JPH10151356A - 燃焼用触媒部材 - Google Patents
燃焼用触媒部材Info
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- JPH10151356A JPH10151356A JP8310457A JP31045796A JPH10151356A JP H10151356 A JPH10151356 A JP H10151356A JP 8310457 A JP8310457 A JP 8310457A JP 31045796 A JP31045796 A JP 31045796A JP H10151356 A JPH10151356 A JP H10151356A
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- JP
- Japan
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- combustion
- catalyst
- catalyst layer
- zirconia
- layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃焼後も良好な低温活性、あるいは定常燃焼
特性を維持できる燃焼用触媒部材が従来存在しない。 【解決手段】第一触媒層8がPtを担持したアルミナを
含み、第一触媒層8上に設けられた第二触媒層9がPd
を担持したジルコニア、又はセリアを含む燃焼用触媒部
材、第一触媒層8がPdを担持したアルミナを含み、第
一触媒層8上に設けられた第二触媒層9がPdを担持し
たジルコニア、又はセリアを含む燃焼用触媒部材、第一
触媒層8がPtを担持したアルミナを含み、第一触媒層
8上に設けられた第二触媒層9がPdを担持したアルミ
ナを含む燃焼用触媒部材、第一触媒層が主にPtを担持
したアルミナを含み、第一触媒層上に設けられた第二触
媒層が主にPdを担持したアルミナを含み、第二触媒層
上に設けられた第三触媒層がPdを担持したジルコニ
ア、又はセリアからなる燃焼用触媒部材である。
特性を維持できる燃焼用触媒部材が従来存在しない。 【解決手段】第一触媒層8がPtを担持したアルミナを
含み、第一触媒層8上に設けられた第二触媒層9がPd
を担持したジルコニア、又はセリアを含む燃焼用触媒部
材、第一触媒層8がPdを担持したアルミナを含み、第
一触媒層8上に設けられた第二触媒層9がPdを担持し
たジルコニア、又はセリアを含む燃焼用触媒部材、第一
触媒層8がPtを担持したアルミナを含み、第一触媒層
8上に設けられた第二触媒層9がPdを担持したアルミ
ナを含む燃焼用触媒部材、第一触媒層が主にPtを担持
したアルミナを含み、第一触媒層上に設けられた第二触
媒層が主にPdを担持したアルミナを含み、第二触媒層
上に設けられた第三触媒層がPdを担持したジルコニ
ア、又はセリアからなる燃焼用触媒部材である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房器や発熱装置
などに用いられる、気体燃料または液体燃料の燃焼に用
いられる触媒部材に関するものである。
などに用いられる、気体燃料または液体燃料の燃焼に用
いられる触媒部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記暖房器や発熱装置の用途では、主に
Pt、あるいはPdを担持したγ−アルミナなどの活性
アルミナの塗膜を、セラミックス焼結体、繊維、金属な
どの構造体の上に設けた触媒部材が用いられ、一部は実
用化されている。
Pt、あるいはPdを担持したγ−アルミナなどの活性
アルミナの塗膜を、セラミックス焼結体、繊維、金属な
どの構造体の上に設けた触媒部材が用いられ、一部は実
用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、触媒燃焼
は、触媒作用により、固体表面上で燃料分子を接触燃焼
させる技術であるが、一般に燃料の炭素数が少なくなる
のに伴って、多くの活性化エネルギーを必要とする。特
にメタンを主成分とする天然ガスは低温燃焼しにくく、
民生用触媒燃焼機器の開発を困難なものとしている。触
媒活性種の中で、白金族触媒が比較的メタン燃焼に対し
て低温活性が優れていることは、よく知られている。ア
ルミナ担体、中でもγ−アルミナや、アルカリ土類金
属、希土類金属などにより熱安定化されたアルミナな
ど、比表面積が比較的大きな活性アルミナに担持された
Pdは、高温耐久性が優れている。しかし、Pdをジル
コニアやセリアに担持した触媒に比べると、低温燃焼を
開始する温度が高く、触媒の予熱に時間を要していた。
一方、Pdをジルコニアやセリアに担持した触媒は、活
性アルミナと比較して担体の比表面積が小さいため、燃
焼によるPdのシンタリングが起こりやすく、劣化しや
すい問題点を有していた。また、Ptに比べると、Pd
は定常燃焼温度域で(具体的には600〜850℃)で
反応速度が遅いため、燃焼時に炭化水素のスリップが生
じ、特にジルコニア、あるいはセリアに担持した場合に
多く排出されていた。
は、触媒作用により、固体表面上で燃料分子を接触燃焼
させる技術であるが、一般に燃料の炭素数が少なくなる
のに伴って、多くの活性化エネルギーを必要とする。特
にメタンを主成分とする天然ガスは低温燃焼しにくく、
民生用触媒燃焼機器の開発を困難なものとしている。触
媒活性種の中で、白金族触媒が比較的メタン燃焼に対し
て低温活性が優れていることは、よく知られている。ア
ルミナ担体、中でもγ−アルミナや、アルカリ土類金
属、希土類金属などにより熱安定化されたアルミナな
ど、比表面積が比較的大きな活性アルミナに担持された
Pdは、高温耐久性が優れている。しかし、Pdをジル
コニアやセリアに担持した触媒に比べると、低温燃焼を
開始する温度が高く、触媒の予熱に時間を要していた。
一方、Pdをジルコニアやセリアに担持した触媒は、活
性アルミナと比較して担体の比表面積が小さいため、燃
焼によるPdのシンタリングが起こりやすく、劣化しや
すい問題点を有していた。また、Ptに比べると、Pd
は定常燃焼温度域で(具体的には600〜850℃)で
反応速度が遅いため、燃焼時に炭化水素のスリップが生
じ、特にジルコニア、あるいはセリアに担持した場合に
多く排出されていた。
【0004】一方、活性アルミナに担持されたPtは、
メタンに対する低温活性についてはPdに劣るものの、
一度燃焼を開始すると反応速度が大きく、安定した定常
燃焼特性を示すとともに、排出される未燃炭化水素が少
ないという特長がある。しかし、PtはPdよりも燃焼
による劣化を受けやすい欠点がある。燃焼触媒が劣化す
ると、燃料供給方向に対してより下流で行われることに
なる。放熱が妨げられる触媒中心部で燃焼が行われる
と、触媒温度はより高温化し、加速的に熱劣化を招いて
いた。
メタンに対する低温活性についてはPdに劣るものの、
一度燃焼を開始すると反応速度が大きく、安定した定常
燃焼特性を示すとともに、排出される未燃炭化水素が少
ないという特長がある。しかし、PtはPdよりも燃焼
による劣化を受けやすい欠点がある。燃焼触媒が劣化す
ると、燃料供給方向に対してより下流で行われることに
なる。放熱が妨げられる触媒中心部で燃焼が行われる
と、触媒温度はより高温化し、加速的に熱劣化を招いて
いた。
【0005】また、PtとPdを同一触媒層に担持する
と、合金形成されるため、燃焼活性が低下する。また、
ジルコニア、あるいはセリアと、比表面積が比較的大き
い活性アルミナを同一触媒層内に担持すると、ジルコニ
ア、あるいはセリアの担体効果を得ることができなかっ
た。この理由は、活性アルミナに白金族金属の担持が選
択的に行われたためと考えられる。
と、合金形成されるため、燃焼活性が低下する。また、
ジルコニア、あるいはセリアと、比表面積が比較的大き
い活性アルミナを同一触媒層内に担持すると、ジルコニ
ア、あるいはセリアの担体効果を得ることができなかっ
た。この理由は、活性アルミナに白金族金属の担持が選
択的に行われたためと考えられる。
【0006】本発明は、上記従来触媒が有する各課題を
考慮し、触媒の低温活性、あるいは定常燃焼特性を長時
間燃焼後も維持することが可能な燃焼用触媒部材の提供
を目的とする。
考慮し、触媒の低温活性、あるいは定常燃焼特性を長時
間燃焼後も維持することが可能な燃焼用触媒部材の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)第一触
媒層がPtを担持したアルミナを含み、前記第一触媒層
上に設けられた第二触媒層がPdを担持したジルコニア
を含むことを特徴とする燃焼用触媒部材、(2) 第一
触媒層がPdを担持したアルミナを含み、前記第一触媒
層上に設けられた第二触媒層がPdを担持したジルコニ
ア、あるいはセリアを含むことを特徴とする燃焼用触媒
部材、(3)第一触媒層がPtを担持したアルミナを含
み、前記第一触媒層上に設けられた第二触媒層がPdを
担持したアルミナを含むことを特徴とする燃焼用触媒部
材、(4)第一触媒層が主にPtを担持したアルミナを
含み、前記第一触媒層上に設けられた第二触媒層が主に
Pdを担持したアルミナを含み、前記第二触媒層上に設
けられた第三触媒層がPdを担持したジルコニア、ある
いはセリアを含むことを特徴とする燃焼用触媒部材、
(5)前記Ptを含有する触媒層と、Pdを含有する触
媒層の間に、白金族金属触媒を担持しない無機酸化物層
を有することを特徴とする(1)、(3)、(4)記載
の燃焼用触媒部材、である。
媒層がPtを担持したアルミナを含み、前記第一触媒層
上に設けられた第二触媒層がPdを担持したジルコニア
を含むことを特徴とする燃焼用触媒部材、(2) 第一
触媒層がPdを担持したアルミナを含み、前記第一触媒
層上に設けられた第二触媒層がPdを担持したジルコニ
ア、あるいはセリアを含むことを特徴とする燃焼用触媒
部材、(3)第一触媒層がPtを担持したアルミナを含
み、前記第一触媒層上に設けられた第二触媒層がPdを
担持したアルミナを含むことを特徴とする燃焼用触媒部
材、(4)第一触媒層が主にPtを担持したアルミナを
含み、前記第一触媒層上に設けられた第二触媒層が主に
Pdを担持したアルミナを含み、前記第二触媒層上に設
けられた第三触媒層がPdを担持したジルコニア、ある
いはセリアを含むことを特徴とする燃焼用触媒部材、
(5)前記Ptを含有する触媒層と、Pdを含有する触
媒層の間に、白金族金属触媒を担持しない無機酸化物層
を有することを特徴とする(1)、(3)、(4)記載
の燃焼用触媒部材、である。
【0008】このような構成の本発明は、第一触媒層に
アルミナに担持されたPt、またはPd触媒層を設け、
第二触媒層に設けた低温活性に優れたジルコニア、ある
いはセリアに担持されたPd触媒とを複合化することに
より、ジルコニア、あるいはセリアに担持されたPd触
媒の低温で触媒燃焼を開始する性能をより長時間維持す
ることができる。また、アルミナに担持したPt触媒を
第一触媒層に設け、第二触媒層にアルミナに担持したP
d触媒を設けることにより、Ptの燃焼劣化を抑制で
き、より長時間定常燃焼特性を維持することができる。
また、Pt層とPd層の間に、触媒金属を担持しない金
属酸化物層を設け、合金化を抑制することにより、さら
に効果的な複合効果を発揮できる。
アルミナに担持されたPt、またはPd触媒層を設け、
第二触媒層に設けた低温活性に優れたジルコニア、ある
いはセリアに担持されたPd触媒とを複合化することに
より、ジルコニア、あるいはセリアに担持されたPd触
媒の低温で触媒燃焼を開始する性能をより長時間維持す
ることができる。また、アルミナに担持したPt触媒を
第一触媒層に設け、第二触媒層にアルミナに担持したP
d触媒を設けることにより、Ptの燃焼劣化を抑制で
き、より長時間定常燃焼特性を維持することができる。
また、Pt層とPd層の間に、触媒金属を担持しない金
属酸化物層を設け、合金化を抑制することにより、さら
に効果的な複合効果を発揮できる。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0010】本発明では、アルミナに担持されたPt触
媒、Pd触媒、ジルコニア、あるいはセリアに担持され
たPd触媒が層を別して設けられている。アルミナ担体
としては、γ−アルミナやアルカリ土類金属、希土類金
属などにより耐熱性を向上させたアルミナなど、比表面
積が比較的大きな活性アルミナを用いることが好まし
い。上記の構成にすると、それぞれの担持白金族金属触
媒の特性が損なわれることなく発揮できる。Pdに比べ
て熱劣化を起こしやすいPtを用いる場合は、第一触媒
層に設け、第二触媒層にPdを設けることにより、Pt
粒子に対する熱負荷が減少するため、劣化を抑制するこ
とができる。例えば、図1に示すような、第一触媒層2
と第二触媒層3とである。
媒、Pd触媒、ジルコニア、あるいはセリアに担持され
たPd触媒が層を別して設けられている。アルミナ担体
としては、γ−アルミナやアルカリ土類金属、希土類金
属などにより耐熱性を向上させたアルミナなど、比表面
積が比較的大きな活性アルミナを用いることが好まし
い。上記の構成にすると、それぞれの担持白金族金属触
媒の特性が損なわれることなく発揮できる。Pdに比べ
て熱劣化を起こしやすいPtを用いる場合は、第一触媒
層に設け、第二触媒層にPdを設けることにより、Pt
粒子に対する熱負荷が減少するため、劣化を抑制するこ
とができる。例えば、図1に示すような、第一触媒層2
と第二触媒層3とである。
【0011】また、活性アルミナに担持したPdを第一
触媒層に、ジルコニア、あるいはセリアに担持したPd
を第二触媒層とすることにより、前記ジルコニア、ある
いはセリアに担持したPd触媒の低温で燃焼を開始する
能力が維持される。活性アルミナに担持したPdは、ジ
ルコニア、あるいはセリアに担持したPdよりも耐久性
に優れており、劣化によって燃焼位置が下流に移動する
ことを防ぐことができるためである。上記の構成を逆に
すると、Pdを担持したジルコニア、あるいはセリアの
担体効果は十分に発揮されない。Pdが活性アルミナ層
に移動しやすくなるためと考えられる。
触媒層に、ジルコニア、あるいはセリアに担持したPd
を第二触媒層とすることにより、前記ジルコニア、ある
いはセリアに担持したPd触媒の低温で燃焼を開始する
能力が維持される。活性アルミナに担持したPdは、ジ
ルコニア、あるいはセリアに担持したPdよりも耐久性
に優れており、劣化によって燃焼位置が下流に移動する
ことを防ぐことができるためである。上記の構成を逆に
すると、Pdを担持したジルコニア、あるいはセリアの
担体効果は十分に発揮されない。Pdが活性アルミナ層
に移動しやすくなるためと考えられる。
【0012】ジルコニア、あるいはセリアに担持された
Pdの低温活性は、燃焼位置が下流に移動しなければ、
十分維持されるため、前記のように、下層にPt担持触
媒とすることにより、Ptの劣化を抑制するとともに、
アルミナに担持したPdと同様の理由で、ジルコニア、
あるいはセリアに担持されたPdの劣化を抑制すること
も可能となる。
Pdの低温活性は、燃焼位置が下流に移動しなければ、
十分維持されるため、前記のように、下層にPt担持触
媒とすることにより、Ptの劣化を抑制するとともに、
アルミナに担持したPdと同様の理由で、ジルコニア、
あるいはセリアに担持されたPdの劣化を抑制すること
も可能となる。
【0013】また、活性アルミナに担持したPtを第一
触媒層に、活性アルミナに担持したPdを第二触媒層に
設けると、Pdを担持したジルコニア、あるいはセリア
と複合するよりもPt触媒の性能を維持しやすく、劣化
速度を小さくすることができる。
触媒層に、活性アルミナに担持したPdを第二触媒層に
設けると、Pdを担持したジルコニア、あるいはセリア
と複合するよりもPt触媒の性能を維持しやすく、劣化
速度を小さくすることができる。
【0014】また、層を分割して活性アルミナに担持さ
れたPt、Pd、ジルコニア、あるいはセリアに担持さ
れたPdをすべて担持することによって、上記担体に担
持された白金族金属触媒の低温活性および定常燃焼特性
を長時間発揮できる。例えば、図2に示すような、第一
触媒層2、第二触媒層3、第三触媒層4である。
れたPt、Pd、ジルコニア、あるいはセリアに担持さ
れたPdをすべて担持することによって、上記担体に担
持された白金族金属触媒の低温活性および定常燃焼特性
を長時間発揮できる。例えば、図2に示すような、第一
触媒層2、第二触媒層3、第三触媒層4である。
【0015】また、PtとPdが高温で接触すると、合
金を形成し、不活性化する。この中間に触媒金属を担持
しないアルミナなどの金属酸化物層を設けることによっ
て、合金による活性低下を抑制できる。例えば、図3に
示すような、第一触媒層2、金属酸化物層5、第二触媒
層3である。
金を形成し、不活性化する。この中間に触媒金属を担持
しないアルミナなどの金属酸化物層を設けることによっ
て、合金による活性低下を抑制できる。例えば、図3に
示すような、第一触媒層2、金属酸化物層5、第二触媒
層3である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。 (実施例1)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、3g担持することにより、第一触媒層
を形成した。
説明する。 (実施例1)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、3g担持することにより、第一触媒層
を形成した。
【0017】次に、1000℃で1時間予備焼成したジ
ルコニア粉末100g、固形分30wt%含むジルコニ
アゾル3.3g、水100g、パラジウムジニトロジア
ンミン塩水溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュ
コートスラリーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成し
て、3g担持することにより、第二触媒層を形成した。 (実施例2)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、パ
ラジウムジニトロジアンミン塩水溶液をPd換算で2g
加えてなるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥
後、500℃で焼成して、3g担持することにより、第
一触媒層を形成した。
ルコニア粉末100g、固形分30wt%含むジルコニ
アゾル3.3g、水100g、パラジウムジニトロジア
ンミン塩水溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュ
コートスラリーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成し
て、3g担持することにより、第二触媒層を形成した。 (実施例2)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、パ
ラジウムジニトロジアンミン塩水溶液をPd換算で2g
加えてなるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥
後、500℃で焼成して、3g担持することにより、第
一触媒層を形成した。
【0018】次に、1000℃で1時間予備焼成したジ
ルコニア粉末100g、固形分30wt%含むジルコニ
アゾル3.3g、水100g、パラジウムジニトロジア
ンミン塩水溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュ
コートスラリーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成し
て、3g担持することにより、第二触媒層を形成した。 (実施例3)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、3g担持することにより、第一触媒層
を形成した。
ルコニア粉末100g、固形分30wt%含むジルコニ
アゾル3.3g、水100g、パラジウムジニトロジア
ンミン塩水溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュ
コートスラリーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成し
て、3g担持することにより、第二触媒層を形成した。 (実施例3)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、3g担持することにより、第一触媒層
を形成した。
【0019】次に、1000℃で1時間予備焼成したγ
−アルミナ粉末100g、硝酸アルミニウム9水塩 1
0g、水130g、パラジウムジニトロジアンミン塩水
溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコートスラ
リーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、3g担持
することにより、第二触媒層を形成した。 (実施例4)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、1g担持することにより、第一触媒層
を形成した。
−アルミナ粉末100g、硝酸アルミニウム9水塩 1
0g、水130g、パラジウムジニトロジアンミン塩水
溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコートスラ
リーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、3g担持
することにより、第二触媒層を形成した。 (実施例4)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、1g担持することにより、第一触媒層
を形成した。
【0020】次に、活性アルミナ粉末100g、硝酸ア
ルミニウム9水塩 10g、水130g、パラジウムジ
ニトロジアンミン塩水溶液をPd換算で2g加えてなる
ウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、500℃
で焼成して、2g担持することにより、第二触媒層を形
成した。次に、1000℃で1時間予備焼成したジルコ
ニア粉末100g、固形分30wt%含むジルコニアゾ
ル3.3g、水100g、パラジウムジニトロジアンミ
ン塩水溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコー
トスラリーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、3
g担持することにより、第三触媒層を形成した。 (実施例5)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、3g担持することにより、第一触媒層
を形成した。
ルミニウム9水塩 10g、水130g、パラジウムジ
ニトロジアンミン塩水溶液をPd換算で2g加えてなる
ウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、500℃
で焼成して、2g担持することにより、第二触媒層を形
成した。次に、1000℃で1時間予備焼成したジルコ
ニア粉末100g、固形分30wt%含むジルコニアゾ
ル3.3g、水100g、パラジウムジニトロジアンミ
ン塩水溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコー
トスラリーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、3
g担持することにより、第三触媒層を形成した。 (実施例5)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)1を、1
000℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、3g担持することにより、第一触媒層
を形成した。
【0021】次に、1000℃で1時間予備焼成したγ
−アルミナ粉末100g、硝酸アルミニウム9水塩 1
3g、水180gからなるスラリーに含浸し、乾燥後、
500℃で焼成することにより、触媒を担持していない
金属酸化物層を1.5g形成した。次に、ジルコニア粉
末100g、固形分30wt%含むジルコニアゾル3.
3g、水100g、パラジウムジニトロジアンミン塩水
溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコートスラ
リーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、3g担持
することにより、第二触媒層を形成した。 (比較例1)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)を、10
00℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、6g担持することにより、触媒層を形
成した。 (比較例2)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)を、10
00℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、パ
ラジウムジニトロジアンミン塩水溶液をPd換算で2g
加えてなるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥
後、500℃で焼成して、6g担持することにより、触
媒層を形成した。 (比較例3)1000℃で1時間予備焼成したジルコニ
ア粉末100g、固形分30wt%含むジルコニアゾル
3.3g、水100g、パラジウムジニトロジアンミン
塩水溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコート
スラリーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、6g
担持することにより、触媒層を形成した。 (比較例4)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)を、10
00℃で1時間予備焼成したジルコニア粉末100g、
固形分30wt%含むジルコニアゾル3.3g、水10
0g、パラジウムジニトロジアンミン塩水溶液をPd換
算で2g加えてなるウォッシュコートスラリーに含浸
し、乾燥後、500℃で焼成して、3g担持することに
より、第一触媒層を形成した。
−アルミナ粉末100g、硝酸アルミニウム9水塩 1
3g、水180gからなるスラリーに含浸し、乾燥後、
500℃で焼成することにより、触媒を担持していない
金属酸化物層を1.5g形成した。次に、ジルコニア粉
末100g、固形分30wt%含むジルコニアゾル3.
3g、水100g、パラジウムジニトロジアンミン塩水
溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコートスラ
リーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、3g担持
することにより、第二触媒層を形成した。 (比較例1)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)を、10
00℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、白
金ジニトロジアンミン塩水溶液をPt換算で2g加えて
なるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥後、50
0℃で焼成して、6g担持することにより、触媒層を形
成した。 (比較例2)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)を、10
00℃で1時間予備焼成したγ−アルミナ粉末100
g、硝酸アルミニウム9水塩 10g、水130g、パ
ラジウムジニトロジアンミン塩水溶液をPd換算で2g
加えてなるウォッシュコートスラリーに含浸し、乾燥
後、500℃で焼成して、6g担持することにより、触
媒層を形成した。 (比較例3)1000℃で1時間予備焼成したジルコニ
ア粉末100g、固形分30wt%含むジルコニアゾル
3.3g、水100g、パラジウムジニトロジアンミン
塩水溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコート
スラリーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、6g
担持することにより、触媒層を形成した。 (比較例4)コージライト製ハニカム(400セル/i
nch2、壁厚0.15、50φ、長さ20)を、10
00℃で1時間予備焼成したジルコニア粉末100g、
固形分30wt%含むジルコニアゾル3.3g、水10
0g、パラジウムジニトロジアンミン塩水溶液をPd換
算で2g加えてなるウォッシュコートスラリーに含浸
し、乾燥後、500℃で焼成して、3g担持することに
より、第一触媒層を形成した。
【0022】次に、1000℃で1時間予備焼成したγ
−アルミナ粉末100g、硝酸アルミニウム9水塩 1
0g、水130g、パラジウムジニトロジアンミン塩水
溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコートスラ
リーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、3g担持
することにより、第二触媒層を形成した。
−アルミナ粉末100g、硝酸アルミニウム9水塩 1
0g、水130g、パラジウムジニトロジアンミン塩水
溶液をPd換算で2g加えてなるウォッシュコートスラ
リーに含浸し、乾燥後、500℃で焼成して、3g担持
することにより、第二触媒層を形成した。
【0023】次に、上記で得られたハニカム触媒6を、
図4に示す燃焼装置の燃焼室7に装着した。燃料の都市
ガス13A、250kcal/h相当量と、化学量論比
で1.2倍の空気を、それぞれ流量計8により制御し、
燃料供給口9を経由してハニカム触媒6に供給した。触
媒下流に設けられたイグナイター10が加熱されると、
ハニカム触媒6の下流に火炎が形成され、触媒6が活性
化温度まで達すると、触媒燃焼を開始する。
図4に示す燃焼装置の燃焼室7に装着した。燃料の都市
ガス13A、250kcal/h相当量と、化学量論比
で1.2倍の空気を、それぞれ流量計8により制御し、
燃料供給口9を経由してハニカム触媒6に供給した。触
媒下流に設けられたイグナイター10が加熱されると、
ハニカム触媒6の下流に火炎が形成され、触媒6が活性
化温度まで達すると、触媒燃焼を開始する。
【0024】触媒燃焼の連続燃焼試験を1000時間行
い、燃焼特性の変化を調べた。燃焼開始温度を触媒上流
面の中心に設置した熱電対11によって測定した。上流
燃焼面温度は、輻射温度計で測定した。排気ガス中の炭
化水素濃度は、プローブ12から導入された排気ガスを
全炭化水素濃度計によって測定した。
い、燃焼特性の変化を調べた。燃焼開始温度を触媒上流
面の中心に設置した熱電対11によって測定した。上流
燃焼面温度は、輻射温度計で測定した。排気ガス中の炭
化水素濃度は、プローブ12から導入された排気ガスを
全炭化水素濃度計によって測定した。
【0025】都市ガスを用いた場合の、実施例1〜5お
よび比較例1〜4の各触媒の燃焼量初期、1000時間
燃焼寿命試験後における触媒燃焼開始温度、上流燃焼面
の輻射温度、未燃炭化水素濃度を(表1)に示す。
よび比較例1〜4の各触媒の燃焼量初期、1000時間
燃焼寿命試験後における触媒燃焼開始温度、上流燃焼面
の輻射温度、未燃炭化水素濃度を(表1)に示す。
【0026】
【表1】 実施例1、2、4、5の場合、比較例1〜4に比べて燃
焼寿命後の燃焼開始温度は低く、1000時間燃焼後も
350℃〜400℃で触媒燃焼を開始した。ジルコニア
に担持されたPd層の低温活性が維持されたためであ
る。また、実施例1、3、4、5のように、Pt担持層
を有すると、未燃炭化水素の排出が観測されなかった。
また、ジルコニア担体を用いず、γ−アルミナ層のみを
使用した実施例3の場合は、触媒燃焼開始温度は高くな
るものの、上流輻射温度は最も高い値であった。γ−ア
ルミナに担持されたPdによって耐久性が高くなり、P
tの燃焼速度が維持されたためと考えられる。実施例1
と5の比較より、Pt担持層とPd担持層の中間に、触
媒金属を担持しない金属酸化物層を設けることによって
上流輻射温度が比較的高い状態を維持していた。実施例
1では、第一触媒層と第二触媒層の界面で、PtとPd
が一部合金を形成し、不活性化したのに対し、実施例5
では、合金化が抑制されたためであると考えられる。同
様の効果は、実施例3にも適用できる。
焼寿命後の燃焼開始温度は低く、1000時間燃焼後も
350℃〜400℃で触媒燃焼を開始した。ジルコニア
に担持されたPd層の低温活性が維持されたためであ
る。また、実施例1、3、4、5のように、Pt担持層
を有すると、未燃炭化水素の排出が観測されなかった。
また、ジルコニア担体を用いず、γ−アルミナ層のみを
使用した実施例3の場合は、触媒燃焼開始温度は高くな
るものの、上流輻射温度は最も高い値であった。γ−ア
ルミナに担持されたPdによって耐久性が高くなり、P
tの燃焼速度が維持されたためと考えられる。実施例1
と5の比較より、Pt担持層とPd担持層の中間に、触
媒金属を担持しない金属酸化物層を設けることによって
上流輻射温度が比較的高い状態を維持していた。実施例
1では、第一触媒層と第二触媒層の界面で、PtとPd
が一部合金を形成し、不活性化したのに対し、実施例5
では、合金化が抑制されたためであると考えられる。同
様の効果は、実施例3にも適用できる。
【0027】一方、比較例1、2では、1000時間燃
焼後の燃焼開始温度は高く、燃焼劣化が認められた。特
に比較例1の劣化は顕著であった。また、比較例1、
3、4では、上流面の輻射温度が低下した。Ptを担持
した層を有しない、比較例2〜4では、メタンを主成分
とする未燃炭化水素濃度が高かった。比較例4が実施例
2と比較して、燃焼後の性能が悪いのは、比較例4で
は、第一触媒層のジルコニアに担持されたPdが、燃焼
によって第二触媒層の活性アルミナ層に移動したためと
考えられる。
焼後の燃焼開始温度は高く、燃焼劣化が認められた。特
に比較例1の劣化は顕著であった。また、比較例1、
3、4では、上流面の輻射温度が低下した。Ptを担持
した層を有しない、比較例2〜4では、メタンを主成分
とする未燃炭化水素濃度が高かった。比較例4が実施例
2と比較して、燃焼後の性能が悪いのは、比較例4で
は、第一触媒層のジルコニアに担持されたPdが、燃焼
によって第二触媒層の活性アルミナ層に移動したためと
考えられる。
【0028】上記のように、比較例1〜4と比較して、
本発明の請求項1では、耐久試験後においても低温で触
媒燃焼を開始することが可能であるとともに、排出され
る炭化水素が少なくすることができる。また、請求項2
では、炭化水素は比較的多いものの、最も低温で触媒燃
焼を開始させる能力を維持することができる。また、請
求項3では、請求項1、2と比較すると、低温で触媒燃
焼を開始する能力を維持することはできないが、未燃炭
化水素濃度が少なく、定常燃焼特性、すなわち輻射温度
を維持することができる。また、請求項4では、請求項
1〜3の特性を合わせ持つことができる。また、請求項
5では、PtとPdの合金化を抑制することにより、P
tとPdの複合効果をより効果的に発揮させることがで
きる。
本発明の請求項1では、耐久試験後においても低温で触
媒燃焼を開始することが可能であるとともに、排出され
る炭化水素が少なくすることができる。また、請求項2
では、炭化水素は比較的多いものの、最も低温で触媒燃
焼を開始させる能力を維持することができる。また、請
求項3では、請求項1、2と比較すると、低温で触媒燃
焼を開始する能力を維持することはできないが、未燃炭
化水素濃度が少なく、定常燃焼特性、すなわち輻射温度
を維持することができる。また、請求項4では、請求項
1〜3の特性を合わせ持つことができる。また、請求項
5では、PtとPdの合金化を抑制することにより、P
tとPdの複合効果をより効果的に発揮させることがで
きる。
【0029】なお、本実施例で用いたジルコニアの代わ
りに、セリアを用いても同様の効果が発揮できる。ま
た、本実施例で用いた担体には、希土類金属、アルカリ
土類金属等を活性の低下を著しく招かない限り添加する
ことが可能である。また、本実施例では、活性アルミナ
としてγ−アルミナを用いたが、他相のアルミナや、ア
ルカリ土類金属、希土類金属を添加し、耐熱性を向上さ
せたアルミナを用いてもよい。また、貴金属担持量を総
量で約3g/L(ハニカム容積)としたが、担持量を増
加させることによって、より耐久性および低温活性の向
上ができる。
りに、セリアを用いても同様の効果が発揮できる。ま
た、本実施例で用いた担体には、希土類金属、アルカリ
土類金属等を活性の低下を著しく招かない限り添加する
ことが可能である。また、本実施例では、活性アルミナ
としてγ−アルミナを用いたが、他相のアルミナや、ア
ルカリ土類金属、希土類金属を添加し、耐熱性を向上さ
せたアルミナを用いてもよい。また、貴金属担持量を総
量で約3g/L(ハニカム容積)としたが、担持量を増
加させることによって、より耐久性および低温活性の向
上ができる。
【0030】また、本実施例5では、触媒金属を担持し
ない金属酸化物層としてγ−アルミナ粉末を用いている
が、ジルコニアあるいはセリアを用いても同様の効果が
発揮できる。
ない金属酸化物層としてγ−アルミナ粉末を用いている
が、ジルコニアあるいはセリアを用いても同様の効果が
発揮できる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、ジルコニア、あるいはセリアに担持されたP
d触媒の低温で触媒燃焼を開始する性能をより長時間維
持することができる。
本発明は、ジルコニア、あるいはセリアに担持されたP
d触媒の低温で触媒燃焼を開始する性能をより長時間維
持することができる。
【0032】また、Ptの燃焼劣化を抑制でき、より長
時間定常燃焼特性を維持することができる。
時間定常燃焼特性を維持することができる。
【0033】また、Pt層とPd層の間に、触媒金属を
担持しない金属酸化物層を設け、合金化を抑制すること
により、さらに効果的な複合効果を発揮できる。
担持しない金属酸化物層を設け、合金化を抑制すること
により、さらに効果的な複合効果を発揮できる。
【図1】本発明の実施例1〜3に用いたハニカム触媒の
触媒層の構成図。
触媒層の構成図。
【図2】本発明の実施例4に用いたハニカム触媒の触媒
層の構成図。
層の構成図。
【図3】本発明の実施例5に用いたハニカム触媒の触媒
層の構成図。
層の構成図。
【図4】本発明の一実施の形態の燃焼試験に用いた触媒
燃焼装置の構成図。
燃焼装置の構成図。
1 コージーライトハニカム 2 第一触媒層 3 第二触媒層 4 第三触媒層 5 金属酸化物 6 ハニカム触媒 7 燃焼室 8 流量計 9 燃料供給口 10 イグナイター 11 熱電対 12 プローブ
Claims (3)
- 【請求項1】 第一触媒層がPtもしくはPdを担持し
たアルミナを含み、前記第一触媒層上に設けられた第二
触媒層がPdを担持したアルミナ、ジルコニア、あるい
はセリアを含むことを特徴とする燃焼用触媒部材。 - 【請求項2】 第一触媒層が主にPtを担持したアルミ
ナを含み、前記第一触媒層上に設けられた第二触媒層が
主にPdを担持したアルミナを含み、前記第二触媒層上
に設けられた第三触媒層がPdを担持したジルコニア、
あるいはセリアを含むことを特徴とする請求項1記載の
燃焼用触媒部材。 - 【請求項3】 前記Ptを含有する触媒層と、Pdを含
有する触媒層の間に、白金族金属触媒を担持しない無機
酸化物層を有することを特徴とする、請求項1又は2記
載の燃焼用触媒部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8310457A JPH10151356A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 燃焼用触媒部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8310457A JPH10151356A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 燃焼用触媒部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10151356A true JPH10151356A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18005488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8310457A Pending JPH10151356A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 燃焼用触媒部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10151356A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003519563A (ja) * | 2000-01-11 | 2003-06-24 | アクセンタス パブリック リミテッド カンパニー | 触媒反応器 |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP8310457A patent/JPH10151356A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003519563A (ja) * | 2000-01-11 | 2003-06-24 | アクセンタス パブリック リミテッド カンパニー | 触媒反応器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060110 |