JPH10286737A - 工作機械に於けるハイブリッド送り駆動方式 - Google Patents
工作機械に於けるハイブリッド送り駆動方式Info
- Publication number
- JPH10286737A JPH10286737A JP10669097A JP10669097A JPH10286737A JP H10286737 A JPH10286737 A JP H10286737A JP 10669097 A JP10669097 A JP 10669097A JP 10669097 A JP10669097 A JP 10669097A JP H10286737 A JPH10286737 A JP H10286737A
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- JP
- Japan
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- drive system
- feed drive
- ball screw
- combination
- machine tool
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- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 abstract description 6
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 238000003801 milling Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Position Or Direction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 工作機械のコラムベッドなど大質量直線移動
物の送り駆動で、大出力を要せずに移動の高速化と、位
置決め精度の向上を図る。 【解決手段】 ボ−ルネジ6とサ−ボモ−タとの組合せ
による送り駆動系と、リニアモ−タ7による送り駆動系
とを併用する。とくに加減速時にボ−ルネジ6とサ−ボ
モ−タとの組合せの送り駆動系に、リニアモ−タの送り
駆動系の推力を加えるなど、両送り駆動系を併用するこ
とにより、ボ−ルネジの径を小に、回転数を大にでき
る。その結果、大質量移動物の移動の高速化、安定化、
高精度の位置決め、加工精度の向上が可能となる。
物の送り駆動で、大出力を要せずに移動の高速化と、位
置決め精度の向上を図る。 【解決手段】 ボ−ルネジ6とサ−ボモ−タとの組合せ
による送り駆動系と、リニアモ−タ7による送り駆動系
とを併用する。とくに加減速時にボ−ルネジ6とサ−ボ
モ−タとの組合せの送り駆動系に、リニアモ−タの送り
駆動系の推力を加えるなど、両送り駆動系を併用するこ
とにより、ボ−ルネジの径を小に、回転数を大にでき
る。その結果、大質量移動物の移動の高速化、安定化、
高精度の位置決め、加工精度の向上が可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マシニングセン
タ、旋盤、フライス盤などの工作機械に於いて、コラ
ム、テ−ブルなどの大質量直線移動物の送り駆動方式に
関する。
タ、旋盤、フライス盤などの工作機械に於いて、コラ
ム、テ−ブルなどの大質量直線移動物の送り駆動方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の大質量直線移動物、例えばコ
ラムベッドの上を移動するコラム、テ−ブルベッドの上
を移動するテ−ブルを駆動するには、ボ−ルネジとサ−
ボモ−タとの組合せによる送り駆動系、又はラックピニ
オンとサ−ボモ−タとの組合せによる送り駆動系が一般
に用いられていた。
ラムベッドの上を移動するコラム、テ−ブルベッドの上
を移動するテ−ブルを駆動するには、ボ−ルネジとサ−
ボモ−タとの組合せによる送り駆動系、又はラックピニ
オンとサ−ボモ−タとの組合せによる送り駆動系が一般
に用いられていた。
【0003】ボ−ルネジとサ−ボモ−タとを用いた送り
駆動系では、ボ−ルネジの径と回転数との関係に制限が
あり、コラムなどの大質量移動物への駆動には大径のボ
−ルネジが必要となるが、回転数の制限により速い移動
速度が得られなかった。これはボ−ルネジのボ−ルの耐
久性や発熱の問題が発生するためである。
駆動系では、ボ−ルネジの径と回転数との関係に制限が
あり、コラムなどの大質量移動物への駆動には大径のボ
−ルネジが必要となるが、回転数の制限により速い移動
速度が得られなかった。これはボ−ルネジのボ−ルの耐
久性や発熱の問題が発生するためである。
【0004】又、ボ−ルネジのネジリ−ドを大きくし
て、速い移動速度を得るという方策もあるが、この場合
は駆動用サ−ボモ−タの出力を大きくしなければなら
ず、経済的でないということと、ネジリ−ドが大きいた
め位置決め精度が悪くなる傾向があるという欠点があっ
た。
て、速い移動速度を得るという方策もあるが、この場合
は駆動用サ−ボモ−タの出力を大きくしなければなら
ず、経済的でないということと、ネジリ−ドが大きいた
め位置決め精度が悪くなる傾向があるという欠点があっ
た。
【0005】別の方策として、大質量移動物への送り駆
動にボ−ルネジとサ−ボモ−タとの組合せによる送り駆
動系を2系統設置して同期運転する方法があるが、この
場合ボ−ルネジの弾性変形により、加減速時及び移動方
向反転時に追従遅れが生じるという欠点があった。
動にボ−ルネジとサ−ボモ−タとの組合せによる送り駆
動系を2系統設置して同期運転する方法があるが、この
場合ボ−ルネジの弾性変形により、加減速時及び移動方
向反転時に追従遅れが生じるという欠点があった。
【0006】一方、ラックピニオンとサ−ボモ−タとの
組合せを用いた送り駆動系も、駆動用サ−ボモ−タの出
力が大きくなければ駆動できない、位置決め精度がボ−
ルネジとサ−ボモ−タとの組合せに比べて劣るという欠
点があった。
組合せを用いた送り駆動系も、駆動用サ−ボモ−タの出
力が大きくなければ駆動できない、位置決め精度がボ−
ルネジとサ−ボモ−タとの組合せに比べて劣るという欠
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、従来の工作機械に於ける大質量直線移動
物の送り駆動方式の欠点を改良して、大出力を要せずし
て大質量移動の高速化を実現し、かつ位置決め精度をよ
くすることにある。
とする課題は、従来の工作機械に於ける大質量直線移動
物の送り駆動方式の欠点を改良して、大出力を要せずし
て大質量移動の高速化を実現し、かつ位置決め精度をよ
くすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の特徴は、大質
量直線移動物の送り駆動方式で、ボ−ルネジとサ−ボモ
−タとの組合せによる送り駆動系と、リニアモ−タによ
る送り駆動系とを併用したことにある。
量直線移動物の送り駆動方式で、ボ−ルネジとサ−ボモ
−タとの組合せによる送り駆動系と、リニアモ−タによ
る送り駆動系とを併用したことにある。
【0009】
【発明の実施の形態】まず図1により、この発明に係る
送り駆動方式を採用したマシニングセンタの要部につい
て説明すると、1は大質量移動物であるコラム、2はコ
ラムベッドで、コラムベッド2の底部の左右両端部には
ガイドウエイ3が固定され、コラム1はロ−ラパック4
を介してコラムベッド2に直線移動自在に跨座してい
る。5はガイドウエイ3の押さえ金具である。
送り駆動方式を採用したマシニングセンタの要部につい
て説明すると、1は大質量移動物であるコラム、2はコ
ラムベッドで、コラムベッド2の底部の左右両端部には
ガイドウエイ3が固定され、コラム1はロ−ラパック4
を介してコラムベッド2に直線移動自在に跨座してい
る。5はガイドウエイ3の押さえ金具である。
【0010】6はボ−ルネジで、図示しないサ−ボモ−
タの駆動によりコラム1を移動させる。7は一対のリニ
アモ−タであって、ボ−ルネジ6の左右に、ボ−ルネジ
6から等距離で設置されており、互いの吸引力をキャン
セルする。なお、8aは固定側取付プレ−トで、コラム
ベッド2の上面に固定されて、リニアモ−タ7の1次側
7aを固定する。又、8bは移動側取付プレ−トで、コ
ラム1の底面に固定されており、リニアモ−タ7の二次
側7bを固定する。
タの駆動によりコラム1を移動させる。7は一対のリニ
アモ−タであって、ボ−ルネジ6の左右に、ボ−ルネジ
6から等距離で設置されており、互いの吸引力をキャン
セルする。なお、8aは固定側取付プレ−トで、コラム
ベッド2の上面に固定されて、リニアモ−タ7の1次側
7aを固定する。又、8bは移動側取付プレ−トで、コ
ラム1の底面に固定されており、リニアモ−タ7の二次
側7bを固定する。
【0011】9はスケ−ルであって、コラムベッド2の
一方の側面上部に固定され、このスケ−ル9と対向し
て、コラム1の位置検出器10が、検出器取付プレ−ト
11を介してコラム1の底面に固定されている。
一方の側面上部に固定され、このスケ−ル9と対向し
て、コラム1の位置検出器10が、検出器取付プレ−ト
11を介してコラム1の底面に固定されている。
【0012】このようなハイブリッドの送り駆動方式
で、送り駆動系の駆動に際し、とくに最もトルクを必要
とする加減速時には、ボ−ルネジ6とサ−ボモ−タとの
組合せによる駆動系に、リニアモ−タ7による送り駆動
系の推力を加えてボ−ルネジ6にかかるトルクを小さく
する。
で、送り駆動系の駆動に際し、とくに最もトルクを必要
とする加減速時には、ボ−ルネジ6とサ−ボモ−タとの
組合せによる駆動系に、リニアモ−タ7による送り駆動
系の推力を加えてボ−ルネジ6にかかるトルクを小さく
する。
【0013】さらに、加速後もサ−ボモ−タの負荷を監
視し、或る一定以上の負荷がサ−ボモ−タにかかると、
リニアモ−タ7による駆動方式を併用することによっ
て、安定した送り速度が得られ、加工精度の向上が図ら
れる。
視し、或る一定以上の負荷がサ−ボモ−タにかかると、
リニアモ−タ7による駆動方式を併用することによっ
て、安定した送り速度が得られ、加工精度の向上が図ら
れる。
【0014】そして、このハイブリッド送り駆動方式に
より、ボ−ルネジ6の径を小さくして大きな回転数が得
られ、コラム1やテ−ブルなどの大質量の移動に際し加
減速を大きくすることが可能にする。
より、ボ−ルネジ6の径を小さくして大きな回転数が得
られ、コラム1やテ−ブルなどの大質量の移動に際し加
減速を大きくすることが可能にする。
【0015】この発明のハイブリッド送り駆動方式で
は、フィ−ドバックはクロ−ズドル−プ制御方式を用い
る。クロ−ズドル−プ制御方式のスケ−ルフィ−ドバッ
クは、ボ−ルネジ6とサ−ボモ−タとの組合せによる駆
動系、及びリニアモ−タ7による駆動系双方のフィ−ド
バックを兼ねて用い、高精度の位置決めを可能としてい
る。
は、フィ−ドバックはクロ−ズドル−プ制御方式を用い
る。クロ−ズドル−プ制御方式のスケ−ルフィ−ドバッ
クは、ボ−ルネジ6とサ−ボモ−タとの組合せによる駆
動系、及びリニアモ−タ7による駆動系双方のフィ−ド
バックを兼ねて用い、高精度の位置決めを可能としてい
る。
【0016】なお、二つのリニアモ−タ7による駆動系
の採用により、移動物、即ちこの場合コラム1の停止時
の静粛性、安定性が保たれる。
の採用により、移動物、即ちこの場合コラム1の停止時
の静粛性、安定性が保たれる。
【0017】
【発明の効果】ハイブリッド送り駆動方式を採用するこ
とにより、大質量移動物の加減速を大きくできる。又、
ボ−ルネジの径を小さくして回転速度を大きくできるの
で、大質量移動物の移動速度が大となり、高精度の位置
決めが可能になる。さらに、送り速度が安定するため、
加工精度の向上が図られる。
とにより、大質量移動物の加減速を大きくできる。又、
ボ−ルネジの径を小さくして回転速度を大きくできるの
で、大質量移動物の移動速度が大となり、高精度の位置
決めが可能になる。さらに、送り速度が安定するため、
加工精度の向上が図られる。
【0018】二つのリニアモ−タを吸引力をキャンセル
するよう設置することにより、大質量移動物の停止時の
静粛性、安定性を保持できる。
するよう設置することにより、大質量移動物の停止時の
静粛性、安定性を保持できる。
【図1】正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 工作機械の大質量直線移動物の送り駆動
方式に関するもので、ボ−ルネジとサ−ボモ−タとの組
合せによる送り駆動系と、リニアモ−タによる送り駆動
系とを併用したことを特徴とする工作機械に於けるハイ
プリッド送り駆動方式。 - 【請求項2】 リニアモ−タは、互いに吸引力をキャン
セルするよう二つが設けられる請求項1の工作機械に於
けるハイブリッド送り駆動方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10669097A JPH10286737A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 工作機械に於けるハイブリッド送り駆動方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10669097A JPH10286737A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 工作機械に於けるハイブリッド送り駆動方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10286737A true JPH10286737A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14440048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10669097A Pending JPH10286737A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 工作機械に於けるハイブリッド送り駆動方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10286737A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103978392A (zh) * | 2014-05-20 | 2014-08-13 | 广东工业大学 | 基于移动支撑的刚度频率可调的微进给装置 |
CN104102232A (zh) * | 2014-07-02 | 2014-10-15 | 北京机械设备研究所 | 一种基于谐波传动减速的小型伺服定位转台 |
CN104646689A (zh) * | 2015-02-06 | 2015-05-27 | 安阳工学院 | 一种阀门专用双面车床 |
CN105302163A (zh) * | 2015-11-19 | 2016-02-03 | 河南中光学集团有限公司 | 大中型监控转台转动系统及其运行控制方法 |
CN106181527A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-12-07 | 成都普瑞斯数控机床有限公司 | 数控机床用滚珠丝杠运动系统 |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP10669097A patent/JPH10286737A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103978392A (zh) * | 2014-05-20 | 2014-08-13 | 广东工业大学 | 基于移动支撑的刚度频率可调的微进给装置 |
CN104102232A (zh) * | 2014-07-02 | 2014-10-15 | 北京机械设备研究所 | 一种基于谐波传动减速的小型伺服定位转台 |
CN104646689A (zh) * | 2015-02-06 | 2015-05-27 | 安阳工学院 | 一种阀门专用双面车床 |
CN105302163A (zh) * | 2015-11-19 | 2016-02-03 | 河南中光学集团有限公司 | 大中型监控转台转动系统及其运行控制方法 |
CN106181527A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-12-07 | 成都普瑞斯数控机床有限公司 | 数控机床用滚珠丝杠运动系统 |
CN106181527B (zh) * | 2016-07-29 | 2018-04-20 | 成都普瑞斯数控机床有限公司 | 数控机床用滚珠丝杠运动系统 |
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