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JPH1025069A - エレベーターの速度制御装置 - Google Patents

エレベーターの速度制御装置

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Publication number
JPH1025069A
JPH1025069A JP9076223A JP7622397A JPH1025069A JP H1025069 A JPH1025069 A JP H1025069A JP 9076223 A JP9076223 A JP 9076223A JP 7622397 A JP7622397 A JP 7622397A JP H1025069 A JPH1025069 A JP H1025069A
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JP
Japan
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signal
car
balance
speed control
elevator
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Application number
JP9076223A
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English (en)
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JP3908323B2 (ja
Inventor
Katsunori Hirose
克則 広瀬
Satoru Kato
覚 加藤
Sadaaki Kojima
定章 小島
Hiroshi Araki
博司 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP07622397A priority Critical patent/JP3908323B2/ja
Publication of JPH1025069A publication Critical patent/JPH1025069A/ja
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Publication of JP3908323B2 publication Critical patent/JP3908323B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かご位置によるかご側と釣合錘側のアンバラ
ンス量を補償する秤補償回路を簡略化したエレベーター
の速度制御装置を得る。 【解決手段】 ブレーキ制御信号21aからかごの停止
タイミングを判断し、かごの停止直前のトルク電流指令
信号WWから秤指令信号WOUTの差し引き秤信号位置
補償信号WERRを出力する加算器23と、秤信号位置
補償信号WERRを記憶するRAM10cと、次回走行
時の秤指令信号WOUTに記憶された秤信号位置補償信
号WERRを加算して秤信号WADDを出力する加算器
24と、トルク電流指令信号WSと秤信号WADDを加
算し、次回起動時に静止するときのトルク電流指令信号
WWを出力する加算器19を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、かご内負荷の秤
検出信号を用いて速度制御を行うエレベーターの速度制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のエレベーターの速度制御
装置は、例えば図26に示すものがある。図26におい
て、1はエレベーターのかご、2は釣合錘、3は駆動綱
車4に巻掛けられたロープであり、このロープ3の垂下
両端にはそれぞれかご1及び釣合錘2が連結されてい
る。5は上記駆動綱車4を駆動する電動機であり、三相
電源6に電源変換回路7を介して接続されている。8は
電動機5の回転からかご1の移動距離に比例したパルス
を発生するパルスエンコーダ、9はパルスエンコーダ8
からパルスを計数し、速度帰還信号9aを出力する計数
回路、10は計数回路9からの速度帰還信号9aを取り
込んで所定の演算処理を行い電力変換回路7にトルク電
流指令信号10aを出力するマイクロコンピュータで、
図27に示すようにCPU10a、ROM10b、RA
M10c、入力ポート10d、及び出力ポート10eか
ら構成されている。
【0003】1a,1b,1cはかご位置を認識するた
めに昇降路に取り付けられたプレートであり、28は、
かご上に設けられ、プレート1a,1b,1cと対向し
たとき検出信号を出力するかご位置検出器である。11
はかご内の荷重を検出しその荷重に対応する秤検出信号
11aを出力する負荷検出器、12は秤検出信号11a
を平衡負荷時の片寄りを補正し秤トルク信号12aを作
成する平衡負荷入力調整回路、13は不平衡負荷時の片
寄りを補正し秤指令信号13aを作成する不平衡負荷入
力調整回路である。14は、起動時のかご位置信号15
aを取り込み、かご位置に応じて秤信号位置補償信号1
4aをマイクロコンピュータ10に出力する秤信号調整
回路である。
【0004】図28は、マイクロコンピュータ10の速
度制御手段の回路構成である。マイクロコンピュータ1
0で演算された速度指令信号16a及び外から入力され
た速度帰還信号9aは加算器17で加算され、次に、演
算増幅器18で増幅される。演算増幅器18で増幅され
た信号は加算器19で秤指令信号13aと加算され、こ
の加算された信号及び秤信号位置補償信号14aが演算
部20に入力され、電力変換回路7にトルク電流指令信
号10aが出力される。
【0005】次に、動作について説明する。以上のよう
な速度制御装置において検出された秤検出信号平衡負荷
調整は、かご内負荷を釣合錘2と等価な値に設定し、か
ご1を昇降路の中間位置に相当する階に移動させ、この
時の秤入力信号がちょうど零になるよう平衡負荷入力調
整回路12のゲインをロータリースイッチ等で調整す
る。また、検出された秤信号の不平衡負荷調整は、かご
内負荷を無負荷にして、同じく昇降路の中間位置に相当
する階で起動時にショックのないように不平衡負荷入力
調整回路13のゲインをロータリースイッチ等で調整す
る。次に、つるべの原理を利用したエレベーターにおい
ては、かご1を最上階に移動した時と、最下階に移動し
た場合では、かご内の負荷を釣合錘2と同じ重さにして
も、かご、釣合錘2をつり下げている主ロープ3と、か
ご1につり下げてある制御ケーブル等の自重がかご位置
によって変化するため、綱車4にかかる負荷の片寄り
(以下アンバランスと呼ぶ)が発生する。
【0006】従って、このかご位置によるアンバランス
を補正する手段として、図14において秤信号調整回路
14を別途設け、最上階と最下階にかごを移動させ、各
々の位置で起動時にショックのないように秤信号調整回
路14のゲインをロータリースイッチ等で調整するよう
にしている。図29は秤信号調整回路14によるかご1
と釣合錘のアンバランスの補償量を示す図であり、起動
時にはかご位置信号15aを取り込み、かご位置に応じ
てアンバランス量を線形的に補償できるようにしてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなかご位置に
よるアンバランスを補正する秤信号調整回路14を追加
した場合には、かご位置情報が必要となり秤補償回路を
複雑化するだけでなく据え付け時には、この補償回路の
調整が必要等、調整作業も面倒なものにしていた。ま
た、調整が的確でないと起動ショック等乗り心地にも悪
影響を及ぼすなどの問題点があった。
【0008】この発明は、上述の問題点を解消するため
になされたもので、かご位置によるかご側と釣合錘側の
アンバランス量を補償する秤補償回路を簡略化し、据え
付け調整を容易にでき、また、この補償回路の調整誤差
による起動ショックを防止することができるエレベータ
ーの速度制御装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るエレベーターの速度制御装置は、巻上機により駆動さ
れる綱車を介してロープの一端に連結されたかごと上記
ロープの他端に連結された釣合錘を有し、上記かごの荷
重を検出する負荷検出手段から出力される秤検出信号を
上記かごの速度を制御する速度制御手段に入力するよう
にしたエレベーターの速度制御装置において、上記負荷
検出手段からの秤検出信号に基づいて不平衡負荷の片寄
りを補正し、秤指令信号を出力する不平衡負荷調整手段
と、上記かごが停止する直前の上記速度制御手段のトル
ク電流指令信号と上記不平衡負荷調整手段からの秤指令
信号に基づいてかご位置に対応した秤信号位置補償信号
を求め、次に起動するとき上記秤信号位置補償信号に基
づいて上記秤指令信号を補正する秤補償回路を備えたも
のである。
【0010】また、第2発明に係るエレベーターの速度
制御装置は、巻上機により駆動される綱車を介して上記
ロープの一端に連結されたかごとロープの他端に連結さ
れた釣合錘を有し、上記かごに設けられ、上記かごの荷
重を検出する負荷検出手段から出力される秤検出信号を
上記かごの速度を制御する速度制御手段に入力するよう
にしたエレベーターの速度制御装置において、上記負荷
検出手段からの秤検出信号に基づいて不平衡負荷時の片
寄りを補正し秤指令信号を出力する不平衡負荷調整手段
と、上記かごが停止したかを判断するかご停止判断手段
と、このかご停止判断手段によりかごが停止したと判断
されたときの上記速度制御手段のトルク電流指令信号と
上記不平衡負荷調整手段からの秤指令信号に基づいてか
ご位置に対応した秤信号位置補償信号を出力する補償信
号出力手段と、この補償信号出力手段から秤信号位置補
償信号を記憶する記憶手段とを備え、次に起動するとき
には、上記不平衡負荷調整手段からの新たな秤指令信号
と上記記憶手段に記憶された上記秤信号位置補償信号に
基づいて上記かごが停止するときのトルク電流指令信号
から、上記かごの位置に応じて上記綱車にかかる負荷の
片寄りを補正するものである。
【0011】また、第3発明に係るエレベーターの速度
制御装置は、第2発明のものにおいて、上記補償信号出
力手段から出力された秤信号位置補償信号に含まれるノ
イズを除去するノイズ除去手段をさらに備え、このノイ
ズ除去手段からノイズを除去した秤信号位置補償信号を
上記記憶手段に出力するものである。
【0012】また、第4発明に係るエレベーターの速度
制御装置は、第2発明のものにおいて、かご停止判断手
段を、巻上機のブレーキを制御するブレーキ制御信号に
基づいてかごが停止したかを判断するように構成したも
のである。
【0013】また、第5発明に係るエレベーターの速度
制御装置は、第2発明のものにおいて、かご停止判断手
段を巻上機の駆動手段に連結されたパルス発生手段から
のパルス信号に基づいて算出されたかごの実速度信号と
走行状態を示す走行モード信号に基づいて上記かごが停
止したかを判断するように構成したものである。
【0014】また、第6発明に係るエレベーターの速度
制御装置は、第2発明のものにおいて、巻上機の駆動手
段に連結されたパルス発生手段からのパルス信号に基づ
いて上記かごの起動階床から目標階床までの残距離値を
算出し、この残距離値に基づいてかごが停止したかを判
断するように構成したものである。
【0015】また、第7発明に係るエレベーターの速度
制御装置は、第2発明のものにおいて、かご停止判断手
段をかご位置検出信号と上記巻上機の駆動手段に連結さ
れたパルス発生手段からのパルス信号に基づいて算出さ
れたかごの実速度信号に基づいて上記かごが停止したか
を判断するように構成したものである。
【0016】また、第8発明に係るエレベーターの速度
制御装置は、第2〜第7発明のものにおいて、記憶手段
を、補償信号出力手段からの秤信号位置補償信号をかご
位置信号に応じて記憶するように構成し、上記記憶手段
に記憶された上記秤信号位置補償信号の各階床ごとの平
均値を算出する秤信号位置補償信号平均値算出手段を設
け、上記平均値を次に起動するときの秤信号位置補償信
号とするようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を図につい
て説明する。なお、図において従来例を示す図26、図
28と同一の符号は同一または相当のものを示す。図1
はこの発明のエレベーターの速度制御装置における全体
構成図、図2はマイクロコンピュータ10の速度制御手
段の構成図、図3はかご位置によるアンバランスがある
とき(最下階/最上階位置等)に秤補償を加算した後の
トルク電流指令値の波形図、図4は動作のフローチャー
ト図を示す。
【0018】図1は従来例を示す図26の秤信号調整回
路14を省いたものである。図2において、31はブレ
ーキ制御信号21a、速度指令信号16aと速度帰還信
号9aに基づくトルク電流指令値WW、及び秤指令信号
WOUT(13a)を取り込み秤信号出力する秤補償回
路、22は秤信号の値をラッチ(記憶)する秤信号ラッ
チスイッチである。秤補償回路31において、23は加
算器19から出力された速度指令信号16aと速度帰還
信号9aに基づくトルク電流指令値WWから秤指令信号
WOUTを減じて秤信号位置補償信号WERRを出力す
る補償信号出力手段である加算器、10cは加算器23
から出力された秤信号位置補償信号WERRを記憶する
記憶手段であるRAM、24は次回走行時の秤指令信号
WOUTにRAM10cから出力された秤信号位置補償
信号WERRを加え、秤信号WADDを出力する加算器
である。
【0019】次に、動作の概要について図2、図3によ
り説明する。秤補償回路31ではブレーキ制御信号21
aからかごの停止タイミングを判断し、加算器23によ
りかごの停止直前のトルク電流指令値WWから秤指令信
号WOUT(13a)を差し引いた値を秤信号位置補償
信号WERRとしRAM10cに記憶させる。次に、図
3(a)は秤補償を加算した後のトルク電流指令値の波
形図を示し、図3(b)は図3(a)に対応した速度波
形図を示すものであるが、図において、走行中のトルク
電流指令信号の値を示す曲線は秤指令信号WOUTを加
算したものであり、今回停止時において、静止するとき
のトルク電流指令値WWは、秤指令信号WOUTの値に
秤信号位置補償信号WERRの値を加算したものであ
る。
【0020】また、次回停止時において、静止するとき
のトルク電流指令値WWは、次回の秤指令信号WOUT
の値に今回停止時の秤信号位置補償信号WERRの値を
加算したものとなる。このように、通常停止直前のトル
ク電流指令値WWには静止トルク成分が残り、この静止
トルク成分の中には秤指令信号WOUTとかご位置に応
じたアンバランス成分である秤信号位置補償信号WER
Rの両方が含まれている。従って、トルク電流指令値W
Wから秤指令信号WOUTを差し引けば、かご停止位置
の秤信号位置補償信号WERRが残る。
【0021】従って、次に起動するときには秤指令信号
13aにより秤信号ラッチスイッチ22がONした場合
には起動時と判断し、RAM10cに記憶したWERR
の値を加算器24で次回走行時の秤指令信号WOUTに
加算して秤信号WADDを出力し、加算器19により秤
信号WADDを演算増幅器18から出力されたトルク電
流指令信号WSに加え、次回起動時に必要な静止させる
ときのトルク電流指令値WWが得られる。このトルク電
流指令値WWは演算部20に入力され、演算部20は電
力変換回路7にトルク電流指令信号10aを出力し、速
度制御を行う。
【0022】次に、秤補償回路31の動作を図4のフロ
ーチャート図で説明する。ステップS1では速度制御演
算用に作成した走行認識信号を見て走行中かどうかを判
断する。走行中であれば、ステップS2に進む。ステッ
プS2ではブレーキ制御信号21aを基にかごの動きが
停止したかどうかを判断する。なおブレーキ制御信号2
1aは通常かごが停止位置を認識した後、所定時間経過
後にブレーキをかけるようにしているが、この所定時間
より短いタイミングでONするようにしたものである。
このブレーキ制御信号21aがONしたら停止直前と判
断し、ステップS3へ進み、停止直前でないときはステ
ップS5へ進む。
【0023】ステップS3ではトルク電流指令値WW及
び秤指令信号WOUTから次の式(1)によりかご位置に
応じた秤信号位置補償信号WERRを求める。 WERR=WW−WOUT (1) 次に、ステップS4ではステップS3にて算出されたW
ERRをRAM10cに格納させる。次にステップS5
では、図2に示す秤信号ラッチスイッチ22からの起動
時の秤補償信号の更新条件を判断する。通常起動秤値は
起動直前の乗客の乗降が完了した時点(戸閉指令の出る
直前)の秤指令信号13a(図1)の値をラッチ(記
憶)し、このラッチした値をトルク電流に加算すること
で起動時の負荷の片寄りによる起動ショックを無くすよ
うにしている。
【0024】従って秤指令信号13aにより秤信号ラッ
チスイッチ22ラッチがONした場合には起動時と判断
し、ステップS6に進み、秤指令信号13aの値をラッ
チ(記憶)させ、秤指令信号13aの値のラッチ信号が
ONしない場合はステップS7に進む。ステップS6で
は不平衡負荷入力調整回路13の新たな秤指令信号13
aであるWOUTと前回走行時のRAM10cに格納さ
れた秤信号位置補償信号WERRから次の(2)式により
秤信号WADDを求める。 WADD=WOUT+WERR (2)
【0025】次に、ステップS7ではステップS6で作
成された秤信号WADDと速度制御手段のトルク電流指
令信号WSからトルク電流指令値WWを次の(3)式で求
める。 WW=WS+WADD (3) なお、ステップS4でRAM10cに格納された秤信号
位置補償信号WERRは次回の走行時にステップS6で
WOUTに加えられて使用され、ステップS4を経た後
のステップS7では、走行前の停止時に得られたWER
Rを使用してWADDが演算される。
【0026】以上のように、かご位置によるかご側と釣
合錘側のアンバランスを補償する秤補償回路を簡略化す
ることができ、また、据え付け調整が容易にでき、さら
に、この補償回路の調整誤差による起動ショックを防止
することができる。
【0027】実施の形態2.実施の形態1では、アンバ
ランス補償値にトルク電流指令値WWから秤指令信号1
3aの値を減算して得られた秤信号位置補償信号WER
Rの値を使用したが、本実施の形態では秤信号位置補償
信号WERRの値をさらに一次遅れ回路を介して得られ
た値を、次回走行時のアンバランスの補償値として使用
するようにしたものである。一般的に速度制御回路に
は、速度帰還信号9aには低周波の機械的な微振動成分
のノイズが含まれており減衰されることなくそのままト
ルク電流指令値に出てくるが、このように機械的な微振
動成分を取り除いた方がより正確なアンバランス量を求
めることができる。
【0028】図5はマイクロコンピュータ10の速度制
御手段における秤補償回路31aの構成を示す。この構
成は実施の形態1の図2のノイズ除去手段である一次遅
れ回路25を追加したものである。図6は一次遅れ回路
25の構成を示したものである。図において入力である
WERRと出力であるWERROUTとの偏差WERR
D2を帰還し、入力の変化の抑制分であるWERRD3
を加算してWERROUTを出力する。この一次遅れ回
路25は低い周波数成分をカットするフィルタである。
【0029】次に、秤補償回路31aの動作をフローチ
ャート図7により説明する。図において実施の形態1の
フローチャート図4と相違するのは、一次遅れ回路25
の動作を示すステップS4aのアンバランス量をRAM
に格納する信号名の変更とステップS8の処理を追加し
た点であり、その他の手段は実施の形態1と同じであり
説明を省く。ステップS8は一次遅れ回路25により、
ステップS3から入力したWERRと出力であるWER
ROUTから次の式(4)により偏差WERRD2を求
め、このWERRD2と時定数Tから入力の変化の抑制
分であるWERRD3を(5)式で求める。
【0030】次に、WERRD3をWERRから(6)式
によりWERROUTを求め、これを出力する。 WERRD2=WERROUT−WERR (4) WERRD3=WERRD2×T (5) WERROUT=WERRD3+WERR (6) 次に、ステップS4aでは実施の形態1で秤信号位置補
償信号をWERRとしてRAMに格納したが、ここでは
WERROUTとしてRAMに格納する。
【0031】以上のように、より正確なアンバランス量
を求めることができ、起動時のショックをよりよく防止
することができる。
【0032】実施の形態3.実施の形態1では停止直前
のタイミングをブレーキ制御信号21aを基に判断して
いたが、本実施の形態では巻上機の駆動手段である電動
機5軸に直結されたパルス発生手段であるパルスエンコ
ーダ8からのパルス信号を基に算出されたかごの実速度
帰還信号をもとに停止タイミングを認識し、停止直前の
トルク電流指令(秤補償回路の補償値を含む)から秤指
令信号13aを減算した値を停止階の秤信号位置補償信
号としたものである。
【0033】図8はマイクロコンピュータ10の速度制
御手段における秤補償回路31bの構成を示す。この構
成は実施の形態1の図2の秤補償回路31に入力されて
いたブレーキ制御信号21aの代わりに速度帰還信号9
aとかごの走行状態(加速、一定速、減速)を示す走行
モード信号26を入力するようにしたものである。な
お、走行モード信号26はマイクロコンピュータ10の
速度指令信号16aを出力する速度指令演算手段で作成
される。
【0034】次に秤補償回路31bの動作をフローチャ
ート図9により説明する。図において実施の形態1のフ
ローチャート図4と相違する箇所はステップS2aの停
止直前を判断する条件をブレーキ制御信号21aから走
行モード信号と速度帰還信号9aにした点である。ステ
ップS2aでは走行モード信号に基づいてエレベーター
が減速モードに移行したかどうか判断し、減速モード
で、かつ、実速度帰還信号値が0速度になっていればか
ごが停止したと判断する。その他のステップSは実施の
形態1と同じなので説明を省く。
【0035】以上のように、かご位置によるかご側と釣
合錘側のアンバランスを補償する秤補償回路を簡略化す
ることができ、また、据え付け調整が容易にでき、さら
にこの補償回路の調整誤差による起動ショックを防止す
ることができる。
【0036】実施の形態4.実施の形態1では、停止直
前のタイミングをブレーキ制御信号21aを基に判断し
ていたが、本実施の形態は、実施の形態1の図1に示し
たパルス計数回路9のパルス信号を取り込み、このパル
ス値の累計値から残距離値を算出し、この残距離値から
停止タイミングを認識させ、停止直前のトルク電流指令
値WWから秤指令信号13aを減算した値を停止階の秤
信号位置補償信号としたものである。図10はマイクロ
コンピュータ10の速度制御手段における秤補償回路3
1cの構成を示す。この構成は実施の形態1の図2の秤
補償回路31に入力されていたブレーキ制御信号21a
の代わりに、パルス計数回路9からのパルス信号を用
い、さらにこのパルス信号に基づいてかごの移動量を算
出し、残距離を演算する残距離演算手段である残距離演
算回路27を追加したものである。
【0037】次に、秤補償回路31の動作をフローチャ
ート図11により説明する。図においてフローチャート
図4と相違する箇所はステップS26の停止直前を判断
する条件がブレーキ制御信号21aの代わりに残距離値
に変更されている点と、ステップS9、ステップS10
を追加したことである。ステップS9では起動階床から
目標階床までの距離を階間距離等から次の式(7)で求め
残距離値に設定したおく。 残距離=(|目標階床−起動階床|)*階間距離 (7) ステップS10では所定時間(演算周期)内のパルス信
号の偏差ΔPを次の式(8)で求める。 ΔP=前回パルス信号−今回パルス信号 (8)
【0038】次にこの偏差ΔPに係数Kを掛けて次の式
(9)、(10)で目標階までの残距離を求める。なお係数K
はパルス変化量からかごの移動量を求める変換係数であ
る。 今回の走行距離=前回の走行距離+ΔP*係数K (9) 今回の残距離=前回の残距離−走行距離 (10) 以上の手順で求められた残距離値がステップS2bで0
になったかどうか判断することで目標位置に停止したと
判断する。その他のステップSは実施の形態1と同じな
ので説明を省く。
【0039】以上のように、かご位置によるかご側と釣
合錘側のアンバランスを補償する秤補償回路を簡略化す
ることができ、また、据え付け調整が容易にでき、さら
に、この補償回路の調整誤差による起動ショックを防止
することができる。
【0040】実施の形態5.実施の形態1では停止直前
のタイミングをブレーキ制御信号21aを基に判断して
いたが、本実施の形態では従来例を示す図26のように
あらかじめ昇降路に各階床の停止位置を検出できるよう
に設置した位置プレート1a,1b,1cを検出するこ
とで停止位置に移動したことを検出するかご位置検出手
段であるかご位置検出回路28からの検出信号28aと
かご実速度信号9aを基に停止したことを判断し、停止
直前のトルク電流指令値WWから秤指令信号WOUT
(13a)を減算した値が停止階の秤信号位置補償信号
の値としたものである。
【0041】図12はマイクロコンピュータ10の速度
制御手段における秤補償回路31dの構成を示す。この
構成は実施の形態1の図2の秤補償回路31に入力され
ていたブレーキ制御信号21aの代わりに、実速度信号
9aとかご床が乗り場床と同位置に来たことを示すかご
位置検出回路28からのかご位置検出信号28aを入力
するようにしたものである。
【0042】次に、秤補償回路31aの動作をフローチ
ャート図13により説明する。図において、実施の形態
1のフローチャート4と相違する箇所はステップS2c
であり、ブレーキ制御信号21aの代わりに、かごの実
速度信号9aが0速度で、かつ、かご床が乗り場床と同
位置に来たことを示すプレート信号がONかどうかを判
断する。その他のステップSは実施の形態1と同じなの
で説明を省く。
【0043】以上のように、実速度のみでなくかご位置
を認識することで、目標位置に正常動作で停止したと判
断するようにしたので、より正確な補償ができるので、
より補償回路の調整誤差による起動ショックをよりよく
防止することができる。
【0044】実施の形態6.この実施の形態は、起動階
床の秤信号位置補償信号WERRの平均値を求めてトル
ク電流指令信号WWを演算するものである。図14はマ
イクロコンピュータ10の速度制御手段における秤補償
回路31eの構成を示す。この構成は図2に秤信号位置
補償信号平均値算出手段32を追記し、かつかご位置信
号21bを入力するようにしたものである。図15はR
AM10dテーブルTABの内容図で、かご位置(停止
階床)に対応する走行カウンタについて、走行回数1〜
Nごとに秤信号位置補償信号WERRが格納される。
【0045】次に、秤補償回路31eの動作をフローチ
ャート図16により説明する。図において、実施の形態
1のフローチャート図4と相違する箇所は、ステップS
4b〜S4eによる秤信号位置補償信号WERRの格納
と、ステップS13による秤信号位置補償信号平均値W
ERRAVEの演算である。ステップS4bでは、ステ
ップS3で算出された秤信号位置補償信号WERRと、
かご位置信号21bから、次のようにRAM10dテー
ブルTAB中の走行カウンタ値に対応したメモリ領域に
秤信号位置補償信号WERRを格納する。
【0046】TAB(かご位置;走行カウンタ)←WE
RR ここで、TAB(かご位置;走行カウンタ)は、「かご
位置」及び「走行カウンタ」の二次元で形成されるデー
タテーブルの指定位置を示す。次にステップS4cで次
のようにかご位置に対応する走行カウンタを1増加す
る。 TAB(かご位置;走行カウンタ+1) ステップS4dで走行カウンタがNを越えたかを判断
し、データ数Nを越えていなければステップS7へ進
み、データ数Nを越えればステップS4eへ進み、走行
カウンタを1とする。
【0047】ステップS13では、かご位置、すなわち
停止階床に対応する過去のN個の秤信号位置補償信号W
ERRの総和WERRAD及び秤信号位置補償信号平均
値WERRAVEを、次の(11),(12)式で算出する。 WERRAD=TAB(かご位置;走行カウンタ(#1))+・・・TAB (かご位置;走行カウンタ(#N)) (11) WERRAVE=WERRAD/N (12)
【0048】以上のように、秤信号位置補償信号WER
Rを、各停止階床についてN個求めてその平均値を算出
しているので精度高く制御することが可能となる。
【0049】実施の形態7.この実施の形態は、実施の
形態6に対し、実施の形態2と同様に、秤信号位置補償
信号WERRを一次遅れ回路25を介してRAM10d
に記憶させるようにしたものである。図17はマイクロ
コンピュータ10の速度制御手段における秤補償回路3
1fの構成を示す。この構成は図14に一次遅れ回路2
5を追記したものである。図18は図6と同様の一次遅
れ回路25の構成を示す。
【0050】次に、秤補償回路31fの動作をフローチ
ャート図19により説明する。図において、実施の形態
6のフローチャート図16と相違する箇所は、ステップ
S8による一次遅れ回路25の演算(図7と同じ)と、
ステップS4fによる秤信号位置補償信号WERROU
Tの格納である。ここで、ステップS4fは図16のス
テップS4b〜S4eに相当する。ただし、ステップS
4bのWERRはWERROUTに読み替えるものとす
る。以上のように、いっそう正確なアンバランス量を求
めることができ、起動時のショックを更に軽減すること
が可能である。
【0051】実施の形態8.この実施の形態は、実施の
形態6が停止直前のタイミングを、ブレーキ制御信号2
1aを基に判断しているのに対し、実施の形態3と同様
に実速度信号9aに基づいて認識するようにしたもので
ある。図20はマイクロコンピュータ10の速度制御手
段における秤補償回路31gの構成を示す。この構成は
図14の秤補償回路31eに入力されていたブレーキ制
御信号21aの代わりに、図8と同様の走行モート信号
26と実速度信号9a及びかご位置信号21bを入力す
るようにしたものである。
【0052】次に、秤補償回路31gの動作をフローチ
ャート図21により説明する。図において、実施の形態
6のフローチャート図16と相違する箇所は、ステップ
S2aで停止直前を減速モードで、実速度信号9aが0
速度になっている状態で判断する(図9と同じ)点であ
る。ここで、ステップS4gは図16のステップS4b
〜S4eに相当する。以上のように、かご位置によるか
ご側と釣合錘側のアシバランスを補償する秤補償回路を
簡略化することができ、また据付け調整が容易にでき、
更にこの補償回路の調整誤差による起動ショックを防止
することが可能となる。
【0053】実施の形態9.この実施の形態は、実施の
形態6が停止直前のタイミングを、ブレーキ制御信号2
1aを基に判断しているのに対し、実施の形態4と同様
にパルス計数回路9のパルス信号9aから算出された残
距離値に基づいて認識するようにしたものである。図2
2はマイクロコンピュータ10の速度制御手段における
秤補償回路31の構成を示す。この構成は図14の秤補
償回路31eに入力されていたブレーキ制御信号21a
の代わりに、図10と同様の残距離演算回路27の出力
及びかご位置信号21bを入力するようにしたものであ
る。
【0054】次に、秤補償回路31hの動作をフローチ
ャート図23により説明する。図において、実施の形態
6のフローチャート図16と相違する箇所は、ステップ
S2bで停止直前を残距離値で判断する点と、ステップ
S9,S10を追加した(図11と同じ)点である。こ
こで、ステップS4gは図16のステップS4b〜S4
eに相当する。以上のように、かご位置によるかご側と
釣合錘側のアンバランスを補償する秤補償回路を簡略化
することができ、また据付け調整が容易にでき、更にこ
の補償回路の調整誤差による起動ショックを防止するこ
とが可能となる。
【0055】実施の形態10.この実施の形態は、実施
の形態6が停止直前のタイミングを、ブレーキ制御信号
21aを基に判断しているのに対し、実施の形態5と同
様に昇降路の位置プレート1a〜1cを検出して認識す
るようにしたものである。図24はマイクロコンピュー
タ10の速度制御手段における秤補償回路31iの構成
を示す。この構成は図14の秤補償回路31eに入力さ
れていたブレーキ制御信号21aの代わりに、図12と
同様のかご位置検出信号28a及び実速度信号9aを入
力するようにしたものである。
【0056】次に、秤補償回路31iの動作をフローチ
ャート図25により説明する。図において、実施の形態
6のフローチャート図16と相違する箇所は、ステップ
S2cで停止直前を実速度信号9aか零で、かつかご1
床が乗場と同位置に来たことを示すプレート信号がON
であることによって判断する(図13と同じ)点であ
る。ここで、ステップS4gは図16のステップS4b
〜S4eに相当する。
【0057】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、かごの荷重に相当する秤検出信号に基づいて不平
衡負荷の片寄りを補正して秤指令信号を出力し、かごが
停止する直前のトルク電流指令信号と秤指令信号に基づ
いてかご位置に対応した秤信号位置補償信号を求め、次
に起動するとき、秤信号位置補償信号に基づいて秤指令
信号を補正するようにしたので、秤補償回路を簡単化す
ることができ、また、据付け調整が容易にでき、さら
に、この補償回路の調整誤差による起動ショックを防止
することができる。
【0058】また、第2発明では、かごの荷重に相当す
る秤検出信号に基づいて不平衡負荷時の片寄りを補正し
て秤指令信号を出力し、かごが停止したかを判断し、か
ごが停止したと判断されたときのトルク電流指令信号と
秤指令信号に基づいてかご位置に対応した秤信号位置補
償信号を出力して記憶し、次に起動するときには、新た
な秤指令信号と上記記憶された秤信号位置補償信号に基
づいてかごが停止するときのトルク電流指令信号から、
かごの位置に応じて綱車にかかる負荷の片寄りを補正す
るようにしたので、秤補償回路を簡略化することがで
き、また、据付け調整が容易にでき、さらに、この補償
回路の調整誤差による起動ショックを防止することがで
きる。
【0059】また、第3発明では、補償信号出力手段か
ら出力された秤信号位置補償信号に含まれるノイズを除
去するノイズ除去手段をさらに備え、このノイズ除去手
段からノイズを除去した秤信号位置補償信号を上記記憶
手段に出力するので、より正確なアンバランス量を求め
ることができ、起動時のショックをよりよく防止するこ
とができる。
【0060】また、第4発明では、巻上機のブレーキを
制御するブレーキ制御信号に基づいてかごが停止したか
を判断するように構成したので、秤補償回路を簡略化す
ることができ、また、据え付け調整が容易にでき、さら
に、この補償回路の調整誤差による起動ショックを防止
することができる。
【0061】また、第5発明では、巻上機の駆動手段に
連結されたパルス発生手段からのパルス信号に基づいて
算出されたかごの実速度信号と走行状態を示す走行モー
ド信号に基づいて上記かごが停止したかを判断するよう
にしたので、秤補償回路を簡略化することができ、ま
た、据え付け調整が容易にでき、さらに、この補償回路
の調整誤差による起動ショックを防止することができ
る。
【0062】また、第6発明では、巻上機の駆動手段に
連結されたパルス発生手段からのパルス信号に基づいて
上記かごの起動階床から目標階床までの残距離値を算出
し、この残距離値に基づいてかごが停止したかを判断す
るようにしたので、秤補償回路を簡略化することがで
き、また、据え付け調整が容易にでき、さらに、この補
償回路の調整誤差による起動ショックを防止することが
できる。
【0063】また、第7発明では、かご位置検出信号と
巻上機の駆動手段に連結されたパルス発生手段からのパ
ルス信号に基づいて算出されたかごの実速度信号に基づ
いて上記かごが停止したかを判断するようにしたので、
より正確な補償ができ、より補償回路の調整誤差による
起動ショックをよりよく防止することができる。
【0064】また、第8発明では、秤信号位置補償信号
をかご位置信号に応じて記憶し、この秤信号位置補償信
号の各階床ごとの平均値を算出して、これを次に起動す
るときの秤信号位置補償信号とするようにしたので、第
2〜第7発明の効果に加えて、秤信号位置補償信号の平
均化により、更に精度高く制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すエレベーター
の制御装置の全体構成図。
【図2】 この発明の実施の形態1の速度制御手段の回
路構成図。
【図3】 図2の速度制御手段のトルク電流指令値の波
形を示す図。
【図4】 この発明の実施の形態1の動作を示すフロー
チャート図
【図5】 この発明の実施の形態2の速度制御手段の回
路構成図。
【図6】 この発明の実施の形態2の一次遅れ回路の構
成図。
【図7】 この発明の実施の形態2の動作を示すフロー
チャート図。
【図8】 この発明の実施の形態3の速度制御手段の回
路構成図。
【図9】 この発明の実施の形態3の動作を示すフロー
チャート図。
【図10】 この発明の実施の形態4の速度制御手段の
回路構成図。
【図11】 この発明の実施の形態4の動作を示すフロ
ーチャート図。
【図12】 この発明の実施の形態5の速度制御手段の
回路構成図。
【図13】 この発明の実施の形態5の動作を示すフロ
ーチャート図。
【図14】 この発明の実施の形態6の速度制御手段の
回路構成図。
【図15】 この発明の実施の形態6のRAMテーブル
の内容図。
【図16】 この発明の実施の形態6の動作を示すフロ
ーチャート。
【図17】 この発明の実施の形態7の速度制御手段の
回路構成図。
【図18】 この発明の実施の形態7の一次遅れ回路の
構成図。
【図19】 この発明の実施の形態7の動作を示すフロ
ーチャート。
【図20】 この発明の実施の形態8の速度制御手段の
回路構成図。
【図21】 この発明の実施の形態8の動作を示すフロ
ーチャート。
【図22】 この発明の実施の形態9の速度制御手段の
回路構成図。
【図23】 この発明の実施の形態9の動作を示すフロ
ーチャート。
【図24】 この発明の実施の形態10の速度制御手段
の回路構成図。
【図25】 この発明の実施の形態10の動作を示すフ
ローチャート。
【図26】 従来のエレベーターの制御装置の全体構成
図。
【図27】 図26のマイクロコンピュータの概略構成
図。
【図28】 従来の速度制御手段の回路構成図。
【図29】 調整スイッチによるかご側と釣合錘側のア
ンバランスの補償量を示す図。
【符号の説明】
1 かご、2 釣合錘、4 綱車、8 パルスエンコー
ダー、10c,10dRAM、9 計数回路、11 負
荷検出装置、13 不平衡負荷入力調整回路、23 補
償信号出力手段(加算器)、24 加算器、25 一次
遅れ回路、27 残距離演算回路、28 かご位置検出
器、31,31a〜31i 秤補償回路、32 秤信号
位置補償信号平均値算出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 定章 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 荒木 博司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上機により駆動される綱車を介してロ
    ープの一端に連結されたかごと上記ロープの他端に連結
    された釣合錘を有し、上記かごに設けられ、上記かごの
    荷重を検出する負荷検出手段から出力される秤検出信号
    を上記かごの速度を制御する速度制御手段に入力するよ
    うにしたエレベーターの速度制御装置において、上記負
    荷検出手段からの秤検出信号に基づいて不平衡負荷時の
    片寄りを補正し秤指令信号を出力する不平衡負荷調整手
    段と、上記かごが停止する直前の上記速度制御手段のト
    ルク電流指令信号と上記不平衡負荷調整手段からの秤指
    令信号に基づいてかご位置に対応した秤信号位置補償信
    号を求め、次に起動するとき上記秤信号位置補償信号に
    基づいて上記秤指令信号を補正する秤補償回路を備えた
    ことを特徴とするエレベーターの速度制御装置。
  2. 【請求項2】 巻上機により駆動される綱車を介してロ
    ープの一端に連結されたかごと上記ロープの他端に連結
    された釣合錘を有し、上記かごに設けられ、上記かごの
    荷重を検出する負荷検出手段から出力される秤検出信号
    を上記かごの速度を制御する速度制御手段に入力するよ
    うにしたエレベーターの速度制御装置において、上記負
    荷検出手段からの秤検出信号に基づいて不平衡負荷時の
    片寄りを補正し秤指令信号を出力する不平衡負荷調整手
    段と、上記かごが停止したかを判断するかご停止判断手
    段と、このかご停止判断手段によりかごが停止したと判
    断されたときの上記速度制御手段のトルク電流指令信号
    と上記不平衡負荷調整手段からの秤指令信号に基づいて
    かご位置に対応した秤信号位置補償信号を出力する補償
    信号出力手段と、この補償信号出力手段から秤信号位置
    補償信号を記憶する記憶手段とを備え、次に起動すると
    きは、上記不平衡負荷調整手段からの新たな秤指令信号
    と上記記憶手段に記憶された上記秤信号位置補償信号に
    基づいて上記かごが停止するときのトルク電流指令信号
    から、上記かごの位置に応じて上記綱車にかかる負荷の
    片寄りを補正することを特徴とするエレベーターの速度
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上記補償信号出力手段から出力された秤
    信号位置補償信号に含まれるノイズを除去するノイズ除
    去手段を設け、このノイズ除去手段からノイズを除去し
    た秤信号位置補償信号を上記記憶手段に出力することを
    特徴とする請求項2記載のエレベーターの速度制御装
    置。
  4. 【請求項4】 かご停止判断手段を巻上機のブレーキを
    制御するブレーキ制御信号に基づいてかごが停止したか
    を判断するように構成したことを特徴とする請求項2記
    載のエレベーターの速度制御装置。
  5. 【請求項5】 かご停止判断手段を、巻上機の駆動手段
    に連結されたパルス発生手段からのパルス信号に基づい
    て算出されたかごの実速度信号と走行状態を示す走行モ
    ード信号に基づいてかごが停止したかを判断するように
    構成したことを特徴とする請求項2記載のエレベーター
    の速度制御装置。
  6. 【請求項6】 巻上機の駆動手段に連結されたパルス発
    生手段からのパルス信号に基づいてかごの起動階床から
    目標階床までの残距離値を算出する残距離演算手段を設
    け、かご停止判断手段を、上記残距離演算手段からの残
    距離値に基づいて上記かごが停止したかを判断するよう
    に構成したことを特叙とする請求項2記載のエレベータ
    ーの速度制御装置。
  7. 【請求項7】 かご停止判断手段を、かごの位置を検出
    するかご位置検出手段からのかご位置検出信号と上記巻
    上機の駆動手段に連結されたパルス発生手段からのパル
    ス信号に基づいて算出されたかごの実速度信号に基づい
    て上記かごが停止したかを判断するように構成したこと
    を特徴とする請求項2記載のエレベーターの速度制御装
    置。
  8. 【請求項8】 記憶手段を、補償信号出力手段からの秤
    信号位置補償信号をかご位置信号に応じて記憶するよう
    に構成し、上記記憶手段に記憶された上記秤信号位置補
    償信号の各階床ごとの平均値を算出する秤信号位置補償
    信号平均値算出手段を設け、上記平均値を次に起動する
    ときの秤信号位置補償信号とすることを特徴とする請求
    項2〜請求項7のいずれかに記載のエレベーターの速度
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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