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JPH10139636A - シヤンプ―組成物 - Google Patents

シヤンプ―組成物

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Publication number
JPH10139636A
JPH10139636A JP29245396A JP29245396A JPH10139636A JP H10139636 A JPH10139636 A JP H10139636A JP 29245396 A JP29245396 A JP 29245396A JP 29245396 A JP29245396 A JP 29245396A JP H10139636 A JPH10139636 A JP H10139636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
component
group
composition
foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29245396A
Other languages
English (en)
Inventor
Misaki Ishida
実咲 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP29245396A priority Critical patent/JPH10139636A/ja
Publication of JPH10139636A publication Critical patent/JPH10139636A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低刺激で起泡性にすぐれ、また泡のクリ―ミ
―性にもすぐれ、さらに洗髪時や濯ぎ時の指通り性、濯
ぎ時の泡切れ性が良好で、しかも組成物としての経時安
定性や凍結後の復元性にもすぐれたシヤンプ―組成物を
提供する。 【解決手段】 a)高級脂肪酸塩2〜40重量%と、
b)タウレ―ト型アニオン性界面活性剤および/または
アミドエ―テル硫酸エステル塩型アニオン性界面活性剤
0.5〜20重量%と、c)アミドアミノ酸型両性界面
活性剤0.5〜20重量%と、d)カチオン性ポリマ―
0.1〜5重量%とを含有し、かつa成分+b成分+c
成分=5〜50重量%、a成分/(b成分+c成分)が
重量比で1/3〜10/1であることを特徴とするシヤ
ンプ―組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高級脂肪酸塩と他
の界面活性剤などとを組み合わせてなる、洗髪用のシヤ
ンプ―組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シヤンプ―基剤用の界面活性
剤として、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンアルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、α−オレフインスルホン酸塩などの合成アニオン
性界面活性剤が広く用いられてきた。ところが、これら
の合成アニオン性界面活性剤は、いずれも、皮膚刺激性
を有し、肌荒れの原因となつているだけでなく、生分解
性に劣るため、環境に悪影響を及ぼすことが大きな問題
となつている。
【0003】これに対して、タウレ―ト型、アミドエ―
テル硫酸エステル塩型、アシルグルタミン酸塩型、スル
ホコハク酸エステル塩型などのアニオン性界面活性剤
や、アミノ酸型、アミドアミノ酸型、アミドベタイン型
などの両性界面活性剤は、皮膚や眼粘膜に対する刺激性
が低く、温和な界面活性剤であることが知られている。
しかし、これらの合成界面活性剤だけを使用したシヤン
プ―組成物は、洗髪時の感触は良好であるものの、泡の
クリ―ミ―性に乏しく粗い泡であり、泡立ちも満足でき
るものではなかつた。また、泡切れが悪く、すすぎに時
間を要するとともに、洗髪後にさつぱりとした感触を残
すことは困難であつた。
【0004】一方、高級脂肪酸塩である石鹸は、泡立ち
が良好であり、泡質もクリ―ミ―であるとともに、洗浄
後にさつぱり感を有し、しかも、生分解性が良好であつ
て、環境に対して温和な界面活性剤であることから、身
体用の洗浄剤として古くから使用されてきた。しかし、
洗浄時に水不溶性のスカムを生成して、洗髪時に嫌なき
しみを生じ、指通り性が悪くなるという問題があつた。
また、一般的な石鹸である高級脂肪酸のアルカリ金属塩
の溶液は、アルカリ性(pH=約10)であるため、髪
の毛が膨潤して傷むという問題もあつた。これらのこと
から、最近のシヤンプ―組成物にはほとんど用いられて
いないのが現状である。
【0005】しかし、石鹸の上記問題を回避して、石鹸
特有の前記利点を活かしたシヤンプ―組成物を得る試み
もなされている。たとえば、石鹸とアミドベタイン型両
性界面活性剤および水溶性カチオン重合体を組み合わせ
たシヤンプ―組成物(特開平3−153618号公
報)、石鹸とポリエ―テル型第4級アンモニウム塩を組
み合わせたシヤンプ―組成物(特開平4−18013号
公報)が提案されている。しかし、これらのシヤンプ―
組成物も、とくに洗い流し時に嫌なきしみを生じ、しか
も、組成物としての経時安定性や凍結(固化)後の復元
性に劣るなどの問題もあり、十分に満足できるものでは
なかつた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点に鑑み、低刺激で、起泡性にすぐれるとと
もに、泡のクリ―ミ―性にすぐれ、しかも、洗髪時や濯
ぎ時の指通り性、濯ぎ時の泡切れ性が良好で、そのう
え、組成物としての経時安定性や凍結後の復元性にもす
ぐれたシヤンプ―組成物を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、高級脂肪酸塩で
ある石鹸と、特定のアニオン性界面活性剤、特定の両性
界面活性剤およびカチオン性ポリマ―を組み合わせるこ
とにより、前記の特性をすべて満足するシヤンプ―組成
物が得られることを知り、本発明を完成するに至つた。
【0008】すなわち、本発明は、下記のa〜d成分; a)式(I) で示される高級脂肪酸塩2〜40重量% R1 COOM1 …(I) (R1 は炭素数9〜17のアルキル基またはアルケニル
基、M1 はアルカリ金属原子、アンモニウム基あるいは
塩基性アミノ酸またはアルカノ―ルアミンのカチオン性
残基である) b)式(II)で示されるタウレ―ト型アニオン性界面活
性剤および/または式(III )で示されるアミドエ―テ
ル硫酸エステル塩型アニオン性界面活性剤0.5〜20
重量% (R2 は炭素数7〜19のアルキル基またはアルケニル
基、M2 はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、
アンモニウム基あるいは塩基性アミノ酸またはアルカノ
―ルアミンのカチオン性残基、nはM2 の価数である) 〔R3 CONR4 (CH2 CH2 O)p SO3r 3 …(III ) (R3 は炭素数7〜19のアルキル基またはアルケニル
基、R4 は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、
pは2〜15の整数、M3 はアルカリ金属原子、アルカ
リ土類金属原子、アンモニウム基あるいは塩基性アミノ
酸またはアルカノ―ルアミンのカチオン性残基、rはM
3 の価数である〕 c)式(IV)または(V) で示されるアミドアミノ酸型
両性界面活性剤0.5〜20重量% 〔R5 ,R7 は炭素数7〜19のアルキル基またはアル
ケニル基、R6 ,R8 は−CH2 COOM4 基または−
CH2 CH2 COOM4 基(M4 は水素原子、アルカリ
金属原子、アンモニウム基あるいは塩基性アミノ酸また
はアルカノ―ルアミンのカチオン性残基である)、R9
は−CH2 COOM4 基、−CH2 CH2 COOM4
(M4 は前記と同じ)または水素原子である〕 d)カチオン性ポリマ―0.1〜5重量% を含有し、a成分+b成分+c成分=5〜50重量%、
a成分/(b成分+c成分)が重量比で1/3〜10/
1であることを特徴とするシヤンプ―組成物に係るもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるa成分の高級脂肪
酸塩は、前記の式(I) で示されるもので、式中、R1
は炭素数9〜17のアルキル基またはアルケニル基であ
つて、相当する高級脂肪酸としては、たとえば、カプリ
ル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、牛
脂脂肪酸などが挙げられる。また、M1 はアルカリ金属
原子、アンモニウム基あるいは塩基性アミノ酸またはア
ルカノ―ルアミンのカチオン性残基であつて、相当する
塩基としては、たとえば、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、アンモニア、リジン、アルギニン、トリエタノ
―ルアミンなどが挙げられる。
【0010】なお、これらの高級脂肪酸塩をシヤンプ―
組成物中に配合するにあたり、あらかじめ生成した塩を
配合する代わりに、水を含む配合系に高級脂肪酸と水酸
化カリウム、水酸化ナトリウムなどの塩基を添加混合し
て、酸−塩基の反応により相当する高級脂肪酸塩を生成
させるようにしてもよい。
【0011】本発明におけるb成分のひとつであるタウ
レ―ト型アニオン性界面活性剤は、前記の式(II)で示
されるものであつて、式中、アシル基(R2 CO)を構
成する脂肪酸は、炭素数8〜20の直鎖または分枝の脂
肪酸であり、たとえば、カプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸などが挙げられ
る。また、M2 はカリウム、ナトリウムなどのアルカリ
金属原子、マグネシウム、カルウシウムなどのアルカリ
土類金属原子、アンモニウム基、あるいはリジン、アル
ギニンなどの塩基性アミノ酸またはアルカノ―ルアミン
のカチオン性残基である。さらに、nは上記M2 の価数
である。
【0012】本発明におけるb成分の他のひとつである
アミドエ―テル硫酸エステル塩型アニオン性界面活性剤
は、前記の式(III )で示されるものであつて、式中、
アシル基(R3 CO)を構成する脂肪酸は、炭素数8〜
20の直鎖または分枝の脂肪酸であり、たとえば、カプ
リル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、
牛脂脂肪酸などが挙げられる。また、R4 は水素原子ま
たはメチル基、エチル基、プロピル基などの炭素数1〜
3のアルキル基である。エチレンオキサイド基(CH2
CH2 O)の付加モル数pは2〜15であり、2未満で
は皮膚への刺激が強くなり、15を超えると起泡性が低
下する。また、M3 はカリウム、ナトリウムなどのアル
カリ金属原子、マグネシウム、カルウシウムなどのアル
カリ土類金属原子、アンモニウム基、あるいはリジン、
アルギニンなどの塩基性アミノ酸またはアルカノ―ルア
ミンのカチオン性残基である。さらに、rは上記M3
価数である。
【0013】本発明におけるc成分のアミドアミノ酸型
両性界面活性剤は、前記の式(IV)または(V)で示さ
れるものであつて、式中、アシル基(R5 CO、R7
O)を構成する脂肪酸は、炭素数8〜20の直鎖または
分枝の脂肪酸で、たとえば、カプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸などが挙げ
られる。また、R6 ,R8 は−CH2 COOM4 基また
は−CH2 CH2 COOM4 基で、上記のM4は水素原
子、カリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属原子、ア
ンモニウム基あるいはリジン、アルギニンなどの塩基性
アミノ酸またはアルカノ―ルアミンのカチオン性残基で
ある。さらに、R9 は−CH2 COOM4 基、−CH2
CH2 COOM4 基(M4 は前記と同じ)または水素原
子である。
【0014】本発明におけるd成分のカチオン性ポリマ
―としては、マ―コ―ト100、280、550(メル
ク社製)、セルコ―トH−100、L−200(ナシヨ
ナルスタ―チ社製)に代表されるジメチルジアリルアン
モニウムクロライドを構成モノマ―とするポリマ―、ガ
フコ―ト755、734(ガフ社製)に代表される第四
級窒素含有ポリビニルピロリドン、ポリマ―JR−12
5、JR−400、LR−400、JR−30M(ユニ
オンカ―バイド社製)、ジエルナ―QH−300〔ダイ
セル化学工業(株)製〕に代表される第四級窒素含有セ
ルロ―スエ―テル誘導体、エポミンP−1000〔日本
触媒化学工業(株)製〕に代表されるポリエチレンイミ
ン、ナルコ600(ナルコケミカル社製)に代表される
テトラエチルペンタミンとエピクロルヒドリンの水溶性
カチオン性ポリマ―、スミフロツク〔住友化学工業
(株)製〕に代表される第四級窒素含有ポリ(トリアル
キルアミノエチルメタクリレ―ト)誘導体、コスメデイ
アC−261(ヘンケル社製)に代表される第四級窒素
含有グア―ガム誘導体などがある。
【0015】本発明において、上記a成分の高級脂肪酸
塩は、シヤンプ―組成物全体の2〜40重量%、好まし
くは4〜30重量%、さらに好ましくは5〜25重量%
の割合で用いられる。2重量%より少なくなると、十分
な起泡性が得られなかつたり、濯ぎ時の泡切れ性が悪く
なる。また、40重量%を超えてしまうと、洗髪時や濯
ぎ時の指通り性が低下する傾向があるとともに、組成物
としての経時安定性や凍結後の復元性が悪くなる。
【0016】本発明においては、b成分として、前記の
式(II)で示されるタウレ―ト型アニオン性界面活性剤
または前記の式(III )で示されるアミドエ―テル硫酸
エステル塩型アニオン性界面活性剤のうちのいずれか一
方または両方を使用するが、その使用量は、シヤンプ―
組成物全体の0.5〜20重量%、好ましくは1〜15
重量%、さらに好ましくは2〜12重量%である。0.
5重量%より少なくなると、皮膚刺激性が強くなり、ま
た洗髪時や濯ぎ時の指通り性が低下したり、組成物とし
ての経時安定性や凍結後の復元性が悪くなる。また、2
0重量%を超えると、泡質が悪くなり、泡のクリ―ミ―
性が低下する。
【0017】本発明においては、c成分として、前記の
式(IV)または(V)のいずれかで示されるアミドアミ
ノ酸型両性界面活性剤を使用するが、その使用量は、シ
ヤンプ―組成物全体の0.5〜20重量%、好ましくは
1〜15重量%、さらに好ましくは2〜12重量%であ
る。0.5重量%より少なくなると、組成物としての経
時安定性や凍結後の復元性が悪くなる。また、20重量
%を超えてしまうと、濯ぎ時の泡切れ性が悪くなる。
【0018】本発明において、上記d成分のカチオン性
ポリマ―は、シヤンプ―組成物全体の0.1〜5重量
%、好ましくは0.2〜4重量%、さらに好ましくは
0.3〜3重量%の割合で用いられる。0.1重量%よ
り少ないと、洗髪時や濯ぎ時の指通り性などが悪くな
る。また、5重量%を超えてしまうと、泡立ちがかなり
悪くなり、また濯ぎ時の泡切れ性が低下したり、さらに
は組成物としての経時安定性や凍結後の復元性が悪くな
る。
【0019】本発明において、上記のa成分(高級脂肪
酸塩)、b成分(タウレ―ト型アニオン性界面活性剤お
よび/またはアミドエ―テル硫酸エステル塩型アニオン
性界面活性剤)およびc成分(アミドアミノ酸型両性界
面活性剤)は、3者の合計量がシヤンプ―組成物全体の
5〜50重量%、好ましくは7〜40重量%、さらに好
ましくは10〜30重量%となるようにする。5重量%
より少ないと、十分な起泡力や洗浄力が得られず、濯ぎ
時の泡切れ性なども低下する。また、50重量%を超え
ると、洗髪時などでの指通り性などが低下する傾向があ
り、また組成物としての経時安定性や凍結後の復元性が
悪くなる。
【0020】また、上記のa成分と、上記のb成分およ
びc成分との使用割合は、a成分/(b成分およびc成
分)が重量比で1/3〜10/1、好ましくは1/3〜
7/1、さらに好ましくは1/2〜5/1となるように
する。a成分が1/3より少なくなると、泡立ち、泡質
および濯ぎ時の泡切れ性などが悪くなる。また、a成分
が10/1より多くなると、洗髪時などの指通り性が悪
くなつたり、組成物としての経時安定性や凍結後の復元
性などが悪くなる。
【0021】本発明では、上記のa〜d成分を必須とす
るほか、必要により、シヤンプ―組成物に常用されてい
る成分や添加剤を配合してもよい。たとえば、高級アル
コ―ル、シリコ―ン誘導体、蛋白誘導体、スクワラン、
ホホバ油、オリ―ブ油、ヒマシ油、ラノリン、レシチ
ン、ポリエチレングリコ―ルの脂肪酸エステル類などの
油性成分、グリセリン、エチレングリコ―ル、プロピレ
ングリコ―ル、1,3−ブチレングリコ―ルなどの多価
アルコ―ル、ポリオキシエチレンアルキルエ―テルなど
の非イオン性界面活性剤、アシルグルタミン酸塩などの
アニオン性界面活性剤、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロ―ス、ヒドロキシエチルセルロ―スなどの水溶性高分
子、殺菌剤、キレ―ト剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動
植物由来の天然エキス、色素、香料などを含ませること
ができる。
【0022】本発明のシヤンプ―組成物は、上記のa〜
d成分と必要により上記の各成分などを水に溶解ないし
安定に乳化分散させてなるもので、この組成物のpHは
25℃において7.3〜9.5、とくに7.5〜9.2
の範囲にあるのが好ましい。このようなpHに設定する
ため、pH調整剤を適宜配合することができる。pH調
整剤は、化粧品などに一般に使用されている酸またはア
ルカリをいずれも使用でき、1種を単独で用いても、2
種以上を混合して用いてもよい。
【0023】
【実施例】つぎに、実施例によつて本発明をさらに詳細
に説明する。
【0024】実施例1〜7 表1〜表3に示す配合組成により、7種のシヤンプ―組
成物を調製した。各表中、d成分の「カチオン性ポリマ
―A」はメルク社製の「マ―コ―ト100」、同「カチ
オン性ポリマ―B」はメルク社製の「マ―コ―ト55
0」、同「カチオン性ポリマ―C」はダイセル化学工業
(株)製の「ジエルナ―QH300」、同「カチオン性
ポリマ―D」はガフ社製の「ガフコ―ト734」であ
る。また、各表中、クエン酸はpH調整剤として用いた
ものであり、シヤンプ―組成物のpHが8〜8.5の範
囲となる適量使用したものである。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】比較例1〜12 表4〜表7に示す配合組成により、12種のシヤンプ―
組成物を調製した。各表中、d成分の「カチオン性ポリ
マ―A〜D」はいずれも上記の実施例1〜7に記載のも
のと同じポリマ―である。また、各表中、クエン酸は、
上記の実施例1〜7と同様に、pH調整剤として用いた
ものであり、シヤンプ―組成物のpHが8〜8.5の範
囲となる適量使用したものである。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】上記の実施例1〜7および比較例1〜12
の各シヤンプ―組成物について、下記の方法により、p
H、経時安定性、凍結後の復元性、皮膚刺激性、起泡
性、泡のクリ―ミ―性、洗髪時の指通り性、濯ぎ時の泡
切れ性を、評価した。これらの結果は、後記の表8,表
9に示されるとおりであつた。
【0034】(1)pH 試料(シヤンプ―組成物)の25℃におけるpHを測定
した。
【0035】(2)経時安定性 試料(シヤンプ―組成物)を−5℃、25℃、45℃で
1ケ月間保存し、その外観を観察して、つぎの3段階で
評価した。 ○:安定性良好(透明または微濁状態で、外観の変化が
ない) △:安定性やや不良(やや濁り、着色を生じる) ×:安定性不良(沈澱が認められるかまたは固化する、
着色が著しい)
【0036】(3)凍結後の復元性 試料(シヤンプ―組成物)を−20℃で凍結(固化)し
たのち、室温で1時間静置し、その外観を観察して、つ
ぎの3段階で評価した。 ○:復元性良好(透明状で、固化させる前の状態と変化
がない) △:復元性やや不良(やや濁りを有する) ×:復元性不良(白濁状態または固化したままである)
【0037】(4)皮膚刺激性 蛋白質変性率により評価した。すなわち、水系高速液体
クロマトグラフイ―を利用し、卵白アルブミン0.02
5重量%濃度のpH7緩衝溶液を用いて、試料濃度1重
量%になるように試料を加えたときの220nmの吸収
ピ―クの高さを測定し、つぎの式により蛋白質変性率を
求めた。 蛋白質変性率=〔(H0−HS)/H0〕×100 H0:試料未添加のときの吸収ピ―クの高さ HS:試料を添加したときの吸収ピ―クの高さ このように求められる蛋白質変性率により、つぎの4段
階で評価した。 蛋白質変性率30%未満 :皮膚刺激性が非常に弱い 蛋白質変性率30%以上60%未満:皮膚刺激性が弱い 蛋白質変性率60%以上80%未満:皮膚刺激性が中程度 蛋白質変性率80%以上 :皮膚刺激性が強い
【0038】(5)起泡性 試料濃度1重量%の水溶液を調製してロスマイルス法に
より、25℃で試料投入直後と5分後の泡高さを測定し
た。試料投入直後の泡高さが250mm以上のもので、つ
ぎの式より求められる泡の持続率が90%以上のものを
泡立ちの良いシヤンプ―組成物と評価した。 泡の持続率=〔(5分後の泡高さ)/(試料投入直後の
泡高さ)〕×100
【0039】(6)泡のクリ―ミ―性 20名の女性をパネラ―とし、試料(シヤンプ―組成
物)5mlで洗髪した時のクリ―ミ―性について評価し
た。泡がクリ―ミ―であると感じた場合を2点、ややク
リ―ミ―であると感じた場合を1点、泡がクリ―ミ―で
なく粗いと感じた場合を0点として、20名の平均値を
求めた。平均値が1.5点以上であるものを泡のクリ―
ミ―性が良好であると評価した。
【0040】(7)洗髪時の指通り性 20名の女性をパネラ―とし、試料(シヤンプ―組成
物)を5mlで洗髪した時の指通りを評価した。指通り
がスム―スで髪がひつかからないと感じた場合を2点、
髪がやや指にひつかかると感じた場合を1点、指通りが
非常に悪いと感じた場合を0点として、20名の平均値
を求めた。平均値が1.5点以上であるものを洗髪時の
指通りが良好であると評価した。
【0041】(8)濯ぎ時の泡切れ性 20名の女性をパネラ―とし、試料(シヤンプ―組成
物)5mlで洗髪し、濯ぎ時の泡切れ性を評価した。泡
切れが良いと感じた場合を2点、泡切れがやや悪いと感
じた場合を1点、泡切れが非常に悪いと感じた場合を0
点として、20名の平均値を求めた。平均値が1.5点
以上であるものを濯ぎ時の泡切れ性が良好であると評価
した。
【0042】
【表8】
【0043】
【表9】
【0044】以上の評価結果から明らかなように、実施
例1〜7の本発明のシヤンプ―組成物は、いずれも、皮
膚に対する刺激性が低く、泡立ちおよび泡の安定性にす
ぐれており、また泡がクリ―ミ―であり、さらに洗髪時
の指通り性および濯ぎ時の泡切れ性が良好で、そのう
え、組成物としての経時安定性および凍結後の復元性に
もすぐれていることがわかつた。
【0045】これに対して、比較例1〜12では十分な
性能が得られていない。まず、比較例1では、a成分の
配合量が少ないため、泡立ちが不足するとともに、濯ぎ
時の泡切れ性が悪くなつており、比較例2では、a成分
の配合量が多すぎるため、洗髪時の指通り性などが低下
の傾向にあり、かつ組成物としての経時安定性や凍結後
の復元性が悪くなつている。比較例3では、b成分の配
合量が少ないため、皮膚刺激性が高くなり、また洗髪時
の指通り性、組成物としての経時安定性や凍結後の復元
性が悪くなつており、比較例4では、b成分の配合量が
多すぎるため、泡質が悪くなり、泡のクリ―ミ―性が低
下している。
【0046】また、比較例5では、c成分が配合されて
いないため、組成物としての経時安定性や凍結後の復元
性が悪くなつており、比較例6では、c成分の配合量が
多すぎるため、濯ぎ時の泡切れ性が悪くなつている。比
較例7では、d成分が配合されていないため、洗髪時の
指通り性が悪くなつており、比較例8では、d成分の配
合量が多すぎるため、泡立ちおよび濯ぎ時の泡切れ性が
悪く、また組成物としての経時安定性や凍結後の復元性
が悪くなつている。
【0047】さらに、比較例9では、a成分とb成分と
c成分との合計の配合量が少なすぎるため、泡立ちなど
が極端に悪く、比較例10では、上記合計の配合量が多
すぎるため、洗髪時の指通り性などが低下の傾向にあ
り、また組成物としての経時安定性や凍結後の復元性が
悪くなつている。比較例11では、a成分の(b成分お
よびc成分)に対する配合比が小さすぎるため、泡立
ち、泡質および濯ぎ時の泡切れ性などが悪くなつてお
り、比較例12では、上記配合比が大きすぎるため、洗
髪時の指通り性が悪くなつているとともに、組成物とし
ての経時安定性や凍結後の復元性が悪くなつている。
【0048】実施例8 ラウリン酸カリウム5.5重量%、オレイン酸カリウム
5重量%、N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウ
ム5重量%、N−ココイル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−N´−カルボキシメチルエチレンジアミン5重量
%、カチオン性ポリマ―A(メルク社製の「マ―コ―ト
100」)1重量%、プロピレングリコ―ル3重量%、
pH調整剤(クエン酸)適量(pH=8〜8.5に調
整)、防腐剤適量、香料適量、精製水残部により、シヤ
ンプ―組成物を調製した。
【0049】このシヤンプ―組成物について、前記と同
様にして評価した。その結果、pHは8.2、経時安定
性は○、凍結後の復元性は○、蛋白質変性率は26%、
試料投入直後の高さは261mm、泡の持続率は97%、
泡のクリ―ミ―性は1.8、洗髪時の指通り性は1.
9、濯ぎ時の泡切れ性は1.9であつた。この結果から
明らかなように、上記のシヤンプ―組成物は、皮膚に対
する刺激性が低く、泡立ちおよび泡の安定性にすぐれて
おり、また泡がクリ―ミ―であり、さらに洗髪時の指通
り性および濯ぎ時の泡切れ性が良好で、そのうえ、組成
物としての経時安定性および凍結後の復元性にもすぐれ
ていた。
【0050】実施例9 ヤシ油脂肪酸カリウム7重量%、オレイン酸カリウム4
重量%、N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム
5重量%、N−ココイル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−N´−カルボキシメチルエチレンジアミン5重量
%、カチオン性ポリマ―A(メルク社製の「マ―コ―ト
100」)1重量%、プロピレングリコ―ル3重量%、
ヒドロキシエタンジホスホン酸(60重量%水溶液)
0.2重量%、pH調整剤(クエン酸)適量(pH=8
〜8.5に調整)、防腐剤適量、香料適量、精製水残部
により、シヤンプ―組成物を調製した。
【0051】このシヤンプ―組成物について、前記と同
様にして評価した。その結果、pHは8.2、経時安定
性は○、凍結後の復元性は○、蛋白質変性率は27%、
試料投入直後の高さは256mm、泡の持続率は98%、
泡のクリ―ミ―性は1.9、洗髪時の指通り性は1.
9、濯ぎ時の泡切れ性は1.8であつた。この結果から
明らかなように、上記のシヤンプ―組成物は、皮膚に対
する刺激性が低く、泡立ちおよび泡の安定性にすぐれて
おり、また泡がクリ―ミ―であり、さらに洗髪時の指通
り性および濯ぎ時の泡切れ性が良好で、そのうえ、組成
物としての経時安定性および凍結後の復元性にもすぐれ
ていた。
【0052】実施例10 ラウリン酸5重量%、オレイン酸4.5重量%、トリエ
タノ―ルアミン2.6重量%、N−ココイル−N−メチ
ルタウリンナトリウム3重量%、N−ココイル−N−
(2−ヒドロキシエチル)−N´−カルボキシメチルエ
チレンジアミン3重量%、カチオン性ポリマ―D(ガフ
社製の「ガフコ―ト734」)1重量%、pH調整剤
(クエン酸)適量(pH=7.5〜8に調整)、防腐剤
適量、香料適量、精製水残部により、シヤンプ―組成物
を調製した。
【0053】このシヤンプ―組成物について、前記と同
様にして評価した。その結果、pHは7.8、経時安定
性は○、凍結後の復元性は○、蛋白質変性率は28%、
試料投入直後の高さは263mm、泡の持続率は97%、
泡のクリ―ミ―性は1.8、洗髪時の指通り性は1.
8、濯ぎ時の泡切れ性は1.7であつた。この結果から
明らかなように、上記のシヤンプ―組成物は、皮膚に対
する刺激性が低く、泡立ちおよび泡の安定性にすぐれて
おり、また泡がクリ―ミ―であり、さらに洗髪時の指通
り性および濯ぎ時の泡切れ性が良好で、そのうえ、組成
物としての経時安定性および凍結後の復元性にもすぐれ
ていた。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高級脂
肪酸塩である石鹸と、特定のアニオン性界面活性剤、特
定の両性界面活性剤およびカチオン性ポリマ―とを組み
合わせ使用したことにより、低刺激で、起泡性にすぐれ
るとともに、泡のクリ―ミ―性にすぐれ、しかも、洗髪
時や濯ぎ時の指通り性、濯ぎ時の泡切れ性が良好で、そ
のうえ、組成物としての経時安定性や凍結後の復元性に
もすぐれたシヤンプ―組成物を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のa〜d成分; a)式(I) で示される高級脂肪酸塩2〜40重量% R1 COOM1 …(I) (R1 は炭素数9〜17のアルキル基またはアルケニル
    基、M1 はアルカリ金属原子、アンモニウム基あるいは
    塩基性アミノ酸またはアルカノ―ルアミンのカチオン性
    残基である) b)式(II)で示されるタウレ―ト型アニオン性界面活
    性剤および/または式(III )で示されるアミドエ―テ
    ル硫酸エステル塩型アニオン性界面活性剤0.5〜20
    重量% (R2 は炭素数7〜19のアルキル基またはアルケニル
    基、M2 はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、
    アンモニウム基あるいは塩基性アミノ酸またはアルカノ
    ―ルアミンのカチオン性残基、nはM2 の価数である) 〔R3 CONR4 (CH2 CH2 O)p SO3r 3 …(III ) (R3 は炭素数7〜19のアルキル基またはアルケニル
    基、R4 は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、
    pは2〜15の整数、M3 はアルカリ金属原子、アルカ
    リ土類金属原子、アンモニウム基あるいは塩基性アミノ
    酸またはアルカノ―ルアミンのカチオン性残基、rはM
    3 の価数である〕 c)式(IV)または(V) で示されるアミドアミノ酸型
    両性界面活性剤0.5〜20重量% 〔R5 ,R7 は炭素数7〜19のアルキル基またはアル
    ケニル基、 R6 ,R8 は−CH2 COOM4 基または−CH2 CH
    2 COOM4 基(M4 は水素原子、アルカリ金属原子、
    アンモニウム基あるいは塩基性アミノ酸またはアルカノ
    ―ルアミンのカチオン性残基である)、R9 は−CH2
    COOM4 基、−CH2 CH2 COOM4 基(M4 は前
    記と同じ)または水素原子である〕 d)カチオン性ポリマ―0.1〜5重量% を含有し、a成分+b成分+c成分=5〜50重量%、
    a成分/(b成分+c成分)が重量比で1/3〜10/
    1であることを特徴とするシヤンプ―組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105997554A (zh) * 2015-03-31 2016-10-12 日油株式会社 洗发剂组合物

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CN105997554A (zh) * 2015-03-31 2016-10-12 日油株式会社 洗发剂组合物

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