡大断面図であって、アノード214と、
電気絶縁性有機ベース層238と、シャドウ構造体23
4と、そしてカソードバス金属層290の上に中心線2
37を有する有機カソードバスシャドウ構造体236が
形成されていることとを示すものである。
【0038】図12は、図8の基板構成200−1の中
央部分の透視図である。カソードバスシャドウ構造体2
36は、例示目的のため、平面図で認められるような円
形でしか図示されていないが、当該シャドウ構造体の形
状が、例えば、正方形(図16参照)や六角形のような
多角形であってもよいことは、認識されよう。
央部分の透視図である。カソードバスシャドウ構造体2
36は、例示目的のため、平面図で認められるような円
形でしか図示されていないが、当該シャドウ構造体の形
状が、例えば、正方形(図16参照)や六角形のような
多角形であってもよいことは、認識されよう。
【0039】図13は、有機EL媒体層274の上に、
マスク270で画定される基板212内の付着区域27
2に向けた蒸着により、有機EL媒体層274を形成
し、さらに有機EL媒体層274の上にカソード(複数
を含む)276を形成した後に完成された有機EL装置
200の平面図である。マスク270は、カソードコネ
クタ220の一部とアノード214の一部とを蒸着から
遮蔽する。明瞭化のため、図13には、マスク270の
向こう側に形成される蒸着物は図示していない。
マスク270で画定される基板212内の付着区域27
2に向けた蒸着により、有機EL媒体層274を形成
し、さらに有機EL媒体層274の上にカソード(複数
を含む)276を形成した後に完成された有機EL装置
200の平面図である。マスク270は、カソードコネ
クタ220の一部とアノード214の一部とを蒸着から
遮蔽する。明瞭化のため、図13には、マスク270の
向こう側に形成される蒸着物は図示していない。
【0040】ここで、有機EL媒体層274とカソード
(複数を含む)276の蒸着法について、図14及び図
15を参照しながら説明する。図14と図15は、図1
3の各区分線14−14及び15−15に沿って切断さ
れた拡大断面図である。図14と図15を一緒に見る
と、第1蒸着において、基板212に対して実質的に垂
直な方向(又はシャドウ構造体234及び236の中心
線235及び237に実質的に平行な方向)において、
基板のマスク270(図13参照)で画定される付着区
域272に有機EL材料の蒸気流273を向けることに
より、有機EL媒体層274を形成する。この第1蒸着
方向においては、シャドウ構造体234及び236が蒸
気流273に関して影を落とすため、有機EL媒体層2
74の末端が、これらシャドウ構造体の基底部から間を
置いたところに位置することとなる。このように有機E
L媒体層274が分離されている位置は、図14の左側
に示したカソード分離用シャドウ構造体230(シャド
ウ構造体234とベース層238を包含する)並びに図
15に示したカソード分離用シャドウ構造体230及び
カソードバスシャドウ構造体236において明白であ
る。
(複数を含む)276の蒸着法について、図14及び図
15を参照しながら説明する。図14と図15は、図1
3の各区分線14−14及び15−15に沿って切断さ
れた拡大断面図である。図14と図15を一緒に見る
と、第1蒸着において、基板212に対して実質的に垂
直な方向(又はシャドウ構造体234及び236の中心
線235及び237に実質的に平行な方向)において、
基板のマスク270(図13参照)で画定される付着区
域272に有機EL材料の蒸気流273を向けることに
より、有機EL媒体層274を形成する。この第1蒸着
方向においては、シャドウ構造体234及び236が蒸
気流273に関して影を落とすため、有機EL媒体層2
74の末端が、これらシャドウ構造体の基底部から間を
置いたところに位置することとなる。このように有機E
L媒体層274が分離されている位置は、図14の左側
に示したカソード分離用シャドウ構造体230(シャド
ウ構造体234とベース層238を包含する)並びに図
15に示したカソード分離用シャドウ構造体230及び
カソードバスシャドウ構造体236において明白であ
る。
【0041】図14では、カソードバスシャドウ構造体
236はこの断面図の背景部分に存在し、図10を参照
して説明したカソードバス金属層290とカソードコネ
クタ220との間を電気接続する接点領域280が図示
されている。この図面では、有機EL媒体層274がカ
ソードバス金属層290の上に延在している。図15で
は、カソードバスシャドウ構造体236が切断され、カ
ソードバス金属層290の上で中心線237を中心に形
成されている。
236はこの断面図の背景部分に存在し、図10を参照
して説明したカソードバス金属層290とカソードコネ
クタ220との間を電気接続する接点領域280が図示
されている。この図面では、有機EL媒体層274がカ
ソードバス金属層290の上に延在している。図15で
は、カソードバスシャドウ構造体236が切断され、カ
ソードバス金属層290の上で中心線237を中心に形
成されている。
【0042】再度図14と図15を一緒に見ると、第2
蒸着では、マスク270(図13参照)において画定さ
れる同一の付着区域272の中へ形成されたばかりのE
L媒体層274に向けてカソード材料の蒸気流275を
仕向ける。しかしながら、先に説明した有機EL媒体材
料の蒸気流273の方向とは対照的に、カソード材料の
蒸気流275はシャドウ構造体234及び236の中心
線235及び237に対して角度Θをなし、カソード分
離用シャドウ構造体230によって分離された間隔を置
いて並べられたカソードとしてカソード(複数を含む)
276を形成する。
蒸着では、マスク270(図13参照)において画定さ
れる同一の付着区域272の中へ形成されたばかりのE
L媒体層274に向けてカソード材料の蒸気流275を
仕向ける。しかしながら、先に説明した有機EL媒体材
料の蒸気流273の方向とは対照的に、カソード材料の
蒸気流275はシャドウ構造体234及び236の中心
線235及び237に対して角度Θをなし、カソード分
離用シャドウ構造体230によって分離された間隔を置
いて並べられたカソードとしてカソード(複数を含む)
276を形成する。
【0043】シャドウ構造体234(電気絶縁性ベース
層238と一緒にカソード分離用シャドウ構造体230
を形成する)に関して、カソード(複数を含む)276
の端部はベース層238の上に位置することになり、よ
って有機EL装置200の他の電気的に「活性な」要素
とは電気的に接続されない、すなわち絶縁される。
層238と一緒にカソード分離用シャドウ構造体230
を形成する)に関して、カソード(複数を含む)276
の端部はベース層238の上に位置することになり、よ
って有機EL装置200の他の電気的に「活性な」要素
とは電気的に接続されない、すなわち絶縁される。
【0044】各カソード276は、複数のカソードバス
シャドウ構造体236の各々において、対応するカソー
ドバス金属層290(カソードバス金属コンダクタとも
称される)に接点領域286で電気接続されているの
で、カソード276は、透光性を示すに十分な薄さで形
成することができ、よって駆動装置からの発光をカソー
ドを介して観察者へ透過させることができる。
シャドウ構造体236の各々において、対応するカソー
ドバス金属層290(カソードバス金属コンダクタとも
称される)に接点領域286で電気接続されているの
で、カソード276は、透光性を示すに十分な薄さで形
成することができ、よって駆動装置からの発光をカソー
ドを介して観察者へ透過させることができる。
【0045】カソードバス金属コンダクタ(層290)
によって、先に説明した従来の単純マトリクス式有機E
L装置のカソード厚の減少に伴う電圧低下を引き起こす
ことなく、カソードの厚みを著しく減少させることが可
能となる。その上、本発明の方法によって構築された実
験的有機EL装置において、カソードが比較的厚い従来
の単純マトリクス式有機EL装置と比較して、カソード
を薄くしたことで漏洩電流が減少し、さらに電気短絡し
た画素(選ばれた画素位置におけるカソードとアノード
の間のショート)及び画素間クロストークが実質的にな
くなる、という予想外の利点が注目された。
によって、先に説明した従来の単純マトリクス式有機E
L装置のカソード厚の減少に伴う電圧低下を引き起こす
ことなく、カソードの厚みを著しく減少させることが可
能となる。その上、本発明の方法によって構築された実
験的有機EL装置において、カソードが比較的厚い従来
の単純マトリクス式有機EL装置と比較して、カソード
を薄くしたことで漏洩電流が減少し、さらに電気短絡し
た画素(選ばれた画素位置におけるカソードとアノード
の間のショート)及び画素間クロストークが実質的にな
くなる、という予想外の利点が注目された。
【0046】図15に、有機EL媒体層274の上に形
成されたカソードBであって、有機EL媒体層274が
バスシャドウ構造体236の基底部から隔離されている
場所における接点領域286においてカソードバス金属
層290に接触しているものを示す。カソードAは、隣
接するカソードバス金属層(図15には図示なし;図1
3参照)に電気接続されている。すべてのカソードの末
端部が、有機EL媒体層が第2蒸着の傾斜角(subtended
angle)によってシャドウ構造体の基底部から隔離され
た場所にきている。換言すれば、すべてのカソードの末
端部が、接点領域286において並びにベース層238
の上で、有機EL媒体層274の末端位置よりも、シャ
ドウ構造体の基底部に近い位置にきている。
成されたカソードBであって、有機EL媒体層274が
バスシャドウ構造体236の基底部から隔離されている
場所における接点領域286においてカソードバス金属
層290に接触しているものを示す。カソードAは、隣
接するカソードバス金属層(図15には図示なし;図1
3参照)に電気接続されている。すべてのカソードの末
端部が、有機EL媒体層が第2蒸着の傾斜角(subtended
angle)によってシャドウ構造体の基底部から隔離され
た場所にきている。換言すれば、すべてのカソードの末
端部が、接点領域286において並びにベース層238
の上で、有機EL媒体層274の末端位置よりも、シャ
ドウ構造体の基底部に近い位置にきている。
【0047】図16は、図8の構成200−1とは下記
の点で異なる基板構成500−1の平面図である。 (1) 電気絶縁性ベース層(複数を含む)538を拡幅部
分538Wとして基板512の縁部にまで延在させ且
つ、カソードバス金属層(複数を含む)590を拡幅部
分590Wとして拡幅部分538Wの一部の上で基板の
縁部にまで延在させることによって、カソードコネクタ
220並びに開口部239及び249を排除している。
このカソードバス金属コンダクタ(層590)の拡幅部
分590Wがカソードコネクタとして働く。 (2) 多角形シャドウ構造体の例示として、複数の正方形
有機カソードバスシャドウ構造体536が示されてい
る。
の点で異なる基板構成500−1の平面図である。 (1) 電気絶縁性ベース層(複数を含む)538を拡幅部
分538Wとして基板512の縁部にまで延在させ且
つ、カソードバス金属層(複数を含む)590を拡幅部
分590Wとして拡幅部分538Wの一部の上で基板の
縁部にまで延在させることによって、カソードコネクタ
220並びに開口部239及び249を排除している。
このカソードバス金属コンダクタ(層590)の拡幅部
分590Wがカソードコネクタとして働く。 (2) 多角形シャドウ構造体の例示として、複数の正方形
有機カソードバスシャドウ構造体536が示されてい
る。
【0048】図16における基板512、アノード51
4、カソード分離用シャドウ構造体530及び下部境界
層540は、それぞれ図13の構成200−1における
部分212、214、230及び240に対応する。図
13のマスク270と実質的に同一の様式で、付着区域
を画定し且つカソードバス金属層590の拡幅部分59
0Wを遮蔽する単一マスク(図16には図示なし)が設け
られるであろう。また、図14及び図15を参照して説
明した蒸着順序と実質的に同一の様式で、第1蒸着及び
第2蒸着が実施されるであろう。
4、カソード分離用シャドウ構造体530及び下部境界
層540は、それぞれ図13の構成200−1における
部分212、214、230及び240に対応する。図
13のマスク270と実質的に同一の様式で、付着区域
を画定し且つカソードバス金属層590の拡幅部分59
0Wを遮蔽する単一マスク(図16には図示なし)が設け
られるであろう。また、図14及び図15を参照して説
明した蒸着順序と実質的に同一の様式で、第1蒸着及び
第2蒸着が実施されるであろう。
【0049】図17及び図18は、それぞれ図16の構
成500−1の区分線17−17及び18−18に沿っ
て切断された拡大断面図である。図17の構造と比較す
ると、図18では、電気絶縁性ベース層538の拡幅部
分538Wと、カソードバス金属層590の拡幅部分5
90Wとが認められる。
成500−1の区分線17−17及び18−18に沿っ
て切断された拡大断面図である。図17の構造と比較す
ると、図18では、電気絶縁性ベース層538の拡幅部
分538Wと、カソードバス金属層590の拡幅部分5
90Wとが認められる。
【0050】図19は、有機EL媒体層を蒸着する前の
構成600−1の平面図である。ここで、基板612、
アノード614、カソード分離用シャドウ構造体63
0、ベース層638、カソードバス金属層690並びに
拡幅部分638W及び690Wは、図16の構成500
−1における各要素512、514、530、538、
590、538W及び590Wに対応する。
構成600−1の平面図である。ここで、基板612、
アノード614、カソード分離用シャドウ構造体63
0、ベース層638、カソードバス金属層690並びに
拡幅部分638W及び690Wは、図16の構成500
−1における各要素512、514、530、538、
590、538W及び590Wに対応する。
【0051】構成600−1の特徴は、図8の236や
図16の536といった複数のシャドウ構造体の代わり
に、単一の細長い有機カソードバスシャドウ構造体63
9が各カソードバス金属コンダクタ(層690)の上に
形成されていることにある。この細長いシャドウ構造体
639は、図13、図14及び図15を参照した説明と
実質的に同一の様式でマスク(図示なし)の付着区域に
第1(有機EL)蒸着及び第2(カソード)蒸着を実施
した後に、カソードバスシャドウ構造体の長手方向全体
にわたり、カソード(図示なし)と対応するカソードバ
ス金属層690との間を連続的に電気接続させる。
図16の536といった複数のシャドウ構造体の代わり
に、単一の細長い有機カソードバスシャドウ構造体63
9が各カソードバス金属コンダクタ(層690)の上に
形成されていることにある。この細長いシャドウ構造体
639は、図13、図14及び図15を参照した説明と
実質的に同一の様式でマスク(図示なし)の付着区域に
第1(有機EL)蒸着及び第2(カソード)蒸着を実施
した後に、カソードバスシャドウ構造体の長手方向全体
にわたり、カソード(図示なし)と対応するカソードバ
ス金属層690との間を連続的に電気接続させる。
【0052】この拡張された又は連続した接点領域は、
仮に複数のカソードバスシャドウ構造体236(図13
参照)の数を実質的に互いがオーバーラップするように
なる数にまで増加させた場合にカソードバス金属層に沿
って得られるであろう接点領域286(図15参照)の
合計と、本質的に等価である。このように、シャドウ構
造体639が提供する拡張された接点領域によって、カ
ソードの長手方向に沿った電圧低下という悪影響を伴う
ことなく一層薄いカソード(1又は2以上)を形成する
ことが可能となる。
仮に複数のカソードバスシャドウ構造体236(図13
参照)の数を実質的に互いがオーバーラップするように
なる数にまで増加させた場合にカソードバス金属層に沿
って得られるであろう接点領域286(図15参照)の
合計と、本質的に等価である。このように、シャドウ構
造体639が提供する拡張された接点領域によって、カ
ソードの長手方向に沿った電圧低下という悪影響を伴う
ことなく一層薄いカソード(1又は2以上)を形成する
ことが可能となる。
【0053】図20は、図19の区分線20−20に沿
って切断された拡大断面図であって、シャドウ構造体6
39が図19の平面図に示したように細長いものであり
且つ中心線639Cを有する点を除くすべての点におい
て、図17と実質的に同等なものである。
って切断された拡大断面図であって、シャドウ構造体6
39が図19の平面図に示したように細長いものであり
且つ中心線639Cを有する点を除くすべての点におい
て、図17と実質的に同等なものである。
【0054】図21は、図19の構成600−1の部分
透視図であって、ベース層638とカソードバス金属コ
ンダクタ(層690)のそれぞれの拡幅部分638W及
び690Wが基板612の縁部へと延在していることを
示すものである。(カソード分離用)シャドウ構造体6
34とカソードバスシャドウ構造体639とが、平行に
配置され且つ実質的に同一の末端位置を有することが明
白である。
透視図であって、ベース層638とカソードバス金属コ
ンダクタ(層690)のそれぞれの拡幅部分638W及
び690Wが基板612の縁部へと延在していることを
示すものである。(カソード分離用)シャドウ構造体6
34とカソードバスシャドウ構造体639とが、平行に
配置され且つ実質的に同一の末端位置を有することが明
白である。
【0055】図8〜15を参照して説明したような単純
マトリクス式画素配列型有機EL装置の製造方法を利用
して、基板上に間隔を置いて並べられたカソードを形成
し、当該カソード及び基板の上に直交するように電気絶
縁性ベース層及び境界層を形成し、当該ベース層の一部
の上にアノード分離用シャドウ構造体、アノードバス金
属コンダクタ又は層を形成し、当該アノードバス金属層
の上にアノードバスシャドウ構造体を形成し、そして好
ましくは図16及び図19に示したカソードコネクタに
類似するアノードコネクタを形成した、そのような反転
型の有機EL装置を製造できることは認識することがで
きよう。有機EL媒体層の第1蒸着と、有機EL媒体層
上にアノード(複数を含む)を形成するためのアノード
材料の第2蒸着とによって、反転型の有機EL装置が提
供される。第1蒸着及び第2蒸着は、図14及び図15
を参照して説明したそれぞれの蒸気流の方向において、
マスクにおいて画定された付着区域に仕向けられる。
マトリクス式画素配列型有機EL装置の製造方法を利用
して、基板上に間隔を置いて並べられたカソードを形成
し、当該カソード及び基板の上に直交するように電気絶
縁性ベース層及び境界層を形成し、当該ベース層の一部
の上にアノード分離用シャドウ構造体、アノードバス金
属コンダクタ又は層を形成し、当該アノードバス金属層
の上にアノードバスシャドウ構造体を形成し、そして好
ましくは図16及び図19に示したカソードコネクタに
類似するアノードコネクタを形成した、そのような反転
型の有機EL装置を製造できることは認識することがで
きよう。有機EL媒体層の第1蒸着と、有機EL媒体層
上にアノード(複数を含む)を形成するためのアノード
材料の第2蒸着とによって、反転型の有機EL装置が提
供される。第1蒸着及び第2蒸着は、図14及び図15
を参照して説明したそれぞれの蒸気流の方向において、
マスクにおいて画定された付着区域に仕向けられる。
【0056】非反転型有機EL装置においても反転型有
機EL装置においても、アノード又はカソードが透光性
になるように構築されることは認識されよう。透光性ア
ノードを形成するために有用な材料の例として、酸化
錫、インジウム錫酸化物(ITO)、クロム系サーメッ
ト材料、及び有機EL媒体層に正孔(正電荷担体)を注
入することができる金属又は合金の薄層、が挙げられ
る。
機EL装置においても、アノード又はカソードが透光性
になるように構築されることは認識されよう。透光性ア
ノードを形成するために有用な材料の例として、酸化
錫、インジウム錫酸化物(ITO)、クロム系サーメッ
ト材料、及び有機EL媒体層に正孔(正電荷担体)を注
入することができる金属又は合金の薄層、が挙げられ
る。
【図1】間隔を置いて並べられた複数のアノード、カソ
ードコネクタ、及びアノードに対して垂直方向において
延在するカソード分離用シャドウ構造体を有する基板の
平面図である。
ードコネクタ、及びアノードに対して垂直方向において
延在するカソード分離用シャドウ構造体を有する基板の
平面図である。
【図2】図1の区分線2−2に沿って切断された基板の
断面図である。
断面図である。
【図3】(A)は図1の区分線3−3に沿って切断され
た基板の断面図であり、そして(B)は、基底部と当該
基底部上のシャドウ構造体とを有する有機カソード分離
用シャドウ構造体の拡大断面図である。
た基板の断面図であり、そして(B)は、基底部と当該
基底部上のシャドウ構造体とを有する有機カソード分離
用シャドウ構造体の拡大断面図である。
【図4】基板上に有機EL媒体層を付着させるために第
一付着区域を画定する第一マスクによって覆われた部分
を有する基板の平面図である。
一付着区域を画定する第一マスクによって覆われた部分
を有する基板の平面図である。
【図5】図4の区分線5−5に沿って切断された基板の
拡大断面図であって、基板の第一付着区域に基板に実質
的に垂直な方向において入射する蒸気流の蒸着によって
形成された有機EL媒体層の一部を示すものである。
拡大断面図であって、基板の第一付着区域に基板に実質
的に垂直な方向において入射する蒸気流の蒸着によって
形成された有機EL媒体層の一部を示すものである。
【図6】有機EL媒体層の上とカソードコネクタの一部
の上とに導電性カソードを、有機EL媒体層がアノード
をカソードとの電気接続から保護するように付着するた
めに第二付着区域を画定する第二マスクによって覆われ
た部分を有する基板の平面図である。
の上とに導電性カソードを、有機EL媒体層がアノード
をカソードとの電気接続から保護するように付着するた
めに第二付着区域を画定する第二マスクによって覆われ
た部分を有する基板の平面図である。
【図7】図6の区分線7−7に沿って切断された基板の
拡大断面図であって、カソードコネクタとカソードの間
に接点領域が形成されていること、並びに、基板に対し
て実質的に垂直な方向において基板の第二付着区域に入
射するカソード材料蒸気流が当たらないようにするカソ
ード分離用シャドウ構造体によってカソードが隣接する
カソードとは間隔を置いて並べられていることを示すも
のである。
拡大断面図であって、カソードコネクタとカソードの間
に接点領域が形成されていること、並びに、基板に対し
て実質的に垂直な方向において基板の第二付着区域に入
射するカソード材料蒸気流が当たらないようにするカソ
ード分離用シャドウ構造体によってカソードが隣接する
カソードとは間隔を置いて並べられていることを示すも
のである。
【図8】間隔を置いて並べられたアノード、当該アノー
ドに対して垂直方向において延在するカソード分離用シ
ャドウ構造体、二つの境界層、及び複数のカソードバス
シャドウ構造体が上部に形成されているカソードバス金
属層とそれぞれ電気接続されている間隔を置いて並べら
れたカソードコネクタを有する基板の平面図である。
ドに対して垂直方向において延在するカソード分離用シ
ャドウ構造体、二つの境界層、及び複数のカソードバス
シャドウ構造体が上部に形成されているカソードバス金
属層とそれぞれ電気接続されている間隔を置いて並べら
れたカソードコネクタを有する基板の平面図である。
【図9】図8の区分線9−9に沿って切断された基板の
拡大断面図であって、アノード上及び基板上に形成され
た境界層の一つを示すものである。
拡大断面図であって、アノード上及び基板上に形成され
た境界層の一つを示すものである。
【図10】(A)は、図8の区分線10−10に沿って
切断された基板の拡大断面図であって、カソードコネク
タとカソードバス金属層とが、電気絶縁性ベース層内に
形成された開口部を介して電気接続されていることを示
すものであり、また(B)は、別の電気接続態様を提供
するものとして、電気絶縁性ベース層内に形成された切
抜き部分において、カソードコネクタとカソードバス金
属層とが電気接続されていることを示す拡大部分平面図
である。
切断された基板の拡大断面図であって、カソードコネク
タとカソードバス金属層とが、電気絶縁性ベース層内に
形成された開口部を介して電気接続されていることを示
すものであり、また(B)は、別の電気接続態様を提供
するものとして、電気絶縁性ベース層内に形成された切
抜き部分において、カソードコネクタとカソードバス金
属層とが電気接続されていることを示す拡大部分平面図
である。
【図11】図8の区分線11−11に沿って切断された
基板の拡大断面図であって、カソード分離用シャドウ構
造体及びカソードバス金属層上に形成されたカソードバ
スシャドウ構造体を示すものである。
基板の拡大断面図であって、カソード分離用シャドウ構
造体及びカソードバス金属層上に形成されたカソードバ
スシャドウ構造体を示すものである。
【図12】図8の基板の中央部の透視図である。
【図13】マスクで画定された付着区域に蒸着すること
によって図8の基板上に有機EL媒体層並びに薄い及び
/又は透光性のカソードが形成されている有機EL装置
の平面図である。
によって図8の基板上に有機EL媒体層並びに薄い及び
/又は透光性のカソードが形成されている有機EL装置
の平面図である。
【図14】図13の区分線14−14に沿って切断され
た基板の拡大断面図であって、第一(有機EL)蒸着及
び第二(カソード)蒸着がそれぞれ有機EL媒体層及び
カソードを形成するカソード分離用シャドウ構造体と、
カソードバス金属層がカソードコネクタと電気接続して
いることを示すものである。
た基板の拡大断面図であって、第一(有機EL)蒸着及
び第二(カソード)蒸着がそれぞれ有機EL媒体層及び
カソードを形成するカソード分離用シャドウ構造体と、
カソードバス金属層がカソードコネクタと電気接続して
いることを示すものである。
【図15】図13の区分線15−15に沿って切断され
た基板の拡大断面図であって、第一(有機EL)蒸着及
び第二(カソード)蒸着がそれぞれ有機EL媒体層及び
カソードを形成するカソード分離用シャドウ構造体及び
カソードバスシャドウ構造体と、カソードがカソードバ
ス金属層と電気接続していることを示すものである。
た基板の拡大断面図であって、第一(有機EL)蒸着及
び第二(カソード)蒸着がそれぞれ有機EL媒体層及び
カソードを形成するカソード分離用シャドウ構造体及び
カソードバスシャドウ構造体と、カソードがカソードバ
ス金属層と電気接続していることを示すものである。
【図16】間隔を置いて並べられた複数のアノード、当
該アノードに対して垂直方向に延在するカソード分離用
シャドウ構造体、二つの境界層、及び複数のカソードバ
スシャドウ構造体が上に形成されているカソードバス金
属層を有し、当該カソードバス金属層が基板の縁部の方
へ延在し拡幅するように形成されている装置基板の平面
図である。
該アノードに対して垂直方向に延在するカソード分離用
シャドウ構造体、二つの境界層、及び複数のカソードバ
スシャドウ構造体が上に形成されているカソードバス金
属層を有し、当該カソードバス金属層が基板の縁部の方
へ延在し拡幅するように形成されている装置基板の平面
図である。
【図17】図16の区分線17−17に沿って切断され
た基板の拡大断面図であって、カソード分離用シャドウ
構造体と、カソードバス金属層の上に形成されたカソー
ドバスシャドウ構造体とを示すものである。
た基板の拡大断面図であって、カソード分離用シャドウ
構造体と、カソードバス金属層の上に形成されたカソー
ドバスシャドウ構造体とを示すものである。
【図18】図16の区分線18−18に沿って切断され
た基板の拡大断面図であって、電気絶縁性ベース層の拡
幅部分の上に形成されたカソードバス金属層の拡幅部分
を示すものである。
た基板の拡大断面図であって、電気絶縁性ベース層の拡
幅部分の上に形成されたカソードバス金属層の拡幅部分
を示すものである。
【図19】図16の基板の特徴を有する装置基板である
が、カソードバス金属層の上に細長い1本のカソードバ
スシャドウ構造体を形成させたものの平面図である。
が、カソードバス金属層の上に細長い1本のカソードバ
スシャドウ構造体を形成させたものの平面図である。
【図20】図19の区分線20−20に沿って切断され
た基板の拡大断面図であって、カソード分離用シャドウ
構造体と、カソードバス金属層の上に形成された1本の
カソードバスシャドウ構造体とを示すものである。
た基板の拡大断面図であって、カソード分離用シャドウ
構造体と、カソードバス金属層の上に形成された1本の
カソードバスシャドウ構造体とを示すものである。
【図21】図19の基板の一部であって、基板の縁部の
方へ延在する拡幅部分を示すものの透視図である。
方へ延在する拡幅部分を示すものの透視図である。
12…透光性基板 14…透光性アノード 20…カソードコネクタ 24…接点領域 30…カソード分離用シャドウ構造体 32…電気絶縁性ベース層 34…電気絶縁性シャドウ構造体 50…第一マスク 52…第一付着区域 54…有機EL媒体層 60…第二マスク 62…第二付着区域 66…カソード 200…有機EL装置 212…基板 214…アノード 220…カソードコネクタ 234…シャドウ構造体 236…カソードバスシャドウ構造体 238…ベース層 239、249…開口部 240…電気絶縁性境界層 270…マスク 274…有機EL媒体層 276…カソード 280、286…接点領域 290…カソードバス金属層 512、612…基板 514、614…アノード 530、630…カソード分離用シャドウ構造体 538、638…電気絶縁性ベース層 540…下部境界層 590、690…カソードバス金属層 639…細長いカソードバスシャドウ構造体
Claims (3)
- 【請求項1】 薄いカソードを有する単純マトリクス式
画素配列型有機電界発光(EL)装置の製造方法であっ
て、 a)基板上に、複数のアノードを間隔を置いて並べて形成
し且つ、選ばれたアノードと選ばれた薄いカソードとの
間に駆動電圧を印加することにより当該選ばれたアノー
ドと当該選ばれたカソードとによって形成される装置の
画素から発光を起こさせることができるように電気接続
を提供する複数のカソードコネクタを、間隔を置いて、
基板の縁部から内方へ延在するように、並べて設置し、 b)アノードに対して垂直方向に延在する複数の電気絶縁
性ベース層を、アノード及び基板の上と、間隔を置いて
並べられた各カソードコネクタの一部の上とに、間隔を
置いて並べて形成し、さらに当該ベース層内のカソード
コネクタにまで延在する部分に開口部又は切抜きを形成
し、 c)各ベース層の一部の上に、間隔を置いて並べられた各
カソードコネクタと電気接続されるように少なくとも開
口部又は切抜きの内部にまで延在する導電性カソードバ
ス金属層を形成し、 d)各ベース層の上に電気絶縁性有機カソード分離用シャ
ドウ構造体を形成し且つカソードバス金属層の一部の上
に少なくとも一つの有機カソードバスシャドウ構造体を
形成し、 e)有機EL媒体層を付着させ且つ当該有機EL媒体層上
に導電性カソードを付着させるための付着区域を画定す
るマスクを基板上に設け、 f)まず有機EL材料を基板の付着区域に向けて蒸着させ
る際に、工程d)で形成されたシャドウ構造体に対する有
機EL材料の蒸着方向を、形成された有機EL媒体層の
末端位置が各シャドウ構造体の基底部から隔離されるよ
うに仕向けることによって有機EL媒体層を付着させ、
そして g)次に導電性カソード材料を有機EL媒体層の付着区域
に向けて蒸着させる際に、工程d)で形成されたシャドウ
構造体に対する当該導電性材料の蒸着方向を、形成され
た間隔を置いて並べられた複数の薄いカソードの各々
が、対応するカソードバス金属層に、有機EL媒体層が
少なくとも一つのカソードバスシャドウ構造体の基底部
から隔離されている位置において、電気接続されるよう
に仕向けることによって導電性の薄いカソードを付着さ
せることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 薄いカソードを有する単純マトリクス式
画素配列型有機電界発光(EL)装置の製造方法であっ
て、 a)基板上に、複数のアノードを間隔を置いて並べて形成
し且つ、アノードに対し且つ基板の縁部に対して垂直方
向に延在する複数の電気絶縁性ベース層を、アノード及
び基板の上に、間隔を置いて並べて形成し、 b) 各ベース層の一部の上に、選ばれたアノードと選ば
れた薄いカソードとの間に駆動電圧を印加することによ
り当該選ばれたアノードと当該選ばれたカソードとによ
って形成される装置の画素から発光を起こさせることが
できるように電気接続を提供する導電性カソードバス金
属層を、基板の縁部にまで延在するように形成し、 c)各ベース層の上に電気絶縁性有機カソード分離用シャ
ドウ構造体を形成し且つカソードバス金属層の一部の上
に少なくとも一つの有機カソードバスシャドウ構造体を
形成し、 d)有機EL媒体層を付着させ且つ当該有機EL媒体層上
に導電性カソードを付着させるための付着区域を画定す
るマスクを基板上に設け、 e)まず有機EL材料を基板の付着区域に向けて蒸着させ
る際に、工程c)で形成されたシャドウ構造体に対する有
機EL材料の蒸着方向を、形成された有機EL媒体層の
末端位置が各シャドウ構造体の基底部から隔離されるよ
うに仕向けることによって有機EL媒体層を付着させ、
そして f)次に導電性カソード材料を有機EL媒体層の付着区域
に向けて蒸着させる際に、工程c)で形成されたシャドウ
構造体に対する当該導電性材料の蒸着方向を、形成され
た間隔を置いて並べられた複数の薄いカソードの各々
が、対応するカソードバス金属層に、有機EL媒体層が
少なくとも一つのカソードバスシャドウ構造体の基底部
から隔離されている位置において、電気接続されるよう
に仕向けることによって導電性の薄いカソードを付着さ
せることを特徴とする方法。 - 【請求項3】 透光性アノードを有する反転型単純マト
リクス式画素配列型有機電界発光(EL)装置の製造方
法であって、 a)基板上に、複数のカソードを間隔を置いて並べて形成
し且つ、カソードに対し且つ基板の縁部に対して垂直方
向に延在する複数の電気絶縁性ベース層を、カソード及
び基板の上に、間隔を置いて並べて形成し、 b) 各ベース層の一部の上に、選ばれたカソードと選ば
れた透光性アノードとの間に駆動電圧を印加することに
より当該選ばれたカソードと当該選ばれたアノードとに
よって形成される装置の画素から発光を起こさせること
ができるように電気接続を提供する導電性アノードバス
金属層を、基板の縁部にまで延在するように形成し、 c)各ベース層の上に電気絶縁性有機アノード分離用シャ
ドウ構造体を形成し且つアノードバス金属層の一部の上
に少なくとも一つの有機アノードバスシャドウ構造体を
形成し、 d)有機EL媒体層を付着させ且つ当該有機EL媒体層上
に導電性の透光性アノードを付着させるための付着区域
を画定するマスクを基板上に設け、 e)まず有機EL材料を基板の付着区域に向けて蒸着させ
る際に、工程c)で形成されたシャドウ構造体に対する有
機EL材料の蒸着方向を、形成された有機EL媒体層の
末端位置が各シャドウ構造体の基底部から隔離されるよ
うに仕向けることによって有機EL媒体層を付着させ、
そして f)次に導電性アノード材料を有機EL媒体層の付着区域
に向けて蒸着させる際に、工程c)で形成されたシャドウ
構造体に対する当該導電性材料の蒸着方向を、形成され
た間隔を置いて並べられた複数の透光性アノードの各々
が、対応するアノードバス金属層に、有機EL媒体層が
少なくとも一つのアノードバスシャドウ構造体の基底部
から隔離されている位置において、電気接続されるよう
に仕向けることによって導電性の透光性アノードを付着
させることを特徴とする方法。
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