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JPH10288052A - スロットル弁制御装置 - Google Patents

スロットル弁制御装置

Info

Publication number
JPH10288052A
JPH10288052A JP9097244A JP9724497A JPH10288052A JP H10288052 A JPH10288052 A JP H10288052A JP 9097244 A JP9097244 A JP 9097244A JP 9724497 A JP9724497 A JP 9724497A JP H10288052 A JPH10288052 A JP H10288052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle valve
mode
control device
value
deviation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9097244A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Hoshino
雅俊 星野
Katsuji Marumoto
勝二 丸本
Nobuo Kurihara
伸夫 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9097244A priority Critical patent/JPH10288052A/ja
Publication of JPH10288052A publication Critical patent/JPH10288052A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、オーバーシュートを改善し、
しかも、応答時間を短縮し得るスロットル弁制御装置を
提供することにある。 【解決手段】ポテンショメータ50によって検出された
スロットル弁10の位置と、スロットル弁10の目標値
の偏差に基づいて、マイクロコンピュータ100は、モ
ータ40の駆動回路70にPWM信号を出力する。マイ
クロコンピュータ100は、PID制御器140とON
−OFF制御器150を備えている。ON−OFF制御
器150は、駆動回路70にPWM100%の最大入力
を与える加速モードとPWM−100%の負の最大入力
を与える減速モードを有している。偏差の絶対値が第1
の所定値e1よりも大きいとき、PID制御器140か
らON−OFF制御器150に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に搭載さ
れる内燃機関の吸入空気流量を調節するスロットル弁制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スロットル弁をモータで制御するスロッ
トル弁制御装置では、アクセルペダルの踏込量だけでは
なく、各センサから得られるエンジンの状態をも考慮し
てエンジンの吸気量を制御している。このため、トラク
ションコントロール,アイドル回転数制御,オートクル
ーズ,リーンバーンの空燃費制御等に広く使用可能であ
る。
【0003】スロットル弁の位置制御方式については、
従来から種々検討されており、例えば、特開平7−33
2136号公報に記載のように、スロットル弁の位置制
御にPID制御を適用したスロットル弁制御装置が知ら
れている。この方式では、弁位置と目標位置との偏差の
大きさに応じて、PID制御系の比例ゲイン,積分ゲイ
ン,微分ゲインを変化させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スロットル弁制御装置
における弁位置制御では、オーバーシュートを防ぎなが
ら応答性を確保することが重要である。スロットル弁制
御装置においては、一般に、弁が全開や全閉位置を超え
て回転しないようにするための機械的なストッパが設け
られている。ストッパへの衝突を繰返すことはスロット
ルの耐久性の観点から好ましくない。従って、弁位置指
令が全開や全閉近くのときは、特に弁位置がオーバーシ
ュートしないように制御する必要がある。また、空燃費
制御等の性能を確保するためにも、オーバーシュートを
できるかぎり少なくする必要がる。さらに、走行時に運
転者や乗客に違和感を与えないような加減速をするため
には、応答速度を高くする必要がある。
【0005】スロットル弁の駆動には通常、ステップモ
ータやPWM制御の直流モータを利用するが、加えるこ
とのできるモータトルクには限界があり、モータトルク
が飽和する領域がある。弁の位置決め制御として、従来
のように、PID制御等のフィードバック制御を用いる
場合、応答時間を短縮するためには、制御系のゲインが
大きくなるようにパラメータ(比例,積分,微分ゲイ
ン)を選べばよいが、制御系のゲインを大きくすると、
飽和領域で不安定となり、オーバーシュートすることに
なる。また、オーバーシュートしないようにするため
に、制御系のゲインを小さくすると、応答時間が長くな
る。即ち、オーバーシュートの改善と応答時間の短縮
は、一般にトレードオフの関係にあり、妥協点はパラメ
ータのチューニングで定めなければならないものであ
る。即ち、従来のスロットル弁制御装置においては、オ
ーバーシュートを改善し、しかも、応答時間を短縮する
ことは困難であるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、オーバーシュートを改善
し、しかも、応答時間を短縮し得るスロットル弁制御装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、スロット
ル弁の位置を検出する弁位置検出手段と、スロットル弁
を駆動する弁駆動手段と、スロットル弁の目標値と上記
弁位置検出手段によって検出されたスロットル弁位置と
の偏差に基づいた信号を上記弁駆動手段に入力してフィ
ードバック制御するフィードバック制御手段とを有する
スロットル弁制御装置において、上記弁駆動手段に最大
入力を与える加速モードと負の最大入力を与える減速モ
ードを有するON−OFF制御手段と、上記偏差の絶対
値が第1の所定値e1よりも大きいとき、上記フィード
バック制御手段から上記ON−OFF制御手段に切り替
える切替手段とを備えるようにしたものである。かかる
構成により、応答時間を短縮し得るものとなる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記ON−OFF手段は、上記偏差の絶対値が第1の所
定値e1よりも大きいときは、上記加速モードにより上
記スロットル弁を加速するとともに、上記スロットル弁
の制動距離を求め、求められた制動距離が上記偏差に等
しくなると、上記減速モードにより上記スロットル弁を
減速するようにしたものである。かかる構成により、オ
ーバーシュートを改善し、しかも、応答時間を短縮し得
るものとなる。
【0009】(3)上記(2)において、好ましくは、
上記切替手段は、上記偏差の絶対値が第2の所定値e2
よりも小さくなると、上記ON−OFF制御手段から上
記フィードバック制御手段に切り替えるようにしたもの
である。かかる構成により、フィードバック制御によ
り、偏差を0とする制御を行い得るものとなる。
【0010】(4)上記(3)において、好ましくは、
上記フィードバック制御手段は、速度が0になるように
制御する停止モードと、偏差が0になるように制御する
定常モードを備え、上記ON−OFF制御手段から上記
フィードバック制御手段に切り替える際には、上記停止
モードに移行するようにしたものである。かかる構成に
より、停止モードに移行することによって、オーバーシ
ュートを防止し得るものとなる。
【0011】(5)上記(4)において、好ましくは、
上記スロットル弁の移動速度を検出する速度検出手段を
備え、上記フィードバック制御手段は、上記速度検出手
段により検出されたスロットル弁の速度が所定の速度値
v1よりも小さくなると、上記停止モードから上記定常
モードに移行するようにしたものである。かかる構成に
より、定常モードによって制御して、偏差を速やかに0
にし得るものとなる。
【0012】(6)上記(4)において、好ましくは、
上記フィードバック制御手段は積分要素を備え、上記フ
ィードバック制御手段が上記停止モードを実行する際
に、その前に実行しているモードにおける出力に等しく
なるように、上記積分要素の初期値を設定するようにし
たものである。かかる構成により、モード切替時の制御
をスムーズに行い得るものとなる。
【0013】(7)上記(2)において、好ましくは、
上記ON−OFF制御手段が減速モード実行中に、上記
スロットル弁の目標値が変更して、偏差が増加すると、
加速モードに移行するようにしたものである。かかる構
成により、目標値が変化した際にも、速やかに加速モー
ドに移行して、応答時間を短縮し得るものとなる。
【0014】(8)上記(2)において、好ましくは、
上記ON−OFF制御手段が減速モード実行中に、上記
スロットル弁の目標値が変更して、偏差の絶対値が第2
の所定値e2よりも大きくなると、逆転の加速モードに
移行するようにしたものである。かかる構成により、目
標値が変化した際にも、速やかに加速モードに移行し
て、応答時間を短縮し得るものとなる。
【0015】(9)上記(4)において、好ましくは、
上記ON−OFF制御手段が加速モード実行中に、上記
スロットル弁の目標値が変更して、偏差の絶対値が上記
第2の所定値e2よりも小さくなると、上記停止モード
に移行するようにしたものである。かかる構成により、
目標値が変化した際にも、速やかに停止モードに移行し
て、速度制御し得るものとなる。
【0016】(10)上記(4)において、好ましく
は、上記フィードバック制御手段が停止モード実行中
に、上記スロットル弁の目標値が変更して、偏差の絶対
値が上記第1の所定値e1よりも小さくなると、上記定
常モードに移行するようにしたものである。かかる構成
により、目標値が変化した際にも、速やかに定常モード
に移行して、偏差が0となるように制御し得るものとな
る。
【0017】(11)上記(1)において、好ましく
は、上記ON−OFF手段は、上記偏差の絶対値が第1
の所定値e1よりも大きいときは、上記加速モードによ
り上記スロットル弁を加速するとともに、加速モードに
移行後所定時間が経過すると、上記減速モードにより上
記スロットル弁を減速するようにしたものである。かか
る構成により、オーバーシュートを改善し、しかも、応
答時間を短縮し得るものとなる。
【0018】(12)上記目的を達成するために、本発
明は、スロットル弁の位置を検出する弁位置検出手段
と、スロットル弁を駆動する弁駆動手段と、スロットル
弁の目標値と上記弁位置検出手段によって検出されたス
ロットル弁位置との偏差に基づいた信号を上記弁駆動手
段に入力してフィードバック制御するフィードバック制
御手段とを有するスロットル弁制御装置において、上記
弁駆動手段に最大入力を与える加速モードと負の最大入
力を与える減速モードを有するON−OFF制御手段
と、上記目標位置の変化率の絶対値が第3の所定値以上
のとき、上記フィードバック制御手段から上記ON−O
FF制御手段に切り替える切替手段とを備えるようにし
たものである。かかる構成により、応答時間を短縮し得
るものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図13を用いて、本
発明の一実施形態によるスロットル弁制御装置について
説明する。最初に、図1を用いて、本発明の一実施形態
によるスロットル弁制御装置のシステム構成について説
明する。図1は、本発明の一実施形態によるスロットル
弁制御装置の全体システムのブロック図である。
【0020】スロットル弁10は、吸気管20中に回転
可能に取り付けられいるバタフライ弁である。スロット
ル弁10は、減速ギア30を介して直流モータ40によ
って回転され、スロットル開度が可変される。スロット
ル弁10の開度は、スロットル弁10の回転軸に取り付
けたポテンショメータ50によって検出される。ポテン
ショメータ50によって検出されたスロットル弁10の
開度信号は、マイクロコンピュータ100の中のA/D
変換器110によって、ディジタル信号に変換され、マ
イクロコンピュータ100の内部に取り込まれる。
【0021】目標位置設定手段60は、アクセルの踏み
込み量,エンジン回転数,自動車の速度等の情報に基づ
いて、弁の目標位置を算出する。マイクロコンピュータ
100は、目標位置設定手段60から入力する弁の目標
位置とポテンショメータ50によって検出されたスロッ
トル弁10の位置に基づいて、制御則に対応するPWM
信号をモータ駆動回路70に出力する。
【0022】マイクロコンピュータ100の中の減算器
120は、弁の目標位置と現在位置との差(偏差)を算
出する。偏差信号は、スイッチ手段130を介して、フ
ィードバック制御を行うPID制御器140とオープン
ループの制御を行うON−OFF制御器150に切り替
えて入力する。PID制御器140とON−OFF制御
器150は、マイクロコンピュータ100上のソフトウ
エアで実現する。直流モータ40には入力電圧制限があ
り、飽和要素を含むアクチュエータと考えることができ
る。通常の使用条件では偏差が小さく、直流モータ40
は飽和しないため、このときはPID制御器140の出
力を駆動回路70に加える。また、偏差が大きくPID
制御器140の出力が飽和するときは、2値出力のON
−OFF制御器150に切り替える。
【0023】スイッチ手段130は、切替器160によ
って、切替制御される。切替器160には、減算器12
0から出力される偏差信号が入力する。切替器160
は、偏差信号に基づいて、制御則をPID制御器140
とON−OFF制御器150のいづれかに切り替える。
【0024】速度検出器170には、ポテンショメータ
50によって検出されたスロットル弁10の位置信号が
入力され、この位置信号の微分値として、スロットル弁
10の変位速度の信号を出力する。速度検出器170が
出力するスロットル弁10の変位速度の信号に基づい
て、PID制御器140は、後述する停止モードと定常
モードを切り替える。
【0025】次に、図2を用いて、PWMデューティを
更新する制御周期と目標位置の更新周期の関係について
説明する。図2は、本発明の一実施形態によるスロット
ル弁制御装置におけるPWMデューティを更新する制御
周期と目標位置の更新周期の関係の説明図である。
【0026】目標位置設定手段60は、図2に示すよう
に、弁の目標位置(目標値)を所定の更新周期で算出す
る。図2に示す例では、時刻t0,t1,t2,…のタ
イミングで目標値を算出している。更新周期(t1−t
0)は、例えば、20msである。一方、マイクロコン
ピュータ100は、図2に示すように、PWM信号のデ
ューティを所定の制御周期で更新する。図2に示す例で
は、時刻s0,s1,s2,…のタイミングでPWM信
号のデューティを更新している。更新周期(s1−s
0)は、例えば、3msである。即ち、PWMデューテ
ィを更新する制御周期は、目標位置の更新周期の数分の
一〜数十分の一倍程度としている。このようにそれぞれ
の周期を選択することによって、図2に示すように、制
御系からみると目標位置はステップ的に変化する。この
場合、目標位置が次の更新時刻までは一定値を保持する
ことに着目した制御が可能になる。即ち、目標値が頻繁
に変わると、その度毎に、PID制御器140とON−
OFF制御器150を切り替えて制御する必要がある
が、上述したように、目標位置が次の更新時刻までは一
定値を保持している場合には、頻繁に切替を行う必要が
ないものである。
【0027】本実施形態においては、4つの制御モード
を有している。即ち、PID制御器140が実行する定
常モードと停止モード、及びON−OFF制御器150
が実行する加速モードと減速モードである。これらの制
御モードは、偏差信号と速度信号に基づいて、切り替え
られる。
【0028】次に、図3を用いて、制御モードの遷移の
一例について説明する。図3は、本発明の一実施形態に
よるスロットル弁制御装置における制御モードの遷移の
説明図である。
【0029】図3(a)において、時刻tiまでは、ス
ロットル弁がアイドル開度の全閉状態にあったものとす
る。時刻tiまでのアイドル開度における制御は、PI
D制御器140による定常モードの制御である。定常モ
ードの制御の詳細については、後述する。
【0030】そして、時刻ti(=s0)において、目
標位置設定手段60が出力するスロットル弁の位置目標
値が、アイドル開度から全開までステップ的に変化し、
次の目標位置更新時刻まで、一定値を保持したものとす
る。このとき、位置目標値は、全開になるが、スロット
ル弁の開度は、図3(a)に示すように、全閉状態のま
まである。従って、減算器120が出力する弁の目標位
置と現在位置との差(位置偏差)は、図3(c)に示す
ように大きくなる。位置偏差が、所定値e1よりも大き
くなると、切替器160は、ON−OFF制御器150
に切り替える。ON−OFF制御器150は、図3
(b)に示すように、PWMデューティを+100%と
する加速モードにして、スロットル弁を加速する。これ
によって、応答時間を短くすることができる。加速モー
ドの詳細については、図11を用いて後述する。
【0031】次に、スロットル弁がオーバーシュートし
ないように、適当な時刻でスロットル弁を減速する。そ
のために、ON−OFF制御器150は、弁の加速中
(加速モード)には、常に制動距離を計算する。制動距
離は、弁の回転方向に対して、PWMデューティが−1
00%の逆転指令を与えたときに、弁が停止するまで慣
性によって進む距離(回転角)とする。制動距離は、制
動開始時の弁の速度から回転運動方程式を解いて計算す
ることができる。しかし、オーバーシュートを防ぐため
には、実際の制動距離よりやや大きい計算値が望ましい
ことと、及びマイクロコンピュータへの実装を前提とし
た計算量の削減のため、モータの逆起電圧とダイナミク
イスを無視して簡略化した回転運動方程式(数1)を用
いる。
【0032】
【数1】
【0033】ここで、Jはスロットルの慣性モーメント
であり、qは弁の位置であり、Kはモータトルク定数で
あり、Rはモータ抵抗であり、VはPWMデューティが
100%のときモータに加えられる電圧である。この回
転運動方程式を用いて、制動距離を求めると、(数2)
で近似することができる。
【0034】
【数2】
【0035】そこで、ON−OFF制御器150は、時
刻Sjにおいて、求められた制動距離が位置偏差に等し
くなると、減速モードに切り替える。減速モードでは、
図3(b)に示すように、逆転指令(PWMデューティ
が−100%)を出し、弁を減速する。減速モードの詳
細については、図12を用いて後述する。
【0036】以上のようにして、ON−OFF制御器1
50は、加速モードと減速モードの制御を実行すること
により、始めにPWMデューティを100%にして弁を
加速し、次にオーバーシュートしないよう適当な時刻で
PWMデューティは100%のまま直流モータを逆転さ
せ(PWMデューティが−100%)、弁を減速するこ
とにより、応答時間を短縮し、しかも、オーバーシュー
トを防止することができる。ここで、加速モードでは、
PWMデューティが+100%(ON制御)であり、減
速モードでは、PWMデューティが−100%(OFF
制御)であるので、かかる制御をON−OFF制御と称
する。
【0037】次に、減速モードでは、位置偏差は減少す
るが上記の制動距離は保守的な近似であるため、目標位
置に到達する前に弁が停止することになるので、弁が目
標位置の近くで十分減速した後は、切替器160は、O
N−OFF制御器150からPID制御器140に切り
替えて、通常の線形フィードバック制御を実行する。切
替器160は、時刻Skにおいて、位置偏差信号が所定
値e2よりも小さくなると、PID制御器140に切り
替えて、減速モードを解除し、線形フィードバック制御
を実行する。
【0038】ここでは、弁の速度をできるだけ速やかに
減少するために、PID制御器140は、停止モードを
実行する。停止モードでは、速度に関するフィードバッ
ク制御のサーボ系を最適レギュレータやPID制御で実
現する。停止モードでは、速度の情報を取り込んで得、
速度が0となるように制御する。停止モードの詳細につ
いては、図13を用いて説明する。
【0039】さらに、PID制御器140は、時刻Sm
において、速度検出器170が出力するスロットル弁1
0の変位速度の信号が、所定値v1よりも小さくなる
と、停止モードから定常モードへ移行する。定常モード
では、偏差が0となり、また、合わせて、速度や位置が
0となるように制御することにより、弁位置を目標位置
に定常偏差なく近づく制御を実行する。定常モードの詳
細については、図9及び図10を用いて後述する。すで
に位置偏差と弁の速度は十分小さいので、ゲインを大き
くしてもアクチュエータを飽和させることなく、速やか
に位置偏差を減らすことができる。
【0040】次に、図4を用いて、各制御モードの状態
遷移について説明する。図4は、本発明の一実施形態に
よるスロットル弁制御装置における定常モードからの状
態遷移図である。
【0041】定常モードにおいて、目標位置がステップ
的に立ち上がると、図4に示すような状態遷移に従って
制御を切り換える。ここで、状態の遷移は、制御周期に
同期して行われる。偏差の絶対値が、所定値e1より小
さいときは、定常モードを繰返す。目標位置が変化し、
偏差の絶対値が所定値e1より大きくなったときは、加
速モードに移行する。加速モードにおいては、制動距離
を毎回計算し、制動距離が偏差より大きくなると、減速
モードに移る。加速モードと減速モードの2つのモード
は、非線形なON−OFF制御となる。減速モードで
は、スロットル弁は減速しながら、目標位置に近づく。
【0042】偏差の絶対値が所定値e2以下になると、
停止モードに移る。所定値e1は所定値e2より大き
い。停止モードでは、線形フィードバック制御を適用
し、速度をさらに落とす。速度が所定値v1以下になる
と、定常モードに復帰し、位置偏差を収束させる。
【0043】次に、図5〜図8を用いて、定常モード以
外のモード中において、位置目標値が変化した場合の状
態遷移について説明する。最初に、図5を用いて、加速
モード中に位置目標値が変化した場合の状態遷移につい
て説明する。図5は、本発明の一実施形態によるスロッ
トル弁制御装置における加速モード中に位置目標値が変
化した場合の状態遷移の説明図である。
【0044】加速モード中に、時刻Tjにおいて、位置
目標値rがr3以上でr2以下に変化して、位置偏差の
絶対値が所定値e2以下になると、減速モードを経ずに
直接、停止モードに移行する。位置目標値rがr2以上
に変化するかr3以下に変化して、位置偏差の絶対値が
所定値e2より大きいときは、そのまま加速モードに留
まる。このとき、絶対値で評価して位置目標値が弁位置
より大きければ、モータは現在の回転方向に回転させ
る。そうでないときは、位置目標値の更新によって大き
なオーバーシュートが発生しているので、モータ回転方
向を逆転し、反対方向に加速する。
【0045】次に、図6を用いて、減速モード中に位置
目標値が変化した場合の状態遷移について説明する。図
6は、本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装置
における減速モード中に位置目標値が変化した場合の状
態遷移の説明図である。
【0046】減速モード中に、時刻Tkにおいて、位置
目標値rが位置目標値r2以上の大きくなる方向に変化
して、位置偏差の絶対値が大きくなると、再び加速モー
ドに移行する。位置目標値rが、位置目標値r3以上で
あるが位置目標値r2以下の弁位置にやや近づくように
変化したときは、そのまま減速を続ける。位置目標値が
位置目標値r3以下かr4以上のように変化して、位置
偏差の絶対値が所定値e2以下になると、ある程度目標
値に近づいた考え、停止モードに移行する。位置偏差の
絶対値が所定値e2より大きく、オーバーシュートが発
生するように位置目標値r4以下に変化すると、加速モ
ードに移行し、モータ回転方向を逆転する。
【0047】さらに、図7を用いて、スロットル弁が閉
じる方向での減速モード中に位置目標値が変化した場合
の状態遷移について説明する。図7は、本発明の一実施
形態によるスロットル弁制御装置における減速モード中
に位置目標値が変化した場合の状態遷移の説明図であ
る。
【0048】減速モード中に、時刻Tkにおいて、位置
目標値rがr4以下になり、位置目標が弁位置より大き
くなる方向に変化して、位置偏差の絶対値が大きくなる
と、再び加速モードに移行する。位置目標値rがr4以
上でr3以下となるように、弁位置にやや近づくように
変化したときは、そのまま減速を続ける。位置目標値r
がr2以下でr3以上となるように変化して、位置偏差
の絶対値が所定値e2以下になると、ある程度目標値に
近づいた考え、停止モードに移行する。位置偏差の絶対
値が所定値e2より大きく、オーバーシュートが発生す
るように位置目標値rがr2以上となるように変化する
と、加速モードに移行し、モータ回転方向を逆転する。
【0049】最後に、停止モードからの遷移を説明す
る。停止モード実行中に目標値が変化すると、位置偏差
の絶対値を評価し、所定値e1以上であれば、加速モー
ドに遷移する。また、位置偏差の絶対値が所定値e1よ
り小さい場合は、定常モードに復帰する。停止モードに
おいては、速度が0となるように制御しており、位置偏
差の絶対値が所定値e1より大きくならない場合とは、
目標位置がそれほど大きく変化しない場合であるので、
弁が止まる(速度が0になる)のを待たずに、直ちに定
常モードに移行することによって、弁の追従性がよくな
り、制御性能が向上して、速やかに偏差を0とすること
ができるからである。
【0050】ここで、図8を用いて、図5〜図7に示し
た定常モード以外のモード中における状態遷移について
まとめて説明する。図8は、本発明の一実施形態による
スロットル弁制御装置における定常モード以外において
位置目標値が変化した場合の状態遷移図である。
【0051】加速モードにあるときは、図5において説
明したように、偏差の絶対値が所定値e2より小さくな
ると、停止モードに移行する。減速モードにあるとき
は、図6及び図7において説明したように、偏差の絶対
値が所定値e2より小さくなると、停止モードに移行す
る。また、偏差の絶対値が増加した場合、若しくは条件
Aが満たされる場合には、加速モードに移行する。偏差
の絶対値が増加した場合には、同一方向の回転で加速モ
ードに移行する。条件Aとは、図5に示したように、全
開方向に弁位置が変化している場合には、偏差eが所定
値−e2より小さくなる場合と、図6に示したように、
全閉方向に弁位置が変化している場合には、偏差eが所
定値e2より大きくなる場合であり、かかる条件を満た
す場合には、逆転で加速モードに移行する。
【0052】非線形処理である加速モードと減速モード
からは、定常モードに直接移行することはない。加速モ
ードと減速モードでは、弁の速度が大きいことが多く、
一方、定常モードでは、位置偏差が少なく速度も小さい
ときに位置を目標値に一致させるようにゲインが大きく
なっている。従って、加速モードや減速モードから定常
モードに直接移行すると、制御入力が飽和し、不安定や
オーバーシュートを発生するおそれがあるからである。
したがって、両モードからは停止モードを通過して定常
モードに到達するようにする。停止モードからは、偏差
の絶対値が第1の所定値e1より小さくなると移行す
る。
【0053】次に、図9〜図13を用いて、4つの制御
モードの処理内容について説明する。最初に、図9及び
図10を用いて、定常モードの処理内容について説明す
る。図9は、本発明の一実施形態によるスロットル弁制
御装置における定常モードのフローチャートであり、図
10は、定常モードにおける制御則計算のブロック図で
ある。
【0054】定常モードでは、弁位置を位置目標値に漸
近させるため、演算には位置偏差の積分処理を行う。電
源投入時は積分の初期値は0でよいが、他のモードから
定常モードに遷移したばあい、PWMデューティが急激
に変化しないようにするため、定常モードの初期化処理
として、積分の初期値を適当な値に設定する必要があ
る。
【0055】そこで、ステップ910において、PID
制御器140は、前回が定常モードか否か,即ち、他の
モードから移行したかどうかを判断する。
【0056】他のモードから移行した場合には、ステッ
プ920において、PID制御器140は、初期化処理
として積分の初期値を設定する。即ち、他のモードで計
算されたPWMデューティと本モードで初回に設定する
PWMデューティが同じくなるように、PID演算の中
の積分の初期値を逆算して、設定する。
【0057】定常モードが継続している場合、及びステ
ップ920における積分初期値の設定が終了すると、ス
テップ930において、A/D変換器110は、ポテン
ショメータによって検出されたスロットル弁の位置信号
をA/D変換する。
【0058】ステップ940において、速度検出器17
0は、位置の差分より速度を求め、減算器120は、位
置目標値と現在位置との差から位置偏差を求める。
【0059】ステップ950において、PID制御器1
40は、定常モードの制御則を計算する。ここで、図1
0を用いて、制御則の内容について説明する。偏差に対
しては、比例ゲインKPと、積分ゲインKIと、微分ゲイ
ンKDを有している。偏差に対して比例ゲインKPを乗じ
たものと、偏差を積分した上で積分ゲインKIを乗じた
ものと、偏差を微分した上で微分ゲインKDを乗じたも
のを加算する。また、速度に対しては、速度フィードバ
ックゲインf1を有している。位置に対しては、位置フ
ィードバックゲインf2を有している。速度に速度フィ
ードバックゲインf1を乗じたものと、位置に位置フィ
ードバックゲインf2を乗じたものを、偏差に対する加
算値に加算して、PWM指令値を求める。これによっ
て、位置の定常偏差が0になるように制御される。
【0060】ステップ960において、PID制御器1
40は、計算された制御則をPWMデューティに変換し
て、出力する。PWMデューティは、図1の駆動回路7
0に入力されて、モータを駆動する。
【0061】次に、図11を用いて、加速モードの処理
内容について説明する。図11は、本発明の一実施形態
によるスロットル弁制御装置における加速モードのフロ
ーチャートである。
【0062】加速モードにおいては、偏差の絶対値が所
定値以上のとき、アクチュエータであるモータの出力で
きる最大のトルクで弁を加速する。
【0063】ステップ1110において、ON−OFF
制御器150は、位置偏差の符号を判別する。位置偏差
が正のときは、目標位置が現在の弁位置より大きいた
め、ステップ1120において、ON−OFF制御器1
50は、PWMデューティに100%を設定する。位置
偏差が負のときは、目標位置が現在の弁位置より小さい
きいため、ステップ1130において、ON−OFF制
御器150は、PWMデューティに−100%,即ち、
逆転を設定する。そして、ステップ1140において、
ON−OFF制御器150は、PWMを出力する。
【0064】以上説明したように、本モードでは、位置
偏差の符号により回転方向が反対のPWMデューティを
モータに与える。
【0065】次に、図12を用いて、減速モードの処理
内容について説明する。図12は、本発明の一実施形態
によるスロットル弁制御装置における減速モードのフロ
ーチャートである。
【0066】減速モードでは、加速モードの加速により
弁位置がある程度(位置偏差がe2以下)の目標位置に
近づいたとき、アクチュエータの出力できる最大のトル
クで弁を減速する。
【0067】ステップ1210において、ON−OFF
制御器150は、位置偏差の符号を判別する。位置偏差
が、正のときは弁が正の方向に動いているので、ステッ
プ1220において、ON−OFF制御器150は、P
WMデューティに−100%,即ち、逆転を設定する。
位置偏差が負のときは、弁が負の方向に動いているの
で、ステップ1230において、ON−OFF制御器1
50は、PWMに100%を設定する。そして、ステッ
プ1240において、ON−OFF制御器150は、P
WMを出力する。
【0068】以上説明したように、本モードでは、位置
偏差が符号により回転方向が反対のPWMデューティを
モータに与える。
【0069】次に、図13を用いて、停止モードの処理
内容について説明する。図13は、本発明の一実施形態
によるスロットル弁制御装置における停止モードのフロ
ーチャートである。
【0070】停止モードは、目標位置に接近した弁を線
形フィードバック制御により停止させるモードである。
ステップ1310において、A/D変換器110は、ポ
テンショメータによって検出されたスロットル弁の位置
信号をA/D変換する。ステップ1320において、速
度検出器170は、位置の差分より速度を求め、減算器
120は、位置目標値と現在位置との差から位置偏差を
求める。
【0071】ステップ1330において、PID制御器
140は、図10に示した制御則の中の速度に関する制
御則に基づいて、速度が0となるように、PWM指令値
を求める。そして、ステップ1340において、PID
制御器140は、PWMを出力する。
【0072】以上説明したように、本実施形態において
は、位置偏差が所定値より大きい場合には、ON−OF
F制御により、加速モードとし、応答時間を短くし、加
速中においては、制動距離を計算して、その制動距離に
基づいて、減速モードに移行するようにしているので、
スロットル弁がオーバーシュートしないようになる。
【0073】また、位置偏差が小さいときは、PID制
御の定常モードにより、オーバーシュートしない制御を
実行する。
【0074】さらに、加速モード若しくは減速モードか
らは、定常モードに直接移行することなく、停止モード
を介することにより、オーバーシュートしない制御を実
行する。
【0075】従って、十分な応答速度が得られ、かつ、
オーバーシュートも最小限に抑えることができるため、
アイドル回転数制御,オートクルーズ,空燃費制御等の
性能を確保し、通常走行時に運転者や乗客に違和感を与
えない加減速を実現することができる。
【0076】また、入力ゲインの飽和領域と線形領域と
で制御方式を分けたことにより、所望の制御性能を実現
するパラメータ(比例,積分,微分ゲイン等)の選択が
容易になり、パラメータ感度の少ないよりロバストな制
御系を構成することができる。
【0077】なお、以上の説明では、位置偏差が、所定
値e1よりも大きくなると、PWMデューティを+10
0%とする加速モードにして、スロットル弁を加速する
ようにしている。しかしながら、加速モードに移行する
条件としては、目標位置設定手段70が出力する目標位
置の変化率が所定値以上となった場合に、加速モードに
移行するようにしてもよいものである。目標位置の変化
率が所定値以上となった場合とは、目標位置が急に変化
した場合であって、かかる場合にも、位置偏差が所定値
よりも大きくなる。そこで、目標位置の変化率が所定値
以上となったことを検出して、加速モードに移行するこ
ともできる。
【0078】また、加速モード実行中に求めた制動距離
が位置偏差に等しくなると、減速モードに切り替えるよ
うにしている。しかしながら、減速モードに移行する条
件としては、加速モードに移行してから所定時間後に、
減速モードに移行するようにしてもよいものである。即
ち、ここで、所定時間として、加速モード後減速モード
に移行してもオーバーシュートしないような時間を設定
する。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、スロットル弁制御装置
におけるオーバーシュートを改善し、しかも、応答時間
を短縮し得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置の全体システムのブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置におけるPWMデューティを更新する制御周期と目標
位置の更新周期の関係の説明図である。
【図3】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置における制御モードの遷移の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置における定常モードからの状態遷移図である。
【図5】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置における加速モード中に位置目標値が変化した場合の
状態遷移の説明図である。
【図6】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置における減速モード中に位置目標値が変化した場合の
状態遷移の説明図である。
【図7】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置における減速モード中に位置目標値が変化した場合の
状態遷移の説明図である。
【図8】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置における定常モード以外において位置目標値が変化し
た場合の状態遷移図である。
【図9】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御装
置における定常モードのフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態による定常モードにおけ
る制御則計算のブロック図である。
【図11】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御
装置における加速モードのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御
装置における減速モードのフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態によるスロットル弁制御
装置における停止モードのフローチャートである。
【符号の説明】
10…スロットル弁 20…吸気管 30…減速ギア 40…直流モータ 50…ポテンショメータ 60…目標位置設定手段 70…モータ駆動回路 100…マイクロコンピュータ 110…A/D変換器 120…減算器 130…スイッチ手段 140…PID制御器 150…ON−OFF制御器 160…切替器 170…速度検出器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 364 F02D 45/00 364G 364H

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロットル弁の位置を検出する弁位置検出
    手段と、スロットル弁を駆動する弁駆動手段と、スロッ
    トル弁の目標値と上記弁位置検出手段によって検出され
    たスロットル弁位置との偏差に基づいた信号を上記弁駆
    動手段に入力してフィードバック制御するフィードバッ
    ク制御手段とを有するスロットル弁制御装置において、 上記弁駆動手段に最大入力を与える加速モードと負の最
    大入力を与える減速モードを有するON−OFF制御手
    段と、 上記偏差の絶対値が第1の所定値e1よりも大きいと
    き、上記フィードバック制御手段から上記ON−OFF
    制御手段に切り替える切替手段とを備えたことを特徴と
    するスロットル弁制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスロットル弁制御装置にお
    いて、 上記ON−OFF手段は、上記偏差の絶対値が第1の所
    定値e1よりも大きいときは、上記加速モードにより上
    記スロットル弁を加速するとともに、上記スロットル弁
    の制動距離を求め、求められた制動距離が上記偏差に等
    しくなると、上記減速モードにより上記スロットル弁を
    減速することを特徴とするスロットル弁制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のスロットル弁制御装置にお
    いて、 上記切替手段は、上記偏差の絶対値が第2の所定値e2
    よりも小さくなると、上記ON−OFF制御手段から上
    記フィードバック制御手段に切り替えることを特徴とす
    るスロットル弁制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のスロットル弁制御装置にお
    いて、 上記フィードバック制御手段は、速度が0になるように
    制御する停止モードと、偏差が0になるように制御する
    定常モードを備え、上記ON−OFF制御手段から上記
    フィードバック制御手段に切り替える際には、上記停止
    モードに移行することを特徴とするスロットル弁制御装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のスロットル弁制御装置にお
    いて、さらに、 上記スロットル弁の移動速度を検出する速度検出手段を
    備え、 上記フィードバック制御手段は、上記速度検出手段によ
    り検出されたスロットル弁の速度が所定の速度値v1よ
    りも小さくなると、上記停止モードから上記定常モード
    に移行することを特徴とするスロットル弁制御装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載のスロットル弁制御装置にお
    いて、 上記フィードバック制御手段は積分要素を備え、 上記フィードバック制御手段が上記停止モードを実行す
    る際に、その前に実行しているモードにおける出力に等
    しくなるように、上記積分要素の初期値を設定すること
    を特徴とするスロットル弁制御装置。
  7. 【請求項7】請求項2記載のスロットル弁制御装置にお
    いて、 上記ON−OFF制御手段が減速モード実行中に、上記
    スロットル弁の目標値が変更して、偏差が増加すると、
    加速モードに移行することを特徴とするスロットル弁制
    御装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載のスロットル弁制御装置にお
    いて、 上記ON−OFF制御手段が減速モード実行中に、上記
    スロットル弁の目標値が変更して、偏差の絶対値が第2
    の所定値e2よりも大きくなると、逆転の加速モードに
    移行することを特徴とするスロットル弁制御装置。
  9. 【請求項9】請求項4記載のスロットル弁制御装置にお
    いて、 上記ON−OFF制御手段が加速モード実行中に、上記
    スロットル弁の目標値が変更して、偏差の絶対値が上記
    第2の所定値e2よりも小さくなると、上記停止モード
    に移行することを特徴とするスロットル弁制御装置。
  10. 【請求項10】請求項4記載のスロットル弁制御装置に
    おいて、 上記フィードバック制御手段が停止モード実行中に、上
    記スロットル弁の目標値が変更して、偏差の絶対値が上
    記第1の所定値e1よりも小さくなると、上記定常モー
    ドに移行することを特徴とするスロットル弁制御装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載のスロットル弁制御装置に
    おいて、 上記ON−OFF手段は、上記偏差の絶対値が第1の所
    定値e1よりも大きいときは、上記加速モードにより上
    記スロットル弁を加速するとともに、加速モードに移行
    後所定時間が経過すると、上記減速モードにより上記ス
    ロットル弁を減速することを特徴とするスロットル弁制
    御装置。
  12. 【請求項12】スロットル弁の位置を検出する弁位置検
    出手段と、スロットル弁を駆動する弁駆動手段と、スロ
    ットル弁の目標値と上記弁位置検出手段によって検出さ
    れたスロットル弁位置との偏差に基づいた信号を上記弁
    駆動手段に入力してフィードバック制御するフィードバ
    ック制御手段とを有するスロットル弁制御装置におい
    て、 上記弁駆動手段に最大入力を与える加速モードと負の最
    大入力を与える減速モードを有するON−OFF制御手
    段と、 上記目標位置の変化率の絶対値が第3の所定値以上のと
    き、上記フィードバック制御手段から上記ON−OFF
    制御手段に切り替える切替手段とを備えたことを特徴と
    するスロットル弁制御装置。
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