JPH1016589A - 回転伝動機構 - Google Patents
回転伝動機構Info
- Publication number
- JPH1016589A JPH1016589A JP17680996A JP17680996A JPH1016589A JP H1016589 A JPH1016589 A JP H1016589A JP 17680996 A JP17680996 A JP 17680996A JP 17680996 A JP17680996 A JP 17680996A JP H1016589 A JPH1016589 A JP H1016589A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- case
- viscous fluid
- rotation
- rotating body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 動力伝達力を一方の回転方向では大きく、他
方の回転方向では小さくすることのできる回転伝動機構
を提供する。 【解決手段】 ケース1とディスクプレート3との間に
回転差が生ずると、各ボール4はケースカバー2の溝2
bに沿って転動しながらディスクプレート3の溝3b内
を往復移動し、各ボール4が粘性流体6に抗して転動す
る際の抵抗によりケース1とディスクプレート3との間
で動力が伝達される。また、各ボール4の移動によって
流動する粘性流体6が各孔3cに通ずる流路を流通する
とともに、ケース1とディスクプレート3との回転差が
一方の回転方向に生ずると、前記流路の粘性流体6の流
通が規制され、動力伝達力が一方の回転方向では大き
く、他方の回転方向では小さくなる。
方の回転方向では小さくすることのできる回転伝動機構
を提供する。 【解決手段】 ケース1とディスクプレート3との間に
回転差が生ずると、各ボール4はケースカバー2の溝2
bに沿って転動しながらディスクプレート3の溝3b内
を往復移動し、各ボール4が粘性流体6に抗して転動す
る際の抵抗によりケース1とディスクプレート3との間
で動力が伝達される。また、各ボール4の移動によって
流動する粘性流体6が各孔3cに通ずる流路を流通する
とともに、ケース1とディスクプレート3との回転差が
一方の回転方向に生ずると、前記流路の粘性流体6の流
通が規制され、動力伝達力が一方の回転方向では大き
く、他方の回転方向では小さくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車の動力
伝達系に用いられる回転伝動機構に関するものである。
伝達系に用いられる回転伝動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転伝動機構としては、
外部に連結されるシャフトに固定された多数の円板を、
粘性流体の充填されたケース内でケース側に固定された
多数の円板と交互に対向させ、シャフトとケースが相対
的な回転差を生ずると、各円板の粘性流体との剪断抵抗
によってシャフトとケースとの間で動力を伝達するよう
にしたものが知られている。この回転伝動機構は、例え
ば自動車の前輪と後輪の駆動軸を連結することにより、
主動側の駆動輪が空転した場合、従動側の駆動輪に動力
を伝達することができるので、前輪または後輪の一方が
摩擦係数の低い路面に乗った場合でも容易に脱出させる
ことができる。
外部に連結されるシャフトに固定された多数の円板を、
粘性流体の充填されたケース内でケース側に固定された
多数の円板と交互に対向させ、シャフトとケースが相対
的な回転差を生ずると、各円板の粘性流体との剪断抵抗
によってシャフトとケースとの間で動力を伝達するよう
にしたものが知られている。この回転伝動機構は、例え
ば自動車の前輪と後輪の駆動軸を連結することにより、
主動側の駆動輪が空転した場合、従動側の駆動輪に動力
を伝達することができるので、前輪または後輪の一方が
摩擦係数の低い路面に乗った場合でも容易に脱出させる
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般の自動
車では前輪側の制動力が後輪側よりも大きくなるように
設定されているので、制動時には前輪が後輪よりも先に
ロックし易くなっている。しかしながら、前輪と後輪と
を前記回転伝動機構を介して連結した場合、制動時に前
輪がロックして後輪との回転速度差が大きくなっても、
回転伝動機構によって前輪と後輪との回転速度差が大き
くならないように各車輪が互いに拘束され、例えば各車
輪の制動力をそれぞれ独立して制御するアンチロック・
ブレーキ・システムとの組合わせにおいて不利になる。
そこで、回転伝動機構による動力伝達力を一方の回転方
向(加速時)では大きく、他方の回転方向(減速時)で
は小さくなるようにできれば、アンチロック・ブレーキ
・システムとの組合わせも良好になる。
車では前輪側の制動力が後輪側よりも大きくなるように
設定されているので、制動時には前輪が後輪よりも先に
ロックし易くなっている。しかしながら、前輪と後輪と
を前記回転伝動機構を介して連結した場合、制動時に前
輪がロックして後輪との回転速度差が大きくなっても、
回転伝動機構によって前輪と後輪との回転速度差が大き
くならないように各車輪が互いに拘束され、例えば各車
輪の制動力をそれぞれ独立して制御するアンチロック・
ブレーキ・システムとの組合わせにおいて不利になる。
そこで、回転伝動機構による動力伝達力を一方の回転方
向(加速時)では大きく、他方の回転方向(減速時)で
は小さくなるようにできれば、アンチロック・ブレーキ
・システムとの組合わせも良好になる。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、動力伝達力を一方の
回転方向では大きく、他方の回転方向では小さくするこ
とのできる回転伝動機構を提供することにある。
であり、その目的とするところは、動力伝達力を一方の
回転方向では大きく、他方の回転方向では小さくするこ
とのできる回転伝動機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、互いに所定の面を軸方向に
対向させて同軸状に配置された一対の回転体と、各回転
体の対向面間に配置された複数の転動体と、一方の回転
体の対向面に設けられ、各転動体を回転体の径方向に移
動自在に係合する複数の溝と、他方の回転体の対向面に
設けられ、各回転体が互いに回転差を生ずると各転動体
を一方の回転体の溝に沿って往復移動させる連続した溝
と、各回転体の溝内に充填された粘性流体と、各転動体
の溝内の移動によって流動する粘性流体を所定の流路に
流通させる流体流通手段と、各回転体の回転差が一方の
回転方向に生ずると前記流路の粘性流体の流通を規制す
る流通規制手段とを備えた回転伝動機構を構成してい
る。これにより、各回転体の間に回転差が生ずると、各
転動体は一方の回転体の溝に沿って転動しながら他方の
回転体の溝を往復移動し、各転動体が粘性流体に抗して
転動する際の抵抗によって各回転体の間で動力が伝達さ
れる。また、各転動体の溝内の移動によって流動する粘
性流体が所定の流路を流通するとともに、各回転体の回
転差が一方の回転方向に生ずると、前記流路の粘性流体
の流通が規制されることから、動力伝達力が一方の回転
方向では大きく、他方の回転方向では小さくなる。
するために、請求項1では、互いに所定の面を軸方向に
対向させて同軸状に配置された一対の回転体と、各回転
体の対向面間に配置された複数の転動体と、一方の回転
体の対向面に設けられ、各転動体を回転体の径方向に移
動自在に係合する複数の溝と、他方の回転体の対向面に
設けられ、各回転体が互いに回転差を生ずると各転動体
を一方の回転体の溝に沿って往復移動させる連続した溝
と、各回転体の溝内に充填された粘性流体と、各転動体
の溝内の移動によって流動する粘性流体を所定の流路に
流通させる流体流通手段と、各回転体の回転差が一方の
回転方向に生ずると前記流路の粘性流体の流通を規制す
る流通規制手段とを備えた回転伝動機構を構成してい
る。これにより、各回転体の間に回転差が生ずると、各
転動体は一方の回転体の溝に沿って転動しながら他方の
回転体の溝を往復移動し、各転動体が粘性流体に抗して
転動する際の抵抗によって各回転体の間で動力が伝達さ
れる。また、各転動体の溝内の移動によって流動する粘
性流体が所定の流路を流通するとともに、各回転体の回
転差が一方の回転方向に生ずると、前記流路の粘性流体
の流通が規制されることから、動力伝達力が一方の回転
方向では大きく、他方の回転方向では小さくなる。
【0006】また、請求項2では、互いに所定の面を軸
方向に対向させて同軸状に配置された一対の回転体と、
各回転体の対向面間に配置された複数の転動体と、一方
の回転体の対向面に設けられ、各転動体を回転体の径方
向に移動自在に係合する複数の溝と、他方の回転体の対
向面に設けられ、各回転体が互いに回転差を生ずると各
転動体を一方の回転体の溝に沿って往復移動させる連続
した溝と、各回転体の溝内に充填された粘性流体と、各
回転体の回転差が一方の回転方向に生ずると各回転体の
所定部位を軸方向に圧接させる圧接手段とを備えた回転
伝動機構を構成している。これにより、各回転体の間に
回転差が生ずると、各転動体は一方の回転体の溝に沿っ
て転動しながら他方の回転体の溝を往復移動し、各転動
体が粘性流体に抗して転動する際の抵抗によって各回転
体の間で動力が伝達される。また、各回転体の回転差が
一方の回転方向に生ずると、各回転体の所定部位が軸方
向に圧接して摩擦抵抗が発生することから、動力伝達力
が一方の回転方向では大きく、他方の回転方向では小さ
くなる。
方向に対向させて同軸状に配置された一対の回転体と、
各回転体の対向面間に配置された複数の転動体と、一方
の回転体の対向面に設けられ、各転動体を回転体の径方
向に移動自在に係合する複数の溝と、他方の回転体の対
向面に設けられ、各回転体が互いに回転差を生ずると各
転動体を一方の回転体の溝に沿って往復移動させる連続
した溝と、各回転体の溝内に充填された粘性流体と、各
回転体の回転差が一方の回転方向に生ずると各回転体の
所定部位を軸方向に圧接させる圧接手段とを備えた回転
伝動機構を構成している。これにより、各回転体の間に
回転差が生ずると、各転動体は一方の回転体の溝に沿っ
て転動しながら他方の回転体の溝を往復移動し、各転動
体が粘性流体に抗して転動する際の抵抗によって各回転
体の間で動力が伝達される。また、各回転体の回転差が
一方の回転方向に生ずると、各回転体の所定部位が軸方
向に圧接して摩擦抵抗が発生することから、動力伝達力
が一方の回転方向では大きく、他方の回転方向では小さ
くなる。
【0007】また、請求項3では、請求項1または2記
載の回転伝動機構において、前記各回転体の対向面間に
一方の回転体の溝と他方の回転体の溝とを仕切る仕切部
材を設けている。これにより、請求項1または2の作用
に加え、各回転体の溝間の粘性流体の移動が仕切り部材
によって規制されることから、粘性流体の抵抗がより増
大する。
載の回転伝動機構において、前記各回転体の対向面間に
一方の回転体の溝と他方の回転体の溝とを仕切る仕切部
材を設けている。これにより、請求項1または2の作用
に加え、各回転体の溝間の粘性流体の移動が仕切り部材
によって規制されることから、粘性流体の抵抗がより増
大する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図7は本発明の第1の実
施形態を示すもので、図1は回転伝動機構の側面断面
図、図2は図1のA−A線矢視方向断面図、図3は図1
のB−B線方向から見た図、図4は図1のC−C線方向
から見た図、図5は回転伝動機構の分解斜視図である。
施形態を示すもので、図1は回転伝動機構の側面断面
図、図2は図1のA−A線矢視方向断面図、図3は図1
のB−B線方向から見た図、図4は図1のC−C線方向
から見た図、図5は回転伝動機構の分解斜視図である。
【0009】この回転伝動機構は、ケース1と、ケース
1の一端を閉塞するケースカバー2と、ケース1と同軸
状に配置されたディスクプレート3と、ケースカバー2
及びディスクプレート3の対向間に配置された多数のボ
ール4と、ディスクプレート3の一端に配置された可動
プレート5とを備え、ケース1内における各ボール4の
移動する空間には粘性流体6が充填されている。即ち、
ケース1及びケースカバー2は一方の回転体を、ディス
クプレート3は他方の回転体を、各ボール4は転動体
を、可動プレート5は流通規制手段をそれぞれ構成して
いる。
1の一端を閉塞するケースカバー2と、ケース1と同軸
状に配置されたディスクプレート3と、ケースカバー2
及びディスクプレート3の対向間に配置された多数のボ
ール4と、ディスクプレート3の一端に配置された可動
プレート5とを備え、ケース1内における各ボール4の
移動する空間には粘性流体6が充填されている。即ち、
ケース1及びケースカバー2は一方の回転体を、ディス
クプレート3は他方の回転体を、各ボール4は転動体
を、可動プレート5は流通規制手段をそれぞれ構成して
いる。
【0010】ケース1は一端を開口した筒形をなし、そ
の他端の中央にはディスクプレート3の一端側を支持す
る軸受け1aが設けられている。
の他端の中央にはディスクプレート3の一端側を支持す
る軸受け1aが設けられている。
【0011】ケースカバー2は円盤状に形成され、その
中央にはディスクプレート3の他端側を支持する軸受け
2aが設けられている。ケースカバー2はディスクプレ
ート3との対向面に各ボール4を係合する溝2bを有
し、溝2bは周方向に連続して延び、それぞれ各ボール
4をディスクプレート3の溝3bに沿って往復移動させ
るように蛇行状に形成されている。ケースカバー2の外
面側には図示しない一方の駆動系に連結される連結部2
cが設けられ、連結部2cの外周面にはスプラインが形
成されている。また、ケースカバー2はケース1内に粘
性流体6を充填するための充填孔2dを有し、充填孔2
dは粘性流体6が充填された後にスクリュープラグ2e
で封鎖されるようになっている。この場合、充填孔2e
は注入用と空気抜き用として計2箇所以上に設けられて
いる。
中央にはディスクプレート3の他端側を支持する軸受け
2aが設けられている。ケースカバー2はディスクプレ
ート3との対向面に各ボール4を係合する溝2bを有
し、溝2bは周方向に連続して延び、それぞれ各ボール
4をディスクプレート3の溝3bに沿って往復移動させ
るように蛇行状に形成されている。ケースカバー2の外
面側には図示しない一方の駆動系に連結される連結部2
cが設けられ、連結部2cの外周面にはスプラインが形
成されている。また、ケースカバー2はケース1内に粘
性流体6を充填するための充填孔2dを有し、充填孔2
dは粘性流体6が充填された後にスクリュープラグ2e
で封鎖されるようになっている。この場合、充填孔2e
は注入用と空気抜き用として計2箇所以上に設けられて
いる。
【0012】ディスクプレート3は軸方向に延びるシャ
フト3aを有し、シャフト3aには図示しない他方の駆
動系が連結される。ディスクプレート3のシャフト3a
側はベアリング7を介してケース1の軸受け1aに支持
され、ベアリング7はCリング7aによってケース1に
固定されている。ディスクプレート3はケースカバー2
との対向面に各ボール4を係合する多数の溝3bを有
し、各溝3bは径方向に直線状に延び、それぞれ周方向
に等間隔で設けられている。各溝3b内にはディスクプ
レート3の一端側に貫通する孔3cが設けられ、孔3c
は溝3bの長手方向に間隔をおいてそれぞれ2つずつ設
けられている。また、ディスクプレート3の一端側には
シャフト3aの周面に周方向に間隔をおいて配置された
複数の突部3dが設けられている。更に、ディスクプレ
ート3とケース1との間、ディスクプレート3とケース
カバー2との間には、それぞれオイルシール3eが介装
されている。
フト3aを有し、シャフト3aには図示しない他方の駆
動系が連結される。ディスクプレート3のシャフト3a
側はベアリング7を介してケース1の軸受け1aに支持
され、ベアリング7はCリング7aによってケース1に
固定されている。ディスクプレート3はケースカバー2
との対向面に各ボール4を係合する多数の溝3bを有
し、各溝3bは径方向に直線状に延び、それぞれ周方向
に等間隔で設けられている。各溝3b内にはディスクプ
レート3の一端側に貫通する孔3cが設けられ、孔3c
は溝3bの長手方向に間隔をおいてそれぞれ2つずつ設
けられている。また、ディスクプレート3の一端側には
シャフト3aの周面に周方向に間隔をおいて配置された
複数の突部3dが設けられている。更に、ディスクプレ
ート3とケース1との間、ディスクプレート3とケース
カバー2との間には、それぞれオイルシール3eが介装
されている。
【0013】各ボール4はディスクプレート3の周方向
に配置され、それぞれケースカバー2の溝2bとディス
クプレート3の溝3bに転動自在に係合している。各ボ
ール4は板状に形成された多数のボールホルダ4aに保
持され、各ボールホルダ4aは各ボール4を一つずつ収
容する孔4bを有し、ケースカバー2とボールディスク
3との間に摺動自在に介装されている。
に配置され、それぞれケースカバー2の溝2bとディス
クプレート3の溝3bに転動自在に係合している。各ボ
ール4は板状に形成された多数のボールホルダ4aに保
持され、各ボールホルダ4aは各ボール4を一つずつ収
容する孔4bを有し、ケースカバー2とボールディスク
3との間に摺動自在に介装されている。
【0014】可動プレート5は円盤状に形成され、ディ
スクプレート3の一端側に回動自在に取付けられてい
る。可動プレート5にはディスクプレート3の各孔3c
を各溝3bごとに連通する複数の長孔5aが周方向に各
溝3bと同一の間隔でに設けられ、各長孔5aは溝3b
内をボール4を間にして連通する流路を形成するように
なっている。また、各可動プレート5にはディスクプレ
ート3の各突部3dと係合する複数の切り欠き5bが周
方向に間隔をおいて設けられ、各切り欠き5bは突部3
dを周方向に所定距離だけ移動可能な長さに形成されて
いる。即ち、図6に示すように可動プレート5が一方に
回動すると、可動プレート5の各切り欠き5bの一端が
突部3dに当接して止まり、可動プレート5の各長孔5
aが溝3bの各孔3cに連通し、図7に示すように可動
プレート5が他方に回動すると、可動プレート5の各切
り欠き5bの他端が突部3dに当接して止まり、可動プ
レート5の各長孔5aが溝3bの各孔3cを連通しない
位置まで移動するようになっている。
スクプレート3の一端側に回動自在に取付けられてい
る。可動プレート5にはディスクプレート3の各孔3c
を各溝3bごとに連通する複数の長孔5aが周方向に各
溝3bと同一の間隔でに設けられ、各長孔5aは溝3b
内をボール4を間にして連通する流路を形成するように
なっている。また、各可動プレート5にはディスクプレ
ート3の各突部3dと係合する複数の切り欠き5bが周
方向に間隔をおいて設けられ、各切り欠き5bは突部3
dを周方向に所定距離だけ移動可能な長さに形成されて
いる。即ち、図6に示すように可動プレート5が一方に
回動すると、可動プレート5の各切り欠き5bの一端が
突部3dに当接して止まり、可動プレート5の各長孔5
aが溝3bの各孔3cに連通し、図7に示すように可動
プレート5が他方に回動すると、可動プレート5の各切
り欠き5bの他端が突部3dに当接して止まり、可動プ
レート5の各長孔5aが溝3bの各孔3cを連通しない
位置まで移動するようになっている。
【0015】粘性流体6はシリコンオイル等からなり、
ケース1、ケースカバー2及びディスクプレート3によ
って密閉された空間内に充填されている。
ケース1、ケースカバー2及びディスクプレート3によ
って密閉された空間内に充填されている。
【0016】以上のように構成された回転伝動機構にお
いては、ケース1とディスクプレート3との間に回転差
が生ずると、各ボール4はケースカバー2の溝2bに沿
って転動しながらディスクプレート3の溝3b内を往復
移動する。その際、ケース1及びディスクプレート3の
回転速度差が大きくなると、各ボール4が粘性流体6に
抗して転動する際の抵抗が増大し、ケース1とディスク
プレート3との間で動力が伝達される。この場合、粘性
流体6の抵抗は各ボール4の移動速度に伴って大きくな
ることから、伝達される動力は回転速度差に応じて徐々
に大きくなる。その際、各溝2b,3bは各ボールホル
ダ4aによって互いに仕切られるため、粘性流体6の各
溝2b,3b間の移動が規制され、粘性流体6の抵抗が
より増大する。また、ボール4が移動すると粘性流体6
がボール4と各溝2b,3bとの間を流通しようとする
ことにより、ディスクプレート3がケース1の端面側に
押し付けられ、その際の滑り摩擦によっても動力が伝達
される。また、ケース1及びディスクプレート3の回転
差が一方の回転方向に生ずると、可動プレート5がケー
ス1と同一の方向に回動し、図6に示すように可動プレ
ート5の各長孔5aによって各溝3bの各孔3cが互い
に連通する。これにより、各ボール4が溝3b内を移動
すると、溝3b内の粘性流体6が可動プレート5の長孔
5aを通って溝3bの一端側から他端側に移動する。ま
た、ケース1及びディスクプレート3の回転差が他方の
回転方向に生ずると、可動プレート5がケース1と同一
の方向に回動し、図7に示すように可動プレート5の各
長孔5aが各溝3bの各孔3cからずれて各孔3c間の
流通路が遮断される。これにより、各ボール4が溝3b
内を移動する際、溝3b内の粘性流体6は溝3b内を移
動しにくくなり、各ボール4の移動に対する粘性流体6
の抵抗が増大する。
いては、ケース1とディスクプレート3との間に回転差
が生ずると、各ボール4はケースカバー2の溝2bに沿
って転動しながらディスクプレート3の溝3b内を往復
移動する。その際、ケース1及びディスクプレート3の
回転速度差が大きくなると、各ボール4が粘性流体6に
抗して転動する際の抵抗が増大し、ケース1とディスク
プレート3との間で動力が伝達される。この場合、粘性
流体6の抵抗は各ボール4の移動速度に伴って大きくな
ることから、伝達される動力は回転速度差に応じて徐々
に大きくなる。その際、各溝2b,3bは各ボールホル
ダ4aによって互いに仕切られるため、粘性流体6の各
溝2b,3b間の移動が規制され、粘性流体6の抵抗が
より増大する。また、ボール4が移動すると粘性流体6
がボール4と各溝2b,3bとの間を流通しようとする
ことにより、ディスクプレート3がケース1の端面側に
押し付けられ、その際の滑り摩擦によっても動力が伝達
される。また、ケース1及びディスクプレート3の回転
差が一方の回転方向に生ずると、可動プレート5がケー
ス1と同一の方向に回動し、図6に示すように可動プレ
ート5の各長孔5aによって各溝3bの各孔3cが互い
に連通する。これにより、各ボール4が溝3b内を移動
すると、溝3b内の粘性流体6が可動プレート5の長孔
5aを通って溝3bの一端側から他端側に移動する。ま
た、ケース1及びディスクプレート3の回転差が他方の
回転方向に生ずると、可動プレート5がケース1と同一
の方向に回動し、図7に示すように可動プレート5の各
長孔5aが各溝3bの各孔3cからずれて各孔3c間の
流通路が遮断される。これにより、各ボール4が溝3b
内を移動する際、溝3b内の粘性流体6は溝3b内を移
動しにくくなり、各ボール4の移動に対する粘性流体6
の抵抗が増大する。
【0017】このように、本実施形態の回転伝動機構に
よれば、各ボール4が粘性流体6に抗して転動する際の
抵抗によりケース1とディスクプレート3との間で動力
を伝達するとともに、ケース1と共に回動する可動プレ
ート5により、ディスクプレート3の各溝3b間におけ
る粘性流体6の流通をケース1とディスクプレート3の
回転差が一方の回転方向に生じたときのみ規制するよう
にしたので、粘性流体6の抵抗による動力伝達力を一方
の回転方向では大きく、他方の回転方向では小さくする
ことができる。また、各ボールを保持するボールホルダ
4aによって各溝2b,3bの間を仕切り、粘性流体6
の各溝2b,3b間の移動を規制するようにしたので、
粘性流体6の抵抗をより増大させることができる。
よれば、各ボール4が粘性流体6に抗して転動する際の
抵抗によりケース1とディスクプレート3との間で動力
を伝達するとともに、ケース1と共に回動する可動プレ
ート5により、ディスクプレート3の各溝3b間におけ
る粘性流体6の流通をケース1とディスクプレート3の
回転差が一方の回転方向に生じたときのみ規制するよう
にしたので、粘性流体6の抵抗による動力伝達力を一方
の回転方向では大きく、他方の回転方向では小さくする
ことができる。また、各ボールを保持するボールホルダ
4aによって各溝2b,3bの間を仕切り、粘性流体6
の各溝2b,3b間の移動を規制するようにしたので、
粘性流体6の抵抗をより増大させることができる。
【0018】図8乃至図14は本発明の第2の実施形態
を示すもので、図8は回転伝動機構の側面断面図、図9
は図8のA−A線矢視方向断面図、図10は図8のB−
B線方向から見た図、図11は図8のC−C線方向から
見た図、図12は回転伝動機構の分解斜視図である。
を示すもので、図8は回転伝動機構の側面断面図、図9
は図8のA−A線矢視方向断面図、図10は図8のB−
B線方向から見た図、図11は図8のC−C線方向から
見た図、図12は回転伝動機構の分解斜視図である。
【0019】この回転伝動機構は、ケース10と、ケー
ス10と同軸状に配置されたディスクプレート11と、
ケース10の端面及びディスクプレート11間に配置さ
れたスラストディスク12と、ケース10の端面及びス
ラストディスク12間に配置された複数のボール13
と、ディスクプレート11及びスラストディスク12間
に配置された複数のスラストボール14とを備え、ケー
ス10内における各ボール13の移動する空間には粘性
流体15が充填されている。即ち、ケース10は一方の
回転体を、ディスクプレート11及びスラストディスク
12は他方の回転体を、各ボール13は転動体をそれぞ
れ構成している。
ス10と同軸状に配置されたディスクプレート11と、
ケース10の端面及びディスクプレート11間に配置さ
れたスラストディスク12と、ケース10の端面及びス
ラストディスク12間に配置された複数のボール13
と、ディスクプレート11及びスラストディスク12間
に配置された複数のスラストボール14とを備え、ケー
ス10内における各ボール13の移動する空間には粘性
流体15が充填されている。即ち、ケース10は一方の
回転体を、ディスクプレート11及びスラストディスク
12は他方の回転体を、各ボール13は転動体をそれぞ
れ構成している。
【0020】ケース10は一端を開口した筒形をなし、
その他端の中央にはディスクプレート11の一端側を支
持する軸受け10aが設けられている。ケース10はデ
ィスクプレート11との対向面に各ボール13を係合す
る溝10bを有し、溝10bは周方向に連続して延び、
それぞれ各ボール13をディスクプレート11の溝11
bに沿って往復移動させるように蛇行状に形成されてい
る。ケース10の他端には図示しない一方の駆動系に連
結されるフランジ10cが設けられている。
その他端の中央にはディスクプレート11の一端側を支
持する軸受け10aが設けられている。ケース10はデ
ィスクプレート11との対向面に各ボール13を係合す
る溝10bを有し、溝10bは周方向に連続して延び、
それぞれ各ボール13をディスクプレート11の溝11
bに沿って往復移動させるように蛇行状に形成されてい
る。ケース10の他端には図示しない一方の駆動系に連
結されるフランジ10cが設けられている。
【0021】ディスクプレート11は軸方向に延びるシ
ャフト11aを有し、シャフト11aの一端にはケース
10の一端側に係止するストッパプレート11bがナッ
ト11cによって締結され、これによりディスクプレー
ト11がケース10内に回動自在に組付けられている。
ディスクプレート11の他端面には図示しない他方の駆
動系に連結するためのピン11dが取付けられるととも
に、ケース10内に粘性流体15を充填するための充填
孔11eが設けられ、充填孔11eは粘性流体15が充
填された後にスクリュープラグ11fで封鎖されるよう
になっている。この場合、充填孔11eは注入用と空気
抜き用として計2箇所以上に設けられている。また、デ
ィスクプレート11にはスラストディスク12との対向
面に各スラストボール14を保持する複数の凹部11g
が周方向に等間隔で設けられ、各凹部11gはスラスト
ボール14の半面に係合している。更に、ディスクプレ
ート11とケース10との間には、オイルシール11
h,11i及びCリング11jが介装されている。
ャフト11aを有し、シャフト11aの一端にはケース
10の一端側に係止するストッパプレート11bがナッ
ト11cによって締結され、これによりディスクプレー
ト11がケース10内に回動自在に組付けられている。
ディスクプレート11の他端面には図示しない他方の駆
動系に連結するためのピン11dが取付けられるととも
に、ケース10内に粘性流体15を充填するための充填
孔11eが設けられ、充填孔11eは粘性流体15が充
填された後にスクリュープラグ11fで封鎖されるよう
になっている。この場合、充填孔11eは注入用と空気
抜き用として計2箇所以上に設けられている。また、デ
ィスクプレート11にはスラストディスク12との対向
面に各スラストボール14を保持する複数の凹部11g
が周方向に等間隔で設けられ、各凹部11gはスラスト
ボール14の半面に係合している。更に、ディスクプレ
ート11とケース10との間には、オイルシール11
h,11i及びCリング11jが介装されている。
【0022】スラストディスク12はディスクプレート
11のシャフト11aを挿入する孔12aを有し、シャ
フト11aに回動自在に支持されている。スラストディ
スク12はケースとの対向面に各ボール13を係合する
多数の溝12bを有し、各溝12bは径方向に直線状に
延び、それぞれ周方向に等間隔で設けられている。各溝
12b内にはスラストディスク12の一端側に貫通する
流体充填用の孔12cが設けられ、孔12cはディスク
プレート11の充填孔11eに連通するようになってい
る。また、スラストディスク12にはディスクプレート
11との対向面に各スラストボール14を保持する複数
の凹部12dが周方向に等間隔で設けられ、各凹部12
dはスラストボール14の半面に係合している。この場
合、各凹部12dは一部が周方向の一方に徐々に傾斜を
なして延びるように形成されている。
11のシャフト11aを挿入する孔12aを有し、シャ
フト11aに回動自在に支持されている。スラストディ
スク12はケースとの対向面に各ボール13を係合する
多数の溝12bを有し、各溝12bは径方向に直線状に
延び、それぞれ周方向に等間隔で設けられている。各溝
12b内にはスラストディスク12の一端側に貫通する
流体充填用の孔12cが設けられ、孔12cはディスク
プレート11の充填孔11eに連通するようになってい
る。また、スラストディスク12にはディスクプレート
11との対向面に各スラストボール14を保持する複数
の凹部12dが周方向に等間隔で設けられ、各凹部12
dはスラストボール14の半面に係合している。この場
合、各凹部12dは一部が周方向の一方に徐々に傾斜を
なして延びるように形成されている。
【0023】各ボール13はスラストディスク12の周
方向に配置され、それぞれケース10の溝10bとスラ
ストディスク12の溝12bに転動自在に係合してい
る。
方向に配置され、それぞれケース10の溝10bとスラ
ストディスク12の溝12bに転動自在に係合してい
る。
【0024】各スラストボール14はディスクプレート
11の周方向に配置され、それぞれディスクプレート1
1の凹部11gとスラストディスク12の凹部12dに
係合し、ディスクプレート11及びスラストディスク1
2が互いに一体に回転するように連結されている。
11の周方向に配置され、それぞれディスクプレート1
1の凹部11gとスラストディスク12の凹部12dに
係合し、ディスクプレート11及びスラストディスク1
2が互いに一体に回転するように連結されている。
【0025】粘性流体35はシリコンオイル等からな
り、ケース10及びディスクプレート11によって密閉
された空間内に充填されている。
り、ケース10及びディスクプレート11によって密閉
された空間内に充填されている。
【0026】以上のように構成された回転伝動機構にお
いては、ケース10とディスクプレート11との間に回
転差が生ずると、各ボール13はケース10の溝10b
に沿って転動しながらスラストディスク12の溝12b
内を往復移動する。その際、ケース10及びディスクプ
レート11の回転速度差が大きくなると、各ボール13
が粘性流体15に抗して転動する際の抵抗が増大し、ケ
ース10とディスクプレート11との間で動力が伝達さ
れる。この場合、粘性流体15の抵抗は各ボール13の
移動速度に伴って大きくなることから、伝達される動力
は回転速度差に応じて徐々に大きくなる。その際、ケー
ス10及びディスクプレート11の回転差が一方の回転
方向に生ずると、図13に示すようにディスクプレート
11の凹部11gとスラストディスク12の凹部12d
にはスラストボール14の球面に沿って形成された面に
それぞれスラストボール14からの力が加わる。また、
ケース10及びディスクプレート11の回転差が他方の
回転方向に生ずると、図14に示すようにディスクプレ
ート11の凹部11gにはスラストボール14の球面に
沿って形成された面にスラストボール14からの力が加
わり、スラストディスク12の凹部12dには周方向に
延びる傾斜面にスラストボール14からの力が加わる。
これにより、スラストディスク12側ではスラストボー
ル14が凹部12dの傾斜面に移動しようとするため、
その反力が軸方向に作用してスラストディスク12がケ
ース10の端面に圧接し、その滑り摩擦により動力の伝
達力が増大する。
いては、ケース10とディスクプレート11との間に回
転差が生ずると、各ボール13はケース10の溝10b
に沿って転動しながらスラストディスク12の溝12b
内を往復移動する。その際、ケース10及びディスクプ
レート11の回転速度差が大きくなると、各ボール13
が粘性流体15に抗して転動する際の抵抗が増大し、ケ
ース10とディスクプレート11との間で動力が伝達さ
れる。この場合、粘性流体15の抵抗は各ボール13の
移動速度に伴って大きくなることから、伝達される動力
は回転速度差に応じて徐々に大きくなる。その際、ケー
ス10及びディスクプレート11の回転差が一方の回転
方向に生ずると、図13に示すようにディスクプレート
11の凹部11gとスラストディスク12の凹部12d
にはスラストボール14の球面に沿って形成された面に
それぞれスラストボール14からの力が加わる。また、
ケース10及びディスクプレート11の回転差が他方の
回転方向に生ずると、図14に示すようにディスクプレ
ート11の凹部11gにはスラストボール14の球面に
沿って形成された面にスラストボール14からの力が加
わり、スラストディスク12の凹部12dには周方向に
延びる傾斜面にスラストボール14からの力が加わる。
これにより、スラストディスク12側ではスラストボー
ル14が凹部12dの傾斜面に移動しようとするため、
その反力が軸方向に作用してスラストディスク12がケ
ース10の端面に圧接し、その滑り摩擦により動力の伝
達力が増大する。
【0027】このように、本実施形態の回転伝動機構に
よれば、各ボール13が粘性流体15に抗して転動する
際の抵抗によりケース10とディスクプレート11との
間で動力を伝達するとともに、ディスクプレート11と
スラストディスク12とをディスクプレート11及びス
ラストディスク12の凹部11g,12dに係合する複
数のスラストボール14によって連結し、ケース10と
ディスクプレート11の回転差が一方の回転方向に生じ
たときのみ各スラストボール14の反力を軸方向に生じ
させてスラストディスク12とケース10との間に滑り
摩擦による抵抗を発生させるようにしたので、第1の実
施形態と同様、動力伝達力を一方の回転方向では大き
く、他方の回転方向では小さくすることができる。尚、
本実施形態においても、第1の実施形態と同様、各溝1
0b,12bの間を各ボール13を保持する仕切部材で
仕切ることにより、粘性流体15の抵抗をより増大させ
ることができる。
よれば、各ボール13が粘性流体15に抗して転動する
際の抵抗によりケース10とディスクプレート11との
間で動力を伝達するとともに、ディスクプレート11と
スラストディスク12とをディスクプレート11及びス
ラストディスク12の凹部11g,12dに係合する複
数のスラストボール14によって連結し、ケース10と
ディスクプレート11の回転差が一方の回転方向に生じ
たときのみ各スラストボール14の反力を軸方向に生じ
させてスラストディスク12とケース10との間に滑り
摩擦による抵抗を発生させるようにしたので、第1の実
施形態と同様、動力伝達力を一方の回転方向では大き
く、他方の回転方向では小さくすることができる。尚、
本実施形態においても、第1の実施形態と同様、各溝1
0b,12bの間を各ボール13を保持する仕切部材で
仕切ることにより、粘性流体15の抵抗をより増大させ
ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2の
回転伝動機構によれば、動力伝達力を一方の回転方向で
は大きく、他方の回転方向では小さくすることができる
ので、例えば自動車におけるアンチロック・ブレーキ・
システムとの組合わせなど、条件に応じて動力伝達力の
大きさを変えたい場合に有利である。
回転伝動機構によれば、動力伝達力を一方の回転方向で
は大きく、他方の回転方向では小さくすることができる
ので、例えば自動車におけるアンチロック・ブレーキ・
システムとの組合わせなど、条件に応じて動力伝達力の
大きさを変えたい場合に有利である。
【0029】また、請求項3の回転伝動機構によれば、
請求項1及び2の効果に加え、粘性流体の抵抗を増大さ
せることができるので、動力の伝達をより確実に行うこ
とができる。
請求項1及び2の効果に加え、粘性流体の抵抗を増大さ
せることができるので、動力の伝達をより確実に行うこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す回転伝動機構の
側面断面図
側面断面図
【図2】図1のA−A線矢視方向断面図
【図3】図1のB−B線方向から見た図
【図4】図1のC−C線方向から見た図
【図5】回転伝動機構の分解斜視図
【図6】回転伝動機構の動作説明図
【図7】回転伝動機構の動作説明図
【図8】本発明の第2の実施形態を示す回転伝動機構の
側面断面図
側面断面図
【図9】図8のA−A線矢視方向断面図
【図10】図8のB−B線方向から見た図
【図11】図8のC−C線方向から見た図
【図12】回転伝動機構の分解斜視図
【図13】回転伝動機構の動作説明図
【図14】回転伝動機構の動作説明図
1…ケース、2…ケースカバー、2b…溝、3…ディス
クプレート、3b…溝、3c…孔、4…ボール、5…可
動プレート、5a…長孔、6…粘性流体、10…ケー
ス、10b…溝、11…ディスクプレート、12…スラ
ストディスク、12b…溝、13…ボール、14…スラ
ストボール、15…粘性流体。
クプレート、3b…溝、3c…孔、4…ボール、5…可
動プレート、5a…長孔、6…粘性流体、10…ケー
ス、10b…溝、11…ディスクプレート、12…スラ
ストディスク、12b…溝、13…ボール、14…スラ
ストボール、15…粘性流体。
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに所定の面を軸方向に対向させて同
軸状に配置された一対の回転体と、 各回転体の対向面間に配置された複数の転動体と、 一方の回転体の対向面に設けられ、各転動体を回転体の
径方向に移動自在に係合する複数の溝と、 他方の回転体の対向面に設けられ、各回転体が互いに回
転差を生ずると各転動体を一方の回転体の溝に沿って往
復移動させる連続した溝と、 各回転体の溝内に充填された粘性流体と、 各転動体の溝内の移動によって流動する粘性流体を所定
の流路に流通させる流体流通手段と、 各回転体の回転差が一方の回転方向に生ずると前記流路
の粘性流体の流通を規制する流通規制手段とを備えたこ
とを特徴とする回転伝動機構。 - 【請求項2】 互いに所定の面を軸方向に対向させて同
軸状に配置された一対の回転体と、 各回転体の対向面間に配置された複数の転動体と、 一方の回転体の対向面に設けられ、各転動体を回転体の
径方向に移動自在に係合する複数の溝と、 他方の回転体の対向面に設けられ、各回転体が互いに回
転差を生ずると各転動体を一方の回転体の溝に沿って往
復移動させる連続した溝と、 各回転体の溝内に充填された粘性流体と、 各回転体の回転差が一方の回転方向に生ずると各回転体
の所定部位を軸方向に圧接させる圧接手段とを備えたこ
とを特徴とする回転伝動機構。 - 【請求項3】 前記各回転体の対向面間に一方の回転体
の溝と他方の回転体の溝とを仕切る仕切部材を設けたこ
とを特徴とする請求項1または2記載の回転伝動機構
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17680996A JPH1016589A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 回転伝動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17680996A JPH1016589A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 回転伝動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016589A true JPH1016589A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16020227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17680996A Pending JPH1016589A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 回転伝動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016589A (ja) |
-
1996
- 1996-07-05 JP JP17680996A patent/JPH1016589A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0670439B1 (en) | Differential gear | |
US7806797B2 (en) | Ball ramp assembly with variable pitch of the ball grooves | |
JP2884474B2 (ja) | クラッチを制御する方法及び装置 | |
JPH034055A (ja) | 差動装置 | |
US5063738A (en) | Pressure generation and responsive mechanism with high viscous fluid | |
KR950003839B1 (ko) | 4륜 구동차의 토오크전달장치 | |
JPH1016589A (ja) | 回転伝動機構 | |
JPH02120529A (ja) | 駆動力伝達装置 | |
KR20000022907A (ko) | 점성 진작 볼 램프 클러치 및 그 개선형 하우징 | |
JP3106301B2 (ja) | クラッチを制御するための装置 | |
EP0822111A2 (en) | Rotation transmitting mechanism and automotive transfer using the same | |
JP2001526356A5 (ja) | ||
JP2001526356A (ja) | 駆動装置 | |
JPH05126167A (ja) | 伝動装置 | |
US6142262A (en) | Wet disc pack with modified stationary discs | |
JP2002317835A (ja) | ディスクブレーキ | |
KR19980702070A (ko) | 동력전달 장치 | |
JP2709143B2 (ja) | クラッチ装置 | |
KR0136892B1 (ko) | 커플링을 제어하는 방법 및 장치(Method and Device for Controlling a Coupling) | |
JPH04176733A (ja) | 回転伝達装置 | |
JP2522810B2 (ja) | 駆動力伝達装置 | |
JPH06344796A (ja) | 4輪駆動車の回転伝達装置 | |
JP2975133B2 (ja) | 回転伝達装置 | |
JPH0351544Y2 (ja) | ||
JP2993892B2 (ja) | 駆動力伝達装置 |