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JPH10175861A - NF−κB活性化抑制剤 - Google Patents

NF−κB活性化抑制剤

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Publication number
JPH10175861A
JPH10175861A JP33539696A JP33539696A JPH10175861A JP H10175861 A JPH10175861 A JP H10175861A JP 33539696 A JP33539696 A JP 33539696A JP 33539696 A JP33539696 A JP 33539696A JP H10175861 A JPH10175861 A JP H10175861A
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interleukin
lignan
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JP33539696A
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Takatoshi Murase
孝利 村瀬
Tadashi Hase
正 長谷
Ichirou Tokimitsu
一郎 時光
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 一般式(1)で表されるリグナン類を有
効成分とするNF−κB活性化抑制剤、遺伝子発現調節
剤、抗ヒト免疫不全ウイルス剤、炎症予防・改善剤、成
人病予防・改善剤及び癌転移抑制剤。 【化1】 (式中、R1、R2、R3 及びR4 は同一又は異なって水
素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、ヒドロキシアル
キル基又はアルコキシ基を示す) 【効果】 優れたNF−κB活性化抑制作用、遺伝子発
現調節作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗ヒト免疫不全ウ
イルス(HIV)剤、炎症予防・改善剤、成人病予防・
改善剤、癌転移抑制剤として有用なNF−κB(Nuclea
r Factor-Kappa B)活性化抑制剤、遺伝子発現調節剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】発生、分化、増殖、恒常性の維持などの
高次の生命現象は、ある特定の遺伝的プログラムに従っ
て正確に行われるが、それは個々の細胞における特異的
な遺伝子の発現調節を通した細胞レベルにおける活性
化、分化、増殖によって制御されている。これらの変化
は遺伝情報の発現が起こるべき細胞へ、その外界からサ
イトカインやホルモンなどの刺激が加わり、細胞膜上の
受容体に結合することにより始まり、種々の生化学的反
応を経て最終的に核にシグナルを伝達し、遺伝子発現の
変化を引き起こす。このような遺伝子発現の制御は主と
して遺伝子の転移レベルで行われていることが知られて
いる。
【0003】外界からの刺激によって発現誘導される遺
伝子群は、刺激により迅速に再活性化され得る状態にあ
る。どの遺伝子が選択的に活性化されるかは遺伝子の発
現制御領域に存在する特別な塩基配列、及びこれらのシ
スエレメントに特異的に結合する転写調節因子が存在す
るか否かによって決定される。つまり外界からの刺激に
よって転写調節因子が量的又は質的に活性化すれば遺伝
子の発現が起こる。
【0004】転写調節因子のうちNF−κBは、p50
及びp65の2種類のサブユニットから成る蛋白質であ
り、非刺激時には阻害蛋白質I−κBと結合して細胞質
に存在している。この細胞質にIL−1やTNF−αな
どによる刺激が加わると、この刺激によって活性化され
たキナーゼにより、I−κBが不活性化され、放出され
たNF−κBが核へ移行して転写の活性化が起こると考
えられている。
【0005】NF−κBにより活性化される、すなわち
発現制御配列にNF−κBの結合するシスエレメントを
持つ遺伝子は、IL−1(Interleukin-1)、IL−
2、IL−6、IL−8、IL−12、IFN−β(In
terferon-β)、iNOS(Inducible nitric oxide sy
nthase)、G−CSF(Granulocyte colony stimulati
ng factor)、GM−CSF(Granulocyte macrophage
colony stimulating factor)、TNFα(Tumor necro
sis factor α)、COX−2(Cyclooxygenase-2)の
ような炎症性サイトカイン、ELAM−1(E-Selecti
n)、ICAM−1(CD54)、VCAM−1(CD106)の
ような細胞接着、細胞浸潤、癌転移の過程に重要な細胞
接着分子などに関するものが多いことが知られている。
また、MMP−2,9(Matrixmetalloproteinase)の
ようなガン細胞の血管外への浸潤、転移に深く関与する
酵素の活性化にもNF−κBの活性化が深く関与してい
ることが知られていることから、NF−κB活性化抑制
物質は抗炎症剤、癌転移抑制剤として期待されている。
従って、NF−κB活性化抑制剤が有効に発現調節しう
る遺伝子として、IL−1、IL−2、IL−6、IL
−8、IL−12、TNF、IFN、iNOS、G−C
SF、GM−CSF、COX−2、ELAM−1、IC
AM−1、VCAM−1、MMP−9等が挙げられる。
また、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は宿主細胞のN
F−κBによりその転写が活性化され、ウイルスの増殖
と感染の拡大が進むと考えられており、従って、NF−
κBの活性化抑制物質は、HIV感染症(AIDS)の
治療に有効であると期待されている(実験医学:9巻16
号,68-, 199:Annu. Rev. Immunol.:12巻, 141-, 199
4、Advances in Immunology:58巻, 1-、Science:265巻,
956-, 1994)。
【0006】成人病の一つである粥状動脈硬化発生の初
期には、細胞内に大量のエステル化コレステロールを蓄
積した泡沫細胞と呼ばれる単球マクロファージ由来の細
胞の、血管内皮下での局所的な集簇が認められる。ま
た、粥状動脈硬化巣にはTリンパ球の存在も知られてい
る。このような動脈硬化巣においてもNF−κBが活性
化されていることが知られており、NF−κBの活性化
は動脈硬化発症過程における重要な初期ステップとして
認識されている(J. Clin. Invest., 97, 1715-,199
6)。また、肝炎、腎炎、関節リウマチ組織においても
NF−κBの活性化が誘導されていることとも報告され
ている。従って、NF−κB活性化抑制剤は、動脈硬化
や、肝炎、腎炎、関節リウマチ等の成人病の予防・改善
剤として有効である。
【0007】このように、動脈硬化症や肝炎のような多
くの成人病や各種の炎症、ウイルス性疾患、癌の転移に
はNF−κBの活性化が極めて重要な役割を果している
ことが明らかとなっており、また、理論的にも、細胞実
験レベルにおいても動物実験レベルにおいてもNF−κ
B活性化抑制物質がこれら疾患の予防・改善に有効であ
ることが認識されるに至っていることから、本出願人を
含め多くの研究者がこれら疾患の制御を目的にNF−κ
B活性化抑制物質の探索を行っている。このような疾病
制御の観点から、これまでにNF−κBの活性化を抑制
する物質の探索が行われ、本出願人によって先に報告さ
れた没食子酸誘導体(特願平7-215983号)、N−アセチ
ルシステインやピロリジンジチオカーボネート(The Jo
urnal of Immunology, 1994, 153:2681-)、アスピリン
やサリチル酸ナトリウム(Science, 1994, 265(12):956
-)、ベンゾキノン誘導体(特開平7-297860号、特開平7
-291859号公報)、バナジウムコンプレックス(DE43366
42)、ペルバナデート(J. Biological chem., 270(18)
10631-10639, 1995)、フェニルアルシンオキシド(J.
Biological chem., 270(18)10631-10639, 1995)、サイ
クリックイミド誘導体(WO9501348)、トシルフェニル
クロロメチルケトン、ジイソクマリン、α−トコフェリ
ルサクシネート、ペントキシフィリン、ベンゾキノン誘
導体(特開平7-291860号公報)などが報告されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高い効力を有するNF−κBの活性化抑制剤及びこ
の作用に基づく優れた遺伝子発現調節剤、抗ヒト免疫不
全ウイルス剤、炎症予防・改善剤、成人病予防剤、癌転
移抑制剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような実情に鑑み、
本発明者は鋭意研究を行った結果、特定のリグナン類が
優れたNF−κB活性化抑制作用を有することを見出
し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は次の一般式(1)
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R1、R2、R3 及びR4 は同一又
は異なって水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、ヒ
ドロキシアルキル基又はアルコキシ基を示す)で表され
るリグナン類を有効成分とするNF−κB活性化抑制
剤、インターロイキン−1(IL−1)、インターロイ
キン−2(IL−2)、インターロイキン−6(IL−
6)、インターロイキン−8(IL−8)、インターロ
イキン−12(IL−12)、インターフェロン−β
(IFN−β)、NO合成酵素(iNOS)、腫瘍壊死
因子(TNF)、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−
2)、ELAM−1、ICAM−1、VCAM−1、マ
トリクスメタロプロテアーゼ−9(MMP−9)、G−
CSF、GM−CSFより選ばれる1又は2以上の物質
の遺伝子発現調節剤、抗ヒト免疫不全ウイルス剤、炎症
予防・改善剤、成人病予防剤及び癌転移抑制剤を提供す
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】リグナン類は植物においてはヒノ
キ科のアスナロ(Thujopsis dolabrata)(Chem. Phar
m. Bull. 20(6)1150-1155(1972))などに見出されてい
る他、種々の合成法が報告されており(Natural Produc
t Report, 183-205(1995))、また、これまでに一部の
リグナンに抗ヘルペスウイルス活性、抗サイトメガロウ
イルス活性や癌細胞(mouse leukemia, human lung car
cinoma, human colon carcinoma)増殖抑制活性(Plant
a Med. 59,246-249(1993))、血小板へのPAF(Plate
let activating factor)の結合阻害(Natural Product
Report, 183-205(1995))などが報告されているが、そ
のNF−κB活性化抑制作用については全く知られてい
ない。
【0014】本発明で用いられるリグナン類は、前記一
般式(1)で表されるものであり、式中R1 〜R4 は同
一又は異なって水素原子、ヒドロキシル基、アルキル
基、ヒドロキシアルキル基又はアルコキシ基を示し、ア
ルキル基としては炭素数1〜10のものが好ましく、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニ
ル基、デシル基などの直鎖又は分岐鎖のものが挙げられ
る。ヒドロキシアルキル基としては、炭素数1〜10の
直鎖又は分岐鎖のものが好ましく、例えばヒドロキシエ
チル基などを挙げることができる。また、アルコキシ基
としては炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のものが好ま
しく、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオ
キシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、
sec−ブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、
ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ
基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ
基等を挙げることができる。これらのうち、一般式
(1)においてR1 が水素原子、ヒドロキシル基又は炭
素数1〜3のアルコキシ基であり、R2 、R3 及びR4
がヒドロキシル基又はメトキシ基で表されるものが特に
好ましい。
【0015】このようなリグナン類(1)は、例えばア
スナロ(主に葉部、小枝部)から抽出することができ
る。抽出は、アスナロ又はその乾燥末を水、有機溶媒
(石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン、四塩
化炭素、トルエン、ベンゼン、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、エーテル、酢酸エチル、ブタノール、アセト
ン、プロパノール、エタノール、メタノール、ピリジ
ン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール等)、水性アルコール等を用い、通
常3〜70℃で抽出処理することにより行う。
【0016】アスナロ原体からの好ましい具体的抽出例
としては、アスナロの乾燥粉砕物100gをエタノール
1リットルに浸漬し、室温で時々攪拌しながら7日間抽
出を行い、得られた抽出液をろ過し、ろ液を5℃で3日
間静置した後、再度ろ過して上澄みを得る方法が挙げら
れる。次いで得られた抽出液から溶媒を留去して得られ
た残渣を、適宜メタノール、エタノール、酢酸エチル等
の溶媒に溶解し、更に水、メタノール、エタノール、酢
酸エチル、クロロホルム、ジクロロメタン、ヘキサン、
アセトン、ベンゼン等を溶出溶媒として、アンバーライ
トXAD−2、ダイアイオンHP−20、TSKゲルH
W−40等の親水性ポリマーやセファデックスLH−2
0等のセファデックス、逆相系シリカゲルやシリカゲ
ル、セルロース等を担体に用いたカラムクロマトグラフ
ィーに付し、薄層クロマトグラフィーなどで目的成分を
確認しながら分画することにより目的物を得ることがで
きる。また、場合によりベンゼン、エーテル、ヘキサ
ン、アセトン、メタノール、エタノール、水等の適当な
溶媒を用いて再結晶することにより精製してもよい。
【0017】また、文献記載の方法(Natural Product
Report, 183-205(1995)等)により種々の誘導体を合成
することができ、その由来は特に限定されるものではな
い。
【0018】本発明のNF−κB活性化抑制剤には、リ
グナン類に加えて、既存の抗炎症剤、抗アレルギー剤、
抗ヒスタミン剤等の薬物を任意に組合わせて配合するこ
とができ、また、通常用いられる賦形剤及びその他の添
加剤とともに任意の形態に製剤化される。かかる賦形
剤、添加剤の例として、固形状のものとしては乳糖、カ
オリン、ショ糖、結晶セルロース、コーンスターチ、タ
ルク、寒天、ペクチン、ステアリン酸、ステアリン酸マ
グネシウム、レシチン、塩化ナトリウム等が挙げられ、
液状のものとしてはグリセリン、落花生油、ポリビニル
ピロリドン、オリーブ油、エタノール、ベンジルアルコ
ール、プロピレングリコール、水等が挙げられる。
【0019】本発明の医薬は、その剤型に応じて経口、
経腸、外用、注射、点眼、点鼻、吸入、経粘膜等いずれ
の経路によってもヒトに投与することができる。またそ
の投与量は、年齢、体重、性別、症状、治療効果、投与
方法、処理時間等の種々の要因によって異なり、特に限
定されないが、経口投与の場合は通常大人1人当たり1
回に0.1〜2000mg、特に10〜400mgの範囲を
1日1回〜数回に分けて投与することが好ましい。ま
た、非経口投与の場合は、通常大人1人当たり1回に
0.1〜2000mg、特に10〜400mgの範囲を1日
1回〜数回投与することが好ましい。
【0020】本発明の医薬の剤型としては特に限定され
ず、例えば錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、ト
ローチ剤、シロップ剤、乳液、液剤(ドリンク剤)、軟
ゼラチンカプセル、クリーム、ゲル、ペースト、スプレ
ー、注射剤等が挙げられる。錠剤の形態にする場合は、
担体としては、この分野で公知のものを広く使用でき
る。これには、例えば澱粉、乳糖、ショ糖、カルボキシ
メチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類、尿素等
の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロッ
プ、ブドウ糖、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキシメチ
ルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カ
リウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥澱粉、
アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸モノグリセライド、澱粉、乳糖等の崩
壊剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等
の崩壊抑制剤;ラウリル硫酸ナトリウム、第4級アンモ
ニウム塩等の吸収促進剤;グリセリン、澱粉等の保湿
剤;澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤;ステアリン酸塩、ホウ酸末、精製タ
ルク、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等が挙げられ
る。更に錠剤は必要に応じて通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶包錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。
【0021】丸剤の形態にする場合には、担体としては
この分野で公知のものを広く使用でき、これには、例え
ば澱粉、乳糖、ブドウ糖、カカオ脂、硬化植物油、カオ
リン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガント
末、ゼラチン、エタノール等の結合剤;ラミナランカン
テン等の崩壊剤等が挙げられる。
【0022】坐剤の形態にする場合は、担体としてはこ
の分野で公知のものを広く使用でき、これには例えばカ
カオ脂、ゼラチン、ポリエチレングリコール、高級アル
コール、高級アルコールのエステル類、半合成グリセリ
ド等を挙げることができる。
【0023】注射剤として調製する場合は、液剤及び懸
濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であることが望まし
く、これら液剤、懸濁剤及び乳剤の形態にする場合は、
希釈剤として、この分野において慣用されているものを
利用することができる。例えば水、エチルアルコール、
プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアル
コール、ポリオキシエチレン化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等
を挙げることができる。尚、この場合、等張性の水溶液
を調製するに十分な量の食塩、ブドウ糖、グリセリン等
を医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補
助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要
に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤や他の
医薬品を医薬製剤中に含有せしめてもよい。
【0024】また、噴霧剤の形態にする場合には、分散
剤及び噴射剤はこの分野で公知のものを広く使用でき、
分散剤としては例えば大豆レシチン、卵黄レシチン類、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸、ソル
ビタントリオレート、ソルビタンモノオレート等のソル
ビタン類等を用いることができる。また噴射剤として例
えばフレオン11、フレオン12、フレオン114等の
通常不燃性液化ガスを用いることができる。
【0025】軟膏の形態にする場合にもこの分野で公知
のものを広く使用でき、例えば水、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、グリセリン、ポリエチレングリコー
ル、ソルビトール、ポリビニルアルコール等の多価アル
コール、動物性油脂、植物性油脂、鉱物油、硬化油、ミ
ツロウ等のワックス、液状パラフィン、パラフィンロウ
等の高級炭化水素、ステアリン酸等の脂肪酸、乳化剤、
アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活
性剤といった界面活性剤、キサンタンガム、アルギン酸
ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子化
合物等を使用することができる。また、色素、保存剤、
香料等も必要に応じて配合してもよい。
【0026】リグナン類(1)が製剤中に配合されるべ
き量としては特に限定されず、広範囲に適宜選択される
が、通常製剤中1〜70重量%、特に1〜30重量%で
あるのが好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明のリグナン類は優れたNF−κB
活性化抑制作用を有し、遺伝子発現調節剤、抗炎症剤、
抗ヒト免疫不全ウイルス剤、癌転移抑制剤、炎症予防・
改善剤、成人病予防剤として有用である。従って、これ
を有効成分として含有する製剤は、そのNF−κB活性
化抑制作用、遺伝子発現調節作用に基づき、ヒト免疫不
全感染症(AIDS)、気管支炎、アレルギー性鼻炎、
関節炎、腎炎、肝炎、乾せん、蕁麻疹、接触皮膚炎、ア
トピー性皮膚炎、UV炎症、関節リウマチ、喘息、動脈
硬化、各種癌転移等の予防・治療に広く用いることがで
きる。
【0028】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0029】製造例1 アスナロ乾燥粉砕物(180g)をエタノール1Lに浸
漬し、室温において時々攪拌しながら7日間抽出を行
い、得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃において3日
間静置した後、再度濾過し、上澄みを得た。次に溶媒を
留去して得られた残渣(2.4g)をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、CHCl
3:CH3OH、H2O:CH3OH)、高速液体クロマト
グラフィー(YMC−ODS S−10、YMC社製)
に供し、化合物1(一般式(1)において、R1=H、
2=R3=R4=OCH3)25mgを得た。
【0030】製造例2 製造例1と同様にして、化合物2(一般式(1)におい
て、R1=OH、R2=R3=R4=OCH3)10mgを得
た。
【0031】製造例3 製造例1と同様にして、化合物3(一般式(1)におい
て、R1=R2=R3=R4=OCH3)21mgを得た。
【0032】製造例4 製造例1と同様にして、化合物4(一般式(1)におい
て、R1=H、R2=R 4=OCH3、R3=OH)15mg
を得た。
【0033】試験例1 NF−κB活性化抑制試験: (a−1)ケラチノサイトの調製 正常ヒトケラチノサイトをT−25フラスコで培養し、
サブコンフルエントに達した時点で成長因子類を含まな
い培地(K-110(-))(極東製薬(株)製)(5ml)で1
度洗浄し、K−110(−)(5ml)で1日培養する。
その後新たなK−110(−)に置き換え、刺激物質
(最終濃度IL-1α:1.25ng/ml、TNFα:1.25ng/ml又はLPS
(リポポリサッカライド ):10μg/ml)を添加し、更に
1時間培養する。培養後、細胞をPBS(−)で洗浄
し、下記の方法により核蛋白質の抽出を行った。尚、被
験物質(最終濃度100nM)はUVB(紫外線)照射の1
5時間前に細胞に添加した。
【0034】(a−2)UVB照射ケラチノサイトの調
製 正常ヒトケラチノサイトをT−25フラスコで培養し、
サブコンフルエントに達した後、成長因子類を含まない
培地(K-110(-)で1度洗浄し、K−110(−)(5m
l)で1日培養する。その後PBS(−)(5ml)で2
度洗浄し、PBS(−)(2ml)存在下、UVB(15mJ
/cm2)を照射する。照射後PBSを除去し、K−110
(−)を5ml添加し、2時間培養する。培養後細胞をP
BS(−)で洗浄し、下記の方法により核蛋白質の抽出
を行った。尚、被験物質(最終濃度100nM)はUVB照
射の15時間前に細胞に添加した。
【0035】(b)血管内皮細胞の調製 コラーゲン(I)コートしたT−25フラスコ内にてE
−300培地(極東製薬(株)製)中でコンフルエント
となった正常ヒト臍帯由来血管内皮細胞に被験物質(10
0nM)を添加する。15時間後に刺激物質(最終濃度IL-
1a:1.25ng/ml、TNFa:1.25ng/ml又はPMA(ホルボール12
−ミリステート13−アセテート):10ng/ml )を添加し
1時間培養する。培養液を除去した後PBS(−)にて
洗浄し、下記の方法により核蛋白質の抽出を行った。
【0036】(c)核蛋白質の抽出 培養液除去後PBS(−)にて洗浄した細胞に、バッフ
ァーA(10mM HEPES-NaOH(pH7.9), 1.5mM MgCl2, 10mM
KCl, 1.0mMジチオスレイトール(DTT), 0.5mMα−フェニ
ルメタンスルホニルフロライド(PMSF), 2μg/mlアプロ
チニン,2μg/mlペプスタチン)1mlを加え、セルスク
レイパーを用いて細胞を剥離回収する。遠心処理(1200
0rpm, 10分間)し、上清を除去した後バッファーB(バ
ッファーA+0.1% Triton X)80μlを添加し、ピペ
ッティングにより細胞を懸濁させ、氷上に10分間放置
する。遠心処理(14000rpm, 10分間)後、上清を除去
し、バッファーC(20mM HEPES-NaOH(pH7.9), 1.5mM Mg
Cl2, 420mM NaCl, 1.0mM DTT, 0.5mM PMSF, 0.2mM EDT
A, 2μg/mlアプロチニン,2μg/mlレプスタチン, 25
%グリセロール)70μlを加え、ピペッティングによ
り細胞を懸濁させ、氷上に30分間放置する。遠心処理
(15000rpm, 20分間)後、上清を核蛋白抽出物として回
収する。核蛋白質は、1mg/ml に調整し、ゲルシフトア
ッセイに用いた。ゲルシフトアッセイは基本的にはProm
ega社製のゲルシフトアッセイシステムを用いて行っ
た。1mg/ml の核蛋白質(2μl),H2O(4又は5
μl),結合バッファー(50mM Tris-HCl(pH7.5), 5.0m
M MgCl2, 250mM NaCl, 2.5mM DTT,2.5mM EDTA, 20%グ
リセロール,0.25mg/mlポリ(dI-dC)ポリ(dI-dC))(2μ
l)、競合物質(NF-κBオリゴヌクレオチド)、非競合
物質(OCT1オリゴヌクレオチド)(1又は0μl)を混
合し、室温で10分間放置する。その後、予めT4−ポ
リヌクレオチドキナーゼにより32Pラベルした下記32
−NF−κBコンセンサス オリゴヌクレオチド(1μ
l)を添加、更に室温で20分間放置し、その後ゲルロ
ーディングバッファー(250mM Tris-HCl(pH7.5), 0.2%
BPB, 40%グリセロール)(1μl)を加え反応を停止
させる。
【0037】NF−κBコンセンサス オリゴヌクレオ
チド 5′−AGTTGAGGGGACTTTCCCAGGC
−3′ 3′−TCAACTCCCCTGAAAGGGTCCG
−5′
【0038】次に0.5X TBE(トリス/ホウ酸/
EDTA)バッファー中、ポリアクリルアミドゲル(5%)
電気泳動に供し、ゲルを乾燥後、オートラジオグラフィ
ーを行い、DNAプローブの移動度の変化からNF−κ
B活性化抑制効果を評価した。評価は、バイオイメージ
ングアナライザーBAS2000(フジフィルム社製)
により各バンドの放射活性を測定し、IL−1無刺激の
ときのNF−κBの放射活性の値、IL−1のみで刺激
した場合の放射活性の値から、各被験物質で処理した場
合のNF−κBの活性化の程度をNF−κB活性化抑制
率として算出することにより行った。結果を表1に示
す。尚、シフトしたバンドが目的のものであるか否かを
検証するため、非標識プローブによる競争実験を同時に
行った。
【0039】
【表1】
【0040】この結果、本発明のリグナン類が優れたN
F−κB活性化抑制作用を有することが判明した。
【0041】試験例2 RT−PCRによるmRNA発
現量の解析: ヒトケラチノサイトに紫外線を照射する実験系において
各種遺伝子のmRNAの発現に対するリグナン類の効果
について評価した。 (a)ケラチノサイトの調製 正常ヒトケラチノサイトをT−25フラスコで培養し、
サブコンフルエントに達した後成長因子類を含まない培
地(K-110(-))(極東製薬(株)製)で1度洗浄し、K
−110(−)(5ml)で1日培養する。その後PBS
(−)(5ml)で2度洗浄し、PBS(−)(2ml)存
在下、UVB(15mJ/cm2)を照射する。照射後PBSを
除去、K−110(−)を5ml添加し、4時間培養す
る。4時間後細胞をPBS(−)で洗浄し、Isogen(1
ml)(和光純薬製)を加え、常法に従いトータルRNA
を抽出した。尚、被験物質(化合物3)(最終濃度100n
M)はUVB照射の15時間前に細胞に添加した。
【0042】(b)cDNAの合成とRT−PCR Takara(株)のRNA PCRキットを用いて逆転写及
びPCRを行った。トータルRNA(500ng/3.5μl)
(3.5μl),25mM MgCl2(4μl),10×PCRバッフ
ァー(100mM Tris-HCl(pH8.3), 500mM KCl)(2μl), d
NTP混合物(2.5mM)(8μl), RNaseインヒビター
(40U/μl)(0.5μl), リバース トランスクリプターゼ
(5U/μl)(1μl), オリゴ d(T)18(50pmol/μl)(1μl)
をPCRチューブ中で混合し、サーマルサイクラーを用
い、42℃で60分間、52℃で30分間、99℃で5
分間、4℃で10分間反応を行いcDNAを合成した。
PCRはcDNA(4μl),25mM MgCl2(4μ
l),10×PCRバッファー(1.6μl),H2O(11.
1μl), Taqポリメラーゼ(5U/μl)(0.1μl), Re
di Load(2μl), 20uMプライマーF,R(各0.
2μl)を混合し、サーマルサイクラーを用い、(1)9
4℃で1分間、(2)94℃で1分間、60℃で2分
間、72℃で90秒間を1サイクルとしこれを所定の回
数(15〜40サイクル)繰り返してDNAを増幅し、
(3)4℃で反応を行った。PCR増幅産物は1.5%
アガロース/TAEゲル電気泳動(200V,30分間)に供
し、0.3μl/ml EtBr/TAEで30分染色、H
2Oで15分間洗浄した後、FM−BIO(日立製)に
より解析した。この時、各バンドの濃さを測定し、UV
B未照射の値と、照射時の値から各物質で処理した場合
の各遺伝子の発現の程度をmRNAを抑制率として算出
した。抑制率は無刺激時を100、刺激時を0として算
出した。その結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】*:プライマー配列 IL−6−F:ATGAACTCCTTCTCCACA
AGCGC IL−6−R:GAAGAGCCCTCAGGCTGG
ACTG (Nature 324, 73-(1986)) IL−8−F:ATGACTTCCAAGCTGGCC
GTGGCT IL−8−R:TCTCAGCCCTCTTCAAAA
ACTTCTC (Cytokine 1,2-(1986)) iNOS−F:CGGTGCTGTATTTCCTTA
CGAGGCGAAGAAGG iNOS−R:GGTGCTGCTTGTTAGGAG
GTCAAGTAAAGGGC (Proc. Natl. Acad. Sci., 90, 3491-(1993)) COX−2−F:TTCAAATGAGATTGTGG
GAAAAT COX−2−R:AGATCATCTCTGCCTGA
GTATCTT (J. Biol. Chem., 269, 11769-(1994))
【0045】この結果、本発明のリグナン類が優れた炎
症性メディエーター遺伝子発現調節作用を有することが
判明した。
【0046】試験例3 ノーザンブロットによる細胞接
着分子mRNA発現量の解析: 血管内皮細胞における細胞接着分子mRNAの発現とリ
グナン類の効果につきノーザンブロットにより解析し
た。 (a)血管内皮細胞の調製 コラーゲン(I)コートしたT−75フラスコ内にてE
−300培地中でコンフルエントとなった正常ヒト臍帯
由来血管内皮細胞に、被験物質(化合物3:最終濃度10
0nM)を添加する。15時間後にヒトTNFαを最終濃
度1.25ng/mlとなるよう添加し、3時間培養する。
培養液除去後PBS(−)にて洗浄し、Invitrogen社製
Micro-Fast Track mRNA Isolationキットを用いてPoly
−A+RNAを単離した。
【0047】得られたmRNAはアガロースゲル電気泳
動に供した後、Hybond−N+ ナイロン膜(アマシャム社
製)に転写、UV固定を行いフィルターを作成した。次
いで鮭精子DNAで6時間プレハイブリダイゼーション
を行った後、ELAM-1, ICAM-1GAPDH(Takara(株)製)
32P−cDNAプローブと42℃で18時間ハイブリ
ダイズした。終了後フィルターは2X−SSC−0.2
%SDS溶液にて洗浄し、BAS2000によりmRN
A発現量を解析した。この時、各バンドの濃さを測定
し、UVB未照射の値と、照射時の値から各物質で処理
した場合の各遺伝子の発現の程度を抑制率として算出し
た。その結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】この結果、本発明のリグナン類が優れた細
胞接着分子遺伝子発現抑制作用を有することが判明し
た。
【0050】以上のように、本発明のリグナンは優れた
NF−κB活性化抑制作用と、炎症及び癌転移に深く関
与する遺伝子の発現調節作用を有しており、それに基づ
き抗ヒト免疫不全ウイルス剤、炎症の予防・改善剤、成
人病予防剤、癌転移抑制剤として有効に用いることがで
きる。
【0051】実施例1 注射剤 下記成分を注射用蒸留水5mlに溶解し、加熱滅菌して注
射剤を製造した。 (組成) (mg) 化合物3 15 ブドウ糖 100
【0052】実施例2 注射剤 下記成分を注射用蒸留水5mlに溶解し、加熱滅菌して注
射剤を製造した。 (組成) (mg) 化合物3 15 没食子酸オクチル 15 ブドウ糖 100
【0053】実施例3 ローション 下記成分を常法に従って混合し、ローションを製造し
た。 (組成) (g) 化合物1 1 グリセリンモノステアレート 1 エタノール 15 プロピレングリコール 4 イソプロピルパルミテート 3 ラノリン 1 セラミド 0.5 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 ビタミンC 0.5 香料 微 量 色素 微 量 精製水 72
【0054】実施例4 錠剤 下記成分を用い、常法に従って、直径9mm、重量200
mgの錠剤を製造した。 (組成) (g) 化合物1 1000 ヒドロキシプロピルセルロース 800 軽質無水ケイ酸 200 乳糖 500 結晶セルロース 500 タルク 500
【0055】実施例5 硬カプセル剤用充填薬剤 下記成分を用い、常法に従って、硬カプセル剤用充填薬
剤を製造した。 (組成) (g) 化合物2 1000 結晶セルロース 1000 乳糖 1500 軽質無水ケイ酸 200
【0056】実施例6 顆粒剤 下記成分を用い、常法に従って、顆粒剤を製造した。 (組成) (g) 化合物1 200 乳糖 200 ヒドロキシプロピルセルロース 300 タルク 15
【0057】実施例7 クリーム 下記成分を常法に従って混合し、クリームを製造した。 (組成) (重量%) 化合物3 1.0 コレステロール 0.5 コレステリルイソステアレート 1.0 ポリエーテル変性シリコーン 1.5 環状シリコーン 20.0 メチルフェニルポリシロキサン 2.0 メチルポリシロキサン 2.0 硫酸マグネシウム 0.5 ビタミンC 0.2 55%エタノール 5.0 カルボキシメチルキチン 0.5 精製水 残 量 計 100.0
【0058】実施例8 軟膏 下記成分を常法に従って混合し、軟膏を製造した。 (組成) (重量%) 化合物3 3 コレステリルイソステアレート 3 流動パラフィン 10 α−トコフェロール 0.1 グリセリルエーテル 1 グリセリン 10 白色ワセリン 残 量 計 100.0
【0059】実施例9 クリーム 下記成分を常法に従って混合し、クリームを製造した。 (組成) (重量%) 化合物4 1.0 コレステロール 0.5 コレステリルイソステアレート 1.0 ポリエーテル変性シリコーン 1.5 環状シリコーン 20.0 メチルフェニルポリシロキサン 2.0 メチルポリシロキサン 2.0 硫酸マグネシウム 0.5 55%エタノール 5.0 カルボキシメチルキチン 0.5 グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 精製水 残 量 計 100.0
【0060】実施例10 錠剤 下記成分を用い、常法に従って錠剤を製造した。 (組成) (mg) 化合物3 20 デンプン 130 ステアリン酸マグネシウム 10 乳糖 40 計 200
【0061】実施例11 錠剤 下記成分を均一に混合し、打錠機にて圧縮成型して1錠
200mgの錠剤を製造した。 (組成) (g) コーンスターチ 44.0 結晶セルロース 40.0 カルボキシメチルセルロースカルシウム 5.0 軽質無水ケイ酸 0.5 ステアリン酸マグネシウム 0.5 化合物3 10.0 計 100.0
【0062】実施例12 錠剤 下記処方に従い、(1)、(4)及び(2)の一部を均
一に混合して圧縮成型した後粉砕し、(3)及び(2)
の残量を加えて混合し、打錠機にて圧縮成型して1錠2
00mgの錠剤を製造した。 (組成) (g) (1)結晶セルロース 84.5 (2)ステアリン酸マグネシウム 0.5 (3)カルボキシメチルセルロースカルシウム 5.0 (4)化合物1 10.0 計 100.0
【0063】実施例13 顆粒剤 下記成分を均一に混合し、捏和し、押出し造粒機により
造粒後、乾燥し、篩別して、顆粒剤を製造した。 (組成) (g) 結晶セルロース 55 10%ヒドロキシプロピルセルロース エタノール溶液 35 化合物4 10 計 100
【0064】実施例14 カプセル剤 下記成分を均一に混合し、200mgを2号カプセルに充
填した。 (組成) (g) コーンスターチ 89.5 軽質無水ケイ酸 0.5 化合物3 10.0 計 100.0
【0065】実施例15 注射剤 下記処方に従い、(5)を(1)及び(3)溶解し、こ
れに(2)と(4)の溶液を加えて乳化し、注射剤を製
造した。 (組成) (g) (1)大豆油 5.0 (2)注射用蒸留水 89.5 (3)大豆リン脂質 2.5 (4)グリセリン 2.0 (5)化合物3 1.0 計 100.0
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/36 ACS A61K 31/36 ACS ACV ACV ADA ADA ADU ADU ADY ADY AGZ AGZ C07D 493/04 101 C07D 493/04 101A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R2、R3 及びR4 は同一又は異なって水
    素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、ヒドロキシアル
    キル基又はアルコキシ基を示す)で表されるリグナン類
    を有効成分とするNF−κB活性化抑制剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリグナン類を有効成分と
    するインターロイキン−1(IL−1)、インターロイ
    キン−2(IL−2)、インターロイキン−6(IL−
    6)、インターロイキン−8(IL−8)、インターロ
    イキン−12(IL−12)、インターフェロン−β
    (IFN−β)、NO合成酵素(iNOS)、腫瘍壊死
    因子(TNF)、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−
    2)、ELAM−1、ICAM−1、VCAM−1、マ
    トリクスメタロプロテアーゼ−9(MMP−9)、G−
    CSF、GM−CSFより選ばれる1又は2以上の物質
    の遺伝子発現調節剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリグナン類を有効成分と
    する抗ヒト免疫不全ウイルス剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリグナン類を有効成分と
    する炎症予防・改善剤。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のリグナン類を有効成分と
    する成人病予防・改善剤。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のリグナン類を有効成分と
    する癌転移抑制剤。
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