JP2001122536A - エレベータの制御装置 - Google Patents
エレベータの制御装置Info
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- JP2001122536A JP2001122536A JP29924399A JP29924399A JP2001122536A JP 2001122536 A JP2001122536 A JP 2001122536A JP 29924399 A JP29924399 A JP 29924399A JP 29924399 A JP29924399 A JP 29924399A JP 2001122536 A JP2001122536 A JP 2001122536A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータかご内の荷重を検出する荷重検出
手段の出力値の自動調整を可能にして、エレベータ走行
開始時の乗り心地の改善と、荷重検出手段の調整の省力
化とを実現するエレベータの制御装置を提供すること。 【解決手段】 本発明のエレベータの制御装置30、エ
レベータかご4の内部の荷重を検出する荷重検出手段3
1と、荷重検出手段31による荷重値に基づいて、エレ
ベータかご4の駆動手段9に釣り合いトルクを発生させ
るトルク発生手段32とを備えている。エレベータかご
4の速度は、速度検出手段34に検出され、エレベータ
かご4の速度が定格速度の場合に、駆動手段9の発生ト
ルクがトルク検出手段35によって検出される。トルク
検出手段35によって検出された発生トルクに基づい
て、導出部37がエレベータかご4の内部の実荷重が導
出し、荷重補正手段38が、実荷重に基づいて、荷重検
出手段31の出力値を補正する。
手段の出力値の自動調整を可能にして、エレベータ走行
開始時の乗り心地の改善と、荷重検出手段の調整の省力
化とを実現するエレベータの制御装置を提供すること。 【解決手段】 本発明のエレベータの制御装置30、エ
レベータかご4の内部の荷重を検出する荷重検出手段3
1と、荷重検出手段31による荷重値に基づいて、エレ
ベータかご4の駆動手段9に釣り合いトルクを発生させ
るトルク発生手段32とを備えている。エレベータかご
4の速度は、速度検出手段34に検出され、エレベータ
かご4の速度が定格速度の場合に、駆動手段9の発生ト
ルクがトルク検出手段35によって検出される。トルク
検出手段35によって検出された発生トルクに基づい
て、導出部37がエレベータかご4の内部の実荷重が導
出し、荷重補正手段38が、実荷重に基づいて、荷重検
出手段31の出力値を補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータかごの
内部の荷重を検出する荷重検出手段と、荷重検出手段の
出力値に基づいてエレベータかごの駆動手段に釣り合い
トルクを発生させるトルク発生手段と、を有するエレベ
ータの制御装置に係り、とりわけ、荷重検出手段の出力
値を調整することが可能なエレベータの制御装置に関す
る。
内部の荷重を検出する荷重検出手段と、荷重検出手段の
出力値に基づいてエレベータかごの駆動手段に釣り合い
トルクを発生させるトルク発生手段と、を有するエレベ
ータの制御装置に係り、とりわけ、荷重検出手段の出力
値を調整することが可能なエレベータの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エレベータの乗心地向上のためには、エ
レベータかご内の振動を抑制することが重要である。特
に、人体はエレベータ走行開始時の振動を感知しやすい
ことが知られており、エレベータ走行開始時の振動を抑
制することが望まれている。
レベータかご内の振動を抑制することが重要である。特
に、人体はエレベータ走行開始時の振動を感知しやすい
ことが知られており、エレベータ走行開始時の振動を抑
制することが望まれている。
【0003】ここで、図15を用いて、従来のエレベー
タとその制御装置の概略について説明する。
タとその制御装置の概略について説明する。
【0004】図15に示すように、巻上機81に掛けら
れたメインロープ83aによって、エレベータかご84
と釣り合いおもり85とが懸架されている。また、エレ
ベータかご84及び釣り合いおもり85の下側は、吊り
合い車(コンペンシーブ)82に掛けられた吊り合いロ
ープ(コンペンロープ)83bによって連結されてい
る。
れたメインロープ83aによって、エレベータかご84
と釣り合いおもり85とが懸架されている。また、エレ
ベータかご84及び釣り合いおもり85の下側は、吊り
合い車(コンペンシーブ)82に掛けられた吊り合いロ
ープ(コンペンロープ)83bによって連結されてい
る。
【0005】エレベータかご84の停止時には、制御装
置90が巻上機81にトルクを与えない状態にすると共
に、巻上機81にブレーキを作動させる。
置90が巻上機81にトルクを与えない状態にすると共
に、巻上機81にブレーキを作動させる。
【0006】エレベータかご84が走行開始する場合、
ブレーキが解放されるが、このブレーク解放の瞬間に、
エレベータかご84と釣り合いおもり85のどちらか重
量の重い方へ巻上機81が回転してしまうことがある。
この場合、エレベータかご84に振動が発生する。
ブレーキが解放されるが、このブレーク解放の瞬間に、
エレベータかご84と釣り合いおもり85のどちらか重
量の重い方へ巻上機81が回転してしまうことがある。
この場合、エレベータかご84に振動が発生する。
【0007】このような振動の発生を防ぐため、エレベ
ータかご84内の荷重を含めたエレベータかご84の重
量と、釣り合いおもり85の重量とに基づいて、重量ア
ンバランス分を相殺すべく、制御装置90から巻上機1
に釣り合いトルクを発生させることが行われている。
ータかご84内の荷重を含めたエレベータかご84の重
量と、釣り合いおもり85の重量とに基づいて、重量ア
ンバランス分を相殺すべく、制御装置90から巻上機1
に釣り合いトルクを発生させることが行われている。
【0008】エレベータかご84は、通常、かご枠とか
ご室86との2重構造となっており、その間に防振ゴム
87が挟まれている。従って、防振ゴム87の撓み量
を、差動トランス等から構成される荷重検出装置88に
よって検出することによって、エレベータかご84の重
量を検出している。荷重検出装置88の出力(差動トラ
ンスの出力)は、かご内荷重に対して直線的に変化する
ことが知られている(図4参照)。
ご室86との2重構造となっており、その間に防振ゴム
87が挟まれている。従って、防振ゴム87の撓み量
を、差動トランス等から構成される荷重検出装置88に
よって検出することによって、エレベータかご84の重
量を検出している。荷重検出装置88の出力(差動トラ
ンスの出力)は、かご内荷重に対して直線的に変化する
ことが知られている(図4参照)。
【0009】ところが、防振ゴム87は、経年変化によ
ってそれ自身の撓みが発生する。また、防振ゴム87の
弾性係数も、経年変化により変化してしまう。エレベー
タかご84内に荷重が無い状態と定格積載荷重を載せた
状態とを比較した場合でも、防振ゴム87の撓み量は数
mm程度でしかないため、経年変化等によって防振ゴム
自身の撓み量や弾性係数が変化すると、荷重検出装置8
8による出力値は正確でなくなる。
ってそれ自身の撓みが発生する。また、防振ゴム87の
弾性係数も、経年変化により変化してしまう。エレベー
タかご84内に荷重が無い状態と定格積載荷重を載せた
状態とを比較した場合でも、防振ゴム87の撓み量は数
mm程度でしかないため、経年変化等によって防振ゴム
自身の撓み量や弾性係数が変化すると、荷重検出装置8
8による出力値は正確でなくなる。
【0010】荷重検出装置88が正確に荷重を検出でき
ない場合、制御装置90にて発生する釣り合いトルクが
実際のエレベータかご84の重量に対応しないため、エ
レベータ走行開始時(ブレーキ開放時)に、エレベータ
かご84に振動が発生するおそれがある。
ない場合、制御装置90にて発生する釣り合いトルクが
実際のエレベータかご84の重量に対応しないため、エ
レベータ走行開始時(ブレーキ開放時)に、エレベータ
かご84に振動が発生するおそれがある。
【0011】このような振動の発生を防止するために
は、荷重検出装置8の調整を頻繁に行う必要がある。
は、荷重検出装置8の調整を頻繁に行う必要がある。
【0012】従来は、調整員が、エレベータかご84内
に荷重が無い状態と定格積載荷重を乗せた状態とを人為
的に作成して、荷重検出装置88のゼロ調整とゲイン調
整とを手作業にて行っている。このような調整は、所定
の時間間隔で行われているが、その度毎にエレベータか
ご84内に定格積載荷重を持ち込む必要があり、調整作
業に手間及び時間を要している。
に荷重が無い状態と定格積載荷重を乗せた状態とを人為
的に作成して、荷重検出装置88のゼロ調整とゲイン調
整とを手作業にて行っている。このような調整は、所定
の時間間隔で行われているが、その度毎にエレベータか
ご84内に定格積載荷重を持ち込む必要があり、調整作
業に手間及び時間を要している。
【0013】特開平10−81454号公報に記載され
たエレベータの制御装置は、このような問題を解決する
ために提案されたものである。この制御装置も、エレベ
ータかご内の荷重を検出するかご内荷重検出手段を有
し、該かご内荷重検出手段にて検出したかご内の荷重値
により走行開始時の制御を行うタイプの装置であるが、
乗客が乗っていない状態でエレベータかごが停止してい
ることを検出するかご停止検出手段と、乗客が乗ってい
ない状態でエレベータかごが停止していることを前記か
ご停止検出手段が検出したときに前記エレベータかご内
の荷重検出装置の値を補正する補正手段と、を備えてい
る。
たエレベータの制御装置は、このような問題を解決する
ために提案されたものである。この制御装置も、エレベ
ータかご内の荷重を検出するかご内荷重検出手段を有
し、該かご内荷重検出手段にて検出したかご内の荷重値
により走行開始時の制御を行うタイプの装置であるが、
乗客が乗っていない状態でエレベータかごが停止してい
ることを検出するかご停止検出手段と、乗客が乗ってい
ない状態でエレベータかごが停止していることを前記か
ご停止検出手段が検出したときに前記エレベータかご内
の荷重検出装置の値を補正する補正手段と、を備えてい
る。
【0014】この制御装置によれば、補正手段によって
荷重検出装置の値が補正されることにより、かご内荷重
検出手段の調整が省力化されると共に、走行開始時の制
御が適切になされて走行開始時の乗り心地が改善され
る。
荷重検出装置の値が補正されることにより、かご内荷重
検出手段の調整が省力化されると共に、走行開始時の制
御が適切になされて走行開始時の乗り心地が改善され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特開平10−81454号公報に記載されたエレベータ
の制御装置では、荷重検出装置の出力のゼロ調整を行う
ことはできるが、ゲイン調整を行うことはできない。従
って、ゲイン調整を行うためには、依然として定格積載
荷重をエレベータかご内に持ち込む必要がある。しか
し、建物によっては定格積載荷重を持ち込むことが困難
な場合もあり、荷重調整に時間と労力を要している。
特開平10−81454号公報に記載されたエレベータ
の制御装置では、荷重検出装置の出力のゼロ調整を行う
ことはできるが、ゲイン調整を行うことはできない。従
って、ゲイン調整を行うためには、依然として定格積載
荷重をエレベータかご内に持ち込む必要がある。しか
し、建物によっては定格積載荷重を持ち込むことが困難
な場合もあり、荷重調整に時間と労力を要している。
【0016】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、エレベータかご内の荷重を検出する荷重
検出手段の出力値の自動調整を可能にして、エレベータ
走行開始時の乗り心地の改善と、荷重検出手段の調整の
省力化とを実現するエレベータの制御装置を提供するこ
とを目的とする。
たものであり、エレベータかご内の荷重を検出する荷重
検出手段の出力値の自動調整を可能にして、エレベータ
走行開始時の乗り心地の改善と、荷重検出手段の調整の
省力化とを実現するエレベータの制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、エレベータか
ごの内部の荷重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検
出手段による荷重値に基づいて、前記エレベータかごの
駆動手段に釣り合いトルクを発生させるトルク発生手段
と、前記エレベータかごの速度を検出する速度検出手段
と、前記速度検出手段によって前記エレベータかごの速
度が定格速度であると検出された場合に、前記駆動手段
の発生トルクを検出するトルク検出手段と、前記トルク
検出手段によって検出された前記発生トルクに基づい
て、前記エレベータかごの内部の実荷重を導出する導出
部と、前記導出部によって導出された前記実荷重に基づ
いて、前記荷重検出手段による荷重値を補正する荷重補
正手段と、を備えたことを特徴とするエレベータの制御
装置である。
ごの内部の荷重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検
出手段による荷重値に基づいて、前記エレベータかごの
駆動手段に釣り合いトルクを発生させるトルク発生手段
と、前記エレベータかごの速度を検出する速度検出手段
と、前記速度検出手段によって前記エレベータかごの速
度が定格速度であると検出された場合に、前記駆動手段
の発生トルクを検出するトルク検出手段と、前記トルク
検出手段によって検出された前記発生トルクに基づい
て、前記エレベータかごの内部の実荷重を導出する導出
部と、前記導出部によって導出された前記実荷重に基づ
いて、前記荷重検出手段による荷重値を補正する荷重補
正手段と、を備えたことを特徴とするエレベータの制御
装置である。
【0018】本発明によれば、エレベータかごの速度が
定格速度である場合の発生トルクに基づいて実荷重を導
出し、導出された実荷重に基づいて荷重補正手段が荷重
検出手段による荷重値を補正するため、荷重検出手段の
出力特性の経年変化等に関わらず、荷重検出手段による
補正後の荷重値を実荷重に対応させることができる。
定格速度である場合の発生トルクに基づいて実荷重を導
出し、導出された実荷重に基づいて荷重補正手段が荷重
検出手段による荷重値を補正するため、荷重検出手段の
出力特性の経年変化等に関わらず、荷重検出手段による
補正後の荷重値を実荷重に対応させることができる。
【0019】また本発明は、エレベータかごの内部の荷
重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検出手段による
荷重値に基づいて、前記エレベータかごの駆動手段に釣
り合いトルクを発生させるトルク発生手段と、前記エレ
ベータかごの速度を検出する速度検出手段と、前記エレ
ベータかごの定格積載時かつ定格速度走行時の基準トル
クを記憶する記憶部と、前記速度検出手段によって前記
エレベータかごの速度が定格速度であると検出された場
合に、前記駆動手段の発生トルクを検出するトルク検出
手段と、前記記憶部に記憶された前記基準トルクと前記
トルク検出手段によって検出された前記発生トルクに基
づいて、前記エレベータかごの内部の実荷重を導出する
導出部と、前記導出部によって導出された前記実荷重に
基づいて、前記荷重検出手段による荷重値を補正する荷
重補正手段と、を備えたことを特徴とするエレベータの
制御装置である。
重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検出手段による
荷重値に基づいて、前記エレベータかごの駆動手段に釣
り合いトルクを発生させるトルク発生手段と、前記エレ
ベータかごの速度を検出する速度検出手段と、前記エレ
ベータかごの定格積載時かつ定格速度走行時の基準トル
クを記憶する記憶部と、前記速度検出手段によって前記
エレベータかごの速度が定格速度であると検出された場
合に、前記駆動手段の発生トルクを検出するトルク検出
手段と、前記記憶部に記憶された前記基準トルクと前記
トルク検出手段によって検出された前記発生トルクに基
づいて、前記エレベータかごの内部の実荷重を導出する
導出部と、前記導出部によって導出された前記実荷重に
基づいて、前記荷重検出手段による荷重値を補正する荷
重補正手段と、を備えたことを特徴とするエレベータの
制御装置である。
【0020】本発明によれば、記憶部に記憶された基準
トルクとトルク検出手段によって検出された発生トルク
とに基づいて実荷重を導出し、導出された実荷重に基づ
いて荷重補正手段が荷重検出手段による荷重値を補正す
るため、荷重検出手段の出力特性の経年変化等に関わら
ず、荷重検出手段による補正後の荷重値を実荷重に対応
させることができる。
トルクとトルク検出手段によって検出された発生トルク
とに基づいて実荷重を導出し、導出された実荷重に基づ
いて荷重補正手段が荷重検出手段による荷重値を補正す
るため、荷重検出手段の出力特性の経年変化等に関わら
ず、荷重検出手段による補正後の荷重値を実荷重に対応
させることができる。
【0021】また本発明は、エレベータかごの内部の荷
重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検出手段による
荷重値に基づいて、前記エレベータかごの駆動手段に釣
り合いトルクを発生させるトルク発生手段と、前記エレ
ベータかごの速度を検出する速度検出手段と、前記エレ
ベータかごのブレーキ解放時に前記エレベータかごの速
度を零にするように前記駆動手段に零制御トルクを発生
させる第2トルク発生手段と、前記トルク発生手段によ
り発生する前記釣り合いトルクと、前記第2トルク発生
手段により発生する前記零制御トルクとを比較して、両
者が異なっている場合に、前記零制御トルクに基づい
て、前記エレベータかごの内部の実荷重を導出する導出
部と、前記導出部によって導出された前記実荷重に基づ
いて、前記荷重検出手段による荷重値を補正する荷重補
正手段と、を備えたことを特徴とするエレベータの制御
装置である。
重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検出手段による
荷重値に基づいて、前記エレベータかごの駆動手段に釣
り合いトルクを発生させるトルク発生手段と、前記エレ
ベータかごの速度を検出する速度検出手段と、前記エレ
ベータかごのブレーキ解放時に前記エレベータかごの速
度を零にするように前記駆動手段に零制御トルクを発生
させる第2トルク発生手段と、前記トルク発生手段によ
り発生する前記釣り合いトルクと、前記第2トルク発生
手段により発生する前記零制御トルクとを比較して、両
者が異なっている場合に、前記零制御トルクに基づい
て、前記エレベータかごの内部の実荷重を導出する導出
部と、前記導出部によって導出された前記実荷重に基づ
いて、前記荷重検出手段による荷重値を補正する荷重補
正手段と、を備えたことを特徴とするエレベータの制御
装置である。
【0022】本発明によれば、零制御トルクに基づいて
実荷重を導出し、導出された実荷重に基づいて荷重補正
手段が荷重検出手段の出力値を補正するため、荷重検出
手段の出力特性の経年変化等に関わらず、荷重検出手段
による補正後の荷重値を実荷重に対応させることができ
る。
実荷重を導出し、導出された実荷重に基づいて荷重補正
手段が荷重検出手段の出力値を補正するため、荷重検出
手段の出力特性の経年変化等に関わらず、荷重検出手段
による補正後の荷重値を実荷重に対応させることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0024】図1は、本発明の第1の実施の形態による
エレベータの制御装置を示す構成概略図である。図1に
示すように、本発明の第1の実施の形態のエレベータの
制御装置30は、エレベータ装置10に対して設けられ
ている。
エレベータの制御装置を示す構成概略図である。図1に
示すように、本発明の第1の実施の形態のエレベータの
制御装置30は、エレベータ装置10に対して設けられ
ている。
【0025】エレベータ装置10は、図1に示すよう
に、巻上機1と、巻上機1に掛けられたメインロープ3
aと、メインロープ3aの両端に懸架されたエレベータ
かご4及び釣り合いおもり5とを備えている。また、エ
レベータかご4及び釣り合いおもり5の下方側には、吊
り合い車(コンペンシーブ)2が設けられている。そし
て、エレベータかご4及び釣り合いおもり5の下側は、
吊り合い車2に掛けられた吊り合いロープ(コンペンロ
ープ)3bによって連結されている。
に、巻上機1と、巻上機1に掛けられたメインロープ3
aと、メインロープ3aの両端に懸架されたエレベータ
かご4及び釣り合いおもり5とを備えている。また、エ
レベータかご4及び釣り合いおもり5の下方側には、吊
り合い車(コンペンシーブ)2が設けられている。そし
て、エレベータかご4及び釣り合いおもり5の下側は、
吊り合い車2に掛けられた吊り合いロープ(コンペンロ
ープ)3bによって連結されている。
【0026】巻上機1は、巻上機駆動手段9によって駆
動されるようになっている。また、エレベータかご4
は、かご枠とかご室6との2重構造となっており、その
間に防振ゴム7が挟まれた構成となっている。
動されるようになっている。また、エレベータかご4
は、かご枠とかご室6との2重構造となっており、その
間に防振ゴム7が挟まれた構成となっている。
【0027】本実施の形態のエレベータの制御装置30
は、エレベータかごの内部の荷重を検出する荷重検出手
段31を備えている。荷重検出手段31は、防振ゴム7
に並列して設けられ、防振ゴム7の撓み量からエレベー
タかご4内の荷重を検出するようになっており、例え
ば、差動トランスによって構成されている。
は、エレベータかごの内部の荷重を検出する荷重検出手
段31を備えている。荷重検出手段31は、防振ゴム7
に並列して設けられ、防振ゴム7の撓み量からエレベー
タかご4内の荷重を検出するようになっており、例え
ば、差動トランスによって構成されている。
【0028】荷重検出手段31は、荷重検出手段31の
出力値に基づいて駆動手段9に釣り合いトルクを発生さ
せる釣り合いトルク発生手段32に接続されている。本
実施の形態では、トルク発生手段32は制御ユニット4
0内に設けられ、荷重検出手段31は、制御ユニット4
0の荷重入力部43と、後述する荷重補正手段38と、
荷重検出手段31の出力値に基づいて駆動手段9に与え
るトルクを計算するトルク演算部45と、を介して釣り
合いトルク発生手段32に接続されている。
出力値に基づいて駆動手段9に釣り合いトルクを発生さ
せる釣り合いトルク発生手段32に接続されている。本
実施の形態では、トルク発生手段32は制御ユニット4
0内に設けられ、荷重検出手段31は、制御ユニット4
0の荷重入力部43と、後述する荷重補正手段38と、
荷重検出手段31の出力値に基づいて駆動手段9に与え
るトルクを計算するトルク演算部45と、を介して釣り
合いトルク発生手段32に接続されている。
【0029】また、エレベータの制御装置30は、エレ
ベータかご4の速度を検出する速度検出手段34と、速
度検出手段34によってエレベータかご4の速度が定格
速度であると検出された場合に、駆動手段9の発生トル
クを検出するトルク検出手段35とを有している。トル
ク検出手段35は、この場合、駆動手段9に対して設け
られているが、トルク演算部45に対して設けられても
よい。速度検出手段34は、制御ユニット40の速度入
力部41を介して、トルク検出手段35に接続されてい
る。
ベータかご4の速度を検出する速度検出手段34と、速
度検出手段34によってエレベータかご4の速度が定格
速度であると検出された場合に、駆動手段9の発生トル
クを検出するトルク検出手段35とを有している。トル
ク検出手段35は、この場合、駆動手段9に対して設け
られているが、トルク演算部45に対して設けられても
よい。速度検出手段34は、制御ユニット40の速度入
力部41を介して、トルク検出手段35に接続されてい
る。
【0030】トルク検出手段35には、トルク検出手段
35によって検出された発生トルクに基づいて、エレベ
ータかご4の内部の実荷重を導出する導出部37が接続
されている。そして導出部37には、導出部37によっ
て導出された前記実荷重に基づいて、荷重検出手段31
の出力値を補正する荷重補正手段38が接続されてい
る。
35によって検出された発生トルクに基づいて、エレベ
ータかご4の内部の実荷重を導出する導出部37が接続
されている。そして導出部37には、導出部37によっ
て導出された前記実荷重に基づいて、荷重検出手段31
の出力値を補正する荷重補正手段38が接続されてい
る。
【0031】次に、このような構成よりなる本実施の形
態の作用について説明する。
態の作用について説明する。
【0032】エレベータかご4の停止時には、巻上機1
にはブレーキ(図示せず)が作動している。
にはブレーキ(図示せず)が作動している。
【0033】エレベータかご4が走行開始する場合、ブ
レーキが解放されるが、このブレーキ解放の瞬間に、エ
レベータかご4と釣り合いおもり5のどちらか重量の重
い方へ巻上機1が回転してしまうことを防ぐ必要があ
る。このため、エレベータかご4内の荷重を含めたエレ
ベータかご4の重量と、釣り合いおもり5の重量とに基
づいて、重量アンバランス分を相殺すべく、駆動手段9
に釣り合いトルクを与える必要がある。
レーキが解放されるが、このブレーキ解放の瞬間に、エ
レベータかご4と釣り合いおもり5のどちらか重量の重
い方へ巻上機1が回転してしまうことを防ぐ必要があ
る。このため、エレベータかご4内の荷重を含めたエレ
ベータかご4の重量と、釣り合いおもり5の重量とに基
づいて、重量アンバランス分を相殺すべく、駆動手段9
に釣り合いトルクを与える必要がある。
【0034】本実施の形態のエレベータの制御装置30
は、荷重検出手段31がエレベータかご4内の荷重を検
出する。荷重補正手段38は、荷重検出手段31の出力
値から荷重値を計算する。そして、トルク演算部45
が、荷重検出手段31から得られる荷重値に基づいて駆
動手段9に与えるトルクを計算する。エレベータかご4
の走行開始時には、トルク演算部45から釣り合いトル
ク発生手段32を介して、駆動手段9に釣り合いトルク
が与えられる。エレベータかご4の走行時には、走行ト
ルクが、重畳的に、トルク演算部45から走行トルク発
生手段48を介して駆動手段9に与えられる。トルク演
算部45は、エレベータ制御時(ブレーキ開放からエレ
ベータ走行・停止まで)に必要なトルクを絶えず計算し
ている。
は、荷重検出手段31がエレベータかご4内の荷重を検
出する。荷重補正手段38は、荷重検出手段31の出力
値から荷重値を計算する。そして、トルク演算部45
が、荷重検出手段31から得られる荷重値に基づいて駆
動手段9に与えるトルクを計算する。エレベータかご4
の走行開始時には、トルク演算部45から釣り合いトル
ク発生手段32を介して、駆動手段9に釣り合いトルク
が与えられる。エレベータかご4の走行時には、走行ト
ルクが、重畳的に、トルク演算部45から走行トルク発
生手段48を介して駆動手段9に与えられる。トルク演
算部45は、エレベータ制御時(ブレーキ開放からエレ
ベータ走行・停止まで)に必要なトルクを絶えず計算し
ている。
【0035】駆動手段9に与えられたトルクにより、巻
上機1が駆動され、エレベータかご4の昇降が制御され
る。
上機1が駆動され、エレベータかご4の昇降が制御され
る。
【0036】釣り合いトルク発生手段32及び走行トル
ク発生手段48から重畳的に出力されるトルクは、図2
に示すように、エレベータかご4の移動速度に伴って変
化する。
ク発生手段48から重畳的に出力されるトルクは、図2
に示すように、エレベータかご4の移動速度に伴って変
化する。
【0037】また、釣り合いトルク発生手段32及び走
行トルク発生手段48から重畳的に出力されるトルク
は、図3に示すように、かご4内の荷重に応じて変化す
る。すなわち、かご4内に荷重が無い場合(N.L.:
ノーロード)では、エレベータかご4よりもカウンター
ウエイト5の方が重いため、エレベータスタート時にプ
ラス方向の釣り合いトルクが必要である。またかご4の
荷重とカウンターウエイトの重量バランスが取れている
状態(B.L.:バランスロード)では、釣り合いトル
クは必要ないため、エレベータスタート時に必要な釣り
合いトルクは零である。さらにかご4内に定格積載が載
っている場合(F.L.:フルロード)では、かご4の
方がカウンターウエイト5よりも重いため、エレベータ
スタート時にマイナス方向の釣り合いトルクが必要であ
る。
行トルク発生手段48から重畳的に出力されるトルク
は、図3に示すように、かご4内の荷重に応じて変化す
る。すなわち、かご4内に荷重が無い場合(N.L.:
ノーロード)では、エレベータかご4よりもカウンター
ウエイト5の方が重いため、エレベータスタート時にプ
ラス方向の釣り合いトルクが必要である。またかご4の
荷重とカウンターウエイトの重量バランスが取れている
状態(B.L.:バランスロード)では、釣り合いトル
クは必要ないため、エレベータスタート時に必要な釣り
合いトルクは零である。さらにかご4内に定格積載が載
っている場合(F.L.:フルロード)では、かご4の
方がカウンターウエイト5よりも重いため、エレベータ
スタート時にマイナス方向の釣り合いトルクが必要であ
る。
【0038】さて、本実施の形態の荷重検出装置31の
出力値は、エレベータかご4内の荷重に対して直線的に
変化するようになっている。すなわち、かご4内の荷重
と出力値との関係は、図4の実線に示すような関係にあ
る。
出力値は、エレベータかご4内の荷重に対して直線的に
変化するようになっている。すなわち、かご4内の荷重
と出力値との関係は、図4の実線に示すような関係にあ
る。
【0039】ここで、防振ゴム7の撓みが発生すると、
図4の破線で示すようにゼロ調整がずれた出力特性とな
ることがある。また、防振ゴム7の弾性係数が変化する
と、図4の一点鎖線で示すように、傾きが変化した出力
特性となることがある。
図4の破線で示すようにゼロ調整がずれた出力特性とな
ることがある。また、防振ゴム7の弾性係数が変化する
と、図4の一点鎖線で示すように、傾きが変化した出力
特性となることがある。
【0040】このように、防振ゴム7の経年変化等によ
って荷重検出手段31の出力値が実際のかご4内荷重に
対応しなくなった場合、正確な釣り合いトルクが計算さ
れず、エレベータスタート時にエレベータかご4に振動
が発生してしまうことがある。
って荷重検出手段31の出力値が実際のかご4内荷重に
対応しなくなった場合、正確な釣り合いトルクが計算さ
れず、エレベータスタート時にエレベータかご4に振動
が発生してしまうことがある。
【0041】そこで本実施の形態の制御装置30は、エ
レベータかご4の速度が定格速度である場合の発生トル
クに基づいて実荷重を導出し、導出された実荷重に基づ
いて荷重検出手段31による荷重値を補正する。この補
正処理について、図5を用いて、具体的に説明する。
レベータかご4の速度が定格速度である場合の発生トル
クに基づいて実荷重を導出し、導出された実荷重に基づ
いて荷重検出手段31による荷重値を補正する。この補
正処理について、図5を用いて、具体的に説明する。
【0042】図5に示すように、荷重補正手段38は、
荷重入力部43から入力された出力値WIに対して、下
式の演算を行って荷重値WOを求める(STEP1
1)。
荷重入力部43から入力された出力値WIに対して、下
式の演算を行って荷重値WOを求める(STEP1
1)。
【0043】WO=(A×WI)+WA …(1) ここで、WIは荷重検出装置31の出力値であり、Aは
荷重ゲイン調整係数の初期値であり、Bは荷重ゼロ調整
係数の初期値であり、WOがかご内荷重計算値である。
荷重ゲイン調整係数の初期値であり、Bは荷重ゼロ調整
係数の初期値であり、WOがかご内荷重計算値である。
【0044】次に、エレベータかご4が、定格速度で走
行しているかどうかが判定される(STEP12)。こ
の判定は、速度検出手段34により検出される速度に基
づいて、トルク検出手段35においてなされる。
行しているかどうかが判定される(STEP12)。こ
の判定は、速度検出手段34により検出される速度に基
づいて、トルク検出手段35においてなされる。
【0045】定格速度走行中であれば、トルク検出手段
35が、その時点での駆動手段9の発生トルク(釣り合
いトルク発生手段32による釣り合いトルク+走行トル
ク発生手段48による走行トルク)を検出する。導出部
37は、当該トルクが零であるか否かを判定する(ST
EP13)。発生トルクが零であれば、かご4内の荷重
はB.L.(バランスロード)である。荷重補正手段3
8は、STEP11で計算した荷重計算値WOにB.
L.の値を入力することによって、荷重ゲイン調整係数
あるいは荷重ゼロ調整係数を調整する(STEP1
4)。この場合、ゼロ補正係数WBを導入し、 WO=WB.L.=A×WI+WA+WB …(2) として、荷重ゼロ調整係数(WA+WB)を求めて、以
降(2)の右辺の式を用いて荷重検出装置31の出力値
から荷重計算値WOを求める。すなわち、荷重検出手段
31の出力値WIから荷重計算値WOを求める演算式を
補正することによって、荷重値を適正に補正する。
35が、その時点での駆動手段9の発生トルク(釣り合
いトルク発生手段32による釣り合いトルク+走行トル
ク発生手段48による走行トルク)を検出する。導出部
37は、当該トルクが零であるか否かを判定する(ST
EP13)。発生トルクが零であれば、かご4内の荷重
はB.L.(バランスロード)である。荷重補正手段3
8は、STEP11で計算した荷重計算値WOにB.
L.の値を入力することによって、荷重ゲイン調整係数
あるいは荷重ゼロ調整係数を調整する(STEP1
4)。この場合、ゼロ補正係数WBを導入し、 WO=WB.L.=A×WI+WA+WB …(2) として、荷重ゼロ調整係数(WA+WB)を求めて、以
降(2)の右辺の式を用いて荷重検出装置31の出力値
から荷重計算値WOを求める。すなわち、荷重検出手段
31の出力値WIから荷重計算値WOを求める演算式を
補正することによって、荷重値を適正に補正する。
【0046】以上のように、本実施の形態によれば、エ
レベータかご4の速度が定格速度である場合、発生トル
ク(釣り合いトルク発生手段32による釣り合いトルク
+走行トルク発生手段48による走行トルク)が零であ
れば実荷重がバランスロードであると判断して、荷重補
正手段38が荷重検出手段31の出力値から荷重値WO
を求める演算式を補正する。これにより、防振ゴム7の
撓み等に基づく荷重検出手段31の出力特性変化に関わ
らず、荷重検出手段31の出力値から求められる荷重値
WOを実荷重に対応させることができる。
レベータかご4の速度が定格速度である場合、発生トル
ク(釣り合いトルク発生手段32による釣り合いトルク
+走行トルク発生手段48による走行トルク)が零であ
れば実荷重がバランスロードであると判断して、荷重補
正手段38が荷重検出手段31の出力値から荷重値WO
を求める演算式を補正する。これにより、防振ゴム7の
撓み等に基づく荷重検出手段31の出力特性変化に関わ
らず、荷重検出手段31の出力値から求められる荷重値
WOを実荷重に対応させることができる。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態のエレベ
ータの制御装置について図6を用いて説明する。図6
は、第2の実施の形態のエレベータの制御装置30の構
成概略図である。
ータの制御装置について図6を用いて説明する。図6
は、第2の実施の形態のエレベータの制御装置30の構
成概略図である。
【0048】図6に示すように、本実施の形態のエレベ
ータの制御装置30は、エレベータかご4内に設けられ
たかご操作盤4bと、速度入力部41に接続されエレベ
ータかご4が停止していることを検出する停止状態検出
部21と、かご操作盤4bと停止状態検出部21に接続
されエレベータかご4内に乗客がいないことを判別する
判別部22と、を更に備え、導出部37は、判別部22
によってエレベータかご4内に乗客がいないことが検出
された場合に、エレベータかご4の内部の実荷重を零と
するようになっている。
ータの制御装置30は、エレベータかご4内に設けられ
たかご操作盤4bと、速度入力部41に接続されエレベ
ータかご4が停止していることを検出する停止状態検出
部21と、かご操作盤4bと停止状態検出部21に接続
されエレベータかご4内に乗客がいないことを判別する
判別部22と、を更に備え、導出部37は、判別部22
によってエレベータかご4内に乗客がいないことが検出
された場合に、エレベータかご4の内部の実荷重を零と
するようになっている。
【0049】その他の構成は、図1に示す第1の実施の
形態と略同様の構成である。第2の実施の形態におい
て、図1に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
形態と略同様の構成である。第2の実施の形態におい
て、図1に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0050】停止状態検出部21及び判別部22は、制
御ユニット40内に設けられ、かご操作盤4bは、制御
ユニット40の呼び入力部42を介して判別部22に接
続されている。
御ユニット40内に設けられ、かご操作盤4bは、制御
ユニット40の呼び入力部42を介して判別部22に接
続されている。
【0051】本実施の形態の作用を、図7を用いて説明
する。図7に示すように、判別部22が、かご操作盤4
bに対するかご呼び入力がなされているか否かを判別す
る(STEP21)。
する。図7に示すように、判別部22が、かご操作盤4
bに対するかご呼び入力がなされているか否かを判別す
る(STEP21)。
【0052】次に、かご呼び入力がなされていないと判
別した場合、停止状態検出部21によってエレベータか
ご4が停止していることが検出されているか否かを判別
する(STEP22)。
別した場合、停止状態検出部21によってエレベータか
ご4が停止していることが検出されているか否かを判別
する(STEP22)。
【0053】判別部22は、かご呼び入力がなされてお
らず、かつ、エレベータかご4が停止している場合に、
エレベータかご4内に乗客がいないことを判別する。そ
して、導出部37が、その場合のエレベータかご4内の
荷重を零とする(STEP23)。
らず、かつ、エレベータかご4が停止している場合に、
エレベータかご4内に乗客がいないことを判別する。そ
して、導出部37が、その場合のエレベータかご4内の
荷重を零とする(STEP23)。
【0054】荷重補正手段38は、前述の式(1)にお
いて荷重計算値WOにN.L.(ノーロード)=0を入
力することによって、荷重ゲイン調整係数あるいは荷重
ゼロ調整係数を調整する(STEP24)。この場合、
ゼロ補正係数WBを導入して、 WO=WN.L.=0=A×WI+WA+WB …(3) として、荷重ゼロ調整係数(WA+WB)を求めて、以
降(3)の右辺の式を用いて荷重検出装置31の出力値
から荷重計算値WOを求める。すなわち、荷重検出手段
31の出力値Wiから荷重計算値WOを求める演算式を
補正することによって、荷重値を適正に補正する。
いて荷重計算値WOにN.L.(ノーロード)=0を入
力することによって、荷重ゲイン調整係数あるいは荷重
ゼロ調整係数を調整する(STEP24)。この場合、
ゼロ補正係数WBを導入して、 WO=WN.L.=0=A×WI+WA+WB …(3) として、荷重ゼロ調整係数(WA+WB)を求めて、以
降(3)の右辺の式を用いて荷重検出装置31の出力値
から荷重計算値WOを求める。すなわち、荷重検出手段
31の出力値Wiから荷重計算値WOを求める演算式を
補正することによって、荷重値を適正に補正する。
【0055】以上のように、本実施の形態によれば、判
別部22によってエレベータかご4内に乗客がいないこ
とが判別された場合、実荷重が零である(ノーロードで
ある)と判断して荷重補正手段38が荷重検出手段31
の出力値WIから荷重値WOを求める演算式を補正す
る。これにより、防振ゴム7の撓み等に基づく荷重検出
手段31の出力特性変化に関わらず、荷重検出手段31
の出力値から求められる荷重値WOを実荷重に対応させ
ることができる。
別部22によってエレベータかご4内に乗客がいないこ
とが判別された場合、実荷重が零である(ノーロードで
ある)と判断して荷重補正手段38が荷重検出手段31
の出力値WIから荷重値WOを求める演算式を補正す
る。これにより、防振ゴム7の撓み等に基づく荷重検出
手段31の出力特性変化に関わらず、荷重検出手段31
の出力値から求められる荷重値WOを実荷重に対応させ
ることができる。
【0056】なお、荷重補正手段38による補正関数に
おいて、荷重ゲイン補正係数Bを導入し、 WB.L. =A×B×WI(発生トルク零時)+WA+WB …(2’) WB.L.=0=A×B×WI(乗客無し時) +WA+WB …(3’) の2式を連立して、荷重ゲイン調整係数(A×B)を求
めることも可能である。この場合、荷重検出手段31の
出力値から、より実荷重に近い荷重値WOを得ることが
できる。
おいて、荷重ゲイン補正係数Bを導入し、 WB.L. =A×B×WI(発生トルク零時)+WA+WB …(2’) WB.L.=0=A×B×WI(乗客無し時) +WA+WB …(3’) の2式を連立して、荷重ゲイン調整係数(A×B)を求
めることも可能である。この場合、荷重検出手段31の
出力値から、より実荷重に近い荷重値WOを得ることが
できる。
【0057】次に、本発明の第3の実施の形態のエレベ
ータの制御装置について説明する。本実施の形態のエレ
ベータの制御装置30は、荷重補正手段38が、導出部
37によって導出された実荷重と補正前の荷重検出手段
31の出力値から求められる荷重値との差が所定量以上
の場合にのみ、荷重検出手段31の出力値を補正するよ
うになっている他は、図6に示す第2の実施の形態と略
同様の構成である。
ータの制御装置について説明する。本実施の形態のエレ
ベータの制御装置30は、荷重補正手段38が、導出部
37によって導出された実荷重と補正前の荷重検出手段
31の出力値から求められる荷重値との差が所定量以上
の場合にのみ、荷重検出手段31の出力値を補正するよ
うになっている他は、図6に示す第2の実施の形態と略
同様の構成である。
【0058】本実施の形態の作用を、図8を用いて説明
する。図8に示すように、荷重補正手段38は、導出部
37によって導出された実荷重と補正前の荷重検出手段
31の出力値から求められる荷重値との差が所定量以上
か否かを判別する(STEP31)。そして、所定量以
上と判別した場合に、荷重検出手段31による荷重値を
補正する(STEP32)。具体的には、荷重検出手段
31の出力値WIから荷重値WOを求める演算式を補正
する。
する。図8に示すように、荷重補正手段38は、導出部
37によって導出された実荷重と補正前の荷重検出手段
31の出力値から求められる荷重値との差が所定量以上
か否かを判別する(STEP31)。そして、所定量以
上と判別した場合に、荷重検出手段31による荷重値を
補正する(STEP32)。具体的には、荷重検出手段
31の出力値WIから荷重値WOを求める演算式を補正
する。
【0059】本実施の形態によれば、エレベータかご4
の振動を実質的に発生させないような微小量の偏差を無
視することによって、制御処理の迅速化を図ることがで
きる。
の振動を実質的に発生させないような微小量の偏差を無
視することによって、制御処理の迅速化を図ることがで
きる。
【0060】次に、本発明の第4の実施の形態のエレベ
ータの制御装置について図9を用いて説明する。図9
は、第4の実施の形態のエレベータの制御装置30の構
成概略図である。
ータの制御装置について図9を用いて説明する。図9
は、第4の実施の形態のエレベータの制御装置30の構
成概略図である。
【0061】図9に示すように、本実施の形態のエレベ
ータの制御装置30は、荷重補正手段38に、導出部3
7よって導出された実荷重と補正前の荷重検出手段31
による出力値との差が所定量以上の場合に警報を発する
警報発生手段39が接続されている他は、図6に示す第
2の実施の形態と略同様の構成である。第4の実施の形
態において、図6に示す第2の実施の形態と同一の部分
には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ータの制御装置30は、荷重補正手段38に、導出部3
7よって導出された実荷重と補正前の荷重検出手段31
による出力値との差が所定量以上の場合に警報を発する
警報発生手段39が接続されている他は、図6に示す第
2の実施の形態と略同様の構成である。第4の実施の形
態において、図6に示す第2の実施の形態と同一の部分
には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0062】本実施の形態の作用を、図10を用いて説
明する。図10に示すように、警報発生手段39は、導
出部37によって導出された実荷重と補正前の荷重検出
手段31による荷重値との差が所定量以上か否かを判別
する(STEP41)。そして、所定量以上と判別した
場合に、警報を発する(STEP42)。
明する。図10に示すように、警報発生手段39は、導
出部37によって導出された実荷重と補正前の荷重検出
手段31による荷重値との差が所定量以上か否かを判別
する(STEP41)。そして、所定量以上と判別した
場合に、警報を発する(STEP42)。
【0063】本実施の形態によれば、防振ゴム7の異常
や、荷重検出手段31の異常を、外部に効果的に知らせ
ることができる。ここで、警報発生装置39は、警報ラ
ンプなどの表示装置、警報ブザー、電話回線を使用した
遠隔監視端末への表示等、種々の態様が採用され得る。
や、荷重検出手段31の異常を、外部に効果的に知らせ
ることができる。ここで、警報発生装置39は、警報ラ
ンプなどの表示装置、警報ブザー、電話回線を使用した
遠隔監視端末への表示等、種々の態様が採用され得る。
【0064】次に、本発明の第5の実施の形態のエレベ
ータの制御装置について図11を用いて説明する。図1
1は、第5の実施の形態のエレベータの制御装置30の
構成概略図である。
ータの制御装置について図11を用いて説明する。図1
1は、第5の実施の形態のエレベータの制御装置30の
構成概略図である。
【0065】図11に示すように、本実施の形態のエレ
ベータの制御装置30は、エレベータかご4の定格積載
時かつ定格速度走行時の基準トルクを記憶する第1記憶
部51と、エレベータかご4の無荷重時かつ定格速度走
行時の基準トルクを記憶する第2記憶部52とを更に備
え、導出部37が、第1記憶部51及び第2記憶部52
に記憶された2つの基準トルクとトルク検出手段35に
よって検出された走行トルクとに基づいて、エレベータ
かご4の内部の実荷重を導出するようになっている。
ベータの制御装置30は、エレベータかご4の定格積載
時かつ定格速度走行時の基準トルクを記憶する第1記憶
部51と、エレベータかご4の無荷重時かつ定格速度走
行時の基準トルクを記憶する第2記憶部52とを更に備
え、導出部37が、第1記憶部51及び第2記憶部52
に記憶された2つの基準トルクとトルク検出手段35に
よって検出された走行トルクとに基づいて、エレベータ
かご4の内部の実荷重を導出するようになっている。
【0066】その他の構成は、図1に示す第1の実施の
形態と略同様の構成である。第5の実施の形態におい
て、図1に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
形態と略同様の構成である。第5の実施の形態におい
て、図1に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0067】本実施の形態の作用を、図12を用いて説
明する。図12に示すように、予めエレベータかご4に
定格積載荷重を積んで(STEP51)、エレベータか
ご4の定格速度走行を実施し(STEP52)、その時
の発生トルクを基準定格トルクΔTF.L.として(図4参
照)第1記憶部51に記憶させておく(STEP5
3)。
明する。図12に示すように、予めエレベータかご4に
定格積載荷重を積んで(STEP51)、エレベータか
ご4の定格速度走行を実施し(STEP52)、その時
の発生トルクを基準定格トルクΔTF.L.として(図4参
照)第1記憶部51に記憶させておく(STEP5
3)。
【0068】同様に、予めエレベータかご4を無荷重状
態として(STEP54)、エレベータかご4の定格速
度走行を実施し(STEP55)、その時の発生トルク
を基準無荷重トルクΔTN.L.として(図4参照)第2記
憶部52に記憶させる(STEP56)。
態として(STEP54)、エレベータかご4の定格速
度走行を実施し(STEP55)、その時の発生トルク
を基準無荷重トルクΔTN.L.として(図4参照)第2記
憶部52に記憶させる(STEP56)。
【0069】さて、制御装置30の荷重補正手段38
は、荷重入力部43から入力された出力値に対して、式
(1)による演算を行って荷重値を求める(STEP5
7)。
は、荷重入力部43から入力された出力値に対して、式
(1)による演算を行って荷重値を求める(STEP5
7)。
【0070】次に、エレベータかご4が、定格速度で走
行しているかどうかが判定される(STEP58)。こ
の判定は、速度検出手段34により検出される速度に基
づいて、トルク検出手段35においてなされる。
行しているかどうかが判定される(STEP58)。こ
の判定は、速度検出手段34により検出される速度に基
づいて、トルク検出手段35においてなされる。
【0071】定格速度走行中であれば、トルク検出手段
35が、その時点での駆動手段9の発生トルク(釣り合
いトルク発生手段32による釣り合いトルク+発生トル
ク発生手段48による発生トルク)を検出する。導出部
37は、当該トルクと基準定格トルクΔTF.L.及び基準
無荷重トルクΔTN.L.との相対関係から、実荷重を導出
する(STEP59)。
35が、その時点での駆動手段9の発生トルク(釣り合
いトルク発生手段32による釣り合いトルク+発生トル
ク発生手段48による発生トルク)を検出する。導出部
37は、当該トルクと基準定格トルクΔTF.L.及び基準
無荷重トルクΔTN.L.との相対関係から、実荷重を導出
する(STEP59)。
【0072】具体的には、例えば基準定格トルクΔT
F.L.が−10で基準無荷重トルクΔT N.L.が+10で、
発生トルクが+5の場合、実荷重は定格積載荷重の25
%であると推定する。
F.L.が−10で基準無荷重トルクΔT N.L.が+10で、
発生トルクが+5の場合、実荷重は定格積載荷重の25
%であると推定する。
【0073】荷重補正手段38は、STEP57で計算
した荷重計算値WOに導出部37で推定された実荷重の
値WRを入力することによって、荷重ゲイン調整係数あ
るいは荷重ゼロ調整係数を調整する(STEP60)。
この場合、ゼロ補正係数WBを導入し、 WO=WR=A×WI+WA+WB …(4) として、荷重ゼロ調整係数(WA+WB)を求めて、以
降(4)の右辺の式を用いて荷重検出装置31の出力値
から荷重計算値WOを求める。すなわち、荷重検出手段
31の出力値から荷重計算値WOを求める演算式を補正
することによって、荷重値を適正に補正する。
した荷重計算値WOに導出部37で推定された実荷重の
値WRを入力することによって、荷重ゲイン調整係数あ
るいは荷重ゼロ調整係数を調整する(STEP60)。
この場合、ゼロ補正係数WBを導入し、 WO=WR=A×WI+WA+WB …(4) として、荷重ゼロ調整係数(WA+WB)を求めて、以
降(4)の右辺の式を用いて荷重検出装置31の出力値
から荷重計算値WOを求める。すなわち、荷重検出手段
31の出力値から荷重計算値WOを求める演算式を補正
することによって、荷重値を適正に補正する。
【0074】本実施の形態によれば、第1記憶部51及
び第2記憶部52に記憶された基準トルクΔTF.L.及び
ΔTN.L.とトルク検出手段35によって検出された発生
トルクとに基づいて実荷重WRを導出し、導出された実
荷重に基づいて荷重補正手段38が荷重検出手段31の
出力値から荷重値WOを求める演算式を補正する。これ
により、防振ゴム7の撓み等に基づく荷重検出手段31
の出力特性変化に関わらず、荷重検出手段31の出力値
から求められる荷重値WOを実荷重に対応させることが
できる。
び第2記憶部52に記憶された基準トルクΔTF.L.及び
ΔTN.L.とトルク検出手段35によって検出された発生
トルクとに基づいて実荷重WRを導出し、導出された実
荷重に基づいて荷重補正手段38が荷重検出手段31の
出力値から荷重値WOを求める演算式を補正する。これ
により、防振ゴム7の撓み等に基づく荷重検出手段31
の出力特性変化に関わらず、荷重検出手段31の出力値
から求められる荷重値WOを実荷重に対応させることが
できる。
【0075】なお、本実施の形態では、任意の荷重値に
ついて実荷重が求められるため、2つの異なる荷重値に
ついての荷重検出手段の出力値WI、WI’と、推定さ
れるそれらの実荷重WR、WR’とから、以下のような
連立方程式をたて、荷重ゼロ調整係数Aに加えてゲイン
調整係数Bを求めることも可能である。
ついて実荷重が求められるため、2つの異なる荷重値に
ついての荷重検出手段の出力値WI、WI’と、推定さ
れるそれらの実荷重WR、WR’とから、以下のような
連立方程式をたて、荷重ゼロ調整係数Aに加えてゲイン
調整係数Bを求めることも可能である。
【0076】 WR =A×B×WI +WA+WB …(5) WR’=A×B×WI’+WA+WB …(6) 次に、本発明の第6の実施の形態のエレベータの制御装
置について図13を用いて説明する。図13は、第6の
実施の形態のエレベータの制御装置30の構成概略図で
ある。
置について図13を用いて説明する。図13は、第6の
実施の形態のエレベータの制御装置30の構成概略図で
ある。
【0077】図13に示すように、本実施の形態のエレ
ベータの制御装置30は、速度検出手段34及び駆動手
段9に、エレベータかご4のブレーキ解放時にエレベー
タかご4の速度を零にするように駆動手段9に零制御ト
ルクを発生させる第2トルク発生手段61が接続され、
導出部37が、トルク発生手段32により発生する釣り
合いトルクと、第2トルク発生手段61により発生する
零制御トルクとを比較して、両者が異なっている場合
に、零制御トルクに基づいて、エレベータかご4の内部
の実荷重を導出するようになっている。
ベータの制御装置30は、速度検出手段34及び駆動手
段9に、エレベータかご4のブレーキ解放時にエレベー
タかご4の速度を零にするように駆動手段9に零制御ト
ルクを発生させる第2トルク発生手段61が接続され、
導出部37が、トルク発生手段32により発生する釣り
合いトルクと、第2トルク発生手段61により発生する
零制御トルクとを比較して、両者が異なっている場合
に、零制御トルクに基づいて、エレベータかご4の内部
の実荷重を導出するようになっている。
【0078】その他の構成は、図1に示す第1の実施の
形態と略同様の構成である。第6の実施の形態におい
て、図1に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
形態と略同様の構成である。第6の実施の形態におい
て、図1に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0079】本実施の形態の作用について、図14を用
いて説明する。図14に示すように、荷重補正手段38
が、荷重入力部43から入力された出力値に対して、式
(1)の演算を行って荷重値を求め(STEP61)、
トルク演算部45が釣り合いトルクを計算する(STE
P62)。釣り合いトルクは、釣り合いトルク発生手段
48から駆動手段9に与えられる。
いて説明する。図14に示すように、荷重補正手段38
が、荷重入力部43から入力された出力値に対して、式
(1)の演算を行って荷重値を求め(STEP61)、
トルク演算部45が釣り合いトルクを計算する(STE
P62)。釣り合いトルクは、釣り合いトルク発生手段
48から駆動手段9に与えられる。
【0080】次に、巻上機1のブレーキが解放され、エ
レベータかご4の走行が開始される(STEP63)。
この時、エレベータかご4が直ちに動いてしまうか否か
が速度検出手段34によって検出される(STEP6
4)。釣り合いトルクがかご4内の荷重に正確に対応し
ていれば、エレベータかご4は動く事が無いが、釣り合
いトルクがエレベータかご4内の荷重に正確に対応して
いない場合、エレベータが直ちにわずかに動く。
レベータかご4の走行が開始される(STEP63)。
この時、エレベータかご4が直ちに動いてしまうか否か
が速度検出手段34によって検出される(STEP6
4)。釣り合いトルクがかご4内の荷重に正確に対応し
ていれば、エレベータかご4は動く事が無いが、釣り合
いトルクがエレベータかご4内の荷重に正確に対応して
いない場合、エレベータが直ちにわずかに動く。
【0081】第2トルク発生手段61は、エレベータか
ご4が直ちに動いた場合に、エレベータかご4の速度を
零にするような零制御トルクを発生させ(STEP6
5)、釣り合いトルクに代わって駆動手段9に送られ
る。この零制御トルクは、エレベータの速度を時々刻々
フィードバックすることで調整される。そして、エレベ
ータの速度が零になった時の零制御トルク(真の釣り合
いトルクに相当している)から、導出部37が荷重とト
ルクとの関係式を用いて実荷重を導出する(STEP6
6)。
ご4が直ちに動いた場合に、エレベータかご4の速度を
零にするような零制御トルクを発生させ(STEP6
5)、釣り合いトルクに代わって駆動手段9に送られ
る。この零制御トルクは、エレベータの速度を時々刻々
フィードバックすることで調整される。そして、エレベ
ータの速度が零になった時の零制御トルク(真の釣り合
いトルクに相当している)から、導出部37が荷重とト
ルクとの関係式を用いて実荷重を導出する(STEP6
6)。
【0082】荷重補正手段38は、STEP61で計算
した荷重計算値WOに導出部37で導出された実荷重の
値を入力することによって、荷重ゲイン調整係数あるい
は荷重ゼロ調整係数を調整する(STEP67)。
した荷重計算値WOに導出部37で導出された実荷重の
値を入力することによって、荷重ゲイン調整係数あるい
は荷重ゼロ調整係数を調整する(STEP67)。
【0083】本発明によれば、零制御トルクに基づいて
実荷重を導出し、導出された実荷重に基づいて荷重補正
手段38が荷重検出手段31の出力値から荷重値WOを
求める演算式を補正する。これにより、防振ゴム7の撓
み等に基づく荷重検出手段31の出力特性変化に関わら
ず、荷重検出手段31の出力値から求められる荷重値W
Oを実荷重に対応させることができる。
実荷重を導出し、導出された実荷重に基づいて荷重補正
手段38が荷重検出手段31の出力値から荷重値WOを
求める演算式を補正する。これにより、防振ゴム7の撓
み等に基づく荷重検出手段31の出力特性変化に関わら
ず、荷重検出手段31の出力値から求められる荷重値W
Oを実荷重に対応させることができる。
【0084】なお、本実施の形態では、任意の荷重値に
ついて実荷重が求められるため、2つの異なる荷重値に
ついての荷重検出手段の出力値WI、WI’と、それら
の実荷重WR、WR’とから、前述の式(5)(6)の
ような連立方程式をたて、荷重ゼロ調整係数Aに加えて
ゲイン調整係数Bを求めることも可能である。
ついて実荷重が求められるため、2つの異なる荷重値に
ついての荷重検出手段の出力値WI、WI’と、それら
の実荷重WR、WR’とから、前述の式(5)(6)の
ような連立方程式をたて、荷重ゼロ調整係数Aに加えて
ゲイン調整係数Bを求めることも可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータかごの速度が定格速度である場合の発生トル
クに基づいて実荷重を導出し、導出された実荷重に基づ
いて荷重補正手段が荷重検出手段による荷重値を補正す
るため、荷重検出手段の出力特性の経年変化等に関わら
ず、補正後の荷重検出手段による荷重値を実荷重に対応
させることができる。
エレベータかごの速度が定格速度である場合の発生トル
クに基づいて実荷重を導出し、導出された実荷重に基づ
いて荷重補正手段が荷重検出手段による荷重値を補正す
るため、荷重検出手段の出力特性の経年変化等に関わら
ず、補正後の荷重検出手段による荷重値を実荷重に対応
させることができる。
【0086】また本発明によれば、記憶部に記憶された
基準トルクとトルク検出手段によって検出された発生ト
ルクとに基づいて実荷重を導出し、導出された実荷重に
基づいて荷重補正手段が荷重検出手段による荷重値を補
正するため、荷重検出手段の出力特性の経年変化等に関
わらず、補正後の荷重検出手段による荷重値を実荷重に
対応させることができる。
基準トルクとトルク検出手段によって検出された発生ト
ルクとに基づいて実荷重を導出し、導出された実荷重に
基づいて荷重補正手段が荷重検出手段による荷重値を補
正するため、荷重検出手段の出力特性の経年変化等に関
わらず、補正後の荷重検出手段による荷重値を実荷重に
対応させることができる。
【0087】また本発明によれば、零制御トルクに基づ
いて実荷重を導出し、導出された実荷重に基づいて荷重
補正手段が荷重検出手段による荷重値を補正するため、
荷重検出手段の出力特性の経年変化等に関わらず、補正
後の荷重検出手段による荷重値を実荷重に対応させるこ
とができる。
いて実荷重を導出し、導出された実荷重に基づいて荷重
補正手段が荷重検出手段による荷重値を補正するため、
荷重検出手段の出力特性の経年変化等に関わらず、補正
後の荷重検出手段による荷重値を実荷重に対応させるこ
とができる。
【0088】以上により、エレベータかご内の荷重を検
出する荷重検出手段の出力値の自動調整を可能にして、
エレベータ走行開始時の乗り心地の改善と、荷重検出手
段の調整の省力化とを実現することができる。
出する荷重検出手段の出力値の自動調整を可能にして、
エレベータ走行開始時の乗り心地の改善と、荷重検出手
段の調整の省力化とを実現することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すエレベータの
制御装置の構成概略図。
制御装置の構成概略図。
【図2】図1のエレベータかごの速度と巻上機の発生ト
ルクとの関係の一例を示す図。
ルクとの関係の一例を示す図。
【図3】図1のエレベータかご内の荷重と巻上機の発生
トルクとの関係の一例を示す図。
トルクとの関係の一例を示す図。
【図4】図1の荷重検出手段の出力特性の例を示す図。
【図5】図1のエレベータの制御装置の作用の要部を示
すフロー図。
すフロー図。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示すエレベータの
制御装置の構成概略図。
制御装置の構成概略図。
【図7】図6のエレベータの制御装置の作用の要部を示
すフロー図。
すフロー図。
【図8】本発明の第3の実施の形態のエレベータの制御
装置の作用の要部を示すフロー図。
装置の作用の要部を示すフロー図。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示すエレベータの
制御装置の構成概略図。
制御装置の構成概略図。
【図10】図9のエレベータの制御装置の作用の要部を
示すフロー図。
示すフロー図。
【図11】本発明の第5の実施の形態を示すエレベータ
の制御装置の構成概略図。
の制御装置の構成概略図。
【図12】図11のエレベータの制御装置の作用の要部
を示すフロー図。
を示すフロー図。
【図13】本発明の第6の実施の形態を示すエレベータ
の制御装置の構成概略図。
の制御装置の構成概略図。
【図14】図13のエレベータの制御装置の作用の要部
を示すフロー図。
を示すフロー図。
【図15】従来のエレベータとその制御装置の概略図。
1 巻上機 2 吊り合い車 3a メインロープ 3b 吊り合いロープ 4 エレベータかご 4b かご操作盤 5 釣り合いおもり 6 かご室 7 防振ゴム 9 駆動手段 10 エレベータ装置 21 停止状態検出部 22 判別部 30 エレベータの制御装置 31 荷重検出手段 32 釣り合いトルク発生手段 34 速度検出手段 35 トルク検出手段 37 導出部 38 荷重補正手段 39 警報発生手段 40 制御ユニット 41 速度入力部 42 呼び入力部 43 荷重入力部 45 トルク演算部 51 第1記憶部 52 第2記憶部 61 第2トルク発生手段
Claims (6)
- 【請求項1】エレベータかごの内部の荷重を検出する荷
重検出手段と、 前記荷重検出手段による荷重値に基づいて、前記エレベ
ータかごの駆動手段に釣り合いトルクを発生させるトル
ク発生手段と、 前記エレベータかごの速度を検出する速度検出手段と、 前記速度検出手段によって前記エレベータかごの速度が
定格速度であると検出された場合に、前記駆動手段の発
生トルクを検出するトルク検出手段と、 前記トルク検出手段によって検出された前記発生トルク
に基づいて、前記エレベータかごの内部の実荷重を導出
する導出部と、 前記導出部によって導出された前記実荷重に基づいて、
前記荷重検出手段による検出値を補正する荷重補正手段
と、を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。 - 【請求項2】エレベータかごの内部の荷重を検出する荷
重検出手段と、 前記荷重検出手段による荷重値に基づいて、前記エレベ
ータかごの駆動手段に釣り合いトルクを発生させるトル
ク発生手段と、 前記エレベータかごの速度を検出する速度検出手段と、 前記エレベータかごの定格積載時かつ定格速度走行時の
基準トルクを記憶する記憶部と、 前記速度検出手段によって前記エレベータかごの速度が
定格速度であると検出された場合に、前記駆動手段の発
生トルクを検出するトルク検出手段と、 前記記憶部に記憶された前記基準トルクと前記トルク検
出手段によって検出された前記発生トルクに基づいて、
前記エレベータかごの内部の実荷重を導出する導出部
と、 前記導出部によって導出された前記実荷重に基づいて、
前記荷重検出手段による荷重値を補正する荷重補正手段
と、 を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。 - 【請求項3】エレベータかごの内部の荷重を検出する荷
重検出手段と、 前記荷重検出手段による荷重値に基づいて、前記エレベ
ータかごの駆動手段に釣り合いトルクを発生させるトル
ク発生手段と、 前記エレベータかごの速度を検出する速度検出手段と、 前記エレベータかごのブレーキ解放時に前記エレベータ
かごの速度を零にするように前記駆動手段に零制御トル
クを発生させる第2トルク発生手段と、 前記トルク発生手段により発生する前記釣り合いトルク
と、前記第2トルク発生手段により発生する前記零制御
トルクとを比較して、両者が異なっている場合に、前記
零制御トルクに基づいて、前記エレベータかごの内部の
実荷重を導出する導出部と、 前記導出部によって導出された前記実荷重に基づいて、
前記荷重検出手段による荷重値を補正する荷重補正手段
と、を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。 - 【請求項4】前記エレベータかご内に乗客がいないこと
を判別する判別部を更に備え、 前記導出部は、前記判別部によって前記エレベータかご
内に乗客がいないことが検出された場合に、前記エレベ
ータかごの内部の実荷重を零とするようになっているこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレ
ベータの制御装置。 - 【請求項5】前記荷重補正手段は、前記導出部によって
導出された前記実荷重と補正前の前記荷重検出手段によ
る荷重値との差が所定量以上の場合にのみ、前記荷重検
出手段による荷重値を補正するようになっていることを
特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエレベー
タの制御装置。 - 【請求項6】前記導出部によって導出された前記実荷重
と補正前の前記荷重検出手段による荷重値との差が所定
量以上の場合に、警報を発する警報発生手段を更に備え
たことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
エレベータの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29924399A JP2001122536A (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | エレベータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29924399A JP2001122536A (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | エレベータの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001122536A true JP2001122536A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17870014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29924399A Pending JP2001122536A (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | エレベータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001122536A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208932A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータのメンテナンスシステム |
JP2015178397A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 三菱電機株式会社 | エレベーター装置 |
JP2018024483A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社日立製作所 | エレベーター |
-
1999
- 1999-10-21 JP JP29924399A patent/JP2001122536A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208932A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータのメンテナンスシステム |
JP2015178397A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 三菱電機株式会社 | エレベーター装置 |
JP2018024483A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社日立製作所 | エレベーター |
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---|---|---|---|
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